2014/8/21(木)の聖教
1、シンガポール独立記念式典 SGIの友が政府の要請で出演 20年連続29回目
大人も子どもも赤い服を身にまとい、シンガポールカラー一色に染まった観客席。
迫力の航空ショー、有名歌手の共演、国歌斉唱……。会場の熱気がぐんぐん高まる。
式典の雰囲気が最高潮を迎えると、メーン演目が始まった。
――シンガポールは1965年8月9日に独立した。
資源の乏しい小さな国土(面積は東京23区とほぼ同じ)で、多様な民族が言葉や文化の差異を超え、繁栄の道を切り開いてきた「人材立国」である。
独立記念式典は、シンガポールに暮らす人々が同じ「シンガポーリアン」として、心一つに国の発展を祝う一大イベントである。
今回のテーマは、「OUR PEOPLE, OUR HOME」(私たちの人々、私たちのふるさと)。
81年の初出演以来29回目、95年からは20年連続の出演となるSSAは、4部構成からなるメーン演目の第1部を担当した。
赤・黄・青・緑・紫の5色のグループに分かれたSSAの壮年・婦人が、音楽に合わせて隊列を変化させていく。最後は、5色が入り交じり、シンガポールの国土の形に。多様な民族・文化が融和する同国を表現した。
また、次代をつくる青年が躍動した第4部には、SSAの音楽隊・鼓笛隊が登場。晴れの舞台で、勇壮なメロディーと華麗な演技を披露した。
2、広島で大規模な土砂災害 対策本部を設置 被災状況の確認に全力
これに対し学会本部では、原田会長を本部長とする災害対策本部を設置。中国方面(本部長=篠原中国長)と総広島(本部長=福原総広島長)の災害対策本部と連携を密にしながら、安否確認、被災状況の掌握等に全力を挙げている。
引き続き、対策本部では厳重な警戒を呼び掛けるとともに、被災した会員・家族等への激励に当たっている。
3、中国大使館一行が創価文化センターへ
一行は、創価学会の歴史についての展示等を観賞。歓迎した谷川副会長は、池田大作名誉会長の日中友好への信念と行動を紹介した。
王暁渡公使は「名誉会長と創価学会の皆さまの平和行動への認識を一層深くしました」と述べ、両国のさらなる友好交流を望んだ。
また一行は、創価世界女性会館も訪れた。
4、御書とともに 名誉会長が指針を贈る Ⅱ 【25】師弟共戦の人生に誉れ
御文 法華経は末法の始め五百年に弘まり給ふべきと聴聞仕(つかまつ)り御弟子となると仰せ候事、師壇となる事は三世の契り種熟脱の三益別に人を求めんや
通解 (お手紙の中に) “法華経は末法の始めの五百年に弘まると承って御弟子になりました”とあるが、師匠となり、弟子となることは三世にわたる契りである。(法華経に説かれる)下種益・熟益・脱益の三益の法理も別の人に求めてはならない。
【同志への指針】
大聖人の法門を聞き、弟子になると決意した門下に、師弟は「三世の契り」であり、正しき師匠を離れて成仏はありえないと仰せである。
仏法は師弟の宗教である。師にめぐりあい、師と共に誓願の人生を歩む以上の福徳はない。戸田先生とお会いして67年。不二の心で生き抜いた広布の人生は晴れやかだ。そして、後継の弟子が二陣・三陣と続いてくれている。
5、わが友に贈る
尊き陰の尽力ありて
広布の連帯は拡大!
友の幸福のため
地道に祈り、歩き
語る人に最大の賞讃を!
