2014/9/13(土)の聖教
1、ブラジル音楽隊・鼓笛隊が9月7日独立記念日を慶祝
ブラジルの独立記念日を迎えた7日(現地時間)、全土で祝賀行事が行われた。
ブラジルSGI(創価学会インタナショナル)の「タイヨウ音楽隊」と「ノーヴァ・エラ鼓笛隊」は各地からの要請を受け、23都市30会場で約2700人がパレードに出演。圧巻の演奏に市民から喝采が送られた。
パラナ州ロンドリーナ市では、音楽隊・鼓笛隊ともに30年連続の参加。今では〝ソウカガッカイ〟の名を知らない人はいないほどの人気ぶりである。
「昔を思えば、夢のようです」と、草創の友は口を揃える。かつてブラジルSGIには冬の時代があった。
ちょうど40年前の1974年3月、訪伯予定の池田SGI会長に入国ビザが下りず、訪問は幻に終わる。当時は軍事政権下で、言論・思想の統制などが行われていた時代。学会への誤解と偏見が渦巻いていたのだ。
ブラジルの友は立ち上がった。「文化運動を通して、創価の平和哲学への理解を広げよう」と。
音楽隊・鼓笛隊が全土で活躍し、学会への信頼が生まれた。そして84年2月、SGI会長の3度目の訪伯が実現したのである。
ジョージ・ハンダ音楽隊長、プリシラ・クラハヤシ鼓笛部長は笑顔で語る。「明年はブラジル広布55周年、明後2016年にはリオデジャネイロ五輪を迎えます。世界平和の新時代を開くマーチを、このブラジルから高らかに響かせます!」
2、アメリカ創価大学が全米大学ランキングで上位に 奨学金の充実度と教育水準で5位
アメリカ創価大学(SUA)が、米時事解説誌「USニューズ・アンド・ワールド・リポート」の全米大学ランキング(9月発表)で、昨年に続き上位に選ばれた。
SUAは約250校の「全国リベラルアーツ(一般教養)大学」部門で総合41位。西海岸(カリフォルニア州など)では7位となった。
一方、奨学金の充実度と教育水準を審査する「ベスト・バリュー・スクールズ」部門では、リベラルアーツ大学の5位に。同部門で上位10校にランクインした他大学は、いずれも創立100年を超え、リベラルアーツ大学として全米を代表する名門校ばかりだ。
さらにSUAは、リベラルアーツ大学の中で、米国外からの留学生の割合で1位、人種の多様性(留学生を除く)で5位に入った。
また、米オンライン出版「カレッジ・チョイス」による、全米の大学を対象とした「新1年生が最も幸せな大学」ランキング(7月発表)では、SUAが3位に選出された。
人類貢献の地球市民を育むSUAに、注目が集まっている。
3、わが友に贈る
報恩の決意は
限りない成長を生み
感謝の唱題は
万代の福徳を築く!
「心こそ大切」だ。
4、名字の言 池田名誉会長は常に訴える。「大学は大学に行けなかった人のためにある」と。
「ユニバーシティー(大学)」の語源はラテン語の「ウニベルシタス」。学ぶ人の集まる「組合」という意味だ▼大学は中世ヨーロッパに誕生したが、当時、建物はなく、若者が広場などに集まり、議論を重ねたという(今道友信著『西洋哲学史』講談社学術文庫)▼若き探究者の学問への情熱が、大学の実質をなす。昭和30年代半ばまで一桁だった日本の大学(学部)進学率は5割となり、今や入学希望者総数が入学定員総数を下回る「全入時代」となったが、その本質は変わらない▼池田名誉会長は常に訴える。「大学は大学に行けなかった人のためにある」と。本部幹部会(全国学生部大会)で登壇した香港SGIの蔡少薇女子部長も、この言葉に感動した一人。満足な教育を受けられなかった父母の分まで学ぼうと誓い、博士号を取得。大学で教えながら、広布のリーダーとして歩む体験に、感動が広がっている▼御書には「本より学文し候し事は仏教をきはめて仏になり恩ある人をも・たすけんと思ふ」(891㌻)と。自分のためだけでなく、社会のため、恩ある人のために学ぶ。この「何のため」を自覚する学生の集まりこそ、時代を超えた、大学のあるべき姿であろう。学生部大会に集う若き友に、その先駆を期待したい。(芯)
5、寸鉄
★ 南米の音楽隊・鼓笛隊に喝采。世界に轟く妙音の調べ。創価文化の旗手よ
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★ きょう府中の日。東京の中心に輝く師子の大城。対話拡大の電源地たれ!
