2014/10/6(月)の聖教
1、札幌市の北海道池田講堂で「法華経 平和と共生のメッセージ展」開幕
「法華経――平和と共生のメッセージ」展(主催=東洋哲学研究所、創価学会)の北海道展の開幕式が4日、札幌市厚別区の北海道池田講堂で行われた。これまでインド、ネパール、イギリス、ブラジル、マレーシア、アルゼンチンなど海外11カ国・地域で開催されてきた”法華経展”。国内では、東京、神戸、福岡に次いで4都市目となる。人類の至宝ともいうべき法華経関連の文物約150点が出品されている。式典には中華人民共和国駐札幌総領事の滕安軍氏、在札幌ロシア連邦総領事のアンドレイ・ファブリーチニコフ氏ら各界の来賓175人が列席した。
2、今週のことば
一人一人が
かけがえのない宝塔だ。
誠実と確信の対話が
仏性を呼び起こす。
わが地域を人材で飾れ!
3、名字の言 荒れがちなクラスの担任、最初はうまくいかなかった。“この子さえいなければ”と・・・
今春、新任教師として教壇に立った沖縄女子部の友。荒れがちなクラスの担任についた▼最初はうまくいかず、“この子さえいなければ”という思いが頭をよぎった。だが、“信頼される教員に”との創価教育の指針を思い起こし、児童の成長を祈り、「目の前の一人を大切にする」クラスづくりに挑んだ▼しばらくすると、児童たちが進んで「一人一人を大切に協力しあえる学級」をスローガンに掲げるようになった。夏休み明けには「問題を起こしがちの子が発言できる場を」との提案も。朝の会では、その子が「けんかはしません」と決意。クラスは、今までにない笑顔に包まれた。思いは、着実に伝わっていたのだ▼「一人を大切にする心は、創立者に学んだことです」と彼女。視覚障がいの兄と、心臓病の弟の間に生まれ、やがて弟は他界。彼女の心は荒れ始め、非行に走った。だが、母の強い祈りと愛情に支えられ、心新たに勉学に挑戦し、関西創価高校へ。しかし在学中、その母が急逝。悲しみに沈む彼女を、包み込むように激励してくれたのが、創立者の池田名誉会長であった▼苦難に負けない生き方は、他者を思いやる心を育む。負けないためには、励まし合う友をもつこと。そして、人生の師匠をもつことである。(碧)
4、寸鉄
★ 北海道で法華経展。今に生きる人類の精神遺産。慈悲と叡智の光を社会へ
★ 支部・地区総会始まる。感動の体験あり、挑戦の決意あり。人間輝く広場
★ 「三重の日」40周年。師弟共戦の闘魂は赤々と。青年を先頭に誓願の大前進
★ 「闇鏡も磨きぬれば玉と見ゆるが如し」。勤行・唱題と学会活動に徹して
★ 健康強調月間。気温差の大きい季節、生活は無理なく賢く。勝利の秋飾れ
5、名誉会長と共に 【36】新時代を開く 宝の御聖訓を力に
今、心ある多くの人が、生き方を見つめ直し、真の幸福の道を探し求めている。その根本的な答えが仏法にはある。人間革命の希望の哲理を学ぶのが、学会伝統の教学試験である。
先日行われた「教学部初級試験」「青年部教学試験3級」では、皆、多忙な仕事や学業などの合間を縫って研鑽された。これほど尊いことはない。学び挑戦したこと自体が最高の宝だ。教えてくださった方、応援してくださった皆さんも、どうか誇りとしていただきたい。
求道の心に大功徳が湧く。万人の仏性を開かせる励ましの心に、法華経の精神が輝く。
大事なことは、教学試験を通して、さらに張り合いをもって精進を重ね、信心を深め、広宣流布を進めていくことである。
世界でも教学研鑽のうねりが高まっている。インドで初級試験を受験した90歳のご婦人も2度目の挑戦であり、学ぶ意欲が一段と湧いたと語られていた。
いよいよ11月には「教学部任用試験」を迎える。「今から」「これから」――これが本因妙の仏法だ。この心が燃えている人こそ、信心の勝利者である。
* *
戸田先生は、御書を拝される際、「語句をわかろうとするよりは、御仏の偉大なるご慈悲、偉大なる確信、熱烈なる大衆救護(くご)のご精神、ひたぶるな広宣流布への尊厳なる意気にふれんことをねがう」と述べられた。
例えば、「病ある人仏になる」(御書1480㌻、「妙心尼御前御返事」)との一節をかみしめ、病を宿命転換の力に転じた体験は数知れない。
「大悪を(起)これば大善きたる」(同1300㌻、「大悪大善御書」)と心の底から知れば、絶体絶命の逆境に陥っても、たじろぐことはない。
人生に勝ち、生活の上で実証をつかみ、その喜びを自然のうちに友に語っていけばいい。そして、何があろうと生涯、不退転の信心を貫いていくことだ。
6、座談会 世界広布新時代の旭日 【83】師弟の勝利を開くのは弟子
吉井 9月28日、「教学部初級試験・青年部教学試験3級」が行われ、14万人が受験しました。
原田 池田先生は、繰り返し強調されています。