6、名字の言インドの初代首相・ネルー。獄中から愛娘のインディラに手紙を送った。その数197通。
娘が14歳の誕生日を迎えた。だが父は、贈り物も、直接、声を掛けることもしてやれない。せめて手紙を書くことにした▼父とは、インドの初代首相・ネルー。独立闘争に身を投じて獄中にいた時、愛娘のインディラに手紙を送った。満足に教育を与えてあげられない娘のために、世界史をつづる。その数197通。手紙は後に、名著『父が子に語る世界歴史』となり、娘も父の心を継いで首相になった▼北海道・中標津町に、曽祖父の代から続く老舗旅館を営む男子部員がいる。彼の父が亡くなった時、遺品から、男子部員の大学受験前に掲載された、小欄の切り抜きが見つかった。内容は、不登校を乗り越えて大学進学を勝ち取った未来部員の話題で、「『うちの子には、無理では』などと、少しでも思ったらダメ」とある▼掲載当時、受験を勧める父に、男子部員は反発することもあった。そんな彼を信じ続け、生きる力をくれた父。どんな思いで記事を見ていたのだろうと、感謝がこみ上げてきた▼創価青年大会を機に、多くの友が信心に立ち上がった。その理由を聞いた中に、「学会について語る父が、かっこよく見えたから」という答えがあった。子を思う気持ち、誇りをもって信念を貫く姿に勝る贈り物はない。(鉄)
7、寸鉄
★ 国家式典に同志が出演。多様性の国に輝く団結の舞!SGIは平和の要に
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★ 人間が人間に与える力は無限―文豪。さあ対話へ。草の根こそ社会変革の鍵
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★ 「正法をひろむる事は必ず智人によるべし」。教学試験受験者と共々に研鑽
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★ 健康な人は睡眠が7時間前後―調査。規則正しい生活を。知恵と工夫から
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★ 夏休み終盤、海と山での事故に注意。天候・体調の軽視は命取り!油断な
8、小説『新・人間革命』第27巻第4章 求道58
懇談会には、経済苦と格闘している大ブロック長もいた。彼の経営していた水産加工の工場は、前年、アメリカとソ連が自国の漁業専管水域を二百カイリとし、実施に踏み切ったことから大きな打撃を受けた。
経営は不振となり、やむなく工場を畳み、山菜を採って塩漬けにしたものなどを販売し、生計を立てていた。
子どもは六人で、息子二人が創価大学に在学しており、末の娘は、まだ小学校の三年であった。彼は、「この子も、やがて創価の学舎で学ばせたい」と、歯を食いしばり、奮闘していたのである。
山本伸一は、大ブロック長に語った。
「ここから、子どもさんを創価大学に送り出してくださったんですね。ありがとう。
親御さんのその真心は、必ずお子さんに通じます。皆、立派に育ちますよ。苦労したご一家から、偉大な民衆の指導者が出るんです。息子さんとは、遠く離れていても、お題目を送ってあげれば、生命はつながります。
また、商売は、工夫・研究しながら、地道に頑張っていくことです。どうにかなるだろうなどと、甘く考えてはいけません。信用と信頼を、着実に勝ち得ていくことが大事です」
皆が過酷な状況のなかで、懸命に信心に励み、勝利の実証を勝ち取る。その積み重ねが難攻不落の創価の大城を築いてきたのだ。
伸一は、なんとしても、この一家を応援したかった。個人的に、一斗缶に入った山菜の塩漬け二十缶を購入した。
「製品ができた時に、少しずつ送ってくだされば結構です。急ぐ必要はありません。
ともかく、何があっても、絶対に、信心の道を見失ってはなりませんよ」
「一人の人が、この一家が立ち上がれば、標津まで来た意味はある」
伸一は、真剣勝負の激励を続けた。学会員が営む喫茶店にも足を運び、対話を重ねた。
彼の背筋に悪寒が走った。体が震えた。
この日、研修道場に戻って体温を測ると、三八度五分であった。
9、座談会 世界広布新時代の旭日〈70〉
歓喜に満ちた生き方を説く仏法 前進の積み重ねが勝利の人生
誓願の北陸は広布の太陽たれ
本郷北陸長 北陸の全同志に、うれしい発表があります。今秋から北陸のブロック長の呼称を「誓願長」とすることが決定しました。大変におめでとうございます!
