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2015/1/3(土)の聖教

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2015/1/3(土)の聖教

無冠の友の皆様いつもありがとうございます

1、望の虹 ~世界の偉人を語る~  第10回 物理学者 湯川秀樹博士     (2015.1.1 少年少女きぼう新聞掲載) 

みなさんの挑戦が平和の一歩に

 私の大好きな少年少女部のみなさん、あけまして、おめでとう!
 新しい朝日がのぼりました。
 新しい一年のはじまりです。
 私たちも、心に朝日をのぼらせ、新しいチャレンジをはじめよう!
 私も毎年、年のはじめに、心も新たに決意することがあります。
 それは、この一年、「世界平和」を一歩でも前進させることです。
 みなさんのお父さんやお母さんをはじめ、世界のSGI(創価学会インタナショナル)の同志と共に、心を合わせて、平和のため、人々の幸せのため、今年も、ますます元気に行動していきます。
 私たちの最大の希望は、何か。それは、未来部の皆さんの成長です。

   
*   *   *

 SGIができたのは、40年前、1975年のl月26日です。
 太平洋にうかぶグアム島に、51の国や地域の代表が集まって出発しました。今、l月26日は、「SGIの日」となっています。
 私も毎年、この日に合わせて平和への提言を発表しています。
 平和は、世界のだれもが求めているのに、戦争や争いの歴史がくりかえさ
れてきました。一人の力では、どうにもならないと、あきらめている人もいます。
 しかし、「人類が本当に平和を願い、幸せに生きることを望むかぎり、道は必ず開けると信じます」と語った科学者がいます。日本人で、はじめてノーベル賞を受賞した、物理学者の湯川秀樹博士です。

  
 *   *   *

 湯川博士は、今から108年前の1907年(明治40年)1月、東京で生まれ、京都で育ちました。
 博士のお父さんは、地質学という、地球のことを研究する学者でした。創価の父、牧口常三郎先生が若き日、『人生地理学』という本を出された時、高い評価をよせた方でもあります。
 また、おじいさんも、昔の中国の本などをよく勉強した人で、秀樹少年は、小さいころから、漢字ばかりの本を、声に出して読まされました。おかげで、小学校に入ると教科書をスラスラ読むことができました。習字も得意でした。
 でも、体育や図工、作文は苦手でした。それに、はずかしがりやで、なかなか自分から友だちに話しかけることができず、はっきりと人に自分の意見を言えなかったのです。そのため、「イワン(言わん)ちゃん」と呼ばれたこともありました。
 みなさんにも、苦手なことがあるでしょう。だからといって、自分のことを、“ダメだ”などと思う必要はないのです。
 秀樹少年には、何かをはじめたら、とことんやり通す、「ねばり強さ」という長所がありました。そのため、一生けんめい、学校の勉強に打ちこみ、学ぶことが好きになっていったのです。
 そうして高校に入り、大学に進み、「物理学」の研究に取り組んでいきます。いくら失敗しても、すぐに答えが見つからなくても、自分を信じて、「くじけるものか」と、挑戦を重ねました。
 そして、ついに大きな発見をします。「原子」という、これ以上小さく割れないと、長い間、思われてきた小さなつぶの中に、「中間子」という、さらに小さなつぶがあるはずだと気づいて、世界ではじめて発表したのです。
 後になって、この考えが正しいことが証明され、1949年に湯川博士はノーベル物理学賞を受賞しました。日本が戦争に負けて4年後のことで、暗い世の中に、明るい希望の光をおくるニュースとなりました。

   
*   *   *

 湯川博士は、平和運動にもつくしていきます。そのきっかけとなったのが戦争であり、広島と長崎に原子爆弾(原爆)が使われたことでした。
 博士は、兄弟で一番仲の良かった弟を兵隊にとられ、亡くされています。その悲しみは、私にもよくわかります。私もまた、大好きだった兄が、戦死しているからです。その知らせを聞いて悲しみに肩をふるわせていた母の後ろ姿が、私の平和運動の原点です。
 博士は、戦争が終わって間もなく、「原子と人間」という詩を、未来を担う少年少女たちにおくりました。
 そこには、“科学の進歩は、人類を幸福にするが、一方では尊い命をうばう兵器も生み出してしまう。科学が進歩すればするほど、人間はもっと進歩しなければいらない!”という思いがこめられています。そして、博士は「原始時代が到来した……人間同士の和解(仲直り)が大切だ 人間自身の向上が必要だ」と呼びかけました。
 当時、私は師匠である戸田城聖先生の会社で、少年少女向けの雑誌の編集長をしていました。
 雑誌では、科学の話を通して、みんなに夢や希望を広げようとしました。湯川博士のことも、ぜひ書きたかったのですが、雑誌がとちゅうで出せなくなってしまい、実現できませんでした。今こうして、みなさんに語ることができ、本当にうれしく思います。

   
*   *   *

 湯川博士は、世界の科学者が集まって核兵器に反対した「ラッセル=アインシュタイン宣言」にも、日本人で、ただ一人、署名しました。博士は「核兵器は悪である」と言い切りました。
 戸田先生も“核兵器は絶対に許してはならない”とさけばれ、弟子の私も同じ思いで行動してきました。「ラッセル=アインシュタイン宣言」に署名し、後にノーベル平和賞を受けたポーリング博士、ロートブラット博士とも対談集をつくりました。
 湯川博士の奥様であるスミ夫人は、博士が亡くなった後も、博士の願いである世界平和のために行動され続けました。SGIの活動にも共鳴して、みなさんのお母さん方の平和運動も、心から、たたえてくださいました。

  
 *   *   *

 これからの時代の平和を築くのは、みなさん一人一人です。
 みなさんが、新しいことに挑戦して大いに学んでいくこと、体をきたえてじょうぶにしていくこと、友だちと仲良く友情を結んでいくこと、そうした一歩また一歩が、やがて世界の平和につながっていきます。みなさんこそ、希望であり、未来そのものなのです。
 「ひとりひとりが生命を大切にし、賢くあり、そして希望を失うことなく、それぞれの立場で努力していきましょう」と湯川博士は呼びかけています。
 今年も、私は、いよいよの思いで、みなさんの健康と前進を祈り、みなさんに励ましをおくり続けていきます。
 さあ、一年のはじまりです!
 自分らしく挑戦をはじめよう!
 私といっしょに!

2、未来の翼 世界が君を待っている  第10回 ネパールの頂      (2015.1.1付 未来ジャーナル)

君よ、粘り強く最高峰の青春を

 新しい一年の始まりに当たり、皆さんに、一つ質問をします。
 「王」という文字は、「三」という字を書いて、「一」の字を縦に書き表すね。これは何を意味していると思いますか?
 日蓮大聖人の御書には、「三」は天と地と人を表し、それを貫いて少しも動かない存在を「王」というと説かれています
 そして、その王の象徴こそ、世界一の大山脈・ヒマラヤなのです。

 王者の山・ヒマラヤは──
 何ものにも揺るがない父の如く、堂々とそびえています。
 全てを優しく包み込む母の如く、人々を見守っています。
 肩を組んで試練に挑む皆さんの如く、天空を目指しています。
 20年前の1995年11月。私は、美しき精神の大国・ネパールを訪れました。
 名門・国立トリブバン大学での式典などを終えた後、首都カトマンズから車で1時間ほど走り、郊外へ向かいました。“ヒマラヤを仰げる丘へ”と、地元の方々が真心こめて案内してくれたのです。
 ただ、天候によって、必ずしも見られるとは限りません。この曰の夕刻も、到着するまでは、あいにく雲が出ていました。
 カメラを手に少し歩くと、それまで頂をおおっていた雲が、カーテンのようにサッと開《あ》きました。そして白雪を身にまとった王者の峰が、夕日の“スポットライト”に浮かび上がったのです。
 チャンスは一瞬でした。
 シャッターを切ることびできた、ほんの数秒間だけです。あたりは天の照明をゆっくりと落とすように、夕闇に包まれていきました。夕ごはんのしたくをする煙も上がっています。
 一瞬の出あい。しかし、天を衝くヒマラヤは、無言にして無限の励ましを贈つてくれました。

 「世界広布新時代 躍進の年」、私は皆さんに呼びかけたいことがあります。
 それは、この一年、自分自身の最高峰を目指そうということです。
 私の恩師・戸田城聖先生は、「青年は、望みが大きすぎるくらいで、ちょうどよいのだ」とよく、言われました。
 大きな希望を抱いて最高峰に挑むことは、青年の特権です。そこに青春の「躍進」が生まれます。
 「躍進」の「躍」には、「足」があります。また右側の「翟《てき》」は、鳥が羽ばたいて飛び立とうとする姿に由来するといいます。
 大地にどっしりと足をつけ、他人と比べて焦るのではなく、自分らしく粘り強く努力を重ねていく。そして、希望の大空を見つめ、無限の可能性の翼を広げて、飛翔していくのです。
 常に、高みへ向かって、少しずつでも前進していく人が、青春の勝利者です。
 ネパールにも、そうした皆さんの仲間が、いっぱい光っています。

 ネパールは、インドと中国の間に位置します。大きさは、北海道の2倍ほどです。
 世界最高峰のエべレスト(標高8848㍍)を頂点としたヒマラヤ山脈をはじめ、亜熱帯のジャングルなど、壮大な自然に抱かれた国土に、30以上もの民族が調和しながら暮らしています。
 仏教の創始者・釈尊が誕生したのも、ここネパールです。
 ネパールは、“微笑んでいる人たちの国”といわれます。また、多くの偉大な詩人を生んだ「詩心の大国」です。
 ネパールを代表する人道主義詩人サマは謳っています。
 「エべレストのごとく、常に毅然として揺るがず、心に真実と美と永遠を抱こう」と。
 ヒマラヤ山脈を撮影した日、私は、あの丘で、地元の村の子どもたちと忘れ得ぬ友情を結びました。20人ほどいたでしょうか、珍しそうに、異国から来た私たちを遠巻きに見ていました。
 私が「おいで、おいで」と招くと、ニコニコと人懐こく寄ってきてくれました。皆の澄んだ瞳が、宝石のようでした。あどけない笑顔は、蓮華の花のようでした。美しい心が、ひときわ輝いていました。
 私は、国の宝、世界の宝である“未来の使者”たちに、心を込めて語りかけました。
 「ここは仏陀(釈尊)が生まれた国です。仏陀は、偉大なヒマラヤを見て育ったんです。あの山々のような人間になろうと頑張ったのです。堂々とそびえる勝利の人へと自分をつくり上げたんです。みなさんも同じです。すごい所に住んでいるのです。必ず、偉い人になれるんです」
 皆、真剣な眼差しを向けてくれました。通訳の方を通しての語らいでした。それでも、心と心は通い合っていました。私には、それがはっきりと分かりました。
 私は、涼やかな目を見つめて言いました。
 「皆、勉強して、偉くなってください」
 最高峰の人格の人・釈尊の生まれた国の若人たちよ、徹して学び続ける求道の青春を! そして、最高峰の価値ある人生を! 私はそう願って、やみませんでした。
 皆、ニッコリと白い歯をこぼして応えてくれました。その場を去る時、一生懸命に手を振り、走って追いかけてまで、私たちの車を見送ってくれた姿が、命に焼きついて離れません。
 車中、私の胸には、2日前にお会いしたネパールのビレンドラ国王の言葉がよみがえっていました。国王は穏やかな笑みをたたえつつ、こう語られました。
 「教育がいかに大切か、私たちは知っています。教育は若き世代に対し、将来、彼らが直面するであろう困難と諸問題に打ち勝つ力を与えます」
 「学は光」です。私は子どもたちの未来に光あらんことを、心から祈らずにはいられませんでした。
 うれしいことに、私が出会った子どもたちは、立派に成長し、理学療法士や公務員、ドライバーなどとして、ネパールの天地で活躍していると聞いています。

 ネパールの大詩人デウコタは詠みました。
 「我々は、この世界を理解しなくてはならない。臆病であってはならない。世界を直視し、勇気を奮い起こすのだ。
 この世に生きている間に、大空へと翼を広げるのだ」
 この詩を私が一緒に味わった、かけがえのない友人が、ネパールのマテマ元駐日大使です。
 大使こ自身も、この詩の如く生き抜いてこられました。
 私が大使と初めてお会いしたのは94年。大使が、トリブバン大学の副総長を務めておられた時に、東京にお迎えしました。
 大使はネパールではなく、インドで生まれ育ちました。当時の独裁政権にご家族が立ち向かい、数十年にわたる亡命生活を余儀なくされていたからです。
 大使が若き日、最も影響を受けたたのは、「貧しい人々のために行動しなければ」と、勇敢に戦った、親せきのおじさんの存在でした。
 おじさんは、政府の要職に就いていました。しかし、そうした地位を投げ捨てて、民衆の真の幸福のために立ち上がったのです。独裁政権によって、おじさんは処刑されましたが、その不屈の精神は、大使の命に深く刻まれました。
 おじさんは常に自身を導く「人生の灯台」であると、大使は私にこう語つてくれました。
 大使は勉学に励んで、イギリスに留学し、やがてトリブバン大学の教壇に立つことになります。
 70年代、学生たちが民主化を求めて運動を開始した時、大使も共に断固と立ち上がりました。権力から圧迫を加えられ、辞職しても、負けじ魂を燃え上がらせ、一貫して民衆のために働きました。そして、明年、ネパールは民主化を果たすことができたのです。
 徹して学び、行動する「勇気」。これこそ、一流の人物に共通する、人生で最も大切な美徳です。
 2l世紀の世界は、紛争やテロ、貧困や人権、環境問題をはじめ、重大な課題が山積しています。若き皆さんの活躍を待ち望んでいる人々が、たくさんいます。
 私はこの「勇気」の二字を、人類の宝である、君たち、貴女《あなた》たちに贈りたい。そして、その勇気の翼、未来の翼で、世界を駆け巡ってもらいたいのです。

 私はトリブバン大学で、「人間主義の最高峰を仰ぎて──現代に生きる釈尊」と題する講演を行いました。その中で、“ヒマラヤの如き悠然たる境涯を確立することが、世界平和の原点”ということを訴えました。
 心の大きな人は、他人に嫉妬しません。心の豊かな人は、つまらぬ縁に紛動されません。
 皆さんには、何があっても悠然と乗り越えていく自身を築き上げるための、信心があります。題目があります。
 日蓮大聖人は仰せです。
 「須弥山(世界の中心の最高峰の山)の始めは一つの塵である。一を重ねれば二となり、二を重ねれば三となり、このように十、百、千、万、億……となっても、その生みの母はただ『一』なのである」(御書1237㌻、趣意)
 今の一歩の努力、一人の友情、一つの親孝行が、ヒマラヤの如き自身を創ります。
 その活力は題目です。なかなか一歩を踏み出せないなと思う時でも、決意の題目を唱えて、一歩また一歩と挑んでいけば、必ず一日一日と持続していけるのです。

 ヒマラヤ山脈は現在もなお、1年間に数センチずつ高くなっているといいます。 人間も同じく、最高峰の人は、常に成長し続けます。
 戸田先生も、一生涯、勉強し続けた偉人でした。亡くなる直前まで、私に「今日は何の本を読んだか」と尋ねられ、「私は『十八史略』(中国の歴史の物語)を読んだよ」と言われながら、将軍学を教授してくだざいました。
 ネパール滞在中のある夜、妻が「あら! 流れ星!」と空を見上げました。
 私は感慨を込めて答えました。
 「戸田先生が喜んでくださっていつるね」と。
 いつでも、どこでも、私の胸には、悠然たるエべレストの如き、世界最高の師匠がいます。ゆえに、弟子である私も、永遠に挑戦をやめません。日々勉強であり、日々努力です。
 そして、私の心には、未来部という成長し続ける人材山脈がそびえ立っています。これほど心躍る絶景はありません。
 最高峰を仰いで人生を登はんする人に、停滞はありません。後退も、敗北も、絶対にありません。最後は必ず、勝利の眺望を楽しむことができる。
 ここに「師弟」の道があります。愛する君たちよ、世界の友とスクラムを組んで、いよいよ高く、いよいよ朗らかに、いよいよ堂々と、人間の王者へ、育ちゆけ!
 これが、私の祈りであり、願いなのです。


2015/1/2(金)の聖教

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2015/1/2(金)の聖教

無冠の友の皆様いつもありがとうございます。

1、新年メッセージ (グラフSGI 2015.1月号)

青き地球に希望を広げゆけ!

 青き地球を大舞台に、「生命尊厳」の希望の哲理を、いやまして広げゆく「世界広布新時代 躍進の年」が晴れ晴れと開幕しました。
 それぞれの使命の天地で、社会貢献の良き市民として活躍される皆様方が安穏であられ、福徳に包まれた、最高に価値ある「躍進」の一年を、健やかに、また朗らかに飾りゆかれますことを、私は心からお祈り申し上げます。
 740年前、日蓮大聖人は烈々と「法華経の大白法の日本国並び一閻浮提に広宣流布せん事も疑うべからざるか」(御書265㌻)と仰せになられました。戦火や災難が社会を覆っていた乱世に放たれた御断言です。
 全人類の幸福と平和を顧われた、この大聖人の御確信と壮大な展望を実現してきたのが、我ら創価学会です。
 本年は、未曾有の惨禍をもたらした第2次世界大戦の集結から70年の節目に当たっています。
 思えば、日本の軍部政府の弾圧に、師弟で抗し、信念の獄中闘争を貫かれた戸田城聖先生が出獄されたのは、その終戦の直前、1945年の7月3日のことです。
 獄死なされた殉教の先師・牧口常三郎先生の不二の弟子として、戸田先生は戦火の焼け野原に一人立ち、「苦悩の民衆を、断じて救っていくのだ。今こそ広宣流布の時だ。人類の宿命転換の時だ!」と叫ばれました。
 この70年前の恩師の師子吼を思い起こしつつ、私たちは、「広宣流布」即「人類の平和と共生」の躍進を目指し、民族や文明を超え、世界市民の友情と信頼の連帯を一段と強め、深めていきたいのであります。

 私は、昨年、オーストラリアの平和学者であり詩人であるスチェアート・リース博士と対談集『平和の哲学と詩心を語る』※1 を刊行しました。その中で、私も深い友誼を結んだ南アフリカのマンデラ大統領がシドニーを訪問した瞭の写真を紹介してくださっています。
 平和と人権のために戦い抜かれたオーストラリアの2人の女性の偉業を、マンデラ元大統領が笑顔で讃えている光景です。
 リース博士は、その女性の一人、コーネリアス博士の信条を披露されました。
 それは、「『でも(but)』ではなく『そして(and)』を使って発言しよう」ということです。「でも」の後には悲観的な言葉が続きがちなのに対して、「そして」の後には問題の解決につながる、前向きな言葉を紡ぎ出す道が開ける、とリース博士は言われるのです。
 確かに状況が厳しいと、人はともすれば、「でも、現実は難い」とか「でも、条件が整っていない」など、諦めに傾きがちです。しかしそれでは、前進への希望は生まれません。
 御聖訓には、「三障四魔と申す障りいできたれば賢者はよろこび愚者は退く」(同1091㌻)と説かれています。
 試練に直面した時、「でも」と、わが生命の一念が臆して退いてしまうのか、それとも、「そして」と、喜び勇んで立ち向かっていくのか。
 妙法は、万人が賢者の勇気に燃えて、恐れず、嘆かず、諦めず、前へ前へ進んでいくための究極の力であり、智慧であります。
 決然たる一念で祈り、満々たる生命力で一歩を踏み出していくならば、そこから「人間革命」の勝利の劇が広がるのです。

 55年前、世界広布への旅に出発した私は、ハワイでも、北南米大陸でも、「目の前の一人」を励まし、共々に「人間革命」への一歩を踏み出すことから、一切の戦いを始めました。
 世界のいずこにあっても、私は「地涌の菩薩よ、躍り出でよ!」と天地に題目を染み込ませ、出会った方たちと誠実に仏縁を結んできました。
 40年前の1975年1月26日、SGIが発足したグアムでの第1回「世界平和会議」で、私は申し上げました。
 「この会議は小さな会議であるかもしれない。また各国の名もない代表の集まりかもしれません。しかし、幾百年後には今日のこの会合が歴史に燦然と輝き、皆さんの名前も、仏法広宣流布の歴史に、また、人類史に、厳然と刻まれゆくことを私は信じます」
 あの時、集ったのは、51カ国・地域の代表でした。今、広布の大河は、192カ国・地域へと広がり、太陽の仏法は全世界を赫々と照らしています。妙法の種は幸福の花々となって咲き薫り、そして、
功労の友の芳名は、時とともに、いやまして輝き光っているではありませんか。

 1990年代に民族紛争の悲劇に見舞われた欧州のバルカン半島でも、今や創価の友は、人間主義のスクラムを語り広げています。
 麗しい異体同心の座談会も賑やかに行われ、青年をはじめ、幾多の新入会の友が誕生していると伺っています。
 自身の、そして社会の宿命転換に、手を携えて立ち上がっている英姿は、何と嬉しく、頼もしいことでしょうか。
 共に祈り、励まし合い、仏性という人間生命の究極の善性を、自他共に開いていく  これこそが、今なお戦火と暴力の絶えない世界において、最も堅実にして確実な平和の建設であると、私は信じてやみません。

 韓国宗教学会の会長を務められた、ソウル大学の金鍾瑞教授は語ってくださいました。
 「優れた宗教かどうかは、歴史の長短では決まりません。今、目の前で苦しんでいる人を救えるかどうか、その可否が重要です。SGIはこれまで、多くの人々の苦悩に寄り添い、共にそれを乗り越えてきました。だからこそ、発展を続けているのです」※2 
 揺るぎない信仰と慈悲の精神を胸に、友の幸福を祈り、価値創造の対話を広げる。そして社会の繁栄へ、世界の平和へ、「良き市民」として行動を続けるSGIの友こそ、「地域の宝」であり、「地球社会の宝」なのであります。
 東京・信濃町の総本部に「広宣流布大誓堂」が完成してから1年がたちました。
 今、この師弟誓顧の大殿堂に、日本全国、そして全世界から誉れの同志が毎日のように勇み集ってこられます。
 私も、昨年11月には、SGIの秋季研修会に集われた方々と、忌れ得ぬ出会いの歴史を刻みました。清々しい誓いが、確固たる決意が、何ものにも負けない大歓喜が、その瞳には輝いていました。
 皆、それぞれの宝土で活躍される同志と一体不二のリーダーたちです。私は、まさに世界のすべての地涌の友とお会いしている思いでありました。

 SGI発足40周年の本年は、日蓮仏法が世界宗教として、さらなる飛躍を遂げゆく重要な年であります。
 大聖人は門下に呼びかけられました。
 「いよいよ強盛に大信力をいだし給へ」(同1192㌻)
 私たちは、「世界広布新時代 躍進の年」を「いよいよ」の心で、明るく、仲良く、勇気凜々と前進し、新たなる挑戦を闘始しようではありませんか!
 最後に、敬愛する宝友とご家族の健康長寿、そして、ご多幸と勝利を心から念願し、私の新年のメッセージとさせていただきます。

                               2015年     元旦

※1 『平和の哲学と詩心を語る』著者:スチュアート・リース/池田大作(第三文明社)
※2 2014年6月10日付 聖教新聞「世界広布の鼓動」

2015/1/4(日)の聖教

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2015/1/4(日)の聖教

、列島各地で希望あふれる新年勤行会 池田大作名誉会長がメッセージ・句・和歌を贈る

いざや舞え これから君が 晴れ舞台

 「世界広布新時代 躍進の年」が絢爛と開幕し、世界192カ国・地域のSGI(創価学会インタナショナル)の友が勢いよく出発した。新年勤行会が1日、2日を中心に、東京・信濃町の広宣流布大誓堂をはじめ各地で盛大に開かれた。これには、池田名誉会長が新春のメッセージと句、また3首の和歌を贈った。

 栄光の創価学会創立85周年、池田大作名誉会長の第3代会長就任55周年、SGI発足40周年――幾重にも佳節を刻む新年が、はつらつとスタート!
 全国の新年勤行会は、昨年の創価青年大会や教学部任用試験等を通して仏法哲学に共鳴した多くの新入会者が参加したほか、新たに入会するメンバーが各地で相次ぐなど、歓喜と希望と決意にあふれて行われた。
 1日午前10時から広宣流布大誓堂で開かれた勤行会には、代表が晴れやかに集った。
 勤行・唱題の後、吉井女子部長が「十字御書」を拝読。橋元青年部長が名誉会長のメッセージを読み上げた。
 名誉会長は、妙法を唱え、弘めゆく学会員こそ最も偉大な地涌の菩薩であると述べ、「愉快に、仲良く、恐れなく、この一年も勝ち切っていこう」と呼び掛けた。
 さらに、「いざや舞え これから君が 晴れ舞台」との句を贈り、全同志の健康・長寿・和楽と大福運の人生を深く念願した(2面に全文を掲載)。
 勤行会では、杉本婦人部長が、あらゆる希望を実現しゆく力の源泉こそ、創価の母の強盛な祈りであると強調。どこまでも師と共に、同志と共に、幸福の大道を歩み抜こうと語った。
 原田会長は、名誉会長が第3代会長に就任して以来、常に執務室に掲げてきた和歌「わが運命 かくもあるかと 決意せば 惑うことなし 恐れることなし」に言及。広布のため、同志のため、いかなる大難も恐れずに進み続ける名誉会長の一念に、学会魂の真髄がある。この創価の師弟の不惜身命の闘争ありて、妙法は世界192カ国・地域に広がり、仏教史に輝く壮挙は成し遂げられたと力説した。
 そして、今こそ生命の無限の可能性を発揮して、一人一人が広布と人生の大躍進に挑み抜き、万年に轟く不二の凱歌を勝ち飾ろうと訴えた。



2、1月2、3日 第91回箱根駅伝 創価大学が全力疾走!!

初出場! 新たな歴史開いたチーム力

 感動をありがとう!
 第91回「東京箱根間往復大学駅伝競走」(箱根駅伝)が2、3の両日に行われ、初出場の創価大学(東京・八王子市)が健闘した。
 「沼口、頑張れ! 頑張れ!」――最終10区。沿道の大声援に包まれ、沼口雅彦選手(4年)がゴールに向かって、渾身の力を振り絞る。
 そして、往路と復路を合わせて217・1キロのフィニッシュ地点が近づくと、肩に掛けていた創価の情熱(赤)と冷静(青)のタスキを外し、右手でギュッと握りしめた。
 「僕たち4年生にとっては、最初で最後の夢舞台です。だからこそ、このタスキを来年の箱根駅伝につなげたい。さらに10年、20年先の後輩たちに託したい――その一心でした」
 最後は、満面に笑みを浮かべてゴール。その瞬間を待っていたチームメートも温かく迎えた。
 大会前、瀬上雄然監督は、選手たちにこう伝えていた。
 「創立者や家族をはじめ応援してくださっている方々や、サポートメンバーへの感謝を忘れず、笑顔で大手町(ゴール)に帰ってこよう」と。
 レースを終えた選手とスタッフは、駆け付けた応援団のもとへ。初挑戦の箱根路を全力疾走したメンバーに、観衆から万雷の拍手が送られた。
 「チーム力」で、箱根駅伝出場という新たな歴史の一ページを開いた創大駅伝チーム。
 1区で堂々の走りを見せたエースの山口修平主将(3年)が、代表して決意を語った。
 「大声援、本当にありがとうございました。チーム一丸で実力を磨き、来年も必ず、箱根に戻ってきます」



3、わが友に贈る

  大いなる決意が
 大いなる未来を開く。
 広布誓願の炎を燃やし
 新たな勝利の峰へ
 威風堂々の出発だ!



4、名字の言  「初出場創価大学、大健闘!──1区から2区へ、アナウンサーが叫んだ。

  「箱根こす人も有らし今朝の雪」(芭蕉)。9年ぶりに都心に雪が舞った元日。神奈川・箱根地方も雪模様だったが、2日、3日は好天に恵まれた。古来、「天下の険」といわれた難所を舞台に、世界遺産の富士が見守る中、新春恒例の駅伝ドラマが今年も繰り広げられた▼箱根駅伝では、東京、川崎、横浜の都市部から湘南の海沿い、箱根の山を往復する選手たちへ、ほとんど絶え間なく沿道から声援が送られる。新鋭の1年生、最後の競技となる4年生、その疾走、快走、苦痛に顔をゆがめながらの力走にも、若い命のほとばしりを皆でたたえ、励ます良き伝統だ▼出場できなかったメンバーが、給水係として支える姿もあった。駅伝も青春も、そして人生も、最後は自分に勝つ戦いである。だが、その栄冠をつかむ人には、必ず周囲の力添えがある▼創価大学の選手も多くの応援を背に、さまざまな人の思いがこもった、友情と団結のタスキをかけ、全力で走り抜いた。「初出場創価大学、大健闘!」――1区から2区へ、創大史上初のタスキリレーの際、テレビでアナウンサーが叫んだ▼創大のチャレンジは始まったばかり。新たな歴史を開いた創価の走者らに学び、私たちも青年と共に、この一年、挑戦の道を走り始めよう。(杏)



5、寸鉄
 

★ 学会は人道的な努力貫く世界市民を育む―市議。平和な未来を我らの手で

★ 創価班師弟誓願の日。若き日の労苦は生涯の土台に。勇んで誓いに生きよ

★ 恩師「『相変わらず』では空転」。生まれ変わった心で進め。躍進への第一歩

★ 人工衛星の観測を途上国の感染症対策に活用。人類益に尽くす科学を更に

★ 現実的な中道路線こそ日本の政党に必要―識者。公明が安定と繁栄へ舵を



6、全国の新年勤行会への名誉会長のメッセージ   

後継の人材よ育ちゆけ

  明るい明るい、希望にあふれる新年、誠におめでとうございます。寒い中、年頭より本当にご苦労さまでございます。
 日本全国、そして全世界の創価家族が心を合わせて、人類の幸福と世界の平和を祈り、広布と人生の新たな勝利へ出発する。これほど尊く、これほど力強い新春の集いが、いずみこあるでしょうか。
  御本仏・日蓮大聖人は仰せになられました。「末法にして妙法蓮華経の五字を弘めん者は男女(なんにょ)はきらふべからず、皆地涌の菩薩の出現に非(あら)ずんば唱へがたき題目なり、日蓮一人はじめは唱へしが、二人・三人・百人と次第に唱へつたふるなり・未来も又しかるべし」(御書1360㌻)と。
 大宇宙の究極の法則である妙法をば、唱え、弘めゆく皆さま方こそ、最も偉大な地涌の菩薩なのであります。
 久遠からの誓いで結ばれた我らは、大聖人と等しい、最極の仏の生命力を発揮しながら、法のため、人のため、社会のため、そして未来のために、愉快に、仲良く、恐れなく、この一年も勝ち切っていこうではありませんか!
 今年は、初代・牧口常三郎先生、2代・戸田城聖先生が、仏意仏勅の創価学会を創立なさってより85周年──。
 皆さま方の異体同心の団結によって、今、妙なる「躍進」の時が到来しました。
 第3代の私は、皆さま方の信心の先輩として、一人ももれなく健康でご長寿で、ご一家が和楽と大福運の人生を歩んでいかれるよう、真剣に祈り続けてまいります。
 結びに、新春の一句。

  いざや舞え
  これから君が
          晴れ舞台

  と贈ります。
 世界一の創価家族、万歳! 偉大なる皆さま、万歳!
 後継の人材が無限に育ちゆくことを深く祈念しつつ。



7、社説  「躍進の年」が開幕 世界宗教へ精神のスタート

  「世界広布新時代 躍進の年」が開幕した。世界192カ国・地域のSGI(創価学会インタナショナル)の友も、新春の旭日とともに、清新のスタートを切った。
 今年は、SGI発足40周年に当たる。グアムに51カ国・地域のメンバーの代表が集い、第1回「世界平和会議」が開催されたのは、1975年のこと。「全世界に妙法という平和の種を蒔いて、その尊い一生を終わってください。私もそうします」との池田SGI会長の呼び掛けに、創価の友は和楽と勇気の前進を開始した。
 平和・文化・教育を基調とする民衆運動は、民族や国境を超え、今や地球を包む勢いで躍進している。紛争と差別の吹き荒れる現代世界にあって、SGIの発展は注目に値しよう。
 カントは、どの宗教も、歴史的・民族的制約のもとで成立していると指摘した。そうした“制約”を除去し、純化することにより、「理性宗教」としての本質があらわれると考えた。
 理性宗教とは、万人に通用する普遍性を備えた「世界宗教」としての意義をはらむ。
 日蓮大聖人の仏法のエッセンスを現代によみがえらせ、日本のみならず、地球を舞台とする一大民衆運動として発展させた三代会長の偉業は、世界史的壮挙といえよう。
 それを可能ならしめた、根本の要因は何か。
 SGI会長はしばしば「私は仏法者ですが『仏性』よりも『友情』や『人格』を信じます」と語る。ここに、〈宗教のための人間〉でなく〈人間のための宗教〉としての正道がある。
 仏性があるから敬うというよりも、敬うから互いの仏性が見えてくる。世界広布への確かな一歩は、目の前の家族を、同志を、友人を、大切にする心と行動から始まる。
 フランスの哲学者、アンドレ・コント=スポンヴィルは指摘した。社会は、宗教なしですませることができるかもしれない。しかし「どんな社会も共同性なしでも誠実さなしでもすませられない」(『精神の自由ということ――神なき時代の哲学』小須田健ほか訳、紀伊國屋書店)と。
 共同性とは、互いに支えあう絆のことである。誠実さは、一対一の人間関係を限りなく豊かにする。それを育むのが、私たちSGIの運動である。
 さあ、励ましのスクラムもいよいよ強く、共々に、世界宗教への大躍進の一年を!



8、きょうの発心  富木殿御書 970㌻㌻ 【文化の力で震災から復興を】

御書 一生空しく過して万歳悔ゆること勿れ(富木殿御書、970ページ・編797ページ)

通解 一生空しく過ごして、万歳に悔いることがあってはならない。. 

 広宣流布の使命を忘れて、この一生を空しく過ごしたならば、その後悔は万歳に残る、との厳しき御聖訓です。

 2011年(平成23年)、東日本大震災が発生。当時、私が総区女子部長として広布に走っていた地域も津波の被害に遭いました。地元の会館は避難所に。鼓笛隊としての活動もできなくなりました。しかし、隊員一人一人が、今いる場所で“平和の天使”としての使命を果たそうと決意。皆で立ち上がり、復興の戦いを開始しました。
 その秋のことです。例年、秋に行われる仙台市内のパレードが開催されることに。鼓笛隊にも出場依頼がありました。
 “今こそ私たちの姿で、東北の被災者、同志、全国の友に勇気と希望を!”と、出場を決意。人数も練習時間も普段の3分の1ほどでしたが、皆で励まし合いながら挑戦しました。多くの人の支えもあり、パレードは大成功。池田先生・奥様に勝利の報告ができ、大きな原点を刻むことができました。以来、4年連続でパレードに出場しています。
 東北の“心の復興”を目指し、師と共に、同志と共に、感謝の心を胸に、福智輝く人材城を築いてまいります。
東北鼓笛部長 針生 和子



【社会の情勢】 

◆ 公明党 統一選大勝利誓う 各地で新春街頭演説会
◆  TTP協議進展てこに、FTA(日中韓)停滞打開目指す
◆ 被災鉄道復旧へ前進 石巻線、3月に全線再開
◆ 民間並み会計導入促進 下水道、公営企業支援など 総務省

2015/1/5(月)の聖教

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2015/1/5(月)の聖教


1、SGI発足40周年 各国で新年の集い 人類の平和と共生へ出発 池田大作SGI会長がメッセージ  (1月2日の本ブログに掲載)

  世界市民の友情と信頼の連帯を

 青き地球が私たちの大舞台! SGI(創価学会インタナショナル)の発足40周年の本年、各国・地域では、1日を中心に新年の集いが朗らかに行われた(3面に関連記事)。
 池田大作SGI会長は世界の友に新年のメッセージを贈り、「私たちは、『広宣流布』即『人類の平和と共生』の躍進を目指し、民族や文明を超え、世界市民の友情と信頼の連帯を一段と強め、深めていきたい」と強調。御聖訓「いよいよ強盛に大信力をいだし給へ」(御書1192ページ)を拝し、「『いよいよ』の心で、明るく、仲良く、勇気凜々と前進し、新たなる挑戦を開始しようではありませんか!」と呼び掛けた(「グラフSGI」1月号に全文掲載)。
 SGI会長の初訪問55周年となるブラジルは1日、サンパウロのブラジルSGI平和講堂で勤行会を盛大に。コウサカ理事長を中心に、世界平和へ“人類の宿命転換”を目指し、堂々とスタートした。



2、本社「無冠の友顕彰室・見学室」を開設 1月10日から

  読者の皆さまには、いつも本紙を支えていただき、ありがとうございます。
 本紙配達員の皆さまの功労をたたえる「無冠の友 顕彰室・見学室」を1月10日(土)から、本社社屋(東京・信濃町)に隣接する「信濃センター」に開設します。
 開館時間は午前10時から午後4時までとなります。



3、今週のことば

 基本を大切に。
 清々しい勤行・唱題から
 躍進のリズムを!
 「声仏事を為す」ゆえに
 はつらつたる音声で!



4、名字の言  「運動会で子供たちが懸命に走っているのをみると目がうるむものだ」詩人・中桐雅夫氏 

  詩人・中桐雅夫氏の作品「母子草」の一節にある。「だれでも経験があるだろう、運動会で子供たちが懸命に走っているのをみると眼がうるむのだ、自分の子でもないのに」(詩集『会社の人事』晶文社)▼箱根駅伝をテレビで観戦した。一心不乱に、ただ前だけを見て懸命に腕を振り、足を運ぶ。舞台の大小、順位の前後にかかわらず、その姿に人は、心を打たれる。苦楽を共にした仲間、健闘を祈る友の思いを胸に、必死に走るさまに、人生を重ねるからだろう▼創価大学の選手たちが往路を駆けた2日、宮城県では創価教育同窓の集いが行われた。その中で、創大4年の男子学生が話をした。彼は東日本大震災で自宅が全壊し、その翌月、大学に入学した▼東北復興の役に立ちたいと、彼は公認会計士を目指す。2度の受験は失敗したが、3度目の挑戦で現役合格を果たした。「英知を磨くは何のため」との創価教育の魂を受け継ぎ、使命の道を走り続ける後輩に、参加者は勇気をもらった▼きょう月曜から、多くの会社や団体が新年を始動する。駅伝の全コースを365日に換算すると、5日はスタート地点から約3キロに位置する。まだ御成門駅に差しかかるあたりの序盤戦。“心のギア”を一段上げて、勝利のゴールへ前進しよう。(白)



5、寸鉄 

★  誓いに溢れ各国の同志が新出発!創価の世界は差異超えた平和の縮図なり

★ 日蓮仏法は「因果一念」。決意即勝利だ。目標を明確に強き祈りから躍進!

★ 8年連続で人口減―推計 益々一人が大切に。より丁寧な励ましを心掛けよ

★ 福島産米、濃度の基準値超えは0。関係者の奮闘ありて。復興加速を祈る

★ 地方への移住が4年間で2・9倍と。「ゆとり」求め。一極集中の是正にも



6、『新・人間革命』 第28巻  第1章「広宣譜」 (37)

  歓喜は、勇気を呼び覚ます力だ!

 歓喜は、苦悩を突き抜ける力だ!

 歓喜は、生命を蘇生させる力だ!

 歓喜は、共感の調べを奏でる力だ!

