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2014/9/21(火)の聖教

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2014/9/21(火)の聖教


1、韓国・慶尚南道の金海市から池田大作SGI会長夫妻に特別顕彰牌

  韓国・慶尚南道の金海市から、池田大作SGI(創価学会インタナショナル)会長夫妻に「特別顕彰牌」が贈られた。仏法の人間主義の思想を基盤に、世界平和と韓日友好の道を開拓した功績を讃えるもの。
 授与式は10日、韓国SGIの金海文化会館で行われ、同市の金孟坤市長夫妻をはじめ、国会議員の閔洪喆氏、金海陶芸協会の朴容秀理事長、姜孝鎮前理事長らが列席。韓国SGIの金仁洙理事長、金殷瀾婦人部長、釜山第4方面の代表が祝福した。

           ◇ 

 韓国の南東部、釜山に隣接する金海市。
 肥沃な土壌と豊かな水や森林に恵まれた同市は、古くから陶磁器文化が花開いた地として知られる。中でも、形態や文様が自由で、庶民的かつ芸術性にあふれた「粉青沙器」は著名。毎年10月を中心に地域経済の活性化のため、「金海粉青陶磁器祭り」が開催され、にぎわいを見せる。
 〝良き市民たれ〟とのSGI会長の指針を胸に、「国土大清掃運動」や水害の復興支援などに取り組む地元SGIのメンバーは、この祭典でも、会場の案内や整理誘導、後片付け等のボランティアとして積極的に貢献を重ねてきた。
 こうした行動に「これほど献身的で、笑顔を絶やさない人たちは初めて」(金海陶芸協会の姜前理事長)等と信頼が広がっている。
 金市長も、SGIに共感を深め、注目してきた一人。
 常に明るく誠実に平和と文化運動を進めるメンバーの姿と、その根底に脈打つSGI会長の、仏法を基調とした人間主義の思想に信頼を寄せてきた。
 600人が集った授与式では、金市長が力を込めた。
 「SGI会長は、生涯を世界平和のために捧げておられる偉人です。会長の心は全世界の民衆に向かっています。ゆえに、会長こそ真の世界市民であると確信します」
 「会長夫妻の平和思想とその偉大な行動は、国籍を超え、世界中の人々が模範とすべきです。きょうの式典を契機に、私も、人間主義の思想を市政活動に反映させ、全市民の幸福のため、さらなる行動を貫くことをお約束します」



2、宮崎で創価青年大会 島根・隠岐でも朗らかに

 九州各地で「アジア創価青年大会」が開催されている。このうち、宮崎総県の大会は19日、宮崎市のシーガイアコンベンションセンターで開かれた。
 会場では、和太鼓や書道パフォーマンス、ソーラン節など、趣向を凝らした演目が次々と披露されていく。
 圧巻のフィナーレは「第九」の大合唱。新会員や会友を含む1000人の合唱団が心一つに「歓喜の歌」を歌い上げた。
 この日は、池田名誉会長が1961年(昭和36年)、オーストリアのウィーン初訪問の折、ベートーベンの墓碑の前に立った日。意義深き日を荘厳するため、宮崎青年部の友は、「青年の誓い」とのテーマを掲げ、人間革命に挑み抜いた。
 「第九」合唱団の池田佳子さん(女子地区リーダー)。昨年、東京から故郷の宮崎に戻った。「線維筋痛症」を患った母を支えるためだ。母の回復を祈るとともに、学会活動に全力で取り組んだ。
 その中で〝折伏こそ一番の親孝行〟との思いで仏法対話を。本年4月には、人生で初めて弘教を実らせた。その後、母の病状も快方に向かう。信心の確信をつかんだ池田さんは、青年大会へ向け、さらなる対話に挑戦。職場の人間関係に悩む友人に「一緒に祈ろう。悩みが深い分だけ、必ず幸せになれる」と語り掛けた。
 以来、共に唱題を重ねる中、職場の状況は好転。大会前日には、その友人が晴れて入会を果たした。
 また、「宮崎若獅子太鼓」の一員である中村賢司さん(男子部副部長)は、青年大会を目指し、太鼓メンバーが勇気の折伏に挑み続ける姿に奮起。今月12日、5年越しの対話で友人に御本尊流布し、大会には、その友人と共に参加した。
 かつて池田名誉会長は呼び掛けた。「宮崎の若き開拓者の諸君よ、太陽に向かって、決然と立ち上がれ!」と。
 宮崎広布の新時代を開く〝若き開拓者たち〟の挑戦のドラマは始まったばかりだ。
 一方、島根総県・隠岐本部の青年大会は18日、隠岐会館で。
 1978年(昭和53年)、名誉会長は「いつの日か/渡り語らむ/隠岐の島/わが友 思はば/心はずみて」との和歌を詠み贈った。師の励ましを胸に、青年部の友は〝隠岐広布に一人立つ!〟との気概で前進する。
 合唱に参加した村上恵子さん(華陽リーダー)は、海士町のサポートセンターに勤務。事務の傍ら住民の依頼を受け、清掃や高齢者の買い物を支援するなど信頼を広げる。「大好きな隠岐で地域に尽くします」と笑顔を輝かせる。
 体験主張を行った安井裕彦さん(男子部部長)は創価大学工学部出身。隠岐の豊富な森林を生かし、再生可能な有機性資源であるバイオマスを用いた地域産業プロジェクトに携わる。「社会に貢献できる学術研究者を目指します」と固く誓う。
 「スタート! すべてはわたしから始まる」とのテーマで開かれた大会は、多くの島民が集って朗らかに。
 男子部の銭太鼓による「隠岐祝い音頭」に続き、壮年・婦人部の有志が隠岐民謡「キンニャモニャ」や日本舞踊を披露した。
 未来部による決意発表の後、長谷部大志さん(男子部本部長)が青年部宣言を高らかに。最後に「誓いの青年よ」を合唱した。
 竹岡男子部長、城間中国女子部書記長、佐渡村総県長らが離島広布に生き抜く友をたたえた。



3、各地で平和の文化フォーラム

  女性平和委員会主催の「子どもたちとつくる平和の文化フォーラム」が19日、各地で開催された。栃木の那須塩原文化会館では、伊東伊津子さん、齋藤美千代さん、斉藤浪子さん、磯島都子さんが体験主張を。山形の酒田文化会館では、菅原まり子さん、鈴木たみ子さん、佐藤利江さん・優希さん親子が、家庭や地域で子どもと真摯に向き合い、関わる模様を発表した。
 宮城は2会場で行われ、築館会館では木村広恵さん、及川康子さん、成田ひとみさんが、岩沼文化会館では我妻クミさん、冨田民子さん、鈴木弘子さんが登壇し、感動を広げた。



4、わが友に贈る

 いかなる困難にも
 前向きに挑む自分に!
 何ものにも負けない
 人間革命の生き方こそ
 幸福勝利の王道なり!



5、名字の言  まず相手の立場、考えを尊重し、受け入れる「寛容の精神」。「同じ人間」という共通点に立って対話する粘り強い挑戦。
 

  立命館大学国際平和ミュージアムのモンテ・カセム館長に話を聞いた。母国のスリランカは1983年から、シンハラ人とタミル人の衝突が激化。その中で氏は、水の浄化装置の設置など、社会基盤の整備に奔走し、武装集団との交渉にも当たった▼紛争解決の「現場」で、氏が実感したことがある。それは〝どんな人間でも善意を持っている〟。その善意を呼び覚まし、対立する両者の共感点を見いだす「対話」が重要、と強調する▼池田SGI会長と対談した平和学者のクレメンツ博士も、同国の内戦回避に従事。民族同士が、安全に話し合う場の提供に尽力してきた。「誰にとってもそれぞれの〝真実〟があり、多角的に全容を浮き彫りにすることが大切なのです」(「潮」10月号)と語る▼一つの正義、一つの思想に糾合するよりも、まず相手の立場、考えを尊重し、受け入れる「寛容の精神」。「同じ人間」という共通点に立って対話する粘り強い挑戦。館長と博士が強調する点は、SGI会長の積年の主張・行動とも共通する▼スリランカの内戦は5年前に終結。同国でも、創価の友が社会に信頼を広げる。「同じ人間」として、開かれた心で、開かれた対話を――排外主義の傾向が気になる今の日本にも、必要なことだろう。(芯)



6、寸鉄

★  「開とは信心の異名」と御書に。さあ躍進の年へ 己の境涯を開く大挑戦を

★ 「華陽の日」。女子部が立てば一家・地域・職場が明るく! 太陽の使命の友よ

★ 真実の言葉は簡潔―文豪 幹部の話は要点を定めて明快に! 会合革命の急所

★ 「子育ては社会全体で支えるべき」9割。時代の趨勢。未来部の育成も皆で

★ ネット依存の疑い420万人。直接会い語る―我らその価値と喜びを拡大



7、教学随想 日蓮仏法の視座 「行学の二道」こそ幸福の直道
  (作業中)



8、青年部のページ ヤング男子部が大活躍 若き力に恐れなし!

  教学任用試験を来月に控え、御書の研さん、弘教・拡大に先駆するヤング男子部の友の活躍が目覚ましい。ここでは、大阪・寝屋川創価県の模範の取り組みなどを紹介。併せて池田名誉会長の若き友への指針を掲載する。

【池田名誉会長の指針から】

 戦いは電光石火のスピードと決着力が命だ。
 今日、達成すべき目標がある。今、励まさなくてはいけない人がいる。
  時を逃さず、最大の価値を生み出す人が、新しい歴史を創るのだ。
 頼もしきヤング男子部の友も、勇んで拡大の先陣に躍り出てくれている。
  一日一日、一瞬一瞬、勇猛果敢に走り切る勢いが勝利を開く。その原動力は白馬の嘶くような朗々たる唱題である。
  勝負は「今」にあり――これは、人生万般に通ずる真実である。
  (2013年6月15日付、「随筆 我らの勝利の大道」107)

  今 新世紀の
 烈々たる戦いの中に
 ヤングの地涌の友が
 光り始めた。
(中略)
  ヤングには恐れがない。
 ヤングには垣根がない。
 ヤングこそ
 生き生きと柔軟に
 友情と信頼のネットワークを
 どこまでも広げてゆく
 広宣の拡大の旭日である。
 (2001年5月24日付、長編詩「若き青春乱舞に 栄光あれ!」)

                              

  青年が大事だ。
 青年こそ世界の宝である。平和への希望なのである。
 大きな事業を完成させるために、必要なものは何か?
 ドイツの詩人ゲオルゲは、それは「若い力」と「大胆な企てを敢行する新鮮な精神」であると綴っている(「ゲオルグ詩集」)
 新しい人材を見つけ、育てていく。不屈の闘争精神みなぎる青年を育成していく以外に、学会の未来もない。
(2007年8月16日付、全国最高協議会でのスピーチ)



【社会の情勢】
 

◆ 経産省・宮沢氏 法相・上川氏に 小渕氏。松島氏が相次ぎ辞任
◆  防災基本計画見直しへ 火山、土砂災害対策を強化
◆ 月内にも訪朝団派遣 政府
◆ 全地域で「回復」続く 東北は景気判断を引き下げ 日銀


2014/10/22(水)の聖教

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2014/10/22(水)の聖教


1、中国の最高学府 北京大学、復旦大学で記念行事 名誉会長への「名誉教授」称号30周年慶祝

北京大学 顧明遠中国教育学会名誉会長が講演
復旦大学 「池田思想」の研究成果を報告

 中国屈指の名門学府である北京大学と復旦大学で16日、池田大作名誉会長への「名誉教授」称号授与30周年を慶祝する記念行事が行われた。北京大学では、中国教育学会の顧明遠名誉会長が講演(3面に掲載)。復旦大学では胡令遠池田大作思想研究センター長、袁闖教授(同センター理事)らが名誉会長の思想研究の成果を発表した。両大学の行事には、創価大学創立者の池田名誉会長がメッセージを寄せ、馬場創大学長ら一行が出席した。

 金秋の空は、青く澄みわたっていた。ほおをなでる涼風。陽光に映える木々の緑。人々がにぎやかに行き交う。
 首都・北京は、故宮や頤和園、万里の長城など、六つの世界遺産を擁する歴史都市である。そして中心街には、ショッピングモールなどが立ち並ぶ新しい文化の発信基地でもある。
 悠久の歴史と新たな文化が彩る都――。その地にあって同国の発展をけん引してきた最高学府が、北京大学である。
 同大学から池田名誉会長が名誉教授の称号を受けたのは、1984年6月5日。授与式では、「平和への王道――私の一考察」との記念講演を行った。
 あの日から30年。信念を貫き日中友好に尽くす名誉会長の精神と功績を讃え、このたびの記念行事が開催される運びとなった。
 池田名誉会長との対談集『平和の架け橋――人間教育を語る』を編んだ中国教育学会の顧明遠名誉会長は、講演前に語った。
 「池田先生は中日友好の大切さを唱え、自ら行動で示し、さらに後継への教育に力を注がれています。私が心から尊敬する一つ年上の“兄”です。感謝の思いで講演します」
 会場となった教育学院の入り口には行事の開催を告げる看板。その横を通り、向学の瞳を輝かせる学生たちが次々と入っていった。



2、SGI会長の平和提言めぐりネパールでシンポジウム

政府関係者や学識者が登壇

 【カトマンズ18日】ネパールSGI(創価学会インタナショナル)が主催する「平和シンポジウム」が18日、首都カトマンズのネパール平和会館で盛大に開催された。
 池田大作SGI会長の「SGIの日」記念提言「地球革命へ価値創造の万波を」(本年1月発表)をめぐり、各界の識者が講演。政府関係者や学術者をはじめ、市民の代表ら約180人が集った。
 最初にネパール政府のリーラ・ポーデル官房長が登壇した。
 官房長は、SGI会長の平和提言には環境保護や核廃絶、女性の権利の向上など、人類が直面する課題が多岐にわたって取り上げられるとともに、それに対する明確なビジョンが示されていると評価。
 提言の根底に「一人の人間に無限の可能性がある」との生命尊厳の思想があると、深い共感を述べた。
 さらに「私は常に高みを目指す人間です。多くのことを学び“山の頂”に登りたいのです。池田会長の提言は深い示唆に富んだ素晴らしいものです」「人々を啓発し、平和と幸福のために行動する会長は、偉大な世界市民です」と語った。
 また、名門トリブバン大学の副総長や駐日大使を歴任し、SGI会長と親交を結んできたケダル・バクタ・マテマ氏が講演。
 氏は、かつてSGI会長との会談でも語り合った点として、知識や情報の詰め込みではなく、価値の創造に重きを置いた教育への改革が必要だと強調。現代に求められるのは、他者の苦しみに思いをはせ、文化の違いをたたえられる「開かれた心」の人材であり、「池田会長こそ、その模範を示してきた方です」と訴えた。
 著名な社会活動家のラジュ・アディカリ氏は、「これだけ多くの啓発を人々に与える提言は、ほかにありません」「池田会長の提言は、時代が混迷の度を増すほどに、輝きを放つものです」と。
 同じく社会活動家のテージ・タパ氏は「平和提言は人々に希望を送り、『他者のために尽くそう』と、心を前向きに変えます」と語った。



3、わが友に贈る

 陰の立場で
 地道に奮闘する友を
 見つけ出して讃えよ!
 リーダーの心配りが
 皆の力を引き出す!



4、名字の言  青色発光ダイオード、ノーベル物理学賞受賞者に話題。

  青色発光ダイオードの開発でノーベル物理学賞を同時受賞した、日本人の3氏。中村修二氏の不屈の研究人生も話題だが、名城大学の赤崎勇終身教授の受賞は「中部地区の私立大学では初」の快挙ともなった。同じく受賞者の天野浩氏も、かつて同大学の教授を務めた▼同大学の創立は1926年。理工系の夜間学校として出発した。創立者の田中壽一氏は、町工場で働く職工たちが専門知識を身に付け、能力を存分に発揮することで世の中の役に立ってほしい、との願いを設立に込めた▼いわく「天地の理を窮め、もって之の天職を全うし、人の道を踏み、以て社会の文化と福祉の向上を図るために、学問をする」と(同大学のウェブサイトから)。今回の受賞で、創立者の信念が、88年の時を超えて花開いたといえよう▼同大学の網中政機元学長はかつて本紙のインタビューで、創価教育の父・牧口初代会長と、創立者の田中氏には深く響き合うものがある、と述べている。国家主義の時代にあって、子どもの幸福のための教育を掲げた牧口会長。対して、庶民の幸福を追求したのが田中氏であった点に着目している▼青色発光ダイオードの光は、私たちの日々の生活を大きく変えた。それは「民衆の幸福のための学問」の輝きでもある。(宗)



5、寸鉄
 

★  学会の組織には隅々まで平和の心が漲る―識者。地域を変える草の根対話

★ 高みへ進め!この偉大なる仕事をやり抜くのだ―文豪。本年の総仕上げへ

★ 福井「凱歌宣言」の日。関西の「北の砦」は厳然。人材躍動の常勝新時代を

★ 「身命もおしまず修行して此の度仏法を心みよ」青年は勇気の挑戦で光れ

★ 災害時、1万5千以上の集落が孤立の可能性。防災・減災へ衆知を集めよ



6、信じ抜く 教育本部が開く未来 第10回【完】  未来部育成の聖業

   2人の幼子を抱えたママが、「はあーっ」と大きなため息をつく。
 「つい、叱っちゃうんです。子どもたちが、ご飯をなかなか食べてくれなかったり、すぐ部屋を散らかしたり、そういうことが続くと・・・」
 じっと耳を傾けていた、小学校教諭の佐藤信行さん(川崎総区教育部長)が優しくほほ笑んだ。
 「みんな、そうですよ。池田先生も『母親というのは、うるさいものなんだ。母親が口うるさくなかったら、“他人”になってしまう』と、ユーモアを込めて励まされていますから」
 思わずママが苦笑する。
 佐藤さんは続けた。
 「その上で池田先生は、戸田先生が語られていた“家庭教育のポイント”を教えてくださったことがあります。
 『母親の怒りには、母性愛がある。ゆえに、たとえ厳しく子どもを叱っても、子どもは悪くならない。しみじみと反省するようになるだろう』と。だから、あまりご自分を責めないで。お子さんのすこやかな成長を願う“母の真剣な祈り”があれば、必ず真心は通じていきますよ。後はパパにちゃんと、手伝ってもらいましょう(笑い)」
 安心したのか、ママの表情に明るさが戻った。
 ここは神奈川県川崎市内の、とある創価学会員宅。川崎総区教育部主催の「家庭教育懇談会」にお邪魔した。

高めよう!  社会の教育力を
輝かそう!  生命の可能性を

  川崎総区教育部では、土・日曜日の午前中を中心に「支部家庭教育懇談会」を開催。毎年、皆で力を合わせながら、総区内の全支部を回っている。
  本年で14年目。スタートのきっかけは、池田名誉会長が2001年(平成13年)1月に発表した「教育提言」の一節だった。
 「さまざまな問題で悩む子どもや親を“孤独”にしないためにも、学校や行政の相談窓口に加えて、気軽に、また安心して相談できる場を地域で数多く設け、ともに乗り越えていく体制づくりを社会で積極的に進めることが必要である」
 先ほどのママに訪ねてみた。懇談会に参加した感想は、いかがでしょう──。
 「心が軽くなりました。気持ちを全て受け止めてもらえた上で、具体的なアドバイスを通して励ましてくださるから──自分自身が母親として『強くなれる』っていう感じでしょうか」
 隣にいたもと小学校教諭の中村きく子さん(同総区副教育部長)が、首を横に振る。「成長させてもらっているのは私たちの方です。仕事上ではなかなか聞けない親御さんたちの“本音”に、どれほど多くの学びがあるか。それに──」
 ママの膝の上で甘える女の子の頭をなぜながら、笑顔で言葉を継いだ。
 「未来部育成は“地域”を挙げて取り組むものですから。保護者を支え、社会の教育力を高めること──それが教育本部の使命だと思っています」

地域のつながりが 子どもを育む力に

 教育本部は本年、各都道府県に「教育サポートセンター」を発足させた。“地域のつながり”の強化に一段と力を注いでいる。
 大阪大学大学院の志水宏吉教授は、教育社会学者の立場から、“学力の高い地域には人との豊かなつながりがある”と分析する。
 かつて、子どもの学力格差というのは「都ひ格差」「経済格差」に由来した。都会の子の学力は田舎の子よりも高く、都市の経済・文化的水準の高さが密接に関連していたといえよう。
 だが──平成22年度から始まった全国学力テストの結果は従来の考え方を覆すものだった。秋田県や福井県が上位を占める一方で、都市部が厳しい状況だったのである。
 学力の向上といっても、子どもたちの心に「成長しよう」「学んでいこう」という“意欲”が土台にあってこそ、その土台を築くのは、ほかでもない「大人の姿勢、関わり」だと、志水教授は指摘する。
  「親自身がよい人とつながりを持つこと、親が孤立していないことです。親にいろいろな知り合いがいることが、子どもの学力向上にも通じます」(本紙9月28日付)
 今年度の学力テストにおいても、最も高い正答率を出したのは、秋田と福井であった。
 福井に関してもう一つ、興味深いデータがある。最新の全国学力テストで、福井県の小学校の男女がそれぞれ全国1位。中学生の男女も、それぞれ全国2位になったのだ。
 学力も体力も。子どもを育む福井の地域力とは?

“わが街の先生”を 皆で守り支え合う

 「当たり前のことを当たり前にしとるだけや。何も特別なことはしとらん」
 福井の教育者や保護者の方々に、意気込んで取材してみたものの・・・返ってくる答えは皆、同じ。
 「あえて言うんなら」と続く言葉が、「あったら互いにあいさつするといった礼儀や生活態度、それに『感謝』の気持ちを伝え合うとか、そういうことは、大切にしとるかなあ」。
 福井県小学校長会の山口英一元会長も同じ意見だ。現在も福井市内の私立高校で教壇に立つ傍ら、地域活動にも積極的に取り組む。
 「地域のつながりが強ければこそ、支えている人への『感謝』の気持ちも、育まれていきますから」
 山口元会長はこれまで、教育本部主催の「人間教育実践報告大会」に、幾度も足を運んでいる。
 「私が一番、相談に乗ってもらっている相手が、創価学会の教育本部の方なんです。いつも解決への道筋を示し、前向きになるよう励ましてくれるんですよ」
 “つながりの強さ”は、福井の未来部育成にも表れている。教育本部に発足した「教育サポートセンター」と、未来本部の団結だ。今夏には早速、連携を密にしながら、県内全域で、支部ごとの家庭教育懇談会を実施している。
 実は、福井総県の南部誠一未来本部長と、山本正人教育部長(教育サポートセンター部長兼任)は、40年来の付き合いである。
 山本教育部長いわく。
  「私が高校3年のころ、当時、小学校教諭だった南部さんが、ずっと励ましてくれて・・・それで創価大学の教育学部1期生として入学したんです。で、そのまま後を追うように小学校の教員になりました(笑い)」
 南部未来部本部長は頭をかく。「私のことはともかく・・・つくづく思うのは、教育も未来部育成も、“長い目で見ていくことが大事”ということでしょうか」
 だからこそ子どもたちを守り支える側──すなわち“わが地域のパパ・ママ”“わが街の先生たち”への中長期的なサポートが、欠かせないという。

“箱根路”へと続く 励ましの襷リレー

 今月、創価大学陸上競技部が悲願の“箱根駅伝”への切符を手にした。同部の主将を務める山口修平さん(3年)は福井県出身だ。
 三つ年上の兄・貴大さんが創大に進み、陸上部に所属していたこともあり、自ら入学を決めたという。
 高校時代、陸上競技の全国大会で活躍していた修平さんには、いわゆる箱根駅伝の“常連校”への進学を勧める声も、少なくなかった。それでも創大を選んだのは「母の真剣な思いと、地域の方々の励ましに応えたかったから──」。
 貴大さん・修平さん兄弟が小学生だったころから、ずっと励まし続けてきた人がいる。小林忠雄さん(ブロック長)。当時は少年部の担当者だった。
 連日のように足を運んでは、おしゃべりをしたり、一緒に勤行したり、時に勉強を教えたり。兄弟の母・富美子さん(地区婦人部長)が看護師として土日も出勤していたこともあり、「なかなか遊んであげられなくて」と悩んでいるのを聞いた小林さんが、「ならば」と、兄弟をスキーに連れて行ったこともある。
 「実の兄のように関わろう」──そんな小林さん自身にも、兄のように接してくれた人の記憶がある。

                                        ◆◇◆

  時間がさかのぼり、小林忠雄さんが小学生のころ。自宅に足繁く通ってくれた男子部員がいた。斎藤秀樹さん。現・福井総県教育部書記長である。
  当時、小学校教諭を目指していた斎藤さんは教員採用試験に2回、失敗し、苦しんでいた。6畳一間のアパートに暮らしながら、食事にも事欠く生活。そんな斎藤さんを“未来の大事な教育者だから”と、いつも自宅に招き、励ましてくれたのが、小林さんの両親であった。
 「腹ぺこだった私に、お皿一杯の肉じゃがを用意したりしてくれてね・・・今でも、その味は忘れられません」。そう斎藤さんは目に涙をためる。
 せめて何か恩返しを──斎藤さんは、小林さんのことを実の弟とも思い、励まし続けたのである。
 斎藤さんは3回目の教員採用試験で、ついに合格。小林さんもその後、関西創価高校へと進学した。

                                        ◆◇◆

  未来部の担当者となった小林さんは、貴大さん・修平さん兄弟が中学、高校へと進んだ後も、関わりを続けた。「大切な“弟たち”だから」と。昨年、箱根駅伝予選で創大が19位の結果に終わり、気落ちしていた修平さんの携帯電話にも、激励のメールが届いた。
 ──本年8月。創大陸上部の合宿を前に、実家に帰省した修平さんのもとを、小林さんが尋ねた。
 話したいことは山ほどあったのだが・・・少しでも彼を休ませてあげたい。そう思い、したためてきた手紙を渡し、一言だけ添えた。
 「時間があるときに、読んでくれればいいから」
 しばしの休息を終えた修平さんは、合宿先へと向かう列車に乗り込んだ。車窓に流れる郷里の景色を横目に、白い封筒を開ける。そして四つ折りの便せんを、大事そうに取り出した。

 私は高校3年間を関西学園で過ごしました。今になって思うのは、この3年間が私の人生の大きな転換点だったということです。その貴重な時期を今、修平君はまさに過ごしているのです。今は分からないかもしれませんが、年数を重ねると痛感するはずです。
 「創価同窓」の最大の強みは「励まし合えること」です。励ましの輪の中に自分がいること──これはとても大きいです。創立者・池田先生が「励ましの人」だからでしょう。その恩を感じ、修平君らしく、進んでいってください。
 福井の地より、ずっと応援しています!
 
 来年1月、修平さんは最高のチームメイト共に、夢にまで見た箱根路を駆ける。兄の貴大さんも創大教育学部を卒業し、教育者の道をひた走る日々だ。

                                        ◆◇◆

  全国の教育本部の友を訪ねて実感したことがある。それは“学会の教育力”ともいえるだろうか。
 無名の庶民である父母たちが青年教育者を支え、その教育者が次代を担う青年を伸し、青年は未来の宝を育む──学会家族の強さとは、“励ましの襷”が途切れることなく、未来へ託されていくことであろう。
 この人間教育の大地から誕生した幾千幾万の“太陽の教育者たち”は、きょうも子どもたちの可能性を信じ抜き、慈愛の陽光を注ぎ続ける。希望の未来を開くために。 【完】



7、社説  地区こそ広布前進の要 弘教に挑む勇気をたたえよう

  世界192カ国・地域に広がる創価の連帯――日本から遠く離れた、各国のあの町、この村にも地区(支部)がある。それぞれの地域が、一人一人の個性を尊重しながら、にぎやかに前進している。
 元外務省主任分析官で作家の佐藤優氏は、著書『創価学会と平和主義』(朝日新書)で、SGI(創価学会インタナショナル)が豊かな多様性を尊重しながら、力強く発展していることに注目する。
 「SGIは民族、人種の垣根を越えて布教し続けている。これは、日蓮仏法が世界のさまざまな背景、価値観を持つ人びとに受け入れられる過程で、普遍性を獲得しつつあるとも言える」
 日本に限っても、各地区には、よく語る人もいれば、物静かな人もいる。職業、出身、性格、趣味、悩み、夢も多彩だ。世代を超え、価値観が異なる人たちと接することで、さまざまな触発が生まれ、それが生きる活力ともなる。いわば“現代社会のオアシス”の役割を果たしているともいえる。
 自身の課題・宿命に向き合い、戦う友がいれば、寄り添い、共に祈り、励ましを送り続ける。友が困難を乗り越えた時には、支えてきた同志に歓喜が広がる。一人の幸福実現に向かって団結することで、地区は大きく前進するのだ。
 東京のある地区では、弘教拡大がなかなか進まなかった。そこで、対話した時に相手が発心しなくても、妙法を語り聞かせること、すなわち「聞法下種」の大切さを確認し合い、その活動を報告し合った。
 下種活動が少しでも進めば、「昨日、“折伏”が一つ、かないました」。聖教新聞の購読推進が実らなかった時も「今週は3人の友に“折伏”ができました」と、下種の対話に挑戦したことを「折伏」と表現し、その勇気を皆でたたえ合った。
 すると、弘教に挑むこと自体に誇りと喜びをもつ人が増えていった。その結果、対話の裾野が格段に広がり、何人もの弘教を実らせることができたのだ。友の“心の負担”を軽くすることが地区の活性化につながる。
 池田名誉会長はつづった。
 「地区を愛する皆の心が、異体同心で結合して、地区を支え、最高の勝利の力を生む。学会の“最前線”である地区では、全員が主役なのだ」と(『随筆 我らの勝利の大道』)。
 学会創立の日「11・18」を目指し、地区の一人一人が“広布躍進のドラマ”の主役として、使命深き人生を輝かせたい。



8、今日の発心  異体同心事 1463㌻ 【「師弟誓願の祈り」で団結】

御書 一人の心なれども二つの心あれば其の心たがいて成ずる事なし、百人・千人なれども一つ心なれば必ず事を成ず(異体同心事、1463ページ・編792ページ)

通解 一人の心であっても二つの心があれば、その心と心が違って何事も成就することはない。百人や千人であっても一つの心であれば、必ずものごとを成就するのである。. 

 異体同心の団結こそが、万事を成し遂げる鍵であることを教えられています。

 高校2年の時に夏季講習会で池田先生と出会い、全身に電撃が走る思いでした。先生を人生の師匠と決め、生涯不退を決意。以来、師の期待に応えようと、何事も一生懸命に挑戦してきました。
 2000年(平成12年)には大きな交通事故に遭いましたが、命に別状はなく、同志の祈りと励ましに支えられ、医師も驚くほどの早さで回復。後遺症もなく、仕事に復帰することもできました。
 また、仕事が多忙で学会活動が思うようにできず、悩んだ時期もありましたが、先輩からのはがきの激励に奮起し、唱題根本に進むなか、環境が好転。活動ができるようになったのです。異体同心の祈りの大切さを実感しました。
 1969年10月13日、池田先生が参加された浜松総合本部幹部会の開催から本年で45周年。浜松は10・13「浜松の日」を広布拡大の節目として前進してきました。皆が師弟誓願の祈りを根本に、仲良く、全てに勝利してまいります。
静岡・浜松総県長 一藤木 亨



【社会の情勢】 

◆ 核全廃、加盟国8割支持 「非人道」の認識強まる 国連総会
◆  テレビメーカー「4K」製品を強化   年末商戦強化
◆ 景気判断を下方修正 2ヶ月連続、生産回復に遅れ 10月月例経済報告
◆ エボラ熱 国内流入警戒
◆ ダム106カ所 治水低下 検査院

2014/10/23(木)の聖教

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2014/10/23(木)の聖教


1、インドネシアで平和文化祭 9千人が希望の祭典 SGI会長が祝福のメッセージ

 創価学会インドネシアとインドネシア共和国の教育文化省の共催による「平和文化祭」が12日、首都ジャカルタの「イストラ・スナヤン」(屋内競技場)で盛大に行われた。これには同国のモハマッド・ヌー教育文化大臣、プルノモ・ユスギアントロ国防大臣、リンダ・アグム・グミラー女性向上・児童保護大臣、故ワヒド元大統領のシンタ・ヌリヤ夫人ら各界の来賓が出席。全土から出演者・参加者計9000人が集った。
 池田SGI(創価学会インタナショナル)会長は祝福のメッセージを贈り、同国が世界の範たる寛容性を発揮しつつ、希望あふれる国家建設を進めていることに言及。さらなる繁栄を祈り、「一人でも多くの人々の心に、未来を開く勇気の炎が灯され、平和への連帯の絆がさらに大きく強くなることを、私は切に願っております」と期待を寄せた。
 インドネシアの友は、2005年に「青年平和音楽祭」、08年に「平和芸術祭」を開催。また、「自然との対話――池田大作写真展」を23都市で42万人が鑑賞するなど、平和・文化運動を力強く推進してきた。



2、わが友に贈る

 自らが苦労してこそ
 友の悩みに寄り添える。
 信心の偉大さが分かる。
 大変な時が境涯を
 広げる最大の好機だ!



