2014/10/8(水)の聖教
1、舞劇「朱鷺」を全国で公演 6・7月28都市
民主音楽協会(民音)と中国の文化交流40周年となる明年、舞劇「朱鷺」の民音公演の開催が決定した。6・7月に全国28都市で行う。「朱鷺」は、万代に光る両国友誼の象徴として中国人民対外友好協会、上海文化発展基金会、上海歌舞団と民音が共同制作したもの。プレビュー上演会(主催=中国人民対外友好協会、民音)が7日、東京・品川区内で開催され、三笠宮家の彬子さま、安倍晋三首相、中国の程永華駐日大使ら25カ国の大使および大使館関係者をはじめ多数の来賓が訪れ、中国人民対外友好協会の李小林会長、創価学会の原田会長、民音の小林代表理事らと共に鑑賞した。
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淡いピンクの羽を広げ、大空を舞うトキ(朱鷺)。かつて東アジア一帯に分布していたが、開発に伴って激減し、日本でも野生絶滅種に。
1981年に中国・陝西省で生息が確認され、99年に両国友好の証しとして2羽のトキが日本に贈られた。
今回演じられる作品「朱鷺」は、日中友好のシンボルであるトキをモチーフに、構想から約4年をかけて共同制作されたオリジナル舞劇(ダンスドラマ)である。
舞劇とは、1940年代に生まれ、中国の伝統舞踊に、バレエやコンテンポラリーダンスなどの要素を取り入れた総合芸術。せりふを用いずに、登場人物の自在の動きのみで描写される〝ドラマ性〟が見どころである。
物語の第一幕では、古代、仙女の姿となって人間の世界に舞い降りたトキ・潔が、村の青年・俊と出会う。潔の美しさに心を奪われた俊は恋に落ち、やがて2人は引かれ合うように。
第二幕の舞台は、高層ビルが立ち並ぶ近代に。都会から孤立していた潔が、カメラマンとなった俊と再び出会う。俊は、かつて潔が残した羽を受け継いでいた。環境破壊が進み、次々に姿を消していく仲間のトキを見て、呆然とする2人。果たしてトキと人間は共生の道を歩むことができるのか――。
本作品を演じるのは、中国を代表する総合芸術団体である上海歌舞団。長年にわたり独創性に富んだ舞台作品を創作し、世界で高い評価を受けている。本公演では、その中でも精鋭の演者とスタッフが顔をそろえ、トキの姿と動きを追求した衣装と振り付けで、洗練された最高の「美」を表現する。
明年に先駆けたプレビュー上演会では約2時間にわたって、第一幕・第二幕の全編が披露され、気品あふれるステージに鑑賞者から喝采が送られた。
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公演は2015年6月上旬から7月下旬まで全国28都市で開催される。
問い合わせは各地の民音センター、または民音インフォメーションセンター(電話=03・3226・9999)まで。
2、文化放送から池田大作名誉会長に感謝状
文化放送(東京・港区)から池田名誉会長に「感謝状」が贈られた。授与式が7日、東京・信濃町の学会本部別館で行われた。
これは、名誉会長の小説『新・人間革命』の朗読ラジオ番組(聖教新聞社提供)の放送「3000回」(昨日7日放送)にあたり、ラジオ放送の発展向上への貢献を讃えたものである。
同番組は2003年4月からスタート。文化放送をキー局に全国ネットで放送され、多くのリスナーから反響が寄せられている。
授与式では、文化放送の三木明博社長があいさつ。
「本日、小説『新・人間革命』の朗読ラジオ番組の放送が3000回という大きな足跡を残しました。この偉業は『平和ほど、尊きものはない』との冒頭の一節に象徴されるように、原作者である池田名誉会長の平和に対する揺るぎない信念がリスナーの胸に深く届いている証しです。こうした歴史的な番組作りに参加させていただき、スタッフ一同、誇りと名誉を感じています」と語った。
続いて、原田会長が名誉会長の謝辞を代読した。
その中で名誉会長は「私は、一人の愛好者として若き日より、ラジオは『希望の声』『励ましの言葉の小箱』であり、『安全への道しるべ』であると思ってきました。その思いは今も変わりません」と心からの真情を述べた。
そして「ラジオ文化は、人間の心をつなぎ、希望の春風を送ります。ラジオ文化の向上は、人々の精神の大地を耕します。ラジオ文化の花咲くところ、庶民文化の開花があります」と強調し、ラジオ文化のさらなる発展を念願した。
3、わが友に贈る
農漁光部の友に感謝!
食をもたらす奮闘こそ
命を支える聖業なり。
人間王者の皆様に
幸の実りよ多かれ!
