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2014/9/22(月)の聖教

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2014/9/22(月)の聖教


1、創価教育同窓の集い 創立者・池田名誉会長が祝福のメッセージ

  伝統の「創価教育同窓の集い」が21日、東京・八王子市の創大記念講堂で盛大に開催された。これには、創立者の池田名誉会長が万感のメッセージ(2面に全文)を寄せ、誉れの同窓生たちの凱旋を祝福。「世界一の友情の大連帯、万歳!」と呼び掛けた。韓国の名門・国立済州大学元総長の趙文富博士一行が来賓として出席。席上、創立者が長年にわたって親交を結んできた趙博士が記念講演を行った。

          

 爽やかな秋晴れの創価大学のキャンパス。
 全国、世界各地から、同窓生たちが青春の誓いを胸に喜々として集った。
 友情の連帯光る「創価教育同窓の集い」。
 冒頭に紹介されたメッセージに続き、集いの途中、創立者・池田名誉会長は真心の伝言を寄せた。
 「今、皆さんの晴れやかな創価教育同窓の集いに思いをはせ、素晴らしい青空を見ながら、会場の様子をお聞きしながら、学生歌を何度も聞いています」「きょうは、よく集まってくれました。うれしい。ありがとう」
 万雷の拍手が轟く創大記念講堂。参加者の瞳には、新たな船出への決意が光った。その〝父子の絆〟を温かく見つめる国立済州大学元総長の趙文富博士。
 趙博士と創立者は7度の出会いを刻む。その語らいは2冊の対談集に結実している。
 記念講演で趙博士は、こう呼び掛けた。
 「人生の価値を教えてくれた創立者・池田先生への感謝の念は尽きません」
 「池田先生のもとで学んだ皆さんは、最も価値のある生き方を知っています。これほど、幸せなことはありません。どうか、誇り高き人生を歩んでください」
 集いには、創友会(創大)、通教創友会(同)、短大白鳥会(創価女子短大)、鳳友会(東京・創価学園)、蛍会(関西創価学園女子)、金星会(同男子)、創陽会(札幌創価幼稚園)、創宝会(アメリカ創大=SUA)、創誓会(SUA大学院)の友らが参加。
 創大の馬場学長、田代理事長のあいさつに続き、2人のメンバーが活動報告した。
 パイロットとして活躍する岡田望さん(鳳友会・創友会27期)は「この先、どんな困難にも負けず、使命の空へ大きな翼を広げ、羽ばたいていきます」と力強く語った。
 税理士の袋恵美子さん(創友会28期)は「今後も〝わが母校は創価〟との誇りも高く、悩める人に寄り添い、なくてはならない税理士に成長していきたい」と述べた。
 創友会賞の授与の後、寺西創友会委員長があいさつ。原田創大最高顧問は「〝大学の真価は卒業生で決まる〟との創立者の指針を胸に、一人一人が使命の舞台で堂々たる勝利の劇を」と望んだ。
 同日、創大1期~7期の女子寮出身の代表者「11・5グループ」、創大女子寮出身者「創大香峯会」、女子短大出身者「短大白鳥会」等の大会が行われた。



2、創立者のメッセージ  21世紀の命運を担いたて 30代の苦闘が人生の土台築く


  一、大学という「人材の港」が、ひときわ輝き光るのは、現実社会の波濤を越えて舞い戻ってきた、誉れの卒業生たちの凱旋を迎える時であります。
 万難を排して、日本中、世界中から、よくぞ集ってくれました。私は、立派に成長した一人一人を、諸手を挙げて迎え入れ、それでれの尊い貴い奮闘に耳を傾け、労い、讃嘆したい思いでいっぱいであります。皆、本当にありがとう!
 本日は、私たちの宝の友人である、韓国の名門・済州大学の趙文富元総長ご夫妻、また趙誠倫教授ご夫妻がお越しくださいました。
 学園や大学に在学中、趙文富先生にお会いした人も少なくありません。さらに済州大学での研修などで、ご夫妻に父母のように温かく歓待していただいた友もいるでしょう。
 我らの創価家族の集いに、これほど懐かしく、これほど嬉しいお客様はおられません。皆で、万雷の大拍手をもって大歓迎しようではありませんか!(大拍手)
 一、きょうは、愛する皆さんと一緒に、目覚ましく大発展しゆく母校を散策しながら、ゆったりと懇談するような思いで、3点、エールを贈らせていただきます。

