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2014/12/14(日)の聖教

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2014/12/14(日)の聖教



1、インド・マドラス大学で池田大作SGI会長の提言セミナー

  悠久の大地に輝く人間精神の光彩!――南インドの自然豊かな港湾都市チェンナイのマドラス大学で11月27日、池田SGI(創価学会インタナショナル)会長の1・26「SGIの日」記念提言をめぐるセミナーが開催された。
 これは、マドラス大学、スワミナサン財団、インド創価学会(BSG)の共催で行われ、教育関係者、詩人、哲学者をはじめ、マドラス大学、インド・創価池田女子大学の学生、同大学に交換留学中の創価大学生ら250人が参加した。
 BSGのグプタ議長、オオウチ名誉副議長のあいさつの後、世界詩歌協会のA・パドマナーバン名誉会長、マドラス大学のR・ターンダバン副総長、劇作家のゴウリ・ラームナラヤン氏が登壇。SGI会長の長年にわたる平和闘争を心から賞讃した(講演の要旨を別掲)。
 最後にBSGのレディ名誉副議長が感謝の言葉を述べた。
 終了後、来賓の宗教学者のチャガンティ・マイトレーヤ氏は感想を語った。「世界の人々は、価値創造を掲げるSGIの行動を非常に注目しています。池田博士の提言は、人類を結ぶ大きな力であると感じます」
 また、学生からも共感の声が寄せられた。「“平和の心が平和を生む”との思想を周囲に広げ、いつも希望を持ち続ける女性として、心豊かな社会を築くために行動していきます」(創価池田女子大学 K・ラミヤさん)
 セミナーの模様は翌日、国営放送「ドゥール・ダルシャン」で紹介され、大きな反響を呼んだ。



2、池田名誉会長 光の言葉 幸福の曲 一日一日、燃えて生きよ

  生き生きと
  心を勇み走らせていく。
  そうしたなかで、
 一年の総仕上げをしていきたい。
 人の何倍も忙しくとも
 人の何倍も充実した人生。
 それこそが
 勝利の人生である。
 その人こそ
 偉大な人である。
 我らの「人間革命」の前進こそ、
 一年また一年、
 まさに「最上の幸福」の年輪を
 刻んでいるのである

         ☆☆☆

 労苦の汗が光る一日!
 何と偉大にして尊きことか!
 艱難(かんなん)に鍛えられた一日!
 なんと人間として勝利し、
 生きゆく価値を
 創造していることか!
 自身の限界に挑みゆく青春の挑戦は、
 一日を一年に、
 また一年を何十年にも
  黄金不滅に輝かせている。

         ☆☆☆

  赤々と燃やしたい。
  「勇気」というエンジンを」
  そして逆風のときも、順風のときも、
  堂々と、悠々と、
 目的地に向かって飛び続けたい。
 「何ものにも負けない」勇気――
 それ自体が
 「人間としての勝利」の炎なのだ。
 

       ☆☆☆

  我らは創価の道を征く。
 自分の歩いたこの道は
  全部、幸福の花が咲く。
  自分が励ましたあの友は
 全部、永遠の宝友(ほうゆう)となる。
  自分が決めたこの道は
 人類の悲願の平和の道だ。
 父が、母が、あの同志(とも)が
 苦難を勝ち越え、開いた道だ。
 きょうも、我らは進みたい。
 頭(こうべ)をあげて、胸を張り、
 わが栄光の人生の道を!
 世界の友と肩組みながら、
  永遠の希望の子の道を!

  東京のいちょうは今、最後の輝きの時を迎えている。鮮烈にわが身を燃やし、一年の総仕上げの「時」を教えてくれる。
  池田名誉会長は先月15日、東京・八王子の創価大学を訪問。晩秋のキャンパスを視察した。空は青く、「壮大シルクロード」「ウィズダム・ロード」から見る黄金の銀杏が美しい。本部棟が、荘厳なまでに輝いて見えた。
 銀杏は「公孫樹」とも書く。「孫の代に実がなる木」という意味である。名誉会長はつづった。
 「その名は、“自分のためではなく、未来の世代のために生き抜くのだ! わが生命力を発揮して、歴史をつくるのだ!”と語りかけているような気がしてならない」
  一瞬、一日を大事に。この一年の「わが勝利」のために。



3、わが友に贈る

 強盛な信力・行力に
 無限の仏力・法力が
 厳然と涌現する!
 創価の負けじ魂で
 わが栄光をつかみ取れ!



4、名字の言  仏法は、「外なる大宇宙」と、「内なる小宇宙」である自分自身の連関を説く。

  きょうの夜は、すがすがしい気持ちで、空を見上げてみたい。三大流星群の一つ「ふたご座流星群」が極大を迎える。きらめく星が天空を駆け巡り、一つ、二つ……九つと、いくつもの光の筋を描く劇を楽しみにしたい▼大海原を行くいにしえの船は、夜空の星を見て、針路を知った。宇宙に学び、人類の針路を考えることは、今の時代も変わらない。仏法は、「外なる大宇宙」と、「内なる小宇宙」である自分自身の連関を説く。宇宙に学ぶ生き方は、自身の可能性を開くことにつながる▼地球が絶妙なバランスを保ちながら安定しているのは、ものすごい速さで、自転と公転という大回転を続けているからという。回転が弱まれば不安定になり、止まれば倒れるコマを想像すれば、納得がいく▼力強い律動によって、安定を得る。同じことは、人間の体、そして人生にもいえる。「無常」は宇宙を貫く法則であり、一刻も同じ状態でいられるものはない。停滞は即、後退を意味する。生命力を満々とたたえ、目標に向かって進む大闘争があってこそ、人生は、充実の中に安定する▼大宇宙に比べれば、一人の存在は小さいかもしれない。だが、宇宙とつながる自身を自覚し、無限の可能性を知った人間は、偉大な力を発揮することができる。(城)



5、寸鉄

★  創価の思想と行動に歴史変える智慧と力が―博士 人間革命の大道を一筋に

★ 幸せになる為にこそ団結せよ―文豪。自他共の幸福へ正義のスクラム固く

★ 広布の旗を掲げた以上、最後まで貫き通せ―恩師 本年の総仕上げを堂々と

★ 飲酒運転の違反者、半数が解雇・退職と。慢心が破滅の因。周囲も許すな

★ きょう衆院選投票日。日本の未来を決する一票。有権者は賢明に見極めを



6、世界市民の誓い 我らワールドシチズンズ ケニア副支部長 アリンダム・サルカルさん “広布の開拓者”との誇りで!

★入会したきっかけを教えてください。

  インドのコルタカで生まれた私は、インド西部の大学でマスコミ論を学び、広告会社に入社しました。
  はじめて親元を離れた大学時代。環境の変化になじめず、人付き合いもうまくいきませんでした。それは、社会人になってからも変わらず、何とも言えない孤独感から、徐々にふさぎ込むようになりました。
  そんな時、職場の同僚から、SGIの話を聞きました。「君は誰に対しても、本当の意味で信頼を置いていない」。こうズバリと指摘されたのです。
 人生で初めて、自分自身と正面から向かい合いました。認めたくありませんでしたが、その指摘は事実でした。“どうせ私のことを分かってくれない”と、人を信じることなく、心の扉を閉ざしていたのです。
 同僚が生き生きと語る仏法に興味を持ち、SGIの書籍を学ぶ中で、「人を信頼できない自分を変えたい」と入会しました。

★入会後、変化はありましたか。

  人のために行動していくことで、自分の心が豊かになっていることを実感しています。
 また、友と語るなかで、“皆、悩みと戦いながら歩んでいるんだ”と、自分ばかりが不幸だと思っていた心に変化が起きました。
 そして“自分には、最高に信頼できる同志がいる。どんな人でも、自分から心を開いていけば、友情を結んでいける”と思えるようになったことが、最大の喜びです。
 仕事においても、以前は“やらされている”という気持ちでしたが、“目的は何なのか”を考えるようになり、積極的に取り組むようになりました。
  池田先生の「若き日の日記」や本部幹部会で師のメッセージなどを通して、師の青年時代の奮闘に思いを馳せながら、今では「人の三倍」を目指して仕事に精を出しています。

★信仰体験を教えてください。

  私には、「海外で働きたい」という漠然とした思いがありました。2012年の年末に、海外転勤の話があったのですが、流れてしまいました。
 私は題目を唱えながら、自問自答しました。「ただ海外で働きたいだけなのか。何のために信心をしているのか」と、そして、「海外勤務で、さらに自分を成長させ、その地で広布を進めたい」と心から思うことができたのです。その時、再度、転勤の話が持ち上がり、昨年5月、念願だったケニアへの転勤が決まりました。
  この体験を通して、「誓願の祈りは必ずかなう」ことを確信しました。
 自分のためなのか、それとも地涌の使命を果たすためなのか――。何事にも、どんな時でも、その“問い”を忘れずに挑戦していこうと決意しています。
 仕事で携わっていたプロジェクトも成功し、おのずと職場での信頼も深まっています。

★広布の活動においても、インドとケニアでは、違いも多いのでは?

  社会環境は違いますが、“創価の心”は全く変わりません。
 現在、壮年部の副支部長をしています。ケニアで担当する地域は広大です。思うようにメンバーが集まれないこともありますが、自分自身が広布のパイオニア(開拓者)との使命を自覚し、発展の原動力になっていきたいと、日々、新天地を駆けています。
  もう一度、“青年の心”を奮い立たせ、先駆の拡大に挑戦し、盤石な後継の陣列を構築していきます。
 慣れない土地で苦労も多いですが、「広宣流布の開拓者」との誇りも高く、同志と心一つに前進していきます!



7、社説  油断と過信は絶対に禁物 悪質化・巧妙化する詐欺に注意!

  警視庁のホームページを開くと、振り込め詐欺犯が実際にかけた電話の音声を聞くことができる。「これなら、だまされかねない」と背筋が寒くなった。
 「会社の金で株に手を出してしまった」「友人の連帯保証人になって多額の借金を抱えた」など。「風邪をひいた」と声の違いをごまかしながら、「携帯電話の番号を変えたから登録して」などと頼み、後日、電話をしてくるケースもある。全ての音声を聴いたが、男性の声は、受話器を通すと聞き分けるのが相当に難しいと感じた。
 警察庁によると「振り込め詐欺」の被害額は過去最悪のペースで増え続けており、今年は10月末までに450億円を超えた。年間の被害額が過去最悪の489億円だった昨年の同じ時期に比べて67億円余りも多い。このままでは、1年間の被害額が初めて500億円を超える恐れもあるという。
 その手口で最も多くを占めるのが、息子を装う「オレオレ詐欺」だ。最近は、犯人が現金やキャッシュカードを直接、自宅に取りに来る「“振り込ませない”振り込め詐欺」が続出。今年上半期の「オレオレ詐欺」の約8割が、こうした“現金受取型”である。さらに「架空請求詐欺」「還付金詐欺」などに加え、頼んだ覚えのない商品が届き、支払いを求められる「送り付け商法」も多発している。
 一段と悪質化し、巧妙化の一途をたどる詐欺の手口。日頃から次のことを心掛けたい。
 ①お金に関する連絡は、まず疑う。
 ②一人で判断せず、必ず誰かに相談する。
 ③親族を名乗る電話は、以前から知っている電話番号にかけ直して確認する。
 ④家族同士で「合言葉」を決める。
 ⑤別居の子や孫とも普段から連絡を取り合う。
 警視庁の調査によれば、高齢被害者の約9割が「自分は大丈夫だと思っていた」「考えたこともなかった」と答えている。「息子の声を聞き間違えるわけがない」――その過信から多くの被害が生じていることを絶対に忘れてはならない。
 池田名誉会長は強調する。「『自分だけは平気』『信心しているから大丈夫』といった過信があってはならない。信心をしているからこそ、油断なく、賢明に生きていくのである」
 慌ただしい年の瀬。一切の油断を排し、一年の総仕上げを晴れ晴れと飾る絶対無事故の一日一日を過ごしていきたい。



8、きょうの発心 開目抄、192 ㌻ 【“心臓部”の誇りに燃えて躍進】

御書 仏法を学せん人・知恩報恩なかるべしや、仏弟子は必ず四恩をしって知恩報恩をいたすべし(開目抄、192ページ・編419ページ)

通解 仏法を修学する人は、知恩報恩がなくてはならない。仏弟子は必ず四恩を知って知恩報恩するべきである。. 

 恩を知り、恩を報ずることこそ仏法の根幹であり、真髄であるとの御文です。

 高等部時代、池田先生と記念撮影する機会に恵まれ、師と共に、学会と共に生き抜く報恩の人生をと決意しました。
 学生部では、懸命に折伏に挑戦。1984年(昭和59年)の神奈川青年平和音楽祭にも弘教を実らせ出演しました。リハーサルには未入会の父も参加し、その夜、感動して帰宅した父と一緒に唱題。後に父は入会し、母の念願でもあった一家和楽を実現できました。
 その父が命に関わる病に倒れた時は、地区の同志の真心の励ましに勇気づけられ、家族で宿命転換の唱題を重ね、乗り越えることができました。
 91年12月15日の第1回川崎文化音楽祭など、幾重にも師との原点を刻んだ“広布拡大の心臓部”である川崎。この地で戦ってきたことが私の誇りです。
 わが総県は12・15「川崎の日」からさらに躍進していきます。神奈川池田記念講堂の完成、先生のご来館という喜びを胸に、師弟共戦の黄金城を築いて同志の恩、師の恩に報いてまいる決意です。        神奈川・川崎総県長 鈴木 稔



【社会の情勢】
 

◆ 衆院選きょう投票  公明党の圧倒的使用利へ! 「軽減税率」実現果たす
◆  日本海側、山沿いに大雪警戒
◆ 原爆開発施設、米国立公園に


2014/12/15(月)の聖教

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2014/12/15(月)の聖教


1、音楽隊・鼓笛隊が日本一

創価ルネサンスバンガード 創価中部ブリリアンス・オブ・ピース
音楽隊・鼓笛隊が日本一
音楽隊 2年連続13度目のグランプリ 内閣総理大臣賞
創価大学(プライド・オブ・ソウカ)も銀賞の大健闘

 音楽隊、鼓笛隊が堂々の日本一! 第42回「マーチングバンド全国大会」(日本マーチングバンド協会主催)の「マーチングバンド部門・一般の部」が14日、さいたま市のさいたまスーパーアリーナで開かれ、音楽隊の創価ルネサンスバンガードが2年連続13度目のグランプリ「内閣総理大臣賞」を受賞。創価大学のプライド・オブ・ソウカが銀賞と健闘した。また、第42回「バトントワーリング全国大会」(日本バトン協会主催)の「一般部門」OPEN・ペップアーツ編成が同日、千葉市の幕張メッセで行われ、鼓笛隊の創価中部ブリリアンス・オブ・ピースが2年連続の「最優秀賞」に輝いた。



2、今週のことば

 尊い貴い大勝利、万歳!
 一人一人の偉大な健闘に
 心から最敬礼――。
 民衆が主役の新時代だ。
 躍進の生命で新年を!



3、名字の言  どんな小さな会合であっても、原稿を書き起こしては推敲し、可能な限りの準備をして臨んでいた。

 「人民の、人民による、人民のための政治を……」。アメリカ第16代大統領・リンカーンのゲティスバーグでの演説は、2分ほどの短さ。しかも、南北戦争のさなかに行われた。それでも大統領は下書きをしたと、作家の丸谷才一氏が対談で紹介している(『あいさつは一仕事』朝日文庫)▼氏も祝辞などを依頼された際は、「必ず原稿を作る」「あれも、これもと長いのはだめ」と自身に課し、準備をして臨んだ。言葉は相手に届き、心に残ってこそ意味がある▼かつて編集の仕事を経験し、世代を超えた同志から大きな信頼を得ている、壮年のリーダーがいる。懇談する機会があり、そのわけが、人柄の良さ、こまやかな気配りだけではないことを知った▼彼は、座談会など、どんな小さな会合であっても、原稿を書き起こしては推敲し、可能な限りの準備をして臨んでいた。友を元気にせずにはおかないという責任感からくる、重く、的確な一言一句が、相手の心に響いていたのだ▼きょうから、年賀状の受け付けが始まる。年賀状はいわば、新しい一年を出発する、〝短いあいさつ原稿〟。今年、お世話になった人の顔を思い浮かべ、感謝を込めて、心のこもった言葉を贈ろう。明「世界広布新時代 躍進の年」へ助走開始である。(白)



4、寸鉄
 

★  列島各地で歓喜の凱歌! 日本の柱は厳然たり。さあ明年へ威風堂々の前進

★ 音楽隊・鼓笛隊が全国大会に出場。日本一の熱演に大喝采! 新出発の序曲

★ 会場提供の皆様に感謝! 家族・近隣への配慮忘るな。地域の城を皆で護れ

★ 年賀状の受付開始。旧き友、新たな友と絆強める好機。良縁こそ人生の宝

★  高卒内定率が20年ぶり高水準。未来の主役よ頑張れ! 公明は全力で支えよ



5、「法華経の智慧」ロシア語版発刊に寄せて ロシア科学アカデミー哲学研究所 グセイノフ所長 人類が求める「非暴力の精神」がここに 
(作業中)



6、『新・人間革命』 第28巻  第1章「広宣譜」  (24)

 創価学会の「創価」とは、「価値創造」であり、それは、幸福を築く源である。
 つまり、人生で直面する一つ一つの物事に深い意味を見いだし、そこから、感謝、歓喜を汲み上げ、心を強くし、幸福を生み出していくことが、「創価」の意義といってよい。
 その「価値創造」の眼を開かせるものこそが、仏法である。仏法という視座に立って、すべての事象を深く見すえていくならば、そこには、幸福への原動力となる限りなく深い意味があり、汲めども尽きぬ豊かな精神の泉が広がっている。
 たとえば、日蓮大聖人は、門下が供養した白米を、どうとらえられたか。
 「民のほね(骨)をくだける白米」(御書一三九〇ページ)と仰せになっている。白米という物の背後に、米作りに励んだ人の過酷な労働、苦労、そして、何よりも真心を見て取り、最大の感謝を捧げられているのだ。
 別の御書には、「白米は白米にはあらず・すなはち命なり」(同一五九七ページ)ともある。人は食によって命を支えられており、大事な食である白米を供養するということは、命を捧げることに等しい功徳があると、その「志」を大賞讃されている。
 また、大聖人は、一門に降りかかった大迫害に対しても、「大悪を(起)これば大善きたる」(同一三〇〇ページ)と断言される。一国が既に大謗法であるということは、大正法が必ず弘まる瑞相であると言われているのだ。
 さらに、御自身が大難を受けることについても、護法の功徳によって、過去の重罪を今生に招き寄せたと明かされている。
 そして、「大難なくば法華経の行者にはあらじ」(同一四四八ページ)と仰せになり、大難に遭うことによって、法華経の行者であることが証明されたのであるから、これほどの喜びはないとの御境地を記されている。
 一つの事実から、仏法の法理に照らして無量の意味を見いだし、向上、前進の活力に転じていく。それが仏法者の生き方であり、人生の価値創造の道である。



7、2015年(平成27年)壮年部の活動 (要旨)

指針 壮年は広宣流布の黄金柱

スローガン 壮んなる大情熱で創価躍進の原動力に

3モットー

 一、生涯求道の壮年部
 一、職場で勝利する壮年部
 一、地域貢献の壮年部

【活動のポイント】 2015年「世界広布新時代 躍進の年」は、「壮んなる大情熱で、創価躍進の原動力に」とのスローガンを掲げ、おのおのの使命の舞台で、広布のドラマの主役となって躍進していきたい。
  本年は、「SGI発足40周年」(1・26)、「第3代会長就任55周年」(5・3)、「学会創立85周年」(11・18)など大きな節目を迎える。
 「勝って勝って、深く大きい歴史を子孫に残すのだ。後世に残すのだ」との池田名誉会長の指導の通り、「広宣流布の黄金柱」の誇り高く、新たなる勝利の歴史を築いていきたい。
  具体的には、次のポイントを基調に活動を推進していく。

~活動のポイント~

1 広布勇者のスクラムを拡大
 ①「ブロック5勇士」運動に全力を  ②勇気の対話で広布拡大の推進力に ③後継の人材育成に力を注ぐ

2 「壮年教学運動」を展開
 ①壮年部の会合で教学を研鑽 ②任用試験を通して人材を拡大

3 職場・地域で模範の存在へ  
 

4 各種グループの育成・強化
 ・太陽会を一層充実 ・王城会の強化 ・ヤング壮年部の育成




8、2015年「世界広布新時代 躍進の年」男子部の活動 (要旨)

今こそ拡大と勝利の歴史を!

  2015年は、「学会創立85周年」「第3代会長就任55周年」「SGI発足40周年」を迎える重要な時である。不二の弟子たる男子部が、広宣流布の全責任を担って拡大の先頭に立ち、一切の突破口を切り開いてまいりたい。
  今日、世界192カ国・地域に広がる学会の原点は、どこにあるのか。それは、若き日の池田名誉会長が戸田第2代会長の構想を実現してきた師弟の大闘争にある。そして、その舞台は身近な近隣や職場であり、その闘いは“目の前の一人”との対話から始まった。
  この一年、我々男子部は「世界は、決して遠くにあるのではない。自分の足元にあるのだるゆえに、今、ここで勝つことが勝利だ。ゆえに、きょう勝つことが、永遠の勝利につながるのだ」(「随筆 人間世紀の光」69)との師匠の指導を胸に刻み、地域・社会を照らしゆく希望の灯台となって躍進していこうではないか。

1 折伏・弘教の実践で「世界広布新時代」を躍進
  1、折伏精神を燃やし全員が弘教に挑戦 
 2、地域友好や社会に貢献する活動を展開 
 3、正義の言論戦を力強く展開

2 社会で勝利の実証を示す 青年の人材城を構築
 1、一人を大切にする個人指導や会合の充実で活動者を拡大
 2、「新会員」「ヤング男子部」「大学校生」をはじめ“新しい力”を育成
  3、教学研鑽を軸とした人材育成の流れを強化
 4、広布後継の未来部を各部一体で育成

3 SGI会長の平和思想を実践する「SOKAグローバルアクション」を展開
 1、終戦・被爆70年にあたり「核兵器廃絶」や歴史継承の運動を展開
  2、青年間の交流を通じて「アジアの友好と安定」に寄与
 3、青年の連帯で、自然災害の克服に貢献



9、世界の体験プラザ  スペインSGI カティ・ロシェさん 


 高速鉄道(AVE)社内アテンダントのリーダー
 最高の笑顔で快適な旅を演出 師との出会いを胸に使命の道へ

フランスを離れマドリードに

 カティ・ロシェさんが、SGIの信仰活動を真剣に始めたのは、スペイン・マドリードで、1991年、22歳の時からだ。フランスに生まれ育ち、家族と共に入会はしていた。
 89年、スペイン語の勉強のため、マドリードへ。姉のパトリシアさんから、しっかり真剣に励むように、何度も言ってくる。「人生の夢や目標を実現できるから」と。
 「確かに、恥ずかしがり屋で自身のなかった姉が、とても明るく、強くなった。最後まで諦めずに、目標を達成していく姿が、まぶしく感じられました。私も変わりたい、と思ったのです」
 御本尊を受持し、学会の輪の中へ。同志との温かな触れ合いが楽しい。とりわけ、会合などで陰の力として皆を支える女子部・白蓮グループでは、多くのことを学び、成長する自分を感じた。
 92年末、学業を終了したものの、就職の問題に直面した。折から、スペインは大不況下。失業率は20%を超え、若者たちが路頭に迷っていた。
 「まして、私は外国人。それに、私のスペイン語も今一つ。絶望的な状況でした」
 もし1か月以内に結果が出なかったら、フランスに戻るしかない――真剣に唱題した。いくつかの企業に願書を送り、面接を受けたが、結果が出ない。
 ある日、「高架鉄道(AVE)が、求人をしている」と知った。AVEは、セビリア万国博覧会の開催に合わせて、92年4月、マドリード~セビリア間が開業したばかり。ピカピカの花形企業だ。
 「まさか、そんなスペインの国有鉄道が、フランス人を採用するはずが…」。仕事は、社内アテンダントとして、乗客へのサービスだという。

不規則勤務の中 広布に奔走

  それなら、と思った。裏方に徹して、人々の安全や幸せのために尽くすことは、白蓮グループの精神と同じ。同志の輪の中で身についている。笑顔で、スピーディーに、こまやかな心遣いで…。面接では、その考えを、しっかり披瀝した。
 合格。93年1月、勤務開始。「大きな功徳と感じました!」
 翌年夏、SGI青年研修会で日本へ。池田SGI会長に会い、自分の中の大きな変化を感じた。
 「池田先生の振る舞いと励ましの心に、希望や勇気といった創価精神の源流を感じ、“師弟”の絆を固く心に刻みました。フランスに帰ろうか、との迷いも吹っ切れ、む私の使命はスペインにある、今いるところで毎日100%燃焼しよう、と誓いました」
 活動を本格的に始めて間もないロシェさんにとって、それは、「人生における重要な出発点」となった。
 AVEでの仕事内容は、飛行機の客室乗務員に似ている、という。旅客の迎え入れ。食事、飲み物のサービス。車中で発生するすべてに神経を集中させ、臨機応変の対応。そして笑顔で、快適な旅を演出する――。
 「毎朝、最高の生命状態で、いい仕事ができ、池田先生の弟子らしく、きょう一日を勝利できるよう、しっかり祈って出発します」
  勤務時間は日ごとに代わる。休日も、毎週違う。「活動の時間を見つけることが、大きな戦い。同僚に迷惑をかけずに、必要な時間をつくってきました」。97年、スペインSGI女子部長となり、各地の女子部の激励に動いた。
  忘れ得ぬ思い出がある。98年、訪日した折のこと。懇談会の席上、思いがけず、SGI会長の手から、美しい花束が贈られた。師の深い思いが、幾重にも伝わってくる。
  「この花のように、何があっても、輝いて、周りに喜びと希望を広げていく存在になろう! 自分も、皆も!」――心新たに、女子部構築の先頭に立った。

事故の悲しみを乗り越えて

 AVEが、着々と全国に路線を延伸していくにつれて、アテンダントも増えていく。ロシェさんは、常務クルーの長として、後輩たちをリードする立場になっていた。
 「常務の前に、それぞれの持ち場の確認など、万全の打ち合わせをします。クルーの調和と、スムーズな仕事への環境づくりが、私の責任です」
  昨年7月、スペイン北部で、AVEの脱線事故が発生。多くの死傷者の中に、ロシェさんが指導したことのある2人のアテンダントがいた。
 「同僚たちの間にも動揺が走り、ショックと深い悲しみに襲われましたが、この時にこそ、皆を励ます大きな力になろうと、祈り抜きました」。乗客とクルーのため、一層、明るくさわやかな振る舞いに徹した。
 昨年12月から、AVEき、国境を越え、フランスまで行くようになった。車中、フランス人が多い。ロシェさんは、生粋のフランス語で客の心を和ませる貴重な存在となった。
  今も、深刻な不況が続くスペイン。
 「この不景気の中で、フランス人である私が仕事を続け、生活が守られているのは、信じがたいことです」
 「この仕事が本当に好き。そのおかげで、スペインで友情を広げ、スペインの“心”と文化を深く理解できるようになりました。今は、自分がスペイン生まれでないことを忘れているくらいです!」
 AVE開通の翌年から、その発展の歴史とともに、花のアテンダントとして、21年。この間、幾十倍にも発展したスペインSGIの活動の第一線に立ってきた。
 今、その婦人部書記長として、忙しく、充実の日々を送るロシェさんは、笑顔を輝かせて言う。
 「この地で信仰に目覚めたことが、私には深い意味があったので。るたくさんのことを与えられたこの国に、恩返しをしていきたい。スペインの素晴らしい同志と共に進む広宣流布のたびが、最高に幸せです!」



【社会の情勢】
 

◆ 公明党 9小選挙区で完全勝利! 比例区26議席(プラス4)を獲得 衆院選 
◆  北陸中心に大雪、東京も初雪
◆ 米首都などで抗議デモ

2014/12/16(火)の聖教

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2014/12/16(火)の聖教


1、ブラジル 伝統音楽と学問の街 バレンサ市から池田大作SGI会長夫妻に名誉市民称号

文化教育で平和に貢献
夫妻の功績を後世に伝え残したい

 ブラジル・リオデジャネイロ州のバレンサ市から池田大作SGI(創価学会インタナショナル)会長夫妻に「名誉市民」称号が贈られた。文化と教育を通して世界平和に貢献し、幾多の世界市民を育成してきた功績を讃えるもの。授与式は11月27日、同市内で盛大に行われた。

                                        ◇ 

 州都リオデジャネイロから北西に約150キロの山岳地帯に位置するバレンサ市。
 同州で2番目の面積を有し、牧畜や農業が盛ん。古くから音楽などの文化が栄えた地域で、同市で育まれた伝統芸能「ジョンゴ」はサンバの原型の一つといわれている。教育にも力を入れており、市内に三つの大学が立つ学問の街である。
 同市は昨年5月、平和の潮流を築く功績を讃え、SGI会長夫妻に顕彰状を贈っている。この授与式の席上、「池田大作博士の人道主義の世界的偉業」と題する講演が行われた。登壇したのは、リオデジャネイロ州立大学の総長などを歴任したアントニオ・セウソ・ペレイラ氏。市内の大学で教壇に立つ地域の名士だ。
 こうした、SGI会長とその平和哲学に共鳴する人々の存在により、同市の市民のSGIへの信頼は、一段と厚くなっていった。
 そして今回、市議会の全会一致の決議を経て、「名誉市民」称号の授与の運びとなったのである。



2、世界一仲よきカンボジア ウラタ新理事長が誕生

  SGIカンボジアの全国幹部会が10日、首都プノンペンのカンボジア文化会館で晴れやかに開催された。
 席上、新任人事が発表され、理事長にフキミ・ウラタさんが就いた。
 幹部会には、池田大作SGI会長がメッセージを贈り、新理事長の誕生を祝福。社会の発展のため、人々の幸福のために、朗らかな前進をと念願した。
 ウラタ理事長は、創価大学卒業後、小学校教員を経て、カンボジアへ。現在、NGO(非政府組織)の現地スタッフとして、小中学校の校舎の建設や衛生教育、識字教室の運営などに携わる。また、SGIの青年部アドバイザーとしてカンボジア広布に尽力してきた。
 これまで理事長を務めたパン・バンデットさんはカンボジア壮年部長専任となり、新理事長を支えていく。
 ウラタ理事長は力強く語った。「『世界一仲よき前進! カンボジア』を合言葉に、平和の光を地域に、社会に広げます!」



3、わが友に贈る

 「陰徳あれば陽報あり」
 広布への献身の行動を
 御本仏は御照覧だ。
 皆様の尊き労苦に
 妙法の福徳は厳然!



4、名字の言  「声を出して語れることが、どれほどすごいことか」と。

 電話は、人の声とともにコレラ菌をも運ぶ――こんな話を信じる人が昔はいたという。また、日本に電話が伝わったころは通話料も高額で、庶民に広まるには時間を要した▼きょうは「電話創業の日」。1890年(明治23年)12月16日、東京・横浜間で、日本初の電話交換業務が始まった。開通最初のあいさつは「オイオイ」。恐る恐るの第一声から124年、今では、携帯電話の契約数だけで人口を優に超える。声と声を瞬時に結ぶ電話は、人間の生活を大きく変えた▼札幌の78歳の壮年部員は、かつて口の重い病を患い、会話が困難に。自宅療養を強いられたが、それでも仏法を語り、友を励ましたいと、毎日のように電話の受話器をとった▼自分は紙に書き、代わりに夫人が話す。「声仏事を為す」(御書708ページ)ゆえに、声を届けることにこだわった。病を克服した今、「声を出して語れることが、どれほどすごいことか」と、以前にも増して、はつらつと対話を広げる。入会57年で、約50世帯の弘教を実らせてきた▼今年も残りわずか。年賀状書きも忙しいが、お世話になったこの人、大事なあの人に、声を届けるのもいい。たとえ電話一本でも、心を込めた声ならば、感謝も、勇気を送る励ましも、必ず伝わるに違いない。(鉄)



5、寸鉄

★  伯都市が会長夫妻を名誉市民に。「平和貢献の人材育成への功績讃え」市議

★ 「一緒に連戦連勝の人生を生き抜こう!」恩師。誉れの同志と栄光の船出

★ 御書「悲母をば大地に譬へたり」。母の力は偉大。太陽の婦人部に最敬礼!