山上北陸男子部長 池田先生が作詞された北陸の歌のタイトルは、「ああ誓願の歌」。北陸にとって、「誓願」とは、師匠との誓いです。
折戸北陸女子部長 先生は教えてくださいました。「『誓』とは、歴史をつくる『力』である。『誓』とは、暗闇を照らす『光』である。『誓』とは、邪悪を破する『剣』である」と。
本郷 今後、誓願長を対象に、小説『新・人間革命』を研鑽する「誓願塾」を開講。さらに、訪問・激励週間を設け、支部や地区のリーダーらと誓願長が、メンバーのもとを訪れる機会を増やしていきます。
横山北陸婦人部長 さらに、ブロックで毎年1人以上の任用試験受験者の輩出を目指すなど、広布最前線のブロックの充実を図ります。
原田会長 白ゆり長と共に、地域広布をリードする誓願長の皆さまの奮闘を心から願っています。
共感広げる友人葬
杉本婦人部長 北陸婦人部では現在、30代・40代を中心に、「喜多国コスモス大学校」を開校していますね。
横山 仕事をもつ女性も多く、思うように学会活動の時間が取れずにいた方も少なくありません。そうした方々が、小説『新・人間革命』などを読み深める中で、学会の歴史に感銘し、活動に取り組むようになっています。
杉本 あらためて、師の偉大な足跡を学ぶ大切さを感じずにはいられません。
横山 婦人部ではまた、10年以上前から、「スクラム10運動」を推進し、10人の真の友人の拡大に挑戦してきました。石川では今、各部が、この運動に取り組み、着実に友情の輪が広がっています。
原田 北陸は昔、「高志の国」と呼ばれていました。先生は、その史実を通し、北陸は「高き志の国」にと呼び掛けられました。
杉本 北陸には、「信心の志」高き女性が多くいます。婦人部の皆さんと接する中で実感します。
原田 「念仏王国」といわれる旧習深い地で、広宣流布を進める苦労は、いかばかりか。〝現実を離れて幸福はない。一歩一歩の前進の積み重ねこそ勝利の人生である〟との「歓喜に満ちあふれた生き方」を繰り返し教えてくださる池田先生の言葉に、深い意義を感じてなりません。
横山 その言葉の意味を心から実感するのが、友人葬です。北陸では、友人葬に参列して、学会への入会を希望される方が、本当にたくさんいます。
折戸 先日も、富山県内で要職に就かれていた方が、友人葬への参列を機に学会へ入会されました。その方は、「題目の音声」に感動し、「多くの参列者が、故人の生前をしのび、一心に唱題する姿」に心を打たれたそうです。
本郷 先日、私は、他宗教を信仰していた32歳の青年と対話をする機会がありました。彼も題目の力強い音律に感動して入会。現在、唱題に励む中で、青年大会の練習にも真剣に取り組み、人生の課題の解決へ前進を開始しています。
「現実変革」の信仰
山上 男子部が懸命に折伏に取り組む中でも、学会の信仰が、いかに現実を変革しゆく力ある教えであるかを実感します。今、北陸では部2世帯を超える弘教ができていますが、多くの新入会者が、唱題行の功力に感動しています。
本郷 その男子部の弘教をリードするのが富山常勝県です。地区1世帯の弘教が達成できていますね。
山上 爆発的な弘教・拡大が成就している一番の要因は、壮年・婦人部のリーダーの方々が、弘教に挑む男子・女子部メンバーのことを、自身のこと以上に、真剣に祈ってくださっているからです。
本郷 ある支部の活動者会での出来事です。ヤング男子部のメンバーが仏法対話に行ったものの、思うような結果を出せず、悔しさを皆の前で語りました。それを聞いていた支部長が、「自身の祈りで、何としても青年に勝利を!」と決意。以来、激励を続け、そのメンバーは見事な結果を出すことができました。
折戸 富山常勝県では、女子部の活動者も4倍に増えています。また、石川のある地域では、支部で7人の女子部員が青年大会に出演する所もあります。これも、各部一体の団結による結果です。
横山 池田先生は、これまで4度、北陸に長編詩を贈ってくださいました。そのタイトルは、「山河遥か 北国の詩」「魂の黎明 永遠なる栄光の道」「太陽は昇る! 栄光の北陸に!!」「大北陸に幸福の旭日よ 輝け!」です。
本郷 私は、このタイトルを見ていると、北陸に広宣流布の太陽が昇っていくことを示されているように思えてなりません。
山上 北陸は古くから文化が栄え、教育にも力を入れてきた地域です。
折戸 来春には、北陸新幹線も開業し、東京―金沢間が最短約2時間半で結ばれるなど、北陸にとって歴史転換の年となります。
