2014/9/19(金)の聖教
1、ロシア連邦サハ共和国 ヤクーツク教育カレッジから池田SGI会長に名誉教授称号
ロシア連邦サハ共和国 創立100周年の教員養成の学府
コプィロヴァ学長が出席し授与式
民衆を導く平和の闘士 慈愛輝く教育者の模範 学長
【ヤクーツク16日】ロシア連邦サハ共和国の「S・F・ゴーゴレフ記念ヤクーツク教育カレッジ」から、池田大作SGI(創価学会インタナショナル)会長に「名誉教授」称号が授与された。世界平和への多大な貢献を讃えるもの。授与式は16日、首都ヤクーツク市の同カレッジで行われた創立100周年の記念式典の席上、挙行され、クラヴジヤ・コプィロヴァ学長、学生・教職員らが出席。代理である大場SGI理事長に「名誉教授」の証書と記念のバッジが託され、SGI会長の謝辞が代読された。(2・3面に関連記事)
黄金色に染まった木々の葉が、そよ風に揺れていた。
この日は、ヤクーツク教育カレッジの100周年の創立記念日。
会場前方のスクリーンには、SGI会長の事績を紹介する映像が次々と映し出される。
平和の実現を目指すSGIの発足。創価一貫教育システムや文化・芸術・学術機関の設立。世界の識者との数々の対談集――。
ナレーターの声に、ひときわ力がこもる。
「人間それ自体が最高の価値であり、人類は運命を共にする存在であるという哲学。そして、暴力と戦争なき世界という理想。これが池田会長の根幹をなす思想です。
平和建設は今、世界の各地で焦眉の課題となっています。ゆえに、きょう、世界平和への多大な貢献を讃え、池田会長を『名誉教授』としてわが大学に迎えることは非常に意義深いことです。池田会長こそ、『平和の鐘』を打ち鳴らす人物なのです!」
2、ヤクーツク教育カレッジから名誉教授称号 SGI会長の謝辞
励ましの太陽 知性の大樹
教育こそ生命を輝かせる源
ワシリエフスキー初代学長「教師は心の養育者」
永久凍土に根を張るシベリアの木々 いかなる試練にも粘り強く
一、今、私の命には、ヤクートの誇る劇作家ソフロノフ先生の一節が、清冽な雪解けの如く響いてまいります。
「さあ、最初に目を覚ました人々よ さあ、誰よりも早く起きたあなたよ 叫ぶのだ。大声で歌うがいい 皆を起こすのだ。春の日を呼ぼう!」と。
この言葉の通り、1914年の9月16日、貴サハ共和国で最初の「教育者育成の学舎」として誕生し、向学の青年の英知の眼を開き、民衆の幸福と平和の春を広げてこられたのが、貴ヤクーツク教育カレッジであられます。
そして、今日ここに、栄光の凱歌の100周年を威風も堂々と勝ち飾られました。
人間教育に人生を捧げてきた一人として、私は、このユーラシア大陸に輝き光る貴カレッジの大佳節を、帰国をはじめ世界192カ国・地域の宝友たちと、嵐のような大拍手をもって祝賀申し上げたいのであります。誠に誠に、おめでとうございます!(拍手)
本日、余りにも意義深き「創立の日」に、誠に過分なる「名誉教授」の称号を賜りました。
校章に描かれた「太陽に向かい、階段を上り行く探求者」の英姿を胸に刻みつつ、貴カレッジの名誉ある一員として、先生方と共々に、全人類的価値の創造へ、新たな一歩を踏み出させていただきます。
心より、厚く御礼を申し上げます(大拍手)。
若き学才を伸し 偉大な志を育てる
一、100年前の9月16日のその日、「闇を切り裂く松明」と謳われた鮮烈な貴校の開学式で、ワシリエフスキー初代学長は宣言なされました。
「教師は、心の養育者であれ」