3、名字の言  友が投げかける、ささいな言葉、仕草、表情・・・。その“小さな変化”に“大きな悩み”が隠されていることもある。

 「名工」といわれる旋盤工の職人は、わずか1000分の1ミリの違いを指先で敏感に感じ取る。また、優れたオーケストラの指揮者は、あらゆる楽器が奏でる音の中で、たった一音の違いでも、すぐに聞き分ける。一つの道に徹し、鍛錬を重ねた人の感性は鋭い▼ある地区の座談会。いつも参加している青年の姿がなかった。”何かあったのでは”と直感した地区部長が座談会を終えた足で激励へ。すると、青年はアパートの部屋で一人、ふさぎ込んでいた。仕事で失敗したのだという。地区部長は懸命に励ました。青年は、その言葉以上に「すぐに駆け付けてくれた真心に、涙が止まりませんでした」と▼以来、彼は一変した。信心と仕事に取り組む情熱をいや増して、勇んで学会活動に励み、はつらつと職場で活躍するように▼仏法では、肉眼・天眼・慧眼・法眼・仏眼の「五眼」を説く。信仰で生命を磨けば、ものごとを敏感に感じ取り、より深く見通せるようになるとの教えだ▼友が投げ掛ける、ささいな言葉、しぐさ、表情……。その”小さな変化”に”大きな悩み”が隠されていることもある。だからこそ、絶えず同志の幸福を祈り、”心のアンテナ”を張って励ましを送りたい。皆、掛け替えのない宝の人材なのだから。(実)



4、寸鉄
 

★ 創価の会館は地域社会の絆を強める場―教授。人間主義の対話運動を更に

★ 岡山が「人材拡大月間」に勇躍! 最前線で真心の励ましを。共々に行学錬磨

★ 「ほむれば弥功徳まさる」蓮祖。信心の体験を喜び伝えゆけ。その人に栄冠

★ 絵本の「読み聞かせ」は学力伸ばすと。読書の秋。親子して心豊かな時間を

★ 医療費戻る―還付装う詐欺急増。「今日が最終」「銀行へ」の誘いに厳重注意



5、父子の詩 創立者と歩む四季 情熱光る運動会  心を一つに粘り強く挑戦

  「皆さんにご挨拶しよう」
 1980年(昭和55年)9月28日、創価学園第1グラウンドで行われた東京創価小学校の第3回運動会。本部席の創立者・池田名誉会長が、競技の合間に歩き出した。
 トラックをゆっくり1周。わが子を送り出してくれた保護者に、創立者として声を掛け、一礼していく。
 続いて児童席の前へ。皆の頭上に高く手を挙げた。タッチしようと腕を伸し、飛び跳ねる児童たち。陽気な笑い声が上がる。
 玉入れ、短距離走、綱引き、大玉転がし・・・。全力の競技を見守る創立者は、ずっとにこやか。リレーなどの際は、自ら号砲を鳴らした。
 「運動会は、一体感が大切だね!」
 児童の情熱あふれる姿を、何枚も写真に収めた。

                                   ☆☆☆

  「最後まで、粘り強く挑戦することを誓います!」
 1年生の元気な選手宣誓で始まった。今月4日の同校の運動会。王様グラウンドで、青・黄・赤の3梯団に分かれて競い合った。
 勝てば抱き合い、負ければ肩を落とす。転んだ友達の手を握り、なぐさめる子。法被(はっぴ)姿の応援団は声を張り上げ、役員の児童もきびきび。
 閉会式で、優勝した梯団に「創立者賞」のカップと優勝旗が贈られた。
 空には、小さな「児童旗」が連なって掲げられていた。一人一人が描いた絵と決意の言葉が、秋の風になびく。
 「ゆうしょうするぞ」「6年間の感謝を胸に!」「みんなの心を一つに」・・・
 一緒に喜び、一緒に目を潤ませ、一緒に笑う。皆で一体となって頑張った思い出は、心の中で輝いていく。



6、座談会 世界広布時代の旭日【88】学会は温かな励ましの団体 

  竹岡 全国の友が、その発展を喜んで見つめる創価大学から、うれしいニュースが相次いでいます。

 杉本 まずは、箱根駅伝への出場決定ですね。

 正木 長年の夢を実現させ、初出場を勝ち取った学生やスタッフらの奮闘に、心からの拍手を送りたい(一同、大拍手)。

 本 本番へ向け、一層の努力を重ね、明年の1月2・3日、新春の箱根路を快走する学生たちの姿が楽しみでなりません。

 橋元 それから、先月には文部科学省の「スーパーグローバル大学創成支援事業」にも選定されました。

 竹岡 共に選ばれた他の36大学には、旧帝大を中心に伝統ある大学が並びます。大学の国際化とグローバル人材の育成へ、挑戦を重ねる創大への期待度の高さがよく分かります。

 原田 創立の理念のままに「世界市民」を育成する「人間教育の世界的拠点」の構築へ進みゆく創大を、さらに応援していきたい。

 吉井 また、創大の4年生も参加した、女子学生の登山隊が、ヒマラヤ未踏峰のマンセイル峰(6242メートル)の初登頂に、見事に大成功したことも話題を呼びました。

 原田 ますます進歩を続ける創価大学のように、私たちも新たな自身の構築に挑み続けていきましょう。

苦悩を分かち合う

 正木 先日、ある新入会者の方に、このように言われました。「学会の皆さんは、本当に温かい。たとえ自分が大変な状況であっても、悩む人がいれば、心からの励ましを送ってくれます。他人のことを思う余裕がない社会になりつつある今、学会の存在は本当に希少です」と。

 橋元 「妙法の 広布の旅は 遠けれど 共に励まし 共々に征かなむ」と戸田先生は詠まれました。目の前の一人に真心からの励ましを送る学会は、日本最大の「励まし」の団体でもあると思います。

 竹岡 ”「励まし」こそ、学会の最高の魅力”と語る識者もいますね。

 吉井 池田先生はかつて、ある小学生から、「毎日どんなことをしていますか?」と質問され、こう答えられたことがあります。「一言でいえば『人を励ますこと』『人を勇気づけること』です」と。

 原田 小説、随筆の執筆にはじまり、メッセージ、和歌など、先生の行動は、その全てが友を励ますための行為です。

 杉本 励ましの言葉は、相手を思う一念の強さから発せられます。”何とか乗り越えてほしい””幸せになってほしい”と、悩みや課題を抱える友の心境になって、共に悩み、考えていこうとする真剣な心が、相手にも伝わるのです。

 原田 御書に「一切衆生の異の苦を受くるは悉く是れ日蓮一人の苦なるべし」(758ページ)と仰せです。私どもは、自分のことだけを悩み、汲々とするのではなく、周囲のあらゆる人々と同苦し、苦悩を分かち合っていきたい。それが仏法者の生き方だからです。

 正木 学会には、この精神が脈打っているからこそ、「励まされる側」だった人たちが、信心によって人間革命し、今度は、「励ます側」へと成長を遂げていく数多くのドラマがあります。

 吉井 「励まし」は英語で「エンカレッジ(encourage)」といいます。これは「カレッジ(勇気)を与える」という意味です。「勇気を吹き込む」のが「励まし」です。

 橋元 さらに、日本語の「励まし」には「励む」ようにさせるとの意味があります。「励む」とは「激しく」気持ちを立たせて向かうことです。

 杉本 厳しい社会状況の中で、たとえ決意をしても、一人では、なかなかやり遂げられないこともあります。

 原田 だからこそ、ともどもに励まし合うことが大切です。先生は、励ますことは、「大変といえば大変ですが、そんな時は『太陽』を思います。毎日、必ず太陽は昇ります。雨が降っても、曇っていても、空の上には必ず太陽がある。この『太陽の辛抱強さ』を思いながら、私も一日一日、頑張っているのです」と語りました。

 正木 私たちも、先生の姿に学び、一人一人が太陽のごとく、友に励ましの光を届ける日々を送っていきましょう。

「寒暖の差」に注意

 吉井 さて、列島を襲った台風が去り、一気に秋の様相を呈してきました。

 杉本 一日を通しての寒暖の差も激しく、くれぐれも風邪をひかないよう、体を大切にしていかねばなりませんね。

 竹岡 日没時間が次第に早まる時期でもあります。車を運転される方は、早めにライトをつけるようにしましょう。

 橋元 自転車に乗る方も、日が暮れると、視界が極端に悪くなります。体や自転車に反射材を付けるなどし、目立ちやすい服装を心掛けたいですね。

 原田 何より、早朝の冷え込みも、厳しくなってきます。寒いと体も硬くなります。路面の状態にも変化が生まれます。聖教新聞を配達してくださる「無冠の友」の皆さんは、これまで以上に用心を重ねていただきたい。私たちは、無事故を毎日、真剣に祈念していきましょう。



7、社説  あす24日は「国連デー」 “人類の議会”強化へ民衆が連帯

 第2次世界大戦の終息から2カ月余の1945年10月24日。「国連憲章」が発効し、国連が発足した。今年で69年。明年の70周年へ向け、展示や講演会など記念の諸行事が行われる。あす24日は「国連デー」である。
 「善良な隣人として互に平和に生活し、国際の平和および安全を維持するためにわれらの力を合わせ」と同憲章はうたう。世界では今も各地で紛争や内戦が続いている。約4500人が亡くなったエボラ出血熱の感染、中東の過激組織の拡張による深刻な人権侵害など、新しい課題も多い。
 これら諸問題の解決へ、英知を結集する「人類の議会」国連が果たすべき役割は大きい。
 今年のノーベル平和賞に、パキスタンの少女マララ・ユスフザイさんが選ばれた。史上最年少の17歳。女子教育の権利を求める彼女は、武装勢力の抑圧や残虐行為を告発したことで、2012年10月、下校途中に頭部を銃撃された。
 奇跡的に命を取り留めた彼女は、迫害に屈することなく活動を続け、昨年、米ニューヨークの国連本部で演説した。
 「親愛なる兄弟姉妹のみなさん、忘れてはなりません。何百万もの人が貧困、不正、無知に苦しんでいます。何百万もの子どもたちが学校に通えずにいます。わたしたちの兄弟姉妹が、明るく平和な未来を待ち望んでいます」(『わたしはマララ』学研パブリッシング)
 災害や経済危機、弾圧などの脅威に直面した時、ともすれば人は身動きが取れなくなってしまう。その絶望の闇を打ち払う希望の光は、自分よりも”何かのため、誰かのため”という姿の時にだけ輝く――池田SGI(創価学会インタナショナル)会長は、今年1月の「SGIの日」記念提言でマララさんの行動に触れ、言及している。
 学会は1981年から国連広報局NGO(非政府組織)に登録。SGI会長のリーダーシップのもと、一貫して国連の支援を続ける。2005年にスタートした「持続可能な開発のための教育(ESD)の10年」も学会の提唱が採択されたものだ。
 核廃絶に向けた署名活動に取り組んできた青年部をはじめ、学会は「友のため」との心で、国や人種などの差異を超え、対話で人と人を結んできた。この活動は、国連が目指す国際社会の結合への原動力となろう。
 人間の尊厳が輝く希望の時代を開くため、世界市民の誇りを胸に抱き、身近なところから民衆の連帯を広げたい。



8、今日の発心  上野殿御返事 1527㌻ 【全てに勝利し報恩に生きる】

御書 人となりて仏教を信ずれば先づ此の父と母との恩を報ずべし、父の恩の高き事・須弥山猶ひきし・母の恩の深き事大海還って浅し、相構えて父母の恩を報ずべし(上野殿御消息、1527ページ・編840ページ)

通解 成人して仏教を信じるようになれば、まずこの父と母との恩を報ずべきである。父の恩の高いことは須弥山さえもなお低いほどであり、母の恩の深いことは大海もかえって浅いほどである。心して父母の恩を報ずべきである。. 

 仏法者として父母の恩に報じていくべきことを教えられています。

 子や孫に信心の素晴らしさを語る父母は入会60周年を迎えます。感謝でいっぱいです。
 私は、1982年(昭和57年)の「大沼伝統の集い」で池田先生と出会い、生涯、師と共にと決意しました。女子部時代は札幌創価幼稚園の教員として奮闘。先生の「今、大切なのは自分を鍛えることだよ」との激励は命に刻まれています。その後、本部職員となり、先生から「苦に徹すれば珠と成る」「大人に己なし」との指針を頂き、この言葉を胸に悔いなく女子部時代を活動し抜きました。
 婦人部になってからも唱題・折伏に徹し、宿命転換の体験を積むことができました。子どもたちは創価の学舎で学び、現在、広布の最前線で戦っています。
 師匠や同志、家族への報恩を胸に、明年の小樽問答60周年の佳節を全てに勝利していきます。
北海道・札幌牧口総県婦人部長 小松恵子



【社会の情勢】
 

◆ 貿易赤字が上半期最大 5・4兆円、円安と燃料輸入影響
◆  1号機カバー解体着手 福島第1原発
◆ 年功賃金見直し議論政労使会議
◆ 世界経済下揺れ警戒 APEC財務相会合
◆ エボラ熱ワクチン数万人分 年明けに使用開始 WHO

2014/10/24(金)の聖教

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2014/10/24(金)の聖教


1、中国・南京理工大学から池田名誉会長に名誉教授称号 「池田大作思想研究室」が設立

王暁鋒学長らが出席し同大学で授与式
両国の友好と往来を促進
思想と見識を世界が尊敬

 中国・南京理工大学から、創価大学創立者の池田名誉会長に「名誉教授」称号が贈られた。長年にわたる日中友好と世界平和への貢献を讃えたもの。授与式は17日午前、江蘇省の省都・南京に立つ南京理工大学の学術交流センターで行われ、同大学の王暁鋒学長、王瀚国際交流合作処副処長、趙珂人事処副処長、趙雪琴外国語学院院長、張楠同学院日本語科主任らが出席。代理の寺西創大副学長に、名誉教授の証書が託された。池田名誉会長は謝辞と真心の漢詩を寄せた。またこの日、南京理工大学に「池田大作思想研究室」が設立され、同研究室の銘板が除幕された。



2、中国・南京理工大学から名誉教授称号、池田名誉会長の謝辞
  

気高い使命で「素晴らしき明日」を創造

長江の如き人材の大河を   「事業の成功には多くの実行者が必要」

   一、本日、私は、大中国の科学技術を誇り高くリードされゆく名門、貴・南京理工大学から、最上の栄誉を賜りました。
  「以人為本、厚徳博学」(人をもって本となし、徳厚き博学の人たれ)との高邁なる建学の精神を、深く生命に刻みつつ、貴大学の名誉ある一員とさせていただきます。
  王暁鋒学長はじめ、諸先生方の御厚情に、心より御礼を申し上げます。誠に誠にありがとうございました(大拍手)。
  王者の風格の大河・長江と共に、悠久の歴史の絵巻を綴ってこられた佳麗なる古都・南京を、高名な歴史学者の朱偰先生は讃えられました。
 ――文学は盛んに人物も優れ、山河は秀麗にして気象も雄壮偉大なり。しかも民族と難儀を共にし、喜びと憂いを分かち合う親しさにおいて、第一の都なり、と。
  この天下一なる人材の都・南京において、仰ぎ見る英知と人格の指導者を育成し続けてこられたのが、人間王者の最高学府たる貴大学であります。
 産学連携を推進して、地域の経済発展に寄与されるとともに、大中国の工業化、情報化を力強く牽引されてきた足跡も、誠に有名であります。
 貴大学は、昨年、創立60周年の佳節を飾られ、更に堂々たる飛躍を遂げておられます。
 王学長はじめ諸先生方、また麗しき同志の方々の偉大な御尽力に、私たちは、心より尊敬と称賛の大拍手を送らせていただきたいのであります。(大拍手)

いかなる激流にも 金の橋は揺るがず

  一、36年前(1978年)の秋、南京に第一歩をしるした折、各界の皆さまに、ひときわ冴えわたる月天子と共に熱烈歓迎していただいたことが、昨日のことのように思い起こされます。
 天も、地も、人の心も美しき、世界に燦たる、この民衆の宝土を、日本軍の蛮行がどれほど蹂躙してしまったことか。
 私たちは、雨花台の烈士陵園を訪れ、新中国建設のために命を賭して戦われた先人方、そして、日中戦争の犠牲となられた数多くの方々に、懇ろに追善の祈りを捧げさせていただきました。
 輪が゛創価教育は、日本を暴走させた国家主義、軍国主義の教育に真っ向から対峙して、「人間主義」「平和主義」の価値を想像する教育を貫き通してまいりました。
  創始者である牧口常三郎先生と戸田城聖先生の師弟は、軍部政府に投獄され、牧口先生は獄死しております。
  生きて出獄した戸田先生と共に、私たち弟子は、生命尊厳を信念とする若き世界市民を育成し、平和と文化と教育の連帯を広げゆくことこそ、残酷な戦争の悲劇を転換する王道なりと定めて、数多(あまた)の圧迫を恐れずに、行動を重ねてまいりました。
 貴国の皆様方と共々に、留学生の往来をはじめ、両国の青年交流の「金の橋」を、大きく築くことができました。
 この橋は、いかなる時代の激流にも断じて揺らぐことはないと確信しております。
 貴大学は、幅広く世界の大学と教育交流を推進され、多くの国々から留学生を受け入れ、極めて国際性豊かな総合大学として大発展を続けておられます。
 その意味におきましてね私は、貴大学から賜りました栄誉を、わが創価大学、アメリカ創価大学、創価学園の学生・生徒、教職員、卒業生一同と共々に拝受させていただき、この尊き友情を次の世代へ脈々と受け継いでいきたいと思っております。

共に未来を築く 清々しい青春の劇

 一、南京訪問の折に、私たちは、人間の力で築き上げられた長江大橋を見学し、さらに、敬愛してやまぬ周恩来総理が建国前の激動期に奮闘された梅園新村記念館にも案内していただきました。
 そして、厳粛な佇(たたず)まいの中山陵を訪れ、中国革命の父・孫文先生のお心を偲んだのであります。
 孫文先生は、力強く訴えられました。
 「世界の事業は、どうしても、まず、事を始める人間を必要とし、その後多くの賛成者を必要とし、ささらにそのあと多数の実行者を必要とし、そうしてこそ成功をおさめることができます」と。
 孫文先生の魂魄をとどめられた、ここ南京の地で、貴大学は、先生の叫びのままに、教育の真髄の力によって、壮大なる長江の流れの如く、滔々たる人材の潮流を創り拡げてこられました。
  この夏、若者のスポーツの祭典であるユースオリンピックが、南京で盛大に行われました。
 「青春を分かち合い、共に未来を築こう!」をスローガンに掲げた大会において、貴大学の学生たちが、幾多のボランティアとして溌剌と活躍されたことは、実にすがすがしい青春の劇であります。

王学長 天空を仰ぎ見よ! 大地に根を張れ!

 貴大学が、有為な逸材を社会に送り出し、中国屈指の就職率を誇っていることも、よく存じ上げております。
 貴大学の大前進を、青年をこよなく愛された孫文先生も、周恩来総理も。さぞかし会心の笑顔で見守られているに違いありません。

若き生命に「勇気」「智慧」「友誼の心」

  一、英明なリーダーシップを発揮される王学長は、学生たちに対して、期待を込めて、温かく呼び掛けておられます。
  ――天高く聳える大樹の如く、順境と逆境とを問わず、栄誉と恥辱に動ぜず、力強い姿を保ち、頭の天辺の真っ青な空と白い雲を黙々と注視することができるようになるのだ。
 そして、つやを競って咲き誇る二月蘭の如く、チャンスとチャレンジとを問わず、いつもと変わらぬ優雅な態度を保ち、足元の肥沃な大地に深く根を下ろすことができるようになろう――と。
 なんと素晴らしき青春の指針でありましょうか。
 今、世界はますます烈風の吹き荒れる乱世であるからこそ、教育の拡充と深化と交流によって、私たちは、若き生命に、何ものにも負けない勇気を薫発してまいりたい。
  そしてねいかなる危機をも打開する知恵を磨き、あらゆる差異を乗り越えていく友誼の心を育んでいきたいと思うのであります。
 青年の熱と力こそが、地球文明の新たな創造をもたらします。
 青年の熱と力こそが、人類の未来の勝利を開きます。
 青年の熱と力こそが、世界の平和と共生を広げます。
 貴大学の校歌は、高らかに謳い上げております。
 「知識の海洋を逍遥し 天地寰宇(天下)を探索する
  我らは神聖なる使命を担いつつ
素晴らしき明日を創造する」と。
 本日より、貴大学の皆様方とご一緒に、私たちも、中国と日本、さらにアジア、そして全世界の「素晴らしき明日」の創造へ、勇躍邁進していくことをお約束申し上げ、謝辞とさせていただきます。
 謝謝!(中国語で「ありがとうございました!」)(大拍手)



3、福島 広野小・中学校に図書贈呈

  福島の広野町立広野小学校と広野中学校に23日、東日本大震災の復興支援として、学会から優良図書300冊が、それぞれ贈呈された(写真)。
 広野町は一昨年3月、原発事故による避難指示を解除。同8月、広野小・中学校が、ともに同町の校舎で授業を再開した。
 町に帰還した住民は、震災前の約3割。子どもたちの多くが隣接するいわき市内の仮設住宅等からスクールバスで通う。
 同町の浅野一教育長も出席した贈呈式で、生徒の代表は「学校生活は震災で一変しました。きょう、いただいた本を大切にし、読書の機会を増やします」と述べた。
 広野小学校の鈴木宣雄校長が語っていた。「地域の方々は、しみじみと『校庭に響く子どもたちの声を聞くと元気が出る』と。“地域の希望”である子どもたちが、良書を通して心を養い、成長することは、ふるさとの復興につながります」
 図書は今後5年間、毎年20冊が両校に追加贈呈される。



4、わが友に贈る

 勤行・唱題は
 白馬が駆ける如く
 朗々と力強く!
 大生命力を輝かせ
 勢いよく一日を出発!



5、名字の言 国と国の友情の土台には、人間と人間の友情がある。

  「家族と再び会えたような気持ちです」。中日友好協会の殷蓮玉理事は、創価学会員と触れ合う心境をこう表現した。先日、長野で行われた講演会での一幕である▼殷さんは、池田名誉会長が中国で出会った、最初の友人の一人。1974年の初訪中の際、中国側の通訳を担当。友好の“金の橋”を架ける平和旅を共にした。小説『人間革命』の「はじめに」の一節を日本語で暗唱し、周囲を驚かせたこともある▼当時、殷さんは大学を卒業したばかり。日本語には分からない部分も多かったという。だが、“友好の扉を開くためにやってきた、大事な友人である池田会長に喜んでほしかった”と、精いっぱいの真心でそらんじた日本語だった▼それから40年。両国に架かった“金の橋”は、少々の嵐には揺るがぬほど太く強くなった。講演会に参加したある中国の男性は、「学会の皆さんが、母国の訪問者を心から歓迎してくれているのが、本当にうれしかった」と感動の面持ちだった▼国と国の友情の土台には、人間と人間の友情がある。日中の目指すべき姿は“互恵関係”とされるが、その一歩は、自分が恩恵を求めるよりも、まず相手のことを思い行動することだろう。名誉会長の築いた“金の橋”は、それを証明している。(市)



6、寸鉄

★   南京理工大学の名誉教授に。師の信義の行動が万代友誼の礎。青年が継承

★  きょう社会部の日。職場は自身磨く舞台。全てに勝利の「世雄」の誇りで

★  偉大なことは小規模、少人数で始まる―哲人。地道に対話広げる人が尊貴

★  国連デー。「SGIの実質的支援に感謝」元事務次長。平和へ民衆運動強く

★  小学校いじめ過去最多。大人が思いやりの心を身近な行動で。子供の範に



7、社説  使命の舞台で示す信心の実証 不屈の太陽・社会部が輝く

  きょう10月24日は「社会部の日」。1973年(昭和48年)のこの日、職場・職域を同じくする同志が、信仰と人格を磨き合い、共に職場の第一人者を目指し、成長していくことを目的に結成された。
 当時、日本経済は第1次オイルショックの影響で深刻な危機に瀕していた。その中で誕生した同部の友は、現実の荒波に敢然と立ち向かい、希望の輪を広げる“社会の灯台”として奮闘を重ねてきた。
 少子高齢化による労働人口の減少、人材不足、雇用のミスマッチなど、経済・就労環境の危機が指摘される今日、その使命は、いや増して高まっている。
 愛知県の大手自動車メーカーで燃料電池車の電極触媒の開発・設計に携わる社会部員の青年がいる。業界が注目する次世代の技術開発を進める中、数々の難問に直面。そのたびに「未来を開くんだ」と御本尊に祈り、懸命に壁を乗り越えてきた。
 前向きに、陰日なたのない努力を重ねるうち、職場で“なくてはならない存在”に。学会活動で培った強い信念と誠実な姿勢を貫き、周囲から厚い信頼を集めている。
 大手総合電機会社に半導体の研究員として勤務する三重県の壮年部メンバーは、多忙な仕事と学会活動の両立に悩んだ。
 どちらも投げ出してしまいそうになった時、地域の同志の激励に奮起。母校の創価学園・大学の創立者でもある池田名誉会長への誓いを思い返し、信心にも仕事にも果敢に挑み始めた。
 自己への挑戦を続けた結果、数千にも上るプロジェクトから彼が従事するものが評価され、社内で表彰を。さらに異例の昇進で管理職に抜てきされ、若くして重責を担う。
 現実を開き、課題を乗り越え幸福になるための信心である。社会部の同志は、仕事という使命の舞台で「信心即生活」「仏法即社会」の理念を体現し、実証の姿で不屈の太陽と輝く。
 名誉会長は友への期待を、「大聖人が『御みやづかいを法華経とをぼしめせ』(御書1295ページ)と仰せのように、自分の仕事を信心と思い、仏道修行と思って挑戦していくことです」とつづっている。「限界の壁を破り、不可能を可能にするという学会の指導や活動の経験も、仕事に生かされなければ意味がありません」と(小説『新・人間革命』第24巻「灯台」の章)。
 “我らは広布の賢者なり”との気概で時代への挑戦を続ける社会部の友。その奮闘と前進に心からのエールを送りたい。



8、今日の発心  一生成仏抄、383㌻ 【広布原点の地の誇りで躍進】

御書 妙法蓮華経と唱へ持つと云うとも若し己心の外に法ありと思はば全く妙法にあらずソ法なり(一生成仏抄、383ページ・編21ページ)

通解 妙法蓮華経と唱え、受持するとはいっても、もし自身の心の外に法があると思うならば、それは全く妙法ではなく劣った粗雑な法である。 . 

 妙法は外ではなく、自身の内なる生命の大海を説き明かした法であると仰せです。

 1961年(昭和36年)、貧乏のどん底にあった時、家族で学会に入会。両親に連れられての折伏や座談会など、草創の息吹に触れながら、学会を肌で感じ育ちました。
 私の原点は、76年7月26日に三重研修道場で行われた学生部夏季講習会です。初めてお会いした池田先生を囲んで学会歌を合唱。「学生部厚田会」を結成していただき、生涯、師と共に人間革命の道を歩み抜こうと決意しました。
 97年、勤めていた会社が倒産。さらに家族にも、次から次へと宿命の嵐が襲ってきました。しかし、胸中の妙法を信じていけば必ず道は開けると確信し、全て乗り越えることができました。
 10月26日は、90年に先生が上京文化会館を車で視察された「上京宝光区の日」。明年はその記念日より25周年の佳節です。上京の同志は、京都広布原点の地である誇りを胸に、師弟共戦の歴史を築いてきました。今再び、師弟の絆強き上京家族が人材の拡大で希望の出発をしてまいります。
京都・上京宝光区長 桐畑 順一



【社会の情勢】 

◆ 全国64行連携し女性支援 夫の転勤先でも地方行員に
◆  妊娠降格は同意必要 敗訴棄却し、差し戻し 均等法制定で
◆ 関税・ルール、攻防正念場 あすからTPP閣僚会合
◆ 励ましが復興の原動力 新潟、中越地震10年で追悼式

2014/10/25(土)の聖教

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2014/10/25(土)の聖教


1、ロシア民族友好大学が決定 池田大作SGI会長に「名誉博士号」

  国際交流の名門校として名高い「ロシア民族友好大学」が、池田大作SGI(創価学会インタナショナル)会長への「名誉博士号」の授与を決定した。
 SGI会長の日本とロシアにおける国際的な学術・教育交流の発展への卓越した貢献を讃えたもの。
 このほど、同大学のウラジーミル・フィリッポフ総長から決定通知書が届けられた。
 モスクワにそびえ立つ同大学は1960年に創立。多種多様な専門分野を研究する学部などを開設している。さらに、海外の大学・学術機関と結ぶ交流協定は170を超え、約150カ国・地域の学生2万8000人が学ぶ、学術・教育の国際的な一大拠点である。
 フィリッポフ総長は同大学の卒業生で物理学・数学博士。ロシア教育アカデミー会員であり、ロシアの教育大臣等を歴任している。
 SGI会長は40年前の1974年(昭和49年)9月、ロシア(当時、ソ連)を初訪問。以来、同国を6度訪れ、ゴルバチョフ元ソ連大統領ら国家指導者、学識者と会見。日露友好の懸け橋を築いてきた。その功績に対し、2008年にロシアの国家勲章である「友好勲章」が叙勲されている。
 また、創価大学は、モスクワ大学などロシアの6大学と交流協定を締結し、毎年のように学生が往来。両国の友好に尽くす幾多の人材を輩出してきた。
 決定通知書の中でフィリッポフ総長は、SGI会長の人間主義と慈悲の思想への共感を述べつつ、綴った。
 「池田博士の文化・学術・教育の発展への希有なる国際的貢献、なかんずく露日交流への貢献は、貴殿が創立された創価大学の実績に如実に示されています。わが大学の教職員・学生を代表し、心から賞讃の意を表します」
 「国連において、またロシアにおいて高い評価を得ておられる貴殿のたゆまぬ平和行動、および学術・教育発展への貢献を鑑み、本学の『名誉博士号』を授与させていただきたく存じます」



2、ザンビア・ナショナルデー 祝賀会に学会代表が出席

  ザンビア共和国の独立50周年を記念するナショナルデー(独立記念日=10月24日)の祝賀会が24日、都内で行われた。
 これには、学会本部国際室の吉郷室長、大内担当部長らが出席。池田SGI会長からの祝意を伝えると、ンゴナ・ムエルワ・チベサクンダ駐日大使から丁重な謝辞があった。 



3、ロシアの少年音楽家が創価学園でコンサート

  ロシアの少年音楽家が24日、東京・小平市の創価学園を訪問。日露両国の交流を推進する「ロシア文化フェスティバル」の一環として、コンサートを開催した。
 ピアノとバイオリンの美しい調べ。力強いテノール――ロシア音楽界の未来を担う3人の演奏に、万雷の拍手が送られた。音楽監督のウラジーミル・ピャセツキー氏は「温かい歓迎に感謝します。さらに交流を深めていきたい」と語った。



4、わが友に贈る

 共に仏法を学び
 語り合うなかで
 信心の原点は築かれる。
 任用試験の受験者に
 最大の励ましを!



5、名字の言  「ゲームに出られたら、それでよかったのだ」ベーブ・ルース

  伝説の本塁打王ベーブ・ルースが大リーグに入ったのは1914年。今年で100年になる▼当初、彼は主に投手を務めていた。第1次世界大戦で多くの選手が徴兵された際、〝登板しない日は外野を守ってみないか〟と監督が提案。喜んで引き受け、18年には投げては13勝、打っては11本塁打▼「2桁勝利と2桁本塁打」は今でも大リーグ記録だ。同じ記録を、今年初めて日本で達成したのが、20歳の大谷翔平選手(北海道日本ハム)。米ウォールストリート・ジャーナル(電子版)も「ルース以来の快挙」と報じた。投打の〝二刀流〟は、〝体力的に無理〟などと否定的意見が多い。そんな常識に果敢に挑み、歴史を開いてみせた▼ルースは、二刀流に挑んだことを、後に述懐した。「いまの選手からみると、たいへんな酷使ということになり、選手会も放っておかないと思う。しかし、ぼくは少しも気にしなかった。ゲームに出られたら、それでよかったのだ」(宮川毅訳『ベーブ・ルース自伝』ベースボール・マガジン社)▼人は職場、地域、家庭で、何役も果たしながら生きている。背負うものが多いほど、苦労も多いが、その分、喜びも多く、心の器も大きくなる。それぞれの役割を見事に果たし、人生を豊かに、味わい深いものにしたい。(鉄)



6、寸鉄
 

★  SGIから他者への思いやりと平和の心学んだ―大臣。人類の融和へ率先

★ 「大願とは法華弘通なり」大聖人の魂は創価三代に脈々。直系の弟子よ走れ

★ 足立広布「師弟原点の日」大東京の王者は堂々と。庶民の都に正義の大旗を

★ 「たゆまず流れ出ずる水の信心であれ」恩師。日々新たに!弾む生命で挑戦

★ ネットを長時間利用する子の生活は乱れがちと。親子で相談し聡明に活用



7、名誉会長と共に 新時代を開く【39】新しい力を 新しい勝利を

 今、全国で、世界の各地で、進入会の友が誕生している。
 人を育てることが、新時代を開くことである。学会精神を伝え、人材を育てるといっても特別な方法があるわけではない。
 戸田先生は言われた。
 「学会の会合は、たとえ一人でも、二人でも、その人を大切にし、その人のために仏法を説き、感激をもって、真剣に語り合っていくことだ。」
 たとえ相手が一人でも「よく来ましたね」「ゆっくりお話ししましょう」と声を掛け、悩みや意見に耳を傾ける。それでこそ人は心を開き、立ち上がる。
 日々の触れ合いの中で、一歩一歩、信心を深めていきたい。先輩として、友として、ありのままに話していくのだ。その人をよく知り、幸福を真剣に祈る中で、智慧と慈悲が湧く。最高の励ましを送っていける。

                                              *  *  *

 信心は年数ではない。勇気で決まる。師弟に生きる心の深さで決まる。「熱原の三烈士」の不惜身命の精神を、私は詩にうたい、友に贈ったことがある。

 生死流転の神四郎
 桜の花に吹く風に
 あれよ広布の鑑(かがみ)よと
 その名かんばし熱原の
 烈士の命 誉れあり

 三烈士の入信は法難前年の弘安元年ごろ。いわば「新入会」の偉大なる使命の人であった。
 思えば、戸田先生と友に75万世帯の弘教を成し遂げたのも、新しい人材だった。
 当時は、入会3年以内の友が約8割。新しい力が、新しい
歴史を創ったのだ。
 御書には、「獅子王の如くなる心を持てる者必ず仏になるべし」(957㌻)と仰せだ。
 勇気の信心あるところ、必ずや地涌の菩薩が踊り出る。ここに広布の方程式がある。
 さあ、共に築こう!新しい希望を!新しい勝利を!



8、11月度「御書活動者会」研鑽のために 報恩抄 不惜の闘争を受け継げ!
  (作業中)



【社会の情勢】 

◆ 温室ガスを40%削減 30年まで EU首脳会議合意
◆  入国者全員の滞在歴確認 エボラ熱4か国対象 厚労省
◆ こども園 補助金加算を表明 政府
◆ 20年から大学入試新試験へ センター廃止 中教審部会

わが町わが誇り 

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北九州 門司 広布の総仕上げを君に託す 2014/10/20 


   関門橋、関門トンネルで本州と結ばれた北九州市門司区は、九州の玄関口である。
 池田名誉会長も、幾たびか、関門海峡を渡って、広布の足跡を刻んできた。
 北九州での激励は14度。門司市を訪れたのは1966年(昭和41年)10月15日だった。
  北九州は明治以来根鉄鋼、化学などの工場が集積する工業地帯。労働組合の勢力が強く、文字の同志は、無理解や誤解ゆえの厳しい弾圧にさらされていた。北海道の夕張炭鉱事件等と似た構図である。
 その波浪の中で決まった、名誉会長の門司訪問だった。
  北九州の代表との記念撮影が行われることになったが、よく利用していた地区の会場がすべて予定で埋まっていて、門司区の大里体育館(当時)に白羽の矢が立ったのだ。
  名誉会長は班長・班担当員、男女青年部ら5300人と記念撮影。ここから、激戦を勝ち続ける、門司の伝統は築かれたのである。
 ――撮影は15日午後2時半過ぎから22回、3時間にわたって続いた。撮影の合間も、他のどの会場でもそうであったように、名誉会長の激励は休むことがない。
 門司に赴く前にも10月8、9、12、13日と、首都圏で記念撮影に出席していた。翌16日にも福岡の飯塚市、福岡市で撮影会に臨んでいる。
  疲労が重なっていたことは、想像にかたくない。それでも、友に会えば励ましの声をかけずにはいられなかった。
 壮年には、一家の柱として「人生を悠々と闊歩し、人間革命、生活革命を」と。
  婦人には「純真な信心と聡明な生き方で、一家の幸せを勝ち取ってください」。
 そして青年には「きょう集まった北九州の諸君で、広布の総仕上げをやり切ることを誓い合っていただきたい」。
 班担当員として参加した松本八千代さん(区婦人部主事)は、はじめて聞く名誉会長の肉声を「胸の奥に、どんどん入っていくようでした」と振り返る。
 「皆、立ち上がろうじゃないか! 幸せになろう。実証を示そうよ!」。力強い声が、今も胸に響いてくる。
 “そうだ!”――その日から八千代さんは、門司広布に本格的に立ち上がった。当時、班長だった夫の将太さん(故人)は後に学会の門司区長に。長男・正さんは副会長として友の激励に尽くす。
 “先生の姿をひと目でも”――あの日、撮影の対象者ではない友も、体育館を遠巻きにして見つめていた。
 当時の体育館の付近には田畑が残っていた。そのあぜ道の脇で“待機”していた一人が、長谷雄恵美子さん(支部副婦人部長)。
 ところが、待てど暮らせど名誉会長の姿が見えない。実は、長谷雄さんたちには見えない入口から、場内に入り、撮影は進んでいたのだ。
  夕飯時になり、長谷雄さんがあきらめて、買い物に戻ろうかと思った時である。
  運営役員がやってきて「どうぞこちらへ」。名誉会長が、屋外で待っている友を、招き入れてくれたのだ。
 最前列で記念撮影に納まった長谷雄さん。服は普段着のままだったる撮影が終わると、他の参加者と一緒に、名誉会長に駆け寄った。
 名誉会長は握手に応じてくれた。そして強く言った。
  「幸せになるんだよ! この信心は間違いないからね。絶対に持ち続けるんだよ」
 「ハイ!」。長谷雄さんは、大きな声で返事をしていた。この日が転機となった。
 2年後に夫の信之さん(地区幹事)も入会。夫妻で、住まいのある団地で友好を広げ、昨年には近隣の友にも弘教も実った。「先生と約束した通り、幸せになりました。これからも先生と、学会と共に」と、長谷雄さんの笑顔が輝いた。
 砥上秀郎さん(副県長)は撮影当時、男子部の部隊長。場外誘導の役員として、陰に徹していた。
 撮影が終わるころ、「集合!」の合図。役員を呼んでくれたのは名誉会長だった。
 そのまま22回目、最後の撮影となった。
  青年を思う師匠の心に「胸が熱くなりました」。
 門司生まれ、門司育ちの砥上さんは以来、故郷を離れることなく、学会の区長も歴任してきた。
 区長時代の2001年(平成13年)、名誉会長から一冊のスピーチ集が届く。
 表紙の扉に、赤いペンで、名誉会長の字が躍っていた。
 「祈 門司広宣流布」
 師匠から門司の全同志にあてた「希望」と「共戦」の心の結晶だと、砥上さんは感じられてならない。
  原点の記念撮影から48年。門司共戦区、門司希望区の友は、報恩の誓いとともに、栄光へ出発する!

