2014/8/29(金)の聖教
1、インド創価池田女子大学 希望輝く第15回入学式
池田大作SGI会長夫妻がメッセージ
「努力こそ栄光への道」
インド・チェンナイの創価池田女子大学で20日、第15回入学式が晴れやかに挙行され、来賓や教職員、在学生らが新入生630人の門出を祝福した。これには、同大学の名誉創立者である池田大作SGI(創価学会インタナショナル)会長と名誉学長の香峯子夫人がメッセージを寄せた。
清新な決意あふれる15期生が、豊かな自然に囲まれた創価池田女子大学の門をくぐった。
新入生たちを温かく見つめるのは、同大学を創立した高名な教育者、詩人のセトゥ・クマナン議長である。
「15年前に私たちが描いた一つの夢、それは高い道徳性に貫かれた女性教育の実現にありました。今、その夢が現実になろうとしているのです!」
同大学の開学は2000年。池田SGI会長の生命尊厳の哲学や、全ての女性の幸福のために行動し続ける姿に深く共感したクマナン議長が、「インドに創価教育の実践の場を」と決意したのが創立の淵源である。開学の際には、クマナン議長の強い要請で、SGI会長が名誉創立者、香峯子夫人が名誉学長に就任している。
5学科からスタートした同大学は、年々、入学志願者が増加。今や11学部の他に、大学院課程を擁するカレッジへと発展を遂げた。
学業における目覚ましい成果やスポーツの振興、地域社会への貢献など、同大学に対する各界の評価は高い。中でも特に注目されているのが、卒業生の活躍である。
1700人を超える同大学の卒業生の多くが、大手企業、行政機関など社会の第一線で輝かしい実証を示している。さらに3割が大学院へ進学し、卒業後、各種の学術機関や研究機関をはじめ、多彩な分野で実力を発揮している。
2、わが友に贈る
リーダーは
勇んで最前線へ!
一人一人と語り合い
新たな人材の育成を!
前進の波動を起こせ!
3、名字の言 ストレスに対する精神的回復力、抵抗力――分かりやすくいえば「負けない心」ということだ。
「『最近明るくなったね。変わったね』と同僚から言われました」。ある男子部員が生き生きと語っていた。飲食業で働く彼は、当初は学会活動に積極的ではなかった。ある時、職場の環境があまりに厳しく、仕事に行けなくなった▼男子部の先輩に誘われ、学会の会合に顔を出すように。同世代の友が、それぞれの悩みに直面しながら、前向きに進む姿に触れ、「つらいのは自分だけじゃない。自分も成長したい」と真剣に活動を始め、仕事への姿勢も変わった▼東日本大震災で「レジリエンス」という言葉が注目された。災害などに対する回復力といった意味だが、心理学の用語としても知られる。ストレスに対する精神的回復力、抵抗力――分かりやすくいえば「負けない心」ということだ。久世浩司氏(ポジティブサイコロジースクール代表)が、このレジリエンスを鍛える技術の一つに「こころの支えとなる『サポーター』をつくる」ことを挙げていた▼「一人で孤独だと、どうしてもネガティブ思考に逆戻りしてしまいます」。だから「損得抜きで『叱咤激励』してくれる『サポーター』」が大切、と(「潮」8月号)▼私たちには“創価家族”という最高のサポーターがいる。本年後半も、困難に負けない挑戦と蘇生のドラマを。(宗)
4、寸鉄
★ 諸君の高遠偉大なる理想を想起するのだ―文豪。わが誓いの栄光峰へ挑戦
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★ インドの池田女子大学で入学式。「会長の哲学胸に価値創造の人生を」議長
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★ 国際部の日。世界広布の使命の賢者よ!一騎当千の実力と人格で羽ばたけ
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★ 「悪縁に遇えば迷と成り善縁に遇えば悟と成る」社会に大善の連帯を拡大
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★ 東日本大震災による転校なお2万人超。子どもは未来。皆で守り励ましを
5、随筆 民衆凱歌の大行進 【11】 創価家族は威風堂々
わが道は誓願の道 師弟の道! 逞しく広布と人生の戦いを勝ち飾れ
台風や集中豪雨による災害が相次ぐ中、広島、京都、兵庫など、各地の甚大な被害に対し、重ねてお見舞い申し上げます。
1日も早い地域の復旧を祈り、強盛に題目を送っております。