 山本伸一は、全国の同志に“励ましの歌”“勇気の歌”を贈ろうと、唱題に唱題を重ねながら、次々と歌の制作に取り組んでいった。彼は、「関西の歌」と並行して、「千葉の歌」の作詞も手がけ、関西へ出発する前日の七月十六日には、完成させたのである。
 日蓮大聖人が、真っ先に南無妙法蓮華経の第一声を放たれ、一切衆生を救済しゆく大法門を説かれ、久遠の夜明けを告げられた千葉である。そこを、広宣流布の舞台にする同志は、“最も功徳を身に受け、幸せの実証を示してほしい”“弘教の大精神みなぎる、不退の人であってほしい”“日本一仲の良い、創価家族の模範であってほしい”と祈り念じつつ、「千葉の歌」を作り上げたのだ。
 伸一が、千葉県長の竹田博明に、「千葉県が、未来に大きく飛躍していくバネにするため、県歌を作ってはどうか」と提案したのは、七月初旬のことであった。
 伸一は、千葉県創価学会には大きな期待があった。二十一世紀の広宣流布を決する重要な県の一つであると考えていたからである。
 千葉県は、県北西部を中心に、年々、東京のベッドタウン化が進み、東京に近接する地域では、住民の増加が著しかった。新しい都市計画のもと、東京湾岸地域の埋め立て、開発は目覚ましい勢いで進み、将来は、新たな文化の発信地になることが予測された。
 また、この年の五月には、成田に「新東京国際空港」(後の成田国際空港)が開港。世界に開かれた“日本の空の玄関口”となったのである。
 その一方で、外房などの美しく雄壮な海岸や緑豊かな山々もあり、風光明媚な景観は、観光地としても大きな可能性を秘めていた。
 “この大飛躍を遂げる千葉県に、広布新時代の模範の学会を!”と、伸一は思った。



7、座談会 躍進の鐘を鳴らせ (1) 万代の勝ち戦を決する1年がスタート

勢いよく目覚ましい発展を!
箱根駅伝創大の健闘に皆が喝采

 杉本 晴れやかに「世界広布新時代 躍進の年」を迎えました。皆さま、誠におめでとうございます。

 原田 池田先生は、新年勤行会へのメッセージをはじめ、新年の和歌など、年明けから、友への励ましの闘争を開始されています。

 正木 メッセージの中で先生は、「日本全国、そして全世界の創価家族が心を合わせて、人類の幸福と世界の平和を祈り」と述べられました。世界の同志からも、希望のスタートを切った報告が届いています。

 原田 すごい時代です。まさに広宣流布は世界同時進行です。先生は昨年末、本年を勢いよくスタートするための指針がちりばめられた「随筆 民衆凱歌の大行進」を綴られました。そこには、「『躍進』とは、目覚ましく進歩・発展することであり、勢いよく進むこと」とありました。

 橋元 勢いよく進んでこそ、「躍進の年」です。青年部は学会の先頭に立ち、目の覚めるような進歩・発展を遂げていく決意です。

 原田 また、「前進への3項目」として、「自らが変わること」「最後まで諦めないこと」「喜び勇んで進むこと」も挙げられていました。

 杉本 第1の「自らが変わる」ためには、妙法に合致して、広宣流布と立正安国の行動に打って出ることです。その時、自身の小さな殻は破られ、境涯が広々と開かれると教えてくださっています。

 竹岡 第2の「最後まで諦めない」とは、たとえ苦しい逆境に遭い、皆から遅れ、焦る時があろうとも、最後に勝つために、自ら決めた誓いの道を、歯を食いしばって走り抜くことと示されています。

 吉井 そして第3の「喜び勇んで進む」とは、「上行菩薩の大地よりいで給いしには・をどりてこそいで給いしか」(御書1300ページ)との御聖訓の通り、どんな嵐が来ようとも、誉れの創価の賢者として、弾む生命で、「躍り」「進む」ことと言われています。

 原田 いよいよ、「創価の万代までの勝ち戦を決する」1年のスタートです。師匠・池田先生と共に、愉快に、仲良く、この1年も勝ち切っていきましょう。

惑いと恐れを排す

 吉井 本年は、創価学会創立85周年であり、SGI(創価学会インタナショナル)発足40周年です。

 橋元 第2の「七つの鐘」の3番目の鐘が、打ち鳴らされる時であり、池田先生の第3代会長就任55周年でもあります。

 原田 「わが運命 かくもあるかと 決意せば 惑うことなし 恐れることなし」――先生は、32歳の若さで第3代会長に就任されて以来、この和歌を執務室に掲げ、広布の先頭を走ってこられました。

  竹岡 30歳まで生きられないと言われた体で、戸田先生を守るため、一人戦われ、生命を削るような激闘によって学会の発展を支えられました。大阪事件という冤罪もありました。まさに迫害の連続でした。しかし、先生は「惑うことなく」「恐れることなく」、あらゆる難を勝ち越え、広布の道を開かれました。

 吉井 そして今、仏法を基調にした平和・文化・教育の運動は、192カ国・地域へと広がりました。

 原田 重要な1年の始まりに当たり、私たちも、惑いと恐れを排すことを誓い合い、不二の弟子として、世界広布新時代の躍進を成し遂げていきたい。

各人が限界に挑戦

 橋元 元日に、広宣流布大誓堂で行われた新年勤行会は、各部の代表、芸術部・スポーツ部などの、社会で活躍する友も出席し、明るく、希望に満ちた会合となりました。

 竹岡 全国、全世界でも、広布と人生の新たな勝利へ出発する勤行会が開かれました。乱世の時代で、これほど尊く楽しい集いが、どこにあるでしょうか。

 正木 1月2・3日には、全国の友の声援のもと、創価大学が箱根駅伝に初出場しました。

 吉井 90年を超える長い歴史の箱根駅伝にあって、42校目の出場校となった創価大学生の激走に、皆が喝采を送っていました。

 原田 「感動と喜びをありがとう」との声が各地から寄せられています。心から拍手を送りたい。

 正木 ここにいたるまで、選手たちの努力はもちろん、スタッフ、大学職員、陰で支える家族の皆さんらの後押しがあったことは言うまでもありません。

 杉本 ある選手のお母さんの話を伺いました。彼女は、息子さんを身ごもっている最中に、不慮の事故で、ご主人を亡くされます。しかし、彼女は深い悲しみの底から毅然と立ち上がり、3人の子を懸命に育てました。

 正木 学会員である、その婦人は、息子が創価大学に進学し、箱根駅伝に出場できるよう、真剣に御本尊に祈念してきました。そして池田先生をはじめ、地域の同志の励ましを受けながら、何があっても、負けずに、誓いを貫きました。

 杉本 そんな健気な姿を見てきた地域の方も、今回の快挙を喜ばれ、町の一角に「祝 箱根駅伝出場。創価大学○○君 町内有志一同」と、横断幕を掲げてくださったそうです。

 原田 心温まる話です。希望を現実にする力こそ信心であることを物語っています。ともあれ、創大生の奮闘で、最高の1年のスタートを切ることができました。私たちも、晴れの舞台で限界に挑んだ青年たちのように、広布と人生の大舞台で、歓喜踊躍の大前進をしていきましょう。



8、社説   座談会は躍進の原動力  歓喜と希望の集いから新出発

  広宣流布の前進は、座談会に始まり座談会に終わる――学会の不滅の指針である。「世界広布新時代 躍進の年」の本格的なスタートとなる座談会が、全国各地で行われる(開催期間は各方面、県・区などで決定)。
 山口県のある地区の年頭の座談会では「今年の一字」と題する企画が好評という。参加者一人一人が、本年の決意を漢字一字に表し、決意や抱負を述べる。そして、年末の座談会では、その一字をもとに一年を振り返り、健闘をたたえ合うという。このように、1月ならではの企画もいいだろう。
 「来てくれた人を元気にさせずにおくものか」と真剣に祈り、訪問激励に、企画内容の検討に全力で取り組む――それが根本であり、参加者の心に響くことを、全リーダーが忘れてはならない。
 座談会は全ての活動の基軸である。座談会が、歓喜と希望に満ちている限り、広宣流布は伸展する。リーダーが最前線に飛び込み、広布と人生を大躍進させる一年の出発にふさわしい充実の集いにしたい。
 徳島県では昨年、5世帯の弘教を実らせた地区がある。原動力は座談会だった。「友人を座談会に」を合言葉に、真心の案内状を携え、近隣の友人や仏法対話をしたことのある友のもとに、徹して足を運んだ。すると、1年間で延べ20人の友人が座談会に参加。信仰の喜びを生き生きと語る創価家族に触れ、2回、3回と参加するなかで入会を決意する人もいた。新入会の5人のうち、実に4人が座談会を契機に入会を果たした。
 日本だけではない。世界各国でも同様だ。例えば、南米・パラグアイSGI(創価学会インタナショナル)。青年部主催の座談会には、入会1~2年の同志が積極的に友達を誘う。参加者の3分の1が友人ということもあった。この集いから人材拡大のうねりが起こっている。
 凜々しき青年の姿。苦悩から立ち上がろうとする友。人生の荒波を乗り越えてきた大先輩の確信の声……。座談会には、赤裸々な人間の実像がある。蘇生の人間ドラマがある。ここに創価学会の縮図があるのだ。
 池田名誉会長はかつて語った。
 「座談会は“大河”です。あらゆる活動は、その大河に注ぎ込む“支流”です。友好活動も各種会合も、すべて座談会という“大河”に合流して、“民衆の世紀の大海”へと進む」
 躍進の原動力は座談会からとの気概で、本年も人生勝利のドラマをともどもにつづろう。



9、きょうの発心  日厳尼御前御返事 1260㌻ 【困難に負けない“広布の太陽”】

御書 叶ひ叶はぬは御信心により候べし全く日蓮がとがにあらず(日厳尼御前御返事、1262ページ・編1322ページ)

通解 あなたの願いが叶うか叶わないかはご信心によるのである。まったく日蓮のとがではない。. 

 願いが叶うかどうかは、ひとえに、自身の勇気ある信心、強盛な信心にこそある、と教えられた一節です。

 旧習深い地域で広布の一粒種として戦ってきた父は、困難にぶつかるたびに、この御文を拝し、猛然と唱題していました。私は未来部の時から、その姿を眼に焼き付けてきました。
 女子部時代、広布のためにと学会活動に奔走し、やがて結婚。京都・右京の地へ。夫の大病や娘の不登校、経済苦と困難が襲いましたが、この御文を抱きしめて奮起してきました。励ましてくれた同志に心から感謝しています。
 一番、大変だった時には、池田先生から「貴女よ! 偉大な広布の太陽たれ」との激励まで頂き、“師匠の思いに必ずお応えしよう”と決意。弘教を実らせました。全ての苦難が“負けない自分”を築くためのものであったと感じられてなりません。
 現在、「会えて幸せ! 話せて幸せ! 共に幸せ!」を合言葉に、各部一体となって対話運動を展開しています。
 右京総区、総京都の創価家族と共に、功徳あふれる陣列で、「世界広布新時代 躍進の年」を先駆し、勝利してまいります。
総京都婦人部書記長 山口 広



【社会の情勢】
 

◆ 売り上げ増加へ一役 制度上がる「季節情報」提供 気象庁
◆  「純国産」衣料にお墨付き アパレル業界、秋冬物から
◆ 核軍縮、日本の役割期待  米国 被爆70年、積極的な発言を
◆ 注目はウエアラブル端末 6日、米家電見本市が開幕

2015/1/6(火)の聖教

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2015/1/6(火)の聖教


1、アルゼンチン2都市で「希望の種子」展 池田大作SGI会長に顕彰

  南米アルゼンチン共和国のネウケン州・サンマルティンデロスアンデス市(フアン・カルロス・フェルナンデス市長)と、ブエノスアイレス州・ヘネラルラバジェ市(マルセラ・パッソ市長)で、環境保全を訴える展示「希望の種子――持続可能性のビジョンと変革へのステップ」が行われた。これを記念し、両都市から池田SGI(創価学会インタナショナル)会長に顕彰が贈られた。世界の調和に対する長年の貢献を讃えるもの。授与式はそれぞれ12月6日と7日に、両市内で盛大に開かれた。

             

 環境展示「希望の種子」展は、SGIと地球憲章インタナショナルが共同企画・制作したもの。池田SGI会長が提唱した環境教育のステップ「①現状を知り、学ぶ②生き方を見直す③行動に踏み出す」に沿った構成で、〝草の根の行動〟の大切さを伝えている。
 ヘネラルラバジェ市では昨年8月下旬から、サンマルティンデロスアンデス市では11月上旬から同展を開催。多くの市民が来場し「環境の改善に必要なことは、一人一人の意識変革であると確信しました」「自然との共生といっても、人間の側から始まることを学びました」といった声が寄せられた。また同展では、SGI会長の哲理も紹介されており、人間と環境の調和を促す思想に大きな共感が広がった。
 それぞれの市で行われた授与式には両市長らが出席。ヘネラルラバジェ市から「傑出した人物」と「民衆の友」の称号が、サンマルティンデロスアンデス市議会から「卓越した人物」証が贈られた。
 ヘネラルラバジェ市のパッソ市長は「今回の展示で、池田博士の偉業を知ることができました。博士のリーダーシップのもと、良き隣人、そして良き市民として、地域社会の再生のために努力を重ねるSGIの皆さまに感謝します」と述べた。
 サンマルティンデロスアンデス市のフェルナンデス市長は、こう語った。「平和という人類の目標を達成するには、一人一人が行動を起こす以外にないと訴える『希望の種子』展は非常に有意義なものでした。そして、池田博士こそ、人々の心の中に希望と勇気を灯すために尽力されてきた方なのです!」



2、御書とともに 名誉会長が指針を贈る  Ⅱ  【43】今を、悔いなく生き切れ!

御書 命限り有り惜しむ可(べ)からず遂に願う可きは仏国也 (富木入道殿御返事、955ページ) 

通解 命は限りあるものである。これを惜しんではならない。ついに願うべきは仏国土である。

【同志への指針】

  同じ一生ならば、断じて悔いなく、価値ある幸福勝利の劇を飾りゆくことだ。
 広宣流布こそ、わが使命なり。この一点に立った人生ほど、強く尊く深いものはない。
  限りある命だからこそ、今この時を真剣勝負で生ききることだ。目の前の一人を大切に、仏国土を目指し、声も惜しまず語ろう! ここに、永遠に崩れざる所願満足の大境涯が築かれることを忘れまい。



3、わが友に贈る

 スタートの勢いが
 勝負を決する力。
 時を逃すな!
 決然たる行動で
 発展への先手を打て!



4、名字の言  今年のえとは「未」「羊」だ。

  今年のえとは「未」。「未」の字は、木の枝葉が茂りゆく形を表している(白川静『字通』平凡社)。字形の通り、栄えゆく未来へ、躍進する年にしたい▼賀状のイラストに、「角がついた羊」を描いたものを多く頂いた。その愛らしいデザインとは異なり、「羊角」は「旋風」を意味する力強い言葉だ▼マケドニアのアレキサンダー大王の貨幣は「羊の角」を描いている。大王に仕えた後継者のリシマコスが発行した。貨幣には、大王の肖像が描かれ、頭に羊の角がついていた。角は、その存在が神聖であることを表した▼御書にも、「羊の角」が何物をも打ち破る力を持っている譬えとして用いられている。「金剛は堅固にして一切の物に破られずされども羊の角と亀の甲に破らる」「法華経の題目は羊の角のごとく」(941㌻)と。いかなる苦難が立ちはだかろうとも、不撓不屈の祈りで、必ず勝ち越えることができる▼昭和30年の元日、戸田会長は詠んだ。「妙法の/広布の旅は/遠けれど/共に励まし/とも共に征かなむ」。広宣流布大誓堂の広場の歌碑には、この歌が刻まれている。今年は、歌の誕生から60年を刻む。今年一年、互いに励ましながら、師と共に、尊い広宣流布の道を、力強く開いていこう。(芯)



5、寸鉄

★ 学会は人道的な努力貫く世界市民を育む―市議。平和な未来を我らの手で

★ 創価班師弟誓願の日。若き日の労苦は生涯の土台に。勇んで誓いに生きよ

★ 恩師「『相変わらず』では空転」。生まれ変わった心で進め。躍進への第一歩

★ 人工衛星の観測を途上国の感染症対策に活用。人類益に尽くす科学を更に

★ 現実的な中道路線こそ日本の政党に必要―識者。公明が安定と繁栄へ舵を



6、地平線を越えて SGI会長と心の絆 ハワイ 1995年 ①
 人生は朗らかな強く!
    (作業中)



7、『新・人間革命』 第28巻  第1章「広宣譜」  (38)

  転居してくる人たちが多い地域には、それまでになかった問題も生ずる。その一つが、古くから地元に住む人たちと転入してきた人たちとが馴染めずに溝が生じ、地域的な連帯が失われてしまいがちなことである。
 隣近所などの住民の相互協力、共同体としての結束は、地域を支える大きな力となる。しかし、住民の連帯が失われていけば、人びとの孤立化、孤独化を招き、地域繁栄の基盤を揺るがすことになる。
 住民の暮らしを守り、潤いある社会を築いていくには、行政などの施策の充実だけでなく、それを支えるための、住民相互の協力が不可欠となる。
 特に、将来、単身や夫婦だけで暮らす高齢者世帯が増えれば増えるほど、地域住民の助け合いは、ますます重要になろう。
 創価学会員には、広宣流布、すなわち人びとの幸福と社会の繁栄、平和を築こうという強い目的意識がある。
 そして、多くの学会員が、御聖訓の「人のために火をともせば・我がまへあき(明)らかなるがごとし」(御書一五九八㌻)等の仰せを心肝に染めている。いわば、各人が共存共栄の哲学を確立し、人のために献身することが、仏法者の在り方であると自覚しているのである。
 そうした学会員の考え方、行動が、近隣との交流を促進し、各地域にあって、人と人との連帯を築く、大きな原動力となってきた。
 その人間融合の思想、生き方を、さらに広く地域社会に根づかせていくことが、千葉県に限らず、新しい転入者を迎え、急速に発展しつつある地域の、喫緊の課題であろう。
 文豪トルストイは語った。
 「自らより善くなり、世界をより善くする、これが人間生活の任務である」(注)と。
 隣人、地域の人びとの幸福と繁栄を願い、皆が〝家族〟であるとの思いで、ねぎらいの言葉をかけ、励まし合う。その人間の輪の拡大こそが、未来を開く希望の光であり、それが、創価学会の社会的使命でもある。
--------------------------------------------------------------------------------
■引用文献
注 「我等は何の為めに生きるか」(『トルストイ全集18』所収)深見尚行訳、岩波書店



8、1月度座談会拝読御書 曾屋殿御返事 妙法は社会の繁栄の原動力
  (作業中)



9、未来部育成のページ  心打つ豊かな言葉の力

 第3回「きぼう作文コンクール」(少年少女きぼう新聞主催)、第3回「読書感想文コンクール」(未来ジャーナル主催)の入賞作品が発表されました。どの作品も心打つ豊かな言葉にあふれています。今回の未来部育成のページでは、それぞれのコンクールで最優秀賞に輝いた作品と、入賞者の氏名を紹介します。
 

★低学年 鹿児島・指宿市 小学3年 七夕 菜々子さん

小さいさくらの木

 「時は去り、時はめぐり、うつしよにうつろいあれど──」
  これは、私が中国に住んでいた2013年の12月、上海のろじん記念館で歌った「おうかのえにし」という歌です。さくらのしょくじゅ式でこの曲をきいて、すぐに大好きになりました。
  この曲はね、中国と日本がずうっと仲良しでいられますようにという願いが込められているんだよ」とお母さんが教えてくれました。私はそのことを聞いて、前に家族で南京へ旅行に行った時のことを思い出しました。
  南京は、温泉が出ることで有名な中国人にも人気の町です。私の家族も温泉が大すきなので行ってみることにしました。温泉で、「ななちゃん、小さい声でしゃべってね」とお母さんがわたしに言いました。
 「どうして大きい声でしゃべっていけないの」とお母さんに聞いたけど、お母さんはだまったままでした。
 そこには、いろいろなしゅるいのお風呂がありました。ブクブクジャグジー風呂、ビリビリ電気風呂、ドロドロどろ風呂、楊貴妃が入るおひめさま風呂、いい香りのお茶風呂やワイン風呂などもありました。
 「気もちいいね。お母さん」
  「本当に気もちいいね。温泉久しぶりだね」
 できるだけ小さな声で話していましたが、コーヒー風呂に入った時、「わあ、ほんとにコーヒーのにおいだあ」と、つい大きな声で言ってしまいました。
 「ターメンシーリーベンレン。ウォメンゾウバ」
 これはわたしにも意味が分かりました。「あの人たちは日本人だから一しょに入りたくない。出ましょう」という意味です。周りにいた人が、いっせいにわたしたちの方を見て、コーヒー風呂から出て行ってしまいました。どうして出ていってしまったのか分からなくて、とてもショックでした。
 しばらくしてお母さんが真けんな顔で教えてくれました。
  「むかし、日本と中国はせんそうをしていて、ここ南京で日本人がとてもひどいことをしたんだよ。何年たっても心のきずはなくならない。せんそうは、ぜったいおこしてはいけないんだよ」
 この南京での出来事は、わたしたちにいろいろなことを考えさせてくれました。平和な未来をつくるために、今わたしができることは、友だちをたくさんつくって大切にすることだと思います。「おうかのえにし」のきょくのさい後に「われもたたえん、心の庭に友ぎのさくらはえいえんなりと」とあります。ろじん記ねん館にうえた小さいさくらの木が、いつかおおきくなるころ、たくさんの友だちと一しょに見に行きたいです。


★高学年 静岡・富士市 小学6年  荻野 理子さん

希望の大空へ

  「えーっ! ほっかいどう?!」
 自分でも驚くくらい大きな声が出た。寝耳に水とは、こういうことをいうのだろうかと。
  お父さんが4月から転勤になった。決まったこととはいえ、わたしの頭と心の整理はそう簡単にいかなかった。
 (温かい静岡県で育ったお父さんが、寒さ厳しい北海道で生きていけるわけがないじゃん!)と必死に心が受け入れを拒否した。離れて暮らすということを考えたくなかったからかもしれない。「焼きそばくらいしか作れないお父さんが北海道で一人暮らしなんて無理に決まっている!  いつものように出張でいいのに!」と泣き叫びたい気持ちでいっぱいだった。
 出発の朝、いつもの変わらない様子でお父さんは言った。
 「じゃ、頑張ってくるよ。理子も大変だけど、お母さんを助けてやれよ」
 わたしはうなずくことしかできなかった。言いたいことはたくさんある。でも、その時はただただ新幹線が来なければいいのにと願うばかりだった。
 お父さんが北海道に行ってしまうと、玄関が広くなつた。お父さんの大きな靴がないからだ。いつも脱ぎっぱなしのスリッパがきちんと揃えられているのを見たら、涙がぶわっとあふれ出た。
 後になって分かることがある。今、夕飯の席にお父さんの茶碗やお箸は並ばない。以前、お父さんから「背筋を正しなさい」と何回も言われた時、(ほっといてほしいよ)と思っていた。
 視力が良くない私は本を読む時や食事の時に猫背になってしまうことがよくある。お父さんが、「正しい姿勢で食事をすると消化もいいし、一緒に食事をする人も気持ちがいいんだよ」と話してくれたことを思い出し、そっと背筋を伸してみる。なんだか、とても気持ちがいい。
  私の前に座ったお母さんが、「あら、なんだか急に大きくなったみたい」と笑った。背筋を伸すことくらい、とても簡単なことなのに、注意をされると率直にできないところが私にはある。でも今ならできる。
 8月7日──。お父さんは、毎年、私の誕生日に本をおくってくれる。お母さんの話によると、これは私が生まれた時に父親として一生続けると決意したらしい。そのわりに毎年、お父さんは私の本選びに相当悩んで頭を抱え込んでいるようだ。
  女の子の本を選ぶのは、男兄弟で育ったお父さんにとっては難題だ。今年は、『希望の大空へ』が北海道から届いた。 本のタイトルにある大空を見上げて誓う。
 「お父さん、私、大丈夫! 全部、ちゃんとできるよ!」                  
  この空は、お父さんのいる北海道につながっている。背筋を伸した私は、お母さんが言うように急に大きくなった気がした。


★中学生の部 静岡・浜松市 1年 大杉明日香さん

教師という道 
「坊ちゃん」(夏目漱石著)を読んで

  教師とは、生徒のその後の人生の土台をつくる。とても偉大な職業だ。
 小学6年生の時、進路に思い悩んでいた私の背中を、優しく温かい手で押してくださった担任の先生の影響を強く受けてから、その思いはますますふくらんでいる。
 母の兄家族が、4月から転勤で愛媛県に引っ越しをした。愛媛ってどんなところだろうという私の問いかけに、「夏目漱石の『坊ちゃん』で有名な松山市がある県だね」という
母の答えがきっかけとなり、この本を読み始めた。
 冒頭の一文で、主人公の人柄がよく分かる。   (作業中)


★高校生の部 宮城・利府町 1年 平岡凛さん

 雨と剣 「燃えよ剣」(司馬遼太郎著)を読んで

  雨が降るとこの本を思い出す。司馬遼太郎の『燃えよ剣』だ。「燃えよ」という題名だが、私がこの本に抱いている印象はねもっぱら雨なのである。
 この本は、江戸時代に京都で人斬り集団と恐れられた新撰組の副長、土方歳三の生きざまについて書かれた本だ。物語の始めは、武州石田村の百姓の子であった“トシ”は、やがて日本の歴史に残るような剣客“土方歳三”となる。生来の喧嘩好きによって多くの人物と剣を交えた様子が描かれている。  (作業中)




【社会の情勢】 

◆ 現場の声届く政治を 統一選勝利し基盤強化を 新春幹部会で山口代表
◆  特産品振興に優先補助  政府、1000市町村で「応援宣言」へ
◆ 大発会2年連続下落  42円安 欧米の株価急落警戒
◆ 軽自動車がが初の4割 新車販売、3年連続500万台  14年

2015/1/7(水)の聖教

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2015/1/7(水)の聖教


1、民音「タンゴ・シリーズ」45周年 今月、ドラマチック・タンゴ「電撃のリズム」がスタート

 民主音楽協会(民音)がアルゼンチン・タンゴの世界的な一流アーティストを招き、開催してきた「民音タンゴ・シリーズ」。
 1970年に同シリーズが初開催されてから45周年の佳節を飾る第46回公演「ドラマチック・タンゴ『電撃のリズム』ラ・フアン・ダリエンソ」が今月22日からスタートする。
 これまで、オスバルド・プグリエーセ氏、マリアーノ・モーレス氏といったタンゴ界の巨匠たちも出演した同シリーズは、タンゴ文化の普及と、日本・アルゼンチン両国の友好促進に大きく寄与してきた。
 こうした功績をたたえ、民音創立者の池田名誉会長に、ブエノスアイレス市の国立タンゴアカデミーから第1号の「名誉大使」称号(2006年)、同市から「建国200年メダル」(2010年)が授与されている。
 今回の公演では、ファクンド・ラサリ氏が2012年に結成した楽団「ラ・フアン・ダリエンソ」が来日する。ブエノスアイレスで同楽団が出演する舞台は、常に大盛況となるほど、人気を博す若手実力派ミュージシャンである。
 1940年代に、リズムを強調したスタイルと親しみやすいメロディーライン、そして鮮烈なスタッカート(音を短く区切って演奏する奏法)で絶大な人気を誇った「フアン・ダリエンソ楽団」。その第1バンドネオンを務めたカルロス・ラサリ氏の孫が、今回来日するファクンド氏である。迫力あふれるダリエンソ・スタイルの魅力を存分に楽しめる公演となろう。
 さらに、2014年タンゴダンス世界選手権(ステージ部門)で優勝したマヌエラ&フアンをはじめ、カルラ&ガスパル、サブリナ&ホセという3組のトップダンサーが出演。実力派歌手のフェルナンド・ロダスと共に、情熱のステージを繰り広げる。
 3月12日まで27都市で公演を予定。問い合わせは、各地の民音センター、または民音インフォメーションセンター(電話=03・3226・9999)まで。



2、民音・音楽博物館でタンゴ展が開幕

  東京・信濃町の民音音楽博物館(民音文化センター内)で、企画展「生命の旋律・躍動のリズム――アルゼンチン・タンゴ」が今月1日から開かれている。
 同展では、タンゴの歴史をパネルで紹介。バンドネオン演奏の名手であるレオポルド・フェデリコ氏から寄贈されたバンドネオンをはじめ、「民音タンゴ・シリーズ」に出演したマエストロたちから贈られた記念品や同館の所蔵楽器等も展示されている。
 また、民音創立者の池田名誉会長への献呈曲を視聴できるコーナーがあり、アルゼンチン・タンゴの魅力を感じることができる内容となっている。
 7月12日まで。月曜休館(祝日は開館。翌火曜が休館)。平日・土曜は午前11時から午後4時、日曜・祝日は午前10時から午後5時(入館は30分前まで)。入場無料。



3、わが友に贈る

 希望光る朝の出発は
 さわやかな挨拶から!
 わが振る舞いで
 地域や職場の友に
 躍動の息吹を送れ!



4、名字の言  「冬は祈りが深まります」「翌朝、無事に新聞を配れるようにと」。

 ブリザード(暴風雪)に、ホワイトアウト(視界不良)。通常、極地や雪山でしか見られない特異な自然現象が、この冬、北日本を中心にたびたび猛威を振るっている▼こうした雪害は、メディアで大きく報じられる。だが北国では、雪が降らなくても吹雪になることがある。積もった雪が舞い上がるほどの強風で、晴れていても横なぐりの雪のようになる「地吹雪」という状態だ。海沿いや広大な田園など、風が強くなりやすい地域では、常に地吹雪の危険性がある▼「冬は祈りが深まります」と北海道南幌町の本紙配達員が語っていた。「翌朝、無事に新聞を配れるようにと」。同町も田園地帯が広がり、頻繁に地吹雪が起こる。吹雪に向かってというより、吹雪に飛ばされないよう全身に力を込め、配達する▼かつて池田名誉会長はつづった。「毎夜、最後まで気遣うのが、次の日の各地の天候です。雨や雪だと、足もとの悪い中、新聞を濡らすまいと必死に庇いながら配達される皆さま方のことが、深く偲ばれてなりません」▼生命をすり減らすような、尊き祈りと責任感ありて、私たちは日々、本紙を手にし、前進の糧にできる。今年は配達員制度60年。日刊化からも50年の節目を迎える。感謝とともに、一層の紙面充実を誓う。(鉄)



5、寸鉄
 

★  会長は人々に勇気と希望と人生の目的を与えた―博士。太陽の仏法は燦然

★ 各地で新春の集い晴れやかに。わが躍進の新時代を!まず幹部自身が率先

★ 受験シーズン到来。友よ決して焦るな諦めるな。健康第一で努力の日々を

★ 今夏、米首都で20年ぶり原爆展と。核兵器は人類の敵。廃絶の潮流さらに

★ 公明には地方政治を改革する資格と能力が―学者 行動と実績で堂々応えよ



6、短大讃歌 創立者と築く学城 創大讃歌第9回誉れの青春二歳 創価女子短大
   父娘の絆は永遠ならむ
   (作業中)



7、『新・人間革命』 第28巻  第1章「広宣譜」  (39)

  山本伸一は、旭日・千葉の同志が、地域に人間共和の都を築き、二十一世紀の“広布のモデル県”をつくり上げていくことを、強く念願していた。そのためにも、皆が、新しい使命に目覚め立つ、出発の歌が必要であると思ったのである。
 また、千葉県では、以前から、宗門の僧による学会への攻撃が執拗を極め、とどまるところを知らなかった。北総地域の寺では、住職が御講などの席で、「学会は謗法である。学会では成仏できない」と批判し続け、学会員の通夜には行かないと言いだしていた。
 信心していない親戚からは、「学会の信心をやめろ」と言われ、涙ながらに苦しい胸のうちを幹部に訴える人があとを絶たなかった。
 安房地域では、まだ会館がないために、寺を借りて会合を開くことがあった。会合では「人間革命の歌」を合唱した。その時には、広宣流布誓願の決意を固め合う意味から、皆が立って御本尊に向かい、手拍子を打たずに合唱するようにしていた。それを見ていた、寺の住職は、学会の幹部に、こう言い放った。
 「歌詞に『君も立て 我も立つ』とある。御本尊に向かって『君も立て』とは何事か。御本尊に命令することになる。『人間革命の歌』を御本尊に向かって歌うのは間違いだ」
 この一節は、広宣流布の使命に生きる同志が、互いに決意を鼓舞し合い、前進していくための呼びかけであることは自明である。住職の指摘は、支離滅裂な言いがかり以外の何ものでもなかった。皆、強い憤りを覚えた。
 この住職は口を開けば、「学会は謗法だ。謗法がどんなに弘まろうと広宣流布ではない」などと発言していた。しかし、住職自身が折伏に邁進し、広宣流布に励む姿を見た人はいなかった。つまり自らは修行の根本である折伏もせず、命がけで弘教に挺身してきた学会員を謗法と罵り、広宣流布への誓いを込めて合唱することは間違いだというのだ。
 広布破壊の魔の働きであると見破った同志たちは、“断じて負けまい”と誓い、意気揚々と学会活動に励んできた。



8、社説  日蓮仏法は「対話の宗教」 心結ぶ“草の根の語らい”を勇んで

  釈尊の最初の説法(初転法輪)は、決して高みから教えを垂れるようなものではなかったという。悟りを開いた釈尊は、その地・ガヤからサールナート(鹿野苑)へ、250キロの道のりを歩いて5人の旧友を訪ねた。
 釈尊が行ったのは、どこまでも粘り強い「対話」だった。納得のいくまで何度となく続けられ、やがて1人の友が教えを理解し、残りの4人が続いた。目の前の「一人」と心を通わせたのが、仏教の出発点である。
 日蓮大聖人も常に一人を大切にし、対話を心掛けた。大聖人は仰せである。「日蓮は、この法門を語ってきたので、他の人と比較にならないほど、多くの人に会ってきた」(御書1418ページ、通解)と。人と会い、人と語り、妙法の仏縁を結び抜かれたのが大聖人である。日蓮仏法は「対話の宗教」である。
 国立社会保障・人口問題研究所が発表した報告(2013年)によると、65歳以上の1人暮らしの人のうち、他人と会話する機会が「2週間に1回以下」という人は男性が16・7%、女性が3・9%だという。妻と同居する男性では4・1%にとどまっており、1人暮らしの高齢男性が社会的に孤立している実態が浮かび上がっている。
 高齢化が進むある団地では、学会員が日頃から積極的な声掛けを実践。地域の灯台として高齢者を見守る役割を果たしている。
 また高齢者の中には、「学会員との交流が日々の活力となり、生活に張りを与えてくれる」と語る友も多い。そうした点でも、私たちが実践する草の根の対話運動は、超高齢社会となった日本において幾重にも重要な意義を持っている。それは孤立化する人々をつなぎ止め、新しい友情の連帯を社会に大きく広げる聖業である。
 かつて、“対話の達人”といわれる地域の壮年部員に、どうすれば対話が弾むかを聞いた。いわく「まず、相手の話を聴くこと」と。自分の思いを伝える以上に、友の近況に耳を傾け、相手の悩みや思いを受け止める。それが一番大切、と強調していた。
 池田名誉会長は語っている。「友の幸福を祈り、社会の繁栄を願い、世界の平和に尽くしゆかんとする我らの心は、必ず相手の生命に伝わる。その祈りと真心からの対話こそが友の命を変え、真の友情と理解を生むのである」
 さあ、今年も勇んで友に会いに行こう。心と心を結ぶ真心の対話で、友情を深める一年に!



9、きょうの発心 諫暁八幡抄、588㌻ 【全世界へ先駆の凱歌を高らかに】

御書 月は西より東に向へり月氏の仏法の東へ流るべき相なり、日は東より出づ日本の仏法の月氏へかへるべき瑞相なり(諫暁八幡抄、588ページ・編1343ページ)

通解 月は西から出て東へ向かう。それは月氏の仏法が東の方へ流布する相である。日は東から出る。日本の仏法が月氏国に還るという瑞相である。. 

 「仏法西還」の原理を示された一節です。

 1994年(平成6年)11月23日、アジア青年平和音楽祭に参加。池田先生の前で5万人の同志と共に「第九」を合唱しました。全身に感動が走り、師と共に東洋広布をと誓いました。
 2001年には117会場を結び“10万人の第九”を、2005年にはアジアの友を迎えて“アジアの第九”を合唱。九州青年部は歓喜の歌声とともに師弟共戦の譜をつづってきました。
 そのなかで、子どもの流産等、わが家にも宿命の嵐が襲いましたが、唱題根本に全て乗り越えることができました。
 アジア青年平和音楽祭から20周年の昨年、九州青年部は再び「第九」を大合唱。新しい活動者や新入会者で構成された1万人の合唱団も誕生しました。九州青年部は意気軒高です。そしてこのたび、学会創立85周年開幕記念「世界広布新時代第9回本部幹部会」が、「九州総会」として福岡で開催されることになりました。全世界に先駆の凱歌を響かせてまいります。
九州男子部長 鬼木 孝



【社会の情勢】 

◆ ブラック企業対策 新卒求人受理せず ハローワーク、制度を創設へ 厚労省
◆ 昨年並みの賃上げ期待 デフレ意識脱却が重要 財界3団体
◆ 特許5680件を無償提供 トヨタ、燃料電池車の普及促す
◆ 東証525円安に続落
◆  住民主導で避難訓練を 土砂災害多発受け国交省
◆ NY原油、一時50ドル割れ
◆ 北日本 暴風、大雪の恐れ 気象庁

2015/1/8(木)の聖教

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2015/1/8(木)の聖教


1、創価大学は人間教育の殿堂 教員採用試験合格者14年連続200人突破

  創価大学(東京・八王子市)の平成27年度の教員採用試験の合格者が、14年連続で200人を突破した。これで1971年の開学以来の合格者は、延べ6700人になった。
 グローバル化に対応した英語教育の拡充や、情報通信技術を活用したICT教育の必要性が叫ばれる中、教員には、知識・技能の絶えざる刷新が、ますます求められる。
 即戦力の教員養成に定評のある創大では、時代を先取りしたカリキュラムを設定。きめこまかな指導体制のもと、〝学び続ける教員〟の育成に力を注ぐ。採用試験対策講座や教職キャリアセンター相談室、教職自習室などのサポート体制も整っている。
 今春も、人間教育の殿堂で確かな実力をつけた友が、熱き志を持って、教職に就く。

創大・女子短大入試出願受付中

 創大・創価女子短大では現在、2015年度入試の出願受け付けが行われている。
 【創価大学】
 センター試験利用入試(前期)=1月16日(金)まで。
 一般入試・全学統一入試=1月21日(水)まで。
 【創価女子短期大学】
 一般入試=1月23日(金)まで。
 ※入試についての詳細、願書の請求は、ホームページ=http://www.soka.ac.jp/等を参照。問い合わせは「創大アドミッションズセンター」〈042(691)4617〉、「創価女子短大入試事務室」〈042(691)9480〉まで。



2、わが友に贈る

 一人一人の心に
 希望と情熱の炎を!
 そこから地域と
 社会の変革は始まる。
 颯爽と最前線へ!



3、名字の言   最終10区を繰り上げスタートした走者はゴール後、そのタスキをチームに渡した。“この悔しい思いを、後輩たちに絶対につなぎたかった”と

 今月2、3日に開催された第91回「東京箱根間往復大学駅伝競走」。悲願の初出場を成し遂げた創価大学(東京・八王子市)が“夢の舞台”に名を刻んだ▼勝ち負けは別にしても、自身の限界の壁を打ち破ったランナーは「勝利者」とたたえられるのが、箱根駅伝である。「単に出場できたことに満足するのではなく、新たな伝統を築いていく」。瀬上・創大監督がこう断言したように、熱い思いをタスキに乗せ、歴史の新章を開いた全力疾走に、あらためて喝采を送りたい▼印象的な場面があった。箱根駅伝は10区間、総距離217・1キロつなぐものだが、創大はトップ走者との差が20分を超え、9区まででタスキが途絶えてしまう。新しいタスキで最終10区を繰り上げスタートした走者はゴール後、そのタスキをチームに渡した。“この悔しい思いを、後輩たちに絶対につなぎたかった”と▼タスキは、見えない心の絆でもある。往年の箱根ランナーの言葉が忘れられない。「箱根のタスキはただの布切れに過ぎない。しかし、肩にかけた途端、ずしりと重くなるものなんです」(読売新聞社編『箱根駅伝ガイド決定版2015』)▼皆の心が託されたタスキを、友から友へ、次の世代へつなぐ――創大のさらなる躍進が楽しみだ。(川)



4、寸鉄
 

★ 「私が創価学会だ」という精神を漲らせよ―恩師。好機到来! 勇んで対話を

★ 創大の教員採用試験合格者、14年連続200人突破。未来照らす人間教育の城

★ 善を実行する事が私の人生―芸術家。広布は大善の尊行。青年よ奮い立て

★ 乳幼児のボタン型電池誤飲が多発。食道など穴開く恐れ。整理整頓を徹底

★ 交通事故死、半数以上が高齢者と。道路横断時、交差点が危険。規則を順守



5、名誉会長と共に 新時代を駆ける【1】  新春の誉れの友に幸光る

  友のため、社会のため、平和のために走る、尊き尊き皆様方の奮闘があればこそ、希望と喜びに満ちた「世界広布新時代 躍進の年」を迎えることができました。皆様方に最敬礼して、御礼を申し上げる思いで、「新春の 誉れの友に 幸光れ」と贈ります。
 創価大学の箱根駅伝初出場も本当にうれしい。真心の声援に応えて、よく頑張ってくれた。ご苦労さま! ありがとう! 大健闘を皆で心から讃えたい。

        *   *

 日蓮大聖人は、妙法の絶大なる功徳を譬えられ、「須弥山に近づく鳥は金色となるなり」(御書1536㌻)と仰せになられました。
 最高峰の法華経を持(たも)ち、信心の志の深い皆様方の生命が金色に輝き、いかなる嵐があろうとも、最高峰の人生の勝利へと飛翔されゆくことは、絶対に間違いありません。
 新春の御聖訓には、「年は・わかうなり福はかさなり候ベし」(同1135㌻)とお約束であります。
 きょうよりまた、生まれ変わった命の息吹で、いよいよ若々しく、いよいよ福々しく、心の財(たから)を積みながら、人間革命の劇を綴っていきましょう!
 そして、“苦楽ともに思い合わせて”妙法を唱え抜き、広宣流布のため、私と共々に勝ち進んでいこうではありませんか!