★ 受験生よ、自分に負けるな。今の苦闘は人生の宝に。周囲も温かな配慮を

★ 公明よ、これからが真の戦いだ。立党の精神胸に庶民守る政治を断行せよ



6、輝く知性の殿堂 【12】 創価大学 自分をデザインする「文学部」

  通信技術の発達により、手軽に地球上のさまざまな情報や文化に触れることができる昨今、人々の考え方や価値観はますます多様になっている。創価大学の文学部では、語学をはじめ、哲学、歴史学、社会学など、12の専攻分野(11メジャーと1専修)を設置。自分を“デザイン”する幅広い学びの場が用意されている。ここでは、同学部の卒業生・現役学生を紹介する。



7、『新・人間革命』 第28巻  第1章「広宣譜」 (25)

  山本伸一は、練馬の代表との懇談会で、北町の各支部の組織の実情を尋ねたあと、具体的な事例を通して、支部長・婦人部長の在り方について語っていった。
 「退転し、学会から離れていった人も、大きな心で包んでいくことが大事です。人と人のつながりを切り捨ててしまうのではなく、『友だちなんだから、困ったことがあったら相談に来なさいね』と言ってあげるぐらいの度量が必要です。
 また、退転した人が出たならば、残った一人ひとりを、焦らずに、一騎当千の人材に育て上げていけばいいんです。その方々が、五倍、十倍の力を発揮できるようになれば、支部は、むしろ大発展していきます。
 そのためにも支部長・婦人部長は、全支部員と会って、皆をわが一念に収めて、“一人も漏れなく、広宣流布の勇者に育てよう!”“断じて皆を幸福にしてみせる!”と決めて祈り抜いていくんです。そうした分だけ、諸天善神が、自分を守ってくれるんです。
 幹部は、会員の皆さんにご奉公するのだというつもりで、活動していってください。私もそうしてきました。
 信心をしていても、皆さんご自身、さまざまな悩み、苦しみがおありだと思います。そのうえに、組織の責任を担うことは、全支部員の苦悩を分かちもつということです。自分の体の何十倍もあるような悩みの重荷を背負って、急勾配の坂道を上るようなものかもしれません。
 しかし、多くの友の苦悩を、わが苦とすることによって、自身の境涯を大きく開いていくことができる。最も大変ななかで、広宣流布に邁進するからこそ、大福運を積み、大功徳を受けていくことができる。その仏法の因果の理法を忘れないでいただきたい」
 自らも宿命と闘い、苦悩しながら、友の幸せを願って、悩み、励ます。それが、末法出現の地涌の菩薩である。そこには、人間として最も尊貴な輝きがあり、その生き方のなかにこそ、仏法の人間主義の光彩がある。



8、この一節を胸に 行学に励む テーマ 自分らしく 個性を最高に輝かせる仏法
 

   創価学会員は、だれもが“自分らしさ”を存分に発揮しながら、明るく朗らかに生き抜いています。今回の「この一節を胸に 行学に励む」のテーマは「自分らしく」。日蓮仏法を実践する中で、自らの個性が最高に輝いていくことを学びましょう。

Q「成仏」という言葉を聞いても、自分とは縁遠いものに感じます。

A成仏の「成」とは開くという意見る自身の“ありのままの仏の生命”を開いていくのです。

  成(じょう)は開く義なり法界無作の三身の仏なりと開きたり、仏とは此れを覚知するを云うなり(御義口伝、御書753㌻)

  日蓮仏法における「成仏」とは、現在の自分と全く異なった“特別な存在”になることでもなければ、死後に現実社会を離れた浄土に生まれ変わるということでもありません。
 「(成仏の)『成』とは開くという意味であり、法界(=十界の衆生)が無作の三身の仏あると開いたのである。『仏』とは、このこと、すなわち自分自身が仏と開けると覚知することをいうのである」(御義口伝、御書753㌻、通解)
 自身に具わる「無作の三身」すなわち「本来ありのままの仏の生命」を開くことが成仏にほかならないのであり、このことを覚知した人こそが「仏」である、と教えられているのです。
 日蓮大聖人は、万人が無作の三身の仏の生命を顕す方途として、南無妙法蓮華経の唱題行を説かれました。
 「一念に億劫の辛労を尽くして、自行化他にわたる実践に励んでいくなら、本来わが身に具わっている仏の生命が瞬間瞬間に現れてくる」(御書790㌻、通解)
 真剣に一念を定めて自行化他の実践に励んでいく、つまり勤行・唱題に挑戦し、広布の活動に取り組んでいく中でこそ、“ありのままの仏の生命”を涌現させていくことができるのです。

Q仏法に説かれる「桜梅桃李」について教えてください。

A桜は桜、梅は梅らしく咲き薫ります。同様に自分の魅力を輝かせるのが、この信仰です。

  桜梅桃李の己己(ここ)の当体を改めずして無作三身と開見すれば是れ即ち量の義なり(御義口伝、御書784㌻)

  世間一般に“宗教”というと、画一的な理想像を目指すものと考える人が多いかもしれません。しかし、日蓮仏法では、一人一人がそれぞれの個性を存分に発揮し、自分らしく輝いていく生き方を説いています。
 「御義口伝」には、次のようにあります。
  「桜は桜、梅は梅、桃は桃、李は李と、おのおのの当体をあらためず、そのままの姿で無作の三身(本来ありのままの仏の生命)と開きあらわしていくのである。これが一切をおさめることであり、(無量義の)『量』の義である」(御書784㌻、通解)
  春になると、桜や梅、桃や李が、それぞれ色や形、香り等の特質をあらためることなく、ありのままで見事に咲き薫ります。同様に、私たちも、自らの個性をあらためることなく、むしろ最大に生かして開花させていくところに、この信仰の特徴があります。
  学会では、老若男女、さまざまな職業や立場、性格の人が集い合いね切磋琢磨し合いながら人間革命の歴史を綴っています。こうした事実自体が「桜梅桃李」の開花の姿にほかなりません。
  あなたらしく――。自分にしかない魅力を引き出す直道こそ、この仏法の実践なのです。

Q他人と自分を比較しがちです・・・・・。

A「誰もが必ず幸せになれる」のがこの妙法。だから一喜一憂する必要などありません。

 春夏田を作るに早晩(わせおく)あれども一年の中には必ず之を納む、法華の行者も上中下根(じょうちゅうげこん)あれども必ず一生の中に証得す(一念三千法門、御書416㌻)

  性格や容姿、また、置かれた環境や抱える悩みなど、一人として同じ人はいません。「十人十色」のあらゆる人が幸福境涯を必ず開いていけるのがこの妙法です。
 日蓮大聖人は「春、夏に田を作るのに、早稲(わせ)・晩稲(おくて)の違いはあっても、一年の内には必ず収穫するように、法華経の行者も上根・中根・下根があっても必ず一生のうちに証得(成仏)する」(御書416㌻、通解)と、万人成仏について分かりやすい譬えを用いて教えられていまする
 池田名誉会長は語っています。
 「どんな人でも、皆、平等に一生のうちに最高の幸福境涯を開いていける――これが、大聖人の大仏法である。一生の内には、喜びの日もあれば、悩みの日もある。天候だって、一年中、快晴というわけにはいかない。しかし『煩悩即菩提』の信心によって、一切を成仏、すなわち絶対的な幸福境涯への糧にしていくことができる」(『池田大作全集』第79巻所収)
  他人と比べて一喜一憂する必要など全くありません。あなたには、あなたにしかないドラマが待っています。
 一日一日、自分らしく挑戦の歩みを重ねていけば、必ず幸福をつかみ取ることができます。

【智慧の扉】 四条金吾への励まし

  日蓮大聖人は、門下一人一人の性格を踏まえたうえで激励されています。
 同僚たちとの不和の渦中にあった四条金吾に宛てた「崇峻天皇御書」(御書1170㌻
)の中で、大聖人は次のように指導されています。
  「あなたは確かに怒りっぽい相が顔にあらわれています。どんなに大事と思っても、短気なものを諸天は守らないということを知りなさい」(御書1171㌻、通解)
 金吾の気性を戒められたうえで「夜回りの人たちほど力になれるものはいません。どんなに心が会わぬことがあっても、彼らと親しく交わっていきなさい」(御書1172㌻、通解)等、折々にアドバイスをされたのです。



9、2015年(平成27年)婦人部の活動

【実践の五指針】  絶対勝利の婦人部

 一、祈りからすべては始まる
 一、わが家は和楽の前進
 一、後継の人材を伸ばす
 一、地域と社会を大切に
 一、生き生きと体験を語る

 「世界広布新時代 躍進の年」は、学会創立85周年、第3代会長就任55周年を祝賀する重要な節を刻みます。
  時代は、自他共の幸せを願い行動する「人間革命」の生き方に共感を寄せ、創価の“平和と希望の哲学”を求めています。今こそ広布拡大の好機であり、地域へ社会へ、友情と信頼の語らいを大いに広げていきましょう。 
 本年はまた、SGI発足40周年の佳節を迎えます。平和と文化の発信地として創価女性会館が開館してから15周年。婦人部は希望の太陽として皆を照らし、さらなる婦女一体の仲良きスクラムで、輝く「女性の世紀」を開いていきたいと思います。
  今、各地で青年世代が広布の舞台に躍り出ています。「歓喜の波動の中で、一人また一人と青年部。未来部を励まし、育てていただきたい。後継の友の成長こそ創価の未来の希望であり、新時代の夜明けであるからだ」(「随筆 民衆凱歌の大行進〉6)との指針通り、後継の未来部や青年世代を温かく育み、さらに経験豊かな多宝会、副役職メンバーと共に総合力を発揮し、新たなる師弟勝利の道を前進していきましょう。

1 勇気と希望の友好対話を拡大!
 1、ダイナミックに対話の波を広げよう 
  2、グループ学習の充実で幸福を拡大

2 輝く未来部・青年世代の人材城を構築
  1、婦女一体で希望の新時代を 
 2、創価の宝の未来部・青年部の育成
  3、若い世代の働く女性とヤング・ミセスが力を発揮

3 平和と幸福の哲学を学び広げよう
  1、日蓮大聖人の希望の哲学を学び広げよう
  2、小説『人間革命』『新・人間革命』を通し師弟の精神を継承



10、2015年「世界広布新時代 躍進の年」女子部の活動

【スローガン】

 師弟不二の祈りと異体同心の団結で
                希望溢れる女子部革命を!
      池田華陽会全員が幸福勝利の前進を‼

【女子部 永遠の五指針】

  一、朗らかな幸福の太陽たれ
  一、世界一の生命哲学を学ぶ
  一、何があっても負けない青春
  一、正義と友情の華の対話を
  一、永遠に師弟勝利の門を開く

【アピール】

  「学会創立85周年」「第3代会長就任後15周年」「SGI発足40周年」の佳節を迎える明2015年は、1月に全国各地で「ロマン総会」を開催。日本中の女子部が楽しく、にぎやかに集い、姉妹のように励まし合いながら、朗らかに一年のスタートを切っていきたい。

 池田先生は、1960年(昭和35年)会長就任の年の元朝、「小さな小さな我が家で、家族そろって勤行をしながら、私は妻と共に、新たな一年の勝利を深く誓った。全学会員の『いよいよの信心』と『幸福』と『躍進』を懸命に祈った。全日本、全世界に大地震がないよう、平和と安寧を祈りに祈った。一切は『誓願の祈り』から始まる」(「随筆 我らの勝利の大道1)と、世界広布を誓う祈りから出発された。さらにその年の聖教新聞・新年号には、「十二月三十一日の勤行の際、一人ひとりが御本尊に、かく向上し根成長しましたと、ご報告でき得る一年の修業でありたい」とつづられ、一年ごとに勝利の歴史を刻む大切さを教えてくださいました。
 女子部は、師匠の行動を受け継ぎ、一人一人が「ロマン総会」で「ロマンカード」に一年の目標や決意をつづり、日々の勤行・唱題の中で祈り抜き、祈り切る。そして、「いずこにあっても、いかなる時も、私と君たちは、誓願の題目で深く強く結ばれている」(2013年11月「青年部代表勤行会」メッセージ)との指針を胸に、一日一日、師匠と共に前進し、誓いを果たす青春を乱舞していきたい。

  2001年から50年を目指して7年ごとの前進を期す〈第2の七つの鐘〉の3番目の鐘が鳴り始める、歴史に輝く今こそ、学会歌「誓いの青年よ」を歌いながら、池田華陽会全員が、地涌の菩薩の使命を果たし、「世界広布新時代」の門を開きゆこうではありませんか!

1、励ましの絆を広げ、弘教・拡大に“躍進”!

2、何があっても負けない青春を“躍進”!

3、創価の婦女一体のスクラムで“躍進”!



【社会の情勢】
 

◆ 公明党、比例区で4議席増(東北、南関東、東海、九州・沖縄)20万票プラス 35人当選
◆  小中一体校舎普及へ 整備する自治体に国庫補助 文科省方針
◆ 電動自転車、発火の恐れ、バッテリー自主交換

2014/12/17(水)の聖教

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2014/12/17(水)の聖教


1、創価大学は人材育成の大城 一般入試の出願始まる 創大=あす18日 短大=1月5日

来春 理工学部共生創造理工学科を開設

 創価大学(東京・八王子市)では、あす18日から2015年度の一般入試等の出願受け付けが始まる。
 創大は明年4月、工学部の名称を「理工学部」に変更。同学部は既存の「情報システム工学科」と、新たに開設する「共生創造理工学科」の2学科体制で新出発する。
 共生創造理工学科では「地球共生」の理念のもと、現代社会の諸問題を解決する科学技術の能力と豊かな創造力を有した人材の育成を掲げる。従来の工学の枠を超え、物理や化学などの分野を格段に充実させる。
 本年4月、創大は「国際教養学部」を開設した。
 9月には文部科学省「スーパーグローバル大学創成支援」事業にも採択され、世界に通用する人材の輩出に一段と力を注いでいく。
 各学部でも、英語で経済学を学ぶプログラム(経済学部)や、4年間で創大と海外大学の二つの学位を取得できるコース(文学部・法学部)が整うなど、国際化が進む。
 学部横断型のグローバル・シティズンシップ・プログラムでは、海外大学院進学レベルの実力を磨くことができる。
 今後は、日本人学生全員が海外留学を経験できるよう、派遣制度の拡充に取り組む。
 また本年は、創大生の活躍が目覚ましい一年だった。
 来月2、3日に行われる第91回「東京箱根間往復大学駅伝競走」(箱根駅伝)の初出場を勝ち取った陸上競技部・駅伝チーム。春秋連続で「全国ベスト4」の初快挙を成し遂げた硬式野球部。キックボクシング部・丈夫会は第81回「全日本学生キックボクシング選手権大会」の団体戦で準優勝を果たした。
 さらに、第14回「全日本大学ディベート選手権大会」では創大生が優勝。ヒマラヤ未踏峰のマンセイル峰(6242メートル)の登頂に成功した女子学生もいる。
 開学50周年の2021年へ、人間教育の輝きを増す創価大学。学生第一で発展する「人材育成の大城」に、高い注目が集まる。
 一方、明春に開学30周年の佳節を迎える創価女子短期大学では、来月5日から一般入試の募集受け付けをスタートする。

                      

 創大・創価女子短大の2015年度入試の出願受け付けは、次の日程で行われる。

【創価大学】
 センター試験利用入試(前期)=12月18日(木)から1月16日(金)まで。
 一般入試・全学統一入試=12月18日(木)から1月21日(水)まで。
【創価女子短期大学】
 一般入試=1月5日(月)から1月23日(金)まで。
 ※入試についての詳細、願書の請求は、ホームページ=http://www.soka.ac.jp/等を参照。問い合わせは「創大アドミッションズセンター」〈042(691)4617〉、「創価女子短大入試事務室」〈042(691)9480〉まで。



2、勝利の経典「御書」に学ぶ 第11巻が好評

  池田名誉会長の講義『勝利の経典「御書」に学ぶ』の第11巻(写真)が好評を博している。
 本書は「大白蓮華」の連載をまとめたもので、「日女御前御返事(御本尊相貌抄)」「上野殿御消息(四徳四恩御書)」「椎地四郎殿御書」が収録されている。
 本書の中で、名誉会長は記している。
 「『信心』こそ、一切の勝利の源です。信心は、私たちの自行化他の実践の根幹です。また、人間革命、宿命転換の源泉であり、魔を破る利剣であり、立正安国・広宣流布の推進力です」と。
 苦難に挑み、勇んで広布へ前進する友にとって、希望の一書となろう。

                                      ◇ 

 本社刊。669円(税込み)。全国の書店、出版センター・コーナーで発売。SOKAオンラインストアでも注文を受け付けます。



3、わが友に贈る

 地域や職場でお世話に
 なっている方々に
 感謝を伝えよう!
 友情と信頼こそ宝だ。
 心通わせる年末を!



4、名字の言  「こまめに驚くこと」。予兆はないか、気を配る。

  武道家にとって、「驚かされること」は最も避けるべき状況の一つという。心身の能力が著しく低下してしまうからで、それに対処するには、普段から「こまめに驚くこと」だと、武道家でもある思想家の内田樹氏が述べていた(『街場の憂国会議』晶文社)▼「驚かされる」に対し、「驚く」は能動的な振る舞い。普段から微小な変化に細かく反応することで、いざという時に、それほど驚かされずに済むという▼要人警護のSPの心得も、これと似たところがあるようだ。事が起きる前に、芽を摘むことが最も大事な仕事だ。警護する人の通り道を毎日歩き、「ないはずのもの」があったり、「あるはずのもの」がなかったり、人が気づかない変化に目をこらすことで、大きな危険を回避する▼予兆はないか、気を配る。過去の事例に学び、“こんなこともあるのか”と驚いておく。これらは、日常の防災・防犯にも役立とう▼御書には「賢人は安全な所にいても危険に備え、邪で愚かな人は、危険な状態にあっても安穏だと思う」(969ページ、通解)と。信心を壊す悪知識を遠ざけよ、との仰せだが、万般に通じる道理を説かれている。気ぜわしい年末を迎える。安心は与えられるものではなく、自らつかんでいくものと心得たい。(申)



5、寸鉄
 

★ SGIの一歩は、世界を平和・安穏・幸福に導く―博士。立正安国の大行進

★ 列島で本年の健闘讃え合う集い。創価家族の団結は無敵。新たな栄光峰へ

★ 不撓不屈の精神を傾ければ何でも楽しい―作家。青年よ生命躍る挑戦王に

★ 勝って兜の緒を締めよ。いよいよ賢く誠実に勇敢に。次の勝利の因つくれ

★ 本格的な冬到来。各地で大雪の恐れも。無冠の友の健康と絶対無事故祈る



6、わが町わが誇り 大阪 学研太陽県 忘れない 共に戦った君を
  (作業中)



7、花は心 木は命 第9回  福井の越前水仙 吹雪にも荒波にも動じぬ強さを

  福井の人々は心が強く、タクマシイ。厳寒の冬を選んで咲く県花「水仙」の姿が、それを雄弁に物語っている。
 「雪中花」との異名をもつ水仙。今月、大雪に見舞われる中、水仙は、まるで時を得たかのように、各地で凛と開花した。
  中でも、国内三大群生地の一つ「越前海岸」に咲く水仙は壮麗だ。「越前水仙」と呼ばれ、日本海の荒波に臨む断崖にも根を張り、吹雪にたたきつけられても、負けじと立ち上がる。多くの歌人や作家が、その健気な生き方に心打たれ、感動を筆に託した。

                                                ◇

 今月10日、同海岸を広布の舞台とする一人の婦人を訪ねた。身を指す寒風の港で、地区副婦人部長の浜野美智代さんが、笑顔で待っていた。
 浜野さんは来年、88歳の米寿を迎えるが、元気いっぱい。頬はふっくらと紅をさし、瞳は凛と輝いている。
 入会から54年。顔の皺には、幾多の試練を勝ち越えた「広布一筋」の誇りが刻まれていた。
 未熟児で生まれた娘は肝臓を患い、「いつ亡くなってもおかしくない」と言われた。長年にわたる経済苦や夫の暴力にもじっと耐え抜いた。
 “水仙のように、何があっても動じない。朗らかに生きる私の姿を見よ!”と、浜野さんは折伏に歩いた。本年1月、14年越しの対話が実り、8世帯目の弘教が成就。
 病を乗り越えた長女の真由美さん(白ゆり長)、長男の俊幸さん(壮年部員)も、後継の道を歩み一家和楽の人生を楽しんでいる。
 「こうして健康で、幸せでいられるのも、御本尊と池田先生の励ましのおかげです」とほほ笑む浜野さん。
 「せめてもの恩返しの気持ちで」と、20年以上の長きにわたって、学会本部に水仙を届けてきた。
 「池田先生、奥様に『福井の同志は元気です! 絶対に負けません』と毎年、毎年、ご報告する思いでお届けしてきました」
 真心の水仙を鑑賞した池田名誉会長からの言葉が記された紙を、浜野さんは「宝物なんです」と涙を浮かべながら、紹介してくれた。
 「お体を大切に。福井の勝利を祈っています。どうかご長寿であってください」とあった。
 
                                 

  豪雨、豪雪、大地震・・・・・。福井は、これまで幾度となく甚大な災害に直面したが、そのたびに見事な復興を果たし、“不死鳥”と呼ばれた。
  広布の途上においても、第1次宗門事件の激震地の一つとなったが、悪侶と反逆者の陰謀を破り、広布拡大の金字塔を打ち立ててきた。
 誰よりも福井の友の苦労を知る名誉会長は「求道の福井」「勇者の福井」と信頼し、「粘り強い挑戦と持続、決して諦めない負けじ魂――これこそ偉大な歴史をつくる力である」とたたえた。
 水仙の花は、そうした福井の同志に脈打つ「不屈」の象徴ともいえる。
  名誉会長は、「福井新聞」の寄稿(2002年11月)
をはじめ、折に触れて、越前水仙のたくましさと美への感動を語り、つつっている。
  2006年12月には、福井婦人部の代表が学会本部に届けた水仙に感謝し、和歌を詠み贈った。

 晴れやかな
    青春の花
      水仙が
    はるばる届かむ
        皆の笑顔で

  来る年も、来る年も、厳しい冬に耐えて、白と黄色の水仙の花は咲く負けない心で、生涯青春の道をゆく母たちの健気な心を映して――。



8、『新・人間革命』 第28巻  第1章「広宣譜」

 広宣流布の道は、烈風が吹き荒れ、怒濤が猛る険路である。
 山本伸一は、覚悟を促すように語った。
 「学会の前途には、常に嵐が待ち受けています。それは、創価の道は、正義の道だからです。一部のマスコミによる誹謗・中傷も繰り返されるでしょう。民衆が目覚め、新しい力が台頭し、改革の担い手となることを恐れる、あらゆる勢力が、学会を狙い撃とうと、さまざまな謀略を巡らしてくるでしょう。
 しかし、支部長・婦人部長が、全支部員の皆さんと、強い信頼の絆に結ばれていくならば、学会は盤石です。最後は人と人との結びつきです。いかなる悪意の流言飛語も、真実の人間の絆を壊すことはできません。支部長・婦人部長が、支部の皆さんから、友人たちから、『あなたのことは信頼できる! 私はあなたを信じる』と言われるようになれば、すべては盤石です。
 つまり、自分のなかに創価学会がある。自分への信頼の輪が、広宣流布の広がりであるとの確信に立ってください」
 懇談会では、「今日、七月八日を『北町広布の日』にしたい」との要望も出た。
 伸一は、この日を原点として、毎年、新しい成長の節を刻んでいこうとする、メンバーの心意気が嬉しかった。
 「大賛成です! 『7・8』という今日の誓いを永遠に心に刻み、支部の模範といったら『北町』と言われるような、日本一の『北町』各支部をつくっていってください。
 私は、歌詞の最後を、『共に築かん 北町広布』としました。常に皆さんと共にいるとの心を託しました。皆さんのことは忘れません。題目を送り続けます。師弟不二です。師弟共戦です。皆さんもまた、いつ、いかなる時も、心は私と共にあってください。
また、『共に築かん』とは、同志の団結です。どこよりも仲良く、楽しく、団結を誇る支部にしてください」
 伸一が贈ったのは、単に支部歌ではなく、永遠に崩れざる“創価の闘魂”であった。



9、社説 好評の劉遵義対談が完結 学び続ける力は「師弟の道」に

  香港中文大学元学長の劉遵義博士は、かつて学生たちに語った。「大学は、君たちに最も尊いものを授ける。それは学位や卒業証書だけではなく、生涯、自ら学び続ける力である」と。
 「生涯、自ら学び続ける力」とは、あくなき探究心であり、向上心のことであろう。
 劉博士と池田名誉会長は2007年1月、本社で世界経済や教育の問題を巡り語り合った。
 博士は19歳の時に米スタンフォード大学で物理学と経済学の学士号を取得。31歳の若さで同大学の教授となった、世界的な経済学者である。
 1997年のアジア通貨危機をその2年前から予見し、南アフリカにおける国際会議で警鐘を鳴らしたことでも知られる。
 会見で名誉会長は「多くの人々のためにも、何点かお伺いしたい」と博士に質問を重ねた。1時間の語らいでも話題は尽きることなく、後日、博士が書簡で質問への回答を送ることが約し合われたのである。
 「なぜ(通貨)危機の2年も前に、それを予見することができたのか」「事前に察知できる『危機の兆し』とは?」。“学生役”となって質問する名誉会長は真剣そのものだった。
 2人の対談は、書面による意見交換を中心に続けられた。「新たなグローバル社会の指標――平和と経済と教育を語る」と題した連載対談は、このほど月刊誌「第三文明」の12月号で最終回を迎えた。
 2人の初の会見から半年後、サブプライムローン問題に端を発した金融危機が世界を襲った。
 「グローバル化した社会では、バブル崩壊による金融システムの危機は、一国にとどまらず、世界中の庶民の生活に甚大な影響を与えることを、リーマンショックは教えました」「私は、より善く生きたい、幸福に生きたいと願う庶民のための経済学の『授業』を、博士から受ける思いでおります」と名誉会長は語った。
 何のために生涯、学び続けるのか。それは、どこまでも民衆の幸福のためである――この名誉会長の信念を、対談は浮き彫りにする。
 劉博士は、「『学び方』とは、互いに触発し合う師弟の関係の中でしか教えることも、学び取ることもできないものです」と指摘している。
 人間と人間の打ち合いのなかでこそ、人生を勝利で飾るための知恵は磨かれる。対談を繙きながら、学びに徹する師弟の道を誇りを持って進みたい。



10、きょうの発心 祈祷抄、1351㌻ 【信心の確信持ち拡大に挑戦】

御書 大地はささばはづるるとも虚空をつなぐ者はありとも・潮のみちひぬ事はありとも日は西より出づるとも・法華経の行者の祈りのかなはぬ事はあるべからず(祈祷抄、1351ページ・編519ページ)

通解 大地をさして外れることがあっても、大空をつなぐ者があっても、潮の満ち干がなくなっても、日が西から出ることがあっても、法華経の行者の祈りの叶わないことは絶対にない。. 

 私は、信心に励む両親を見て育ちました。未来部時代、夏季講習会で未来部員を激励される池田先生の姿に触れたことが、私の原点になっています。
 女子部時代、信心の確信をつかめず悩んでいたところ、この御文に出あいました。生命に刻む思いで拝し、題目を唱え、自身の殻を破る勇気の対話に挑戦。その中で、気が付けば持病が完治。題目の力を実感し、祈りは叶うとの確信をつかむことができました。
 結婚後も自身の命に及ぶ大病、実家の家業の倒産、経済苦など次々と宿業の嵐が襲い掛かってきましたが、この御文を抱きしめ、題目根本に広布に走り抜く中、全てを乗り越えることができました。長男と長女は創価大学で学び、後継の道を歩んでいます。
 明「世界広布新時代 躍進の年」へ、先生・奥様と前進できる感謝を胸に、岐阜旭日県の同志と、青年を先頭に弘教・人材の拡大へ勢いよく先駆してまいります。
岐阜旭日県婦人部長 坂本 照代



【社会の情勢】
 

◆ 賃上げ「最大限の努力」 政労使会議、合意文書に明記
◆  省庁横断で自治体支援  コンパクトシティーを推進
◆ 老朽インフラ情報公開 国交省提言
◆ 太陽光 受け入れ可能58%  全量買い取り崩壊 電力7社
◆  学校襲撃130人超死亡 テロ事件 パキスタン
◆ 宮崎で鳥インフル確認

2014/12/18(木)の聖教

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2014/12/18(木)の聖教


1、アルゼンチン国立トゥクマン大学アジア・アフリカ研究所が池田大作SGI会長に栄誉賞

 南米アルゼンチン共和国の名門・国立トゥクマン大学のアジア・アフリカ研究所から、東洋哲学研究所の創立者である池田大作SGI(創価学会インタナショナル)会長に「栄誉賞」が贈られた。
 東洋思想の普及と世界平和への貢献を讃えたもので、同大学で開かれた「法華経――平和と共生のメッセージ」展(両研究所とアルゼンチンSGIが共催)の閉幕式(11月29日)の席上、賞状が贈られた。
 東洋哲学研究所が企画・制作した“法華経展”は、11月22日から8日間にわたり、国立トゥクマン大学の創立100周年の記念行事として盛大に開催。
 人類の至宝ともいうべき仏教芸術や法華経の写本資料などを展示し、約2500人の教職員・学生らに深い感銘を与えた。
 「この展示は、私たち市民社会、そして学生コミュニティーが求める平和と共生の理念を示してくださいました」と、アリシア・バルドン学長は閉幕式で感想を語った。
 世界12カ国・地域の諸都市で行われ、諸経の王・法華経が放つ生命尊厳の哲学を伝えてきた同展。バルドン学長は続けた。
 「法華経の精神は、ひとりでに伝わるものではありません。その陰には、堅固な意思と多大な努力によって、メッセージを発信し続ける人が必要です。それが池田博士であり、後に続くSGIの皆さんなのです」
 バルドン学長をはじめ、大学関係者らが出席した閉幕式。同国SGIの代表に賞状が託されると、場内は大きな拍手に包まれた。
 「栄誉賞」には「東洋の哲学的遺産の保護と世界的な普及に努めるとともに、平和と文化交流に尽力してきた」と記されている。
 展示を要請したアジア・アフリカ研究所のリリアナ・パラシオス・デ・コシアンシ所長はあいさつした。
 「アジアには、豊かな文明や文化、思想が生まれました。英知の最高峰である法華経の精神を広める池田博士の行動は、年を経るごとに、世界の平和に寄与することでしょう」



2、アメリカ・池田国際対話センターが記念行事 「デューイてい談」発刊祝賀講演会 文明間の対話のためのフォーラム

  アメリカ東部マサチューセッツ州ケンブリッジに立つ平和研究機関「池田国際対話センター」(リチャード・ヨシマチ代表)が知性の連帯を広げている。
 池田大作SGI(創価学会インタナショナル)会長とアメリカのデューイ研究の大家であるジム・ガリソン博士、ラリー・ヒックマン博士とのてい談集の英語版『教育とは人生それ自体――21世紀におけるジョン・デューイ』(日本語版は『人間教育への新しき潮流』第三文明社刊)が、このほど池田センターから発刊された。
 日本、中国、トルコなどを訪問し、19世紀から20世紀にかけて米国のみならず各国の教育思想に影響を与えた大教育者デューイ。てい談では、その思想の哲学的意義に始まり、創価教育との共鳴や対話の力と民主主義などをめぐり、縦横に語らいが交わされていく。
 てい談者のバージニア工科大学・ガリソン博士はジョン・デューイ協会元会長であり、南イリノイ大学カーボンデール校のヒックマン博士は現在、デューイ研究センター所長。共に米国を代表する研究者として知られる。
 同書の発刊を祝賀する講演会が11月15日、ニューヨークのコロンビア大学ティーチャーズ・カレッジで晴れやかに行われた。
 池田センターのヨシマチ代表のあいさつに続いて、ヒックマン博士、ガリソン博士がスピーチ。
 ヒックマン博士は、「池田会長との対話は、重要な問題について新たな思索をする機会を与えてくれた」と述懐し、「教育の目的について牧口初代会長と池田会長は『幸福』と『価値創造』という言葉、デューイは『成長』という言葉で表現したが、その核となる発想は通底している」と言及。米国における大学教育の現状を概観し、3人が示した教育理念は近年、ますます重要性を増していると語った。
 ガリソン博士は牧口会長の「美・利・善」の視点とデューイのプラグマティズム(実用主義)の観点を比較。どちらも、より多くの価値を生み出し、他者と自分が生み出す美を享受することこそ、人生の真価を測る基準であると主張していると洞察した。
 また、これに先立つ14日にはSGIのニューヨーク文化会館でも講演会が行われた。

                                         ◇ 

 一方、第11回「文明間の対話のための池田フォーラム」が9月27日、各界の学識者が参加し、池田センターで開かれた。
 同フォーラムは、1993年に誕生したセンターが「新たな10年の歩みの第一歩」として2004年に始めたもの。以来、第一級の知性がSGI会長の思想と行動を論じる恒例行事となっている。
 今回のテーマは「人間の尊厳――人権と平和構築の魂」。
 シートンホール大学外交・国際関係学部長のアンドレア・バルトリ博士、ハーバード大学ケネディ政治大学院「カー人権政策センター」所長のチャーリー・クレメンツ博士、ブランダイス大学のマリ・フィッツダフ博士が基調講演した。
 初めに、池田センターのケビン・マー・イベント部長があいさつ。平和の文化を構築するためには「人間の尊厳」に対する自覚が鍵であると述べた。
 バルトリ博士は生命こそ人間に尊厳をもたらす源泉であるとした上で、生命の尊厳は、他の存在の尊厳と相関関係にあると指摘。互いの尊厳を認め合い、相関性を知ることこそ「共生」を実現する入り口であると語った。
 続いて著名な人権活動家で医師のクレメンツ博士は、かつて英国のダイアナ妃が地雷で足を失った少女を抱きしめた際、少女の表情が変わり、尊厳を取り戻していった姿を見たと紹介。また、3カ月間ホームレスを体験した大学生が「皆の意識から除外され、突然、誰の目にも映らなくなってしまう」と語っていたエピソードに触れ、名前を呼ぶ、あいさつをするといった些細なことが、人間に尊厳を与えるものであると考察した。
 最後にフィッツダフ博士は、人間には他者が何を感じているかを感知する神経細胞が存在するが、自分に同意しないものに対しては作用しないと言及。対話によってのみ違いを乗り越え、相手の思いを感知できるようになると論じ、対話を通して信頼と他者とのつながりを育み、平和な社会を構築していこうと語った。
 終了後には、登壇者と参加者の活発な質疑応答が行われた。



3、わが友に贈る

 大雪・暴風に厳重警戒。
 焦らず無理せず
 安全第一の行動を!
 配達員はじめ全同志の
 絶対無事故を祈る!