「教師は、学生が才能を埋めてしまうことなく、可能な限り伸ばせるように努めよ」
「教師は、学生が情熱を傾けるべき志の方向性について心を砕け」
この三つの誠に明快なる指針であります。
この確固たる理念のもと、貴カレッジは「知識」とともに「心」を育み、若き「学才」を遺憾なく伸されて、偉大な「志」の逸材を陸続と育成してこられました。
私は、貴カレッジの崇高なる100年の歴史と伝統に学び、これからの100年に赫々と受け継いでいくべき「人間教育の指標」を3点にわたって、認めさせていただきたいのであります。
自他共の幸福開く 人間の力を信じよ
一、その第一は、「生命の可能性を信じ照らしゆく、励ましの太陽たれ!」ということであります。
貴校の誉れある一期生であり、民衆と苦楽を共にされた大政治家アンモソフ先生は洞察されました。
「教育は、人間生命の根本的な改革者である。教育は、人間を生まれ変わらせるものである」と。
まさしく、正しき教育こそ、人間が人間として、真に人間らしく、生命を光輝あらしめる源であり、一生涯、自他共に生き生きと蘇生せしめていく力でありましょう。
その教育に臨むに当たって、最も大事な心構えは何でしょうか。私は、コブィロヴァ学長先生の信条に賛同いたします。
それは、教師が学生一人一人に「あなたはこの世界でかけがえのない存在だ」と信じて接することであります。
そして一人一人が、「自分の力で人生を切り開き、周りの人たちをも幸福にできる人間になる」ように、励まし、リードしていくことであります。
教え子たちを心から慈しまれ、その通りに薫陶なされている学長先生の実践は、5年前にご訪問をいただいた、わが創価大学の教職員にも深い感銘を残されました。偉大なサハ共和国の教育の母に、私たちは最大の敬意と感謝を捧げたいのであります(大拍手)。
「創価教育」の創始者である牧口常三郎先生は、第2次世界大戦中、軍国主義に抗し、生命尊厳の信念に殉じました。
本年は、この平和の闘士の獄死より70年。私たちは、「教育は、子どもたち、学生たちを、一人ももれなく幸福にするためにある」との先師の志を貫いてまいりました・
貴カレッジと共有する、この揺るぎない原点に立って、教育ルネサンスの励ましの陽光を、いやまして世界の若人たちに送っていきたいと思うのであります。
不撓不屈の忍耐で 比類なき功績残す
一、第二の指標は、「いかなる試練にも屈しない、勇敢なる知性の大樹たれ!」であります。
100年前の開学式には、はるか遠方の農村から歩きに歩き通して駆け付けた向学の青年もいたという歴史を、私は涙の出る思いで伺いました。
貴校の草創期に苦学を重ねられたゴーゴレフ先生は、卒業後、革命、新国家の樹立など最も困難な時代に、教育大臣として重責を担い立たれました。
そして貴校で鍛え上げられた不撓不屈の忍耐力で、「義務教育の導入」や「ヤクート語教育の定着」をはじめ、比類なき功績を残しいかれた足跡は、よく知られております
貴共和国をはじめ、シベリアの大地には、「地球の肺」と呼ばれるが如く、人類の命を守ってくれている大森林(タイガ)が広がっています。
その中には、永久凍土地帯で根を下方に伸ばせない分、主に側方に伸し、樹高の3倍から5倍もの根を張り巡らせる木々があるといいます。
それは、いかに過酷な環境でも、そこで粘り強く根を張り、大樹となって勝ち栄えゆく、サハに漲る生命力の象徴といってよいでありましょう。
貴校の1期生であられる大文化人オユンスキー先生の名句に、「私の心は堅固である。知性は勇敢である」とあります。
