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2014/8/29(金)の聖教

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2014/8/29(金)の聖教


1、インド創価池田女子大学 希望輝く第15回入学式

池田大作SGI会長夫妻がメッセージ
「努力こそ栄光への道」

 インド・チェンナイの創価池田女子大学で20日、第15回入学式が晴れやかに挙行され、来賓や教職員、在学生らが新入生630人の門出を祝福した。これには、同大学の名誉創立者である池田大作SGI(創価学会インタナショナル)会長と名誉学長の香峯子夫人がメッセージを寄せた。
 清新な決意あふれる15期生が、豊かな自然に囲まれた創価池田女子大学の門をくぐった。
 新入生たちを温かく見つめるのは、同大学を創立した高名な教育者、詩人のセトゥ・クマナン議長である。
 「15年前に私たちが描いた一つの夢、それは高い道徳性に貫かれた女性教育の実現にありました。今、その夢が現実になろうとしているのです!」
 同大学の開学は2000年。池田SGI会長の生命尊厳の哲学や、全ての女性の幸福のために行動し続ける姿に深く共感したクマナン議長が、「インドに創価教育の実践の場を」と決意したのが創立の淵源である。開学の際には、クマナン議長の強い要請で、SGI会長が名誉創立者、香峯子夫人が名誉学長に就任している。
 5学科からスタートした同大学は、年々、入学志願者が増加。今や11学部の他に、大学院課程を擁するカレッジへと発展を遂げた。
 学業における目覚ましい成果やスポーツの振興、地域社会への貢献など、同大学に対する各界の評価は高い。中でも特に注目されているのが、卒業生の活躍である。
 1700人を超える同大学の卒業生の多くが、大手企業、行政機関など社会の第一線で輝かしい実証を示している。さらに3割が大学院へ進学し、卒業後、各種の学術機関や研究機関をはじめ、多彩な分野で実力を発揮している。



2、わが友に贈る

 リーダーは
 勇んで最前線へ!
 一人一人と語り合い
 新たな人材の育成を!
 前進の波動を起こせ!



3、名字の言  ストレスに対する精神的回復力、抵抗力――分かりやすくいえば「負けない心」ということだ。

 「『最近明るくなったね。変わったね』と同僚から言われました」。ある男子部員が生き生きと語っていた。飲食業で働く彼は、当初は学会活動に積極的ではなかった。ある時、職場の環境があまりに厳しく、仕事に行けなくなった▼男子部の先輩に誘われ、学会の会合に顔を出すように。同世代の友が、それぞれの悩みに直面しながら、前向きに進む姿に触れ、「つらいのは自分だけじゃない。自分も成長したい」と真剣に活動を始め、仕事への姿勢も変わった▼東日本大震災で「レジリエンス」という言葉が注目された。災害などに対する回復力といった意味だが、心理学の用語としても知られる。ストレスに対する精神的回復力、抵抗力――分かりやすくいえば「負けない心」ということだ。久世浩司氏(ポジティブサイコロジースクール代表)が、このレジリエンスを鍛える技術の一つに「こころの支えとなる『サポーター』をつくる」ことを挙げていた▼「一人で孤独だと、どうしてもネガティブ思考に逆戻りしてしまいます」。だから「損得抜きで『叱咤激励』してくれる『サポーター』」が大切、と(「潮」8月号)▼私たちには“創価家族”という最高のサポーターがいる。本年後半も、困難に負けない挑戦と蘇生のドラマを。(宗)



4、寸鉄

★  諸君の高遠偉大なる理想を想起するのだ―文豪。わが誓いの栄光峰へ挑戦
      ◇
★ インドの池田女子大学で入学式。「会長の哲学胸に価値創造の人生を」議長
      ◇
★ 国際部の日。世界広布の使命の賢者よ!一騎当千の実力と人格で羽ばたけ
      ◇
★ 「悪縁に遇えば迷と成り善縁に遇えば悟と成る」社会に大善の連帯を拡大
      ◇
★ 東日本大震災による転校なお2万人超。子どもは未来。皆で守り励ましを



5、随筆 民衆凱歌の大行進 【11】  創価家族は威風堂々

わが道は誓願の道 師弟の道! 逞しく広布と人生の戦いを勝ち飾れ

  台風や集中豪雨による災害が相次ぐ中、広島、京都、兵庫など、各地の甚大な被害に対し、重ねてお見舞い申し上げます。
  1日も早い地域の復旧を祈り、強盛に題目を送っております。

                                     

 「大悪を(起)これば大善きたる」(1300㌻)――我らが生命に刻んできた御文である。
 この妙法の強靭なる力を身に対して、わが東北家族も前進されている。
  宮城県東松島市に住む長距離トラック運転手の壮年は、東日本大震災で夫人を亡くされた。
 最愛の伴侶を突然失った悲しみ。気持ちの整理はつかない。それでも、逞しく成長する3人の子どもたちの姿に励まされたという。
 ある日、壮年は、高校生になった長女に「お母さんとの宝物」を聞いてみた。娘さんは、きっぱりと答えたそうだ。
  「小さい頃に、お母さんの膝の上で一緒に題目をあげたこと」
 何ものにも壊されない宝。それこそ「心の財」なのだと、壮年はあらためて噛みしめ、わが子を立派に育んでくれた妻への感謝が溢れた。
 子どもたちを後継の人材に育て上げ、一緒に戦い抜く。この妻との誓いを断じて果たすのだと、今日も壮年は大型トラックのハンドルを握る。
 御書に「法華経は宝の山なり」(1502㌻)と仰せである。一番苦しい時こそ、妙法の功徳は、無量の宝の山の如く積まれていくのだ。

同志の恩に感謝

 日蓮大聖人は、若き南条時光に「父母の恩」と共に「一切衆生の恩」を教えられている(1527㌻)。
 広布の活動は、この「一切衆生の恩」を知り、報じていくことでもある。
 私も根苦楽を分かち合い、正法流布の激戦を共に勝ち越えてくださった草創の同志の御恩は一つ一つ忘れ難い。人生の年輪を重ねるほどに、胸に温かく蘇ってくる。
 病を抱えながら奔走する若き私を、無名にして無冠の庶民の父母たちは、真心から案じ、励ましを贈ってくださった。
 八月二十四日――わが入信記念の日は「壮年部の日」である。私にとって、入信に導いてくださった師父であられる戸田城聖先生はいうまでもなく、偉大な先輩方に感謝を捧げる日である。
  “宗教史上の奇跡”とも讃えられる沖縄創価学会の大発展にあっては、「四天王」と謳われる四人を中心とする壮年たちの「ヌチカジリ(命がけ)」の奮闘があった。
  なぜ、あの残酷な戦争を生き抜いて、自分はここにいるのか。愛する沖縄に平和の楽土郷を築き上げるためだ――。
 「今まで生きて有りつるは此の事にあはん為なりけり」(1451㌻)との御金言のままに、広布に邁進していかれた。
 あまりにも尊い、この学会精神の真髄を、誉れ高き沖縄の同志は見事に受け継いでくれている。

頼もしき友

 我ら創価家族には、世界一の太陽の母たちとともに、なんと頼もしい「おやじさん」「おじさん」が光っていることか。
 大切な同志のため、宿縁の地域の方々のため、仕事で疲れていても、一軒また一軒と歩き、笑顔と安心を届けてくれる。
 とりわけ。支部長、地区部長、ブロック長をはじめ、最前線の壮年リーダーたちが、広宣流布という民衆の安全地帯の拡大をいかに担い、支えてくださっているか。
  庶民の文豪・山本周五郎は後輩に呼び掛けた。
 「苦悩、困難、悪条件があって、こいつに体当たりをくれて、そうして生きていくところに張り合いがあるんじゃないでしょうか」と。
  まさしく、万事において体当たりで苦難と戦い、「信心即生活」「仏法即社会」の道を切り開いているのが、わが壮年部の戦友たちなのである。

                                          

 我らが誇り高く掲げたモットーには、「生涯求道の壮年部」「職場で勝利する壮年部」「地域貢献の壮年部」とある。
 「現実社会で勝つ!」――これが壮年部の心意気である。
 日蓮大聖人が「おみやづかい(仕官)を法華経とをぼしめせ」(1295㌻)と仰せの通り、職場をはじめ自分が活動する場所こそ、仏法実践の主戦場である。
 戸田先生は、何より大事なのが「信用」だと、鋭く指導されていた。
 それには、自分の為すことに確信を持つことだ。惰性と慢心を拝し、何ものにも揺るがぬ自己を確立していくのだ、と。
 アメリカの思想家エマソンは、「正しい努力が成功を修めなかったためしはない」と言った。
  真面目な信心を貫いての努力は、全てが人間革命の光となる。その闘いの中で力強さも風格も、そして信用も磨かれ輝いていくことを忘れまい。

人間革命の連帯

 SGIの各国・各地域の壮年部も、世界広布新時代の暁鐘を鳴らすが如く、勢いよく活動を展開している。
  我らは、目の覚めるような「人間革命」の息吹をもって、平和への連帯を広げていくのだ。
 この八月、世界では、アメリカ、カナダ、ニュージーランド、メキシコ、パラグアイ、ボリビア、ベネズエラ、エクアドル、ウルグアイ、フランス、香港、マカオ、フィリピン、タイ、マレーシア、シンガポール、インド等の壮年部が生き高く集った。チリでも勇躍の会合を行う。
  あの地この地に林立する民衆の黄金柱は、なんと壮観であることか。
 見よ! この創価の大将軍たちの躍進する陣列を! 私は全世界に向かって、こう叫びたい気持ちでいっぱいである。

新生への三段階

 私が初訪問して以来、五十周年の節目を迎えたオーストラリアでも、今月、壮年部が記念の総会を開催し、次の五十年へ異体同心で新出発した。
 先日・発刊された『平和の哲学と詩心を語る』は、オーストラリア・シドニー平和財団のスチュアート・リース前理事長と私の対談集である。
  その中でリース前理事長は、社会的格差等の解決の必要性を訴えた上で、今、苦しんでいる人々が新しい生き方に踏み出し、人生を主体的に歩むための三つの段階を示されている。
  第一段階は、あきらめを克服すること。「何をしてもだめ」という心を排することから始めよ、と。
 第二段階は、仲間との信頼の構築。共に努力していく同志こそ大切にしなければならない。
 第三段階として、自立のための手段や技術を身に付けることである。
  前理事長は言われた。
 「『小さな勝利』の積み重ねこそが重要であり、一つ一つの段階に到達して、次に進むこと自体が『小さな勝利』であるというのが、私の信念なのです」
  眼前の「小さな勝利」を一つ一つ確実につかみ取る執念が次の勝利を生む。いわば“勝利の中の勝利”なのである。
 そこで大切な急所は、根本目的を見失わないことだ。我らにおいては、「大願とは法華弘通なり」(736㌻)と仰せの大誓願である。この一点から、仏に等しい「力」と「智慧」が、滾々(こんこん)と湧現するのだ。
 広布への誓いに燃え、我らは「常勝の道」を、「誓願の道」「師弟の道」を、朗らかに進むのだ!

                                        

  今日の「聖教新聞」が私たちの手元に届いているのも、偉大な無冠の友の皆さまのお蔭である。
 雨の日も、暑い日も、寒い日も、本当に、本当にありがとう。
  八月二十四日は、「聖教新聞創刊原点の日」。
 1950年(昭和25年)のこの日、戸田先生は新聞の大きな力への深い洞察から、“学会も近い将来、独自の新聞を創るべきだ、よく考えておいてくれ”と、私に展望を語ってくださった。
 先生の事業が窮地に追いやられていく渦中のことであった。その嵐を跳ね返すような師弟の対話から、“人間の機関紙”は生まれたのだ。
 全国の読者、配達員、通信員、また新聞長の皆さまをはじめ、全ての関係者の方々と共に、平和と正義の言論紙を携えて前進していきたい。

                                        

 大聖人は南条時光に、「生生世世に皆恩ある衆生なれば皆仏になれと思ふべきなり」(1521㌻)と仰せになられた。
 三世永遠の生命観の上から、縁する人々を誠実に大切にし、「一生成仏」の希望の哲理を語り伝え抜いていくのだ。

(さか)んなる力を!

 「世界広布新時代 開幕の年」も、はつらつと後半戦をスタートした。
 「平和の連帯」拡大月間を架ける青年部を先頭に、婦人部と壮年部が力を合わせ、一段と目覚ましい広布推進の人材の育成を成し遂げていこう!
 我ら創価家族は、団結固く、威風も堂々と!

  壮んなる
         力を出して
           共々に
         悔いなく生き抜け
                この世 雄々しく

 (随時、掲載いたします)



6、小説『新・人間革命』第27巻第4章  求道65

  谷沢千秋の弘教は、やがて、五十世帯を超えることになる。また、彼女は、学会員に会うと、常にこう言って励ましてきた。
 「どんなに厳しい冬でも、必ず春が来るではありませんか! 苦しい日が、いつまでも続くわけがありません」
 一九七一年(昭和四十六年)、谷沢一家の営む雑貨店の前の道が整備され、標津から釧路に至る国道二七二号線として全面開通した。交通量が増加し、店の利用客も増えた。翌年、雑貨店から二百メートルほど離れた国道沿いにドライブインを開いた。その店の一切を、千秋が担うことになった。
 彼女の夫は、七六年(同五十一年)に、安らかに世を去った。子どもは末子の徳敬のほかに三人おり、それぞれ道東で、教育界や建築業界などで活躍していた。
 千秋と徳敬は、二つの店の収入で、生活に窮することはなかった。しかし、徳敬は、過疎のこの地で、このまま、この商売を続けていいのか、迷っていた。店を継ぐ決意自体が、固まってはいなかったのである。
 雑貨店の谷沢商店を訪れた山本伸一は、徳敬の心を見通したかのように語っていった。
 「人口も少ない別海の地で、商店を経営していくことは難しいかもしれません。
 でも、人間の知恵は、力は無限なんです。それを引き出していく根源の力が信心です。広宣流布のためのわが人生であると心を定め、唱題し、創意工夫を重ねていくならば、必ず道は開けます」
 そして、伸一は、徳敬の手を、ぎゅっと握り締めて言った。
 「どうか、この上春別の、別海の、大長者になってください」
 「はい!」
 徳敬は、決意のこもった声で答えた。この時、彼は、心にわだかまっていた迷いが、霧が晴れるように消えた思いがした。
 伸一は、谷沢一家には、別海の同志のためにも、必ず活路を開き、地域に勝利の実証を示してほしかったのである。



7、社説  新世代の連帯で新時代を先駆 明後31日は「学生部の日」

  「慈愛と知恵は一体である」
 池田名誉会長は、学生部にこう語った。
 ――「思いやりがある」ことを英語でthoughtfulという。「考え=thought」が「満ちる=ful」。すなわち、「友を思いやる」心とは、常に友のための「考えに満ちている」こと。片時も忘れず、常に相手を思うこまやかな心に満ちていること。学会は、その知恵によって「人間性の世界」をつくってきた、と。
 今月、学生部は全国各地で「夏季研修会」を開催。教学の研鑽と仏法対話に取り組み、慈愛と知恵を錬磨する「行学の二道」に若き心を燃やす。
 目標に掲げてきたのは、明後31日の「学生部の日」である。
 1962年(昭和37年)8月31日、学生部員の再三の懇請を受けた池田名誉会長(当時・会長)が、男子学生と女子学生の代表を対象に重書「御義口伝」の講義を開始した。これが「学生部の日」の淵源である。
 今や学生部員のほとんどが、平成生まれ。しかし、若き英才たちの胸に脈打つ、伝統の先駆の精神は不変である。民衆の幸福のために戦う心温かき知性の人への成長を目指し、徹して学ぶ。勇んで仏法を語る。友を励ます――はつらつと挑戦を続ける新世代の活躍は、時代の希望といってよい。
 院生会議のあるメンバーは今春、大学入学から10年を経て、法学博士号を取得した。
 彼は大学受験で3年間の浪人時代を経験。大学に入学後も劣等感を拭えずにいた。
 だが、学生部の友の励ましで、社会の矛盾に翻弄され苦しむ人たちの幸福のために学ぼうと決意。劣等感を学問探究の原動力に転換することができたという。
 人一倍、壁にぶつかり乗り越えてきたからこそ、勉学で悩む後輩に「諦めなければ必ず夢はかなう」と励まさずにはいられない。青春時代の挑戦は、何一つ無駄にならない。日蓮仏法は「活の法門」である。たとえ失敗したとしても、その経験は、その後の人生の糧になる。勝利と福徳の土台となる。
 学生部は現在、「世界広布新時代 論文コンテスト」を実施している。現代社会が抱える課題などを教学的観点から論じるものだ。善悪や正邪の境界線が曖昧な時代といわれ、課題も複雑で多岐にわたる。今ほど英知と正義の言論が求められる時はない。
 新しい時代は新世代の知性の連帯あってこそ――。英知の宝剣を磨く挑戦に期待したい。



8、今日の発心   経王殿御返事、1124ページ
 

御書 此の曼荼羅能く能く信ぜさせ給うべし、南無妙法蓮華経は師子吼の如し・いかなる病さはりをなすべきや(経王殿御返事、1124ページ・編569ページ)

通解 この曼荼羅(御本尊)をよくよく信じなさい。南無妙法蓮華経は師子吼のようなものである。どのような病が、障りをなすことができようか。. 

【病克服の体験語り広布を拡大】

 唱題によって、どんな病にも負けない境涯を築くことができるとの慈愛の励ましです。

 社会人になって3年目を迎えたころ、両肺に結核の病巣が見つかり、最低でも2年間の入院・加療が必要との診断を受けました。突然のことに衝撃を受けた私は、すぐさま先輩に相談。先輩は、この御文を通し、「今こそ信心の実証を示す時です。必ず元気になって帰ってきなさい」と、厳しくも温かく励ましてくれました。
 家族や同志の激励、池田先生の指導を胸に、徹して唱題し、療養に努めた結果、7カ月で退院。職場に復帰できたのです。信心の偉大な功力を実感しました。
 その後、霧島の九州研修道場(現・21世紀自然研修道場)で行われた会合に、役員として参加。その際、先生に2度にわたって激励していただくなど、金の思い出を築くことができました。
 師匠と同志の皆さまへの報恩感謝の心を忘れることなく、どこまでも唱題根本に、千葉市特別区の同志と共に、広布拡大にまい進してまいります。
副千葉長 上妻 重之



【社会の情勢】
 

◆ 15年度概算要求 公共事業費6兆円 地方創生、防災・減災に重点  国交省
◆  避難の宿泊、公費負担 ストーカー被害者保護へ 警察庁
◆ 都立高9割が採点ミス 過去3年、再調査
◆  エラボ熱  感染2万人突破も WHО
◆ 贈答用IDタグ人気 高齢者の身元証明で活躍


2014/8/30(土)の聖教

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2014/8/30(土)の聖教


1、創価大学で夏季講座

  創価大学の第41回「夏季大学講座」が29日、東京・八王子市の同大学キャンパスで始まった。
 「人間教育の思潮――デューイ・牧口・創立者」(文学部・杉山由紀男教授)では、三者に共通する教育理念をめぐり活発な議論が。受講者からは「〝実体験を通して、人間性を養う〟という創立者の教育観と実践に感銘を受けました」等の感想があった。
 「健康長寿を目指して、豊かな老いを生きるために」(看護学部・奥山みき子准教授)では、高齢者の経験と知恵を地域活性化に生かす事例等を学んだ。
 あす31日まで。期間中、多彩な50講座が開講される。



2、大阪・サンパウロ姉妹都市提携45周年の記念行事 ブラジル音楽隊・鼓笛隊が出演

  大阪とブラジル・サンパウロ市の姉妹都市提携45周年を記念する演奏会が17日、サンパウロ市のブラジル日本文化福祉協会・小講堂で行われた。
 これにはブラジルSGIのタイヨウ音楽隊とノーヴァ・エラ鼓笛隊が出演。日本から来伯した「大阪ジュニアバンド」(小田公裕会長)と共に、両国の楽曲を披露し合う〝友情のステージ〟を繰り広げた。
 同バンドは1979年に「日中友好大阪市子ども文化使節団」として誕生した、小・中学生で構成される金管バンドとバトントワリングの音楽団。これまで中国をはじめアメリカ、ロシア、オーストラリアなどで親善演奏を行ってきた〝小さな民間大使〟である。
 彼らはこの日に向けて、約1年前から練習を重ねてきたという。〝ブラジルの皆さんに喜んでもらえるかな〟――少し緊張した面持ちで楽器を構え、日本とブラジルの両国歌を演奏した。
 すると、見守っていたブラジルの音楽隊・鼓笛隊をはじめ、聴衆が総立ちとなって「マラビリョーゾ!(素晴らしい!)」「ピケ! ピケ!」と大喝采を送る。予想以上の盛り上がりに驚き、目を丸くしたり、はにかんだりする子どもたち。
 続いて「お返しに」と、音楽隊・鼓笛隊が壮麗な演奏を披露。アンコールでは音楽隊・鼓笛隊とジュニアバンドが同じ舞台に立ち、日本の童謡「ふるさと」を共に奏でた。
 「音楽隊・鼓笛隊の人たちと一緒に演奏して感動しました。皆さんが、曲に込められたメッセージを深く理解され、心を込めて奏でているのが伝わってきたからです」。そう瞳を輝かせたのは、ジュニアバンドの高橋裕稀さん(中学2年)だ。
 定金実季さん(同3年)も「音楽隊・鼓笛隊の演奏がとても上手でした。私の目標にしたい」と。中村友春君(同)は「演奏を通じて、ここまで心が一つになれるなんて……。音楽に国境はないと実感しました」と感激の面持ちで語った。
 19日にはサンパウロ市議会議場で慶祝議会が開催され、ここでも日伯の両団体が演奏を披露。席上、市議会からブラジルSGIに模範の文化貢献をたたえて感謝状が贈られた。



3、広島の土砂災害の現場へ 友に勇気を安心を!

  広島市内で起きた大規模な土砂災害は、きょうで発生から11日目を迎えた。新たな住居の確保や被災者の心のケアなど、対応すべき課題はあまりに多い。
 雨が降った29日、岩崎中国婦人部長らは安佐南区を訪れ、被災した同志を励ました。
 「きょうまで、目の前のことをやるだけで精いっぱいでした」と語ったのは、同区八木の高原泉さんである。
 20日未明、ゴォーという音に異常を感じ、窓を開けると、自宅のすぐ前を大量の土砂と岩が流れていた。とても家を出られる状況ではない。恐怖と不安の中で濁流が落ち着くのを待ち、同日午前に家族で近くの小学校へ避難したという。
 ――岩崎婦人部長が手を取って励ますと、高原さんは目頭を押さえた。「立ち上がらんといけんね。同志の皆さんと力を合わせて頑張ります」



4、ノルウェーで国際セミナー SGI代表が発表 日中関係をめぐり

  オスロ国際平和研究所とノルウェー平和協会の共催による国際セミナー「日中関係――緊張緩和への道」が26日、オスロ市内の同研究所で行われた。これにはSGIが招聘を受け、代表が出席した。
 オスロ国際平和研究所は1959年に設立された研究機関で、SGIとは長年にわたる交流がある。一方、共催団体のノルウェー平和協会は、1885年に誕生した同国最古の平和団体として有名なNGO(非政府組織)。代表のアレクサンダー・ハラン氏は、池田大作SGI会長の思想に深い共感を寄せてきた。
 セミナーでは、オスロ国際平和研究所研究教授のスタイン・トネソン博士と、創価学会平和委員会の河合事務局長が発表した。
 河合事務局長は「民間外交を通じた日中国交回復に関する経験」と題し、SGI会長の「日中国交正常化提言」(1968年)をめぐる時代状況や、同提言がその後の両国関係に果たした役割に言及。北京大学でのSGI会長の講演を紹介し、文化や教育といった民間レベルの交流こそ、万代の友好を支えるものであるとの同会長の信念と事績を語った。
 参加者からは「文化・教育・青年の分野における交流というSGI会長の着眼点と、SGIの取り組みは非常に啓発的です」などの声が寄せられた。



5、わが友に贈る

 昼夜の温度差が
 激しい時期だ。
 寝冷えなどに注意し
 賢明な体調管理を!
 健康第一で進め!



6、名字の言  「今は言い切れます。頭の良しあしは『能力の差』ではなく『努力の差』です」

  未来部恒例のコンクール(作文、絵画、読書感想文)の締め切りは、あす31日。8月最後の週末、追い込みをかける子どもたちも少なくないだろう▼先日、小学生が対象の作文コンクール教室に参加した。教員経験者がタイトルのつけ方、文章の構成方法などを教えると、子どもたちが一心不乱に原稿用紙に向かう。「あれだけ言っても1行も書かなかった子が……」とほほ笑む親御さん。やる気にさせる環境づくりが大切と感じた▼難関の国家試験に合格した大学4年生が言っていた。彼は大学入学後、成績優秀者と自分とを比べ、落ち込んでばかりいたが、ある時から人と比べるのをやめた。目の前の課題に懸命に取り組んだ。アルバイトも禁止されるぐらい猛勉強を求める大学だった。「今は言い切れます。頭の良しあしは『能力の差』ではなく『努力の差』です」▼池田名誉会長が、戸田第2代会長に、頭の良しあしについて聞いたことがある。恩師は紙にサッと一本の線を引き、「この線の上と下くらいの差しかないよ」。頭脳の潜在力に、違いは、ほとんどない。どのくらい「努力」をしたかで決まることを教えたのだ▼誰もが無限の可能性を持つ。だが、可能性を開くには努力が必要。生涯、努力の人に。努力の人を育てる人に。(川)



7、寸鉄

★  各地で座談会たけなわ。さあ実りの秋。触発の集いから全員が友情対話へ
      ◇
★ 人材育成の柱は真心の個人指導に。「よく聞き」「讃える」励ましの名手たれ
      ◇
★ 誓いこそ前進への秘訣―偉人。目標は高く!広布の歩みと共に人生を開け
      ◇
★ 携帯の利用時間長い子は試験で低正解率と。何事も依存は悪。親子で賢く
      ◇
★ 防災週間が開始。根本は自助の心。避難経路の確認等「いざ」の備え確かに



8、響き合う魂 SGI会長の対話録 第46回 国際宗教社会学会 初代会長 ブライアン・ウィルソン博士  

慈悲の精神の回復をSGIの青年はなし得る

   1997年10月。ブライアン・ウィルソン博士は、創価大学の教壇に立っていた。
 新宗教運動の実証的研究で、世界的権威。英国オックスフォード大学の名誉教授。国際宗教社会学会の初代会長を務めた、欧州を代表する知性である。
 博士は翌11月まで8週間、創大の客員教授として「21世紀文明論」の講義などを担当した。
  その第1回である。
 冒頭、博士は語った。
 「私の人生で、最も挑戦的で興奮した経験は、日本を訪れた1978年にはじまりました」
  博士が目を輝かせて述懐したのは、池田SGI会長との出会いである。78年12月25日、場所は東京の聖教新聞本社だった。
 この日本滞在で、博士は各地の創価学会の会館を訪れ、会員と交流した。創価大学、創価学園にも足を運んだ。
 約1か月後の79年1月20日、イギリスへ帰る直前、再びSGI会長のもとを訪れた。「生きた宗教団体として、真剣に文化・平和に尽くしている一端をうかがい知ることができました」
 SGI会長は「学会への御意見があれば、忌憚なく寄せてください。健全な発展のため、謙虚に耳を傾けていきます」と。
 「そうした発言自体、宗教者として実に進歩的なものです」と博士。
 この2度の出会いの際、対談の継続が合意され、84年にイギリス、85年に日本で、対談集『社会と宗教』が発刊された。

                                       

 宗教研究者に必要な資質は何か。博士はそれを、「共感的でタッチメント(共感しながら距離をとる)」と呼んだ。
 信仰者に寄り添い、共感する。その上で、研究としての客観性を保つ、ということである。
 例えば、研究対象に深く関与することは、その団体の宣伝に手を貸すと取られる危険がある。だが、SGI会長との対談は、そうした懸念をしのぐ知的興奮を、博士にもたらしたようだった。
 「私たちが、自由な知的討論に徹するという価値を分かち合っていることは明らかであろう。そうした価値を重んじる精神は、私たちのこの対話のなかに具体的に見られるはずである」(連盟による「序文」から)
 対談は、往復書簡が中心となったが、その間、東京、ウィーンで出会いを重ねた。対談集の発刊後も、親交は続いた。
 89年5月31日、オックスフォード大学を17年ぶりに訪れ、ボードリアン図書館の「終身名誉館友」の顕彰を受けたSGI会長。この訪問にもウィルソン博士は、同大学の教授として、祝福に駆け付けている。
  さらに博士は、ベルギー・ルーベン大学のカール・ドブラーレ教授と共に、イギリスSGIの発展を考察した『タイム・トゥ・チャント』を出版した。94年のことである。
 SGIのメンバーは、信仰の深まりとともに、組織における親しい友人も増えるが、同時に、組織外の友人との交流にも積極的であること。
 メンバーの多くが、自立した個人として、社会の多様な分野で活躍していること。
  芸術・文化や教育の価値を重んじ、それらを真剣に推進していること――。
  こうした点を挙げ、SGIは、他の宗教運動に見られる全体主義的傾向とは反対に、寛容の精神に満ちた、開かれた宗教であると、高く評価している。
  いわゆる「宗門問題」の本質も、博士は的確に見抜いた。
  「創価学会の国際社会・文化に対する広い理解と貢献に対して、宗門は、閉じられた宗教的カースト性に内在する醜い偏狭さをもって反応した」
  「これまでの創価学会の努力がなかったならば、日蓮正宗は海外では無名の宗派のままであったであろうし、日本の国内でさえもその存在意義はおぼつかなかったであろう。  創価学会の運動が、仏教を人生肯定の宗教として現代に蘇らせ、日本の葬式仏教から救ったのである」

                                    

  博士とSGI会長の最後の語らいは、97年11月10日、八王子市の東京牧口記念会館。博士が、創価大学の客員教授として教えているさなかだった。
 創立者として、心からの感謝を述べるSGI会長。
 博士は「創大生の皆さんは実に熱心です。勤勉で、青年らしく、さわやかに感じます」と。
 8週間の滞在中、週2回の講義とゼミのほか、研究室を開放して学生と語り合った。
 「ミスター」「ミス」と、敬称をつけて、さらには一人一人を、名前で呼んだ。一生懸命に覚えたのだ。
 深遠な学理を前に、人は謙虚であるべきだ。そこに教師と学生の区別はない――この学究の精神を、身をもって教えた。
 創大での日々を「学者としての人生の中で、最も豊かで最高の価値あるものとなった」とまで博士は語った。「学生たち自身が、池田会長の造詣の深い信条の中に見られる哲学、諸目的の生きた証拠なのです」と。
 博士は、SGIの青年に、未来の光を見ていた。その言葉は、遺言のように響いてくる。
 「池田会長が、青年の育成に自身を捧げ、全魂を注いでおられることは、本当に賞讃されるべきことです」
 「SGIの青年が、個人間、また国家間に『慈悲』の精神を回復させるうえで、大きな貢献を成し得ることは疑いない。いや、もうすでになしつつあると私は思います」



9、小説『新・人間革命』第27巻第4章  求道66

 谷沢徳敬は、山本伸一に語った。
 「母は、山本先生をわが家にお迎えするのだと言って、前々から準備し、祈り続けておりました。二階にお上がりください」
 徳敬は、伸一を、座談会などの会場として提供している二階へ案内した。仏壇の前には、真新しい紫色の座布団が置かれていた。
 「母が、『先生に使っていただくのだ』と言って、縫ったものです」
 老いた母親が、真心を込め、目をしばたたかせながら、一針一針縫い上げてくれたのであろう。伸一は胸が熱くなった。
 彼は、徳敬に言った。
 「では、一緒にお題目を三唱しましょう。真心にお応えするために、この座布団を使わせていただきます」
 伸一は、感謝の思いを込め、谷沢一家の繁栄を願い、題目を唱えた。
 千秋は、伸一を迎えることを思い描いて、部屋の畳替えもし、湯飲み茶碗等も用意していたという。
 彼女は、伸一とは、会ったこともない。しかし、心のなかには、常に、信心の師としての伸一がいた。よく、「もっと、もっと、山本先生のお心を知る自分になりたい」と語り、日々、真剣に唱題を重ねてきた。そして、〝今日も弟子らしく戦い抜きました〟と、心の師に、胸を張って報告できる自分であろうとしてきた。
 日蓮大聖人は、「若し己心の外に法ありと思はば全く妙法にあらず」(御書三八三㌻)と仰せである。師もまた、厳として己心にいてこそ仏法である。師弟の絆の強さは、物理的な距離によって決まるのではない。己心に師が常住していてこそ、最強の絆で結ばれた弟子であり、そこに師弟不二の大道があるのだ。
 伸一は、谷沢千秋の真心を実感しながら、「ありがたいね。本当にありがたいね」と、何度も口にした。
 徳敬は、二階の窓を開け、指をさした。
 「あそこの建物が、ドライブインです。すべて母が、元気に取り仕切っています」



10、9月度男子部「御書学習会」研鑽のために 四条金吾殿御返事 「法華経の兵法」で挑め
 (作業中)



【社会の情勢】
 

◆ 「子どもの貧困】解消へ  進学サポートなど大綱決定 政府
◆  上水道使い水力発電 低コスト装置開発 環境省方針
◆ 概算要求 過去最大101兆円 少子化や成長戦略など 15年度予算
◆  消費者物価3・3%上昇 7月
◆ 消費支出4カ月連続減 増税反動、天候不順が影響

2014/8/31(日)の聖教

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2014/8/31(日)の聖教


1、池田名誉会長 光の言葉 幸福の曲 師弟の生命は永遠に若い

  空には、鳥の飛ぶ道がある。
 海には、魚の泳ぐ道がある。
 人には、人の歩む道がある。
 人間が、最も人間らしく、
 価値ある人生を歩み、
 向上していくための道が、
 「師弟の道」である。

   * * *

  人間だけが
 師弟をもつことができる。
  師弟の道によって
 自分を高めていける。
 ここに人間の究極がある。
  後継の青年たちに、
  伝え遺せる限り
 私のもっているものを
 すべて伝えたい。
 一切の後事を託したい。
 その私の心を、
 弟子たる君たちは
 深く知ってほしいのだ。

   * * *

  若き日に人生の師に巡り合い、
 真実の人間の練磨を
 受けることは
 青春の最高の誉れである。
 この人生の真髄がわかれば、
 富や名声などの飾りに
 惑わされることもないし
 何ものをも恐れることはない。

   * * *

  真剣勝負の出会いは
 人の心を変え、生命を変える。
 さらに地域を変え、社会を変える。
  世界をも大きく変えていく。

   * * *

  師匠と近くいるから
 偉いのではない。
 師匠の「心」を身に体して、
  現実の上に
 実現していく人が偉い。
 どんな場所であれ
 その自覚があれば、
 立派な弟子の戦いはできる。
 「心」が大事である。
 

   * * *

  正しき師匠を求め
 師の心に応えんとする
 弟子の一念にこそ、
 前進の勝利の本因が刻まれる。
  師弟に生き抜く生命は
 永遠に若い。
 その人が
 永遠の青年なのだ。

 高原の青空はひときわ青く、緑がまぶしい。湧き上がる雲の中から、浅間山の頂が顔を出した。
今月、長野研修道場を訪れた池田名誉会長が、その一瞬をカメラに収めた。
 長野と浅間山――戸田第2代会長との、忘れ得ぬ思い出が詰まった場所である。1957年(昭和32年)8月、最後の夏を、共に長野で過ごした。そして、群馬にまたがる浅間山の溶岩跡「鬼押出し」へ同道し、広布のロマンを語り合った。
 8月は恩師と巡り合い、無上の「師弟不二の旅」を開始した月である。8月24日は、名誉会長の入信記念日。44年(昭和22年)の夏、恩師と出会って10日後の、19歳の決断だった。
  “私の心には、常に戸田先生がおられる。今でも、毎日、対話している。心に、この原点があるから何も迷わない”と名誉会長。
 心に師弟という光がある限り、青春は不滅である。その人生は、幸福の曲に包まれている。



2、台湾・花蓮県から感謝状 池田大作SGI会長の文化貢献讃

  台湾東部の花蓮県(傅こんき県長)から池田大作SGI(創価学会インタナショナル)会長に対し、文化振興への貢献を讃える「感謝状」が贈られた。
 太平洋に面し、山岳や渓流の美しい景観が広がる花蓮県。同県ではこれまで、台湾SGIと協力し、台湾の芸術家の作品展を数多く開催してきた。
 授与式は7月15日、同県の石雕博物館で、同県と台湾SGIが主催する「フォルモサ(台湾)を照らして――林慶雲・林磐聳の父子展」の開幕式の席上、挙行された。
 林慶雲氏は第2次世界大戦後に活躍した台湾随一の写真家で、その子息・林磐聳氏は国際的に著名なデザイナー。同展は、台湾で育まれた芸術文化の粋を伝える催しとして、注目されている。
 授与式には、林磐聳氏はじめ、同県の徐榛蔚県長夫人、楊文値県議長、花蓮市の田智宣市長らが列席。徐夫人から台湾SGIの張勝利副理事長に感謝状が託されると、盛大な拍手が起こった。
 徐夫人は「これからもSGIの皆さまと共に、教育・文化を促進し、平和社会の建設に力を尽くしたい」と語った。



3、きょう8・31「学生部の日」 首都圏教学研修会を開催

 きょう31日は「学生部の日」。普賢の知性を磨く学生部が30日、首都圏夏季教学研修会を開催した(写真、神奈川文化会館)。
 田中翔さん(目白大学3年)が活動報告。泉本学生部書記長の後、巴学生部長が社会に希望を送る対話拡大をと呼び掛けた。
 森中教学部長の担当で「開目抄」を研鑽。日蓮大聖人の不惜身命の御生涯を学び、「悪を滅するとは」「諸天を揺り動かす祈りの姿勢とは」など活発な質疑応答が行われた。大場SGI理事長、福田男子部総合教学部長らが講義した。



4、わが友に贈る

 朝に勝つことから
 価値ある一日の出発を!
 小さくとも
 その積み重ねが
 人間革命の基盤となる。



5、名字の言   自身の食料すらままならない時代に、その困難をも乗り越える力を与えたのが「歌」だった

  音楽が盛んな街・沖縄市に、今月、開館した沖縄市音楽資料館「おんがく村」。琉球民謡やロックなどのレコードやポスター等が展示されている▼会場で、昭和初期の貧しかった時代の中で生まれた「汗水節」を聴いた。働く喜びなどを歌い、人々を励まし続けたこの歌は、戦後は「戦争から平和への変革の中でも重要な役目を果たした」と識者が評価するように、復興への大きな“力”になったという▼歌詞に「公衆の為も 我が為ゆと思て 百勇みいさで 尽しみしょり」(社会のためは自分のためだと思って、積極的に尽くしましょう)とある(JASRAC出1411571―401)。自身の食料すらままならない時代に、社会に尽くすことは並大抵ではない。だが、その困難をも乗り越える力を与えたのが「歌」だった▼学会には「沖縄健児の歌」がある。池田名誉会長の第3代会長就任の年(1960年)に誕生し、9月で54年。「命をかけて ひと筋に」との歌詞と共に歩んできたのが、沖縄の同志だ。名誉会長は「私は『沖縄健児の歌』が大好きである」と述べ、この歌は“沖縄の魂”と語る。同じ9月は、沖縄広布60周年とも重なる▼歌は勇気を送り、前進への士気を鼓舞する。歌声と共に、地域貢献の使命に立ち上がろう。(碧)