4、名字の言  自分で自分を諦めないかぎり、必ず人生にも春は訪れる。

 東京の都心で14日に初雪を観測した。雪といえば、今年2月に首都圏を襲った記録的大雪は、記憶に新しい▼「しばらくぼうぜんとして、夢を見ているようでした」と振り返るのは、山梨で観光ブドウ狩り園を営む婦人。彼女の背丈ほども降り積もった雪はビニールハウスを倒壊させ、観光農園のブドウ棚を押しつぶした▼雪をかき出し、倒壊したハウスを片付けた。雪の重みで折れたブドウの枝を切り、傷ついた枝には「頑張ってね」と声を掛けながら手当てをした。無我夢中で動く彼女の心を支えたのは、家族であり、名誉会長が示した「地域の灯台たれ」との指針だった。「絶対に負けない」と決め、題目を唱えては自らを奮い立たせた▼再建計画が立たない農家も少なくない中、いち早く再起。収穫期を迎えたブドウはたわわに実り、毎日、観光客でにぎわった。雪害に屈しない姿は、テレビなどで大きく報道された。「これからも絶対に負けません!」と彼女は語った▼「冬は必ず春となる」(御書1253ページ)ように、自分で自分を諦めない限り、必ず人生にも春は訪れる。それを思うと、寒風が肌を刺す冬も楽しい。同じように、“苦難こそ人間革命のチャンス”と勇気が湧く。信仰者とは、たくましき楽観主義者のことである。(側)




5、寸鉄
 

★ 会長の言葉は人間の精神的変革を世界規模で促す―詩人。地球新時代の光

★ 創価班・牙城会の大学校生が熱闘。創価の若師子よ! 勝って後継の証しを

★ 友情は人生を美しくする―作家。一つの出会いを大切に。颯爽と仏縁拡大

★ 組織での忘年会・新年会は厳禁。不信と事故の元。清浄な信仰の世界を守れ

★ 後部座席のベルト着用、未だ3人に1人。全席徹底を。破壊は一瞬なれば



6、地平線を越えて SGI会長との心の絆  ネパール㊦ 

仲良く!『SGI家族』の前進を

  「荘厳なる自然の王者」ヒマラヤ。
 「永遠なる精神の王者」釈尊。
 池田SGI会長は、ネパール誇る二つの「最高峰」をそうたたえる。そして折に触れて、ヒマラヤのごとく強くあれと友を励まし、人生の指針を贈ってきた。
 その歴史は、同国の友にとって最高の誇りであり、喜びとなっている。
 1995年11月3日。SGI会長のネパール訪問4日目である。カトマンズでの行事を終えた会長は、郊外の丘に向かった。
  つつましい生活の人々が暮らす村の一角。でこぼこの山道を抜けて、丘に到着した。
 車を降りると、雪が晴れてヒマラヤの秀峰が姿を現わした。会長は夕焼けに染まる峰峰に向けて、カメラのシャッターを切った。
 そのもとに、丘にいた20人ほどの子どもたちが集まってきた。身なりは貧しいが、瞳は宝石のように輝いている。
 会長は語り掛けた。
 「ここは仏陀が生まれた国です。仏陀は、偉大なヒマラヤを見て育ったんです。あの山々のような人間になろうと頑張ったのです。堂々とそびえる勝利の人へと自分をつくり上げたんです。皆さんも同じです。すごいところに住んでいるのです。必ず、偉大な人になれるんです」
 当時、高校生だったアミット・ランジットさんは述懐する。
 「ネパールの人の多くは、自分たちの国を“小さく、貧しい国”と思っています。しかし先生は、そんな私たちに誇りと希望を送ってくださったんです」
 彼は役員の一人として諸行事を支えた。わずかな時間だったが、会長との出会いもあった。その際、温かな感謝の言葉をかけられた思いでは、彼の胸に深く刻まれている。
  彼の家族もまた、生涯忘れ得ぬ原点を築いた。当時、ランジットさんの自宅はSGI会長が訪れた丘のすぐ近くにあった。
  “池田SGI会長に、人目でもお会いしたい”──母のビムラクシュミさんと妹のアルナさんは、玄関を出て、丘から帰る会長の車が近くを通るのを待った。
 まだか、まだか・・・・・。やがて車が来た。
 その瞬間、2人は両手を高々と、喜びいっぱいに振り上げた。車の窓を開け、手を振って母娘に応えるSGI会長──。
 この出会いが、家族にとって前進の原動力となる。経済苦の時も、師の激励を思い起こし、「負けてたまるか」と立ち上がった。
 ランジットさん自身も信心根本に就職難を乗り越え、名門大学の講師の職を勝ち取った。今、ネパールSGIの副教学部長として教学研鑽の運動を支えると共に、機関紙のための翻訳作業などに携わる。
 “ヒマラヤの丘”での母娘との出会いから数年後──。日本にいたSGI会長は、当時のことを懐かしく振り返り、共の幸福を深く祈念した。
  そのことを、家族と共に伝え聞いたランジットさん。「先生が、一瞬の出会いを覚えてくださったことに、本当に感動しました」
 今、あの山道はきれいに舗装され、会長が立った丘は、地域でも有数の高級住宅地へと発展を遂げている。

                                      ☆☆☆

 翌月11月4日。第1回ネパールSGI総会が開催された。ラミタ・バジラチャーリヤさん(副婦人部長)は、娘のプラティサラさんと共に参加した。
 総会後には記念撮影が行われた。会場に到着した会長を、最初に迎えたのは“5人の少女”。その一人だった娘は、会長に大きな花束を手渡した。
 真心の歓迎に会長は「ありがとう。日本で待っているよ!」と。
 この時、バジラチャーリヤさんは「娘を広布の人材に育てよう」と固く誓う。娘と一緒に勤行・唱題することを日課とし、ネパール語の機関紙「ヒマリ・シャンティ」を読んだ感動を、折あるごとに伝えていった。
  やがて娘は、優秀な成績を収め、アメリカの大学に進学することに。渡米前には、念願だった日本を訪れることもできた。現在は、カナダで信心根本に学問に励む。
  母であるバジラチャーリヤさんも、現在、貧しい地域の発展と、女性の権利の向上に尽くす社会活動家として活躍する。
 たとえば、電力不足が深刻な地域で多くの家に太陽光パネルが設置されたのは、彼女の訴えがあったからこそ。「一軒一軒を回り、真剣に対話をしました。一人を大切にする、SGIでの薫陶が生きていると実感します」と笑顔を輝かせる。

                                      ☆☆☆

  「当時、まだ入会間もないメンバーも多くいました。それでも、皆が先生の激励に触れて、“なんて温かな師匠だろう”と感動を語り合ったんです」
 そう振り返るのは、SGI会長訪問時に婦人部長を務めていた、アンジャリ・バスネット副理事長だ。
 11月5日、SGI会長のネパール訪問最終日。バスネットさんは、空港へと出発するSGI会長を、ホテルで見送った。
  会長は駆け付けた一人一人と握手を交わし、励ましを。バスネットさんには、「どうか、立派な広宣流布のリーダーになってください」と語り掛けた。
彼女は、この言葉を抱きしめて婦人部の友の激励に奔走。翌96年には部員数が倍増し、初の婦人部総会を開催するまでになった。
 しかし、その後、苦難が彼女を襲う。2001年、心臓発作で倒れたのだ。
 その場に居合わせたSGIメンバーの迅速な対応で病院に搬送され、一命を取り留めることができたが、翌年にも再び発作を起こす。
 度重なる闘病。「大丈夫」と自分を励ましつつも、込み上げてくる不安・・・・・。
 そんな時、SGI会長から、「バスネットさんの回復を私も祈っております」とのま心の伝言が届いた。
 この言葉に彼女は奮い立つ。
 「今こそ宿命転換の時だ!」と心を定め、「広宣流布のために、力をください」と強盛に祈った。
 病状は少しずつ回復し、今では思う存分、学会活動に取り組めるように。国際交流期間の職員としても、信頼を広げる。彼女の姿は、同じように病と闘う友の大きな希望となっている。

                                      ☆☆☆

  ネパールの友が今も深く胸に刻むのは、第1回総会での師の指針である。SGI会長は、訴えた。
 「私たちは皆、兄弟です。ネパールは仲良く、どこまでも仲良く進んでください。そして、一人一人が、良き市民、良き国民として、『輝く存在』になってください」
  同志の活躍の舞台は幅広い。医師もいる。教育者もいる。芸術・文化の世界にも人材が躍り出ている。
 この多彩な人材群が「ネパール家族」として、異体同心の歩みを続けている。
 明年は、SGI会長訪問20周年。サハナ・シュレスタ理事長は決意を語る。
 「偉大な師匠と友に生き抜く人生こそ、最高の充実と幸福があります。私たちは池田先生と同じ心に立ち、どこまでも一人を大切にしながら、仲良く、明るく、ネパール広布の新時代を開いていきます」



7、『新・人間革命』 第28巻  第1章「広宣譜」(27)

  山本伸一は、練馬の友に支部歌「北町広布」を贈ったこの七月八日、さらに学会歌の作成に取り組んでいた。方面歌「関西の歌」である。
 関西広布の歩みは、疾風怒濤と絢爛たる勝利に彩られてきた。
 一九五六年(昭和三十一年)五月には、伸一の指揮のもと、大阪支部一支部で一万一千百十一世帯という弘教を成し遂げ、広宣流布の“不滅の金字塔”を打ち立てた。また、同年七月、伸一が支援の責任者となった参院選では、当選は不可能との大方の予想を覆し、一般紙が「“まさか”が実現」と報じるほどの、奇跡的な大勝利を果たしたのである。
 しかし、翌五七年(同三十二年)四月、参議院大阪地方区の補欠選挙では、学会が推薦した候補者が惜しくも敗れた。この支援活動では、選挙法の知識に乏しく、熱心さのあまり選挙違反をした会員が出てしまった。支援の責任者であった伸一は、七月三日、大阪府警の求めに応じて任意出頭し、公職選挙法違反という無実の容疑で捕らえられたのだ。
 逮捕・勾留は十五日間に及んだ。過酷な取り調べが続き、検事は、遂に脅迫まがいのことまで言い始めた。伸一が罪を認めないのならば、会長の戸田城聖を逮捕すると言うのである。五七年の七月といえば、戸田の逝去の九カ月前であり、衰弱は既に激しく、逮捕は死にもつながりかねなかった。伸一はやむなく、ひとたびは一身に罪を被って、法廷で真実を明らかにしようと、心を決めたのだ。
 民衆勢力の台頭を恐れる権力の魔性が、獰猛なる牙をむいて、学会に襲いかかってきたのである。正義は勝つ。いや正義なればこそ、断じて勝たねばならなかった。
 七月十七日正午過ぎ、大阪拘置所から彼は釈放された。夕刻、戸田を迎え、中之島の大阪市中央公会堂で、大阪府警並びに大阪地検に抗議する大阪大会が開催された。川の対岸には、大阪地検のある建物が見える。
 諸天の憤怒か、慟哭か、稲妻が雲を引き裂き、雷鳴が轟き、大粒の雨が降りだした。



8、座談会 世界広布新時代の旭日 (102)立正安国の大理想へ前進

広宣流布とは“わが地域の繁栄”

巧妙化する詐欺に要注意

 吉井女子部長 14日に投開票された衆院選で、公明党は候補を擁立した北海道、東京、神奈川、大阪、兵庫の全9小選挙区で勝利しました。

 杉本婦人部長 比例区でも、東北、南関東(千葉、神奈川、山梨)、東海(岐阜、静岡、愛知、三重)、九州・沖縄ブロックで議席増を果たし、前回から4議席伸ばした26議席を獲得しました。

 竹岡男子部長 比例区の獲得票は、前回より約20万票多い数です。そして、全11ブロックで前回を上回る得票率も記録しています。

 橋元青年部長 小選挙区と比例区を合わせると35議席となり、現行の小選挙区比例代表並立制となった1996年(平成8年)以降、最多議席となりました。

 原田 晴れやかな大勝利、誠におめでとうございます。厳しい寒さの中、支援に奔走された全ての同志の皆さまに心から感謝申し上げます。本当にありがとうございました。

 竹岡 引き続き、公明党は連立政権で力を合わせて、国民が期待する経済再生、デフレ脱却に全力を挙げてもらいたい。

 原田会長 実感できる景気回復へ、これからが正念場です。「勝って兜の緒を締めよ!」――公明党は「生活者の視点」を堅持しながら、平和、人権、福祉の政党として、さらに支持者の期待に応える活動を展開してもらいたい。

「冥の照覧」は絶対

 正木理事長 本年は牧口先生の殉教から70年。先師が実践された「立正安国」の道は今、大きく開かれています。

 吉井 池田先生は13日付の小説『新・人間革命』「広宣譜」の章で綴られました。「広宣流布というのは、わが町を、そして社会を繁栄させていくことでもあります。仏法即社会であり、社会に立正安国の勝利の旗を打ち立てていくのが、仏法者の使命です」と。

 原田 人類の平和と幸福を実現するのが、「立正安国」です。私たちは、自身の「人間革命」に挑みながら、さらに強く賢く「立正安国」という大理想に向かって進んでいきたい。

  正木 そうした中、22日には、広布の要「統監部の日」を迎えます。

 原田 本当に偉い人とは、どんな人か。池田先生は明確に言われています。「広宣流布という人類史に燦然と輝く我らの民衆運動には、最も大変な陰の労苦を厳然と担い、そして人知れずに皆を支えて、新たな前進の道を開いてくれている、最も偉大な方々がおられます」「わが統監部の皆さまであります」と。

 橋元 時代の変化とともに、統監の作業も変化を遂げています。個人の情報の厳重管理も、いやまして求められています。

 正木 広布の闘争を勝ち抜くためには、「正しい事実」を正確に把握し、的確に手を打ち続けていく必要があります。その要こそ、統監部の皆さまです。

 原田 日頃の作業は地道で苦労も多いかと思います。しかし、「陰徳あれば陽報あり」(御書1178ページ)と仰せの通り、「冥の照覧」は絶対です。どうか、これからも、「一枚の統監カードは『一枚の紙』にあらず『一人の生命』なり」との永遠の指針のままに、崇高な使命の戦いをよろしくお願いします。

「無事故」の声掛け

 吉井 先日、ニュースを見ていて、驚いたことがありました。いわゆる「おれおれ詐欺」など、振り込め詐欺による被害額が過去最悪を更新したそうです。

 原田 信じられないことですが、これだけ社会全体で注意喚起しているにもかかわらず、その被害額は史上最悪になっています。

 杉本 悪質な詐欺にだまされないよう、「撃退方法」を確認しておきましょう。

 竹岡 まずは、息子を名乗る男から、「オレだけど、携帯が壊れて番号が変わったから」などと電話があった場合は、慌てず、たとえば、「お父さんの名前を言ってみて」や「お前、この前、来たのにどうしたんだい」などと答えるようにしましょう。

 橋元 それから、「風邪気味で、いつもと声が違うんだ」と言う場合でも「生年月日を言いなさい」と応じたり、「会社の金をなくした」などと言われた時も、落ち着いて、一度、信頼できる人に相談してから対応するなどしましょう。

 吉井 今は、警察官や会社上司、行政職員など、いろいろな人物のふりをして次から次へと登場し、あの手この手で、だましてくるケースもあります。

 竹岡 その対処法として、たとえば、家の電話を常時、「留守番電話」にセットし、相手が確認できたら受話器を取るようにすることも勧められています。

 杉本 特に、1人暮らしの高齢者の方などは、「振り込め詐欺対策として、お名前とご用件を確認しています。不審な電話はすぐに警察に通報します」と、留守番電話のメッセージを変えることも有効です。

 橋元 もちろん、身内の方と緊急の場合の「合言葉」を決めておくことも大切です。しかし、今の詐欺は手が込んでいて、見抜きにくくなっています。

 杉本 最近では、「私は一度、見破ったことがあるから大丈夫」と言っていた方が、被害に遭った例もあったそうですね。

 正木 ともかく、「よく分からない人からの、お金の振り込みに関する連絡には一切、応じない」ことが一番です。

 原田 犯罪の手口は日々、変化しています。絶対に「私は大丈夫」と過信せず、全員で声を掛け合いながら、無事故の日々を送っていきましょう。



9、社説  書類・情報管理を十分に 整理整頓ですがすがしい信念を

  今年も残り2週間を切り、大掃除の時期を迎えた。
 トイレや台所の清掃、衣類や書籍の片付けにとどまらず、あらゆるところでデジタル化が進んでいる現代では、書類やデータなど情報の整理・管理にも気を配っていきたい。
 以前、本紙でデスク整理術を紹介したかたづけ士の小松易さんは「片付けると人生が変わる」と訴える。効率も上がり、意欲も高まり、仕事の質と量が格段にアップする。不要な物があふれる人は、書類などをデスクにしまう→押し込む→隠れる→忘れる、という負のスパイラルに陥りがち。そこから脱却するには、まず徹底的に整理して物を減らし、それから整頓に入ることだとアドバイスする。
 領収書、請求書などの重要書類は、クリアケースなどを用意してファイリングしておくといい。保管する目的意識が明確になり、長期的な観点からも、必要以上の書類を管理する手間を省くことになる。
 とりわけ注意を要するのが、名簿・帳簿はじめ、電話番号や住所、氏名など保護すべき個人情報が印字された書類だ。
 今月4日、ある銀行が、個人情報の記載された小切手や税金の納付書などの画像データ約4万件を保存した記録媒体を誤って廃棄した、と発表した。こうした紛失や誤破棄の事故は後を絶たない。捨てる瞬間まで、本当に破棄してよいかを確認する意識を持つことだ。
 整理に当たり、「捨て方」も重要になる。廃棄の際はシュレッダーなどで破砕し、確実に判読不能の状態にしよう。
 整理して残す情報も、管理には細心の注意を払いたい。とりわけ日常で使用するパソコンやスマートフォンなど電子媒体の中身の管理は見落としやすい。
 昨今は、悪意あるプログラムがサイト上に氾濫している。使用端末が不正プログラムやウイルスに感染すれば、あっという間にインターネット上に情報が流出してしまう。そうなれば、消去することはできないし、詐欺などの悪質な犯罪に利用されることもある。
 ウイルス対策ソフトの導入、プログラムの順次更新などを欠かさず行おう。また、USBメモリーやSDカードなど外部記憶媒体の暗号化も必須といえる。
 情報社会の現代を生きる私たちにとって、危機管理意識を持つことが無事故の出発点だ。
 油断を排する責任感と「革命的警戒心」を持って、明「世界広布新時代 躍進の年」を、すがすがしく迎えたい。



10、きょうの発心  開目抄 234㌻ 【忍耐強く誠実に報恩の道歩む】

御書 我並びに我が弟子・諸難ありとも疑う心なくば自然に仏界にいたるべし(開目抄、234ページ・編464ページ)

通解 私と私の弟子は、多くの難があろうとも、疑う心を起こさなければ、自然に仏界に至るであろう。. 

 いかなる難があっても疑うことなく信心を貫けば、成仏の境涯を得られると仰せです。

 私は7人きょうだいの次男として、福岡・柳川の地に生まれました。青春時代は苦難の連続で生活は貧乏のどん底。一家離散の瀬戸際で、毎日が地獄のような日々でした。
 その中で、地域の方から折伏を受け、1959年(昭和34年)8月2日、わが家に御本尊をご安置することができました。
 私は定時制高校に通いながら、母を少しでも楽にさせたいと、昼は懸命に働き、学会活動にも全力。男子部の部長を務めていた時、聖教新聞販売店主として、新たなスタートを切りました。
 85年2月25日、柳川に池田先生をお迎えした際、「会員の皆さん、配達員の皆さんを大事にするんだよ」「誠実に、忍耐強く頑張りなさい」との温かな師の激励に触れ、報恩の人生を誓いました。
 昨年、“黄金の3年”の完勝に向け、私は率先垂範の戦いを決意。本年3月16日、個人折伏を実らせることができました。
 明年、柳川は先生の訪問から30周年を迎えます。新たな師弟勝利の歴史を開いてまいります。
 福岡・筑後県副県長 平川 初美



11
、2015年(平成27年)未来部の活動

広布後継の人材の流れをさらに開こう!

  2015年は、中等部と少年少女部が結成50周年の佳節を迎える。池田名誉会長の連載「未来の翼」「希望の虹」を共に学び合い、学会創立100周年を目指し、広布後継の人材拡大の流れをさらに開いていきたい。
 また、高等部・中等部・少年少女部が仲良く集う「未来部員会」は、同世代の連帯を築く未来部育成の最重要の取り組みである。未来部員が企画・運営等で主体性を発揮し、次代を担う後継者としての自覚を深められるよう、未来本部長・21世紀使命会を中心に、各部が一体となって全力で励ましていきたい。

1 未来部員(高等部員・中等部員・少年少女部員)の取り組み

【未来部の7つの指針】
  一、健康でいこう
  一、本を読もう
  一、常識を忘れないでいこう
  一、決して焦らないでいこう
  一、友人をたくさんつくろう
 一、まず自らが福運をつけよう
 一、孝行しよう

☆  池田名誉会長から贈られた「未来部7つの指針」を胸に、師弟の精神を学び、後継の大ジュへと大きく成長するため、「①未来部時代に信仰の土台を築く  ②創価後継の研さん目標に挑戦 ③各種コンクールに挑戦」に取り組んでいく。

2 家庭での信心の継承の取り組み

【SOKAファミリー・チャレンジ】
  一、家族で勤行・唱題を行う
  一、家族で座談会、本部幹部会(中継行事)、部員会に参加する。
  一、家族で信仰体験や、わが家の広布史を語り合うなど、触れ合いの機会をつくる

☆ 信心の継承は家庭から始まる。各家庭で「SOKAファミリー・チャレンジ」に取り組み、祖父母から孫への信心の継承の流れを確実に進め、未来部世代の未入会家族の入会にも取り組んでいきたい。「未来部の日」は家族で、信仰体験や、わが家の広布史語り合うなど、ファミリー座談会のような触れ合いの機会をつくると共に、中継行事や部員会に参加していく。

3 各部一体での未来部育成への取り組み

【未来部育成の指針】
  一、学会の庭で守り育む
  一、未来の勝利を信じ祈る
 一、創価の心を語り伝える
  一、家族を温かく励ます
 一、師弟の道を共に歩む

☆  池田名誉会長の「未来部育成の指針」を胸に、未来部機関紙や聖教新聞掲載の「未来部育成のページ」を活用し、未来本部長(壮・婦)と21世紀使命会(男・女)を中心に、各部一体となって未来部育成に全力で取り組んでいく。



【社会の情勢】
 

◆ リニア新幹線着工 JR東海、27年開業向け指導
◆  地方創生 先行自治体を支援 補正で2000億円を計上 政府
◆ 高浜原発「新基準満たす」 川内に続き2例目 規制委
◆ 訪日客、も年1300万人超 円安と免税拡大で過去最多
◆  バイク事故死 中高年で増加傾向 背景に「リターンライダー」

2014/12/19(金)の聖教

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2014/12/19(金)の聖教

1、韓国・京畿道富川市が授与 池田大作SGI会長夫妻に特別顕彰牌

 韓国・京畿道の富川市から池田大作SGI(創価学会インタナショナル)会長夫妻に「特別顕彰牌」が贈られた。世界平和への献身的行動を讃えるもの。
 授与式は11日、韓国SGIの素砂平和文化会館で行われ、金晩洙市長ら市関係者が出席。同SGIの金仁洙理事長、金殷瀾婦人部長、京畿第4方面の代表が祝福した。
 富川市は韓国を代表する“文化の街”だ。
 国内最高峰の富川フィルハーモニックオーケストラは有名。毎年夏に開催される国際映画祭には世界中から観客が訪れる。
 人口は87万人。首都ソウル特別市と仁川広域市に隣接し、産業の発展が著しい。
 一方で、環境に優しい都市計画も推進。太陽光、地熱、風力といった再生可能エネルギーの導入や、公園への植樹など、自然との調和を目指した都市造成が続けられている。
 この地を“使命の舞台”と定め、信頼と友情を広げてきたSGIの友。国土大清掃運動や教育機関への図書贈呈などに取り組み、地道に地域の発展に尽力してきた。
 そうした社会貢献へのリーダーシップを讃え、1997年には、市議会からSGI会長に「顕彰証書」「市の鍵」が贈られている。
 2012年には、富川市の植樹運動にSGIが参加。金晩洙市長はこの時、SGIの存在を初めて知った。
 その後、SGIの行動の軌跡や、関連の書籍等を通じて創価の人間主義の理念に共感を強めてきた金市長。SGI会長の思想・哲学と、多角的な平和・文化・教育運動に深い賛同を寄せ、今回の「特別顕彰牌」の授与に至ったのである。
 式典では、女子部の「青き光合唱団」が富川市民の歌などを美しい歌声で披露。金市長から韓国SGIの代表に「特別顕彰牌」が託されると、盛大な拍手が高鳴った。
 祝辞に立った金市長は、「富川市民の心を代表し、SGI会長夫妻に特別顕彰牌を授与させていただくことを大変にうれしく思います」と感動の面持ちで語った。そして、こう続けた。
 「韓国SGIの皆さまが、わが市で重点的に推進している『植樹運動』に積極的に参加するなど、地域の発展のために多彩な活動を展開されていることに心から感謝します」
 「生活の格差の増大が叫ばれる現代にあって、他者に寄り添い、社会に尽くす皆さまの行動は一層、必要とされています。わが市を代表する模範の団体として、さらなるご活躍を念願しています」

2、ブラジル創価学園で卒業式 創立者・池田大作SGI会長がメッセージ

 ブラジル創価学園の卒業式が6日(現地時間)、サンパウロ市内で盛大に開催された。
 これには、創立者の池田大作SGI(創価学会インタナショナル)会長がメッセージを贈り、「中学校の部」を卒業する6期生の門出を祝った。
 その中でSGI会長は、会場の父母をはじめ保護者の方々を心から祝福。学園生の皆さんと一緒に、最大の感謝を込めて、「偉大なお父さん」「偉大なお母さん」の万歳を声高らかに叫びたいと呼び掛けると、卒業生が立ち上がり、全員で感謝の万歳を行った。
 さらにSGI会長は、新出発に当たり、「勇気を持とう! 勇気の二字を忘れないでいこう!」と強調。これから勉強も一段と難しくなり、嫌なことや悩むこともあるだろうが、まず思い切って一歩を踏み出す。その勇気こそ青春の証しであると述べた。
 そして「どうか、生き生きと楽しく学び、知の宝庫の扉を開いて、大いなる青春の翼を広げてください」「どんな苦難にも立ち向かう勇気の人であるとともに、悩みを抱えた人のことも思いやり、励ましていく人になってください」と念願し、晴れの卒業を祝福した。
 ブラジル創価学園は2001年、ブラジル創価幼稚園としてスタート。その後、小・中学校の部が設置され、幼稚園から中学校までの一貫校へと発展した。同学園では、創価教育の父・牧口常三郎初代会長の創価教育学説に基づいた「牧口教育プロジェクト」を実践。子どもたちの幸せのための特色ある人間教育を実施している。
 式典では、ローブを身にまとった凜々しい姿の卒業生たちが入場。国歌斉唱に続き、学園理事会を代表してジェニ・イケダ理事が創立者のメッセージを紹介した。
 卒業証書授与、卒業生宣誓の後、ヴァニウダ・ロペス学園長が式辞を述べ、「一人一人が創立者のメッセージを心に刻み、創立者の『勇気の人であれ』との期待に応えていく大人材に成長してください」と念願した。
 ここで、卒業生の代表が登壇し、感謝の言葉を述べた。
 「この素晴らしい学園で、私たちは生涯の友情を築き、大切な『生命』と『人生』の価値を学ぶことができました。つらい時も池田先生のご指導を思い出し、乗り越えてまいります!」
 さらに卒業生は、SGI会長の詩の一節を朗読。「今日は/昨日より進んだ日であれ!/明日もまた/今日より進む歩みであれ!」と。「この一節から私たちは『決して諦めない心』を学びました。いよいよ創価の代表として新たに出発します。私たちは池田先生の心を常にわが心として頑張ります!」と決意を語った。
 なお、この日、幼稚園の部の卒園式も併せて行われた。

3、御書とともにⅡ 名誉会長が指針を贈る 【41】 真心の供養に無量の功徳が 

御書 ひとつのかたびら・なれども法華経の一切の文字の仏にたてまつるべしるこの功徳は父母・祖父母・乃至無辺の衆生にも・をよぼしてん(さじき女房御返事、1231㌻)

通解 1枚の帷子ではあるが、法華経の一切の文字の仏に供養したことになるのである。この功徳は、あなたの父母、祖父母、さらに、実に多くの衆生にも及ぶことは間違いない。

【同志への指針】

 真心には、必ず真心で応える。これが仏法の人間主義である。
 日蓮大聖人は、女性門下の尊き志を最大に賞讃なされ、その功徳が限りない福徳の門を開くことを示されている。
 妙法を弘める「仏の世界」を守り、支える功徳は、父母はもちろん、無量無辺の眷属にも伝わる。
 一人の信心の志が、万人の幸福へと広がるのである。

4、わが友に贈る 

 受験生よ負けるな!
 悔いなき挑戦が
 勝利への土台となる。
 周囲は温かな励ましと
 こまやかな配慮を!

5、名字の言  歌は苦しみを半分にし、喜びを倍にする。

  きょうも列島のどこかで、ベートーベンの「第九」が鳴り響く。年末の集中的な演奏は日本独特の風習だ。ルーツの欧州では、第九は「欧州連合賛歌」になっている。今年25周年を迎えた東欧革命を象徴する歌でもあった▼1989年12月、チェコのプラハではチェコ・フィルハーモニー管弦楽団による祝賀の第九演奏会が行われ、万雷の拍手が鳴りやまなかったという▼このチェコ「ビロード革命」を象徴するもう一つの歌が、ビートルズの「ヘイ・ジュード」をチェコ語にアレンジしたもの。もとは68年の「プラハの春」の後、女性歌手マルタ・クビショヴァが、自由への願いを託して歌った。レコードは爆発的に売れたが、当局に危険視され発禁処分に。彼女も音楽界から永久追放の処分に遭う▼だが、彼女の歌声は人々の心に残った。ひそかに「ヘイ・ジュード」は歌われ続けた。第九の演奏会と同じ89年12月、広場に集まった30万人を前に、彼女は約20年ぶりの歌声を披露。人々はVサインを掲げ、革命の勝利を祝福した▼歌は苦しみを半分にし、喜びを倍にする。各地で開かれる、本年の掉尾を飾る集い。この一年を勝ち抜いた歓喜も、苦闘の中で挑戦を続ける誓いも、いろいろな思いを込めて、われらの学会歌を高らかに歌おう。(芯)

6、寸鉄

★  平和の体現者たる学会の女性こそ希望―博士。世界に広げよ、幸福の連帯

★ 恩師「信用を得る根本は約束を守ること」。青年よ 誠意ある行動で信頼築け

★ 「千里の行も足下より始まる」哲人。地域こそ広布の舞台。友情結ぶ年末を

★ 雪下ろしで高齢者の事故多発。命綱、ヘルメットは必須。徹して安全第一

★ 肥満による癌発症が世界で増加し深刻に。教養ある食生活を。健康こそ宝

7、響き合う魂 SGI会長の対話録 第53回 ローマクラブ名誉会長 ホフライトネル博士 
 常に学び、常に行動してこそ人生 「地球革命」のために「人間革命」を
  (作業中)

8、『新・人間革命』 第28巻  第1章「広宣譜」(28)

  大阪大会の会場となった大阪市中央公会堂は、場外も参加者であふれていた。雷雨のなか、多くの人は傘も差さずに、特設されたスピーカーから流れる声に耳を澄ました。
 場内では、ひときわ大きな拍手が高鳴り、山本伸一が登壇した。
 「皆様、大変にしばらくでございました」
 堂々たる、力強い声であった。
 兄とも慕う伸一が、二週間余にわたって過酷な取り調べに耐え、今、元気に、自分たちの前に姿を現したのだ。関西の同志は、感涙を抑えることができなかった。また、広宣流布の道は、権力の魔性との熾烈な闘争であることを痛感し、憤怒のなかに、一切の戦いへの勝利を誓った瞬間であった。
 「最後は、信心しきったものが、御本尊様を受持しきったものが、また、正しい仏法が、必ず勝つという信念でやろうではありませんか!」
 伸一の師子吼に、皆、心を震わせながら、大拍手で応えた。
 関西の同志は、深く生命に刻んだ。
 “負けたらあかん! 戦いは、勝たなあかんのや!”――ここに、関西の“不敗の原点”が、燦然と刻印されたのである。
 伸一の法廷闘争は、四年半に及び、一九六二年(昭和三十七年)一月二十五日、無罪判決が出された。検察の控訴はなく、遂に無罪が確定した。共に戦い、涙し合った関西の同志は、わが事のように喜び、歓喜をバネに破竹の勢いで常勝の躍進を開始したのだ。
 広宣流布の“不滅の金字塔”を打ち立てた、あの大阪の戦いから二十二年を経て、二十一世紀まで、あと二十二年余となった。伸一は、まさに新世紀への折り返し点に立った今こそ、関西の同志に、永遠不滅の常勝の城を築き上げてほしかったのである。
 ゆえに彼は、関西の後継の勇者たちが、“関西魂”を永遠に受け継ぎ、新しき飛躍を期す誓いの歌として、「関西の歌」が必要であると考えたのである。
 歌は、魂を鼓舞し、勇気を呼び覚ます。

9、社説 貧困なき社会めざして 人間主義の連帯を世界に拡大

 あす20日は「人間の連帯国際デー」――。2015年までに貧困撲滅等を目指す「国連ミレニアム開発目標(MDGs)」の達成へ、人々の団結を促す日である。
 教育の充実、男女の平等推進、環境の保全……8分野にわたって具体的な国際目標を示すMDGsは、“箱物中心”といった従来の開発援助のあり方を“人間中心”に転換するものとして大きく注目されてきた。
 MDGsの指標のうち「極度の貧困の半減」などは実現されたが、最終年となる明年中の達成が困難な項目も残るという。
 いずれにせよ、多くの要素がからみ合う貧困を克服するためには、政府や国際機関、市民社会が一段と連携を強め、英知を結集しなければならない。
 池田SGI(創価学会インタナショナル)会長はかつて、地球的問題群の解決の方途を探った平和提言の中で、牧口初代会長の視座に基づき、“依他的生活や独立的生活から貢献的生活への転換”の重要性を訴えた。すなわち、他者に依存し、自分だけが幸福になるような生き方ではなく、社会や他者に貢献することで、自らを輝かせる生き方の拡大こそが大切だ、と。
 世界192カ国・地域で奮闘するSGIの友は、こうした理念を体現し、「貢献的生活」を朗らかに送っている。
 例えば、人口の4割以上が貧困層とされるアフリカ・コートジボワール。同国のSGIメンバーが仏法を学ぶ教材は公用語のフランス語で記されている。しかし貧しい地域の人々、特に女性は、フランス語の読み書きができない人が多い。
 「それなら皆で文字を学ぼう」と、能力のある友がリーダーシップをとり、“識字率向上”の取り組みを始めた。
 週1回程度、皆で読み書きを学ぶ場を設置。粘り強い学習を通じ、「自分で仏法の哲学を学ぶことができた」と歓喜が拡大。読み書きを生かして社会で活躍する友も出てきたという。
 これは一例だが、“生命尊厳の仏法を伝えたい”“目の前の友を何としても幸福にしたい”との大情熱が、各国・地域の実情と課題に合わせ、偉大な知恵となって結実し、現実変革の波動を広げている。
 こうした運動に対して「SGIこそ、世界平和を推進しゆく最重要の団体」(国連協会世界連盟のハリム名誉会長)等の称賛はやまない。貧困の根絶へ、全ての人々が輝く社会の実現に向けて、自分のいる場所から人間主義の連帯を拡大したい。

10、きょうの発心 御義口伝、784㌻ 【自身の使命の花を咲かせて】

御書 桜梅桃李の己己の当体を改めずして無作三身と開見すれば是れ即ち量の義なり(御義口伝、784ページ・編1630ページ)

通解 桜は桜、梅は梅、桃は桃、李は李と、おのおのの当体を改めず、そのままの姿で無作三身(本来ありのままの仏)と開きあらわしていくのである。これが一切を摂めることであり、(無量義の)「量」の義である。. 