前途に幾多の試練が待ち受ける時代だからこそ、教育の真髄の底力で、「堅固の心」と「勇敢な知性」を併せ持った人材の大樹を、さらに林立させていかねばなりません。
新たな100年へ 世界市民の潮流を
一、第三に、「人類の心と心を結ぶ平和と共生の大河たれ!」と申し上げたい。
オユンスキー先生によって編纂された貴共和国の英雄叙事詩「オロンホ」には、「人は、屈辱を受けるために、この世に生まれるのではない」「我は、世界のあらゆる人々を守るために、ここにやってきたのだ!」とあります。
私も1974年9月、東西冷戦の渦中に、シベリアの上空を飛んで、ロシアとの友好の第一歩をしるしました。
その折、歓迎してくださった方々に私は申し上げました。
「シベリアの美しい冬に、人々が窓からもれる部屋の明かりに心の温かさを覚えるように、私どももまた、社会体制が違うとはいえ、人々の心の灯を大切にしてまいることを、お約束します」と。
うれしいことに、40年の歳月を経て、今、この友情の「心の日」は、教育交流を通し、若き世代に、いよいよ明々と継承されております。
貴共和国の素晴らしい国家には、「我らがレナ川は伸び伸びと流れゆく 生命の水を満々と湛え 調和と力を運びゆく 全ての民族に平和を与えんと」とあります。きょうより新たな100年へ、この広大無辺なる前進の息吹で、世界市民教育という平和と共生への「生命の大動脈」を、共に、共々に、滔々と流れ通わせていこうではありませんか!(大拍手)
結びに、英邁なるコブィロヴァ学長先生はじめ、ご列席の皆さま方のますますのご健勝を心よりお祈り申し上げます。
貴ヤクーツク教育カレッジに永遠の勝利あれ! 貴サハ共和国に無窮の栄光あれ!
マフタール!(ヤクート語で「ありがとうございました」) (大拍手)
3、わが友に贈る
交通事故を起こすな!
携帯電話の使用など
「ながら運転」は厳禁。
夕暮れ時や夜間は
周囲に一層の注意を!
4、名字の言 福岡・大牟田市が目指すのは“安心して徘徊できる町”
大阪大学大学院教授の志水宏吉氏(教育学博士)が、昭和と平成に実施された全国学力テストの結果を分析している▼学力の差は、かつては「都鄙格差」に由来した。端的に言えば、都会の子の学力は田舎の子よりも高く、都市の経済・文化的水準の高さが密接に関連していた▼一方、平成のテスト結果からは“子どもと家庭や近隣社会、学校とのつながりが豊かな地域では、概して学力が高い”との仮説が浮かび上がった。格差克服の手だてとして、氏は、地域あげての「つながりの再構築」を提唱する(『「つながり格差」が学力格差を生む』亜紀書房)▼人と人のつながりは、まちづくりにも力を発揮する。福岡・大牟田市が目指すのは“安心して徘徊できる町”。認知症患者の行方不明者が社会問題化しているが、同市では十数年前から地域住民が一体となり、徘徊する人を見守り、支える取り組みを行う。全国からの視察も相次いでいるという▼子どもの教育、超高齢社会への対応、さらには災害対策も、インフラ整備の発想だけでは限界がある。“人のつながり”への視点が欠かせない。それが、時代の共通認識になってきた。創価の励まし運動は、その基盤をつくる力だ。“対話の秋”――地域に新しい友情の輪を広げたい。(馨)
5、寸鉄
★ サハ共和国の教育大学から名誉教授証。「会長は平和の鐘を打ち鳴らす方」
◇
★ 「言わずんばある可からず」。満々たる折伏精神こそ。青年よ打って出よ
◇
★ 正しい努力が成功を収めなかった例はない―哲人 最後は地道な人が勝つ!