6、寸鉄

★  学会の世界的な生命変革運動こそ恒久平和への道―博士。人間勝利の連帯
      ◇
★ きょう「学生部の日」。民衆厳護の使命の友よ!智勇の剣で新時代を開け
      ◇
★ 「仏の使いは、仏と同じ力を発揮できる」恩師。自信満々と対話に挑戦!
      ◇
★ 「一日の命は三千界の財にもすぎて候」と蓮祖。広布に生きる功徳は絶大
      ◇
★ 土砂災害危険地域、即座に公表へ―政府。人命優先へ迅速に。総力挙げよ



7、信じ抜く 教育本部が開く未来 第6回 人生の根を張る保育 

きょうも 子どもの心に “よき種”を
    

  どこに連れていかれるのだろう。
 保育園に着いた途端、「いいから目をつぶって!」と子どもたちに言われ、取材用のカメラを首からぶら下げたまま、あたふたと歩き出す。右手を男の子、左手を女の子に取られ、「早く早く!」とエスコートされながら――。
  2、3分ほど歩いただろうか。「もういいよ!」。合図を受けてゆっくりとまぶたを開く。目の前に広がっていたのは――大きな森だった。ここは仙台駅から車で15分ほどの市街地のはずなのに?
 「子どもたちは“トトロの森”って呼んでるんですよ」。曳地和子さん(総宮城副教育部長)がほほ笑んだ。「ますえの森どうわほいくえん」の園長先生だ。昨日まで降った雨のせいか、時折、木の葉から冷たい滴が落ちてくる。なんだか本当に傘を差したトトロに出会えそう。
 傾斜を使ってかけっこを始める男の子。転ぼうが泥んこになろうがお構いなし。女の子は花びらをすり潰して爪に塗り、「マニキュア!」とうっとりしたり。木登りも虫を手で触るのも、みんな慣れっこだ。
 あの子もこの子も、誰もがきらきらと輝いている訳を知りたい。

最高の環境求め

  「最高の教育環境を提供しようという一点を貫いてきたつもりです」
 曳地さんは40年間の教育者人生を、そう振り返る。
 1974年に宮城の大学を卒業後、幼稚園教諭に。まぶしいほどに輝く子どもたちに囲まれる毎日。「世の中に、こんな楽しい仕事があったのか」。その魅力の虜になった。
  一方で憂慮もあった。女性の社会進出が進み、働くママたちの「子どもを預けたい」とのニーズに応えるため、認可外保育施設が次々に誕生していた頃。だが一部の心ない事業者による子供への虐待や、営利を追求して人員不足のまま保育を行っていた施設での事故が相次いでいた。報じる新聞を開くたび、怒りが込み上げ、ため息をつく。
 だから76年に、札幌創価幼稚園の開園を伝える聖教新聞を手に取った時は「胸が震えました」。
 教育は子供の幸福のためにある――この創価教育の理念を実現する幼稚園が北海道に実現したのだ。
 「私も東北の地で、その理念を形にしたい」
 曳地さんは自らの保育園を立ち上げることを決めた。この時、25歳。無謀とさえ思える青年教育者の挑戦。「でも子供の笑顔のためなら」。貯金を崩し、ローンを組み、仙台市内のマンションの1階に保育所を開設したのは78年10月。庭には砂場やブランコ、滑り台もある。園児は6人、職員は2人。東北にささやかな幼児教育の城が誕生した。

心を広げ続ける

 環境が全て整っていたわけではない。だが「子どもにとって最大の教育環境は教師自身である」――人生の師匠から学んだこの指針を胸に、曳地さんは全力で保育に尽くした。
 祈り続けたのは「自分の心の世界を広げること」。たとえここがマンションの小さな一室であろうとも。自らの境涯を広げた分だけ子どもたちの世界もまた、無限に広がるのだから。
 それは具体的な知恵となり、行動となって表れる。
  地域の夏祭りで園児たちがみこしを担いだり、勤労感謝の日には0歳児から年長児の全員で「手作りカレンダー」を近隣の方々にプレゼントしたり、収穫祭では子どもたちが仮想して街を練り歩いたり。
  保護者も喜んで協力してくれた。地元の“おじちゃん・おばちゃんたち”も、園児の顔と名前を覚えてくれた。自然に子どもたちもすすんで「こんにちは!」と挨拶するようになる。
 教育は「教育」であり、「共育」である。「協」は「3つの力を足す(+)」とも読める。保育園と家庭と地域と。その3つが互いに力を合わせていく。それでこそ、子どもを心豊かに育てることもできよう。
 とはいえ時代の流れか。2007年、保育園を抱えるマンションの住人から訴えがあった。「子どもの遊び声がうるさい!」と。もちろん、これまでも十二分に配慮してきたのだが・・・住民それそれ事情がある。当然といえは同然かもしれない――その日から、園児たちの遊び声が消えた。
 普通であれば諦めてしまうところ。だが曳地さんの場合は「それなら、子どもたちが伸び伸びと遊べる保育園をつくればいい。もう一度!」。祈った。今まで以上に、真剣に。それが創価の教育者として「子どものため、自分の心を広げ続ける」戦いでもあった。
 そして――祈っていた通りの、念願の土地が手に入った。2009年11月、新園舎へ移転。冒頭に紹介した“トトロの森”に抱かれた保育園が、それである。
 

ママとの関わり

  教育者の心の広がりは、保護者にまで波及する。
 曳地さんには忘れられない思い出がある。シゲル君(仮名)のママの話だ。
  シゲル君は毎日、定められた「預かり時間」の午後6時を1、2時間超える“延長保育”。ママも当然、仕事があり、迎えに駆け付けるのは大変である。
 だが懇談してみると、どうやら「わが子をかわいく思えない」らしい。仕事が休みのはずの土曜日さえ、シゲル君を保育園に預けてくる。何らかの理由で、心の余裕をなくしていたのかもしれない。
  よき教育には、親の愛情が重要だ。心にゆとりを持つために、もちろん休みも必要であろう。
ママやパパの仕事が多忙なら、できるかぎりサポートしてあげたい――それが多くの保育園の先生方の真情である。
  一方で園児は、自分の親の“愛情の大小”を鋭敏に感じ取る。仮に親が保育園を“都合よく預けられるサービス”として捉え、子どもそっちのけで自分のことを優先したならば――。
 シゲル君は荒れた。友だちに手をあげ、悪口を言い、皆から嫌われてしまう。家でも言うことを聞かないようで「うちの子は・・・」とママもうんざりした様子。
 「欠点だけの子なんて絶対いない」。曳地さんはそう信じ、祈り続けた。担任に相談すると、シゲル君は絵を描いたり、面白い遊びを考えるのが得意らしい。
 「それだわ」。シゲル君が園内で見せる“いい所”を、担任が毎日、ママに伝えるよう心掛けた。勝負は迎えのタイミングの数分間だ。
  最初は面倒くさそうに聞いていたママも「え? シゲルに、そんな所が?」と表情に変化が表れ始める。
  家庭と保育園で、子どもは違った顔を見せるもの。その上で“園での頑張り”を親にも知ってもらい、褒めてもらえれば、たまらなくうれしい。自信もつく。
  ママの迎えが午後6時になった日があった。朝から「きょう、ママの“早迎え”なんだ!」と、友達に自慢して歩くシゲル君の姿が。担任が、それを見逃すはずがない。迎えに来たママに伝えると、感じるものがあったのだろう。シゲル君をぎゅっと抱きしめ、手をつないで帰った。以来、迎えの時間は早くなった。
 シゲル君も、いろいろなことに挑戦するようになった。サッカーを始め、卒園式には「プロサッカー選手になる!」と宣言。小学校に入っても、得意の絵を生かしていくつもの絵画展で入賞したり、少年サッカークラブで活躍したという。

「お帰りなさい」

 ささやかな幼児教育の城としてスタートした保育園にも、卒園生の集い「どわっちの会」が発足するまでになった。2009年には同窓会を開き、全国から80人の笑顔が集まった。
 「教育の道を貫いてきてよかった」。一つの満足感を抱きながら、曳地さんが還暦を迎えようとしていた2011年3月11日――東日本大震災が起きた。
 園舎の被害は免れたものの、仙台市泉区の曳地さんの自宅は地盤沈下で全壊。約2カ月間、園に泊まり込みながら、子どもたちの心のケアと保護者のサポートを最優先に保育を続けた。
  嵐の中でも、うれしかったことがある。高校生や大学生になった卒園生たちが「自分たちに何かできることはないか」と真っ先に駆け付けてくれたのだ。
  「ありがとう・・・それと『お帰りなさい』だね」。曳地さんは涙を流し、昔よりも大きくなったその手を握った。
  照れくさそうな卒園生。「だって、私が保育園に通っていた頃、困ったことがあった時に、曳地先生だって助けてくれたじゃん」
  もう一つ、うれしかったことがある。昨年、卒園生が保育士として曳地さんの園に就職したことだ。
 「保育園への恩返しために」と。さらに「卒園した時に頂いた色紙も、とってあるんですよ」とも。
 曳地さんは、胸がいっぱいになった。開園以来、毎年、卒園生一人一人に贈り続けてきた記念の色紙。自身が座右の銘ともしてきた師匠の言葉「よき種は、良き苗となり、よき花が咲こう」と綴った色紙。大切にしてくれていたんだ・・・。
  保育園には、仙台の沿岸部に押し寄せた津波で家や保育園を失った子どもたちも転園してきた。ショックのあまり、元気がなかったり、あまり言葉を発しなくなった子もいる。
 そうした園児たちも、先生たちとの温かな触れ合いの中で、“トトロの森”で友だちと一緒に遊んだりする中で、少しずつ、笑顔を取り戻し始めている。
 そうだ。私たちにはまだやることがある――曳地さんの挑戦の心は広がり続ける。
 「花はその主の心の色に咲く」。草木を育ててくれた人の心根を反映させて花を咲かせるという。
 ゆえに、きょうもまた、子どもたちの心に“よき種”を――と。



8、社説 あす、防災の日 「自助」「共助」の備えを万全に

  今夏、豪雨に伴う広島の土砂被害では多くの犠牲者が出た。九州、近畿、北海道、関東北部などでは、豪雨や激しい落雷に加え、震度3を超える地震が各地で発生した。また、首都直下地震や南海トラフ地震の発生が予測され、26日には日本海の地震津波想定が発表された。身近に迫る災害に対し、自身の“防災力”を高めていきたい。
 千葉県内で、築62年の木造家屋に住む方から話を聞いた。先ごろ耐震診断を行ったところ、「平屋なので倒壊の危険性は低く、数年は居住可能」との結果だったが、一方で「屋根の瓦が重すぎる」「柱の一部が傷んでいる」とも指摘され、耐震強化用の修繕を勧められたという。
 住人にとって、まずはひと安心だが、自室内や家周辺の防災対策、避難場所の確認、地域全体の取り組み……と、いろいろ考えさせられた。細かな点では、家具や電化製品等の固定、ガラス窓の飛散防止など、面倒にすら思うことも多いが、その油断が“最大の敵”であることを忘れてはなるまい。
 煩わしさを軽減するには、例えば、公明党が2年前に作成した防災ブックレット(党ホームページ「日本再建JP」に掲載)を使うのも、一つの方法だ。そこには、持病や薬などを記載する「災害時安心シート」、自宅での備蓄品等が分かりやすくまとめられ、チェックシートも付けられている。
 広島の土砂被害では、夜中に豪雨が襲い、避難指示の前に土石流が発生した。「海や河川が近辺にある」「背後に山がある」といった、居住地域の特徴を理解した上で、災害対策を入念にしておきたい。地域ごとに、防災チェックリストなどを作成している自治体もある。まずは一度、目を通そう。その際には、家族で一緒に見て、避難経路や避難先、緊急連絡の方法などについて確認し合うようにも努めたい。
 大災害の時には、道路やライフラインが寸断される可能性も高く、すぐに「公助」を得ることは難しい。孤立すれば、最低3日間は生き延びられるだけの備蓄が必要だという。「自助」「共助」の備えを、しっかり整えることが何より重要だ。
 あす9月1日は「防災の日」。30日から始まった防災週間中には、各地で防災訓練などが行われる。積極的に参加して防災力の向上を図るとともに、地域全体の力で安全の確保に取り組もう。災害から尊い命を守るため、普段から備えを怠らない一人一人でありたい。



9、今日の発心  可延定業書、986ページ
  

御書 一日の命は三千界の財にもすぎて候なり(可延定業書、986ページ・編1175ページ)

通解 一日の命は、三千世界(宇宙)の全財宝を集めた以上の宝である。. 

【師と共に戦う無上の幸福道を】

 生命の掛け替えのなさ、尊厳性を訴えられた一節です。

 1956年(昭和31年)、私は小学6年の時に母と共に入会しました。
 翌57年7月、大腸の病気で死のふちをさまよいましたが、懸命な母の祈りと的確な治療により、完治。その後も、貧血や低血圧、胃腸の病気に悩みましたが、病弱な自分を変えたいと、真剣に御本尊に祈り抜き、全てを変毒為薬することができました。
 人生の師である池田先生との初めての出会いは同年11月、神奈川の川崎で行われた第5回女子部総会の折。当時、青年室長だった先生の凜々しい姿は、“戸田先生を世界中に宣揚し抜く!”との気迫にあふれていました。
 “正しい師匠と共に戦えば、必ず幸せになれるという感動を味わえる人は、真実の青年部員である”――先生の凜とした、力強い声の響きが耳から離れません。
 99年、長年、広布の旅路を共に歩んできた夫が亡くなりましたが、私たち夫婦の思いを継ぐ子や孫たちが、創価の庭で力強く成長してくれています。
 「生命尊厳」の理念を掲げ、世界の平和とあらゆる悲劇の根絶のために戦う師匠を宣揚し、報恩感謝の人生を貫いてまいります。
第3新潟総県副婦人部長 遠藤 笙子



【社会の情勢】 

◆ 首都直下想定し防災訓練 都と杉並区
◆  土砂災害防止法の改正素案 警戒区域、国が対応を指示
◆ 中間貯蔵施設、建設容認を表明 福島県知事
◆  絵本で減災教育に一役  宮城の防災士制作、反響を呼ぶ
◆ 東は暑く、西は豪雨 今夏の天候、多方面に影響
◆ 環状交差点、あすから 8都府県の34カ所で誕生 警察庁

2014/9/1(月)の聖教

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2014/9/1(月)の聖教


1、創価班 牙城会が大学校生大会 名誉会長がメッセージ 君よ若き広布の指導者と立て
  (作業中)



2、今週のことば

  海外50カ国・地域の
 若きリーダー来る。
 燃える「求道」の心が
 時代を変える。
 共に人間革命の跳躍を!



3、名字の言   きょうも試練と戦う被災者がいることを忘れてはならない。

  関東大震災が起こった1923年(大正12年)9月1日、牧口初代会長は東京の白金小学校の校長だった。震災後、児童らと衣類や教科書を集め、被災家庭に配る支援活動を行った▼また、今でいう仮設住宅に暮らす子どもの健康を心配し、翌夏には涼しい場所で林間学校も開いた。“子を持つ家庭が何を悩んでいるか”“子どもたちがつらい思いをしていないか”。被災した人々の苦しみに寄り添い、尽くしたいという初代会長の慈悲と情熱が感じられてならない▼今夏、自然が猛威を振るい、各地で甚大な被害が出た。いや、「出た」と過去形で語って済む事ではない。記憶としてとどめることは大事だが、災害の日以来、きょうも試練と戦う被災者がいることを忘れてはならない▼直接、できる支援は限られているかもしれない。だが、被災した方々の安穏と幸福を、真剣に祈ることはできる。池田名誉会長は第3代会長に就任以来、災害時には支援・激励の陣頭指揮を執りつつ、日頃、祈り続けてきたことは「豊作」と「災害がないように」の2点であった▼きょうは「防災の日」。天災への備えとともに、「励ましのネットワーク」を、さらに強く、大きく広げたい。その心の絆こそ、万一の時、試練に屈しない力になる。(代)



4、寸鉄

★  新たな価値の創造―これ創価の心。飛躍の9月! 新しい力と新しい歴史を
      ◇
★ 誉れの「牙城会の日」万歳師弟直結の師子の陣列よ青年拡大の先陣を頼む!
      ◇
★ 苦難の中でも皆を励ますから仏に―恩師。自他共の幸福へ!今日も胸張り
      ◇
★ 心の緩みこそ人間の敵―文豪。絶対無事故へ一切の油断なく。強盛に祈れ
      ◇
★ 危険薬物を売るネットの取締強化と。地域も監視の目を。社会の網で根絶



5、名誉会長と共に 新時代を開く 【32】勝利へ!  まず自らが成長

  黄金の本年の総仕上げへ、躍進の明年へ、いよいよ出発だ。
  広宣流布の誓願を胸に、元気に前進する若き友の姿が頼もしい。各地で折伏が勢いを増し、喜びの花が咲いている。すごいことだ。本当にうれしい。

                           *  *

  いかなる戦いも、全体観に立ち、陰で万全を尽くして手を打つ人間がいてこそ勝利できる。
 戸田先生は言われた。「幹部自ら勉強し、成長し、『人間革命』していくことだ。そして同時に、新しい時代を創っていく、若い幹部を登用し、バトンタッチしていかねばならない」
 形式や表面の格好ではなく、大事なのは、信念と自覚の深さだ。何より後輩を弟、妹のように温かく励まし、自分以上の大人材に育てていくことである。

                           *  *
 

  世界の青年が仏法を求めている。日蓮大聖人は信心の姿勢を分かりやすく教えられている。
 「妻が夫を大切にするように、夫が妻のために命を捨てるようにまた親が子を捨てないように、子が母から離れないように、法華経・釈迦・多宝・十方の諸仏・菩薩・諸天善神等を信じて、南無妙法蓮華経と唱え奉ることを信心というのである」(1255㌻、通解)
  少しでも題目をあげよう、教学を学ぼう、友に仏法を語ろう──その心に大功徳が湧く。
  なかなか会合に出られないが、懸命に頑張っている人も多い。その人をどう讃え、励ますか。心を砕いていくことだ。
 一人一人が健康で、無事故で、楽しく進んでいけるよう、リーダーは、決して油断することなく、こまやかな気配りをお願いします。
 季節の変わり目であり、くれぐれも体を大切にして、風邪などひかれませんように。
 多忙な毎日でしょうが、白馬のいななくような、すがすがしい勤行から、勇気凛々と、一日をスタートしてまいりたい。



6、輝く知性の殿堂 ⑧ 創価大学 生きる力を引き出す看護師に

  開設2年目を迎え、活気が増す創価大学・看護学部。校舎では真っ白なユニホームを着た学生たちが凛々しく歩き、教授らは「2年生は1年次の実習以降、顔つきが違いますね」と口をそろえる。今回は、同学部の臨地実習について、長沼副学部長、大釜教授に話を聞いた。あわせて、初の実習に臨んだ1年生の感想と、受け入れ施設の横浜市立みなと赤十字病院・鈴木看護部長の声を紹介する。



7、小説『新・人間革命』第27巻第4章  求道67

   
 山本伸一は、谷沢徳敬を見つめて言った。
 「すばらしいお母さんですね。あなたは、最高の母親をもったんです。お母さんとは、あとで記念撮影をしますので、ここでは、あなたと二人で写真を撮りましょう」
 「いや、あの……。すみません」
 徳敬がためらったのは、伸一が背広にネクタイを締めているのに、自分がネクタイもしていないことを申し訳なく思ったからだ。
 二人が並ぶと、同行していた「聖教新聞」のカメラマンがシャッターを押した。
 「お元気で。また、お会いしましょう」
 伸一は、急いで、谷沢千秋らの待つ、西春別の個人会館へ向かった。徳敬は、夢を見ているような思いにかられた。
 個人会館に到着するや伸一は、「谷沢のおばあちゃんは、いらしていますか」と尋ねた。
 和服姿の凜とした老婦人が手をあげた。
 「はい、私です。長旅、お疲れでございましょう。私は、先生とお会いできるこの時を、心から、心から待っておりました……」
 老婦人の目が、見る見る潤んでいった。
 伸一は、握手を交わしながら語った。
 「今、お宅に、おじゃましてきました。おばあちゃんが縫ってくださった座布団にも、座らせていただきました。そして、お題目を唱えてきました。湯飲み茶碗もありがとう」
 「願いが、遂に叶いました。こんなに嬉しいことはありません……」
 「私もです。おばあちゃんは、お幾つ?」
 「七十七歳です」
 「まだまだ、お若い。うんと、長生きしてください。いつまでも、若々しく、ドライブインの“看板娘”でいてください」
 「まあ!」と言って、千秋は、弾けるように笑った。清らかな求道心によって潤された肥沃な生命に、美しき笑みの花は咲き、幸の果実はたわわに実る。
 伸一は、原稿用紙に一句を認めて贈った。
 「いざ祈り 上春別の 長者たれ」



8、座談会 世界広布新時代の旭日 【73】師弟の信心で共戦の歴史を!

正義の東海道が躍進
「破邪顕正」こそ我らの使命

 原田会長 「正義」の魂が燃える東海道の同志が今、目覚ましい躍進を遂げていますね。

 畑東海道長 神奈川の友は、伝統の「神奈川平和月間」をスタートしました(今月21日まで)。各部が団結して、弘教・友好対話・人材の拡大に大きく打って出ています。

 沖東海道婦人部長 今秋には、待望の「神奈川池田記念講堂」が完成します。場所は、聖教新聞の創刊号を飾った“聖火炎上”の歴史的な地、横浜市鶴見区です。

 横溝東海道青年部長 国内最大級の広布の大城です。講堂の土台には、広宣流布大誓堂の建設に際して掘り起こした土が用いられています。

  また、嬉しいことに今秋、池田先生の指導集『世界広布の港 神奈川』が発刊されます。先生の神奈川への思い、そして師弟の魂を胸に刻み、さらなる前進をしてまいります。

 杉本婦人部長 本年は、1984年(昭和59年)9月に4万人が集った「神奈川青年平和音楽祭」から30周年を迎えますね。

  横浜スタジアムに降りしきる雨をものともせず、若人が力強く熱演しました。池田先生は、雨の中、友を最大にたたえ、渾身の激励を送ってくださいました。

  私も畑東海道長も当時、青年部としてスタジアムにいました。あの時の感動は今も忘れられません。当時の出演者・役員・参加者は今、各地で壮年・婦人部の中核となって活躍しています。

 竹岡男子部長 先日、総神奈川の会合で活動報告をした、川崎総県・宮前大勝区の区長も、音楽祭を機に発心した方だそうですね。

 横溝 同区は青年部を先頭に、各部の異体同心の団結で、総神奈川を牽引しています。壮年・婦人部の真心の応援で、青年部の弘教が相次いで結実。7月の創価青年大会までに男子・女子部ともに、総区で部1世帯の折伏を果たしました。

 原田 師弟の原点を持っている人は強い。青年を先頭に、皆が青年の心意気で、進んでまいりたい。生まれ変わった勢いで栄光の「11・18」へ、下半期を勝ち飾っていこう!

充実した座談会に

 杉本 静岡の同志も、富士のごとき堂々たる姿で、「世界広布のフォートレス(要塞) 師弟直結の人材城 静岡」とのスローガンを胸に前進していますね。

  はい。新入会者をはじめ、新たな同志が2人以上増えた地区を「フォートレス地区」として顕彰する「フォートレス3000」運動に取り組んでいます。

  充実した魅力あふれる座談会を目指す「世界一座談会」運動とともに、全地区が、「フォートレス地区」を目指し、弘教拡大の波動を起こしています。

 横溝 広大な天地を広布の舞台とする、駿遠総県・駿河圏は、リーダーが各地を駆け巡り、今年の新年勤行会で60人の新入会者が誕生。その勢いのまま3月に全地区が「フォートレス地区」を達成しました。一人一人が信仰体験を語る感動が拡大の突破口となり、大躍進を続けています。

  11月10日には、「静岡の日」を迎えます。43年前のこの日、池田先生は“あらゆる面でこの静岡は、模範的な国土になってもらいたい”と呼び掛けてくださいました。

  日顕宗の鉄鎖を断ち切った11・28「魂の独立記念日」からは23年を迎えます。静岡の同志は、破邪顕正の闘争にも全力を挙げています。

 横溝 先祖代々、日顕宗の檀徒だった富士宮のご夫妻の話が印象的でした。理不尽な宗門の実態、特に金に執着する坊主の醜態を目の当たりにして、7年前、ご夫妻を含めた2世帯8人が一緒に、日顕宗と決別しました。

  ご夫妻は、その後、地域の温かな学会員の方々と接する中で、学会理解を深めました。昨年は、会友として「教学部任用試験」を受験し、2人とも合格。本年、「8・24」に晴れて入会されました。

  他にも、堕落、謗法の日顕宗に愛想を尽かした脱講のエピソードが相次いで生まれています。

 竹岡 「悪を滅するを功と云い善を生ずるを徳と云うなり」(御書762ページ)と御金言には仰せです。私たち青年部としても極悪・日顕宗とは断固戦い抜き、正義の鉄槌を下してまいります。

広がる創価の連帯

 原田 神奈川は、日蓮大聖人が、「立正安国」の主戦場とされ、「発迹顕本」をされた地です。そして静岡は、不二の弟子・日興上人が真の後継者として、熱原の法難をはじめ、折伏・弘教に戦い抜いた地。師弟不二の魂魄がとどめられた地こそ東海道です。東海道の使命は大きい。

 横溝 本年は、池田先生が「正義」「共戦」と揮毫されてから35年です。

  1979年(昭和54年)5月、世界につながる海を望む神奈川文化会館で先生は、墨痕鮮やかに二つの書を記され、反転攻勢の戦いを開始されたのです。

  先生は当時の心境について、こう語られました。「もう一度、本当の学会をつくり、未来に残すのだ」「もう一度、世界を舞台に戦うのだ!」と。

 原田 創価の連帯は、今や192カ国・地域に広がり、地球を包んでいます。今再び、師弟不二の心を赤々と燃え上がらせ、世界広布の新たな潮流を巻き起こしていきましょう。 



9、社説  9月1日は「牙城会の日」  誓いの師子ありて広布は盤石

  きょう9月1日は「牙城会の日」。会館警備の尊き任務に当たる男子部の人材育成グループ「牙城会」の友が、誓いと前進の原点とする日である。
 1963年(昭和38年)の9月1日、木造モルタル造りだった東京・信濃町の学会本部が鉄筋コンクリート造りに建て替えられ、落成式が行われた。その意義を込め、76年(同51年)に制定されたのが「牙城会の日」である。今、この地には広宣流布大誓堂が立ち、世界の同志が唱える題目の音声が響く。
 小説『新・人間革命』には、牙城会に寄せる会長・山本伸一の真情が描かれている。
 「私は、いつも君たちと一緒に行動するわけにはいかないが、心は一緒だよ。使命は同じだよ。どうか、私に代わって、本部を守ってください。会館を守ってください。同志を守ってください」(「厳護」の章)
 本部を守る。会館を守る。同志を守る――友の胸には、師と一体の誓いが誇り高く輝く。
 大阪府の藤井寺文化会館で任務に当たるメンバーは、今年、「無遅刻9000日」を記録した。万一の事態に備え、消火器の配置箇所はもとより、仮に停電になっても来館者を安全に誘導できるよう、館内それぞれの階段が何段あるか確認し合う。
 こうした陰の奮闘を心からたたえ、あらためて感謝したい。
 9月を中心に各地で大会を開催する、牙城会大学校生の前進も頼もしい。
 神奈川県在住の大学校生は、8年越しの対話で弘教を実らせた。彼は小学生の時、白血病と診断された。医師が一時「中学進学は難しい」とまで告げた3年余の壮絶な闘病の末に寛解。再発も奇跡的に免れることができ、創価大学に学んだ。生き抜く勇気と希望を、子どもたちに――こう誓った彼は、不屈の挑戦で4度目の教員採用試験に勝利。今、高校の教壇に立つ。
 1000を超える全国の創価の法城には、きょうも、来館する友を礼儀正しく、笑顔で迎える牙城会の凜々しき姿がある。
 その法城の一つ一つが、励ましの闘争を重ねてきた池田名誉会長と、その師と共に広布を開拓してきた同志による師弟共戦の勝利の証し。ゆえに、厳護の任務を全うし、その誇りで対話の最前線に立つ実践こそ、広布のバトンを継ぐ証しともなる。
 牙城会のシンボルは師子。御書には「一の師子王吼れば百子力を得て」(1316ページ)と仰せだ。牙城会の陣列がある限り、世界広布は盤石である。



10、今日の発心  四条金吾殿御返事 1143㌻ 

御書 苦をば苦とさとり楽をば楽とひらき苦楽ともに思い合せて南無妙法蓮華経とうちとなへゐさせ給へ、これあに自受法楽にあらずや、いよいよ強盛の信力をいたし給へ(四条金吾殿御返事、1143ページ・編880ページ)

通解 苦を苦と悟り、楽を楽と開き、苦しくても楽しくても南無妙法蓮華経と唱えきっていきなさい。これこそ自受法楽ではないか。ますます強盛な信心を貫いていきなさい。. 

【挑戦・感謝の題目で前進!】

 いかなる時も唱題し抜いていくことこそ最高の幸せである、との仰せです。

 学会3世の私は、幼いころから腹膜炎の発症など、生死をさまよう経験をしましたが、家族や同志に守られ、全てを克服。学会家族の中で育てていただきました。高校生の時には受験に失敗。真剣に祈り、努力の末、志望校に合格でき、信心の確信をつかみました。
 1985年(昭和60年)、広島での第6回「世界青年平和文化祭」に出演。池田先生とお会いし、広布のため、師匠のために生き抜こうと誓ったことが原点です。
 結婚後はアトピー性皮膚炎が悪化し悩む日もありましたが、苦しい時は“挑戦の題目”、楽しい時は“感謝の題目”を唱える中、薄紙をはぐように回復し、寛解状態に。さらなる確信を深めました。
 「総県の日」制定4周年となる9月9日を勝利で荘厳し、新たな人材育成、弘教拡大へと、各部一体で前進してまいります。



11、新会員のためのQ&A 【32回】「記念日目指し勝利する」とは

【質問】  「学会の記念日を勝利して迎えよう」という話を聞きました。具体的にはどうすればいいのでしょうか

活動に励み 成長の節刻もう

  創価学会にはさまざまな記念日があります。5月3日「創価学会の日」、11月18日「創価学会創立記念日」など、三代会長が広宣流布の足跡を刻まれた日や、各部の結成記念日、各地の組織の記念日などが制定されています。
 学会の同志はこれまで、それらの記念日を折々の活動の「決勝点」と位置づけ、自らの目標を掲げ、“決めて、祈って、行動する”という勝利のリズムで、広布を拡大し、成長を遂げてきました。
 学会の記念日の意義について、池田先生は小説『新・人間革命』第25巻「人材城」の章でこのようにつづられています。
 「大事なことは、その淵源に立ち返り、歴史と精神を子々孫々にまで伝え、毎年、新しい決意で出発していくことです」
  「学会の儀式は、広宣流布への決意を確認し合い、新しい出発を誓い合う、信心、精神の触発の場です。そのためには、各記念日の淵源を、しっかり学ぶことも大事でしょう。これまでの歴史も、記念日も、全て現在の力へと変えていってこそ、意味を持つんです」
 さらに、墓地公園の完成を目指し、弘教に励んできた同志の心情を、次のように記されました。
 「墓地公園の建設とともに、広宣流布の建設に、わが人間革命の建設に、全力で取り組んできたのだ。だからこそ、皆の生命には、歓喜があふれ、その歓声がうれしくてたまらないのだ」(『新・人間革命』第26巻「厚田」の章)
  学会の記念日は、単なる“思い出の日”ではありません。現実に広布を進めながら、自身の人間革命への節目にしていってこそ、意味を持ちます。
 先生は、かつて、師弟有縁の地・信越で「信心とは、生涯にわたる、挑戦と成長である」と指導されたことがあります」
 信仰の主な目的は、“各人の幸福”です。信心を根本に、自らが直面している一つ一つの課題に挑み、勝利する。その歓喜を友に語り伝え、さらに、次なる課題に挑戦し続けていく。この“挑戦と成長の繰り返し”が、幸福と勝利の人生につながっていきます。
 学会の記念日を、あなた自身の成長を目指す一つの“目標点”と定め、広布の活動に励んでいきましょう。その積み重ねが信仰へのさらなる確信を生み、充実と歓喜の人生を開けていくはずです。



12、9月の広布史

◎9・8「原水爆禁止宣言の日」
  1957年(昭和32年)9月8日、戸田第2代会長は、青年への第一の遺訓として、“核兵器は絶対悪である”と師子吼。後に「原水爆禁止宣言」とされ、創価学会の平和運動の原点となっている。
 ※参考資料=『人間革命』第12巻「宣言」、『新・人間革命』第7巻「文化の華」「操舵」

◎9・9「女子学生部の日
  75年(昭和50年)9月9日、池田名誉会長は女子部学生局(当時)の会合に出席し、御本尊根本に福智豊かな妙法のリーダーにと語った。
 ※参考資料=『新・人間革命』第22巻「波濤」

◎9・12「教学部の日」
  76年(昭和51年)制定。1271年(文永8年)9月12日、日蓮大聖人が竜口の法難に遭われ、発迹顕本を遂げられたことに由来する。

◎9・15「ドクター部の日」
  1975年(昭和50年)9月15日、名誉会長が同部総会に出席。後に、この日が「ドクター部の日」に。 
 ※参考資料=『新・人間革命』第22巻「命宝」

◎9・23「少年少女部結成記念日」
  65年(昭和40年)9月23日、名誉会長の提案により結成された。
  ※参考資料=『新・人間革命』第9巻「鳳雛」



13、世界の体験プラザ アイルランドSGI 苦難の山を信仰で乗り越え モーリン・ニ・ブリアンさん心理カウンセラーとして経験生かす
 

人間革命の思想に感動

  1977年夏。アイルランドの首都ダブリンの英語学校で教えるモーリン・ニ・ブリアンさんは、一人の日本人生徒に声を掛けた。「もしかして、あなたは仏教徒?」。「はい」。仏教書を読み、引かれるものはあったものの、仏教徒にはあったことはなかったので、うれしかった。
 翌年1月、その生徒が、「ロンドンに行きましょう。仏法の話が聞けますよ」と言う。「びっくり。でも、オーケーした自分にも驚きました。人生の意味と、“本来の自分”を真剣に探し求めていたからでしょう」
 イギリス・ロンドンでは、当時のイギリスSGIのコーストン理事長宅へ。コーストンさんは、不在だったが、応対に出た夫人と、その生徒が、題目を三唱。初めて聞く唱題は、「すごいインパクトでした」。
 「抵抗の厚い壁」が心にあるまま、SGIのメンバーと会った。一人の青年が、大学紛争で闘った末に、革命理論に失望し、仏法の“人間革命”に理想を見いだした、と語った。自分もまた、60年代の大学紛争の闘士。同じ幻滅を味わっていた。
 「当時、社会機構よりも人間の生命こそが問題だと直感しました。だから、“人間革命”という言葉が、心の壁を突き破ったのです」。思わず、「オーケー、仏法を試します」と言っていた。
 アイルランドに戻り、数ヶ月後、再び、ロンドンへ。この時は、コーストンさんが、後にアイルランドの“一粒種”となる彼女を、温かく激励した。
  ダブリンで唱題を続け、その夏、最初の座談会を開催。参加者は、5人。自分以外は、国外からの短期滞在者。「今、思うと、歴史的な会合。和やかな雰囲気が、忘れられません」
 9月、もう一度、ロンドンへ。目的はただ一つ。日蓮仏法を本当にわが生涯の思想とできるのか、確信をつかみたかった。それには、一人で考えていてもだめで、3カ月間のロンドン滞在で、結論を出そうと決めた。書店に勤めながら、池田SGI会長の書籍を読み、会合などで納得がいくまで質問。「全て疑問を解決して」、3カ月後の12月、晴れて御本尊を受けた。

祖国が平和になるまで

  滞在を延ばし、翌79年の夏、初めて、欧州研修道場での研修会に参加。その折、胸に芽生えたアイルランド広布への思いを語った。教会が大きな力を持つアイルランド社会で、「それは、途方もない夢でした」。
 それを聞いたコーストンさんが、厳然としていった。「では、欧州広布の城である、この研修道場で、一緒に祈りましょう」
 「絶対に後戻りはしない、との決意で祈りました」。9月、帰国。アイルランド広布へ、もはや微塵の逡巡もなかった。
  英語教師に復帰し、住居を購入した。もう一人のメンバーと、2人で唱題、勉強。自宅での座談会も、2人だけのこともあったが、断固、継続した。
 両親をはじめ、娘の信仰を認めなかった。だが、後日、アイルランドを訪れたコーストンさんに、父は、「娘は幸せそうに変わった」と告げている。ニ・ブリアンさんが、いとこ一家を折伏した時には、迷うその家族に、父が、「この仏法は素晴らしい。心配はいらない」と言い切ってくれた。いとこは今、支部婦人部長として活躍している。
 83年、地区が発足。ニ・ブリアンさんが、地区婦人部長に。支部結成は、88年。翌年から、長引く“アイルランド紛争”の解決を祈る月例唱題会を開始。98年、和平条約締結を歓喜のうちに迎えるまで、継続した。
 2000年、本部に発展。「幾千もの幸の種子がまかれるまでになりました」。それはまた、ニ・ブリアンさんにとって、人生勝利へのいばらの道でもあった──。
 1987年、自宅が、なぜか“危険家屋”に指定された。当局や威嚇的な業者との3年に及ぶ、やり取りの末、最終的に費用全額を勝ち取って転居。跡地に建った家の一つを購入したのは同志で、不思議と、座談会場は受け継がれた。

師の指導が闇を照らす光

 娘が、食物アレルギーから数年間、重いぜんそくに。10歳で健康を取り戻すまで、仕事を離れ、ケアに専念せざるを得なかった。
 自分自身も脊椎神経の感染症となり、一時、生命さえ危ぶまれた。重い後遺症が懸念されたが、数年がかりで、克服。「以前よりも健康で、丈夫になりました」
  53歳で、離婚。10代の2人の子を抱え、落ち込む心と必死に闘った。「唱題、活動、池田先生の指導が、闇を照らす灯台の光のようでした」
 暴走車に当てられ、自動車事故にあったことも。ちょうど1週間前に、大きな、頑丈な車に換えたばかり・・・。「生きている! 私には、広布の使命がある!」と、心の中で叫んでいた。
 「私の大きな転換点でした。心新たに“弟子の誓い”を師に届けました」。再び欧州研修道場の御本尊の前へ。あの最初の誓いの祈りから、27年がたっていた。
 その後、共に広布の活動に励んできた親友の突然の死も、生死について深く考え、自身の決意を強くさせるものになった──。
  ニ・ブリアンさんは、娘の健康回復を機に、人生行路の舵を大きく切った。かつて大学で心理学を専攻したが、さらに心理療法を学ぶために、大学院へ。6年がかりで終了。「自分の人生経験を人のために生かせる仕事を、それも、寄る年波がハンディではなく、力になるようなことを、生涯、続けたいと考えたのです」
 今、自宅の庭にある治療室など2カ所で、カウンセリングなどに忙しい。昨年からは、国立芸術大学の夜学生として、絵画を学んでいる。2人の子も立派に成長した。
 2010年、母が逝去。母とは、難しい関係にあったことも。でも、題目を三唱して亡くなった母。「純粋な愛と感謝に包まれた別れ」だった。
 現在、63歳。6支部に発展したアイルランドSGIの参与。誓いの火を胸に燃やし続け、幾多の険難の峰々を越えてきた36年の歩みを、ニ・ブリアンさん、勝利の笑顔で振り返る。
 「人生をエンジョイしています。御金言にあるように、“苦楽ともに思い合わせて”、祈り、戦い、人間革命の道を歩んできました。人生で最大の功徳は、深まりゆく師弟の絆です。それが、何事も恐れずに挑戦しゆく原動力でした。今は、後継の育成が私の願い。頼もしい若い同志が、陸続と育っています!」