 個性を最大に生かし、自分らしく輝いて幸福になる道を説いているのが仏法です。

 大学受験に失敗した時、先輩から激励され、“使命のあるところに行かせてください”と真剣に祈るようになりました。その後、山口・下関に就職が決定。師弟有縁の地で学会活動ができる喜びに燃え、19歳の時に弘教を実らせました。
 1983年(昭和58年)の山口県総会に白蓮グループとして着任。池田先生との出会いが実現し、師の期待に応えたいと、自身の壁を破る唱題を。“自分にしかない使命がある”との師の指導に出合い、歓喜のなか、2世帯目の御本尊流布を達成しました。
 84年の山口記念文化祭の後には、友と2人で先生にお会いし、声を掛けていただいたことが忘れ得ぬ思い出です。子宝に恵まれないことも、弘教が進まない時も、昨年の手術の時も、全てが自身の使命と確信し前進してきました。
 山口開拓指導60周年の明後年を目指し、わが総県は、各人が使命の花を咲かせ、明年を勝ち開いてまいります。
山口池田総県婦人部長 栗林 愛実

【社会の情勢】 

◆ 米・キューバ国交交渉へ 61年以来の歴史的転換
◆  経団連、ベア容認表明 15年春闘、企業収益「順調に推移」
◆ 自転車レーン整備促進 国交省、自治体の支援強化
◆ 日本海側 大雪警戒続く 交通混乱、除雪中に事故も

2014/12/20(土)の聖教

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2014/12/20(土)の聖教


1、インド ニューデリーでGKI(ガンジー・キング・イケダ)展

  平和の創出へ、非暴力の哲理を発信!――「ガンジー・キング・イケダ――平和建設の遺産」展(GKI展)が5、6の両日、インドの首都ニューデリーにあるマウントフォート学園で開催された。
 インド独立への扉を開いた人権の闘士、マハトマ・ガンジー。
 アメリカ公民権運動の指導者、マーチン・ルーサー・キング・ジュニア博士。
 世界192カ国・地域に人間主義のスクラムを広げる池田SGI(創価学会インタナショナル)会長――。
 GKI展は、平和建設の道を貫く3人の民衆リーダーの行動と哲学を伝えるもの。
 キング博士の母校であるアメリカ・モアハウス大学キング国際チャペルが制作し、世界各国で活発に行われてきた。
 今回の展示会は、マウントフォート学園のモナチャン学園長の強い要請で実現した。同学園では、生徒の代表80人が事前研修として、3人の民衆リーダーの事績と思想を深く学んだ。
 迎えた当日。研修を受けた生徒たちは、ボランティアとして来校したインド創価学会(BSG)のメンバーと共に、パネルの内容を熱心に説明。2日間にわたり、多くの生徒や保護者、教職員らが観賞した。
 「世界を変えるためには、まず自分自身が変わることが大切だと学びました。一人が変わることで、世界に〝良い変化〟をもたらすことができると信じます」――生徒から、こうした声が寄せられるなど、大きな触発が広がった。
 モナチャン学園長は、力を込めて語っていた。「生徒たちが、GKI展に込められた非暴力のメッセージを吸収し、平和の建設に役立つ人材に成長するための最良の機会になりました。BSGの方々の協力に心から感謝します」
 また6日の展示会終了後には、BSG教育部のプーナム・カッタール氏が「創価教育――人間の価値を養成するシステム」と題して講演。創価三代の会長によって育まれてきた価値創造の教育哲学について、縦横に語った。



2、各部代表者会議 人材と福徳の花を! 名誉会長がメッセージ 

  世界広布新時代第14回の各部代表者会議が19日、東京・新宿区の常勝会館で開催された。
これには池田名誉会長がメッセージを贈り、悔いなき一年を戦い切った全同志を、心から賞賛。とりわけ、婦人部・女子部の奮闘に最大の感謝を寄せた。
そして、「日蓮大聖人は、広宣流布に尽くし、働いている人は、『悪人にやぶらるる事かたし』(御書1147㌻)と仰せになられました。仏法のための苦労には、無駄がない。全てが、いかなる悪にも破られない、正義と幸福の金剛不壊の大境涯を開きます」と述べた。
さらに、戸田第2代会長の「誰が何と言おうと、学会は日本の潮である。平和と幸福の潮である。この潮を、全世界の潮流として、地上に理想の社会をつくっていこうではないか!」との言葉を紹介。
新しい一年も、また忙しくなるけれども、私と一緒に、不撓不屈の戦人として、喜び勇んでの転教・転戦を頼むと訴えた。
続いて名誉会長は、本当に偉大な事業は、光の当たらない陰の舞台で、一念を定め、辛抱強く心血を注ぎ抜いて、成し遂げられるものであると力説。
広布のリーダーは、労多きことを誇りとし、一人一人の同志を仏の如く大事にしながら、明年も世界が喝采する人材の花、福徳の花、勝利の花を爛漫と咲かせ切っていただきたいと呼び掛けた。
最後に、「異体同心なれば万事を成し、同体異心なれば諸事叶う事なし」(御書1463㌻)の御聖訓を贈り、メッセージを、結んだ。
原田会長は、尊き同志を守る責任感に立ち、〝躍進の年〟へ勢いよくダッシュし、万代の広布の基盤を、築こうと語った。谷川副会長、橋元青年部長があいさつした。



3、わが友に贈る

 火災に厳重注意!
 可燃物は整理整頓し
 暖房器具やコンロ等の
 消し忘れに気を付けよ。
 多忙な年末を無事故で!



4、名字の言  「原点を忘れない」ことと、「未来を志向する」こと。

東京駅といえば、赤れんがの「丸の内駅舎」を思い浮かべる人も多いだろう。JRだけでも1日平均100万もの人が行き交い、「利用され続ける国重要文化財」が、きょう開業100年を迎える▼2年前まで同駅では、創建当時の姿に戻す復元工事が行われていた。だが、姿形を元通りにするだけではない。創建時の意匠を生かしつつ、現代が求める利便性や、災害時の安全性を満たす未来性も重視した▼「原点を忘れない」ことと、「未来を志向する」ことは、矛盾するようだが決してそうではない。東日本大震災で被災し、今も、元の生活には戻れない避難生活を送る多宝会の先輩が言っていた。「悩みに負けない人生を築けるなら、と入会した。信心して50年。ああ、願いの通りになったなという感謝の毎日です」▼信心に巡り合えた喜びと決意の「原点」を胸に、希望の未来へと歩んでいく。その生き方が揺るがなければ、人生という旅の途中の試練も、「難こそ誉れ」の確信に変わる。そんな確かな一歩一歩を進んでいる気高さを、先輩の言葉に感じた▼先日、東京駅で列車の起点となる標識「0キロポスト」を見た。しみじみと思った。常に原点から出発する日々を営々と重ねる中に、偉大な歴史は築かれる、と。(代)



5、寸鉄
 

★  「報恩をもて前とす」御書 師弟に生き抜く人生に栄光燦たり。後継よ立て!

★ 東京・多摩池田総区「原点の日」。幸の対話で友情の花園を! 希望の春へ先駆

★ 人は大きな目的を持てば自ずから大きく―詩人。明年へ! 誓願の祈り強く

★ 若い時に苦労し視野の広い実力養え―恩師。連続闘争こそ青年の誉れなり

★ 呼吸器感染症が拡大と。乳幼児は重症化も。手の消毒、マスク着用で撃退



6、世界市民の誓い ワールドシチズンズ  アメリカ男子部部長 キートン・エイキンズさん 音楽界に新風を起こしたい!
  (作業中)



7、ここに使命あり 福岡・糟屋郡 励ましの虹かかる街
 未来へ続く絆あり 心通わす笑顔あり
 (作業中)



8、『新・人間革命』 第28巻  第1章「広宣譜」  (29)

  山本伸一が、「『関西の歌』を作ってはどうか」と提案したのは七月初めであった。
 関西の方面幹部は大喜びし、早速、青年部が中心になって歌の制作を開始した。出来上がった案を、関西長の西淵良治らで推敲し、練馬区北町の代表との懇談会が行われた七月八日の午前、伸一のもとに届けられた。
 「友と舞う」との題名がつけられたその歌詞には、皆の苦労が偲ばれたが、残念なことには斬新さに乏しく、関西らしさがあまり感じられなかった。関西の首脳にとっても、満足のいくものではなかったようだ。
 そこで伸一は、自分が歌詞を作って関西の友に贈ろうと、この日の午後から、作詞に取りかかった。自身の胸中にほとばしり出る思いを、率直に歌詞にし、口述していった。それを妻の峯子がメモしてくれた。
 「今再びの 陣列に……」
 冒頭は、この言葉しかないと思った。
 「私と共に、無名の庶民がスクラムを組み、前人未到の歴史を開き、広布の金字塔を打ち立てた関西である。自分と同じ心で、魔性の権力の横暴に憤怒し、血涙を拭って挑み立ち、常勝の大城を築いた関西である。関西には黄金燦たる誇り高き原点がある。なれば、常にその原点に立ち返り、いよいよ「日々新生」の決意で立ち上がるのだ。
 また、関西の同志との絆は、決して偶然でもなければ、今世限りのものではない。広宣流布を誓願して躍り出た地涌の菩薩として、久遠の使命に結ばれたものだ」
 伸一は、心の底から、こう感じた刹那、「君と我とは 久遠より 誓いの友と 春の曲」との歌詞が口をついて出ていた。
 峯子が、瞳を輝かせて言った。
 「『春の曲』。いい言葉ですね。そこには、幸せも、歓喜も、躍動も、勝利も、すべてが凝縮されていますもの」
 北町の代表との懇談が一段落した午後七時ごろ、伸一は席を外した。そして、「関西の歌」に推敲を加えたあと、関西総合長の十和田光一に電話を入れた。



9、生老病死を見つめて 「老い」と向き合う ③
青年が見つめる介護 人生の最終章を共に荘厳!
  (作業中)



【社会の情勢】
 

◆ 産業界、水素活用に商機 50年には市場規模8兆円も
◆  大規模緩和 継続を決定 日銀総裁、持続的賃上げ期待
◆ 若い世代の希望かなえ「出生率1・8」めざす  政府、人口減少克服向け原案
◆ 北朝鮮の人権侵害避難 国連総会決議採択
◆  震度6弱 各地で確立増加 政府

2014/12/21(日)の聖教

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2014/12/21(日)の聖教


1、今週のことば

 年末年始のあいさつが
 心を開き 一年を開く。
 近隣を大切に!
 旧友を大切に!
 信頼の縁を幾重にも。



2、名字の言  「心で歌う」原点、そして「心と心をつなぐ」音楽の使命。

  先日、こども音楽コンクールを鑑賞した。小学生の器楽部門だったが、高い技術力、息のあった演奏、豊かで美しい響き……。〝これが小学生のレベルか!〟と、耳を疑った▼このコンクールは60年以上続く。その理由を、主催者は「音楽を愛する人がいるから」と端的に述べていた。そして、東日本大震災が起きた直後、あるラジオ局に被災者から寄せられた要望を紹介した。一番多かったリクエストは、「音楽を流してほしい」ということだった▼ドイツの文豪ゲーテは、死の危機を脱した後の手紙に、こう書いている。時に文豪73歳。「何よりも奇蹟的なことは、ここ数日、私に働きかけた音楽の恐ろしいばかりの力だ!」「(音楽は)固く握りしめたこぶしのようだった私の心を優しく解きほぐしてくれる」(柴田翔訳)▼この秋、音楽隊・しなの合唱団が、全日本合唱コンクール全国大会で「金賞」に輝いた。この躍進の背景の一つとして、団員たちは、東北の被災地で復興コンサートを重ねてきたことを挙げていた。「心で歌う」原点、そして「心と心をつなぐ」使命を、あらためて自覚しました、と▼原点を忘れない人、使命を自覚した人は強い。音楽は、心を豊かに耕すだけでなく、強さをも与えてくれるものである。(川)



3、寸鉄

★  会長は対話の力で調和と多様性輝く文明をリード―博士。人間外交に続け

★ 和歌山の日。常勝関西の先駆けの勇者よ!金剛の団結で日本一の人材城を

★ 気持ちの若い人ほど長生きする傾向―研究。地域で活躍する多宝会が模範

★ 訪日外国人、1300万人を突破へ。観光立国は平和への道。心通う旅に

★ 公明は幅広い合意を導く「要党」―識者。庶民守る政策実現へ全力挙げよ



4、名誉会長と共に 新時代を開く 【45】  希望漲(みなぎ)る創価家族の新春を
 

   例年にない大雪など各地の悪天候に、あらためて、心からのお見舞いを申し上げます。
  聖教新聞を配達してくださる「無冠の友」をはじめ、全同志の絶対無事故を、毎日、真剣に祈っております。

  *   *

  世界広布新時代が開幕した本年、最高峰の仏法哲理を共に学び、共に祈り、共に実践する中で、新しい人材が、日本中、世界中に誕生した。
  まさに今、尊貴なる地涌の菩薩が躍り出て、平和のために立ち上がる姿を見る時、私の胸は高鳴る。
 我らは勝った。広布と人生の舞台で勝った。堂々と常勝の民衆城は築かれた。
 この一年の晴れやかな大勝利、おめでとう!
  皆、よく戦い切り、よく勝ち切ってくれた。厳しく凍てつく寒さの中、ご苦労さま! ありがとう! 本当にありがとう!
  何よりも御本仏・日蓮大聖人が讃嘆くださっています。冥の照覧は絶対であり、絶大です。
  牧口先生の殉教70周年に、いやまして強く大きく、自他共の幸福の道を開くことができました。戸田先生も「天晴れ(あっぱれ)!」とお喜びでしょう。
 「陰徳あれば陽報あり」(御書1178㌻)
  わが偉大な陰徳の同志に、一人ももれなく偉大な陽報が赫々(かっかく)と現れゆくことを、私は祈り抜いていきます。
 ともあれ、民衆のために尽くし抜く新時代のリーダーが育っていることが、私はうれしい。
 勝っておごらず、勝った時に、次にまた勝つ因をつくる。これが創価の常勝の将軍学です。いよいよ賢く、いよいよ誠実に、いよいよ勇敢に、広布と人生の躍進に出発しよう!
 誉れの同志を最大に温かく労(ねぎら)い讃え、希望みなぎる創価家族の新春を迎えましょう!



5、社説  広布の躍進支える奮闘に感謝 あす「統監部の日」

  創価学会は今年も、晴れやかな前進・勝利の一年を飾った。「世界広布新時代 開幕の年」の本年、全国では創価青年大会や各地の総会などが開催され、それに符合して、広布拡大の勢いも増した。新しい人材や新入会者が陸続と誕生し、創価の陣列はますます盤石となった。
 同志の奮闘の結果である。同時に、その伸展を陰で支えた多くの友の労苦があったことを忘れてはならない。
 あす22日は「統監部の日」。日々、広布の拡大を支えている功労者こそ、統監部の方々である。あらためて、心から感謝したい。
 1952年(昭和27年)12月22日、統監部は設置された。当時の学会は、会員数が飛躍的に増加していた。その広布伸展の状況を正確に把握し、確実な活動を展開するため、戸田第2代会長のもと“拡大の要”として同部が結成されたのである。
 56年(同31年)、若き池田名誉会長(当時、青年部の室長)の指揮によって、圧倒的な拡大を成し遂げた「大阪の戦い」においても、その躍進を支えたのは統監部員の奮闘だった。
 日を追うごとに増す弘教の勢い。それに伴い、統監部の動きも慌ただしくなった。
 当時の様子が『関西広布史』(本社刊)に描かれている。
 「夜ふけともなれば、各拠点から関西本部へ報告に来る幹部やその報告を受ける統監部員、戦い切って帰ってくる派遣幹部等々。狭い廊下や階段では行き交う人々が体をぶつけそうになるほど。関西本部は五月というのに、第一線の闘士達の熱気で真夏のようにむせかえり、まさに軍艦のように揺れ動いた」
 当時の統監に携わった、京都の壮年部員は語った。
 「『常勝関西』の礎は、私たち統監部の手で築いたものだと自負しています」
 学会の統監は、単なる組織実態の掌握ではない。それは、一人一人の「幸福・勝利」の実証を記録する作業である。
 名誉会長はかつて綴った。
 「統監が扱う数字は、単なる『数』ではありません。創価の同志は、皆、最極の『妙法の当体』であり、崇高な広宣流布を成し遂げゆく『地涌の菩薩』です。ゆえに、統監カード一枚、また統監シートに記入する『一』は、このかけがえのない同志の生命としての『一』であります」
 陰で奮闘する統監部の友に心から感謝しつつ、明「世界広布新時代 躍進の年」へ、新たな「幸福・勝利」の実証を示しゆく挑戦を開始したい。



6、きょうの発心 四条金吾殿御返事、1143㌻ 【「遊楽」の人生を歩める境涯へ】

御書 南無妙法蓮華経と唱うるより外の遊楽なきなり(四条金吾殿御返事、1143ページ・編880ページ)

通解 南無妙法蓮華経と唱える以外に遊楽はない。 . 

 唱題し抜くことで一切を楽しみに変えていける、と教えられています。

 1978年(昭和53年)7月、池田先生は岐阜・東濃を訪問してくださいました。その際、先生は「われわれにとっての人生最極の『遊楽』とは、勇気ある信心、勇気ある題目の実践のなかにある」と語られました。私の忘れ得ぬ指針となっています。
 人生に悩んでいた19歳の時、たまたま道を尋ねた人から学会の話を聞き、入会。任用試験の受験をきっかけに仏法を学ぶなかで、深い哲理に心を打たれ、価値ある人生を生きようと決意しました。
 その後、両親、祖父、友人を入会に導くことができました。8年前には妻のがんが判明。しかし、先生や同志、家族の祈りに守られながら手術は成功。現在、妻は元気に学会活動に励んでいます。
 2人の娘も創価大学を卒業し、長女は臨床心理士、次女は国家公務員として頑張っています。
 本年、仕事で大けがを負った私は、休業を余儀なくされるなか、先生の指導を胸に克服。その他、数々の困難がありましたが、全てを乗り越えてきました。
 明「世界広布新時代 躍進の年」へ、さらなる弘教拡大、人材育成に全力で取り組み、実証を示してまいります。
岐阜創価県長 佐合 一也



【社会の情勢】 

◆ アジト捜査強化、摘発増 特殊詐欺の検挙者の半数は暴力団 警視庁
◆  マカオ返還15年で式典 周主席「持続可能な発展」で求める
◆ 出光、昭和シェル買収へ 業界再編加速か
◆ 女子刑務所、改善に本腰 法務省
◆  4号機燃料取り出し終了 福島第一、作業を公開 東電


2014/12/22(月)の聖教

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2014/12/22(月)の聖教

新聞休刊日 無冠の友の皆さまいつもありがとうございます。

2014/12/23(火)の聖教

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2014/12/23(火)の聖教


1、読書で心の復興を 宮城・山元町の小学校に図書贈呈

  本年で40周年を迎えた創価学会の図書贈呈運動。離島など教育環境に恵まれない地域や、自然災害の被害を受けた地域の子どもたちに良書を贈ってきた。
 40周年の掉尾を飾る図書贈呈式が22日、宮城・山元町立山下第二小学校で行われ、優良図書300冊が贈られた。東日本大震災からの“心の復興”を支援するもの。
 同小学校は、大震災の津波で校舎1階の天井まで浸水し、被災の翌月に移転。同町内の山下小学校と併設され、授業を行っている。隣接する角田市や亘理町からの通学を余儀なくされる児童や、仮設住宅で生活を送る児童も少なくない。
 贈呈式では、葛西総宮城長から図書目録が手渡され、児童の代表が「いただいた本を、勉強に生かしていきます」と語った。
 山下第二小学校の太田一江校長は、「本校では本年、国語教育に力を注いでおり、読書の推進を行っています。児童の“考える力”を養う図書をいただけたことは、大きな喜びです」と述べた。
 同校には、今後5年間にわたって毎年20冊の図書が追加贈呈される予定。



2、米国2都市がSGIを顕彰 平和建設担う世界市民を育成

  アメリカ・カリフォルニア州サンフランシスコ市から、学会の創立記念日である本年11月18日を「SGI(創価学会インタナショナル)世界平和の日」とする「宣言書」、ペンシルベニア州のフィラデルフィア市議会から、池田大作SGI会長の平和貢献を讃える「顕彰状」が、それぞれ贈られた。
 サンフランシスコ市は、SGI会長がアメリカ大陸へ第一歩をしるした都市。宣言書は、「青年たちを励まし『平和の文化』の建設に尽力する世界市民として育成」「国際的な対話を促す“学びの場”を構築されてきた」とSGI会長の業績を宣揚している。
 宣言書の授与を記念する集いは7日、サンフランシスコ文化会館で盛大に。この集いを祝して、エドウィン・リー市長からSGIに対して「栄誉賞」も寄せられた。
 一方、フィラデルフィア市は、独立宣言の発表や、合衆国憲法の制定会議が行われた“合衆国発祥の地”として親しまれる。同地でSGIは、非暴力啓発の運動などで平和の心を広げてきた。
 顕彰状は、SGI会長がリードする人間主義の運動を、「生命尊厳に基づく人道主義的価値の促進により『平和の文化』の構築を進める」ものであると強調。さらにSGI会長を「50年以上にわたり、核兵器廃絶を目指す世界的運動の不動の指導者であり、人間精神の熱心な唱道者である」と讃嘆している。
 授与式は11月2日、フィラデルフィア会館で行われた。



3、わが友に贈る

 会場提供の皆様
 支えるご家族の方々に
 感謝と御礼の言葉を!
 尊き宝城ありて
 地域広布は大発展!



4、名字の言    「会話はいまでも最も重要かつ効果的なコミュニケーション手段である」と

  世界初の個人向けコンピューターが発売されたのは40年前という。画面やキーボードもなく、スイッチのオン・オフで計算処理をさせる、大型の電卓のようなものだった▼今では、多彩な機能を持ち、携帯電話というより“携帯コンピューター”に近いスマートフォンが普及する。さらに、双方向の交流が可能なソーシャルメディアの広がりもあり、どこでも、いつでも、世界の人々とつながる時代になった▼だが、意思疎通の技術の発達に比例して、人々の絆も強まったかといえば、そうでもない。近くにいる人にさえ、会話をせずにメールで済ませたり、メールを送れば相手が理解したものと錯覚してしまったり。技術に頼りすぎることで、コミュニケーションへの人間の感性が退化してはいないか▼インターネット検索サイトの最大手が、経営の考え方をまとめていた。「会話はいまでも最も重要かつ効果的なコミュニケーション手段である」と(『ハウ・グーグル・ワークス』日本経済新聞出版社)▼話の内容に加え、表情、目線、しぐさ、声の抑揚――直接、会話することで得られる情報量は、いまだに、他の意思疎通手段を圧倒的にしのいでいる。年末年始の貴重な時間を有意義に、会って語り合うことに割きたい。(聖)



5、寸鉄
 

★ 米2都市が池田会長を讃える顕彰。地球規模の平和・文化・教育貢献に喝采

★ 「苦難に真っ正面からぶつかって祈れ」恩師。強盛な信心の人を諸天は守る

★ 副役職者が力を発揮できる組織は強し。心一つに「桜梅桃李」の調和を築け

★ 地方就職の学生の奨学金返済を減免。若者は未来の宝。地域の為、支援更に

★ 今後30年、震度6弱以上の確率が関東等で上昇。共助・自助の意識が大切



6、わが町わが誇り 神奈川 川崎総区 ここが心臓部 新しい歴史を 
“作業中”



7、この時に誓う 萩本壮年部長 指針“広布の黄金柱”15周年
    

「師弟の絆」で壮年は立つ!

  本年は、壮年部の指針「壮年は広宣流布の黄金柱」の発表から15周年でした。
 池田先生は以前、随筆で「私と最も長く、今世の人生を共にしてきた、わが戦友の壮年部よ!」と呼び掛けてくださいました。先生が人生の総仕上げと言われている今は、私たち壮年部にとって、先生と共に戦う勝負の時であると思います。「この時」に巡り合った自覚を胸に、1日1日を勝利したいと決意しています。

「君は1万軒」

 2000年7月、第二総統狭長に任命された直後に、先生にご指導をいただく機会がありました。先生は「戦いの要諦は何か。それは家庭訪問だよ」と言われ、ご自身の“大阪の戦い”を通して、こう言われた。
 「私は徹底して家庭訪問に回った。自転車を3台乗りつぶして、8000軒、回った。君は1万軒、回りなさい」
 生涯の指針です。足元から波を起こしていく、リーダーの要諦を教えていただきました。5年9カ月の在任中、4000軒を回り、今も、約束を果たすべく奮闘中です。
 壮年部員のお宅に伺う際、必ず聞くことがあります。「先生との思いで」です。皆さんに必ず師弟の絆がある。記念撮影会に参加した、お会いはしていなくても伝言や激励をいただいたなどと、喜びを話してくださいます。
 さまざまな理由で今は活動に参加できていない方でも、先生との原点について話す時は、皆さん、本当にいい顔をされる。「師弟の力」を実感する瞬間です。
 壮年部一人一人が、先生との誓いを新たにする――いつの時代であれ、そこから広布拡大の大きな推進力が生まれることを確信します。

                                     

  先生の励ましは、相手が誰であろうと、率直で、分け隔てがありません。それを目の当たりにしたことがあります。
 国連との渉外担当をしていた時、当時のガリ国連事務総長との会見に同席しました。
 1994年(平成6年)の会見で、先生は「総長にぜひ、日本の青年・学生と対話していただきたいし、講演も考えていただきたい」「僭越ですが、ものごとは上から見ると3割しか見えず、下から見れば7割、見えるものです」と言われた。
  すると事務総長は、「全面的に賛成です」と応じ、2年後に韓国と日本の大学で講演するのです。その直後に先生と再会され、このことが話題になると、事務総長は、身を乗り出して喜びを表していました。
  一庶民に対しても、国連事務総長のような要人に対しても、先生の励ましは全く変わらない。「一人の人間としての振る舞い」で、相手の心を動かしていかれるのだと、心底、感動しました。

“何かを起こせ”

  ある時、先生に弘教・拡大の決意を申し上げると、先生はニコッと笑って「そうだ!」とうなずかれ、“広宣流布のために何かを起こそうとする心、その心の中に仏の生命が躍動するんだ”と言われたことがあります。
 さらに、第2総東京で地域貢献に尽力する友のグループを結成することにも、「大賛成だ!」とおっしゃった。既存のレールの上を走るのではなく、どうしたら地域広布が進むかを考え、手を打っていく重要性を教えていただきました。
  先日の小説『新・人間革命』に、先生は「壮年部が地域に積極的に関わり、活躍する時こそ、地域広布の総仕上げの時代である」とつづられ、一人一人が地域のために何ができるかを考え、行動することが大事であると教えてくださいました。
 少子高齢化が進む今、壮年部の役割と使命はますます重い、可能性を秘めた壮年が一人でも多く、その持てる力を発揮していくことが、広宣流布の進展に直結します。
  壮年部が「黄金柱」として輝きを増す時は「今」です!



8、『新・人間革命』 第28巻  第1章「広宣譜」社説  (30)

  山本伸一は、電話に出た関西総合長の十和田光一に、弾んだ声で言った。
 「できたよ。『関西の歌』を作ったよ」
 そして、歌詞を読み上げていった。
 それを書き取った十和田は、「ありがとうございます」と、感極まった声で応えた。
 伸一は、率直な意見が聞きたかった。
 「もし、ここを直してほしいという箇所があれば、遠慮なく言ってください。関西の皆さんの歌だもの、皆さんが心から納得して歌えるものにしたいんです。どうだい?」
 十和田は、申し訳なさそうに口を開いた。
 「二番の一行目に『我等の誇り 金の城』とございますが、この『金の城』を、『錦州城』にしていただけないでしょうか」
 伸一が「金の城」としたのは、皆の目に鮮やかな色彩が浮かぶような歌にしたかったからだ。だが、関西の同志にとって、「錦州城」という言葉には、格別な思いが詰まっていた。
 一九五六年(昭和三十一年)二月、大阪の戦いの指揮を執っていた伸一は、大勝利への決意を託した歌を詠んだ。そして、戸田城聖の誕生日である十一日に、この歌を贈った。
  
  関西に 今築きゆく 錦州城
     永遠に崩れぬ 魔軍抑えて
  
 そこには、大阪城の別名の「錦城」と、中国遼寧省の難攻不落の都城「錦州城」を掛け、関西に金城鉄壁の民衆城を築き上げようとの誓いが込められていた。
 戸田は、即座に返歌を認めてくれた。
  
  我が弟子が 折伏行で 築きたる
       錦州城を 仰ぐうれしさ
  
 伸一は、この歌を心に刻み、関西の同志と共に戦い、大勝利した。したがって、彼らには、“関西は創価の師弟が築き上げた広布の錦州城だ!”との強い共戦の誇りがあった。
 だから、十和田は、「錦州城」という言葉を入れてほしいと、要請したのである。



【社会の情勢】 

◆ 年間訪日客、初の1300万人 円安・ビザ緩和などで増加
◆  20年から大学新入試 「考える力」重視、総合評価 中教審答申
◆ 特殊詐欺、最悪498億円 1~11月 警視庁
◆ 食品ロスを削減しよう料理サイトにレシピ公開 消費者庁

2014/12/24(水)の聖教

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2014/12/24(水)の聖教


1、東西の創価学園で音楽祭 創立者が伝言 音楽系クラブが決意を込めて

  創価学園の伝統の音楽祭が、21日に東京校(小平市)、23日に関西校(大阪・交野市)で、それぞれ午前と午後の2回にわたって盛大に開催された。
 来賓や保護者らを招待し、音楽系のクラブが日頃の感謝の思いを込めて熱演した。
 これには、創立者の池田名誉会長が伝言を贈り、「私も一緒に参加している思いで見守っています」と語り掛け、学園生の活躍を心から讃えた。
 本年も、創立者の励ましを胸に成長の日々を刻んできた学園生。
 東京中の翼コーラス部は今夏、第81回「NHK全国学校音楽コンクール」東京都予選で金賞に輝き、念願の本選出場を果たした。
 同部に所属する澤村華乃さん(3年)は、山梨・上野原市から通学を。一昨年、昨年は予選止まり。悔しさをバネに練習に励んだ。自宅から約2時間かかるが、「朝練」にも欠かさず出席した。
 つらいと思ったことも。それでも「どんな時も支え合い、切磋琢磨したクラブの仲間がいたから」頑張ることができた。
 日頃から「昨日の練習より良い合唱を」と声を掛け合い、技術を磨いた。
 そして、皆でつかみ取った栄光の金賞。
 澤村さんは、その喜びと感謝の思いを全身で表現し、勝利の歌声を響かせた。
 第15回を数えた東京校の音楽祭は、中学の箏曲部の演奏でスタート。小学校のフローレンス合唱団、高校の茶華箏曲部、弦楽アンサンブルが熱演した。



2、少年少女希望絵画展 明年1月4日まで 東京戸田記念国際会館で開幕

  第29回「少年少女希望絵画展」が23日、東京・新宿区の戸田記念国際会館で開幕した。
 国内外の少年少女たちが描いた2万6000点を超える力作の中から、入選作品など97点を展示している。
 今回から、好きな題材を描く「自由」部門に加えて、未来の夢をテーマにした「夢」部門を新たに設置した。
 晴れの開幕式では、青野少年部長、門田少女部長のあいさつに続き、富士少年希望少女合唱団が元気な歌声を披露。石黒未来本部長が、宝の友の挑戦をたたえた。

      

 明年1月4日(日)まで開催(今月30日から1月3日は休館)。開場時間は午前10時から午後5時。入場無料。



3、求道の光! 各国で教学試験

  求道の勇者に、福徳の光!――世界各国で、教学試験が活発に行われている。
 マレーシア創価学会(SGM)は14日、全国31会場で、教学部中級試験と青年部教学試験2級を実施。あわせて1600人が受験した。「立正安国論」「開目抄」「観心本尊抄」や基礎教学等について出題。陳国龍教学部長は「全員が日蓮仏法の精髄を学び、歓喜の中で試験を迎えました。マレーシア広布の発展へ、御書根本に躍進します」と語った。
 また同日、南米アルゼンチンで教学部任用試験が行われ、世界最南端の都市ウスアイアを含む全国38会場の1100人が受験した。
 病魔と闘う友は「入会前は絶望の日々でしたが、研鑽に励む中で、命の尊さを心から実感しました。幸福の人生を歩んでいきます」と語っていた。