根の深き木は

 第一に「いよいよ深く勝利の根を張れ!」ということであります。趙先生との対談では、朝鮮王朝の大指導者・世宗大王についても語り合いました。この大王のもとで作られたハングルの詩歌(「龍飛御天歌」)の名句に、こう詠われております。
 「根の深き木は 風に動かず/花かぐはしく実たわわなり/源の深き水は ひでりに乾かず/川をなし海にいたるなり」と。
 今、社会も世界も、目まぐるしく揺れ動いています。変化は激しい。こういう時代だからこそ、大事なことは、心を定めて、揺るぎない信念の根を張ることであり、たゆまず学び、尽きることのない智慧の源を湛えることではないでしょうか。
 今、東京富士美術館(八王子市)では、英国の「ロイヤル・アカデミー展」が開催されています。
 このアカデミーの初代レノルズ会長は、青年芸術家たちに“自分自身の感覚に頼って始める人は、開始早々、研究に行き詰まってしまいます”と戒めていました。
 そして偉大な巨匠の実践によって確立された創造の道を、まず謙虚に学んでいくことを推奨したのです(相澤照明「ジョシュア・レノルズ卿の講話集 翻訳と注解 第1講話」、『佐賀大学文化教育学部研究論文集』10(1)所収、佐賀大学文化教育学部刊参照)。これは万般において、若き世代が心に留むべき原則でありましょう。
 ここに集った皆さんは、多くが30代半ば。私より50歳も若い。いよいよ、これからが勝負です。21世紀の命運を、その双肩に担い立っていくリーダーたちです。
 一、私が創価学会の第3代会長に就任したのは、32歳でした。もともと医者から、30歳まで生きられないと言われていた病弱な体でしたし、学会の会長職は、師匠である戸田城聖先生も7年にして逝去された激務です。
 ですから、就任の日に妻は「きょうは、わが家のお葬式」と言いました。
 以来、一日また一日、一年また一年、いつ倒れても悔いを残さないという決心で祈り抜き、戦い抜きました。巡り来る記念の5月3日を、妻は「ああ命があったのか」との思いで迎えていました。
 妻が初めて赤飯を用意してくれたのは、就任8周年の5月の3日です。全身全霊で生き切った悪戦苦闘の連続の30代に、私たちは今日の発展の因を刻みました。
 創価学園、創価大学の創立への布石をしたのも、この年代です。
 どうか、若き後継の皆さんも、何があろうと、焦らず嘆かず惑わず、じっくり悠然と粘り強く、勝利の根を深く張り、栄光への源を満々と湛えていってください。

他者のために生命を燃やせ

 一、第2に申し上げたいことは、 「いよいよ明るく友情の橋を架けよ!」ということです。
 韓国と日本には、世界史から見ても注目すべき、深い平和友好の歴史があります。
 いにしえの数多(あまた)の文化の伝来はもとより、江戸時代、来日した朝鮮通信使からも、日本は多くを学びました。ある朝鮮通信使は帰国後、日本の友に書き送っております。
 “あなたとは国が異なり、遠く万里を離れ、山海が隔てています。しかし、私たちは、心は通い合っています”(松田甲著『日鮮史話』原書房刊参照)と。
 誠に友情はいかなる差異も越え、いかなる激流も越えて、人間の心と心を結び、高めていく普遍の力があります。
 なかんずく、教育の世界における友情ほど、明るく強く、一切を超克していく結合はありません。

虹の橋は永遠!