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★ 「礼儀いささか・をろかに思うべからず」御聖訓。大誠実の振舞に広布あり
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★ 教育関連の法律相談、8割が体罰・いじめと。教員革命へ教育本部の使命大
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★ 東北被災地の災害公営住宅、完成1割と。政治は困っている人を最優先に
6、名誉会長と共に 新時代を開く【33】 声も惜しまず 張り切って
北海道、東北をはじめ各地の大雨の被害に、重ねてお見舞い申し上げます。
復旧に奮闘される皆様、地域に希望を送る皆様の尊い労苦に、感謝は尽きません。
どうか、励ましの絆も強く、厳然たる変毒為薬の実証をと真剣に祈っております。
* *
各地・各部で若々しい新リーダーが誕生している。
一段と重層的な広宣勝利の布陣が整った。
全ては人で決まる。師弟不二のリーダーの一念で決まる。
私が、未来部・青年部の時代から育ててきた学会っ子が、広布の本舞台に躍り出てきた。
本当に頼もしい。大拍手を送りたい。
リーダーが、同志の中に飛び込んで、生き生きと張り切って、声も惜しまず、新風を起こしていくのだ。
「自他彼此の心なく水魚の思を成して異体同心にして」(1337㌻) と仰せの通りに、何ものにも勝る創価家族のスクラムを、いやまして明るく広げていっていただきたい。
先輩も、新しい人を支え盛り立て、皆が同じ広布の心で、新しい決意で出発していこう。
団結の中に勝利がある。互いに讃え合い、励まし合って、信心の団結固く、いざや前進だ。
* *
一人も残らず、使命の人だ。病と闘い、経済苦に挑み、夢に向かう友がいる。皆、人間革命のドラマの主役なのだ。
戸田先生は「時には、“貧乏菩薩”や“病気菩薩”のように見えるかもしれない。しかし、それは人生の劇を演じているんだよ。正真正銘の地涌の菩薩なんだ」と、よく語られた。
戦う姿で、同じ悩みを抱える人を励ましていける。嵐に揺るがぬ大境涯を開いていける。
人生、劇の如く、思い切って楽しく演じ、勝ちまくって、妙法の偉大さを証明していこう!
7、地平線を越えて SGI会長との心の絆 シンガポール ㊥
獅子の国に人間共和の大連帯を
おお シンガポールの我が友よ
素晴らしき我が獅子の子よ
彼方には金波と銀波の波光り
緑のあの木 この木に
小鳥は囀(さえず)る
まるでお伽(とぎ)の平和の交響楽
奏でるごとくに
世紀の朝(あした)を告げている
さあ 新世紀という山へ歩みゆく
旅立ちの師子の子よ
いま鍛え 明日鍛え
一瀉千里に走りに走りゆく
日を待ちながら
悠々と 今日も鍛え
生きゆけ
1988年2月8日、シンガポールを初訪問した池田SGI会長は、「『獅子の都』に緑なす道」と題する長編詩を同国の友に贈った。
この中でSGI会長は、たびたび「獅子の子よ」と呼び掛け、新時代の人材の成長に期待を寄せている。
4日間にわたった第1回訪問では、2日目に、シンガポール文化会館で各部の代表300人を激励したのをはじめ、折々の機会に青年部を励ました。
3日目の2月10日には、国立シンガポール大学を訪問、黄新華副学長と大学の使命や教育の在り方などをめぐり懇談。同大学への図書贈呈を行い、日本とシンガポールの未来へ、教育交流の橋を架けた。
弁護士で、当時、シンガポール創価学会(SSA)の青年部長だった葉金泉副理事長は語る。「長編詩に綴られているように、88年の訪問はSSA、特に青年部にとって、師と共に新たな前進をする大きな出発点となりました」
訪問初日、SGI会長は、青年部の友に次の言葉を記して贈った。
「君よ 獅子の国の 金の柱たれ」
これはその後、SSA青年部の永遠の指針となる。
☆☆☆
「一緒に前進しよう!」
シンガポールに到着したSGI会長は、宿舎で迎えたSSAの友にこう呼びかけた。一人一人の顔をじっと見つめ、握手をし、言葉を交わす。
葉さんには“君は、日本の有名な経営者に似ているね”と気さくに声を。
SGI会長に花のレイをかけた林慧珍婦人部名誉幹事(当時、総合女子部長)には、「きれいな花だね。ありがとう」と感謝を語った。
林さんは、「池田先生の心に包み込まれるような、温かな気持ちになりました。先生に伝えたいことはたくさんありましたが、思いが込み上げて、言葉になりませんでした」と振り返る。
69年に入会した林さん。女子部長を務め、「女子部時代に信心の土台を築こう」と皆に訴えてきた。
「内気な性格でしたので、人一倍題目をあげることを心掛けてきました。題目は勇気の源泉です」