4、わが友に贈る
 

 「仏教の四恩とは
 一には父母の恩」
 青年よ親孝行で光れ!
 それが人間としての
 偉大な成長の証しだ。



5、名字の言  どこまでも対話を手放さない勇気。相手の善性を信じ抜く勇気である

 「3人の平和指導者は、一人の人間が本当に決意すれば、社会を、世界を変えていけることを訴えています」。インド・ニューデリーのマウントフォート学園で今月初め、「ガンジー・キング・イケダ――平和建設の遺産」展が開かれた▼会場では、展示内容を学んだ同学園の生徒たちがパネル横に立ち、来場者に熱心に説明した。事前の学習会にはボランティアとして80人の生徒が参加してくれたという。暴力を前にただ立ちすくんでいるだけではいけない、との若者たちの心が尊い▼マハトマ・ガンジーは、一つの夢を抱いていた。それは、紛争を阻止し、和解を進めていく「平和部隊」を各地に結成するというもの。これからの時代に必要なのは、非暴力という信念を堅持し、全ての宗教を尊敬し、慈愛と誠実をもって人々に奉仕していく「平和部隊」であると▼「真の非暴力は、真の勇気なくしては不可能である」とガンジーは言う(『私にとっての宗教』新評論)。どこまでも対話を手放さない勇気。相手の善性を信じ抜く勇気である▼憎悪の連鎖を断ち切り、差別や貧困のない世界のために、わが身をささげたガンジーとキング博士。その未完の夢の実現へ、池田SGI会長と共に進む、私たち創価の友に託された使命は限りなく大きい。(進)



6、寸鉄

★  米2都市が池田会長を讃える顕彰。地球規模の平和・文化・教育貢献に喝采

★ 「苦難に真っ正面からぶつかって祈れ」恩師。強盛な信心の人を諸天は守る

★ 副役職者が力を発揮できる組織は強し。心一つに「桜梅桃李」の調和を築け

★ 地方就職の学生の奨学金返済を減免。若者は未来の宝。地域の為、支援更に

★ 今後30年、震度6弱以上の確率が関東等で上昇。共助・自助の意識が大切



7、父子の詩 創立者と歩む四季 【9】  冬の哲学者の道 “青春の庭”へ元気よく
 

  東京の小平に創価中学・高校が開校した1968年(昭和43年)。創立者・池田名誉会長は何度も学園を訪れた。
  冬の気配が深まる12月21日も訪問。成績が伸び悩む通学生らと懇談するためだった。
  長い電車通学で思うように勉強時間が取れない生徒たち。通学や家族の状況を丁寧に尋ねる創立者。「自分に負けてはいけないよ!」と生徒を元気づけた。
 懇談後、栄光寮に向かうため外へ。校舎の横には、武蔵野の大地を流れる玉川上水がある。上水沿いの小道は、最寄り駅から続く通学路。学園では「哲学者の道」と呼ぶ。
  駅の方へ歩き出した創立者。落ちた紅葉が美しく彩る道を踏みしめていく。
 3カ月前にも哲学者の道を通り、語っていた。
 「いい環境だな。静かだ」
 「朝、この道を歩いたら気持ちがいいだろうね」

                                  ☆☆☆

 冬本番へ、ぐっと冷え込んだ今月3日の朝。日に映える紅葉のアーチの下、哲学者の道にはマフラーやコート姿の生徒が多い。
 カサカサとなる落ち葉のじゅうたんを楽しむ小学生。期末テストを前に問題を出し合う中学生。友達と笑顔であいさつを交わす高校生。小中高の“学園兄弟・姉妹”が仲良く登校していく。
 創立者はかつて通学生に、「苦しいことがあるかもしれないが、黄金の人生の旅をしているのだ、金の庭で青春を乱舞しているのだという気持ちを思い起こして」と呼び掛けた。
 哲学者の道を歩き、校門をくぐると、“青春の庭”が広がっている。



8、『新・人間革命』 第28巻  第1章「広宣譜」  (31)

 関西総合長の十和田光一の要請を聞くと、山本伸一は語った。
 「『金の城』の方が、斬新的だと思うんだが、『錦州城』とすることで、関西の皆さんが喜んでくださるなら、検討します。私は、関西の同志が永遠に歌い継いでいける、最高の歌を贈りたいんです。
 まだ推敲を重ねますが、歌詞の基本は変わらないので、早速、作曲が上手な人に曲を作ってもらうようにします。
 歌の正式な発表は、七月十七日の『大阪の日』を記念して行う幹部会にしよう。これには、私も必ず出席します」
 翌九日、神奈川県音楽祭に出席するために神奈川を訪れた伸一は、音楽祭の前に、これまでに学会歌などの作曲を手がけてきた青年に来てもらった。そして彼に、「関西の歌」の歌詞を渡し、作曲を依頼した。
 伸一は、その場で曲想を語り、実際に自ら口ずさんでみせた。
 「こんな感じの曲にできないだろうか」
 音楽祭終了後、出来上がった曲を聴いた。
 晴れ晴れとした、力強い感じにはなっていたが、納得しかねる箇所もあった。
 「大変だろうが、まだ工夫してください。私も考えてみます」
 伸一は、翌日から、青年が作った曲を聴き、自分でも曲を練っていった。
 十四日、創価大学での諸行事に出席していた彼は、行事の合間を縫い、作曲を担当する青年に、節をつけて歌ってみせるなどしてアドバイスを重ねた。
 作曲を進めながら、難航したのは、「誓いの友と 春の曲」の箇所であった。
 そこは、苦楽を分かち合った元初の友と幸の調べを奏でる「歓喜」を表現しなければならないところである。
 青年が、メロディーの案を出しても、「ちょっと違うね。明るくしたいね!」と、伸一は首を縦に振らなかった。
 労苦と挑戦あってこそ、新しき創造がある。苦闘は創造の母である。



9、社説 交通事故や火災に注意  年末年始を「絶対無事故」で!

  仕事納めや終業式、年始の準備、お世話になった方へのあいさつなど、慌ただしい日々が続く。本年も残すところ一週間。多忙だからこそ慎重に、無事故の年末としていきたい。
 例年、12月は交通事故の発生件数が年間を通じて最も多い。年の瀬で交通量が増加する上、積雪や凍結など道路状況が悪くなり、日暮れも早いことから慣れた道路でも事故が起こりやすくなっている。
 また、長期休暇を利用した車での帰省や旅行など、長距離を運転する機会も増える。高速道路を利用する際は、タイヤ、バッテリー、ブレーキオイルの入念な点検整備が必須だ。視界を妨げないようにフロントガラスはもちろん全ての窓をきれいにし、曇らないようにしよう。スピードに気を付け、適切な車間距離を保つなど、「自分だけは大丈夫」との油断を排し、交通安全の基本に徹していきたい。
 また、「疲れる前に休む」ことが大切。運転時の疲労がたまれば集中力が散漫になり、大事故にもつながる。時間に余裕を持ち、パーキングエリアなどを利用し、リフレッシュしよう。
 一方、この時期は空気が乾燥し、暖房器具を使う機会も多いことから火災が発生しやすい。
 近年、住宅火災の原因として目立つのが電気ストーブ。布団や衣類が接触して発火するケースが増えている。火を使わず、換気がいらないことから油断しやすいのだという。東京消防庁も「周囲は常に整理整頓する」「その場を離れる時、就寝時は電源のスイッチを切る」など具体的な注意を呼び掛けている。
 火気が集中する台所も細心の注意が必要だ。気を付けたいのが「こんろ火災」。その半分以上は消し忘れによるもの。例えば、天ぷら油は15~20分の加熱で発火点に達する。電話や来客で少し目を離しているうちに燃え上がってしまう。こんろから離れる時は必ず火を消そう。
 日本海側では大雪、太平洋側では空気の乾燥した日が続いている。ちょっとした不注意が大火災につながりかねない。いざという時のために消火器を備え、火災警報器を設置するなど家庭でできる火災予防に努めていきたい。
 池田名誉会長は、「絶対無事故の祈りを根本として、『前前の用心』(御書1192ページ)を怠らず、聡明にして賢明な価値ある日々を勝ち取ってまいりたい」と語っている。
 日々の勤行・唱題で、家族や職場、地域の無事故を真剣に祈念し、新年を晴れやかに迎えていこう。



10、きょうの発心  四条金吾殿御返事、1143㌻ 【「遊楽」の人生を歩める境涯へ】

御書 南無妙法蓮華経と唱うるより外の遊楽なきなり(四条金吾殿御返事、1143ページ・編880ページ)

通解 南無妙法蓮華経と唱える以外に遊楽はない。 . 

 唱題し抜くことで一切を楽しみに変えていける、と教えられています。

 1978年(昭和53年)7月、池田先生は岐阜・東濃を訪問してくださいました。その際、先生は「われわれにとっての人生最極の『遊楽』とは、勇気ある信心、勇気ある題目の実践のなかにある」と語られました。私の忘れ得ぬ指針となっています。
 人生に悩んでいた19歳の時、たまたま道を尋ねた人から学会の話を聞き、入会。任用試験の受験をきっかけに仏法を学ぶなかで、深い哲理に心を打たれ、価値ある人生を生きようと決意しました。
 その後、両親、祖父、友人を入会に導くことができました。8年前には妻のがんが判明。しかし、先生や同志、家族の祈りに守られながら手術は成功。現在、妻は元気に学会活動に励んでいます。
 2人の娘も創価大学を卒業し、長女は臨床心理士、次女は国家公務員として頑張っています。
 本年、仕事で大けがを負った私は、休業を余儀なくされるなか、先生の指導を胸に克服。その他、数々の困難がありましたが、全てを乗り越えてきました。
 明「世界広布新時代 躍進の年」へ、さらなる弘教拡大、人材育成に全力で取り組み、実証を示してまいります。
岐阜創価県長 佐合 一也



11、今年の重大ニューヘス

  2014年も残り1週間となった。国内、海外の出来事から印象に残るニュースを取り上げ、今年1年を振り返る。
 
☆ 日本人3氏にノーベル賞
☆  衆院選で与党圧勝 公明躍進
☆ 韓国戦「セウォル号」沈没
☆ 広島で土石流、御嶽山噴火
☆ エボラ熱拡大、死者6000人超
☆ テニスの錦織 全米準優勝
☆ 過激組織「イスラム国」台頭

【社会の情勢】 

◆ 住宅エコポイント再開へ 政府
◆  ゆうちょ、かんぽと上場 日本郵政
◆ ハンターへの税軽減 有害鳥獣駆除
◆ 北朝鮮人権で初会合 国連安保理「平和に重大な影響」
◆  原油安、成長押し上げ 来年の世界経済、日欧はデフレ回避を IМF
◆ 薬物依存の治療拡大 厚労省方針、危険ドラッグ対策で

2014/12/25(木)の聖教

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2014/12/25(木)の聖教


1、ブラジル パラナ州議会から池田大作SGI会長に顕彰状

先月誕生した「クリチバ文化会館」で授与式

発議者 平和の文化を築くためSGIと共に進みたい

 ブラジルのパラナ州議会(ヴァウジル・ホッソーニ議長)から、池田大作SGI(創価学会インタナショナル)会長に「顕彰状」が贈られた。これは、先月、同州の州都クリチバ市にオープンしたクリチバ文化会館の誕生を寿ぐとともに、同州の平和・文化・教育の発展に貢献するSGI会長のリーダーシップを讃えたもの。授与式は10日、クリチバ文化会館で行われ、カルロス・アルベルト・ヒッシャ州知事の代理のカシオ・タニグチ州政府企画・総合調整長官(元クリチバ市長)、発議者のペリクレス・デ・ホレベン・メロ州議会議員をはじめ、クリチバ日伯文化援護協会のジャニオ・アキラ・イシサキ会長、パラナ州歴史地理院のエルナニ・コスタ・ストラウベ総裁ら来賓、市民約320人が出席した。

       

 真新しい会館の講堂に、発議者のメロ議員の声がこだました。
 「先日の開館記念式典に参加し、SGIの皆さまの平和を求める心、歓喜と寛容の心あふれる振る舞いに、大感動しました。このような素晴らしい人間主義、平和主義の団体が、わが州に存在することは、最大の喜びであり、誇りであります!」
 人口1100万人のパラナ州。コーヒーをはじめとする農業が盛んで、教育にも力を注ぐ、ブラジルの先進地帯として知られる。
 同州で“良き市民”として社会の発展に尽力するSGIの友。牧口初代会長の創価教育学説に基づく「牧口教育プロジェクト」や環境・人権展示などを通し、深い理解と信頼が寄せられている。
 その証左として、同州はSGI会長夫妻に「名誉州民」称号を授章。同州の各都市がSGI会長に贈った「名誉市民」称号は、30を超える。また、州内の六つの大学がSGI会長に名誉学術称号を授与している。
 式典で、メロ議員は続けて語った。
 「平和の文化こそ、人類が求め、築いていくべきものです。そうした意味からも、SGI会長のリーダーシップのもと、社会に貢献するSGIの皆さまと手を取り合って進んでいきたいのです!」
 祝辞に立ったタニグチ長官は1999年、クリチバ市長として来日し、SGI会長に同市の「名誉市民」称号を授与している。「SGI会長の偉大な人間性に圧倒されました」と、当時の出会いを述懐しつつ、力を込めて語った。
 「人間主義の哲学を根幹とする皆さまの運動に多くの人が参加すれば、平和な社会は築かれ、世界はより幸福になります。今回、誕生したこの新会館は、そうした平和思想を発信する拠点となるに違いありません」



2、御書とともにⅡ 名誉会長が指針を贈る 【42】 多宝の先輩方に感謝

御書  法華経と申すは手に取れば其の手やがて仏に成り・口に唱ふれば其の口即仏なり(上野尼御前御返事、1580㌻)

通解 法華経というのは、手に取ればその手が直ちに仏に成り、口に唱えればその口がそのまま仏である。

【同志への指針】

  妙法を唱え、広宣流布に生きる学会員こそ、仏である。法のため、人のために尽くしゆく功徳は、そのまま自身の生命を荘厳する。
 多宝会、宝寿会、錦宝会の皆様方が、友人に後輩に、子に孫に、体験を語り、我らの広布史を誇らしく伝える。その姿が、妙法に生きる偉大な勝利の人生を、何よりも雄弁に物語っているのだ。
  健康長寿を深く祈ります。



3、わが友に贈る

 弘教への挑戦の中で
 わが境涯は開かれる。
 創価班・牙城会の
 大学校生よ頑張れ!
 今こそ飛躍の時だ。



4、名字の言  今、年賀状書きと格闘する人も多いはず。文は人なり、心なり。

  夏目漱石の私信5通が、文豪ゆかりの東京・新宿区に寄贈された。正岡子規宛てのはがきが4通と、もう1通が、新たに見つかった未公開書簡。面識のない学生が「漱石論」を英語で演説し、その原稿を送ったことへの返礼とみられる▼日付は明治42年(1909年)12月10日。手紙には「私の作物から一種の感化を受けてそれがあなたの処世上もしくは思想上に役に立つてゐるなら甚だ嬉しい」「あなたの手紙を読んで多大の愉快を感じた」等とあり、自分の小説が若い読者に役立ったことを素直に喜んでいる▼この年、漱石は“面倒で死にたくなる”と日記に記すほどの重い胃病に苦しみ、仕事も多忙を極めた。その文豪に、一青年の手紙がこれほどの喜びを与えたことに、新鮮な感動を覚える▼多忙で個性派ぞろいの文士と付き合ってきた、編集者の大庭登氏。彼らを説得する「殺し文句」があったという。それは「読者が待っています」の一言だった(『文士あの日あの時』第三文明社)▼自分の文を読む人の反応ほど、最もうれしく、最も怖いものはない。文豪でなくとも、文を書く全ての人に共通の心理だろう。今、年賀状書きと格闘する人も多いはず。文は人なり、心なり。思いを込めた分だけ相手に伝わる。心の労を惜しむまい。(潔)



5、寸鉄
 

★  会長は慈悲と非暴力の精神を世界に根付かせる―学長。平和文明の新地平

★ 設営G、デザインGの皆様、有難う! 創価の心を表現する大芸術家と光れ

★ 声の調子・目・表情は言葉に劣らず雄弁―作家。生き生きと友のもとへ!

★ 大掃除の時期。はしごや脚立からの転落事故、中高年に多発。無理は禁物

★ 医療機器「AED」、氷点下では正常に作動しない恐れ。保管場所に留意を

6、わが町わが誇り  鹿児島新世紀県 鹿児島創価県  「一つにかける」心意気 

   火を噴く桜島、雄大な霧島連山。古き江戸を壊し、新しき明治を築いた革命児たち。鹿児島の大地には「青年」の気風がみなぎっている。
  池田名誉会長は、この地をこよなく愛し、23度の訪問を刻み、青年の育成に汗を流してきた。
 鹿児島を中心に、薩摩半島の南部、種子島、屋久島、十島村、三島村などに広がる鹿児島新世紀県と鹿児島創価県。
 両県の同志にとって、輝く歴史の一つが1983年(昭和58年)3月、鹿児島市の鹿児島文化会館への、名誉会長の初訪問である。
 24日に沖縄から着いた名誉会長は翌25日夜、鹿児島県総会に出席した。
 「どうぞお楽になさってください。じゃあ、合唱団。楽しくやりましょう!」名誉会長の呼びかけで始まった総会は、温かい家庭的な雰囲気の中で進んでいった。
 名誉会長に促されて立ったのは、婦人・女子部合同の合唱団を指揮する冨吉由美子さん(圏婦人部長)、ナレーター役の鮫島知子さん(圏副総合婦人部長)である。
 合唱の選曲は「鹿児島健児の歌」で、女性が歌うには少々、重い歌だった。名誉会長は「心が広々とするような歌を歌おうよ」と提案。
  合唱団が「おはら節」を提案すると、「あるじやないか!  女子部はそういう歌を歌っていくんだよ。皆を明るくし、疲れをいやすような歌を」と名誉会長。合唱に、じっと耳を傾けてくれた。
 総会が終了し、退場するときも、名誉会長は「さっきの女子部は、どこにいますか?」2人に、ねぎらいの声を掛けることを忘れなかった。
 「“私と同じ側に立って、皆に励ましを送れる人に”という池田先生の薫陶でした」と、2人は31年前の激励の意味を捉えている。鹿児島広布の最前線を駆ける2人の、青春の原点である。
 山下郁子さん(圏婦人部総合長)も、“人材を育てる”ことに寸暇を割き師匠の姿を、目の当たりにした一人。
 当時、県の女子部長だが、兼任していた県の白蓮グループ委員長として、行事の運営に会館内外を飛び回っていた。
 26日の着任中、男性役員が告げた。「外にいるお子さんたちは、中に入ってください。池田先生が一緒に写真を撮ってくださいます」
 “一目だけでも”と集まった同志の子どもたちだった。山下さんも懸命に声を掛け、2階の大広間へ急ぐ。そばにいた幼い子を抱き上げ、記念写真に納まった。
  ニコニコと子どもたちを見つめる、師匠のまなざしが忘れられない。
 この日、名誉会長は高・中等部「新世紀会」のメンバーとも勤行し、カメラに納まっている。
  「一瞬を逃さない、少しでも思い出を残してあげたいという、先生の心を感じました」と山下さんは振り返る。
 2000人が参加した3月25日の県総会──。さまざまな名誉会長の指導の中で、同志の胸に深く残る一点がある。
 “何か一つのものにかける心意気を”という言葉である。
 「私は19歳で学会に入り、戸田先生という師匠に人生をかけた。今日まで、広宣流布という偉業にかけてきました」
 「皆さんも、広布の戦いを起こしたならば、それにかける。必ず勝ってみせるという心意気を持ってほしい。それ以上の喜びと充実は、人生にはないのです」
 鹿児島文化会館の開館に寄せた名誉会長の揮毫に、「世紀乱舞人」と。
 熱き心の人材群が乱舞する“躍進の年”は、もうすぐやってくる。



7、花は心 木は命 第10回 足立・足立の枇杷(びわ) 

「実がなるまでに」と試練を超えて
  

  “桃栗三年 柿八年 枇杷は九年でなりかかる”とのことわざがある。
 枇杷が育つには、長い歳月を要する。しかし、真心を注いだ分だけ、枇杷はおいしい果実をつける。葉や実には、多様な薬効成分が含まれ、古くから重宝してきた。
  葉の形が楽器の琵琶に似ていることから、その名が付いたといわれる。
  栽培地は、長崎や千葉が有名だが、東京の足立区にも伸びやかに育つ姿を見ることができる。
 足立の同志が30年来、丹誠込めて育て上げた枇杷。その数は、竹の塚、綾瀬、宮城、港北などで、30本を超える。
  この冬も各地で、枇杷の花が咲き薫った。

                                    

 足立の同志と枇杷を結ぶ原点は、1985年(昭和60年)6月21日にさかのぼる。
  この日、足立・竹の塚で池田名誉会長を迎えての懇談会が開かれた。終了後、「陰で支えてくださった皆さまに」と、役員のメンバーに、つやつやとした枇杷の実が贈られたのである。
  今月19日、その枇杷の種を最初に植えた婦人にあった。竹の塚牧口区の松本美津さん(婦人部主事)。「池田先生との“共戦の歴史”を永遠に残したいとの思いから、枇杷を育てはじめました」と述懐する。
 持ち帰った果実を家族6人で食べた後、残った種を団地の庭に植えた。
  当時、松本さんは、前夫との死別、余命宣言を受けた子どもの病気や不登校など、耐え難い試練に直面していた。
 “枇杷の実が成るまでに宿命転換を”と決意。地域の自治会長を務める夫の朝男さん(副支部長)と二人三脚で弘教や同志の激励に奔走した。
 種を植えて8年後の93年夏、枇杷がたわわに実った。時を同じくして、25年間も気管支喘息に苦しんだ長女・敏美さん(白ゆり長)の病気が完治。本紙の配達員である次女の弘子さん(地区婦人部長)をはじめ、4人の子が皆、後継の人材と育ち、家族で44世帯の弘教を成就した。
  一家和楽の実証は、同志の模範と光っている。
 松本さんが育てた枇杷を譲り受け、大切に育てる友がいる。小林真理子さん(区副婦人部長)も、その一人だ。
 85年の名誉会長の訪問時、小林さんは、経済苦と母の骨髄性白血病の発症など、苦難の渦中であったが、握手を交わしてくれた名誉会長の真心と力強さに奮い立った。「同志に勇気と希望を送る大境涯を開きます!」
 婦人部の本部長として15年、一歩も引かず、地域広布の先頭に立ってきた小林さん。厳寒の冬を耐え、夏に実を結ぶ枇杷の姿に自身の決意を重ね、宿命を勝ち越えた。
 夫の美津良さん(副区長)4年半前、企業の社長に就任。見事な経済革命を果たし、夫妻で生き生きと広布の道を走る。

                                        

 名誉会長はかつて、足立の友に「覚悟の信心」の重要性を語り、言葉を贈った。
  “覚悟とは、自らの力と意志で難局を開き、希望の曙光を掴み取る強き一念のことである”
  またある時は、次のようにつづった。「自ら決めた目標ならば、あくなき執念で完遂する。これが足立の友の根性だ。だから信頼できる」
 名誉会長が、足立に足跡を刻んだ「6月21日」は今、「竹の塚牧口区の日」となっている。
 明年は30周年。枇杷の成長とともに、足立の師弟の絆は、一段と強くなっていく。



8、『新・人間革命』 第28巻  第1章「広宣譜」 (32)

  山本伸一は、青年に作曲のアドバイスをしながら、歌詞にも手を加えていった。
 一番の四行目「愛する関西 この姿」は、「愛する関西 勇み立て」に、二番の一行目は、「我等の誇り 金の城」としていたが、「我等の誉れ 錦州城」とし、二行目の「常勝の道 晴ればれと」を「常勝の空 晴ればれと」とした。
 曲作りでは、結びとなる四行目をどうするかで、青年も、伸一も、悩みに悩んだ。
 呻吟の末に、躍動感に満ち、力強い抑揚のある歌に仕上がった。
 笑みを浮かべて、伸一は言った。
 「まず、これを関西に送ろう。
 曲もよくできたと思う。点数をつければ、九十八点だね。あとの二点は、関西の同志の魂なんだよ。歌に、関西の同志の魂が入った時に、百点満点になる」
 手を加えた歌詞は、関西に伝えられた。
 関西からは、大阪で記念の幹部会を行う七月十七日付の方面版に、歌詞と楽譜を発表したいと言ってきた。
 伸一は答えた。
 「記念の幹部会で大合唱するために練習したいだろうから、発表することはかまいません。しかし私は、さらに、推敲に推敲を重ねるつもりです。したがって歌詞にも曲にも、手を入れることになるかもしれません」
 「7・17」前日の七月十六日、伸一は、朝から、新しい気持ちで、もう一度、曲について真剣に検討し始めた。
 翌十七日は、午後二時発の便で、空路、大阪へ向かう日であったが、この日も、出発直前まで推敲を続けたのである。そして、同行する幹部に、楽譜と歌詞を手渡して言った。
 「『関西の歌』は、リズムもいいし、このままで直すところはありません。これでいきます。皆が待っているだろうから、その旨、関西に伝えてください」
 中途半端な仕事は、泡のようにはかない。“もう、全生命を絞り尽くした”といえる仕事であってこそ、本当の仕事といえる。



9、座談会  世界広布新時代の旭日(103) 全ての功労の友に感謝

陰の尽力があって広布は前進!

年末年始 友好期間を有意義に


 原田 「世界広布新時代 開幕の年」も残りわずかとなりました。この一年間、広宣流布の前進のため、献身的に尽力してくださった全ての皆さまに、心より御礼を申し上げます。本当にありがとうございました。

 正木 会合運営や会館警備、清掃、設営等においても、多くの方々に大変にお世話になりました。

 創価班、牙城会、白蓮グループ、壮年部王城会、婦人部香城会、白樺会・白樺グループ、会館守る会、創価宝城会、サテライトグループ、設営グループをはじめ、陰で支えてくださった全ての皆さまを心から、たたえたいと思います。

 杉本 また、新聞長、儀典長・儀典委員、教宣部、書籍長、文化長、統監部、未来本部長、21世紀使命会、民音推進委員の皆さま、本当にありがとうございました。

 橋元 そして毎日、聖教新聞を配達してくださる「無冠の友」の皆さま、個人会場の提供者、そのご家族の皆さまにも、あらためて心より御礼を申し上げます。

 正木 池田先生は、「かくれての信あれば・あらはれての徳あるなり」(御書1527ページ)等の御聖訓を通し、次のように教えてくださいました。

 「妙法のために行動したことは、全部、仏因となり、すべて自分の仏性を開く働きとなる。自身の仏性が現れるからこそ、全宇宙の諸天善神が働くのです。必ず『陽報』があり、『あらはれての徳』があるのです」と。

 杉本 誰が見ていても見ていなくても、広布のための行動を御本仏は御照覧です。自分だけでなく、一家一族が、生々世々、大功徳に包まれていく因となります。尊き労苦に偉大な陽報が現れることは間違いありません。

 原田 「いよいよ・はげ(励)まして法華経の功徳を得給うべし」(同1448ページ)と仰せの通り、互いに感謝し、たたえ合いながら、みずみずしい息吹で、明「世界広布新時代 躍進の年」を迎えてまいりたいと思います。

規則正しい生活を

 正木 年末年始の友好期間に入りました。十分に英気を養いつつ、祈りを根本に、明年の躍進の因を刻んでいきましょう。

 原田 朝晩の朗々たる勤行・唱題で規則正しい生活リズムを心掛けたい。外出する機会も多くなりますので、車の運転を含め、油断を排して、絶対無事故を呼び掛け合いたいと思います。

 竹岡 年末年始は、普段なかなか会えない友人や親戚と、一層交流を深め、新たな縁をつくれる機会でもあります。

 正木 特に、日頃は多忙な壮年・男子部のメンバーは、こうした機会を利用して、周りの人や、地域の友人との友好を深めてまいりたい。

 吉井 今年一年、お世話になった方々にも、年賀状等を通し、あらためて感謝の思いを伝えていきたいですね。

 橋元 若い世代を中心にメールやSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を利用する人も増えています。大切なのは、相手を思う誠意・真心ですね。心を尽くして友情を深めていきたいと思います。

 杉本 「『友情の拡大』は『平和の拡大』を生む。『対話の拡大』は『未来の拡大』につながる。『仏縁の拡大』は『幸福の拡大』を開くのである」――池田先生は教えてくださっています。

 原田 次のようにも綴られています。

 「肩肘張る必要はない。心軽やかに、どんどん人と会い、信心の喜びと確信を語ることだ。そこに自身の人間革命の修行も、広宣流布の拡大も、全部、含まれている」と。

 多くの方々と真心通う交流を重ねながら、心軽やかに楽しく、友情を大きく広げていきましょう。

情報の管理に注意

 杉本 年末の大掃除の時期でもあります。今月15日付本紙の「暮らしのアンテナ」も、大掃除がテーマでした。

 玄関、キッチン、浴室、トイレ、リビング等、“ここだけは、やって新年を迎えたい場所や掃除の仕方”などが紹介されていました。大事なことは“今年の大掃除の目的”を決めることだそうです。

 竹岡 特に気を付けたいのが、書類やデータなどの整理・管理です。書類の中には、役目を終えても、個人情報など大事な情報が記載されているものがあります。廃棄にあたっては、シュレッダーを利用して破砕するなどの配慮も必要です。

 吉井 日常的に使用しているパソコンやスマートフォン、またUSBメモリーやSDカードなどの記録媒体のデータを整理整頓することも大切ですね。

 橋元 使用している端末が、ウイルスや悪意のある不正プログラムに感染してしまうと、ネット上に情報が流出する可能性があります。ウイルス対策ソフトの導入など、心掛けたいと思います。

 また記録媒体は、パスワードの設定や暗号化など、セキュリティー対策を万全にする必要があります。

 正木 情報の管理には細心の注意を払い、警戒心を持って臨んでまいりたいと思います。

 原田 ともあれ、気分を一新して、清々しく爽やかに、明年を迎えられるよう、有意義な年末を過ごしたいと思います。そして晴れやかに、喜びあふれる創価家族の新春を出発していきましょう!



10、社説 受験生は正念場の時 真剣な祈りと温かなエールを

  受験生は今まさに、正念場の時を迎えている。中学・高校受験では、来年1月が入学願書受付のピーク。また、同月17、18日には、大学入試センター試験が実施される。
 今の時期は、受験の“実戦対策”が大切といわれる。終業式の後は、まとまった時間を確保できることから、実際の試験時間に合わせて過去の試験問題を解くなど、実戦に即した対策が可能だ。より効果的な勉強を重ね、最後の“追い込み”に努めたい。
 一方、長期にわたり、受験勉強に取り組んできた友にとっては、不安や焦りが募りがちな時期でもある。模試の点数が思うように伸びず、焦りを感じたり、これまでの努力が結果につながらないのではないかと悩んだり……。他の受験生が、どんな参考書を使い、どう勉強しているか気になる人もいよう。
 思い起こすのは、著名な哲学者の故・木田元氏の受験エピソードだ。氏が英語の勉強に本格的に取り組んだのは、大学受験の約1年前。何と、弟が使っていた中学1年の教科書から始めたという。そして、翌年には志望大学に見事合格。その時の経験を踏まえ、氏は勉強のコツについて語っている。
 「毎日やらないと駄目です。昨日のことは覚えていても、一昨日のことは忘れるものです。あまり忘れるといやになってやめることになります。どんな人でも五日間つづけて見たものは覚えるものです。特に記憶力がよくなくても、このやり方でやれば覚えられます」(『闇屋になりそこねた哲学者』ちくま文庫)
 粘り強く反復することの大切さを、あらためて感じる。
 追い込みの時期だけに、どの受験生も必死だ。が、そうした周りの状況を気にしても、自分の学力が伸びるわけではない。自分を見失わず、これまでの努力に自信を持ち、復習を続ける。追い込み時の勉強法を決めたなら、それを最後まで貫こう。
 もう一つ大切なのは、体調管理だ。適度の休養、規則正しい生活リズム、手洗い・うがいの励行などを心掛けたい。
 周囲で支える家族や未来部の担当者も、受験生が全力で勉強に取り組めるよう、こまやかな配慮でサポートしたい。
 受験生にとって、今は“孤独な戦い”の日々。一声かけて励ますだけでも心強い。試験に立ち向かう力が湧くものだ。
 受験生の友が、その努力の成果を発揮し、勝利の春を晴れやかに迎えられるよう、真剣な祈りと温かなエールを送りたい。



11、きょうの発心 御義口伝、790㌻ 【一念の変化が拡大の勢いに波及】

御書 一念に億劫の辛労を尽せば本来無作の三身念念に起るなり所謂南無妙法蓮華経は精進行なり(御義口伝、790ページ・編1636ページ)

通解 一念に億劫の辛労を尽くして、自行化他にわたる実践に励んでいくなら、本来わが身に具わっている仏の生命が瞬間瞬間に現れてくる。いわゆる南無妙法蓮華経は精進行である。. 