 一、創価大学は、この友情の力、英知の連帯で人類を結びゆく「平和のフォートレス」です。海外との学術交流の協定も、今、48カ国・地域150大学となっております。
 愚昧な反目や憎悪が渦巻く社会なればこそ、わが卒業生は、誇り高き創価の世界市民として、誠実に毅然と明朗に、友情の虹の橋を幾重にも広げていただきたいのです。
 一、最後に「いよいよ強く希望の光を放て!」と申し上げたい。
 趙先生の若人への激励に「青年は、自分をもとに、他人のために生きようと苦悩した時にこそ、力が湧き、人間として生まれた真の幸福を感じるのである」(『池田大作全集』第112巻、聖教新聞社刊)とあります。
 趙先生ご夫妻は、その通りの崇高な人生を歩み抜いてこられました。奥様も約40年にわたり小学校の先生として、親にも勝る慈愛を教え子に注ぎ続けてこられたのです。
 太陽が自らを燃焼させて万物を育むように、リーダーが試練に挑み、苦難を勝ち越えゆく中にこそ、友を照らし、未来を照らす希望の光が放たれるものでありましょう。
 一、きょうは、1期生をはじめ母校愛深き創価同窓の代表も集ってくれています。
 私は、つい先日も、関西創価小学校の伸びゆく6年生と嬉しい出会いを刻みました。
 今、創価大学のキャンパスには、韓国の美しき国花・無窮花(ムクゲ)が絶え間なく咲き誇っております。
 この無窮花の如く、どこまでも続く人材の花を、平和の花を、そして勝利の花を、共々に咲き薫らせゆくことを、強く朗らかに約し合って、私の御礼と祝福のあいさつとさせていただきます。
 世界一の友情の大連帯、万歳! お元気で!(大拍手)



3、秋の彼岸にぎわう墓園

  彼岸の入り(20日)を迎え、創価学会の墓地公園・納骨堂では、多くの墓参者が厳粛に勤行・唱題を行い、広布に生きゆく同志や家族、先祖の三世永遠にわたる安穏と福徳を深く祈念している。
 みちのく池田記念墓地公園(岩手・奥州市)には、東日本大震災の被災地をはじめ、関東などからも多くの人が足を運んだ。
 山形・鶴岡市の加賀山恵子さんは20日、一家10人で母と弟の墓参に。「母のひ孫が4人に増えたことを報告しました。生涯にわたって純真な信心を貫いた母を模範に、一家全員で広布に尽くしていくことを誓いました」
 一方、福岡市西区の松田ノリ子さんは21日、親子四代で九州池田記念墓地公園(大分・日田市)を訪れた。「広布草創から奮闘した亡き父母に孫やひ孫の成長を報告する思いで、毎年、家族全員で来園しています。私も、生涯青春の心意気で頑張ります」と語った。



4、今週のことば

 尊き求道の教学試験だ。
 「行学の二道を
 はげみ候べし」
 共に学び 共に成長を!
 皆が信心の勝利者に!



5、名字の言   人生は早い。だからこそ、一日一日を大切に生きたい。

 日本人男性の平均寿命が、女性に続き、初めて80歳を超えた。日本人の4人に1人が65歳以上という時代。老境をどう価値的に過ごすか。長寿社会の一番の焦点だろう▼没後300年となる福岡藩の学者・貝原益軒はつづる。「老後は、わかき時より月日の早き事、十ばいなれば、一日を十日とし、十日を百日とし、一月を一年とし、喜楽して、あだに、日をくらすべからず」(養生訓)。人生は早い。だからこそ、一日一日を大切に生きたい▼益軒ゆかりの福岡市に〝86歳の青年〟と評判の壮健な壮年がいる。1965年(昭和40年)1月、池田名誉会長の小説『人間革命』の連載が本紙で始まって以来、欠かさず切り抜いて日々、熟読。小説『新・人間革命』に引き継がれ、切り抜きの数は6933枚に▼その一枚一枚をめくりつつ、「この言葉に希望をもらった」「この一節で腹が決まったばい」と話が尽きない。事業の挫折、大病、家庭の問題……。いくつもの風雪を信心で乗り越えた確信を語っていた。「池田先生と一緒に歩めば、どんな苦労も見事に〝宝〟に変わるとよ」▼人生の年輪に、どれだけ心の宝を刻み残していけるか。壮年のまばゆい笑顔が、その「道」を照らし、教えるようだった。〝師弟に生き抜く人生に悔いなし〟と。(実)