        *   *

 戸田先生は言われました。
 「我らの一切の行動は妙法と一体であり、大聖人に直結しいる。何も無駄がない。それを確信して自行化他の題目を唱え、守り合い、励まし合っていけば、どんな戦いにも勝つことができる」と。
 リーダーが、心一つに智慧を出し合えば、何倍もの力を発揮し、新たな勝利の流れを起こせます。
 明るく弾んだ声の響きで、躍進の名指揮を頼みます。



6、わが町わが誇り 北海道 札幌北総区 

“北の本陣”で19回の激励
  

    池田名誉会長の初訪問、北海道広布60周年の昨年を、晴れ晴れと勝ち飾った北海道の友。
  今年は、師の若き日の金字塔「札幌・夏の陣」の大闘争から60周年を迎える。
 名誉会長は、1955年(昭和30年)8月16日からの10日間で388世帯という、「日本一の拡大」を成し遂げた。
  綿密な準備。毎朝の勤行と御書講義からの出発。寸暇を惜しんだ激励――翌年の「大阪の戦い」の原型ともなる、広布の“必勝の方程式”が確立された。
 クラーク博士ゆかりの北海道大学がある札幌市北区。ここにもまた、共戦の歴史が生きている。名誉会長と会い、入会した友が健在である。
 岩崎キクさん(婦人部副本部長)は当時、仏法の話を何度も聞いたが、入会の決心がつかなかった。
  知人に促され8月22日、大通公園の近くにあった、夏の陣の中心拠点「丸新旅館」別館へ。ここで会えたのが名誉会長だった。職場や家庭の状況に耳を傾けつつ、名誉会長はじっと岩崎さんの目を見つめた。
  「大丈夫です。あなたは一人でもやっていける方です。御本尊をお受けして、しっかり信心してください」
 その一言で、入会を決めた岩崎さん。2日後、戸田第2代会長が出席して行われた札幌班大会で、再び名誉会長の勇姿を見た。
  この大会こそ、「日本一の拡大」で師匠を迎えた弟子の、栄光の舞台であった。
  夫の好樹さん(初代北海道教育部長、故人)と共に、草創から広布に駆けてきた岩崎さん。
  「先生に折伏していただいた私です。同志のために、わが命を使っていきたい」と、友の幸福を祈る日々だ。
  西村榮子さん(婦人部副本部長)は、夏の陣の最終日。8月25日に入会した。
  「先生にお会いして“生まれ変わる”ことができました。この日が、私の“蘇生の日”です」
  当時、洋裁店の開店資金をだまし取られ、多額の借金を抱えて途方に暮れていた。心配した知人に連れられて行ったのが「丸新旅館」だった。
 部屋には何人かの新来者がいる。西村さんの視線の先に、名誉会長がいた。やせてはいるが声は力強い。厳しくも温かい、不思議な目をしていた。
 一方、隣の部屋には、悠然と指揮を執る戸田第2代会長の姿が。その師弟に、西村さんは魅了された。
  名誉会長は西村さんに話した。
 「悩みは必ず解決します。幸せになるための信心です。必ず幸福の方向に変わっていきます」
 西村さんの決意は、一瞬で固まった。「はい! やります」。名誉会長の手を握りしめていた。
 「夏の陣」で入会した“最後の一人”になつた。
 名誉会長が言った通り、そこから人生が開けた。営業の仕事で成功し、1年で借金を完済。今日まで70世帯を超える個人折伏を実らせ、経済的にも不自由のない境涯に。3人の子も広布後継の道を歩む。

                                          ◇

 現在の札幌北総区の中心会館「札幌北文化会館」は一昨年に誕生した。
 同地には59年(同34年)から64年(同39年)まで「北海道本部」、以降は「札幌会館」「札幌文化会館」があり、名誉会長の訪問は19回。
 いわば“北の本陣”だった伝統の場所である。
 「創価学会は永遠に民衆の側に立つ」との指針が示された76年(同51年)の第39回本部総会、83年(同58年)の第4回SGI総会などが開催されてきた。
 名誉会長が北海道大学のポプラ並木を散策し、友と語り合ったこともある。
  この師弟の歴史を誇りに広布を牽引してきたリーダーの一人が、辻省三さん(総県総合長)。
 90年(平成2年)7月14日、北海道池田講堂で札幌記念幹部会が行われた際、受けた励ましが忘れられない。
  幹部会で名誉会長は、「夏の陣」を述懐して語った。「常に“一番の結果”を出す。これが私の戦いであり、歴史である」
 当時、「第一北海道」の男子部長を務めていた辻さん。名誉会長に新たな広布の取り組みを報告すると、「全力でやりなさい。一回一回を真剣に」との激励が。
  細やかな励ましの手を休めない師の振る舞いを、心に刻んだ。
 区長、総区長、総県長を歴任。「本当の悩みや目標は、一対一でなければ聞けません」と訪問激励に徹し、模範の拡大の歴史を重ねてきた。
 職場の営業の仕事でもトップクラスの成績を維持。自ら入会に導いたり、成長へ伴奏してきた同志と共に、夏の陣60周年を飾る勝利の実証を、と誓う。
 「北海道は、創価の連続勝利の光源」――この師の期待に応え、先駆ける札幌北総区の前進は始まっている



7、この時に誓う 【15】中川四国婦人部長 “求道の航海”から35年


四国は「志国」  師弟の志は不滅

 四国は「志国」――師弟不二に生きる志を不滅のものとした歴史は、波音とともに、私の心に刻まれています。
 悪侶と反逆者の陰謀が渦巻いていた1980年(昭和55年)、大型客船「さんふらわあ7」号で、四国の同志が神奈川文化会館にいらっしゃる池田先生のもとに集った“求道大航海”。今月で、35周年の佳節を迎えました。
 “船で神奈川へ行く”という話が四国4県を駆け巡ったのは、79年(同54年)12月末のことです。
 池田先生が会長を辞任された「4・24」から、わずか半年余り。邪知の輩は“名誉会長を先生と呼ぶな”“聖教新聞にも出すな”などと要求し、先生の行動は厳しく制限されていました。
  「池田先生が動けないのなら、私たちから先生のもとへ行こう!」
 「私たちの師匠は永遠に池田先生だ!」
  その結実が「さんふらわあ7」号の“反転攻勢の航海”でした。

歓声に包まれ

 出港は翌80年1月13日。四国中から約1000人の同志が乗船し、真冬の香川・高松港から、先生の待つ横浜市の神奈川文化会館を目指して、20時間以上の船旅です。洋上で高らかに学会歌を歌いながら、太平洋の荒波を蹴って船は進みました。
 翌1月14日、陽光に包まれて船が横浜港に入っていくと、突然、「池田先生が桟橋にいらっしゃいます!」という船内放送が響きわたりました。同志は泣きました。
 この「1・14」は後に「四国婦人部の日」となり、師弟直結の精神が語り継がれています。
 その後、航海は第2陣(同年5月16日、徳島・小松島港発)、第3陣(同19日、愛媛・三津浜港発)と続きました。合計3回、約3000人の同志が、先生のもとに集ったのです。
 私は第2陣の航海に、女子部・白蓮グループの一員として乗船させていただきました。初めての弘教に挑戦していた時です。
 同乗した同志には、さまざまな境遇の中で苦闘している人もいました。
 ご主人と死別し、2人の子供を抱える婦人部員。お母さんが何とか旅費を工面してくれて参加できたという女子部員。会社を辞めて将来に悩んでいる男子部員も、病を抱えている壮年部員もいました。
 しかし、誰もが先生のもとに行ける喜びにあふれていました。本当に明るく、朗らかな航海だったと思います。
 5月17日、神奈川文化会館の8階で、私たちは先生とお会いしました。
  「よく来たね!」
 「ありがとう!」
 懐かしい声が響くと、会場は地鳴りのような歓声に包まれました。

先生と共に!

  池田先生は、懇談するかのような温かい雰囲気でスピーチされ、皆に呼び掛けられました。
  「お孫さんがいる人は?」
 「ご主人をなくしている人は?」
  先生は、手を挙げた人たちに早速、激励の手を打たれました。人知れぬ苦しみにあえぎながら、歯を食いしばって師弟不二の信心を貫いてきた弟子の心を、先生は全て分かってくださっていると、胸が震えました。
 ピアノを演奏され、各テーブルを回って一人一人と固く握手を交わされながら、「幸せになりなさい」「学会っ子は負けちゃいけない」とおっしゃる先生の、父のような姿を忘れることはできません。
 その翌年、私は人生で初めての弘教を実らせることができました。
  公開から35年、あの時の同志は幸せになりました。そして、池田先生の弟子として生きる以上の幸せはないという喜びは年々歳々、強くなっています。
 「永遠に先生と共に!」――正義の四国は、この心で、35周年の大佳節を勝ち飾ります。



8、『新・人間革命』 第28巻  第1章「広宣譜」  (40)

 歌うことは、人間の権利である。
 歌うことは、魂の叫びである。
 いかなる権威権力も、人が歌うことを止めることはできない。
  
 千葉・安房地域の同志たちは、悪侶の理不尽な圧迫をはねのけ、「人間革命の歌」とともに、広宣流布への誓いの前進を続けてきた。
 その苦闘を聞いた山本伸一は、千葉の同志の堂々たる旭日のような心意気を讃えるためにも、県歌が必要であると思った。
 伸一の「県歌を!」との呼びかけに、千葉県では、直ちに歌詞を作った。しかし、県長らは、「可能ならば、先生に作詞していただきたい」と要請してきた。やむなく伸一は、自ら作詞し、千葉の同志に贈ることにした。
 千葉県では、七月十九日に、日蓮大聖人の立教の地を擁する、房総圏の総会が行われるという。伸一は、その会合に間に合うよう、千葉県歌の歌詞を完成させたのである。
  

 一、ああ ほのぼのと 夜は明けて
   旭日遙かに 煌々と
   安房の森にも 調べあり
   天は晴れたり 我等を包みて

 二、波濤は踊るも 太平の
   世紀の大地に 走りたる
   檜の舞台を 築かんと
   ああスクラムは 千葉には燦たり
  
 三、ああ忘れまじ 厳然と
   元初の声を 弘めんと
   誓いの花は この世にて
   千葉に爛漫 広布の凱歌と
  

 “いかなる暗夜にも、必ず太陽は昇る。朝の来ない夜はない。いや、闇が深ければ深いほど、夜明けは近い。負けるな! 地涌の同志よ!”との思いを託しての作詞であった。
 発表翌月、伸一は、この「千葉の歌」の曲名を、「旭日遙かに」としている。



9、座談会  躍進の鐘を鳴らせ (2)

「座談会」から本年をスタート 喜びの体験が活気と希望に
      

12日は成人の日 朗らかに誓いの道を

 正木理事長 原点を大切にする組織に行き詰まりはありません。今、伸びている企業も団体も、それぞれの原点を大事にしているからこそです。

 原田会長 創価学会の活動の原点は、「座談会」です。戦後、戸田先生は、学会の再建にあたって、座談会の復活が根本であると決意され、一貫して座談会の充実に力を尽くされました。

 正木 「百万言の耳当たりの良い理論よりも、一つの座談会の実践のほうが、はるかに広宣流布の歯車を回すことになる」と言われながら、戸田先生は各地の座談会に出席されました。そして、座談会で広宣流布はできる、と遺言されたのです。

 杉本婦人部長 「世界広布新時代 躍進の年」の本年も学会は、座談会から前進を開始いたします。

 原田 池田先生は、小説『新・人間革命』「激闘」の章で、「学会といえば座談会、座談会といえば学会です。それは、人間と人間の触れ合いの場が失われ、殺伐とした現代社会にあって、人間共和のオアシスの役割を担っています」と綴られました。座談会こそ、時代の最先端をいく民衆運動です。

 岡男子部長 ある時は、このようにも述べられています。「座談会で重要なものは、なんといっても功徳の体験です。そして、信心の確信に満ち満ちた指導です」と。

 橋元青年部長 座談会には、職業も年齢も異なる多くの方が参加します。そうした一人一人が、人知れず悩みを抱え、困難に直面していることもあると思います。その方々に、生き抜く勇気と、信心の確信を与えるのが座談会です。

 杉本 さらに、「座談会は、あくまでも御本尊を根本に、平等の立場で全員参加を第一義として開催すべきである。参加者は共々に信心の向上と地域の発展のために尽くすことを忘れてはならない」とも語られています。

 原田 全員が主体者となり、語り合っていくのが、座談会です。リーダーは、どうか、この点にも配慮していただきたい。

会場提供者に配慮

 竹岡 そもそも、釈尊も、5人の旧友との対話から、説法を始められました。日蓮大聖人も、「少少の大衆にこれを申しはじめて」(御書894㌻)と仰せの通り、少人数の会座から、広布の波を起こされました。

 原田 座談会こそ仏法の正道であり、学会の生命線です。座談会が活気と希望にあふれる限り、広布の勢いは、ますます増していくのです。

 杉本 友人の方々が楽しく集える座談会。新会員の方が元気になる座談会。普段なかなか会合に参加できない方が、「また来たい!」と喜ばれる座談会――こうした座談会を目指して、各地域の特長を生かしながら、皆でよく相談し、内容の充実を図っていきたいものです。

 原田 大事なことは、座談会を迎えるまでの活動です。リーダーが率先して、一軒一軒に励ましを送ることです。それが、当日の大成功に結実することは間違いありません。

 杉本 会場を提供してくださる、ご家族の皆さまへの配慮も忘れてはなりませんね。全員で感謝の言葉を伝え、最高に希望に満ちた集いにしていきましょう。

 正木 座談の「談」という字には、「炎」が躍っています。燃え立つ心と心の語らいこそ、座談会の真義でもあります。

 原田 特に今月は、新年1回目の集いとなります。各人が、1年間の目標を発表するなど工夫し、素晴らしいスタートとなる座談会にしていきましょう。

創立100周年の主役

 正木 12日は「成人の日」です。人生の新たな門出を迎える新成人の皆さんにエールを送りたい。

 吉井女子部長 総務省の発表によると、1994年(平成6年)生まれの新成人は、126万人です。

 橋元 実に21年ぶりの増加です。その背景には、親の世代が、第2次ベビーブーム世代といわれる71年~74年生まれにあたる影響があるとの分析もあります。

 竹岡 ちなみに、現在、40歳~44歳である、この世代は、日本の人口の中で、最も多い世代です。

 橋元 この世代以降、人口が減り続ける中で、今回、新成人の数が増えたことには、喜びを感じます。一過性のものであるといわれていますが、たとえ1年だけでも、次代を築く若者が多くいることに、希望を抱かずにはいられません。

 吉井 池田先生は、限りない期待と信頼を込めて、新成人の皆さんに呼び掛けられました。“学会の創立100周年を創りゆく君たちよ! 試練の嵐を恐れるな! 強く堂々たる大樹と育ちゆけ!”と。

 杉本 いよいよ本舞台に躍り出る新成人の方々が、誓願と挑戦と勇気の人生を歩み、そして朗らかに、何にも負けずに誓いの道を進まれることを、私たちも、精いっぱい、応援していきます。

 吉井 20歳の青年・南条時光に、大聖人は仰せになられています。「願くは我が弟子等・大願ををこせ」(同1561ページ)

 原田 学会創立100周年の主役である新成人の皆さんと共に、私たちも広布と人生の「大願」に立ち上がろうではありませんか。



10、社説  空気が乾燥する季節 火災に注意 「小事が大事」と

  真冬を迎え、全国的に空気が乾燥している。この時期、特に注意すべきは火災だろう。3日、兵庫県豊岡市の城崎温泉街の中心部で民家など19棟が焼ける火災が起きた。死者2人が確認され、うち1人の住居の台所が出火元とみられている。
 消防庁によると、住宅火災の死者数は毎年1000人ほど。そのうち高齢者が約7割にも及ぶ。前述2人の犠牲者も66歳と88歳で、いずれも1人暮らしだった。地域で声を掛け合い、非常時に備えたい。
 出火原因では、長年第1位を占めるのが「放火」だ。家の周辺に燃えやすい物などが放置されていないか、今一度、点検しておこう。
 次いで毎年多いのが、たばこによる火災である。たばこの火は寝具や吸い殻の山に着火すると、しばらく炎を出さずにくすぶり続ける「無炎燃焼」を起こし、忘れたころに出火する。たばこは適切な場所で吸い、最後に火がきちんと消えたことを確認することが大切だ。他にも、たき火やこんろなど、火災の原因となるものはごく身近にある。十分に気を付けたい。
 近年は環境への配慮から、暖房・クーラーの効果を高める高断熱・高気密の家屋が多くなった。これらの住宅では内外の換気量が少ないため、1階でのわずかな燃焼から、3階での一酸化炭素中毒を引き起こす場合もある。空調使用の有無にかかわらず、換気扇を止めるのは危険であることを覚えておきたい。
 米国では1970年代後半から、住宅用火災報知器の設置が法律で義務付けられた。これにより、住宅火災による年間死者数は約6000人から2500人程度に減少。日本でも2011年までに全国で順次義務化され、それ以降、毎年わずかながら減少している。その効果のほどがうかがえよう。
 その上で、火災になってしまったら、何より、まず逃げることを心掛けたい。その後、119番通報や周囲に大声を上げるなど、火災を速やかに知らせることが重要だ。
 池田名誉会長は、会館を隅々まで点検する自らの姿を通し、「細かいことまでチェックしているようで申し訳ないが、実は小事が大事なんです。火事や事故の原因というのは、すべて小さなことから起こっている」(小説『新・人間革命』第5巻)と綴った。
 火災は小さな「火の用心」の積み重ねで防ぐことができる。そのことをあらためて肝に銘じ、無事故の一年を過ごしたい。



11、きょうの発心 祈祷抄、1351㌻ 【病苦を乗り越え報恩の実践】

御書 大地はささばはづるるとも虚空をつなぐ者はありとも・潮のみちひぬ事はありとも日は西より出づるとも・法華経の行者の祈りのかなはぬ事はあるべからず(祈トウ抄、1351ページ・編519ページ)

通解 大地をさして外れることがあっても、大空をつなぐ者があっても、潮の満ち干がなくなっても、日が西から出ることがあっても、法華経の行者の祈りの叶わないことは絶対にない。 . 

 法華経の行者の祈りは必ず叶うと仰せです。

 1997年(平成9年)7月の朝、突然、意識混濁の状態に。意識がもうろうとする中、妻が運転する車で、近くの大学病院の救急救命センターへ駆け込みました。医師から「急性心筋梗塞」との診断を受け、すぐに手術を。「あと30分、遅ければ危なかった」と、術後、医師から聞かされました。
 人生で初めて入院を経験。リハビリに励みました。順調に回復し、1カ月で退院しましたが、その後の検査で心臓の血管に狭窄が見つかり、再手術を。結局、1年半で4回の手術を受けました。
 そんな不安と失意の中、池田先生より健康を祈念していただく和歌を頂きました。師の慈愛に奮起し、病床でこの御文を拝しては唱題に挑み、病を乗り越えることができました。
 2030年の学会創立100周年を目指し、報恩感謝の思いで弘教拡大に走り抜きます。
◆ 東京・調布常勝区主事 染谷 英夫



【社会の情勢】 

◆ 認知症。25年に730万人 国家戦略案
◆  幼稚園・保育園 寄付優遇制度を拡充 所得税軽減、少子化対策で 政府
◆ 廃炉に向け安全協定 東電と福島県などが締結 第1原発
◆ 地震、洪水で国交省推計危険地域に人口の74%
◆  北日本に強い冬型続く
◆ 経営者とじっくり相談 中小企業の世代交代支援 地銀

2015/1/9(金)の聖教

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2015/1/9(金)の聖教


1、韓国・忠清南道天安市議会から池田大作SGI会長夫妻に特別顕彰牌

  韓国・忠清南道の天安市議会から池田大作SGI(創価学会インタナショナル)会長夫妻に「特別顕彰牌」が贈られた。人間革命の哲学と日韓友好への不断の行動をたたえたもの。授与式は昨年12月23日、韓国SGIの天安文化会館で盛大に行われ、同市議会の朱明植議長、権處遠前委員が出席。同SGIの金仁洙理事長、金殷瀾婦人部長ら代表が祝福した。

 授与式で登壇した朱議長の声に、力がこもった。
 「一人の人間における変革が他者を変え、やがて全世界を変革していく――池田SGI会長の『人間革命』の哲学は、無関心の風潮がまん延する現代にあって、一段と輝きを増しています!」
 会場の参加者が大きくうなずきながら、盛んに拍手を送る。
 議長が賛辞を寄せる背景には、地元・天安圏の友による長年の社会貢献活動がある。
 同圏の友の舞台である天安市は忠清南道の北東に位置する。古来、交通の要衝として人々が行き交い、文化が出合う地として栄えた。現在は鉄道網も発達し、首都ソウルのベッドタウンとして発展する。
 「韓国のジャンヌ・ダルク」と呼ばれる柳寛順をはじめ、祖国の民衆と平和のために立ち上がった闘士を育んだ歴史の天地としても有名である。
 SGIの友はこの天安市で、環境保全運動や慈善バザーなど、幅広く地域のために尽くしてきた。そうした活動が評価され、1999年には政府の環境部長官から表彰を受けている。
 天安市議会の朱明植議長をはじめ議会関係者は、地道に貢献を続けるSGIに注目。その活動の根底に脈打つSGI会長の人間主義の理念に深い共感を寄せてきた。
 晴れの式典は、婦人部「白百合合唱団」の華麗な歌声で開幕。朱議長から韓国SGIの金理事長、金婦人部長に、SGI会長夫妻への「特別顕彰牌」が託された。
 そして朱議長が祝辞に立った。
 「目の前の一人を心から大切にされる池田会長の人生は、市民生活の向上のために活動する私たちの理念と深く響き合います」
 さらにSGIの友の活躍に、こう期待した。「悩める人々のために、具体的に手を差し伸べていくことが、人間革命の哲学を実践することだと思います。笑顔を絶やさず、純粋な情熱で、地域の発展に貢献される皆さまの行動こそが、明るく幸福な未来を創造していくと信じます!」



2、ノーベル平和賞受賞者世界サミット 青年代表団の一員として創価大学生が出席

  第14回「ノーベル平和賞受賞者世界サミット」が昨年12月12日~14日、イタリアの首都ローマ市内で開かれ、世界青年代表団の一員として、創価大学(東京・八王子市)の学生が参加した。
 これは、歴代のノーベル平和賞受賞者らが集い、人権擁護などの人類的課題を解決するための提言等について議論するもの。北アイルランドの平和活動家マイレッド・コリガン=マグワイア氏(1976年受賞)、アメリカの地雷禁止活動家ジョディ・ウィリアムズ氏(97年受賞)、イランの人権活動家シリン・エバディ氏(2003年受賞)、リベリアの平和活動家リーマ・ボウイー氏(11年受賞)、イエメンの民主活動家タワックル・カルマン氏(同年受賞)らが一堂に会した。
 3日間にわたるサミットでは、計7回のセッションが行われ、講演やパネルディスカッションを活発に。受賞者と青年が語り合うワークショップの時間も設けられた。
 創大の足立真優さんはマグワイア氏に「平和実現のためには、過去から学ぶ必要があると思います。戦争などの”負の遺産”をどのように未来へ伝えていくべきでしょうか」と質問を。氏は「目先のことに一喜一憂せず、心ある先人が残した”平和への思い”を学び、深く考えることが重要です。平和という人類の悲願を語り伝えてほしい」と応えた。
 サミット終了後、創大生は、創大創立者・池田SGI会長と親交のある世界的な識者と交流のひとときを。
 パグウォッシュ会議(1995年受賞)のジャヤンタ・ダナパラ会長は「池田会長の多大な平和貢献に心から感謝しています」と。
 北アイルランドの平和活動家ベティ・ウィリアムズ氏(76年受賞)は「皆さんは、私にとって大切な存在です。池田会長にくれぐれもよろしくお伝えください」との言葉を寄せた。
 創大生からは「世界に貢献する人材に成長していくために、”平和とは何か””何のために学ぶのか”を考えながら、努力を重ねていきたい」などの感想があった。



3、わが友に贈る

 「青年」とは
 成長し続ける人だ。
 挑戦し続ける人だ。
 今日より明日へ
 若々しい心で進め!



4、名字の言  「強き一念が、事故への危険な兆候を見破っていく」と。


 冬季に多くなる災害の一つに「火災」がある▼出火件数は2004年(平成16年)以降、緩やかな減少傾向にあるが、火災による死者の発生は、1月をピークに、冬季に集中する。時間は、未明の午前2時から午前5時にかけてが多い(平成26年版「消防白書」)。家人が熟睡しており、当事者はもちろん、人通りが少なく周囲の発見も遅れるためだ▼火災はひとたび発生すると、風向き次第で被害が大きくなる。現代のような消火設備のない昔は、町を壊滅させる災いとして恐れられた。江戸三大大火の「明暦の大火」では、折からの強風で被害が広がり、約7万人もの死者を出している▼寒いため火を使いやすい、強い冬の季節風が吹きやすい――火災発生の条件として、冬には最も危険な要素がそろっている。ストーブ火災で、過去5年間に起きた748件の約7割は「電気ストーブ」。火が見えないからといって油断はできない。互いに注意の声を掛けていくこと、就寝前の火の元の再点検が欠かせない▼池田名誉会長は「『事故は絶対に起こさない』『どこまでも一人一人を守りぬく』――この強き一念が、事故への危険な兆候を見破っていく」と語る。小事が大事。足元を盤石に固めて、"躍進の年"の勝利へ出発しよう。(由)



5、寸鉄
 

★  池田博士の思想は理論ではなく実際に平和を推進―中国教授。希望の光源

★ 「心ざしあらん諸人は一処にあつまりて」。座談会の充実に広布の前進あり

★ 朝に勝つ!一日の勝利、人生の栄光はそこから。白馬の如き勤行・唱題で

★ 雪下ろしの転落事故に注意。「慣れた作業だから」―小さな油断が大惨事に

★ 日顕宗、末寺は困窮し新年も暗く。元凶は偽相承の偽法主。沈没の泥舟。



6、世界市民の誓い 我らワールドシチズンズ オーストラリア方面婦人部長 スージー・チャンさん


 常勝関西で結んだ“心の絆”

★発心のきっかけは?

  経済苦にあった父が、友人から信心の話を聞いて、信心を始めました。私は、その後すぐ入会しました。9歳の時です。
 私は、家にあったSGIの機関誌を見て、池田先生に興味を持ちました。先生の激励、温かな言葉に、子どもながらも、心が満たされていくのを感じたのです。
 また、周りのSGIメンバーがとても誠実に、温かく接してくれる姿にも感動し、
自然に会合などに参加するようになりました。
 池田先生に始めてお会いしたのは1997年。香港で行われたSGI総会に、オーストラリア女子部の代表として参加した時です。
 真心で一人一人を包まれる師の姿を目の当たりにして、信心根本に力をつけ、先生に必ずお応えしようと固く誓いました。

★日本で暮らしたことがあるんですね。

  はい。実は、学生の時に1年間、日本に留学し、大阪で過ごしました。
 その時、阪神・淡路大震災に遭遇したのです。
 幸い、私の住んでいた地域では建物の倒壊などはなく、被害もあまりありませんでしたが、人生で一番怖い出来事でした。
 その時、学会員であるかどうかに関わらず、温かく励まし合う関西の同志の姿に触れました。何があっても負けない、パワフルな“関西魂”を学ばせてもらいました。

★20年前ですね。

  関西の友はとてもオープンで、人間的で、どんな人でも受け入れてくれるような雰囲気がありました。
 私が始めて関西で深く知り合った学会員は、60代の夫妻でした。
 会館で唱題をしていると、“SGIメンバーが題目を唱えている”と聞いたご主人が話し掛けてくれたのです。
  夫妻は、いつも笑顔で接してくれました。本当に素晴らしい思い出です。心と心のつながりが一番大事だということを学びました。

★関西での経験が、現在の活動や生活に生かされているんですね。

  関西で学んだことを胸に、メンバーや友人と“一対一でつながろう”と、対話と励ましの拡大に力を入れています。
 中でも、一人一人を訪問する激励は、特に大切にしている活動です。実際に会う時は、池田先生なら、どのように励まされるだろうかと常に考えて行動しています。そのために、常に先生の指導をの学び、心に刻んでいます。
 真心の対話を通し、相手が心を開いてくれた時の嬉しさは格別です。また、対話を重ねる中で、毎回、自分自身が多くのことを学び、励まされていることを感じています。

★心通う「対談」を大切にされているんですね。

  オーストラリアは  多文化共生の国ですので、互いの違いを認め合い、共通点を探して、絆を強めていくことが大切だと確信しています。
 生活環境、文化、宗教は人それぞり違います。一番大事なのは、心を開いて語り合うことです。
 大誠実の心で語り、どう励ましていけるか、どう関わっていけるか──。
 私は宗教が違う友人でも悩んでいる人がいれば、先生の指導を伝え、語り合うようにしています。
 宗教を超えて、人間としてのつながりをつくっていくことを普段から心掛けています。

★本年の決意を、お願いします。

  池田先生の弟子として立ち上がり、多くの人に励ましを送ると同時に、自分の人生を大きく切り開いていきます。
  そして、先生の心をわが心として、社会で“常勝の実証”を示していきます!



7、輝く知性の殿堂 ⑬ 創価大学 世界に羽ばたく実践力を磨く法学部

  国際力を磨く多彩なプログラムや、キャリアに合わせた四つのコース設定で学生の夢を後押しする創価大学の法学部。ここでは、英バッキンガム大学に長期留学する学生と司法試験合格者へのインタビュー、国連の専門機関に携わり、同学部でワークショップを担当いる吉田公一氏の声を紹介する。



8、『新・人間革命』 第28巻  第1章「広宣譜」  (41)

  七月十九日午後二時前、関西指導を終えた山本伸一は、中国指導のために、京都駅から新幹線で岡山駅へ向かった。中国の鳥取県で、二十二日に、七月度本部幹部会が開催されることになっていたのだ。
 車中、彼は、「九州の歌」の歌詞の作成に取り組んだ。実は、岡山文化会館(後の岡山南文化会館)で九州の代表幹部と会い、そこで、九州総合長の交代など、新しい布陣を敷くための人事の内示を行うことになっていた。
 ”広布の突破口を開く、大切な、大切な九州だ! わが闘魂を受け継ぐ師子の九州だ!”
 彼は、その出発にあたり、新しい方面歌を贈ろうと考えていたのである。
 岡山駅まで八十分足らずであったが、火の国・九州の友の顔を思い浮かべながら、生命の言葉を紡ぎ出し、歌詞を口述した。隣の席に座った峯子が、それを書き留めていった。
 歌作りは、多忙ななかの限られた時間でも、集中力を研ぎ澄まし、背水の陣の覚悟で挑戦した時に、良いものができることが多い。
 伸一は、岡山駅に着くまでに、一応、歌詞を作り上げた。そして、「まだ推敲するから」と、峯子に告げた。
 彼が岡山文化会館に到着したのは、午後三時半過ぎであった。靴を脱ぐや、「『中国の歌』を作るよ!」と言い、そのままロビーで作業を開始した。
 伸一のもとには、事前に、中国方面の有志が作詞した原案が届いていた。筆を入れてほしいとの要請であった。
 彼は、赤鉛筆を手にして言った。
 「これでは、ちょっと弱いね。作ってくださった方には申し訳ないが、全面的に書き換えることになってしまってもいいかい?」
 傍らにいた中国の幹部が声を揃えて、「お願いします」と答えた。
 中国の同志へのあふれる想いをのせて、赤鉛筆が走った。二十分ほどで、歌詞は、ほぼ固まった。原案の紙は真っ赤になっていた。
 「続きは、また後でやろう!」 
 一念を凝縮しての真剣勝負だった。



9、社説  心触れ合う地域交流へ 自らがまず相手に「信頼」置く

  「信用」と「信頼」――。この二つの言葉は、心理学の世界では、しばしば区別して用いられるという。「信用」とは、しっかりとした裏付けをもとに信じることであり、「信頼」は根拠を求めずに信じることと定義される。つまり、相手を信じる際に”条件を付けるかどうか”という違いだ。
 「信頼」の重要性を訴えたのは、心理学の泰斗アルフレッド・アドラーである。
 「『信用』するのではなく『信頼』するのだ。『信頼』とは裏付けも担保もなく相手を信じること。裏切られる可能性があっても相手を信じるのである」(小倉広解説『アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉』ダイヤモンド社刊)と。
 相手を信じ抜く「信頼」は、万人を尊敬し続けた不軽菩薩の実践とも重なろう。御聖訓には「法華経の修行の肝心は不軽品にて候なり」(御書1174ページ)と仰せだ。創価学会の同志が、地域社会や職場で信頼を勝ち得ているのも、現代社会において、不軽の実践のごとく、人の尊厳を敬うからにちがいない。
 昨年12月、本紙「信仰体験」欄で紹介された長野県に住む72歳の壮年。彼は現在、社会教育委員や社会福祉協議会の評議委員など、地域活動で五つの要職を兼務する。責任と忙しさが増すたび、やりがいを感じたが、その一方、人気取り・名誉職などと心ない言葉も聞こえた。それでも”期待に応えたい””生まれ育った地域への恩返し”との思いを原動力として、無理解の壁を乗り越えていった。「人に尽くす喜びを学会で教わった」ことで、負けない自分へと鍛え上げることができたという。
 本年の活動テーマの一つには”10人の本当の友人づくり”とある。まずは、自分自身が周りの人々に「信頼」を置くことが大切だ。そして、自他共の幸福の実現に向け、どんな困難が立ちはだかろうとも、いかなる状況に置かれても、粘り強く前に進む――その誠実あふれる行動こそが、まさしく”心の交流”である。
 池田名誉会長は綴った。
 「隣人、地域の人びとの幸福と繁栄を願い、皆が”家族”であるとの思いで、ねぎらいの言葉をかけ、励まし合う。その人間の輪の拡大こそが、未来を開く希望の光であり、それが、創価学会の社会的使命でもある」(小説『新・人間革命』「広宣譜」)
 「地域こそ、わが幸福劇の舞台」との思いで、一人一人が友情の輪を幾重にも広げたい。



10、きょうの発心  寂日房御書 903㌻ 【師弟の精神を生き方の根本に】

御書 かかる者の弟子檀那とならん人人は宿縁ふかしと思うて日蓮と同じく法華経を弘むべきなり、法華経の行者といはれぬる事はや不祥なりまぬかれがたき身なり(寂日房御書、903ページ・編1206ページ)

通解 このような日蓮の弟子檀那となろうとする人々は、宿縁が深いと思って日蓮と同じく法華経を弘めるべきである。法華経の行者と言われていることは、もはや不祥なことであり、免れ難い身である。. 

 地涌の菩薩の使命を自覚し、大聖人と同じく法華経を弘めるべきであるとの御文です。

 大学に入学した年の秋、父の事業が倒産し、叔父の職場で働くことになりました。この現実を受け止められず悶々としていた時、職場の婦人に勧められ、座談会に参加。明るく確信あふれる体験に触れ、20歳の時に入会しました。
 男子部の活動に参加し、輸送班(現・創価班)の一員に。任務時、思いがけず海外メンバーを励まされる池田先生と出会い、生涯、師と共にと誓いました。御文は、その頃、皆で学んだ一節です。”師弟こそ人生の根本だ”と勇気の一歩を踏み出し、友人に初めて弘教しました。
 結婚後、運送業で独立し、地域では町会長を務めて今年で11年です。3人の子どもたちも創価の庭で育ち、頑張っています。
 ”心臓部・川崎”で地域に貢献できる誉れを胸に、平和と友好の輪を大きく広げてまいります。
◆神奈川・川崎総県副総県長 川辺洋一



【社会の情勢】
 

◆ 噴石に備え施設強化へ 国立公園内の活火山周辺 環境省
◆  輸入車販売 17年ぶり高水準 14年
◆ 整備新幹線、開業前倒し 北海道5年、北陸3年  政府・与党
◆ GPS腕時計が好調 主要メーカー製品出そう
◆  埋蔵石炭8割は温存を温暖化対策で英大チーム発表
◆ 風刺週刊誌で銃撃 12人死亡 パリ
◆ 窃盗89万件 戦後最少 警察庁
◆ 年収1075万円以上対象 労働時間規制の適用除外 厚労省方針


2015/1/10(土)の聖教

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2015/1/10(土)の聖教


1、アルゼンチン 歴史薫る美しき街メルセデス市 池田大作SGI会長に「傑出した人物」称号

市文化・教育部は平和の文化賞、香峯子夫人に平和を育む女性称号を

市長「人間主義の思想で青年を育成」

 南米・アルゼンチン共和国のブエノスアイレス州・メルセデス市から、池田SGI(創価学会インタナショナル)会長夫妻に顕彰が贈られた。長年にわたる世界平和への貢献を讃えるもの。12月13日、同市主催の第1回「平和・文化・教育のための青年の集い」の席上、カルロス・セルバ市長らから同国SGIの代表に証書が託された。



2、世界広布新時代 SGIのページ 創価の人材城は花盛り!!