民音創立の日に寄せて 

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民音創立の日に寄せて 小林敬泰 民音代表理事 2014/10/20

音楽文化で心を結び世界を結ぶ
  

   民主音楽協会(民音)は、創立者・池田名誉会長が手作りで築いてくださった“音楽文化の希望の城”です。
  1961年(昭和36年)2月、創立者は「芸術・文化・音楽を通しての人間と人間の交流による相互理解こそが・世界平和の基盤である」との構想を語られました。そして63年(昭和38年)10月18日に民音を創立されました。これまで105カ国・地域の音楽文化を日本に紹介。平和と友情の連帯を大きく広げることができました。
 オペラの至宝「ミラノ・スカラ座」をはじめ、オーストリアのウィーン国立歌劇場、英国ロイヤル・バレエ団、アルゼンチン・タンゴの世界的巨匠・・・来日した芸術団体やアーティストは、どなたも、創立者自ら深い親交を結んでいらっしゃいます。

                                    

  今月7日、明2015年に28都市で行われる上海歌舞団の舞劇「朱鷺」のプレビュー上演会が都内で開催され、大盛況を博しました。
  明年は、民音と中国の交流開始から40周年の佳節です。
 1974年(昭和49年)12月、創立者は北京で周恩来総理と会見され、文化と教育の交流から、日中の平和の礎を築こうとされました。
  翌75年秋には、創立者自ら指揮を執り、「北京芸術団」を日本に招請したのです。
 創価大学のグラウンドで行われた歓迎大会では、芸術団のメンバーが華麗な演技を披露。1万6000人もの参加者が喝采を送りました。
 学会の音楽隊や鼓笛隊も出演し、会場はさながら青年交流の舞台に。あの厳しい東西冷戦の時代に、両国の若者が深く心を通わせたのです。
 以来、中国からは国家を代表する京劇団、歌舞団、雑技団が毎年のように来日。友誼の舞台を繰り広げました。

                                       

 民音では、これまで7万7000回もの演奏会を開催。鑑賞者は延べ1億1000万人を超えます。
 日本での公演期間中、出演者を誰よりも大切にされてきたのが創立者です。
 公演によっては、3カ月に及ぶ長丁場もあります。アーティストが不安なくステージに臨めるように、「食事はどうか」「困っていることはないか」と心を配られます。
私自身、来日した芸術家と“一期一会”の思いで接する創立者の姿を、何度も目に焼き付けてきました。
 “芸術家の使命を最大にたたえ、敬意を尽くす”。これが創立者の心であり、民音の職員・スタッフが体現していくべき振る舞いです。
 創立者は折に触れ、“大きい国だけでなく、小さい国も大事に”と言われます。
 文化に国の大小は関係ありません。創立者は、モスクワ大学での講演「東西文化交流の新しい道」で、次のように言及されました。
 “世界を、「経済発展」という光ではなく、「音楽」の光で照らした時、どのような光景が現れるか。「精神のシルクロードともいうべき、文化交流の生命線が浮かび上がるに違いない”と。
 世界には、多くの優れた音楽文化が存在します。
 聞きなれない音楽を紹介することは、偏見や誤解を破る戦いともいえるでしょう。
 その国や文化を知らなかったり、偏った先入観があったりしても、公演を一度聞いてもらえば、“こんな素晴らしい文化があるのか!”と感じていただけます。
 先日、民音を訪れた韓国目国立済州大学の趙文富元総長は、「民音が招へいした国の名前を見ただけで、創立者の哲学の高邁さを感じます」と感嘆されていました。
 全国各地の推進委員、賛助会員の方々をはじめ、心強く支えてくださる皆さまのお力で、昨年、民音は半世紀の歴史を刻み、次の50年へ出発することができました。
  「音楽をもって、世界の民衆の心と心を結び、平和建設の一助とする」――この創立者の構想を一段と深め、実現すべく、“世界の音楽文化の発信地”の誇りも高く、人間の絆を強く結んでいきます。

世界の体験プラザ 

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台湾SGI  陳瀅竹さん 念願のハーバード大学法科大学院に進学  働きながらチャレンジした“夢” 2014/10/20

「一番に!」と努力する心に 無量の力が

「最後まで諦めてはダメ」

  わが家は、母が女手一つで私と姉を育ててくれました。
 私は幼いころから母と共に勤行・唱題を実践し、台湾SGIの未来部の活動にも参加していました。信仰の意義は分かりませんでしたが、母を安心させたいという、子どもなりの素直な気持ちが強かったのだと思います。
 ところが、最優秀の成績で高校を卒業したにもかかわらず、志望していた台湾大学の財務金融学部の推薦試験に、わずか1点差で不合格になりました。
 人生で初めての挫折です。「信心してきたのに、なぜ?」。そんな私の気持ちを察して、母は、「最後まで諦めないのが信心よ。御本尊は必ず一番いい方向に導いてくれる」と、確信の言葉で励ましてくれました。
 再び、勇気を出して2ヶ月後の一般入試に挑み、台湾大学の法学部に合格。しかも、二つの学部を専攻できる特典も得て、財務金融学部にも入れることになったのです。

  あの1点差の不合格のおかげで、自分の可能性をさらに大きく開くことができたのだと気づきました。
 学生部時代は良き先輩にも恵まれ、学業に励む中、信心の土台を築くことができたと思っています。
 ただ、二つの学部での勉学と学生部の活動の両立は簡単なことではありませんでした。それでも4回連続して成績優秀者として表彰されました。
 そして、いよいよ検察官・裁判官になるための司法試験の日。それまでの努力の全てを注ぎ込む大事な勝負の本番です。
 それなのに、何と寝坊して試験に間に合わず、不合格になってしまつたのです。

未来を決するのは“今”

   あまりのふがいなさ・・・。10日後には弁護士になるための司法試験が迫っていたにもかかわらず、私はショックで、最初の1週間、ずつと布団の中で泣き続けていたのです。
 母、しばらくは温かく見守ってくれたものの、いつになく厳しい口調で、泣いている私に語りました。
 「御書には『未来の果を知らんと欲せば其の現在の因を見よ』(231㌻)とあるじゃないの。あなたの未来の勝利の“起点”はどこにあるのかしら。全ては今この一瞬の一念と行動よ」
  ハッと目の覚める思いでした。私は心を入れ替えて、全力で試験に臨みました。そして、弁護士資格を得ることができたのです。
 法律事務所での勤務は多忙を極め、ストレスも大きく、何度もくじけそうになりましたが、そのたびに、苦労を耐え抜いてきた母の生きざまが私の支えになりました。
 また「御みやづかいを法華経とをぼしめせ」(1295㌻)との御文で自分を励まし、全ては訓練の場だと心を決め、ベストを尽くしました。努力のかいあって、社長や顧客からも信頼を得て、事務所からの表彰も受けるようになりました。
 実は私には、ハーバード大学法科大学院で学びたいという夢がありました。ただ、学費が年間2~300万台湾㌦(約900万円)もかかる上、私の英語力では無理かもしれないと思っていたのです。
 仕事の多忙さに、いつしか進学の夢を諦めかけていたころ、昨年、アメリカSGIの同志の体験談に触れる機会がありました。仕事と学会活動をやり切り、ハーバード大学に合格した人の話でした。
 私は、あらためて受験を決意。しかし、英語運用能力テストのTOEFLを3回受けましたが、いずれもハーバードの出願資格には届かない点数でした。

七つの大学から合格通知

  やっぱり自分には無理なのかもしれない。そんな弱気にさいなまれていたある日、機関紙に掲載された池田先生の指導が目に飛び込んできたのです。
 「はじめから二番でも三番でもいいと思えば、本当の力は出ない。たとえ今は振るわなくても、断じて、一番になろう!──そう決めて努力する心に無量の功徳が具わっていく」
 そうだ、御本尊への絶対の確信ある信心に立ち、妙法の偉大さを証明したい!  勝利の体験で周囲の人々を励ませるようになってみせる!  そう心が決まり、一段と力がこもりました。
 懸案であった大学への推薦状についても、たまたま勤め先の法律事務所で多国籍案件を扱っていた折に、私の仕事ぶりを見てくれた有力者が書いてくれることになりました。
 そして本年、私が申請した七つの大学──ハーバード大学、スタンフォード大学、コロンビア大学、ニューヨーク大学、シカゴ大学、ペンシルベニア大学、カリフォルニア大学バークレー校──の全てから合格通知が届いたのです。
 一念を定めた祈りと努力があって未来が開かれる。不可能を可能にする妙法の功力を実感することができました。
 結局、私はハーバード大学の法科大学院を選びました。「青春時代は『学びの時代』『鍛えの時代』と思って、何にでも挑戦してみることだ」(青春対話)との指導通り、敢えて最難関の学府で自分を鍛えたいと思ったからです。
 勤務していた事務所の社長も全力で私の挑戦を応援してくださり、退職ではなく休職扱いにして、しかも補助金まで出してもらえることに。
  振り返ってみれば、壁にぶつかっては悲観的になる私を、いつも立ち上がらせてくれたのが、母や同志の励ましであり、池田先生の指導でした。
 その原点に立ち返れば、全ての行き詰まりも、更なる飛躍へと転換されるのです。
 いよいよアメリカでの留学がスタートしました。専門領域で力をつけ、社会貢献の道を歩んでいく決心です。


2014/10/26(日)の聖教

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2014/10/26(日)の聖教


1、中国の古都・西安 陝西師範大学で 第8回池田思想国際学術シンポジウム

テーマ 「精神のシルクロード」で開く新時代
名誉会長の初訪中40年の佳節を記念 43大学・機関の107人が出席

 第8回「池田大作思想国際学術シンポジウム」(主催=陝西師範大学、創価大学)が18、19の両日、中国・西安に立つ陝西師範大学で行われた。池田大作名誉会長の初訪中40周年を記念したもの。「『精神のシルクロード』で開く新時代」をテーマに、国内外の43大学・諸機関から107人の研究者らが出席し、78本の論文が寄せられた。これには、池田名誉会長がメッセージ(3面に別掲)を贈った。



2、第8回池田思想国際学術シンポジウム 名誉会長のメッセージ
  

未来へ 文化・女性・教育の交流で人類の心結ぶ友好の大道を!

「和合の力」が平和築く 相互の啓発通し生命の可能性を開花

  一、深き学理の探求と、大きな友誼の心で、第8回の国際学術シンポジウムにご参集くださいました先生方に、最大の敬意を表します。ご多忙の中、誠に誠に、ありがとうございます。
  シンポジウムのために最高に素晴らしき舞台を整え、迎えてくださいました陝西師範大学の程光旭学長、お懐かしい房喩前学長をはじめ、ご関係の先生方に心から感謝申し上げます。
 今回のテーマである「『精神のシルクロード』で開く新時代」を掘り下げるうえで、ここ西安ほど、ふさわしきロマンの天地はないでありましょう。
  私自身、1974年6月、この憧れの都・西安で、壮大なる人類の交流の歴史を偲びながら、冷戦で凍えきった世界へ、新たな対話の陽光を広げゆく決意を深めました。
 この初訪中からの1年間で、私はソ連を初訪問し、再び中国へ、さらにアメリカへ、三度、中国へ、そしてヨーロッパへ、またソ連へと、平和追求のたびを重ねました。
  その間断のない対話の流れの中で、私はモスクワ大学での講演に臨み、「世界市民の心と心に燦然と輝く『精神のシルクロード』の確立を!」と呼び掛けたのであります。
  今再び、宿縁深き先生方とご一緒に、私はシルクロードの原点の地・西安に立って、新たな一歩を踏み出す思いで、メッセージを贈らせていただきます。

内発性が基盤

 一、中国の陳から隋代の大哲人・天台大師は、「道は能通(能く通ずる)を以て義と為す」と説きました。
 万般において、行く手を阻む障壁が立ちはだかろうとも、それを突き抜け、目的へ、理想へ、断固と到達せしめていく――ここに、道の道たるゆえんがあるといってよいでありましょう。
 ここでは、人類の心を結びあわせゆく道に、「文化の和合」「女性の交流」そして「教育の連帯」という3つの次元から、光を当ててみたいと思います。 
  第一は、「文化の和合」であります。
 いにしえの「礼記」には、「楽は天地の和なり」(音楽は天地の間の自然の和合作用を代表するもの)と記されています。
 この音楽の妙なる「和合の力」の偉大な実例こそ、シルクロードであったとはいえないでしょうか。
  大国際都市たる長安(現在の西安)に、西アジアから日本までを結ぶシルクロードの各地から多彩な楽譜が集まり、「十部楽」として見事に集大成されたことも、有名であります。
 ここで私が、シルクロードの音楽文化に注目するのは、その基盤があくまでも「内発的」であるからであります。
 『礼記』に「楽は中より出づ」(音楽は内面から来る)、「楽は徳の華なり」(徳の美しい発現が音楽である)、また「論倫、患無きは楽の情なり、欣喜歓愛は学の官なり」(人々を互いに親しませ、憂いや悲しみを忘れさせるのが、音楽の性能であり、人を喜び楽しませるのが、音楽の作用である)ともあります。
 まさに、心より出て心へ至り、憂愁や悲嘆を取り払い、希望と喜びをもって、心と心を結ぶ――かのシルクロードの音楽に象徴される文化の和合の力を、現代に蘇らせていただきたい。
  その願いを込めて、民主音楽協会(民音)を創立したのは、1963年のことでありました。当初は、無理解や偏見の批判も浴びせられましたが、半世紀を経て、105カ国・地域の音楽芸術を日本に伝え、鑑賞者は累計で1億1000万人を超えます。
  1985年、いまだ険しい冷戦の国際情勢下にあった「シルクロード音楽の旅」の公演では、中国とソ連、さらにトルコ、日本の麗しき友情のハーモニーが、清々しい感動を広げたのであります。
  敬愛してやまない周恩来総理は強調されました。
 「われわれは人民の世紀の開始に立っている。」われわれのこの時代における国際関係の時点は、人民外交の大々的展開である」と。
  なかんずく、周総理が重視されたのが、文化交流であり、民間交流であります。
 どんな複雑な時代にあっても、この道さえ閉ざさなければ、必ず平和友好を開くことができる――周総理から託された揺るぎなき信念を、私は次の世代へ厳然と受け継いでいきたいのであります。

「女書」の資料

 一、第二に申し上げたいのは「女性の交流」であります。
 大乗仏典の精髄である生命の讃歌「法華経」は、鳩摩羅什とその弟子たちによって、ここ西安で翻訳されていきました。
 この法華経の中で第一ともいうべき要の法理は「女人成仏」すなわち「女性の尊厳と永遠の幸福」の大宣言にこそあります。
 陝西師範大学が誇る「婦女文化博物館」には、漢字とは異なる、女性だけで用いた文字(女性文字)である「女書」の貴重な資料が保管されています。湖南省江永県で発見されたもので、その地域の女性の間で交わされ、伝えられてきた文字であります。 
  明代の末期から清代の初期に形成されたとも言われ、女性が表現手段として、自分たちの文字を使用したいという点において、漢字をもとにした日本の平仮名や韓国のハングルと相通ずるとの研究もなされております。
 いずれにしても、いかなる時代・境遇にあっても、女性たちが生命を慈しみ、育み、苦楽を分かち合って咲かせてきた「文化の華」の一つといえましょう。
 高度な情報化が進む現代において、女性の優れたコミュニケーション能力は、いよいよ輝きを放っていくに違いありません。
 私たちの忘れ得ぬ規範は、周恩来総理の夫人であられるとう鄧頴超先生です。
 素晴らしい劇を上演した、ある劇団員の方への激励も思い起こされます。
 鄧先生は、劇の上演には、各分野のチームワークが要請されるとされ、「上演の裏方の仕事は、いずれも無名の英雄です。私はあなた方を通して、これら裏方の仕事をしている皆さんに感謝の意を表したい」と語り掛けられました。
 地域社会にあっても、温かく、細やかな女性たちの対話と交流の積み重ねによってこそ、生命尊厳と平和のオアシスが広がりゆくことを、私は確信してやみません。

青年よ創造力を解き放て
漢籍を日本へ

 一、第三に申し上げたいのは「教育の連帯」です。
  二千年前、ここ西安に創設された中国初の官立学府は、まさしく大学の源とされております。この学術の都、教育の都に、日本からの幾百千の遣隋使・遣唐使も学び、惜しみなく文化の実りを伝えていただきました。
  長安と日本を結ぶ道は「ブックロード」とも呼ばれます。留学者たちが命がけで、貴国から持ち帰った膨大な漢籍が、日本の文化の礎となりました。
  ともあれ、教育の本義たる、人間生命の可能性の開花のためには、異なる他者との相互の啓発が絶対に不可欠であります。
 これは、中国の青年たちと奥深い精神の連帯を結んだアメリカの大教育者デューイ博士の哲学でもありました。デューイ研究の最高峰の二人の知性、ヒックマン博士、ガリソン博士との鼎談集で、私たちが確認し合った一点は、“個人や、文化全体が相互に作用し合う時にこそ、新しい意義と価値が生まれる”ということであります。
 おかげさまで、わが創価大学も、日本における「スーパーグローバル大学」の一つに選定されました。
 特に中国の多くの大学と学術交流協定を結ばせていただいていることに、この場をお借りし、あらためて御礼申し上げます。

飛天の如く
                                          
 一、1981年、陝西省に聳え立つ秦嶺山脈において、地球上から絶滅寸前とされていた美しい朱鷺が幾羽も発見されました。その貴重なる朱鷺を、貴国から日本に贈っていただき、人工ふ化に成功したことは、胸の熱くなる友誼と共生のドラマであります。
  この友好のシンボルである「朱鷺」をモチーフにした上海歌舞団による舞劇が、明年、日本全国で公演される運びとなりました。
 今月、そのプレビュー上演会が、中国人民対外友好協会と民音の主催で行われ、美しき圧巻の舞は大いなる魂の飛翔をもたらしてくれたのであります。
 思えば、シルクロードは、音楽美術の結晶ともいうべき「飛天」が流転する道でもありました。
  シルクロードの各地で描かれた「飛天」は、羽衣をなびかせて自在に天を舞い、音楽を奏で、民衆救済に尽くす善なる力用を表しています。
 この優美な飛天の如く、あらゆる束縛や障害を打ち破り、青年たちの尽きることのない英知と創造力を、私たちは広々と解き放っていきたい。そして、人類の平和と共生の未来へ、共々に天空高く飛翔してまいりたいのであります。
 私も先生方とご一緒に、未来永遠に世界市民が心を通わせゆく「精神のシルクロード」を力の限り、開き続けていく決心であります。
 結びに、西安市、そして陝西師範大学の千秋万歳の大発展、また、ご列席くださいました諸先生方のますますのご健勝とご活躍を、私は妻と共に、心よりお祈り申し上げ、メッセージとさせていただきます。謝謝!(中国語でありがとうございました!)(大拍手)



3、わが友に贈る

 自分に勝つ人こそ
 最も偉大な勝利者!
 昨日よりも今日
 今日よりも明日へ
 一歩でも前に進め!



4、名字の言  段ボールで仕切られた避難所生活で生まれた芸術。

  段ボールを材料に貼り絵をつくる「避難所生まれのアーティスト」の展覧会が神奈川県茅ケ崎市であると聞き、足を運んだ。原発事故後、段ボールで仕切られた避難所生活で生まれた芸術。以前、小欄でも紹介した壮年が「震災から今日までの、わが心の結晶です」と迎えてくれた▼個人空間を守るための、無味乾燥な〝壁〟に、彼は季節の花々などの立体的な貼り絵を、段ボールで作っては掲げていった▼「スイカ」という作品がある。夏の避難所で「スイカが食べたい」という声を聞き、夜なべしてつくった。翌朝、壁に掲げた。「うまそう! でも段ボールじゃ食べられないよ」。ひとときの笑顔が広がった。人々のために――この思いが段ボールに新たな命を与え、見る人に希望の光を送った▼展示会場には彼と同じ原発避難者の姿も。横浜市の借り上げ住宅に住む婦人と彼が、2時間近く話し込んでいる。ふるさとへの思い、人間関係の難しさ……。婦人は「普段、こういう話はできないからね。きょうは本音を語り合え、作品から元気をもらいました」と▼人は「一人」では生きていけない。人の笑顔を見て、自分も笑顔になり、人を幸せにしていく中に、自分も幸せを見つける。それが人間であることを、また一つ、教えられた。(側)



5、寸鉄
 

★  中国・西安で池田思想の国際学術会議。世界結ぶ精神の大道。知性が刮目

★ 名誉会長の北陸初訪問の日。師弟の誓願は友の胸に赤々。圧巻の勝利劇を

★ 「返す返す此の書をつねによませて」。御書を開けば希望が開く。いざ実践

★ 朝晩冷え込み強く。風邪や流感の予防へ手洗い・嗽・保温を。基本しっかり

★ 公立小・中学校の耐震化、100%達成の見通し。公明よ生命守る政治をさらに



6、社説  健康に長生きする時代へ 重みを増す 日々の生きがい

 介護を受けたり寝たきりにならず、自立して健康に生活できる期間を「健康寿命」と呼ぶ。厚生労働省の発表(今月1日)によれば、日本人の健康寿命は男性71・19歳、女性74・21歳だったという(2013年)。世界一となった前回調査(10年)を上回る結果だ。
 一方、健康寿命と平均寿命の差は男性9・02年、女性12・4年。前回に比べて縮小したものの、依然として大きい。「不健康な期間」ともいわれる、この差を縮め、健康寿命を延ばすには、生活習慣病や関連疾病を防ぐことが大切だ。それらは死因の約6割を占め、発症したり重症化すれば日常生活に支障をきたすからだ。
 ところが、睡眠の乱れや食生活の欧米化、運動不足などを背景に、脂質異常や高血糖などの若年化が進んでいる。主に30代に顕著だ。「毎日、プラス1皿の野菜を摂取する」「フロアを1階分昇る時には、階段を使用する」など、生活習慣の改善に取り組むことが求められよう。
 体の健康とともに、心の健康を維持することにも努めたい。それには、人生の目的を明確にし、日々の生きがいをもち続けることが重要といえる。
 「健康長寿県」として注目される長野では、老人医療費が低く、平均寿命は10年時点で男女とも日本一になった。阿部守一・同県知事は、その理由の一つとして、同県の総農家数が全国トップで、高齢者の就業率が高いことを挙げる。「種を撒き、育て、収穫する喜び」が、生きがいにつながっているという(『長野県の長寿力』ワニブックス刊)。
 また、大阪市に住む80代の女性学会員は今も、日々快活に、友を励まし続ける。その若々しさと仏法への強き確信に触れ、多くの友が奮い立った。その中の一人は今年、3人の友に弘教を実らせ、地域広布の推進力として活躍している。
 創価学会の同志は、広宣流布という深き使命への自覚に立ち、友を励ます日々の行動に、生きがいを感じているのだ。
 池田名誉会長はかつて、「長寿にして衆生を度せん」との法華経分別功徳品の一節を通しつつ、語った。
 「妙法によって、自分のためだけではなく、自らの経験や智慧を生かして、存分に人々に尽くしていく、励ましていく――そのために、長生きしようという菩薩の生き方こそが大切なのです」(『「生老病死と人生」を語る』)
 自他共の幸福を実現するために、賢明な生活を心掛けたい。



7、今日の発心  持妙法華問答抄 467㌻ 【師への報恩を胸に人材拡大を】(
作業中)



8、親が子に語る物語 竜女の輝き 全ての人を幸せにする教え

  今回の物語は、法華経提婆達多品に説かれている「竜女の成仏」をモチーフにしています。
 法華経以前の教えでは、“女性は仏になれない”とされていました。しかし、提婆達多品において竜女が成仏を果たしたことで、男女を問わず、あらゆる人に仏性という清浄にして力強い生命が具わっており、即身成仏できることが明かされました。
 日蓮大聖人は、この竜女の成仏について「舎利弗よ、これを『竜女の成仏』と思うのが見当違いなのだ。『我が成仏』なのだと観ていくのだ、と(竜女が舎利弗を)責めたのである」(747㌻、通解)と仰せです。
 竜女の成仏の姿は、信心に励むことによって、あらゆる人が即身成仏できることを教えているのです。



【社会の情勢】
 

◆ 日本、交渉加速を要請 TPP会合
◆  自治体にビッグデータ 地方創生戦略づくり支援 政府方針
◆ 産科医不足、9県で深刻 若手少なく早急な改善困難
◆ 「噴火予測」成功2割弱 気象庁
◆ 首脳会談実現へ努力 日韓の議員連盟

2014/10/27(月)の聖教

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2014/10/27(月)の聖教


1、11・5「部の日」を祝賀 関西で新時代第2回全国男子部幹部会

縁する友を断じて幸福に  常勝の劇を悔いなく飾れ!

  11・5「男子部の日」を祝賀する「新時代第2回男子部幹部会」が26日午後、大阪・豊中市の関西戸田記念講堂で盛大に開催された。これには、原田会長、棚野総合青年部長、橋元青年部長、竹岡男子部長をはじめ全国の代表が、関西各地から駆けつけた友と出席した。
 池田名誉会長はメッセージを寄せ、人類の平和の道を開き、無数に続く世界の地涌の友に、勇気と希望を贈りゆこうと呼び掛けた。

 その瞬間、嵐のような拍手が、会場を揺るがした。
 「本年の目標であった3万世帯を超える、3万3000世帯の弘教を達成しました!」
 竹岡男子部長の宣言に、関西戸田記念講堂に参集した3000人の若師子たちが、歓喜を爆発させる。
 “拡大こそ、わが使命”と意気高く前進する男子部の友。毎回の「全国男子部幹部会」を起爆剤とし、学会の永遠の発展を決定づける広布の金字塔を打ち立てようと、“3万の新たな陣列”の構築に走り抜いてきた。
 その先頭に立ち、全国をけん引してきたのが、関西である。
 上半期の「創価青年大会」を勝ち飾った勢いそのままに、今回の幹部会を目指し、「ライジングSUN」運動を展開。「弘教拡大」「教学研鑽」「人材育成」の3本柱に力を注いだ結果、部平均3世帯を上回る御本尊流布を達成し、“日本一”の拡大を果たしたのである。
 常勝後継の誓いみなぎる「新時代第2回全国男子部幹部会」。
 さわやかな秋晴れのもと、各地から若き勇者が関西戸田記念講堂に喜々として集う。


2、池田名誉会長がメッセージ 人類の平和の道を開け

法華経は究極の将軍学 師弟勝利の襷を君たちに託す

  一、「常勝の空」を晴ればれと、意気天を衝く全国男子部幹部会、誠におめでとう!
  わが大関西を先頭に、本門の男子部が見事なる折伏行で、新たな錦秋城を堂々と築き上げてくれている。その大城を仰ぎ見ることは、何といううれしさであろうか!
 大阪、京都、滋賀、福井、兵庫、奈良、和歌山から、胸を張って集い来たった、全関西の誇り高き勇者たちよ! また日本全国の誉れの精鋭たちよ!
 皆、男らしく戦ってくれた。ありがとう!
 本当にありがとう!                       
  大情熱で歌い舞ゆくとも、勇壮に陣太鼓を轟かせゆく友、裏方に徹して皆を支えゆく友──愛弟子の君たち一人一人と、私は固い固い生命の握手を交わしています。
 さらに、「心の王者」たる関西音楽隊よ、“日本一”の凱旋、おめでとう!
  そして、関西の偉大な父たち、偉大な母たちは、まさに私と不二の心で、後継の青年を慈しみ、励まし、育て、応援してくださっている。ここで我らは、すべてを見守る常勝の父母たちの心に届けと、感謝の大拍手をお送りしようではないか!

 一、今日は、私が、ここ関西で青春の全生命を賭して実践し抜いた御聖訓を、あらためて拝読したい。それは、「法華経兵法事」の結びの一節である。
 すなわち──「何の兵法よりも法華経の兵法をもちひ給うべし、『諸余怨敵・皆悉摧滅』の金言むなしかるべからず、兵法剣形の大事も此の妙法より出でたり、ふかく信心をとり給へ、あえて臆病にては叶うべからず候」(1192㌻)と。
 法華経とは究極の将軍学なり。この法華経の信心に勝る兵法は、どこにもない。
 ゆえに若くして、この「常勝の兵法」を持った君たちは、いかなる人生の宿命にも、いかなる社会の圧迫にも、断固として負けてはならない。絶対に打開し、勝ってみせる。絶対に、縁する一人一人を幸福にしてみせる。絶対に民衆の正義の連帯を打ち立て、人類の平和の道を開いてみせる。そのための信心である。
 君も我も、勇敢に戦い切り、一生涯、常勝の劇を悔いなく飾って、これから無数に続く世界の地涌の友に、限りない勇気と希望を贈りゆこう!



3、今週のことば

 難を乗り越える信心だ。
 妙法は絶対なりとの
 大確信で祈り切れ!
 今の労苦が必ずや
 生命の財宝となる。



4、名字の言  「絶対歩みを止めちゃいけない!」

 「水澄む」とは秋の季語。秋になると空気の爽やかさを感じ、川や湖の水も清らかに映る。紅葉映える「秋の川」は、この季節の楽しみだ▼流れない川というものはない。中国の古典『呂氏春秋』に「流水不腐」とある。「常に動いている水は腐らない。同様に、人間も活動しなければ次第に身も心も衰えてしまう」との格言だ▼愛知の堅塁長(ブロック長)の体験。5年前、妻が乳がんになった。リンパ節まで切除したが、転移の可能性があり、抗がん剤の治療をすることに。夫婦で病魔粉砕の唱題に励み、弘教も実らせた。“ここまで頑張ったから”。そんな期待と裏腹に、医師は背骨への転移、さらに目の難病に侵されていることを告げた▼“どうして!?”。宿命を嘆く堅塁長を同志は励ました。「絶対に歩みを止めちゃいけない!」。その言葉に、堅塁長は再び立ち上がった。完治を願う祈りには“広布のために”との思いを込め、それまで以上に懸命に学会活動に励んだ。治療も功を奏し、今年、医師から「がんが消えています」と。目の病も治っていた▼日蓮大聖人は「水の信心」を「水のごとくと申すは・いつも・たい(退)せず信ずるなり」(御書1544ページ)と仰せだ。前進を貫く中にこそ、生きた証しを刻むことができる。(靖)



5、寸鉄
 

★  関西で全国男子部幹部会 未来は君の双肩に。果敢に常勝新時代の劇を綴れ

★ 地域に幸福の波動を送る地区協議会。焦点絞り価値的に。皆の力で充実を

★ 「師檀となる事は三世の契り」。共戦の師子に恐れなし。創価の正義を語れ

★ 「文字・活字文化の日」。読書は思索を生む。心のバネにも。寸暇割き挑戦

★ 大学入試、新試験導入へ。思考力重視と。知恵と人格を薫発する教育目指せ



6、座談会 世界広布新時代の旭日 【89】題目が勇気と智慧の源泉

仏道修行の根幹は真剣な勤行・唱題
明確な目標で「誓願の祈り」を

 杉本 今、各地で“新しい力”が目覚ましい活躍をされていますね。

 正木 新会員の方々をはじめ、新たに広布に立ち上がったメンバーも多くいます。共に、「信心の基本」を学び合うためにも、あらためて「祈りの姿勢」について確認しておきたいと思います。

人生を切り開く力

 原田 先日の「新時代を開く」で池田先生は、次のように教えてくださいました。

 「柔道にも剣道にも基本があるが、幸せになるための信心の基本は勤行にある。日々、真剣に勤行・唱題を重ねた人と、いい加減な人とでは、表面は同じように見えても、3年、5年、7年とたっていったとき、厳然たる開きが出てくるものだ」と。

 杉本 折伏・弘教とともに、私たち一人一人が信仰を深めていく根幹の仏道修行こそ、勤行・唱題の実践ですね。人間革命も、宿命転換も、その原動力は勤行・唱題です。

 橋元 御聖訓にも「深く信心を発して日夜朝暮に又懈らず磨くべし何様にしてか磨くべき只南無妙法蓮華経と唱へたてまつるを是をみがくとは云うなり」(御書384ページ)と仰せです。
 この御文を通し、池田先生は綴られています。
 「力強い勤行、すがすがしい勤行、真剣な祈りを込めた勤行は諸天をも動かしていく」
 「所詮は題目を唱える以外にない。仏道修行で、一番やさしい修行は唱題であり、一番難しい修行も題目を唱えることだ。生き抜く力の源泉、勇気と智慧の源泉こそ題目なのである」

 原田 朗々たる祈りで、満々たる生命力が湧かないわけがない。強い信心があれば、必ず一切の道が開かれていく――このことを先生は、私たちに示してくださっています。仏法の真髄である題目を唱え抜いた人には誰もかないません。

 吉井 今月の座談会拝読御書「日女御前御返事」も、強盛に題目を唱えていくことの重要性を説いた御文でしたね。

 「南無妙法蓮華経とばかり唱へて仏になるべき事尤も大切なり、信心の厚薄によるべきなり仏法の根本は信を以て源とす」(同1244ページ)との仰せです。

 竹岡 唯一無二の姿勢で御本尊を拝し、信心に励むこと、そして即身成仏の要諦も「信心の厚薄」にあることを説かれています。御本尊根本の信心は、人生の勝利を力強く切り開いていく究極の力です。

 正木 真剣な祈りに、行動・実践を伴ってこそ、現実の人生の変革が可能になります。強い信力・行力に応じて、御本尊の仏力・法力が涌現し、功徳が厳然と現れるのです。

 原田 「祈り――それは、あきらめない勇気だ。自分には無理だと、うなだれる惰弱さを叩き出す戦いだ。“現状は変えられる! 必ず!”。確信を命の底に刻み込む作業だ」と先生は述べられています。
 真剣に祈る時、わが生命が大宇宙の妙法のリズムに合致し、限りない智慧と慈悲と勇気を発揮し、現実を変革していくことができるのです。

本年の総仕上げへ

 竹岡 「大白蓮華」6月号に掲載された池田SGI(創価学会インタナショナル)会長指導選集「幸福と平和を創る智慧」のテーマも、勤行・唱題の意義や、祈りの姿勢についてでしたね。

 吉井 どのような心構えで唱題に取り組めばいいのか等、具体的で分かりやすく記されていました。
 「自分自身が願っていること、悩んでいること、希望することを、ありのまま祈っていくことです。
 苦しい時、悲しい時、辛い時には、子どもが母の腕に身を投げ出し、すがりつくように、『御本尊様!』と言って、無心にぶつかっていけばいいんです。御本尊は、なんでも聞いてくださる。思いのたけを打ち明けるように、対話するように、唱題を重ねていくんです」

 橋元 すぐに現れる「顕益」と次第に現れてくる「冥益」についても、たとえ、すぐに結果が出なくても、何があっても粘り強く祈りと努力を重ねていけば、必ず幸福になる、自分にとって一番いい方向に進んでいけることを教えてくださっています。

 原田 御聖訓には、「一遍の題目にも、限りない功徳がある」(同940ページ、趣意)とあります。仏法は人間を自由にするものであり、人間を縛るものではありません。窮屈に考える必要はなく、少しずつでも挑戦を続けていく心が尊いのです。

 正木 今、「世界広布新時代 開幕の年」の総仕上げ、そして明年の「躍進の年」へ、全国の同志が広布拡大に大きく打って出ています。幸福、勝利の人生へと進む原動力、それは「誓願の祈り」です。

 杉本 先生は随筆で、次のように綴られています。
 「一念が変われば、自分が変わる。自分が変われば、環境が変わり、世界が変わる。この大変革の根源をたずねれば、御本尊に向かう自分自身の『祈り』の革命的深化にほかならない」
 「祈りとは本来、『誓願』である。『必ずこうする』という誓いであり、明確な目標に挑み立つ宣言である」

 原田 仏法は「本因妙」です。今、ここで、まず自身が誓うことからすべては始まります。一人一人が、真剣な祈りと勇気の行動で、人間革命と宿命転換を果たし、万代にわたる広布の未来を大きく開いていきましょう。



7、社説 あいさつは幸せ運ぶ言葉 地域の幸福は身近な声掛けから

  あいさつは“幸せ運ぶ言葉”に違いない。近所のおじさんやおばさんがあいさつしてくれると、子どもたちは身の安全を感じる。これは最近、岡山県警が行った調査結果だ。
 人と会うと必ずあいさつする孫が、おばあちゃんと仲たがいしていた近所の人にまで「こんにちは」……。それがきっかけで、おばあちゃんは、畑でとれた野菜をお裾分けするまでに仲直り。また、ある人は、薄暗い早朝、聖教新聞の束を自転車に載せてペダルを踏む“無冠の友”とのあいさつから、いつも勇気をもらってきた。これらは本紙に届けられた声である。
 近隣とのトラブルを避けるためには、あいさつが欠かせないと勧める識者もいる。安心を生む。人を結ぶ。元気を運ぶ――あいさつの力は計り知れない。
 全国でも極めて自殺率の低い徳島県の旧・海部町(現・海陽町の一部)。その理由を探った書籍『生き心地の良い町』(岡檀著、講談社)がある。同町では隣人とどのようなつきあいをしているのか。アンケート結果が興味深い。
 「日常的に生活面で協力しあっている」は意外に少ないが、「立ち話程度」「あいさつ程度」が合わせて8割に及ぶ。必要があれば過不足なく援助する“ゆるやかな絆”が維持されている。人間関係が固定されず、「いろんな人がいたほうがよい」という多様性を受け入れる包容力にもつながっているようだ。
 孤独死対策で有名な千葉県松戸市の常盤平団地。『孤独死のリアル』(結城康博著、講談社)に、自治会長の言葉が紹介されている。「独り暮らしの男性は、近所の人とのコミュニケーションを断つ人が多く、『あいさつ』すらしない」。あいさつの力が生かされず、ゆるやかな絆も切れがちなのが男性のようだ。だから男性が孤独死全体の7割を占めるのだろうか。
 思想家エマソンが言う通り、“あらゆる人間関係において、隣近所こそ重要”である。老若男女のあいさつが行き交えば、生活空間も広がり、単調な一日も潤う。地域の幸福も、身近な人への声掛けから始まる。
 あいさつをためらう人も、きょうから、すれ違う近所の人に声掛けをしてみてはどうだろう。エレベーター内の沈黙の気まずさも「おはようございます。過ごしやすい気候になってきましたね」と話し掛けると気が楽になる。相手の名前を添えれば距離感も縮まる。“幸せ運ぶ言葉”を使わない手はない。



8、今日の発心  如説修行抄 502㌻ 【創価教育の真髄を体現する人に】

御書 万民一同に南無妙法蓮華経と唱え奉らば吹く風枝をならさず雨壤を砕かず、代は羲農の世となりて今生には不祥の災難を払ひ長生の術を得(如説修行抄、502ページ・編555ページ)

通解 万民が一同に南無妙法蓮華経と唱えるならば、吹く風は枝をならすことなく、雨は土を砕かないで、世は理想社会となって、今生には不祥の災難を払い、人々は長生きできる方法を得る。. 