 広宣流布に徹すれば、自身に具わる仏の境涯が自然に薫発されると仰せです。

 1979年(昭和54年)、妻の紹介で入会後、転勤で埼玉へ。男子部の部長の任を受け、弘教で実証を示そうと拡大に打って出ました。しかし、思うように折伏が進まず、悩みました。そんな時に拝したのが、この御文です。
 祈りが深まるなか、副部長が先駆の弘教を達成。波動が広がり、部員も続々と御本尊流布を実らせるように。私も同僚を入会に導くことができました。気が付けば1カ月で5世帯の折伏が結実。部の会合には約15人の部員が集うようになり、どこにも負けない人材の陣列を築くことができました。
 壮年部になり、2005年にリストラの危機に直面するも、信心で乗り越えました。昨年末には海外本社の業績が悪化。早期定年退職の勧告を受けましたが、好条件で再就職も果たしました。
 いよいよ「世界広布新時代 躍進の年」です。熊谷県の一人一人が広布の主役となれるよう、全力で励まし抜いてまいります。
埼玉・熊谷県長 大久保英久



【社会の情勢】
 

◆ 第3次安倍内閣が発足 17閣僚が再任、防衛相に中谷氏
◆  武器貿易条約が発効 国債取引規制、61カ国参加
◆ 「ベア容認」指針案了承 経団連
◆ 休眠会社、毎年整理へ 詐欺などの悪用防止も 法務省
◆  国交正常化交渉  キューバに期待広がる 米国、世論支持
◆ 危険知らせる「大雨情報」 発表自治体4割で土砂災害

2014/12/26(金)の聖教

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2014/12/26(金)の聖教


1、池田大作全集 27年連続ベストセラー 全集部門第1位

 『池田大作全集』が本年の年間ベストセラー・全集部門(トーハン調べ)で第1位となった。1988年(昭和63年)の発刊開始から、27年連続で同部門の第1位となる。
 同全集は池田大作名誉会長の著作を体系的に収録。全150巻の構想で、現在までに146冊が刊行されている。ゲーテ全集(ワイマール版、143巻)などの古今東西の全集と比較しても、世界最大級の個人全集となる。
 世界詩歌協会のA・パドマナーバン名誉会長は述べている。
 「光あふれる博士の詩は、性別や年齢、立場などの差異を超えて、全ての民衆を目覚めさせます」と。そして、小説『人間革命』をはじめとする執筆活動は「人類愛、平和、発展という、人間にとっての精神的変革を世界的規模で促してきた偉大な功績であります」とたたえる。
 第一級の知性との対談、学術機関等での講演、随筆、詩歌、小説、スピーチ、仏法哲理の講義……。友の幸福と世界の平和のために、間断なき言論闘争を続けてきた名誉会長の著作の内容は多岐にわたる。
 「執筆は戦いである。たった一言が、人を絶望の淵に追いやることもある。たった一言が、生涯を照らす希望の光源ともなる」「一つ一つが、限りある命の時間との壮絶な闘争である。わが魂を注いで、残すべきことは、すべて言い遺さむと、一人決意している」(随筆「新・人間革命」、『池田大作全集』第132巻所収)
 名誉会長が全生命を傾けて紡ぎ出した言々句々は、慈愛に満ちた智慧の光明である。



2、全国最高協議会 名誉会長がメッセージ 異体同心で新たな人材城を

  全国最高協議会が24日、25日の両日、東京・新宿区の学会本部別館で開催され、原田会長、正木理事長、杉本婦人部長、全国の方面長・婦人部長、各部の代表が出席した。
  池田名誉会長はメッセージを贈り、本年を大勝利で飾った全同志の奮闘を心から賞讃。原田会長を中心に、一分の隙もない異体同心の団結で、あらゆる魔を打ち破り、明年も全てを悔いなく勝ち抜こうと呼び掛けた。
 24日夕には、同区の創価学会恩師記念会館で、原田会長を中心に、厳粛に勤行・唱題した。
 協議会では、本年行われた各種行学試験を通じて、新しい人材が各地で大きく成長したことが話題に。明年も「青年部教学試験1級」「教学部任用試験」を始め、「教学部中級試験」を登用講座として実施するなど、御書根本でさらなる人材育成に取り組むことが約し合われた。また、男女青年部・学生部・未来部に光をあてた多彩な活動が検討された。
 席上、原田会長は各地での財務の推進に心から感謝を述べ、功徳あふれる、絶対無事故の財務となるよう真剣に祈ってまいりたいと力説。「日蓮が一類は、異体同心なれば人人すくなく候へども大事を成じて・一定法華経のひろまりなんと覚へ候」(御書1463㌻)の御文を拝し、団結固く、明年の新年勤行会から勢いよくスタートし、新たな人材城を築こうと語った。



3、わが友に贈る

 この一年を振り返り
 明年の目標を定めよう!
 いつも「これから」が
 人生の本舞台だ。
 共に新たな躍進を!



4、名字の言  「人生はクローズアップで見れば悲劇、ロングショットで見れば喜劇」チャップリン

 一年を共に過ごした手帳やカレンダーを繰ると、今年も多くの出来事があったことに気付く。書き込んだ予定や計画は、過ぎ去れば、貴重な人生の記録となる▼チャップリンの映画デビューから、今年は100周年。彼の残した名言の中に「人生はクローズアップで見れば悲劇、ロングショットで見れば喜劇」とある。その時はつらく思えても、長い目で見れば楽しい思い出になる。両親の離婚で養護施設を転々とし、度重なる苦境を勝ち越えた喜劇王の確信だ▼大阪で学習塾を営む壮年は36年前、創価大学在学中に聞いた創立者・池田名誉会長のスピーチが人生の指針となった。「“もうだめだ”と思っても、生き抜けば大した問題ではなくなる」「生き抜くんだ! そこが人生の勝負どころだ」▼卒業後、旅行業を営むが、バブル崩壊の影響で倒産。多額の債務を抱え、友人も心配するほど。だが、家族一丸で経済苦を克服。創立者と再会した折に、「ヤマは越えたね」との激励を受けた。親子全員が創価教育の同窓生として、和楽の実証を示す▼苦難に直面した時にどう立ち向かうか。そこに信仰の真価は光る。「最後の勝利」を強く信じて進みたい。ベストを尽くす一瞬一瞬が、偉大な人間革命の勝利劇を描いている。(険)



5、寸鉄

★ 会長の励ましは青年たちを世界市民に―米顕彰状 開かれた心で友情を結べ

★ 自らの地域を盤石に築いた者が勝利者―恩師。希望を広げよ!足もとから

★ 宗教的な深みのない生活は薄っぺら―看護師。広布の大理想に生きる誉れ

★ 正社員への就職率が改善も男女格差は拡大。公明よ女性目線の施策を急げ

★ 武器貿易条約発効。戦車・銃等の輸出入を禁止。平和こそ全民衆の熱願なり



6、秋季通信員大会への名誉会長のメッセージ

  本年は、本紙の通信員制度の発足(1954年〈昭和29年〉1月27日)から60周年。伝統の「秋季通信員大会」が10月から12月にかけて、各地で、はつらつと行われた。これには、池田名誉会長が「通信員の皆さんの尊き黄金の実りに感謝しつつ」と、万感のメッセージを寄せた。

創価の師弟の言論戦は民衆救済の大運動

活字文化の旗手よ、ペンの宝剣で 未来への扉を開け

  万障繰り合わせて、秋季通信員大会の開催、誠に、ご苦労様です。いつもいつも、お世話になり、本当にありがとうございます。
 聖教新聞という、末法万年尽未来際まで輝き光る、広宣流布の大叙事詩をば、私と共に、私と同じ心で、綴り、留めてとくださっているのが、わが誉れの通信員の皆さま方であります。
  皆さんは、仏と魔との大闘争の最前線に身を投じ、自ら先頭に立って戦いながら、ペンを揮(ふる)い、カメラを構え、友を励まし、鼓舞してくださっています。
 その尊き労苦の結晶たる紙面を、一番の陰の功労者である神々しき皆さん方に私は心で合唱しつつ、拝見しております。
  なかんずく、永年表彰の方々(長年にわたり通信員を務めた友)誠におめでとうございます。
 水の流れる如く、たゆまぬ挑戦を貫き通してくださった皆さん方の偉大な陰徳の歴史は、御本仏・日蓮大聖人が全て御照覧であられます。
 限りない陽報が、皆さん方の生命を、また一家眷属を包んでいくことは、厳然たる因果の理法に照らして絶対に間違いありません。

万人の幸福開く仏の文字

 御聖訓には、「今の法華経の文字は皆生身の仏なりわれらは肉眼なれば文字と見るなり」(御書1050㌻)とあります。
 「文字」こそが「生身の仏」の振る舞いそのままに、民衆救済の慈悲の働きをすると仰せなのです。
 「万人成仏」を説いた最極の経典である法華経も、文字によって残され、日本へ伝えられました。そして、日蓮大聖人が、その文底の大法を、あますところなく説き明かされたのであります。
 この御金言を活字として編纂し、御書全集の出版を実現されたのは、わが恩師・戸田城聖先生です。
 御書を根幹とする創価の師弟の言論戦は、一切衆生の仏性を開かしめる仏の慈悲の精神を凝結した。文字による民衆救済の大運動といえましょう。
  その魂と実践を脈々と受け継ぎ、今、宝の文字を刻み残しゆく戦いは、聖教新聞の尊き通信員活動にこそ、輝き光っていることを大確信していってください。
  皆さん方の心血を注がれた手作りの紙面によって、勇気と希望が地域の友へ大きく広がっていることも、その中から入会を決意する方が誕生していることも、全部、報告を伺っております。
 まさしく、皆さんが苦労し、心を込めて書く一つ一つの記事が、万人の幸福を花開かせる仏の文字となっているのです。



「躍進」の力

 明年のテーマは、「世界広布新時代 躍進の年」と銘打たれました。
 「躍進」の力──それは一体、どこから生まれるか。
 思えば、現在の東京都新宿区信濃町18番地に、わが聖教新聞社の社屋(現・第1別館)が落成したのは、1961年(昭和36年)の「躍進の年」であります。
 私が第3代会長に就任した翌年、創価の新時代の「躍進」は、新たな「言論城」の誕生と時を同じくして開始されました。 ゆえに私は、今再び、不二の盟友たる通信員の皆さん方と一緒に、躍動し、進撃する「言論」の力によって、「世界広布新時代」の「躍進」の波動を起こしていきたいと思うのであります。
 ペンの宝剣で時代の闇を切り裂き、未来への扉を開く活字文化の旗手が皆さんです。
  私はどこまでも、皆さんと共々に、小説『新・人間革命』をはじめ、いやまして書いて書いて書き抜いていく決心であります。
 いよいよ勢いのある文章と、明るく晴れやかな写真で、一人一人の「人間革命」の躍進を、「民衆勝利」の躍進を、そして、「広宣流布」即「世界平和」の躍進を、力強くリードしていこうではありませんか!
 大切な大切な皆さんの益々の健康と活躍、ご一家のご多幸と栄光を、私は妻と共に、さらに真剣に祈ってまいります。
 どうか、お元気で!



7、『新・人間革命』 第28巻  第1章「広宣譜」  (33)

  高らかにこだまする歓喜の歌声!
 軽快に鳴り響く躍動の調べ!
 新しき旅立ちの誓いを込めて、全身に情熱をたぎらせ、関西の同志は熱唱した。
 「大阪の日」にあたる七月十七日の夜、関西戸田記念講堂で行われた記念幹部会は、晴れやかな“学会歌の集い”となった。
 幹部会は、会長・山本伸一の導師による厳粛な勤行から始まった。
 万歳三唱、支部幹部への記念品贈呈などのあと、「広布に走れ」の大合唱となった。
 次いで、女子部が、華やかに、はつらつと、「星は光りて」を披露した。
 続いて、男子部が雄壮に「友よ起て」を力唱すると、婦人部が「今日も元気で」の快活なリズムを響かせ、壮年部は荘重に「人生の旅」を歌い上げた。
 どの顔も、皆、紅潮していた。どの瞳も、皆、決意に燃え輝いていた。
 ここで、大阪長の不破城泰敏が登壇した。
 「皆さんも、既にご存じのことと思いますが、このたび山本先生が、私たち関西のために、歌を作ってくださいましたので、発表させていただきます」
 会場を揺るがさんばかりの、大歓声と大拍手が轟いた。不破城は、拍手がやむのを待って、「関西の歌」を読み上げていった。

 「一、今再びの 陣列に
    君と我とは 久遠より
    誓いの友と 春の曲
    愛する関西 勇み立て
  
  二、我等の誉れ 錦州城
    常勝の空 晴ればれと
    凱歌の友の 雄叫びは
    波濤の如く 天に舞え
  
  三、ああ関西の 行進に
    諸天の旗も 色冴えて
    護りに護らん 我が友を
    いざや前進 恐れなく」

 歌は力である。歌は希望である。



8、社説  年末年始の休暇 対話深め、心を届ける機会に

  きょう26日が仕事納めという人も多いだろう。暦の上では、この年末年始は、土日に始まり土日に終わる。例年よりも長い休暇だ。
 毎年、この時期には、いくつかの企業や団体が「年末年始の過ごし方」に関する調査結果を発表する。近年の傾向としては「出費を伴う外出はできるだけ控える」「自宅や実家でゆっくり過ごす」というのが大勢のようである。実家を離れて1人暮らしをする若い人たちにとっても、帰省して両親や親族と顔を合わせ、新年への英気を養う貴重な期間だ。価値的な冬季休暇の過ごし方を考えたい。
 日本薬科大学学長の丁宗鐵氏が、本年9月の本紙「幸齢社会のページ」で語った内容は参考になる。
 漢方では、生活習慣の改善を「摂養」と呼ぶ。すなわち①摂生(腹八分目などの適度な食事)②養生(喫煙や飲酒の節制、睡眠をきちんと取る等の規則正しい生活習慣)③保養(体を休めて健康を保つこと)――の三つを合わせた概念である。
 「現代人は摂生と養生は気にしますが、保養が足りないように感じます」「保養も家族単位で取ることが望まれます」と、氏は指摘する。
 心身にエネルギーを充てんする保養は、はつらつと、明年のスタートを切るための準備である。暴飲暴食、生活リズムの乱れなどで体調を崩さないよう注意を払いつつ、「世界広布新時代 躍進の年」を万全の態勢で迎えたい。
 また、普段は会えない知人やゆっくり話す時間をもちにくい友人と、直接会って語らう機会も増やしたい。昨今は、メールやSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)によって、多くの人と普段から継続的に「つながる」ことが可能だ。しかし、顔を合わせ、直接つながるからこそ、話せることがある。伝わる思いもある。
 直接会えないなら、心を届かせる工夫を試みよう。例えば、年に一度の年賀状を数十年にわたって送り合うことで、深い友好を育んでいる“多宝”の同志も少なくない。手書きの文字を運ぶ年賀状は、若い世代には、それだけで普段と違う新鮮な贈り物となりうる。
 池田名誉会長は、小説『新・人間革命』第20巻に綴った。
 「真の友好とは、親身になって相手のことを思う、誠意と信念の結実にほかならない」
 新しい歴史を創る明年へ、この年末年始から、多くの人と対話を深め、心と心を結びたい。



9、きょうの発心  陰徳陽報御書 1178㌻ 【未来の宝育む使命を果たす】

御書 陰徳あれば陽報あり(陰徳陽報御書、1178ページ・編1097ページ)

通解 陰徳があるならば、陽報がある。. 

 人知れず善行を行えば、必ず善い報いを受けることができる、と教えられた一節です。

 2歳の時に母と入会。ひたむきに信心を貫き通す母の背中を見て育ちました。小・中学生時代、父の転勤による度々の転校で、多くの友人や教員との出会いを経験。これが教師になることを志すきっかけになりました。
 未来部として薫陶を受け、やがて創価大学へ進学。しかし、4年生の春、突然、大切な友を亡くしました。失意のなかで臨んだ教育実習。未熟でしたが、命の尊さを訴えた授業を真剣に聞いてくれた生徒たちとの出会いから、教員になる決意を再度、固めました。
 卒業後、毎年、教員採用試験に挑戦するも結果は不合格。臨時講師として働き、学会活動に励むなか、10度目の挑戦で念願の合格を勝ち取ることができました。
 教員生活は順風満帆とはいかず、困難に直面することも多々あります。しかし、題目根本に子どもの可能性を信じ、共に成長する“妙法の教育者”でありたいと願い、教育に取り組んでいます。
 池田先生が「最後の事業」と定められた教育の舞台で、“未来の宝”を預かり育むことに、大きな使命を感じています。今いる場所、立場で、その使命を果たし抜いてまいります。
九州女子青年教育者委員長 今泉登希子



【社会の情勢】 

◆ 地方創生で総合戦略案 東京への転入超過に歯止め 政府
◆  重量税は4段階へ調整  エコカー減税、免税区分拡大
◆ ベビーカーの販売好調 高価格・高機能が人気
◆ メタンハイドレート採取 次世代ガス 秋田、山形、上越の沖
◆  汚染水処理 想定届かず 福島第1

2014/12/27(土)の聖教

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2014/12/27(土)の聖教


1、世界一の人材の大河インド 全1285地区で希望と友情の総会

  悠久の大地・インドに世界一の人材の大河――躍進の明年への出発となるインド創価学会(BSG)の地区総会が21日、全土1285地区で行われた。
 本年、BSGで最も発展を遂げた首都ニューデリー近郊のワーユ第2地区。
 年頭に43人だったメンバーは、この1年で約3倍に拡大し、120人の広布の陣列となった。ベラ・シン地区婦人部長は語る。
 「地区の皆さんが池田大作先生の弟子として立ち上がりますようにと深く祈り、粘り強い訪問激励を続けたことが、活動メンバーの増加につながりました。その彼らが、師匠に心を合わせ、友に尽くす喜びと幸福を実感したことが、大きな発展をもたらしたのです」
 5人の新来者が参加し、にぎやかに始まった同地区の総会。
 壮年部のシャイレンドラ・クマールさんは、病気で長年、寝たきりだった中、強盛な祈りと治療が功を奏し、見事、社会復帰を。その功徳の体験を確信込めて語り抜き、今年、20人が入会した。
 母親が明るく変わる姿に感動して入会した女子学生部員のビニタ・サティージャさん。祈るほどに自分も心が躍動することを実感。その歓喜を伝え、この4カ月で3人の友人への弘教を実らせた。
 また、婦人部のアプラジタ・ディマンさん、女子部のソーミヤ・クマールさんも体験を発表。創価家族の温かな喜びが広がった。



2、子どものための社会を アルゼンチンで教育者の集い

   教育の力が社会を、世界を変える――南米アルゼンチンSGIの教育者グループの集いが11月22日、全国で晴れやかに開かれた。
 このうち、アルゼンチン平和講堂(首都ブエノスアイレス)の集いには、南に1500㌔離れたコモドロ・リバダビア市から駆け付けた友をはじめ、130人が参加した。
 小説『新・人間革命』第7巻の「文化の華」の章や牧口初代会長の教育学説などを研鑽。子どものための社会を築きゆく教育者の重大な使命と責任を学び合った。ミナガワ・グループ責任者は「全員が創価の人間教育の精神を体現する人材に」と念願した。



3、わが友に贈る

 子どもたちの笑顔は
 平和と幸福の土台。
 親子の絆を強く
 宝の思い出を刻む
 有意義な冬休みを!



4、名字の言  「昔から『一代飛ばし』で頑張ってきた」

  本年最後の座談会。未来部メンバーが、朗々と御書を拝読する。毎月、好評の式次第だ。「うちの地区の前途は洋々や」。錦宝会(多宝会)のブロック長が目を細める。その未来部員の父や母が、まだ青年部や未来部のころから、支え励ましてきた同志たちが拍手を送る。「学会家族」の温かさに、冬を忘れる一時だった▼福島県・飯舘村出身の青年に会った。故郷を失った人たちのために東奔西走。海外メディアにも、しばしば登場する。「百年後の故郷づくり」を目指して、福島の未来を考える会議をスタートさせたところだ▼彼が、ある農家の「おじいさん」に会った。「なに? 百年後? 今ごろになって、そんなこと言ってるのか? ワシらは、昔から『一代飛ばし』で頑張ってきた」▼荒れ地を開墾する。適した作物が見つかるまで、何度も失敗を重ねる。時間がかかる。子どもの時代には、無理かもしれない。「一代飛ばし」で、せめて孫の時代には豊かに――そんな思いで、頑張ってきたのだ。「林業なんて、最初から、百年後を目指して木を植えてるよ」。はるか遠くの未来を見据えながら暮らしてきた先輩たちに、頭が下がったという▼きょうも「今」を耕そう。地道な持続のなかに、未来の豊饒は、きっと約束されている。(哉)



5、寸鉄 

★ 会長の楽観主義哲学は大きな希望与える―識者。確かな幸福の智慧ここに

★ 「微塵つもりて須弥山となれり」御書。一歩一歩。努力と執念が栄光への道

★ 学会員がいなければ広宣流布は夢のまた夢―恩師 戦う同志に最大の感謝を

★ 北・東日本の降雪量ほぼ平年並み―3カ月予報。油断は禁物。前前の用心

★ 日顕宗C作戦から24年。192カ国に発展の学会。堕落・凋落の宗門。正邪厳然



6、ここに使命あり 歴史が薫る和楽の郷土 京都・山科区


 「心の財」輝く長者として 広布に生きる王者として

  「京都といえば秋」と思っていたが、古都の魅力は奥深い。
  今月17日、京都市内で初雪が観測された。ちらちらと舞い遊ぶ雪が、金箔のあしらわれた歴史情緒漂う建物に、ほんのりと白い化粧を施していく。
 冬は、平安の都の美しさを、一段と引き立てる季節かもしれない。
 目指すは京都駅から東海道本線で1駅。列車が東山トンネルを抜け、視界が開けると、三方をなだらかな山々に囲まれた盆地が見えてくる。
 京都市山科区。奈良時代には北陸と奈良を、江戸時代には江戸と京都を結ぶ交通の要所として栄え、“京都の東の玄関口”と呼ばれてきた。
 「立派なところだ」──池田名誉会長は、かつてそう語った。山科文化会館を初めて訪れた。1992年(平成4年)10月のことである。
  悠久の時を刻む景観と豊かな自然を呼吸しつつ、そこに生きる「人」を見つめて、名誉会長は和歌を詠み贈った。

  偉大なる
    歴史をつつみし
        山科の
      長者と王者の
          和楽 楽しや

                                   ◆◇◆

  名誉会長の山科文化会館初訪問の折に行われた集いで、代表幹部から「山科の歴史」が紹介された。
 その資料の準備に携わったのが、山本正明さん(副本部長)である。
  およそ40年前、友人と共に「山科の歴史を知る会」を発足。会長を十数年にわたり務めた。歴史をまとめた冊子を出版したり、区役所等から依頼を受けて幾度となく講演やガイドを行ってきた。
 「昔、藤原鎌足が住んでたり、明智光秀の胴塚もあるでしょ。製鉄移籍もあるし、近代には琵琶湖疎水もできた。あれは確か、明治23年の完成やから・・・・・」
  ひとたび語りだすと、もう止まらない。
 テンポのいい口調によるものか、それとも、あふれる郷土愛が伝わるからなのか・・・・・。こちらも“歴史の世界”にぐいぐい引き込まれていく。
 地元での信頼も抜群。京都府の委任を受け、「文化財保護指導委員」として15年間、活躍。地域文化振興への功績が評価され、本年11月には文部科学大臣から表彰を受けた。
 もはや、“大ベテラン”の域だが、「まだまだ勉強したいこと、たくさんありますねん」。
 歴史に「興味がない」という人こそ、伝えたい面白さがある。「何気なく住んでいる地元も、いろんな歴史が折り重なってできてるんですよ」
 人間も同じだ。“今”の状態をうわべだけ見ても、人の真価は分からない。
 山本さん自身、28歳で学会に入会して以来、病気を克服してきた歴史がある。その間、どれほど山科の同志に支えられたか。師匠の励ましがあったことか。
 「だからこそ恩返しをしたいと願い、地域のために少しでも役に立てる自分にと祈ったんです」
 明年で傘寿を迎えるが、今も講演や史跡の案内など依頼は絶えない。地域貢献の“自分史”は、これからも綴られていく。

                                    ◆◇◆

  「山科の良さ? 何やろな。地域と一体やからね。義理人情というか、触れ合いやなあ」
 区内のある商店を訪ねてみると、店主から返ってきた答えも、やはり「人」だった。聞けば、40年近くにわたり、本誌を購読し続けているという。 
 「学会の皆さんの前向きな姿には、ほんまに頭が下がる。信用できるというか裏切らんというか・・・・・“助け合いの心”が強い。いつも感動しています」
  藤本幸子さん(支部副婦人部長)も、そんな温かさを通わせる一人だろう。
  知的障がいの子どもと、その親を支える一般社団法人「京都手をつなぐ育成会」の一員として、40年以上、奮闘してきた。
  育成会に参加するようになったのは、知的障がいの長女・美佐さんが小学校低学年だったころ。
 当時、美佐さんと外出すると、すれ違う人から、心ない言葉が聞こえてくることもあった。
  口にせずとも、「かわいそうに」という本音が見え隠れする周囲のまなざし。同級生から、美佐さんが陰湿な嫌がらせを受けたこともある。
  涙も怒りものみ込んで、「お母さんは、あなたの味方だから!」と、娘の小さな肩を抱いた。

一人じゃない

 あふれる思いは、すべて御本尊にぶつけた。
 「今一日に成りて歩をさしをきては何として都の月をば詠め候べき」(御書1440㌻)の一節を抱きしめ、“明日はよくなるかもしれへん”“もう一日だけ頑張ろう”と祈り、信じ、進み続けてきたのである。
 それだけに、同じ悩みを持つ親の気持ちにも寄り添えるのだろう。「京都手をつなぐ育成会」の相談員も10年以上務めたが、今でも友人から悩みを打ち明けられることが多い。
 「子どもの就職が決まらないの」「自分がいなくなった後、この子はどうすれば・・・・・」
 その場しのぎの答えなど意味がないことは、よく分かっている。いうべきことは言わなければならない。
 大事なことは、関わり続けることだ。だからこそ、藤本さんは「一人じゃないよ!」と励まし続ける。
 その大切さを教えてくれたのが山科の同志だった。
「娘が先日、任用試験に合格したんです。地域の同志の皆さんが、毎日教えに来てくれてね・・・・・。ほんまにうれしかった。学会の同志がいなかったら、今の私たちは、ない思てます」

                                    ◆◇◆

  地域に尽くす父母たちの心は、確実に青年に受け継がれている。
  男子部部長の相馬敢さんは地元の消防士。創価大学を卒業後、民間企業等を経て、猛勉強の末、夢であったこの道に入った。
  幼いころ、危険を顧みず人命救助に身を投じる姿に憧れた。現実にその使命を担った今、「憧れだけではやっていけない仕事」だと実感する日々だ。
 一分一秒を争う火災の現場。逃げ出す人々と交差するように、敢えて自分たちは危険な場所へ向かっていく。サイレンを鳴らしながら消防車のハンドルを握るたびに重責を感じる。
  緊急時の出動だけではない。平素から一軒一軒、住宅を訪ね、火の取り扱いへの注意を呼び掛けるなど、防火にも務める。
 いざという時に、“裸の自分の力”がはっきりと出てしまう。「だからこそ、人間としての力を磨く学会活動が大事」と相馬さん。「どんな時も市民に誠意を尽くせる消防士へと成長したい」
 木村慶子さん(女子部部長)は、介護福祉士として社会福祉法人のデイサービスセンターで働く。
  現在の仕事に就く前、別の仕事を辞めた。後悔に苛まれ、数カ月間、何も手に付かない状態が続いた。
 「どうせ私なんて・・・・・」
 自暴自棄になる自分を信じ、支え続けてくれたのは婦人部や女子部の同志だった。「慶子ちゃんなら、絶対大丈夫や!」と。
 意を決して飛び込んだ、介護の道。仕事中、利用者から一方的に責められることもある。
 人間の可能性を「信じたい」と願うような気持ち。そのはざまで何度も揺れた。
 揺れるたび、思い出したのは、励まし続けてくれた同志の笑顔だった。
 「そうだ。今度は、私が励ます番だ!」
 祈った分だけ、人間としての大切なことに気付かせてくれた利用者への「感謝」が見つかった。自然と看護中の笑顔も増えてきた。
 「あんたの顔見るとホッとする」「昨日はあなたが休みで寂しかったわあ」
 ふと気付けば、そんな言葉をかけられる自分になっていた。

                                   ◆◇◆

  京都を歩き、歴史をたどる時、人は、栄枯盛衰の理を見る。富や権力によって「栄華の都」を築いても、それは、諸行無常の夢にしか過ぎない。
 山科の、京都の同志は知っている流友情と信頼という、人間の絆によって築かれた「和楽の都」こそ、永遠の輝きを放つことを。ゆえに「今日もまた、明日もまた」と、友は励ましの人生絵巻を織り成していく。
 「心の財」を積みゆく真の長者として、広宣流布に生き抜く偉大な人間王者として──。



7、『新・人間革命』 第28巻  第1章「広宣譜」(34)

  「関西の歌」を発表した大阪長の不破城泰敏は、叫ぶように訴えた。
 「私どもは、山本先生の真心こもるこの歌を、声高らかに繰り返し歌いながら、常勝の空を、さらに晴れがましく翔ていこうではありませんか!」
 怒濤を思わせる賛同の大拍手が、いつまでも、いつまでも鳴りやまなかった。
 「さあ、それでは、全員で元気いっぱい、『関西の歌』を大合唱しましょう!」
 司会が言うと、壇上に、歌詞を記した巨大な幕が下りてきた。
 「おおっ!」
 驚嘆の声が広がった。縦約五メートル、横約二十メートルの幕に、一文字が二十五センチ四方の大きさで歌詞が書かれていたのだ。
 幕の左側には、二十一年前、あの大阪大会が行われた、レンガ造りの中之島・大阪市中央公会堂が大きく描かれている。「関西鉄人会」のメンバーによる渾身の力作である。
 力強い調べに合わせ、同志の手拍子が新生の鼓動を奏で、歓喜の大合唱が始まった。
  

  今再びの 陣列に
  君と我とは 久遠より……
  

 皆、心に熱い血潮をたぎらせながら、声を限りに歌った。ある人は、「君と我とは 久遠より」の一節を歌いながら、感涙に眼を潤ませた。ある人は、「愛する関西 勇み立て」との言葉に、胸を揺さぶられる思いがした。ある人は、「いざや前進 恐れなく」に、無限の勇気を覚えながら熱唱した。
 壇上には、共に戦い、常勝と不敗の歴史の礎を築いた山本伸一がいた。皆、涙に霞む目で、その姿を見つめつつ、再びの出発を誓うのであった。伸一もまた、関西の不二の同志に熱い視線を注ぎながら、心で叫び続けていた。
 ”愛する、愛する関西の同志よ! 未来永劫に関西は、正義の旗が高らかに翻る常勝の都であれ! 民衆を守り抜く人間讃歌の都であれ! 関西がある限り、学会は盤石だ!”


8、1月度男子部「御書活動者会」研鑚のために 種種御振舞御書 

 勇敢なる先駆を我らが 
(作業中)

【社会の情勢】 

◆ 日本郵政、3社同時上場  完全民営化へ第一歩
◆  世界販売、初の9000万台  来年の自動車市場
◆ 求人倍率 1・12倍に上昇 11月 厚労省
◆ STAPなし「確実」 理研調査委

2014/12/28(日)の聖教

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2014/12/28(日)の聖教


1、池田名誉会長 光の言葉 幸福の曲 「陰徳」の人に「陽報」の花は咲く 

 
人生の勝負は、
 目先の華やかさでは決まらないむ。
 地道に誠実に
  正義を貫いた時は、
 時とともに
 自身と眷属を繁栄させゆく
 絶対勝利の善根となる。

 ☆☆☆

  希望は
 努力と忍耐に咲く花である。
 希望は
 陰徳を積みゆく人の誇り高き陽報なのである。

 ☆☆☆

  誰が見ていようが、いまいが、
 人のため、法のため、
 社会のために
 尊き汗を流しながら
 歩き、働き、戦う。
 正義を叫びに叫び、
 一人また一人と
 平和の連帯を広げていく。
 その庶民に勝る
 「偉人」はいない。

 ☆☆☆

  大切なのは人間として光っているかどうか。
  力を出せるかどうかである。
 その力の根源は自覚である。
 わが使命を誇らしげに確信しきることである。
  ひたむきに使命に生きる人は、
 大いなる知恵がわき
 境涯が開け
  前途が開ける。

 ☆☆☆

  私は今日も走る!
 私自身の勝利の道を走る!
 私の行動には孤独がない。
 少しの畏怖もない。
 私の精神には
 大いなる光がある。
 私の生命の奥には
 一日が百年にも思える歴史が
 燦然と輝く。

 古来、「花の王」「富貴花」と呼ばれ、その大輪の美しさをたたえられる牡丹。新年を祝う花としても愛好されてきた。
 春の花だが、手間をかけて温度調整することで、寒風の季節に咲く「冬牡丹」も知られる。
 写真は2009年4月、池田名誉会長が都内で撮った1枚である。
 「世界広布新時代」が開幕した今年、各地に「人材の花園」が広がった。「勝利の大輪」が薫った。その陰には、法のため、友のため、繁栄の社会のために、見返りも求めず、来る日も来る日も、黙々と励む「陰徳の人」がいた。
  その人々にこそ、絢爛たる感謝の花束を捧げたい――これが名誉会長の心であり、創価の精神。笑顔で互いの健闘をたたえ、明年の“躍進の年”へ出発しよう。



2、希望あふれる明年へ出発! 韓国SGI 躍動の音楽祭

  韓国SGIの音楽祭が21日、首都ソウルの池田記念講堂で盛大に開催。各界の来賓をはじめ、6000人が参加した。
 希望あふれる明年へ出発する音楽祭。
 音楽隊「グロリア・チェンバー・オーケストラ」の勇壮な音律、婦人部合唱団「ピースシンガーズ」の美しい歌声、婦人部・女子部の平和芸術団「蓮」の華麗な舞……。合唱あり、ダンスあり、伝統芸能ありと、多彩な演目が融合した躍動の舞台が聴衆を魅了した。
 来賓や参加者からは次のような声が寄せられた。
 「伝統芸術と新世代の芸術が一つのステージで繰り広げられ、一糸乱れぬ姿が本当に素晴らしかった。SGIの皆さまの間に、強い絆があるからこそ、このような感動的な舞台をつくることができたのでしょう」
 「音楽祭を鑑賞し、出演者の皆さんからエネルギーをもらいました。来年もこの力をもって、一日一日、最善を尽くしていきます」



3、盛大に全米地区部長会 SGI会長がメッセージ 21世紀の太陽はアメリカから

  アメリカSGIの全米地区部長会が20日、カリフォルニア州サンタモニカ市の世界平和池田講堂と各地の会館等を映像で結び、盛大に行われた。
 これには池田SGI会長がメッセージを贈り、本年も偉大な勝利の歴史を残した友の奮闘を心から賞讃。真の喜びは、人のため、社会のために行動し、自分自身で創りだしてくものであると述べ、21世紀の世界広布の模範として、一人一人が地域社会や家庭を照らす“人間革命の太陽”に呼び掛けた。
 本年、アメリカSGIの同志は“広布の母港”である「地区」の強化に、全力を注いできた。
  とりわけ、地区強化の柱となったのが「チャンピョン地区」の取り組みである。これは座談会の参加者拡大、弘教・機関紙の拡大など、一定の目標を達成した模範の地区を称えるもの。
 メキシコとの国境沿いに広がるエルパソ支部内の全地区が5月に達成したのをはじめ、次々と「チャンピョン地区」が誕生。各地区では、壮年・婦人部、青年部が一丸となって対話拡大に奔走し、全土で230の地区が「チャンピョン地区」となり、全米地区部長会の当日を迎えた。
  躍進の息吹にあふれた会合では・シカゴのスミタ・アグラワル地区婦人部長が活動報告。祈りを根本に個人激励に徹する中、座談会への参加者が増え、約30人もの友が喜々として集うまでに。
  仕事と子育てもやり切りながら、地区として7世帯の弘教を成就。職場でも実証を示した喜びを報告した。
  ストラウス全米壮年部長は根一対一の励ましを軸に、着実な広布拡大をと力説。
  ライオンズ同男子部長、ヴィダル同女子部長の後、ヘイニー同婦人部長は、今月6、7の両日にオーストリアのウィーンで行われた核兵器廃絶の国際フォーラムに参加した模様を報告。「自分の幸福を祈るだけでなく、現実社会を変えていくことが仏法者の使命です」と述べ、愛するアメリカの天地で希望と慈悲と平和の哲学を広げていこうと語った。
 ナガシマ理事長が、師と心を一つに、明年も威風堂々と勇躍前進しようと訴えた。
  席上、西部方面の新人事が発表され・スティーブ・モータン方面長、ボビー・デジボジー同壮年部長、アイーダ・ジョーンズ同婦人部長が誕生した。



4、ウエスト・ロサンゼルス・カレッジ 池田大作SGI会長夫妻を顕彰

活字文化の興隆と平和への貢献讃え

 アメリカ・カリフォルニア州の「ウエスト・ロサンゼルス・カレッジ」から、活字文化の興隆や平和への貢献を讃えて、池田大作SGI会長夫妻に「図書館学名誉教授賞」が贈られた。授与式は17日、同校図書館で行われ、ケン・リン図書館長からアメリカSGIの代表に証書が託された。
 30を超える学科に1万2000人が学ぶ同カレッジは、州立の短期大学。1969年の創立以来、各界に有為の人材を送り出し続けている。市民に開かれた学舎として、生涯学習プログラムも提供している。
 SGIはこれまで、同カレッジで非暴力啓発展示「ビクトリー・オーバー・バイオレンス(VOV=暴力に打ち勝つ)」や環境展示「希望の種子――持続可能性のビジョンと変革へのステップ」、「世界の子どもたちのための平和の文化の建設」展などを開催してきた。今回の顕彰は、こうした平和運動の推進や数多くの書物を著すことで、未来を担う若人に平和と共生の心を育んできた業績を賞讃するもの。
 ジュディー・チョウ教授は「池田博士は、学問の枠を超えて、教育に不可欠な人間性の側面を教えてくださった」と語っていた。



5、わが友に贈る

 気高き無冠の友の皆様
 通信員、新聞長はじめ
 本紙を支えて下さった
 全ての方々に最敬礼!
 新たな前進を共々に!