6、寸鉄

★  創価同窓生が晴れやかに母校へ。創立者と共に栄光の大道を!誓いは不変
      ◇
★ 東京・青梅総区の日。広布の理想郷をわが天地に!師弟の原点胸に人材育成
      ◇
★ 倒れるのは再起する為、躓くのはよりよく戦う為―詩人。不屈が我らの魂
      ◇
★ 地区協議会は地域の幸福 拡大への会議。目標・課題を明確に。心一つに出発
      ◇
★ 車の運転中に眠気で危険感じた―8割と。時間と心に余裕を。絶対無事故



7、創大讃歌 創立者と築く学城 第6回 文武両道の青春 次の勝利へ心を鍛える
 

   秋空に球音が響く。
 今月中旬、創価大学のワールドグランド。秋季リーグ戦に臨む硬式野球部(寺嶋寛大主将、文学部4年)の選手たちが練習に励む。土で汚れたユニホーム。あちらこちらから大きな声。鋭いまなざしで白球を追い掛けていた。
  グランド前の城久坂。落ちた枯葉を、通りかかった野球部員が拾う。ゴミ一つない。いつ誰が来ても、気持ちよく野球を見てもらいたい――真心で自然と体が動く。その振る舞いは、大学内、近隣、遠征先でも変わらない。
  1971年(昭和46年)、硬式野球同好会(当時)の設立当初、練習に9人が集まることさえ珍しかった。今や春秋40回のリーグ優勝、全国大会出場29回を数えるまでに発展。その源には創立者から学んだ「人間野球」の伝統がある。

                                      ☆☆☆

 「いい顔しているね」
 85年(昭和60年)3月21日。A棟ロビーで野球部と記念撮影に臨んだ創立者。贈られた同部の帽子を手に語った。
 「陰で野球部を支えている人間がいることを忘れてはならないよ」
 2日後のグランド。
 「見に来たよ。練習を続けなさい」
  部員は驚いた。そこにはジャンパー姿の創立者。新しいユニホームとスパイクをプレゼントされた。それを身に着けた選手たちはリーグ戦で優勝する。
  勝利を報告しに来た選手を創立者は出迎えた。
  「勝っても負けても、広い心をもって、悠々とやっていくように」
  だが、以降の4年半、リーグ戦を勝ち抜けなかった。厳しい練習を繰り返す。でも勝てない。なぜだ・・・。
 創立者は見守っていた。何度も伝言を贈る。記念撮影もした。自らカレーを振る舞ったこともある。
 「若い時は、うんと苦労しなさい」「今はしっかりとクラブ活動を通して、心身共に鍛え、苦労していきなさい」
  監督には――。
 「心で選手にぶつかっていきなさい。勝負事だから勝ち負けはある。私はそんなことを言っているのではないる大切なのは人材だ。野球を通して人間を鍛えていくんだ」
 89年(平成元年)4月2日、選手たちが決意を込めて名前を記した色紙に、創立者は筆を執った。

  「心で勝て
        次に技で勝て
      故に
        練習は実戦
        実戦は練習」

  まず「心」で勝つんだ!“野球人間”ではなく“人間野球”だ! 日常生活から磨き直した野球部員。翌年、創部以来初のリーグ戦春秋連覇を成し遂げた。
 巣立っていった部員たちは今、球界をはじめ、財界、教育界など、幅広い分野で活躍している。
  今春、同部は6期連続でリーグ戦を制し、全国大会でも9度目のベスト4。惜しくも準決勝で敗れた直後、創立者から伝言が届いた。
 「次に勝つために、次を目指して頑張ってください。よく頑張ってくれて、うれしい」
 次に勝つ。そのために挑戦する。野球も、人生も。