 広布が伸展していくなかで、国土も平和となり、現世安穏となると教えられています。

 入会間もない折に参加した会合で戸田先生にお会いしました。私は、会員のために全力で指導をされる先生の姿に感動。体が弱かった自身の宿命転換を懸けて人一倍、戦うことを決意しました。
 各地の座談会で信仰体験を聞いては奮起し、弘教にまい進。気が付けば体も健康になり、念願の高校教諭になることもできました。
 1968年(昭和43年)には、創価学園の教員に。学園生を慈父のごとく激励される池田先生に接し、創価教育の真髄を教えていただきました。
 創価女子中学・高校の開校とともに大阪へ赴任。「他人の不幸のうえに自分の幸福を築くことはしない」との指針を生徒と共有し、胸に刻んで戦っています。卒業生は各地で奮闘し、活躍しています。
 関西創価学園を擁するわが総県は、学会創立100周年へ、報恩感謝の心で、人材育成と地域広布を進めてまいります。



9、世界の体験プラザ  スイスSGI  ドミニク・コーリーさん “美容で人を幸せに”が私の哲学 ジュネーブの中心地でヘアサロンを経営

                                                                     
洗練された技術、優れた語学力が評判

仏法の永遠の生命観に感動

  ドミニク・コーリーさんは1958年、スイス南東部、アルプスの山あいの村に生まれた。
 父は、シャレー(山荘)をつくる腕のいい大工職人。日ごろ接する父の“手仕事”と、村の美容師の楽しそうな姿に憧れて、ヘアーアートの世界を目指した。
  レマン湖畔の古都・ローザンヌで修行した後、19歳で、ロンドンへ。3カ月間、みっちり英語を学んでから、ヘアデザインの“革命児”として世界的なヴィダル・サスーん・スクール」に入学。「大きな収穫でした。ここで自分の美的感覚と正確なカット技術を伸ばせたのです」とコーリーさん。
 勉強に打ち込んでいたさなか、日本人の夫妻から、仏法の話を聞いた。永遠の生命観──。キリスト教とは違う、と思った。
 「生と死をどう捉えるか」が、ずっと関心事だった。ある精神修養団体では、修行別の“価格表”を見せられ、「私は精神の豊かさを求めてきたのに」と、がっかりしてその場を去ったこともあった。
 イギリスSGIの座談会に、初めて参加。生命観について、矢継ぎ早に質問した。「答えは、全て明快で、納得できました。オー、素晴らしい、と喜びを感じました」
 一時帰国した折、神父に会いに行き、同じ課題を尋ねた。
  「仏法を始めるかどうかを決める前に、もう一度、確かめておきたかったのです。神父の説明が終わった時に、私は、この“仏法を選び取ろう”と決めました」
 79年、スイスで御本尊を受持。ロンドンで唱題を始めてから8ヶ月後のことだった。落ち着き先のローザンヌに、まだメンバーはいない。ジュネーブの会合に、列車で通った。
  スイスでの兵役業務を終え、再びロンドンへ。5年ほど、サスーン直営のヘアーサロン「ヴィダル・サスーンで働くかたわら、創価班の支部責任者を務めるなど、青年部で信仰生活に励んだ。

“全英ベストドレッサー”に選抜

  83年のこと。「ヴィダル・サスーン年間最優秀ベストヘアードレッサー」に輝く。競技会ではない。技術、勤務態度、売り上げを含めた総合判断で、イギリス国内全てのサスー・サロンのヘアードレッサーから、一人だけが選ばれる賞だ。
  「突然のことで、驚きました。信仰の実証として、良い仕事をと心を尽くし、そしてサロンの結束を祈り、毎日遅くまで頑張ったことが評価され、うれしかったです」
 その結果、ドイツ・ミュンヘンの直営店に移りたいという希望もかなえられた。信仰活動では、男子部の支部リーダーとして頑張り、ドイツ語も堪能に、
 このころには、サスーんのサロン部門での「ジュニア・スタイリスト」から、「シニア・スタイリスト」へ、そして「アーティスティック・ディレクター」へと昇格。後進の指導と、メディア向け撮影や、ヘアショーなど、サスーンのヘアアートに責任を持つ重要な立場になってきた。
  ロンドンで結婚した妻ジェニーヌさんと、いつか母国スイスで、ヘアサロンを開くことを夢見ていた。「良い時に、良い場所に、と毎日、2人でたくさん唱題しました」
 88年、スイスに帰国。場所は、ジュネーブに決めた。翌年10月、小さいながら、市の中心部に、自分のサロンをオープンした。31歳だった。「お金も、人脈もない中での難しいスタートでした」
 ジュネーブを選んだわけは、国連機関や世界企業が集中している“国際都市”だからだ。フランス語圏で、住民はフランス語だが、国際機関や企業で使われる言葉は、英語が基本。たくさんの外国人女性たちが活躍している。
 彼女たちと、ヘアデザインを細かく話し合うなど、深く対話するには、英語力が欠かせない。“英語で話ができる店”は、強みになるはず。コーリーさんは、母国のフランス語のほか、英語、ドイツ語、イタリア語、ポルトガル語もオーケーだ。

“ネバーギブアップ”で前進

  「ローン返済もあり、唱題と信仰活動を基本に、懸命に働きました。最高の技術と、快適な雰囲気づくりを、心掛けました」
 サスーン仕込みの洗練された技術、優れた語学力で結ぶ顧客との心の絆──国際色豊かな女性たちの間に、評判が広がっていくと、新たな夢がふくらんだ。
 「15年ほどたったころには、もっと大きな店に移ろうと、夫婦で新しい挑戦の祈りを開始しました」
 満を持して、昨年、新しいサロンをオーブン。「8年がかりで見つけた、理想的な場所です。今までの3倍の広さです」。そこは、中央駅からも、レマン湖からも、歩いて3分という絶好の立地だ。
 店の名は、「エクストラ・コワフュール」。そのまま約せば「極上美容」。カラリストの妻ジェニーヌさんも含め、息の合った6人のスタッフ。「前のサロンのお客さまの95%が、来てくれています」。さらに客層が広がっているという。
 店名の脇には、“ヒューマンなタッチで”の文字が躍る。「ヘアドレッシングにおいても、“人を幸せにする”ことが、私の哲学です。店も、そのようなデザインにしました」
 カラフルで、おしゃれなスペース。「鏡を見ただけで、幸せになれるように」と、七つの鏡は、それぞれ、豊かな彩色で縁取られている。画家に依頼し“七宝”をイメージしたという。
 26年の間、社会に信頼の根を深く広げながら、夫妻で、同志の激励にコツコツ歩いてきた。スイスは、1本部制。コーリーさんは、その副壮年部長。ジェニーヌさんは、支部の婦人部リーダーを務める。
 2003年、故郷の村で開催された「ガンジー・キング・イケダ 平和の建設者」展は、地元の人々の協力のもと、大成功だった。アルプスを仰ぐ、美しい故郷での開催には、感慨深いものがあった。コーリーさんは、穏やかな笑顔を浮かべて、言う。
 「スイス広布は、着実に進んでいます。そして加速するでしょう。それは、私の責任と決意です。これからも、師が教えてくれた“ネバー・ギブアップ”の精神で、日々勝利していきます!」



【社会の情勢】
 

◆ カード決済 小規模店でも拡大スマホ活用で費用負担減
◆  御嶽山の教訓、将来に 予知方法やシェルター課題 噴火から1カ月
◆ 加速するエボラ薬開発 富士フイルム先行

2014/10/28(火)の聖教

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2014/10/28(火)の聖教


1、韓国・京畿道義王市が池田大作SGI会長夫妻を名誉市民に

半世紀超える平和への貢献讃え

 韓国・京畿道の義王市から池田大作SGI(創価学会インタナショナル)会長夫妻に「名誉市民」称号が贈られた。日韓友好と人類の幸福に寄与した功績を讃えたもの。授与式は19日、同市の金成済市長らが出席し、韓国SGIの池田記念講堂(ソウル)で盛大に挙行された。SGIの大場理事長、笠貫主任副女性部長に名誉市民証が託され、韓国SGIの金仁洙理事長、金殷瀾婦人部長はじめ、国内各地から集ったメンバーが祝福した。

 今回の顕彰を推薦した金市長は、SGI会長の著作や和光新聞(韓国SGIの機関紙)を通して、創価の運動への理解を深めてきた。
 市長は語っている。
 「たゆみなく社会貢献を続ける韓国SGIの活動を見守ってきました。その根底にある池田会長の思想を学ぶほどに、会長をはじめSGIの皆さまへの尊敬の念を抱くようになったのです」
 首都ソウルからほど近く、豊かな自然に恵まれた義王市。“全ての市民が豊かに暮らせる街こそ一流都市”との金市長の信念のもと、環境に優しい都市計画や福祉・教育の充実に力を注いでいる。
 地域の発展を願う韓国SGIの友は、国土大清掃運動や図書贈呈等、さまざまな活動に尽力。昨春からは壮年部が市内の湖の浄化に取り組んでいる。
 そうした活動の基調となる哲学を広めゆくSGI会長を讃え、昨年10月には市議会が「特別顕彰牌」を授与。今回の「名誉市民」称号の授与は、それに続く栄誉である。
 晴れやかに行われた授与式で、金市長は強調した。
 「池田会長は、半世紀以上にわたって世界を回り、人類の平和と幸福をリードしてこられた先駆者です。このような素晴らしい方をわが市の一員にお迎えでき、心から光栄に思います」
 「池田会長の平和思想を具現化するため、日夜活動されている韓国SGIに敬意を表します。皆さまの精神が一段と発揮され、韓国、また、全世界の人々の幸福が実現することを熱願します」
 SGI会長夫妻への名誉市民証が金市長から託されると、喜びの拍手が響き渡った。



2、わが友に贈る

 多忙な中にあっても
 読書の暇をつくろう!
 一日5分でもいい。
 学び続ける人生に
 行き詰まりはない!



3、名字の言  どんな仕事でも、限界を破るには斬新な発想が要る。

  うるさいハエ。変幻自在の動きで、人間の手を素早くかわす。現代の技術では、その動きを再現する小さな装置を作ることはできないという。昆虫には人知を超えた能力があり、人間の参考になる特徴がたくさんある(丸山宗利著『昆虫はすごい』光文社新書)▼昆虫をはじめ、自然界の生態から、人間は多くを学んでいる。その例の一つが新幹線500系の開発。野鳥のフクロウの翼がヒントになった▼開発者たちは時速350キロに挑むが、試験走行では、トンネル突入時に発生する破裂音に悩まされた。原因の一つが、車両の屋根上にあるパンタグラフだった。フクロウは鳥の中で最も静かに飛ぶが、それは、翼の羽の先に突き出た鋸歯状の羽毛のおかげ。その原理をパンタグラフに応用することで、騒音問題を解決したという(前間孝則著『新幹線を航空機に変えた男たち』さくら舎)▼科学技術に限らず、どんな仕事でも、限界を破るには斬新な発想が要る。それは、既存の考え方の枠組みでなく、取るに足らない、あるいは全く関係ないと思っていた事物から得られることが多いものだ▼それを知る人は、どんな人、物事からも学ぼうとする貪欲さ、謙虚さがある。「我れ以外、皆我が師」は私たちの世界を貫く真理であろう。(馨)



4、寸鉄
 

★ SGIの環境展示は「現代に貴重な示唆」識者。世界が希求する生命哲学

★ 幹部は最も大変な地域に飛び込め。皆の胸打つ大胆な行動を。名指揮頼む

★ 「大風吹けば草木しづかならず」御書。真剣なれば祈り深し。諸天動かせ

★ 大学祭が活発。男女学生部が対話に励む。友情の連帯固く平和への思潮を

★ 温室効果ガス削減の新目標を議論。美しい地球を未来へ。総力で対策取れ



5、随筆 民衆凱歌の大行進  山本伸一【13】地域広布の英雄 


わが愛する街を常寂光の都に!   
笑顔輝き心通う朗らかな集いを
ここに民衆の「対話と連帯のオアシス」

  あの町に
  また この街に
   たゆまざる
  宝友(とも)の陰徳
   菊花と薫らむ

  先日(10月12日)、久方ぶりで聖教新聞社に足を運び、懐かしき「言論会館」で勤行を行った。
 御宝前には、その日の聖教新聞と一緒に、日本全国の尊き「無冠の友」(配達員)の方々の芳名を収めたCD、また代表として表彰された「優秀無冠の友」の名簿がお供えされている。
 壁には、かつて通信員の方々へ私がお贈りしたメッセージが掲げられてあった。今年は、聖教誇る通信員制度の発足60周年でもある。
  私も妻も、聖教新聞の一層の大発展を強盛に記念した。そして「無冠の友」「通信員」「新聞長」をはじめ、聖教を支えてくださっている全ての方々に届けと、真剣に題目を送った。

「躍進の年」へ!

 この新宿区信濃町の現在の場所に、聖教新聞社の社屋(現・第一別館)が落成したのは、昭和36年(1961年)であった。私の会長就任の翌年であり、「躍進の年」と銘打った年である。新たな「言論城」の誕生と同時に、広宣流布の「躍進」は加速した。 
 今再び、世界広宣流布新時代の「躍進の年」を、創価の“人間主義の旗”たる聖教を高らかに掲げて、動き、語り、さっそうとスタートしていきたい。

                                    

 アフリカの正義の厳窟王・マンデラ氏や、東西冷戦を終結させた立役者・ゴルバチョフ氏など、多くの世界の指導者を迎えてきた聖教新聞社の七階からは、信濃町周辺の街並みが一望できる。
 今、日本中、世界中の宝友が勇み集われる広宣流布大誓堂を中心とする総本部を、陰に陽に守り支えてくださっている地元の皆さんに感謝は尽きない。
 先日も、この本陣・新宿で入会したタイの青年の体験を伺った。日本に来て創価学会の話を聞いたところ、実は祖母がタイ創価学会のメンバーで、幼いころから題目に親しみを覚えていた。晴れて七月に入会し、今、任用試験に向けて教学に挑戦の日々である。
 国境を超え、世代を超えて、題目の音声が地球に轟く時代である。
 この青年は、信心の正しさを知り、求道の心に燃えて入会できたのは、地区の皆さんが共に勤行・唱題し、温かく面倒を見てくれたお陰ですと、笑顔で語っているという。

「地区制」30周年

 SGIの人間主義の活動にも深い理解を寄せてくださっていたブラジルの文豪アマード氏は、こう洞察されていた。
 「勇気と愛情、英雄たちの心はこの二つからできている」
 勇気──それは、正義を貫き、獅子の如く真実を叫び抜く魂である。
 愛情──それは、同苦の心で、仏の如く民衆を守り抜く慈悲である。
 この心を漲らせて戦い続ける真の英雄、人間主義のヒーロー、ヒロインは、いずこにいるか。
 私は、広宣流布の一切の起点たる「地区」を担い支えてくださる、偉大なリーダーの方々を思い起こさずにはいられない。
 地区部長・地区婦人部長を中心に、異体同心で前進する姿こそ、広布の組織の理想である。
  現在の「地区制」が発足したのは、30年前の昭和59年(1984年)1月のことであった。
 壮年部の地区部長、婦人部の地区担当員(現・地区婦人部長)、そして男女青年部に新進気鋭の「地区リーダー」が、各地に誕生したのである。
 わが創価の地区が盤石ならば地域も栄え、未来も輝く。その勢いは必ず一閻浮提へ波動する。
 ここに日本の広宣流布の大発展の軌道が敷かれたと確信した私は、翌月から、18年ぶりのブラジル訪問をはじめ北南米へ1カ月を超える広布旅に飛び出したのである。
 「地区広布」即「世界広布」──身近な人と人との絆、自分の住む近隣地域を大切にする行動を広げることが、必ず世界をも変える。創価の師弟は、常にこの心意気で前進してきた。
  さらに地区を励まし支える「支部」のリーダーの方々も、そして最前線の「ブロック」の皆様方も、「わが地域の幸福と安穏は我らの手で!」と、誇りも高く立ち上がってくれている。
 中でも、「白ゆり長」「副白ゆり長」の誕生から十周年の今年、あらためて尊きブロックの婦人部リーダーの皆様方の日々のご苦労を心から労い、讃歎したい。
  また、広宣流布の最前線に立つ“黄金柱”として、堂々と、満々たる闘魂で戦っておられる壮年ブロック長たちの勇姿が、いつも私の目に浮かんでくる。
 五濁悪世の末法にあって、民衆の救済を誓願し、慈折広布に邁進されゆく尊貴な民衆指導者の皆様方!  いつも、いつも、本当に、ありがとう!

人と人とを結べ

 今夏、日本では豪雨による災害が相次いだ。被災された方々に、重ねて心よりお見舞いを申し上げ、一日も早い復興を懸命に祈る毎日である。
 世界各地でも、近年、自然災害の脅威は増加している。そんな中、災害等への地域社会の抵抗力・回復力──すなわち、「レジリエンス」を高めていこうとする動きが活発化している。
 最近の研究では、「レジリエンス」が強いとされる地域コミュニティーの共通点の一つとして、ある重要な力を持ったリーダーの存在が認められている。
  その力とは、「人々を結びつける力」という。政治的、経済的、社会的な立場の異なる様々な人々との間に協力関係を築き、相互の交流を橋渡しする能力である。
 いわゆる剛腕でもない。一人で全ての決断を下し、采配を振るうタイプでもない。多種多様な人々が互いに理解し合うために、その“橋渡し”を務められる「通訳型リーダー」ともいうべき存在なのだ。
 わが友である、ブラジルのだ音楽家アマラウ・ビエイラ氏は、東日本大震災に屈しない東北の方々を讃えておられた。
 「人と人の間に生まれた最強の連帯感と、同苦と助け合いの心は、全人類の称賛に値するものであります」と。

座談会の先駆性

 ジャズ発祥の地といわれるアメリカ・ニューオーリンズを襲ったハリケーン「カトリーナ」(2005年)の災害にあって、いち早く復興を遂げた地域には、ある特色があったという。
  そこには、日頃から、「対話」を促すリーダー的な人がいて、住民を結びつけていたというのだ。
 思うに、今ほど地域社会に対話の場が求められている時代はない。我らが、愛する街で朗らかに行っている「座談会」は、実に先駆的で模範の広場なのである。
 SGI芸術部長で、ジャズ界の王者と輝くハービー・ハンコック氏とウェイン・ショーたー氏が力強く語られていた。
  「私たちは学会活動を通し、メンバーが互いに応援し、支え合い、つながり合うことの価値を学ぶことができます。それは決して、上から下へのトップダウンではありません」
 「座談会は、相手の立場に立ち、男女や人種や世代の違い、文化的・地理的な環境の違いによって生じる問題の本質を深く理解していくのに役立ちます」
 両氏とも、多様な人々が共存し、「オーケストラ」や「サラダボウル」にも譬えられるアメリカ社会にあって、長年にわたり地区部長や地区幹事として献身し、まさに地域を大切にされてきただけに、その言葉には千鈞の重みがある。

“希望の列車”で

  「地区座談会の模範たれ」──三十年前、私は、大切な地区を担うリーダーの皆様に呼び掛けた。
 座談会は、多くの同志たちを乗せて、幸福へと運ぶ“希望の列車”である。地域の人々を結び、いかなる困難にも災害にも負けない団結力を培い高めゆく、偉大な集いなのである。
 わが地域の座談会が、ますます楽しく、皆で朗らかに語り合いながら、笑顔を輝かせ、心と心を通わせる「地域のオアシス」となることを、深く祈念してやまない。
  第二次世界大戦の中、ナチスの非道な迫害を受けた経験を持ち、生涯にわたり「人間」を見つめ続けた哲学者ハンナ・アーレントは綴った。
  「人間が活動する能力を持つという事実は、本来は予想できないことも、人間には期待できるということ、つまり、人間は、ほとんど不可能な事柄をなしうるということを意味する」
 すなわち、人間には、苦難を乗り越える底力があるのだ。絶望に屈せず、希望を紡ぎ、逞しく連帯して未来を切り開く勇気と智慧があるのだ。この人間の善の可能性を信じ抜いてこそ、未聞の大偉業も遂行できる。

今いる所で勝利

  日蓮大聖人は、命にも及ぶ佐渡流罪の只中に、悠然と門下に仰せになられた。
  「我らが如く悦び身に余りたる者よも・あらじ、されば我等が居住して一乗を修行せんの処は何れの処にても候へ常寂光の都為るべし」(1343㌻)と。
 世界のあの地、この地で、大聖人に直結して広布は今、同時進行で伸展している。
  広宣流布の師匠と同じ誓願に一人立ち、不可能と思われた世界への広布拡大を成し遂げたのが、我ら創価の誇りだ、
 十方の諸天善神を強く揺り動かし、あらゆる障魔に打ち勝ちながら、わが愛する地域を発展させ、断固として「常寂光の都」へと輝かせゆこうではないか!

  いにしえの
  縁の友と
   わが天地
  仲良く楽しく
    幸の宝土に

(随時、掲載いたします)



6、紙上セミナー 生活に生きる仏法 児童の可能性を引き出す挑戦
  (作業中)



7、婦人部の輝き 白ゆりの輝き  世界一の哲学を学び幸福勝利の人生を!

  来月23日に実施される「教学部任用試験」に向け、今、全国各地で教学研鑽の息吹があふれている。ここでは、教学試験を契機に、世界一の生命哲学を学び、幸福勝利の人生を築くメンバーを紹介。合わせて、池田名誉会長の言葉を掲載する。

【池田名誉会長の言葉から】

  御書は、「永遠の経典」です。御書は「無限の希望」の一書です。御書を拝して行動する限り、行き詰まることは絶対にありません。
 もちろん、難しい御書をもあります。全てを理解しなければいけないということではありません。大切なのは「御書を拝していこう」「少しでも日蓮大聖人の御心にふれていこう」という「心」です。
 その信心の「心」が、自分自身を一生成仏への軌道に乗せるのです。その「心」が、幸福の軌道を固めるのです。広宣流布の軌道を進むエンジンになるのです。
(『永遠の経典「御書」に学ぶ』第1巻から)

  「御書」を開くことは「境涯」を開くことだ。御書を拝して、広大無辺なる御本仏のお心に迫り、自らの小さな殻を打ち破る戦いをするのだ。

                                  

 11月には「教学部任用試験」が予定されている。
 受験者の皆さんにとって、忙しい中、試練の挑戦であろう。しかし、だからこそ、その求道の功徳は、どれほど大きいことか。
  大聖人は、法華経について質問された女性門下を、「御尋ね候事ありがたき大善にて候」(1402㌻)と、最大に讃歎されている。
 温かく教え、励まし、友に研鑽される先輩方にも感謝したい。

                                  

 御書を拝していけばいくほど、創価学会こそが大聖人直結の仏勅の団体であると、深く理解することができる。私たちにとっての不惜身命とは、この学会と共に、師弟の誓いを胸に、どこまでも生き抜くことだ。
(9月23日付け「随筆 民衆凱歌の大行進」〈行学の二道を励みゆけ〉から)



【社会の情勢】 

◆ TPP「大幅な前進」強調 閣僚会合、北京で来月再開
◆  国内自動車生産0・5%増 4~9月期
◆ スマホで生活習慣改善  サービス強化、若年層に照準 生保各社
◆ 犠牲者の冥福祈る 噴火から1カ月 御嶽山

2014/10/29(水)の聖教

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2014/10/29(水)の聖教


1、今月、チェコ・ハンガリー・ノルウェーが池田大作SGI会長初訪問50周年 各地で記念総会

  欧州を照らす人間主義の大光!――池田大作SGI(創価学会インタナショナル)会長が、1964年(昭和39年)10月に欧州各国を歴訪した際に初訪問したチェコ、ハンガリー、ノルウェーで今月、来訪50周年を記念する総会が開催された。東欧のチェコ(11日、プラハ市内)、ハンガリー(11・12日、ブダペスト市内)の総会には、SGI会長が祝福のメッセージを贈り、偉大な使命を持った尊き同志を心から賞讃。〝所願満足の幸福の人生を〟と念願した。北欧ノルウェー(19日、オスロ市内)でも祝賀の集いが行われた。

                  

 歴史と文化薫る都・プラハ。スメタナが連作交響詩「わが祖国」で謳ったモルダウ川(ブルタバ川)が、市内を静かに力強く流れる。
 半世紀前、SGI会長は、ここチェコ(当時、チェコスロバキア)の地に、東欧広布の第一歩をしるした。
 当時は、社会主義体制の下、思想や信教の自由が厳しく制限されていた。その中で、まだ見ぬ未来の同志を心に描き、大地に題目を染み込ませていった。
 「平和を願う人間と人間の心は、体制の壁も飛び越えて、必ず結び合う時が来る。そのために、私は真剣に『種』を蒔くのだ」と。
 チェコに支部が結成されたのは、この初訪問から28年後の1992年。6人でのスタートだった。当時の唯一の励みは、日本から届く聖教新聞。皆で大切に回し読んだ。そして、一人また一人と理解者を拡大していったのである。
 今、SGI会長が蒔いた〝平和の種〟は東欧に根を張り、幸福の花は爛漫と咲き薫る。
 過去最高の結集で迎えたチェコSGIの記念総会は、会場を埋め尽くした参加者の笑顔であふれていた。



2、マーチングバンド・バトントワーリング方面大会 音楽隊・鼓笛隊が活躍

  鼓笛隊の創価中部ブリリアンス・オブ・ピース(鑄場﨑優子チームリーダー)と音楽隊の創価中部ファーストスターズ(織田淳楽団長)が26日、第40回記念「マーチングバンド・バトントワーリング東海大会」(名古屋市の日本ガイシホール)に出場。
 バトントワーリング一般部門(OPEN・ペップアーツ編成)に出場したブリリアンス・オブ・ピース(写真上)は、華麗な演技で「金賞」に輝き、7年連続9度目となる全国大会出場の切符を手にした。
 審査員からは「テーマ性のあるステージショーの展開でした」などの講評が寄せられた。
 マーチングバンド部門(一般の部)に出場したファーストスターズ(同中)は、力強い演技・演奏で「銀賞」を受賞した。
 第42回「マーチングバンド全国大会九州予選」(同日、鹿児島市の鹿児島アリーナ)には音楽隊・創価鹿児島サザンブレイズが出場(同下)。
 「時代を拓くのは青年の熱と力」との思いを込めて、「First Emperor of〝Qin〟」を熱演し、一般の部で「銀賞」を受賞した。
 同大会に向け、団員一人一人が自身の課題に全力投球。田川修一楽団長は「皆で心一つに力を出し切りました」と語った。



3、各部代表者会議 わが使命を自覚すれば無限の智慧と力が  名誉会長がメッセージ

  世界広布新時代第12回の各部代表者会議が28日、東京・新宿区の常勝会館で開催された。
 これには、池田名誉会長がメッセージを寄せ、「寒くなってきたので、皆、風邪を引かないように、威光勢力を増して、頑健に指揮をとれるように、今朝も妻と真剣にご記念をいたしました」と語り掛けた。
 続いて「広宣流布大誓堂が落慶して1年。『月月・日日に』偉大なる誓願の題目の獅子吼を轟かせながら、目覚ましい世界広布の前進と拡大と勝利を飾ることができました。温かな婦人部、また壮年部の応援を受けて、一段と、男子部も頼もしくなった。女子部も輝き光っている。男女学生部の成長も、誠に凛々しい。本門の時代が来ました」と語り、陰の労苦を厭わぬ同志の奮闘と努力に、心から感謝を述べた。
 また日蓮大聖人が、竜の口の法難に御供した四条金吾に対し、「一閻浮提第一の法華経の味方であるから、梵天、帝釈も捨てられなかったのであろう」「御供の御奉公をされたのであるから、仏になられることは疑いない」(御書1184㌻、通解)と讃えられたことに言及。
  死身弘法の牧口、戸田両先生を原点とする創価学会は、大聖人に直結する「一閻浮提第一の法華経の味方」である。だからこそ、梵天、帝釈をも揺り動かして、全世界に大法弘通を成し遂げることができたのであると力説。
 さらに、この学会の誉れある一員となって、慈折広宣流布に「御奉公」を貫いていくことが、どれほど深い宿縁であるか。この一点を自覚するならば、まだまだ力は出せる。智慧は尽きない。自信も、一家眷属も、永遠に仏の生命となると訴えた。
 ともあれ、我らは、兄弟姉妹にも勝る絆で結ばれた地涌の同志である。心を一つに、励まし合い、学び合い、補い合い、「平和の柱」「青年の眼目」「世界市民の大船」として、大胆かつ周到に勝ち進んでいこうではないかと呼び掛けた。
 最後に牧口先生の青年へのエールを送り、メッセージを結んだ。
 “君よ、勇猛精進し給え! 仏法は実行だよ”“偉大な人間の名優となつて、この世の使命の劇を演じ切れ!”

 原田会長は、不惜身命の一念と誠実な振る舞いで共感を広げ、万代に揺るがぬ広布の総仕上げをと訴えた。



4、わが友に贈る

 わが目標へ向かい
 執念の挑戦を!
 たゆまざる努力の中に
 自身の成長があり
 新しき建設がある!



5、名字の言  何げない〝日常〟の中にこそ、安らぎと幸福がある。
 

  復興支援を目的にしたイベントについて、ある小学校の先生が語っていた。「皆さんの善意には心から感謝します。でも今、私たちが目指しているのは『日常に戻すこと』。そこに寄り添ってくれる人たちの真心が、何よりもありがたいのです」▼特別なことばかりが必要ではない。過酷な非日常を経験した人にとっては、何げない〝日常〟の中にこそ、安らぎと幸福があるのだろう▼原発事故の影響で、多くの同志が、温暖な福島県の浜通り地域から、豪雪の会津地域に避難し、今も暮らしている。その友らを励まそうと、一軒一軒、訪問を続ける多宝会の年配の夫妻がいる。高齢で会合への参加など、外出がままならない友は、夫妻と再会できることが「生きる気力になる」とまで言い、感謝している▼私たちの学会活動は、日々の訪問激励、小単位の集いなど、地道な取り組みを重視する。この積み重ねが、やがては自他共の幸福を実現し、連帯の基盤をより強固にすることを、多くの同志が実感している▼日常、平常を意味する言葉に「ふだん」がある。辞書を引くと、「普段」と書くのは当て字が定着したもので、もとは「不断」と書いたという。絶え間ない、日常の温かな励ましの中に、生きる希望が、勇気が生まれてくる。(代)



6、寸鉄

★  会長は対話がもつ建設的な価値を広げた―学者。友情と信頼の橋は世界へ

★ 「人のために火をともせば・我がまへあきらか」。自他共の幸福が創価の心

★ 青森県婦人部の日。太陽の母ありて人材の森は青々。誓いの前進賑やかに

★ 異体同心の「心」とは信ずる心―恩師。御本尊が中心。地区に題目の渦を

★ 火災に厳重注意。たこ足配線、コンセントの埃は事故に直結。点検怠るな



7、創大讃歌 創立者と築く学城 第7回 心を結ぶ創大祭・白鳥祭
 英知と労苦と誓いと
 


   創価大学が、一年で最もにぎわう日だった。
  キャンパスを行き交う人の波。学生だけではない。近隣の人々、遠くから駆け付けた卒業生、受験を志す中高生とその親たちもいる。
  今月12日、伝統の「創大祭」、創価女子短期大学の「白鳥祭」が行われていた。
 模擬店からは威勢のいい掛け声。各ステージでは、ダンスやコーラスなどのパフォーマンス。拍手と声援が湧く。
 「どうぞ、ご覧になってください!」
  校舎には、教室前で明るく呼び込みをする学生たち。クラブやゼミの研究成果が展示されていた。日本と北欧の教育比較、マハトマ・ガンジーの精神、マイノリティー問題、被災地支援から見る東北の今・・・。学究の息吹に満ちあふれるテーマの数々。
 翌13日は、台風の影響で雨になった。
 レインコートを着て来場者を誘導する役員。あいにくの予定の変更にも素早く対応する学生たちの姿が、清々しい。その理由を創大祭女子実行委員長の大高美紀さん(文学部3年)が明かす。
  「皆が主体者の思いで、責任を担っています。“創立者ならどうされるか”と考えて行動されているんです」
 「創立者のスピーチ集を片手に『何のための大学祭か』と何度も議論しました」と振り返る実行委員長の高津和俊さん(法学部3年)。
 「より良い創大を築くために、学生が英知と力を結集する。その過程に机上で学べない価値がある」という。
 創大祭と白鳥祭。単なる祭典ではない何かがある。

陰の陰の立場で

 「先生! 創価大学に来てください!」
 創大が開学した1971年(昭和46年)の8月。創立者・池田名誉会長との懇談で、ある学生が声をあげた。
 入学式に創立者の姿がなかった。「自立した運営で」と自らの訪問を控えていた。だが1期生にはもどかしい。その思いが口に出た――。
 「何があるんだい?」
 創立者が尋ねる。はっとする学生。思わず報告した。
 「秋に『大学祭』があります!」
 「わかった。学生の皆さんの招待ならば、私は必ず行きます!」
 創立者を求める創大生。創大生を思う創立者。そこに創大祭の原点がある。
 当日に向け、各クラスや研究会で会議を重ねた。前例などないる学業と両立させながら徹夜で準備した。
  はじめて創立者が正式に来学される。最高の大学祭をつくろう! この一心だった。
 大学祭前夜。晩秋の冷気がさすキャンパスに、かなづちの音がずっと響いていた。

                                     ☆☆☆

  「ロマンと英知と表現と」 キャンパスの入り口のアーチに踊るテーマ。11月21日、第1回創大祭が開幕した。
 「約束通り来たよ!」
 到着した創立者。満面の笑みである。
 「きょうは全部、見せてもらうよ」
 展示場へ向かう。
  「よく研究したね。大変だっただろう」
 3時間以上かけ、全てを見て回った。
 「この第1回の大学祭を何とか成功させようと思って、夜も寝ないで頑張ったことは、よく分かっているよ」
  労苦を讃える言葉に、学生は目を潤ませた。
  模擬店にも足を運んだ創立者。学生が作った焼きそばを一緒に食べる。
 「おいしい、上手だ」
 キャンパスを歩き、事故がないか、皆が元気か、模擬店で売れ残って困っていないかと心を砕く。記念フェスィバルでは心情をこう述べた。
 「諸君たちの努力は、20年先、30年先に、必ずや偉大な栄光の花として咲き薫ることを、私は信じたい」
 「諸君たちの成長を、何よりも楽しみにし、何よりも期待をかけ、陰の陰の立場で、諸君の味方として、応援していきます」