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「大悪を(起)これば大善きたる」(1300㌻)――我らが生命に刻んできた御文である。
この妙法の強靭なる力を身に対して、わが東北家族も前進されている。
宮城県東松島市に住む長距離トラック運転手の壮年は、東日本大震災で夫人を亡くされた。
最愛の伴侶を突然失った悲しみ。気持ちの整理はつかない。それでも、逞しく成長する3人の子どもたちの姿に励まされたという。
ある日、壮年は、高校生になった長女に「お母さんとの宝物」を聞いてみた。娘さんは、きっぱりと答えたそうだ。
「小さい頃に、お母さんの膝の上で一緒に題目をあげたこと」
何ものにも壊されない宝。それこそ「心の財」なのだと、壮年はあらためて噛みしめ、わが子を立派に育んでくれた妻への感謝が溢れた。
子どもたちを後継の人材に育て上げ、一緒に戦い抜く。この妻との誓いを断じて果たすのだと、今日も壮年は大型トラックのハンドルを握る。
御書に「法華経は宝の山なり」(1502㌻)と仰せである。一番苦しい時こそ、妙法の功徳は、無量の宝の山の如く積まれていくのだ。
同志の恩に感謝
日蓮大聖人は、若き南条時光に「父母の恩」と共に「一切衆生の恩」を教えられている(1527㌻)。
広布の活動は、この「一切衆生の恩」を知り、報じていくことでもある。
私も根苦楽を分かち合い、正法流布の激戦を共に勝ち越えてくださった草創の同志の御恩は一つ一つ忘れ難い。人生の年輪を重ねるほどに、胸に温かく蘇ってくる。
病を抱えながら奔走する若き私を、無名にして無冠の庶民の父母たちは、真心から案じ、励ましを贈ってくださった。
八月二十四日――わが入信記念の日は「壮年部の日」である。私にとって、入信に導いてくださった師父であられる戸田城聖先生はいうまでもなく、偉大な先輩方に感謝を捧げる日である。
“宗教史上の奇跡”とも讃えられる沖縄創価学会の大発展にあっては、「四天王」と謳われる四人を中心とする壮年たちの「ヌチカジリ(命がけ)」の奮闘があった。
なぜ、あの残酷な戦争を生き抜いて、自分はここにいるのか。愛する沖縄に平和の楽土郷を築き上げるためだ――。
「今まで生きて有りつるは此の事にあはん為なりけり」(1451㌻)との御金言のままに、広布に邁進していかれた。
あまりにも尊い、この学会精神の真髄を、誉れ高き沖縄の同志は見事に受け継いでくれている。
頼もしき友
我ら創価家族には、世界一の太陽の母たちとともに、なんと頼もしい「おやじさん」「おじさん」が光っていることか。
大切な同志のため、宿縁の地域の方々のため、仕事で疲れていても、一軒また一軒と歩き、笑顔と安心を届けてくれる。
とりわけ。支部長、地区部長、ブロック長をはじめ、最前線の壮年リーダーたちが、広宣流布という民衆の安全地帯の拡大をいかに担い、支えてくださっているか。
庶民の文豪・山本周五郎は後輩に呼び掛けた。
「苦悩、困難、悪条件があって、こいつに体当たりをくれて、そうして生きていくところに張り合いがあるんじゃないでしょうか」と。
まさしく、万事において体当たりで苦難と戦い、「信心即生活」「仏法即社会」の道を切り開いているのが、わが壮年部の戦友たちなのである。
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我らが誇り高く掲げたモットーには、「生涯求道の壮年部」「職場で勝利する壮年部」「地域貢献の壮年部」とある。
「現実社会で勝つ!」――これが壮年部の心意気である。
日蓮大聖人が「おみやづかい(仕官)を法華経とをぼしめせ」(1295㌻)と仰せの通り、職場をはじめ自分が活動する場所こそ、仏法実践の主戦場である。
戸田先生は、何より大事なのが「信用」だと、鋭く指導されていた。
それには、自分の為すことに確信を持つことだ。惰性と慢心を拝し、何ものにも揺るがぬ自己を確立していくのだ、と。
アメリカの思想家エマソンは、「正しい努力が成功を修めなかったためしはない」と言った。
真面目な信心を貫いての努力は、全てが人間革命の光となる。その闘いの中で力強さも風格も、そして信用も磨かれ輝いていくことを忘れまい。
人間革命の連帯
SGIの各国・各地域の壮年部も、世界広布新時代の暁鐘を鳴らすが如く、勢いよく活動を展開している。
我らは、目の覚めるような「人間革命」の息吹をもって、平和への連帯を広げていくのだ。
この八月、世界では、アメリカ、カナダ、ニュージーランド、メキシコ、パラグアイ、ボリビア、ベネズエラ、エクアドル、ウルグアイ、フランス、香港、マカオ、フィリピン、タイ、マレーシア、シンガポール、インド等の壮年部が生き高く集った。チリでも勇躍の会合を行う。