源が大事なんだ

 「やあ、待たせたね」
 大学構内の小高い丘に、創立者の声が響く。
 1976年(昭和51年)  6月26日。創立者の眼前には、畑が広がっていた。
 「よくできたね。本当によくやった」
 その言葉に、白い歯をこぼす中国人留学生と創大生がいた。
  ――国交正常化後、創大は新中国から初の国費留学生を受け入れた。当時の中国で学生は、勉学のかたわら農作業にいそしんでいた。そこで創大でも中国研究会の学生と留学生が共同で畑を耕していた。創立者が訪れたのは、初収穫の野菜を届けた翌日だった。
 畑には、大きなパネルが用意されていたる創立者はその場で筆を握り「日中友誼農場」と認めた。
 「滔々と流れる大河も、もとは細い川なんだ。はじめから大河というのではない。源遠ければ流れ流し。源が大事なんだよ」
 「今までが第1章で、君たちの時代から第2章が始まっていく。そして、皆さんの子どもたちが、21世紀に第3章を担っていく。留学生は、帰国したら中国の指導者です。創大生は、日本の指導者です!」
 同年11月5日。第1回の「月見乃宴」が、構内の「万葉の家」で行われた。
 あいにくの小雨。顔を曇らせる学生たち。
 「月は見えないが、皆さんの清らかなる心の月を見る方が尊いし、ずっとうれしい」と創立者。
  農場でとれた野菜などを食べながら、中国人留学生や中国研究会の学生たちと懇談した。
 学生が「決断力をつけるにはどうすれば?」と質問。
 「私は答えない」「自分の力でやって苦労する中で、少しずつ力がついてくる。自分でやらなきゃできない。私は、応えようと思えば応えられる。しかし、それは観念だ。実践が、尊いんだ」
  また創立者は折に触れ、学生たちに、日中友好の真髄を語ってきた。
  「『友好』『友好』といっても、『あの人は今ごろ家族だんらんでご飯を食べているのかな』とかね中国にいる相手の日常生活を思う中に、本当の友好があるんだよ」
 そして留学生のために、寮生活の環境を整えたり、さまざまな品を送ったり、真心を尽くしてきた。
  その創立者との思い出を胸に、留学生から、駐日中国大使をはじめ多彩な人材が誕生した。中国研究会の出身者も、大学教授、商社の社長や役員などとして、日中間の架け橋となっている。

                                     ☆☆☆

  今月8日、中国研究会は、中国・南開大学の「周恩来・池田大作研究会」の指導教師と交流会を開いた。
  46年前、創立者が「日中国交正常化提言」を発表したこの日。「創立者と先輩たちが残された日中友好の魂を、未来へと受け継ぎたい」と部長の斎藤良美さん(法学部3年)は語る。
  折しも当日は中秋の名月。交流会の後、居合わせた留学生が月餅を振る舞った。両国の文化や風習の違いなどを、楽しそうに語り合う。

もっと力強く!