                                    ☆☆☆

  毎年の創大祭は、大学建設の節目となった。
  72年の第2回。「学生歌」が発表された。「いい歌だね。感動しました」と創立者。「でも、少し直していいかな」と、歌詞に手を加える。創立者と学生の共同作業で「学生歌」が完成した。
 75年の第5回。創立者の提案で、中国の留学生と創大生が、周恩来総理に思いを馳せて「周桜」を植樹した。
 85年に開学した短大でも毎年、白鳥祭を開催。創立者がクラブの作品、研究会やゼミの展示を見学している。
  創立者の足跡は、当日だけではない。
 「私も手伝うよ!」
 ある年の準備期間。腕まくりをしながら、設営物を制作する学生の和に飛び込む。一緒にペンキを塗った。
 またある時は、作業する学生に歩み寄り、「実家のお母さんに差し上げて」と贈り物を手渡す。わが子を送り出した家族にも、励ましの真心は向けられている。
  雨の日、ずぶ濡れで交通整理をする学生に「どうか風邪を引かないように」と伝言。
 「準備や目立たない地味な場所で、どれだけ大変な思いをしているか。そうした陰の陰の努力を讃え、励ますところに『人間教育』があり、指導者の在り方がある」とは創立者の信念である。
 その振る舞いに、幾多の学生が人生の原点をつくった。
 79年11月の第9回。創立者は中国大使と展示を回った。
 松本恭人さん(8期)は学生の代表として同行。ゆく先々で、学生に声をかけていく創立者。休むことがない。
  途中、中国からの留学生と出会った。
 「勉強は大丈夫ですか?」
  「何か困っていることはないですか?」
  創立者の言葉に、笑顔になる留学生。見ていた松本さんは誓った。創立者が開いた日中友好の道を広げよう!
 大学4年次から北京外国語学院(当時)へ留学。現地で大手ソフトウエア会社に就職し、国立図書館システムの構築に尽力するなど、中国におけるソフト開発をリード。今は中国の人材を活用したソフト開発に全力を注ぎ、日中両国を往来する。

離れていても

 創大祭・白鳥祭の期間中、クラブ団体や留学生、寮生らが演技・演奏をする記念フェスティバルが行われる。第1回から毎年のように、創立者は海外の来賓と共に出席。時にはカメラを構え、時には万歳し、熱演を喝采する。
 その真心の姿を目に焼き付ける学生たち。だからこそ一人一人が自らに問うた。自分たちは創立者の前で、どういう姿と決意でステージに立つのか――。
  1995年(平成7年)11月3日。創立者はネパールの地にいた。国立トリブバン大学からの「名誉文学博士号」授与式。謝辞の冒頭で創立者は、こう語る。
 「創価大学でも『創大祭』『白鳥祭』が開幕しております。その意義ある日に式典を挙行してくださり、この事にも感謝申し上げます」
 遠く離れた国から、創大生・短大生を思う。
 その同じ時刻、創大では記念フェスティバル「創価栄光の集い」が開かれていた。
 「世界の大山脈の中でも、ヒマラヤはもっとも若く、今なお隆起運動を続けているという」
  ネパールの創立者からのメッセージが講堂に響く。
 「『もっと高く』、「もっと強く」「もっと大きく」、自分自身の最高峰へ、常に果敢なる挑戦を続けていただきたい」
 創立者の出席がない創大祭は10年ぶりだった。
 副実行委員長だった佐々木正雄さん(23期)はメッセージを心に刻んだ。
  創立者から励まされるだけではいけない。その平和行動に続く人材になりたい――。
 卒業後、故郷の広島で医学研究の道へ。創大卒業生で第1号の「医学博士」となる。現在、世界をリードする試薬・機器メーカーで活躍する。

                                     ☆☆☆

  今月11日の「創価栄光の集い」。講堂の来賓席には中国人民対外友好協会の李小林会長の姿。さらに名だたる企業のトップも並ぶ中、学生たちは演技を披露した。
 白鳥祭実行委員長の中村良子さん(英語コミュニケーション学科2年)は語る。
 「世界の一流の識者の方々の前であいさつをし、演技・演奏することは、とても緊張します。でも、“創立者に代わって”との思いで、大切な来賓の方々をお迎えすることは、私たちを成長させてくれるんだと思います」
 集いでは、創立者からのメッセージが紹介された。
 「知性と熱情と連帯で創り上げた、この素晴らしき創大祭・白鳥祭を、私も大喝采しております」
 「今、この会場に降りませんが、海外の交流大学に留学して、真剣に学ぶ多くの学生たちからも、日々、元気に頑張っている様子が、私のところに届いています。どんなに遠く離れていようと、私たちの心はいつでも深く強く通い合い、響き合っております」
 創大祭・白鳥祭は、創立者と学生たちが心を結ぶ舞台である。



8、社説  「読書週間」がスタート 暮らしに他者の視点を加える

  読書の秋――。27日から「読書週間」が始まった(来月9日まで)。今回の標語は「めくるめぐる本の世界」。良書との出合いを求め、本探しの世界に一歩踏み出すことを促している。
 しかし、中にはページをめくる喜びや感動を味わいたいが、〝何を読んだらいいか分からない〟という方がいるかもしれない。そんな時は、身近にいる〝本の虫〟を探してみよう。読書好きの友人や図書館の司書、書店員などに声を掛けることをおすすめしたい。
 ほかにも、インターネットで〝読書案内〟を検索してみる、という方法もある。「SOKAnet」でも、「出かけよう本の世界へ」と題し、池田名誉会長と識者との対談集、創作童話などを紹介。また、オリジナルしおり、ブックカバー、読書カードもダウンロードでき、本の世界を楽しく旅するコンテンツが充実している。
 半面、年齢を重ねることで、読書から遠ざかる人も多い。視力の衰えなど、仕方ない理由もあるだろうが、人はそもそも、加齢とともに、新しいことに取り組む機会が減りがちだ。生活パターンが固定化し、「ああでなくちゃいけない、こうでなくちゃいけない」という狭い視野に陥りやすくなってしまう。
 そうした傾向を回避するためにも、読書を通じて生活に他者の視点を加えたい。すると「ああでもある、こうでもある」という広い視野で物事を考えられるようになる。それが、人生をより柔軟に、豊かにしていく契機となっていく。
 良き本は、良き人生の案内者となる力を持つのだ。
 ある女子中等部員が小学生だった時の話。彼女はクラスでいじめられている子を発見する。どうすればいいか悩んだ末、姉に相談した。返ってきた言葉は「『希望対話』のいじめについての部分を読んでみたら」。彼女は言われるままに『希望対話』を読み、感銘を受ける。
 その後、いじめている子、いじめられている子、見ているだけの子、それぞれと粘り強く対話。そして、全員で仲良く卒業式を迎えることができた。
 名誉会長はかつて、未来に生きゆく友に語った。
 「『本が友だち』になった人は強い。なにしろ、人類の古今東西の精神の『宝』を、自由自在に味わい、くみ取り、使いこなしていけるのだから。その人こそ『心の大富豪』です」
 本との出合いから、世界が広がる。それが人生を変えるかもしれない――そう思うと、じっとはしていられない。



9、今日の発心 開目抄、232 ㌻ 【大海原の境涯でスクラムを拡大】

御書 詮ずるところは天もすて給え諸難にもあえ身命を期とせん(開目抄、232㌻・編462㌻)

通解 つまるところ、諸天善神も日蓮を見捨てるなら見捨てよ。諸難に遭うなら遭おう。身命をなげうっていくだけである。 . 

 日蓮大聖人が流罪地の佐渡で、妙法弘通への御覚悟を述べられた御文です。

 高等部時代に小説『人間革命』を読み、先生と共に戦いたいと決意。東京の体育大学で教員を目指し勉学に励みながら、弘教に挑戦しました。
 1975年(昭和50年)9月9日の女子部学生局(当時)の幹部会に参加。そこに池田先生が出席してくださったのです。先生はこの一節を通し、広宣流布の誓願を果たす生き方、弟子の道を教えてくださいました。
 私は64年に両親と共に入会。常に題目を唱え抜く父母の姿を通し、御本尊の偉大さを実感してきました。その信心を受け継ぎ、自身の病気、交通事故、夫の病気も転重軽受することができました。
 3人の娘にも恵まれ、長女、次女は創価大学を卒業し、社会で実証を。三女は私の母校を卒業し、千葉で体育教師として頑張っています。
 北海道広布60周年の本年、総県婦人部のスローガン「太陽のスクラム! 大海原の境涯で、みなが幸福の拡大を!!」を掲げ、青年部を先頭に、幸福を拡大し、「人材の金字塔」「勝利の金字塔」を打ち立ててまいります。
北海道・太平洋総県婦人部長 相内緑



【社会の情勢】 

◆ 拉致解決が「最優先」 日朝協議
◆  公立2860校に津波到達 千校以上対応未定 文科省
◆ 市長が再稼働に同意 県議会と知事判断へ 鹿児島・川内原発

2014/10/30(木)の聖教

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2014/10/30(木)の聖教


1、ブラジル2都市から池田大作SGI会長に顕彰

  ブラジル南部のポンタグロッサ市とカサドール市のそれぞれの市議会から、池田大作SGI(創価学会インタナショナル)会長の平和・文化・教育への世界的な貢献を讃えて「顕彰状」が贈られた。授与式はSGI会長のブラジル初訪問の日である10・19「ブラジルSGIの日」を記念して行われた。
 ポンタグロッサ市は自然豊かな観光都市であり、パラナ州有数の工業地帯として、その発展をリードする。
 同市ではSGIの友が、「良き市民たれ」とのSGI会長の指針を胸に、地域に信頼の根を張り、平和展示を実施するなど善の連帯を広げてきた。
 同市は2008年に、SGI会長に「名誉市民証」を授与。09年には「創価学会の日」である5月3日を市の「SGIの日」に制定している。
 「顕彰状」の授与式は20日、SGIのポンタグロッサ会館で行われ、地元メンバーら約120人が参加。
 国歌斉唱に続き、今回の顕彰を発議したダニエル・ミラ・フラカロ市議が祝辞に立った。
 「わが市議会とブラジルSGIとは、長年、友情を深めてきました。その証しとして、SGI会長が54年前の1960年に初めてブラジルを訪問した10月19日を記念して、顕彰状を授与することを全会一致で決議したのです」
 「またこの年は、SGI会長が戸田第2代会長の世界平和の遺志を継いで、学会の第3代会長になられた年です。私たちはその精神に続き、皆さまと共に、平和のメッセージを社会へと伝えていきたいのです」
 そして、同市議からブラジルSGIの代表に顕彰状が託されると、祝福の拍手が響き渡った。
 一方、カサドール市はサンタカタリーナ州内屈指の工業の拠点であり、国内有数のトマトの産地として知られる。
 顕彰状の授与式は21日、地元SGIメンバーが見守る中、同市議会議場で通常議会の席上、執り行われた。
 ウィルソン・ルイス・ビノット議長が高らかに宣言する。
 「私たちは、人類のために貢献されている方を最大に讃えます。なかでも本日は、平和の文化の建設に献身されるSGI会長を、市議会として謹んで顕彰いたします」
 そして、ブラジルSGIの代表へ顕彰状が託されると、議会場は拍手に包まれた。
 終了後、グラシー・ペレイラ市議は語っていた。「草の根で平和・文化・教育を推進するSGIのような団体が、わが市にあることは驚きであり、大いなる喜びです」



2、わが友に贈る

 人材育成の根本は
 一緒に動くことだ。
 共に学び合うことだ。
 励まし続けることだ。
 さあ今日も友のもとへ!



3、名字の言  「僕はこのままの自分を選ぶかも知れません」。

  重度の自閉症の東田直樹さんが、13歳の時に執筆した著書『自閉症の僕が跳びはねる理由』が海外20カ国以上で翻訳され、注目を集めている▼東田さんは日常会話も困難だったが、母親と共に訓練を重ね、文字盤などを使って、思いを表現できるように。ひもとくと、苦悩の深さと同時に、内面の豊かさに驚く。「普通の人になりたいですか」との質問に答えている。「僕はこのままの自分を選ぶかも知れません」。なぜなら、障がいの有無にかかわらず「人は努力しなければいけないし、努力の結果幸せになれることが分かったから」▼障がい者自立の支援組織「プロップ・ステーション」を設立した竹中ナミさんは、「障がいがある人」を「チャレンジド」と呼ぶ。米国発祥の言葉で、“挑戦する使命を与えられた人”との意味だ▼竹中さん自身にも重症心身障がいの娘がいる。娘を通して、「人間は生きる速度が異なる」ことを学んだという。だから「人と比べる必要なんてない」。大切なのは、昨日より今日の自分が、どれだけ挑戦できたかだ、と▼一人として同じ人はいない。成長の速さも千差万別だ。相手を信じ続けること。相手の速度に合わせて、挑戦を支え、励まし続けること。それを「一人を大切にする」というのだろう。(芯)



4、寸鉄

★  創価の女性は平和への深き使命感持ち行動―識者 生命尊厳の世紀の主役よ

★ 「福島の日」45周年。福光へ不死鳥のごとく! 師と共に。世界の同志と共に

★ 人は負けるようにつくられていない―作家。我ら皆、人生に勝つ名優なり

★ 地域での助け合い望む人が増加と。励ましの絆広げる学会活動は希望の光

★ 冷え込む季節。35度以下の低体温症に注意。高齢者に多く。暖房など賢く



5、世界広布の鼓動 ネパール・ポカラ マチャプチャレ地区 
白銀の最高峰ヒマラヤを仰ぎ最高の幸福の道を歩む
   

   釈尊生誕の地・ネパール。かつての王宮や寺院が文化遺産として残る一方、世界最高峰のヒマラヤ山脈をはじめ、豊かな自然に彩られた国である。今月中旬、同国を訪れ、第2の都市・ポカラを舞台とする、ネパールSGIのマチャプチャレ地区わ取材した。

 首都カトマンズから空路、北西に向かうと、窓の外には“世界の屋根”ヒマラヤの峰々が広がっていた。
 飛行時間は約30分。その白銀の世界に吸い込まれるように、飛行機は高度を下げ、ポカラ空港に着陸した。
 ネパール第二の都市・ポカラは緑豊かな街だ。道路沿いにはバナナの木が生え、道端を歩く牛が草を食む。時間がゆっくりと流れていく。
 ここから仰ぐアンナプルナ連邦の中でも、ひときわ高く見える山がマチャプチャレ(6993㍍)だ。地区にはこの山の名が冠されている。
 「最高峰の山々と、大自然に囲まれて暮らす。それだけで、心が大きくなるでしょう!」
  そう笑顔で語るのは、マチャプチャレ地区のクブ・バラル地区部長。
 バラルさんわ中心に、同地区には壮年・婦人・男子・女子の各部にリーダーがいる。
 バラルさんは続けた。
 「何よりも、仏法を持ち、偉大な師匠に巡り合うことができた私たちは、最高に幸せな人生を生きているんです」

                                    ☆★☆

  1992年、ネパールSGIの12人が隣国・インドに集い、池田SGI会長との出会いを。これが同国の広宣流布の出発であった。
  当時、ポカラのメンバーは皆無に等しかった。地区壮年部長のテジ・ブラサドメシュレスタさんが信心を始めたのは、2年後の94年。この地域の草創を知る一人である。
 5人兄弟の長男として家族を養い、3人の息子も育ち盛り。一家の経済革命が入会の動機だった。
 シユレスタさんは言う。
 「すがるような思いで信心を始めました。『本気で祈ればね必ず変われる』との言葉が背中を押しました」
 ネパールは、ヒンズー教や伝統仏教を信仰する人が大半を占めている。宗教は生活の一部である。
 このため、日蓮大聖人の仏法を「理解する」のは難しいことではないが、「自ら実践する」ようになるまでは、時間がかかるという。
 「だからこそ、実証が大事です。自分自身が幸せになっていく姿が、周りの人たちの納得を生むんです」
 入会後、シュレスタさんはまだ一握りのメンバーと共に、学会活動に走った。
 経営していた家具販売会社の業績は向上し、2004年には自宅の1階に食料・雑貨の販売店を構えることができた。彼の体験に触れて、他のメンバーも信仰の確信を深め、新入会者も誕生した。
 シュレスタさんは、自宅の4階を地区の会場として提供。草創期、マチャプチャレ地区の会合は、ここを中心に行われたのである。
  その間、シンガポールで入会していたバラルさんがポカラに移るなど、少しずつ人数が増えていった。
  現在、地区には約70人がいる。男女青年部、学生部、未来部の友も生き生きと活動に励んでいる。

                                    ☆★☆

  ネパールでは、土曜日が日本の日曜日に当たり、会社や学校が休みとなる。
 マチャプチャレ地区の活動も、毎週土曜日の会合を軸にしている。
  1週目は、教学の勉強が中心。ネパール語の機関紙「ヒマリ・シャンティ(ヒマラヤの平和)」を読み合い、質疑応答も行われる。
  2週目は座談会。勤行・唱題、自由発言、ディスカッションなど盛りだくさんだ。
  3週目には文化的要素を取り入れている。音楽をかけ、歌やダンスを楽しみ、詩を披露するメンバーもいる。
  4週目は御書を学んだあと、信仰体験を分かち合う。
 交通手段は公共バス。バラル地区部長の自宅、シュレスタ壮年部長の自宅など、4つの拠点で順番に開催することで、どの地域に住むメンバーも、定期的に参加できるように工夫している。
  どの週の会合が、特に好きですか?――。数人に聞くと、皆が「3週目!」と答えた。青年はもちろん、壮年部も婦人部も、歌やダンスが大好きだ。
 楽しく仲の良い、家族のような雰囲気に触れてねSGIへの理解を深める人も多い。
  地区婦人部長のカマラ・ダワディーさんが仏法に出合ったのは、2004年。たまたま手にした「ヒマリ・シャンティ」を家族で読み合い、その内容に感動したのがきっかけだった。
  初めて参加した地区の集いは、歓喜と笑顔に満ちた希望の世界だった。この年、ダワディーさんの家族と根親戚の9人が入会した。
 「自分が感じた、温かな世界を広げよう」。ダワディーさんはそう決意し、地区婦人部長として激励を重ねていった。その中で、新入会の友も活動に積極的になった。
  2008年に入会したキンドラ・グルンさんは現在、婦人部ブロック長として活躍。ポカラで人気の美容院に勤め、職場でも信頼を勝ち得ている。

                                    ☆★☆

麗しい連帯を広げる女子部の友

「宿命から“逃げる”のではなく、“立ち向かう”自分に変わった」

  青年部の友の成長も目覚ましい。女子地区リーダーのラビナ・パラジュリさんは、名門トリブバン大学の修士課程で学んだ。
 2004年の入会。心に刻んだ師の指針がある。“強き信心と真剣な祈りがあれば、必ず毒を変じて薬に変えていける”
 パラジュリさんは、幼いころから慢性的な頭痛に悩み、今も治療を受けている。
 なぜ、自分が苦しまなければいけないのか――。自暴自棄になっていた時、日蓮仏法に出合った。
 「『どんな困難も、絶対に乗り越えていけるよ』。同志の心からの励ましが、私を支えてくれました」
 病と闘いながら学問に挑戦し抜き、友人への仏法対話も重ねた。ある友は「あなたは本当に強くなった。その理由を知りたい」と、会合に参加し、後に入会した。
 パラジュリさんは言う。
  「宿命から“逃げる”のではなく、“立ち向かう”自分になりました。自身の確信が深ければ深いほど、この仏法の素晴らしさが、人に伝わるんだとわかりました」
  3年前に入会したデイプティ・タバさん(女子部員)も、パラジュリさんの前向きさに感銘を受け、活動に励んでいる一人。自己中心的だった自分が、他者を思いやれるようになったことに、信仰の力を実感している。
 SGIの友は、人生の苦境も、経済的な苦労も、全てを笑顔に変えて力強く生きている。かつてSGI会長は、ネパールで語った。
 「一国の豊かさは、人々の『心』の光で決まる」
 ヒマラヤに端を発する清流が、大地を潤す美しい街・ポカラで、美しい心の人々が、麗しい連帯を広げていた。



6、座談会  世界広布新時代の旭日(90)芸術は心結ぶ平和推進の力

11月3日は東京富士美術館の開館記念日
創立者が築いた世界との友情

  橋元青年部長 芸術に触れると心が豊かになります。感動が、歓喜や勇気につながることもあります。

 吉井女子部長 11月3日は、創価文化の日であり、八王子市の東京富士美術館の開館記念日でもあります。

 杉本婦人部長 “文化を民衆の手に! 人間を高め、平和を推進する力に!”――池田先生は、東京富士美術館を創立した心境をこのように語られています。

 五木田東京富士美術館館長 1992年(平成4年)のことです。中国・北京で東京富士美術館所蔵の「西洋絵画名作展」の開催が決まりました。

 原田会長 それは中国初の本格的な西洋絵画展でした。当時の中国の美術館には、国際基準に達する設備が整っておらず、海外の有名美術館から名品を借りることができずにいたのです。

 五木田 しかし、先生の発想は違いました。“芸術作品は、それを観たい人のためのものではないか”――そうして、絵画展の実現を後押しされたのです。

 正木理事長 同展には、「西洋の名画をこの目で観たい」と渇望していた、美術学生や美術愛好家が、中国全土から訪れました。中には、汽車を乗り継ぎ、何日もかけてやって来て、開館から閉館まで、食い入るように絵を観ていた美術学生の姿もあったそうです。

 五木田 その後、中国の美術館の環境は急速に整備され、海外の名品を集めた美術展も多くなりました。その先鞭をつけたのが東京富士美術館だったのです。

 原田 「芸術は、万人に広々と開かれなければならない」との池田先生の信念を象徴した話です。

 正木 世界の美を鑑賞する機会を、民衆に提供すること――これが、東京富士美術館の使命の一つです。

 杉本 庶民が和気あいあいと集う“富士美”は、日本の美術館の中でも際立っていると評価する識者もいらっしゃいます。この秋、本館ロビーにオープンしたラウンジも好評で、彩り豊かな景色を眺めながら、対話の花が咲いています。

「人間革命」に共感

 原田 「芸術というのは、民族や国境、宗教や習慣の違いを超えて、人間の心と心を結びつける」と池田先生は言われています。芸術の力で、世界の人々を結びつけ、平和の礎とすることこそ、先生が美術館に託した願いです。

 五木田 「世界を語る美術館」をモットーに、世界各国との活発な交流を続けてきた東京富士美術館は、常に、その創立者の思いを根底に歩んできました。

 橋元 一つの国や地域に特化せず、多くの国と交流をしてきたのも、大きな特徴ですね。その結果、30年を超える歴史の中で、40回以上の「海外文化交流特別展」が開かれました。

 吉井 しかも、その多くが、創立者である池田先生が築いてきた各国の識者・指導者との友情が土台となって実現したものです。

 原田 たとえば、1987年(昭和62年)の「フランス革命とロマン主義展」がそうです。

 杉本 フランス革命とその前後の時代を、美術・歴史・文化の総合的観点から紹介した展示ですね。

 原田 日本の民間団体が創立した美術館の展示では異例の「フランス革命・人権宣言200周年委員会」の公式行事第1号の認定がなされたものです。

 五木田 開催の前、東京富士美術館の担当者は、同委員会のバロワン会長のもとへ、展示の打ち合わせに行きました。担当者が、創立者である池田先生の名前を出すと、同会長は、即座に公認証書にサインしたそうです。

 原田 実は、同会長は、70年代の後半に、小説『人間革命』を手にし、読んでいました。そこに描かれている、人間の内面の変革が社会を変え、さらに一国を変え、やがて人類の運命をも転換していくという、壮大なテーマに引かれていたのです。

 五木田 著者に一目会いたいと願っていた同会長にとって、東京富士美術館の創立者が池田先生であることは大きな驚きで、フランス国家を挙げての行事に承認されたわけです。

「思いやり」を育む

 吉井 現在、東京富士美術館では、「ロイヤル・アカデミー展」が開催されています(11月24日まで)。

 橋元 モネやルノワールなどの印象派とは違い、日本人には、あまりなじみがないと思われる「イギリス絵画」の展覧会です。

 五木田 たとえ、イギリス絵画にピンと来ない方が多くとも、シェークスピアやビートルズなど、イギリス文化は、日本でもよく知られています。

 正木 そうしたイギリス文化の特徴は、「伝統と最先端の融合」といわれます。これこそが今回の展示の見所の一つです。

 原田 普段、接することのない文化・芸術と触れ合うことで、人間の感性は刺激され、相手の立場や気持ちになって考える「思いやり」が育まれます。さらに、新しい考えや価値、そして行動を生み出し、困難を乗り越える力を養うこともできます。

 正木 池田先生は綴られています。「一流の文学を読む。一流の音楽を聴く。一流の絵画を観る。一流の魂に触れる、その切磋琢磨によって、一流の人格も磨かれるのだ」と。

 吉井 御書には、「浅きを去って深きに就くは丈夫の心なり」(509ページ等)と仰せです。

 杉本 芸術の秋。友と共に一流に触れ、一流の人格を磨いていきたいですね。



7、社説   ネパールSGIが躍動 釈尊生誕の国に広がる人間主義

  インドの北東に位置するネパールは、北海道の約1・8倍ほどの大きさ。東西に細長く伸びる国土の北方には、「世界の屋根」ヒマラヤ山脈がそびえる。
 世界に14座ある8000メートル級の高峰のうち、8座は同国内にある。さらに、国土面積の15%を占めるのが、4000メートルを超える山岳地帯だ。
 この「天に一番近い国」で、今、SGI(創価学会インタナショナル)のメンバーが人間主義の連帯を広げている。
 あす31日は、1995年に池田SGI会長が同国を初訪問した日。今月、その佳節を記念する諸行事が行われた。
 首都カトマンズは、活気に満ちた街である。500万人が暮らし、あふれんばかりの車やオートバイが行き交う。一方で、主要道路を外れると、古い建物が立ち並び、毎日のように開催されるバザールからは、庶民の息づかいが聞こえてくる。
 ネパールは釈尊生誕の国。仏典にいう「雪山」はヒマラヤを指す。このことを、人々は誇りにしている。笑顔と思いやりが絶えることがない。
 カトマンズの文化ホールで行われた、第20回ネパールSGI総会は、圧巻だった。
 95年、SGI会長が出席して第1回総会を開催。以来、19年間で広布は8倍に拡大。本年の総会には、全土から約1000人が参加した。
 ネパールの最東端、イラム郡から集った男子部の友は、2年前に入会。自ら入会へと導いた2人の青年と共に、力強い演奏を披露した。「SGIは、他者の幸福に尽くす人生にこそ、喜びがあると教えてくれました」と、彼はさわやかに語った。
 総会前日、SGIは詩歌シンポジウムを主催した。
 会場は、カトマンズを流れるバグマティ川の川岸。汚れるままだったこの川を、SGIの友は1年間、週末を利用して清掃した。ゴミが積もっていた川岸は、今では、美しい花が咲くガーデンへと生まれ変わったのである。ネパール政府官房長は、SGIの運動に深く感謝した。
 「良き市民」「良き国民」として輝いてください――95年、SGI会長が贈った指針のままに、生き生きと、地域に希望の哲学を発信するSGI。
 現在、3支部11地区の陣容に発展。全ての地区が、ヒマラヤ山脈の山の名を冠している。
 最高峰のヒマラヤのごとく、最高の幸福と勝利の人生を!――そう誓う友の前進は、「世界広宣流布」を実現する崇高なドラマにほかならない。



8、今日の発心  妙心尼御前御返事、1480㌻ 【試練は自身の生命を磨く!】

御書 このやまひは仏の御はからひか・そのゆへは浄名経・涅槃経には病ある人仏になるべきよしとかれて候、病によりて道心はをこり候なり(妙心尼御前御返事、1480ページ・編1129ページ)

通解 この病は仏のお計らいだろうか。そのわけは、浄名経、涅槃経には病がある人は仏になると説かれている。病によって仏道を求める心は起こるものである。. 

 夫が病床に伏していた女性門下に、“病を縁として求道の心が起こってくるのです”と励まされた一節です

 広布草創期を戦った両親のもとで育ち、男子部時代は創価班で薫陶を受けました。現在のわが家は広布の会場として使っていただいています。3人の子どもも創価教育の学舎で学ぶことができました。
 しかし、これまで全てが順風満帆だったわけではありません。2008年(平成20年)、胃がんが判明。手術を受けた後、1年間の抗がん剤投与が続きました。私は池田先生の指導を何度も読み返し、「今こそ宿命転換の時」と決め、真剣に祈り抜きました。その結果、抗がん剤の副作用も出ず、病状も回復。試練は自分を磨く場なのだと実感しました。
 昨年、総区長の大任を拝しました。思う存分、学会活動ができ、感謝でいっぱいです。
 本年、先生より「此花の日」を制定していただいてから25周年を迎えます。「笑顔と和楽の此花区」のスローガンのもと、師弟勝利の歴史を築いてまいります。
大阪・此花総区長 谷口日出夫



【社会の情勢】 

◆ 拉致最重要を再提起 日朝協議
◆  米無人ロケットが爆発
◆ 国保改革へ向け方針 医療費低い市町村こそ保険料軽減  厚労省
◆ 教員免許 小中両方を取得促進 一貫教育に対応

2014年10月のブログに掲載された見出し一覧

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2014年10月のブログに掲載された見出し一覧

2014/10/31(金)の聖教

1、中国 大連芸術学院が創作 池田大作名誉会長の両国友好の軌跡を表現 オペラ「桜の魂」演奏会
2、わが友に贈る
3、名字の言  「いい仕事をしておけば、後から来るものもその気持ちを受け継いで良い仕事をしてくれるものだ」
4、寸鉄 
5、わが町わが誇り 山口 柳井圏 勇気ある信心朗らかな人生
6、花は心 木は命 第7回 東西の創価小学校のザクロ
強くなれ!  大きくなれ!
7、社説  “地球革命への挑戦”の時 環境対談に学ぶ危機克服の智慧
8、今日の発心  崇峻天皇御書 1174㌻ 【原点を胸に家族の宿命を転換】 

【社会の情勢】 

◆ 日本主導で核廃絶決議 共同提案国は最多 国連総会委
◆  速度違反に新装置運用 固定化を改善 警察庁
◆ 訪朝団が首相に報告 北朝鮮「拉致を新しい角度で調査」
◆ 「日本人は親切」「勤勉」 大震災を経て大幅増 国民性調査
◆ 14年産米「平年並み」の101 農水省

2014/10/30(木)の聖教

1、ブラジル2都市から池田大作SGI会長に顕彰
2、わが友に贈る
3、名字の言  「僕はこのままの自分を選ぶかも知れません」。
4、寸鉄
5、世界広布の鼓動 ネパール・ポカラ マチャプチャレ地区 
白銀の最高峰ヒマラヤを仰ぎ最高の幸福の道を歩む 
6、座談会  世界広布新時代の旭日(90)芸術は心結ぶ平和推進の力
7、社説   ネパールSGIが躍動 釈尊生誕の国に広がる人間主義
8、今日の発心  妙心尼御前御返事、1480㌻ 【試練は自身の生命を磨く!】

【社会の情勢】 

◆ 拉致最重要を再提起 日朝協議
◆  米無人ロケットが爆発
◆ 国保改革へ向け方針 医療費低い市町村こそ保険料軽減  厚労省
◆ 教員免許 小中両方を取得促進 一貫教育に対応

2014/10/29(水)の聖教

1、今月、チェコ・ハンガリー・ノルウェーが池田大作SGI会長初訪問50周年 各地で記念総会
2、マーチングバンド・バトントワーリング方面大会 音楽隊・鼓笛隊が活躍
3、各部代表者会議 わが使命を自覚すれば無限の智慧と力が  名誉会長がメッセージ
4、わが友に贈る
5、名字の言  何げない〝日常〟の中にこそ、安らぎと幸福がある。 
6、寸鉄
7、創大讃歌 創立者と築く学城 第7回 心を結ぶ創大祭・白鳥祭
 英知と労苦と誓いと
8、社説  「読書週間」がスタート 暮らしに他者の視点を加える
9、今日の発心 開目抄、232 ㌻ 【大海原の境涯でスクラムを拡大】

【社会の情勢】 

◆ 拉致解決が「最優先」 日朝協議
◆  公立2860校に津波到達 千校以上対応未定 文科省
◆ 市長が再稼働に同意 県議会と知事判断へ 鹿児島・川内原発

2014/10/28(火)の聖教

1、韓国・京畿道義王市が池田大作SGI会長夫妻を名誉市民に
2、わが友に贈る
3、名字の言  どんな仕事でも、限界を破るには斬新な発想が要る。
4、寸鉄 
5、随筆 民衆凱歌の大行進  山本伸一【13】地域広布の英雄 
わが愛する街を常寂光の都に!   
笑顔輝き心通う朗らかな集いを
ここに民衆の「対話と連帯のオアシス」
6、紙上セミナー 生活に生きる仏法 児童の可能性を引き出す挑戦
7、婦人部の輝き 白ゆりの輝き  世界一の哲学を学び幸福勝利の人生を!

【社会の情勢】 

◆ TPP「大幅な前進」強調 閣僚会合、北京で来月再開
◆  国内自動車生産0・5%増 4~9月期
◆ スマホで生活習慣改善  サービス強化、若年層に照準 生保各社
◆ 犠牲者の冥福祈る 噴火から1カ月 御嶽山

2014/10/27(月)の聖教

1、11・5「部の日」を祝賀 関西で新時代第2回全国男子部幹部会
2、池田名誉会長がメッセージ 人類の平和の道を開け
3、今週のことば
4、名字の言  「絶対歩みを止めちゃいけない!」
5、寸鉄 
6、座談会 世界広布新時代の旭日 【89】題目が勇気と智慧の源泉
7、社説 あいさつは幸せ運ぶ言葉 地域の幸福は身近な声掛けから
8、今日の発心  如説修行抄 502㌻ 【創価教育の真髄を体現する人に】
9、世界の体験プラザ  スイスSGI  ドミニク・コーリーさん “美容で人を幸せに”が私の哲学 ジュネーブの中心地でヘアサロンを経営
                                                                     

【社会の情勢】 

◆ カード決済 小規模店でも拡大スマホ活用で費用負担減
◆  御嶽山の教訓、将来に 予知方法やシェルター課題 噴火から1カ月
◆ 加速するエボラ薬開発 富士フイルム先行

2014/10/26(日)の聖教

1、中国の古都・西安 陝西師範大学で 第8回池田思想国際学術シンポジウム
2、第8回池田思想国際学術シンポジウム 名誉会長のメッセージ
3、わが友に贈る
4、名字の言  段ボールで仕切られた避難所生活で生まれた芸術。
5、寸鉄 
6、社説  健康に長生きする時代へ 重みを増す 日々の生きがい
7、今日の発心  持妙法華問答抄 467㌻ 【師への報恩を胸に人材拡大を】
8、親が子に語る物語 竜女の輝き 全ての人を幸せにする教え

【社会の情勢】 

◆ 日本、交渉加速を要請 TPP会合
◆  自治体にビッグデータ 地方創生戦略づくり支援 政府方針
◆ 産科医不足、9県で深刻 若手少なく早急な改善困難
◆ 「噴火予測」成功2割弱 気象庁
◆ 首脳会談実現へ努力 日韓の議員連盟

2014/10/25(土)の聖教

1、ロシア民族友好大学が決定 池田大作SGI会長に「名誉博士号」
2、ザンビア・ナショナルデー 祝賀会に学会代表が出席
3、ロシアの少年音楽家が創価学園でコンサート
4、わが友に贈る
5、名字の言  「ゲームに出られたら、それでよかったのだ」ベーブ・ルース
6、寸鉄 
7、名誉会長と共に 新時代を開く【39】新しい力を 新しい勝利を
8、11月度「御書活動者会」研鑽のために 報恩抄 不惜の闘争を受け継げ!
9、ここに使命あり 平和の未来望む港町 神奈川・横浜市中区

【社会の情勢】 

◆ 温室ガスを40%削減 30年まで EU首脳会議合意
◆  入国者全員の滞在歴確認 エボラ熱4か国対象 厚労省
◆ こども園 補助金加算を表明 政府
◆ 20年から大学入試新試験へ センター廃止 中教審部会

2014/10/24(金)の聖教

1、中国・南京理工大学から池田名誉会長に名誉教授称号 「池田大作思想研究室」が設立
2、中国・南京理工大学から名誉教授称号、池田名誉会長の謝辞
3、福島 広野小・中学校に図書贈呈
4、わが友に贈る
5、名字の言 国と国の友情の土台には、人間と人間の友情がある。
6、寸鉄 
7、社説  使命の舞台で示す信心の実証 不屈の太陽・社会部が輝く
8、今日の発心  一生成仏抄、383㌻ 【広布原点の地の誇りで躍進】

【社会の情勢】 

◆ 全国64行連携し女性支援 夫の転勤先でも地方行員に
◆  妊娠降格は同意必要 敗訴棄却し、差し戻し 均等法制定で
◆ 関税・ルール、攻防正念場 あすからTPP閣僚会合
◆ 励ましが復興の原動力 新潟、中越地震10年で追悼式

2014/10/23(木)の聖教

1、インドネシアで平和文化祭 9千人が希望の祭典 SGI会長が祝福のメッセージ
2、
3、わが友に贈る
4、名字の言  友が投げかける、ささいな言葉、仕草、表情・・・。その“小さな変化”に“大きな悩み”が隠されていることもある。
5、寸鉄 
6、父子の詩 創立者と歩む四季 情熱光る運動会  心を一つに粘り強く挑戦
7、座談会 世界広布時代の旭日【88】学会は温かな励ましの団体 
8、社説  あす24日は「国連デー」 “人類の議会”強化へ民衆が連帯
9、今日の発心  上野殿御返事 1527㌻ 【全てに勝利し報恩に生きる】

【社会の情勢】 

◆ 貿易赤字が上半期最大 5・4兆円、円安と燃料輸入影響
◆  1号機カバー解体着手 福島第1原発
◆ 年功賃金見直し議論政労使会議
◆ 世界経済下揺れ警戒 APEC財務相会合
◆ エボラ熱ワクチン数万人分 年明けに使用開始 WHO

2014/10/22(水)の聖教

1、中国の最高学府 北京大学、復旦大学で記念行事 名誉会長への「名誉教授」称号30周年慶祝
2、SGI会長の平和提言めぐりネパールでシンポジウム
3、わが友に贈る
4、名字の言  青色発光ダイオード、ノーベル物理学賞受賞者に話題。
5、寸鉄 
6、信じ抜く 教育本部が開く未来 第10回【完】  未来部育成の聖業
7、社説  地区こそ広布前進の要 弘教に挑む勇気をたたえよう
8、今日の発心  異体同心事 1463㌻ 【「師弟誓願の祈り」で団結】

【社会の情勢】 

◆ 核全廃、加盟国8割支持 「非人道」の認識強まる 国連総会
◆  テレビメーカー「4K」製品を強化   年末商戦強化
◆ 景気判断を下方修正 2ヶ月連続、生産回復に遅れ 10月月例経済報告
◆ エボラ熱 国内流入警戒
◆ ダム106カ所 治水低下 検査院

2014/9/21(火)の聖教

1、韓国・慶尚南道の金海市から池田大作SGI会長夫妻に特別顕彰牌
2、宮崎で創価青年大会 島根・隠岐でも朗らかに
3、各地で平和の文化フォーラム
4、わが友に贈る
5、名字の言  まず相手の立場、考えを尊重し、受け入れる「寛容の精神」。「同じ人間」という共通点に立って対話する粘り強い挑戦。 
6、寸鉄
7、教学随想 日蓮仏法の視座 「行学の二道」こそ幸福の直道
8、青年部のページ ヤング男子部が大活躍 若き力に恐れなし!