あの地この地に林立する民衆の黄金柱は、なんと壮観であることか。
見よ! この創価の大将軍たちの躍進する陣列を! 私は全世界に向かって、こう叫びたい気持ちでいっぱいである。
新生への三段階
私が初訪問して以来、五十周年の節目を迎えたオーストラリアでも、今月、壮年部が記念の総会を開催し、次の五十年へ異体同心で新出発した。
先日・発刊された『平和の哲学と詩心を語る』は、オーストラリア・シドニー平和財団のスチュアート・リース前理事長と私の対談集である。
その中でリース前理事長は、社会的格差等の解決の必要性を訴えた上で、今、苦しんでいる人々が新しい生き方に踏み出し、人生を主体的に歩むための三つの段階を示されている。
第一段階は、あきらめを克服すること。「何をしてもだめ」という心を排することから始めよ、と。
第二段階は、仲間との信頼の構築。共に努力していく同志こそ大切にしなければならない。
第三段階として、自立のための手段や技術を身に付けることである。
前理事長は言われた。
「『小さな勝利』の積み重ねこそが重要であり、一つ一つの段階に到達して、次に進むこと自体が『小さな勝利』であるというのが、私の信念なのです」
眼前の「小さな勝利」を一つ一つ確実につかみ取る執念が次の勝利を生む。いわば“勝利の中の勝利”なのである。
そこで大切な急所は、根本目的を見失わないことだ。我らにおいては、「大願とは法華弘通なり」(736㌻)と仰せの大誓願である。この一点から、仏に等しい「力」と「智慧」が、滾々(こんこん)と湧現するのだ。
広布への誓いに燃え、我らは「常勝の道」を、「誓願の道」「師弟の道」を、朗らかに進むのだ!
◇
今日の「聖教新聞」が私たちの手元に届いているのも、偉大な無冠の友の皆さまのお蔭である。
雨の日も、暑い日も、寒い日も、本当に、本当にありがとう。
八月二十四日は、「聖教新聞創刊原点の日」。
1950年(昭和25年)のこの日、戸田先生は新聞の大きな力への深い洞察から、“学会も近い将来、独自の新聞を創るべきだ、よく考えておいてくれ”と、私に展望を語ってくださった。
先生の事業が窮地に追いやられていく渦中のことであった。その嵐を跳ね返すような師弟の対話から、“人間の機関紙”は生まれたのだ。
全国の読者、配達員、通信員、また新聞長の皆さまをはじめ、全ての関係者の方々と共に、平和と正義の言論紙を携えて前進していきたい。
◇
大聖人は南条時光に、「生生世世に皆恩ある衆生なれば皆仏になれと思ふべきなり」(1521㌻)と仰せになられた。
三世永遠の生命観の上から、縁する人々を誠実に大切にし、「一生成仏」の希望の哲理を語り伝え抜いていくのだ。
壮(さか)んなる力を!
「世界広布新時代 開幕の年」も、はつらつと後半戦をスタートした。
「平和の連帯」拡大月間を架ける青年部を先頭に、婦人部と壮年部が力を合わせ、一段と目覚ましい広布推進の人材の育成を成し遂げていこう!
我ら創価家族は、団結固く、威風も堂々と!
壮んなる
力を出して
共々に
悔いなく生き抜け
この世 雄々しく
(随時、掲載いたします)
6、小説『新・人間革命』第27巻第4章 求道65
谷沢千秋の弘教は、やがて、五十世帯を超えることになる。また、彼女は、学会員に会うと、常にこう言って励ましてきた。
「どんなに厳しい冬でも、必ず春が来るではありませんか! 苦しい日が、いつまでも続くわけがありません」
一九七一年(昭和四十六年)、谷沢一家の営む雑貨店の前の道が整備され、標津から釧路に至る国道二七二号線として全面開通した。交通量が増加し、店の利用客も増えた。翌年、雑貨店から二百メートルほど離れた国道沿いにドライブインを開いた。その店の一切を、千秋が担うことになった。
彼女の夫は、七六年(同五十一年)に、安らかに世を去った。子どもは末子の徳敬のほかに三人おり、それぞれ道東で、教育界や建築業界などで活躍していた。
千秋と徳敬は、二つの店の収入で、生活に窮することはなかった。しかし、徳敬は、過疎のこの地で、このまま、この商売を続けていいのか、迷っていた。店を継ぐ決意自体が、固まってはいなかったのである。
雑貨店の谷沢商店を訪れた山本伸一は、徳敬の心を見通したかのように語っていった。
「人口も少ない別海の地で、商店を経営していくことは難しいかもしれません。
でも、人間の知恵は、力は無限なんです。それを引き出していく根源の力が信心です。広宣流布のためのわが人生であると心を定め、唱題し、創意工夫を重ねていくならば、必ず道は開けます」