4、名字の言 御書に「喜とは自他共に喜ぶ人なり」(761㌻)
日本製紙の石巻工場は、東日本大震災で壊滅的な被害に遭った。4カ月を超える過酷な復旧作業で、ようやく一つのボイラーに火が入り、煙突から白煙が上がった。震災前にはなじみだった光景である▼それを目にした市民から、メールが届いた。――長い間、白煙が好きではなかったが、震災で煙が出ないのを寂しく思っていた。きょう、また煙が上がるのを見て、とても勇気づけられた、と(『紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている』早川書房)。復旧に格闘してきた従業員に、〝地域の皆さんのために〟との思いが募ったに違いない▼NHKドラマで脚光を浴びた三陸鉄道は、線路だけで約6㌔が津波に流された。しかし震災から5日後、部分運行を始める。列車を走らせることで、沿線の住民に〝安心〟を感じてもらいたかったからだ(『三陸鉄道 情熱復活物語』三省堂)▼自分ではなく、誰かのために。そう決めた時、勇気が湧く。大震災という極限状況の中で生まれた逸話の数々は、「他者のために」という行動が、人と人の間に、喜びと希望の灯をともす力となることを示唆していよう▼御書に「喜とは自他共に喜ぶ事なり」(761㌻)と。私たちの使命は、共に生き、共に喜ぶ世界を広げていくことにある。(馨)
5、寸鉄
★ 任用試験、申し込み進む。行学二道が仏法の根幹。「有解有信」の実践者たれ
★ 中国方面「師弟原点の日」地涌の勇者は意気盛ん! いざ新時代の広布開拓へ
★ 友情は絶対に奪われぬ宝―哲人。対話の拡大は境涯の拡大。自他共に成長
★ 約3年ぶりの皆既月食。ロマンあふれる大宇宙の劇。我らも壮大な人生を
★ 危険ドラッグの販売サイト、相次ぎ閉鎖と。社会全体で奪命魔の根を断て
6、3000回を迎えた『新人間革命』ラジオ朗読 人々に『生きる力』『希望の哲学』を送る (作業中)
7、社説 台湾大地震から15年 SGIは社会貢献の模範の連帯
「大地震の後、町には救急車のサイレンが鳴り響き、人々が未来への希望を持てる雰囲気ではありませんでした」
1999年9月21日に起きた台湾大地震から、今年で15年。震源地の南投県に住んでいた書画家・李轂摩氏の述懐である。
「我此土安穏 天人常充満(我が此の土は安穏にして 天人は常に充満せり)」――地震発生直後、台湾SGI(創価学会インタナショナル)の友のもとに池田SGI会長から書が届いた。皆が奮い立った。〝自分たちが、これから安穏の天地を築くのだ。変毒為薬するのだ。皆に希望を送るのだ〟と。
李轂摩氏の言葉は続く。
「あの時、私は見ました。車も入って来られないような災害現場に、SGIの皆さんが、バイクに乗って次々と分け入って救援活動に奔走する姿を。苦しむ人々に励ましを送る姿を」
台湾SGIの友は、バイクで通れない場所には歩いて支援物資を届けた。さらに復興を願うコンサートの開催、教育環境に恵まれない地域での教育支援活動等を開始。その社会貢献の運動は15年間、続いている。
「大地震では、皆が心に深い傷を負いました」と、広布の最前線でリーダーを務めてきた南投県の梁文永さん・曽素娥さん夫妻は言う。
当時、入会したばかりの夫・梁さんは、妻の曽さんが毎日、真剣に御本尊に向かい、不安に揺れる人々を励まして歩く姿に感動。積極的に学会活動に参加するようになった。「それまでは〝自分さえ良ければいい〟という考えでしたが、地域の一人一人の幸せを願って行動する自分に変わっていったのです」
夫妻をはじめ、友は一対一の対話で人々を勇気づけ、時には車を出して生活の足を提供するなど、地域に根差した活動を続けている。その中で日蓮仏法を持ち、経済苦や病苦を乗り越えた人は多い。
ある高齢の壮年。15年前は歩くこともままならなかったが、夫妻の真心に触れ入会。今では以前よりも若々しく、元気に歩けるようになった。その勝利の姿をもって、今度は自らが周囲に希望の光を送る。
これこそ、世界192カ国・地域に広がる創価の励ましのネットワークと社会貢献の模範の実証といえよう。
日本でも東日本大震災などの経験から「心の復興」「人間の絆の再生」が社会の再生に不可欠であることが理解されるようになってきた。その最前線に立つSGIの使命は大きい。
8、今日の発心 種種御振舞御書 912㌻
御書 一丈のほりを・こへぬもの十丈・二十丈のほりを・こうべきか(種種御振舞御書、912㌻・編949㌻)
通解 一丈の堀を越えられない者が、どうして十丈・二十丈もの堀を越えることができるだろうか。.
【未来の勝利を決するのは“今”】
祈雨の勝負に敗れた極楽寺良観を〝雨さえ降らせられない(一丈の堀を越えられない)者が、成仏という大事を成す(十丈・二十丈の堀を越える)ことはできない〟と破折されています。
1961年(昭和36年)に母と共に入会。父や親族からの反対を受けながらも折伏に歩いた母の姿に信心を学びました。
高等部の夏季講習会で池田先生に初めてお会いし、師弟の道を歩むことを誓いました。女子部で活動するころには父も晴れて入会。一家和楽を勝ち取りました。
79年、先生が会長を辞任された時、先輩がこの御文を通し、「20年、30年後の勝利は今の足元を固めることから」と励ましを。私は唱題と折伏の実践を貫きました。
結婚を機に和歌山・白浜へ。詩歌の天地・白浜で活動できることに深く感謝し、何があっても一歩も引かず学会活動に挑戦してきました。3年前に南紀を襲った豪雨の折、先生から〝一緒に手を携えて前進しよう〟と励ましを受け、再起を果たすことができました。
本年は、白浜で第5回SGI総会が開催されてから30周年です。今この時に、青年を先頭に、広布拡大へ躍進してまいります。
和歌山・南紀大光県婦人部長 谷口和子
【社会の情勢】
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