【社会の情勢】
 

◆ 食品中心に値上げの秋 天候不順や原油高騰
◆  中部で南海トラフ訓練
◆ 避難指示・勧告を一部解除 広島市

2014/9/2(火)の聖教

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2014/9/2(火)の聖教


1、ロシア連邦サハ共和国 ヤクーツク教育カレッジが池田SGI会長に名誉教授称号

  ロシア連邦サハ共和国の「S・F・ゴーゴレフ記念ヤクーツク教育カレッジ」は、創価大学創立者の池田SGI(創価学会インタナショナル)会長に「名誉教授」称号を授与することを決定した。クラヴジヤ・コプィロヴァ学長から、決定通知書が届けられた。
 シベリア東部に位置するサハ共和国は、ロシア連邦の構成主体の一つ。ロシアの約5分の1を占める広大な国土は、実に日本の8倍以上。豊かな自然と天然資源を誇り、未来性の輝く天地である。
 首都ヤクーツクにキャンパスを構える同カレッジは、サハ共和国最古の教員養成の学府である。1914年に中等師範学校として設立され、本年で創立100周年を迎えた。
 卒業生には、大学の名前となっている、教育の興隆に尽くした政治家のS・F・ゴーゴレフや国民的作家のプラトン・オユンスキーをはじめ、そうそうたる人物が名を連ねる。
 2001年、国立教育アカデミーに所属する第1教育カレッジに発展。10年、第2教育カレッジと統合した。
 人間性を重視し、人類の友好と平和に尽くす世界市民の輩出を目指す。創立から1世紀を経た今、教育のさらなる発展へ、歩みを共にする人物として選んだのが、池田SGI会長であった。
 今回の「名誉教授」称号の授与は、同カレッジの教育評議会による厳正な審査の末、満場一致で決議された。
 コプィロヴァ学長は第1教育カレッジの学長などを歴任。SGI会長の人生哲学、教育思想について、「精神性、知性の新たな可能性を開くもの」と高く評価する。
 学長が署名した決定通知書には、「深く尊敬する池田会長の、世界平和に対する多大な貢献を讃えたい」と、創立100周年を記念して授与されることが記されている。



2、御書とともに 名誉会長が指針を贈るⅡ  【27】中心者の一念で決まる

御文 大将軍よはければ・したがうものも・かひなし、弓よはければ絃(つる)ゆるし・風ゆるければ波ちゐさきは自然の道理なり(四条金吾殿御返事、1135㌻)

通解 大将軍の心が弱ければ従う兵卒もふがいない。弓が弱ければ絃もゆるい。風がゆるければ波も小さいのは自然の道理である。

【同志への指針】

  広宣流布の前進はリーダーの「一念」で決まる。
 「断じて勝つのだ」との強固な決意があるか。「何とかなる」という甘えや油断はないか。一念の微妙な差が、大きな結果となって現われる。
 勇気は決意を生む。行動を生む。君よ、題目の師子吼を轟かせて、広宣流布の名指揮を頼む。一切の勝利は「大将軍」の心から始まる。



3、わが友に贈る

 苦難に直面する友よ
 断じて負けるな!
 今こそ不屈の祈りで
 宿命転換の劇を!
 最後に勝つのが信心だ。



4、名字の言  「学歴も大切ですが、食歴こそ人間をつくります」食育を推進する会の会長。

  この夏も厳しい暑さだった。夏バテは夏やせにつながると思いきや、最近は夏太りになる人も少なくない。「暑いから体がもたない」と頑張って食べるものの、「暑いから動かない」ことが原因のようだ▼食事は、私たちの命の土台。自分で栄養をつくることのできない人間は、生きる糧を、他の生き物から取り入れる必要がある。食べなければ、生きていけない生物なのだ▼「学歴も大切ですが、食歴こそが人間をつくります」。13年前から地域で「ふれあい料理教室」を開き、食育を推進する女性会会長の言葉に共感した。料理教室では三つの“わ食”を実践しているという。①和食(栄養のバランスが取れた食事)②輪食(家族や友人らと食卓を囲む)③環食(環境に配慮した食生活)である▼「食は、おなかだけでなく、心も満たします。人と人をつなぎ、幸福をつくる心の栄養です」と彼女。「食」という字は「人を良くする」と書くが、あらためて納得した▼日蓮大聖人は「白米は白米にはあらず・すなはち命なり」(御書1597ページ)と仰せになられた。食は命であり、食を生産する人々の労苦の結晶である。多忙な中にも、食の内容、家族や友人と共有する「食の時間」を大切にしたい。食の充実は即、人生の充実と心得よう。(側)



5、寸鉄

★  対話の道教える会長の提言を全人類が学ぶべき―博士。混迷世界導く灯台
      ◇
★ 壮年部が各国で力強く大会。黄金柱が盤石ならば皆、安心。広布は大発展!
      ◇
★ 若さは絶えず新しく咲く―詩聖。青年よ朝に勝て。一歩前進の成長を今日も
      ◇
★ 打ち合わせや会議は焦点定め簡潔に。皆で時間革命。幹部は断固最前線へ
      ◇
★ 「子どもの貧困」解消へ政府が大綱。打開せねば未来は貧しく。具体策急務



6、神奈川・戸田平和記念会館が開館35周年 恩師の遺訓を時代精神に!

  1957年(昭和32年)9月8日、戸田第2代会長が「原水爆禁止宣言」を発表した神奈川・横浜。この地で、創価の反戦・平和のメッセージを伝えてきた「戸田平和記念館」が、会館35周年を迎えた。ここでは、同館の歴史を紹介する。

  温かな日差し。しばしの涼を運ぶ海風。汽笛の音が、穏やかな時の流れを感じさせる。
 ここは、世界の船が集まる海の玄関口・横浜港。同港に面する山下公園沿いの道を歩くと、国情緒あふれる赤レンガの建物に目を引かれる。
  横浜市中区にある神奈川文化会館に隣接する「戸田平和記念館」である。
 同館では、先月上旬から「核兵器なき世界への連帯──展が始まった。
 館内には、SGIとICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)が共同制作したパネルが並び、核兵器がもたらしうる、さまざまな影響を解説している。また、2階の常設コーナーでは、戸田第2代会長が発表した「原水爆禁止宣言」の肉声映像なども流れる。

                                    

 ──原水爆禁止宣言の発表は57年前。当時の国際社会は、米ソが核兵器開発競争にしのぎを削り、水爆や大陸間弾道弾などの実験が各地で行われ、人類の生存を脅かす緊張状態が深刻化していた。
 こうした状況にあって、戸田会長は、原水爆を使用したものを、「魔もの」「怪物」と断言。核兵器の本質を、人間の魔性の生命が形になったものと喝破した。
 そして、横浜の三ツ沢公園陸上競技場に集い合った5万人の青年たちに、生命尊厳の思想を、時代精神へと高めてゆく必要性を訴えたのである。
 戸田会長が「遺訓の第一」としたこの大宣言の精神を、全世界に広げゆくため、池田名誉会長は、各国の指導者との語らい、平和提言などを重ねてきた。
 学会第1号の平和展示資料館として完成した戸田平和記念館は、その行動の一つの結晶であった。
 開館は、1979年(昭和54年)8月3日。名誉会長が第3代会長を辞任して、3カ月あまり後のことである。
  当時、神奈川の青年部長だった大場SGI理事長は振り返る。
 「記念館の名に『戸田』と、恩師の名を冠するよう提案されたのは池田先生でした。
 『戸田先生のお名前と平和の魂を、横浜の地に永遠に残していきたい』と。
 嫉妬に狂った坊主と反逆者らが蠢動していた時期です。しかし、池田先生は微動だにされませんでした。いかなる状況にあっても、恩師を宣揚し、誓いを果たそうとされる先生の変わらぬお姿に感動しました」
 当時、名誉会長は、さまざまな提案を行っている。
 「戸田先生の精神を後世に伝えるため、平和・文化を発信する拠点としよう」「多くの人々に親しまれる記念館に」等と。
 その言々句々に、開館に携わった多くのメンバーが師弟の峻厳な心を感じた。
 そして、開館後も、名誉会長は激務の合間を縫って、同館へ何度も足を運んでいる。
  80年(昭和55年)2月には、被爆者の証言による広島・長崎原爆展」を見学。「少年部絵画展」(90年1月)や「創価学生写真展」(92年1月)等も訪れ、平和を担う若き力の成長に、心からの期待と称賛を送った。
  これまで、同館で開かれた展示会は50回以上。学校の校外学習に活用されるなど、多くの市民に親しまれ。約103万人が来訪した。その中には、名誉会長と友好を結んだ、核時代平和財団のデイビッド・クリーガー会長、元国連地域開発センター環境管理主幹のS・I・カーン博士らも名を連ねる。
 “平和外交の父”と、たたえられるヨハン・ガルトゥング博士は同館を訪れた折、次の声を寄せた。
  「学会の平和運動の素晴らしいところは、“核兵器の平和展”のような反戦・反核の展示を継続的に行っていることです。戸田第2代会長の原水爆禁止宣言以来、一貫して平和運動を続けておられます」
 運動の継続──戸田平和記念館は、その柱を担ってきた。

                                       

 時とともに風化していく戦争の記憶、そして「自分一人では何も変わらない」という無力感・・・。しかし、大河も一滴の水から始まるように、平和の潮流をつくるには、一人一人の心を、地道に変革していくしかないことは確かだ。
 同館には、展示を見ながら語らう親子の姿、メモ帳を片手に真剣に学ぶ青年の姿があった。
  ここに、平和への確かな歩みがあり、創価の師弟に受け継がれた不戦の近いが息づいていた。



7、小説『新・人間革命』第27巻第4章  求道68

  山本伸一は、深い感謝の思いをもって、谷沢千秋と記念のカメラに納まった。
 それから、居合わせた人たちと唱題し、出発前にも、皆で一緒に記念撮影をした。
 その時、伸一は、「谷沢のおばあちゃん、どうぞ」と、千秋を隣に招いた。
 彼女は、自分の来し方を振り返るように目を細め、感慨を込めて言った。
 「信心のおかげで、学会と山本先生のご指導のおかげで、今は、もったいないぐらい、幸せなんです。感謝、感謝です」
 感謝の心は、歓喜を呼び覚まし、幸福境涯へと自らを高めゆく原動力となる。
 谷沢家では、その夜、千秋と息子の徳敬、そして徳敬の妻が、伸一から贈られた句を見て、決意をかみ締めていた。
 「長者たれ」との言葉が、徳敬の心に、深く刻まれた。
 “必ず長者になる! 先生のご期待にお応えするんだ。それには、自分の店だけでなく、地域全体を活性化させなくては……”
 彼は誓った。働きに働いた。懸命に祈り、知恵を絞り、オリジナルの土産品の試作に取り組んだ。「別海牛餅」「別海牛乳煎餅」「別海牛煎餅」と、何十品目もの新商品を、次々と開発していった。そのなかから幾つもの商品がヒットし、飛ぶように売れていった。地域のスーパーやホテル、空港、デパートなどへも、販路が広がった。
 また、ドライブインの建物も十二坪から二百十坪に増築した。さらに、二百五十台収容の駐車場、土産品製造工場、二百五十人収容の食堂も造った。文字通り、上春別の、別海の、長者となったのである。
 谷沢千秋は、亡くなる少し前まで、店で接客を続けた。伸一との約束通り、“看板娘”であり続けた。そして一九九一年(平成三年)、大満足のなかに、八十九歳十一カ月の生涯の幕を閉じたのである。
 誓い、決意こそ、願いを成就する種子である。励ましとは、心の大地を耕し、心田に、その種子を植える作業である。



8、9月度座談会拝読御書 四条金吾殿御返事 心を鍛え確固たる信心を確立
  (作業中)



9、未来部育成ページ 後継の友と充実の集いを

 未来部躍進月間を経て、下半期ガスタート! 鍛えの夏に成長の節を刻んだ未来部員との絆を強め、各部一体で未来部育成に、さらに力を尽くしていきたい。今回は、高等部、中等部、少年少女部が合同で行う「未来部員会」のポイントを考察。また、今夏、盛大に「創価ファミリー大会」を行った東京・杉並総区の取り組みから、未来部育成の要点を探りました。

心に希望の語らいを

 日蓮大聖人は、「未来の果を知らんと欲せば其の現在の因を見よ」(231㌻)と教えてくださいました。
 これまでがどうであっても、「今」から変えられる。「今」から未来へ、いくらでも新しい波を起こしていくことができる。
 どんな困難も悠々と乗り越えていく力は、もともと、みんなの生命の中にある。湧き立たせることができるんです。
  だからこそ、たとえ落胆することがあっても、不屈の勇気を燃やして、未来を思い描いてほしい。未来を見つめれば、今やるべきことも見えてくるのです。
 (『未来対話』240、241㌻)



【社会の情勢】 

◆ 防災の日各地で訓練  政府は首都直下地震を想定
◆  西日本11年ぶりに冷夏 8月太平洋側雨量、過去最多 気象庁
◆ 大手メーカーが発売 アレルギーなど配慮の食品
◆  対インド3・5兆円投融資 経済分野で連携強化 日印首脳会談
◆ 「危機遺産」入りの恐れも 豪グレートバリアリーフ
◆ 離着陸時もスマホ使用可 電子機器を規制緩和

2014/9/3(水)の聖教

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2014/9/3(水)の聖教


1、英・有力学術出版社「池田大作・言語と教育」を発刊

 創立178年の歴史をもつ英国の有力学術出版社「ルートレッジ」社から、『池田大作・言語と教育』が発刊され、編集を担当したアメリカ・デポール大学のジェイソン・グーラー准教授から同書が届けられた。
 これは、一昨年4月に同出版社が刊行する学術誌「言語学研究の批判的探究」で特集された、池田SGI会長に関する論文を単行本化したもの。気鋭の研究者7人による8編が収められている。
 同書では、世界市民の育成へ、語学教育や文化交流の重要性を訴えてきたSGI会長の事績やその思想的背景の研究、創価教育同窓生への聞き取りによるSGI会長の教育哲学の論考等を収録。また、差異を超えて対話を広げるSGI会長の「言葉」を育んだ文化的背景を考察したものなど、多彩な内容となっている。
 グーラー准教授自らが執筆した論文では、アジアやアメリカなど、各地に創価教育機関が設立されていることに言及。「人々の人間性を十分に開発する教育的方途」として、その教育思想に注目している。
 本年4月、デポール大学に「池田大作教育研究所」が設立されて以来、所長として研究所の発展を担ってきたグーラー准教授。届けられた同書には「研究所の初代所長として全力を尽くします」との献辞が綴られている。



2、わが友に贈る

 限界とは
 自分がつくるものだ。
 真剣な題目と行動で
 己心の壁を打ち破れ!
 着実に今日を勝て!



3、名字の言  「わたしたちに必要なのは互いへの尊敬であり、憎しみを拒絶する内的な強さである・・・」パレスチナ人医師

 パレスチナのガザをめぐる戦闘で、イスラエルとイスラム原理主義組織ハマスの間にようやく長期停戦が合意された。だが戦闘の間、イスラエル側で70人、パレスチナ側では2100人以上の命が奪われた。断ち切れない報復の連鎖。中東和平は、世界で最も困難な課題の一つだ▼その難問に挑み続けるパレスチナ人医師がいる。彼の名はイゼルディン・アブエライシュ。生まれ育ったガザの難民キャンプの劣悪な環境にも屈せず、苦学して医師となり、パレスチナ人とイスラエル人双方を救ってきた▼5年前のイスラエル軍の攻撃で、彼は3人の娘とめいを失う。それでも報復を求めなかった。「わたしたちに必要なのは互いへの尊敬であり、憎しみを拒絶する内的な強さである。そうなって初めて平和は達成されるだろう」(『それでも、私は憎まない』高月園子訳、亜紀書房)▼今回の戦闘でも彼は、暴力で事態は変えられない、人間の精神を変えなければ、と声を上げる。“目には目を”を拒み、子らを奪われてなお、「精神の変革」の道を行く彼に、真実の強さを見る▼「非暴力の勇気」に立ち、民衆の善性へ呼び掛ける勇者の前進の後に、平和への道は開かれる。「広宣流布」とは即「世界平和」。その覚悟を、自らに問いたい。(潔)



4、寸鉄

★   学会員の励ましを見て幸福をもたらす宗教と実感―教授。誠実な振舞こそ
      ◇
★ 宮崎総県が青年躍動期間を快進撃。新たな人材が陸続と。全力で育成を!
      ◇
★ 教学試験は教える側も共に成長の好機。宗祖の大哲理学び信心の骨格強く
      ◇
★ 前向きな努力の人は記憶力が衰えない―脳学者。多宝会は生涯向上の模範
      ◇
★ 難病の医療費助成50万人分拡大へ。患者の声聴く公明。命守る政治進めよ



5、英国美術の至宝が一堂に ロイヤル・アカデミー展 今月17日に開幕 富士美術館

  今月17日から東京富士美術館で、特別展「華麗なる英国美術の殿堂 ロイヤル・アカデミー展」が開幕する。
  「本展では、ロンドンにお越しいただいてもご覧になることはできない、最も偉大な収蔵品をお披露目しています」――ロイヤル・アカデミーの事務総長チャールズ・サウマレス・スミス氏はこう力を込める。
 国王ジョージ三世の庇護のもと1768年に創設されたロイヤル・アカデミー。芸術家への支援や年次展覧会の開催、次世代の芸術家育成を担う英国の“美の殿堂”である。
  アカデミー初代会長のレノルズ、風景画の巨匠ターナー、ラファエル前派をリードしたミレイ・・・。歴代会員はわずか700人余。今日まで続く約250年の歴史は、“英国美術館の歴史そのもの”ともいえる。
 創立当初から20世紀初頭までの150年をたどる本展では、所蔵品から厳選された至宝96点を紹介。そのうち、76点が日本初の公開となる。



6、小説『新・人間革命』第27巻第4章  求道68


 西春別の個人会館を出発した山本伸一は、車で一時間ほど走り、午後四時過ぎ、十一年ぶりに釧路会館を訪問した。飛行機に間に合うぎりぎりの時刻まで、釧路の同志と唱題し、語らい、励ましたのである。
 夜、札幌の北海道文化会館に戻った伸一は、翌十七日には、再び厚田の戸田記念墓地公園に向かった。
 この厚田滞在中、第一回北海道合唱祭に出席したほか、北海道女子部教学大学校生との記念撮影などにも臨んだ。さらに、わずかな時間を見つけては、会員の家庭訪問に力を注いだ。厚田村の望来や石狩町の会員宅にも足を運び、懇談し、指導を重ねた。
 一方、峯子は、十七日には、戸田城聖と同級生であったという老婦人の激励や、厚田第一大ブロック、厚田第三大ブロックの婦人部総会へと走った。
 二十日、二人は、札幌創価幼稚園を訪問したあと、活動の舞台を函館に移した。
 函館文化会館での開館五周年記念勤行会や函館広布二十五周年の記念勤行会、函館研修道場での諸行事に出席し、寸暇を惜しんで会員宅の訪問や懇談を行った。
 強行スケジュールの長旅を終え、伸一たちが東京の土を踏んだのは、六月二十三日夕刻のことであった。この北海道指導は、道内を東西に横断する、十六日間に及ぶ渾身の激励行であった。共に記念撮影した人の数は約五千人、延べ二万人を超える会員と会い、励ましたのである。
 このころ、宗門は、若手の僧らが急先鋒となって、衣の権威を振りかざし、各寺院で常軌を逸した学会批判を繰り返していた。大聖人の御遺命である広宣流布の大願に生きる仏子を、“大聖人の末弟”と名乗る僧がいじめ抜く。伸一は、悪逆非道の濁世なれば、全同志の胸中に、何ものをも恐れぬ真の信仰の炎をともそうと、わが身を燃やして戦った。
 烈風が猛れば猛るほど、創価の正義の闘魂が、赤々と、強く、激しく燃え盛る――それが広布誓願の勇者だ。 (第二十七巻終了)



7、社説  池田・リース対談に学ぶ 「他者を理解する対話」に徹する

  池田SGI(創価学会インタナショナル)会長と、オーストラリア「シドニー平和財団」のスチュアート・リース前理事長の対談集『平和の哲学と詩心を語る』(第三文明社)が発刊され、反響を呼んでいる。
 第1次世界大戦の勃発から100年の本年。「正義に基づく平和」をテーマの柱とし、核兵器、環境問題、教育など、人類が直面する諸問題について縦横に語り合う本対談は、新たな「平和の世紀」を築きゆく上で示唆に富む。
 対談は月刊誌「第三文明」に連載され、「言葉の持つ力の無限性、その可能性の大きさをあらためて感じました」「周りの一人一人を大切にしながら、人に尽くす行動をしたい」など、多くの声が寄せられた。
 タイトルにもある「平和」と「詩心」――この二つは、深く関わり合うものである。
 詩を詠むには、人生を思索し、楽観主義に徹することが必要だと前理事長は語る。ゆえに「詩的な発想は、人間の可能性を開花へと導いてくれる」と。
 SGI会長は「詩には人々に真実を気づかせ、警鐘を打ち鳴らす力が凝結している。そして人間を鼓舞し、賢明にし、高めゆく力が備わっています」と。
 対談は、古今の詩を織り交ぜながら展開される。
 詩に込められた、自然への畏敬の念、他者への思いやり、不戦の誓い――そうした「心」を一人一人の中に育むことが、平和への直道であるとのメッセージが響く。
 前理事長はイギリス、カナダなどで社会福祉事業に従事し、劣悪な社会環境下に生きる人々を支え続けてきた。
 SGI会長は「最も苦しんだ人こそが最も幸せになる権利がある」との信条のもと、そうした人々に寄り添い、励ましを送りながら、平和・教育・文化の民衆運動をリードしてきた。
 「行動」を信念とする2人は〝対話がどれほど困難であっても、それに徹することが平和建設への道〟という点で、意見を一にする。
 対談では、人々をつなぐ対話を成功させるための要素が挙げられる。第一は「相手のこれまでの人生の歩みを真に理解したいと思う心」。もう一つは「ユーモアと思いやり」である。
 文化も環境も、背負う歴史も異なる2人の対談自体が、終始、この2点に貫かれている。
 さまざまな課題に直面するグローバル時代へ向けて、平和と調和を創造するための基礎的条件を提示する書といえよう。



8、今日の発心  四条金吾殿御消息、1113㌻ 

御書 日蓮が難にあう所ごとに仏土なるべきか(四条金吾殿御消息、1113㌻・編376㌻)

通解 日蓮が難にあう所ごとに仏土となるのである。. 

【愛する地域を妙法の楽土へ!】

 この妙法を受持した人が住し広宣流布のために活躍する所は、いかなる所であろうと、仏国土になると仰せです。

 1997年(平成9年)5月22日、奈良代表者会議で池田先生がこの御文を引用され、「この奈良の天地を、自分自身の永遠の仏土としていっていただきたい。戦い切った国土に、わが命は刻まれ、とどめられるのである」「今こそ、〝理想の奈良〟を、皆さまの力でつくってほしい」とスピーチされました。
 奈良は、1400年の歴史を刻み、県土の8割を山地が占めます。その奈良を、妙法の楽土にしていこうと弘教に全力で挑み、先生に「折伏の奈良」とたたえられたことは、〝黄金の原点〟です。
 先生の世界平和への取り組みを地元メディアが幾度も取り上げ、感謝状が贈られる等、学会理解の輪も大きく広がりました。
 私自身、小学2年の時に入会してより、師匠の偉大さ、題目の大切さを教えていただきました。学生部の時に、学会活動に励む人生こそが最も充実した生き方であると実感できたのも、奈良の同志の励ましがあったからこそです。
 学会創立100周年の奈良を担う青年と共に、新時代の広布拡大に力を尽くしてまいります。
奈良総県長 田中義久



【社会の情勢】
 

◆ 糖尿病患者 世界で急増 4億人に迫る 国際団体試算
◆  創生法案 全容が判明 国と自治体、総合戦略作成へ
◆ 現金給与総額2・6%増加 厚労省
◆  国債利率 年0・5%に低下 過去最低水準 財務省
◆ イラク調査団派遣を 国連人権理事会が決議採択

2014/9/4(木)の聖教

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2014/9/4(木)の聖教


1、アルゼンチン ベインティオチョ・デ・ノビエンブレ市 池田大作SGI会長に卓越した人物称号

  南米・アルゼンチン共和国のサンタ・クルス州にあるベインティオチョ・デ・ノビエンブレ市議会(クラウディア・ベアトリス・ゲンテン議長)から、池田SGI(創価学会インタナショナル)会長に「卓越した人物」称号が贈られた。生命尊厳と人間主義の哲学を掲げ、平和と教育の推進に貢献した功績を讃えるもの。授与式は8月17日、同国SGIの広布50周年を記念する「世界広布新時代第2回全国幹部会」(首都ブエノスアイレスのアルゼンチン平和講堂)の席上、盛大に挙行され、同市議会のビクトル・マリオ・ラビエ副議長らが祝福した。

 ベインティオチョ・デ・ノビエンブレ市は、首都ブエノスアイレスから南に約2000キロに位置する。
 南米大陸の南端に近いこの地でも、SGIの友は活躍している。
 「核兵器廃絶への挑戦」展をはじめ、地域を潤す平和・文化・教育運動が盛んだ。
 同市の市議会は、池田SGI会長への「卓越した人物」称号の授与を全会一致で決議。
 ゲンテン議長らが署名した決議書には「生命尊厳と人間主義の哲学を掲げ、平和と教育に比類なき貢献をされた」と記されている。
 授与式は「アルゼンチンSGIの日」である8月17日、広布50周年を祝賀する全国幹部会の席上、晴れやかに挙行され、ラビエ副議長からアルゼンチンSGIのフェルナンデス理事長に「決議書」が託された。
 ラビエ副議長は力を込めた。「池田大作博士は、未来を担う地域貢献の青年の育成のために生涯を捧げてこられました。今回の授与は、わが市の全ての市民の誇りであります」

     

 アルゼンチンSGIは8月17日、栄光の広布50周年を迎えた。
 半世紀前のアルゼンチン支部結成式(1964年8月17日)。参加者は、同国へ渡った日本人移民を中心とする20人余。南米7番目の支部の誕生だった。



2、御書とともに 名誉会長が指針を贈るⅡ【28】 一切の根本は「信心」

御文 一念三千も信の一字より起こり三世の諸仏の成道も信の一時より起こるなり、此の信の字元品の無明を切る利剣なり (御義口伝、725㌻)

通解 一念三千も信の一字から起きる。三世の諸仏の成道も信の一字によるのである。この信の字は元品の無明を切る利剣である。

【同志への指針】

  一念三千の法理も「信の一字」を起こしてこそ、はじめて成仏への法門となる。三世の諸仏も皆「信の一字」を起こして成仏したのである。
 元品の無明は「信」の利剣によってしか断ち切ることはできない。「信の一字」は智慧の因であり、宇宙大の価値創造の源泉である。一切は「信心」より起こる。体験と道理に基づく「信」こそ、信仰の王道である。



3、わが友に贈る

 かけがえのない
 尊き使命ある人生だ!
 眼前の課題に挑み
 「桜梅桃李」の
 幸の花を咲かせゆけ!



4、名字の言  地方や社会の片隅。実はそこに、未来の片りんが形作られている場合がある。

  福島県いわき市の沿岸地域を訪れた。急な坂を下りると、津波で大きな被害を受けた町の中に、大きな煙突が見える。常磐共同火力株式会社の勿来発電所だ▼同発電所の沿革は特徴的だ。1950年代、国のエネルギー政策の転換で、石炭は石油に取って代わられようとしていた。特に、石炭のなかでも、質の悪いもの(低品位炭)の需要はどんどん低下した▼「やっかいもの」とされた低品位炭を専門に扱う発電所として、「勿来」は建設される。さらに、国内の炭鉱が縮小するにつれ、質の異なる海外炭の利用や、重油との混合も余儀なくされた。さらに、石炭を液化・気化し、環境負担の低い発電も考案した。汚泥や木材も燃やせるようになった▼政府の政策、経済効率や環境への意識の変化――それらに翻弄されたかに見える「勿来」は、それら全てを乗り越え、多様な発電が可能な、最先端の発電所として、今、内外の高い評価を誇る▼時代の波に洗われるばかりに見える地方や社会の片隅。実はそこに、未来の片りんが形作られている場合がある。広布の活動も、知恵は最前線の現場にこそある。地元に帰って参加した地区の協議会。秋の活動へ、目標やさまざまな企画が語り合われていた。小さな未来の兆しが芽吹いていた。(哉)



5、寸鉄

★ 「利他」を喜びとする学会の運動こそ人生の無上道―博士。平和世紀の柱と
      ◇
★ 九州青年部が記念季間。民衆凱歌を我らの力で!先駆の誇りで拡大を牽引
      ◇
★ 「必ず妙法蓮華経の五字を種として仏に」。下種に功徳は燦然。堂々と語れ
      ◇
★ 部下を褒める上司8割、それを感じる部下は5割と差。心は伝わってこそ
      ◇
★ 食生活改善普及運動。「飲食節ならざる故に病む」と御書。暴飲暴食は禁物



6、世界市民の誓い 我らワールドシチズンズ 韓国・慶南第一方面女子部長 黄善榮

祖母の祈りを継ぐ人に

★学会3世ですね。

 父方の祖母が一家で最初に入会しましたる1973年のことです。
  わが家では、毎朝5時半から1時間、家族全員で題目を唱えるのが日課となっています。
  信心の強情な家庭でしたから、子どものころから自然に、この信仰を真剣に貫けば必ず幸せになれること。学会活動に挑戦すれば全てに打ち勝っていけることを学びました。
 実は昨年、祖母が83歳で亡くなりました。池田先生の指導を求め続け、私が学会の庭で育っていくことを、何より喜んでくれた祖母でした。
  言葉で語る以上に、生き方を通して、師弟の精神を教えてくれました。

★信心の体験を教えてください

 私には大きな悩みがありました。内向的な性格を、どうしても変えたかったのです。そのことを女子部の先輩に相談すると、とても親身になって相談に乗ってくれました。「全ての苦悩は、自分自身の人間革命を通して乗り越えていけるんだよ」と励まし続けてくれました。
  その激励を支えとして学会活動に励む中で、数多くのメンバーから触発を受けました。
 そして、自分から声を掛け、よりよい人間関係を築いていけるようになり、今では周囲も見違えるような性格に代わりました(笑い)

★仕事は理学療法士ですね。なぜこの職業を選んだのですか。

  学生時代、池田先生が「大学は大学に行けなかった人のためにある」と書いておられたのを読みました。
 衝撃を受けました。以来、人々に奉仕するような仕事に就きたいと真剣に祈るように。大学の教授から勧められたことがきっかけで、理学療法士の道を選びました。
  教授が“諸天善神”となって、人々の健康に直接関わることができる、願ったとおりの“天職”に巡り合えたんです。
  「一人を大切に」との学会精神を胸に、この分野で第一人者となることで恩返しをしていきます。

★仕事も活動も全力で頑張っているのですね

 先日、新たな病院に移りました。7・20『韓国女子部の日」を目指して実証を示そうと、充実した職場環境、近くて通いやすい場所など、具体的に項目を決めて祈り、新たな勤め先を探しました。
  すると、その条件にぴったり合った職場が見つかり、多くの希望者がいる中で、「ぜひあなたに来てほしい」と大歓迎していただきました。真剣な祈りと行動が、ここまで環境を変えるのかと驚いています。

★今、韓国SGIでは、どのような活動を?

  国土大清掃運動など社会貢献の活動に力を入れています。
  また、広宣流布を進めるうえで欠かせないのが「和光新聞」(韓国SGIの機関紙)です。新聞の購読をきっかけに理解を深め、座談会に参加する方も増えています。機関紙を読み合いながら、メンバーと共に広布拡大に積極的に挑戦しています。

★師弟の心をどのように伝えていますか

 韓国で先生と直接お会いしたことがある人は多くはありません。私自身もそうです。しかし韓国では、先輩方から後輩へ、先生の「振る舞い」や「心」が語り継がれています。
 また、本部幹部会でのスピーチを聞いたり、先生の指導を学び合ったりするたびに、SGIの青年に対する期待の大きさを実感します。
  私たちの成長を祈り、励まし、温かく見守ってくださる“人生の師匠”を持つことができた――それが最大の福徳です。
  どこまでも社会の安穏と家族の幸せを祈り続けた祖母の心を継ぎ、報恩の弟子へと成長していきます!