【社会の情勢】 

◆ 経産省・宮沢氏 法相・上川氏に 小渕氏。松島氏が相次ぎ辞任
◆  防災基本計画見直しへ 火山、土砂災害対策を強化
◆ 月内にも訪朝団派遣 政府
◆ 全地域で「回復」続く 東北は景気判断を引き下げ 日銀

2014/9/20(月)の聖教

1、創価グロリア吹奏楽団 関西吹奏楽団 吹奏楽コンクール全国大会で金賞
2、今週のことば
3、名字の言 21日まで新聞週間。19日は「新聞配達の日・新聞少年の日」だった。
4、寸鉄 
5、わが町わが誇り 北九州 門司 広布の総仕上げを君に託す
6、民音創立の日に寄せて 小林敬泰 民音代表理事 音楽文化で心を結び世界を結ぶ
7、座談会 世界広布新時代の旭日(87) 10月24日は不屈の太陽「社会部の日」
8、社説 学生のグローバルな行動に期待 大学祭が各地で開催
9、今日の発心  立正安国論、26㌻ 【師の指針胸に地域で実証示す】
10、世界の体験プラザ 台湾SGI  陳瀅竹さん 念願のハーバード大学法科大学院に進学  働きながらチャレンジした“夢”

【社会の情勢】 

◆ 富士山噴火で防災訓練 国と3県初の合同
◆  復旧進み街づくりへ 広島土砂災害から2か月
◆ ガス価格、ロシアと合意 ウクライナ大統領発表
◆  マウス内で省庁へ成長 ESP細胞とiPS利用 難病治療開発に期待

2014/9/19(日)の聖教

1、創価大学が悲願の箱根駅伝出場決定 予選会話を10位で通過
2、ネパールSGIが歓喜の 第20回総会 全土から1000人が参加 SGI会長がメッセージ
3、SGIが主催 カトマンズで詩歌シンポジウム
4、わが友に贈る
5、名字の言  創価大学が箱根駅伝初出場を決めた。
6、寸鉄 
7、名誉会長と共に 新時代を開く【38】信仰とは無限の希望なり
8、社説  明後21日は「華陽の日」 女性がはつらつと輝く社会に
9、今日の発心  安国論御勘由来35㌻ 【「何のため」を忘れず人材拡大を】

【社会の情勢】 

◆ 国産ジェット機を公開 来春初飛行 三菱航空機
◆  「ハンセン病法廷」検証 隔離の当否 最高裁
◆ エボラ熱 感染者9000人超 米国2例目
◆  首都直下備え訓練実施 東京消防庁
◆ 東京集中、半数が懸念 内閣府調査

2014/10/18(土)の聖教

1、インドネシア共和国・ユドヨノ大統領に創価大学「名誉博士号」を授与
2、きょう10・18「民音創立記念日」 民音研究所が設立
3、第36回「全国人間教育実践報告大会」から 未来の宝に太陽の励ましを 名誉会長のメッセージ
4、わが友に贈る
5、名字の言  「苦悩を突き抜けて歓喜へ」楽聖 ベートーベン
6、寸鉄 
7、生老病死を見つめて 「老い」と向き合う① 体は衰えても心は負けない

【社会の情勢】 

◆ リニア新幹線着工へ 品川~名古屋 国交相認可
◆  「北朝鮮拉致」はじめて明記 ASEAN首脳会議
◆ 完全停戦まで「大きな溝」 露・ウクライナ首脳が会談
◆ 女性登用 大企業は目標設定を 法案を国会に提出
◆ 透析費用4億円過払い 自治体誤認

2014/10/17(金)の聖教

1、ドイツ語訳「御書」第1巻が発刊 世界最大の書籍見本市で出版記念セミナー
2、東洋哲学研究所の講演会
3、わが友に贈る
4、名字の言   「労苦と使命の中にのみ 人生の価値は生まれる」池田名誉会長の指針
5、寸鉄 
6、世界市民の誓い 我らワールドシチズンズ ドイツ女子部書記長 ユリア・リヒターさん 全ての労苦は今のために
7、響き合う魂 SGI会長の対話録  第50回 韓国・国立済州大学 趙文富元総長
 労苦こそ指導者の条件 人間性こそ知性の土台
8、社説  あす、民音創立の日 音楽の力が世界と人間を結ぶ
9、今日の発心  御講聞書 841㌻ 【誓いのままに「水の信心」貫く】
10、池田名誉会長が贈る 勝利の人間学 第62回 リーダーの一念   

【社会の情勢】 

◆ いじめ認知小学校11万件  過去最多
◆  宅建業者、危険度説明を 土砂災害で協力要請 国交省
◆ ミツバチ保護は重要 農作物の生産に重要 国連機関報国
◆ エボラ熱、世界的対応を 米欧5カ国首脳がビデオ会議
◆ 「偽物」商品の苦情増加 通販8割超、健康被害も 13年度

2014/10/16(木)の聖教

1、アルゼンチンサンフランシスコ・デ・ライシ市 池田大作SGI会長に「最高賓客」称号
2、チリ マチャリ市 ガブリエラ・ミストラル校 教育への貢献讃え「顕彰盾」
3、御書と共にⅡ 名誉会長が指針を贈る 【33】平和の使命を果たし抜け
4、わが友に贈る
5、名字の言  苦労して学んだこと、自ら行動する中で得た経験――これらの「学び」と「行動」が折り重なって、人生の荒波を生き抜く知恵は生まれる。
6、寸鉄 
7、座談会 世界広布新時代の旭日(86) 人間主義の哲学広げる民音
8、社説  対話から「感動」「発見」「創造」を ネット時代の人間関係
9、今日の発心 四条金吾殿御返事、1143 ㌻ 【歴史回天の正義の青年城を構築】

【社会の情勢】 

◆ 海の酸性化 損失100兆円  CО2原因、サンゴ礁打撃 生物多様性条約報告書
◆  エボラ対策で緊密連携 日米首脳が電話会談
◆ TPP事務協議が終了 来月の大筋合意目指す 日米
◆ 住宅ローン競争に転機 金利から付加サービスへ 大手銀行
◆ 指先で中性脂肪測定 家庭での肥満対策に期待 産総研が装置開発

2014/10/15(水)の聖教

1、日蓮大聖人御入滅の日 各地で法要
2、埼玉で全国人間教育実践報告大会
3、わが友に贈る
4、名字の言   いかに「現場」の人々が誇りをもって活動できるか。
5、寸鉄 
6、社説 広布50周年のフィリピン 〝東洋の宝石〟に広がる人間主義
7、今日の発心  日女御前御返事、1244㌻ 【大願に燃え師弟の天地を走る】

【社会の情勢】 

◆ 土砂災害防止法 改正案を閣議決定 調査結果の公表 政府
◆  秘密保護法 12月10日施行 運用基準55項目を列挙
◆ 原子力防災 新組織が発足 内閣府
◆ JA全農 飼料用米3倍に
◆ アジア欧州の対話強化 あすからASEAN首脳会議

2014/10/14(火)の聖教

新聞休刊日 無冠の友の皆様いつもありがとうございます。

池田SGl会長指導選集  「幸福と平和を創る智慧」   (大白蓮華10月号より)

2014/10/13(月)の聖教

1、アメリカ創価大学が主催 「平和の文化と非暴力」会議
2、中国人民対外友好協会 李小林会長が創価大学で記念講演
3、今週のことば
4、名字の言  「一人」と心を通わせるには、「一対一」の対話に徹することだ。
5、寸鉄 
6、名誉会長と共に 新時代を開く【37】勇敢で笑顔で仏円を結べ
7、世界広布の鼓動 ペルー クスコ地区 マチュピチュの遺跡が地域内に 歴史のロマンの天地に 『希望の都』の建設を
8、座談会  世界広布新時代の旭日 【85】地道な日々が偉業をつくる
9、社説  日蓮大聖人御入滅の日 慈愛と正義の大精神をわが胸に
10、今日の発心  聖人御難事 1190㌻ 【“信心の精髄”の御文を糧に前進】 

【社会の情勢】 

◆ 握力、50メール走は向上 子どもの体力、東京五輪当時と比較
◆  1歳半でも「離乳食」 働くママが利用
◆ 台風19号 早めの安全確保を 東海・関東 明日通勤直撃も

2014/10/12(日)の聖教

1、池田名誉会長 光の言葉 幸福の曲 「良き友」は人生最高の宝
2、第44回 創大祭 第30回 白鳥祭が開幕、
3、伝統の創芸展 創大記念講堂で 19日まで
4、わが友に贈る
5、名字の言  一時の、一つの「顔」だけを見て、相手を判断できない。直接、会って話さなければ、相手の本当のことは分からない
6、寸鉄
7、社説   勇気の一歩生む励ましのドラマ 各地で、にぎやかな総会
8、今日の発心 刑部左衛門尉女房御返事、1401 ㌻ 【広宣流布の人生こそ報恩の道】

【社会の情勢】 

◆ インフラ投資を支援 成長力強化へ連携 G20財務相会議
◆  「新たな住まいの形 」検討  子育て世帯支援で研究会 国交省
◆ 台風19号 15万人に避難勧告 気象庁
◆ 御嶽山 最大規模で捜索 死者56人、残る不明者7人に
◆  エボラ熱死者4000人超す
◆ 彗星が火星に接近へ 「詳しく調べるチャンス」NASA

2014/10/11(土)の聖教

1、中国 南京理工大学が決定 池田大作名誉会長を名誉教授に
2、福島 大熊中学校へ図書贈呈 被災地の「心の復興」を支援
3、わが友に贈る
4、名字の言   中国には、こんな言葉があるという。「口先では『重要』、行う時には『次要』(二の次)、忙しい時には『不要』」。だが本来は逆である。
5、寸鉄 
6、信じ抜く 教育本部が平未来 第9回 青年教育者を支えるために
7、池田華陽会御書30編に学ぶ 上野殿御返事  信心根本に苦難と戦い幸福と勝利の道を
8、未来の翼  世界が君を待っている 第7回 カナダの滝 
9、希望の虹  世界の偉人を語る 第7回 インド独立の父 ガンジー

【社会の情勢】 

◆  テロリストの財産凍結イスラム国やアルカイダ対象 閣議決定
◆  女性活躍に向け包括策 政府
◆  統一地方選法案が成立 来年4月12、26日投票
◆  ノーベル平和賞 マララさんら受賞 子どもの教育権利に努力 史上最年少

2014/10/10(金)の聖教

1、創価学園情熱の日記念集会 負けじ魂で壁を突き抜けよ  創立者が祝福のメッセージ贈る
2、創価大学で池田大作と中国展 きょうから一般公開
3、わが友に贈る
4、名字の言 国旗のない国はない。そして各国の旗には、それぞれ深い意味が込められている。
5、寸鉄 
6、響き合う魂 SGI会長の対話録 第49回  カナダ・モントリオール大学 がん研究の権威 シマ―元学長 あなたよ、生きて生き抜け 内なる生命の力は偉大
7、社説 ロイヤル・アカデミー展 心潤す秋 英国美術との語らい
8、今日の発心 祈祷抄、1351 ㌻ 【団結のスクラム固く人材育成へ】 

【社会の情勢】 

◆ シティマネジャー派遣 初年度、20市町村前後の方針 創生本部
◆  若手公務員を国連研修  国際交渉に強い公務員養成 人事院
◆ 火山の防災指針改定へ
◆ 社員発明「企業のもの」報酬規程義務付け条件に 政府
◆  大西洋クロマグロ 漁獲枠の拡大

2014/10/9(木)の聖教

1、世界的な環境学者 ヴァイツゼッカー博士と池田大作SGI会長の対談集
2、御書とともにⅡ 【32】名誉会長が指針を贈る
3、わが友に贈る
4、名字の言   30年か50年の仕事をして、それが自分と共に朽ちるようでは何になるか
7、わが町わが誇り 静岡 浜松総県 “世界の浜名湖”に勝利の歌
8、この時に誓う 【10】篠原中国長 10・8「中国・師弟原点の日」
9、座談会 世界広布新時代の旭日 【84】皆が尊貴な地涌の菩薩
10、社説  訪問激励で人材を育成  「会合革命」で一人一人に光を
11、今日の発心  諫暁八幡抄 585㌻ 【折伏精神で広布拡大に勝利】

【社会の情勢】 

◆ 経常収支 2ヶ月連続黒字 8月
◆  地震での電源喪失否定 規制委が中間報告書 福島第一
◆ 蚊媒介の感染症予防へ 指針策定、専門医を設置 厚労省
◆ 医療費が39兆2000億円   過去最高 1人31万弱12年度
◆ 好奇心。大いてに育てて  子どもたちへのメッセージ ノーベル賞の赤崎さん

2014/10/8(水)の聖教

1、舞劇「朱鷺」を全国で公演 6・7月28都市
2、文化放送から池田大作名誉会長に感謝状
3、わが友に贈る
4、名字の言  御書に「喜とは自他共に喜ぶ人なり」(761㌻)
5、寸鉄 
6、3000回を迎えた『新人間革命』ラジオ朗読   人々に『生きる力』『希望の哲学』を送る
7、社説  台湾大地震から15年 SGIは社会貢献の模範の連帯
8、今日の発心  種種御振舞御書 912㌻ 【未来の勝利を決するのは“今”】

【社会の情勢】 

◆ ノーベル物理学賞 赤崎、天野、中村氏が受章  青色LEDの開発
◆  公務員給与引き上げへ 人事院勧告完全実施決定
◆ ひまわり8号打ち上げ成功  次世代の高性能衛星
◆ 女性登用 数値目標、義務付け 厚労省
◆ 東電、中部電が合意 燃料・火力発電包括提携

2014/10/7(火)の聖教
 
1、アルゼンチン・フォルモサ州で「希望の種子」展 州文化教育局がSGI会長に顕彰状、
2、わが友に贈る
3、名字の言  人生の中で感謝する出来事を多く持つ人は、幸福な人である。
4、寸鉄 
5、10月度座談会御書 日女御前御返事 御本尊こそ幸福と勝利の源泉  (作業中)
6、未来部育成のページ 師の心を伝え後継の人材を  (作業中)

【社会の情勢】 

◆ 「健康な食事」マーク選定 スーパーやコンビニなどに来春から 厚労省
◆  超大型望遠鏡の建設へ 5カ国協力 ハワイ島
◆ 生物多様性会議が開幕 途上国資金支援など 韓国
◆ 台風18号首都圏直撃

2014/10/6(月)の聖教

1、札幌市の北海道池田講堂で「法華経 平和と共生のメッセージ展」開幕
2、今週のことば
3、名字の言  荒れがちなクラスの担任、最初はうまくいかなかった。“この子さえいなければ”と・・・
4、寸鉄
5、名誉会長と共に 【36】新時代を開く 宝の御聖訓を力に
6、座談会 世界広布新時代の旭日 【83】師弟の勝利を開くのは弟子
7、社説  励ましは「万の力」 共々に成長し、苦難乗り越える
8、今日の発心  四条金吾殿御返事 1143㌻   【師の指導通りの幸福人生!】
9、新会員のためのQ&A 【33】 ●教学試験について     (作業中)
10、10月の広布史  (作業中)
11、世界の体験プラザ インド創価学会 ムデイタ・メヘロトラさん
 経済苦を乗り越え 社会で活躍する4姉妹     (作業中)

【社会の情勢】 

◆ 激甚災害の対策強化 国交省
◆  海外勤務志向が12% 日本の若者アジアで最低
◆ シェルター、10火山のみ  自治体費用負担が重い
◆ 大雨豪雨に厳重警戒 台風18号 気象庁
◆  サイバー協議を新設 東京五輪へ向け連携はかる

2014/10/5(日)の聖教

1、フィリピン・マニラ国際平和会館が誕生
2、わが友に贈る
3、名字の言  「家に帰っても、もう夫君はいらっしゃらない」(御書1418ページ、趣意)。家族を亡くした人の孤独に、日蓮大聖人は語り、寄り添われた。
4、寸鉄
5、社説  明後7日「離島部の日」 眼前の海は「世界に通じる道」 
6、今日の発心 阿仏房御書、1304ページ ㌻ 【家族の苦難を信心で克服】 
7、池田名誉会長が贈る 勝利の人間学 第61回 良書を友に! 知性を磨け 

【社会の情勢】 

◆ 御嶽山 捜索活動を再開  死者51人  地元町民ら黙とう4
◆  コメ交付金4支払い前倒し 農家支援 農水省
◆ 南北高官協議開催で合意 
◆ 子宮移植の女性が出産 世界初 スウェーデン 
◆ 台風18号。、暴風大雨警戒 明日西・東日本に上陸も 気象庁

2014/10/4(土)の聖教

1、韓日友好の橋を懸けた池田大作SGI会長夫妻に韓国・永川市から特別顕彰牌
2、教学部初級試験 青年部教学試験3級 全国で10万人が合格
3、わが友に贈る
4、名字の言  自分が決めた目標へ、「今」を全力で生きることが「未来」を開き、「夢」を実現することにつながる。
5、寸鉄 
6、みんなで学ぶ教学 新会員のための仏法入門 【8】悪と戦う

【社会の情勢】 

◆ 不明多数 灰と雨で捜索難航 御嶽山
◆  介護事業 おおむね黒字経営 報酬改定議論の本格化へ 厚労省調査
◆ 9月の米就業者24万8000人増 失業率は5・9%に改善 
◆ 中間貯蔵めぐる改正法案 除染廃棄物最終処分30年以内、県外明記 閣議決定
◆ CО2回収プラント カナダで初めて完成 温暖化対策

2014/10/3(金)の聖教

1、
2、
3、わが友に贈る
4、名字の言  ガンジーが南無妙法蓮華経の題目を祈りに取り入れていた。
5、寸鉄 
6、世界広布の鼓動 台湾 台北 皆が使命ある大人材 座談会で青年を育てる
7、社説 13日まで受験申し込み  教学部任用試験で人材の城
8、今日の発心  富木入道殿御返事 955㌻㌻ 【誓願の祈り根本に報恩の実践】

【社会の情勢】 

◆ 確実な成果で国民の幸福を 景気下支え、対策万全  参院本会議で高名・山口代表
◆  電動イス 高機能競う 自動ブレーキなど 国際福祉機器展
◆ 土石流対策が本格化 御嶽山噴火
◆ 「地球持続の教育」内閣調査室 8割知らず

2014/10/2(木)の聖教

1、フィリピンの名門イースト大学 池田SGI会長に「名誉人文博士号」 
2、フィリピン・イースト大学 名誉人文博士号  SGI会長の謝辞
3、わが友に贈る
4、名字の言  言葉の背後にある、自分のことを思ってくれる真剣さを!
5、寸鉄 
6、座談会  世界広布新時代の旭日(81) 「世界宗教」へ飛翔する創価学会
7、社説   きょう「世界平和の日」 私自身から希望の大潮流
8、今日の発心 南条兵衛七郎殿御書、1494 ㌻ 【言論戦で学会厳護にまい進!】

【社会の情勢】 

◆ 地域経済の活性化重要 女性・若者が活躍できる国に 衆院代表質問で公明・井上幹事長
◆  景況感、おおむね横ばい 日銀短観
◆ 新車販売台数2・8%減 消費増税後回復に贈れ 14年上期
◆ 健康寿命、10年より延びる 男性71・19歳 女性74・21歳
◆ 地方創生、高齢化に対応 国交省
◆ 新幹線開業から50年 200億㌔走行

2014/10/1(水)の聖教

1、アルゼンチン法華経展が開幕 会場のサルバドール大学東洋学部から池田大作SGI会長に顕彰状
2、台湾SGIを内政部が顕彰
3、東洋哲学研究所講演会 JT生命誌研究館中村館長が登壇
4、御書とともにⅡ 名誉会長が指針を贈る 学会が仏法西還を証明
5、わが友に贈る
6、名字の言   池田名誉会長は「自分の生き方を人類の運命にまで連動させゆく『全体人間』」の育成こそ教育の本義と語る。
7、寸鉄 
8、父子の詩 創立者と歩む四季 誕生日おめでとう この1年も伸び伸びと育て
9、社説  人類の平和に尽くす知性磨く きょう「学術部の日」
10、今日の発心 経王御前御書、1123 ㌻ 【強き信心で子どもの困難を克服】

【社会の情勢】 

◆ 女性登用 行動計画を義務付け  厚労省審議会
◆  「広域地方計画」進捗を発表 観光、物流など 国交省
◆ 8月の失業率が3・5%に改善 
◆ 8月の家計調査 消費支出 実質4・7%減 5カ月連続マイナス

2014/10/31(金)の聖教

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2014/10/31(金)の聖教


1、中国 大連芸術学院が創作 池田大作名誉会長の両国友好の軌跡を表現 オペラ「桜の魂」演奏会

  中国・大連芸術学院が創作したオペラ「桜の魂」が完成し、初披露となる演奏会が19日、遼寧省大連市の大連開発区大劇院で行われた。「桜の魂」は、同学院の王賢俊理事長が総監督を務め、池田大作名誉会長の日中友好への軌跡と友誼の心を万代に伝えるために創作したもの。
 演奏会には、同学院の王理事長、余加祐学長、中国人民対外友好協会国際芸術交流院の李暁文副秘書長、遼寧省中日友好協会の陳鉄城会長、大連中日教育文化交流協会の趙亜平会長、劉愛君副秘書長、古賀克己顧問らと共に創価大学の馬場学長ら一行が出席。学生300人の大楽団の熱演に1000人の聴衆から喝采が送られた。



2、わが友に贈る

 空気が乾燥する季節。
 火災に厳重警戒を!
 使い始めの暖房器具や
 コンセントの埃など
 基本の注意を怠るな!



3、名字の言  「いい仕事をしておけば、後から来るものもその気持ちを受け継いで良い仕事をしてくれるものだ」

  民俗学者の宮本常一氏が、ある山地で、護岸工事のために石垣を組む石工に話を聞いた。冬の川の中で行う作業には、泣くに泣けないつらさがある。田のあぜの石垣などは、村人のほかに見る人もいない。それを、心を込めて築くのはなぜか▼石工は話した。自分の築いた石垣を目にする機会があったら、誇らしい気持ちになる。他の石工が来て、自分の石垣を見れば、ほかの家の石垣を築く時、いい加減な仕事ができなくなる――。「結局いい仕事をしておけば、あとから来る者もその気持ちをうけついでよい仕事をしてくれるものだ」。以来、宮本氏は、石垣を注意深く見るようになったという(『宮本常一著作集44』未来社刊)▼誰が見ていようがいまいが、自分で納得できる仕事を、真面目に、丁寧に積み重ねる。それがおのずと、他の人の見本になっていく――人生も、この石工のようにありたい▼池田名誉会長はかつて、タイの思想家の言葉を引いた。「幸福とは何か。それは、過去を『満足』をもって振り返ることができ、そして未来を『希望』をもって見つめることができることである」▼人生には順風もあれば、嵐の時もある。人の評価でなく、自身の努力で積み上げたものだけが、揺るがぬ未来への土台となる。(申)



4、寸鉄

★  「御書を心肝に染め」と日興上人。任用試験へ大研鑽。共に向上の軌道を

★ 各地で新会員誕生! 皆を自分以上の人材に。先輩は大情熱で励まし育てよ

★ 崇高な感動は精神を和らげ高める―詩人。支部総会の体験に共感の声続々

★ 津波で浸水想定の学校が2800校。災害は忘れた頃に。盤石の対策こそ

★ 秋の薄暮時に事故多発! 自転車は早めの点灯、反射材の活用を。油断なく



5、わが町わが誇り 山口 柳井圏 勇気ある信心朗らかな人生

  「ここは古戦場だよ」
 山口で、池田名誉会長は語ったことがある。
 維新回天の要所に広宣流布の楔を打ち込むために。恩師の願業であった75万世帯への決定打とするために。一人の青年が全生命を懸けて戦う時、どれほどの大事が成せるかを永遠に刻み残すために。
 若き名誉会長は走った。
 1956年(昭和31年)10月、11月、翌年1月と、3回にわたる訪問で、山口の世帯数を10倍に伸した。燦然たる青春の金字塔である。
 足跡は県全域にわたる。県の南東、瀬戸内海に面する白壁の町・柳井市には10月16日、11月16日の2度訪れ、拡大戦の指揮を執った。
  11月16日、名誉会長が出席し、市内で開かれた質問会。開拓指導の中で信心を始めた友の姿も多かった。当時18歳の藤井健治さん(副本部長)も、その一人。一番うしろに、隠れるように座った。
  半世紀以上も前のことであり、名誉会長の話の内容は、断片的な記憶しかない。ただ、今も鮮烈なのは、その振る舞いのさわやかさである。
 会場に入った名誉会長は、机をさっとずらし、参加者との距離を詰めた。「私が池田大作です。青二才ですが、よろしくお願いします!」
 謙虚でありながら、悠然としている。28歳とは、とても思えない貫禄があった。
 “こんな立派な人が日本にいるのか!”。藤井さんは、あいさつだけで衝撃を受けた。
 ある友が質問をした。「紙に書かれたものを拝んで、どうして功徳があるのですか」
  「紙に書いている内容が大事なのです」と名誉会長。
 同じ紙でも、お札だつたらその価値が分かるでしょう──と、紙幣を例に、分かりやすく答えていく。
 「御本尊には、どんな人も幸せにすると書かれてあるのです!」
 藤井さんは振り返る。「どんな質問にも的確に、慈愛あふれるご指導でした。この人についていけば間違いない!  この時、そう決めました」
 一念発起し、当時はまだ少なかった男性の美容師として働き始めた。54年にわたって店を守り、柳井広布に走り続けている。
 ──質問会が終わると、名誉会長は「写真を撮りましょう」と提案。十数人が記念のカメラに納まった。
 この時、一緒に移った新納宗子さん(故人)も、10月に入会したばかりだった。名誉会長は「この信心を絶対に続けていきなさい。必ず幸せになるから」と励ました。
 「母はこの写真を肌身離さず持ち歩いていました」と、娘の教世さん(支部副婦人部長)は述懐する。
 この訪問から28年──84年(昭和59年)10月23日。名誉会長は懐かしい柳井へ。
 柳井会館に向かう車は、秋晴れの市内を巡る。弘教の指揮を執った開作屋旅館(当時)の前も通った。
 「思い切り広宣流布のために走りに走ったことは、全部、自身の歴史となる」。名誉会長は、青春の激闘を振り返った。
 会館に到着すると、記念撮影、植樹を行い、友のために、揮毫をしたためる。夜には「生命と仏法を語る」のために、対談も行っている。行動は、休むことがなかった。
 翌24日の自由勤行会には、柳井の友が喜び集った。
 名誉会長は、御書をひもときつつ、語っていった。「不幸の宿命を打開し、幸福境涯を確立しゆくためには、勇気ある信心がなくてはならない」
  「愚痴多き苦しみの人生を生きるか、朗らかな楽しみの人生を生きるか。その鍵は自分自身にあります」「一念によって、国土世間をも変えていけると説くのが仏法です。いかなる苦しみも、楽しみに変えていけるのです」
  琴石支部(当時)の支部長だった松重尚利さん(副総県長)は、“一念で決まる”との指導が耳を離れない。自由勤行会の席上、名誉会長の筆による支部証を授与された。
 当時、自動車の板金塗装会社をはじめて4年。バラック小屋から始まった会社は、なかなか軌道に乗らなかった。
 しかし、この原点を胸に、妻の晴江さん(婦人部副本部長)と二人三脚で奮闘。どんなに多忙でも、学会活動はやり抜くと決め、夜は広布の最前線へ。「時間厳守、納期厳守」を合い言葉に、仕事でも地域でも信頼を広げてきた。後に柳井圏長を歴任。3人の子も広布後継の道を歩む。
 勤行会には、開拓指導の折、名誉会長と写真に納まった新納宗子さんも出席していた。会場に人が入りきらず、庭でスピーチを聞くことに。
 会合を終えた名誉会長が、その庭に下りてきた。誰かが、宗子さんの背中をぽんと押した。
 名誉会長の前に進み出た宗子さんは、あの日の写真を手に「先生! これを!」。
 名誉会長は、黄色に変色したそれを手に取り、「ありがとう! 懐かしいね・・・」
 数日後、金色の文字が躍る色紙が、宗子さんのもとへ届けられた。
 「青春の 思い出の友 柳井かな」
 宗子さんは、多くの若い同志に師匠の真心を伝え、93年(平成5年)に使命を全うして逝いた。娘の教世さんは今、地区婦人部長を兼任。柳井広布の最前線を駆ける。
 「山口開拓指導がなかったら、母も、今の私もありません」と教世さん。柳井と山口全県の友もまた、同じ思いであるに違いない。
 今年、柳井圏は山口で随一の弘教の結果を示した。先月、開催された、名誉会長の「自然との対話」写真展も多くの市民でにぎわった。

  青春の
  輝く命を
   捧げたる
  山口天地の
   栄える嬉しさ

 この師の思いに応える“新時代の開拓指導”を!──柳井、そして山口の友の心が燃えている。




6、花は心 木は命 第7回 東西の創価小学校のザクロ

強くなれ!  大きくなれ!

  実りの秋──。
  東京・関西の創価小学校では、開校当初から植えられてきた木が、いくつもの赤い実をつけている。
  ザクロである。
 創立者の池田名誉会長は、いくたびか、少年時代のザクロの思い出を語ってきた。
  尋常小学校に入学前、肺炎で寝込んだ時のこと。病の峠を越したころに、母が言った。「あの庭のざくろをごらん。潮風と砂地には弱いというのに花を咲かせ、毎年、実をつける。お前も、今は弱くとも、きっと丈夫になるんだよ!」
 ある時は綴っている。
 「後年、私が、東京・関西の両創価学園に、ざくろの木を植樹したのも、『わが子よ、強くなれ! 大きく育て!』との願いからであった」

                                       

 関西創価小学校が大阪府枚方市に開校する前の1981年(昭和56年)11月、完成した校舎等の視察に訪れた名誉会長は、「実のなる木」を植えてはどうかと提案。それを受けて植えられた木々の中に、ザクロがあった。
  開校後、関西小を訪問した名誉会長は、校舎と体育館の間に立つザクロに目を留め、語った。
  ──ザクロの花というのは6月に咲くんだよ。この時期になると、このザクロだけが深紅の花を咲かせる。だから“紅一点”と言われる。暑い夏に凛々しい姿で周囲を元気づけているんだよ──
  開校2年目の83年(昭和58年)には、新入生の入学に当たり、名誉会長の提案で、ザクロの木を記念植樹。以後もたびたび、ザクロの木が植えられてきた。
 夏に花を咲かせたザクロは、秋になると実をつける。
 「はじけた実を割って、ルビーのような種をより分け、食べるのが楽しみだった」と、名誉会長は振り返る。
 かつての関西小の児童たちも、季節が来れば、キラキラと輝く果肉を一粒一粒、口に運んだ。幼少の名誉会長と同じ思い出を刻んで巣立っていった卒業生は少なくない。
 彼、彼女らは、「ザクロ」と聞けば、創立者の慈愛に包まれ過ごした黄金の日々が胸によみがえり、報恩の心が湧いてくるのである。
 今、2年生は、生活科の「実のなる木」を探す授業の中でザクロを観察する。その一環として、名誉会長のザクロの思い出を学んだ児童は、「私も体がよわいけど池田先生みたいにつよくなりたいです」等の感想をつづった。
 本年9月に創立者との出会いを刻んだ6年生は、入学時にザクロの苗木を植樹。一緒に成長してきた。「毎年ざくろの実ができるように、自分のがんばったことが実になるように努力していきます」等と誓っている。

                                       

 開校当初からある関西小のざくろは、今は校内の関西グラウンドに場所を移している。校舎の脇には、後年、植樹された数本のざくろが実の重さで枝をしならせていた。
 東京創価小学校(小平市、国分寺市)では、登下校の時に児童の目に入るよう、創価高校から続く「おとぎの道」で、開校以来、枝を伸し続ける。
  両小学校のざくろは、「強くなれ! 大きく育て!」と、きょうも児童の成長と学園の発展を見守っている。



7、社説  “地球革命への挑戦”の時 環境対談に学ぶ危機克服の智慧

  欧州連合(EU)は2030年までに、温室効果ガスを1990年比で40%削減する――。
 先週、首脳会議で合意に至った新目標だ。従来の「20年までに20%削減」よりも意欲的な目標設定は国際社会に好感を持って受け止められた。
 近年、観測史上にない豪雨・豪雪などの異常気象が世界で頻発している。背景に地球温暖化の影響を指摘する声は多い。
 日本政府も20年以降の温室効果ガス削減目標案の検討に乗り出した。危機克服へ、英知の結集が求められている。
 こうした中、池田SGI(創価学会インタナショナル)会長と、環境学者でローマクラブ共同会長を務めるエルンスト・フォン・ヴァイツゼッカー氏の対談集『地球革命への挑戦――人間と環境を語る』(潮出版社)が発刊された。喫緊の課題に取り組む上で多くの示唆に富み、時宜を得た書といえる。
 国際的な研究機関・ローマクラブとSGI会長は、環境や人口などの諸課題の解決に向け、連携を重ねてきた。今回の対談では同クラブの創設者・ペッチェイ氏、ホフライトネル名誉会長との対談の成果を踏まえつつ、「地球革命は人間革命から始まる」とのメッセージが強く打ち出されている。
 対談では、ヴァイツゼッカー氏の近著『ファクター5』で説く、エネルギーや資源の効率を5倍に高める技術を主流化するための方策が紹介されている。再生可能エネルギーの導入にも期待が寄せられる。それらの方策とともに、人々が浪費への欲望を乗り越え、幸福に暮らせる社会を構築するための智慧をめぐり、語らいは進む。
 SGI会長は、欲望の源にある”自分を取り巻く状況を何とかしたい”という生命のエネルギーを「『自他共の幸福』に資する方向へと向け、『質的転換』を図る」大乗仏教の智慧に言及。その好例として、人々のために行動する「誓願」を人生の核に据える「菩薩」の生き方を挙げている。私たちの平和・文化・教育を基軸とした対話運動の持つ意義を、あらためて深く認識することができる。
 くしくも、来月には名古屋市と岡山市で「持続可能な開発のための教育(ESD)に関するユネスコ世界会議」が開催される。国連が定める「ESDの10年」の最終年を飾るもので、創価学会も含め、多くの団体が関連した会議や諸行事を催す。
 危機克服への連帯を広げる時だ。未来を切り開く”強き楽観主義”の対話から学びたい。



8、今日の発心  崇峻天皇御書 1174㌻ 【原点を胸に家族の宿命を転換】
 

御書 一代の肝心は法華経・法華経の修行の肝心は不軽品にて候なり、不軽菩薩の人を敬いしは・いかなる事ぞ教主釈尊の出世の本懐は人の振舞にて候けるぞ(崇峻天皇御書、1174ページ・編1039ページ)

通解 釈尊一代の説法の肝心は法華経である。法華経の修行の肝心は不軽品である。不軽菩薩が人ごとに敬ったというのは、どういうことを意味するのであろうか。教主釈尊の出世の本懐は、人として振る舞う道を説くことであった。. 