教学試験に挑戦した全員が、合否を超えて、尊き求道の信心の勝利者であり、日蓮大聖人が褒めてくださることは絶対に間違いない、と。
杉本 ある時は、教学試験に合格できなかった方に語りました。「次の機会に受かればいいんです。いや、次の次でも、さらに、そのあとでもいいんです。大事なのは、”御書をひもとこう! 仏法を学ぼう! 教学を研鑽しよう!”と決め、勉強を重ねていくことなんです。試験があれば、それを目標に、勉強していくことができるではありませんか」
吉井 そして、合格された方には、このように述べています。「私は心から祝福するとともに、合格のみでは”理”であることを申し上げておきたい。日蓮大聖人の仏法は”事”であります。日々月々、広宣流布のために、汗まみれになって実践していってこそ、成仏につながる。私どもがめざすべきは、有解有信でありますが、有解無信の人よりも、無解有信の人の方が、はるかに尊いことを知ってください」
杉本 「有解有信」とは、仏法の法門について理解もあり、信心もあることです。つまり、「行学の実践者」こそが、最も尊いのですね。
竹岡 初級・青年部3級試験の当日には、「きょうから、ますます朗々と題目を唱え、『実践の教学』に励んで、人類を照らす最極の英知と希望の光を、共々に、社会へ世界へ、輝かせていこうではありませんか!」とも言われました。
原田 「何なる世の乱れにも各各をば法華経・十羅刹・助け給へと湿れる木より火を出し乾ける土より水を儲けんが如く強盛に申すなり」(御書1132ページ)です。教学試験を通じて、題目の功力の偉大さを学んだ今こそ、より一層の唱題に励み、新たな広布の潮流を起こしていきたい。
未来の人材を育成
吉井 11月23日には、「教学部任用試験」も実施されます。
杉本 その申し込みは、今月13日までの残り1週間となりました。
橋元 「教学試験は、各人の教学研鑽の努力を評価し、さらに張り合いをもって精進を重ね、信心の深化、成長を図るために実施されるものである。したがって、その機会を、より有効に、広宣流布の前進につなげていくことが、幹部としての大事な使命といえよう」と先生が教えてくださった通り、任用試験は、新しい人材育成の最大の好機となります。
正木 地区2人以上の合格者の輩出を目指し、まずは挑戦の決意を固められるよう、全リーダーが一丸となって、友への励ましに取り組みたい。
原田 「『御書』を開くことは『境涯』を開くこと」に通じます。新会員、未来部員、そして新たな活動者を中心に、さらに会友も含めて、「仏法研鑽の喜び」と「信心の確信」を語り伝えながら、広布の未来を開く人材の育成に全力を尽くしましょう。
目前の課題に全魂
正木 さて、池田先生は、この夏、今年、来年と油断なく一切を勝ち切って、広布と人生の見事なる大勝利の総仕上げを飾っていくことが、本末究竟して等しく、創価の万代までの勝ち戦を決する、との大事な指導をされました。
杉本 これは昨年の夏、”黄金の3年”の開幕を告げられた話と符合する指針であると思います。
吉井 昨年、先生は、広宣流布大誓堂の落成を前に、「深く大きく境涯を開き、目の覚めるような自分自身と創価学会の発迹顕本を頼む」と言われました。
竹岡 そして、この9月、新時代第1回全国男子部幹部会に寄せて、再び、「君たちと私は、この世で共に世界広布を成し遂げゆくことを誓い合って踊り出てきた師弟である。この大使命をいやまして深く強く自覚しながら、新たな創価学会の発迹顕本の船出をしよう!」と呼び掛けてくださったのです。
橋元 では、この「発迹顕本」という言葉を、どう捉えればよいのか。
竹岡 たとえば、釈尊の仏法においても、日蓮仏法においても、発迹顕本は、いわば、”永遠の出発点”ともいえる時になっているのではないでしょうか。
橋元 ならば、この3年の間に、学会にとっても、自身にとっても、永遠の原点ともいえる時を刻むことこそが、今、求められているといえると思います。
正木 これまでの学会の歴史において、2月闘争や大阪の戦いをはじめ、山口開拓闘争や夕張炭労事件など、広布史に燦然と輝く戦いは全て、池田先生が、戸田先生の弟子の誇りを胸に、指揮を執り、勝利を飾ってきたものです。
原田 つまり、「弟子が広宣流布の勝利の歴史を開く!」――これにより、学会の永遠の基盤は築かれてきたわけです。
正木 今、私たちも、池田門下の弟子として、師への誓願を胸に、厳然と勝利の歴史を残すことこそが、自身と学会の「発迹顕本」へとつながっていくのだと思います。
原田 あの時が、「わが地域の広布の原点」「自身と一家の信心の出発点」と後世に残るような日々を目指し、今一度、生まれ変わった決意で、折伏・弘教、人材育成、聖教拡大と、目の前の課題に全魂を傾けていきたい。そして、皆で発迹顕本の船出をしていこうではありませんか!