7、地平線を越えて SGI会長との心の絆 シンガポール㊤ 

  「清き心」の人生に希望の虹は輝く
 

   太陽に照らされて、銀色に輝く海。沖合には、多くのコンテナ船が浮かんでいる。
 振り返れば、林立する高層ビルの姿が見える。今や有数の経済大国となったシンガポール。熱帯の自然が調和する美しい街並みは、世界の人々の憧れの的となっている。
 同国は、東京23区ほどの小さな都市国家。1965年の独立以来、約50年で目覚ましい発展を遂げてきた。
 池田SGI会長はこれまで、88年、95年、2000年と同国を3度訪問。シンガポール創価学会(SSA)の友は、その出会いを原点に、平和・文化・教育の運動を展開し、社会に信頼を広げている。
 SGI会長の95年の訪問までの歴史を中心に、シンガポール広布の歩みと友の活躍の様子を紹介する。

                                   ☆☆☆

  独立の4年前の61年1月。SGI会長はシンガポールの空港に降り立った。公式の訪問ではない。初のアジア歴訪の折、飛行機の給油のために立ち寄ったのである。
 その時、シンガポールに学会員は一人もいなかった。SGI会長は空港の待合室で深く祈った。「出でよ、地涌の菩薩よ! 集い来れ、使命の同志よ!」と――。
 その後、日本の学会員との縁で信心を始める人が出てくる。64年には、後にSSAの初代理事長となる高健文さんが入会。67年に地区部長となる。徐々に座談会なども行われるようになった。
 同国は第2次世界大戦で、日本軍による侵略と占領を経験した。その苦難の記憶は、まだ人々の心に鮮明に残っていた。
  「“日本の宗教”なんか誰がやるか!」と、草創期のメンバーは弘教に歩くたびに罵倒された。
  「占領下で苦しんだ経験を持つ私の父も、信心に猛反対でした」。そう語るのは鄭栄吉理事長。
  鄭さんが学会と出会ったのは71年。借金を抱え、けんかの絶えない家族。慕っていた兄の突然の死。どう生きればいいのか――人生に迷っていた。
 ある日、いとこに誘われて参加したSSAの座談会で、喜々として仏法の偉大さを語る婦人たちの姿を見た。
 「自分の方が学歴はあるし、知識もある。しかし、彼女たちの方がずっと幸せに見えたんです」
  真に充実した人生を生きたいと翌年、入会、17歳だった。
 学会の歴史を学ぶ中で、牧口初代会長が獄死し、戸田第2代会長が投獄された事実を知る。
 「創価学会のリーダーは、庶民の幸福を願い、戦争に反対したんだ」。そう訴え、人間として成長する鄭さんの姿に触れ、やがて父も信心を始めた。

                                  ☆☆☆

 88年2月8日。シンガポールのホテルの一室には、SGI会長の到着を待つSSAのスタッフが集まっていた。緊張した空気のなか、電話のベルが鳴る。
 「池田先生を乗せた飛行機が無事、到着しました!」
 空港からの一報を受けて、部屋には大きな歓声が響いた。
  「ついに、この日を迎えられた・・・」。当時、副女子部長だった陳美華婦人部長は胸を熱くした。
 陳さんは、折あるごとにSGI会長への手紙を綴ってきた。
  「池田先生、シンガポールにぜひ、いらしてください。皆、先生の訪問を心からお待ちしています」
 訪問の1年ほど前のある日、SGI会長から伝言があった。“お手紙拝見しました。シンガポール、必ず行くからね”と。
 この日が来るのを、皆が祈り続けてきたのだ。
  この時の訪問でSGI会長は、リー・クアンユー首相と会見。その模様は、テレビで全土に放映された。
 歴史が浅く、小さな国土に中国系、マレー系などの他民族が暮らす同国では、建国以来、民族や宗教の調和を重視してきた。
 「建国の父」であるリー首相がSGI会長と会見することは、SSAに対する国家と社会からの信頼の一つの証しであった。「テレビの前で多くの友が喜び、涙しました」と鄭理事長は振り返る。

                                   ☆☆☆

  4日間にわたった、88年のSGI会長のシンガポール訪問。
 訪問初日、SGI会長は突然、役員が待機する部屋を訪れた。
 友の労をねぎらい、心からお礼を述べると、赤いハンカチを取り出して、その場で手品を披露した。
 3日目に行われた代表者会議では、歓迎の歌や踊りに対し、立ち上がって拍手を送り続けた。
  少しでも、皆に喜んでもらいたい。感謝の思いを伝えたい。その「心」が前進からあふれていた。
 陳婦人部長は言う。「これが池田先生なんだ! 私たちの師匠なんだ!――先生の温かな振る舞いを目の当たりにし、感動で胸がいっぱいになりました」
 滞在中、SGI会長はSSAのリーダーに語っている。
 「苦しむ民衆のために、心中に“涙”を流す思いで走り、行動し続けるのが、本当の広布のリーダーの姿である。皆さま方は、労苦が多いかもしれないが、この一点を、決して忘れてはならない」
  訪問の2日目の9日、会長は、シンガポール文化会館を訪れた。
  同会館が完成したのは84年。以来、会館を中心に弘教の波は大きく広がっていった。
 特に男子部は、それまで400人集まるのが精いっぱいだったが、85年に1000人を超える陣列に。86、87年も、それを上回る勢いで弘教が進んだ。
  「広布拡大の上げ潮のなか、自分たちの会館に師匠を迎えられたことは、大きな原点です!」。男子部長として奔走してきた鄭理事長は胸を張る。
 会館を訪れたSGI会長は、車を降りると手を振りながら大きな声で言った。
  「世界一美しい会館だね!」
 鄭さんは思わず耳を疑った。日本の会館を見学していた鄭さんは、他に立派な会館がいくつもあることを知っていたからだ。
  周囲の役員や通訳に「先生は本当にそう言われたのか」と何度も確認したが、聞き間違えではなかった。
 SGI会長は、シンガポール文化会館で語った。
  「信心において、最も大切なのは『心』である。『清き心』で、仲良く、社会のために前進していく人生には、美しき希望の『虹』が光彩を放つ。
 逆に、清純な『心』を失い、醜い慢心や野望に『心』を染めてしまえば、表面は、いかに信心に励んでいるように見えても、絶対に御本尊の功徳はないし、堕地獄の悲しき人生航路とならざるをえない。
  どうか、このうえなき貴重な『この一生』を、清らかな心で、悠々と、シンガポールのために働き、活躍し抜いていただきたい」
  鄭さんは思った。「先生は、同志の『純粋な信心』をたたえて『世界一美しい』と言われたのだ!」と。

                                  ☆☆☆

  同会館が立っていた場所には、本年3月、「シンガポール創価平和会館」がオープンした。館内では、SGI会長の3度の訪問の歴史を紹介する特別展示が行われている。
 初訪問の会館があった場所に展示が設置されると聞いたSGI会長は、「その心がうれしいね」と伝言。
 一筋に師を求める「清らかな心」は、今も同国に輝く。
 「第1回の訪問で、忘れられないことが、もう一つあります」と鄭理事長。
 訪問最終日は、鄭さんのもとに役員がやってきた。
 「池田先生から男子部長に渡すようにと、預かってきました」
 その手には赤いハンカチが。SGI会長が訪問中、たびたびメンバーに披露していた手品の道具だった。
  鄭さんは語る。
 「このハンカチを見るたびに、全力で一人一人を励まされる」先生の姿が思い出されました。そして、決意を新たにしてきたのです。私たちが、先生の“心”を受け継いでいかねばならない――と」



8、座談会  世界広布新時代の旭日 【74】不滅の原点9・8「原水爆禁止宣言」の日

平和へ「立正安国」の行動を

 原田 東海道青年部は、「創価青年大会」を契機に、新たな地涌の人材が陸続と躍り出ましたね。

  7月を中心に、総神奈川は各総区・県などで開催し、総静岡は県下6会場で大会を行いました。各部一体の応援のおかげで大結集を果たし、弘教も大きく前進しました。

 河原 東海道として3万人が青年大会に参加し、そのうち友人は3000人以上。出演者は5000人を超えました。

 杉田 来賓も多数出席され、「なんと素敵な若者たちなのだろうと感動しました」「学会の方がいる限り、未来は盤石だと思いました」など多くの共感の声が寄せられました。

  東横浜総県緑区の青年大会のダンスの講師をした友人は、同世代の出演者のはつらつとした姿に感動し、青年大会を前にした「7・3」に入会。8月に弟さんも入会されました。

 橋元 富士総県の大会でも、学会活動から離れていたメンバーが演目の講師として活躍。その姿に触発された多くのヤング男子部が立ち上がり、弘教も爆発的に前進したそうですね。

 河原 各地での体験発表も感動的でした。神奈川凱旋総県秦野旭日県の男子部本部長は、富士宮出身。信心で宿命転換に挑戦し、先天性の両耳の難聴が医師も驚くほど快方へ。これまで300人以上に仏法対話を重ね、18人の友人を入会に導きました。職場の大手メーカーでも信頼が厚く、表彰を受けました。

 杉田 西横浜総県保土ケ谷総区の女子部員は、6年前に入会。同志の祈りに包まれる中、念願だった難関の公認会計士試験に合格できました。今年、職場で大きな悩みにぶつかりましたが、祈りで開き、7月に見事に昇進を果たしました。

 橋元 青年部を励まし続けてくださった壮年・婦人部の皆さまをはじめ、全ての方々に心から感謝いたします。

 原田 青年大会で立ち上がったメンバーの多くは、本年の「教学部初級試験・青年部教学試験3級」「教学部任用試験」の対象者ですね。

  新たな人材が、広布の主体者となるよう応援したいと思います。任用試験は、地区2人以上の合格者の輩出を目指しています。

行学の二道を前進

  1951年(昭和26年)9月7日、池田先生は、戸田先生の命を受けて、鶴見支部市場地区で御書講義を開始されました。先生は講義に通い続けられながら、男子部班長、蒲田支部の支部幹事としても戦われました。

 原田 師の闘争に学び、新たな人材と共に行学の二道に徹し抜き、地涌の陣列を大きく広げていきたい。

 橋元 東海道青年部は、リーダー率先の戦いで弘教も大きく前進しています。

 河原 総神奈川男子部は、今秋の新講堂完成を目指し、創価班・牙城会大学校生を先頭に、”下種5万人の拡大””一人一人の折伏成就”を掲げています。

 杉田 総神奈川女子部も、仏法対話に挑戦する”セレブレイトメンバー”の拡大に挑戦しています。

 河原 総静岡男子部は、12月に静岡で行われる新時代「全国男子部幹部会」へ、各部一体の弘教、法華講救済に全力を挙げています。

 杉田 総静岡女子部も、84年(同59年)12月12日に「静岡女子部の指針」を頂いてから30周年の記念総会を、希望あふれる対話と人材の拡大で迎えます。

 原田 皆が「師子王の心」をとりいだし、「人間革命の勝利の劇」を飾ってもらいたいと念願しています。

核兵器廃絶の潮流

  1957年(昭和32年)9月8日、横浜市神奈川区・三ツ沢の競技場で、戸田先生は後継の青年への「第一の遺訓」として「原水爆禁止宣言」を発表されました。創価の平和運動の不滅の原点です。

 原田 当時、高校生だった私も、台風一過の青空のもと、その場にいました。戸田先生の声はまさに”師子吼”でした。今も胸に響きわたっています。

 杉田 青年部の「平和の連帯」拡大月間の中、「SOKAグローバルアクション」の一環で、「Nuclear Zero(核兵器廃絶)」の署名運動も各地で大きく進んでいます。

 河原 静岡県焼津市のマグロ漁船「第五福竜丸」が、ビキニ環礁での水爆実験で被ばくしてから60年。焼津でも、青年部が署名運動を大きく展開しています。

  東海道婦人部としても、各地で開催している「平和の文化と子ども展」に本年だけで3万人を超える方が参加されています。

  今月7日には、「SGI(創価学会インタナショナル)青年研修会」に集った各国の青年リーダーを迎え、神奈川県内の30会場で「SGI青年平和の集い」を行います。

 原田 御聖訓に「一身の安堵を思わば先ず四表の静謐を祈らん者か」(御書31ページ)と仰せです。学会の平和運動は、「立正安国」の現代的な展開の一つであることを池田先生は教えてくださっています。他者のため、平和のためという「立正安国」への行動が真実の仏法の実践です。

 橋元 先生は「SGIの日」記念提言で、こう綴られています。

 「師の遺訓は、今も耳朶を離れることがありません。SGIの青年たちとともに、師との誓いを果たし、『核兵器のない世界』への道を民衆自身の手で切り開くべく、志を同じくする団体や人々と手を取り合いながら、人類未到の挑戦を何としても成し遂げたい」

 原田 戸田先生の言葉を誰よりも真剣に受け止め、継承されたのが池田先生です。師弟の魂を胸に、創価の平和の連帯の拡大へ、力強く立ち上がっていきましょう。
 



9、社説 笑顔のあいさつが心を明るく

 9月を迎えた。この夏、遠方の知人や旧友と交流を深めたという声を聞く。さまざまな夏の思い出を振り返りながら、近所の人との語らいを弾ませている人もいよう。人と会い、語り合うことは、時節によらず、心を豊かにしてくれる。
 一方で、昨今は”ご近所トラブル”のニュースも多く、「近所」「近隣」に、良いイメージをもつ人ばかりではない。
 厚生労働省が2012年(平成24年)8月に発表した「社会保障に関する国民意識調査」によると、「隣近所の人とは、どのようなつきあい方が望ましいと思うか」との問いに対し、「会ったときに、あいさつする程度のつきあい」と答えた人が23・4%、「あまり堅苦しくなく話し合えるようなつきあい」と答えた人が60・0%だった。
 男女・世代別で、その割合に多少の違いはあるものの、どの区分でも、それ以上の深い付き合いを望む回答に比べ、大きく上回った。
 また、隣近所の人々との関係について「満足している」「どちらかといえば、満足している」と回答した人は6割超。近所の方々と、長きにわたって良好な関係を築いている人も多いのだろうが、調査結果からは「当たり障りのない付き合いで十分」という本音も垣間見えた。東日本大震災の後、近所付き合いを見直す傾向も強いが、実情はそう単純ではないようだ。
 見方を少し変えれば、「近隣の住人と普通にあいさつをすることができれば、近隣友好として、まずは合格」「普通に会話を交わすことができれば、十分に素晴らしい交流」という考え方の表れともいえよう。
 日頃から、さわやかな笑顔を心掛けることが、今まで以上に大切だろう。笑顔のあいさつは好感を広げる。よき出会いを生む。その日々の積み重ねが、地域のつながりを強めることに通じ、例えば、災害時や、病気・けがなどの緊急時に、大きな意味をもつといえる。
 創価学会の同志の多くは、町内会や自治会、ボランティア等での活動を通じ、模範的な地域交流を推進している。
 池田名誉会長はかつて「学会員の笑顔が弾けるところ、地域が明るくならないはずがない。妙法の栄えるところ、その地域が繁栄しないはずがない。否、そうしていくことが、仏法者の使命である」(『池田大作全集第129巻』)と綴った。
 地域を発展させゆく使命を、わが誇りとし、一日一日を笑顔のあいさつから出発したい。



10、今日の発心 持妙法華問答抄、467ページ
 

御書 須く心を一にして南無妙法蓮華経と我も唱へ他をも勧んのみこそ今生人界の思出なるべき(持妙法華問答抄、467ページ・編217ページ)

通解 ぜひとも、心を定めて南無妙法蓮華経と自身も唱え、他人にも勧めることこそ、人間として生まれてきた今生の思い出となるのである。. 

【父母への弘教を通し信仰深める】

 自行化他にわたる信心修行に励むことこそ、この人生を最高に輝かせる道である、との仰せです

 1980年(昭和55年)、結婚を機に夫から折伏を受け、入会。先輩から、この御文を通し、「自行化他の実践に励んでいこう」と励まされ、両親への弘教に取り組み始めました。
 短気な父は転職を繰り返し、家計も苦しい状況に。苦労している母に幸福になってほしいと祈り続けました。父は信心に反対でしたが、母の入会は了承。81年、晴れて母は創価家族の一員になることができたのです。
 20年後、父も「学会は好きだ」と言うまでに変わり、発心。両親の入会を通し、祈りは必ずかなうとの確信を深めました。
 その後も、火災や息子の交通事故など、宿命の嵐がわが家を襲いました。しかし、池田先生から”勝利と幸福を祈っています”との激励を受け、全てを乗り越えながら生涯の原点を築くことができました。感謝でいっぱいです。
 北海道広布60周年の本年、わが総県は史上最高の拡大に挑戦し、幸福の人材城を築いていきます。
北海道・札幌本陣総県婦人部長 菅原富久美



11、勝利の人間学 第59回 教学は最高の勝利の武器!(2014.9.3付 創価新報)

御書を繙き自分を磨け

 御書の一文字、一文字には、日蓮大聖人の民衆救済への大情熱が漲り、正義の師子吼が刻まれている。御書を繙けば、わが胸中に、仏の大生命が脈打ち、仏の声が轟き渡る。
 毎日、一行でもよいから、拝読していこう。
 「日興遺誠置文」には「当門流に於ては御書を心肝に染め」(御書1918㌻)と仰せである。
 人間の心は、縁に触れて揺れ動くものだ。だからこそ、御書を「心の師」(同1088㌻)と定めて、最高無上の正道を進むのだ。
 日蓮仏法は、世界一の生命哲学である。
 この仏法を根本に生きれば、世界一の生命の哲人、幸福の博士に必ずなっていける。

共に成長の教学試験に

 教学は、最高の勝利の武器である。
 戸田先生は『御書全集』の「発刊の辞」で、その研鑽の姿勢を剣豪の修行に譬えて、「厳格なる鍛錬は、学会の伝統・名誉ある特徴」と断言された。
 いよいよ教学試験の秋の到来である。
 御聖訓に「法門を身につけていく人を頼りに法門を聴聞するようにしなさい」(同1224㌻、通解)と仰せの通り、求道の心で学び合う若人の姿ほど、美しく気高いものはない。
 どうか、試験を受ける側も、教える側も、“共に主役なり”との自覚で切磋琢磨し、大いに学び、成長してもらいたい。
 そして、皆が「信心の勝利者」即「青春の勝利者」となっていただきたい。

哲学なき時代に光を

 わが恩師は、「信は理を求め、求めたる理は信を深からしむ」と言われた。教学によって信心が深まる。実践の力が強まる。「行学の二道」は人間革命の直道なのである。
 「わかる」ことは「かわる」ことだ。
 今は「哲学なき時代」である。人類の宿命を転換する「新しい思想」「力ある哲学」が渇仰される。心ある人は、真剣に求めている。
 「平和と幸福の大哲理」を持《たも》った、君たち、貴女《あなた》たちこそ、世界の希望の光だ。その自覚と誇りに燃えて、きょうも御書を開こう!



【社会の情勢】
 

◆ 第2次阿部改造内閣が発足 首相、経済最優先を継続
◆  競争力、日本が6位に上昇 政権の安定性を評価 世界経済フォーラム
◆ 停戦措置で基本合意 ウクライナ・露首脳が協議

2014/9/5(金)の聖教

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2014/9/5(金)の聖教


1、SGI青年研修会がスタート 池田大作SGI会長がメッセージ

50カ国・地域から250人が一堂に
人類の宿命転換へ大潮流を起こせ

 世界の青年が心一つに、平和のスクラム拡大へ――「SGI(創価学会インタナショナル)青年研修会」が4日、海外50カ国・地域から250人が参加してスタートした。
 「今回、初めて来日しました。スタッフの献身的な姿や陰の行動に、池田先生の“一人を大切にする”精神が脈打っていることを実感しました。世界には最高の同志がいることを、母国に帰って伝え抜きます」――こう朗らかに語るのは、今月、池田大作SGI会長の初訪問40周年を迎えるロシアから来日したラリーサ・ダンさん。
 求道の志に燃える世界の青年リーダーが集った研修会には、SGI会長がメッセージを贈り、心から歓迎。各国の広布最前線で皆の模範となって活躍する友を讃え、「すべては、偉大な広宣流布の歴史として残りゆくことは間違いありません。皆さん方のその尊い足跡の功徳は無量無辺であります」と強調した。そして、「世界の創価の青年が熱きスクラムを組み、2030年の学会創立100周年に向かって、人類の宿命を転換する地涌の同志の拡大へ、新たな大潮流を起こしていっていただきたい」と万感の期待を寄せた。
 東京・千駄ケ谷の創価国際友好会館で行われた開講式では、橋元SGI青年部長の後、代表2人が活動報告。
 パナマのチャリッサ・バルガス女子部本部長は、同志と共にパナマ広布に先駆する中、組織に多くの人材が育ち、自身も本年、2人の友人を入会に導いた喜びを報告。そして、「この研修会を人生の新たな原点とし、良き市民として地域に一層の信頼を広げていきます」と抱負を述べた。
 韓国の鄭辰宇男子部長は、全国150大学で18万人の来場者を達成した学生部の展示運動や、昨年を上回る池田華陽会メンバーを輩出した女子部の取り組み、さらに新しい人材を糾合した男子部の拡大の模様を紹介。「師弟直結で、世界広布新時代をリードしていきます」と力説した。



2、アルゼンチン ベインティオチョ・デ・ノビエンブレ市 池田大作SGI会長に卓越した人物称号

  南米・アルゼンチン共和国のサンタ・クルス州にあるベインティオチョ・デ・ノビエンブレ市議会(クラウディア・ベアトリス・ゲンテン議長)から、池田SGI(創価学会インタナショナル)会長に「卓越した人物」称号が贈られた。生命尊厳と人間主義の哲学を掲げ、平和と教育の推進に貢献した功績を讃えるもの。授与式は8月17日、同国SGIの広布50周年を記念する「世界広布新時代第2回全国幹部会」(首都ブエノスアイレスのアルゼンチン平和講堂)の席上、盛大に挙行され、同市議会のビクトル・マリオ・ラビエ副議長らが祝福した。

 ベインティオチョ・デ・ノビエンブレ市は、首都ブエノスアイレスから南に約2000キロに位置する。
 南米大陸の南端に近いこの地でも、SGIの友は活躍している。
 「核兵器廃絶への挑戦」展をはじめ、地域を潤す平和・文化・教育運動が盛んだ。
 同市の市議会は、池田SGI会長への「卓越した人物」称号の授与を全会一致で決議。
 ゲンテン議長らが署名した決議書には「生命尊厳と人間主義の哲学を掲げ、平和と教育に比類なき貢献をされた」と記されている。
 授与式は「アルゼンチンSGIの日」である8月17日、広布50周年を祝賀する全国幹部会の席上、晴れやかに挙行され、ラビエ副議長からアルゼンチンSGIのフェルナンデス理事長に「決議書」が託された。
 ラビエ副議長は力を込めた。「池田大作博士は、未来を担う地域貢献の青年の育成のために生涯を捧げてこられました。今回の授与は、わが市の全ての市民の誇りであります」

     

 アルゼンチンSGIは8月17日、栄光の広布50周年を迎えた。
 半世紀前のアルゼンチン支部結成式(1964年8月17日)。参加者は、同国へ渡った日本人移民を中心とする20人余。南米7番目の支部の誕生だった。



3、愛媛県書店商業組合から名誉会長に特別顕彰牌

  愛媛県書店商業組合から池田大作名誉会長に、「特別顕彰牌」が贈られた。これは、小説『人間革命』執筆50周年を記念し、名誉会長の長年にわたる活字文化振興の功績を讃えたもの。
 贈呈式は4日、東京・信濃町の本社で行われた。同組合の足立岳彦専務理事が「推挙の辞」を述べ、光永和史理事長が特別顕彰牌に刻まれた言葉を読み上げた。
 そして、特別顕彰牌が光永理事長から学会の長谷川副理事長に託されると、盛大な拍手が送られた。
 続いて、長谷川副理事長が名誉会長の謝辞を代読。その中で名誉会長は、同組合の前身が設立された1964年は、奇しくも小説『人間革命』の執筆開始と同年であり、半世紀にわたり活字文化の発展へ、共々に歩みを刻んできたと言及。
 夏目漱石や正岡子規、高浜虚子など近代日本を牽引した文化人を育んだ愛媛の天地に、今、活字文化を継承しゆく気風が豊かに息づいていると讃えた。そして、「活字文化は、若き生命の無限の可能性を、薫発し開花させゆく偉大な原動力」と強調しつつ、「未来に生きゆく青年たちのために、敬愛する先生方とご一緒に、活字文化の希望みなぎるルネサンスへ、さらなる貢献を深く決意しております」と信条を述べた。



4、わが友に贈る

 歴史を創るのは
 「一人立つ」勇気だ。
 大胆に動き、語ろう!
 率先の行動が
 皆の心を躍動させる!



5、名字の言  「皆地涌の菩薩の出現に非ずんば唱えがたき題目なり」(1360㌻)

  92歳で亡くなった壮年部員の葬儀に参列した。今世の使命を全うした安らかな姿を、列席者たちは感謝の題目で見送った▼斎場の控室で一枚の紙が回された。「地涌の菩薩だ 負けてたまるか」。壮年は自らつづったその厚紙を、闘病中も御本尊のそばに掲げ続けた。若いころから体が弱かった。太平洋戦争では徴兵されず、そのことに戦後も負い目を感じていたという。病弱を治したい一心で信心を始め、折伏に励んだ▼孫の一人が「地涌の菩薩って何?」と首をひねった。参列者の一人が「毎日、勤行で法華経を読むでしょう。その法華経で、一番重要な登場人物だよ」と話し始めた▼「皆地涌の菩薩の出現に非ずんば唱へがたき題目なり」(御書1360ページ)。幾万の学会員がこの一節を心に抱きしめ、逆境から立ち上がってきた。――あの飄々としたおじいちゃんも、そんな強い思いを持っていたのか。孫は厚紙に視線を落とし、うなずいていた。残された一枚の紙が、祖父から孫へ、世代を超えて思いをつないだ▼今月の教学部初級試験・青年部教学試験3級でも、「地涌の菩薩」について詳しく学ぶ。我こそは地涌の菩薩なり――この自覚を胸に「負けてたまるか」と生き抜く姿こそ、何よりも雄弁な「御書根本」のお手本である。(寅)



6、寸鉄

★  SGI青年研修が開講! 世界広布の英雄ようこそ 共に肩組み新時代へ行進
      ◇
★ 今日から初級・3級試験の教学講座。御書根本が創価の誇り。勇んで研鑽
      ◇
★ 無冠の友の献身に感謝! 「希望」の便り届ける使命 健康第一・無事故第一で
      ◇
★ 大きな心の人は多く悩む―作家。友のためにと。煩悩即菩提」の勝利道を
      ◇
★ 振込詐欺など特殊詐欺被害が最悪ペースと。8割が高齢者。声掛けで撃退



7、断じて変毒為薬を 大規模土砂災害から立ち上がる友 広島

不死鳥のごとく!  師の励ましを胸に

  8月20日未明に広島市で起きた大規模土砂災害は、きょうで発生から17日目を迎えた。甚大な被害に見舞われた同市北部の安佐南区と安佐北区では、現在も救援・復旧作業が行われている。中国方面・広島創価学会の災害対策本部では、被害状況の掌握と会員・家族の激励に全力を挙げるとともに、「かたし隊」による土砂の撤去や清掃活動等を続けている。復興への道のりは長く、険しい。しかし被災地の同志は、池田名誉会長の真心の励ましを胸に、創価家族の絆を誇りに、過酷な現実と向き合いながら、前へ、明日へと進んでいる。不死鳥のごとく再起を誓う広島東黄金区と安佐北区の友の歩みを追った。



8、、わが町わが誇り 新潟 長岡、十日町 桜梅桃李の幸せの人生歩め

   「私は、新潟の発展が楽しみでならないんだ。それを見に行こう!」
 85年(昭和60年)9月、新潟へ向かう名誉会長は語った。83年(昭和58年)、84年(昭和59年)に続く、3年連続の訪問である。
 今回の目的地は、長岡と十日町。十日町では「第2回新潟青年平和文化祭」が予定されていた。
 前年9月の第1回文化祭(新潟市)で、新潟青年部は、強風の中、“スーパー5段円筒”を成功。スタンドに“人材の波"の人文字が踊った。その凛々しい姿が、名誉会長の目に焼き付いていた。
 長岡、十日町を含む地域は「中越」と呼ばれる。日本有数の豪雪地帯。豊かな水に恵まれた、米どころである。
 9月7日、名誉会長は新幹線で、24年ぶりに長岡の土を踏んだ。同日、長岡会館を初訪問。翌8日は長岡平和会館へ。
 同志との懇談のたびに、話題になるのは、やはり豪雪の苦労である。
 平和会館でも、地元の幹部に語りかけた。「雪が多くて大変だね」
 そして、管理者の献身の様子を聞き、その努力を心からたたえた。
  この時、管理者を務めていたのが、広川隆英さん(副圏長)・愛子さん(婦人部本部長)父妻だ。
 夫妻は、一連の行事のため、同志と共に、寸暇を惜しんで準備に当たった。玄関下までぞうきんを掛けた。
 代表との勤行を終え、平和会館を出発する際、名誉会長は玄関を歩きながら、なおも激励を続ける。玄関を下りても、ぎりぎりまで、それは終わらなかった。
 隆英さんは“ここまで時間を惜しんで励まされるのか"と、師匠の真実を目の当たりにした気がした。今も忘れられない光景である。
 夫妻は94年(平成6年)から、仙台市の東北文化会館の管理者に。2011年(平成23年)
3月11日、全ての建物が崩れたと思うほど揺れが襲った。東日本大震災である。
 以来、被災者の受け入れや救援備品の手配などに奔走。「廣川さんがいてくれたから」と言われる奮闘ぶりだった。
  震災から1年後、故郷の長岡へ。3人の子も全員が創価の学びやを巣立ち、社会と広布の最前線で活躍している。
 ──85年9月8日、長岡平和会館を後にした名誉会長は十日町市へ。同市で行われた青年平和文化祭に出席した。
 雪国の美、雪と闘う越後人の心意気を表現した華麗なステージを、心からたたえた。
  「仏法には『桜梅桃李』という言葉がある」
  「諸君もまた、自分らしい信念と人生の方途を見つけ、つくりながら、真の幸せの人生を、何ものにも負けないで、紛動されないで、歩んでほしい」
 現在、十日町圏長の清水隆さんも、出演していた一人。
 「先生は“私は雪国の労苦は分からないが、大変なものであると思います"と、ねぎらってくださいました。私たちの成長を願う先生のお心が、胸にしみました」
 清水さんは十日町市内でパン製造会社を営む。経営状態の厳しい会社を父から預かり、92年(平成4年)に、清水さんが引き継いだ。しかし、経営環境の変化、施設の老朽化などで、倒産の危機に。
 その時、鉄道敷設に伴う区画整備で、市が工場用地を買うという話が持ち上がる。祈り、学会活動に真剣に取り組む中で訪れた転機だった。
 工場を移転・新設。同時に事業を絞り、利益率を向上。赤字は黒字に転換した。「大変なときも、信心を根本に、実証を示そうと歯を食いしばったからこそ、と思っています」
 今では、男子部本部長の長男・博史さんが工場長。経済環境の厳しさは続くが、10人の社員で力を合わせ、会社の発展に挑んでいる。
 85年9月9日──名誉会長は長岡会館から長岡駅まで歩き、新幹線で東京へ戻った。
 青年の成長を喜び、団結を教えつつ、こう言い残した。
 「若々しき新潟でいこう」
 「勇気をもってやりなさい。新潟はエンジンを入れ替えたのです」
 3年連続の激励が、大雪にも大地震にも、広布を阻む仏敵にも負けない、強い新潟の基盤をつくった。
  85年の訪問から明年で30周年。師弟の縁深き9月から、新潟の勝利の前進は始まる。



9、この時に誓う 【8】畑東海道長 原水爆禁止宣言の日

  「われわれ世界の民衆は、生存の権利を持っています。その権利をおびやかすものは、これ魔ものであり、サタンであり、怪物であります」
 戸田先生が核兵器を絶対悪と断じ、その廃絶を訴えた原水爆禁止宣言。発表されたのは1957年(昭和32年)9月8日、神奈川の地でした。
 言うまでもなく、この正義の大宣言を、誰よりも真剣に受け止めてきたのは池田先生です。先生は、この「9・8」を、自らの平和行動の起点とされてきました。
 日中国交正常化提言を発表されたのも、9月8日です(1968年)。
 日本が中国への敵視政策を強めていた時代。その内容に、学生部員として参加した私は、衝撃を受けました。
 そして4年後、正常化が現実に。世界を駆け巡り、世界の人々の心を結ぶ。偉大な師匠のもとで戦えることを、心から誇りに思いました。

君らを偲びつつ

  高等部の「鳳雛会」の一員としても、先生に、限りない薫陶をしていただきました。
 「諸君に学会の総仕上げをしていこうという心がなく、団結もできないようならば、それは、もはや諸君が悪いのではなく、私の方に福運がないんだ」
 先生はそこまで語られ、御書講義などを通して、あらゆる角度からリーダー論を打ち込んでくださったのです。
 そして79年(昭和54年)。先生の会長辞任直後に、神奈川文化会館でお会いし、5月5日には「正義」の揮毫を拝見させていただきました。
 誰が師弟不二を生き、誰が同志を守り、広布を進めてきたか。「正義」の文字に、先生の心が凝縮していました。
 その2ヶ月後、7・16「鳳雛会の日」に、先生は詩歌を発表してくださいました。そこには「狂気の讒言の中 一人正義の旗を持ち 耐えつつ 君らを偲びつつ」と。
 弟子の成長を思う師匠の慈愛にお応えし、断じて師匠を守れる弟子にと誓いました。

心を砕く励まし

 一瞬の出会いも逃さず、全力で励ます。先生の振る舞いを間近で拝見し、先生のことを知れば知るほど、畏敬の念は深くなります。
 85年(昭和60年)1月、川崎市の多摩文化会館を訪問された折。草創の母の顔を見るなり、先生は声を掛けられました。
 「あのときの顔が、忘れられなかったんだよ」
 後で、その母から話を伺い、その一言の重みを感じました。
 多摩文化会館での出会いから、何年も前のこと。進学に伴い、親元を離れて生活する娘さんと一緒に、先生と会う機会があったそうです。
  “きちんと食べているのか、体は大丈夫か。そんな不安を抱える自分の前で、先生は娘を励ましてくださった"
  先生は、そのことを覚えておられたのです。
 師匠はここまで心を砕いてくださるのかと、感動で胸が熱くなりました。
 私も、先生からの忘れ得ぬ激励があります。
 それは、妻が病床にあった時のこと。「御書に『必ず心の固きに仮りて』とあるように、何事も信心で勝つんだ」と励ましていただきました。
 先生の強き祈りに包まれ、家族で乗り越えることができました。

                                    

 6年前、先生は静岡の歌「静岡健児の歌」の歌詞に、手を入れてくださいました。そして2番にあった「世界の友」が、新たに「正義の友」となりました。
 正義を叫ぶ。
 正義のために戦う!
  そして、正義が必ず勝つ時代を開く!
 それこそ神奈川と静岡、私たち東海道の責任であり、使命です。
 かつて、先生は言われました。「東海道の戦いを、日本中、いな、世界中が見つめている」と。
 その期待に恥じないよう、師弟共戦の「正義の旗」を掲げ、全世界に先駆ける拡大を成し遂げてまいります!



10、社説  幸せの“ものさし”とは?  試練・困難に屈しない心の強さ

  平成26年版「厚生労働白書」によると、日本人全体の幸福度は6・38点(10点満点)。約7割の人が普段から不安や悩みを感じており、若い人ほど、その割合が高いという。若い世代は生きがいや家計、職場関係で、高齢者は健康や病気で悩み、多くの人々が将来への漠然とした不安を抱えている。
 東日本大震災以降、日本人の幸福観は大きく変わってきた。
 物質的な満足だけではなく、精神的充足や生きがいを重視する若者も増えている。だが、実際に「真の幸福とは何か」と聞かれ、明確な答えを示せる人がどれだけいるだろうか。
 日蓮大聖人の仏法には、明確な「幸福観」「価値観」が示されている。すなわち「蔵の財よりも身の財すぐれたり身の財より心の財第一なり」(御書1173ページ)とあるように、人生の幸・不幸を決める決定的な要因は、健康や地位、財産、名誉などではなく、「心の財」であると大聖人は強調されている。
 本紙の体験欄では、今年4月まで連載された「信仰体験から見える 幸せのカタチ」が好評を博した。信心根本に苦難を乗り越えてきた同志の確信の言葉が、多くの読者の心を打った。
 連載の最終回で担当記者は綴っている。「『幸せ』という、形ないものの『カタチ』を追う中で感じたことは、同志の“心の強さ”である」と。 
 また、現在連載中の「生老病死を見つめて」にも、毎回、多くの反響が寄せられる。
 4歳の娘を亡くした婦人は語っている。「苦しみや悲しみを抱えながらもなお、真っすぐに御本尊に祈り続けていくと、必ずその意味が分かる時がきます。“ああ、そうだったのか”“この信心で間違いないんだ”と心から納得できた時こそ、信心で乗り越えた時なのです」
 共通するのは、試練や困難に屈しない学会員の心の強さと信仰への確信である。何より、全てを信心の糧として「自他共の幸福」を目指す学会員の力強い生き方は、多くの人々に希望を与えている。
 池田名誉会長は語った。
 「物質的、環境的に、どれほどめぐまれたとしても、幸福とは限らない。自分自身が、人間として成長する。境涯を高める。心を磨き、心を鍛える。それが、幸福の根本である」
 学会員は、いかなる困難や試練にも負けない「絶対的幸福境涯」の確立へ、自行化他の実践を日々貫いている。幸せをはかる“ものさし”は、こうした生き方の中に見いだされよう。



11、今日の発心  立正安国論 31㌻ 

御書 但し人の心は時に随って移り物の性は境に依って改まる(立正安国論、31ページ・編169ページ)

通解 ただし、人の心は時にしたがって移り、物の性分はその環境によって改まるものである。. 

【原点胸に宿命転換の実証示す】

 人の心の移ろいやすさを教えられた御文です。

 1967年(昭和42年)に同級生に折伏を受け入会した私は、23歳の時に心臓病を患いました。心臓の病で命を落とす親族が多かったため、それを自身の宿業とも感じており、強烈な不安に襲われました。しかし、一生懸命に信心に励むなか、医師も驚く回復で病を乗り越え、信仰の確信をつかみました。
 78年、中部指導の折、役員として着任していた時に池田先生との出会いが。先生は一緒に記念撮影までしてくださいました。情熱あふれる先生の激励に、師匠との原点を築きました。男子部を卒業し、圏長の任命を受けた時、多忙な仕事との両立に悩んだことがありました。しかし、先生の指導とこの御文を思い起こし、奮闘。全てやり切ることができました。
 11年前、妻が体調に異変を感じ病院へ。その際、重度の狭心症が発覚したのです。懸命に祈り抜いて臨んだ手術は成功。後遺症もなく、現在、夫婦そろって元気に学会活動に取り組んでいます。先生・奥様に感謝の毎日です。
 さらなる折伏・弘教、人材育成に挑戦し、創立100周年を勝ち飾ってまいります。
愛知・知多総県副総県長 榊原 邦男



【社会の情勢】
 

◆ 太平洋クロマグロの未成魚 来年から漁獲半減に
◆  日銀、景気「回復」を維持  大規模緩和策の継続
◆ ネット銀 不正送金 被害拡大 上半期9倍の18億円 警察庁
◆ エボラ死者1900人越す 治療薬で専門家会議   WHO


2014/9/6(土)の聖教

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2014/9/6(土)の聖教

   三日ほどお休みをいたします。申し訳ありません。

2014/9/6(土)の聖教

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2014/9/6(土)の聖教
   

1、栄光の「11・18」へ全国総県長会議 新時代の創価城を築け
    (作業中)



2、わが友に贈る

 学生部の使命は
 広宣流布の先駆なり。                  
 徹して学び鍛えよ!
 知性と人格を備えた
 リーダーと育て!



3、名字の言  御書に「万法は己心て」「日月・衆星も己心にあり」(1473ページ)と。一つの生命は、宇宙全体をも包み返すほどの広がりを持つ存在だと、仏法は説く

  約6年に及ぶ52億キロの旅。目的は生命の神秘の探究。今冬の打ち上げに向け、日本の小惑星探査機「はやぶさ2」の機体が先日、公開された。小惑星で採取した石や砂を地球に持ち帰り、太陽系が誕生した当時の姿や生命の起源に迫る計画だ▼この”人類の夢”に近づく研究開発プロジェクトに、札幌創価幼稚園出身の女子部員が携わってきた。大学受験の失敗、勤務先の倒産、長い失業と経済苦――数々の苦難を越えて現在の職に就いた。しかし、力のなさに直面し、自信を失っていた時、女子部の先輩が声を掛けてくれた。「職場の発展を祈ってる?」▼自身のことで、きゅうきゅうとしていた日々から脱し、職場の発展、同僚の幸福を祈り始めた。祈り方が変わると、働く姿勢が変わる。任された仕事をこなすだけでなく、チームに必要なことを考え、主体的に行動できるように。”なくてはならない存在”になっていった▼御書に「万法は己心に収まりて」「日月・衆星も己心にあり」(1473ページ)と。一つの生命は、宇宙全体をも包み返すほどの広がりを持つ存在だと、仏法は説く▼自分の一念が変われば、世界が変わる。私たちの日々の信仰実践は、生命という”内なる大宇宙”の可能性を開きゆく、壮大なる旅にほかならない。(鉄)



4、寸鉄

★  世界の青年と求道の本部幹部会。全員が使命の舞台で前進!新生の決意で
      ◇
★ きょう鹿児島の日。歴史回天の志士よ!民衆の時代開く正義の対話広げよ
      ◇
★ 新任幹部は最初の3カ月が勝負。何人の友を励ますか―誓い固く最前線へ
      ◇
★ 医療機器「AED」の使用1分遅いと救命率10%減 会館内の設置場所を確認
      ◇
★ ネット銀行の不正送金被害が昨年の9倍。ウイルス対策強化を。油断排し



5、響き合う魂 SGI会長の対話録 第47回 モスクワ大学 ホフロフ総長
 精神のシルクロードを通わせましょう!
  (作業中)



6、みんなで学ぶ教学 新会員のための仏法入門 【7】人の振る舞い
   (作業中)



【社会の情勢】
 

◆ 景気指数 2か月ぶり改善 7月、生産消費が持ち直し 内閣府
◆  米就業者14万2000人増 8カ月ぶりに低い伸び
◆ 避難場所に素早く アマゾンと徳島県が初協定
◆  新宿中央公園でデング熱 全国に広がる可能性
◆   標的型メール 攻撃急増 対策強化を呼びかけ IPA

2014/9/7(日)の聖教

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2014/9/7(日)の聖教
      

1、世界広布新時代 第7回本部幹部会 青年部幹部会 池田大作名誉会長がメッセージ

希望に燃えて出発!
明2015年のテーマは「世界広布新時代 躍進の年」

 「世界広布新時代第7回本部幹部会」が6日午後、「全国青年部幹部会」「全国学生部大会」「SGI(創価学会インタナショナル)青年研修会」の意義を込め、東京・八王子市の創価大学記念講堂で開催された。これには原田会長、正木理事長、杉本婦人部長はじめ各部の代表が、研修会で来日した50カ国・地域の友と出席した。池田名誉会長はメッセージ(3面)を贈り、今この時に躍り出た創価の青年こそ、広宣流布を成し遂げゆく地涌の菩薩であると強調。平和の未来を担い立つ友に「地涌の底力で世界を変えゆけ!」と呼び掛けた。席上、明2015年のテーマ「世界広布新時代 躍進の年」が発表された。(関連記事2・3面。全国中継は11日から14日〈中継の会館と時間は各県・区で決定〉)



2、名誉会長がメッセージ  今この時に「地涌の青年」が躍動

信心で乗り越えられない苦難はない
君よ勇猛精進で勝て
ニュージーランドの平和学者「同じ目的をもった仲間を大切に」

 一、生き生きと躍動する新出発の本部幹部会、また、目覚ましく成長する青年部の幹部会、そして、英知光る男女学生部の大会、誠におめでとう!
 海外50力国・地域から勇み集ってくれた皆さん、本当にありがとう!世界広布の未来を担い立つ偉大なる求道のリーダーたちに万雷の大拍手を送り、皆で讃嘆しようではありませんか!(大拍手)

 大樹と育て!