この時、シンガポール文化会館でSGI会長と勤行したことが原点だ。
「先生の声は力強く、ダイナミックでした。心が揺さぶられるようでした。その声に合わせて唱題していくうちに“自分は先生の弟子なんだ”と強く自覚したのです。この時、生涯、シンガポール広布のために尽くそうと決めました」
結婚後も、仕事をしながら広布の第一線を駆けた。
2000年、父が腹痛を訴えて倒れた時も、不安はあったが動じなかった。「今こそ!」と御本尊の前に座った。
父は虫垂が炎症を起こし、破裂していた。治療後、今度は鼻の奥の血管が詰まり、頭蓋骨を開く大きな手術に。
1週間で2度の大手術を、家族が団結して乗り越えた。父は周囲が驚くほどの速さで回復していった。
「父はその後、12年間、更賜寿命して元気に暮らしました。題目の偉大さを深く実感しました」
林さんは、信心への確信と歓喜を多くの友に語り、励ましを送り続けている。
☆☆☆
SGI会長の訪問中、役員として諸行事を支えた王振聡壮年部長(当時、男子部長)も、シンガポール文化会館での会長との出会いが原点となっている。
王さんはその前年、リストラで、勤めていた銀行を突然、解雇された。新居を購入したばかりだった。
長男は1歳。さらに妻のおなかには、4か月後に出産を控えた2人目の子がいた。
シンガポール文化会館で同志と勤行したSGI会長は、“いやなことや、つらいことがあっても決して負けてはいけない。私の心は、いつも皆さんと共にあります。皆さんの幸福を、いつも祈っています”と励ましを。
そして会長は、直前に行われたリー・クアンユー首相との会見の模様を紹介した。
会見でリー首相は語った。
“長い人生での喜びは、シンガポールが独立し、国家として生存できる状態になったこと”“悲しかったことは、たくさんあります”――と。
SGI会長は、さらに御聖訓を拝して、人々に尽くす指導者の在り方について言及した。
王さんは思った。
゜困難は真のリーダーへと成長するための力なんだ」と。「先生のスピーチを聞いて“この仏法で、必ず所願満足な人生を開いていける”との確信が湧いてきたのです」
再就職を果たした王さんは、その後も困難に直面するたびに、SGI会長の言葉を思い起こしてきた。
2008年、壮年部長の任命を受けた時も苦難の渦中だった。リーマン・ショックによる世界的不況で、金融コンサルタントをしていた王さんの収入は激減した。
毎日「臨終只今」との思いで真剣に題目をあげた。同時に、壮年部長の使命を果たそうと、メンバーの訪問激励に徹した。
そうした中で、顧客から少しずつ知り合いを紹介されるようになり、業績は回復。息子を留学に送り出せるまでに余裕ができた。
経済成長の著しい同国。半面、物価の上昇によって、生活に困難を抱える人もいる。
王さんは、そうした友に寄り添い、自身の体験を通して励ましを送っている。
「メンバー一人一人が、どんな悩みもすべて乗り越えていけるという確信をつかみ、歓喜の人生を送れるように支えたい。そう決意しています」
☆☆☆
シンガポール文化会館で、SGI会長は集った友と2度の記念撮影を行った。
1度目は、学生部の代表と。2度目は各部の代表と共に。
「学生部は純粋で、求道心にあふれています。先生は20年、30年先を見据えて育成に力を注がれていたのだと、時がたつにつれて実感します」と、葉副理事長は語る。
その後、学生部員らは、青年部の中核として社会貢献の活動をリードし、現在は壮年・婦人部のリーダーとして活躍している。
訪問3日目、SGI会長は、青年部各部の代表に指針を記して贈った。
男子部には「共進」。
女子部には「共心」。
学生部には「共生」と。
この日、代表者会議の席上、SGI会長は語った。
「シンガポールの皆さまは、世界一仲の良い、麗しい人間共和の団結で前進していただきたい」
「いかに荒れ狂う怒涛の中にあっても、断じて一人一人を守り抜かんとするリーダーの『透徹した信心』、そして中心者と心を一つにして、共々に励ましあっていく『異体同心の団結』があれば、必ず活路は開ける。いな、より大いなる前進へと転ずることができる」
「先生と共に、師子王の心で!」――SGI会長の第1回の訪問以降、青年部はこれを合言葉に、大きく社会に打って出ていくのである。
8、池田華陽会御書30編に学ぶ 法華証明抄 ㊦
師の慈愛を胸に強盛な信心で前進 (作業中)
【社会の情勢】
◆ iPS、世界初の移植 目の難病患う70代女性に、臨床研究で安全性検証 理研など
◆ 100歳以上5万8820人に 過去最多を更新、女性が87%
◆ 待機児童 なお2万1000人 高止まり続く
◆ 高卒求人 6年ぶり高水準 厚労省
◆ 非正規の正社員移行 ピークは「25~34歳」 労働経済白書