 「創価大学吹奏楽部、金賞!」
 結果発表に歓声が響く。
 2000年9月3日、東京都吹奏楽コンクール。同部が初めての全国大会出場を勝ち取った瞬間だった。
 翌10月の15日。創立者へのインド・ブンデルカンド大学からの名誉学術称号の授与式で、歓迎演奏を行った。
  式典を終え、来賓と退場しようとした創立者は、マイクを握った。
 「吹奏楽団、きょうは、あまりうまくない演奏をありがとう」
  創立者のユーモアに場内は爆笑。部員は胸を突かれた。全国大会への出場を決め、はじめて創立者の前で演奏。失敗してはいけない。うまく演奏しよう。焦りと緊張が音に表れていた。
 創立者は聞き逃さない。
 「お客様がいるのに、弱々しい。もう一度演奏してごらん。大学の歌を」
  さあ堂々と! 学生たちは思いを込めた。突き抜けるような学生歌のファンファーレ。創立者は、ほほ笑んだ。
  「最初からそれをやればよかったんだよ。ピーンと力強くて、聞いている人が“さあ、きょうも頑張ろう”という気持ちになる。創価の音楽というのは、もっと力強くなきゃいけない。いいね。今度は11月だ。創大祭の時だね」
 部内の雰囲気は一変した。楽譜を見つめる表情は真剣。創立者の期待にかなう演奏を追い求めた。
  1週間後、全国大会のステージ。皆は誓った。勇気と希望を送る演奏をしよう――。
  結果は金賞。日本一の栄冠を手にした。
 11月3日。約束の創大祭。記念の集いで、来賓の歓迎演奏を披露した。
 「うまい!」
 誰よりも力強く拍手していたのは創立者だった。
 「この前、少し厳しくいったら、日本一になって帰ってきた。本当に嬉しいね。今日の演奏も立派でしたるありがとう!」
  翌月、創立者は「創価大学パイオニア吹奏楽団」との名を贈った。同楽団はこれまで、全国大会で3度の日本一に輝いている。
 昨日(21日)の都大会でも熱演。堀夢夏楽団長(教育学部3年)は「多くの人に生きる力を奏でていきます」と語る。

                                      ☆☆☆

  夏休みが終わって、後期の授業が始まり、創大は活気にあふれている。
 創大生らしく勝て! 苦闘の中で自分自身に勝て! 励まし合いながら友情の連帯で勝て!
  この創立者の期待の如く、“文武両道”の創大生は、自身とクラブの勝利へ汗を流す。



8、座談会  世界広布新時代の旭日(79) 座談会こそ後継者育成の舞台

全国で活躍する未来本部長
情熱と信頼で人材を育もう!

 沼倉女性未来本部長 未来本部長に就任して約3カ月。未来部員たちと接する中で、大きく変わった点があります。

 門田少女部長 どんな点ですか?

 沼倉 当初は〝池田先生のことを伝えなければ!〟〝学会のことを教えなければ!〟とばかり思っていました。ところが8月の「未来部夏季研修会」で、未来部員たちが、求道の心をたぎらせて信心を学ぶ姿に思ったんです。〝私の方こそ未来部員から、信心を学ばせてもらえるんだ〟と。

 青野少年部長 たしかに「まるで3日間、池田先生と一緒にいたようでした」などと語る未来部員の信心の志には、私たちも驚きました。

 沼倉 一人一人の未来部員を心から尊敬し、信頼する――今では、これが私のモットーになっています。

 門田 ある少女部員は、毎月の「少年少女きぼう新聞」を楽しみにしています。お友だちにも、この感動を伝えたいと、勇気を出して、新聞を渡したそうです。すると、そのお友だちは新聞を読んでくれ、池田先生の連載「希望の虹」が、とっても良かったよと感想を伝えてくれたそうです。

 橋元青年部長 未来部員の純粋な信心は、私たちへの最大のエールになりますね。

 原田会長 全国で未来本部長制が始まっています。壮年・婦人部にとっても、万代にわたる基盤を築くための極めて重要な活動です。

体験を率直に語る

 橋元 支部や本部の未来本部長に就任された壮年・婦人部のリーダーの方から、よく聞かれることがあります。〝どのようにして未来部員と関わったらいいでしょうか〟と。

 石黒未来本部長 私は、こう答えるようにしています。どれだけ時代が変化しても、絶対に変わらないものがあります。壮年・婦人部のリーダーの皆さんは、どうか、変に気兼ねすることなく、率直に自身の信仰体験や、信心への確信を語り抜いていただきたい、と。