 一、みずみずしい緑に包まれた、この創価大学のキャンパスは、一朝一タに出来上がったものではありません。
 開学に先立つ何年も前から、一面の荒れ地であった建設予定地を、汗だくになり、手に血豆をつくりながら、懸命に整地してくれた尊き青年たち、また、地域の父母たちがいました。
 私は、今も深い感謝を込めて題目を送っています。
 私の会長就任7周年となる1967年(昭和42年)の5月には、この丹木(たんぎ)の丘に、青年部、未来部の代表と共に1万本を超える植樹を行いました。
 その折、私は、まだ小さな木々の苗を見つめつつ、「このすべてが大樹と育った時を、
広宣流布と確信して進んでいこう!」と申し上げました。
 以来47星霜——。 今や、仰ぎ見る大樹の並本道も広がり、春には「桜の城」と輝きわたる2,500本の桜花をはじめ、梅や桃、レンギョウやツツジ、ムクゲなど、四季折々に百花繚乱の絵巻が、向学の若人たちの青春を彩ってくれております。
 来学される世界の識者の方々からも、「これほど美しいキャンパスは見たことがない」
と、感嘆の声が寄せられております。
  「生命の尊厳」といっても、「人間教育」といっても、決して観念論ではない。
 具体的に、自然と共生する美しい環境を創り広げていくことも、「依正不二」の実践なのであります。

 一、今日は、この武蔵野の天地に、日本全国、さらに世界の各地から、若き地涌の菩薩が一堂に会しました。
 日蓮大聖人は、地涌の菩薩を先頭に、無数の菩薩が続々と集い来った、法華経の師弟後継の儀式を、「むさしののすすき(芒)のごとく」(1245ページ)と譬えられております。
 まさに、他のどこでもない。
 過去でもなければ、将来でもない。
 末法万年尽未来際まで、一閻浮提広宣流布を成し遂げゆく地涌の菩薩は、「今」この時、この場所に、わが創価の青年として躍り出てくれたと、私は、声高らかに宣言したいのであります。

一、私が戸田先生のもとで心肝に染め、さらに原田君(原田稔会長)たち草創の学生部の友と学び合った「御義口伝」の一節があります。
 法華経涌出品(ゆじゅっぽん)の一文を通して、「一念に億劫の辛労を尽せば本来無作の三身念念(さんじんねんねん)に起るなり所謂(いわゆる)南無妙法蓮華経は精進行なり」(790ページ)と。  
 地涌の菩薩のカ—
 それは、権力にも非ず、財力にも非ず、学歴にも非ず、ありのままの人間の力であります。生命の究極の力であります。
 南無妙法蓮華経を唱え、広宜流布の誓願に立ち上がり、いかなる辛労もいとわず勇猛精進していく。
 そこに、何ものにも負けない、何ものにも屈しない地涌の勇気が地涌の智慧が、地涌の底力が滾々(こんこん)と湧き起こってくる。御本仏が、そう断言され、約束してくださっているのであります。
 ゆえに、私は申し上げたい。
 「君たち、貴女(あなた)たちよ、地涌の底力で世界を変えゆけ!」と。
 

使命の国土に

 一、2度の世界大戦で、人類が存亡の危機に直面した20世紀に、牧口・戸田両先生が、地涌の菩薩を呼び出されたのが、創価学会であります。
 どんな悪口罵冒(あっくめり)に怯(ひる)まぬ、あまりにも健気な父たち、母たちと共に、私は、1人1人の宿命に戦いを挑みながら、紛然と競い起こる三障四魔も、三類の強敵も、断固として打ち破り、世界192力国・地域に、「平和」と「文化」と「教育」の大連帯を築き上げてきました。
 40年前の9月、第一歩をしるして題目を染み込ませたロシアの大地でも、今、幾多の地
涌の菩薩が大歓喜の舞を繰り広げ、社会に大いに貢献しています。
 一番乱れた悪世に、一番大変な逆境の中で、一番苦しんでいる衆生を励まし、救っていくことを、自ら願い求めて、それぞれの使命の国土に出現したのが、地涌の菩薩であります。
 力のない地涌の菩薩はいない。
 慈悲のない地涌の菩薩はいない。
 難を乗り越えられない地涌の菩薩は絶対にいないのであります。
 私自身、青春時代から、病気も、経済苦も、事業の苦境も、国家権力の弾圧も、忘恩の裏切りも、狂気の如き迫害も、一切、勝ち越えてきました。
 師弟は「従藍而青」なるゆえに、後継の青年たちが、私以上の戦いをできないわけがありません。
 無上の栄光と勝利が待っています。

 一、ニュージーランドの世界的な平和学者であるクレメンツ博士は、このたび、私との対談の締めくくりに、青年への無限の期待を込めて、アフリカの人権の大英雄マンデラ氏の呼び掛けを贈ってくださいました。
 それは、「楽観主義であれ!」。
 すなわち、「楽観的であるということは、顔を常に太陽へ向け、足を常に前へ踏み出すこと」なりと。
 そして博士は、「同じ目的をもった仲間を大切に!」と強調されました。
 この地球上にあって、我ら創価家族は、広宣流布という最も尊貴な大目的をもった、最も温かく、最も麗しい異体同心の仲間です。  
 人類の宿命を転換しゆく、この地涌の陣列を、私たちは、一人を大切に、さらに「二人・三人・百人と」(1360ページ)広げながら、希望に燃え、勇気に燃えて、躍進していこうではありませんか!
 全国、全世界の同志のご健康と無事安穏、そして所願満足の大勝利の人生を、私は妻と祈りに祈っております。
 どうか、お元気で! 強く、明るく、朗らかであれ!(大拍手)



3、わが友に贈る

 善き友を持つ。
 それが幸福の直道!
 宝の同志と共に
 祈り励まし合って
 凱歌の人生を開け!



4、名字の言 御書に「若し日蓮無くんば仏語は虚妄と成らん」(507ページ)と仰せである。広宣流布とは、仏の金言を〝虚言〟〝妄言〟におとしめない戦いである。

  「西の小京都」と称される山口・萩市。道の駅「萩往還」には、幕末の思想家・吉田松陰を中心に、高杉晋作、久坂玄瑞ら門下生の銅像群が立ち並ぶ▼今年は松陰没後155年。刑死の前日につづられたのが、遺言の書「留魂録」である。死を覚悟した松陰は、「頼むぞ、心の底から頼むぞ」と、後事を弟子に託す言葉を紡ぎ続けた(奈良本辰也著『吉田松陰著作選』講談社学術文庫)。遺志を受け継いだ弟子たちが、新時代の夜明けを開いた▼戸田第2代会長から学会の未来を託された池田名誉会長は、師の一言一言を全て重く受け止めた。創価の人材拡大はもちろん、幼稚園から大学の教育施設、文化興隆の諸団体、平和研究の諸機関の設立など、何一つないがしろにせず、師の構想を実現してきた▼御書に「若し日蓮無くんば仏語は虚妄と成らん」(507ページ)と仰せである。広宣流布とは、仏の金言を〝虚言〟〝妄言〟におとしめない戦いであり、創価の歴史は、師匠の言葉を、弟子が現実社会の中で具体的に証明していく闘争の連続であった▼次は私たちの番だ。「平和の世紀」「生命の世紀」「教育の世紀」の創造を――この師匠の断固たる決意をわが心として、世界へと使命の翼を広げ、人類貢献の大道を歩んでいこう。(杏)



5、寸鉄


★  世界の青年と求道の本部幹部会。全員が使命の舞台で前進!新生の決意で
      ◇
★ きょう鹿児島の日。歴史回天の志士よ!民衆の時代開く正義の対話広げよ
      ◇
★ 新任幹部は最初の3カ月が勝負。何人の友を励ますか―誓い固く最前線へ
      ◇
★ 医療機器「AED」の使用1分遅いと救命率10%減 会館内の設置場所を確認
      ◇
★ ネット銀行の不正送金被害が昨年の9倍。ウイルス対策強化を。油断排し



6、社説 「核兵器なき世界」へ青年の連帯 あす、原水爆禁止宣言の日

  核兵器は絶対悪である、との強い訴えを込めた戸田城聖第2代会長の「原水爆禁止宣言」が発表されたのは、1957年(昭和32年)9月8日。あすで57年になる。
 戸田会長が「遺訓の第一」としたこの宣言の精神を世界に広げるため、池田SGI(創価学会インタナショナル)会長は、各国の指導者と対話を続け、平和提言を重ねるなど間断なき闘争を続けてきた。
 その魂を継ぐ世界の青年リーダーの代表が被爆地・広島に集い、きょう、「SGI青年平和会議」を開く。日本では、青年部が核兵器の廃絶を求める署名を推進する。核時代平和財団など国際NGO(非政府組織)のキャンペーンに連なるものであり、「SOKAグローバルアクション」の一環である。
 ある青年部員が、署名に積極的に協力してくれた友人と語り合った時のこと。あらためて核兵器について所感を尋ねると、「抑止力として持つ場合があっても、やむを得ないのも現実では」と答えたという。
 今、地球上にある核弾頭の0・1%に満たない量が仮にも使用されたならば、それだけで、何千万もの人々の命が奪われ、かつてない規模で気候変動が生じるといわれる。全ての生命に破壊的な脅威を与える。核兵器は、使用も、製造も、譲渡も、備蓄も許されない、非人道的兵器の極みなのである。
 新しい世代への、一歩掘り下げた意識変革の対話が必要だ。
 広島平和記念資料館には、広島市が核実験の実施国政府に宛ててきた抗議電文の記録が展示されている。その数を目の当たりにするだけで、今も世界で繰り返し実験が行われているという事実の深刻さに言葉を失う。
 この実態から目を背けてはならない。「消極的に悪をうけいれる者は、悪を行うことを助ける者と同様に、悪にまきこまれているのだ」(雪山慶正訳)――アメリカ公民権運動の指導者マーチン・ルーサー・キング博士の戒めを胸に刻みたい。
 「一歩の距離は小さい。しかし、その勇気があるか、ないかの差は、あまりにも大きい」と池田会長が述べる通り、一人から一人へ、草の根の対話なくして世界の変革はありえない。
 終戦70年の明年は、広島・長崎の被爆70年でもある。両地では国連軍縮会議やパグウォッシュ会議世界大会が予定され、核兵器廃絶へ機運が高まる。今こそ核兵器の非人道性を粘り強く語り抜く時だ。核兵器なき世界へ、一歩を踏み出す時である。



7、今日の発心  聖愚問答抄、491㌻
 

御書 知恩をもて最とし報恩をもて前とす世に四恩あり之を知るを人倫となづけ知らざるを畜生とす(聖愚問答抄、491ページ・編285ページ)

通解 (聖人は)恩を知ることを最高とし、恩を報ずることを第一としてきた。世の中には四つの恩がある。これを知る者を人倫(人の道に適った人間)と名づけ、知らない者を畜生という。. 

【偉大な師恩に報いる人生を!】

 恩に報いる生き方にこそ、偉大な人間としての完成があると仰せです。

 広島に生まれた私の父は、幼少の時に爆心地から850メートルの地点で被爆。家族を失い、心身共に大きな傷を受けて育ちましたが、信心で蘇生し、原爆症を乗り越えて、家庭をもつことができました。
 私が中学生の時、父はがんを発症し、47歳で他界しましたが、多くの同志からの励ましに勇気づけられました。中でも、母と私たち兄弟3人に対して池田先生が「日本一福運ある家庭を」と激励してくださった時の、師の手のぬくもりは忘れられません。
 その日から、池田先生を父と思って挑戦の日々を重ね、創価高校・創価大学への進学を勝ち取ることもできました。
 今、愛する故郷である広島世界総県で戦う中、多くの方々が父の思い出を語ってくださいます。永遠の絆で結ばれた創価家族の温かさに感謝でいっぱいです。私自身も、大切な同志の皆さまの支えとなれるよう、師弟の道、報恩の人生を歩み続けてまいります。
広島世界総県書記長 松浦 高広



【社会の情勢】
 

◆ 日本の理事国入り支持 特別経済特区整備で一致 日バングラ首脳会議
◆  AED講習、全国実施 自治体などに働きかけ 文科省と消防庁
◆ 米、忍び寄る人材不足 背景に高齢化やミスマッチ
◆ デング熱対策 緊急会議 感染拡大、対応を検討 厚労省など  
◆  エボラ熱死者2000人突破 11月、新ワクチン投与 WHO

2014/9/8(月)の聖教

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2014/9/8(月)の聖教


1、きょう9月8日 池田大作SGI会長のロシア初訪問40周年

ロシア語版・法華経の智慧
モスクワ大学出版会から第1巻が発刊

 きょう9月8日、池田大作SGI(創価学会インタナショナル)会長のロシア初訪問(当時、ソ連)から40周年を迎えた。この日を記念して、ゴルバチョフ元ソ連大統領から祝福の声が寄せられた。また、このほどモスクワ大学出版会から、『法華経の智慧』ロシア語版の第1巻が発刊された。さらに、SGIのロシア語版公式ホームページが開設された。

 SGI会長の『法華経の智慧』ロシア語版は、英語、ドイツ語、中国語、イタリア語、スペイン語などに続く12言語目の翻訳となった。全6巻のシリーズとして、数年かけて順次発刊していく予定となっている。

ロシア科学アカデミー グセイノフ博士、ヴォロビヨヴァ博士が前書き
グセイノフ博士 会長は仏教思想を現代に展開――「人間革命」を世界が希求

 第1巻には、「序論」「序品」「方便品」を収録。また、ロシア科学アカデミー哲学研究所所長のアブドゥサラム・グセイノフ博士と、同アカデミー東洋古文書研究所のマルガリータ・ヴォロビヨヴァ=デシャトフスカヤ博士による「前書き」が掲載されている。
 ロシアにおける倫理学研究の第一人者であり、非暴力思想の普及にも努めるグセイノフ博士は、「世界には社会革命、政治革命、科学技術革命と実にさまざまな革命がある。しかし真に求められるべきは『人間革命』であり、全てはそこから出発するといっても過言ではない。『人間革命』という思想は、池田会長による法華経の本質の解釈ともいえる。仏教で説く『成仏』を現代に展開した表現といえよう」と指摘する。
 その上で博士は、釈尊の教説を「ドグマ(教条)」ではなく、“人々に内発的な思索と変革を促す思想”と捉えるSGI会長によって「仏教の教えが現代という時代に生き生きと蘇っている」と喝破している。
 一方、ヴォロビヨヴァ=デシャトフスカヤ博士は、若き日より広範な仏教文献学の研究に打ち込み、“法華経研究の母”として知られる世界的碩学。SGI会長とは1996年2月に東京で出会って以来、幾度も語らいを重ねてきた。
 「前書き」で博士は、法華経の説く「全人類の成仏」「男女平等」「永遠の生命」といった理念をめぐってSGI会長と対話を交わした思い出や、仏教史に輝く法華経写本の出版事業について述懐。「池田会長のお姿は、永遠に私の心に残るであろう」と記している。
 また、ロシア語版『法華経の智慧』には、巻末に法華経各品や菩薩の名称等について、ロシア語、英語、サンスクリット語、日本語の対照表などが掲載されており、ロシアの仏教研究に資するものと期待されている。
 法華経のもつ豊かな智慧の世界、そして、その現代的意義について縦横に語られる本書が、ロシアの大地を照らす“人間主義の光源”となっていくに違いない。

ゴルバチョフ元ソ連大統領から祝福の声
対話という“武器”を持って冷戦の最中に勇気の一歩

 親愛なる友よ!
 貴方のソ連初訪問から40年がたちました。この歴史的な記念日を皆様と共に、心から喜び合いたいと思います。
 露日両国の友情の道を開くため、池田会長が果たされてきた役割は極めて大きなものであり、冷戦のさなかに、勇気ある一歩を踏み出されたことは、最大の評価と尊敬に値するものです。わが国は、その貢献への評価として「友好勲章」を授与したのです。〈2008年2月に叙勲〉
 この40年間、池田会長は、「対話」という最も強力な武器を持って、平和のために行動されてきました。池田会長は鋭い知性の哲学者であり、ヒューマニストであり、文学者であられます。会長とお会いした日々のことは素晴らしい思い出として私の胸に刻まれています。
 かつて、妻のライサと私が創価大学で植えた桜の木の写真を、学生の皆さんがアルバムにして毎年送ってくれており、それをよく開いては眺めています。その写真を見ながら、池田会長のもとには、師匠が開いた露日友好の懸け橋を、世界の民族友好の懸け橋を、継承していこうとする若き後継者が育っていることを感じます。
 私の親愛なる友人である池田会長のご健勝を心からお祈り致します。そして、世界平和のために、さらに力を尽くされていくよう願ってやみません。
 友情を込めて。



2、広島で海外15カ国の代表が参加 SGI青年平和会議

  不戦の世紀の建設を誓う「SGI青年平和会議」「SGI青年平和大会」が7日、研修で来日中の15カ国の友をはじめ、日本の青年部の代表が出席し、広島市内で開催された。
 同部の平和運動「SOKAグローバルアクション」の一環である。
 SGI青年平和会議の参加者は午前、広島平和記念資料館の見学、原爆慰霊碑への献花などを行った。
 「原爆の惨禍に衝撃を受けました。過去から学ぶとともに、未来は変えられると訴えていく。それが私たちの使命です」(ポーランドのマルツィン・マコフスキ副男子部長)



3、今週のことば

 「一念三千」の仏法だ。
 「一念」を変えれば
 「一切」が変わっていく。
 勝つと決めて題目を!
 そこから躍進が始まる。



4、名字の言  池田名誉会長は「なぜ、百合は美しいのか。それは、生き抜くために、全生命で戦っているからだ」と

  婦人部の「ブロック担当員」「副ブロック担当員」が「白ゆり長」「副白ゆり長」の名称になったのは、2004年9月のこと。今月で10周年を迎える。「純潔」「威厳」等の花言葉をもつ「白ゆり」は、婦人部を象徴する花として親しまれてきた▼ユリの球根は、根ではなく「鱗茎」。短い地下茎の周りに、養分を蓄えた、うろこ状の葉(=鱗片)がたくさん重なり合っている。だから「百合」という。「百」は「多く」の意味だ。ユリの鱗茎はイノシシなどの好物だが、食べられても、鱗片が一枚でも残っていれば、成長する。百合は「美しさ」と「強い生命力」を併せ持っている▼愛知のある副白ゆり長さんは、長男がアスペルガー症候群、長女が広汎性発達障害と診断され、不安に沈んでいた時、仏法に巡りあい、入会。学会活動に励む中で“同じ悩みをもつ人の役に立ちたい”と願うようになり、友人と共に親の会を立ち上げた。その後、地元中学校の女性初のPTA会長としても活躍。笑顔で地域に尽くす▼池田名誉会長は「なぜ、百合は美しいのか。それは、生き抜くために、全生命で戦っているからだ」と▼日々、厳しい現実と戦う中で“勝利の花”を咲かせ、“幸の香り”を広げゆく創価の母たちを、心からたたえたい。(潔)



5、寸鉄
 

★   「原水爆禁止宣言」の日。核兵器は絶対悪!恩師の叫びは今、世界の潮流に
      ◇
★ 会長の初訪ソ40周年。不信の壁破った人間交流の軌跡。誉れの弟子よ続け
      ◇
★ 青春時代は一生の幸福の土台築く鍛錬の時―恩師 労苦の人こそ勝利の人だ
      ◇
★ 今宵、中秋の名月。冴えわたる月天子の輝き。宇宙のロマン語らう一時を
      ◇
★ 子供の6割に日常的体罰―調査。暴力は暴力を生む。温かな励ましが第一



6、座談会 世界広布新時代の旭日(75) 各部一体で創価の連帯を拡大

関東は5県が特色生かし団結!
今日の勝利が永遠の栄光開く

 田栗関東女子部長 「世界広布新時代第7回本部幹部会」が盛大に開催されました。

 水元関東男子部長 SGI(創価学会インタナショナル)青年研修会の意義も込めて行われた集いでは、世界各地で活動する音楽隊のメンバーが、日本の創価グロリア吹奏楽団と共に演奏をするなど、世界広布の広がりをあらためて実感する幹部会となりました。

 洲崎関東婦人部長 明年のテーマ「世界広布新時代 躍進の年」も発表されました。

 原田会長 池田先生は、“今年、来年と油断なく一切を勝ち切っていくことが、創価の万代の勝ち戦を決する”と言われています。

 正木理事長 「身も心も躍り上がって進む――この勢いこそが躍進の姿である」とも教えてくださっています。

 原田 学会創立85周年、池田先生の第3代会長就任55周年、そしてSGIの発足から40周年でもある明2015年へ、まずは本年の全ての戦いを勝ち切り、一人一人が大躍進を遂げていきましょう。

強き祈りと行動で

 正木 さて、全国のリーダーと語り合ってきた方面座談会の掉尾を飾るのは関東です。

 分部関東長 よろしくお願いします。埼玉、千葉、茨城、群馬、栃木からなる関東方面は、各県の特色を存分に生かしながら、正義の陣列を拡大しています。

 水元 関東には5県全てに池田先生作詞の県歌があります。最大の誇りです。

 田栗 各県ごとに、先生との強い絆があるのも関東の特色です。

 洲崎 その中、本年、目覚ましい躍進を遂げているのが、栃木です。

 正木 栃木では昨年3月から毎月、地区で「青年躍進会議」を開催。未来部を含めた青年部の育成体制を協議してきたそうですね。

 分部 その結果、本年の任用試験の受験申込者は7月の時点で、すでに地区平均2人を突破。男子部の折伏も、目標だった部2世帯を達成しました。

 洲崎 女子部への励ましを討議する「すずらん会議」も定着し、足利創価県をはじめ、各地で続々と新たな力が躍動しています。

 分部 特に、青年大会を目指した男子部の弘教と人材育成では、各部一体の団結が見事でした。壮年・婦人部も男子部の練習を見学し、メンバーの情熱を肌で実感。男子部では、地域ごとの池田先生との広布史を真剣に学び、その使命を自覚したメンバーが大活躍しました。

 水元 圧巻は、栃木の男子部部長会に、婦人部から送られた「栃木男子部世界一」との横断幕です。その誓願の実現へ、婦人部の皆さまが強き祈りと行動で、男子部を後押ししてくださいました。

  分部 そうした団結の力により、戸田先生が戦後初の地方指導に訪れた両郷本部をはじめ、地区1世帯の弘教を達成した真岡県など、各地で歴史に残る戦いができました。

 原田 日蓮大聖人は、関東の弟子に、「一生空しく過して万歳悔ゆること勿れ」(御書970ページ)と仰せになられました。この一瞬を全力で走り抜いていく中に、未来永劫に悔いなき勝利と栄光の大境涯が広々と開かれていきます。この確信のもと、これからも、鮮烈なる勝利の大光を放っていかれることを強く念願しています。

自信もって語ろう

 正木 千葉では、平和運動と一体となった、創価青年大会への取り組みに、皆が目を見張りました。

 田栗 池田先生は2001年(平成13年)9月23日、第1回千葉青年部総会に出席してくださり、「平和を願うならば、平和の準備をせよ! すなわち、断固として広宣流布せよ!」と言われました。

 水元 師の師子吼を実現するため、各地で行われた大会は、平和をテーマに掲げ、メーン大会の前に、「『平和』拡大期間」を設定。各会館等に、平和意識を啓発するパネルを展示するなど、希望の未来について友人たちと語り、人間主義の連帯を広げました。

 分部 ある地域の展示の開幕式には、地元の有識者らが出席。テレビ局や地元紙も取材に訪れるなど、各界からも熱い期待が寄せられました。

 水元 青年大会に出演した1600人は、千葉誓願グループとして出発しました。皆が平和への誓いを新たにしています。

 田栗 群馬女子部では毎月、全員で池田先生の教学著作を学び、感想文を書いています。19年前の『法華経の智慧』の連載を機に始まった、この運動は年々、参加者の水かさも増し、“求道の心美しき群馬女子部”として、欠かすことなく続けています。

 原田 師の指針を真剣に受け止め、継続して取り組まれている女子部の皆さんの純真な信心を心から賛嘆いたします。

 洲崎 女子部の方々が、同世代の友人と仏法対話に励む中で実感していることがあるそうです。それは、自身の悩みを真剣に聞いてくれ、励ましを送ってくれる存在がいかに大切かということです。

 田栗 先日、埼玉・久喜県のある女子部部長が友人に弘教を果たしました。その友人は、「“白蓮姉妹”をはじめ、学会員の皆さんと出会えたことは私の人生の最大の喜びです」と語り、「真心に感動しました」などと一人一人に感謝の手紙を書かれていました。いかに学会の温かな励ましのネットワークを社会が希求しているかを物語る話だと思います。

 原田 先生が「世界はますます深く強く仏法を求めている」と述べられた通りです。きょうも、創価の民衆運動を担う誇りと自信を胸に、さらに大きく対話の輪を広げていきましょう。



7、社説   わが生命に「幸福の大城」築く あす9日は「香城会の日」

 「雨が降りだす中、駐車場で車を誘導してくださる様子から、『絶対、無事故』の心構えが伝わってきます。使命に燃えて任務に励まれる皆さんから、“何ごとにも誠実に”との心を学び、決意を新たにしています」
 学会の会館での会合運営に携わる婦人部「香城会」の姿にふれ、同志が寄せた感謝の言葉である。
 香城会の友は、平日の昼に行われる本部幹部会の中継行事を中心に、会館の内外で整理誘導や受付等を担当する。猛暑の日も、寒い雪の日もある。家族の介護に尽くす人、パートなどで働く人もいる。大変な中、多忙な中で、献身の任務に就く。
 “陰の力”として無事故の会合運営を担い、幸福と正義の宝城を守る香城会の方々に、心からの御礼を申し上げたい。
 昼間の会合は、高齢者が多く、小さな子どもたちも親と一緒に参加する。ある地域では、つえをつく高齢者のため、つえの先に取り付けるキャップを作製。館内を汚さず、かつ高齢者が安心して移動できるよう心を配る。子どもたちが走り回って、けがをしないよう、見守りと声掛けも怠らない。
 参加者一人一人を大切にする姿は「当起遠迎、当如敬仏(当に起って遠く迎うべきこと、当に仏を敬うが如くすべし)」との経文通り。会館を訪れる地域の友人も、深い真心の振る舞いに学会理解を深めている。
 そうした凜々しく、すがすがしい姿の陰には、心を一つにするための地道な取り組みがある。毎回の会合へ向けて、絶対無事故を祈り抜き、万全の体調で任務に当たれるよう、日々、健康管理にも留意している。
 池田名誉会長夫妻は、香城会の尊き功労を賛嘆する。
 「皆さま方の真心のご献身が、どれほど深く仏縁を結んでいることか。どれほど大きく歓喜の香風を広げていることか」
 「一家眷属の永遠の『生命の幸福の大城』を築いていくことは、仏法の因果の理法に照らして絶対に間違いありません。『宝塔さながら香城会』『香城会さながら宝塔』であります」
 あす9日は「香城会の日」。2000年(平成12年)9月9日、名誉会長夫妻が東京・信濃町の創価世界女性会館を訪れたことに由来する。
 この記念日を迎えた喜びの中、香城会の友は今週も、本部幹部会の中継行事で爽やかに任に就く。「強き祈りで すべてに勝利」「いつも笑顔で 真心の応対」「感謝の心で 日々成長」とのモットーを胸に刻んで――。



8、今日の発心 開目抄、234㌻
 

御書 我並びに我が弟子・諸難ありとも疑う心なくば自然に仏界にいたるべし、天の加護なき事を疑はざれ現世の安穏ならざる事をなげかざれ(開目抄、234ページ・編464ページ)

通解 私と私の弟子は、多くの難があろうとも、疑う心を起こさなければ、自然に仏界に至るであろう。諸天の加護がないからと、疑ってはならない。現世が安穏でないことを嘆いてはならない。. 

【誓いの天地で“生涯、師と共に”】

 いかなる難があっても疑うことなく信心を貫けば、成仏の境涯を得られると仰せです。

 1982年(昭和57年)の第2回世界平和文化祭の時のこと。役員として成功を祈っていると、池田先生が雨の中、参加者を励ましてくださったとの知らせが入ったのです。弟子への慈愛に、“生涯、師と共に”と誓いました。
 婦人部本部長として学会活動に奔走していたある日、夫が突然の病気で帰らぬ人になりました。悲しみに暮れましたが、題目を送ってくださった師匠と同志のおかげで、乗り越えることができました。
 その後、夫との夢であった、娘の創価大学への進学が実現。現在、娘は女子部のリーダーに。同居の義母も、87歳で元気に地域広布に歩いています。感謝の思いでいっぱいです。
 「栄光の 虹かかりけり」との言葉を、師が贈ってくださったことが野田の誇りです。2030年に向け、青年部を先頭に、さらなる広布拡大に走っていきます。
千葉・野田総県婦人部長 志田 純江



9、世界の体験プラザ ギリシャSGI モニカ・ベルムーランさん  西洋文明揺籃の地で広布一筋40年   草創の“お母さん”と慕われる
   (作業中)



【社会の情勢】
 

◆ 海洋分野で協力拡大 地デジ整備へ円借款供与 日スリランカ首脳会談
◆  震災教訓パンフレット 女性目線で世界に発信
◆ 東部に「特別な地位」付与 親露派武装解除 ウクライナ停戦合意文書

2014年8月のブログに掲載された見出し一覧

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2014年8月のブログに掲載された見出し一覧

2014/8/31(日)の聖教

1、池田名誉会長 光の言葉 幸福の曲 師弟の生命は永遠に若い
2、台湾・花蓮県から感謝状 池田大作SGI会長の文化貢献讃
3、きょう8・31「学生部の日」 首都圏教学研修会を開催
4、わが友に贈る
5、名字の言   自身の食料すらままならない時代に、その困難をも乗り越える力を与えたのが「歌」だった
6、寸鉄
7、信じ抜く 教育本部が開く未来 第6回 人生の根を張る保育 
きょうも 子どもの心に “よき種”を
8、社説 あす、防災の日 「自助」「共助」の備えを万全に
9、今日の発心  可延定業書、986ページ  【師と共に戦う無上の幸福道を】

【社会の情勢】 

◆ 首都直下想定し防災訓練 都と杉並区
◆  土砂災害防止法の改正素案 警戒区域、国が対応を指示
◆ 中間貯蔵施設、建設容認を表明 福島県知事
◆  絵本で減災教育に一役  宮城の防災士制作、反響を呼ぶ
◆ 東は暑く、西は豪雨 今夏の天候、多方面に影響
◆ 環状交差点、あすから 8都府県の34カ所で誕生 警察庁

2014/8/30(土)の聖教

1、創価大学で夏季講座
2、大阪・サンパウロ姉妹都市提携45周年の記念行事 ブラジル音楽隊・鼓笛隊が出演
3、広島の土砂災害の現場へ 友に勇気を安心を!
4、ノルウェーで国際セミナー SGI代表が発表 日中関係をめぐり
5、わが友に贈る
6、名字の言  「今は言い切れます。頭の良しあしは『能力の差』ではなく『努力の差』です」
7、寸鉄
8、響き合う魂 SGI会長の対話録 第46回 国際宗教社会学会 初代会長 ブライアン・ウィルソン博士  慈悲の精神の回復をSGIの青年はなし得る
9、小説『新・人間革命』第27巻第4章  求道66
10、9月度男子部「御書学習会」研鑽のために 四条金吾殿御返事 「法華経の兵法」で挑め

【社会の情勢】 

◆ 「子どもの貧困】解消へ  進学サポートなど大綱決定 政府
◆  上水道使い水力発電 低コスト装置開発 環境省方針
◆ 概算要求 過去最大101兆円 少子化や成長戦略など 15年度予算
◆  消費者物価3・3%上昇 7月
◆ 消費支出4カ月連続減 増税反動、天候不順が影響

2014/8/29(金)の聖教

1、インド創価池田女子大学 希望輝く第15回入学式
2、わが友に贈る
3、名字の言  ストレスに対する精神的回復力、抵抗力――分かりやすくいえば「負けない心」ということだ。
4、寸鉄
5、随筆 民衆凱歌の大行進 【11】  創価家族は威風堂々
6、小説『新・人間革命』第27巻第4章  求道65
7、社説  新世代の連帯で新時代を先駆 明後31日は「学生部の日」
8、今日の発心   経王殿御返事、1124ページ  【病克服の体験語り広布を拡大】

【社会の情勢】 

◆ 15年度概算要求 公共事業費6兆円 地方創生、防災・減災に重点  国交省
◆  避難の宿泊、公費負担 ストーカー被害者保護へ 警察庁
◆ 都立高9割が採点ミス 過去3年、再調査
◆  エラボ熱  感染2万人突破も WHО
◆ 贈答用IDタグ人気 高齢者の身元証明で活躍

2014/8/28(木)の聖教

1、南インド・ガンジー非暴力開発センター主催 池田大作SGI会長の記念提言をテーマに討論会
2、わが友に贈る
3、名字の言  長さ3㌢の鉛筆とガンジー。 一つのもの、ささいな言葉の奥にも「心」がある。
4、寸鉄
5、開所二十五年を迎えた イギリス、タプロー・コート総合文化センター
6、小説『新・人間革命』第27巻第4章  求道64
7、座談会 世界広布新時代の旭日【72】「後継の宝」の育成に全力 青年革命の模範と輝け
8、社説  あす「国際部の日」 光放つ“信頼のネットワーク”
9、今日の発心  衆生心身御書 1591㌻ 【“戦い続ける心”で宿命を転換】

【社会の情勢】 

◆ 奨学金 無利子枠3万人増 低所得世帯に支援拡充 文科省
◆  指定難病に110疾患選定 対象120万人へ拡大
◆ ガザで長期停戦成立
◆  「個人情報削除」詐欺が急増 「公的機関なのる、注意を」 国民生活センター
◆ 危険ドラッグ 初の検査命令 4都府県で一斉立ち入り 厚労省

2014/8/27(水)の聖教

1、御書とともに 名誉会長が指針を贈る Ⅱ 【26】 世界は哲学のリーダーを待望
2、わが友に贈る
3、名字の言  「学会活動を通して、世界の平和を心より願える自分になっていうた」
4、寸鉄
5、信じ抜く教育本部開く未来 第5回 共に「不登校」を乗り越える
6、わが町に誇り 宮城 名取市閖上(ゆりあげ)  師弟の絆こそ最高いの「心の財」
7、この時に誓う 【7】清水信越長 長野研修道場訪問35周年 
  世界広布の電源地の誉れ
8、小説『新・人間革命』第27巻第4章  求道63
9、社説  下半期を清新な息吹で
10、今日の発心  曾屋入道殿御返事 1025㌻ 【師匠の心をわが心として勝利へ】

【社会の情勢】 

◆ 民法 法定利率に変動制 制定120年大改正 法制審
◆  「健康への深刻な脅威」 WHO、電子たばこ規制勧告
◆ 地域雇用創出に366億円 31兆円超 15年度予算概算要求
◆  津波高 日本海地震で初想定 北海道で最大23・4㍍
◆ 土石流、時速100㌔超か 広島土砂災害

2014/8/26(火)の聖教

1、シナノ企画新作DVD「HumanStory3」が完成
2、音楽隊・鼓笛隊が各地で熱演
3、関西吹奏楽団が方面の吹奏楽コンクールで金賞 全国大会へ
4、わが友に贈る
5、各部代表者会議行う 名誉会長がメッセージ 題目の師子吼で進め!
6、名字の言   広島カープの赤は「戦う色」。苦難に屈しない広島の負けじ魂の色だ。
7、寸鉄
8、小説『新・人間革命』第27巻第4章  求道62
9、紙上セミナー  生活に生きる仏教 病苦に立ち向かう人間革命の生き方
10、希望の虹 第6回 作家 樋口一葉  (2014.9.1付 少年少女きぼう新聞)
11、未来の翼 第6回 不屈の都 モスクワ    (2014.9.1付 未来ジャーナル)

【社会の情勢】 

◆ 底上げ進み地域差縮小 沖縄の小学校改善目立つ 学力テスト
◆  スマホ「1日4時間以上」中3の1割、成績に影響
◆ 激甚災害指定を表明 首相、土砂災害の広島視察
◆  クロマグロ乱獲に「警報」 消費者にも周知 水産庁方針

2014/8/25(月)の聖教

1、札幌中央文化会館内に誕生 北海道文化センター
2、今週のことば
3、名字の言 「もう」と諦めた瞬間、“負け”が決まる。「まだ」と立ち向かい続ける限り、勝負は続く。
4、寸鉄
5、名誉会長と共に 新時代を開く【31】  未来部は皆が希望の一番星
6、創大讃歌  創立者と築く学城 第5回  生涯学習の喜び
「学の光」で社会を照らせ」
7、小説『新・人間革命』第27巻第4章  求道61
8、座談会 世界広布新時代の旭日(71) 下半期を勢いよくスタート 
9、社説 本紙「創刊原点の日」 読者に応える紙面充実へ前進
10、きょうの発心 開目抄、234ページ 【弘教で福運あふれる郷土へ】
11、世界の体験プラザ  ブラジルSGI マリア・リゼッテ・ダ・シルバさん
 地域で愛されるチーズ会社を経営 「冬は必ず春」の母の凱歌

【社会の情勢】 

◆ 32都道府県調査未了  全国52万カ所 土砂災害危険箇所
◆  インフラ整備計画を見直し 人口減少や老朽化 国交省方針
◆ サイバー走査 官民連携 警視庁、10月にも新機関設立
◆  従来型携帯 根強い人気 シンプル機能、低価格
◆ 育休パパ、制度に精通認知度上がれば取得者増にも 民間調査

2014/8/24(日)の聖教

1、フィリピン 名門イースト大学が決定 池田大作SGI会長に名誉人文学博士号
2、わが友に贈る
3、名字の言   師匠が「針」、弟子は「糸」と、池田名誉会長は語った。針は着物ができれば不要になる。後に残った糸に価値がある。
4、寸鉄
5、座談会 希望大陸の広布を語る 新世紀の一番星 コートジボワール
6、社説
7、今日の発心   陰徳陽報御書、1178ページ 【苦難を転重軽受で乗り越え】
8、親が子に語る物語 ハトをたすけたおうさま 命の本当の重さを知る人に

【社会の情勢】 

◆ 国立公園「おもてなし」 東京五輪へ外国人対応 環境省
◆  「老後の生活」健康や収入見通しなどで不安感じる  内閣調査室
◆ ゲリラ豪雨予測強化へ 研究機関と連携し技術開発へ 政府
◆  ボランティアも終結 懸命の捜索 死者49名、不明41名 広島土砂災害
◆ 8月25日は「交番の日」 設置140年 地域住民と対話増やす 警視庁
◆ 校舎の活用を徹底  安全重視、別施設は送迎支援 厚労省方針

2014/8/23(土)の聖教

1、アルゼンチン リオ・ガジェゴス市議会が全会一致で決定 SGI会長に最高賓客賞
2、わが友に贈る
3、名字の言  エジソンの活躍は、息子を信じ抜いた母ナンシーなくして考えられない
4、寸鉄
5、人類的課題へ英知を結集 創立18周年を迎えた戸田記念国際平和研究所
6、小説『新・人間革命』第27巻第4章  求道60
7、教学研鑽の伝統 「行学の二道」に励む 鍛錬の日々

【社会の情勢】 

◆ 今夏の大雨を「平成26年の豪雨」と命名 気象庁
◆  宅配便、再配達抑制へ CO2削減で対策検討 国交省
◆ 書店の雑貨売り場進化 改装で洗練、ネットに大功
◆  二輪車の復活へ総力 若者離れに歯止め 自治体やメーカー