7、社説 励ましは「万の力」 共々に成長し、苦難乗り越える
苦難を避けて人生の勝利をつかむことはできない。苦難から“逃げる”のではなく、真正面から向き合い、挑み、勝ち越えてこそ、満足感・充実感に満ちた人生は訪れよう。
だが、人生の試練は時に過酷である。思いも寄らぬ困難を前にすると、一人で立ち向かうことすら容易ではない。そうした折、周囲の励ましに力を得て、解決への突破口を開いたというエピソードは多い。まさに、励ましは「万の力」といえる。
先日、看護師として奮闘する壮年部員と懇談した。苦学の末に看護師となり、2年を迎えたころ、彼は理想と現実のギャップや人間関係に悩み、自身の“壁”に突き当たる。「もう仕事を辞めよう」。そう思った時、98歳の婦人から掛けられた言葉に心打たれた。
「あなたは頑張っているわ。大丈夫ね」――何気ない一言だったが、その真心あふれる言葉に触れ、自信と勇気がじわりと湧いた。その後、彼は全ての悩みに信心根本に取り組み、今では職場になくてはならない存在となった。たった一言が、人生や生き方を大きく変えるのだ。
励ます時には、もちろん、その言葉を相手がどう捉えるか、細心の注意を要しよう。
自分の思いを一方的に伝えてはいないか。相手が何を思い、何を求めているか……。聴き役に徹することで十分な励ましとなる場合もあろう。励ましの名手といわれる白樺会(婦人部の看護師のグループ)のリーダーが語っていた。「大事なことは、どこまでも相手に寄り添っていくことです」と。
戸田城聖第2代会長は、苦難に直面する同志に語った。
「絶対に、人生の苦難に屈してはならない。負けてはならない。必ずや、あとになれば、あのとき、頑張りぬいて本当に良かったと、さわやかに思い返せるものだ」(『池田大作全集』第70巻)
池田名誉会長は綴った。
「人びとに心から励ましを贈れる人生ほど、尊き人間道はない」(「随筆 人間世紀の光」)
互いに人生の苦難を乗り越えようと、祈り合える友の存在ほど、かけがえのないものはない。絶望の闇に沈む一人に光を送れば、希望の連鎖が生まれ、やがて世界を変えていく――それを実践し、現実に証明しているのが、五大州に広がる創価の同志ではないか。
励ましこそ“希望の良薬”である。その強き確信のもと、きょうも「真心の対話」に全力を尽くしたい。
8、今日の発心 四条金吾殿御返事 1143㌻
御書 一切衆生・南無妙法蓮華経と唱うるより外の遊楽なきなり(四条金吾殿御返事、1143ページ・編880ページ)
通解 一切衆生にとって、南無妙法蓮華経と唱える以外に遊楽はない。.
【師の指導通りの幸福人生!】
真実の幸福は、何があっても唱題し抜いて、一切を楽しみに変えていくことにある、と教えられています。
私は高校の同級生に折伏を受け、入会しました。ところが家族・親戚が猛反対。親とは別居していたのですが、仕送りも断たれました。しかし、同志の激励に支えられ、“絶対幸福になってみせる”と、一歩も引くことなく信心に励みました。
女子部の時代には先輩と共に学会活動に奔走し、充実した日々を送りました。沖縄広布草創の時代に戦えたことが私の誇りです。
しかし、結婚後、長男を交通事故で亡くしました。悲嘆に暮れていた時、池田先生にお会いする機会が。先生は「信心を貫いていけば、2人の娘たちにいい婿が来るよ。自分を責めてばかりではいけない」と激励してくださいました。その指導の通り、娘たちは創価女子短期大学を卒業し、やがて結婚。幸せな家庭を築いています。一番上の孫は、今年、関西創価高校に進学しました。
本年は、先生が小説『人間革命』を沖縄で執筆開始されてから50周年。また、沖縄広布60周年の佳節です。“沖縄の勝利が日本の勝利を開く”との指針を胸に、後継の青年を育成してまいります。
沖縄総県婦人部主事 新垣 時子
9、新会員のためのQ&A 【33】 ●教学試験について (作業中)
10、10月の広布史 (作業中)
11、世界の体験プラザ インド創価学会 ムデイタ・メヘロトラさん
経済苦を乗り越え 社会で活躍する4姉妹 (作業中)
【社会の情勢】
◆ 激甚災害の対策強化 国交省
◆ 海外勤務志向が12% 日本の若者アジアで最低
◆ シェルター、10火山のみ 自治体費用負担が重い
◆ 大雨豪雨に厳重警戒 台風18号 気象庁
◆ サイバー協議を新設 東京五輪へ向け連携はかる