 仏法の極理は観念ではなく、人の「振る舞い」に表れると仰せです。

 1978年(昭和53年)、中部未来会第4期結成式で池田先生にお会いし、「次の学会を頼む」との師の呼び掛けに、広布の人材に成長をと誓いました。
 86年、本部職員に。師匠の振る舞いを通して、徹して一人を大切にする創価の心を学びました。
 当時わが家は、父の闘病など、宿命との闘いの真っただ中でした。女子部の活動に全力を注ぎながら、家族の宿業と向き合いました。その後、先生が地元の清洲城を訪問してくださり、その歓喜のなか、父の病も治療の道が開け、やがて病気を克服。今では、家族全員が広布にまい進でき、感謝でいっぱいです。
 師匠との縁深きわが総県から弘教・人材拡大に勝利し、本年を総仕上げするとともに、明「世界広布新時代 躍進の年」へ世界一の”春日井城”を築いていきます。
愛知・春日井総県婦人部長 小木曽幸見



【社会の情勢】
 

◆ 日本主導で核廃絶決議 共同提案国は最多 国連総会委
◆  速度違反に新装置運用 固定化を改善 警察庁
◆ 訪朝団が首相に報告 北朝鮮「拉致を新しい角度で調査」
◆ 「日本人は親切」「勤勉」 大震災を経て大幅増 国民性調査
◆ 14年産米「平年並み」の101 農水省


2014/11/1(土)の聖教

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2014/11/1(土)の聖教


1、創価大学は人間教育の世界的拠点 2015年4月 工学部が理工学部に

共生創造理工学科を開設 文科省が認可
公募推薦入試出願=12月8日から

 創価大学(東京・八王子市)の「共生創造理工学科」が10月31日、文部科学省から認可され、明2015年4月の開設へ、入試出願期間が発表になった。
 これに伴い、現在の「工学部」が「理工学部」に名称変更され、「共生創造理工学科」と既存の「情報システム工学科」の2学科体制となる。
 新学科では、「地球共生」の理念のもと、現代の社会的諸問題を解決する科学技術の能力と、豊かな創造力を有した人材の育成を目指す。
 具体的には、従来の工学の枠を超え、物理や化学などの分野を格段に充実させる。
 1年次から2年次前半では、幅広く理工学の基礎科目を修得。
 2年次後半からは、理学と工学を融合した四つの学問領域「応用物理学」「物質理工学」「生命理工学」「環境理工学」を興味に応じて学ぶことができる。
 3年次には、少人数のグループ演習を中心に、理工学の基礎知識を応用した課題解決型学習に取り組む。
 4年次は、卒業研究等を通し、それぞれの専門分野を探究する。
 さらに、学生の海外留学やキャリア支援を重視。中学・高校の理科の教員を養成するプログラムも導入する予定になっている。
 卒業後は、産業界や研究職、教職など活躍の舞台が開かれる。
 開学50周年の2021年に向け、「看護学部」「国際教養学部」に続き、理工学分野を再編成する創価大学。
 馬場学長は語る。
 「人間教育の世界的拠点を目指し、人類の発展に寄与する“科学技術のパイオニア”を育成してまいります」
 共生創造理工学科の出願期間は次の通り。

       

 【公募推薦入試】
 〈出願期間〉
 12月8日(月)から12月15日(月)まで。締め切り日の消印有効。
 〈試験日〉
 1月11日(日)
 ※このほか、全学統一入試や一般入試の詳細、願書の請求などは創大ホームページ=http://www.soka.ac.jp/を参照。
 問い合わせは、創大アドミッションズセンター=電話042(691)4617。平日の午前9時半から午後5時まで。



2、カナダ ラバル大学学長 創大を訪問 名誉博士号を授与

  フランス語系で北米最古の歴史を誇るカナダの名門・ラバル大学のドゥニ・ブリエール学長一行が10月30日、創価大学を訪問。創大の田代理事長、馬場学長、創価女子短期大学の石川学長をはじめ教職員、学生が歓迎した(写真)。
 ブリエール学長は、社会に積極的に関与する、責任ある市民を育む「人間主義教育」こそ、現代社会の発展に不可欠であると強調。「創価教育と私たちは同じ信念・価値観を共有している」と語るとともに、大学間の交流を一段と深めながら、多様化する教育の課題に取り組んでいきたいと念願した。この日、学長に「創価大学名誉博士号」が贈られた。



3、わが友に贈る

  未来の指導者たる
 学生部は世界の宝!
 対話拡大に挑む
 英知の若師子に
 最大の応援と励ましを!



4、名字の言  「一人でもいい、やります」。

  東日本大震災を機に、今こそ日本人になりたい、と国籍を取得した文学者のドナルド・キーン氏。氏には日本人の恩師がいた。米国で「日本学」を育てた角田柳作氏だ▼太平洋戦争開戦の3カ月前、角田氏がコロンビア大学で日本文化の講義を担当した際、希望者はキーン氏1人。恐縮し、辞退を告げると、角田氏は「一人でもいい、やります」。自分の研究を犠牲にしても授業に万全を尽くした。〝先生は自分のすべてを与えていました〟とキーン氏。氏の数々の業績の礎に、戦時の師弟の絆があった▼小児まひを患い、幼少から下半身不随になった東京の壮年。彼の原点は、55年前にある。墨田区で池田名誉会長の出席する会合に参加。帰りに信号待ちをしていると、横の車に名誉会長が座っていた。「先生!」。その叫びに、師は応えた。〝負けてはいけないよ〟と。この出会いが、後年、壮年を励まし続けた▼装飾品加工業を立ち上げ、地域貢献にも尽くす。20年前から子どもたちの姿を撮影。作品は小学校に展示され、校内で講演も行った。その活動は地元紙にも紹介され、壮年の生き方に人間の輝きを見たと、今年、親族が入会した▼限りない向上の道を進む羅針盤こそ師弟である。「学会創立の月」に感謝と決意を新たにしたい。(江)



5、寸鉄
 

★「創立の月」が開幕。広宣流布へ威風堂々と進め。創価三代の大闘争を胸に

★ 創大が理工学分野を再編へ。共生社会をリード。信念の俊英よ集い来れ!

★ 「一生空しく過して万歳悔ゆること勿れ」御聖訓。誓いを貫く黄金の日々を

★ 世界の偉大な改新は人間同士の結合から生まれる―詩人。地区の団結固く

★ 日本は男女平等度104位。女性の力こそ新たな創造の光。時代遅れになるな



6、名誉会長と共に 新時代を開く 【40 】響け!希望と慈愛の曲

 皆を喜ばせたいというのが、文化の心だ。我らの運動は、あらゆる分野で、慈愛の妙音を奏で、生命に善の曲を響かせる。民主音楽協会や東京富士美術館も、芸術交流の広場である。創価の文化運動を支えてくださる全ての皆様に、最大の感謝を捧げたい。
 広布の楽雄・音楽隊は、東日本大震災で被災した方々のもとへ足を運び、全身全霊で演奏や合唱を届けている。心の”福光“の力になればとの真心が尊い。
 平和の天使・鼓笛隊も、各地のパレードで希望を送っている。先日、東京・港区を車で通った際にも、鼓笛隊の演奏が地域の皆さんに歓喜を広げていると伺った。本当にうれしい。

                               *    *

 法華経に登場する妙音菩薩は無量百千の功徳と威徳に溢れて光っている。それは、過去世において、仏に十万種の音楽、そして八万四千の七宝の鉢を供養したからであると説かれる。
 日蓮大聖人は、この「八方四千」とは「八万四千の塵労なり」と仰せだ(御書775㌻)。無数の塵のような煩悩・労苦が、妙法を唱えれば、「八万四千の法門」となる。全部が智慧となる。
 何があっても負けないで、朗らかに、勇気の舞を舞いゆくのだ。不屈の劇を創るのだ。

                                 *    *
                               
 尽きぬ苦悩の中で人間らしい生活を求め、生きる喜びの花を咲かせたいという心から生まれたのが、文化・芸術である。
 文化のない世界は、灰色だ。妙なる音楽や舞踊、詩歌や映像に彩られ、生命の躍動に輝いているのが、法華経の世界である。
 戸田先生は語られた。「妙法以上の智慧は、断じてない。この智慧のあるかぎり、人類は多くの危機を避けて、やがて絢爛たる平和と文化を開くことができるだろう。このために、ただ一つ人類に残された道 ーーー広宣流布の必要があるのです」
 自他共に「歓喜の中の大歓喜」の生命を漲らせ、美しい平和の芸術を創造していきたい。



7、池田華陽会御書 30編に学ぶ 上野殿御返事(竜門御書)㊦
 広布の大願を胸に最高に尊い人生を
  (作業中)



【社会の情勢】
 

◆ 日銀、追加緩和を決定 デフレ脱却へ「量的・質的」後初
◆  拉致の過去調査「不十分」 北朝鮮事実上認める 政府説明
◆ 地方創生 政策パッケージ示す 雇用創出支援など 政府方針
◆ SIMロック来年5月解除 携帯各社へ要請 総務省
◆ 福島第1・1号機 建屋カバー取り外し 飛散防止剤の効果確認へ

2014/11/2(日)の聖教

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2014/11/2(日)の聖教


1、池田名誉会長 光の言葉 幸福の曲 芸術は人間を結び世界を結ぶ

体に栄養が必要なように、
心には文化の滋養が不可欠だ。
芸術を愛することは、
虚栄で自分を飾るためでもなければ
道楽や暇つぶしでもない。
人間が人間として
人間らしく生きていくために
絶対になくてはならない魂。
それが文化だ。

    ☆ ☆ ☆

人間は、
優れた芸術によって、
「人類」と「自然」と「宇宙」が
一体であることを
感じられるようになる。
人類が築き上げ、創出してきた、
地球上のあらゆる芸術。
それは、
その時代、その民族や個人を
「表現の場」としながら、
それぞれの民族や個人が
宇宙生命と出会い、
触発され、うたいあげた
「魂の歌」「生命の軌跡」の
結晶ではないだろうか。

    ☆ ☆ ☆

芸術は、
人間を結び、世界を結ぶ。
美しい花に国境はないように、
芸術にも国境はない。
あらゆる障壁を超え、
異なる文化の豊かさや美に
目を開かせながら、
地球大の友情を広げる。

   ☆ ☆ ☆ 

芸術とは、
「瞬間」を「永遠」に高める
力のことであろう。
この日、この時、
この一瞬にしかない価値を、
永遠の美へと昇華する
魂の作業といってよい。
その意味では、
一度の出会いを、
永遠の絆へと高めゆく。
友情の建設も、
人間性の価値創造の
「芸術」ではあるまいか。

 イタリア中部・トスカーナに広がる赤い屋根の街。ここは「花の都」フィレンツェである。1981年6月、池田名誉会長は同市の「ミケランジェロ広場」にいた。
 メディチ家の庇護のもと、ここでルネサンスが花開いた。街そのものが美術館。ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、ボッティチェリーー腕を競った天才たちの息づかいが、今も聞こえるかのようだ。
 名誉会長が掲げる、仏法を基調とした人間主義。その旗の一つが「文化主義」である。民主音楽協会、東京富士美術館を創設し、芸術の力で世界の人と人、心と心を結んできた。
 芸術は、平和の花。芸術によって、人は蛮性に打ち勝ち、生命の尊厳を体得する。
 明日は文化の日である。 



2、児童虐待からの再生 第8回平和の文化講演会 お茶の水女子大学 内田伸子名誉教授

 女性平和委員会が主催する第8回「平和の文化講演会」が10月29日、東京・信濃町の創価世界女性会館で開かれ、お茶の水女子大学名誉教授の内田伸子さんが講演した。
 テーマは、「子どもは変わる・大人も変わる――児童虐待からの再生」。
 内田さんは発達心理学の観点から、児童虐待の増加の背景には、幼いころに虐待を受けた親が、自分の子どもを虐待する〝負の連鎖〟があると強調。こうした状況に拍車をかける要因として、地域コミュニティーの崩壊があると指摘した。
 続いて、育児放棄を受けたものの、現在は幸福な人生を歩むきょうだいの事例を紹介し、「人は生涯、発達し続ける存在です。身近な大人が愛情を込めた関わりを続けることが再生の鍵です」と語った。前多女性平和委員会委員長、築地女性平和文化センター長があいさつした。



3、アルゼンチンで学生総会 ノーベル賞受賞者 エスキベル博士が講演

  南米・アルゼンチンSGI(創価学会インタナショナル)の「全国創価学生総会」が10月14日、首都ブエノスアイレスのアルゼンチン平和講堂で盛大に開かれた。
 これには、同国の人権の闘士で、ノーベル平和賞受賞者であるアドルフォ・ペレス=エスキベル博士ら多くの来賓が出席した。
 講演したエスキベル博士は、平和とは、誰かから与えられるものではなく、私たち一人一人が勝ち取るものと力説。その実現のため、他者を傷つけようとする心を取り除く努力をしなければならないと呼び掛けた。
 総会の会場には、池田SGI会長の平和提言に関する展示を設置。「核兵器廃絶」「世界市民教育」「レジリエンス(社会を回復する力)の強化」などをテーマに、活発な意見交換が行われた。



4、創価女子短期大学 アグネス・チャンさんが来訪

  女性教育の殿堂・創価女子短期大学は、明年4月に開学30周年を迎える。それを記念する講演会が10月30日、東京・八王子市の同大学で開催され、歌手でエッセイストのアグネス・チャンさんが、自著である『女性にやさしい日本になれたのか』(潮出版社)をテーマに講演した。
 創立者・池田名誉会長と親交のあるアグネスさん。子育てに奮闘する傍ら、米スタンフォード大学で教育学博士号を取得。1998年から日本ユニセフ協会大使を務めている。
 講演では、女性の社会進出の現状に触れつつ、女性の自立こそが明るい未来を開くカギであると強調。「若き女性の勇気の行動が放つ光は、社会の希望です」「大きな自由の翼を広げながら、悔いのない人生を生きてほしい」と語った。
 席上、アグネスさんに「短大友誼之証」が贈られた。



5、わが友に贈る

 御聖訓「例には他を
 引くべからず」。
 まず自らが壁を破れ!
 その模範の行動に
 皆が奮い立つ!



6、名字の言 池田名誉会長「民衆の幸福のために、すべての哲学と知性を総動員する社会をつくらねばならない」と。

「大学祭」のシーズンを迎えている。キャンパスで学ぶ学生部の友が、「核兵器廃絶」や「日中友好」など、多彩なテーマで企画を展開している▼神戸の大学に通うメンバーは、「人と人との〓がり」をテーマにパネル展示を行った。中心者の学生部員は、東日本大震災後、宮城県石巻市を訪れ、子どもたちが遊ぶ広場作りの活動に参加。そこで、「絆の大切さ」を感じたという▼展示は、阪神・淡路大震災をきっかけに社会問題化した「孤独死」に触れつつ、東日本大震災の被災地で結ばれた「絆」を紹介。多数の来場者を迎え、東北の復興を願う心の連帯を広げた。彼は言う。「神戸で学ぶ学生だからこそ、被災された方々に思いをはせ続けたい」▼模擬店等もいいが、日本と世界の課題に切り込む、粗削りだが真っすぐな学生の挑戦を垣間見ることこそ、大学祭の醍醐味。その先頭に立つ学生部員の姿が頼もしい。池田名誉会長も、創価大学生のみならず、各地の大学で奮闘する学生部員に、陰に陽に励ましを送ってきた。「民衆の幸福のために、すべての哲学と知性を総動員する社会をつくらねばならない」。この〝大革命〟の先頭に立つ使命が学生にはある――と▼後生畏るべし。未来を担う俊英の奮闘に、皆で応援を。(芯)



7、寸鉄
 

★  人間の善性信じる会長の行動は現代の範―学者。徹して「一対一の対話」を

★ 輝く「創価班の日」。自ら鍛えの道進む勇者。不撓不屈の魂で勝利史を綴れ

★ 使命の自覚、向上心、忍耐が大成の因―恩師。先輩は弛まぬ励ましで支えよ

★ 「50年間『中道』貫いたのは公明党のみ」学長。庶民の幸福のために戦い抜け

★ 児童虐待防止推進月間。①発生の予防②早期発見③保護支援を地域の絆で



8、社説  きょう2日「創価班の日」 師弟共戦の創立の月を先駆

  会合が開催される全国各地の学会の会館。駐車場や受付、館内で、男子部メンバーの爽やかな笑顔と声が来館者を迎える。彼らは1976年(昭和51年)11月2日、池田名誉会長(当時、会長)によって結成された人材グループ「創価班」である。
 その名称の意義が小説『新・人間革命』に綴られている。
 「創価学会の精鋭中の精鋭として、学会のすべてを運営し、広宣流布の一切を推進していくということだ」「名は体を表すからね」(第24巻「厳護」の章)
 広布を阻む反逆者や宗門の坊主らによる第1次宗門事件が表面化する直前であり、”嵐の前夜”ともいうべき時である。創価班の丈夫は師と共に立ち上がった。さらに第2次宗門事件の渦中の91年(平成3年)8月、”学会の庭で薫陶しよう”との名誉会長の提案で、本陣厳護の使命を担う首都圏創価班の代表の結団式が行われた。
 2度の宗門事件のたびに新たな前進を開始した創価班には、破邪顕正の深き使命がある。絶対無事故の任務の誇りがあり、”わが人生は師と共に”との師弟不二の決意が貫かれている。
 妻のがんに立ち向かう創価班大学校の38期生。仕事、家事、学会活動に奔走するが、不安にさいなまれる時も。先輩の度重なる激励に、毎日、新たな決意で挑戦。弘教を成就し、妻の病状も快方へ。「負けない自分に成長できた」と完治への決意を固めている。
 また、あるメンバーは18歳の時に父が他界。家業を受け継いだものの経済苦に直面した。創価班で薫陶を受けるなかで負けじ魂を発揮し、経営が軌道に乗る。壮年部となった今も”生涯、創価班”の心で、支部長として広布最前線を駆ける。
 さまざまな人生の苦難を信心根本に乗り越えてきた彼らだからこそ、私たちはその笑顔に安心し、発する声に勇気づけられるのだろう。世界広布新時代を迎えた今、アメリカ、イギリス、ブラジル、インドネシアなど、あの地にもこの地にも、この「創価班魂」みなぎる友が活躍している。
 「私と/恩師が付けたる/創価班/必ず広布の/英雄ならむか」――2008年(同20年)に名誉会長は和歌を詠み贈った。365日、恩師・戸田城聖第2代会長を守り抜いた若き日の名誉会長。この師弟の精神と実践を創価班は受け継ぎ、創立の月・11月を先駆する。
 きょう、創価班は結成38周年を迎えた。日々の奮闘をたたえ、さらなる前進を期待したい。



9、今日の発心  開目抄 234㌻ 【白樺の心で善のスクラムを拡大】

御書 我並びに我が弟子・諸難ありとも疑う心なくば自然に仏界にいたるべし、天の加護なき事を疑はざれ現世の安穏ならざる事をなげかざれ(開目抄、234ページ・編464ページ)

通解 私と私の弟子は、多くの難があろうとも、疑う心を起こさなければ、自然に仏界に至るであろう。諸天の加護がないからと、疑ってはならない。現世が安穏でないことを嘆いてはならない。. 

 いかなる難があっても疑うことなく信心を貫けば、成仏の境涯を得られると仰せです。

 看護師の新人時代、自身の未熟さから逃げ出したい思いに駆られたことがありました。
 しかし、白樺グループに寄せられている池田先生の期待を知り、”妙法の看護師に”と決意。患者さんの細胞一つ一つに題目を染み込ませる思いで看護に徹しました。どこまでも目の前の患者さんに寄り添うなかで、多くの看護体験も積むことができました。
 学会創立80周年を迎えた2010年(平成22年)、函館で行われた白樺グループの研修会に参加。生涯、師匠を宣揚していける弟子に、と誓いました。
 本年4月、祖父母に弘教を達成。女子部では区女子部長として華陽姉妹とスクラムを広げています。
 師匠ならどうされるか、と常に考え、「病める人/心の傷ついている人を/私の使命感として/私は堕落させない」との白樺の心を世界中に広げてまいります。
総埼玉白樺グループ委員長 鈴木由紀



【社会の情勢】
 

◆ 五輪 合宿誘致7割が計画 自治体、「おもてなし」も強化 時事通信調査
◆  販売停止、全国一律に 危険ドラック規制めぐり 与党素案
◆ 「妻は家庭」反対49% 賛成上回る 内閣府調査
◆ 環境・防災教育の普及へ 国際会議
◆ 米宇宙旅客機が墜落 試験飛行中2人死傷

2014/11/3(月)の聖教

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2014/11/3(月)の聖教


1、神奈川池田記念講堂が開館 神奈川県歌「ああ陽は昇る」記念プレートを除幕

  正義と共戦の天地・神奈川に新時代の大殿堂が開館! 横浜市鶴見区に建設された「神奈川池田記念講堂」の開館記念勤行会が2日、原田会長が出席し、盛大に行われた。
 これには池田名誉会長が祝福のメッセージを贈り、「この常楽我浄の大宮殿は、皆さま方の陰徳陽報の栄光の証明です。我ら神奈川家族の正義と共戦の勝利の実証であります」と強調。「どうか、この『希望と幸福』『平和と文化』『友情と和楽』の大城から、誓願の題目の師子吼をいやまして朗々と響かせながら、世界広布新時代の先頭を、颯爽と躍進していってください」と心から念願した。

       

 「地元にこんなに大きな講堂が完成し、夢のようです!」「館内が劇場のように素晴らしく、感動しました!」と、建物に足を踏み入れた友は瞳を輝かせながら語っていた。
 同講堂は2階建て。2層からなる全いす席の大講堂をはじめ、礼拝室、法話室、会議室などを備える。
 65年前(1949年)、若き日の名誉会長は、同講堂が立つ鶴見区の座談会に出席。以来、幾度も鶴見を訪れ、広布拡大の歴史を刻んできた。その前進の勢いは51年4月、本紙創刊号に「聖火鶴見に炎上」との見出しで報じられた。
 同講堂の開館に合わせて発刊された指導集『世界広布の港 神奈川』の巻頭の辞で、名誉会長は綴っている。
 「師弟不二の魂が脈打つ神奈川の大殿堂から、『世界広布新時代』の聖火が炎上し、新しき勝利の暁鐘が鳴り響くことを、私は熱願してやみません」
 今年は、池田名誉会長の「正義」「共戦」の揮毫から35周年。横浜スタジアムでの“雨の音楽祭”から30周年。神奈川池田記念講堂の誕生は、世界広布への新たな船出を告げる暁鐘となろう。

       

 和太鼓と神奈川鼓笛隊の演奏で幕を開けた勤行会では、谷川副会長のあいさつに続き、山崎総神奈川長が同講堂の概要を紹介。銀河少年少女合唱団と婦人部の日の出合唱団、神奈川音楽隊が祝賀演奏を披露した。
 高柳総合婦人部長のあいさつの後、原田会長は、広布万代の基盤は創価三代の会長に連なる弟子の闘争で決まると強調。「“日本一”の講堂を擁する神奈川の皆さんが、行学の二道に徹し、世界広布新時代の先陣を切っていただきたい」と念願した。
 またこの日、同講堂に設置された「神奈川広宣流布之碑」と、県歌「ああ陽は昇る」の歌詞の記念プレートが除幕された。



2、第38回広布文化賞 11・3「創価文化の日」記念し、代表16氏に

  きょう3日は「創価文化の日」。
 この日を記念する第38回「広布文化賞」の受賞者が、このほど、学会本部の選考委員会での決定を経て、発表された。
 同賞は、長年にわたり、仏法を基調とした創価の文化運動に貢献し、社会で模範と輝く友に贈られるもの。
 今回は、文化本部、教育本部、国際本部の代表16氏が選ばれた。11・18「創価学会創立記念日」を祝賀する本部幹部会の中継行事等の席上、授与される。
 かつて池田名誉会長は“創価の華”と薫る友の活躍をたたえ、「人びとの心に希望の光を送り、幸福劇に導く我らの広宣流布こそ、究極の『平和の文化』の創造」と綴った。我ら創価の大文化運動は、いよいよ輝きを放つであろう。

<文化本部>
<芸術部>林家こん平さん 坂上楠生さん 但馬久美さん 小野寺純一さん
<ドクター部>倉沢良典さん 谷口健詩さん 岸川正大さん
<学術部>鈴木潤さん 木口勝義さん
<文芸部>黒木寛さん

<教育本部>山口末男さん 今澤慶子さん 大友庸好さん 井田清子さん

<国際本部>尾関真知子さん 石橋敏明さん



3、今週のことば

 地域のため 社会のため
 貢献する宝友に最敬礼!
 仏法は「人の振舞」だ。
 誠実に 快活に
 友情と信頼を広げよう



4、名字の言  相手の何げない表情やしぐさから、気持ちをくみ取り、的確な言葉を見つける。

  先日取材した植物生態写真家の埴沙萠さん。誰もが見落とすような足元の小さなハチをめぐって、著書『足元の小宇宙』(NHK出版)で述べている。「あなたたちは、目には入っていても見ていない……見ようと思わないから、見えない。気づかない。それだけのことだよ」▼有名な心理学の実験に“見えないゴリラ”がある。バスケットボールの試合映像を見て、片方のチームのパス回数を被験者に数えてもらう。途中、着ぐるみのゴリラが登場し、コートを横切るが、半数の人はそれに気付かない。真っ赤なゴリラの着ぐるみでも、同様の結果になる▼実験後に再び映像を見せると「あれを見のがしたの?」と皆、一様にビックリする。一つのことに集中すると、「ゴリラ乱入」という異常な出来事さえ、風景の中に溶け込んでしまうのだ。同様に、耳も、聞きたいものだけを聞く「選別」をしている。つまり、「意識を向ける」ことが気付きの一歩といえる▼これらの事実は、人間関係にも生かせるだろう。五感をフルに活用し、相手の何げない表情やしぐさから、気持ちをくみ取り、的確な言葉を見つける。その行動の源には、真剣に相手を思う一念の働きがある。対話の達人とは、誠心誠意、相手と向き合う人のことをいう。(供)



5、寸鉄

★  大神奈川に新講堂。世界に燦たる正義の城なり。いざ新生の心意気で驀進

★ 創価文化の日。音楽隊・鼓笛隊が各地で爽やかに。平和の世紀彩る交響曲と

★ 青年は地域や職場で「いなくてはならない人」に。社会で勝つ「世雄」たれ

★ 今後の防災強化は人々のつながりが鍵―専門家。我らは励まし運動さらに

★ 「過労死防止法」が施行。人間の使い捨ては言語道断だ。官民で取り組みを



6、座談会  世界広布新時代の旭日(91) 男子部よ時代の壁を破れ!

  竹岡男子部長 「いつの時代になろうが、かならず人の中には人がいるものです」――かつて池田先生は、この中国の箴言を男子部に贈り、人材を見つけ、育てることの重要性を教えてくださったことがあります。

 橋元青年部長 前途洋々たる学会を建設するため、任用試験を通じた人材の育成、創価班・牙城会などの大学校生への励まし、さらに折伏・弘教と、全力で人を育む男子部にとって今、心に刻むべき指針です。

 竹岡 9月に新時代第1回全国男子部幹部会が行われた四国も、この決意で、新たな歴史を開きました。「必ず人材はいる!」と決め、創価家族が一丸となって励ましを送った結果、普段の3倍を超えるメンバーが参加できたのです。

 正木理事長 幹部会の様子は後日、四国の全同志に放映されました。「感動で涙が止まりません」「少年部の息子も目を輝かせていました」「日本の未来は大丈夫だと確信しました」など、全世代への波動となりました。

 宮尾牙城会委員長 少子化や不透明な経済、世界での紛争や貧困など、社会には課題が山積しています。男子部には、こうした時代の壁を破る使命があります。

 原田会長 池田先生は、英雄ナポレオンの生涯を通じ、このように呼び掛けられています。「世界は多くの面で行き詰まっています。何をしても変わらないという無力感も強い。だからこそ、壁を破りに破ったナポレオンの勇気に学びたいのです。時代は変わります。変わると決めて、挑戦を続けるべきです」

 竹岡 “どんな困難も、信心で乗り越えることができる!”――この大確信に燃え、新しい時代の強い男子部を築いていきます。

 橋元 その先頭に立つのが各地の大学校生です。第2総東京・清瀬常勝区の創価班大学校では団長、副団長を含む6人のスタッフが皆、弘教を達成。その勢いのままに、3人の大学校生が折伏を実らせています。

 鈴木創価班委員長 原動力は、真剣な祈りと団結です。7月20日の創価青年大会を終えた直後から8月31日の大学校生大会を目指し、一日も欠かさず、皆で唱題。その中で、初めて仏法対話に挑戦するメンバーが誕生し、11・2「創価班の日」へ、さらに皆で唱題に励み、次々と弘教が成就しています。

 正木 真剣な題目に勝る力はありませんね。

「学会厳護」の使命

 鈴木 私は、これまで、聖教新聞社のカメラマンとして、各地で奮闘される同志の皆さまを取材してきました。そうして撮影した写真の一枚一枚を通して、池田先生から指導を受ける機会がありました。

 原田 「どうしたら皆がもっと喜ぶか」「同志のために、さらにできることはないか」――先生は常に、こう考えながら、聖教新聞などを見られています。

 鈴木 はい。以来、先生のように、「同志に真心を尽くしていける境涯を開きたい」と祈り、「生まれ変わった息吹で、勇敢に楽しく賢く」大折伏をしようと決意。昨年9月から7人の方に弘教を実らせることができました。

 橋元 鈴木委員長が語る折伏体験は、全国の創価班員に勇気を与えています。

 宮尾 私の原点は、アメリカ創価大学在学中に、アメリカSGI(創価学会インタナショナル)の牙城会の一員として任務に励んだことです。

 原田 池田先生は、小説『新・人間革命』「厳護」の章で、牙城会メンバーに「私は、いつも君たちと一緒に行動するわけにはいかないが、心は一緒だよ。使命は同じだよ。どうか、私に代わって、本部を守ってください。会館を守ってください。同志を守ってください」と言われています。

 正木 この牙城会の使命を果たそうと、「学会厳護」の魂を燃え上がらせ、会館を守る牙城会のネットワークは、世界中に広がっていますね。

 宮尾 はい。その中で、忘れられないのが、マレーシア出身の先輩の姿です。着任前には必ず、自ら準備してきた、池田先生の指導や御書の一節を披露。皆の信心を鼓舞してくれました。さらに、人の見ていない所で、落ちているゴミを拾ったり、椅子のズレを直したりと、誰も気付かないような小さなことを決して見逃さない方でした。

 正木 牙城会の模範ですね。

 宮尾 その先輩の口癖は「今日の着任は、池田先生が来館された際のリハーサルだ」でした。真剣に師を求め、ひたむきに任務に取り組む姿は今も私の脳裏に焼き付いています。

 鈴木 大学4年生の時、南米アルゼンチンに留学した私も、バスで片道10時間以上かけてSGIの会館に着任する創価班員の凜々しい姿が心に残っています。

歴史をつくる闘争

 原田 御書には、「終には一閻浮提に広宣流布せん事一定なるべし」(816ページ)と仰せです。一人一人が、その胸中に、広布実現の炎を赤々と燃やせば、世界広布は必ずできます。そう確信し、勇気の折伏に、友の励ましに、まい進していきたい。

 橋元 男子部は、部平均3世帯を超える御本尊流布で新時代の“男幹”を飾った関西をはじめ、各地の奮闘により、本年の目標であった3万世帯を大きく超える弘教を達成しました。

 原田 先生は、新時代全国男子部幹部会に寄せられたメッセージを、それぞれ「追撃の手をゆるめるな!」「永遠に魔軍を抑えゆけ!」との呼び掛けで締めくくられています。

 竹岡 「法華経の敵をだにも・せめざれば得道ありがたし」(御書1494ページ)との御聖訓を胸に刻み、11・5「男子部の日」から、さらに歴史をつくる闘争に打って出ていきます。



7、社説  和食文化を考える 暮らしを豊かに彩る感謝の心

  「そろそろ昼だね、ランチ食べに行かない?」
 「どこに行こうか」
 昼時のオフィス街では、こんな会話があちこちから聞こえてくる。上司と部下、同僚同士、先輩と後輩……。どんな関係であれ、一つの食卓を囲むことで会話は弾みやすい。
 古来、人は「食」を通して、円滑なコミュニケーションを図ってきた。「同じ釜の飯を食べた仲」というように、食を共にすることは仲間意識、共同体意識を高める。同じものを食べた経験とともに、食を通したコミュニケーションの力が大きい。
 昨年12月、「和食」がユネスコの無形文化遺産に登録された。和食というと、ご飯にみそ汁を中心とした、いわゆる定食や寿司、おせち料理、懐石料理など、純和風の料理を指すものと思われがちだ。しかし、登録されたのは、日本の伝統的な食文化である。
 日本は豊かな自然に恵まれ、多様な食材が山海から得られる。このような自然風土が、日本独自の食文化を育んできた。豊かな食材と、その持ち味を生かした調理法、栄養バランスに優れた献立はもちろん、日本人が育んできた、おもてなしと感謝の心が評価されたといってもよいだろう。
 例えば、食べるときの「いただきます」や、食べ終わっての「ごちそうさま」の言葉。マナーとして、礼儀正しく食べるために発するものだと思っている人が多いかもしれない。しかし、この言葉こそ、和食文化の特徴を端的に示している。それは、料理をつくってくれた人はもちろん、食材を用意してくれた人、運んでくれた人、そして、自然そのものへの感謝を意味するからだ。
 日蓮大聖人は「食には三の徳あり、一には命をつぎ・二にはいろ(色)をまし・三には力をそ(添)う」(御書1598ページ)と仰せだ。命を支えてくれる恵みに感謝することが、「いただきます」「ごちそうさま」に込められた和食の心につながるといえよう。
 近年、食育の現場では、「何を」「どれだけ」食べるかだけでなく、「誰と」「どのように」食べるかが重視されている。できることなら「孤食」は避けたいが、とはいえ、さまざまな理由から1人で食べるケースもあるだろう。単なる栄養摂取のための食事ではなく、心身ともに健康な生活を送るためにも、豊かなコミュニケーションに彩られた、心地よい食卓を囲んでいきたい。



8、今日の発心 四条金吾殿御返事、1181 ㌻ 【誓願の道を堂々と歩み抜く】

御書 題目を唱うる人・如来の使なり、始中終すてずして大難を・とをす人・如来の使なり(四条金吾殿御返事、1181ページ・編1145ページ)

通解 題目を唱える人は、如来の使いである。また最初から最後まで、生涯、妙法を捨てずに大難を受けても受持し通す人は如来の使いである。. 

 どんなに困難な状況になろうとも、退転することなく強盛な信心を貫き通すことの大切さを教えられています。

 父の闘病や経済苦のなかにあって、私は大学進学を断念し、就職。悶々としていた時に、先輩がこの御文を通して激励してくれました。
 以来、広布の人材に成長を、と懸命に唱題。その時に自身初の御本尊流布も実らせました。
 また、働きながら創価大学通信教育部へ。その翌年には創価女子短期大学に合格。母は父の看護をしながら働き、地区担当員(現在の地区婦人部長)として奮闘するなか、喜んで私を短大へ送り出してくれました。その感謝を胸に、創立者のもとで過ごした青春は、私の掛け替えのない原点です。
 その後、卵巣のう腫を乗り越え、3人の娘を出産。子どもたちは創価の庭で育ち、今春、長女が創価女子短大の30期生に。母娘で“白鳥姉妹”になりました。
 11月は、邪宗門からの解散勧告直後、師匠が“魂の独立宣言”を師子吼された千葉文化友好祭から23周年です。市川総県の同志と共に誓願の道を歩んでいきます。
千葉・市川総県婦人部長 行田 聖子



9、新会員のためにQ&A 【34】創価の由来について

【質問】学会の名称の「創価」の言葉の由来は、なんですか?