2014/8/22(金)の聖教

1、SOKAチャンネルVODに新番組 音楽隊にかける青春
2、わが友に贈る
3、名字の言  マンホールはなぜ丸いのか。完全な円と円周率。
4、寸鉄
5、羽ばたけ未来へ 英知を磨く創価学園 人格を育む寮・下宿
6、父子の詩 創立者と育む四季 【5】光る青春の汗 目標に向かって生き生きと
7、小説『新・人間革命』第27巻第4章  求道59
8、社説  個性を尊重し生かす時代 多様性が社会を豊かにする
9、今日の発心  経王殿御返事 1124㌻ 【病気克服の体験で同志に激励を】

【社会の情勢】 

◆ 二次災害警戒捜査続く 死者39人、不明43人に 広島土砂災害
◆  振り込め詐欺の摘発者 未成年増加、2割越す  警察庁
◆ 人口減地域 雇用交付金配布へ 都道府県に300億円
◆  海洋ごみ回収、対策強化 環境省方針
◆ エボラ熱 医療関係者160人感染、80人超死亡

2014/8/21(木)の聖教

1、シンガポール独立記念式典 SGIの友が政府の要請で出演 20年連続29回目
2、広島で大規模な土砂災害 対策本部を設置 被災状況の確認に全力
3、中国大使館一行が創価文化センターへ
4、御書とともに 名誉会長が指針を贈る Ⅱ 【25】師弟共戦の人生に誉れ
5、わが友に贈る
6、名字の言インドの初代首相・ネルー。獄中から愛娘のインディラに手紙を送った。その数197通。
7、寸鉄
8、小説『新・人間革命』第27巻第4章  求道58
9、座談会 世界広布新時代の旭日〈69〉世界の北陸は常に新たな飛躍を
10、社説  健康第一に 価値創造の日々を
11、今日の発心  兄弟抄、1083ページ 【病によって信心の力を実感】

【社会の情勢】 

◆ 広島広範囲で土砂崩れ 36人死亡、未明に記録的豪雨
◆  7月貿易赤字9640億円  6・6%縮小、輸出3カ月ぶり増
◆ 図書館・美術館 魅力アップめざす 地域再生へ後押し 総務省
◆  訪日客過去最多127万人 中国最多、韓国も増加 7月 観光局発表
◆ ガザ停戦協議が決裂 イスラエルとパレスチナ

2014/8/20(水)の聖教

1、創価大学通信教育部 新世紀第13回学光祭
2、新世紀第13回学光祭 創立者のメッセージ
3、平和な世界は我らの手で イギリス アメリカが求道の集い
4、わが友に贈る
5、名字の言 日蓮大聖人は「あまりに人が自分をほめる時は、『どんなふうにでもなろう』という心が出てくるものである。これは、『ほめる言葉』から起こるのである」(1359㌻、通解)と仰せだ
6、寸鉄
7、わが町わが誇り 宮崎総県 南国の暑夏 共戦の握手
8、この時に誓う 【6】須崎関東婦人部長 8・14「関東の日」
9、小説『新・人間革命』第27巻第4章  求道57
10、社説  各部一体で若き友を応援 心弾む「創価ファミリー大会
11、今日の発心  最蓮房御返事、1343ページ 【使命の舞台で幸福の旗高く!】

【社会の情勢】 

◆ 農村の買い物弱者支援 代行、移動販売に補助 農水省方針 
◆  夏野菜高騰、台風で品薄 きゅうり2倍以上も
◆ 三角点10年後「引退」か GPSの発達 国土地理院
◆  惑星の名前を一般公募 史上初、ネット投票 IAU

2014/8/19(火)の聖教

1、文明の十字路・イスタンブールで国際平和研究学会が総会 戸田研究所の代表が発表
2、メキシコ テチャルタ・デ・モンテネグロ市 池田大作SGI会長に顕彰状
3、わが友に贈る
4、名字の言  子どもは皆、〝実感の巨匠〟なのかもしれない。周りの世界、そして目に映る大人の〝真の姿〟を、実に的確に捉えているものだ。
5、寸鉄
6、小説『新・人間革命』第27巻第4章  求道56
7、この一節を胸に行学に励む テーマ 広宣流布の大願
8、池田名誉会長が贈る 勝利の人間学 第58回 新入会の友よ 朗らかに!(2014.8.20付 創価新報)

【社会の情勢】 

◆ 健康産業育成へ新基金 経産省、地域活性化策まとめ
◆  訓練と仕事の両立難しく、充足率は7割 予備自衛官
◆ 超富裕層 税逃れ監視 国税局に専従チーム発足
◆  食器洗い乾燥機 6年で火災53件 長期使用は点検徹底を
◆ モスクワから物資搬入 ウクライナ人道支援 4か国合意

2014/8/18(月)の聖教

1、広布60周年 北海道が1万人の青年大会 名誉会長がメッセージ
2、今週のことば
3、名字の言  閉鎖寸前に。その危機を救ったのが小さなサカサクラゲだった。
4、寸鉄
5、信じ抜く 教育本部が開く未来 第4回 創造性を開花させる図工の力
6、小説『新・人間革命』第27巻第4章  求道55
7、座談会 世界広布新時代の旭日 【69】世界の北陸は常に新たな飛躍を
8、社説  伝統の教学研修会 欧州に伸びゆく求道の若き力
9、今日の発心  御義口伝 727㌻ 【使命の天地で「最高の人生」歩む】
10、世界の体験プラザ 韓国SGI 朴賢榮さん 伝統楽器・伽耶琴の奏者・指導者
    生命が奏でる人間讃歌の調べ

【社会の情勢】 

◆ 消防団協力の会社優遇 公共工事入札など 23府県152市町村
◆  避難指示、10月解除 福島県・川内村
◆ 外国人情報の分析強化 東京五輪に備え新組織設置 法務省方針
◆  犬と猫、殺処分ゼロ目前 飼い主説得 熊本

2014/8/17(日)の聖教

1、サンデーリポート 北海道・厚田の発展 池田名誉会長の初訪問から60周年
2、名誉会長と共に 新時代を開く 【30】友情を結べ!開かれた心で
3、わが友に贈る
4、名字の言  児童養護施設。日本では3万人以上の子どもたちが暮らしている。
5、寸鉄
6、座談会 希望大陸の広布広がる  コートジボワールに幸福の波
7、社説  未来部で各種コンクール “挑戦する心”たたえ自信育む
8、今日の発心  寂日房御書  902㌻ 【妙法に出合えた感動胸に躍進】

【社会の情勢】 

◆ 次世代車 普及へ規制緩和 水素ステーションの立地規制緩和 政府
◆  女子目線の防災グッズ 各地で活動広がる
◆ 緑化基準26年ぶり改定 街路樹のツツジなくても可 国交省方針
◆  変わり種マラソン人気 「夜間走」「給スイカ所」など

2014/8/16(土)の聖教

1、大震災の被災地 宮城 岩手 福島はじめ全国で厳粛に諸精霊追善法要
2、わが友に贈る
3、御書とともに Ⅱ 名誉会長が指針を贈る 【24】正法伝持の人は「国宝」
4、名字の言  厚田の小・中学校の校長から図書が不足していると聞いた戸田会長は、その場で贈書を約束。名誉会長の手配により、わずか帰京10日後に寄贈された。
5、寸鉄
6、小説『新・人間革命』第27巻第4章  求道54
7、生老病死を見つめて 死を受け入れる ④
「自らの宿命と戦え 自らの運命と戦え 信仰者らしく 地湧の戦士らしく」

【社会の情勢】 

◆ 恒久平和に誓い新たに 東京で戦没者追悼式 69回目の終戦記念日
◆  中小企業64・5%賃上げ 前年度から7・7%増加 経産省調査
◆ 核軍縮進世界築く 積極的対話で課題解決 公明党
◆  マリキ首相続投断念 イラク、政局混迷脱却へ一歩
◆ 隠れた「郷土料理」探せ 和食保護図る 全国に発信 農水省

2014/8/15(金)の聖教

1、アメリカ創価大学に14期生が入学 世界各国から最優秀の英才
2、SUA入学レセプションの創立者のメッセージ
3、三世永遠の和楽の園 お盆でにぎわう 墓園・納骨堂
4、わが友に贈る
5、名字の言
6、寸鉄
7、若き奔流 SGIの青年部 シンガポール 獅子の国の柱と光る社会貢献のスクラム
8、小説『新・人間革命』第27巻第4章  求道53
9、社説  きょう、終戦の日 民衆の熱と力で平和の砦築く
10、今日の発心 四条金吾殿御返事、1143㌻  【いかなる時も誓願の題目で!】

【社会の情勢】 

◆ きょう69回目 終戦記念日 武道館で戦没者追悼式
◆  機械受注8・8%プラス 6月
◆ 農水産物輸出 10%増加 和食ブーム追い風
◆  危険ドラッグ 110番通報7割増し 1~7月期 警視庁
◆ アパート活用などの「みなし仮設」活用を 大震災の反省踏まえ検討 内閣府
◆ 辺野古沖合にブイ設置 埋め立て海域を設定 沖縄防衛局

2014/8/14(木)の聖教  

1、トルコ・イスタンブールで戸田平和研究所が上級研究員会議
2、南米ボリビア・サンタクルス市の高校で「青春対話」学ぶセミナー 池田大作SGI会長夫妻に感謝
3、わが友に贈る
4、名字の言  一人一人の「幸福」を離れて、平和はない。
5、寸鉄
6、随筆 民衆凱歌の大行進 【10】正しき人生とは
    「自他共の幸福」の大道を歩め 生死の闇を照らす太陽を胸に
7、小説『新・人間革命』第27巻第4章  求道52
8、座談会 世界広布新時代の旭日 【68】不戦と平和誓う8月15日
9、社説  14日“師弟の出会いの日”  弟子の自覚が広布の未来開く
10、今日の発心  四条金吾殿御返事 1151㌻ 【師の指導通り実践し弘教を成就】

【社会の情勢】 

◆ GDP年率6・8%減 駆け込み反動で消費急落 4~6月期
◆  学校通じスマホにルール  「家庭の話し合い重要」自治体など主導し指針
◆ お盆の帰省がピーク 高速、空港、JR混雑
◆  国民レベルで交流拡大 韓国安保線略

2014/8/13(水)の聖教

1、生涯学習の模範 創価大学通信教育部夏期スクーリング始まる 創立者がメッセージと句
2、わが友に贈る
3、名字の言  感動体験は人格形成に多大な影響及ぼす。
4、寸鉄
5、響き合う魂 SGI会長の対話録 第45回 インド ナラヤナン元大統領
  世界中の全ての瞳から涙をぬぐい去りたい
6、小説『新・人間革命』第27巻第4章  求道51
7、社説  可能性を伸ばす夏休み 親子の語らいが希望の心育む
8、今日の発心  聖人御難事 1190㌻  【苦難への挑戦が生命を鍛える】 

【社会の情勢】 

◆ 広島、神戸など名乗り 2016年主要国首脳会議サミツト
◆  日航機墜落から26年 遺族ら御巣鷹で慰霊
◆ 日本観光へ熱い視線 米国人訪問者が最多ペース
◆  人道支援団を派遣  ウクライナ東部へ大統領表明
◆ エボラ熱対策 未承認薬の投与容認 WHO

2014/8/12(火)の聖教

1、創価中学・高校が第19回ディベート甲子園全国大会で日本一
2、わが友に贈る
3、名字の言  台風一過の甲子園。全国3917校中、予選を勝ち抜いたのは、49校。頂点へ激闘は続く。
4、寸鉄
5、信じ抜く 教育本部が開く未来 第3回 発達障害を見つめて
6、小説『新・人間革命』第27巻第4章  求道50
7、みんなで学ぶ教学 新会員のための仏法入門 【6】広宣流布 世界広布新時代を共々に
8、婦人部のページ 子どもたちとつくる平和な未来

【社会の情勢】 

◆ 日中外相、2年ぶり会談 関係修復へ糸口探る
◆  消費者心理 3カ月連続改善 7月、指数上昇幅は緩やかに
◆ 格安スマホ続々登場 シニア層や主婦らに人気
◆  ガザ再び72時間停戦 交渉再開、隔たり依然大きく

2014/8/10(日)の聖教

1、光の言葉 幸福の曲 「平和」とは人間性の開花
2、核兵器廃絶と不戦の誓い 長崎で世界平和祈願勤行法要
3、香港・マカオ青年部が大会 共生の哲学を社会へ
4、静岡でピースフォーラム
5、今週のことば 
6、名字の言  山下画伯は言った。「世界中の爆弾を花火に変えて打ち上げたら、世界から戦争が無くなるのにな」
7、寸鉄
8、社説  前進誓う「教育原点の日」 生命という宝を皆で育む社会に
9、今日の発心  兄弟抄 1088㌻ 【母の病気克服でつかんだ確信】

【社会の情勢】 

◆ 69回目の長崎原爆の日 核なき世界 次世代に 平和宣言
◆  拉致解決へ理解求める 外相、米国務長官と会談
◆ 仮設住宅の空室2割 なお9万人 被災3県
◆  三重県に大雨特別警報 強い台風11号が四国・中国縦断
◆ 農山漁村 約4割「衰退する」 都市部は定住願望が増加 内閣府調査

2014/8/9(土)の聖教

1、きょう「長崎原爆の日」 核兵器廃絶へ具体的に行動
2、SUA(アメリカ創価大学)大学院 新プログラムがスタート
3、わが友に贈る
4、名字の言  「ナガサキを忘れることは、“人の死”に鈍感になること。忘却は罪です」と。
5、寸鉄
6、名誉会長と共に 新時代を開く 【29】妙法の生命の絆は三世永遠
7、世界の知性は語る イタリア・パルチザン協会ミラノ県委員会 ロベルト・チェナーティ会長  三代会長の「反戦・平和」に共感
8、小説『新・人間革命』第27巻第4章  求道49
9、池田華陽会御書30編に学ぶ 法華証明抄 ㊤ 信心で福徳ある境涯に

【社会の情勢】 

◆ 大規模金融緩和を継続 輸出は弱めの動き 日銀決定会合
◆  中間貯蔵施設の交付金、福島に3000億円提示 政府
◆ エボラ熱「緊急事態」宣言 世界的感染拡大に危機感 WHO
◆  強い台風11号西日本へ 大雨、土砂災害に警戒
◆ イスラム過激派に空爆 米軍

2014/8/8(金)の聖教

1、池田SGI会長を在外会員に ブラジル作家連盟ベルナンブコ支部
2、御書とともにⅡ名誉会長が指針を贈る【23】「孝養第一」の振る舞い
3、わが友に贈る
4、名字の言  「勇気があるかないかで、人生は180度、変わってしまう」名誉会長
5、寸鉄
6、小説『新・人間革命』第27巻第4章  求道48
7、社説  あす、長崎原爆の日 “核廃絶”への誓いを受け継ぐ
8、今日の発心  三三蔵祈雨事 1468㌻ 【尊き同志と鉄の団結で前進!】

【社会の情勢】 

◆ 13年世界貿易、過去最高 1・6%増 欧州・中国経済拡大 ジェトロ
◆  米価格入札制導入 14年産で一部導入 JA全農
◆ ふるさと納税を拡充 税制に反映 政府
◆  従業員の子育て支援の最高位企業認定 「プラチナくるみん」マーク、税制で優遇
◆ 公務員給与7年ぶり増 民間の動き反映 人事院勧告
◆ 耕作放棄地にレンタル牛 山口
◆ 特殊詐欺最悪の268億円 若者もターゲット 上半期 警察庁

2014/8/7(木)の聖教

1、広島から核廃絶の波を 「原爆の日」追善勤行法要 女性平和委員会は被爆体験を聞く会
2、わが友に贈る
3、名字の言  「小さくとも人の心に響く創造こそが、人間としての勝利である」と。
4、寸鉄
5、わが町わが誇り 北海道 旭川総県 「旭城」は「皆が城主」「皆が勝者」
6、花は心 木は命 第5回 広島の「SGI世界平和の樹」 
 クスノキに込めた核廃絶の誓い
7、小説『新・人間革命』第27巻第4章  求道47
8、座談会 世界広布新時代の旭日 【67】学会活動こそ仏になる道
9、社説  多様性光るシンガポール “獅子の国”に広がる模範の連帯
10、今日の発心  呵責謗法滅罪抄 1132㌻ 【強盛な祈りで福光勝利へ!】

【社会の情勢】 

◆ 「平和国家の道を 原爆死没者慰霊式・平和記念式」広島、69回目の「原爆の日」
◆ 電力使用ピーク時 節電企業に協力金 新制度の導入目指す 政府
◆ 拉致報告 来月第2週以降 局長級協議調整

2014/8/6(水)の聖教

1、2030年へ!  東京牧口記念会館で全国未来部大会 
2、御書とともにⅡ名誉会長が指針を贈る 〈22〉油断排し、絶対無事故で
3、わが友に贈る
4、名字の言  「あなたがたの人間性を心にとどめ、そしてその他のことを忘れよ」  ラッセル・アインシュタイン宣言
5、寸鉄
6、きょう小説「新・人間革命」の執筆開始21周年
 戦乱の悲劇の地に平和の種子を 米シートンホール大学 アンドレア・バルトリ博士
7、小説『新・人間革命』第27巻第4章  求道46
8、社説  「新・人間革命」起稿21周年 広布大願へ師を心にいだいて
9、今日の発心  妙一尼御前御消息 1253㌻  【祈りきる題目で経済苦を克服】
10、池田名誉会長が贈る 勝利の人間学 57回 一人から平和の大潮流を(2014.8.6付)

【社会の情勢】 

◆ 増税乗り越え回復続く 自動車と電気けん引 4~6月期
◆  設備投資計画15・1%増 14年度 政投銀調査
◆ 女性活躍推進の企業に補助金 入札でも優遇 政府が初指針
◆  食糧自給率 4年連続で39%  低水準抜け出せず 13年度
◆ ストーカー罰則強化へ 有識者検討会
◆ 事故発生前でも逮捕 危険ドラッグ 道交法違反の疑い 警視庁

2014/8/5(火)の聖教

1、
2、わが友に贈る
3、名字の言  “生命に優劣なんかないんだよ”
4、寸鉄
5、全国未来部夏季研修会への名誉会長のメッセージ
6、響き合う魂 第44回 アポロ計画の理論的中心者 ジャストロウ博士
 平和の心を広げよ 大宇宙を仰ぎ見て
7、小説『新・人間革命』第27巻第4章  求道45
8、8月度座談会拝読御書 曾谷殿御返事 
 大聖人直結の信心で広布へ前進  友の幸福願い「下種」の対話を 
9、未来部育成のページ 信念の姿こそ最大の励まし

【社会の情勢】 

◆ 詳細調査受け入れ表明 指定廃棄物の最終処分場 宮城知事
◆  中国・雲南地震 死者400人に迫る
◆ 都、再生エネ利用拡大 東京五輪へ先端技術アピール
◆  ベンチャーに「交流の場」 今秋開始 経産省
◆ 台風11号 土砂災害に厳重警戒 四国、北海道などで激しい雨
◆ 児童虐待最多7・3万件 この前でDVなどの相談増加 厚労省

2014/8/4(月)の聖教

1、広島、長崎、沖縄 青年部がサミット 池田名誉会長がメッセージ 若き力で平和の連帯を
  広島・長崎・沖縄平和サミット 名誉会長のメッセージ
2、全国未来部夏季研修会始まる 47都道府県から1000人が参加
3、わが友に贈る
4、名字の言 101歳の水墨抽象画家「私のやりたいことはみなやりました。なんてことは絶対にない」と。
5、寸鉄
6、世界広布の鼓動 オーストラリア 首都キャンベラ 
 共に励まし合って前へ 我らは仲良き創価家族お
7、小説『新・人間革命』第27巻第4章  求道2
8、座談会 世界広布新時代の旭日 (66)
 師と心を合わせ、新たな挑戦!地涌の陣列の拡大に挑み抜け
9、社説  若き人材の潮流 行学錬磨で皆が一歩前進の夏に
10、今日の発心  御義口伝  788㌻ 【歓喜の題目を唱え弘教に先駆】
11、新会員のためのQ&A  (31)  墓地の使用について
12、8月の広布史
13、世界の体験プラザ チリSGI フェルナンド・ベラさん  千客万来
 フランス製・人気大衆車の修理で脚光 “国内唯一の技能者”と

【社会の情勢】 

◆ 増加する「上場予備軍」 イベント盛況、囲い込み激化
◆  首相 日中首脳会談実現へ 11月のAPEC
◆ 四国中心に大雨続く 台風12号
◆  中国・雲南省で地震 175人死亡、負傷者1400人超

2014/8/3(日)の聖教

1、サンデーリポート 世界の座談会 多様性輝くシンガポール
2、わが友に贈る
3、名字の言 〝団結して一つのものをつくり上げる喜び〟――彼女たちは、婦人から多くのことを学んだ。その感謝の気持ちを、「母」の歌に託してたのだ。
4、寸鉄
5、名誉会長と共に 新時代を開く 【28】朗々たる勤行で日々勝利
6、信じ抜く 教育本部が開く未来 第2回 子供を育む地域力
7、社説  環境省の「クリーンデー」  観光期に自然の美化を考えよう
8、今日の発心  祈祷抄 1361 ㌻  【拡大の結果で“今の時”を荘厳】

【社会の情勢】 

◆ 安保理改革へ連携強化 日ブラジルが一致
◆  「危険空家」撤去促進 固定資産税、軽減特例見直し 政府検討
◆ 違法アートメーク横行  被害多発、業者ら摘発へ
◆  サングリア 新商品続々 スペイン果実酒 人気高まる

2014/8/2(土)の聖教

1、アルゼンチン「アンネ・フランク・センター」が池田大作SGI会長に顕彰状
2、御書とともに  名誉会長が指針を贈る Ⅱ(21)行学練磨の有意義な夏を
3、わが友に贈る
4、名字の言  打ち水のタイミング一つにも、相手を思う誠実な人柄が!
5、寸鉄
6、響き合う魂 SGI会長の対話録 第43回 台湾・中国文化大学 張鏡湖理事長
 教育と文化による平和を 「正道」を継ぎ共に進まん
7、小説『新・人間革命』第27巻第4章  求道43
8、みんなで学ぶ教学 新会員のための仏法入門 【5】  立正安国

【社会の情勢】 

◆ 資源開発で連携強化 防災面の協力拡大も 日チリ首脳会議
◆  「健康寿命」延長へ提言 現役時代から生活改善を 厚労白書
◆ 企業の1割上方修正 消費税影響、想定下回る 4~6月期時事通信集計
◆  台湾・高雄で大規模爆発 可燃ガス原因か 26人死亡
◆ ユニークな節電対策続々 官民挙げて知恵絞る 電力不足回避へ
◆ 世界一の木 葉表面から水分吸収 高さに比例し組織発達

2014/8/1(金)の聖教

1、伝統の欧州教学研修会 イタリア・ミラノ郊外で開催 31カ国から500人が参加
2、青年部が最高協議会 池田大作名誉会長がメッセージ 平和と希望の連帯を
3、わが友に贈る
4、名字の言  「大聖人の御書を敬い之に親しむこと天日を拝するが如く」。戸田第2代会長、御書全集「発刊の辞」の一文。
5、寸鉄
6、随筆 民衆凱歌の大行進 【9】伸びゆけ未来部!
 宝の師子の子を全力で育もう!若き心の大地に信心の喜びの種を
7、小説『新・人間革命』第27巻第4章  求道 42
8、社説  きょう「水の日」 貴重な天然資源を大切に使う
9、今日の発心 四条金吾殿御返事、1143ページ 【使命の地で新たな信心の実証を】
10、希望の虹 第5回 昆虫学者 ファーブル  (2014.8.1付 少年少女きぼう新聞)
11、未来の翼 世界が君を待っている 第5回 ハワイの浜辺 (2014.8.1付 未来ジャーナル)  

【社会の情勢】 

◆ 5社が増益・黒字転換 コスト削減など奏功 電機大手
◆  電力決算、4社が赤字 円安による燃料費増補えず
◆ 復興予算35%未執行 入札不調など 13年度
◆  デフォルト不可避 アルゼンチン債務交渉決裂

2014/9/9(火)の聖教

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2014/9/9(火)の聖教


1、わが友に贈る

 ブロック長、白ゆり長の
 日々の奮闘に感謝!
 世界広布の前進も
 皆様の尊き一歩から。
 幸福長者の人生たれ!



2、名字の言  信仰に励み、名誉会長の行動と指導を学ぶうち、「池田先生が隣にいるような感覚になりました」と、ニュージーランドの友は微笑んだ。

 総本部のある東京・信濃町で、SGI青年研修会のため来日中のメンバーに声を掛けられた。目的地への道順を教えたところ、名刺サイズのカードを笑顔で手渡してくれた▼そこには「I love Mexico」の文字。メキシコの友だった。別れた後、カードを裏返すと、戸田第2代会長の言葉が印字されていた。「メキシコに行った夢を見たよ」▼逝去の直前、病床の戸田会長が、池田名誉会長に告げた言葉である。「みんな待っていたよ」と。その思いを命に刻み、恩師の写真を上着の内ポケットにしのばせ、名誉会長は世界広布の旅に立った。メキシコの初訪問は1965年。明年の「世界広布新時代 躍進の年」が50周年に当たる。かの地にも今、師弟の青春を生きる多くの人材が育った▼以前のSGI研修会で、ニュージーランドの女子部員が打ち明けた。文化の違いから、入会当初は「師弟」の概念が理解しづらかったという。信仰に励み、名誉会長の行動と指導に学ぶうち、「池田先生が隣にいるような感覚になりました」と、ほほ笑んだ▼師弟は「人間が、最も人間らしく、価値ある人生を歩み、向上していくための道」と、名誉会長は語る。師弟の道を求め抜き、「平和の地球」へ、世界の友と、心新たに前進を!(将)



3、寸鉄

★  神奈川で賑やかにSGI交歓会。正義が勝つ社会を!世界の友と連帯固く
      ◇
★ 待っていればチャンスは訪れるなどと考えるな―哲人。今日も挑戦の一歩
      ◇
★ 婦人部の「香城会の日」。会合運営支える陰の労苦に最敬礼。福徳は燦たり
      ◇
★ 「大将軍よはければ・したがうものも・かひなし」。率先で光れ!それが名将
      ◇
★ 人とのつながりが多い人ほど健康―調査。友の中へ!学会活動に真の充実



4、信じ抜く 教育本部が開く未来 第7回 特別支援教育と“理想の社会"

  関係者にとって、それは“悲願"とも言うべきニュースだった。
  本年1月、日本政府が国連の「障害者の権利に関する条約」を批准したのである。これにより「生涯に基づくあらゆる差別の禁止」や「障害者の社会への参加・包容の促進」等の措置が求められることになった。
 2007年(平成19年)9月に署名してから、障害者に関する国内法の整備を経て6年余り、世界で141番目の批准であった。
 「2007年といえば、前年の学校教育法改正を受けて、障害者教育の分野においても転換点となる年でした」
 教育本部の斉藤実・学校教育部長は振り返る。従来の「特殊教育」から「特別支援教育」への移行がなされたのだ。具体的にどう変わったのか。「誰もが等しく学び暮らす権利を保障される『共生社会』の実現へ、大きく舵を切り始めたのです」
 特殊教育では「どんな生涯があるか」によって、盲・ろう・養護学校等に学ぶ場所が振り分けられていた。
  特別支援教育では「どんな教育的ニーズ(必要性)があるか」に着目する。一人一人の違いを大切にし、彼らの自立や社会参加に向けて、個々に応じた多様な手立てや支援が求められるようになったのである。
 「障害者の権利に関する条約」にうたわれた共生社会の実現の上で、教育が果たすべき役割は大きい。
  この課題に教育本部の友は、どう向き合っているのだろうか。

「精神の心音」耳を傾けよう 生命の共鳴から全ては始まる

教育の本質とは

 「特別支援教育といっても“特別な人だけに必要な教育"  ではありません。全ての人に“関係がある"  と捉えるべきでしょう」
 創価大学の加藤康紀準教授に話を聞くと、キッパリとこう返ってきた。長年、特別支援教育の現場に携わってきた経験を基に、その研究に取り組んでいる。
 通常学級に在籍する児童・生徒で発達障害の可能性があり、特別な支援を必要とする人数の割合は全体の約6・5%といわれている(2012年、文科省調べ)。40人学級であれば2人以上は在籍している計算だ。
 だからといって、この数字は「授業に全員がついてこられなくても仕方ない」と、大人を諦めさせるためにあるのではない。
 特別な支援を必要とする子どもにとって、“学びやすい環境"とは、ほかの子たちにとっても学びやすい環境になるはずだ。
 たとえば、言葉で言われても理解が難しい子どものために黒板に絵を描いて伝えたり、視覚刺激に過敏な子どもにあわせて余計な掲示物を外して授業に集中しやすいようにしたりと、工夫の仕方は無数にある。
 「特別支援教育について真剣に考えることは、教育そのものの本質を考えることにも通じるはず。教育とは本来、全ての子どもが持つ『無限の可能性』と『価値創造の力』を引き出すためにあるのですから」
 では生涯のある子どもたちのニーズを捉えるには、どうすればいいのだろう。
 障害に関する基礎知識は当然、必要であろう。その上で──加藤准教授は創大創立者の言葉を引用しながら、次のように語った。
 「子どもの言葉の表現からねその奥にある『精神の心音』を、教育者自らが、“関係あること"“大切なこと"として、“よく聞く”ことです。生命の共鳴とも言うべき安心と信頼の共通基盤があってこそ、子どもは心を開きます」
 「そのために、創立者は『教育する側に、それだけのキャパシティー(容量)がなければならない。それは、大海のような慈愛の深みがあってこそ、可能となる』と語られています」

知的障害の娘が教えてくれた大切なこと

教師の一念こそ

 特別支援学校で子どもたちと向き合ってきた渡辺丈夫さん(群馬池田総県教育部長)は、「心音」を聞くことの大切さを生命に刻んできた一人である。
 大学院を卒業した1977年(昭和52年)の春、盲学校に赴任した。といっても、与えられた仕事は盲学校の「教育史」の編纂である。実は渡辺さんの専門は特別支援教育ではなく「日本史」。その腕を買われた形での配属だったのかも知れない。
 転機は83年(昭和58年)。次女の有美さんが知的障害との診断を受けた時だ。
 他の子と比べて言葉の発達が遅い。自分で歩けるようになると、勝手に外へ飛び出し、近隣の人にまで心配をかけてしまう。
  「この子の将来はどうなってしまうんだ・・・」
 妻の美津子さん(支部副婦人部長)と共に何度、眠れぬ夜を過ごしただろう。自分たち両親が健在のうちは、まだいい。しかし、しかし──「叶うならば有美がなくなる次の日に、私たちを死なせてください」。思い詰めるあまり、御本尊に対する祈りも、いつしか悲壮なものになっていた。
 84年8月、渡辺さんは東京・日本武道館で行われた「全国教育者総会」に参加した。当時32歳。
 そこで紹介された池田名誉会長の提言「教育の目指すべき道──私の所感」に触れたのである。
  「教師の胸中の一念の中にこそ、青少年の限りない成長も、時代変革の活力も秘められている」──この師の大確信が、一人の青年教育者の心に灯を点じた。
 そうだ。教師である自分が諦めてどうする。娘は多くを語らずとも、心の底で“成長したい”“輝きたい”と叫んでいるはずだ。他の子たちだって、きっと!
 渡辺さんの祈りは変わった。「子どもたちの心の声に、どこまでも耳を傾けられる自分にしてください」

                                    ◆◇◆

  忘れられない生徒がいるという。「場面緘黙(かんもく)症」の中学生ね正伸君(仮名)だ。
  小学4年までは特に支障なくコミュニケーションができていたという。アキレス腱の伸びが悪くなる病気を持っていることから、「のろま!」等とののしられ、いつしか学校で話すことができなくなってしまったのである。
  中学生になると同級生から激しいいじめに遭う。さらに朝のあいさつができないことで教師から強い叱責を受けたことが重なり、中学2年で不登校に。そして渡辺さんの特別支援学校に転校してきたのである。
 正伸君は極度の対人恐怖症の傾向があった。最初は彼の大好きな「日本史」を1日1時間だけ学習することに。ここで渡辺さんの専門が生きた。緊張のため、ほとんど頷くだけの彼。それでも渡辺さんは、じっと待つ。いつか必ず、彼が心を開いてくれるようにと祈り、信じ抜きながら。

あふれる詩心

 次第に、質問に対してメモ用紙に答えを書いてくれるように。さらに、小さな声で話してくれるまでになった。口元に耳を近づけてやっと聞こえるような、か細い声。それでも彼が家族以外の人と会話ができたのは数年ぶりだという。
  ある日──「正伸君。これまでひどく心を傷つけられることを言われて、本当につらかったね」と優しく語りかけると、彼は、絞り出すように言った。
  「・・・つらかったです」
 渡辺さんは涙をこらえ、ほほ笑んだ。「大丈夫。一番苦しんだ人が一番幸せになる権利があるんだから」
 数少ない言葉のやり取りの中で、渡辺さんは正伸君の胸の奥に、豊かな詩心の世界があふれていることを感じ取る。
  「詩を書いてみたらどうだろう」。そう提案すると驚くほどの量の詩が、奔流のように彼の筆から生まれてきた。その作品の一つは、18歳以下を対象に全国から創作詩を募集する「矢沢宰賞」で、1500点以上の応募から5人だけに与えられた奨励賞に輝いたのである。
 自信を得た正伸君は、特別支援学校の高等部に進んだ。「前に進む勇気を、渡辺先生がくれたんです」と最高の笑顔で──。
 感謝の思いを込め、正伸君は「希望の種」と題する一詩を詠んだ。

 養護学校の土に
  僕の心の中にある
 希望という架空の種を
 そっと蒔いた
 僕の希望は
 高等部を卒業すること
 その希望に向かって
 一歩ずつ
 足を踏みしめながら
 長い坂を歩いていく
 大輪の希望の花が
 咲くのを信じて
 がんばっていこう

 ──渡辺さんは今、しみじみと感じている。皆からかわいがられる有美さんの存在が、多くの新たな出会いを結んでくれたことを。彼女の笑顔が、皆を元気にしてくれたことを。人間にとって最も大切なことは、学歴でも経済力でもない。何よりも、心の豊かさであることを。
  そして──「その豊かな心を育む環境とは、ほかならない、私たち教育者自身であることも」。

【取材を終えて】

  取材を終え、思い起こした説話がある。「須梨槃特」という釈尊の弟子の物語だ。
  須梨槃特は物覚えが悪く、たった14文字の仏の教えを暗唱するまでに3年も要するほど。自分の名前すら忘れてしまうこともあったという。
  当然、他の弟子たちが行う複雑な修行についていけず、よく彼は仲間に揶揄された。とうとう、ある時、実の兄までもが匙を投げた。「もう家に帰れ。お前は修行をしても無駄だ」と。そして
須梨槃特は、兄の手によって釈尊の教団から追い出されてしまう。
 がっくりと肩を落とし、道端に立っていると──近づいてくる人がいた。釈尊だった。仏は、優しく須梨槃特の手を取って連れ戻す。ほこりまみれの彼に一枚の足拭き布を与え、こういった。「これで拭きなさい。また一緒にがんばろうじゃないか」
 とはいえ、須梨槃特が甘えてしまっては何にもならない。ここで釈尊は絶妙な形で修行の指針を与える。
 「このほこりまみれの布を、『清らかなもの』だと想像してごらん」
 もはや布自体は汚れている。清浄とは、ほど遠い。だが仏教には「清潔」とか「不潔」といった外面的な差別にとらわれるな、という教えがある。
 “真の清らかさ”は心の中にこそある──と。
 須梨槃特が、それを理解していたわけではない。それでも師の慈愛が込められた布を見ては“あのときの感動”を思い出し、師の指針を実践し続けた。やがて修行が楽しくなり、ついに仏の悟りを得たのである。
 機根や気質は人それぞれ異なる。「100人」いれば「100の個性」がある。仏は、この「違い」を尊重した。一人一人の違いを的確に捉え必要に応じて多彩な例えや言葉を駆使して教えを説いたのである。
 それは、「万人が等しく尊極の生命を具えている」という仏法哲理に裏打ちされた、大海のような慈悲と智慧の発露であったに違いない。
  ふと思う。教育本部の友が今日まで貫いてきた実践もまた、同じではなかったか。
 誰もが自分らしく輝ける“理想の社会”といっても、その地道な積み重ねの先に見えてくるものなのだろう。



5、特集 ㊤ SGI会長のロシア初訪問40周年

 凍てついた世界に友情の灯をともそう モスクワ大学 トローピン元副総長

  池田SGI会長がロシア(当時のソ連)に第一歩を刻んだ1974年(昭和49年)9月8日から、40年となる。モスクワ到着の夜、SGI会長は語った。“友情の灯をともしたい”“シベリアの凍てついた大地にもやがて春が訪れるように、人類の未来にも、希望の若芽の息吹く春を”と。この言葉で始まった日露交流の広がりを、識者の声とともに、2回にわたり特集する。

「池田先生はロシアの心を全身で感じ取った」

  一、私が池田先生と巡り会う幸運に恵まれたのは、もうずいぶん前のことです。
 それ以来の、先生との出会いや交流を重ねた「黄金の時間」をよく思い出しています。
 温かい気持ちで、池田先生と私が一緒に写っている写真を眺めていると、先生の言葉が聞こえてきて、記憶の底から、数え切れないほどの思い出があふれてくるのです。
 私は先生と巡り会えた運命と、先生との長きにわたる友情に、心から感謝しています。
  何十年もの間、私は先生と共にあり、先生の聡明さに学び、先生の研ぎ澄まされた知性や勇気、目的を達成する意志の強さを目の当たりにしてきました。
 これは、まさに運命からの贈り物です。

 一、1974年(昭和49年)9月、モスクワ大学のソフロフ総長の招待でね池田先生がソ連を初訪問され、それが私たちの友好の起点となりました。
 私は副総長として先生の訪問の企画や準備、滞在中の随行を担当しました。
 当時は、ソ連関係のみならず、世界全体が資本主義と社会主義という相反する二つの陣営に分離した冷戦状態にあり、大変、困難な時代であったことはいうまでもありません。
 民衆と国家の関係において、常に良識に基づいて行動される池田先生は、ソ連を訪問する際に生じた障害について、次のように述べられています。
  「互いの違いばかりを強調し、いたずらに不信や対立をあおり、不毛な憎悪や争いを繰り返してきた人類の歴史を転換していくのが、皆の悲願である。
 そのためには、同じ人間として、人間同士の友情を結ぶことだ。たとえ素朴と思われようと、自分のできることから始めよう。それが、私の偽らざる心情でありました。
 日本の国内からは、『今頃、なぜソ連に行くのか』『宗教者が何のために宗教否定の国へ行くのか』等と、誤解や偏見に満ちた批判が渦巻きました」
 「しかし、『何と批判されようと、そこに人間がいる限り、私は行く』との信念で、ロシアへの第一歩を記したのであります」
 池田先生は75年、81年、87年、90年、94年にも、わが国に来訪されました。
  これらの訪問は、その時期も重要な意味を持ちますが、内容や意義の点においても、両国民にとって、歴史的なものとなっているのです。