◇
★ 妊婦マーク、男性の6割「知らない」と。細かな気遣いも立派な子育て支援
◇
★ 高齢者の消費者トラブルが急増と。家族・地域の絆強めよ。声掛け絶やさず
6、社説 明日「彼岸の入り」 地域に根ざす学会の墓地公園
あす20日は「彼岸の入り」。26日の「彼岸の明け」まで「秋季彼岸」の期間である。
創価学会では、彼岸の中日にあたる「秋分の日(23日)」を中心に、「秋季彼岸勤行法要」が各地で厳粛に営まれる。
近親の物故者への追善とともに、広布の途上で逝かれた全ての方々、また、東日本大震災で犠牲になった方々への追善を行う。今夏の災害で被害を受けた方々の安穏や復興も祈念する。
この期間、学会の墓地公園や納骨堂は、多くの来訪者でにぎわう。とくに、墓地公園は「公園」との名称にふさわしく、豊かな自然と人間が調和する「憩いの場」ともなる。
造園デザイナーの井上剛宏氏は、学会の墓地公園について、「仏教の永遠の生命観に立脚し、『恒久性』『平等性』『明るさ』をコンセプトに、『平和』と『調和』を象徴した地域に開かれた明るい自然公園風の園内は、四季折々に草花が咲き、小鳥がさえずり、緑豊かな静寂に満ち、ひとときの安らぎと平和をもたらす空間」(隔月誌「ランドスケープデザイン」マルモ出版)と語った。
全国13カ所の墓地公園は、いずれも日蓮仏法の生命観を表現した場所である。
関西池田記念墓地公園(兵庫・丹波市)では、1990年(平成2年)の開園以来、毎年、来園者や地域の方々が参加する「水とみどりの写真展」を開催している。また、地域の老人会は、ゲートボールの会場として使用。地元の小学生が写生に訪れたり、学校の課外授業や遠足コースに利用されたりと、地域の人々に親しまれている。
そうした運営の仕方には、共感の声が数多く寄せられ、中には“墓地革命”と評する識者もいる。
2016年春、関西では、新たな墓地公園「滋賀メモリアルパーク」(仮称)が開園の予定だ。建設地の大津市大石曽束町の名士は「近隣の人たちが散歩などをしながら、ゆっくりとした時間を過ごせる場所にしていただければ」と期待を寄せる。
池田名誉会長はかつて、墓地公園に訪れる方々への、自身の思いを綴った。
「“これは自分の庭である”との気持ちで散策し、気宇広大な思い出を刻んでください。先祖への追善回向とともに、自らも蘇生して帰ってください」と(小説『新・人間革命』「厚田」の章)。
来園した一人一人が、故人への追善とともに、新たな一歩を踏み出す機会としたい。
7、今日の発心 一生成仏抄 384㌻
御書 深く信心を発して日夜朝暮に又懈らず磨くべし何様にしてか磨くべき只南無妙法蓮華経と唱へたてまつるを是をみがくとは云うなり(一生成仏抄、384ページ・編22ページ)
通解 深く信心を起こし、日夜朝暮に怠らずわが心を磨くべきである。どのように磨くべきか。ただ南無妙法蓮華経と唱えることが磨くことになる。.
【父から学んだ信心を後継の友へ】
信心の実践で、心を磨いていくように、と教えられています。
父は、何事にも実直で多くを語らない人でした。しかし、その背中から学んだ信心は、今、わが家に受け継がれています。この一節は、子どものころ、毎朝、家族と拝した御文です。
1994年(平成6年)11月23日、世界広布の“前奏曲”ともいえる“5万人の第九”を池田先生の前で演奏。私も、そこに役員として参加しました。その時、父は大病を患うも、更賜寿命し、見守ってくれていたのです。行事の成功を聞いた父は安心して霊山へ。今、思い起こすと、父は、第九の歌詞にあるように、嵐に打ち勝ち、魂の凱歌を奏でてくれていたのだと思えてなりません。
今秋、九州各地で「アジア創価青年大会」が行われます。そこで新時代の“第九”が披露される予定です。新宝城「粕屋平和会館」の開館を間近にひかえるなか、今、父となった私も、後継の人材育成を真剣に祈り、福岡大勝県の同志と共に、師弟勝利の大道を前進してまいります。
福岡大勝県長 堀江 俊司
【社会の情勢】
◆ 量的緩和を来月終了 ゼロ金利は据え置き 米FRB
◆ 三大都市圏 住宅地も上昇 リーマン以来六年ぶり 基準地価
◆ 女子中学生2割増加「親は利用把握を」 交流サイト被害 警察庁
◆ スコットランド住民投票 独立の是非 きょう判明