原田 「妙とは蘇生の義」(御書947ページ)、「法華経は『活の法門』」を心に刻み、「世界の北陸」との指針のままに、北陸広布の新たな伝統と歴史を築かれることを念願しています。
10、社説 健康第一に 価値創造の日々を
創価学会の牧口常三郎初代会長は「歩く人」だった。広宣流布の活動に、率先して歩いた。そのため、下駄の歯はすぐにすり減ったという。〝幸福の第一条件は健康であり、そのために価値創造の活動を第一とする〟――これが牧口会長の信条であった。
気温が下がり、新涼に近づくとされる「処暑」(明後23日)も近い。盛夏の疲れが出るころでもある。体調を崩しやすい、季節の変わり目に入っていく。油断せず、引き続き、暑さ対策や体調管理に具体的な工夫を心掛けたい。小まめな水分補給、十分な睡眠、規則正しい生活。基本を怠らないことが肝要だ。
健康を考えるとき、思い出す言葉がある。取材の折、80歳を越えた関西に住む婦人部員がくれたアドバイスだ。「『頑健な体に』って祈らなあかんで。広宣流布は大変やからね!」
自分もそう祈り、病魔に打ち勝ってきたという。「5回目の成人式」となる100歳を目指している、と語ってくれた。
さらに話を伺うと、毎日、行動予定がびっしり。同志の相談に乗り、青年部員と一緒に折伏に臨む。地域の子育てボランティアにも携わっているという。
その心には、「大阪の戦い」で若き日の池田名誉会長と共に広布の金字塔を築いた思い出が輝く。早朝の御書講義から毎日を元気に出発した。「池田先生は、ささっと歩きはる。颯爽としてはった。私は今も先生と一緒に行動してる。実際に会う、会わないとちゃいますねん」
体験談に聞き入っている間、何度も出てきたのが「使命感」という言葉。「何のために健康になりたいのか。それが大事」と。師と共に、広布という価値創造の目標へ進む。若々しい活力の源泉は、そこにあった。
「学会活動は最高の健康法」と名誉会長は語っている。
会合に参加する。友の激励に歩く。弘教に励む。「そこには常に『行動』があります。しかも法のため、友のため、社会のための『献身の行動』です」と。
また、「歩いた分だけ福運が積める、社会に尽くせる、友人が増える――広宣流布の軌道こそ、最高の『幸福の軌道』『健康の軌道』なのです」とも。
自他共の幸福を願い、世界の安穏を祈って行動する学会活動は、自身と社会を健康に導く。
間もなく本年後半の活動が始動する。人生を幸福と勝利で飾るための一日一日だ。「広布のため」との誓いを忘れず、師と共に、価値創造の一歩一歩を、健康第一に重ねたい。
11、今日の発心 兄弟抄、1083ページ
御書 各各・随分に法華経を信ぜられつる・ゆへに過去の重罪をせめいだし給いて候、たとへばくろがねをよくよくきたへばきずのあらわるるがごとし(兄弟抄、1083ページ・編684ページ)
通解 あなた方兄弟は、かなり法華経を信じてきたので、過去世の重い罪を現世に責めいだされているのである。それは例えば鉄を念入りに鍛え打てば内部の疵が表面に現れてくるようなものである。.
【病によって信心の力を実感】
強盛な信心によって過去世の罪業を責めいだし、わが生命を鍛え、輝かせていけると仰せです。
幼いころ、急性腎臓炎にかかり、生死の境をさまよったことがありました。両親の祈りで一命は取り留めたものの、これが病魔との闘いの始まりでした。
創価高校・大学で1期生として学び、社会へ。しかし、男子部時代に重度の若年性高血圧症を発症。肺結核、大腸炎も患いました。その後も結石の激痛や不整脈に悩まされ、50歳の時には脳梗塞の危険が指摘されました。
手術を伴う入院は5回。自身の宿業に悩みましたが、題目を唱え、先生のご指導や御書を学ぶなかで、「病気を通して信心を教えていただいているのだ」と感謝できるように。現在は教員として元気に教壇に立つとともに、広布にまい進しています。
「創立者と卒業生は永遠に不二である」との言葉を生涯の指針とし、大好きな狭山県の同志と励ましの人生を歩んでまいります。
【社会の情勢】
◆ 広島広範囲で土砂崩れ 36人死亡、未明に記録的豪雨
◆ 7月貿易赤字9640億円 6・6%縮小、輸出3カ月ぶり増
◆ 図書館・美術館 魅力アップめざす 地域再生へ後押し 総務省
◆ 訪日客過去最多127万人 中国最多、韓国も増加 7月 観光局発表
◆ ガザ停戦協議が決裂 イスラエルとパレスチナ