 一、先生の訪問は、ロシア社会に足跡を残し、先生が会われた人々の記憶に刻まれるものとなりました。
 そして、その全ての訪問において、私たちが共有した最重要課題は、両国の公的な関係の枠を超えて、お互いに正しく理解することでした。
 コスイギン首相との会見の席上、池田先生は「核兵器の禁止」について意見を交わされ、両国民の交流拡大、特に文化・教育面での青年交流の拡大を提案されたのです。
 先生は、“両国関係は、政府間の合意によるものに限定すべきではない”と強調され、さらに「親ソ派と称される方々だけとの交流は過去のものとして、もっと幅広い文化交流をより活発にしていかなければならない」と述べられました。
 そのような考えに基づいて、先生はソ連・ロシアを訪問され、その結果、多くが具体的な形となって実を結んでいったのです。
 その先駆けとなつたのは、創価大学とモスクワ大学の学術・教育交流協定の調印です。(74年9月、議定書に調印。75年5月、それを具体化した協定書を交わした)
  81年5月には、「日ソ学生友好の夕べ」がモスクワ大学で開催され、学生たちに大きな関心を持って、この催しを歓迎しました。
 また、創価学会は、ソ連対外友好文化交流団体連合会やソ連青年団体委員会、ソ連婦人委員会などの社会団体との友好関係を構築されました。
 さらに、SGIは、平和を訴え、人類に対する「核の脅威」を回避するための展示を、モスクワで開催されました。
 「核兵器──現代世界の脅威」展(87年5月)と「戦争と平和展」(91年5月)です。
 また、池田先生の「自然との対話」写真展(94年)、写真展「わが宇宙」(2006年)が開かれ、市民は、世界や人間を取り巻く美を鑑賞できる、心を潤す機会を得ました。
  そのほか、東京富士美術館で、トレチャコフ美術館や国立ロシア美術館のコレクションの傑作を集めた展覧会を開催。
 ナターリア・サーツ女史が創立したモスクワ児童音楽劇場は民音の招へいで、2度にわたって日本での公演を行いました。
 また、モスクワでは、日本人形の作品展、「日ソ少年少女絵画展」が開催され、日本では多数のロシア人形やおもちゃを紹介する「ソ連の人形と玩具展」、「ソ連の子どもたちが描く核兵器のない21世紀」展が催されました。

  一、池田先生のロシア訪問の中で、私がより重要に感じていることがあります。
 それは、第2次世界大戦で2700万人を上回る、未曾有の犠牲者を出したソ連の人々が、心から平和を希求している事実を、池田先生は単に「見る」のではなく、全身で「感じ取って」くださったことです。
 先生はまた、ロシアの人々が帯する、強靱な精神力と信念に感銘を受けておられました。
  ペレストロイカ(改革)の提唱者であるゴルバチョフ元大統領との対談集『20世紀の精神の教訓』の中で、先生はこう語られています。
 「ソビエト史を生きぬいた人を見ると、一切の規範にとらわれない『無窮性』としか言いようのない大きさ、深さを感じるのです」
  「この『無窮性』という言葉は、どこか深い次元で、ロシアの精神史を骨太に貫いている『全人性』という言葉と響き合っていると思います。
 圧制下にあって、どんな歪んだ形であっても、否、歪んだ形であればあるほど先鋭的に『全人性』を映し出しているとはいえないでしょうか。
  ソ連崩壊と、その後の劇的な時期においてはなおさらでありますが、池田先生は常に、わが国と国民、その伝統や生活様式に関心を抱いておられました。先生とロシア人識者らとの対談内容を読めば、一目瞭然であります。
  先生の初訪問以来、ソ連・ロシアの国家指導者や社会団体は、平和と核兵器削減、環境問題のための協力をはじめ、両国の青年を中心とする文化・学術交流の拡大を目指す創価学会に共鳴し、支持してきました。
 それは、両国民の相互理解と協力の進展──先生の言葉を借りれば、両国に友情の橋を架けること──を促したといえます。
 2008年にロシア連邦「友好勲章」が池田先生に贈られたことは、先生の社会貢献にたいする、ロシア社会の公的評価の表れであります。

 一、結びに、先生と世界的に著名な歴史家アーノルド・トインビー博士との対談集『21世紀への対話』に触れたい。
 先生はロシア語版の「前書き」で、トインビー博士が先生に対して、ロシアとの対話の重要性を訴えたことを紹介され、「体制、イズム、宗教、文明など、あらゆる『分断』『差異』の壁を人類の心の中から取り払って、『一つの地球』へと向かう」という願いを分かち合ったと述べられています。
 私もまた、先生のこうした対話に連なり、露日両国の「無理解の壁」を壊し、「友情の橋」の構築に貢献しゆく決意をここに表明し、池田先生の初訪ソ40周年のお祝いとさせていただきます。



6、この一節を胸に行学に励む テーマ 多宝の輝き

  自他共の幸福の実現を願って広布に生き抜く人生に“定年”はありません。今回のテーマは「多宝の輝き」。日蓮大聖人の御聖訓を拝しながら、“生涯青春”“生涯現役”の信心の要諦を学びます。      (作業中)



7、白ゆりの輝き 婦人部のページ 使命の舞台で咲き薫る“白ゆり長"誕生10周年 

  2004年(平成16年)9月、婦人部のブロック担当員の新名称「白ゆり長」が発表され、今年で10周年を迎えた。ここでは、池田名誉会長の言葉と、杉本婦人部長の話を掲載。あわせて、使命の舞台で咲き薫る、3人の白ゆり長を紹介する。

【池田名誉会長の言葉から】

  婦人部の象徴である白ゆりは、戸田先生がお好きな花であった。路傍に凛として咲く、白ゆり。清楚で、気品高く、美しい。まさに、学会婦人部にふさわしい花である。
 かの伝教大師は、「国の宝とは何であるか」と問うた。そして、正しい仏法を求め、勇敢に実践する人こそが「国の宝」であると結論したのである。
 広宣流布にけなげに戦いぬかれる学会婦人部の皆さま方こそ、最高に尊貴な「国の宝」であり、世界の宝である。
 (『池田大作全集』第96巻所収。2004年7月31日、全国最高協議会でのスピーチ)

  なぜ、百合は美しいのか。それは、生き抜くために、全生命で戦っているからだ。
 花の美しい個性は、厳しい生存競争に勝ち抜く“智慧の表現”であると、学者は論じている。言葉を持たない花ですら、色や香りで、“声にならない声”を上げ、精一杯アピールしているのだ。ましてや人間であるならば、自らの力の限り、声を発することは当然だ!
 広宣流布のために、幸福と正義のために、「白ゆり長」が、声も美しく、そして高らかに、戦い行く姿は、何と崇高なことか!
  「白ゆり長」の美しき心、強き心、慈愛の心があって、創価の陣営は拡大してきたのである。

                                          

 われらの広宣流布の行進にあって、白ゆりの花は、勝利と栄光の紋章だ!創価の正義を満天下に示す、婦人部の旗印だ!
 卑しく狡賢(ずるがしこ)き人間群にあって、神々しき陣列の先頭に立つのが、使命深き「白ゆり長」である。創価の宝「白ゆり長」の皆様が、信仰と生活に、現実と永遠に、悠然と、日々、小さくも大きくも勝ち抜いていく姿こそ、大仏法の勝利であり、学会の正義の勝利なのだ。
  (『池田大作全集』第136巻所収。2004年9月24日、「随筆 人間世紀の光」創価の宝「白ゆり長」)


杉本婦人部長の話 わが地域に人材の“黄金城”を!

  気高くも
      また 高貴なる
           白ゆりの
    その名の皆様
        凛と咲きゆけ

  これは、池田先生が白ゆり長の皆さんに贈ってくださったお歌です。広宣流布の最前線で、来る日も来る日も“勝利の花”を咲かせておられる「白ゆり長」「副白ゆり長」、そして「総白ゆり長」の皆さん、いつも本当にありがとうございます。
 2004年(平成16年)9月、「白ゆり長」との新名称が発表された本部幹部会の席上、先生は尊き皆さんの活躍を心からたたえて、こう語られました。
 「白ゆり長──いい名前である。白ゆりは“花の王者”である。品格があり、個性があり、美しい」と。
 家事や育児、仕事や介護、また地域友好にと飛び出す忙しい日々の中で、一軒また一軒と、同志のもとへ歩みを運ぶ、献身の活動は苦労の連続かもしれません。
 しかし、その地道な真心の行動は、地域を照らす太陽と輝き、自身の福徳を増しゆくことを確信しています。
 白ゆりの花は、婦人部のシンボルです。その意味で「白ゆり長」「副白ゆり長」、そして「総白ゆり長の皆さんは婦人部の中核なのです。
 「『ブロック城』さえ盤石ならば、『創価城』は揺るがない」との先生の指導を胸に刻み、わがブロツクに人材の“黄金城”を築いていきましょう!



【社会の情勢】
 

◆ 経済対策を本格検討 4~6月GDP改定値受け 政府
◆  きょうからTPP日米協議 牛肉輸入制限が焦点
◆ 沖縄統一選 公明19人が全員当選
◆ 中国の貿易輸出9・4%増 米景気回復など 8月

2014/9/10(水)の聖教

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2014/9/10(水)の聖教


1、常勝の新時代へ躍進! 関西 大阪で船出の幹部会 池田大作名誉会長がメッセージ 原田会長が出席

   そして、師弟の魂魄を留めた大関西の友に「全国いな全世界をあっと言わせる戦いを」「今再び、一緒に、世界に轟く大折伏を、仲良く賢く朗らかに成し遂げよう!」と呼び掛け、万感の期待を寄せた。
 関西代表幹部会(関西池田記念会館)では、西山関西総合長のあいさつの後、山内関西長が新スローガン「常勝新時代へ! 『折伏』の大関西 『人材』の大関西 『団結』の大関西」を発表。「折伏精神を燃やし、師弟有縁の天地に広布の金字塔を断じて打ち立てよう」と訴えた。
 続いて、山下同婦人部長、新任の奥田同女子部長、竹本同男子部長が躍進への決意を。
 原田会長は、御聖訓「始より終りまで弥信心をいたすべし・さなくして後悔やあらんずらん」(御書1440ページ)を拝し、一生涯、純粋な信心、地道な学会活動、師弟の誓いに徹する中に人生の勝利があると述べ、盤石な人材の陣列を建設しようと念願した。
 一方、大阪代表幹部会(関西文化会館)では、岡本総大阪長が新スローガン「師弟勝利の大大阪 世界に轟く大折伏を!」を発表。「〝私の勝利が新たな歴史を開く〟との心意気で、喜びと功徳あふれる大行進を開始しよう」と力説した。
 直里総大阪婦人部長らがあいさつし、原田会長が激励した。
 両会合には、池田関西最高参与、高柳総合婦人部長が出席し、求道の友を励ました。



2、国連広報局NGO会議でSGIがワークショップ チョウドリ元事務次長が講演

  「世界市民教育」をテーマにしたSGIの分科会では、元国連事務次長のアンワルル・チョウドリ博士が基調講演した(写真)。
 博士は、池田SGI会長が1996年にアメリカのコロンビア大学ティーチャーズ・カレッジで行った講演「『地球市民』教育への一考察」に言及。世界市民とは、自己の変革から生まれるものであり、国連が提唱する「平和の文化」創設へとつながる思考であると指摘した。さらに、人類が進歩するためには各人を世界市民として扱うことが重要であると語った。



3、わが友に贈る

 役員の方々の
 見えざる尽力ありて
 会合運営は万全に。
 幸の集い支える陰徳に
 功徳の陽報は燦然!



4、名字の言  ロシアの詩人プーシキン。彼の「民に寄り添う心」を育んだのは、乳母アリーナといわれる

  民衆の声を代弁し続けたロシアの詩人プーシキン。彼の「民に寄り添う心」を育んだのは、乳母アリーナといわれる。彼女は民話や格言を通し、庶民に語り継がれる「人としての正しい生き方」を教えた▼プーシキンは、権力による迫害の中で数々の傑作を紡いだ。その渦中、彼の味方であり続けたのもアリーナだった。飾らない、愛情あふれる助言が、横暴に屈しない強さと優しさを、彼にもたらした▼長野に、老舗パン店を切り盛りする婦人がいる。店を営む家に嫁いで47年。連休になると、かつて店でアルバイトをしていた多くの青年が訪ね、今の仕事ぶりなど成長した姿を報告してくれる。その話を聞くのが何よりの楽しみという▼店の指針は「地域に愛されるパン屋」。あいさつ、掃除……。おばさんの訓練は厳しかった。だが、「ここで学ぶことは全て社会で役立つよ」と、一人を大切にする心を伝えてきた。縁した青年の成長を願う朝の真剣な祈りも47年間、欠かさない▼池田名誉会長はかつて、大詩人を育んだ乳母アリーナの姿が「未来の人材を育成しゆく、婦人部の皆さまの姿と重なって見える」と述べた。青年をわが子のように慈しみ、育む無名の母たち。その献身の振る舞いに、あらためて感謝と称賛の言葉を贈りたい。(市)



5、寸鉄 

★  大関西が新時代の船出。常勝の栄冠は戦い続ける人に輝く。新たな決意で
      ◇
★ 最強の武器は腰を下ろして話し合うこと―大統領 対話の力が世界を変える
      ◇
★ 「私は口先の人間は信じない」恩師。まず自分が。一人立つ心で行動起こせ
      ◇
★ 子育て、家事に奮闘するヤング・ミセスに声援。強き祈りで幸福の太陽に
      ◇
★ 責任感は「スピード」に表れる。同志の報告・連絡・相談に迅速に対応せよ



6、特集 ㊦ SGI会長のロシア初訪問40周年 恩師の熱願を胸に友好開く


  1974年(昭和49年)9月以来、池田SGI会長は、ロシアを6度訪れた。初訪問40周年特集㊦では、教育交流の軌道とともに、ロシア・国際児童基金協会のリハーノフ総裁の声を紹介する。

 「国家と国家の関係といっても、最終的には人間と人間の関係に帰着する。真の友好を築くためには、友情と信頼の絆で人間と人間が結ばれていくことが不可欠である」(小説『新・人間革命』「懸け橋」の章)
  この信条のままにSGI会長は一切の垣根を越えて友情を結んできた。国家指導者、政治家、大学首脳とも、一個の人間として信用し、胸襟を開いた。道行く老婦人や未来を担う青少年ら、市井の人たちとも語らった。
 冷戦の緊張下、そして国家体制の変化の際も、国際社会の疑念や批判にさらされたロシアの国と人々を、SGI会長は大切にした。その人間性の大地の上に、平和・文化・教育の発展を願い、具体的に行動し続けた。
 日露交流への貢献に対して、ロシア政府は1998年、日本人初の「特別顕彰」を贈った。
 2008年には、外国人に贈る国家勲章の「友好勲章」を授与。叙勲式でSGI会長は語った。
 「壮大なスケールと多様性に富む隣国ロシアとの友好は、命を賭して平和のために戦った牧口初代会長、戸田第2代会長――わが師匠の熱願でありました」


新しい時代を築く「人間の本質」
 
 
偉大な世界市民 池田会長は行動 実現の人    ロシア・国際児童基金総裁 リハーノフ総裁

  それはまるで、つい最近の出来事のように思い起こされます。若さと活力に満ちた池田大作SGI会長が、ソ連(当時)のモスクワに降りたたれたのは1974年(昭和49年)9月のことでありました。
 第2次世界大戦から冷戦期へ。戦争の重い記憶に心を痛める人々が、世界中にいた時代です。相互不信と新たな試練に対する恐怖心が人々の心を覆っていました。
 当時、国家間の対話といえば、外交官同士の協議が一般的で、各種宣言や条約等の文書によるやりとりが大半でした。民間人や市民同士の対話の機会は、ほぼありません。そんな時代にあって、池田会長はモスクワを訪問されたのです。
 会長は、偉大な師匠である牧口常三郎氏、戸田城聖氏の遺志を継ぎ、反戦を訴え続けてきた民衆団体を、けん引してこられた方です。
  モスクワ大学の招へいを受けてソ連を初訪問した会長は、コスイギン首相との会見に臨まれました。ここで両紙は、国家間の文書にサインをしたわけではありません。
 しかしながら、両氏が行った友好的かつ温かな語らいは、十分に公的な意義を有するものだったのです。
  会見で両氏は固く握手を交わしました。それは、ソ連と日本が互いにほほ笑み合い、過去が書かれたページから新たな時代を開こうとする誠実な意志の証しとなったのです。
 ロシアの人々は、流血の世界大戦の次に訪れた冷戦から脱却し、前へ進むことを望んでいました。永遠に続く平和と安穏な社会を待望していたのです。
 その中で、政治家であるコスイギン首相と民間人である池田会長が会い、ロシア人と日本人が敵対していないことを示しながら、共に「新たな鐘」を打ち鳴らしたのです。
 私自身が池田会長と初めて出会ったのは、会長の初訪ソから何年も後のことです。
 会長は、ロシア人とロシアに住むあらゆる民族を理解しようとする「内なる決意」を一歩も退かせることなく、生き抜いてきた人であるといえます。
 こうした『人間の本質」に対する並々ならぬ関心を持つことは、偉大な人物に共通する特徴であり、会長が世界市民であることの証左でもあります。
  創価学会は、各地に老若男女が集う宗教的、または教育的、社会的な拠点を有し、価値的な功績を生み出しています。
 これは、誰もが発想できることではありません。特筆すべきは、学会がこうした価値的運動を完璧に実現している点であります。そして池田会長は、この驚異的な金字塔の基盤を築いた建設者です。
 このような人物の対談相手の一人になれたことを、私は誇りに思っています。
 会長は、各界を代表する識者・著名人らと共に、人類が直面する最重要の問題について議論を重ねていらっしゃいます。
  会長と私の対談集『子どもの世界――青少年に贈る哲学』は現在、日本語、ロシア語、中国語に翻訳・出版されています。私たちの世界観が、国境を越えて、多くの人々の胸に響き、届いたのだと、大変エれしく思います。
  会長はそのほかにも、イギリスの偉大な歴史家アーノルド。トインビー博士と、人類の歴史と運命に関する対談を展開され、その対談集は、世界各国で出版されています。
  また、キルギスの世界的文豪アイトマートフ氏、ロシアの優れた数学者にしてモスクワ大学総長のサドーヴニチィ氏ら、多くの識者と対談され、そのたびに、双方向の視点から、物事の真実に到達しようと探求を続けてこられました。
 私には、会長が続けてこられた「対談」というジャンルそのものが、素晴らしい「哲学的革新」であると思えてなりません。
 人類の歴史を振り返ると、古代日本、中国、インド、ギリシャの賢人たちは、まさに対話によって、最も鋭い真実にたどり着こうと模索してきました。
  しかしながら、理想を語ることと、実現することは別です。会長との友情が始まって以来、会長があらゆることを実行し、実現されてきたことに、深い尊敬の念を抱いてやみません。
  文学作品、世界の文化人らとの対談など、会長の膨大な著作が収められている『池田大作全集』は驚嘆に値します。SGIの多岐に及ぶ活動にも、感銘を覚えます。
 また、阪神・淡路大震災や東日本大震災、福島の原発事故など、甚大な被害を及ぼした災害の際に、学会員の方々は、被災者の支援に全力を注いでこられました。今もなお献身的な支援を続けられています。創価学会は“真実の民間団体”です。
 日刊機関紙「聖教新聞」を発行され、さらに各世代向けの機関紙も刊行されています。
 池田会長は、幼稚園から大学院までの世界に広がる創価教育機関を創立し、文化交流の拠点として、民主音楽協会、東京富士美術館が設立されました。
 19世紀のロシア絵画コレクション等が同美術館で展示されている時に訪問する機会がありました。館内は多くの鑑賞者で埋め尽くされているにもかかわらず、神聖な静寂に包まれていました。ここには、異国の芸術を正しく評価できる、本物の民衆文化があると強く実感したのです。
 文化――この言葉に触れるとき、私は日本の伝統や礼儀に対して、深く頭を垂れる思いになります。
 池田会長は、日本文化を代表するにふさわしい人物です。
 一人の人間が他者を導くためには、多弁のスピーチによってではなく、自ら先頭に立って行動を起こす必要があります。
  伝道者である池田会長は、人々に多くを教示しながら、行うべきことを果たしている。これは真実の文化が開花する大きな兆しであると思います。
 あらゆる文化の基盤には、確固たる信念に基づいて行われる活動が存在します。
 池田会長は、40年前にモスクワへ降り立たれて以来、「人間は平等である」との思想に基づいて、人類文化の発展、ヒューマニズムの啓蒙、世界平和に、多大な貢献を果たしてこられました。
 偉大な世界市民であり、わが敬愛する友人である池田会長に「栄光と称賛あれ!」と申し上げ、心からの感謝と尽きせぬ友誼の意を表するものです。



7、社説  人材拡大は一対一の対話から

  しかし、顔の見えないやり取りでは表情や言葉の抑揚から感じる雰囲気が分からず、微妙な心の動きをつかむことは難しい。肝心なことは直接会わなければ分からない場合が多いだろう。
 仏法は、対話を通した人間相互の心の交流を最も大切にする教えといってよい。釈尊は人々から「親しみをもって、自分から語り掛ける人」といわれた。日蓮大聖人が認められた書状の多くも対話形式である。
 その精神を継ぎ、一対一の対話を通して心と心を結んできたのが学会である。どこまでも一人の人に光を当ててきたのだ。
 過日、首都圏で創価班大学校生大会が開かれた。学会活動に参加して日の浅いメンバーも多い。成長を誓う一人一人の後ろには、何人もの同志の祈りがあり、励ましがあった。
 あるメンバーは、幼いころから両親が広布の活動に駆ける姿を見て育った。父親は男子部時代にリーダーとして奔走。多くの人材も育んだ。半面、彼にとっては、いつも家にいない父に対して反発を強めていた。
 そんな彼に、男子部の部長は訪問・激励を重ねた。反発する気持ちが態度に出ることもあったが、変わらず激励に来てくれる姿に、いつしか魅力を感じるようになった。
 ある時、男子部の会合に参加して驚いた。会う人、会う人が「君のお父さんには本当にお世話になった」「お父さんのおかげで僕がいる」と語るのだ。
 ようやく彼は知った。「今、部長が自分にしてくれていることを、父は多くの人にやってきたんだ」と。彼は今、父の姿を追うように対話拡大に先駆する。
 「一は万が母」(御書498ページ)と仰せの通り、使命を自覚した一人が広布の舞台に躍り出て、一人と会い、語る。一人から一人へ、世代を超えて励ましの絆が結ばれていく――これが広宣流布の方程式だ。
 池田名誉会長は小説『新・人間革命』「求道」の章で、「大事になるのが、一人ひとりに光を当て、各人を大切にしていく実践である」「個別的な一対一の信頼関係を、組織のなかでつくり上げていくのだ」と強調している。
 「未来の果」(同231㌻)を創るのは「今」である。この秋、それぞれが新しい決意で訪問・激励に取り組もう。互いの仏性を呼び覚まし、強き連帯を築く方途は、この一点にある。



8、今日の発心 御義口伝、734 ㌻ 

御書 共の一字は日蓮に共する時は宝処に至る可し不共ならば阿鼻大城に堕つ可し(御義口伝、734ページ・編1580ページ)

通解 「共」の一字は、日蓮大聖人を信ずるときには、成仏できるということであり、「不共」とは、大聖人から離れ、不信をおこすなら、阿鼻地獄に堕ちることを示している。 . 

【負けじ魂で共戦の道を堂々と】

 師弟共戦で広布に励む人が成仏できる、との仰せです。

 1969年(昭和44年)、福島で開催された幹部会に、少年少女部の合唱団の一員として参加。池田先生と初めて出会い、創価中学校への進学を固く決意しました。
 その後、3期生として入学。師や学友と思い出を刻みました。76年に行われた高三送別記念卓球大会では、先生と試合を行い、終了後、懇談をしてくださったのです。忘れ得ぬ原点となりました。
 78年、創価大学の滝山祭と創価学園の栄光祭が合同で開催。第1次宗門事件の嵐が吹き荒れるなか、出席された先生は、「負けじ魂ここにあり」とのテーマをたたえ、私たちを激励してくださいました。その姿を生命に刻み、師と共に生き抜くことを誓いました。
 現在、母校・創価学園の職員として、世界の希望の宝である学園生のために尽くす日々です。
 先生が「世界が見つめる正義の電源地」と呼び掛けてくださった、ここ立川の地で、同志と共に、自身の誓いを果たすべく、報恩の人生を歩んでまいります。
東京・立川戸田区長 甚野 信広



【社会の情勢】 

◆ CО2濃度、最高を更新 海洋の酸性化に警鐘 13年   世界気象機関
◆  県外ボランティア始動   活動範囲の制限解除 広島土砂災害
◆ 自動運転車 世界で開発加速 トヨタ・GМ
◆ アバディ新政権が発足 イラク、挙国一致へ第一歩
◆  5年連続で日本最下位 教育の公的支出割合


2014/9/11(木)の聖教

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2014/9/11(木)の聖教


1、インド S・Nシンハ経営管理学院に、池田SGI会長の思想学ぶ特別講座を開設

青年のリーダーシップと世界平和コース
シン学院長「博士の哲学こそ社会の指標」

 インドのサティエンドラ・ナラヤン・シンハ経営管理学院に、池田大作SGI(創価学会インタナショナル)会長の思想を学ぶ特別講座が開設。開講式が2日午前(現地時間)、ジャルカンド州の州都ラーンチの同学院で行われた。
 これには、同州のマンナン・マリック防災対策大臣をはじめ、同学院のN・P・シン学院長ら大学首脳、教職員、学生の代表が出席した。
 今回、開設されたのは「国際的な青年のリーダーシップと世界平和」コース。SGI会長の思想・哲学を1週間かけて集中的に学ぶもので、「創価教育」「緑の革命と人間革命」「女性のエンパワーメント」等のテーマごとに学習していく。
 開講式では、同学院のK・K・バネジー教授がコースの詳細を紹介。また、SGI会長の思想を専門的に研究し、講義も行っていく担当として、同学院のジョツナ・マリク博士、ソニ・シン博士が任命された。
 来賓のマリック大臣は、「池田博士の思想は、人類に平和をもたらす重要な方途を教えています。今こそ、平和のために青年を育成することが最も大事なのです」と語った。
 同日午後から授業がスタート。SGI会長の指導者論、創価教育についての講義や、「池田博士の平和提言」と題する講演などが行われた。同コースは順次開かれ、今後、専科コースも開設される予定である。
 本年3月、SGI会長に「名誉教授」称号を授与した同学院。シン学院長は語った。
 「今年の5月、日本の創価大学、関西創価学園を訪問し、池田博士の教育思想に感銘を受けました。現代社会に最も求められている思想であると確信しました」
 「インドに戻り、私は“何かしなければならない”との強い思いを抱きました。学院の教授陣と相談し、皆の総意をもって、池田博士の思想に基づいて、青年リーダーを育成するコースを開始しようと決定したのです」
 「世界は今、平和を強く求めています。今回のコースの開設は、学院として平和に貢献しゆく決意の表れでもあるのです」



2、創価大学法科大学院 司法試験合格率で12位

  2014年の司法試験の合格者が9日、法務省から発表され、創価大学法科大学院(東京・八王子市)からは18人が合格した。
 創大法科大学院の合格率は25.7%。全国の合格率(22.6%)を上回り、国公立を含む全国の法科大学院の中では12位、私立大学では5位に入った。
 これで、創大法科大学院出身の司法試験の合格者は135人に。
 また、同法科大学院在学生の1人が予備試験を経て、合格。創大としては、開学以来の合格者が283人となった。



3、わが友に贈る

 正・副役職の団結こそ
 異体同心の要なり!
 広宣流布の舞台は
 全員が主人公だ。
 皆で仲良き前進を!



4、名字の言  耳にかいをあてるとうみの音がきこえた!

  福島県の海岸沿いを歩き、かつて読んだ、ある小学生の詩を思い出した。「耳にかいをあてるとうみの音がきこえた/かいにはうみがはいっとんかな/うみにずっとすんどったから/うみの音がしみこんでいる」(『一年一組せんせいあのね』鹿島和夫編、理論社)▼東日本大震災から3年半。原発事故も重なり、今なお、故郷の浜通り地域を離れたままの友は多い▼福島県から避難し、他県に暮らす婦人部員。毎日、拡大鏡を片手に、本紙の隅々にまで目を配る。時折、福島県内や新天地で奮闘する懐かしい同志が載る。写真に小さく写った友を見つけては、電話で励まし合っているという。「“私もこの地で頑張ってみせる!”という勇気がふつふつと湧いてくるんです」▼先の詩になぞらえれば、彼女にとって、「貝」とは、共に歩んだ学会の同志であり、「海の音」とは、信心に励む中で培った「負けじ魂」といえるだろう。同志の頑張りを目にすれば、胸に染み込んだ、広布に生き抜く使命がわき上がってくるのだ。新天地でも彼女は、新しい同志と前進している▼本紙もまた、読者の心に復興と新生の足音を届ける「貝」のような存在でありたい。東北の同志の「負けない生き方」をつづり、希望の声を送り続ける。(白)



5、寸鉄 

★ インドの大学に池田思想講座が開設。一級の知性は知悉。平和築く英知を
      ◇
★ 本部幹部会の中継行事。時代変革の時は今!世界の友と清新な息吹で出発
      ◇
★ 一人の人間の力で人類は新しく―作家。その一人と光れ!創価の師子なら
      ◇
★ 大聖人の確信に触れれば信心の火が燃え上がる―恩師。今日も御書と共に
      ◇
★ 米同時テロから13年。暴力の連鎖断つのは民衆の声。強盛に信念の対話を



6、東日本大震災から3年半 人間復興へ!

  未曾有の被害をもたらした東日本大震災は、きょう11日で、発生から3年半を迎える。犠牲者は死者1万5889人、行方不明者2609人の計1万8498人に上る。被害者は今も約24万6000人を数え、避難生活による体調悪化などでなくなった震災関連死は3000人を超える。「人間復興」へ全力で取り組む、宮城・石巻躍進県の大城支部勇者地区のメンバーの思いを伝える。



7、世界の知性は語る 米ジョージタウン大学教授 ファザリ・モガダム博士
 時代は多文化主義から総合文化主義へ 差異よりも共通性に目を凝らせ

  アメリカの「同時多発テロ」事件から、きょうで満13年になります。今、世界の各地で起きる民族と宗教の対立の高まりに、その悲劇があらためて思い起こされます。こうした文明の衝突を文明の対話へと開くカギはどこにあるのか。異文化を単に容認する“多文化主義”を超えて、異なる文化に学び合い人類共通の倫理を探る“総合文化主義”への転換を説くファザリ・モガダム博士(米ジョージタウン大学教授)に聞きました。

違い“たたえ合う”池田会長の理念と共鳴

★これまで、アメリカを始め多民族が共存する国では、「多文化主義」を掲げ、社会の安定を目指してきました。博士は真の平和と安定のために、“総合文化主義”への発想の転換を主張しています。どのような経緯で、こうした発想に至ったのですか。

モガダム博士  多文化主義の特質は、自らの文化の独自性に信を置きつつ、他の文化の存在を容認するところにあります。
 一方、私が主張する総合文化主義は、他の文化を消極的に認めるのではなく、それを積極的に評価し学ぶ中で、差異を超えた普遍的な文化の基軸を探ろうとするものです。
 私は多文化主義の対極にある単一文化主義の弊害を1978年から79年にかけてのイラン革命で体験しました。そこで、異なる言語を使い異なる文化に生きる人々が迫害され、殺害さえされる姿を目の当たりにしました。
 その後、83年にカナダに移住しました。世界に先駆けて多文化主義を政策として掲げた国です。社会には調和と寛容の温かな気風があふれていました。にもかかわらず私は、こうした多文化主義に、素朴な疑問を持ち始めたのです。互いに寛容であるとはいえ、人々の心の奥には依然、差異へのこだわりが根強く存在していたからです。
 なぜ、人間は自らの思想や文化の独自性にこだわり、ことさら自他を区別して生きなければならないのか。なぜ、差異を超えた共通性に目を向けようとしないのか。その問い掛けを深めるなかで、それぞれの文化を尊重しつつ、その奥に共通して普遍的な文化の基盤を探る“総合文化主義”の発想を得たのです。

★西欧の「寛容」という言葉には、思想や文化の差異を「我慢」して黙認する、との響きがあります。そうした消極的な寛容を超えて、互いをたたえ合う、真の寛容に目覚めなければ、相互の理解を育むことはできない、ということですね。そこで想起されるのは、池田SGI会長が創立した創価大学のキャンパスの随所に、トルストイ、ユゴー、ホイットマン、タゴールなど東西の人類愛をうたった文人の像が誇らしく立つ姿です。差異に学び“たたえ合う”ところに真の平和を担う世界市民が育成されるとの創立者のビジョンを反映したものです。

モガダム博士  素晴らしいビジョンです。差異を強調する教育ではなく、差異を超えて、人間とは何かという人類の共通にして普遍のテーマを探り、究めるところに教育の本義があると考えるからです。
 同時に、このビジョンこそ私の描く総合文化主義の思想と深く共鳴し合うものです。“総合”とは私にとって“全てに共通する”との意味を持つ言葉であり、その共通根の発見の第一歩こそが“人間とは何か”との問い掛けだからです。

孤立と閉鎖は真の人間の開花を阻む

★東西冷戦で世界が亀裂を深める70年代の初頭、SGI会長は中国、ソ連を相次いで訪問しました。宗教否定の国になぜ行くのか、と原理主義者たちは難じました。しかし会長は“そこに人間がいるから”と、イデオロギーを超えた人間と人間との交流に、信念の行動を貫きました。モスクワ大学で行った講演では、トルストイの思想に触れ、イデオロギーの差異を超えた人間のあるべき規範への問い掛けを行っています。

モガダム博士  トルストイをはじめとする偉人たちは、人間はいかに生くべきかとの本源的な課題の探求に精魂を傾けてきた人たちです。それゆえに時代やイデオロギーを超えて人々の心を揺さぶり続けているのです。
 それらの思想がどの国に生まれたのか、などは問題ではない。特定の文化圏に生まれたから偉大なのではなく、それらを超越して、全ての人間に語りかける力を持つがゆえに偉大なのです。
 残念なことに原理主義に色塗られた文化や宗教は、自身の正当性を強調し過ぎるあまり、排他主義に走る傾向があります。一方、主義主張を異にする宗教にも、差異を超えた人間としての共通の論理が説かれていることを、私たちは忘れてはならないでしょう。
 9・11「同時多発テロ」に象徴されるような、原理主義を掲げた一部の狂信的な勢力による破壊の悲劇にのみ目を奪われ、宗教が常に対立の因をもたらす、との極論に走るのは賢明とはいえません。むしろ、SGI会長が模範を示すように人間の善性を信じ、イデオロギーの差異がもたらす誤解や偏見を乗り越える地道な努力を傾け続けるべきなのです。
 人間の善なる心は、さまざまな原因によって心の底に沈殿してしまっていることも多いでしょう。その善なる心を呼び覚ますものこそ思想や信条を超えた開かれた対話です。互いに孤立し、イデオロギーの孤塁にしがみついていては、本来的に具わる真の可能性を開発できないと知るべきでしょう。

民衆を強く、善く、賢く導く教育を今こそ

★SGI会長は93年のハーバード大学の講演で「宗教をもつことが人間を強くするのか弱くするのか、賢くするのか愚かにするのか、という判断を誤ってはならない」と語りました。平等と尊厳に根ざした人類共通の論理を説く宗教と他者を憎悪し隷属させようとさえする権威とドグマの宗教の姿を対比させながら、世界を平和と共生へと導く思想の源を指し示したものといえます。

モガダム博士  それは民主主義と独裁主義の根本的な差異を考える上での重要な視点となります。人々はとかく、民主主義とは何かを深く考える前に、独裁主義の弊害をあげつらい、それでよしとする傾向があります。独裁主義は狂った思想に取りつかれた一人の人間によってもたらされる、と片付けてしまいがちです。
  しかし、私は心理学者としての立場から、独裁者の人格よりも、そうした人間を生み出してしまう精神風土に、より深く注目するのです。その条件が整えば、誰しもが独裁者となり、その狂える信奉者になる可能性があるからです。
  私は今、研究の主眼をそこに置いています。これまで私が主張してきた総合文化主義の核となるものは、差異を超えた人間と人間との信頼です。一方、独裁主義の病根は信頼の破壊にあります。疑心をあおり、互いを孤立に追いやることによって民衆をコントロールするのが独裁者の常套手段なのです。さらに異質な世界にたいする敵がい心をあおり、人々の目を欺こうとするのです。こうした独裁主義の荒野を民主主義の沃野へと転換する最大のカギは、SGI会長が指摘するように人間を強く、善く、賢く導くための教育なのです。
 民主主義の精神の根幹は、全ての生命を尊厳なものとしてたたえ合うことにあります。その精神のもとに人々が心を開き、互いの成長を啓発し合う共生の風土にこそ民主主義は発展するのです。その意味で、民主主義の制度が整った国はあっても、その精神が完全に開花を遂げた国は、未だに存在しないのです。そのためには人間の一層の進化を待たなければなりません。



8、座談会  世界広布新時代の旭日【76】“希望の経典”を学びあう喜び

9月12日は「教学部の日」
関東の魂は「敢えて闘う」

 吉井女子部長 1271年(文永8年)9月12日、日蓮大聖人は「竜の口の法難」に遭われ、発迹顕本を遂げられます。

 杉本婦人部長 この歴史から、創価学会は9月12日を「教学部の日」としています。

 吉井 全国では今、28日の「教学部初級試験・青年部教学試験3級」に向け、「行学の二道をはげみ候べし、行学たへなば仏法はあるべからず」(御書1361ページ)との御聖訓通りの実践に励んでいます。

 村崎関東青年部長 この試験を機に、受験者の皆さんには、ぜひ「学ぶ喜び」を実感してもらいたいと思います。

 杉本 はじめは分からないこともあるかもしれませんが、教えてくださる先輩と一緒に、根気強く取り組む中で、日蓮仏法の偉大な哲理を理解し、その深遠さに、あらためて感動する時がやってきます。それこそが、「学ぶ喜び」です。

 原田会長 先輩の皆さんも、仕事など忙しいとは思いますが、後輩のため、謙虚に勉強を重ね、分かりやすく感動できる講義を、よろしくお願いします。

 吉井 創価学会のホームページ「SOKAnet」でも、27日まで、受験者のための教学講座が配信されていますので、自由にご覧ください。

 杉本 また、11月23日に行われる教学部任用試験の申し込みは、10月13日までとなっています。

 原田 創価青年大会や弘教・拡大によって立ち上がった新たな力を総結集し、年頭からの目標である地区2人以上の合格者の輩出を目指していきましょう。

一対一で人材育成

 洲崎関東婦人部長 9月12日は「埼玉の日」でもあり、関東方面でも各地で任用試験に向けた取り組みが活発です。

 埼玉・川口太陽圏の婦人部では、支部から圏までに任用推進員を設置。支部責任者会を開き、「伝統の任用試験」の意義や、御書は「信心の背骨」「希望の経典」「勇気と智慧の源泉」であることを確認し合い、新たな人材の輩出に取り組んでいます。

 杉本 関東の婦人部では各県で、仕事を持つヤング世代のグループが発足していますね。「きら星グループ」(埼玉)、「キラリ・ワーク」(千葉)、「光彩勝利会」(茨城)、「ヤング・ワーク」(群馬)、「ダイヤモンド・グループ」(栃木)との名称で、皆が生き生きと活動に励んでいる姿が印象的です。

 洲崎 千葉の「旭日大学校」をはじめ、各県で小説『新・人間革命』を学ぶグループも結成され、多くの人材が躍り出ています。中には、“一対一”の充実の育成体制を取っている地域もあります。

 分部関東長 群馬では、「創価はるな大学校」の名称で、各部が小説『新・人間革命』を学び合い、師の精神を命に刻んでいます。

 洲崎 婦人部のグループ活動に力を入れているのも関東の特徴です。たとえば、千葉では「幸福博士会」、埼玉では「幸福勝利会」などと名付け、支部単位でグループ長会を開催。担当になった副役職の方も生き生きと活躍し、若い世代も年配の方も、全員が大きく成長を遂げています。

執念と団結で勝つ

 分部 ここで、関東方面の全同志に、うれしい発表があります。このたび、関東の壮年部のブロック長の呼称を「創価長」とすることが決定しました。本当におめでとうございます!