そして、伸一は、徳敬の手を、ぎゅっと握り締めて言った。
「どうか、この上春別の、別海の、大長者になってください」
「はい!」
徳敬は、決意のこもった声で答えた。この時、彼は、心にわだかまっていた迷いが、霧が晴れるように消えた思いがした。
伸一は、谷沢一家には、別海の同志のためにも、必ず活路を開き、地域に勝利の実証を示してほしかったのである。
7、社説 新世代の連帯で新時代を先駆 明後31日は「学生部の日」
「慈愛と知恵は一体である」
池田名誉会長は、学生部にこう語った。
――「思いやりがある」ことを英語でthoughtfulという。「考え=thought」が「満ちる=ful」。すなわち、「友を思いやる」心とは、常に友のための「考えに満ちている」こと。片時も忘れず、常に相手を思うこまやかな心に満ちていること。学会は、その知恵によって「人間性の世界」をつくってきた、と。
今月、学生部は全国各地で「夏季研修会」を開催。教学の研鑽と仏法対話に取り組み、慈愛と知恵を錬磨する「行学の二道」に若き心を燃やす。
目標に掲げてきたのは、明後31日の「学生部の日」である。
1962年(昭和37年)8月31日、学生部員の再三の懇請を受けた池田名誉会長(当時・会長)が、男子学生と女子学生の代表を対象に重書「御義口伝」の講義を開始した。これが「学生部の日」の淵源である。
今や学生部員のほとんどが、平成生まれ。しかし、若き英才たちの胸に脈打つ、伝統の先駆の精神は不変である。民衆の幸福のために戦う心温かき知性の人への成長を目指し、徹して学ぶ。勇んで仏法を語る。友を励ます――はつらつと挑戦を続ける新世代の活躍は、時代の希望といってよい。
院生会議のあるメンバーは今春、大学入学から10年を経て、法学博士号を取得した。
彼は大学受験で3年間の浪人時代を経験。大学に入学後も劣等感を拭えずにいた。
だが、学生部の友の励ましで、社会の矛盾に翻弄され苦しむ人たちの幸福のために学ぼうと決意。劣等感を学問探究の原動力に転換することができたという。
人一倍、壁にぶつかり乗り越えてきたからこそ、勉学で悩む後輩に「諦めなければ必ず夢はかなう」と励まさずにはいられない。青春時代の挑戦は、何一つ無駄にならない。日蓮仏法は「活の法門」である。たとえ失敗したとしても、その経験は、その後の人生の糧になる。勝利と福徳の土台となる。
学生部は現在、「世界広布新時代 論文コンテスト」を実施している。現代社会が抱える課題などを教学的観点から論じるものだ。善悪や正邪の境界線が曖昧な時代といわれ、課題も複雑で多岐にわたる。今ほど英知と正義の言論が求められる時はない。
新しい時代は新世代の知性の連帯あってこそ――。英知の宝剣を磨く挑戦に期待したい。
8、今日の発心 経王殿御返事、1124ページ
御書 此の曼荼羅能く能く信ぜさせ給うべし、南無妙法蓮華経は師子吼の如し・いかなる病さはりをなすべきや(経王殿御返事、1124ページ・編569ページ)
通解 この曼荼羅(御本尊)をよくよく信じなさい。南無妙法蓮華経は師子吼のようなものである。どのような病が、障りをなすことができようか。.
【病克服の体験語り広布を拡大】
唱題によって、どんな病にも負けない境涯を築くことができるとの慈愛の励ましです。
社会人になって3年目を迎えたころ、両肺に結核の病巣が見つかり、最低でも2年間の入院・加療が必要との診断を受けました。突然のことに衝撃を受けた私は、すぐさま先輩に相談。先輩は、この御文を通し、「今こそ信心の実証を示す時です。必ず元気になって帰ってきなさい」と、厳しくも温かく励ましてくれました。
家族や同志の激励、池田先生の指導を胸に、徹して唱題し、療養に努めた結果、7カ月で退院。職場に復帰できたのです。信心の偉大な功力を実感しました。
その後、霧島の九州研修道場(現・21世紀自然研修道場)で行われた会合に、役員として参加。その際、先生に2度にわたって激励していただくなど、金の思い出を築くことができました。
師匠と同志の皆さまへの報恩感謝の心を忘れることなく、どこまでも唱題根本に、千葉市特別区の同志と共に、広布拡大にまい進してまいります。
副千葉長 上妻 重之
【社会の情勢】
◆ 15年度概算要求 公共事業費6兆円 地方創生、防災・減災に重点 国交省
◆ 避難の宿泊、公費負担 ストーカー被害者保護へ 警察庁
◆ 都立高9割が採点ミス 過去3年、再調査
◆ エラボ熱 感染2万人突破も WHО
◆ 贈答用IDタグ人気 高齢者の身元証明で活躍