 本年最初の「世界広布新時代 SGI(創価学会インタナショナル)のページ」は、アフリカのガーナをはじめ、アメリカ、スペイン、ブラジル、ボリビア、パラグアイ、ニュージーランドの新年勤行会の模様を紹介します。創価の人材城は今、花盛りです。

ガーナ

首都アクラのガーナ会館に集った600人の友が、誓いのカメラに(1日)。新年勤行会に続き、青年部を中心にミニ文化祭が盛大に行われた。広布と人生の大躍進の一年に!――この熱い心意気を託した踊りと歌声が披露され、「アフリカの世紀」へ勢いよくスタートした

アメリカ

人材拡大と機関紙拡大で世界広布新時代の開幕を勝ち飾った友が、新たな広布の峰へ! ニューヨーク文化会館の集い(上=1日)では、青年部のイケダ・ユース・アンサンブルが勇壮な太鼓演奏を披露。シカゴ文化会館での会合(下=同)では、学会歌「フォーエバー・センセイ」の合唱や、壮年部のオーケストラ演奏が花を添えた

スペイン  

首都マドリード、セビリア、本土から南西に2000キロ、北大西洋のアフリカ沖に浮かぶカナリア諸島の最大の島・テネリフェ島など、国内各地で、にぎやかに行われた新年の集い。バルセロナでは求道の開拓者たちがカメラに納まり、意気高くスタートした(1日)

ブラジル  

「21世紀の世界広宣流布の先駆」との誇りに燃える友が、SGI会長のブラジル初訪問55周年の本年を晴れやかに出発した。ブラジルSGIの合唱団とイケダヒューマニズム交響楽団の息の合ったハーモニーは、勝利の序曲となった(1日、サンパウロのブラジルSGI平和講堂で)

ボリビア  

1日、全国各地で新年勤行会を開催し、700人を超えるメンバーが喜々として参加した。第2の都市サンタクルス市のボリビア文化会館の集いでは、青年部の代表が学会歌「誓いの青年よ」を高らかに(上)。躍進を約し合った参加者が記念撮影した(下)

パラグアイ 

 全国6会場で開かれ、SGI発足40周年をはじめ幾重にも意義を刻む本年の躍進を誓い合った新年の集い。首都アスンシオンのパラグアイ文化会館には、400人の友が参加。カタオカ理事長は「信心の歓喜と確信を伝えていく前進の行動を開始しよう!」と呼び掛けた(1日)

ニュージーランド  

真夏の太陽とともに新しい年を迎えた南半球。オークランドの集い(上=1日、ニュージーランド文化会館)では、ゴードン理事長が「十字御書」を拝読。ササキ・オセアニア長が異体同心の前進をと訴えた。南島の都市ダニーデンの友も朗らかに集った(下=1日)



3、全国総県長会議 名誉会長かせメッセージ「励ましの声が躍進の力」

  全国総県長会議が9日午後、東京・新宿区の常勝会館で行われた。
 これには、池田名誉会長がメッセージを贈り、新春の出発を祝福するとともに、大雪や寒波の中、広布に尽力する友に心から感謝した。
 また、名誉会長は、「励ましの声こそ、躍進・勝利の力である」と強調。
 御聖訓「一の師子王吼れば百子力(ひゃくしちから)を得て諸(もろもろ)の禽獣(きんじゅう)皆頭(こうべ)七分(しちぶん)にわる」(御書1316㌻)を拝し、この一年、リーダーが先頭に立って、これまで以上に、勇気と希望の師子吼を轟かせていただきたい。そして、一人一人を大切に励まし、人材を育て、味方を広げ、日蓮大聖人が願われてやまなかった立正安国への「民の力」を、いやまして強め、高めていただきたいと呼び掛けた。
 さらに、若き日、恩師の戸田第2代会長と共に、「創価学会が広く社会を潤し、壮大な人間触発の大地となる」時代を展望したことを述懐。「まさしく、今、その時代に入っています。この黄金の晴れ舞台で指揮を執る、誇りと高き使命と福運を自覚し、原田会長中心に金城鉄壁の団結で、大勝利の歴史を飾ってくれ給え!」と望んだ。
 会議では、原田会長が、次なる広布の峰へ師と心を一つにし歓喜踊躍(ゆやく)の大前進をと語った。



4、総県長会議での原田会長の指導(要旨)


全リーダーが最前線へ!  “新しい力”を全力で育成

  一、いよいよ、学会創立85周年の節を刻む、「世界広布新時代 躍進の年」が開幕しました。
 全国で新年勤行会が晴れやかに行われ、池田先生のお誕生日である2日、さらに3日と、箱根駅伝において創価大学陸上部が大健闘。仕事始めの5日には、学会総本部に企業・団体関係者が千客万来。文字通り、「躍進」のスタートであります。
  先生は元日付の小説『新・人間革命』に、「さあ、心に太陽をいだいて、躍進の第一歩を踏み出そう!  『躍進』とは、歓喜踊躍の前進だ」とつづってくださいました。
  私たちは、先生とがっちりと呼吸を合わせ、この一年、歓喜踊躍の大前進を繰り広げてまいりたいと思います。

  一、最初に財務の納金について、年末年始をはさむ日程となりましたが、皆さまの強き祈りと、こまやかな激励により、一切無事故で進めてくることができました。厚く御礼申し上げます。
 まだまだ生活実感としては厳しい状況が続くなか、真心の財務に取り組んでくださった広布部員の皆さまの福徳と功徳は、計り知れないと確信いたします。今後の受領証配布も含めて、丁寧な推進を何とぞ、よろしくお願いいたします。

  一、次に、聖教新聞の拡大について、お願い申し上げます。
 昨年一年間も、聖教新聞の拡大に精力的に取り組んでいただき、本当にありがとうございました。本年は、配達員・販売店制度の発足60周年、日刊化50周年と、聖教新聞にとっても、大事な佳節を刻みます。
 「無冠」新年特集号で先生は、無冠の友の皆さまへ最大の感謝と尊敬を送ってくださったうえで、「寒い日も暑い日も、雨の日も雪の日も、皆さまの『黄金の信心』から踏み出される一歩また一歩から、妙法広布の黄金の歴史が刻まれていきます」とつづってくださいました。
 戸田先生が“広布の使命完遂のために聖教新聞は働く”と語られ、池田先生が「広宣流布を遂行する機関紙である」とつづられた聖教新聞です。われらの広布の道のりは、常に聖教新聞とともにあります。
 私たちも、配達員の皆さまに最大の感謝と敬意を払うとともに、広布前進の明確なる証しとして、さらなる聖教拡大に取り組んでまいりたい。
 特に1・2月については、聖教の購読推進も活動の柱として掲げていただき、3ヶ月以上の長期購読を推進するなど、各方面・各県で工夫して進めていただきたいと思います。

地区の躍動が新時代の前進

 一、昨年の教学部任用試験につきましては、申込者・受験者に対し、最後まで大激励を続けていただき、共に研鑚にあたっていただきました。本当にありがとうございます。
 任用試験については、本年の活動方針にも「『地区2人以上の合格者』を目指そう。そのために、『各ブロックからの受験者』の輩出に挑戦しよう」と明記されています。任用試験での人材育成を、学会の新たなる伝統とすべく、本年も総力をあげて取り組んでいきたいと思います。
 新しい人材こそが新しい拡大の力となり、勝利の力となります。先生は、佐渡御書の「此文(このふみ)を心ざしあらん人々は寄合(よりあっ)て御覧じ料簡(りょうけん)候て心なぐさませ給へ」(御書961㌻)を引かれ、「同志が集い合い、一文一句でも一緒に拝し合う大切さを強調されている」「ここにこそ、人材育成の要諦がある」と教えてくださいました。
 人材育成の要諦は、共に信心を学び、共に行動を起こすことにあります。本年は、より一層、男女青年部、新入会者ね新しい活動者などの「新しい人材」の激励と育成に、総力をあげてまいりたい。
 あわせて、本年の活動方針には、次の先生の指導も引かれています。「わが地区、わがブロックの和楽と躍動の姿が、そのまま世界広布新時代の前進である」「全幹部が徹してブロックに入り、一人一人と対話し、人材を育むことだ」と。
 地域で勝利するためには、最前線組織の強化が大事なことはいうまでもありません。そのためには、全幹部が地区へ、ブロックへと分け入っていく以外にない。「地区・ブロックの躍進こそ、世界広布の前進」「そのために、全リーダーが最前線へ」。この点を肝に銘じて、広布拡大を進めてまいりたいと思います。

今こそ弟子が立ち上がる時

  一、本年は数多くの佳節を刻む重要な年です。
 その一つ一つが、創価三代の会長、なかんずく池田先生の不惜身命の闘争の金字塔であります。
 と同時に、言うまでもなく、広布の記念日は、単なるお祝いで終わらせるものではありません。
  私たち弟子が、師匠と同じ決意に立って、同じように戦いを起こす「誓いの日」であります。
 まず今月26日は、SGI発足40周年。そして2月は、戸田先生の生誕115周年。3月は、学会歌「威風堂々の歌」誕生60周年、トインビー対談発刊40周年。そして、栄光の「5・3」は、池田先生の会長就任55周年。私たちは、世界広布への決意を一段と燃え上がらせ、諸活動を進めてまいりたい。
 すでに発表されたように、1月の本部幹部会は、九州・福岡の地で開催します。九州の皆さんには、万全の準備を進めていただいています。大変お世話になりますが、よろしくお願いいたします。
 そして2月の本部幹部会は、60年前に先生が指揮を執られた鶴見の地に、威風も堂々と誕生した神奈川池田記念講堂で、「東海道総会」として開催することになりました。神奈川・静岡の皆さん、おめでとうございます!
 あわせて、来月の本部幹部会は、「3・5」壮年部結成を記念する「壮年部幹部会」の意義もとどめて開催します。
 小説『新・人間革命』「広宣譜」の章に、「壮年が、率先垂範で広宣流布を推進していってこそ、学会の重厚な力が発揮され、社会に深く根ざした運動を展開していくことができる」とつづってくださったように、壮年部が総立ちになる幹部会としていきたいと思います。
 ともあれ、1・2月と、本部幹部会で先生と呼吸を合わせ、勢いを増しながら、勝利の上げ潮をつくってまいりたい。
  そして、会長就任55周年の「5・3」を、大勝利でお祝いし、先生に今再び、喜んでいただこうではありませんか。



5、わが友に贈る

 新成人の若き君よ
 大いなる誓いに
 生き抜く人生を!
 そこに人間としての
 真の充実と栄光がある。



6、名字の言  寒中見舞いとは、寒さが一番厳しいころに相手を気遣う便り。

  つい、年賀状の時期を逃してしまった。せめて「寒中見舞い」を――そう考えている人もいるのではないか▼寒中見舞いとは、寒さが一番厳しいころに相手を気遣う便り。「舞」という楽しげな一字が入ることを不思議に思ったが、「見舞い」には「見回る」「訪問する」という意味があり、「舞」の字の下半分は「足」を表すと知り、納得した▼大阪市に住む婦人部員には、信心の原点となった〝見舞い〟がある。かつて夫がリストラに遭い、自身も体調を崩した。幼い子どもを抱え、逃げるように他地域の小さなアパートへ。そこに、転入を聞いた婦人部の先輩が訪ねてきた▼「ごめんな」。状況を知るや、先輩は抱き締めてくれた。「早く気付いてあげられへんで、ごめんな」。そのぬくもりが彼女の心に火をともした。夫婦で御本尊に祈り、やがて苦境を打開。境涯を大きく開いた彼女は今、婦人部のリーダーとなり、今度は自分が友の励ましに足を運ぶ▼〝見舞い〟に、特別な時でなければならない理由はない。いつでも、どこでも、状況が一番厳しい人のところへ足を運ぶ――これが、池田名誉会長に学んだ、私たち創価学会員の生き方である。その尊い一歩一歩が、相手にも自分にも、幸福の因を積んでいる。(洋)



7、寸鉄

★ 「一人」を励ます平和運動貫く学会に感銘―識者。社会を照らす利他の振舞

★ 仏法は智解でなく信解するもの―先師。確信の祈りと実践こそ幸福の直道

★ 全体は個人の為、個人は全体の為に―作家。皆が支え合う人間社会を築け

★ 企業が最優先する危険対策は情報漏れ。うっかりミスも原因に。慢心排せ

★ 10年後、高齢者2割が認知症―推計。社会で支援態勢急げ。公明が尽力を



8、『新・人間革命』 第28巻  第1章「広宣譜」  (42)

  岡山文化会館に到着するや、「中国の歌」の作詞に取り組んだ山本伸一は、引き続き恩師記念室で「九州の歌」の推敲に入った。熟慮を重ね、何カ所か手直しをして完成となった。
 午後五時半から、二階の和室で岡山県の幹部らと懇談会を行い、さらに別室に移り、九州幹部との協議会に出席した。
 伸一は、集った五十人ほどのメンバーに視線を注いだ。峻厳な雰囲気が漂っていた。
 「正式には、二十二日の本部幹部会で発表しますが、九州の人事について、皆さんには事前に申し上げておきます。これは、九州が脱皮し、大きく発展していくための中核の人事であり、未来への布石です。
 九州には無限の底力がある。その力が、いかんなく発揮されれば、二十一世紀には〝創価の大勝利山〟となる。大九州の時代が来ます」
 人事では、新たに吉原力が九州総合長に就任し、方面婦人部長、方面青年部長等も交代することになった。
 「吉原君は、東京生まれの東京育ちで、これまで、第二東京本部の副本部長、多摩川圏の圏長として活躍してきました。また、仕事では聖教新聞社の業務局長を務め、職場の柱として皆から慕われています。
 彼は毎日、早朝も昼休みも、無事故で聖教新聞が配達されるように、寸暇を惜しんで真剣に唱題している。何事にも一途であり、体当たりでぶつかる、真面目なリーダーです。東京では、『吉原君を手放したくない』と言うんですが、大九州のために、やむを得ず彼を抜擢したんです。
 今、九州に必要なのは、地を這うようにして、地道に、懸命に、会員の皆さんのなかに分け入って活動するリーダーです。スタンドプレーヤーではありません。幹部は、自分が喝采を浴びることより、ひたすら同志を守り励ますことを考え、黙々と働くんです」
 リーダーは、団結の要である。そして、団結は、リーダーへの、“あの人は、私たちのことを、ここまで思ってくれているのか”という、信頼と共感のうえに成り立つのだ。



9、池田華陽会御書 妙一尼御前御書 試練の冬を乗り越え幸福輝く勝利の春を
  (作業中)



【社会の情勢】
 

◆ 補正予算3兆円を決定  消費喚起と地域活性を推進 
◆  気象庁、御嶽山の噴火受け 火山観測強化に59億円
◆ 介護職員の待遇改善 15年度報酬改定
◆ スーパー業績悪化  流通大手決算、天候不順で
◆  公明党が賀詞交換会 統一地方選の完勝誓う
◆ 不急の110番通報200万件 警察庁

2015/1/11(日)の聖教

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2015/1/11(日)の聖教


1、世界の同志が広宣流布の本陣・東京各地で絆を結ぶ交流交歓会

  世界を結ぶ我らの友情の絆――1月度のSGI(創価学会インタナショナル)研修会で来日中の海外のメンバーが10日、東京各地を訪問。広宣流布の本陣で、心一つに交流交歓会を行い、新たな躍進を誓い合った。

ペルーの友は立川・日野へ

 ペルーの友は立川と日野へ向かった。
 日野文化会館では、メンバーが到着すると、同国の伝統曲「コンドルは飛んで行く」の音楽で日野池田区の友らが歓迎。ペルーの友は目に涙を浮かべながら、メロディーに合わせて即興のダンスを。初対面にもかかわらず、すぐに心が通い合った。
 集いでは、石川信幸さん・景子さん・和美さん・美幸さん親子と、ペルーのロサ・ゲレーロさんが、信心根本に実証を示した喜びを語った。
 また、パラグアイの友は秋川を訪れた。

韓国の友は葛飾へ

 韓国の友は葛飾総区の同志のもとへ。
 葛飾平和講堂では葛飾戸田区のクイーン合唱団が、韓国語の歌で一行を歓迎した。
 「葛飾の皆さん、こんばんは!」。韓国の友が次々と日本語で自己紹介すると会場にどよめきが起こった。
 冨髙正幸さん・恵美子さん夫妻に続き、韓国の金善熙さんが、父への弘教を実らせ、中学の国語教師として奮闘する様子をはつらつと。日韓の活動報告リレーに、場内は感動の拍手に包まれた。

アメリカの友は町田へ

 世界広布の電源地・アメリカの友は、町田を訪れた。
 「ここで一曲歌います!」――町田文化会館では、体験発表したシェフのビル・バンさんが、信仰の喜びを自作の歌に込め、独唱を。病を克服し、アメリカSGIのフロリダ自然文化センターの料理長として働くバンさんの勇姿に喝采が送られた。
 大手総合電機メーカーに勤める横塚賢志さんは、世界で活躍する日々を報告。師弟の絆が輝く日米の同志の奮闘劇に感動が広がった。

タイの友は小金井へ

 小金井文化会館にはタイの友が。小金井黄金区の友が出迎えた。
 集いでは、未来部が軽快にダンスを。タイのメンバーが新年を祝う舞踊を舞いだすと、小金井の同志もその輪の中に。歓喜と声援が会場を包んだ。
 田村美紀子さんが、病魔に打ち勝ち、社会で実証を示した体験を発表。
 タイのブウォン・ジュンシリモントリーさんは、強盛な祈りで苦難を乗り越えた模様を報告し、ティナコーン・セープアさんが世界広布の決意を語った。



2、二十六世観世宗家・観世清河寿氏から池田大作名誉会長の誕生日を祝して薫高き「舞扇」

  池田大作名誉会長と友誼を重ねる能楽師、二十六世観世宗家・観世清河寿氏から、名誉会長の1月2日の誕生日を祝う「舞扇」(写真)が届けられた。
 この扇は徳川2代将軍・秀忠から、時の観世大夫(九世宗家・観世黒雪)が拝領した「鶴亀の狩衣」一対のうち、「紺地金花菱亀甲舞鶴模様」を仕舞扇にしつらえたもの。
 能楽はユネスコ(国連教育科学文化機関)から「世界無形文化遺産」の傑作宣言を受けた、日本が世界に誇る舞台芸術。能楽を大成した観阿弥・世阿弥親子の流れをくむ観世清河寿氏は、気品漂う見事な舞台で知られ、復曲、新作にも取り組み、文化庁芸術選奨文部科学大臣賞等を受賞するなど、国内外で能楽の普及と興隆に尽力する、能楽界最高の立場にある能楽師である。
 観世清河寿氏は、これまでたびたび本紙に登場。世阿弥を”芸術の巨人”と讃え、折々に能楽について語る名誉会長と交流が続いている。



3、国際メディア インデプスニュースがSGI会長の大学講演を紹介

  国際通信社インタープレスサービスの提携メディアであるインデプスニュースが、「世界市民教育」に関する池田SGI会長の考察を紹介する記事を配信した。
 12月28日付で配信された記事は、「高まる世界市民教育の重要性」と題するもの。本年で期限を迎える「国連ミレニアム開発目標」に続く開発の枠組みをめぐる国際的な議論が進む中、持続可能な開発に向けて、「世界市民」意識を育む教育の重要性が高まっていると述べている。
 さらに、「ESD(持続可能な開発のための教育)の世界会議」のウェブサイトに掲載された、ESDに関する分析に言及。その内容が、1996年にSGI会長がアメリカ・コロンビア大学ティーチャーズ・カレッジで行った講演「『地球市民』教育への一考察」で示した洞察を確認する内容であると指摘し、SGI会長の先見を讃えている。
 記事はまた、昨年1月に発表された「SGIの日」記念提言にも触れており、世界市民教育についてSGI会長が提唱した内容を、3点にわたり紹介している。



4、池田名誉会長 光の言葉 幸福の曲 新しき一年に新しき自分を

新年は、
惰性を破るチャンスである。
「新しい自分」へと
脱皮する好機である。
年頭の決意を貫いたとき、
どれほど大きな実りが
年末に もたらされることか。
新生の決意に立てば
「前進の一年」になり、
「相変わらず」の心であれば
「後退の一年」となってしまう。
大いなる希望と
具体的な目標をもつことである。
「すべてに勝利する」との
強き一念を貫くとことである。

       ***

「未来の社会」
「これからの地球」といっても、
それはすべて
未来を担いゆく
若き君たちの胸中にある。
今、諸君の心に
このような未来が、
このような希望が
描かれているのか―
ここに
すべてがかかっているといってよい。
「どうなるか」ではなく
「どうするか」である。

       ***

自分が変わることである。
自分を改革することである。
自分自身をが
「新生」の行動を始めるところから、
一切が変わり始める。

       ***

今、この瞬間も、
大宇宙は止まることなく
正確に運行している。
この宇宙を動かしてゆく本源の力と
同じ力が、
私たち自身の生命の中にある。
ゆえに我らは、
来る年、来る朝、
わが胸に元初の太陽を昇らせ、
新しい一日を
新しい人生を
晴ればれと
勝ち進んでいくのだ。

  澄み渡った青空をカンバスに、飛行機雲が白い線を描いていく。見上げる人の心にも、清新で、伸びやかな気持ちが、湧き上がってくる。
 写真は1990年(平成2年)、10月、池田名誉会長が鹿児島・霧島で取った1枚である。9月29日、暴風雨をついて、青年たちが待つ九州研修道場(当時)へ。翌30日、台風一過の大晴天の中、全国男子青年部幹部会で呼び掛けた。
「嵐のあとの、雲一つない青空。諸君は、この青空を仰ぐような心で、誇り高き信念の道を、私のあとに続いていただきたい!」
 今、各地で「世界広布新時代 躍進の年」の活動が始まった。あす12日は「成人の日」を迎える。
新しい年、新しい決意で、新しい自分をつくっていきたい。



5、わが友に贈る

 広布に生き抜く同志は
 皆が地涌の菩薩なり!
 わが使命を自覚する時
 何ものにも負けない
 大生命力が脈動する!



6、名字の言    子どもを天才に育てる「魔法の言葉」とは?――

 子どもを天才に育てる「魔法の言葉」とは?――作家で俳優の中谷彰宏氏の話に膝を打った▼氏は幼少のころの思い出を交えて、答えた。それは「ナールヘソ」である、と。「なるほど」の意味で使うこの語、氏が面白いと思ったことを話した時、母親が必ず返してくれた言葉だという▼これが、好奇心とコミュニケーション能力の二つを育ててくれた。逆に、子どもの心をくじく三つの言葉は「それは、違う」「面白くない」「そんなこと、知ってるよ」だと、氏は言う(「灯台」2月号)。確かに、子どもの”大発見”に対して素っ気ない対応では、喜びもやる気も半減する▼この話には、子どもの教育だけでなく、大人の人間関係にも関わる教訓が含まれている。言葉一つで、相手をがっかりさせることもあれば、元気にすることもある。こちらが「成長してもらいたい」「立ち上がってもらいたい」という心のアンテナをピンと張っていれば、どんな相手の話にも、共感をもって反応できる▼日蓮大聖人は、仏道修行の真価は「人の振舞」(御書1174ページ)にこそ現れると教えられた。「振る舞い」とはつまり、相手に寄り添い、励ます「言葉の力」に尽きていよう。誠心誠意の声で、「励まし社会」の扉を開いていきたい。(行)



7、寸鉄

★ SGI交流交歓会がにぎやかに。世界広布の英雄と共に新たな挑戦を開始

★ 人生の真の活動とは人を助け、苦痛を減らす事―文豪。抜苦与楽の激励を

★ 20代の6割「戦争体験を聞いたことがない」と。悲惨の記憶、未来へ必ず

★ 高校生の留学支援制度を充実―文科省。地球新時代へ若い力を大事に育め

★ 流感が各地で猛威。嗽・手洗い・咳エチケットを再度徹底。賢く油断なく



8、社説  あすは「成人の日」  清新の一歩を永遠に青年の心で

 原点を忘れない人は強い。使命を自覚した人は強い。初心を貫く人に勝利と栄光は輝く。
 あす12日は「成人の日」。清新の一歩を踏み出す若人に、心からのエールを送りたい。
 「あすは『成人の日』だから青年に会いたいね」――35年前の1980年(昭和55年)新春。神奈川文化会館で池田名誉会長は語った。
 第3代会長辞任から8カ月。第1次宗門事件の嵐が吹き荒れる真っただ中で、名誉会長は、徹して一人に会い、「正義」と「共戦」の魂を友の心にともし続けていた。焦点は、未来を担う青年の育成にあった。
 翌日、神奈川県に住む新成人の代表が同会館に集った。
 「皆、21世紀を画する大切な人たちだね。仏法興隆と学会の前進を画する人たちだ」。名誉会長は、一人一人の状況に耳を傾け、全生命を打ち込んで、後継の新成人を激励した。
 「使命とは何でしょうか?」と尋ねる女性の質問に、名誉会長は優しく答えた。
 「題目を唱え、御書を拝し、何があっても強く生きていきなさい。青春とは悩むもの。その中で、太陽を見いだそうと挑戦していけば、必ず使命の道が見えてきます」と。
 「男の力とは?」と質問した男性には「実践です」「どの分野でもいい。あの人にはかなわないという存在になりなさい」と。そして、男性には「不撓」「大桜」、女性には「百福」と揮毫して贈り、呼び掛けた。「10年後を見ていくよ」「皆でお互い競い合うように、会うたびに成長していこう」
 出会いから10年後の90年(平成2年)の成人の日。「神奈川青年学生代表者会議」の席上、名誉会長は友を祝福し語った。
 「『求道の青年』は伸びる。あらゆる障害をも乗り越える力を培いながら、人生に勝ちゆくことができる。この方程式は、一国においても、会社や家庭においても同じであろう」
 原点から35星霜。当時の新成人たちは、誓いを胸に使命の道を歩む。ある友は、香港で世界広布に尽力した後、都内で婦人部のリーダーに。ある友は、愛する東北の被災地で復興の先頭に立つ。父母から信頼が寄せられる教育者の友も。あの日、成長を師に誓った青年たちは、幅広い分野で社会貢献に尽くす人材の大きな潮流となった。
 「青年の心」を持ち続ける人の未来に行き詰まりはない。希望の大海へ船出する若き友と一緒に求道の炎を燃やし、輝く人生の大道を歩みたい。



9、きょうの発心  聖人御難事、1190㌻ 【学会と共に勝利の歴史を刻む】

御書 月月・日日につより給へ・すこしもたゆむ心あらば魔たよりをうべし(聖人御難事、1190ページ・編1209ページ)

通解 月々日々に信心を強めていきなさい。少しでもたゆむ心があれば、魔がそのすきにつけこんで襲ってくるであろう。. 

 月々日々に、たゆまず信心を強めていくことの大切さを教えられています。

 高等部の夏季講習会の折、池田先生にお会いしました。「絶対に学会から離れたらいけないよ」と語られた先生の言葉が、生涯の指針になっています。
 しかし、社会人になってからというもの、世間の風に流され、学会活動から次第に遠ざかるようになりました。生活も乱れるなか、ある日、突然、会社で気を失いました。胃潰瘍だったのです。倒れたタイミングがよく、すぐに行った治療も成功。御本尊に守られたことを実感しました。
 1981年(昭和56年)11月、「香川の日」記念幹部会に参加。先生の師子吼に感動し、生涯、先生の偉大さ、学会の正義を宣揚していこうと誓いました。それからは全ての活動に一歩も引くことなく、勝利の結果を出すことができました。
 本年は、四国の父母たちが「さんふらわあ7」号に乗り、師匠の待つ神奈川文化会館に駆け付けた年から35周年です。この先輩たちの信心を受け継ぎ、地域広布・後継者育成に全力で取り組んでまいります。
◆香川創価県副総合長 高橋良和



【社会の情勢】 

◆ LED材料で省エネ推進 エヤコンや電車に活用 政府
◆  公共施設統合に地方交付税 人口減でスリム化を支援 総務省
◆ 老後資金 確保後押しへ 確定拠出年金改革
◆ 同時突入、3容疑者射殺  人質4人が犠牲 フランス
◆  核燃料、宇宙線使い探る 福島第1原発
◆ 災害用無人機を開発 物資運搬などの救援活動 空撮会社

2015/1/12(月)の聖教

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2015/1/12(月)の聖教


1、学会創立85周年開幕記念「世界広布新時代第9回本部幹部会」「九州総会」を九州池田講堂で盛大に

  「世界広布新時代 躍進の年」「学会創立85周年」の開幕を記念する「世界広布新時代第9回本部幹部会」が11日午後、「九州総会」の意義を込め、福岡市の九州池田講堂で晴れやかに開催された。これには、原田会長、正木理事長、杉本婦人部長、新名九州長、登坂同婦人部長をはじめ各部の代表が出席。九州7県30会場を中継で結んで行われた。池田名誉会長は記念のメッセージ(3面)を贈り、仏縁を拡大しながら、わが地域に人間共和の先駆のモデルを創り広げていこうと呼び掛けた。また、現在連載中の小説『新・人間革命』第28巻の次章を、2月11日付から「大道」のタイトルで開始することを発表した。席上、フランスの「シャルトレット・センター」に「新成人の木」として、ブナの木が植樹されたことが紹介された。(2・3面に関連記事。全国中継は16日から19日〈中継の会館と時間は各県・区で決定

 わが地域には無限の底力がある! ならば、自分自身が希望の太陽に! 一人が先駆すれば必ず波動が! 九州総会の意義を込めて晴れやかに開催された本部幹部会。「地域社会」という使命の大地に幸福の種子を植え、平和建設に邁進していくことを約し合った(福岡市の九州池田講堂で)



2、世界広布新時代第9回本部幹部会  名誉会長のメッセージ

先駆の大道に栄光と勝利は輝く 

勇気 団結の炎よ 永遠たれ 学会活動に充実の生命の軌道が

 一、晴れ晴れと大勝利の新春、誠におめでとうございます!
  厳しい寒さの中、皆、本当にご苦労様です。
 この一年、日本全国、全世界のわが宝の創価家族の皆さん方が、健康で、ご長寿で、無事安穏にして所願満足の大歓喜の人生を躍進していかれますように、私は強盛に祈り抜いてまいります。

未踏の大山脈へ新たな挑戦

 一、愛する台九州の同志と私の合言葉は、「21世紀の山を登れ」。この誓いの通りに、我らは一つ、また一つ、立ちはだかる山を登り続けてきました。
 そして今、友に苦難を突き抜けて大いなる山を登攀(とうはん)した喜びを、大地から躍り出たフレッシュな九州の地涌の若人たちが、見事に歌い上げてくれました。
 幾千万の友と友の心を結んで、世界へ根響きわたっていく希望の凱歌です。
 本当にありがとう!
 広宣流布という、人類未踏の大山脈への平和の挑戦は、いよいよ、これからです。
 今日からまた、共々に、新たな使命と栄光の峰に向かって、明るく賑やかにスクラムを組み、愉快な登攀を開始しようではありませんか!
  わが人情味あふれる九州家族の心意気は「先駆」であります。
 「先駆」なるがゆえに、言うに言われぬ悪口罵詈を浴びせられた。理不尽きわまりない迫害もあった。信じがたい忘恩の裏切りもありました。
 しかし、その嵐の中、あまりにも健気な多宝の父母たちは、「大法弘通」の道なき道を切り開いてくれたのです。
 「先駆の九州 いざ楽し」と励まし合いながら、大情熱と大誠実を貫いて郷土のために尽くし、日蓮大聖人が願われた「立正安国」の社会建設に邁進し抜いてくれました。
  人知れぬ先駆の労苦は、今や限りない信頼となり、福運となって輝きわたっています。
 まさに「先駆の道に歓喜あり」「先駆の道に勝利あり」であります。
 この燃え上がる先駆の「勇気」と「誇り」と「団結」の炎を、誉れの九州青年部が先頭に勇み立って、全世界の若き創価のパイオニアたちと共に、永遠に明々と受け継いでいっていただきたいのであります。

家族や友人地域を大切に

 一、近年、イギリス政府が、世界の多くの科学者と協力して行った研究調査があります。そのテーマは、「人間が、より豊かな心で幸福でいるためには何が必要か」についてです。
 そこでは、日常の生活の中で実践できる五つの項目が勧められています。
  第一は、周りや地域の人々と「つながること」。
 第二は「活動的であること」。
 第三は「関心を持つこと」。
 第四は「学び続けること」。
 第五は、人に何か良きものを「与えること」です。
 すなわち、身近な家族や友人、地域を大切にして、人間とつながり、生き生きと活動する。社会や環境に積極的に関わり、学ぶことを怠らず、人のために献身する――ここに、豊かな心で幸福に生きるための要諦があるというのです。
  私たちの日々の学会活動には、この全ての要素が含まれていると、いってよいでしょう。
 皆さんが、毎日、行学の二道に励んでいること。そして、友のために動き、語り、励ましの笑顔を送り、地域に友好を広げ、社会貢献を積み上げていること。
  その最も地道な積み重ねこそ、最先端の科学の知見に照らして、最も充実した生命の軌道なのです。

希望のファンファーレを!

躍進の 世界広布に 愛弟子あり

 一、大聖人は、地域で奮闘する門下に仰せになられました。
  「その国の仏法は貴辺にまかせたてまつり候ぞ、仏種は縁に従(よ)って起る是の故に一乗を説くなるべし」(御書1467㌻)と。
 今年も、私たちは、わが地域社会の大地に、仏縁という究極の幸福の種を蒔きながら、これからの地球社会をリードしゆく、麗しき人間共和の先駆のモデルを、賢く仲良く朗らかに、創り広げていこうではありませんか!
 私も、そのために戦い続けていきます。
 『新・人間革命』の「広宣譜」の章も、ちょうど「九州の歌」の発表に入りました。
 50年にわたる聖教新聞の連載の回数は、平和原点の沖縄の天地から執筆を始めた『人間革命』と合わせて、この2月10日で7000回を数えるようです。
 これも、皆さんの真心の応援のおかげです。
  そして、その翌日、戸田先生の満115年の誕生日である2月11日より、次の新しい章が始まります。
 章のタイトルは「大道」です。
 大いなる道――「大道」とは、戸田先生がお好きな言葉でありました。
  かつて、戸田大学の講義を、私は一対一で受けることができました。それと同じように、私は日本中、世界中の同志と日々、一対一の心の対話を広げる思いで、『新・人間革命』書き綴っていく決心ですから、よろしくお願いします。
 昭和35年(1960年)、第3代会長に就任する年の1月、九州を訪れた際に、私は、「前進の 東洋広布に恩師あり」と詠いました。
 それから35年――。
 愛する九州家族、さらに全国、全世界の友に「躍進の 世界広布に 愛弟子あり」と贈り、私のメッセージと致します。
  どうか、体を大事に! 勇気と希望ファンファーレを颯爽(さっそう)と奏でながら、広布と人生の躍進の大道を、一緒に楽しく走りゆこう!(大拍手



3、今週のことば

 女子部のロマン総会に
 温かなエールを!
 婦人部の応援に感謝。
 宝の華陽姉妹に
 一人ももれなく幸薫れ!



4、名字の言  本年、126万人が新成人の門出を迎えた。

  美容室を営む壮年部員に聞いた話。客の要望に応え、夜明け前に店を開けると、予約の女性は両親と来店した。少し離れたソファに腰掛けた両親は、髪形が調っていく娘を鏡越しに見て、涙ぐんでいる。平然と雑誌に目を落としているように見える娘も肩が震えていた▼ある年の「成人の日」のことだという。わが子の成長をそっと喜ぶ親。今まで親から注いでもらった愛情の深さに感謝する娘。「厳粛にして、美しい、あの光景は忘れられない」と▼本年、126万人が新成人の門出を迎えた。東日本大震災以降、「何かで社会や人の役に立ちたい」と将来の夢を語る若者が増えたと聞く。他者の幸福に尽くすことで、これまで受けた恩を報じ、自身も成長していけるとの思いで生きる青年が増えれば、未来は明るい▼池田名誉会長は、19歳で人生の師に出会い、迎えた20歳の時、こう真情をつづっている。「若人よ、大慈悲を抱きて進め。若人よ、大哲学を抱きて戦え。吾れ、弱冠二十にして、最高の栄光ある青春の生きゆく道を知る」▼成人の節目を刻み、心新たに出発した若き友も多かろう。自らを育んだ師の恩、親の恩に感謝し、無限の向上と「自他共の幸福」への道を進む青年たちの前途を、心から祝福しよう。(代)



5、寸鉄 

★  九州で第九の歌声響く本部幹部会。本年の凱歌へ出発。わが広宣譜綴れ!

★ 「彼は自分の不幸を用いて歓喜を鍛え出す」文豪。試練は好機。希望忘れず

★ 師弟とは弟子の自覚次第―恩師。君よ大情熱で立て!覚悟の人に勇気滾々

★ 新成人は126万人、21年ぶり増加と。皆が社会をつくる主役。励まし伸ばせ

★ 介護職員の待遇改善へ。命で命を支える聖業。幸齢社会へ基盤整備を急げ



6、『新・人間革命』 第28巻  第1章「広宣譜」  (43)

 
 山本伸一は、九州総合長を交代することになった鮫島源治に、厳しい口調で言った。
 「信心には、ヒロイズムも自己陶酔も必要ありません。幹部に“自分が、自分が”という自己中心的な考えがあれば、信心の軌道を踏み外して、勝手なことをしたりする。結局は、大勢の会員に迷惑をかけ、広宣流布の組織を攪乱し、破壊する魔の働きとなる。
 私は、君を、そうさせたくはない。これを契機に、信心の原点に立ち返って、一兵卒の決意で、本当の仏道修行に励んでほしい。これは、信心の軌道を修正するチャンスです。
 幹部にとって、最も大切なことは、“自分は泥だらけになっても、どんなに屈辱を味わっても、仏の使いである学会員を、絶対に守り抜いてみせる、幸せにしてみせる”という一念と行動なんです。格好や見栄ではない。
 もう一度、新しい決意で、一から信心を鍛え直す覚悟で組織を駆け回り、苦労に苦労を重ねて、人間革命していってもらいたい」 
 それから伸一は、吉原力に視線を注いだ。
 「吉原君は、どこまでも誠実に、謙虚に、皆と接していくことです。それによって、信頼を勝ち得ることができるんです。信頼こそが強い人間の絆を結ぶ力になっていく」
 吉原の入会は一九五七年(昭和三十二年)十二月、結核で自宅療養していた大学四年生の時である。入会はしたものの、本気になって信心に取り組む気のない彼のもとへ、毎日のように勤行の指導や激励に通ってくれたのが、男子部の班長であった。それによって吉原は奮起し、病を乗り越え、大学卒業後は建築金物販売会社に就職した。また、第一線組織のリーダーである男子部分隊長になった。
 その時、彼は誓った。
 “私が、信心に奮い立ったのは、班長が通って来て、日々、励ましてくれたからだ。家を訪ねてくれる回数に比例して、私も信心を学び、深めることができた。今度は、私が、それをやる番だ!”
 励ましの連鎖が、人材群を生み出す。大切なのは、最初の一人の行動である。



7、座談会 躍進の鐘を鳴らせ(2) 「座談会」から本年をスタート 喜びの体験が活気と希望に

12日は成人の日 朗らかに誓いの道を

 正木理事長 原点を大切にする組織に行き詰まりはありません。今、伸びている企業も団体も、それぞれの原点を大事にしているからこそです。

 原田会長 創価学会の活動の原点は、「座談会」です。戦後、戸田先生は、学会の再建にあたって、座談会の復活が根本であると決意され、一貫して座談会の充実に力を尽くされました。

 正木 「百万言の耳当たりの良い理論よりも、一つの座談会の実践のほうが、はるかに広宣流布の歯車を回すことになる」と言われながら、戸田先生は各地の座談会に出席されました。そして、座談会で広宣流布はできる、と遺言されたのです。

 杉本婦人部長 「世界広布新時代 躍進の年」の本年も学会は、座談会から前進を開始いたします。

 原田 池田先生は、小説『新・人間革命』「激闘」の章で、「学会といえば座談会、座談会といえば学会です。それは、人間と人間の触れ合いの場が失われ、殺伐とした現代社会にあって、人間共和のオアシスの役割を担っています」と綴られました。座談会こそ、時代の最先端をいく民衆運動です。

 竹岡男子部長 ある時は、このようにも述べられています。「座談会で重要なものは、なんといっても功徳の体験です。そして、信心の確信に満ち満ちた指導です」と。

 橋元青年部長 座談会には、職業も年齢も異なる多くの方が参加します。そうした一人一人が、人知れず悩みを抱え、困難に直面していることもあると思います。その方々に、生き抜く勇気と、信心の確信を与えるのが座談会です。

 杉本 さらに、「座談会は、あくまでも御本尊を根本に、平等の立場で全員参加を第一義として開催すべきである。参加者は共々に信心の向上と地域の発展のために尽くすことを忘れてはならない」とも語られています。

 原田 全員が主体者となり、語り合っていくのが、座談会です。リーダーは、どうか、この点にも配慮していただきたい。

会場提供者に配慮

 竹岡 そもそも、釈尊も、5人の旧友との対話から、説法を始められました。日蓮大聖人も、「少少の大衆にこれを申しはじめて」(御書894㌻)と仰せの通り、少人数の会座から、広布の波を起こされました。

 原田 座談会こそ仏法の正道であり、学会の生命線です。座談会が活気と希望にあふれる限り、広布の勢いは、ますます増していくのです。

 杉本 友人の方々が楽しく集える座談会。新会員の方が元気になる座談会。普段なかなか会合に参加できない方が、「また来たい!」と喜ばれる座談会――こうした座談会を目指して、各地域の特長を生かしながら、皆でよく相談し、内容の充実を図っていきたいものです。

 原田 大事なことは、座談会を迎えるまでの活動です。リーダーが率先して、一軒一軒に励ましを送ることです。それが、当日の大成功に結実することは間違いありません。

 杉本 会場を提供してくださる、ご家族の皆さまへの配慮も忘れてはなりませんね。全員で感謝の言葉を伝え、最高に希望に満ちた集いにしていきましょう。

 正木 座談の「談」という字には、「炎」が躍っています。燃え立つ心と心の語らいこそ、座談会の真義でもあります。

 原田 特に今月は、新年1回目の集いとなります。各人が、1年間の目標を発表するなど工夫し、素晴らしいスタートとなる座談会にしていきましょう。

立100周年の主役

 正木 12日は「成人の日」です。人生の新たな門出を迎える新成人の皆さんにエールを送りたい。

 吉井女子部長 総務省の発表によると、1994年(平成6年)生まれの新成人は、126万人です。

 橋元 実に21年ぶりの増加です。その背景には、親の世代が、第2次ベビーブーム世代といわれる71年~74年生まれにあたる影響があるとの分析もあります。

 竹岡 ちなみに、現在、40歳~44歳である、この世代は、日本の人口の中で、最も多い世代です。

 橋元 この世代以降、人口が減り続ける中で、今回、新成人の数が増えたことには、喜びを感じます。一過性のものであるといわれていますが、たとえ1年だけでも、次代を築く若者が多くいることに、希望を抱かずにはいられません。

 吉井 池田先生は、限りない期待と信頼を込めて、新成人の皆さんに呼び掛けられました。“学会の創立100周年を創りゆく君たちよ! 試練の嵐を恐れるな! 強く堂々たる大樹と育ちゆけ!”と。

 杉本 いよいよ本舞台に躍り出る新成人の方々が、誓願と挑戦と勇気の人生を歩み、そして朗らかに、何にも負けずに誓いの道を進まれることを、私たちも、精いっぱい、応援していきます。

 吉井 20歳の青年・南条時光に、大聖人は仰せになられています。「願くは我が弟子等・大願ををこせ」(同1561ページ)

 原田 学会創立100周年の主役である新成人の皆さんと共に、私たちも広布と人生の「大願」に立ち上がろうではありませんか。



8、社説   「戸田大学」から65周年  師弟こそ人間教育の確かな光源

  世界192カ国・地域に広がったSGI(創価学会インタナショナル)。その平和・文化・教育運動を照らす智慧の光源こそ、「戸田大学」の存在だ。
 その原点は、65年前の1950年(昭和25年)正月。戦後の焼け野原に一人立って学会再建を進めていた戸田城聖第2代会長は、最大の苦境に直面していた。経済政策の激変を受けて自身の事業が挫折。絶体絶命の状況に陥ったのだ。
 若き池田名誉会長は、通っていた夜学を断念して事業の再建に尽力。その名誉会長を思い、戸田会長は万般の学問を教授した。初めは戸田会長の自宅で、後には戸田会長の会社で、毎朝のように続けられた。内容も、経済学や法学、化学、天文学、生命論から、日本史、世界史、漢文、政治学など多岐に及ぶ。
 「どんなに忙しくても、真剣に勉強していなければ、また良書を読んでいなければ、先生の前には立てなかった」と名誉会長は述懐する。メモを取ることは許されず、命に刻みつけるように学んだ。
 連日の薫陶――この時期、名誉会長は日記に綴る。
 「先生の、身体をいとわず、弟子を育成して下さる恩――吾人は、いかに返さんや。今だ。力、力、力を蓄えるときは。あらゆる力を、後代の準備として蓄えん」。師匠への尽きせぬ感謝と努力が、今日の、名誉会長に寄せられる世界の知性からの信頼につながっている。
 思えば、西洋哲学の源流も、ソクラテスとプラトンの師弟の絆によっている。
 著作を残さなかったソクラテスに対し、師匠の正義を断じて証明してみせると誓ったプラトン。師匠を死に追いやった者たちへ、「諸君を吟味する者たちは、もっとたくさんになるだろう」(プラトン著『ソクラテスの弁明』山本光雄訳、角川書店)と師の言葉を記し、師の偉大さを宣揚した。
 この弟子の戦いがあったからこそ、今日なお感動を広げ、多くの人に読み継がれる対話編が生まれた。
 名誉会長と対談集を編んだモスクワ大学のサドーヴニチィ総長は語る。「本当によい人材は、大教室からは育ちません。一対一で、教授のそばに置いて育成しなければならない。つまり、『建物』としての学校ではなく、『教える人の人格』の周りにできる学校なのです」
 師弟こそ、学問を生きたものにする、人間教育の不滅の王道である。「戸田大学」は時とともに、その輝きを増している。



9、きょうの発心 生死一大事血脈抄、1338㌻ 【大いなる希望を胸に広布に走る】

御書 過去の宿縁追い来って今度日蓮が弟子と成り給うか・釈迦多宝こそ御存知候らめ、「在在諸仏土常与師倶生」よも虚事候はじ(生死一大事血脈抄、1338ページ・編402ページ)

通解 あなたは、過去の宿縁から今世で日蓮の弟子となられたのであろうか。釈迦・多宝の二仏こそご存じと思われる。法華経化城喩品の「在在の諸仏の土に 常に師と倶に生ず」の経文は、よもや嘘とは思われない。. 