 原田 子どもは、真っすぐな心で大人を見ています。大人の真剣で情熱的な思いは必ず、子どもに伝わります。

 橋元 池田先生は次のようにも言われています。「集まってきてくれている子どもたちは、聞いたことなどはみんな忘れてしまうかもしれない。しかし、みなで集まったということだけは覚えている。だから、集まるということは大事なのです」

 原田 子どもたちにとって、会合などでの楽しい思い出は、いくつになっても忘れないものです。それは私たち自身の経験からもいえます。だから、どうか、自信をもって、真剣勝負で一回一回の会合等に臨んでいただきたい。

 石黒 また、未来部員のことを覚えていてあげることも大切です。私は、「記憶力は記録力」だと思っています。かつて、少年部長をしていた時、お会いしたメンバーのことは、逐一、記録を取っていました。〝いつ、どこで、誰と、どんな話をしたか〟と。そうしたメンバーが、大人になった今、連絡をくれた際に、ノートを見返しながら、語り合えることは私の財産になっています。

仏に連なる「聖業」

 原田 池田先生は、8月1日付の「随筆 民衆凱歌の大行進」で、「伸びゆけ未来部!」と題して、数々の大事な指針を示されました。その中では、未来部育成における三つの柱も紹介されています。

 青野 はい。その第一が「座談会こそ後継者育成の舞台」です。

 石黒 座談会を通じて、素晴らしい取り組みをされている支部の女性未来本部長の話を聞いたことがあります。

 門田 聖教新聞PR版秋季号にも掲載されている「創価家族の種まき絵本」を使った取り組みですね。

 石黒 そうです。この企画は、御書の一節や池田先生の指針をもとにした創作物語です。カラフルな8コマからなる紙面を切り抜いていくと〝小さな絵本〟になります。

 門田 それを座談会の前に組み立て、「ぜひ読んでみて、感想を座談会で聞かせてね」と言いながら、全少年少女部員のお宅を訪問しているそうですね。

 沼倉 さらに、参加できない中・高等部員のもとにも、こまめに訪れ、〝近況を座談会で伝えたいから、最近、頑張っていることなどを教えて〟と激励に回っているそうです。

 原田 そうした内容が盛り込まれた座談会は、さぞ、創価家族のぬくもりにあふれた集いになったことでしょう。

 石黒 その後、未来部員に会った際、〝おじさん、おばさんも応援しているからね〟と皆も声が掛けやすく、メンバーにとっても、自分も創価家族の一員なんだとの思いが育つきっかけになると思います。

 沼倉 彼女も、就任当初は、孫ほど年の離れた未来部員に、何をしてあげられるか悩んだそうです。しかし、毎回、未来部員の保護者の方々とも相談しながら、子どもの近況を知り、さまざまな企画を考えている姿こそ、未来本部長の鑑であると思います。

 青野 先生は、他にも、第二の柱として、「未来部は皆わが息子・わが娘」を挙げられ、さらに、三つ目の柱として「郷土愛を育む」とも言われています。

 原田 日蓮大聖人は、仏の願いについて、「未来に法華経を弘めて未来の一切の仏子にあたえんと・おぼしめす」(御書236㌻)と仰せです。23日には「少年少女部結成記念日」を迎えます。未来部の育成は、仏に連なる聖業であると深く胸に刻みながら、皆で一丸となって、一層、力を注いでまいりましょう。