 村崎 第一線のブロックの中にこそ、学会の真実の姿があります。この広布最前線を担うブロック長の皆さまこそ、「創価」の名を冠するにふさわしい人たちであると確信します。

 原田 今後、各地の会合で、順次、任命をされていきますが、ブロック長、副ブロック長をはじめ、全員が、自覚を新たにし、最前線のブロックの強化に全力を尽くしていきましょう。

 分部 はい。婦人部の白ゆり長と力を合わせ、ブロックに新風を巻き起こしていきます。

 原田 8月26日付の「壮年部のページ」に掲載された、茨城・つくば県のブロック5勇士の記事は話題を呼びましたね。

 村崎 何と、全21支部中18支部が、ブロック5勇士を達成(達成できなかった3支部も目標の9割近くが参加)。その模様がよく分かる写真も掲載され、圧巻の紙面でした。

 原田 私は、その中の、ある支部長の言葉が印象に残っています。“困難と思われる目標でも、執念と団結で必ず達成できる”――本当に、その通りです。

 分部 池田先生は、関東の魂は敢闘精神であり、「『敢闘』とは、『敢えて闘う』と書く。『敢えて』挑戦するのだ。『敢えて』一歩を踏み出すのだ」と言われましたが、その実践の姿こそが今回の結果です。

 洲崎 茨城では、10年以上も前から「真の友人づくり」の運動にも率先して取り組んでいます。婦人部の「ハートフル10」をはじめ、女子部の「華陽フレンド10」など、壮年・男子部も含めて、各人が具体的に祈りながら、先駆的に挑戦を重ねています。

 村崎 関東では、英知の学生部もキャンパスや地域で勝利の実証を示しています。また、大聖人御聖誕の地・千葉では、法華講救済も大きく進んでいます。

 原田 これまで、各方面のリーダーと語らう中で、この黄金の3年の間に弘教・拡大の上げ潮を起こし、創価の新たな潮流を確立しようと奮闘されていることを、あらためて実感しています。いよいよ下半期。全国が一丸となって、折伏と人材育成に徹し、「世界広布新時代 開幕の年」の総仕上げを勝利で飾り、「世界広布新時代 躍進の年」へ、身も心も歓喜踊躍して進んでいきましょう。



9、社説  震災から復興・再生へ 災害に向き合う友と歩み続ける

  2011年3月11日の東日本大震災から、きょうで3年半。時間の経過とともに、被災者の抱える悩みや課題は多岐にわたり、多様化している。
 仮設住宅に暮らす多宝会の友は複雑な心境を語ってくれた。
 「早く復興してほしい。でも、普通の生活に戻れば、“全て終わった”と忘れられるのではないか、と不安です」
 災害公営住宅の全体計画約2万9000戸のうち、約4割で建設工事が進む。入居後も、新しい地域をどうつくるかなど、課題も多い。だが、復興へと向かう着実な歩みが希望となる。
 どれほどの月日が過ぎようと、被災者の心から震災の痛みが消えることはないだろう。当時の記憶を語れず、心の奥に沈めている人も少なくない。
 取材を重ねる中で、風化という現実に立ち向かいながら、被災者の心に寄り添い続けられるかどうか。それが本紙の使命であると痛切に感じてならない。
 「あの時の父の姿は、今でも鮮明に覚えています」――男子部の友が、亡き父の思い出を語ってくれた。
 父親は震災直後から被災した友のもとへ足を運び、話に耳を傾けた。震災前、病気で妻を亡くした自らの体験を語り、家族を失った友の心に寄り添った。
 2年前、末期のがんを患い病床に。息を引き取る直前まで、同志を思い、ベッドの上で題目を送り続け霊山へと旅立った。
 人のために生き抜く父の姿に信心を学んだ彼は、その遺志を受け継ぎ、広布の最前線で同志の激励に奔走する。
 彼の胸中で、父の志は、何ものにも壊されない「心の財」として生きているに違いない。
 先月、局地的豪雨によって甚大な土砂災害に見舞われた広島市。復旧・復興に臨む被災した同志に、宮城県石巻市のメンバーから励ましの言葉と集合写真が贈られた。
 復興へと懸命に歩みながらも、と同時に自らの経験から使命を見いだし、自他共の幸福を願う石巻の友の姿に、創価の哲学の深遠さと力強さを見る思いがした。
 池田名誉会長は、震災直後から「最も苦しんだ人こそが、最も幸せになる権利がある」と万感の励ましを送った。その言葉は、未曽有の災害に立ち向かう一人一人の心に希望の明かりをともし続ける。
 苦しみの記憶を忘れない。それが後世への尊いメッセージとなるだろう。苦難と向き合い続ける友の姿に、「人間」の復興の実像がある。



10、今日の発心  日厳尼御前御返事、1262㌻
  

御書 叶ひ叶はぬは御信心により候べし全く日蓮がとがにあらず(日厳尼御前御返事、1262ページ・編1322ページ)

通解 あなたの願いが叶うか叶わないかはご信心によるのである。まったく日蓮のとがではない。. 

【日々に新たに“福光”の前進を】

 願いが叶うかどうかは、ひとえに、自身の勇気ある信心、強盛な信心にこそある、と教えられた一節です。

1985年(昭和60年)10月、三重池田青年塾の開所式に女子部の代表として参加。青年部に対して池田先生は、「君たちが/立ちて広布は/ありにけり/誓いし使命を/日々に新たに」と詠んでくださり、生涯にわたる不退の信心を誓いました。
 結婚後、三重から宮城へ。その4カ月後に義父が他界。悲しみと共に、三重に義母と障がい者の義兄を残していることへの不安や、慣れない環境での生活に戸惑いの連続でした。しかし、同志の励ましに支えられ、真剣に唱題。「願って、この地に来たんだ」と決意し、全力で学会活動に励むことができました。その後、義母・義兄を入会に導くことができ、2人の娘も大阪と東京で女子部として大きく成長してくれています。
 毎月11日の「石巻希望家族の日」には、石巻文化会館で“福光”の前進を祈念しています。“心の財は壊されない”との池田先生のメッセージを胸に、最後の一人が立ち上がるまで懸命に同志を励まし、師弟勝利の新生・石巻を築いてまいります。
宮城・石巻躍進県婦人部長 伊藤 聖子



【社会の情勢】
 

◆ 14年世界経済2・7%成長 日本、追加景気対策必要も 国連機関
◆  川内原発の審査書決定 規制「新基準満たしている」
◆ クラブ、明るさ規制 風営法見直しを提言 警視庁の有識者会議

2014/9/12(金)の聖教

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2014/9/12(金)の聖教


1、写真展「波涛を越えて」 10月3日から横浜山下公園で

  第27回写真展「波涛を越えて」(主催=同展実行委員会)が、10月3日から神奈川・横浜市の山下公園で開幕する。
 海外航路に従事する壮年・男子部のグループ「波涛会」の友が、世界各地の海や寄港地で撮影した作品80点を展示する。

       

 ひとたび海に出れば長ければ数カ月から数年もの間、過酷な仕事に挑み続ける友。
 波涛会の結成は、1971年(昭和46年)にさかのぼる。
 孤独な環境の中で信心を貫くメンバーたちが、グループの結成を熱誠し、池田名誉会長(当時・会長)の賛同を得て、同年8月10日に結成大会を開催。誉れの「波涛会」が誕生した。
 以来、名誉会長は、ある時は、寸暇を惜しむように記念撮影を。ある時は、留守を守る家族と共に勤行を。波涛会の友の無事と勝利を誰よりも祈り、心を砕いてきた。
 波涛会の友は報恩の誓いを込め、海運業界に新たな希望の光を投げ掛けようと、自分たちにしか撮れない光景をカメラに収め、写真展を行うことを企画。
 87年7月、「波涛を越えて――働く海の男の写真展」と題して、横浜の地で初めて開かれた展示は、大きな反響を呼んだ。
 以来、国内各地の1300会場で実施され、海外では94年5月のロシア・極東大学をはじめ、アジア、北南米、欧州、アフリカ等を巡回。これまで日本を合わせて21カ国・地域で開催された。
 2008年からは、船舶や海洋に関する国連専門機関・IMO(国際海事機関)の本部(イギリス・ロンドン)と、海事教育のた
めのIMOの機関・WMU(世界海事大学、スウェーデン・マルメ)に、厳選された作品20点が、それぞれ常設されている。
 普段は出あえない、雄大な海や深紅に染まった空、世界の街角や人々の笑顔など、海を愛する男たちの気概に満ちた作品の数々が堪能できる。

       

 【日時】10月3日(金)~同13日(月・祝)午前10時~午後5時(最終日は午後3時まで)。入場無料。期間中無休。※雨
天時は中止することがあります。
 【場所】山下公園の特設会場(JR根岸線「石川町」駅北口から徒歩約10分。みなとみらい線「元町・中華街」駅、「日本大通り」駅から徒歩約5分)。



2、御書とともに 名誉会長が指針を贈るⅡ 【29】三世を照らす明鏡


御文 法華経は人の形を浮ぶるのみならず・心をも浮べ給へり、 心を浮ぶるのみならず・先業をも未来をも鑒(かんが)み給う事くもりなし(神国王御書、1521㌻)

通解 法華経は、人の容姿を映すだけでなく、心をも映すのである。しかも、現在の心だけでなく、過去世の業や未来の果報までも、ありありと照らし見ることができるのである。

【同志への指針】

  確固たる哲学は人生の明鏡である。法華経は我らの色心のみならず、三世まで映し出しす最極の明鏡である。
 御本尊を信じ、唱題していけば、現在の自身の生命を正しく見つめることができる。生命の因果を知り、過去からのいかなる宿命をも転換することができる。そして、未来に向かって最高無上の福徳の軌道を、真っすぐに歩んでいけるのだ。



3、わが友に贈る

 突然の豪雨・風・雷など
 不安定な気候が続く。
 的確に情報をつかみ
 互いの声掛けを迅速に!
 断じて警戒を怠るな!



4、名字の言 「皆、国も違うし、言葉も違います。でも同じ心で演奏できました」と韓国の友。

  50カ国・地域からSGIの友250人を迎えて行われた今月の本部幹部会。席上、アメリカ、ブラジル、台湾、香港、マレーシア、シンガポール、韓国の代表による「世界選抜音楽隊」と、日本の音楽隊の「創価グロリア吹奏楽団」との合同演奏が実現した▼力強い調べを奏でた海外の音楽隊員の目には、美しい涙が光っていた。「皆、国も違うし、言葉も違います。でも同じ心で演奏できました」と韓国の友。香港のメンバーは「一つ一つの音が全部、池田先生につながっていると感じました」とほおを紅潮させていた▼音楽隊は、池田名誉会長の手作りである。友は師の期待を胸に、仕事や学業の合間を縫って練習を重ねる。自分を強く鍛える忍耐と努力があるからこそ、聴く人の心を鼓舞するのだ。結成から60周年を迎え、音楽隊は“日本一の楽団”となり、世界に広がる“オンガクタイ”となった▼音楽に国境はない。心に国境はない。「楽器」は「人間の声の代理」――こう語った音楽家がいたが、音楽隊の友の楽器から流れる“声”とは、師弟共戦の誓願であり、広布後継の師子吼である▼「今回の演奏は、世界広布の象徴でした」と台湾の友。明年の「世界広布新時代 躍進の年」へ前進する私たちへの、何よりの贈り物だった。(川)



5、寸鉄

★  竜の口法難の日。大難なくば法華経の行者に非じ―蓮祖の魂は創価三代に
      ◇
★ 大目的が確立すれば中目的、小目的は明確―牧口先生。広布一筋の勝利道
      ◇
★ 中継行事G、各種役員に感謝!仏勅の会座支える尊き献身。功徳は無量と
      ◇
★ 青年は、受け身になるな。自ら思索し、自ら行動を開始!積極果敢の勇者に
      ◇
★ 彼岸へ日顕宗坊主がウロウロ徘徊。供養狙いの食法餓鬼だ。破折し大撃退



6、わが町わが誇り 石川・小松市 (石川戸田県)  恩師の故郷よ「王者」たれ

石川県小松市は、小松空港を擁する、北陸の空の玄関。
 学会の小松会館は、空港から車で十分ほどの距離にある。たびたび池田名誉会長の北陸訪問の始まりと、掉尾を飾る舞台となってきた。
 訪問は、1974年(昭和49年)、82年(昭和57年)、84年(昭和59年)の3度。
  82年の訪問は9月8日だった。金沢市と富山市で開かれた北陸広布開拓25周年の記念行事に出席するため、小松空港に降り立つ。その足で午後4時前、会館に立ち寄った。
 北陸訪問は、名誉会長就任後、初めてである。小松の友も、78年(昭和53年)夏ごろから始まった、宗門の坊主と、たぶらかされた反逆者による激しい脱会工作と戦ってきた。
  82年当時の会館はトタン屋根で、夏は暑かった。来訪に居合わせた森淳子さん(県婦人部主事)は、大急ぎで窓を開けて回る。
 1階の廊下でばったり、名誉会長と顔を合わせた。
 名誉会長は一言、「よく守ってくれたね」と。
 淳子さんは“池田先生は全て分かってくださっている”と胸を熱くした。
 この石川滞在中、名誉会長は、夫の美喜雄さん(県主事)にも激励を送っている。
 美喜雄さんと淳子さんは、心ある同志と共に、共の家を回り、師匠の正義を訴えた。坊主の理不尽に耐え抜いてきたのだ。
 広間で居合わせた友と勤行した際も、名誉会長は、友に励ましの声を掛け続けた。子どもには「創価大学に来てね」、老婦人には「120歳まで生きてください」と。
 淳子さんが感謝するのは、3度の小松会館訪問に、すべて参加できたこと。「よく守ってくれたね」の言葉を胸に、会館の近くに住む夫妻は、近隣の友好にも努めてきた。
 会館では、地域友好の集いを開いたり、地域の行事を応援。「会館に人が集まるから、夜も安心」との声も聞かれるまでに。夫妻は理解の広がりを喜び、さらなる報恩の行動を誓う。
 ――名誉会長の3度目の訪問は、84年8月28日。「北陸に来れば、必ずここでお世話になりますね」と語った。
  今度は「北陸平和文化祭」などの行事を終え、小松空港から帰京する直前である200人ほどの友と勤行会に出席し、語った。
 「しっかり信心し、福運を積んでください」「皆さんは仏子です。堂々と胸を張って、何があっても粘り強く進んでください」。
  高島雅展さん(副本部長)もまたねこの時の指導を原点に、地域貢献に活躍する一人だ。
 京都の大学生だった20歳の時に入会。79年に故郷・石川県の小学校に、非常勤講師として赴任した。その直後、母を入会に導くころから、暗かった自分が明るく変わるのを実感し、信仰の確信を得た。
 3年前、校長職を最後に退職。今は、趣味で始めた音楽や演劇、ボランティア活動を通して、友情を広げている。
  2年前、地域の公民館の館長に。敬老会などの行事に工夫を凝らし、好評を博する。
 広布後継の成長にも全力。激励を続けてきた未来部員が8月の「創価青年大会」出演を機に信心に目覚め、生きる希望を見出したことが、最近の何よりの喜びという。
  「学会歌『誓いの青年よ』で先生は、『平和の地球を 世界の友と』とうたわれました。歌詞のように、世界で活躍する人材を育てることが私の使命と思っています」
 下出和美さん(女子部副本部長)も、84年の勤行会に、祖母と参加していた。生後8か月だった。
 両親の浩一さん(副支部長)・充子さん(地区婦人部長)が共働きだった和美さんには、小学3年生ころまで、祖母・綾子さん(故人)の学会活動のお供をした記憶がある。「私を広布の人材に、という思いを感じました」
 がんで入院した祖母に、描いた絵を見せたところ、「絵描きになったらいいんじゃない?」と喜んだ。高校で、絵画の道に進むことを決意。金沢美術工芸大学に進学する。
  自立した信心に励むようになったのは、学生時代だ。何を描いたらよいのかに悩み、真剣な唱題、学会活動に挑戦。大学4年時に、コンクールに入選し、個展を開くこともできた。大学院に進み、終了直後、弘教も果たした。
 現在は根高校の講師をしながら、油彩画家として活動。金沢はじめ、京都や東京でも個展やグループ展を開き、小松市が主催する小学校の絵画教室でも教えている。
 「深くて暗い絵は多い。私は、深くて明るい絵を描きたい。皆の心に仏性があるという一念三千の法理を、表現したい」と語る和美さん。名誉会長、そして師匠との原点を贈ってくれた祖母への感謝を胸に、夢へ歩む。
  ――32年前の9月、石川で名誉会長は語った。“北陸は「広布の王者」たれ、信心の団結の模範たれ”。そして、帰途の小松空港で「小松は大事なところだ」と。
 戸田第2代会長の故郷・北陸に、常に、ひときわ深い思いを寄せてきた。
 恩師の生家は、小松市の南、加賀市の塩屋。明年は、生誕115周年となる。
 師弟の縁深き小松園、加賀園からなる石川戸田県の友は、哲学と友情光る広布の王者の誇りで、朗らかに進む!



7、この時に誓う 日下北海道長 9・9「北海道の日」

三代城に世界一の地涌の陣列を

  「この北海道を、学会健児の手で、必ず日本一の理想郷に仕上げていっていただきたい!」
  1973年(昭和48年)9月9日、第1回北海道青年部総会で、池田先生は語られました。この言葉に触れるたび、広布開拓への決意、大理想に生きる喜びが、五体にみなぎってきます。
 なぜ「世界一の理想郷」を目指すのか――。
 それは、北海道が創価の三代会長の魂が刻まれた「三代城」だからです。
 このご指導を、私たちの永遠の使命とすべく、9月9日は、「北海道の日」となりました。
 北海道に「世界一の理想郷」を築くための努力を、誰よりも続けてこられたのは、池田先生です。恩師・戸田先生、先師・牧口先生を宣揚するため、北海道に限りない期待を寄せ、数々の広布の大闘争の指揮を、北海道で執ってくださいました。
 今年は、池田先生の初来道から60年。尽きせぬ感謝の思いを胸に、「次の60年」の勝利は我らが開くとの情熱で、「幸福の陣列の拡大」に、勇んで打って出てまいります。

巌窟王の如く!

  池田先生が会長を辞任された後、初めて北海道に来てくださったのは、82年(昭和57年)6月のことです。
 全国各地の訪問でもそうであったように、先生はこの時も、徹して“一対一”の個人激励を重ねられました。
 この時、私は大学四年生。1か椅子の学生の私に対しても、先生は何度となく声をかけてくださいましたる家族のこと、学業のこと、学会活動との両立のこと――私たち学生部員の悩みに一つ一つ耳を傾け、懇切にアドバイスをされました。
 ある時は、一緒に鍋焼きうどんを食べながら、進路の相談に乗ってくださいました。
 “学生部は、社会の各分野で大いに実証を示していかなければいけないよ。君も挑戦して見なさい”
  先生の指導は、卒業後、就職して社会で格闘していく上で、私の大きな支えとなりました。
 この来道の際、先生は語られました。
 「私は獅子の如く、巌窟王の如く、断じて皆さん方を守り切っていきますから、安心して一緒に進んでください」
 「我々は、勝ったのです! 皆さん方は、正しかったのです!」
  数年来続いた、悪侶と反逆者の陰謀に対する、「大勝利宣言」でした。
 いかに嵐が吹き荒れようとも、先生は微動だにされていない。学会員を守り抜くため、一身に難を受けて戦ってくださっている。
 だからこそ、私も生涯、先生と共に生き抜こう!――この時の誓いが、今の私の生きる力となっています。

永遠勝利の鉄則

  20年前の94年(平成6年)8月10日、51回目の来道をされた際、代表として、方面男子部長だった私に、先生は一句を詠んでくださいました。
  「大勝利 その日に来たれり 北海道」
 この日、先生の創立された創価高校の野球部が甲子園で初勝利しました。同時に、この年の上半期、北海道は、先生の初来道40周年を勝利で荘厳しようと、日本一の弘教を達成しました。全てを分かって、たたえてくださる師の慈愛に、皆で涙しました。
  弟子にとって、勝って師匠に応えること以上の誉れはありませんる
 この訪問の折に行われた札幌での北海道青年部総会の終了後、先生が揮毫された指針を男子部に賜りました。
  「勝つとは 深き祈りと 人の三倍 努力することだ」
 まさに三代城の使命と責任を果たしゆくための、永遠の大鉄則です。
  我ら北海道は、「世界一の祈り」と「世界一の努力」で地湧の陣列を拡大し、史上最高世帯の達成を果たしてまいります!
  必ずや、「世界一の理想郷」を築いてまいります!



8、世界広布新時代第7回本部幹部会 2015年のテーマ「世界広布新時代躍進の年」

 「弘教・拡大」「人材育成」で―創価万代の勝利開こう  原田稔会長

 一、「世界広布新時代第7回本部幹部会」並びに「全国青年部幹部会」「全国学生部大会」の開催、誠におめでとうございます。
 また本日は、SGI青年研修会に集った50カ国・地域250人の友も参加されています。ようこそお越しくださいました。(拍手)

  一、初めに、土砂災害で多くの犠牲者が出た広島をはじめ、台風や豪雨による各地の甚大な被害に、深くお見舞い申し上げますとともに、一日も早い復旧を心よりお祈りいたします。

  一、さて、「世界広布新時代 開幕の年」の本年、創価学会は世界宗教へとさらに発展し、意気揚々と進んでおります。
 そして明2015年は「学会創立85周年」「池田先生の第3代会長就任55周年」「SGI発足40周年」と、幾重にも意義深き佳節を刻みます。
 また、2001年からの第2の「7つの鐘」も2番目の鐘が鳴り終わり、3番目の鐘が鳴り始める重要な時を迎えます。
 池田先生は指導してくださいました。
 「今年、来年と油断なく一切を勝ち切って、広布と人生の見事なる大勝利の総仕上げを飾っていくことが、本末究竟して等しく、創価の万代までの勝ち戦を決する」と。
  勝負はこの2年――そこで明年は、テーマを「世界広布新時代躍進の年」と掲げてまいりたいと思います(拍手)。
  先生は随筆で、こうつづられています。
  「(躍進の)『躍』の字は『おどる』と読む。身も心も躍り上がって進む――この勢いこそが躍進の姿である」
 すなわち「躍進」とは“自分自身”の中にあるのです。そして“今この瞬間”にあるのです。全員が「世界広布新時代の躍進」を果たしゆく主役であり、1日1日が「世界広布新時代の躍進」そのものなのであります。
 明年、一人一人が、“10人の本当の友人づくり”を柱とした「折伏・弘教」「友好拡大」の躍進と、“教学任用試験での地区2人以上の合格者輩出”を目指しての「訪問激励」「人材育成」の躍進で、創価万代の勝利を決定づける、歴史的な大躍進を遂げてまいろうではありませんか(拍手)。

秋の教学試験の取り組みに総力

 一、明年の躍進のためにも、まずは本年の総仕上げとなる下半期を、完璧に勝ち飾ってまいりたい。
 9月には「教学部初級試験・青年部教学試験3級」が実施されます。11月の「教学部任用試験」は、10月13日までが申込みとなっております。
  任用試験で学会理解を深め、入会した方も、多くおられます。未入会家族や会友の皆さんにも、受験を呼び掛けてまいりたいと思います。
 ありがたくも私は、学生時代、先生から直接薫陶をいただいた「御義口伝」講義の第1期生に加えていただきました。
 仏法の真髄に触れる峻厳な講義に、誇りと喜びを感じながら、毎回、集いました。とはいえ、皆、貧しい一介の学生たちです。先生は毎回、講義のたびに菓子や食事を用意し、一人一人を温かく包み込み、励ましてくださいました。会場の下足箱の前に立ち、底のすり減った靴を見つけると、後から、その持ち主に新しい靴を買ってくださったこともありました。
 皆、先生の熱いお心に触れ、涙する思いで成長を誓い、奮闘することができました。
 先生は「御義口伝」講義を開始するにあたり、このように語っておられました。
 「私は、自分が訓練した学生部員の中から、将来の学会の後継ぎを、大指導者を、必ず育ててみせるよ」と。
 私どもは、教学試験の受験者を一人残らず「必ず広宣流布の闘士に育てて見せる」「必ず幸福にしてみせる」と決めて、全身全霊で育んでまいりたい。よろしくお願い致します。

御書を深く学び人間革命の道を

 一、「御義口伝」講義で、今も耳朶から離れぬ、先生の指導があります。
  「君たちは、物事を疑いの眼で見ている。学問研究は、それでいいかもしれない。しかし、日蓮仏法はそうではいけない。まず、御書の一行一行、一文字一文字を“真実、真実、全くその通りでございます”との深い思いで根すなわち、信心で拝し、信心で求め、信心で受け止めていこうとすることが大事だ」と御書を拝する姿勢を教えてくださいました。
  さらに、「御書は身口意の三業で拝するのだ。大聖人の仰せの通りに生き抜こうと心に誓い、口に出して人にも語り、わが身で具体的に実践し、身読していくことが大事だ」と、行学練磨の根本をたたき込んでくださいました。
 「身口意の三業で御書を拝す」――折伏・弘教の大きな渦の中で迎える、このたびの教学試験は、その絶好の機会であります。
  また、御書には「行学の二道をはげみ候べし、行学たへなば仏法あるべからず、我もいたし人をも教化候へ」(1361㌻)と仰せです。これは、全ての大聖人門下への御断言であります。
  「身口意の三業で御書を拝す」実践に、「もうこれでよい」というゴールはありません。「もうこれ以上できない」という限界もありません。この下半期は教学試験の受験者のみならず、皆で教学を学び、皆で題目を唱え、皆で折伏を実践し、一人一人が、これまでの壁を打ち破る人間革命を果たしてまいりたい。

 一、下半期のスタートに当たり、先日も先生は、「黄金の本年の総仕上げへ、躍進の明年へ、いよいよ出発だ」と指導してくださいました。先生と共に「いよいよ」の心で、断じてわが黄金の新時代」を開いてまいろうではありませんか(拍手)。



【社会の情勢】
 

◆ 水揚げ 岩手・宮城7割復旧 震災3年半、人手不足に課題
◆  サイバー犯罪 過去最悪 相談37%増、5万件超 1~6月
◆ 局地的大雨 警戒続く 北海道への特別警報は解除
◆ 大企業 景況感が改善 7~9月

みんなで学ぶ教学 新会員のための仏法入門 

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みんなで学ぶ教学 新会員のための仏法入門 【7】人の振る舞い     2014年 9月6日

Q仏法者として信頼を広げていくうえで大事なことは何でしょうか。A一人一人を敬い、大切にしながら自らの行動で妙法の素晴らしさを語っていくことです。. 

大聖人の「万人尊敬」の実践に続け

 私たちは日々、妙法を実践していますが、妙法といっても目に見えるものではありません。仏法の教えは、それを実践する人の言動によってあらわとなります。妙法の実践者の「振る舞い」が、妙法の偉大さを証明する一つの尺度です。今回は、仏法が大切にする「人の振る舞い」について学びます。

行為によってバラモンともなる

 私たちは、信心を基軸とした人間革命によって、自らをより良く変えていくことができます。人間としての成長の根本となるのが本当の信仰です。信仰によって生き方が変わり、それが取りも直さず「行為」の上に現れていきます。
 釈尊は、血筋などによって社会的地位が固定的に定まっていた古代インドにあって、「生れによって賤しい人となるのではない。生れによってバラモンとなるのではない。行為によって賤しい人ともなり、行為によってバラモンともなる」(『ブッダのことば(スッタニパータ)』中村元訳、岩波文庫)と明言しました。
 ここでいう「バラモン」とは、「尊敬されるべき人」の意です。釈尊は、人の貴さ、賤しさは「行為」によって決まると言ったのです。「行為」すなわち「行い」や「振る舞い」が重要である、というのが釈尊の認識でした。

釈尊がこの世に出現した目的

 釈尊の真意を鎌倉時代に体現された日蓮大聖人は、その振る舞いによって妙法の素晴らしさを示し抜かれました。その大聖人が、「崇峻天皇御書」で次のように述べられたことは重要です。
 「釈尊がこの世に出現された目的というのは、人の振る舞いを示すことにあったのである」(御書1174ページ、趣旨)
 仏法は「振る舞い」を大切にします。人としてこれ以上ない尊い生き方、振る舞いを教えています。大聖人の行動から、その信念と精神を学び、自らの振る舞いでそれを体現していこう、というのが日蓮仏法の信仰者のあるべき姿勢といえるでしょう。

「さすが」と称えられる人に

 先の崇峻天皇御書は、門下の四条金吾に与えられたものでした。
 強盛に信心を貫いていた金吾は、主君・江間氏から信仰ゆえの圧迫を加えられていました。それが、この御書を頂いた時点では、事態は好転の兆しを見せていたのです。医術の心得のあった金吾が、江間氏の病気の治療にあたり、それが快方に向かったからです。しかし、金吾に嫉妬し、危害を加えようと狙う人々が周囲にいることに変わりはありませんでした。
 こうしたなか、金吾の短気な性格をご存じだった大聖人は、金吾が軽率な言動をしないよう助言されています。短気を起こして顔にその表情を出してはいけない、あまり目立つ服装をしてはいけない、夜、家に入る時は、人を先に入れて安全を確かめてからにしなさい、等々です。その時々に応じて、金吾にとって最も適切な振る舞いを教えられたのです。
 そのうえで大聖人は「『中務三郎左衛門尉(=金吾)は、主君に仕えることにおいても、仏法に尽くすことにおいても、世間における心がけにおいても、大変に素晴らしい』と鎌倉の人々の口にうたわれていきなさい」(同1173ページ、通解)と仰せです。平たく言えば「皆に『さすが』と称えられる人に」ということです。
 金吾は、これらの大聖人の言葉を実践し、苦境を脱しました。

不軽菩薩の行動が模範

 また、同じ御書に「法華経の修行の肝心は不軽品(=常不軽菩薩品)にて候なり」(同1174ページ)とあります。日蓮仏法は不軽菩薩の行動を模範とします。
 不軽菩薩とは、万人を軽んじない菩薩のことです。不軽菩薩は、どんな人にも仏性(=仏の性分)が具わるとして、あらゆる人を礼拝し続けました。先の御文は、法華経の修行の肝要が「人を敬う」実践にあることを示しています。
 「人を敬う」心根が根本にあるからこそ、創価学会員の振る舞いから信頼が広がるのです。
 もちろん、これを行っていくうえで、大変な努力を必要とする場面もあるでしょう。そのような困難な修行に取り組んでいくからこそ、生命の変革が現実にもたらされていくといえます。「言うは易く、行うは難し」ですが、実践し抜いていけば、やがて境涯が大きく広がります。
 仏法者は、あらゆる人を尊敬し、大切にしていくよう振る舞い、他者にそれを呼び掛けます。平和といっても、一人一人の変革から――。そのために、自らの振る舞いで仏法の素晴らしさを語りに語っていきましょう。

世界広布新時代 第7回本部幹部会 名誉会長がメッセージ

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世界広布新時代 第7回本部幹部会 名誉会長がメッセージ  今この時に「地涌の青年」が躍動  2014/9/7

信心で乗り越えられない苦難はない
君よ勇猛精進で勝て
ニュージーランドの平和学者「同じ目的をもった仲間を大切に」

 一、生き生きと躍動する新出発の本部幹部会、また、目覚ましく成長する青年部の幹部会、そして、英知光る男女学生部の大会、誠におめでとう!
 海外50力国・地域から勇み集ってくれた皆さん、本当にありがとう!世界広布の未来を担い立つ偉大なる求道のリーダーたちに万雷の大拍手を送り、皆で讃嘆しようではありませんか!(大拍手)

 大樹と育て!

 一、みずみずしい緑に包まれた、この創価大学のキャンパスは、一朝一タに出来上がったものではありません。
 開学に先立つ何年も前から、一面の荒れ地であった建設予定地を、汗だくになり、手に血豆をつくりながら、懸命に整地してくれた尊き青年たち、また、地域の父母たちがいました。
 私は、今も深い感謝を込めて題目を送っています。
 私の会長就任7周年となる1967年(昭和42年)の5月には、この丹木(たんぎ)の丘に、青年部、未来部の代表と共に1万本を超える植樹を行いました。
 その折、私は、まだ小さな木々の苗を見つめつつ、「このすべてが大樹と育った時を、
広宣流布と確信して進んでいこう!」と申し上げました。
 以来47星霜——。 今や、仰ぎ見る大樹の並本道も広がり、春には「桜の城」と輝きわたる2,500本の桜花をはじめ、梅や桃、レンギョウやツツジ、ムクゲなど、四季折々に百花繚乱の絵巻が、向学の若人たちの青春を彩ってくれております。
 来学される世界の識者の方々からも、「これほど美しいキャンパスは見たことがない」
と、感嘆の声が寄せられております。
  「生命の尊厳」といっても、「人間教育」といっても、決して観念論ではない。
 具体的に、自然と共生する美しい環境を創り広げていくことも、「依正不二」の実践なのであります。

 一、今日は、この武蔵野の天地に、日本全国、さらに世界の各地から、若き地涌の菩薩が一堂に会しました。
 日蓮大聖人は、地涌の菩薩を先頭に、無数の菩薩が続々と集い来った、法華経の師弟後継の儀式を、「むさしののすすき(芒)のごとく」(1245ページ)と譬えられております。
 まさに、他のどこでもない。
 過去でもなければ、将来でもない。
 末法万年尽未来際まで、一閻浮提広宣流布を成し遂げゆく地涌の菩薩は、「今」この時、この場所に、わが創価の青年として躍り出てくれたと、私は、声高らかに宣言したいのであります。

一、私が戸田先生のもとで心肝に染め、さらに原田君(原田稔会長)たち草創の学生部の友と学び合った「御義口伝」の一節があります。
 法華経涌出品(ゆじゅっぽん)の一文を通して、「一念に億劫の辛労を尽せば本来無作の三身念念(さんじんねんねん)に起るなり所謂(いわゆる)南無妙法蓮華経は精進行なり」(790ページ)と。  
 地涌の菩薩のカ—
 それは、権力にも非ず、財力にも非ず、学歴にも非ず、ありのままの人間の力であります。生命の究極の力であります。
 南無妙法蓮華経を唱え、広宜流布の誓願に立ち上がり、いかなる辛労もいとわず勇猛精進していく。
 そこに、何ものにも負けない、何ものにも屈しない地涌の勇気が地涌の智慧が、地涌の底力が滾々(こんこん)と湧き起こってくる。御本仏が、そう断言され、約束してくださっているのであります。
 ゆえに、私は申し上げたい。
 「君たち、貴女(あなた)たちよ、地涌の底力で世界を変えゆけ!」と。
 

使命の国土に

 一、2度の世界大戦で、人類が存亡の危機に直面した20世紀に、牧口・戸田両先生が、地涌の菩薩を呼び出されたのが、創価学会であります。
 どんな悪口罵冒(あっくめり)に怯(ひる)まぬ、あまりにも健気な父たち、母たちと共に、私は、1人1人の宿命に戦いを挑みながら、紛然と競い起こる三障四魔も、三類の強敵も、断固として打ち破り、世界192力国・地域に、「平和」と「文化」と「教育」の大連帯を築き上げてきました。
 40年前の9月、第一歩をしるして題目を染み込ませたロシアの大地でも、今、幾多の地
涌の菩薩が大歓喜の舞を繰り広げ、社会に大いに貢献しています。
 一番乱れた悪世に、一番大変な逆境の中で、一番苦しんでいる衆生を励まし、救っていくことを、自ら願い求めて、それぞれの使命の国土に出現したのが、地涌の菩薩であります。
 力のない地涌の菩薩はいない。
 慈悲のない地涌の菩薩はいない。
 難を乗り越えられない地涌の菩薩は絶対にいないのであります。
 私自身、青春時代から、病気も、経済苦も、事業の苦境も、国家権力の弾圧も、忘恩の裏切りも、狂気の如き迫害も、一切、勝ち越えてきました。
 師弟は「従藍而青」なるゆえに、後継の青年たちが、私以上の戦いをできないわけがありません。
 無上の栄光と勝利が待っています。

 一、ニュージーランドの世界的な平和学者であるクレメンツ博士は、このたび、私との対談の締めくくりに、青年への無限の期待を込めて、アフリカの人権の大英雄マンデラ氏の呼び掛けを贈ってくださいました。
 それは、「楽観主義であれ!」。
 すなわち、「楽観的であるということは、顔を常に太陽へ向け、足を常に前へ踏み出すこと」なりと。
 そして博士は、「同じ目的をもった仲間を大切に!」と強調されました。
 この地球上にあって、我ら創価家族は、広宣流布という最も尊貴な大目的をもった、最も温かく、最も麗しい異体同心の仲間です。  
 人類の宿命を転換しゆく、この地涌の陣列を、私たちは、一人を大切に、さらに「二人・三人・百人と」(1360ページ)広げながら、希望に燃え、勇気に燃えて、躍進していこうではありませんか!
 全国、全世界の同志のご健康と無事安穏、そして所願満足の大勝利の人生を、私は妻と祈りに祈っております。
 どうか、お元気で! 強く、明るく、朗らかであれ!(大拍手)

世界広布新時代 第7回本部幹部会

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世界広布新時代 第7回本部幹部会 青年部幹部会 池田大作名誉会長がメッセージ  2014/9/7

希望に燃えて出発!
明2015年のテーマは「世界広布新時代 躍進の年」

 「世界広布新時代第7回本部幹部会」が6日午後、「全国青年部幹部会」「全国学生部大会」「SGI(創価学会インタナショナル)青年研修会」の意義を込め、東京・八王子市の創価大学記念講堂で開催された。これには原田会長、正木理事長、杉本婦人部長はじめ各部の代表が、研修会で来日した50カ国・地域の友と出席した。池田名誉会長はメッセージ(3面)を贈り、今この時に躍り出た創価の青年こそ、広宣流布を成し遂げゆく地涌の菩薩であると強調。平和の未来を担い立つ友に「地涌の底力で世界を変えゆけ!」と呼び掛けた。席上、明2015年のテーマ「世界広布新時代 躍進の年」が発表された。(関連記事2・3面。全国中継は11日から14日〈中継の会館と時間は各県・区で決定〉)

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