三世にわたる、仏法の深い師弟の関係を教えられた一節です。

 未来部時代、池田先生の長編詩「大いなる希望」の一節に感動。以来、先生との出会いを祈り続けました。
 その時が訪れたのは1986年(昭和61年)9月7日です。第1回群馬青年平和文化祭に出演。席上、先生は「“偉大なる平凡”の人生を」と指導してくださいました。私は生涯、先生と共に生き抜こうと誓いました。
 縁あって未入会の家に嫁ぐことに。結納の日の朝、父は、先生の和歌を和紙にしたため、私に渡してくれました。決意も新たに臨んだ結婚生活は苦難もありました。しかし、やがて夫が入会。その後は夫婦で真剣に唱題に励み、全ての悩みを克服してきました。現在も夫に支えられ、広布に走る日々です。
 わが総県は、勝利の歌声を高らかに響かせ、師匠と共に、信心の団結で、「世界広布新時代 躍進の年」を勝ち進んでまいります。
◆群馬戸田総県婦人部長 芝山 克子



【社会の情勢】
 

◆ 教育旅行の誘致に本腰 東北・被災地
◆  電子看板 日本勢競う 電機大手 米NY
◆ テロ対策で国際協調 欧米など緊急閣僚会合

2015/1/13(火)の聖教

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2015/1/13(火)の聖教

1、中等部が結成50周年 池田大作名誉会長が記念大会にメッセージ

努力と挑戦の一歩を踏み出そう

 1・15「中等部結成の日」50周年を記念する首都圏中等部の大会が12日、来日中のパラグアイSGI(創価学会インタナショナル)のメンバーも参加し、巣鴨の東京戸田記念講堂で開催された。
 池田大作名誉会長はメッセージを寄せ、「どうか、仲良く励まし合い、今日も努力の一歩を、明日も挑戦の一歩を、踏み出しながら、学び、鍛え抜いていってください」と呼び掛け、次代を担う宝の鳳雛にエールを送った。

パラグアイの友と合唱団が交流

 大会終了後、富士中学生合唱団とパラグアイのメンバーの交流の集いが。合唱団がスペイン語の歌を披露すると、「ブラボー! わが国の未来部にもこの感動を伝えます!」とメンバーの歓喜が爆発。中等部の友にとって、世界広布の息吹を実感するひとときとなった。



2、各地で「成人の日」記念勤行会 大いなる理想へ誓いの

 「成人の日」記念勤行会が12日を中心に、全国各地で行われた
 これには、池田大作名誉会長が次のメッセージを贈り、新成人の門出を祝福した。また新成人の友に、名誉会長の指針を掲載した記念のカードが贈られた。

     ◇ 

 宝の新成人の皆さん、晴れの門出、誠におめでとうございます!
 颯爽と躍り出た皆さんの新出発を、私は、世界192カ国・地域の同志と共に、大拍手を送り、胸を弾ませて見つめております。

 今、皆さんの生命は、無限の希望が漲り、まばゆいばかりの青春の輝きを放っていることでしょう。
 日蓮大聖人は、門下に仰せになられました。
 「金は大火にも焼けないし、大水にも流されず、朽ちることもない」「あなたは、法華経の金を持つゆえに、まさしく真金の人である」(御書1337ページ、通解)と。
 皆さんには、正しき信仰という、究極の黄金の力があります。若くして世界第一の妙法を持った皆さんは、いかなる苦難の炎にも、試練の荒波にも断じて負けない。最高に充実した、価値ある幸福勝利の人生の大道を進んでいけることは、絶対に間違いありません。
 この度、皆さんの成人を祝福して、フランス・パリ南郊にあるシャルトレット・センターに、ブナの若木を植樹いたしました。ブナは、じっくりと年月をかけて生長する忍耐強い木です。水を保つ力に優れ、土壌を肥やし、周囲の生物の多様性を守ることから、「森の母」とも讃えられています。
 どうか、皆さんも、焦らず挫けず、じっくりと学び鍛えて、忍耐の根を張っていってください。思うようにいかないことがあっても、題目を唱えながら、粘り強く挑戦を繰り返し、周りの人々に喜びと幸福を贈っていける堂々たる大樹へ伸びていただきたいのであります。
 「未来の果を知らんと欲せば其の現在の因を見よ」(同231ページ)です。
 さあ、今ここから、大いなる理想へ、誓いを掲げて船出しよう!
 最も期待する、ニューパワーの皆さんの栄光勝利を祈ります。
 お父さん、お母さんに喜んでもらえる人生を歩んでください。



3、わが友に贈る

 歌声あるところ
 歓喜と和楽あり!
 宝の同志と共に
 学会歌を響かせ
 希望の連帯を拡大!



4、名字の言  世界遺産に登録された「シルクロード 長安・天山回廊の交易路網」がある。

 富岡製糸場が世界遺産に登録された昨年6月、同時期に登録された遺産に「シルクロード 長安・天山回廊の交易路網」がある。絹の道(シルクロード)が通っていた中国、カザフスタン、キルギスの3国が共同で申請したもので、かつてない規模の世界遺産となった▼絹の道は長安からさらに東へ、奈良まで伸びていたとする見方もあるが、中日交流史を研究する王勇氏は、中国と日本をつないだ道を「ブックロード(本の道)」とする視点を提示している▼中国を起源にして、絹は東へ西へ広まったが、漢文の書籍は、専ら東へ伝播した。漢訳の「妙法蓮華経」も、そうして日本に伝わった。また、進んだ大陸文化を求めて、遣隋使や遣唐使が海を渡った。貴重な漢文書籍を手に入れるため、皇帝からの高価な下賜品を現地で全て換金して充てたこともあったという(『奈良・平安期の日中文化交流』農山漁村文化協会)▼「本の道」を通じて、東の日本に伝来した法華経。今、その精髄と、万人の幸福への道を明かした日蓮大聖人の「御書」が、創価学会によって各国語に翻訳され、東から西へ、全世界へと広がり、研さんされる時代を迎えた▼壮大な仏法西還の大事業に連なり、学ぶ誇りを新たに、御書研さんの波を起こしていきたい。(朋)



5、寸鉄
 

★ 中等部が結成50周年大会を意気高く。君よ学べ!平和の指導者に育ちゆけ

★ 「心の一法より国土世間も出来する事なり」御書。強盛な祈りで地域を変革

★ 創価班・牙城会の大学校生が勇戦!青春の挑戦に限界なし。堂々勝ち抜け

★ 7割以上の企業「女性管理職は1割未満」。豊かな知恵と感性こそ発展の鍵

★ 震災関連死が3千人超。避難生活も長期化。公明よ命を守る政治を断じて



6、地平線を越えて SGI会長との心の絆 ハワイ1995年 ② 

 地球家族を包む福徳のレイ
   

   「あれは、ギネスブックに載るぐらい、すごい量だったわ!」
  ジョークを交え、ハワイの世界青年平和文化祭(1995年1月28日)を振り返るキャロル・カワモトさん。ハワイ第一総合方面女子部長として運営の中核だった。
  文化祭に向け、アメリカ全土から段ボール箱が続々と届く。中はプルメリアの花の形をした色とりどりの紙。
  皆の祈りで文化祭の成功を――。全米のSGIメンバーが題目1時間で1枚、決意などを書いて送ってくれたのだった。
 この「ダイモクフラワー」の数、13万2020。スタッフは真心に感謝しながら、設営に汗を流した。

                                      ☆☆☆

  創価合唱団、関西吹奏楽団に続き、文化祭はハワイ、ポリネシアの演目に移った。
  鮮やかなドレス、しなやかなフラダンス。縄を振り回すマオリの踊り。未来部も生き生きと舞台を駆け、サモアの出演者は大家族総出でリズミカルに手足をたたく演技。
  途中、たびたび出演者が舞台を降りてくる。向かうは来賓席。SGI会長夫妻は起立して迎え、笑顔であいさつを交わした。
  タヒチダンスで手に持つ「イイ(ハンドタッセル)」など、演技の道具が用意されていた。SGI会長は演目に合わせ、それを陽気に振る。
  「先生が一緒に“踊って”くださり、会場が笑顔で一つになったんです」とカワモトさん。「『ハワイ広布を担うのは君たちだよ』と青年を励まされているようでした」
 成長を見守る師匠のまなざし。カワモトさんには忘れ得ぬ原点がある。81年、ホノルル国際空港で、到着したSGI会長に花のレイをかけて歓迎した。
 SGI会長は一言。
 「一番、幸福な人になりなさい」
 文化祭後、ステージ4のがんが見つかる。夫の失業もあった。
  「信心で乗り越えました。『絶対に幸福になるんだ』って、自分に言い聞かせて…」
  現在、電力会社の法務部門で社会貢献の日々を贈る。

                                     ☆☆☆

  躍動の演技が続く部隊の脇で、涙をこらえる女性がいた。
 レイチェル・ルーニーさん。祖母を亡くして悲しむ母が信心したのに続き、12歳で入会。SGI会長の指導を学び、尊敬を込め、よく日本へ手紙を送った。毎回、こう記す。
  「センセイ、ハワイに来てください!」
  長く夢見た出会いの舞台へ、ダンスの練習を重ねた。だが、体調不良に見舞われ、周囲から激しい運動を止められてしまう。先生の前で踊りたかった…。諦めきれずに祈った。すると思いがけず、司会の一人に抜擢された。
 当日寐純白のムームーに身を包み、光の当たらない舞台袖で“影のナレーション”を担当。壁の隙間から来賓席がかすかに見える。SGI会長が帽子を掲げ、舞っていた。ついに、この日が来たんだ…。胸が詰まる。
 文化祭はフィナーレへ。善出演者が舞台に躍り出た。ルーニーさんもステージでライトを浴びる。やっと、はっきり見えたSGI会長。その姿はすぐ、込み上げるもので、にじんでしまった。
  テーマ曲「平和への飛翔」を皆で大合唱。

 〽飛び立とう
    平和の空へ
    我らは待つ
    人類愛(アロハ)の虹へ

  客席は赤・黄・青のペンライトの波。それを囲むように数ゼ千㍍もの花のレイが出てきた。「ダイモクフラワー」の花盛りだった。SGI会長の前でつながり、輪になった。海の方からは打ち上げ花火。会場を覆っていた曇天は、いつしか晴れていた。
  熱演を喝采するSGI会長。
 「素晴らしい『平和』と『文化』の贈り物、ありがとう!」
 来賓に礼を述べ、呼び掛けた。
 「“家族”の皆さん方、諸先生方のご多幸、ご長寿をお祈りしまして、Good night!(おやすみなさい!)Aloha!」
 師を迎えた喜びに沸く祭典。SGI会長の退席後も、笑顔と歓声があふれる。

 〽みなが望
    地球家族(オハナ)の勝利へ
    ここに来て
    ともに飛び立とう

  またたく星々が、にぎやかな一夜を見つめていた。
 ルーニーさんは、この後、母となった。若くして子を育てる苦労。職探しも悩む。勉強もしたい。
 コミュニティーカレッジで学びながら、保険会社で働いた。2010年に独立。1年半にわたり毎週、新規契約を獲得して表彰されるなど、信頼は厚い。
 「思いやりも、同苦も、大切なことはセンセイの指導と学会活動から学んでいます」
 長男は今、アメリカ創価大学で創立者の期待のもと学問に励む。

                                     ☆☆☆

  ハワイでも多忙なSGI会長。講演、文化祭、会議だけでなく、会見や懇談が続くる宿舎でも学者と会談。
  スタッフを務めていたマイケル・クロセさん。宿舎でSGI会長と、ばったり。
 「思いがけない出会いだったのに、先生は、すぐに私たちを激励されました。『いつも青年を思ってくださっているんだ』と胸が熱くなりました」
 クロセさんは大学を卒業した後で、迷いの中にあった。女手一つで育ててくれた母に楽をさせたい。だが、進路が定まらない。
  そんな時、目の当たりにした師匠の振る舞い。自分も青年を励ます人になろうと決心。ハワイの歴史を教える高校教師となった。
  勤める学校は先住民から続くハワイ人が多い。貧困、虐待、病。社会的な格差や困難に直面し、将来に諦めを抱く生徒たち。クロセさんは熱を込める。
  「みんなは歴史の犠牲者じゃなくて、歴史をつくる人なんだよ」
  その声に勇気を得て社会で活躍する教え子たちがいる。クロセさんは副校長となった。
 「センセイと会い、僕が変わりました。『人生は変えられる』ということを子どもたちに伝えたいんです」

                                     ☆☆☆

  「私たちは“家族”なんだ」
 文化祭の翌29日、SGI環太平洋文化・平和会議で、SGI会長は語った。
  「太平洋のごとく、広々と、強く、深く、晴れやかな心で人生を生きていただきたい」
 そして、広布に尽くす同志を讃えた。
 「皆さん方こそ、諸天から絢爛たる“福徳のレイ”で包まれゆく人と私は確信する」
  ハワイの“家族”は今日も、使命の舞台で、人間革命の劇を晴れやかに演じている



7、『新・人間革命』 第28巻  第1章「広宣譜」  (44)

  吉原力は、こう自分に言い聞かせた。
 “仕事が終わったら、そのまま学会活動に出かけよう。会合のない日は、仏法対話か個人指導に回るんだ”
 当時は、タテ線の時代であり、部員は、都内から東京近県にかけて点在していた。就職したとはいえ、給料は決して高くはない。生活費を切り詰め、電車賃を捻出し、一軒一軒、部員の家を訪ねた。
 吉原が山本伸一に初めて個人指導を受けたのは、入会二年後の、一九五九年(昭和三十四年)十二月のことである。彼は男子部の班長になっていた。しかし、信心が惰性に流され、学会活動に身が入らず、仕事も不調続きであった。そんな状態から脱却したいと学会本部を訪れ、伸一と会ったのである。
 そのころ、伸一は、学会でただ一人の総務として理事長を支え、実質的には全学会の指揮を執り、同志の激励に奔走していた。“そんな山本総務に、時間を取らせては申し訳ない”と思いながらも、こう尋ねた。
 「信心が空転している時は、どうすればいいでしょうか」
 伸一は、確信を込めて言った。
 「題目です。題目を唱える以外にないよ。
 祈った人が勝つ――これが仏法です。
 困ったことがあったら、また、私のところへいらっしゃい」
 簡潔な指導であったが、吉原は、温かさを覚え、勇気が湧くのを強く感じた。彼は、この指導を無にすまいと思った。
 日蓮大聖人は、「元品の法性は梵天・帝釈等と顕われ」(御書九九七ページ)と仰せである。
 南無妙法蓮華経と題目を唱え抜いていくならば、わが身に「元品の法性」が厳然と光り輝き、すべてに打ち勝つ自身の境涯が確立される。そして、自分も人びとも幸福へと導く、梵天・帝釈の働きが具現されるのである。
 唱題に励む人は強い。「いま、われわれは凡夫です。凡夫であるけれども、ひとたび題目の功力をうければ仏の姿になります」(注)とは、恩師・戸田城聖の魂の叫びである。

語句の解説
◎元品の法性/根本の悟りのこと。元品とは、根本、元初の意。法性とは、諸法にそなわる真実不変の本性で、悟りの本体のこと。元品の無明(根本の迷い)に対する語。

引用文献
注 「方便について」(『戸田城聖全集2』所収)聖教新聞社



8、みんなで学ぶ教学 【10】 新会員のための仏法入門 従藍而青

 わが地域から後継の人材を育てよう――今回の「みんなで学ぶ教学」では、「従藍而青」について学びます。        (作業中)



【社会の情勢】
 

 15年度予算案 歳出96兆3400億円 赤字割合の半減目標達成 政府了承
◆  阪神大震災から20年――成人式で教練継承誓う 兵庫
◆ フランス370万人行進 テロ阻止へ決意新たに 各国首脳が参加
◆ 違法漁業操業対策を強化 日韓漁業交渉、半年遅れ合意
◆  地方交付税16兆8000億円  税収回復で3年連続減

2015/1/14(水)の聖教

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2015/1/14(水)の聖教

1、子育て・教育応援誌「灯台」2月号が発売され、好評を博している。

 子育て・教育応援誌「灯台」2月号(写真)が発売され、好評を博している。
 池田大作名誉会長の指針を紹介する「家庭教育へのアドバイス」のテーマは「心を強く豊かに」。
 特集は「よくわかる 幼児期の子育て」。子どもが笑顔になれる言葉掛けや、意欲を育む遊び道具の選び方などが紹介されている。
 第三文明社刊。401円(税込み)。全国の書店、出版センター・コーナーで発売(地域によって異なります)。SOKAオンラインストアでも注文を受け付けます。 

2、中等部結成50周年大会への名誉会長のメッセージ 

  あす15日は「中等部結成記念日」。本年は、結成50周年の佳節である。次なる50年へ、大躍進を期す中等部の大会が12日、巣鴨の東京戸田記念講堂で行われ、首都圏の代表が晴れやかに集った。これには、池田名誉会長が万感のメッセージを寄せた。

今日の努力が未来を創る

後継の若人よ、「正義の走者」たれ!

  全世界の若人の希望と光って躍進しゆく、中等部の結成50周年の大会、誠におめでとう!
  寒いなか、本当にご苦労さま!
 力強い音律を奏でる創価グロリア・ジュニア吹奏楽団、麗しきハーモニーを響かせる富士中学生合唱団、「縁の下の力持ち」となって栄光の式典を支えてくれるローレルグループ、いつもありがとう。
  活動報告をしてくれるメンバーをはじめ、宝の皆さんの活躍と成長を、私は何より嬉しく伺っています。担当者の方々も、誠にありがとうございます。
 日蓮大聖人は、「さいわい(福)は心よりいでて我をかざる」(御書1495㌻)と仰せになりました。
 幸福を生み出していく力とは、どこか遠くにあるのではありません。私たち自身の「心」にあります。
 信心とは、この「心」を、限りなく強く、賢く、豊かに輝かせていく光です。それは、自分を幸福にするだけでなく、父も母も、友も皆も、人類までも、幸福へと照らしていける太陽です。
 若くして、この生命尊厳の大哲学を学び、実践しゆく皆さん方の使命と福運は、計り知れません。
 パラグアイの信念の大文豪・ロア=バストス先生の言葉に、「逆境に挑む力こそが、人間を飛翔させるのだ」とあります。本当に、その通りです。
 私も若き日、尊敬する先輩から、「池田君、何があっても、青春は『当たって砕けろ』の勇気でいこうよ」と励まされたことが、忘れられません。
  目の前に逆境の壁が立ちはだかっていても、題目を唱え、勇気を奮い起こして、体当たりでぶつかっていくことです。
  失敗を恐れる必要など、ありません。たくましく朗らかに、負けじ魂を燃やして、また粘り強くチャレンジしていけばよい。そこから、必ず必ず、大いなる希望と勝利の飛翔が始まるのです。
 ともあれ、これから50年の世界広宣流布を担い立つ「正義の走者」こそ、わが中等部の皆さんです。
  どうか、仲良く励まし合い、今日も努力の一歩を、明日も挑戦の一歩を、踏み出しながら、学び、鍛え抜いていってください。一番大切な、皆さんの健康と向上を、私は妻と祈り抜いていきます。
 最も愛する後継の皆さん、万歳!
 世界一の栄光の中等部、万歳!

3、わが友に贈る

 受験生よ、頑張れ!
 最後まで挑みゆく人に
 青春の栄光は輝く。
 実力を出し切れるよう
 皆が祈っている!

4、名字の言  名誉会長も常々、「人生『朝に勝つ』ことが勝利の基である」と強調。

 「朝、勝つ! 今、勝つ! 勇気で勝つ!」――躍進の気概に燃える男子部のリーダーが、集い合った各部の同志の前で、元気いっぱいに決意を披歴した▼自身、営業職で仕事が多忙な中、学会活動の時間を捻出するため、まずは朝に勝って仕事のリズムを勝ち取るよう努力しているという。参加者はリーダー率先の勢いを感じ、応援の拍手を送った▼俗に「一年の計は元旦にあり」というが、元旦も「元日の朝」のことである。日本を代表する実業家・松下幸之助氏は言った。「毎朝、心があらたまれば、毎日がお正月。あらたまった心には、すべてのものが新しく、すべてのものがおめでたい」(『道をひらく』PHP研究所)▼若き池田名誉会長が、師匠の戸田第2代会長から諸学を学んだのも、早朝だった。みずみずしい朝の心と頭に、新しい知識が次々と満たされていったに違いない。この「戸田大学」開始から、本年は65周年を迎える。松下氏と肝胆相照らすように語り合った名誉会長も常々、「人生、『朝に勝つ』ことが勝利の基である」と強調する▼厳しい寒さに負けず、毎朝のすがすがしい勤行・唱題で心の鏡を磨き、曇りなき清新な心持ちで一日をスタートしよう。日々昇る旭日のように、勢いよく、生命力満々と。(杏)

5、寸鉄 

★ 人間主義の仏法は人類の基本的理念になりうる―博士。平和創出の大哲理

★ 「さんふらわあ7」号航海35年。四国婦人部の日、万歳! 共戦の絆更に強く

★ 人に会う時どう相手に奉仕できるか考えよ―文豪 励ましが幹部の使命なり

★ 高校生4割が勉強中もスマホで友と通信。賢明な使用へ家庭でルール作り

★ 公明は中小企業の目線に立つ伴走者―識者。地域経済活性化の先頭に立て

6、わが町わが誇り 埼玉 中央広宣区 頑張れ埼玉「不撓」の心で

  「中央区」は、東京を始め新潟市、福岡市、札幌市、相模原市、熊本市など、全国20ある。
 「中央」の名の通り、その都市を象徴する“顔”であり、政治・経済・文化の中枢。さいたま市中央区も、その一つである。
 かつて池田名誉会長は、全国の「中央区」の同志に呼び掛けた。
 「広宣流布の戦線でも、『中央区』とは、『勝利の同心円』の中心点と位置づけて良いだろう。『中央区』が健在である限り、その都市の広布は盤石である」
 さいたま市中央区を広布の舞台とするのは「中央広宣区」の友である。
 中央区はかつての与野市。「与野」の名は鎌倉時代からあり、桜の名所として愛されてきた。
 2003年(平成15年)、さいたま市の政令指定都市移行に伴い、中央区となった。
 名誉会長が、同区に足跡を刻んだのは、1967年(昭和42年)7月2日だった。与野市立体育館(現・与野体育館)で、埼玉の班長・班担当員ら約4100人と、17回にわたり記念撮影を行ったのである。
 霧雨の舞う中、来訪を聞き付け、“人目でも池田先生に会いたい”と集った与野の同志がいた。
 「みんな中に入れてあげて。記念撮影しよう」
 名誉会長は、温かく迎え入れてくれた。
 与野広布の草創を築いた坂本謙一さん(区主事)は語る。「折伏の上げ潮の中で、先生をお迎えできた喜びでいっぱいでした。先生は与野の同志とも、予定にはない記念撮影をして、不滅の原点をつくってくださった」
 与野で、名誉会長は語り残した。
 「御本尊から離れてはいけない。学会に一生涯、尽ききっていただきたい」「福運がつけば、例えどのような時代が来ても、その人の幸せ、子孫の繁栄は間違いないのです」
 「東京を中心として、埼玉と神奈川ががっちり両翼になってくれれば、日本全体が大きく発展していきます。埼玉、頑張れ! 埼玉、栄えよ!」
 両親と友に撮影に参加した時野谷弘さん(副本部長)も、48年前の感激を鮮明に覚えている。
 54年(同29年)の入会。95歳になる母・ヒデさん(婦人部副本部長)の背中に信心を学んできた。言われなき非難に負けず、与野広布の草創を支えた無名の母を、名誉会長は励ました。
  撮影の合間に、ヒデさんの肩をぽんとたたき、握手を交わして、「頑張っているね!」と。
  時野谷さんは語る。
  「この時の激励を、母は“一生の宝物”として生きてきました。私も、先生への報恩の人生を貫こうと決意しました。
 時野谷さんは、3度の失職のたびに再就職を勝ち取り、男子部「輸送班」「創価班」の時代から広布の第一線を走り続ける。自宅を、両親の代から50年以上、広布の会場に提供。地域に信頼の輪を広げている。

                                       

 さいたま市中央区には、67年の初訪問の歴史に加えて、名誉会長の揮毫を通じて結ばれた、師弟の絆がある。
 一つは「与野」の揮毫。82年(同57年)1月、埼玉県支部長会で、名誉会長から授与された、与野支部(当時)の支部証である。
 直接受け取ったのは、当時の支部長、成沢昇一さん(区主事)。
 成沢さんもまた、与野本町で広布の一粒種として戦った両親の思いを継ぎ、与野広布一筋に生きてきた一人である。
 その3年後──85年(同60年)1月、与野本部と南与野本部の代表が、氏名を色紙に書いて、学会本部に届けた。
  当時ね与野本部長の霜田雅弘さん(区副壮年部長)は、戻った色紙を見て、驚いた。
 「色紙には、先生の字で力強く『不撓』と書かれていました。南与野本部の色紙には『開拓』と記されていたそうです。以来、私たちは“モデル宣言”発し、先駆の戦いに挑んできました」
 どんな険しい広布の坂も、「不撓」の心で勝ち越え、新時代を「開拓」する──それが中央広宣区への期待であろう。
 2007年(平成19年)、名誉会長は全国の「中央区」の友に詠んだ。、

 中央区
      断固と広布の
         道開け
      スクラム楽しや
            完勝飾れや

 全国の中央区と共に深き使命に立つのが、埼玉の中央広宣区である。

7、花は心 木は命 第11回 世界の「新成人の木」 若き君よ大樹と育て

  1月は青年が“主役”の月。12日を中心に、各地で成人式が開かれ、羽織袴や振り袖姿の新成人が、街を明るく彩った。
 SGIにも、多くの新成人が誕生。11日の本部幹部会では、フランスのシャルトレット・センターに、「新成人の木」(ブナ)が植樹されたとの発表があった。全世界の新成人を祝う植樹は、今年で9本目となる。
 2007年1月、池田名誉会長は“これから10年間、世界中に広がる「創価のロマンの城」に、毎年一本一本、「新成人の木」を植えていってはどうか”と提案。同月20日、八王子市の東京牧口記念会館の庭園にクスノキが植えられた。
 以降、イギリス(マロニエ)、アメリカ(樫)、インド(菩提樹)、ドイツ(桜)、カナダ(白樺)、香港(洋紫荊)、ブラジル(イペー)にあるSGIの施設に植樹されている。
  名誉会長は、「新成人の木」を植える意義を語った。「苦労した人が、最後に勝利します。青年には、どんな苦難にも負けないでほしいと願って植樹したものです」

                                       

 新成人の友にとって、8本の木は、「師弟の絆」であり、共に苦難を越え、成長の年輪を刻む“同志”でもある。
  東京・江戸川区の藤井加奈子さん(女子部本部長)も、その存在に大きな力をもらった一人。
 中学1年から10年以上、鼓笛隊で活動してきた藤井さん。学会の庭で健やかに育つ姿を誰よりも喜んでくれたのは、母の美智子さんだった。
  19歳の時、試練が藤井さんを襲う。最愛の母ががんの宣告を受けた。不安で押しつぶされそうな心を支えたのは、題目と同志の励ましだった。
  2008年、成人式を迎えた藤井さんは、女子部の先輩から、イギリスに「新成人の木」が植樹されることを聞いた。
 “池田先生が「負けるな!」と応援してくださっている。ここで、くじけるわけにはいかない”
  東京(23区)女子部の新成人の人材グループ「旭日宝冠会」の第1期生として、広布に全力。
 母が今世の使命を全うして旅立った翌年、23歳で「幼稚園の教員になる」という夢をかなえた。
  藤井さんは語る。「私が幼稚園で教える姿を、母に見せることができませんでしたが、師弟の誓いを果たした私の成長を、きっと喜んでくれていると思います」
  フロリダに、「新成人の木」が植樹された2009年1月、アメリカSGI男子部の小泉秀人さんは、アメリカ創価大学(SUA)の学生として、20歳を迎えた。
 「池田先生がフロリダの地に樫の木を植樹してくださったことは、私へのエールだと思いました。各国に植えられる『新成人の木』は、“世界に羽ばたけ ”との先生の励ましだと感じます」
 SUAをを卒業後、イェール大学で修士号を取得。世界銀行等に勤務した後、現在は、ペンシルベニア大学ウォートンスクールの博士課程に進み、開発経済学を研究。平和貢献の人生を志す。

                                       

 名誉会長が、戸田第2代会長の法華経講義を受講し始めたのは、20歳の時。当時の日記には「われ、弱冠二十にして、最高の栄光ある青春の生きゆく道を知る」とある。
 自身の歩んだ「青春の道」に今、多くの青年が陸続と続く。
 その後継の若人たちに、名誉会長は万感の期待を込めて呼び掛ける。
 「よき若木は、よき大樹となる。青年は、創価学会とともに、未来の天空高く、伸び伸びと、まっすぐに育っていってもらいたい」

8、  『新・人間革命』 第28巻  第1章「広宣譜」(45)

  吉原力は、一九六二年(昭和三十七年)、本部の職員に採用された。以来、山本伸一は、彼が人材として大成していくことを祈りながら、じっと見守り続けてきた。
 伸一はこれまで、多くの人を見てきた。残念なことには、幹部となり、未来を嘱望されながら、広宣流布のために生きるのではなく、自分の野心のために学会を利用しようとする人間もいた。そうした人物には、よく見ると、共通の傾向がある。
 それは、仏法で説く生命の因果の理法も、冥の照覧も、確信できずにいることである。だから、陰の労苦を避け、要領よく立ち回ろうとする。口で言うことと行動も異なり、裏表がある。しかし、そんな生き方が、仏法の世界で通用するわけがない。まやかしがあれば、いつか必ず、露呈するものだ。
 一方、広布を願って行動する人には、陰日なたがない。喜んで皆のために働いていく。
 伸一は、吉原の信心と誠実さに期待を寄せ、九州総合長に大抜擢したのである。
 九州の代表との協議会で伸一は、白い封筒から一枚の事務用箋を取り出した。
 「九州の新しい出発を祝し、『九州の歌』を作りました。車中、皆さんを思いながら作詞し、その後、さらに推敲を重ねたものです」
 彼は、歌詞を読み上げていった。

 「一、ああ広宣に われら起ち
    火の国健児の スクラムは
    今や燃えなん 果しなく
    大九州の 旗高し
  
  二、ああこの汗で 築きたる
    我と君との この城を
    法花で飾れ この歌と
    先駆の九州 いざ楽し
  
  三、ああ九州の ある限り
    崩れぬ道は 幾重にも
    世紀の功徳 いやまして
    正義の歴史 綴らなむ」 

 同志の瞳が輝き、顔に歓喜の光が差した。

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■語句の解説
 ◎冥の照覧/「冥」とは、奥深く、目に見えないことで、ここでは凡夫には見えない仏神をいう。仏や諸天善神が、人びとの一念や行動をことごとく知っていること。

9、社説  師弟の交流から35年 四国の友が貫いた「共戦の志」

 35年前のきょう14日、一隻の客船が太平洋の荒波を越え、横浜港に着岸した。白亜の船体に鮮やかなオレンジ色の太陽のマークが輝く「さんふらわあ7」号である。四国4県の求道の同志1000人が、神奈川の池田名誉会長のもとに集ったのだ。
 その当時、第1次宗門事件の障魔の嵐が吹き荒れていた。名誉会長が会長を辞任して半年余り。”名誉会長を先生と呼んではならない””聖教新聞に出してはならない”――邪宗門からの圧迫は”魂の絆”の分断を狙っていた。
 四国の友は”池田先生(名誉会長)が動けないなら、私たちが行こう”との思いで、神奈川の地を目指した。寒風の中、名誉会長は大桟橋まで尊き同志を出迎え、心からたたえたのだ。
 聖教新聞紙上には、神奈川と四国の「交流幹部会」のみが報じられ、師弟の”心の交流”には触れられなかった。だが、「さんふらわあ7」号の同志の行動は、宗門事件からの”反転攻勢”への流れを変えた一つの転機となった。
 名誉会長は後年、語った。
 「ここから、私の四国への御恩返しの訪問の決意は、一日一日、限りなく深まっていった」
 翌年には、四国で学会歌「紅の歌」が誕生。今日に至る世界広布の時代が、名誉会長の不惜身命の闘争によって大きく開かれていった。
 2007年11月、誉れの「1・14」は「四国婦人部の日」に制定された。以来、四国婦人部では、この日を「さんふらわあデー」として、訪問激励を中心に、子どもや孫、青年部のメンバーへ、師弟共戦の心を伝えてきた。この1月は「記念月間」に当たる。
 四国の青年部員たちは今、乗船した先輩から当時の話を聞き、「師匠を求める一念」について学び続ける。
 東京から転勤で四国に来たメンバーは「当時のことを詳しく学び、四国の同志の師匠に対する、まっすぐな心に感動しました。青年時代に師弟共戦の原点を築きます」と強く誓う。
 名誉会長は綴った。
 「私は後継の友に、広布史に燦然と輝く『さんふらわあ7』号について語った。四国が全世界に示し切った『師弟共戦の志』を、若き生命に刻みつけてほしかったからである」(「愛する四国に学会精神は永遠なり」)と。
 偉大な師匠と父母たちが築き上げた広布の城――師弟共戦の誉れの歴史は、後継の青年たちの心に脈々と受け継がれる。

10、きょうの発心  四条金吾殿御返事 1136㌻ 【障魔と戦って福運を増す信心】

御書 法華経の行者は火と求羅との如し薪と風とは大難の如し、法華経の行者は久遠長寿の如来なり(四条金吾殿御返事、1136ページ・編651ページ)

通解 法華経の行者は火と求羅のようなもので、薪と風は大難のようなものである。法華経の行者は久遠長寿の如来である。. 

 火は薪を加えるほど大きく燃え上がり、求羅という虫は風が吹くほど体が大きくなるように、法華経の行者は苦難を成仏の因に転換できると仰せです。

 私の原点は1982年(昭和57年)の第2回世界青年平和文化祭です。その時に練習、学会活動、学業の両立に挑戦するなか、弘教を実らせることができました。
 これまで、多くの苦難がわが家を襲いました。なかでも長男の5度の手術は胸が痛むものでしたが、一家で祈り、乗り越えることができました。一昨年、私も膀胱がんが判明。幸い転移もなく、題目根本に病魔に打ち勝つことができたのです。今、妻と長男、そして創価女子短期大学に入学した長女と4人で団結して前進できることに、感謝でいっぱいです。
 池田先生は、「どんな障魔が競い、苦難があろうと、それに負けずに信心に励めば、いよいよ威光勢力を増し、福運を増大することになります」と語られています。信心を貫けば宿命も使命に変わることを学びました。師弟有縁の地・墨田で、草創期を戦った先輩たちと、また世界一の墨田戸田区の皆さまと共に勝利してまいります。
◆東京・墨田戸田区長 西野耕一

【社会の情勢】 

◆ 医療改革骨子を決定 国保、都道府県が財政運営 政府
◆  5ヶ月連続で経常黒字 国際収支
◆ 街角景気 5ヶ月ぶりに改善 年末に消費持ち直し
◆ 津波犠牲、教習所に責任 19億円賠償 仙台地裁

2015/1/15(木)の聖教

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2015/1/15(木)の聖教


1、キルギス・ロシア・スラブ大学が決定 池田大作SGI会長を名誉博士に

  キルギス共和国の知性の殿堂「キルギス・ロシア・スラブ大学」から、池田大作SGI(創価学会インタナショナル)会長に「名誉博士号」が授与されることが決定した。
 このほど、ウラジーミル・イワーノビッチ・ニファディエフ学長から通知書が届けられた。
 中央アジア北部に位置し、かつて東西を結ぶ民族・文明・文化の十字路として繁栄したキルギス共和国。
 観光立国として発展を続ける現在も、古来より育まれてきた歴史と伝統は、文化と文化、人間と自然の「共生」を培う風土となって生きている。
 首都ビシュケクに立つキルギス・ロシア・スラブ大学は、激動の20世紀から21世紀へ向かう1993年、同国とロシアの友好・協力の象徴として誕生。八つの学部を擁し、学生数は1万1000人にのぼる。
 創立以来、ロシアのみならず北米や欧州など世界に開かれた“知の窓口”として、幾多の教授、留学生を各地から迎えてきた。モスクワ大学をはじめ、学術交流にも盛んに取り組んでいる。
 ニファディエフ学長は、国立科学アカデミーの会員でもある高名な工学博士。初代学長として大学建設に奮闘する中で、創価教育の理念やSGI会長の事績に注目してきた。
 寄せられた決定通知書でニファディエフ学長は、SGI会長について「著名な哲学者、作家、詩人、現代の卓越した教育者」と述べるとともに、「貴殿の豊富な経験と多彩な才能は、世界の進取的な人々から高く評価されてきた」と賞讃。「名誉博士」決定に込めた思いが綴られている。



2、「無冠の友」への名誉会長の新春メッセージ 

  寒風に胸張り、本紙の配達に走る「無冠の友」。尊き日々の一歩一歩こそ、新時代の広布躍進の原動力にほかならない。ここでは、配達員の機関紙「無冠」の新年特集号(1月号)に掲載された、池田名誉会長のメッセージを紹介する。

師子王の心で勝利の大空へ

 広宣流布の誉れの大道を、最も地道に、最も快活に、最も崇高な心で走り続けてくださる「無冠の友」の皆さま方!
 新年、あけましておめでとうございます。
 「世界広布新時代 躍進の年」の本年は、創価学会創立85周年であるとともに、わが聖教新聞の大動脈たる配達員・販売店制度の発足から60周年、さらに日刊化から50周年を迎えます。
 この佳節に当たり、私はあらためて満腔の感謝と尊敬を、無冠の友の皆さま方にささげます。
 いつもいつも、一番お世話になり、本当にありがとうございます。
 どうか、今年も、何とぞ、よろしくお願いいたします。

                

 日蓮大聖人は、険しい道のりをいとわず、真心を携(たずさ)えて訪ねてきた門下へ仰せられました。
 「山河を越えるには苦労が絶えません。たとえ志はあっても、行動にあらわすことは難しいものです。そうであるのに、今、あなたが志をあらわされたのを見て、その信心が並大抵でないことが、わかります。必ず法華経の十羅刹女(じゅうらせつにょ)が守られるであろうと頼もしく思っています」(御書1554㌻、趣意、「九郎太郎殿御返事」)と。
 私には、無冠の友の皆さまへの御聖訓のように拝され、胸に迫ってなりません。
  聖教新聞の配達こそ、毎日毎日、広宣流布の志を、そのまま行動にあらわしゆかれる聖業だからです。寒い日も暑い日も、雨の日も雪の日も、皆さまの「黄金の信心」から踏み出される一歩また一歩から、妙法広布の黄金の歴史が刻まれていきます。
 御本仏・日蓮大聖人は、その素晴らしき「行躰(ぎょうたい)即信心」の姿を御照覧であられます。ありとあらゆる諸天善神が、皆さま方と一家眷族(けんぞく)を守りに護り、無量無辺の大功徳が薫りゆくことは、絶対に間違いないのであります。

                   ◇

 うれしいことに、この新春の「箱根駅伝」(東京箱根間往復大学駅伝競走)には、わが創価大学陸上競技部の駅伝チームのメンバーが初出場! 本人たちの努力はもとより、陰で支えるご家族たちも、一体で勝ち開かれた栄冠です。
 九州出身の一人の選手のお母さんからも、尊いお便りを頂きました。
 ――実は、お母さんは、ご子息がおなかの中にいる時に、不慮の事故で夫を失いました。深い悲しみのふちから、偉大な母として、毅然(きぜん)と立ち上がられたのです。ご一家を励まし、守ってくれたのは、お母さんの父、すなわち選手にとってのおじいさんでした。おじいさんは、20年にわたって聖教新聞を配達してくださった無冠の友です。
 お孫さんは、祖父君の誇り高き誓願の力走の後ろ姿を見つめつつ、成長されました。そして今、報恩の心を胸に、晴れの青春の大舞台に臨んでいるのです。
 ともあれ、御書には、「かくれての信あれば・あらはれての徳あるなり」(同1527㌻、「上野殿御消息」)と説かれております。
 無冠の友のご家族には、それぞれに、厳然たる「陰徳陽報」の実証があり、健康と福徳が受け継がれていることを、私は、数多く目の当たりにしてきました。これからも、いやまして、希望と栄光、そして勝利の襷(たすき)が継承されていくことを、祈り抜いてまいります。

                    

 目と耳と口の三重の不自由を克服し、社会に貢献し続けていったアメリカの女性ヘレン・ケラーは語りました。
 「わたしがやらなければ、いったいだれがやるでしょう……これは、やはりわたしにあたえられた使命だと思いますわ」と。
 彼女は「心の光をかかげて、ともにあゆみましょう」と呼び掛けております。( 『伝記ヘレン・ケラー 村岡花子が伝えるその姿』 偕成社刊)
 無冠の友の皆さまもまた、「わたしがやらなければ」との心意気で気高い使命を担い立ってくださっています。
 まもなく、阪神・淡路大震災から20年を迎える兵庫、大阪でも、今日まで、関西魂みなぎる無冠の友の奮闘が、どれほど大きな「心の光」を広げてくださったことでしょうか。
 東日本大震災を乗り越えゆかんとされる東北にあっても、「負げでたっか!」と不屈の配達に勇み立つ皆さまの生命の炎が、「心の福光」を灯し続けてくださっています。
 日本列島のいずこでも、一人一人の胸奥(きょうおう)に、勇気と希望を贈りゆく精神闘争が、無冠の友によって人知れずに繰り広げられているのです。
 御聖訓には、「此(こ)の経文(=法華経)は一切経に勝れたり地走る者の王たり師子王のごとし・空飛ぶ者の王たり鷲のごとし」(御書1310㌻、「千日尼御前御返事」)と仰せであります。
 どうか、生命尊厳の至高の文字を刻んだ聖教新聞を携えている皆さま方こそ、現実社会の大地を、師子王の生命で堂々と走り勝ち、未来の理想の大空へ、悠々と舞い進んでいただきたいのであります。

                     

 使命深き賢者の皆さまであればこそ、日々の配達にあっては絶対に無事故であるよう、細心の注意をお願いいたします。
 強情な祈りを根本に、疲れをためぬよう、なるべく早く床につき、また配達前には軽い準備体操を行い、すべりにくい靴を履くなど、一つ一つの小事を大切に、どこまでも聡明に一日一日を勝ち取っていってください。
 無冠の友の皆さまこそ、創価の模範のメロスです。
 皆さまありて、世界広布新時代の「躍進」は始まります。
 この一年も、私と一緒に、颯爽(さっそう)と朗らかに走り抜いていきましょう! お元気で!