9、社説  交通事故防止へ油断なく 安全が最優先 身の回りを再点検

 「お気を付けて、お帰りください」。会合終了後、役員の青年から声を掛けられる。
 駐輪場や駐車場で、婦人同士が「気を付けて」「無事故でね」と声を掛け合う。
 学会の会館や地域の広布の会場で日常的に見られる光景だ。
 池田名誉会長は、「何事であれ、『安全』は最優先の課題である。『人命』にかかわることには、いささかたりとも油断があってはならない」と語る。
 御書には「かまへて・かまへて御用心候べし」(1133㌻)と仰せだ。
 尊き生命を守るため、用心を重ね勝ち取っていく「無事故」こそ、学会の伝統であり、広布の勝利の土台である。
 21日から「秋の全国交通安全運動」が始まった。今回は「子どもと高齢者の交通事故防止」が運動の基本になっている。
 子どもの交通事故の特徴として「道路横断中」「自宅付近」「自転車の事故」などが挙げられる。事故の主な原因を見ると、自転車では「交差点での安全確認が不十分なこと」「一時停止しなかったこと」。歩行中では「飛び出し」である。
 子どもは、興味をひかれるものがあると、夢中になってしまい、周囲の状況が分からなくなる場合が多い。危険なことの判断もできなくなってしまう。この点に注意し、日頃から保護者が繰り返し注意を喚起していくことが大切だ。
 本年上半期、交通事故死者の過半数が65歳以上の高齢者だった。歩行中の事故が最も多く、高齢者側の主な事故原因は、横断歩道外横断や横断禁止場所横断、信号無視という。
 加齢に伴い、身体機能が低下していることを念頭に置こう。遠回りになっても安全最優先で、無理のない行動を心掛けたい。自転車や自動車を運転する際も、「いつもそうやっているから」という過信を排し、事故防止に努めたい。
 同運動では、夕暮れ時と夜間の歩行中・自転車乗用中の交通事故防止(特に、反射材用品等の着用の推進及び自転車前照灯の点灯の徹底)、全ての座席のシートベルトとチャイルドシートの正しい着用の徹底、飲酒運転の根絶が重点ポイントになっている。
 「小事が大事」と肝に銘じ、事故を未然に防ぐ心掛けを重ねていきたい。交差点など地域に危険が潜む箇所はないか、自転車や自動車のメンテナンスは大丈夫か――まずは身の回りの再点検から始めよう。強き祈りで絶対無事故の前進を続けたい。



10、今日の発心  種種御振舞御書、912㌻
  

御書 一丈のほりを・こへぬもの十丈・二十丈のほりを・こうべきか(種種御振舞御書、912㌻・編949㌻)

通解 一丈の堀を越えられない者が、どうして十丈・二十丈もの堀を越えることができるだろうか。. 

【報恩感謝の思いで拡大に勝利】

 祈雨の勝負に敗れた極楽寺良観を〝雨さえ降らせられない(一丈の堀を越えられない)者が、成仏という大事を成す(十丈・二十丈の堀を越える)ことはできない〟と破折されています。

 幼少のころ、父が転落事故に。後遺症に悩む父のためにと家族で学会に入会しました。以来、懸命に唱題する母を見て育ちました。
 その後、6期生として入学した創価中学では創立者・池田先生との原点を刻み、学生部時代には、この御文を胸に勉学と学会活動に挑戦し抜きました。
 歯科大学を卒業後、妙法の歯科医師を目指し、歯科医院を開業。1992年(平成4年)、関西指導に来られた先生に大激励していただいたのです。さらに後日、患者さんとの接し方について伝言まで頂きました。生涯、師匠・学会と共に、と誓いました。
 それから、私の心臓病、妻の病など、試練がわが家を襲いましたが、宿命との戦いに真っ向から挑み、祈りを根本に乗り越えることができました。
 わが県が「播磨大勝県」と命名されてから、9月10日で10年を迎えました。報恩感謝の思いで広布拡大に取り組んでまいります。
兵庫・播磨大勝県長 藤原国弘



11、世界の体験プラザ ブラジルSGI ロナウド・ソノダさん 
世界屈指の航空機メーカーで活躍 
祈りと情熱で困難を克服 師の指針胸に長年の夢を実現
  (作業中)

【社会の情勢】 

◆ 公明党「次の10年」へ出発! 統一選断固勝ち抜く 全国大会 
◆  台風16号が接近
◆ G20が閉幕 成長へ財政出動も
◆ ガニ新大統領に アフガニスタン


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