6、名字の言   信頼を築き、味方をつくるのに「誠実」に勝る武器はない。

  明年のNHK大河ドラマ「花燃ゆ」は吉田松陰の妹・杉文を中心に、幕末・明治を生きた人間群像を描く。高杉晋作や久坂玄瑞ら、維新の花形とともに、後に文の夫となる楫取素彦にも光が当たることになろう▼楫取は、初代群馬県令として活躍した。群馬は、徳川家との関係の深さなどから、統治の難しい土地といわれた。だが楫取は県政の先頭に立ち、範を示した。自ら政府に訴え、富岡製糸場の閉場の危機を救う。全国でも名をはせた道徳の教科書を編さんさせ、序文を執筆した。共に歩み、汗する楫取は県民に“至誠の人”と慕われ、県令を退任する際、留任運動が起こるほどだった▼松陰は、捕らえられ、江戸へ送られる直前、後事を託した手紙を楫取に送る。その冒頭に記されたのが、有名な「至誠にして動かさざる者は、未だ之れあらざるなり」(孟子)である▼勝海舟は「正心誠意」と言い、西郷隆盛は「人を咎めず、我が誠の足らざるを尋ぬべし」と言った。幕末・明治の英雄たちは、権謀術数の渦巻く革命の動乱に身を投じただけに、何が最後に人の心を動かすかを、身に染みて知っていた▼信頼を築き、味方をつくるのに「誠実」に勝る武器はない。私たちの人間革命運動にとっても、永遠不変の原則である。(江)



7、寸鉄

★ 曙の光は断固として立ち上るのだ―文豪。明年へわが胸中に誓願の太陽を

★ 全国の地区部長・地区婦人部長の大激闘に感謝! 皆様とご一家の福徳絶大

★ 語り合えば必ず「宝」を発見できる―名誉会長。心通う対話で信頼を結べ

★ 祈り願い切る事が、一切に華を咲かせる源泉力―恩師。題目第一の勝者に

★ 年末、ネット通販トラブル多発と。安易なクリックは避けよ。入念に確認



8、社説 輝く創価の平和運動 民衆のスクラムを世界に拡大

 第2次大戦終結から70年の節目を刻む明2015年は、防災や持続可能な開発目標をめぐる国際会議が開かれたり、日韓の国交正常化50周年を迎えたりと、平和の未来を展望する上で重要な年となる。特に4、5月には、5年に一度のNPT(核拡散防止条約)再検討会議が予定されており、国際社会からの注目が集まる。
 今月8、9の両日、オーストリアのウィーンで「核兵器の非人道性に関する国際会議」が行われた。同会議は、核廃絶を目指す国や団体が中心となり昨年から始められたもので、核を取り巻く停滞状況を打ち破る新たなアプローチとして期待されている。席上、市民社会の代表として出席したSGI(創価学会インタナショナル)は、仏教はじめキリスト、イスラム、ヒンズー各教の宗教者による「共同声明」を発表。国家間の議論に市井の声を届け、反響を呼んだ。声明の内容は、オーストリア政府のウェブサイトに掲載されている。
 国際会議に先立つ6、7日には、国際NGO(非政府組織)主催の市民社会フォーラムが行われた。印象的だったのは、アメリカ、イギリス、オーストリア、オランダのSGI青年部が参加した分科会の一幕。各国で取り組む核兵器廃絶の運動や、その活動に参加しようと思った理由を紹介し、さまざまな人々と語らいを広げた。
 平和の実現に向けて、一人の力は無力に思えるかもしれないが、一人から始まる連帯は社会を変える力となる。SGI会長は、国際会議を前に綴った寄稿で、創価の運動の眼目は「核兵器の問題と向き合うことを通して、地球上から悲惨の二字をなくすための民衆の連帯を築き上げることにある」と語った。
 三代会長のリーダーシップのもと、一対一の地道な対話によって生命尊厳の思想を広げてきた創価の平和運動。宗教間で共同作成した声明の発表がSGIの代表に託され、またNGOの会議でSGIの青年部が分科会を開催したことは、こうした創価の歩みに世界からの信頼が寄せられている証しといえよう。
 アメリカ芸術科学アカデミーのジオバニーニ氏は“SGIには核を取り巻く不信と恐怖の連鎖を癒やす使命がある”と。人間の可能性を信じ、平和を選ぶ勇気と希望を足もとから生み出す――創価の本領である。
 平和の世紀構築へ人類協働でいかなる展望を描き、創りあげていくか。その取り組みを一段と推進する明年としたい。



9、きょうの発心 開目抄、234㌻ 【祈りを根本に勝利の人生を】

御書 我並びに我が弟子・諸難ありとも疑う心なくば自然に仏界にいたるべし、天の加護なき事を疑はざれ現世の安穏ならざる事をなげかざれ(開目抄、234ページ・編464ページ)

通解 私と私の弟子は、多くの難があろうとも、疑う心を起こさなければ、自然に仏界に至るであろう。諸天の加護がないからと、疑ってはならない。現世が安穏でないことを嘆いてはならない。. 

 いかなる難があっても疑うことなく信心を貫けば、成仏の境涯を得られると仰せです。

 高校受験で第1志望の学校に不合格。気分が沈むなか、高等部の夏季講習会に参加しました。
 池田先生の真心と慈愛あふれる励ましに心から感動した私は、師匠の期待に応えられる人材にと誓いました。
 以来、広布の道を真っすぐ歩み、女子部時代を経て婦人部へ。そこで試練が待っていました。
 切迫流産や重度の妊娠中毒症、命に危険が及ぶような出産を経験。全てを乗り越えられたのは、御本尊と同志の力です。守っていただいたことへの感謝を忘れない人生をと決意しました。
 その後も、子どもたちの度重なる手術・失明の危機、父や義父の病などを唱題根本に克服。今、一家和楽の信心で進めることに感謝の気持ちでいっぱいです。
 学会創立100周年へ、群馬牧口総県の皆さまと共に励まし合いながら、師弟誓願の祈りで、広布拡大に勝利してまいります。
群馬牧口総県婦人部長 小澤 恵



10、親が子に語る物語 信心を貫いた四条金吾  勇気で進めば最後は必ず勝つ

【おうちの方へ】
  今回の物語に登場する「四条金吾」は、北条氏の一族である江間氏に仕えた鎌倉時代の武士です。 
 早い時期から日蓮大聖人の門下として活躍し、多くの御書をいただいています。
  文永8年(1271年)の「竜の口の法難」の際には、殉死の覚悟で大聖人のお供をしました。また、法難の翌年には鎌倉の地から、佐渡に流罪となった大聖人のもとを訪ねています。
  大聖人の身延入山後、江間氏を折伏したために不興を買い、同僚からも圧迫されました。しかし、大聖人の御指導通りに信心に励んだ結果、主君に再び重用されるようになり、新たな領地を得ることができたのです。
  医術の心得もあり、弘安元年(1278年)に大聖人が体調を崩された折には、自ら調合した薬をお届けしています。



【社会の情勢】
 

◆ 閣議決定 経済対策に3・5兆円 個人消費、設備投資を活性化
◆  帰省ラッシュ始まる 駅や空港混雑、出国ピーク
◆ ストーブ火災 7割は「電気」 “石油より安全”先入観も
◆ 海外訪問時に緊急情報受信 「たびレジ」利用7万人


2014/12/29(月)の聖教

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2014/12/29(月)の聖教


1、韓国 釜山広域市金井区から池田大作SGI会長夫妻に特別顕彰牌

日韓の友好促進と人類社会への貢献讃え

 人類の平和と幸福への献身を讃え、韓国・釜山広域市金井区から池田大作SGI(創価学会インタナショナル)会長夫妻に「特別顕彰牌」が贈られた。授与式が17日、韓国SGIの金井平和文化会館で行われ、元井喜区庁長ら区関係者が出席。同SGIの金仁洙理事長、金殷瀾婦人部長、金井圏の代表が祝福した。
 アジア屈指の港湾都市として発展を続ける韓国第2の都市・釜山。陸路交通の玄関口である金井区は、金井山をはじめ豊かな自然に恵まれ、名門・釜山大学など多くの教育機関が集まる文教地域。
 この地を舞台に活動するSGIの友は、教育機関への図書贈呈運動や、金井山周辺の清掃運動など、地域貢献の活動を地道に展開してきた。
 そうした献身的な姿が元区庁長ら各界に共感を広げ、その活動の根底にある創価の理念や、日韓友好のために行動を続けるSGI会長への深い信頼へとつながったのである。
 晴れの式典で、元区庁長から韓国SGIの代表に特別顕彰牌が。そこには「生命尊厳の仏法を根本に、人類の平和と幸福のために尽力し、韓日友好へ、勇気ある活動を展開する池田SGI会長夫妻に敬意を表します」等と記されている。
 祝辞に立った元区庁長は語った。「池田会長の著作を読みましたが、透徹した歴史観と韓日の友好促進への行動に、感動を禁じ得ません」「会長の思想を体現される皆さまが多彩な活動を通して、人類に貢献されることを心から期待します」



2、無限の可能性を信じて 教育本部 未来部育成相談室 来談者数7000

 本年、各地で新出発した教育本部の「未来部育成相談室」。この1年の来談者数は、のべ6970人で、1968年から本年まで実施されてきた教育相談室と合わせた総来談者数は、38万8007人となった。
 本年の相談件数は3337件。内容は「不登校」「性格・行動」「進路・進学」など、個々の成長過程や家庭環境、人間関係などを背景に、多岐にわたる。相談室では、教育部員が教育現場で培った経験を生かし、学会員の親子が抱えるそうした悩みに丁寧に応じてきた。
 池田大作名誉会長の“教育所感”発表30周年の本年、教育本部では、未来部育成を支援する「教育サポートセンター」を各都道府県で順次、発足。家庭教育懇談会や子育てセミナーなど幅広く取り組んできた。未来部育成相談室は、その中の重要な活動と位置付ける。
 明年は『創価教育学体系』発刊85周年、8・12「教育原点の日」40周年の佳節。
 高梨教育本部長は誓う。「保護者や未来部育成に携わる全ての同志と共に、宝の存在である未来部員に“励ましの光”を送ってまいります」
 ※なお、年内の相談室は終了し、明年1月上旬から再開予定。



3、わが友に贈る

 気高き無冠の友の皆様
 通信員、新聞長はじめ
 本紙を支えて下さった
 全ての方々に最敬礼!
 新たな前進を共々に!



4、名字の言  真冬に贈る年賀状でも「新春」「迎春」と書く。

 年の初めが寒い時期であることをよしとしたのは、希代のコラムニストといわれた深代惇郎だった。寒さが空気を引き締め、人の身も心も凜とさせる季節こそ、新しい決意で新しい年を迎えるのに、ふさわしい▼真冬に送る年賀状でも、「新春」「迎春」と書く。旧暦の季節感の名残だが、そこから人は、喜びあふれる一年に、との思いを受け取る。厳冬の中、決意を抱き、鍛錬に励む人の心の中に、希望の春は鼓動を始めるのだろう▼昼が最も短い「冬至」を過ぎた。立冬と立春の中間にあたり、これからは、日ごとに昼が長くなっていく。天の運行は、冬から春へ助走を開始している▼本年の年頭の座談会で、無冠の友(本紙配達員)の壮年が語っていた。ほぼ毎日、同じ時刻に配達へ出掛け、帰宅する彼は、ある朝、風景の変化に気が付いた。「先週まで、この場所では夜明け前だったはずだが」。風は身を切るように冷たいが、少しずつ日の出が早まっていることを知った。「グイグイと春を引き寄せているように感じます。ますます健康で配達に励みます」。壮年の心意気に、友は感謝の拍手を送った▼無冠の友は本年も、四季を通し、本紙と共に「希望」を読者に届けてくださった。その尊き姿に襟を正し、新たな年へ向かいたい。(城)



5、寸鉄

★  会長夫妻に韓国の自治体から特別顕彰牌。平和と人類共栄の献身を讃えて

★ 女子部ロマン総会の成功を皆で応援!婦女一体で躍進の年開幕にぎやかに

★ 「無冠の友」の皆様に深謝 尊き奮闘で人間の機関紙は発展。呉々も無事故で

★ 電気暖房機の火災が多発と。コード断線や布団の接触に注意。多忙な時程

★ 帰省の運転、無理は禁物。余裕持ち休憩しながら。安全第一で新春を出発!



6、随筆民衆凱歌の大行進
 【16】 共に大勝利の万歳 

 創価の賢者は喜び勇んで躍進!  明年も「幸福の大道」を走り抜こう   

    幾度もの寒波で、日本海側を中心に、北海道、東北、信越、北陸、関西、中国方面など、また関東、中部、四国などでも大雪があり、心配しています。
 ご苦労されている方々に心からお見舞い申し上げるとともに、同志の皆様が良いお正月を迎えられるよう、懸命に祈っております。
 また悪天候が続く中、この本年最終号に至るまで聖教新聞を配達してくださっている、尊き“無冠の友”の皆様方に厚く御礼申し上げます。

                                    

 我ら創価家族は、この一年も大いに動き、大いに語って、広宣流布の前進を成し遂げた。希望を広げた。未来を開いた。
 夏の炎暑にも、寒風にも負けず、堂々たる完勝の一年を飾った。
 わが弟子、わが同志の大勝利が、本当に嬉しい。
 全国各地から、一年の勝報が届いている。
 北は北海道・東北から南は九州・沖縄まで、都市部も郊外も、信心の勝利の喜びがあふれ、山間の市町村でも、海辺の市町村でも、歓喜の中の大歓喜の声が響きわたった。
 SGIの各国・地域からも、「我らも勝ちました!」と声が寄せられている。
 ここに、世界広布の新時代は、晴れやかに開幕したことを、私は声高らかに宣言したい。共々に「万歳、万歳」と、喜び合おうではないか!

尊き庶民の英雄

 日蓮大聖人は根健気に信仰を貫く年配の母を、「今まで・しりぞ(退)かせ給わぬ事申すばかりなし」(御書1224㌻)と讃えられ、その功労を「釈迦・多宝・十方分身の諸仏も御知見あるか」(同㌻)と仰せになられた。
 私には“多宝”の尊貴な父母たちへの御照覧と拝されてならない。
 先日も、各地の友の奮闘の様子を伺った。
 ――雪深い山形県の御年90歳になる母は、魚の行商を続けながら、娘さんとの死別など幾多の試練を乗り越え、学会と共に生き抜いてこられた。入会したころは蔑(さげす)まれたこともあった。
  しかし今、誠に若々しく福々しい生命の輝きで地域のために活躍する姿に、縁する人も皆、感動し、その話に心を開いて共鳴されるという。
 無名にして偉大な信心一筋の庶民の英雄がいてこそ、広布の拡大があり、勝利があることを、ゆめゆめ忘れまい。
 私は、一緒に行くたびも風雪を越え来たった不二の同志が、一人ももれなく大福運に包まれ、常楽我浄の生命の軌道を悠然と進みゆかれるよう、真剣に題目を送っとている。

                                       ◇

 宿縁深き共戦の友どちが勝ち栄え、その使命の宝土が輝き光る晴れ姿ほど、嬉しいものはない。
 今月初旬、私は、懐かしき横浜の鶴見に堂々と聳(そび)え立つ神奈川の記念講堂を視察した。その時、会館警備の任に当たっていたのは、壮年部の人材グループ「王城会」の7人の友である。
 キャップを務める地区部長は、青年時代を牙城会一筋。19歳だった40年ほど前の三崎カーニバルの折には、応援任務で凛々しく着任してくれていた丈夫(ますらお)であった。
  わが盟友たる壮年部の信念の陰徳は頼もしい。
 ともあれ、全国各地で、会館警備や会合運営など広布の活動を、男女青年部の創価班、牙城会、白蓮グループ、壮年部王城会、婦人部香城会、また白樺会・白樺グループなどの方々が真剣に支えてくださっている。
 今、千客万来の総本部が365日、無事故の運営ができているのも、陰の戦いに徹する尊き労苦があればこそだ。
 とともに、今年、開業120年を迎えた、JR信濃町駅をはじめ、地域の皆様方にもお世話になり、感謝に堪えない。
 また、座談会等の会場を提供してくださるご一家をはじめ、全ての陰の功労者の方々に、私は駿河(静岡県中央部)の門下への御聖訓を贈りたい。
 「かく(隠)れての信あれば・あらは(顕)れての徳あるなり」(同1527ページ)と。

轟け歓喜の歌!

 本年は、楽聖ベートーベンの交響曲「第九」の初稿完成と初演から190年に当たる。
  そして、わが九州の友五万人による、忘れ得ぬ「第九」の大合唱からは20周年であった。
  九州青年部は、その心を受け継ぎ、「歓喜の歌」を誇り高く歌いながら、父母たちとともに、歓喜の勝利を走り広げてきた。
  時あたかも結成60周年を迎えた広布の楽友・音楽隊からも、また、平和の天使・鼓笛隊からも朗報が相次いでいる。
 この秋には、創価グロリア吹奏楽団、関西吹奏楽団、しなの合唱団が全日本のコンクールで金賞を獲得。鼓笛隊の創価グランエスペランサも全国大会で優勝を飾った。
 そして今月、創価ルネサンスバンガード、鼓笛隊の創価中部ブリリアンス・オブ・ピースが見事に日本一を勝ち取ったのである。
 自身の課題、勉学や仕事、広布の拡大に挑み、支え合いながらの猛練習の連続だ。人の何倍も忙しく苦労も多い青春である。だからこそ、生命練磨で奏でられる妙音は、人々の心を強く打たずにはおかないのだ。
  今や世界の30以上の国々と地域で、音楽隊・鼓笛隊が活躍する。
 ブラジルの「タイヨウ音楽隊」が、全国吹奏楽コンクールで初優勝したという嬉しいニュースも飛び込んできた。
  ブラジル青年部の音楽運動を支援してくださっている世界的音楽家のビエイラ氏は言われた。
 「私の音楽に対する誓いとは、人々に希望をもたらすことです」と。
 東北各地での「希望の絆」コンサートでも、また民音が取り組む東北希望コンサートでも、音楽の真髄の力が光っている。
 宮城の友も、全国からの真心の励ましに応えて希望と勇気の歌声をと、“無冠の真実の英雄”との意義ある「無名合唱団」を新出発させた。
 日蓮大聖人は、「梵音声(ぼんおんじょう)と申すは仏の第一の相なり」(同1122㌻)と仰せである。
 仏の生命に具わる力用の中でも、声こそが、友に希望を贈り、自他共に勝利の人生を開きゆく力となっていくのだ。

人生は連続闘争

 いよいよ「世界広布新時代 躍進の年」――・
 「躍信」とは、目覚ましい進歩・発展することであり、勢いよく進むことである。「躍」の字には、さらに、早い、ほとばしるとの意義もあるようだ。
 明年は、戸田城聖先生の生誕115年、また学会創立85年の節を刻む、そして1月26日には、SGIの発足40周年を迎える。
 勇んで戦い進んだからこそ、創価の師弟は勝ってきた。これからも断固と勝ち続けていこう!
  戸田先生と同じ年に生まれたアメリカの作家トマス・ウルフは言った。
 「不断の戦いの連続にこそ、人間の生きた信仰はあるのです」と。
 我らには、人生と広布の幾山河は、最高に価値ある「生」となりゆく証しなのだ。その連続闘争をいかに戦い切り、勝ち切っていくかである。
 幾重にも意義深い一年を、世界一と輝く我らの新年勤行会から、勢いよくスタートダッシュで出発してまいりたい。
 「色心の二法を妙法と開悟するを歓喜踊躍と説くなり」(同722㌻)と、「御義口伝」には御指南されている。
 われ妙法の当体なりと確信し、自身を輝かせれば、いかなる艱難をも歓喜に転じていける――これが信心の極意だ。

前進への3項目

  “躍進の年”に向かい、三点を確認したい。
 第一に「自らが変わる」ことだ。
 変わるためには、行動を起こすことである。
 妙法に合致して、広宣流布と立正安国の行動に打って出るとき、自らの小さな殻は破られ、境涯が広々と開かれる。その一人一人の人間革命のドラマの結集こそが、“躍進の年”の勝利なのだ。
 第二に、「最後まで諦めないむことである。
 人生とは、マラソンのようなものだ。苦しい逆境の日もある。途中で皆に遅れて、あせる時もあるだろう。だが、諦める必要はない。最後に勝てばよいのだ。自ら決めた誓いの道を、歯を食いしばり走り抜き、栄光のゴールに飛び込め!
  自分らしく完走した人こそが、勝利の月桂冠を頭(こうべ)に戴くことができる。
 そして第三に、「喜び勇んで進む」ことである。
 我らは地涌の使命に、「躍り」「進む」のだ。
 大商人は「上行菩薩の大地よりいで給いしには・をど(踊)りてこそい(出)で給いしか」(同1300㌻)と仰せである。
 いかに嵐がこようが、誉れある創価の賢者は、弾む生命で躍り出て、「幸福の大道」をかけ進むのだ。

光の走者たれ!

 我らは“光の走者”だ。いかなる乱世の闇も打ち破り、赫々と社会を照らしながら、民衆の中へ走ろう! 友情と信頼の和を、地域にも、職場にも、故郷にも広げていこう!
  わが敬愛する同志の皆さま、この1年、本当にご苦労様! ありがとう!
 お体を大切に。風邪などひかないように。聡明に、元気に、快活に、希望にあふれる新春を!

 我ら皆
     春夏秋冬
           勝ちにけり
     勝利の笑顔で
           新たな四季も

(随時、掲載いたします)



7、『新・人間革命』 第28巻  第1章「広宣譜」  (35)

  関西の記念幹部会は、やがて、山本伸一のあいさつとなった。
 彼は、懇談的に話を進め、二十一年前に、選挙違反という事実無根の容疑で逮捕・勾留された折、関西の同志が共に悔し涙を流しながら、さまざまな面で真心の応援をしてくれたことに対して、深く感謝の意を表した。
 伸一の着替えや食事に心を砕き、差し入れをしてくれた人もいた。かなわぬ面会を願い出て、大阪拘置所に通った人もいた。単身、抗議に出向いた人もいた。
 「私は、皆さんの真心を、終生、忘れません。その健気な姿を思うにつけ、感謝で胸がいっぱいになります。そして、庶民を苦しめる権力の魔性とは、永遠に戦い続けることを、愛する関西の皆さんに宣言しておきます!」
 次いで、二十一世紀への展望を語った。
 六月度の本部幹部会で伸一は、明一九七九年(昭和五十四年)に「七つの鐘」を打ち終えたあと、二〇〇一年から、再び二回目の「七つの鐘」を打ち鳴らし、二十一世紀の新たな前進を開始する旨、発表していた。
 彼は、それを再確認し、二十一世紀の「七つの鐘」を鳴らしていくのは、男子部、女子部、学生部、未来部の友であると述べ、後継の人材育成に心血を注いでいくなかに、永遠なる「常勝」の大道があることを力説した。
 また、「一人ひとりが、仏法の正義と力を証明しゆく人に」と呼びかけ、「世界模範の関西であれ!」と訴えて指導としたのである。
 関西は、雄壮なる広布の歌声とともに、二十一世紀の大海原へ雄々しく船出したのだ。
 八月上旬、伸一は、「関西の歌」に、「常勝の空」という題名をつけた。祈りを託して。
 ――“常勝の空”は、晴れやかである。そこには、苦悩の暗雲を突き抜けた、大歓喜の光彩が満ちあふれている。勝つのだ! 断じて勝ち続けるのだ! 常勝ありてこそ、崩れざる自他共の幸福があるからだ。常勝ありてこそ、広宣流布があるからだ。
 「常勝の空」は各地で歌われ、歓喜の歌、前進の歌、団結の歌となっていくのである。



8、座談会    広布と人生の躍進へ出発! (104=完)広布と人生の躍進へ出発!

いよいよ賢く、誠実に、勇敢に――
師恩に報いる弟子の道を

 原田 世界広布新時代の開幕を告げた本年、全同志の奮闘により、創価学会は全てに大勝利しました。心から感謝申し上げます。

 正木 思い起こせば、池田先生は昨年夏、“黄金の3年”の開幕に当たり、「深く大きく境涯を開き、目の覚めるような自分自身と創価学会の発迹顕本を頼む」との大事な指導をされました。

 杉本 今年の夏には、今年、来年と油断なく一切を勝ち切って、広布と人生の見事なる大勝利の総仕上げを飾っていくことが、本末究竟して等しく、創価の万代までの勝ち戦を決する、とも言われました。

 原田 いわば、昨年、今年、そして明年の勝利こそが、学会の未来を決定づけるわけです。

 吉井 その明年は、「学会創立85周年」であり、池田先生の「第3代会長就任55周年」です。

 杉本 さらに、「SGI(創価学会インタナショナル)発足40周年」でもあり、2001年から2050年を目指して7年ごとの前進を期す第2の「七つの鐘」の3番目の鐘が鳴り始める年でもあります。

 原田 ゆえに明年のテーマを「世界広布新時代 躍進の年」と掲げ、皆で、勇躍の前進、目覚ましい勢いの発展をしていきたいと決意しています。

 橋元 そもそも、学会が年間のテーマを掲げたのは、1959年(昭和34年)からです。

 竹岡 以来、毎年、皆が心を合わせ、広布推進の節を刻んできました。

 橋元 調べると、これまで、「躍進」と付く年は6回ありました。中でも、最初の「躍進の年」となった61年(同36年)は、学会にとって、大きな飛躍の年となりました。

 竹岡 この年、男子部は、後に「男子部の日」となる、“国士10万結集”を達成した「第10回男子部総会」を開催しました。

 吉井 女子部も、「女子部の日」の淵源である「第9回女子部総会」を、8万5000人の広布の乙女が集って行いました。

 正木 青年を先頭に、まさしく広布の大躍進を成し遂げたのが、「躍進の年」です。

 杉本 先生は、「躍進」の意義について、「『躍』の字は『おどる』と読む。身も心も躍り上がって進む――この勢いこそが躍進の姿である」と綴られています。

 原田 仕事にあっても、家庭にあっても、そしてまた学会活動にあっても、全員が“大躍進を遂げることができた!”と胸を張って言える一年にしていきましょう。

弘教・拡大の団体

 正木 本年、学会は「未来永劫に弘教・拡大の団体である」との指針のままに、大拡大の歴史を打ち立てることができました。

 竹岡 男子部は目標であった3万世帯の弘教を成就し、広布の全責任を担い立つ弟子としての戦いを勝ち切りました。

 橋元 創価青年大会に向けて、壮年・婦人部の皆さまも一体となって、熱い励ましを送ってくださったおかげで、新たな人材もたくさん輩出することができました。

 竹岡 こうして立ち上がったメンバーの多くが、今回の教学部任用試験を受験し、明年への飛躍の準備も整っています。

 杉本 全ては、新学会歌「誓いの青年よ」の発表に代表される池田先生の全魂の励ましと、それにお応えしようと、皆が青年の心で前進した結果です。

 正木 リーダーが、会合での指導と個人指導の割合を「2対8」にしようと取り組み、壮年部のブロック5勇士の達成など、各地で目を見張るような結果を残すこともできました。

 原田 この勢いを確かなものにするため、一層の会合革命を進め、創価の「励まし運動」に全員で徹していきたい。

 正木 聖教新聞の拡大にあっても、5月の紙面刷新を機に、各地に喜びが広がり、全国の友が勇んで挑戦してくださいました。心から御礼申し上げます。

「ロマン総会」から

 杉本 婦人・女子部にあっては、初めての創価女性月間により、婦女一体で、明るくにぎやかな行進をすることができました。

 吉井 明年の先頭を切るのは、私たち女子部です。1月には各地で行う「ロマン総会」に大結集し、一年の勝利の因を刻みます。

 杉本 婦女一体のスクラムで、“躍進の門”を開いていきましょう。

 橋元 青年部ではまた、終戦・被爆70年の明年も、池田先生の平和思想を実践し、世界に波動を起こす「SOKAグローバルアクション」を展開します。

 竹岡 池田先生は言われました。「勝って傲らず、勝った時に、次にまた勝つ因をつくる。これが創価の常勝の将軍学です。いよいよ賢く、いよいよ誠実に、いよいよ勇敢に、広布と人生の躍進へ出発しよう!」と。

 吉井 「報恩抄」には、「仏法を学ぶ人は、父母の恩、師匠の恩、国土・社会の恩を忘れてはならない。この大恩に報いるためには、必ず、仏法の奥底を学び、修行して、智者とならなければならない」(御書293ページ、通解)とあります。

 原田 報恩こそ人間の道であり、仏法の根本です。一切の恩に報いていく道は、「不惜身命」であると仏法では教えられています。明年も、一分の隙もない団結で、師恩に報いる道を、皆で勇敢に進んでいこうではありませんか!



9、社説   偉大な陰徳には陽報が赫々と

 本年も残りわずか。慌ただしい年の瀬だが、牙城会や王城会の友は、絶対無事故を真剣に祈りながら、会館厳護の任務に当たってきた。今、この時も、新年勤行会の準備や設営に奔走中の友がいる。
 誰も見ていなくとも、同志のため、地域のために、率先して尽力する。この一年、学会は、そうした多くの同志の支えがあって、堂々たる勝利を収めることができた。
 雨の日も雪の日も、本紙の配達を担う無冠の友。来館者をさわやかな笑顔で迎え、無事故の会合運営を支える創価班や白蓮グループ、香城会。会館守る会の方々、自宅を会場として提供してくださる皆さま……。
 今年を締めくくるに当たり、陰で支えてくださった全ての同志に、あらためて、心から御礼を申し上げたい。
 陰に徹する人への感謝を忘れてはならない――池田名誉会長は一貫して、そう訴えてきた。いうまでもなく、名誉会長は、若き日から恩師・戸田第2代会長に仕え、学会を守り抜き、支え抜くことに献身してきた。誰よりも陰の労苦が分かるからこそ、地道な学会活動に黙々と励む人に温かなまなざしを送り、最大に励ましてきたのだ。
 今月7日には、横浜市鶴見区の神奈川池田記念講堂を視察し、居合わせた役員らに励ましの伝言を贈った。
 その一人に、現在、肺の病と闘う王城会の友がいた。男子部時代から牙城会として会館警備を担い、急な任務の依頼でも笑顔で引き受けてきた。壮年部となった後も、王城会の担当を要請されると、「いつでも着任します」と快く引き受けた。
 ほんの一瞬の出会いだった。だが、その友は「新しい生命を吹き込まれたような気持ちになりました」と、完治への決意を一層強くした。
 陰で奮闘する人を励まそうとする名誉会長の強い一念が、彼との出会いを引き寄せたようにも感じる。
 名誉会長は先日、この一年を勝ち越えた同志に感謝の心を伝えつつ、綴った。
 「わが偉大な陰徳の同志に、一人ももれなく偉大な陽報が赫々と現れゆくことを、私は祈り抜いていきます」(「名誉会長と共に 新時代を開く」)
 広布へ戦う同志は、一人ももれなく幸の人生を! この師匠の期待と真心の祈りに応えるために、明年も、陰の労苦をいとわず、学会のため、同志のためにわが心を尽くし、幸福・勝利の人生を大きく開きたい。



10、きょうの発心 御義口伝、722㌻ 【同志の姿に「万人が仏」を確信】

御書 色心の二法を妙法と開悟するを歓喜踊躍と説くなり(御義口伝、722ページ・編1568ページ)

通解 色心の二法を妙法蓮華経であると開悟するのを、(法華経譬喩品で)歓喜踊躍と説くのである。. 