3、わが友に贈る

 苦難にぶつかった時が
 宿命転換のチャンスだ。
 「冬は必ず春となる」
 信心を貫いた人は
 必ず幸福の大境涯に!



4、名字の言  日本人の傾向を「『深く静かに起ること』ができない」誡めたのは内村鑑三

 壮年の手帳には、黄ばんだ“一枚の紙”が挟まれていた。35年前の1月14日の出来事を報じた本紙だ▼1980年の同日、四国の同志1000人を乗せた客船が、池田名誉会長の待つ横浜港へ。当時、第1次宗門事件の嵐が吹き荒れていた。事件の根は、名誉会長と会員の絆を分断しようとする謀略にあった。そのさなか、「師弟の絆は何ものにも壊されない!」と宣言する一途な行動だった▼名誉会長は桟橋で迎えた。「これで勝った! 21世紀が見えた!」。先の壮年は、この航海を伝えた15・16日付の本紙にがくぜんとした。当時、名誉会長の行動は厳しく制約されており、その姿が載っていない。憤りを覚えた。「怒りを忘れないため」、本紙を折って手帳に挟んだ▼日本人の傾向を「『深く静かに怒ること』ができない。まことに彼らは、『永久に深遠に怒ること』が、いかに正しく崇高なことかさえ知らない」と戒めたのは、内村鑑三であった(『聖書之研究』大正13年4月10日)。御書に「瞋恚は善悪に通ずる」(584ページ)と仰せのように、「正義の怒り」は「正義の歴史」をつくるエンジンとなる▼壮年は5年前、あの航海から30年をもって、手帳から紙を外した。だが、「いざ」という時に立つ誓いは、心に刻み続ける。(側)



5、寸鉄

★ 理想があればこそ人生は偉大に―作家。妙法流布へ! 尊き同志と共に邁進

★ 東京・新宿の日。本陣の誇りは胸に赤々。模範の団結で創価の勝利へ疾駆

★ 大聖人の確信と情熱に触れれば信心の火が燃える―恩師。日々、御書を繙け

★ 会合・打ち合わせは短時間で価値的に。皆が伸び伸び戦えるよう工夫せよ

★ 新成人の8割「政治に期待できない」と。無関心では変わらぬ。鋭く監視を



6、グローバルインタビュー 世界の識者の眼  カナダ ブリティッシュ・コロンビア大学 チェン・ジンファ教授 

  情報技術による急速な地球一体化が進む一方で、国際社会は紛争やテロ、環境問題、経済格差など幾多の課題に直面している。今月26日で発足から40周年を迎えるSGIの運動が、世界の今、そして未来に果たすべき使命と役割は何か。新連載「グローバル・インタビュー──世界の識者の眼」では、それを浮き彫りにする。第1回は、チェン・ジンファ教授の声を紹介する。

仏教には対立を融和に転ずる力が

魅力を伝える努力が不可欠

★これまで教授は、仏教の思想に関心を持ち、研究を進めてこられました。そのきっかけは何だったんでしょうか?

 チェン教授 仏教について学ぶなかで、それが素晴らしい哲学の体系に基づく思想であることを知ったからです。同時に、その思想の核心が慈悲と愛にあることにも、深い共感を覚えました。
 釈尊は、人生は苦に満ちたものであるという現実を、厳しく見据えた「覚者」でした。しかし、それを直視したうえで逃避や厭世に陥ることなく、苦しみに包まれた人生を意味あるものとして肯定しました。
 その苦を乗り越え、苦難に意味を発見する智慧の源となったものこそ、慈悲と愛であったと私は考えています。
 この慈悲と愛こそが、特定の地域性や民族性を超えた、人間の普遍の倫理の核心となるものです。その人類共通の倫理が、異なる思想や文化の土壌にどのように受容され、根付き、発展しているか。そこに視点を置き、今、世界の各地を訪れて、研究を進めています。

★インドという特定の地域に生まれた釈尊の思想が、いかにして、その地域性と民族性を超え、普遍性を獲得できたかを検証する、貴重な研究ですね。

 教授  釈尊は、すべての生命が仏性を具えた存在であると説きました。
 特定の地域、あるいは文化の風土に身を置きながら、その眼は、地域性の殻を打ち破り、差異のこだわりを突き抜け、すべての生命が内奥に共有する精神の根源に向けられていたのです。それが、あらゆる制約を超えた普遍の思想を育む力となったのです。
 仏教が特定の人種や階層の人々を選ぶことなく、また、地域性を反映した戒律にこだわることなく、柔軟で開かれた思想として世界に受け入れられた要因がそこにあります。
 とはいえ、“普遍性を備えていれば、教えは自然に世界に広まる”と考えるのは早計といわねばなりません。異なる環境や思想風土に生きる人々に、教えの真髄を分かりやすく、説得力を持って伝えていく努力が不可欠なのです。
 企業がいかに魅力ある商品を製造したからといって、それだけで商品が売れるという保証はありません。
 次元は異なるとはいえ、宗教もまた、人々の精神の購買意欲を高めるために、その魅力と価値を言葉を尽くして語ってゆく努力を惜しんではならないのです。
 それができなければ、いかに普遍性を語ろうとも、仏教は発展するどころか、衰退の危機さえ招きかねません。
 逆にそれができれば、仏教は世界宗教として、ますます発展を遂げてゆくことでしょう。現代におけるSGIの世界への発展は、それを如実に物語っています。

平和・文化運動として現代化

★SGIは、今月26日で発足から40周年を迎えます。このような短期間に、世界に運動を広げることができた要因はどこにあるとお考えでしょうか。

 教授  池田SGI会長が仏教の現代化に成功したからです。現代化とは、すなわちグローバル化のことです。
 SGI会長は、深い洞察力を持ってそれを予見し、宗教を平和と文化の次元から捉え直し、新たな運動として世界に紹介してきました。
  その運動の先見性の証左として注目すべきは、西洋の人々の多くが、仏教を宗教というより新たな精神文化として受け入れてきたという事実です。そうした形での仏教の受容が多くの若者たちの関心の的となり、魅力の対象ともなっていったのです。
 その意味で、古風で異質な教義としてみられがちであった仏教の英知を、世界に通用する現代の言葉で語り、運動化してきたSGI会長の功績は大きいといってよいでしょう。
  逆に、それができない宗教は、時代と世界から取り残され。衰退の運命をたどるしかありません。

おっしゃるとおりSGI会長は、仏教の生命尊厳の思想を平和・文化・教育の運動へと昇華させ、世界に共感と理解を広げてきました。それは単に仏教の世界化にとどまらず、宗教の次元を超えた、世界の平和への貢献の道を開く運動といえるものです。

  教授  世界への宗教の貢献を語るうえで、まず確認すべきは、よき宗教とは、時代や民族の制約を超えた、普遍的な人間の価値観を説く仏教だということです。なかでも、すべての生命の尊厳を説く仏教こそ、永遠の輝きを放つ豊かな価値観を内包した宗教である、といえるでしょう。
 そのうえで私が感服するのは、SGI会長が平和を語り、平和を推進することによって、その永遠の価値観を現代の世界に伝え続けてきたことです。
 文明の未来にとって、平和の実現こそが最大にして急務の課題であることに、議論の余地はありません。それは即、すべての宗教に課せられた使命でもあります。それができなければ、宗教どころか人類文明そのものが消滅の危機に直面することを、私たちは知らねばならないでしょう。

武器ではなく言葉で解決

★宗教は今後、具体的にどのような形で世界の平和に貢献していくべきでしょうか。

 教授 今、世界で発生している多くの戦争や抗争の原因は宗教にあるといわれています。とすれば、宗教者にとっての最大の課題は、いかにして異なる宗教との融和への道を探り、問題の解決に導くか、ということになるでしょう。
 なかでも最大の課題は、キリスト教とイスラムの融和にあるといっても過言ではありません。仏教は、その難しい課題の解決に重要な貢献ができると期待されています。歴史上、他の宗教に比べて、物事を平和的に解決する智慧と伝統を育んできたのが仏教だからです。
  釈尊は、人々が異なる思想や利害によって対立しても、人間としての共通の論理に目覚めれば、紛争は武器ではなく言葉の力によって解決できると信じ、行動しました。私たちは今こそ、その模範に学ぶべきなのです。
 加えて、私は仏教の“学ぶ宗教”としての特質に注目しております。その源は慈悲の精神にあります。慈悲とは他人を真に思いやり、理解する心の異名でもあります。その思いやりと理解は、相手に心から耳を傾け学ぶ、開かれた対話によって達せられるものです。
  その心の所作が“学ぶ宗教”さらには“対話の宗教”としての仏教の資質を高め、宗教間の対話の橋渡しとしての役割も深めていくのです。
 現代において、その模範を示し続けてきたのがSGI会長です。
 そこに、会長の功績が高く評価される理由があるのです。



7、『新・人間革命』 第28巻  第1章「広宣譜」  (46)

  山本伸一は、「九州の歌」の歌詞を三番まで読み上げると、皆を見て言った。
 「九州には、気取りはいらないよ。そんなものは、一切かなぐり捨てて戦うんです。
 二番の歌詞の四行目を、私は『先駆の九州 いざ楽し』とした。これが大事なんです。
 広宣流布の活動には、生命の歓喜がある。題目を唱えれば唱えるほど、信心に励めば励むほど歓喜増益し、心は弾む。もちろん、苦しいことや悔しいことはあるが、信心の世界には、それに何倍も勝る喜びがある。
 楽しくて楽しくて仕方がないというのが学会活動です。決して悲壮感に満ちた世界ではありません。
 また、皆が楽しさを満喫して信心に励んでいくために、善知識である同志の連帯が、創価家族がある。家族ですから、悩みも、弱さも、ありのままの自分をさらけ出していいんです。上下の関係もありません。
 何でも語り合いながら、真心の温もりをもって互いに包み合い、励まし合っていく――それが創価家族なんです。
 人を励ませば、自分が強く、元気になる。人を包み込んでいけば、自分の境涯が、広く、大きくなる。仏道修行、学会活動は、自身を磨き鍛え、人生を楽しく、最高に価値あるものにしていくためにあるんです」
 励ましは、人を蘇生させ、心と心を結び、社会を活性化させていく草の根の力となる。
 伸一は、さらに歌詞に視線を注いだ。
 「三番に、『崩れぬ道』とあるのは、牧口先生、戸田先生の大精神を受け継ぎ、広宣流布に生きる、われら創価の師弟の道です。
 九州の皆さんが、学会を誹謗する僧たちによって、どんなに辛く、いやな思いをしてきたか、私はよく知っています。
 しかし、日蓮大聖人の正法正義を貫き通してきたのは学会です。正義なればこそ、魔は、さまざまな姿を現じて、競い起こって来る。したがって、何があろうが、一歩も退いてはならない。ますます意気軒昂に、一緒に創価の『正義の歴史』をつくっていこうよ!」



8、座談会 躍進の鐘を鳴らせ 【4】
 さあ使命と栄光の峰へ!

晴れ晴れと先駆の決意あふれる本部幹部会

神大震災から20年 災害への備えを怠らず

 竹岡男子部長 大晴天のもと、「九州総会」の意義を込め、福岡市の九州池田講堂で行われた「世界広布新時代第9回本部幹部会」の中継行事が16日から始まります(中継の会館と時間は各県・区で決定)。

 正木理事長 「世界広布新時代 躍進の年」「学会創立85周年」の開幕にふさわしい集いとなりました。皆さま、楽しみにして参加いただければと思います。

 原田会長 「晴れ晴れと大勝利の新春、誠におめでとうございます!」――池田先生はこう言われながら、会合にメッセージを寄せてくださいました。「この一年、日本全国、全世界のわが宝の創価家族の皆さん方が、健康で、ご長寿で、無事安穏にして所願満足の大歓喜の人生を躍進していかれますように、私は強盛に祈り抜いてまいります」

 橋元青年部長 さらに九州青年部の圧巻の大合唱に触れ、「広宣流布という、人類未到の大山脈への平和の挑戦は、いよいよ、これからです。今日からまた、共々に、新たな使命と栄光の峰に向かって、明るく賑やかにスクラムを組み、愉快な登攀を開始しようではありませんか!」とも言われました。

 杉本婦人部長 また、戸田先生の満115歳の誕生日である2月11日付から、小説『新・人間革命』が、新たな章に入ることも発表されました。

 吉井女子部長 タイトルは、大いなる道――「大道」です。戸田先生が、お好きだった言葉であることも教えてくださっています。

 原田 「今年も、私たちは、わが地域社会の大地に、仏縁という究極の幸福の種を蒔きながら、これからの地球社会をリードしゆく、麗しき人間共和の先駆のモデルを、賢く仲良く朗らかに、創り広げていこうではありませんか!」――この呼び掛けをかみ締めながら、本年も、池田先生と共に、団結第一で、広布と人生の山を勢いよく駆け上がっていきましょう。

学会は希望の灯台

 橋元 1月17日で阪神・淡路大震災から20年です。評伝『民衆こそ王者――池田大作とその時代』(潮出版社)第2巻に、当時の模様が詳しく書かれています。

 吉井 はい。読んでいて、涙が込み上げるほど、克明に描かれた震災当時の様子は、同時に、私たちに、「毎日を懸命に生きる勇気」と「“当たり前”の日常への感謝」を呼び起こしてくれます。

 正木 池田先生は2000年(平成12年)2月、兵庫の長田文化会館を訪問され、「私も応援を続けます。一生涯、お題目を送ります」と言われました。

 原田 「一生涯、お題目を送り続ける」――これが池田先生の心であり、学会の心です。

 正木 11日付の聖教新聞には、東日本大震災と福島第1原子力発電所の事故から3年10カ月がたった今の模様が、福島旭日〈分県〉・鹿島支部の同志の声や、体験談として掲載されていました。

 原田 池田先生に教えていただいた通り、学会は、最後の一人が立ち上がるまで、復興の応援をし続けてまいります。

 杉本 震災の際、多くの同志が心に刻んでいた指針――それは、「心の財は絶対に壊されない」「一番苦しんだ人に、一番幸せになる権利がある」「人生のすべてに意味がある」です。

 原田 これこそ、牧口先生、戸田先生、そして池田先生の不断の闘争によって創立85周年を迎える学会が、築き上げた不屈の哲学です。それは、この言葉を自身の人生の指針にして生き抜いておられる、幾多の学会員の方々の姿が証明しています。

 吉井 先生は阪神・淡路大震災の直後、対策本部であった関西文化会館での追善勤行法要に出席されました。そこで、「悪い象に殺された場合は地獄等に堕ちない」(御書65ページ、通解)との経文を引かれ、「震災等で亡くなられた場合も、悪象による場合と同じく、絶対に地獄に堕ちない」と強く言われました。

 正木 そして広宣流布へ戦い、生命に積んだ福徳は絶対に壊されないと断言され、「生死不二であるゆえに、再び私どもの広布の陣列に入ってこられる」と、御聖訓を拝して仏法の法理の上から話されました。

 原田 これが信心です。仏法に行き詰まりはありません。学会はこれからも、信心根本に、社会の灯台として、地域に“希望”を送り続けていきます。

油断と過信を排す

 橋元 震災から20年。私たちは、災害への備えを進めておくことが大切です。

 竹岡 近い将来、首都直下地震、南海トラフ巨大地震が予想される今だから、最悪の事態を想定しておく必要があります。

 杉本 津波が起きやすい地域であれば、避難経路。家の中であれば、「室内に閉じ込められない」ための対策などですね。

 竹岡 天井からつるされた照明器具の“揺れ止め”や、窓などのガラスが割れた際の“飛散防止用シート”は貼られているかなど、「物が落ちてこない」ための対策も重要です。

 杉本 「非常用持ち出し袋」の用意や、家族がバラバラになってしまった場合の待ち合わせ場所・連絡方法なども、事前に決めておきたいですね。

 原田 大規模な災害の時には、消防団や警察が、すぐに駆け付けられるとは限りません。ゆえに、“自助”“共助”に加え、近隣との付き合いを深め、“近助”の精神を養うことが大事との指摘もあります。油断と過信を排し、皆で万全の対策を整えましょう。



9、社説  きょう中等部結成50周年  総力をあげて若き友にエール

 「終始、池田先生の真心を感じ、まるで先生の側にいるような温かい気持ちになりました」「僕らがこうして切磋琢磨できるのは、先生が未来部をつくってくださったからなんだと感謝が込み上げました」
 今月12日に開催された、結成50周年を記念する中等部の大会。首都圏に住む1500人の男女中等部員の代表が集った。冒頭に挙げたのは、参加したメンバーから寄せられた声である。
 かつて池田名誉会長は綴っている。「最も鋭敏な中等部の年代に、妙法を唱え、広宣流布という最高の大目的を目指していくことが、どれほど大きな力となるか。私が、どうしても中等部を結成したかった理由も、ここにあるのです」と。
 50年前のきょう、中等部は結成された。この半世紀、未来っ子に対する名誉会長の姿勢は一貫して変わらない。
 結成から5年後。名誉会長は第1回中等部総会で、日興上人が中学生の年齢に当たる時に師・日蓮大聖人に仕え、人生の第一歩を踏み出したことに触れ、「中等部の時代こそ、一生の決め手である」と激励した。その後も、一人一人を励まし、時には哲学を語りながら、「未来を頼む」と万感の期待を寄せてきた。私たちは今こそ、師の心を寸分も違えずに受け継ぎ、実践に移していきたい。
 「子ども・若者白書」(平成26年度版)によれば、中学生の8割以上が悩みや不安を抱え、諸外国と比べて学校生活に満足していないと答えている。その一方、「国のために役立ちたい」との意識は高いという調査結果も出ている。“もっと分かってほしい”“もっと関わってほしい”と、大人に信号を発しているような気がしてならない。
 中学生は、大人の話を聞いていないようで、心は正面を向き、人の温もりを求めている。その魂の叫びに粘り強く耳を傾け、正確にキャッチできるかどうか。それが今、問われているのではないか。
 未来部担当の青年リーダーに未来部時代の思い出を振り返ってもらうと、「担当者が熱心に関わってくれたから、今の自分があります」と声を揃え、感謝の言葉を語る。大人の熱意は必ず伝わるものだ。
 無限の可能性の大地に養分を注ぐように、自身の師匠との原点、信仰の確信を、自信を持って語りたい。わが地域の中等部員が必ずや大樹と育つことを信じ、未来本部長、未来部育成の担当者を先頭に、総力を挙げてエールを送っていこう。



10、きょうの発心  諸法実相抄 1360㌻ 【報恩の心で広布拡大に率先】

御書 日蓮一人はじめは南無妙法蓮華経と唱へしが、二人・三人・百人と次第に唱へつたふるなり、未来も又しかるべし、是あに地涌の義に非ずや(諸法実相抄、1360ページ・編549ページ)

通解 はじめは日蓮一人が南無妙法蓮華経と唱えたが、二人・三人・百人と次第に唱え伝えてきたのである。未来もまたそうであろう。これが地涌の義ではないだろうか。. 

 一人から一人へと、広布が拡大しゆく方程式を教えられた一節です。

 創価大学1期生で日本人学校に赴任する夫との結婚を機に南アフリカ共和国へ。出発前、創価大学で池田先生に激励していただき、南アの友の幸福に尽くす決意を固めました。現地で唱題に励むなか、同居していた家主の奥さまから「壊疽で夫の足の切断を宣告された。祈ってほしい」と嘆願されました。私たちは、その夫婦と一緒に御本尊に向かい、真剣に祈りました。その結果、切断を免れることができたのです。
 また、同居の女性を折伏することができました。彼女は妹とおじを折伏しました。それから30年。現在の南アSGIの発展には目を見張るばかりです。アフリカで生まれた長男は創大を卒業し、男子部で頑張っています。
 昨年は、法華講救済など広布の戦いを進め、11・28「県の日」を荘厳。富士宮特区幹部会も今月で328回を数えました。
 先生・奥様のご恩に報いるため、地涌の使命に生き抜きます。
◆静岡・富士正義県総合婦人部長 櫻井 淳子



【社会の情勢】
 

◆ 社会保障増で過去最大 96兆3420億円  閣議決定 15年度予算
◆  保育士試験年2回に  16年度から 政府方針
◆ 老朽原発5基廃炉へ   月内にも自治体と調整 電力5社
◆ 「テレビ通販で売り上げ増を」──注文来ずトラブルに

2015/1/16(金)の聖教

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2015/1/16(金)の聖教


1、仏法源流の国 インドで新春の研修会

  インド創価学会の首都圏幹部研修会が4日、ニューデリーのインド国際平和会館で開催。SGI(創価学会インタナショナル)発足40周年の本年へ、かつてない拡大を成し遂げた仏法源流の国インドの友。研修会は、皆で勝利をたたえ合い、新出発する集いとなった。
 シッダンタ・サクセナ男子部長の体験発表などに続き、ノイダ総合本部を代表してプージャ・カルキ総合本部女子部長が活動報告。
 ビシェーシュ・グプタ議長は「生死一大事血脈抄」を講義し、創価の人間主義の哲学を広げ、世界広布に先駆しようと訴えた。



2、御書とともにⅡ 名誉会長が指針を贈る【44】妙法流布の人は世界の宝

御書 妙法の五字を弘め給はん智者をばいかに賤(いやし)くとも上行菩薩の化身か又釈迦如来の御使いかと思うべし(法華初心成仏抄、550㌻)

通解 妙法蓮華経の五字を弘められる智者に対しては、いかに賤しくても、上行菩薩の化身か、または釈迦如来の御使いかと思うべきである。

【同志への指針】

  どんなに財宝を贈っても、その人の宿命を転換し、永遠に幸福にすることはできない。妙法を持(たも)たせることは、その人の生命を永遠なる幸福の軌道へとリードすることだ。これほどの善はない。
  大聖人に直結し、広布に生き抜く弘教の人こそ、最も尊貴な「世界の宝」の存在だ。
 今この時に躍り出た「地涌の誇り」を胸に、大仏法を生き生きと語り、弘めゆこう!



3、わが友に贈る

 行事を陰で支える
 役員の皆様、寒い中
 本当にありがとう!
 風邪をひかないように。
 尊き献身を諸天も賛嘆!



4、名字の言  町の復興を引っ張っていった、いわき市の「常磐ハワイアンセンター」

 「フラガール」で有名な福島県いわき市のレジャー施設「スパリゾートハワイアンズ」が15日、創業50年目を迎えた。東日本大震災では〝復興の象徴〟ともなった同施設。避難所への慰問から始まったフラガールの「全国キャラバン」の様子は映画にもなり、その姿に勇気をもらった人も多いだろう▼ハワイアンズは、開業自体が「復興」を使命にしていた。かつて炭鉱で栄えたいわき市の常磐地区。エネルギーの主役が石油に移り徐々に活気を失う。この危機を救ったのが、前身の「常磐ハワイアンセンター」だった▼炭鉱では迷惑な存在に過ぎなかった、地下から湧き出る温水を利用した施設だ。炭鉱作業員らが従業員に、その娘たちがフラガールになり、失敗の予想を覆して、町の復興を引っ張っていった▼いわきには「一山一家」という言葉がある。ホテルハワイアンズの下山田敏博支配人(当時)が本紙で語っていた。「危険を伴う炭鉱の暮らしでは石炭の山で働く全ての人が家族であり、助け合いの精神が息づいています」▼どんな逆境にも必ず活路はある。それを見いだし、生かす条件は、人の心が一つの方向へと結ばれていることだ。人間が変われば、環境は変わる。福島には、それを証明する歴史と可能性が満ちている。(山)



5、寸鉄

★  女子部ロマン総会が各地で。「躍進の門」開く自由闊達な対話を!皆で応援

★ 愛知婦人部の日。師弟の「この道」歩む堅塁の母。希望の薫風をわが地域へ

★ 本部幹部会の中継行事に未来部員と共に参加を!限りなき使命の友を育成

★ 恩師「悩みを祈りに変えれば全てが功徳になる」。変毒為薬の大賢者たれ!

★ 農水産物の輸出額が過去最高。和食ブーム等で。知恵と工夫で好機は拡大



6、響き合う魂 SGI会長の対話録  第54回 アメリカ元国務長官  キッシンジャー博士 旅人よ、道はない。道は歩くことによってできる。

  “人物評価について、どのような基準をお持ちでしょうか”
 キッシンジャー博士に、池田SGI会長が聞いた。博士は、アメリカの国務長官を務め、世界各国のリーダーと丁々発止の交渉を繰り広げてきた、世界を動かす立役者である。
 答えは明快であった。
 「私の変わらざる信念は、交渉の相手の人物を理解することがきわめて重要だということです。相手の知性ではなく人格です。しかし人生における困難な問題はすべて、賛否両論が知的レベルで真っ二つに別れた場合に起きるのです。
 ですから、いくつかの可能性の中から一つを選択する場合に人格がカギとなるのです」
  1986年9月3、4の両日、東京での計6時間にわたる対談での、やりとりである。後に語らいは、対談集『「平和」と「人生」と「哲学」を語る』として発刊された。
 2人の出会いは、小雪が舞うアメリカの首都ワシントンだった。国務長官の博士が、国務省の執務室でSGI会長を待っていた。75年1月13日である。
 SGI会長が73年1月に、ベトナム戦争終結を呼び掛けるニクソン大統領宛の書簡を、当時、大統領補佐官だった博士に託して以来、手紙のやり取りが続いていた。訪米の際には立ち寄ってほしいと、博士から歓迎の意が示されたことを受けての訪問となったのである。
 あいさつ、会談風景の撮影が終わると、通訳一人だけを介して、2人は向き合った。
  「率直に伺いますが、あなたたちは、世界のどこの勢力を支持しようとお考えですか」
 博士が“直球”を投げてきた。まさに、知識でなく人格、すなわち、どんな思想・信念で動いているかを見きわめようとする、短いが鋭い問いである。
  もちろん、SGI会長が前年にソ連、中国相次ぎ訪問し、コスイギン首相、周恩来総理らと会った事実が前提である。
 即座にSGI会長が答えた。
 「私たちは、東西両陣営のいずれかにくみするものではありません。中国に味方するわけでも、ソ連に味方するわけでも、アメリカに味方するわけでもありません。私たちは、平和勢力です。人類に味方します」
 博士の顔に微笑が浮かんだ。
 会見を終える時、博士は言った。「また、友人としてお会いしたい。これからも連携を取り合いましょう」

                                       

  米中接近、米ソのデタント(緊張緩和)、ベトナム戦争からの撤退、中東和平交渉など、まさに“歴史を書き換えた”博士の実績には、枚挙に暇がない。
 その外交哲学は、理想主義とは対局の「冷徹な現実主義」と評されるが、博士を語るのに、それでは舌足らずだ。
 現実主義にも、2種類ある。一つは、現状を追認するだけの「現実追従主義」。もう一つは、理想を持ちながらも冷静に実現可能性を見きわめ、打開の手を打っていく、責任感に裏打ちされた現実主義である。まさに後者が博士であり、そこに、SGI会長とを結ぶ接点があった。
 博士はSGI会長に語った。「どんな偉大な事業も、はじめは、すべて『夢』に過ぎなかったのです。前人未踏の道をひとり征く──それを地でいったのが、71年7月、極秘裏に訪中して周総理と会見し、ニクソン大統領の訪中、米中国交正常化に道筋を付けたことである。
 博士はSGI会長に、フランスのドゴール大統領らと共に周総理を「最も傑出した人物」として挙げた。「周恩来総理は私も同じです」とSGI会長。
 88年7月の語らいの折には、博士から、電撃訪中の際の、総理との“秘話”も紹介された。
  国務長官を退いた後も、博士は、米外交に影響力を持つ重鎮として、注目を集め続ける。2007年に発表した、核兵器廃絶を求める共同提言は、核抑止戦略の当事者だった人物の発言として重大な意義を持つ。
 SGI会長との語らいは計8度。創価大学で、ともに東京・足立青年部の文化祭を鑑賞したこともある(87年9月)。
 8度目は、96年6月17日。同月、SGI会長がキューバでカストロ国家評議会議長と会う予定を知ると、ニューヨークの宿舎に滞在中のSGI会長を、博士が訪ねてきた。同年2月、キューバが米民間機を撃墜し、両国関係は悪化していた。
 博士は関係の改善を願い、SGI会長のキューバ訪問に強い期待を寄せる。そしてSGI会長は、議長と会見した際、博士の真情を伝えたのである。
 博士との初会見から40年。そして、会見から13日後の26日、グアムでSGIが発足して40周年。SGIは192カ国・地域となり、博士と語り合った世界平和の道は大きく広がる。
 昨年末には、米国とキューバが国交正常化交渉を開始するとのニュースが飛び込んできた。
 博士の大著『外交』の結びには、こうある。
  「旅人よ、道はない。道は歩くことによってできてくるのだ」



7、『新・人間革命』 第28巻  第1章「広宣譜」  (47)

  山本伸一は、作詞した「九州の歌」に、「火の国の歌」という題名をつけた。
 すぐに、この歌詞に九州の友が曲をつけて、七月二十四日に熊本市体育館で行われた熊本支部結成二十周年を記念する県総会で披露されることになる。
 古来、「火の国」と呼ばれてきた熊本から、九州方面歌「火の国の歌」は、九州全土に新たな歓喜の波動を広げていったのである。
 七月十九日、伸一は、岡山文化会館で、九州代表との協議会を終えると、「中国の歌」の推敲に入った。
 午後十時前、歌詞が出来上がった。
 この歌は、二十二日に鳥取県の米子文化会館で開催される本部幹部会で、発表する予定であった。作曲も急がなくてはならない。
 伸一は、中国方面の幹部に伝えた。
 「まだ、細かい部分は手直しをしますが、これで作曲を始めてください」
 彼は、さらにそれから、「中部の歌」の作詞を始めた。この指導行では中部も訪問することになっており、中部長から、「その折に、『中部の歌』を発表していただければ……」との要請があったのである。
 翌二十日午後、伸一は、岡山を発ち、鳥取県の米子に向かった。
 これまで、本州の日本海沿岸部で、本部幹部会が行われたことはなかったが、伸一は、あえて、鳥取での開催を提案したのである。それは、「広布第二章」とは、これまでに、あまり光が当たらなかった新しい地域が、広宣流布の表舞台に登場する時代であると考えていたからだ。
 また、鳥取でも、宗門による迫害の嵐が吹き荒れるなか、同志は、「御書に仰せの通りだ!」との確信に燃えて活動に励んでいた。
 「陰で黙々と頑張り続けている人、苦しんできた人のところへ、真っ先に足を運ぶ!」――それが伸一の信念であった。
 最も大変な思いをしている人たちのなかに飛び込み、力の限り励ます。そこに仏法者の生き方があり、学会の発展の原動力もある。



8、社説  あす阪神・淡路大震災20年  より良き人生と社会を考える時

  池田名誉会長は関西広布20年の節目に句を詠んだ。「新たなる/過去より未来に/二十年」。いかなる時も、頭を上げて前へ、未来へ――大関西の〝負けじ魂〟を築き上げたのは、友の胸深くに刻まれたこの一念にほかならない。
 阪神・淡路大震災から、あす17日で20年となる。6434人の生命を奪った大災害。慟哭の記憶は、時が経過したからといって癒えることはない。その後も、東日本大震災はじめ大規模な自然災害が続く。今後30年の間に大地震や津波などが列島を襲う危険も指摘されている。
 震災20年の節目。私たちは、どのような生き方をすべきか、社会を目指すべきか、深く考える時である。
 大震災が起きた1995年は「ボランティア元年」といわれる。被災地には延べ約140万人のボランティアが足を運んだ。その中にあって、学会員の行動は地域の希望となった。
 自らも被災しながら、崩れた家屋から住民を助け、連日、一軒一軒を訪ね歩き、友の安否の確認に回ったリーダー。青年部の「バイク隊」は、がれきが塞ぐ道なき道を進み、救援物資を運んだ。ドクター部や白樺会・白樺グループは救護に徹した。
 マニュアルがあったわけでも、指示されたわけでもない。日々の学会活動で学び、実践してきた「抜苦与楽」の信念と自発能動の心意気が、おのずと現れたのである。時代がどのように変わろうとも、根底に「人のため」との価値を置き、行動する人生でありたい。
 地域コミュニティーが崩れた所も多い。自治会や老人会の再構築、復興住宅で新住民の交流を図る「ふれあい喫茶」――ここにも学会員の姿があった。日頃から心に刻んできた「其の国の仏法は貴辺にまかせたてまつり候ぞ」(御書1467ページ)との御聖訓が、自分の周りを幸福に、という使命を貫かせた。
 被災地は、整備された一方で住民の流動も多い。いずこにあっても、自分が住む場所にしっかりと根を下ろし、隣人・同志と共に〈希望のふるさと〉建設へとまい進したい。
 関西の20年の歩みは、東北の友の希望ともなっている。あす17日、神戸市の関西国際文化センターでは、兵庫県と東北の青年部の手で合同の復興主張大会が開かれる。企画展示「負けたらあかん! 負げでたまっか! フォトエッセー展」も始まる。
 過去から未来へ――「1・17」は、前を向いて進む新生の決意の日である。



9、きょうの発心  経王殿御返事 1124㌻ 【病に負けない心を両親に教わる】

御書  此の曼荼羅能く能く信ぜさせ給うべし、南無妙法蓮華経は師子吼の如し・いかなる病さはりをなすべきや(経王殿御返事、1124ページ・編569ページ)

通解  この曼荼羅(御本尊)をよくよく信じなさい。南無妙法蓮華経は師子吼のようなものである。どのような病が、障りをなすことができようか。 . 

 唱題によって、どんな病にも負けない境涯を築くことができるとの慈愛の励ましです。

生前、両親はそろって肺結核で入院。母は脊椎カリエスにもなり、病苦のどん底でした。そんな1954年(昭和29年)にわが家は入会。その後、体調が回復し、2人とも退院することができたのです。しかし、私が3歳の時に父は再入院し、亡くなるまで病床にいました。
 今から数年前のことです。ある地区の座談会で、私の父を知っているという同志に出会いました。聞けば、父が入院していた病院で看護師をしていたとのこと。悩みがあると、父は信心の激励をしてくれたそうです。病床にあっても信心を貫く父であったことをあらためて知り、感動しました。
 私は両親から、病弱でも心は負けない、という生き方を教わりました。もちろんそれは、創価家族の支えがあってのことでもあります。感謝は尽きません。
 皆さんに、また師匠に恩返しをするためにも、同志を徹して励まし、わが県の皆が「勝った!」と言える歴史を築いてまいります。
◆青森戸田県長 佐藤雅敏



【社会の情勢】
 

◆ 地方提案「実現」5割に 権限委譲など 政府
◆  有休消化 企業に義務付け 厚労省案
◆ ベア6000円以上を要求 春闘方針決定 自動車総連
◆ 営業秘密の保護強化 経産省有識者会議
◆  豪産牛肉、関税引き下げ
◆ 認知症チェック強化へ 75歳以上ドライバー対象に 警察庁
◆ 自殺者 5年連続減少  2万5千人


2015/1/17(土)の聖教

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2015/1/17(土)の聖教


1、きょう兵庫大阪でルネサンス勤行会 神戸では復興青年主張大会

  きょう17日は「阪神ルネサンスの日」。20年前(1995年)に発生した阪神・淡路大震災では、兵庫県下を中心に6434人の死者、4万3792人の負傷者が出た。
 その年の秋、池田名誉会長は兵庫へ。名誉会長の提案で開かれた「希望総会」の席上、1月17日が「阪神ルネサンスの日」として、復興への誓いの日と定められたのである。
 きょう午前11時から兵庫・大阪の4会場で追善勤行会が厳粛に営まれる。
 また神戸では、復興青年主張大会が開催される。



2、名誉会長と共に 新時代を駆ける 【2】  信心は三世永遠の希望の光

  今、全世界の同志が喜々として広宣流布大誓堂に集い来る。
 その求道の友は、一昨年秋の落成以来、104カ国・地域に及ぶ。本当に尊いことである。
 「世界広布新時代 躍進の年」の年頭に当たり、私も広宣流布大誓堂で勤行・唱題した。全同志の健康・幸福・勝利を深く祈念するとともに、阪神・淡路大震災から20年を迎え、亡くなられた方々に追善回向の祈りを捧げた。
  生命は永遠である。題目の光りは全宇宙に届く。太陽の仏法は全人類を照らし、いかなる宿命をも転換していける。
 日蓮大聖人は、家族を亡くされた婦人に「同じ妙法蓮華経の種を心に・はらませ給いなば・同じ妙法蓮華経の国へ生れさせ給うべし」(御書1570㌻)と仰せになられた。
 妙法の同志は、生死を超えて一体である。今、皆様が、友のため、社会のため、希望を胸に、一歩一歩進みゆく姿を、故人もきっと喜び見つめておられるにちがいない。

                                  *  *

  人生は幸福になるための戦いだ。学会は、一番苦しんでいる人、一番悲しんでいる人を、最大に大事にしていくのだ。
 何があっても負けてはいけない。張りのある勤行・唱題で、あらゆる障魔を打ち破っていくのである。今は、辛いことや悲しいことがあっても、信心さえ忘れなければ、将来、必ず勝ち越え、悠々たる境涯になる。
  楽しく、賑やかに、女子部の「ロマン総会」も始まった。戸田先生は女子部の友に「振舞によって、仏法を理解させていけばいいんだよ」と大誠実の励ましの心を教えられた。人間が最も人間らしく輝き、対話を交わし、友情と信頼を結びゆくのが、広宣流布である。
 皆のお陰で不思議な「時」を迎えている。忙しくてまた苦労をかけるけれども、日本のため、世界のために、断固、戦おう!  ともどもに新しい歴史をつくってまいりたい。



3、わが友に贈る

 人生を勝ち開く
 智慧と希望は
 御書の中にあり!
 一節でもいい。
 日々拝読に挑戦を!



4、名字の言  阪神・淡路大震災から20年 失ってはならない「心」がある。

 「私たちは神戸の復興と共に成長してきました。これからも決して阪神・淡路大震災のことを忘れません」。先日、神戸市で行われた成人式で、新成人の代表が宣言した「はたちの誓い」だ▼きょう、阪神・淡路大震災から20年の節目を迎えた。今年の新成人は、「震災を経験した最後の世代」。だが、生まれた時に起きた出来事の記憶はない。彼らの胸に刻まれている震災とは、「周囲が語り残した記憶」だ▼「風化」とは「心にきざまれたものが弱くなって行くこと」(『広辞苑』)。経験した人が減っていくことは止められないが、時が経過しようとも、失ってはならない「心」がある。かつて、神戸市内の被災者を対象にしたアンケートでは、半数以上の人が「助け合う心」を震災の教訓として挙げた。この「心」を世代から世代へ受け継ぎたい▼御書に「心の一法より国土世間も出来する事なり」(563㌻)と。かつて池田名誉会長は、この御聖訓を通し、わが町を人間共和の楽土にと祈り、奮闘してきた兵庫の同志を最大にたたえた▼形あるものは壊れても、「心」は壊れない。あの震災があったから強くなれた、優しくなれた、そして、助け合い励まし合う社会が築かれた――そうなることを真の「復興」と呼びたい。(芯)



5、寸鉄 

★  阪神・淡路大震災から20年。不屈の復興は世界の希望。公助・共助を更に

★ 「日夜朝暮に又懈らず磨くべし」大聖人。爽快な勤行で今日も生き生きと

★ 苦しみは人を強くするか砕くか―哲人。苦難は飛躍のバネ。信心が原動力

★ 学会は指導主義―戸田先生。一緒に祈り動き成長。「共に実践」が育成の鍵

★ 活断層の未確認場所にも大地震の危険性。対策急げ。日々の備えが命守る



6、『新・人間革命』 第28巻  第1章「広宣譜」  (48)

   岡山駅から米子駅までは、特急列車で三時間足らずである。山本伸一は、列車が走りだすと、「中国の歌」の歌詞を読み返し、推敲し始めた。彼は、この歌を、広宣流布の情熱がほとばしる力強いものにしたかった。
 一番の「ああくれないの あの友と」の箇所では、燃え立つばかりの、はつらつとした中国の同志の姿を描きたかった。思索の末に、「ああ紅に 友は燃え」となった。
 二番の二行目は、「友どちの」となっていたが、そこは、「友どちと」とした。四番の最後も、「歴史あり」を、「歴史輝く」に直した。
 車窓には緑したたる山々が迫り、高梁川の清流が白い飛沫を上げながらうねっていた。
 数カ所を手直しした伸一は、「続きはあとにしよう」と言って、歌詞を封筒に入れた。
 同行していた妻の峯子は、ほっとした表情を浮かべた。休みも取らずに作詞を続ける伸一が、心配でならなかったのである。数日前から、彼は体調を崩していたのだ。
 だが、決意のこもった声で、彼は言った。
 「これから、『四国の歌』を作ろう!」
 中国に続いて訪問する四国では、「四国の歌」を発表したいと考えていたのだ。
 伸一は、近くの席に座っていた、副会長で四国総合長の森川一正に語りかけた。
 「四国は、今、大発展を遂げようとしている。香川と高知には研修道場も誕生し、各県にも、次々と立派な大会館が整いつつある。皆、満を持して、新しい船出を待っている。
 かつて四国からは、坂本龍馬や板垣退助らが歴史の大舞台に躍り出て、新しい日本を築く力となっていった。広布第二章の新しい担い手も、四国から出ると私は確信している。
 四国の皆さんも、宗門のことで、大変な思いをされてきた。しかし、これを乗り越えれば、皆がもっと強くなれる。何があっても微動だにせぬ力をつけて、時代を変えていくんだ。
 四国出身の正岡子規は、同郷の友・秋山真之に、『いくさをもいとはぬ君が船路には風ふかばふけ波たゝばたて』(注)との歌を詠み、贈っている。四国は、この心意気でいくんだ」
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■引用文献
 小説『新・人間革命』 の引用文献  注 「竹の里歌」(『日本近代文学大系16 正岡子規集』所収)角川書店



7、世界広布新時代第9回本部幹部会  九州総会から
団結の力で新たな勝利を 原田稔会長

「1・26」SGI発足40周年から栄光の「5・3」へ

  一、創立85周年の開幕を記念する「世界広布新時代第9回本部幹部会」ならびに「九州総会」の開催、誠におめでとうございます。

 一、先月14日に投開票された衆院選で、私たちが支援する公明党は、9小選挙区で完勝。比例区でも、東北ブロック、南関東ブロック、東海ブロック、そして、九州・沖縄ブロックで見事、議席増を果たし、現行の小選挙区・比例代表並立制となって以降、最多の計35議席を得ることができました。大勝利、本当におめでとうございます(拍手)。

昨年1年間の友の尽力に感謝

  一、広布部員の皆さまにおかれましては、仏意仏勅の学会を守り、発展させ、世界広布への勝利の道を大きく開いてくださる真心の財務に、あつくあつく、御礼申し上げます。誠にありがとうございました。
 併せまして、昨年も一年間、陰で学会を支えてくださった各種役員・担当、会場提供者の皆さま、本当にありがとうございました。本年もよろしくお願い申し上げます。
 とりわけ、「無冠の友」(配達員)の皆さま、雨の日も、風の日も、雪の日も、いつもいつも、ありがとうございます。ご健康と無事故を、毎朝、真剣にご祈念していきます。
 そして、昨年の教学部任用試験では、地区2人の教学部員が新たに誕生しました。合格された皆さま、大変おめでとうございました。学会の教学試験は、挑戦したこと自体が勝利でする本年も、行学の二道に、ますます皆でまい進していきましょう。

 一、本年は1975年1月26日のSGI発足から40周年。その淵源に、どのような池田先生のお心が込められているのか。
 この年の1月、先生はアメリカの各都市を歴訪されました。この訪米には私も同行させていただきましたが、文字通り、今日の大発展への「因」を凝縮する1カ月でありました。
 先生は、1月6日、西海岸のロサンゼルスからアメリカへ入られました。8日には東海岸のニューヨークへ移動。当時のワルトハイム国連事務総長と会談され、次はワシントンDCへ。キッシンジャー国務長官と会談するなどの後、シカゴでは、世界の十指に入ると言われるシカゴ大学を訪問。次いで再びロサンゼルス、さらにハワイを訪問されて、グアムに到着。
 そして26日、世界51カ国・地域のメンバーと共に、歴史的な「世界平和会議」に出席され、SGIが誕生したのであります。
  気温差の面だけ見ても、最初の訪問地ロサンゼルスが初夏の陽気。その次のニューヨークは真冬の寒さ。次いで雪景色のワシントン。シカゴにはいると氷点下十度の氷の世界。そこから、すぐさま温かなロサンゼルスへ逆戻りし、そのまま常夏のハワイ、そしてグアムへ、という状況です。超過密スケジュールに長距離の移動、加えて、この寒暖差──体力面だけでも、どれほど過酷だったか。
 たとえば、ワシントン郊外のアーリントン墓地で「無名戦士の墓」に献花した際は、実に氷点下2度という寒さでした。しかし池田先生は、戦没者に礼を尽くされ、なんとコートを脱いで献花をされました。先生の真心に、現地の人々も大変に感銘を受けておられました。
 先生にならい、私も思いきってコートを脱ぎましたが、それはそれは大変な寒さだったのを鮮明に覚えております。
 しかし先生は、ずっとお元気で、しかも分刻みの間隙を縫っては、いずこの地でも、一日に何十人、何百人という現地のメンバーと会い、渾身の激励を重ねておられたのです。
 道中。私は先生に、驚きの念を率直に申し上げました。すると先生は、その真情を、こう語ってくださいました。
 「私は、ただ戸田先生のため、会員のために戦っている。学会を守るためには、勝つ以外ない。命すら差し出した思いである。だから強い。一人の人間の力が、どれほどのものであるか。正しい人間が、どれだけ強いのか、ということを証明しようとしているんだ」と、このように指導いただいたのです。
 「勝利のために、命すら差し出した思いで戦う」──この先生の激闘を見るとき、池田門下生ならば、まだまだ自分も、10培、100倍と戦える。こう襟を正さずにはおられません。
 

「躍進」の本年を勢いよく出発

 一、さあ、新時代の「躍進」への第一歩は、「箱根駅伝初出場」という、新たな歴史の一ページを開いた、創価大学駅伝チームの力走によって、力強く踏み出されました。
 御聖訓に「此の経文は一切経に勝れたり地走る者の王たり師子王のごとし」(御書1310㌻)と仰せです。
 先生の会長就任55周年の「5・3」を目指し、「1・26」から「伝統の2月」へ、私たちも、あの“感謝と団結の襷(たすき)”をつなぐ思いで、勢いよく、「広布の山」を駆け上がっていこうではありませんか。



【社会の情勢】 

◆ 阪神大震災 きょう20年 記憶風化、人口減少など課題
◆  災害対策に万全期す  教訓生かし危機管理強化 政府
◆ 女性管理職の割合微増 公務員 地方7%・国家3%
◆ 世界経済、逆風に直面 日本のTPP合意へ期待  IMF
◆  インフル警報レベルに 患者200万人超 感染研
◆ 米、対キューバ制裁緩和 16日から渡航・金融で実施

2015/1/18(日)の聖教

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2015/1/18(日)の聖教


1、「阪神ルネサンスの日」勤行会 全犠牲者を追善 不屈の20年・新たな誓いの出発

  「阪神ルネサンスの日」勤行会が、阪神・淡路大震災から20年の17日、兵庫と大阪の4会場で行われ、震災で犠牲になった全ての方々を懇ろに追善した。
 池田大作名誉会長はメッセージを寄せ、関西家族の復興の歩みは「不撓不屈の軌跡」であるとたたえた。
 友は、さまざまな思いを胸に秘めて、この日を迎えた。
 神戸市中央区の兵庫池田文化会館には、池田洋子さん(地区婦人部長)が母の大杉房枝さんと孫の池田真美亜さんと参加した。
 震災で倒壊した阪神高速道路のすぐ側にあった母の自宅は全壊。父が犠牲に。がれきの中から助け出された母は、池田さんのもとへ身を寄せた。そこで本紙を目にするようになり、何があっても明るい笑顔で進む同志の姿に感銘して入会。「いろいろなことがありましたが、信心根本に乗り越えてこれました。娘に感謝です」
 池田さんは、中学2年の孫を見ながら言った。「普段は震災のことをあまり話さないんですが、きょうはひいおじいちゃんが亡くなった日やから、一緒に祈ろうと誘いました。この子は震災を経験してないけど、震災の教訓を生かし、苦難に負けない強い大人になってほしい。次の世代に伝えるためにも。震災の記憶を絶やさないためにも」
 孫の真美亜さんは、「私も、つらいことがあっても乗り越えていける自分になろうと思いました」と語った。
 神戸市長田区の長田文化会館には、20年の節目に初めて勤行会に駆けつけた友の姿も。北海道の石橋敏明さん(札幌・宝城北区副区長)。震災当時は、長田区の地区部長。町は燃え、被害の大きさにがくぜんとしたが、被災者のために不眠不休で動いた。「あの時、人のつながりが、どれほど大切かを痛感しました。友に希望を送った分、自分が強くなる――震災で学んだこの原点を実践します」。石橋さんは仕事で北海道に転勤したが、民生委員や町内会役員を10年以上続けている。
 西宮市で生まれ育った二十歳の江崎栄花さん(華陽リーダー)。
 震災当時は生後5カ月。地震が襲ったのは夜泣きをして母が授乳をしているさなかだった。震災の記憶はないが、多くの命を奪ったことを後に知る。命の尊さを実感した江崎さんは高校2年の時、東日本大震災の被災者へ希望を送ることをテーマに描いた作品が「こうべ市展」市長賞に。現在、芸術大学でデザインなどを学ぶ。「自身の描く作品を通し、命の尊さや世界平和を啓発していきたい」
 震災時、励ましの最前線で指揮を執った、大西副会長は言った。
 「私たち一人一人に『忘れたいこと』『忘れないこと』『忘れてはならないこと』があります。私たちが『忘れてはならないこと』――それは、この20年、池田先生・奥様はじめ、全国、全世界の同志の祈りと励ましに支えられて、きょうを迎えることができたことです。
 きょうは、新たなる20年へ、誓いの出発の日です」

      ◇ 

 兵庫池田文化会館の法要では、田中喜美江さんが20年の歩みを語った後、韮沢東北総合長が東北の被災地の思いを伝え、「神戸の復興が東北の希望」と強く語った。
 山内関西長は「励ましの絆を大きく広げ、新たな20年を開こう」と強調。広崎総兵庫長、勝本関西婦人部総合長があいさつした。
 長田文化会館の法要では、松本雅子さんが体験発表。中嶋総兵庫婦人部副総合長、西山関西総合長らが励ました。西宮市の西宮平和講堂の勤行会では、巽愛子さんの信仰体験に続き、森田真紀さんのピアノ演奏に合わせて松本雅美さんが独唱を披露。長田総兵庫婦人部総合長、西口副理事長が激励した。
 関西文化会館の法要では、岡本総大阪長と直里同婦人部長が希望のスクラムの拡大をと力説。藤原関西副総主事があいさつした。

名誉会長のメッセージ

一番苦労した人が一番幸福に

 今朝は、皆様方のもとに伺って、ご一緒に勤行会に臨む思いでおります。
 あらためて、お亡くなりになられた、全ての方々への追善回向を祈念し、懇(ねんご)ろに題目をおくらせていただいております。
 生死は不二であり、妙法で結ばれた我ら創価家族は、必ず常楽我浄の旅を永遠に離れることなく続けゆけることを、私は確信してやみません。
 あの日より20年――愛する大兵庫、そして大関西の同志の皆様が刻んでこられた復興の年輪は、あまりにも尊く、あまりにも誇り高い不撓不屈の軌跡であります。
 皆様方は、最も崇高な学会精神、関西魂の真髄を発揮され、世界第一の希望と励ましのスクラム固く、「三変土田」「立正安国」の大闘争を、敢然と成し遂げ、勝ち超えてこられました。
 日蓮大聖人は、いかなる試練にも負けない、皆様方の最も強く深い団結の勝利を、これほどの「未来までの・ものがたり(物語)」(御書1086ページ)はないと労い、讃えて下さっているに違いありません。
 御聖訓には、「総じて日蓮が弟子檀那等・自他彼此(じたひし)の心なく水魚の思いを成して異体同心にして南無妙法蓮華経と唱え奉る処を生死一大事の血脈とは云うなり」(御書1337ページ)と仰せであります。
 これからも、兵庫家族、関西家族は、いよいよ「自他彼此の心なく水魚の思いを成して」前進していってください。
 東北の同志たちとの異体同心の絆も、未来永遠に人類を励まし、地球社会を励ましゆく黄金の光です。
 私も一生涯、一番苦労された、わが兵庫、わが関西が、一番幸福と功徳の太陽が輝きわたる常寂光の都であれと、懸命に祈り続けてまいります。
 どうか、健康第一で、共々に生きて生きて生き抜いて、常勝の大行進をいつまでも、楽しくにぎやかに、貫き通していきましょう!



2、池田名誉会長 光の言葉 幸福の曲 心に「希望の春」もつ人は強い

  人生を、生きて生きて
 生き抜くことである。
 そのために、
 絶対に「負けない」ことである。
 自分も、一家も、組織も、
 何ものにも負けず、
  何ものをも乗り越え、
 前へ前へと進んでいく。
 その姿が自体が勝利である。

             ☆☆☆

 仏法の透徹した眼から見れば、
 打ち続く苦難にも
 一つ一つ深い意味がある。
 大変な時こそ、
 無量の「心の財」を
  積むことができる。
  「蔵の財」も
  「身の財」も大事である。
 しかし、最後の最後まで勝ち切る力、
  未来永遠に
 常楽我浄の生命の旅を
 続けゆく力は、
 「心の財」しかない。
 すなわち、信心強き人こそ、
 もっと求める「心の長者」なのだ。

             ☆☆☆

  希望そのものが
  「生命の春」である。
 心に「希望の春」をもつ人は
 幸福である。
 希望という「心の財」は、
 無限に価値を生む。
 最高の財産である。

             ☆☆☆

  最後に勝てば、
 「勝利の人生」である。
 途中、どんなに悩み
  苦しいことがあろうと、
 最後の勝利を目指し、
 歩み抜き、生き抜きね
 今世を戦い抜くのだ。
 自分一人ではない。
 胸奥に生き続けている
 近しい方々の分も
  断じて勝つのだ!
  我らに絶望は断じてない。
 日蓮仏法の進行は
 永遠の希望の光源であるからだ。

  冬空に伸びるビル。左手に神戸港。中央には、神戸ポートタワーの赤が映える。阪神・淡路大震災から5年後の2000年(平成12年)2月、池田名誉会長は兵庫池田文化会館から神戸の街並みを撮った。そこに暮らす人々に幸あれと祈りつつ――。
 75回目の兵庫訪問だった。兵庫総会、関西創価学園生との記念撮影に出席。29日には、被害の最も大きかった地域の一つ・長田区へ。
 「人生は戦いでする幸福になるための戦いです」「どうか朗らかに! そして忍耐をもって生き抜いていただきたい」――長田文化会館での励ましに、全兵庫、全関西の友が“心の復興”を誓った。
 震災から20年。神戸は不死鳥のごとくよみがえった。心に希望のある限り、春はやってくる。



3、わが友に贈る

 さあ対話の最前線へ!
 身近な友人を大切に
 新しい友情を広げよう。
 わが足元の地域から
 仏縁と信頼を拡大!



4、名字の言  池田名誉会長は、かつて詠んだ。「負けないと 決意の人には 幸光る」。

  一枚の家族写真がある。皆が笑っている。だが、背景には傾いた自宅が写っている。生きる力を絞り出すために、「笑うしかなかった」。落語家の桂文珍さんが、20年前の阪神・淡路大震災のことを、ある紙上で語った▼その後、文珍さんは思いが変わったという。地震では壊れない「人との絆」などを大事にしよう。何より芸道を究めようと。人間は自然の猛威にはかなわない。だが、苦しみ、悲しみの中で、生き抜くには何が大切かを深く知ることはできる▼東日本大震災と原発事故で、他県に避難した福島の婦人部員。その後、ようやく入居できた福島県内の仮設住宅は、台風による床上浸水で被災。別の仮設に移り、苦労が続いた▼彼女は祈る中で決意する。“生活環境を整えるのは大事。でも、それ以上に人生の基盤を強固にしよう”。学会活動に消極的な娘に信心を継承させたいと、娘の住む他県へ再び引っ越した。先日、電話で「親子で元気にやってます」と快活な声を聞いた▼池田名誉会長は、かつて詠んだ。「負けないと 決意の人には 幸光る」。心に「希望」を抱く限り、人は負けない。そして信仰とは希望の異名である。苦境を突き抜ける挑戦の中で「心の財」は磨かれ、不壊の幸福の人生が開かれていく。(城)



5、寸鉄

★  地域が輝く時代へ学会の果たす役割は大―学者。皆が仏法即社会の太陽と

★ 本年初の未来部の日。誓いを胸に希望の空へ羽ばたけ! 創価家族が大声援

★ 中継行事G、各種役員の皆様に感謝! 仏の会座を支える功徳は三世に不滅

★ 躍進の要諦①自ら変わる②最後まで諦めない③喜び勇んで進む―幹部から

★ 国内企業の半数、メールでウイルス感染の経験。油断大敵。対策ぬかるな



6、社説  「競争」から「共創」へ 知恵の結集が新たな価値生む

 最近、図書館が著しい変化を見せている。「静かに勉強する場」から「交流する場」へと変化し、子どものためのスペースや、親子の読み聞かせルーム、図書館員が質問や悩みに答えたり、異業種の間を取り持つケースまである。
 図書館情報学の研究者である大串夏身・昭和女子大学特任教授は「これが本来の図書館の姿」と強調する。近代化の中、図書館には「静かに」という張り紙が掲示されるようになった。立身出世を目指す若者たちの学習の場として利用されるようになったためだ。しかし「三人寄れば文殊の知恵」と言うように、古来、日本では、本を中心に置いて語り合いながら知恵を出し、世の中のさまざまな問題に対処してきたのだ。
 近ごろは「ものの豊かさ」から「心の豊かさ」が重視されるようになり、人々が求める商品・サービスの傾向も変化している。価格重視ではなく、付加価値を重視する傾向が強まっているといえよう。
 例えば“異業種コラボ”も、その表れだろう。家電量販店のビックカメラとカジュアル衣料のユニクロがコラボした「ビックロ」、モスバーガーとミスタードーナツの「モスド」など、売り場だけでなく、業種の垣根を越えた共同が特徴だ。
 異業種間だけでなく、消費者や利用者の意見を取り込んだビジネス展開も多い。キリンビールの「はまっ子のためのビールづくり企画」や、西友のプライベートブランド「みなさまのお墨付き」などは、消費者の声を商品に生かしている。
 「競争」から「共創」へ――。サービス向上のためには、競い合う“競争”を抜きには議論できない。だが、さまざまな協力関係によって、共に価値を生み出す“共創”が注目を集めていることも事実だ。共創とは、一部の優秀な人間の発想をベースにするのではなく、さまざまな人たちの知恵を結集し、新たな価値を生み出していくこと。価値創造の時代といえよう。
 仏法では「異体同心」と説かれる。一つの目標に向かって、皆で祈り、皆が心を合わせ、力を出し合っていけば、どんなことでもかなうという教えである。一人一人の才能や個性を大切にして、最大限に力を発揮することが目標達成の鍵なのだ。
 課題が山積する時代だけに、各地域では新たな知恵が模索されている。民衆の主体的な取り組みを、いかに進めることができるのか――今まさに、一人一人が輝く社会を築く時である。



7、きょうの発心 四条金吾殿御返事、1143㌻ 【境涯革命懸けた祈りに勝利が】

御書 苦をば苦とさとり楽をば楽とひらき苦楽ともに思い合せて南無妙法蓮華経とうちとなへゐさせ給へ、これあに自受法楽にあらずや、いよいよ強盛の信力をいたし給へ(四条金吾殿御返事、1143ページ・編880ページ)

通解 苦を苦と悟り、楽を楽と開き、苦しくても楽しくても南無妙法蓮華経と唱えきっていきなさい。これこそ自受法楽ではないか。ますます強盛な信心を貫いていきなさい。. 

 いかなる時も唱題し抜いていくことこそ最高の幸せである、との仰せです。

 1975年(昭和50年)に入会した私たち一家は、脳溢血で半身不随となった父が車を運転できるまでに回復する姿を見て、御本尊の功力を実感。また同志の温かさを知りました。
 大学2年の時、誕生したばかりの学会歌「広布に走れ」に勇気を頂きながら学会活動へ。79年2月には池田先生にお会いできる機会に恵まれました。先生の真剣なまなざしに、生涯、先生と共に、学会と共に、と誓いました。
 婦人部になり、環境の変化に悩んだ時期もありました。しかし、師の指針を学び、先輩に指導を受けるなかで、自身の“壁”を実感。境涯革命を懸けて祈り、全てを乗り越えることができました。
 師弟有縁の地・小岩で活動できることを誇りに、信心を通して教わった「創価の生き方」のままに行動し、「世界広布新時代 躍進の年」を晴れやかに勝利します。
◆東京・江戸川太陽区婦人部長 井戸 道代



【社会の情勢】 

◆ 記憶と教訓、次世代へ 阪神大震災20年 各地で追悼
◆  避難場所、普段から確認 首都直下対策シンポジウム
◆ 経済協力で関係強化 日・エジプト首脳会談を開催
◆ センター試験始まる 56万人志願
◆  治療と仕事の両立困難 がん対策に関する世論調査

2015/1/19(月)の聖教

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2015/1/19(月)の聖教


1、SGI発足の地 グアムが40周年を祝福 原点となった国際貿易センター隣接の道を「SGI平和の道」に2、SGI派遣団が米・下院議員と会見

本年1月26日を
準州知事が「ダイサク・イケダSGI感謝の日」
準州議会が「平和の世界王者の日」と宣言

 【グアム16日】SGI(創価学会インタナショナル)発足の地であるアメリカのグアムで16日、発足40周年を祝賀する行事が盛大に開催された。グアム経済の中心都市タムニン市が、国際貿易センターに隣接する道路を「SGI平和の道」と命名。グアム準州のエディ・カルボ知事、ルイーズ・リベラ市長が列席し、銘板の除幕式が同所で行われた。また、同知事から、池田SGI会長とSGIの世界平和への一貫した努力と献身を讃え、本年1月26日を「ダイサク・イケダ博士とSGI感謝の日」とする宣言書が贈られた。さらに、準州議会がSGI会長夫妻を顕彰し、同日を「ダイサク・カネコ・イケダ 平和の世界王者の日」と宣言した。銘板の除幕式と両宣言書の授与式には、笠貫SGI主任副女性部長、横田同副女性部長が出席。アメリカSGIのナガシマ理事長をはじめSGIの代表が祝福した。(記事=制野大介、写真=笠松光一)

 世界の憧れの天地・グアム。一年を通して多くの人々でにぎわう常夏の楽園。
 しかし、第2次世界大戦では、戦火の渦と化し、島民を含む多数の犠牲者が出た。
 残酷な戦争に苦しめられた地だからこそ、平和の大波を起こす尊き使命がある――。
 1975年1月26日、51カ国・地域の代表がグアムに集い、国際貿易センターで第1回「世界平和会議」を開催。この時、生命尊厳の仏法の理念を掲げた世界的な組織として創価学会インタナショナルが発足した。
 池田大作SGI会長は参加した友に、平和建設への断固たる決意で訴えた。
 「皆さん方は、どうか、自分自身が花を咲かせようという気持ちでなくして、全世界に妙法という平和の種を蒔いて、その尊い一生を終わってください。私もそうします」と。
 以来40星霜――。
 SGIは192カ国・地域へ発展し、人類の平和と幸福を目指す民衆の大連帯が地球を包む時代を迎えた。
 今回、命名された「SGI平和の道」は、原点の地である国際貿易センターに隣接する。タムニン市評議会の全会一致をもって決議された。
 リベラ市長が設置への思いを語った。
 「平和、そして人々の幸福を目指した団体が、この地で誕生しました。SGIは地域社会の重要なパートナーです。SGIの皆さんと行動することは、私の喜びでもあります。その皆さんにとって、国際貿易センターは、かけがえのない場所です。ゆえに、市民が、この道を通ることで、世界の平和、そして自身の心の平和を考えてほしいと願い“平和の道”と名付けたのです。



2、SGI派遣団が米・下院議員と会見

 【グアム16日】笠貫SGI主任副女性部長らSGI派遣団は知事官邸で16日、アメリカのマデレン・ボダーリョ下院議員と会見した。
 同議員は、40年前、SGI発足時のグアム準州知事であったリカルド・ボダーリョ氏の夫人である。会見では、当時のSGI会長との出会いを述懐。「平和のためにSGIと手を携えていきたい」と期待を述べた。



3、今週のことば

 家庭訪問・個人指導こそ
 友の躍進のパワーだ。
 「一」は「万」の母なり。
 縁する一人に励ましを!
 新たな人材を手作りで。



4、名字の言  「上り坂」と「下り坂」

  坂の途中にある、地区部長宅で開かれる座談会。坂下から訪れる壮年が「毎月の座談会に、つえなしで参加したい」と新春の抱負を述べた。今や生活につえが手放せないが、座談会には、それに頼らずに参加したい、と▼昨年は坂の3分の2まで、つえを使わずに歩けた。今年は残り3分の1を制覇するという。「小さな目標ですが……」と控えめながら、言葉には決意がにじみ、真摯な求道心、燃える闘争心が光っていた▼人生は、さまざまなものに例えられるが、坂道もその一つ。上り坂の時は、苦労も多いが、一歩一歩に充実感、達成感がある。だが、何かでつまずき、下り坂と感じる逆境の時こそ、人間の真価は問われる▼下り坂の人生を通して、多くを学んだと語る医師の鎌田實氏は、上り坂の人生を送るには、「生きがい」や「目標」を持ち続け、「絆」を強くすることが必要と訴える(『下りのなかで上りを生きる』ポプラ新書)。学会の座談会には、生きがいを使命として見いだし、目標にまい進する友がいる。絆を結び合う同志がいる▼先輩の体験に勇気づけられ、未来へと伸びゆく若い力に触発される――そんな毎月の座談会で“信心の足腰”を鍛え、変転極まりない人生を、朗らかに、力強く勝利していきたい。(杏)



5、寸鉄
 

★  SGI発足の地グアムで40周年の慶祝行事。人間共和の大輪は192国に爛漫

★ 「法華経は種の如く仏はうへての如く」。妙法の種を友の心に!今日もまた

★ 大事業は20代、30代でやる決意で―恩師。若人よ 大胆に動け!後継らしく

★ アジアの安定へ日本の動きを国際社会が注視と。今こそ真の信頼の礎築け

★ 危険薬物には覚醒剤・麻薬以上に有害な物多し。脱命の魔物を断じて根絶



6、地平線を越えて SGI会長との心の絆  ハワイ   ③
楽土に響く幸の調べ

  「いい天気で、良かったね!」
 陽光が明るく照らすハワイ文化会館。池田SGI会長は、敷地に入ってすぐ車を降りた。
  1995年1月30日の昼下がり、ハイビスカスの花ややしの葉が、そよ風を受け、やさしく揺れる。
 青空の下、「世界広布勇者の碑」の除幕式が行われた。全世界の創価班、牙城会、白蓮グループ、転輪会、金城会、白樺会、白樺グループ、設営グループをたたえる碑である。SGI会長の名と共に刻まれた碑文は、こうある。
  「ここ平和の楽園ハワイの天地に 我が敬愛する君ら世界広布勇者の碑を建立す 以て その尊き労苦を顕彰し 悠久の幸と凱歌の人生を胸奥より 祈るものなり」
 SGI会長は碑に向かって合掌した。
  会館の中では、世界の会館・研修道場の管理者を記念する「礎会栄誉の碑」の除幕。草創から広布に尽くすメンバーに声を掛けた。
 「懐かしいね」
 「いつまでもお達者で! 健康で! 長寿で! 朗らかに!」
 同文化会館の場所には、四半世紀にわたり広布の中心会場となったハワイ会館があった。勤行会やガーデンパーティーなど、SGI会長と同志の思い出が詰まる。新・文化会館の誕生後、SGI会長の訪門は初。館内にはメンバーの思いが掲げられていた。
 「Welcome Home,Sensei(センセイ、お帰りなさい)」

             ☆☆☆

 「苦労してハワイ広布を切り開いた“パイオニア”の方々が、センセイと会った時の笑顔は忘れられません」と振り返るキャロル・ペリカイさん。ハワイ第2総合方面の青年部長だった。
 85年に、SGI会長と懇談する機会があった。母を亡くし、悲しみをぬぐいきれなかった当時。その気持ちに、SGI会長は寄り添う。
 「お母さんは、あなたの心の中で、ずっと生きているんだよ。それが真の仏法なんだ」
 この一言が胸に染み込み、前を向くことができた。
 この95年のSGI会長の訪問でペリカイさんは、スタッフが集まる運営本部にいることが多かった。その“陰の一人”へ、SGI会長はワイキキの絵はがきに揮毫して贈った。
  「幸福の
    指揮をたのまむ
          王女かな」
 ペリカイさんは「センセイと同志の間に何の壁もありません。直接、心が触れ合っているのがハワイです」と喜ぶ。師の思いがこもる天地で今、ハワイ総合本部婦人部長として日々、友を励ます。

             ☆☆☆

  文化会館でSGI総会が開かれた。拍手の中でSGI会長が入場。だが、壇上に向かわない。後方へ続く通路を歩き、参加者の間に入っていく。あいさつを交わしていく。どの顔にも笑みがこぼれる。
  壇上に着くとマイクを握った。
 「ハワイはこんなに陽気で、平和な場所なんだから、きょうは徹底して遊んで!」
 ユーモアに爆笑が起き、場内がなごむ。
 表彰や勤行が続き、「パラダイスコーラス」が合唱。
 「一生忘れません。本当に素晴らしい!」
 SGI会長は立ち上がって胸に手を当て、最大の敬意を表した。
 スピーチでは、こう述べている。
 「この一生で、断じて『絶対的な幸福境涯』を勝ち取らなければそんである。そのための今世の仏道修行である。いつかではない。今、戦いきることである。いかなる変化にあっても、頭(こうべ)を上げ、朗々と妙法を唱えながら、広宣流布という大目的に徹していくことである」
 そして「わが愛するハワイの楽土に、永遠に平和あれ! 安穏あれ! 栄光あれ!」と呼び掛けた。
 にぎやかなうちに総会が終わろうとした、その時。
 「御礼に」
 SGI会長は歩き出した。壇から降り、ピアノへ。湧き起こる歓声。鍵盤に向かうと、静寂に変わり、旋律が響く。
 「荒城の月」
 「熱原の三烈士」
  さらに“大楠公”。
 時にゆったり、時に力強く。目を閉じて聞く人。一節一節、うなずく人。歌詞を口ずさむ人もいる。
  アメリカの軍関係者と結婚し、渡米してきた「戦争花嫁」をはじめ、日本人・日系人が多い。日米開戦後で差別や困難とぶつかり、歯を食いしばって広布を進めてきた。師匠が奏でる励ましの音色、懐かしい“故郷”の調べに、何人もが目元をぬぐった。

             ☆☆☆

  ハワイ第1総合方面の副男子部長だったタカシ・ホリウチさん。会館の廊下で役員として立っていると、SGI会長が通った。
 「どこで働いているの?」
 握手しながら話し掛けるSGI会長。
 「旅行社で働いています」
 「そうか、頑張ってね!」
 SGI会長は、自身の服のポケットに手を入れた。何かを贈れないかと探している。突然の出会いでも心を尽くす姿に、ホリウチさんは報恩を決意した。
  ハワイ産業の柱は観光業。その競争の中で生きてきた。ホテルでツアーコーディネーターを務め、今は主にドライバー兼ガイドとしてオアフ島周遊ツアーを担当。
 「師に誓った以上。何があってもこの世界で生きようと決め、やり抜いてきました」
  人を笑顔にする仕事を誇りに、使命の道を走る。

             ☆☆☆

  SGI会長の訪問をスタッフとして支えたジェラルド・オダさんは、大学生だった。
 「みんながおなかをすかせていないか。心地よく過ごせているか──そうした配慮を間近で見て、同志のことを真っ先に考えるセンセイに、胸を打たれました」
 広布の最前線に立つ両親のもと、学会の庭に育った。。青春の苦悩にぶつかり、大学を辞めようかと思った時、SGI会長の真心に奮起して卒業。保険会社への就職も勝ち取る。
 長年、少年野球や高校野球を指導してきた。2001年にオアフ島で起きた愛媛県立宇和島水産高校の実習船沈没事故の後、ハワイと愛媛の交流少年野球大会が開催され、ハワイチームのコーチに。また2005年には「カル・リブケン世界少年野球大会」で優勝を果たす。
 「野球の技術だけじゃなく、子どもたちに価値ある人生を生きてほしいと願い、指導しています。『一人一人が使命をもった大切な人なんだ』って伝えながら」
 ダイヤモンドへツド総合本部長として学会活動に奮闘し、仕事も、社会貢献の青少年育成でも活躍。その原動力を、オダさんはこう語る。
 「それが、センセイへの恩返しですから」



7、『新・人間革命』 第28巻  第1章「広宣譜」  (49)

  米子までの車中で、「四国の歌」の歌詞は出来上がった。山本伸一の一行が、米子文化会館に到着したのは午後四時半であった。
 伸一は峯子と共に、県幹部の案内で文化会館の構内を視察していった。数本の楠の前まで来た時、木にそれぞれ名前をつけてほしいと頼まれた。
 彼は、「右近楠」「左近楠」「牧口楠」「戸田楠」などと命名し、最後の一本の前に立つと、県幹部の顔を見て語った。
 「これは、『無名楠』とします。無名無冠の王者という意味ですが、次の会長が来た時に、名前をつけてもらうためでもあります」
 皆にとって、予期せぬ言葉ではあったが、誰も深くは考えなかった。“会長は、山本先生しかいない”と思っていたし、そうではない学会など、考えられなかったからである。
 伸一には、“広布の未来を展望し、しかるべき人材の流れができたならば、日本の創価学会の会長職は委ねて、自分は世界の広宣流布と平和のために、自由に、全力で走り回りたい”という強い思いがあった。
 伸一の胸には、恩師・戸田城聖が故郷・厚田村の海を見ながら、語った言葉がこだましていた。
 「君は、世界の広宣流布の道を開くんだ。構想だけは、ぼくが、つくっておこう。君が、それをすべて実現していくんだよ」「東洋に、そして、世界に、妙法の灯をともしていくんだ。この私に代わって……」
 御聖訓には、「日は東より出づ日本の仏法の月氏へかへるべき瑞相なり」(御書五八九ページ)、「日は光明・月に勝れり五五百歳の長き闇を照すべき瑞相なり」(同)とある。
 伸一は、自身のその胸のうちを、何度か学会の首脳に打ち明けてきた。自分が会長を退いても、皆で責任を担い、日本の広宣流布の総仕上げをしてほしいとの思いからであった。彼は、世界広布の大空へ大きく飛翔する日を心に描きつつ、日本の組織を盤石なものとするために、全精魂を注いで各地を回っていたのである。



8、座談会 躍進の鐘を鳴らせ (5)地域に希望届ける無冠の友

全国で「新春配達員会」を開催
リーダーは無事安穏を深く祈念

 吉井 全国で今、聖教新聞を届けてくださる配達員「無冠の友」の皆さんの“新春の集い”が、開催されています。

 原田 池田先生が「広布の最大の功労者」とたたえられる、お一人お一人です。何度、感謝を伝えても言い過ぎることはありません。毎日毎日、本当にありがとうございます。

 橋元 先生は言われています。日本中、世界中の人々に聖教新聞を読ませたい――「恩師・戸田城聖先生の御遺言を先頭切って実現してくださったのは、まぎれもなく皆様です」「日本中の同志を激励して回りたい――私に代わって師弟の熱願を叶えてくださっているのも、間違いなく私と不二の『無冠の友』です」と。

 杉本 「無冠の友」をたたえ、先生が詠み贈られた句・和歌も数知れません。
 「この地域 わたしが守りて 幸の道」
 「広宣は 無冠の友の 足音に」
 「はつらつと 今日も歩まむ 希望道」と。

 原田 “希望・智慧・文化・勇気”を配達する無冠の友の皆さまが、一番、希望にあふれ、一番、勇気みなぎる人生を送っていけることは間違いありません。

 杉本 配達という皆さまの真心の一歩こそが、まぎれもなく広宣流布の道を切り開いているのです。

 正木 先生は、「晴ればれと 胸張り頼まむ 我が同志の 無冠の王者の 瞳忘れじ」と詠まれたこともあります。

 原田 いかなる時も、先生と奥様の胸中から「無冠の友」の皆さまの奮闘が離れることはありません。

 吉井 小説『新・人間革命』第10巻「言論城」の章には、その心境が綴られています。「山本伸一は、各地の配達員の奮闘を聞くにつけ、深い感謝の思いをいだき、合掌するのであった。彼は、配達員や取次店の店主らの無事故を、日々、真剣に祈り、念じていた」

 正木 また、「全国の天気が、気がかりでならなかった。朝、起きて、雨が降っていたりすると、配達員のことを思い、胸が痛んだ。そんな日は、唱題にも、一段と力がこもった」とも書かれています。

 原田 これが先生の思いです。
 「寒風に 広布の英雄 忘るるな」
 「祈りきれ 無冠の友の 無事安穏」
 リーダーは、こうした先生の句を胸に刻み、厳しい寒さの中、走り抜かれる配達員の皆さまの無事故を、より一層、強く真剣に祈り抜いてまいりたい。

「仏の使い」を賛嘆

 橋元 聖教新聞を購読している政治評論家の森田実氏も、配達員の皆さんの姿をたたえている一人です。

 竹岡 森田氏の家の新聞受けには、毎日、早朝に聖教新聞が入ります。いつか、あいさつをせねばと思い、ある冬の寒い日でしょうか、森田氏は玄関で配達員の方を待たれていました。

 橋元 その時の印象を、こう語っています。「なんとすっきりして、爽やかで、本当に立派な姿でした」

 竹岡 ある時は、去っていかれる後ろ姿に向かい、御礼をされていたそうです。それを見ていたマンションの管理人さんから「何をされているんですか」と尋ねられ、答えたそうです。「仏さまの後ろ姿に、最敬礼しているんですよ」

 吉井 日蓮大聖人は、けなげに広布の歩みを進める弟子をたたえて、「大地の善神は、あなたの足を大切に押しいただいて喜び、釈迦仏は、霊鷲山より、手を差し伸べて、あなたの頭をなでられることでしょう」(御書1394ページ、趣意)と仰せです。

 原田 来る日も、来る日も、仏意仏勅の創価学会の機関紙である「聖教新聞」を届けてくださる、配達員の皆さまこそ、大聖人が深く賛嘆される「仏の使い」であることは、仏法の法理に照らし間違いありません。

人間性の美しき光

 杉本 かつて、先生が配達員の皆さまに教えてくださった史実があります。その昔、ドイツの一都市に、質素な身なりをした一人の老人がいたそうです。

 正木 彼は、はだしの子どもたちが、遊びたわむれる路上で、その子どもたちの喜々とした姿を楽しそうに眺めながら、しきりに何かを拾い、懐中に収めていたそうです。

 杉本 それを見た警官が老人をとがめ、言葉荒く詰問しても、老人は笑って答えませんでした。そこで、警官は、強引に懐中を探ります。すると、出てきたのは、たくさんのガラスの破片だったのです。

 正木 いたいけな子どもたちの足が傷付くのを防ぐため、慈愛あふれる行動をとっていた、その人物こそ、かの大教育者ペスタロッチでした。

 杉本 先生はうたわれました。「我が愛する 無冠の同志も/少しでも早く……/ぬれないように……/広布の便りを/一人の友に届けゆく/細やかにして温かなる心配り/誠実と親愛/そのあなた達の心こそ/我が敬愛するペスタロッチにもまして/人間性の美しき光を放っている」と。

 竹岡 本年、聖教新聞は配達員・販売店制度の発足から60周年、日刊化50周年という佳節を迎えます。

 正木 聖教新聞は、「広宣流布を遂行する機関紙」と先生が断言された新聞です。私たちは、広布前進の確かな証しとして、本年も聖教の購読推進に取り組んでいきたい。

 原田 特に、この1・2月も、聖教拡大を活動の柱に掲げ、長期購読を推進するなど、各地で工夫しながら、賢く愉快に広布拡大の道を歩んでいきましょう。



9、社説 躍進担う人材を育成  御書根本に新しい力の陣列を

  新しい時代を担う、新しい人材の育成。あらゆる組織・団体が方途を模索し、挑戦を続ける共通のテーマであろう。
 学会が草創以来の伝統としてきたのは、教学を通した人材育成である。戦後、学会の再建に臨んだ戸田城聖第2代会長は、入会間もないメンバーを対象に、自ら講義を担当した。崩れざる幸福境涯の確立のため、共に御書を拝し、一生を貫く信仰への揺るぎない確信を打ち込んだのである。
 池田名誉会長も若き日から、戸田会長の膝下で御書の一文一文を生命に刻んだ。入会から日の浅い同志と一緒に御書を拝しつつ、人材の陣列を拡大していった。札幌・夏の陣、大阪の戦い、山口開拓闘争。日蓮大聖人の仏法の哲理を常に基軸とし、一人一人の信心の確信を強め、広布の前進と勝利のリズムを作り上げたのである。
 2月8日と9日を中心に、本年初の「教学の日」が開催される。今年も、信心の確信を深め合う“剣豪の修行”のごとき教学研鑽に皆で取り組みたい。
 御書を根本にした新しい力の創出――名誉会長は「随筆 我らの勝利の大道」で綴る。
 「戸田先生も私も、『信心で掘り下げていく教学』で戦ってきた。だから学会は勝った。実践のなかで教学を学んだ学会員が堂々と勝ってきたのだ」
 諸法実相抄に「行学の二道をはげみ候べし」(御書1361ページ)と仰せのように、教学研鑽は、信心の実践との「両輪の関係」にある。自行化他にわたる「行」が伴って初めて、仏法の正しい法理が厳然たる実証として現れることを忘れまい。
 名誉会長が新来の友と仏法対話する場に居合わせたことのある同志は、「教学に基づいた深い確信が相手の心を打つのを目の当たりにしました」と語る。この体験がきっかけとなり、それまで以上に、真剣に御書を拝し、教学研鑽に取り組むようになったという。御書は、限りない智慧の泉である。
 名誉会長は「大阪の戦い」を振り返り、個人個人の状況や行動に当てはまる御書を拝読し、実践の教学の重要性を伝えていった、と述べている。「燃え上がる求道の心。そして戦う師弟の教学が、勝利を開いた」と。
 使命を自覚して立ち上がった一人が新たな一人を呼ぶ。こうした連帯が幾重にも連なってこそ新しい時代は築かれていく。その原動力の一つが教学だ。
 御書根本に広布の新しい力を――この信念で、ともどもに躍進の歴史を開きたい。



10、きょうの発心  経王殿御返事 1124㌻ 【「共戦」「正義」の師弟の道進む】

御書 苦をば苦とさとり楽をば楽とひらき苦楽ともに思い合せて南無妙法蓮華経とうちとなへゐさせ給へ、これあに自受法楽にあらずや、いよいよ強盛の信力をいたし給へ(四条金吾殿御返事、1143ページ・編880ページ)

通解 苦を苦と悟り、楽を楽と開き、苦しくても楽しくても南無妙法蓮華経と唱えきっていきなさい。これこそ自受法楽ではないか。ますます強盛な信心を貫いていきなさい。. 