 自分自身が妙法そのものであると悟ることが、大いなる歓喜を生むことを教えられています。

 本年7月20、21日に開催された総東京創価青年大会は、この御文の通り身も心も歓喜に躍り、広布誓願の喜びが爆発する青春乱舞の大会でした。私たち栄光会は、「自分自身が出演者の土台になろう」との決意で設営に携わりました。当初は180人が関わる予定でしたが、約3カ月の事前準備のなかで新たな人材を糾合し、最終的には420人が出動。勝利の設営をすることができました。
 連日連夜、作業にあたる先輩。仕事場から泥まみれの作業着のまま駆け付けてくる後輩。誰に言われるでもなく、最後まで片付けにあたる同志の姿に、「万人が仏である」ことを確信しました。池田先生から頂いた栄光会の指針、「人見るもよし 人見ざるもよし 我は咲くなり」の精神は、今、友の胸に脈動しています。
 世界一の師匠のもと、広布の舞台で戦える誇りを赤々と胸に燃やし、身も心も喜びに躍動するがごとく、「世界広布新時代 躍進の年」を勢いよく前進してまいります。
栄光会委員長 慶野 信一



【社会の情勢】
 

◆ 日中環境フォーラム再開 2年ぶり、交流緊密化に弾み 北京
◆  災害情報ネット投稿を活用 自治体も連携、誰でも閲覧可 気象会社
◆ 危険ドラッグで意見書 21府県議会、国に対策促す
◆ 空き教室 保育・高齢者施設に 文科省、転用ノウハウ提供へ

2014/12/30(火)の聖教

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2014/12/30(火)の聖教

新聞休刊日 無冠の友の皆さまいつもありがとうございます。

2014/12/31(水)の聖教

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2014/12/31(水)の聖教

新聞休刊日 無冠の友の皆さまいつもありがとうございます。

今年一年ご愛読をいただき、また、数々の激励をありがとうございました。

少しでもお役に立つことができれば幸甚に思います。

明年「世界広布新時代 躍進の年」を共に走り抜いてまいりたいと思います。

2015/1/1(木)の聖教

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2015/1/1(木)の聖教


1、「世界広布新時代 躍進の年」が開幕 平和の世紀を民衆の力で

学会創立85周年
第3代会長就任55周年
SGI発足40周年

 さあ船出しよう! 「平和の世紀」の大海原へ!――学会創立85周年の2015年「世界広布新時代 躍進の年」が、晴れやかに開幕した。池田大作名誉会長は、全同志のますますの健勝と多幸を祈念し、「新年の歌」を詠み贈った。本年は、第3代会長就任55周年、SGI(創価学会インタナショナル)発足40周年など、幾重にも重要な佳節を刻む。SGI発足にあたり、名誉会長は呼び掛けた。「自分自身が花を咲かせようという気持ちでなくして、全世界に妙法という平和の種を蒔いて、その尊い一生を終わってください。私もそうします」と。以来40星霜。創価の民衆の連帯は世界192カ国・地域にまで拡大した。平和の種子があの地この地で希望と幸福の大輪と咲き薫る時代が、今、到来している。

新年の歌 名誉会長 池田大作

 苦も楽も
  分かつ同志こそ
   わが命
  万年 轟く
   不二の凱歌を

 夢に見た
  励まし社会の
   創造へ
  創価の女性は
   希望の陽光と

 後継たちが
  走り走りて
   凱旋門
  正義のメロスよ
    金の道征け

 二〇一五年 元旦

 「一人の人間における偉大な人間革命は、やがて一国の宿命の転換をも成し遂げ、さらに全人類の宿命の転換をも可能にする」
 池田名誉会長は小説『人間革命』第1巻の「はじめに」で、そうつづった。
 創価三代の会長に厳然と貫かれてきた信念と行動とは、いったい何か。それは全人類の宿命転換を成し遂げ、この地球上から、戦争の悲惨と民衆の不幸を根絶することにほかならない。
 「願くは我が弟子等・大願ををこせ」(御書1561ページ)と、日蓮大聖人は叫ばれた。
 広宣流布という最も崇高な大願は、初代会長から2代会長へ、2代から3代へ、そして3代から世界中の弟子たちへと受け継がれ、地球の平和建設を担う一大民衆勢力が、堂々と築かれたのである。

戦後70年 人間主義の未来へ――

各国に友好と信頼のスクラム
1月 グアム、ハワイでSGI発足の祝賀行事
2月 シンガポール建国50周年記念行事に出演
5月 韓国が2万人の青年平和文化総会
今夏 広島、長崎、沖縄で不戦の集い

 第2次世界大戦の終結から70年の本年。世界各地で、人間主義の地平を開く平和行事が行われる。
 世界広布原点の地であるグアムとハワイでは今月、SGI発足40周年を祝賀する記念行事を盛大に開催する。
 シンガポールでは、2月に行われる建国50周年の記念行事に、SGIのメンバーが招聘され出演する。同国の発展と幸福を願い、誇りに燃えて演技を披露することだろう。
 さらに韓国でも、新入会の友を含む2万人の青年が集う平和文化総会(5月)に向け、対話拡大が勢いよく進んでいる。
 そして、「核兵器は絶対悪」とのメッセージを叫び続ける広島と長崎、「命どぅ宝」(命こそ宝)の心を語り広げる沖縄では今夏、不戦を誓い合う集いを開く。
 我らは、どこまでも師と共に! 全世界の同志と共に!!――「誓願」の弟子が立ち上がる時は“今”である。
 「世界広布新時代 躍進の年」を、異体同心の団結で朗らかに勝ち進もう。



2、わが友に贈る

 創価の前進と連帯こそ
 全人類の希望の光源!
 さあ 世界の同志と共に
 広布万代の礎を築く
 黄金不滅の一年に!



3、名字の言  「創価学会は、すでに世界的出来事である」トインビー博士

 名前はまだ明かされない。「ひとりの、やせ細った中年の男」が獄門を出た事実だけが描かれる。50年前の元日。本紙で始まった小説『人間革命』の「黎明一」である。▼その「男」戸田城聖2代会長が出獄したのは東京・中野の豊多摩刑務所。当時をしのぶ遺構として残る。旧刑務所の重厚な表門を見た。昭和20年、この門を見つめながらの恩師の一歩から、創価の世界平和への大道が開かれたかと思うと、粛然たる思いがした▼今年は戦後70年。日本の戦後生まれは既に1億人を超え、「戦後〇年」という言い方も最後の機会との見方もある。戦禍の体験は、戦後、日本が平和国家として歩む礎となった。その「体験」が薄れゆく中で、「思想」の果たす役割は、ますます重い▼歴史家のトインビー博士は、研究と二つの世界大戦の経験から、人類意識、宇宙の生命の一部という自覚を培う世界宗教が必要との考えに至った。東洋の仏教に注目し、その生きている運動体として、創価学会を見出した▼博士は小説『人間革命』第1巻の英語版に一文を寄せている。「創価学会は、既に世界的出来事である。」と。私たちの一日一日の行動は、日本の平和の基盤をつくり、人類融合の未来を準備している。その誇りと使命をもって新年を出発しよう。(飛)



4、寸鉄
 

★ 「世界広布新時代 躍進の年」開幕! 私自身の勝利が広布の躍進。いざ出発

★ SGI発足40周年。人間主義の哲学は192カ国に。平和の地球を世界の友と

★ 「其の国の仏法は貴辺に」大聖人。わが地域に創価の旗高く。全権大使たれ

★ 箱根駅伝に創大が出場! 皆の執念で摑んだ切符。我らも勢いよくダッシュ

★ 戦後70年。核兵器なき世界を民衆は熱願。人類の宿命転換へ対話の万波を



5、新春あいさつ


 全人類照らす創価の大行進 会長 原田 稔

  全同志と共に勝ち開いた洋々たる世界広布新時代が、私たちの眼前に広がっています。心躍る「躍進の年」、明けましておめでとうございます。
 幾重にも重要な佳節を刻む本年、SGI発足40周年を迎えます。
 1975年(昭和50年)、池田先生は念頭から23日間に及ぶアメリカ訪問に旅立たれました。ロサンゼルス、ニューヨーク、ワシントン、気温マイナス10度の凍てつくシカゴ、さらに30度の常夏のハワイへ――先生は文字通り全米を東奔西走され、徹して一人を励まし抜かれました。
 そして1月26日、最後の訪問地グアムで51カ国・地域の158人の同志と共に、SGIを発足してくださいました。
  先生は語っておられました。「今は一つ一つ、何でもないように思うかもしれない。しかし将来、必ず大きな意味を持つ」と。今、妙法は192カ国・地域に広がり、仏法史上の壮挙ともいうべき1000万の地涌の菩薩の陣列が築かれました。全て先生のおっしゃった通りになりました。
 私たちの広布の歩みも、その一歩一歩は小さな前進に思えるかもしれません。しかし、私たち創価の師弟の行進こそが、必ずや全人類を希望で照らす光明になると確信いたします。
 御書に「色心の二法を妙法と開悟するを歓喜踊躍と説くなり」(722㌻)と。自分自身が尊極の妙法の当体と確信する信心こそ、躍進の原動力です。
 勇気の実践と確信の祈りを根本に、この一年、共々にわが人生と広布の躍進を勝ち取ろうではありませんか。

 幸福広げる励ましの太陽に 婦人部長 杉本 しのぶ  (作業中)

 青年の力で平和の大連帯を 青年部長 橋元 太郎  (作業中)



6、新年勤行会拝読御書 十字御書

御書  今正月の始に法華経をくやう(供養)しまいらせんと・をぼしめす御心は・木より花のさき・池より蓮(はちす)のつぼみ・雪山のせんだんのひらけ・月の始めて出るなるべし、今日本国の法華経をかたきとしてわざわいを千里の外よりまねきよせぬ、此れをもつてをもうに今又法華経を信ずる人は・さいわいを万里の外よりあつむべし、影は体より生ずるもの・法華経をかたきとする人の国は体に・かげのそうがごとく・わざわい来(きた)るべし、法華経を信ずる人は・せんだんに・かをばしさのそなえたるがごとし  (御書1492㌻)

【拝読の手引き】

  本抄は、重須殿女房が年の始めに、身延の日蓮大聖人に蒸餅と果物をご供養したことに対する御礼の手紙です。重須殿女房は、駿河の国(静岡県中央部)重須郷の地頭・石河新兵衛能助の妻で、南条時光の姉にあたります。本抄の御執筆は弘安4年(1281年)と推定されます。
 この御文は、法華経を信ずる人は必ず幸福になるとの大聖人の御約束の言葉です。
  大聖人は、重須殿女房の法華経を供養しようとする心は、木から桜の花が咲き、地から蓮のつぼみが出、雪山の栴檀の双葉が開け、月が出るようなものであると示されています。重須殿女房の心に成仏の種が芽吹いていることを示されている仰せと拝せるでしょう。
 さらに大聖人は、当時の日本が法華経を敵として、災いを千里の外から招き寄せていることと対比して、法華経を信ずる人は幸を万里の外から集めることができると教えられています。法華経を供養する心、法華経を信じ行ずる心が、想像だにしない福徳を生み出していくのです。
 そして、法華経を供養する人は、その人自らが福徳の薫りを放つだけでなく、その香りで人々をも包んでいくことができます。
  万人成仏という法華経の心のまま、大聖人に、直結して世界広宣流布を進める創価学会の信心に、自他共の福徳あふれる人生が開かれることを確信し、「世界広布新時代 躍進の年」を勇んで前進していきましょう。



7、2015年主な学会史


★ 1月 1日  小説『人間革命』連載開始50周年
★ 1月15日  中等部結成50周年
★ 1月26日  SGI発足40周年
★ 2月11日  戸田第2代会長生誕115年
★ 3月     学会歌「威風堂々の歌」誕生60周年
★ 3月20日    トインビー対談 「21世紀への対話」発刊40周年
★ 5月 3日    池田第3代会長就任55周年
★ 5月27日  第1号の名誉学術称号 モスクワ大学「名誉博士号」受章40周年
★ 7月  3日  戸田第2代会長出獄70年
★ 7月15日  聖教新聞日刊化50周年
★ 9月 8日    創価女性会館開館15周年
★ 9月23日  少年少女部結成50周年
★10月 2日    初の海外訪問北南米3カ国出発から55周年
★11月18日  創価学会創立85周年



8、きょうの発心   開目抄 197㌻ 【人間主義の哲理掲げ広布へ】

御書 いまだ発迹顕本せざれば・まことの一念三千もあらはれず二乗作仏も定まらず(開目抄、197ページ・編425ページ)

通解 迹門ではまだ仏が発迹顕本していないので、真の一念三千もあらわれず、二乗作仏も定まらない。. 

 「世界広布新時代 躍進の年」が開幕しました。池田先生が一昨年の夏、「自身と創価学会の発迹顕本を」と呼び掛けられて以来、2度目の元朝です。
 発迹顕本とは、仏が仮の姿を開いて本地(真実の姿)を顕すことです。釈尊が法華経寿量品で久遠実成を明かしたことにより、万人成仏の根本法(=一念三千)が指し示されました。日蓮大聖人は竜の口の法難での発迹顕本によって末法の御本仏としての立場に立たれ、法門の確立と令法久住へ闘争を進められました。
 先生は自らの人生の歩みについて、60歳から70歳までの10年間に「新しき人間主義の哲理を確立」と記されています。この10年間は、第2次宗門事件の勃発と闘争の真っただ中でした。権威主義、形式主義、僧俗差別にまみれて堕落した宗門との戦いは、大聖人の仏法を、そのくびきから解き放ち「新しき人間主義の哲理」として再生する挑戦であり、日蓮仏法が真の世界宗教として飛翔するための必然の道程でした。
 仏法の人間主義の確立の時を生きる私たちは、この偉大な哲理を掲げて、自身と学会の発迹顕本へ、広布に進もうではありませんか。
理事長 正木正明



9、『新・人間革命』 第28巻  第1章「広宣譜」  (36)

  人類は、黎明を待ちわびていた。眼を凝らし、固唾をのみ、漆黒の海を見つめる。
  暁闇を破って、黄金の光が走った!
 金波銀波が煌めく彼方に、雄々しく白光を放って、旭日が躍り出る。
 朝だ! 「世界広布新時代」の大空へ、太陽の仏法は昇った。光は、刻一刻、一切衆生の無明の闇を払い、万人の生命の「仏」を覚醒し、幸と歓喜の光彩を広げていく。
 日蓮大聖人は、「天変地夭・飢饉疫癘」の蔓延する世に、「立正安国」の旗を掲げて一人立たれた。そのバトンを受け継いだ創価の師弟が今、地涌の大行進を開始するのだ。
 人心はすさみ、世界には、不信と憎悪の分断の亀裂が幾重にも走る。戦火は果てず、自然もまた、凶暴な牙を剝き、人びとは、不安と恐怖の濃霧のなかをさすらう。
 急がねばならぬ! 友の胸中に、人間主義の慈悲と正義の旗を打ち立て、世界を結ぶのだ。一個の人間の生命を変革し、社会、人類の宿命の転換を成し遂げ、崩れざる平和と繁栄を築くのだ――これが、「立正安国」だ。これが、われらの尊き使命だ。さあ、心に太陽をいだいて、躍進の第一歩を踏み出そう!
 「躍進」とは、歓喜踊躍の前進だ。
 御聖訓には、「我心本来の仏なりと知るを即ち大歓喜と名く所謂南無妙法蓮華経は歓喜の中の大歓喜なり」(御書七八八ページ)と。
 私たちは、本来、仏である。その仏が、末法の衆生救済を誓願し、あえて悪業を担い、苦悩を背負って、この世に出現したのだ。
 それは、大仏法に巡り合い、宿命転換することをもって、仏法の厳たる功力を証明するためだ。ゆえに、打開できない宿命も、苦悩も絶対にない。この最極の真実に目覚め、わが使命を自覚し、自ら勇んで戦いを起こす時、生命は大歓喜に包まれ、悠々と苦悩に打ち勝つ大境涯へ、自身を高めていけるのだ。
 求道あるところに、歓喜はある。
 祈りあるところに、歓喜はある。
 実践あるところに、歓喜はある。
 信仰とは、あふれる歓喜の源泉なのだ。



10、平和こそ人類の根本の第一歩 
 戦後70年 民衆の幸福へ進む創価学会の行動と哲学
  (作業中)



11、世界の体験プラザ オーストリアSGI エリザベート・メリヒャーさん

 270年の伝統誇るブルク劇場・専属女優 この信仰は幸せ勝ち取る力

独語圏で最高の舞台に立つ

  1984年夏。オーストラリアの女優、エリザベート・メリヒャーさんは、一人、エーゲ海の小さな島にいた。
 アメリカの友人から、SGIの仏法をしきりに勧める手紙が来ていた。
 断り続けたが、信仰への確信と、厚い友情が伝わってくる。一人、静かな環境で、じっくり考えたかった。
 「試してみようか」――ホテルの部屋で、友がいう“題目”を、初めて唱えてみた。
 すると、心にさわやかな風が吹き抜けたように感じた。窓辺により、エーゲ海の青空に向かってほほ笑んでいる自分がいた。
 ウィーンに帰り、同じ劇場の俳優である夫のルドルフさんに、その感想を伝えた。
  ゜あなたも試してみない?」「太極拳をやっているから、僕は、いいよ」と、ルドルフさん。太極拳が終わると、メリヒャーさんが声をかけ、一緒に“題目三唱”。その後、ほほ笑みを交わす。それが、日課になった。
 結婚して、3年。夫婦の間に冷たい隙間風が吹いていた。「けんかばかりで毎日が“闇”の中、それは“太陽の光”に包まれる瞬間でした」
 その時、メリヒャーさんは31歳。ドイツ語圏でも最高峰とうたわれるブルク劇場に、主役級で出演を続けていた。
 テレビドラマ「マリア・テレジア」では、主人公の女帝役を。映画でも活躍。「はた目には、“全てを達成した女優”と映っていたでしょう」
 だが、内面には大きな悩みを抱えていた。「感情の起伏が激しく、落ち込むと、思うような演技ができない。時には、パニック症状に。安定した自分を求めていたのです」

師の指導をよりどころに

 翌85年春、晴れて、夫と共に、御本尊を受持。信仰に励むにつれ、心に強い変化を感じた。
 「強さ」と「弱さ」の激しいギャップ。人への恐怖心が強いこと。自信喪失で、眠れない。こうした長年の悩みを克服。「どんな困難も、池田先生の指導を希望のよりどころとして乗り越えてきました」
  ルドルフさんも実は、初めから感じることがあった。「ずっと文学、戯曲の中に、哲学性を求めてきました。だから妻の語る創価の仏法は、とても身近に感じられたのです。“死後どうなるか”というハムレットの問い掛けにも、仏法の回答は、明快でしたし」
 メリヒャーさんは、75年、22歳からブルク劇場専属に。以来、シェークスピア「真夏の夜の夢」のヘレナ役、チェーホフ「ワーニャおじさん」のエレーナ役など、数々の名作を演じてきた。
 ルドロフさんは、ブルク劇場には、68年、39歳から。古今の名作に、そして各国のテレビドラマなどに、二枚目の名子役として活躍した。
 2人そろって弘教や活動に励み、オーストリア広布の最前線に立ち続けてきた。それとともに、演技が一層、磨かれていった。
  93年のこと。ルドロフさんが、心臓発作で倒れた。手術はできない状態、と医師。一命は取り留めた。
 「池田先生の指導を心に刻み、恐怖感はありませんでした」。半年ほどで舞台への復帰を遂げた。

希望と人間尊厳の光を送る

 その先に、大きな栄光が待っていた。2009年、80歳のルドロフさんに、オーストリア大統領から、“宮廷俳優”の称号が贈られた。
 かつては、皇帝から直接、授与された、舞台俳優には最高の栄誉。引退者も含めて、十数人現存するが、ルドロフさんの後には、出ていない。
 メリヒャーさんは、3年前から、出身校である、俳優養成の名門校マックス・ラインハルト・ゼミナールの教授でもある。「もうリタイアの年齢で、ありえないこと。“功徳”です。仏法が、夢に向かう力になりました」
 その夢とは――「全てが欲しかったのです。女優としての力。夫とのいい関係。いい子が育ち、いい母になれるように。いい脚本を書き、舞台監督もやりたいと、と」
 夢は、一つ一つ現実に。自分の脚本、演出によるブルク劇場での社会風刺劇に、夫が出演。3年続きで、チケットはいつも完売。ロングラン中のトルストイ「戦争と平和」の舞台では、ロストフ伯爵とその妹の役を夫妻で。
 「隠れていた私本来の宝の生命が、信仰によって引き出され、幸せを勝ち取る力となったのです。
 「舞台は、毎回が闘い」と、若々しいルドロフさんは、85歳の現役。昨夏だけでも、三十数回の舞台をこなした。いつも、ズボンのポケットには、セリフのメモが。
  長女ヴァレリーさんは、アメリカ創価大学を経て、イギリスに留学。一昨年、あるウィーンの戯曲コンクールで、最優秀賞に。次女ロザリーさん、長男フィリップさんも、SGIメンバーとして頼もしく成長している。 メリヒャーさん、61歳、副総合婦人部長。ルドロフさん、本部参与。
 女帝マリア・テレジアが1741年に宮廷劇場として創設して以来の伝統と格式誇るブルク劇場で、妻は39年、夫は46年にわたり輝き続けてきた。
 舞台は、人生と社会を映し出す鏡。「人間の生の真実に迫り、希望と人間尊厳の光を送り続けることが、私たちの使命」とエリザベートさん。夫妻の人生舞台が、また新しい幕を開ける――。



12、世界の体験プラザ ドイツSGI カローラ・デ・デッカーさん

 企業合併など手掛ける敏腕弁護士  “善”の実現 社会貢献こそ私の使命


 師の激励 胸に 「前進、また前進」の人生

ダンスから法律の道へ

 カローラ・デ・デッカーさんが、ドイツのギムナジウム(中高等学校)からの巣立ちを迎えるころ、通っていたバレエ教室の若い教師が問い掛けてきた。 
  「あなたの人生の夢は、何?」
 「若いのだから、しっかりとした夢を持ちなさい!」
 姉とも慕う大好きなその教師は、SGIのメンバーだった。1986年、18歳の時に、彼女の紹介で、入会。信仰活動に積極的に参加した。
 88年、プロのダンサーを夢見て、ニューヨークの世界的なダンス学校に入学。信仰活動にも励み自身の人生観、幸福感を確立させていく。
  しかし、ダンスで背中を痛めたことが、きっかけになった。「自分の使命は故郷のドイツにあるのでは…」
 ドイツに帰り、“使命”を模索して祈った。自分は正義感が強く。不正に黙っていられない性分。「法律家になり、正義のために働こう」と決めた。
 「ダンスは回り道だったようでも、自分を見つめ直す良い機会になったんです」
 新たな夢――難関の司法試験を目指し、ハイデルベルク大学法学部に進んだ時は、22歳で、遅いスタート。
 在学中、ドイツSGIの女子部長になった。
 「責任が大きい分、自分の人生を変える大きな転機と思い、懸命に取り組みました」
 とはいえ、大勢のリーダーとしての在り方、自身の人間性、将来設計・・・・・悩みは尽きなかった。

顧客本位の仕事に定評

 日本でのSGI研修会に参加、本部幹部会でのこと。
 「驚きでした。池田先生が、若い私たちに丁重に礼をされたのです。そのまなざしが、“何があっても支えます。安心してください”と、私に語りかけているようでした」
 不安が消え、決意も新たに、勉強と活動の両立に挑む。早朝、心ゆくまで唱題。夜半まで12時間に及ぶ勉強。各地のリーダーとは、電話で緊密に連絡をとり、週末に、列車や車で各地の友を激励へ。
 「目の前のことに、まず100%集中する。その闘いが身につきました。活動で得たエネルギーで、勉強にも没頭できました」
  ドイツでは、大学の卒業試験が、第一次の司法試験を兼ねる。多くの学生が、ここでふるいにかけられるが、これを突破。さらに2年間の実務修習を経て、最終試験があるが、これも好成績で合格。入学から数えて、最短の6年間で、弁護士となった。
 97年、世界有数の監査法人KPМGに入った。企業の買収や合併を処理するなど、大きな仕事が多い。同僚は、男性ばかりで、互いの競争も激しかった。
 そんななか、職業による“美”“利”“善”の価値の実現に言及した、SGI会長の指導が胸に響いた。
 端的に“幸福”“利益”“社会的貢献”わ意味する、それらの価値も、自分が“職場でなくてはならない人”となることで実現できる――と。
 「信仰を根本に、顧客本位のいい仕事で、職場で勝利しようと、懸命に奮闘しました」
  97年には、ドイツSGI青年部長に就任していた。常にSGI会長の指導を心に刻み、青年拡大の先頭に立って全国を奔走した。

夫の不慮の事故を越えて

 5年間で、着実に実績を積み、数人の弁護士グループを統括する管理職に昇進した。超多忙な毎日。もっと時間が欲しい――「家族、友人、社会に信頼を広げていけるね余裕のある仕事環境をつくりたかったのです」
  2001年、円満退社。転職先は未定だったが、2日後には、顧客だった大手企業の社長から、顧問弁護士としての誘いの電話が。
  ただ、本拠地はルクセンブルク。青年部のリーダーとして、ドイツを離れたくない。話し合いの結果、自分のためのオフィスがドイツ内に設置されることに。勤務は週4日。専用の車。報酬…。まったく希望通りの条件で迎えられた。
 その後、独立。ある巨大な企業合併劇で、相手企業側の並み居る大型法律事務所に伍して闘う無名の個人事務所として、彼女の名が、経済誌に紹介されたこともある。
  「法律家であることが、私には、一つの闘いでした」と、デ・デッカーさんは振り返る。
 「はじめは、法が“正義”よりも、“力”に関わるという現実に戸惑いました。だから、自分自身に忠実に生き、誠意や思いやりといった人間性の価値を決して見失わず、勝利の実証を示していきたい。私の使命は、師が教えてくれた“善”――社会貢献の最大限の追及にあります」
 そして、言葉を継ぐ。「仕事の実証は、私が有能だったからではありません。“自分らしく、悔いのない決断と前進の人生を”と、いつも行く手を示してくれる、人生の師がいたからです」
 デ・デッカーさんは、16年前、夫を交通事故で失っている。その深い悲しみも、SGI会長の激励を支えとして乗り越え、いつも活動の第一線で奮闘してきた。
 現在、ドイツSGIの副書記長兼副婦人部長。機関紙「フォーラム」編集長。1男の母。
  「“前進、また前進!”――。私の人生の大きな節目に、池田先生から幾度もいただいた、この激励を抱きしめて、生涯、師と共に前進していく決意です」」



13、教学随想 世界に広がる仏法求道の大潮流
 SGIの教学運動 人類共通の生命の大地に 平和創造の地涌の底力を
  (作業中)

2015/1/2(金)の聖教

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2015/1/2(金)の聖教

無冠の友の皆様いつもありがとうございます。

新年メッセージ (グラフSGI 2015.1月号)

青き地球に希望を広げゆけ!

 青き地球を大舞台に、「生命尊厳」の希望の哲理を、いやまして広げゆく「世界広布新時代 躍進の年」が晴れ晴れと開幕しました。
 それぞれの使命の天地で、社会貢献の良き市民として活躍される皆様方が安穏であられ、福徳に包まれた、最高に価値ある「躍進」の一年を、健やかに、また朗らかに飾りゆかれますことを、私は心からお祈り申し上げます。
 740年前、日蓮大聖人は烈々と「法華経の大白法の日本国並び一閻浮提に広宣流布せん事も疑うべからざるか」(御書265㌻)と仰せになられました。戦火や災難が社会を覆っていた乱世に放たれた御断言です。
 全人類の幸福と平和を顧われた、この大聖人の御確信と壮大な展望を実現してきたのが、我ら創価学会です。
 本年は、未曾有の惨禍をもたらした第2次世界大戦の集結から70年の節目に当たっています。
 思えば、日本の軍部政府の弾圧に、師弟で抗し、信念の獄中闘争を貫かれた戸田城聖先生が出獄されたのは、その終戦の直前、1945年の7月3日のことです。
 獄死なされた殉教の先師・牧口常三郎先生の不二の弟子として、戸田先生は戦火の焼け野原に一人立ち、「苦悩の民衆を、断じて救っていくのだ。今こそ広宣流布の時だ。人類の宿命転換の時だ!」と叫ばれました。
 この70年前の恩師の師子吼を思い起こしつつ、私たちは、「広宣流布」即「人類の平和と共生」の躍進を目指し、民族や文明を超え、世界市民の友情と信頼の連帯を一段と強め、深めていきたいのであります。

 私は、昨年、オーストラリアの平和学者であり詩人であるスチェアート・リース博士と対談集『平和の哲学と詩心を語る』※1 を刊行しました。その中で、私も深い友誼を結んだ南アフリカのマンデラ大統領がシドニーを訪問した瞭の写真を紹介してくださっています。
 平和と人権のために戦い抜かれたオーストラリアの2人の女性の偉業を、マンデラ元大統領が笑顔で讃えている光景です。
 リース博士は、その女性の一人、コーネリアス博士の信条を披露されました。
 それは、「『でも(but)』ではなく『そして(and)』を使って発言しよう」ということです。「でも」の後には悲観的な言葉が続きがちなのに対して、「そして」の後には問題の解決につながる、前向きな言葉を紡ぎ出す道が開ける、とリース博士は言われるのです。
 確かに状況が厳しいと、人はともすれば、「でも、現実は難い」とか「でも、条件が整っていない」など、諦めに傾きがちです。しかしそれでは、前進への希望は生まれません。
 御聖訓には、「三障四魔と申す障りいできたれば賢者はよろこび愚者は退く」(同1091㌻)と説かれています。
 試練に直面した時、「でも」と、わが生命の一念が臆して退いてしまうのか、それとも、「そして」と、喜び勇んで立ち向かっていくのか。
 妙法は、万人が賢者の勇気に燃えて、恐れず、嘆かず、諦めず、前へ前へ進んでいくための究極の力であり、智慧であります。
 決然たる一念で祈り、満々たる生命力で一歩を踏み出していくならば、そこから「人間革命」の勝利の劇が広がるのです。

 55年前、世界広布への旅に出発した私は、ハワイでも、北南米大陸でも、「目の前の一人」を励まし、共々に「人間革命」への一歩を踏み出すことから、一切の戦いを始めました。
 世界のいずこにあっても、私は「地涌の菩薩よ、躍り出でよ!」と天地に題目を染み込ませ、出会った方たちと誠実に仏縁を結んできました。
 40年前の1975年1月26日、SGI(創価学会インタナショナル)が発足したグアムでの第1回「世界平和会議」で、私は申し上げました。
 「この会議は小さな会議であるかもしれない。また各国の名もない代表の集まりかもしれません。しかし、幾百年後には今日のこの会合が歴史に燦然と輝き、皆さんの名前も、仏法広宣流布の歴史に、また、人類史に、厳然と刻まれゆくことを私は信じます」
 あの時、集ったのは、51カ国・地域の代表でした。今、広布の大河は、192カ国・地域へと広がり、太陽の仏法は全世界を赫々と照らしています。妙法の種は幸福の花々となって咲き薫り、そして、
功労の友の芳名は、時とともに、いやまして輝き光っているではありませんか。

 1990年代に民族紛争の悲劇に見舞われた欧州のバルカン半島でも、今や創価の友は、人間主義のスクラムを語り広げています。
 麗しい異体同心の座談会も賑やかに行われ、青年をはじめ、幾多の新入会の友が誕生していると伺っています。
 自身の、そして社会の宿命転換に、手を携えて立ち上がっている英姿は、何と嬉しく、頼もしいことでしょうか。
 共に祈り、励まし合い、仏性という人間生命の究極の善性を、自他共に開いていく  これこそが、今なお戦火と暴力の絶えない世界において、最も堅実にして確実な平和の建設であると、私は信じてやみません。

 韓国宗教学会の会長を務められた、ソウル大学の金《キム》鍾瑞《ジョンソ》教授は語ってくださいました。
 「優れた宗教かどうかは、歴史の長短では決まりません。今、目の前で苦しんでいる人を救えるかどうか、その可否が重要です。SGIはこれまで、多くの人々の苦悩に寄り添い、共にそれを乗り越えてきました。だからこそ、発展を続けているのです」※2 
 揺るぎない信仰と慈悲の精神を胸に、友の幸福を祈り、価値創造の対話を広げる。そして社会の繁栄へ、世界の平和へ、「良き市民」として行動を続けるSGIの友こそ、「地域の宝」であり、「地球社会の宝」なのであります。
 東京・信濃町の総本部に「広宣流布大誓堂」が完成してから1年がたちました。
 今、この師弟誓顧の大殿堂に、日本全国、そして全世界から誉れの同志が毎日のように勇み集ってこられます。
 私も、昨年11月には、SGIの秋季研修会に集われた方々と、忌れ得ぬ出会いの歴史を刻みました。清々しい誓いが、確固たる決意が、何ものにも負けない大歓喜が、その瞳には輝いていました。
 皆、それぞれの宝土で活躍される同志と一体不二のリーダーたちです。私は、まさに世界のすべての地涌の友とお会いしている思いでありました。

 SGI発足40周年の本年は、日蓮仏法が世界宗教として、さらなる飛躍を遂げゆく重要な年であります。
 大聖人は門下に呼びかけられました。
 「いよいよ強盛に大信力をいだし給へ」(同1192㌻)
 私たちは、「世界広布新時代 躍進の年」を「いよいよ」の心で、明るく、仲良く、勇気凜々と前進し、新たなる挑戦を闘始しようではありませんか!
 最後に、敬愛する宝友とご家族の健康長寿、そして、ご多幸と勝利を心から念願し、私の新年のメッセージとさせていただきます。

                               2015年     元旦

※1 『平和の哲学と詩心を語る』著者:スチュアート・リース/池田大作(第三文明社)
※2 2014年6月10日付 聖教新聞「世界広布の鼓動」

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