 いかなる時も唱題し抜いていくことこそ最高の幸せである、との仰せです。

 1975年(昭和50年)に入会した私たち一家は、脳溢血で半身不随となった父が車を運転できるまでに回復する姿を見て、御本尊の功力を実感。また同志の温かさを知りました。
 大学2年の時、誕生したばかりの学会歌「広布に走れ」に勇気を頂きながら学会活動へ。79年2月には池田先生にお会いできる機会に恵まれました。先生の真剣なまなざしに、生涯、先生と共に、学会と共に、と誓いました。
 婦人部になり、環境の変化に悩んだ時期もありました。しかし、師の指針を学び、先輩に指導を受けるなかで、自身の“壁”を実感。境涯革命を懸けて祈り、全てを乗り越えることができました。
 師弟有縁の地・小岩で活動できることを誇りに、信心を通して教わった「創価の生き方」のままに行動し、「世界広布新時代 躍進の年」を晴れやかに勝利します。
◆ 東京・江戸川太陽区婦人部長 井戸 道代



11、この一節を胸に 行学に励む テーマ 勤行  自身の生命を鍛え磨く実践

  私たち学会員は、朝晩、御本尊向かって、法華経の方便品と寿量品を読誦し、題目を唱えています。ここでは、日々の生活のリズムの根本であり、幸福境涯を開くための源泉である勤行について学びます。

Q なぜ、法華経の方便品と寿量品を読誦するのですか?

A 法華経の中でも重要な法理が説かれているからです。

 法華経は何れの品(ほん)も先に申しつる様に愚かならねども殊に二十八品の中に勝れて・めでたきは方便品と寿量品にて侍(はべ)り(月水御書、御書1201㌻)

  日蓮大聖人は仰せです。
 「法華経は、どの品も先に申したように粗末ではありませんが、とりわけ28品の中でも勝れて立派な品は方便品と寿量品です」(御書1201㌻、通解)と。
 法華経の中でも重要な法理が説かれているのが方便品と寿量品であり、大聖人は、この2品を読誦するべきであると教えられています。
 方便品には「諸法実相」が説かれています。「諸法」とは、現実社会における全ての現象。「実相」とは究極の真理です。
  「地獄界から仏界までの十界の衆生とその環境世界(諸法)は、全ての妙法蓮華経(実相)のあらわれです」(同1358㌻
趣意)
  諸法実相が説かれたことにより、一切衆生が平等に成仏できることが理論的にほぼ明らかになりました。
 寿量品の中心的な法理は「久遠実成」です。“釈尊が今世で初めて成仏した(始成正覚)”というこれまでの考え方を打ち破り、“釈尊は五百塵点劫という、はるか久遠の昔に成仏して以来、この娑婆世界に常住する仏である”ことが明かされました。久遠実成が説かれたことにより、久遠の過去から無限の未来まで、本来、だれもが仏であるという生命の真実が明らかになったのです。

Q  「朝晩の勤行の実践が大事だ」と教わりました。

A 御本尊に読経・唱題することで、本来、自身に具わる仏界の生命が涌現します。

  深く信心を発して日夜朝暮に又懈(おこた)らず磨くべし何様(いかよう)にしてか磨くべき只南無妙法蓮華経と唱へたてまつるを是をみがくとは云うなり(一生成仏抄、御書384㌻)

  仏法の目的は、いかなる困難にも揺らぐことのない絶対的幸福境涯(仏の境涯)を築くことにあります。そのための具体的な実践が勤行・唱題です。
 御本尊は、宇宙の根源の妙法である南無妙法蓮華経を体現された御本仏・日蓮大聖人の御生命をあらわされたものです。御本尊を信じて読経し、題目を唱える時、自身に具わる最高の仏界の生命が顕れるのです。
 大聖人は「深く信心を奮い起こして日夜、朝夕に、また怠ることなく自身の命を磨くべきです。では、どのようにして磨いたらよいのでしょうか。ただ南無妙法蓮華経と唱えること、これが磨くということなのです」(御書384㌻、通解)と仰せです。勤行・唱え題のじつせんで、自身の生命が鍛え磨かれていくのです。
 池田名誉会長は、「朝朝・仏と共に起き夕夕仏と共に臥し時時に成道し時時に顕本す」(同737㌻)との一節を拝して、次のように綴っています。
 「朝な夕な御本尊に向かい、朗々と勤行していく我らは、常に『仏と共に』生きていると、仏法は説くのだ。そして、瞬間また瞬間ね久遠の仏の大生命力が目覚め、厳然と顕れていくのである」(『池田大作全集』第137巻)

Q  体調が悪いときなどには勤行ができないこともあるのですが・・・・・。

A 一編の題目にも力があります。大切なのは「挑戦しよう」という心です。

 一遍(いっぺん)此の主題を唱へ奉れば一切衆生の仏性が皆よばれて爰(ここ)に集まる(聖愚問答抄、御書498㌻)

  私たちが日々唱えている題目の功徳は無量無辺です。
 「一遍この妙法蓮華経を唱えるならば、全ての人の仏性が皆呼ばれて、ここに集まります」(御書、498㌻、通解)
  「題目を一遍唱える功徳は法華経を一部八巻を読む功徳と同じであり、十遍は十部、百遍は百部、千遍は千部読んだのと同じ功徳です」(同411㌻、趣意)
 一遍の題目にも限りない功徳がある──。日蓮大聖人は、繰り返し、そう教えられています。
 病気などで体調がよくない時には、無理して経文を読誦する必要はありません。
 また、夜勤などのため、毎日決まった時間に勤行できない場合もありますが、それぞれの事情に合わせて、自分にとって最も価値的な時間帯に行っても全く問題はありません。
 仏法の実践にあって肝要なのは、「本因妙の精神」であり、“今の一念と行動によって未来を主体的に変えていこう”“今日より明日へ”という、「向上」と「前進」の姿勢にほかなりません。
 私たちにとって、「毎日、御本尊に真剣に祈っていこう!」と求道と挑戦の心を燃やすことこそ、人生を荘厳するための要諦なのです。

智慧の扉  十如是を3回読む理由

  方便品の読誦の最後で「所謂諸法。如是相・・・・・如是本末究竟等」と3回繰り返して読む部分には「十如是」が示されています。
 3回読むことには、、種々の意義がありますが、一例を述べると①御本尊に向かう自分自身が、そのままで仏の知恵をそなえている(報身)と見る読み方②御本尊に向かう自分自身が、そのままで仏の現実の振舞をあらわしている(応身)と見る読み方③御本尊に向かう自分自身が、そのままで仏の悟りの身の当体(法身)と見る読み方、です。
 このように「わが身が尊い仏である」ことを三つの側面からたたえるために十如是を3回読むのです。



12、世界の体験プラザ 韓国SGI  尹盛鉉さん 大腸がん十大名医に選ばれる

「抜苦与楽」の治療を目指して
負担の少ない手術法を研究し普及へ

健康食品より生活リズムが重要

  私は、世界レベルの医療インフラ(設備)を誇るサムソンソウル病院のがんセンターで、2003年から大腸がん専門の外科医として勤務しています。
 11年、国際がん研究機関(IARC)が発表した調査によると、韓国人男性の大腸がん発病率は、アジアで最も高く、世界184カ国中でも4番目という結果が出ました。
  そのため、韓国では大腸がんに効く健康食品が注目されていますが、私は、健康食品を次から次へと試すより、日々の生活のリズムを整える方が、よほど大事だと思います。
  よく聞かれるのが「一日一回、バナナのような便が出ないと、健康とはいえないのでしょうか」という質問です。私は、決してそんなことはないと答えます。
 トイレの回数は、1週間に2回でも1日数回でも、規則的で生活に支障がない限り、いずれも正常です。人それぞれ、食生活や生活のリズムが異なるからです。むしろ、腸の健康は、食べ物以上に、自律神経の影響を強く受けるのです。
 一昨年、韓国で最大手間経済誌「毎日経済新聞社」が発表した「大韓民国がん征服報告書」で、私は大腸がん分野の十大名医の一人に選ばれました。
 知らせを聞いた時、本当に驚きました。実は、それまで取り組んでいた、さまざまなプロジェクトが急きょ中止されることになり、仕事面だけでなく、生活面でも落ち込んでいたからです。
 しかし、“韓国SGIのメンバーとして、池田先生の弟子として、決して負けられない、今こそ信心で立ち上がろう”と一念を定めた、まさにその時、選定の知らせが届いたのです。 医師として、ここまで歩んでこられたこと、また人のために尽くすという目標に向かって進めたことは、この信心のお陰だと強く感じています。      

前向きな心で全てを乗り越え

  私の母は1972年1月、経済苦と自身の病、そして子どもである私の病気を克服したい一心で、おばから勧められ、韓国SGIに入会しました。
  母の唱題が100万遍に達したころ、全ての願いがかない、同年4月、家族全員で入会しました。私が小学2年生の時でした。
  私は幼いころから体が弱く、よく病院に通いました。治療に当たった医師に憧れ、いつしか自分も医学の道を志すようになりました。
  未来部では音楽隊として、さまざまな文化・体育行事に出演。学生部でも、勉学とともに、日々のSGIの活動に思い切り挑戦してきました。
 89年、韓国屈指の名門・延世大学医学部を卒業。医師として経験を積みながら、2000年には大腸がん専門医の資格を取得することができました。
  ところが2002年、思いも寄らない試練が立ちはだかりました。当時、勤めていた病院の先輩医師から専攻を「肝胆膵(肝臓。胆道、膵臓の総称)」に変えてはどうか。変えられないのであれば、別の病院に移ってもらうしかないと言われたのです。しかし、ここからまた、別の専門医の資格をとるのは容易ではありません。
 御書や池田先生のスピーチ、学会指導を学び、かつてないほど題目をあげました。そして、こう思ったのです。
 「がんは、外からウイルスや病原菌が入ってくるのではない。自分の体の中で生まれ、自分を苦しめる病だ。そしてそれに打ち勝つ力も、結局自分の中にある。今の状況も同じじゃないか」
 試練の原因は外にではなく、全て自身の中にある──何があっても恐れなく、絶対に勝つという前向きな心があれば乗り越えられる、と決意を固めました。
 翌年から専攻を「肝胆膵」に変えようと腹が決まった。大みそか。現在の病院から、「大腸がんの外来教授としてこないか」との電話がかかってきたのです。この仏法の不思議さ、すごさをあらためて感じた瞬間でした。
 2007年には延世大学医学研究科(大学院)を終了し、医学博士号も取得できました。

病気は幸福になるための試練

  今、私が取り組んでいるのは、患者への負担を最小限法に抑えた治療法(低侵襲)の研究と普及です。
 がんを切除するための開腹手術は、どうしても患者への負担が大きくなりがちです。しかし、近年では、術後の痛みが少なく傷も目立たない腹腔手術の進歩が目覚ましく、特に大腸がんには向いています。
 私は「低侵襲手術教育センター長」として、このような治療法の普及に努めています。世界各国の病院とも交流し、常に最高の医療水準を保ちつつ、学びたい人たちには国内外を問わず、広く門戸を開いています。
  患者に接する時、心に刻んでいる、池田先生の指導があります。
 「病気との闘いは、妙法に照らして、永遠の次元から見れば、すべてが幸福になり、勝利するための試練です。病気だから、不健康なのではありません」
 「健康は、何があっても負けない自分自身の前向きな生き方の中にこそあるのです」
 医療技術の進歩が加速する中、私たち医師は、つい病気の症状や、検査データの数値ばかりに目がいき、患者人のことを二の次にしがちです。
 しかし、患者は尊貴な仏性をもった宝の存在であり、私の役割は、その患者自身が持つ力を引き出すことだということを、決して忘れないよう心掛けています。
 そのためには、私自身が生命力を満々とたたえていないといけません。
 現在、妻と共に、支部長・婦人部長として、日々の活動に取り組んでいます。支部の全てのメンバーが幸せになり、功徳をたくさん受け、座談会でその体験を語れる支部を目指しています。
 2人の息子は、共に男子部のグループ長です。上の息子は現在、兵役についていますが、2人とも、5月の学会創立85周年記念の青年平和文化総会に参加できるよう挑戦しています。
 今、診察する患者数が半日で70人を超える日もあります。
 一人でも多くの大腸がん患者の痛みを取り除き、誠実な心、励ましの言葉で、患者に勇気と希望を送れる、「抜苦与楽」の医師を目指していきます。



【社会の情勢】 

◆ テロ対処連携で一致 難民対策、円借款120億円 阿部首相とヨルダン国王
◆  核問題で高官協議再開 欧米など6カ国とイラン 
◆ 息吹きかけ肺がん診断  空気中ウイルスも検出  パナソニック
◆ 佐賀県 鳥インフル確認 7万羽殺処分

2015/1/20(火)の聖教

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2015/1/20(火)の聖教


1、グアムでSGI発足40周年総会

 【グアム16日】SGI(創価学会インタナショナル)発足40周年を記念するグアム総会が16日、経済都市タムニン市内で盛大に開催された。これには、池田大作SGI会長が万感込もるメッセージを贈り、社会貢献の模範と輝く同志を賞讃。「一万年先という未来永遠まで見つめた、遠大な思想と実践が『広宣流布』です。ゆえに、今の真剣な一歩一歩が、万年先までの『平和の大道』と『民衆の幸福』を開きゆくことを確信していってください」と呼び掛けた。総会には、笠貫SGI主任副女性部長、横田SGI副女性部長、アメリカのナガシマ理事長をはじめ地元のメンバーら300人が参加した。



2、わが友に贈る

 立ち上がるたびに
 一段と強くなるのが
 仏法の真髄だ。
 断じて負けない人が
 最後に必ず勝つ!



3、名字の言  『人間の絆』『地域の絆』が本当に強くなりました。

 「青い屋根の家が多い……」。20年前、大阪国際空港(伊丹空港)を離陸した飛行機から見た光景は今も忘れない。目を凝らすと、屋根は青いビニールシートで覆われていた。阪神・淡路大震災の直後の話である▼あの時、被災地をはじめ、学会本部と全国各地の同志は迅速に行動した。地震発生から6日間(1月17~22日)で、22万本の飲料水、65万個のおにぎり、50万個のパン、7万5千枚の毛布などを用意して届けた。震源地に近い淡路島の避難所には、四国からの支援物資が真っ先に届いていた▼相手の痛みをわが身の痛みとして受け止め、行動する――この「同苦」の心が一人一人に根付いているからこそ、励ましのネットワークはフル回転した▼「20年」は一つの節目だが、悲しみやつらさに節目はない。阪神・淡路大震災で取材した友が、4年前の東日本大震災の時に語っていた。「震災から16年がたちましたが、自宅が震災直後の状態のままの方もいます」。「でも……」と友は続けた。「『人間の絆』『地域の絆』が本当に強くなりました」▼震災は「絆の力」を再確認させた。この力を次代につなげていきたい。横の「地域の絆」に加えて縦の「世代の絆」を!――震災20年を迎え、よみがえった美しい街を見ながら思った。(側)



4、寸鉄 

★   世代を超えて平和を学ぶ学会に感銘―識者。不戦の世紀へ信念の対話を!

★ 香川県婦人部の日。母の確信の声で地域明るく。友情築く幸の道朗らかに

★ 「南無妙法蓮華経は精進行」。勇猛果敢の人に仏力厳然。根本は誓願の祈り

★ 世界の平均気温が史上最高。省エネを足元から。室内の温度調節など賢明に

★ 空気が乾燥する時。たこ足配線、コンセントの埃に注意。火災予防へ点検



5、世界広布新時代第9回本部幹部会で紹介された名誉会長の指針

  「九州総会」の意義を込めて行われた「世界広布新時代第9回本部幹部会」(11日、福岡市の九州池田講堂)の席上、「第8回本部幹部会」(2001年8月)での池田名誉会長のスピーチが紹介された。「世界広布新時代 躍進の年」「学会創立85周年」の開幕を晴れやかにスタートした友の指針として、掲載する。


地域から平和の波動を全世界へ 輝く『創価の時代』が到来


栄光と勝利は忍耐の中に

  一、大変にご苦労さま! 大勝利、おめでとう!(大拍手)
  連戦連勝の創価の姿を、日蓮大聖人が最高に喜ばれ、ほめたたえておられることは間違いない(大拍手)。
 今から60年前、牧口先生、戸田先生は、軍国主義の真っただ中で、広宣流布の闘争を、いよいよ強めていかれた。
 同じころ、ヨーロッパでは、勢いを増す極悪ナチスが勝つか、民主主義陣営の「最後の砦」となったイギリスの民衆が勝つか──世界の「転換点」の一つとなる決戦があった。
 有名な「ブリテンの戦い」である。
 ヒトラーは、イギリスの民衆を恐怖に陥れ、士気を衰退させることを目的に、首都ロンドンへの猛爆撃を開始した。
 しかし、ヒトラーの狙いは外れる。
 イギリス民衆の不屈の闘士が衰えることはなかった。軍と一体となって敵を跳ね返した。
 ヒトラーの作戦は結局、失敗に終わる。
 まさに「奇跡」と呼ばれる、イギリス民衆の勝利であった。
 忍耐である。厳然たる忍耐──そこに勝利も栄光もある。
 時のイギリスの指導者チャーチルは、民衆という「無名の戦士」こそが英雄である、と叫んだ。
 無名の戦士──まさに広宣流布に戦う皆さまである。
 やがて、ナチスが完全に降伏したとき、チャーチルは言った。
 「邪悪の徒はいまや、われらのまえにひれふした」
 そして民衆に語りかけた。
 「これは、あなた方の勝利です。わが国の長い歴史上にも、これほどの偉大な勝利はかつてわれわれの知らぬところであります」
 この言葉を、偉大なる勝利を築いた、偉大なる同志の皆さまに捧げさせていただきたい(大拍手)

未来に渡って幸福の大境涯に

 一、学会は「立正安国」の大理想を、一つまた一つ、着実に実現しながら、平和な地球社会の大建設に邁進してきた。
 これほど世界に「平和の闘争」を広げている団体が、どこにあるだろうか。
 歴史に輝き渡る「人民の壮挙」である。
  「民衆の壮挙」「創価の壮挙」は永遠であると、私は申し上げておきたい(大拍手)
  広宣流布はこの現実社会が舞台である。社会から離れて、口先だけ、格好いいことを言っても、何の価値もない。
 現実の中で魔軍と戦い続ける、「平和と正義の不滅の大闘争」が、広宣流布である。
  「大闘争」即「仏」である。
 「大闘争」即「永遠の生命の勝利者の証し」である。
 一歩たりとも、後退してはならない。これが大聖人の厳命である。
  広布に戦えば、自分が得をする。生々世々、「仏」という絶対的幸福の生命に生まれてくる。
 宇宙には、地球と同じように“知的生命が存在できる星”が、一説には何十億もあるとされる。三世永遠の生命であるから、いずれの地であれ、思い通りの大境涯に生まれ、所願満足の人生を歩み、広宣流布していくのである。

勇んで行動せよ

 一、法華経には「百千万の福」が説かれている。〈無量の諸仏を供養した功徳で、福徳にあふれた妙音菩薩の姿を述べたもの〉
  戸田先生は言われていた。
 「『百千万の福徳』を得るのだ。『百千万の福徳』を出すのだ。そのために、広宣流布をするのである。広布の陣列に馳せ参じなさい。折伏に、勇んで馳せ参じなさい。そうしないと、自分が損するよ」と。
 永遠に自分自身が「幸福の当体」となり、「仏」となる。そのための今世の戦いと思い切りなさい──これが、大聖人の仰せである。また戸田先生の叫びであった。
 これを心に刻み、頑張ってまいりたい。

 一、皆さま方は、わが地域に根ざし、尊い広布の汗を流しながら、一軒また一軒と、友のもとへ、一生懸命に足を運んでこられた。これが何より強い。
 そして一人また一人と、地道なる執念の対話。この積み重ねがあるゆえに、学会は壊れない。これが大勝利、大建設の基盤である。
 この真剣な祈りと草の根の行動、すなわち「地域から世界へ」「一人から全人類へ」──これが、平和と広宣流布への波動となっている。
 私たちの日々の活動は小さく、地味に思えるかもしれない。しかし、その一つ一つが、実は、ダイナミックな波動となって、全世界に広がっていることを、どうか誇りとしていただきたい。
 ついに、世界が瞠目する「創価の時代」が到来した!(大拍手)

 一、きょうは長時間、本当にご苦労さま!
 大切な大切な全同志の健康と幸福を心からお祈り申し上げ、私のスピーチを終わりたい。
 きょう、お会いできなかった方々に、どうか、くれぐれもよろしくお伝えください。
 ありがとう! (大拍手)                                                                  



6、『新・人間革命』 第28巻  第1章「広宣譜」  (50)

  米子文化会館で山本伸一は、午後五時半から行われた地元の代表二百人との懇談会に出席した。
 彼が、新しい「中国の歌」を作っていることを告げると、大きな拍手が湧き起こった。
 まだ制作途中ではあったが、中国方面の幹部に、その歌詞を読み上げてもらった。
 「皆さん、どうですか」
 伸一が感想を求めると、一人の婦人が、「ハイカラな歌だと思います」と答えた。
 「ありがとう。ハイカラとは、懐かしい表現ですね。でも、褒めていただいて嬉しい。まだ、推敲しますからね。
 また、一応、曲もできているんです」
 中国の有志が、一晩のうちに曲を作り、歌と一緒に吹き込んだテープを届けてくれたのだ。皆で、そのテープを聴いた。
 伸一は、参加者に尋ねた。
 「少し、歌いにくいところがあるように思うが、どうだろうか」
 皆が頷いた。伸一は、作曲したという壮年に語りかけた。
 「学会歌は、老若男女、誰もが、自然に、スーッと歌えるようにすることが大事なんです。もう少し調整してみていただけますか」
 伸一の間近にいた、メガネのよく似合う丸顔の婦人が、にこやかに頷いていた。県副婦人部長の出井幸子である。音楽大学を出て、三十五年間にわたって音楽教師を務め、退職したばかりの婦人であった。
 伸一は、出井に言った。
 「出井さんも一緒に検討してください。最高の歌を作りたいんです。女性の意見、センスを反映させていくことが大事ですから。
 歌は、今日中には完成させましょう!」
 強い意気込みがみなぎる言葉であった。
 懇談会で伸一は訴えた。
 「これからは、鳥取や島根など山陰の時代です。ここに、広宣流布の新しいモデルをつくることができれば、日本は変わります!
 『竹の節を一つ破ぬれば余の節亦破るるが如し』(御書一〇四六㌻)の原理です」




7、青年部のページ 「SOKAグローバルアクション」の歩み
平和を世界中の人の手に!

  創価学会青年部による平和運動「SOKAグローバルアクション」がスタートして1年。“時代の課題”ともいえる「核兵器廃絶」「アジアの友好」「東北の復興」を柱に、多彩な取り組みが展開され、全国各地で反響を呼んでいる。今回は、一年にわたるSOKAグローバルアクションの歩みとともに、同キャンペーンに啓発を受け、平和運動に率先して取り組む青年部員を紹介する。



【社会の情勢】
 

◆ 「消費者心理」5ヶ月ぶりに改善  消費税引き上げ延期好感 昨年12月
◆  日・イスラエル首脳会談 中東地域の安定に尽力 阿倍首相
◆ 小中統廃合で手引き案 自治体に検討求める 文科省
◆ 9ヶ月児 53%が乳製品未摂取 環境省、アレルギー調査へ

2015/1/21(水)の聖教

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2015/1/21(水)の聖教


1、ブラジル・ボトランチン市議会 池田大作SGI会長夫妻に顕彰盾

  ブラジル・サンパウロ州のボトランチン市議会が、世界平和建設への貢献を讃え、池田大作SGI(創価学会インタナショナル)会長夫妻に「顕彰盾」を贈った。同市議会議場で行われた授与式(昨年12月23日)には、発議者のエベル・デ・アウメイダ・マルチンス議長をはじめ、市民ら約100人が出席した。

     ◇ 

 州都サンパウロから西へ約100㌔。山岳地帯に位置するボトランチン市は、国内有数のセメントの生産地として知られ、主要都市へと続く高速道路網が整備された交通の要所でもある。
 同市のあるサンパウロ州では、ブラジルSGIに深い理解と共感が寄せられている。
 これまで、SGI会長のリーダーシップのもと、平和・環境展示を各地で開催。音楽隊・鼓笛隊の友は、独立記念日等の祝賀行事に出演を重ねている。
 また、読み書きができない人に対する「識字教育運動」を推進。牧口初代会長の創価教育学説に基づいた「牧口教育プロジェクト」の実践校も数多い。
 こうした取り組みを目の当たりにしたマルチンス議長は〝市のさらなる発展のためにはSGI会長の哲学が必要〟と確信。自らが発議し、市議会の全会一致で「顕彰盾」の授与が決議された。
 国歌斉唱で始まった式典。マルチンス議長からブラジルSGIの代表に「顕彰盾」が託されると、会場は万雷の拍手に包まれた。
 議長は感動の面持ちで語った。
 「池田会長夫妻の傑出した社会貢献を顕彰できたことは、私たちにとって、大変な栄誉です」「わが市議会の最大の目的は、社会に善を施すことです。他者を思いやり、教育の発展に尽力される会長夫妻とSGIの皆さまに、心から敬意を表します!」



2、『勝利の経典「御書」に学ぶ』第12巻が発刊

  池田名誉会長の講義『勝利の経典「御書」に学ぶ』の第12巻が発売された。
 本書は「大白蓮華」の連載をまとめたもので、「華果成就御書」「四条金吾殿御返事(石虎将軍御書)」「新尼御前御返事」が収録されている。
 この中で、名誉会長は次のように呼び掛けている。
 「仏法の根幹は『師弟』です。『師弟』という、何よりも深く、強く、そして美しい生命の交流の中でこそ、弟子の生命は『小我』への執着を打ち破り、『大我』に立脚した境涯を開くことができるからです」と。
 師弟不二の信心を貫き、人生の勝利を開きゆくための羅針盤となろう。
 本社刊。669円(税込み)。全国の書店、出版センター・コーナーで発売。SOKAオンラインストアでも注文を受け付けます。



3、わが友に贈る

 「ありがとう」の
 言葉を大切に!
 感謝の思いが
 自分の心を豊かにし
 周囲にも喜びを広げる。



4、名字の言  後継者を育てる側に不可欠なのは「真剣」と「誠実」。技術はその次。

  NHKの連続テレビ小説「マッサン」の舞台は大阪から北海道へ。国産ウイスキー造りに挑むドラマは、佳境に入っていく▼主人公のモデル、ニッカウヰスキー創業者の竹鶴政孝氏は北海道・余市町に蒸留所を築くにあたり、一人の男を迎え入れた。樽作り名人の小松崎與四郎氏。ウイスキー製造に欠かせない洋樽作りを託したのだ▼洋樽は何枚もの板を合わせ、鉄の輪をかけて固定するが、何度か再利用すると、木の収縮により〝狂い〟が生じる。だが、この名人の樽は何十年使ってもガタがこなかったという▼なぜ狂わないのか――秘訣を聞いた評論家の草柳大蔵氏に、小松崎氏は意外な言葉を返した。「〝名人芸〟よりも仕事の堅いこと、精神の堅いことが必要」「親方とか上に立つものは、身体で堅いところを示さないといけない。隙をみせたら、工場の中はそこから崩れてゆく」(『現代の名人』現代人社)▼国内の洋樽作りは、今もほとんどが手作業。若い職人は、親方と一緒に働く中で技術を習得するしかないという。リーダーが隙を見せず、身体で示さねばならないことは、今も昔も変わらない。後継者を育てる側に不可欠なのは「真剣」と「誠実」。技術はその次。営々たる労作業によって、崩れぬ人材の城は築かれる。(潔)



5、寸鉄

★  南米の市議会から顕彰。「教育の発展に尽力する会長夫妻を最大に尊敬」

★ 「練馬の日」。大東京の要の闘士は意気軒高!負けじ魂で創価勝利の凱歌を

★ 信心は年数でも役職でもない。勇気だよ―恩師。誓いの峰へ生き生き挑戦

★ 壮年幹部は婦人と青年の声に耳を傾けよ。わが地区の大前進の知恵ここに

★ 架空・不当請求の相談、スマホ普及で増加と。手口は巧妙。冷静に相談を



6、人間教育の真髄「戸田大学」開始65周年 師の構想を弟子が世界に開花 

  戸田第2代会長が池田名誉会長に万般の学問を教授した「戸田大学」。本年は、教授の開始から65周年となる。講義の折、戸田会長は語った。“私は原理を教える。あとは自分で思索せよ”1950年(昭和25年)から逝去前年の57年(同32年)まで続いた講義の中で、師が語った構想を命に刻み、実現し、世界に師の偉大さを宣揚したのが名誉会長である。96年(平成8年)6月、米国コロンビア大学ティーチャーズ・カレッジでの講演で、名誉会長は述べた。「今の私の98%は、全て、恩師より学んだものであります」。ここでは人間教育の真髄と輝く「戸田大学」の歴史を紹介する。  (作業中)



7、『新・人間革命』 第28巻  第1章「広宣譜」  (51)

  広宣流布をいかに進めるかは、各地域によって異なってこよう。たとえば、人口過密な大都市と、過疎の山村や離島とでは、人びとの生活や人間関係等にも違いがある。その実情に即して、仏法理解の進め方、学会活動の在り方を、考えていかねばならない。
 日蓮大聖人は、「其の国の仏法は貴辺にまか(任)せたてまつり候ぞ」(御書一四六七㌻)と仰せである。そこに暮らす人びとが、わが地域の広宣流布の責任をもつのだ。
 第一に大切なことは、なんとしても、この地域を広宣流布していこうという「決意」である。自分が広布に一人立って、わが手で、この地域を幸福の園にしようという一念と行動がなければ、何年、何十年たとうが、何一つ現状を変えることはできない。
 第二に、学会員が地域で「信頼」を勝ち得ていくことだ。信頼という土壌が耕されてこそ対話も実る。信頼は人間関係の基である。
 第三には、各人が信仰の「実証」を示し切っていくことである。経済革命や病の克服、和楽の家庭の建設などは、当然、大事な実証となる。また、さまざまな人生の試練に出遭っても、それに負けない強い心を培い、人格を磨き、誰からも好かれ、尊敬される人になっていくことは、黄金の輝きを放つ実証といってよい。
 この「決意」「信頼」「実証」をもって前進するなかに、地域広布の大道が開かれるのだ。
 山本伸一は、懇談会で語った。
 「今回の訪問で、私は鳥取広布の新時代を開きます。真剣勝負で戦います。明日は、県内の会員の皆さんと一緒に、地域広布を祈願する勤行会を行いたいと思います。参加できる方は、全員、いらしてください。すべての会員の方々とお会いしたいんです。
 どうか、皆さんの手で、日本一団結の強い、功徳にあふれた鳥取をつくってください」
 懇談会は終わった。しかし、それは、更なる懇談の始まりであった。



8、社説 生きる力は「人間の絆」の中に 逆境に耐え、未来を開く

  きのう20日は大寒だった。暦の上では、一年で最も寒いとされる時季。その後、15日目で立春となる。あとどれくらいで春がくるのか分かるので、人は冬を乗り越えられるのかもしれない。だが、人生においては〝厳しい冬〟がいつ終わるかは分からない。ゆえに、その〝寒さ〟は耐え難い。
 20年前の阪神・淡路大震災で被災したある婦人部員。自宅は全壊し、並んで寝ていた夫と2人の娘を亡くした。突然、訪れた孤独に自暴自棄になった。そして思った。この苦しみはいつまで続くんだろう――と。
 だが、彼女には、いつも寄り添い、励ましてくれる創価学会の同志がいた。会館運営を担う役員にも誘われた。そのおかげで信心から離れずにすんだという。亡くなった3人に喜んでもらえる人生を生きようと前を向いたのは、10年後だった。
 「立正安国論」には「蒼蠅驥尾に附して万里を渡り」(御書26㌻)と仰せである。青バエにとっては、駿馬の尾にしがみつき続けることは難儀であろう。しかも、いつまでつかまっていれば、どれほどの距離を進めるのか見当もつくまい。
 誰でも、じっと耐えるしかない時には、やり切れなさを感じよう。それでも苦しみを耐え忍び、宿命も使命に変えるのだと同志愛の世界で生き抜けば、いつの日か、思いもよらぬ大きな境涯を開くことができるのだ。
 「能忍(能く忍ぶ)」とは仏の異名である。池田名誉会長はかつて「その『能忍』の信心によって、わが生命の大地に、永遠に揺るがぬ『幸福の根』が張られる」と綴った。苦難に耐える強さによって、人は「生きていること」の尊さを実感できるに違いない。
 名誉会長はまた「人に『生きる力』を与えるのは何か。それは、自分以外のだれかのために生きようという『人間の絆』ではないだろうか」と述べている。
 先の婦人も「悲しみを背負って強く生きようとする、あなたの姿に勇気をもらった」という周囲の声から力を得た。励まされるだけでもなく、励ますだけでもない。〝蘇生〟には、心と心の触れ合いが不可欠なのだ。
 ある時、婦人に、友人の一人が語り掛けた。
 「商店街で見かけても、誰もあんたがそんな悲しい経験してるなんて思わへん」。それほど幸せに満ちあふれている、と。
 「冬は必ず春となる」(同1253㌻)――苦難を乗り越えた一人一人の体験には、御本仏の珠玉の言葉が体現されている。



9、きょうの発心 一生成仏抄、384㌻ 【経済革命通し信心の功力を実感】

御書 深く信心を発して日夜朝暮に又懈らず磨くべし何様にしてか磨くべき只南無妙法蓮華経と唱へたてまつるを是をみがくとは云うなり(一生成仏抄、384㌻・編22㌻)

通解 深く信心を起こし、日夜朝暮に怠らずわが心を磨くべきである。どのように磨くべきか。ただ南無妙法蓮華経と唱えることが磨くことになる。. 

 信心の実践で心を磨いていくように、と教えられています。

 1957年(昭和32年)、貧乏のどん底だった家族の中で父親が入会。翌年、小学5年生だった私を含め一家全員が入会しました。原点は18歳の時に参加した夏季講習会。同志の輪に入り、励ましを送る池田先生の姿に、生涯不退と宿命転換を誓いました。
 その後、職を転々としましたが、唱題と学会活動に全力。結婚した翌年にメガネ資材会社への就職が決まりました。〝職場でなくてはならない人に〟と奮闘し、入社7年で取締役営業部長に昇進。題目の力を実感しました。
 17年間勤めて円満退社した後、念願だった独立を果たしました。取引先の倒産や不況で売り上げが落ち込むなどの困難もありましたが、そのたびに〝負けたらあかん〟と信心の炎を燃え上がらせ、走り抜いてきました。開業から本年で24年になります。
 地元の鯖江平和会館は、昨年12月に開館20周年を迎えました。人材の宝庫・鯖江の地で、挑戦の気概で広布にまい進していきます。
◆福井総県副総県長 真木純一



【社会の情勢】
 

◆ 訪日客、最多の1341万人 14年
◆  日・パレスチナ首脳会談  中東和平へ経済支援継続 安倍首相
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