価値を創造し幸福を獲得

  学会の名称である「創価」には、「価値創造」の意味があります。「最高の価値を想像して最大の幸福を獲得する、それが人生の目的である」との、初代会長・牧口常三郎先生の思想に基づくものです。
 創価学会は、1930年(昭和5年)11月18日に誕生しました。この日は、毒草テク名教育者で、白金小学校の校長を務めていた牧口先生の教育学説を集約した『創価教育学体系』の第1巻が発刊された日です。同署の奥付の発光所の欄に「創価教育学会」(創価学会の前身)の名称が初めて記されたことで「学会創立記念日」となりました。同書の発刊を全面的に支えたが、弟子の戸田城聖先生(第2代会長)でした。「創価」という言葉自体も、師弟の語らいの中で生まれたのです。
  牧口先生は、28年(昭和3年)、57歳で仏法に帰依し、「言語に絶する歓喜を以てほとんど60年の生活法を一新するに至った」と喜びを表現しています。日蓮仏法が、生活を変換できる力ある信仰であることを確信した牧口先生は、創価教育学会を、宗教運動の団体へ発展させていきました。
  しかし、戦時下の軍部政府の弾圧を受け、学会は壊滅状態に。戦後、戸田先生が再建に立ち上がり、46年(昭和21年)3月、教育改革に限らず、人類の幸福と世界の平和を目指す目的に即し、会の名称を「創価学会」に改めました。
 牧口先生は、幸福を実現するために創造しゆく「価値」を、3つの尺度「美・利・善」に集約しました。「美」とは、好きか嫌いか、美しいか醜いかの感覚的価値。「利」とは、損か得かの経済的、合理的価値。「善」とは、善いか悪いかの社会的価値です。「生命の根本法則」である妙法に則って努力を重ねることで、3つの価値が調和し根故人真幸福ね社会の繁栄につながる――この創価の思想は、三大会長を中心とした同志の奮闘によって、平和・文化・教育運動として世界に大きく広がっています。
 池田先生はつづられています。「仕事や家庭、地域の中で成長し、向上し、人間革命をしていく。『今』『ここで』最高の価値を想像していく。そのための信心です」
  日々の信心の実践で、無限の可能性を引き出しながら。価値創造の人生を歩んでいきましょう。



10、11月の広布史 

◎11・3「創価文化の日

  人間文化の創造を目指し、学会では「文化の日」の11月3日を「創価文化の日」に。

◎11・5「男子部の日」

  1961年(昭和36年)11月5日、東京目国立競技場で第10回男子部総会を開催。54年に戸田第2代会長が青年部に贈った「国士訓」にあった“精鋭10万人”結集を実現した日である。54年当時の男子部部員数は、およそ1万人。青年部の池田室長の指揮のもと、同総会までに35万人の陣容に拡大した。
(※参考資料=『新・人間革命』第5巻「勝利」)

◎11・12「女子部の日」

  61年(昭和36年)11月12日、横浜・三ツ沢の競技場に、全国から8万5000人が集い、第9回女子部総会を開催。51年、74人での結成から、わずか10年で飛躍的な発展を遂げた。(※参考資料=『新・人間革命』第5巻「勝利」)

◎11・15  「地域部の日」

  87年(昭和62年)11月15日に行われた、第1回地域部総会を記念して制定された。

◎11・18「創価学会創立記念日」

  30年(昭和5年)11月18日寝牧口初代会長は根戸田第2代会長と共に『創価教育学体系』第1巻を発刊。発行日の11月18日が、後に創価学会の「創立の日」に。(参考資料=『新・人間革命』第3巻「平和の光」、第7巻「文化の章」、第12巻「栄光」)



11、世界の体験プラザ 香港SGI 蔡 偉倫さん 病を乗り越え、アパレル仲介業で社会復帰 苦しみの中に充実と価値がある
  (作業中)



【社会の情勢】
 

◆ 気温上昇「2度未満可能」 各国に対策強化迫る IPCC
◆  滋賀原発 国の防災訓練実施 地震も想定
◆ 高速道と商業施設直結 簡易IC活用、全国に普及 国交省方針

2014/11/4(火)の聖教

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2014/11/4(火)の聖教


1、幸福の凱歌を満天下に 北九州・長崎・鹿児島などで青年大会

  幸福の凱歌を満天下に! 歓喜の歌声を響かせゆく「創価青年大会」が各地で活発に行われている。1日に佐賀、2日には鳥取、福岡、長崎、鹿児島などで盛大に開催された。このうち、福岡・北九州総県の大会は北九州メディアドーム、長崎創価県の大会は長崎市民会館、鹿児島総県の大会は鹿児島市民文化ホールでそれぞれ盛大に開かれ、次代を担う男子部、女子部、学生部、未来部の友の熱演に喝采が送られた。



2、わが友に贈る

  どんな宿命も
 使命に変えるのが
 我らの仏法だ!
 強盛なる祈りで
 わが胸に希望の太陽を!



3、名字の言  自分を信じ、勝利を待ってくれる人がいる。

  かつて、創価大学本部棟で見た写真額。創立者の池田名誉会長が、訪問したある外国の街並みを、カメラに収めた一枚だった。そこに句が添えられていた。「創大生 共にいればと シャッターを」▼創立者の心には、創価の学舎で勉学に励む学生や、社会で奮闘する卒業生が、常に見えている。シャッターを押す指には、文化や習慣の異なる国で、歯を食いしばって頑張る彼らの幸福勝利を願う慈愛がこもっていたに違いない▼宮城県の壮年部員は、すし店を営みながら、同大学通信教育部に進んだ。在学中、相次いで両親を亡くす悲哀を乗り越え、迎えた卒業式。創立者の祝辞が胸に刻まれた。「人生、何ごとも、自分の道で『卒業』しなければいけない。落後してはならない。それは自分の損失であり、大切な両親等にも迷惑をかけてしまう」▼後年、東日本大震災で店舗が全壊した。新店舗を再開するも、今秋の豪雨で再びの被災。度重なる試練にもめげず再起へ。彼を支えたのは、〝創立者が見守っている。断じて勝つ〟との確信と決意だった▼自分を信じ、勝利を待ってくれる人がいる。その期待に応えようと歯を食いしばる。それが人生を充実へと導く。「報恩」の心は、絶対に負けない勇気を湧き出す源泉となる。(城)



4、寸鉄 

★  学会は励ましの共同体ゆえ世界が信頼―博士。今日も友に真心の声掛けを

★ 八王子が青年拡大月間。世界広布の本陣の意気高し。人材の流れを滔々と

★ 「真の生命尊厳の思想はこの仏法のみ」恩師。語った分だけ正義は広がる

★ 「相構て心を翻へさず・一筋に」御書。信念の道をまっすぐ。苦闘の先に栄冠

★ 女性の活躍のため「介護・育児の公的支援拡充」望む声が4割。対策を急げ



5、地平線を越えて SGI会長との心の絆 台湾 ㊤ 「冬は必ず春に!」苦闘を越え前進
  (作業中)



6、11月度座談会御書 南条殿御返事 広布のための真心に無量の福徳
  (作業中)



7、未来部育成のページ 皆で機関紙を学ぼう

  今回の「未来部育成のページ」では、各部の機関紙「未来ジャーナル」と「少年少女きぼう新聞」の魅力を発信。併せて、池田名誉会長の書籍『未来対話』『希望の大空へ』の紹介と、その抜粋も掲載します。

【心に希望の語らい】

  見た目がどんなによくても、土台が弱ければ、ちょっとしたことで倒れてしまいます。全ては土台で決まります。学会の「広宣流布大誓堂」も、じっくりと時間をかけて土台を盤石につくり上げました。
 長い人生でいえば、皆さんの時代は、ちょうど「土台を築くとき」です。今、悩んだり、苦しんだりしていることは、全部、皆さんの人生の土台を、強く丈夫なものにしてくれます。苦労は、幸福の土台なのです。
 だから、どんなに大変なことがあっても、決して負けないでください。
  「創価の城」の王子王女とは、何があっても「負けない人」のことです。
  (『希望の大空へ』213、214㌻)

【「未来対話」「希望の大空へ」から】

  読書は、むずかしく考える必要はありません。読んでみて、あまり興味がわかなかったら、途中でやめても、いいんです。もっと読みやすい本を選べばいい。
 未来部の担当者の方が、よい本をすすめてくれることもあるでしょう。
 後で読もうと思って、そのまま積んでおいてもかまいません。これを「積ん読」という人もいます。いつかまた読むようになったり、ほかの本を読んでいるうちに、その本の内容が分かったりします。
 自分は読むのが遅いと思っている人も、たくさん読んでいるうちに、少しづつ慣れてくるものです。
(『希望の大空へ』)

 もしかしたら、皆さん真中に自分は“オンチ”で、「歌う」のは苦手だと思っている人がいるかもしれません。
  高い声や低い声が出なかったり、音程やリズムがとれなかったりして、なかなか思うように歌えない、歌詞も覚えられないなど、いろんな理由があるでしょう。
 「人の前で歌うのがはずかしい」という人もいると思います。
 大丈夫。あせる必要はありません。最初から上手に歌える人はいません。私だって、人前で歌うのは、きんちょうします。
  でも、頑張って歌うと、聞いた人は感動してくれます。頑張った心が、聞いた人の心に真っすぐ届くからです。
    (『希望の大空へ』)

  私も、若き日の日記に「御書を拝読。全く難しい」「教学のたびに思うことは、勉強不足である。勉学の必要を、深く深く感ずる」と書いた思い出があります。
 それでも、戸田先生のもとで、必死に学んだ。先生の名代として、御書講義を何度も行いました。疲れ切った体で家に帰った後も、必ず御書を開き、心に残った一節を、日記に認める習慣も身につけました。
 不思議なもので、若い時に生命に刻みつけた御書は、生涯、忘れません。最初は意味が分からなくても、だんだん分かってきます。
     (『未来対話』)

使命とは「命を使う」と書く。生きている限り、わが命を何に使うか。追い続け、求め続け、決め続けていくのです。
 それは、遠くにあるのではないる目の前の課題に全力で挑戦していけば、いつか、自分にしかない使命が、必ず見つかる。必ず、「自分の使命は、これだ!」と分かる。だから、焦ることはありません。
 皆さんの生命には、もともと限りない前身の力、幸福の力、勝利の力が備わっています。
  だから、自身の課題に思い切って挑戦し、学び、鍛えてほしい。若い力を出し切ってほしい。
  誰がなんて言おうと、私は君を、あなたを信じています。信じ抜いています。
     (『未来対話』)



8、希望の虹 ~世界の偉人を語る~ 第8回 科学者 キュリー夫人

 実りの秋は、おいしく、栄養のある、海の幸や山の幸にめぐまれる季節です。みんなも、モリモリ食べて、じょうぶな体をつくってください。
 また「読書の秋」だね。10月末から11月の初めは、「読書週間」となっています。良い本は “心のごちそう” です。思いっきり読んで楽しさを味わい、グングンと成長してください。

                * * *

 私たちの創価学会は、「本」から出発しました。1930年(昭和5年)の11月18日に、小学校の校長先生である牧口常三郎先生が、弟子の戸田城聖先生と、 『創価教育学体系』という「子どもの幸福のための教育」を説いた本を発表したのです。
 その本に「創価教育学会」という名前が記され、この日が、学会の誕生日となりました。
創価学会では、「学ぶ会」という名前の通り、できた時から学ぶことを大切にし、特に、青年たちには良い本を読むことをすすめてきました。
 私も、いつも師匠の戸田先生から、「今、何の本を読んでいるか」「内容を言ってみなさい」と聞かれました。ですから、しんけんに勉強していなければ、戸田先生の前には出られませんでした。
 私が、大切な未来部のみなさんに贈った「7つの指針」にも、「本を読もう」という項目が入っています。
 世界には、みなさんと同じ年のころから本をたくさん読み、やがて科学の大発見をした女性がいます。マリー・キュリーです。その発見のおかげで、多くの命が助かりました。「キュリー夫人」として、今もたたえられ、感謝されています。創価女子短期大学にはキュリー夫人の像が立っており、短大生も夫人のお孫さんと交流しています。きょうは、このキュリー夫人と “学びの旅” に出かけましょう!

                * * *

 マリー・キュリーは、150年ほど前の1867年11月7日、ヨーロッパの中央にあるポーランドという国に生まれました。3人のお姉さんと、1人のお兄さんがいる末っ子でした。
お母さんは、マリーが生まれるころには、重い胸の病気にかかっていました。「結核」といって、私も長い間、苦しんだ病気です。
 マリーは、小さい時から本が大好きで、読書にはげみました。
 マリーが暮らすポーランドは、何年も前から、他の国に支配されていました。学校の授業でも、ポーランド語を自由に使うことは禁止されていました。自分たちの国の言葉で、自由に本を読み、勉強することができない時代だったのです。マリーは、それをとてもくやしく、悲しく思いました。
 そんな子どもたちのために、中学校の先生であるお父さんは毎週、詩や物語、歴史を読んでくれました。イギリスやフランスのお話を、ポーランド語で聞かせてくれることもありました。お父さんが読んでくれる本が “太陽” となって、マリーたちの心を明るくしてくれたのでした。
 学校に通い始めると、マリーはますますたくさんの本を読み、勉強するようになりました。
 しかし――悲しいできごとが起こりました。愛するお母さんが亡くなってしまったのです。マリーが10歳の時でした。
 長い時間がかかりましたが、マリーたちは、悲しみから立ち上がりました。その心の支えとなった大きな力は、本を読むことでした。
 苦しい時、つらい時にも、良き本はいつも、はげましを送ってくれます。勇気や希望を呼びさましてくれます。本は、たのもしい友だちなのです。

                   * * *

 マリーは、学校を一番で卒業してからも、多くの人の役に立てるようになりたいと、勉強をがんばり続けました。お金はありませんでしたが、学びに学んで、フランスの大学にも行くことができました。
 やがて、理科の研究に熱中するようになったマリーは、大学を卒業すると、フランスに残り、理科の先生のピエール・キュリーと結婚して、キュリー夫人と呼ばれるようになりました。
 2人は力を合わせ、研究を重ねました。そして、努力のすえに、まだ発見されていなかった新しい物質を取り出すことに成功しました。これを「ラジウム」と名づけ、病気の治療や科学の発展に役立てていったのです。
 1903年、すばらしい研究が評価され、2人にノーベル物理学賞が贈られました。この最高の研究に贈られる賞が、今年は日本人の博士たちに決まり、明るいニュースになりましたね。
 みなさんの中からも、しょうらい、世界的な大科学者がたくさん、おどり出ることを、私は大確信しています。

                  * * *

 キュリー夫人は、それから大切な夫を事故で亡くすという大きな悲しみにもあいました。しかし、断じて屈しませんでした。さらに前を向いて、研究を続け、1911年にノーベル化学賞を受賞しました。
 多くの苦しみにも、悲しみにも負けなかった夫人の心の強さ、明るさ、かしこさは、世界中の人々を、どれほど力づけたことでしょう。
2人の女の子のやさしいお母さんでもあったキュリー夫人は、戦争中、はなれて暮らす子どもたちに手紙を送りました。
 「勇気をもって、耐えること」「嵐のあとにも青空がもどってくることを、信じつづけなくてはね」と。そして、「未来のために」学びぬくようにはげましました。
 2人は、大好きなお母さんにこたえて、努力をつらぬきました。お姉さんは大科学者となり、母のキュリー夫人と同じノーベル化学賞を受賞しました。また妹さんは作家になってお母さんの伝記を書き、本の力で、世界中にキュリー夫人のりっぱな人生を伝えていったのです。
 勉強し、本を読むことは、みなさんの未来に、たとえ、つらく悲しい雨や風の日があっても、、「嵐のあとの青空」を広げ、希望の虹をかけます。
 本を読めば、どんなしれんにも負けない心を持つ人になります。本と仲良くすれば、どんなつらいことも、いっしょに乗り越えていけます。
 本を読めば、知らない世界や、すばらしい人のことを知ることができます。どんな国の人とも心が通じるし、だれとでも友だちになれます。
 先日も、とてもむずかしい法律の国家試験を最優秀の成績で合格した、みなさんの先輩が、「小学生の時に本をたくさん読んだことが、すべての力のもとになっています」と話してくれました。その青年は、歴史のマンガなどから本に親しんでいったそうです。
 みなさんも、ぜひ、「本を読む人」「本と仲良しの人」になってください。きょうみを持てる本からで、かまいません。
この秋、一冊でも、多くの本と、友だちになってみようよ!

※ キュリー夫人の言葉は、エーヴ・キュリー著 『キュリー夫人伝』 河野万里子訳(白水社)、マリー・キュリー、イレーヌ・キュリー共著 『母と娘の手紙』 西川祐子訳(人文書院)から。参考文献は、山本藤枝著 『児童伝記シリーズ4 キュリー夫人』 (偕成社)、ビバリー・バーチ著 『伝記 世界を変えた人々1 キュリー夫人』 乾侑美子訳(偕成社)、オルギェルト・ヴォウチェク著 『キュリー夫人』 小原いせ子訳(恒文社)。    
2014年11月1日付「少年少女きぼう新聞」より



【社会の情勢】 

◆ 今日から点検会合 消費増税で有識者聴取 政府
◆  経産省「再稼働に理解を」 川内原発
◆ EU、銀行同盟向け一歩 欧州中銀に監督一元化
◆ 携帯3社「違い」をアピール 独自端末や新機能で競う
◆ 日本人特有の未知要因 肝細胞がんで発見

池田SGl会長指導選集「幸福と平和を創る智慧」 (大白蓮華11月号より)

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池田SGl会長指導選集 「幸福と平和を創る智慧」  (大白蓮華11月号より)  2014/11/1

第1部 幸福への指針
第6章 生死と向き合う

この章を読むに当たって

 人は何のために生きるのか。真に価値ある生とは何か。そして、人は死んだらどうなるのか。死とは何か。
 日蓮大聖人は「先(まず)臨終の事を習うて後に他事を習うべし」(御書1404㌻)と仰せです。誰人も避けられない死の問題と真正面から向き合ってこそ、真に幸福な人生を確立することができると訴えています。
 仏教の精髄である法華経では、生命は、今世限りのものではなく、永遠に続いていくと説いています。大聖人は、この法華経の生命観を踏まえ、妙法と一体となった生命は、あらゆる生死の苦しみを超えて、永遠に仏界の大道を進んでいくことができると教えました。
 池田SGI会長は、この日蓮仏法の哲理を、「生も歓喜」「死も歓喜」という壮大な生死観として現代に展開しています。そして、一生成仏という、今世の生を最も価値的に生き抜いていく道を、明快に示してきました。
 「死を排除するのではなく、死を凝視し、正しく位置づけていく生命歓、生死観、文化歓の確立こそ、21世紀の最大の課題となってくる」(ハーバード大学記念講演「21世紀文明と大乗仏教」、抜粋を109㌻に掲載)とのSGI会長の洞察は、いよいよ大きな光を放っています。

6-1 絶対的幸福への軌道

 生老病死の苦悩を乗り越え、永遠の幸福境涯を築くためには、今世で一生成仏を実現することが大事であり、そのためにも、成仏への「軌道」を離れず、忍耐強く進むことが重要であると訴えています。

【池田SGI会長の指針】

ニューヨーク文化会館の集いでのスピーチから      (1996年6月15日、アメリカ)
            
 信仰は何のためにするのか。それは、「だれ心りもすばらしい人生」を生きるためである。だれも避けられない「生老病死」の苦悩を、悠々と乗り越えるためである。
 「生」──人生、生きねばならない。何があろうと、生きぬかなければならない。あらゆる悩みを乗り越え、あらゆる苦難を乗り越え、どのように力強く、毎日毎日を生きていくか。そのための偉大なる生命力をあたえてくれるのが妙法の信仰である。
 何のために生まれたのか。それがわからない無価値な人生ではつまらない。目的観もなく、ただ「何となく」生き、食べ、むなしく死んでいくのでは、次元の低い動物的人生ではないだろうか。
 そうではなく、人のため、社会のため、自分のために、何かを為す。何かを創る。何か貢献する。そのために、生ある限り、一生涯、挑戦しぬいていく。それでこそ「充実の人生」である。「価値の人生」である。人間らしい「高次元の生き方」である。そして、妙法の信仰は、そのなかでも最高の価値を、人のため、自分のために創造できる原動力なのである。
 「老」──人生、あっという間に過ぎてしまう。またたく間に、老人となり、体力も衰える。あちこち故障も出てくる。
 そのときに、わびしく、寂しい老人になるのではなく、秋の黄金の実りのような豊かな自分自身となるための信仰である。大いなる夕日は、天地を荘厳に染めて輝きわたる。その”輝きの光景”のような老年を、後悔なく、にっこりと迎えるための信仰なのである。
 「病」──生身の体である。だれしも、何らかの病気の苦しみがある。
 その病苦を、たくましく克服する力をわき出す妙法である。
 日蓮大聖人は「南無妙法蓮華経は師子吼の如し・いかなる病さはりをなすべきや」(御書1124㌻)——南無妙法蓮華経は獅子が吼えるようなものである。いかなる病気が障害になろうか(否、どんな病気にも負けず、乗り越えることができる)と仰せである。
 また、病気になろうと、どんな境遇になろうとも、広宣流布に生きる人を必ず御本仏は守ってくださる。諸仏・諸菩薩・諸天がこぞって、その人を守る。
 大聖人は、こう約束してくださっている。
 「此の良薬を持(たも)たん女人等をば此の四人の大菩薩・前後左右に立そひて・此の女人たたせ給へば此の大菩薩も立たせ給ふ乃至此の女人・道を行く時は此の菩薩も道を行き給ふ、譬へば・かげと身と水と魚と声とひびきと月と光との如し」(御書1306㌻)
 ──この良薬(御本尊)を信受する女性等を、この四人の大菩薩(地涌の菩薩のりリーダーである上行・無辺行・浄行・安立行菩薩)が、前と後ろ、右と左に立ち添って、この女性が立たれたならば、この四大菩薩もお立ちになる。そのようにして、この女性が道を行くときには、この菩薩も道を行きます。たとえば「影と身」「水と魚」「声と響き」「月と光」とのように、決して離れないのです──。
 このように、必ず守ってくださる。しかも、それが生死を超えて永遠に続くのである。
 「死」——これは厳しい。だれ人も、いつかは死に直面する。
 そのときに、妙法の軌道を行く人は、法華経(譬喩品)に説かれる「大白牛車」という車に乗って、悠々と霊山に向かっていける。大宇宙の仏界と融合するのである。
 大白牛車は、長さも幅も高さも壮大な大きさであり、しかも、すべて金銀をはじめとする無数の宝石で飾られている。
 今世で一生成仏すれば、その「仏」の境涯は永遠に続く。
 「生死」「生死」と、生々世々、生まれるたびに、健康で、裕福で、頭もよく、最高の環境に恵まれ、福運に満ちみちた人生となる。また、自分でなければならない使命をもち、使命にふさわしい姿で生まれてくる。それが永遠に続く。もう二度と壊れない。
 この「永遠の幸福」のために、今世で仏界を固めなさい、仏道修行に励みなさい、というのである。私が勝手に言うのではない。大聖人が、そう言っておられるのである。
 ゆえに、ともかく成仏への「軌道」を離れないことである。
 広宣流布、仏道修行の「軌道」を忍耐強く、前へ前へと進むことである。
 時にはいやになったり、休みたいこともある。私どもは凡夫であるゆえに、それも当然であろう。
 大事なことは、ともかく「軌道」を離れないことである。
忍耐強く、励ましあいながら、「仏の道」を歩み続けることである。
「軌道」を外れたら、車でも、飛行機でも事故を起こす。
目的地にも着けない。人生は、不幸へと墜落していってしまう。目には見えないが、「生命の軌道」がある。「絶対的幸福への軌道」は厳然と存在する。それが妙法の軌道である。
 退転することなく、この道を歩み通せば、必ず最後には、物心ともに「所願満足」の人生となっていく。
(6−2へ続く)

6−2 死が人生の意味を高める

 「死」をどう見つめるか。ここでは、死から目をそらすのではなく、生死という根本の一大事を正しく見据え、死の重みを意識していくことが、人生を高める契機になると訴えています。

【池田SGI会長の指針】

『法華経の智慧』から   (第4巻、1998年12月刊)

 人間はだれしも、「いつかは」自分は死ぬと知っている。
 しかし、あくまで「いつかは」であって、まだまだ先のことだと思っている。青年はもちろん、年をとっても、否、年をとればとるほど、「死」から目をそらす場合がある。
 しかし、人生の実相はどうか。じつは人間、次の瞬間には死んでいるかもしれない。
 地震、事故、急病その他、死の可能性は「いつでも」あるのです。それを忘れているだけです。
 「死は自分の前にあるのではない。死は背中から自分に近づいてくる」と言った人がいる。
 「いつか頑張ろう」「これが終わったら頑張ろう」と思っているうちに、あっという間に年月は過ぎ去ってしまう。気がついてみると、何ひとつ、生命の財宝を積まないで、死に臨まなければならなくなっている。それが多くの人の人生でしょう。その時に後悔しても遅いということです。
 よく考えてみれば、死が3日後であっても、3年後であっても、30年後であっても、本質は同じなのです。ゆえに、いつ死んでもいいように、「今」を生きるしかない。
 また永遠から見れば、100年も一瞬です。文字通り、「臨終(りんじゅう)只今(ただいま)にあり」なのです。戸田先生も「本当は、死ぬときのために信心するんだ」とおっしやっていた。
 何が確実といって、「死」ほど確実なものはない。だから、今、ただちに、三世永遠にわたる「心の財(たから)」を積むことです。
 その一番大事なことを「あと回し」にし、「先送り」して生きている人が人類の大半なのです。
 生死一大事というが、生死ほどの「一大事」は人生にない。
この一番の大事に比べれば、あとはすべて小さなことです。
そのことは「臨終」のときに実感するにちがいない。
 多くの人の死をみとってきた、ある人が言っていた。
 「人生の最期に、パーツと、パノラマのように自分の人生が思い出されるようです。その中身は、自分が社長になったとか、商売がうまくいったとかではなくて、自分がどんなふうに生きてきたか、だれをどんなふうに愛したか、優しくしたか、どんなふうに冷たくしたか。自分の信念を貫いた満足感とか、裏切った傷とか、そういう『人間として』の部分が、ぐわぁーっと追ってくる。それが『死』です」と。
 「死」を意識することが、人生を高めることになる。「死」を自覚することによって、「永遠なるもの」を求め始めるからです。そして、この一瞬一瞬を大切に使おうと決意できる。
 もし「死」がなかったら、どうなるか。さぞかし人生は間のびして、退屈なのではないだろうか。
「死」があるからこそ、「今」を大切に生きようとするのです。現代文明は「死を忘れた文明」と言われる。それが同時に「欲望を野放しにした文明」となったことは偶然ではない。
 一個人と同じく、社会も文明も、「生死」という根本の大事を避けていては、その日暮らしの堕落におちいってしまう。
(6-3に続く)

6−3 死苦を乗り越える仏法の生命観

 釈尊は、人間の根源的な苦しみである「死苦」と徹して 向き合うなかで、永遠の生命観に達しました。その釈尊の悟りに迫りながら、生死を見据えた仏教の本質を語っています。

【池田SGI会長の指針】

 『生命を語る』から   (第3巻、1974年3月刊)

 あるものはすべて、本能的に死を恐れる。とくに人間は、自分が生という状態をやめるとき、そのかなたにいったいどんな世界があるのかと考えることに、いいようのない恐怖を感じる。
 釈尊は、死にたくない、死を受けいれたくない、死を見つめたくないという、人間本来の本能のようなものを乗り越えて、偉大なる勇気をもって、人生の苦の相、真実相を受けいれた。そしてそのうえで、生と死の本質に対し、思索に思索を重ねたのだろう。
 仏法は永遠の生命を説くけれども、それは決して、安易に民衆の不死への願望を受けいれた理論ではない。諸行無常や、苦集滅道という教えは、人間が避けたがる人生の苦の相を、そのまま如実にさらけたして見せているのだと思う。空想的仮説で真実を凝視するのではなく、冷徹な眼で真実を凝視した。生あるものはかならず死ぬ。この大前提をそのまま認めた。
 なぜ死ぬのか。死と生とはまったくかけ離れた存在なのか。それとも密接な関係にあるのか。生命はどのような流れがあるのか。勇気と忍耐と冷静さをもって、釈尊はみずからの生命に光をあて、その真実相を悟ろうとした。そうして得た悟りが、永遠の生命だったのです。
 生と死を、人間生命は本然のうちにもっている。生と死を交互に繰り返しながら、人間生命は雄大なうねりをもって永遠に流れている覧このことを、みずからの生命の奔流のなかに釈尊はみた。
 それはもはや、生に執着するがゆえに打ち立てられた霊魂不滅のごとき思想ではなく、厳然たる、一個の生命をつらぬく因果の法則を見きわめたうえでの永遠の生命観である。
 この永遠の生命観に立って、死というものを意義づけるならば、死はむしろ生のためのものであるということになる。
 あたかも、眠りが次の目覚めのための休息であるようなものです。死は生のための方便である。生をより輝かせるためのものであり、生こそ生命の活動の本態(もともとの姿)である。生と死とは相対立したものではなく、死はむしろ、生のためのものとして位置づけられる。これが法華経に説かれる「方便現涅槃」(釈尊の仏の生命は永遠であり、衆生に仏を求める心を起こさせるために、方便として涅槃を現じた)ということになるでしょう。
 仏教の本質は、いたずらな悲観主義、厭世観でもなければ、根拠のない楽天主義でもない。人生の苦を直視し、そこから逃避するのでなく、むしろ徹底的に取り組んだ末に到達した、生の歓喜の思想だといってもよい。苦しみから逃避して、真実の喜びはない。人が目をそむけ、逃避しようとしている苦しみを如実に知見し、それに勇敢に挑戦し乗り越えてこそ初めて、金剛不壊の、つきることなき歓喜が込み上げてくるのです。
(6-4に続く)
..

5−4  今を大切に!目の前の人を大切に!

 この節では、ロシアの文豪トルストイの物語を通して、大切なのは”今、この瞬間″であり、”今、自分がかかわっている人”であると述べ、縁する人を大切にする生き方に、信頼が寄せられることを強調しています。

【池田SGI会長の措針】

SGIアジア記念総会でのスピーチから   (1993年5月16日、香港)

 トルストイは、わかりやすい民話や物語をたくさん残している。大地とともに生きる民衆のためであり、未来を託す少年・少女のためである。
 そのなかに「三つの疑問」という物語がある。(中村自棄一訳、『トルストイ全集』13所収、河出書房新社)
 ある時、皇帝が仕事をしていくうえで、3つの疑問にぶつかった。
 それは第1に、仕事にとりかかるにあたって、いちばん適切な「時」とはいつか、という疑問である。どういう「時」をはずさなければ、悔いを残さないですむのか。
 第2に、自分にとってどういう人が、いちばん必要な人物なのか、どういう人を大切にしていけばよいのか、という疑間である。
 そして第3に、すべての事業のなかで、どういう仕事が、いちばん大切なのか、という疑問である。
皇帝は、この3点を知りたいと強く願った。これがわかれば、成功の人生を歩めると、考えたからである。
 皇帝は、正しい答えを教えてくれた人には莫大なほうびを与えようと国中に知らせた。多くの学者が集まってきて、さまざまな答えを出した。しかし、皇帝はそのどれにも納得できなかった。
「学者」が即「賢者」とはかぎらない。物語のくわしい内容は略させていただくが、皇帝は、庶民と共に生きる1人の賢者との出会いのなかで、真実の解答を見いだしていく。
 その賢者は示した。
 いちばん大切な時とはいつか。
 それは「今、この瞬間である」と。
 また、いちばん重要な人とは、だれか。
 それは「今、現在、自分がかかわっているその人である」と。
 そして、いちばん大切な仕事とは何か。
 それは「人に善をなすこと。人のために尽くすことである」と。
 大切なのは、いつかではない。今、この瞬間である。きょう、 この一日である。今、この時に全魂をかたむけていく。
 その「今」に勝利の未来が含まれている。
 また、どこか遠くに特別な人がいるのではない。権威の人、知識の人、有名の人、富の人が大切なのではない。自分が、今、縁している人、その人を大切にしていく。そばにいる、あの人、この人を、その人の特質を考えながら、全部、生かしきっていく。それが賢人である。そこに万人の信頼を勝ち取る道もある。
 私が海外を訪問する場合も、飛行機を降りて、まず最初に会う人、その人に最大の真心で接していく。そこから、私の友好は始まる。
 無名であってもよい。平凡であってもよい。”自分のためではなく、人のため、友のために、民衆のために、私は私らしく行動の歴史を残した”。そう言いきれる人こそが、人間としての皇帝であり、人生の皇帝である。
(5−5に続く)

6-5 生も歓喜、死も歓喜

 池田SGI会長は、1991年と93年の2度にわたってハーバード大学で講演をしています。この節では、93年の講演(「21世紀文明と大乗仏教」)の際に論じた仏法の生死観について触れ、広宣流布に生き抜き、絶対の幸福境涯を築いた人は、「生も歓喜、死も歓喜」という生命の軌道を進んでいけることを強調しています。

【池田SGI会長の指針】

 各部合同研修会でのスピーチから  (2005年8月19日、長野)

 私は、全米最高峰の学府であるハーバード大学からお招きを受け、2回、講演している。このうち、2回目の講演で論じたのが、「生も歓喜、死も歓喜」という仏法の生死観であった。
 ハービー・コックス学部長(当時)は「死に対する、今までとはまったく異なった観点を紹介してくれた」と評価してくださった。
 「死」はすべての終わりではない。「生」も、「死」も、永遠の生命の一側面である。妙法に根ざした生と死は、永遠常住の大生命を舞台としたドラマなのである。広布に戦いぬけば、必ず一生のうちに、絶対の幸福境涯を築き、固めていける。その人は、永遠に「生も歓喜」「死も歓喜」という生命の軌道を進んでいくことができる。
 生まれてくる場所も、地球だとは限らない。この広い宇宙には、生命が存在する惑星が数多くある──そう予測する研究者は少なくない。法華経には壮大な宇宙観が展開され、衆生の住する国土が、数限りなく存在することが説かれているが、それは最先端の天文学の知見とも一致するのである。善人ばかりの星もあれば、地球のように、ずるい人間がたくさんいる星もあるかもしれない。
 朝から晩まで、すばらしい音楽を聴きながら、健康で、長生きして、ありとあらゆる喜びを感じながら暮らしていける星もあるかもしれない。わが心の作用と、大宇宙の作用とが合致して、自分の望むとおりの姿で、自分の望むとおりの場所に生まれてこられる(法華経に「生ぜんと欲する所に自在」〈創価学会版法華経360㌻〉とある)。これが、仏法の真髄なのである。
 戸田先生は、よく死を睡眠に譬えられていた。ぐっすり眠って、翌朝、元気になって、はつらつと目覚めるように、妙法を唱えぬいて亡くなった方は、死という休息をとって、すぐに生まれて、広宣流布の陣列に戻ってくると。
 大聖人は、御書の中で、臨終について、繰り返し教えてくださっている。
 「(妙法を唱える人の臨終は)何と喜ばしいことであろうか。一仏・二仏ではなく、また百仏・二百仏でなく、干仏までも来迎し、手を取ってくださるとは、歓喜の涙をおさえがたい」(237㌻、通解)
「あなたの御臨終のさい、生死の中間(生から死へ移る問)には、日蓮が必ず迎えにまいるであろう」(1558㌻、通解)
 「生きておられた時は生の仏、今は死の仏、生死ともに仏です。即身成仏という大事な法門は、これなのです」(1504㌻、通解)
 世界の大文豪や、大思想家の多くは、生命の永遠性を感じていた。仏法の生命観を志向していたともいえよう。ロシアの文豪トルストイも、そうであった。
 トルストイは晩年(1907年、79歳の年)、ある書簡に、こうつづっている。
 「生きることが喜ばしく、死ぬことも喜ばしいのです」(『トルストイ全集』21所収、除村古太郎訳、岩波書店)
 大文豪が、波瀾万丈の生涯を戦いぬいて、たどり着いた、不動の境地の一端をしのばせる文章である。 思えば、トインビー博士も、仏法の生命観に深く共感されていた。
 私たちは、人類最高峰の知性が求めた、最高峰の仏法を信じ、行じ、教え、実践している。これ以上の人生はない。
(6-6に続く)

6-6 自分白身の成仏の境涯を固める

 この節では、妙法を根本とした生命は、崩れざる幸福境涯である「仏界の大地」を、生の時も、死の時も、歓喜に満ちて進んでいけることを述べ、だからこそ今世で仏界の境涯を固めよ、と呼び掛けています。

【池田SGI会長の指針】

 全国代表者会議でのスピーチから   (1996年3月29日、東京)

 仏法の出発は、「生」「老」「病」「死」の解決にあった。
仏生と死は人生の根本問題である。しかし多くの人々は、ここから目をそらして生きている。
 御書には仰せである。「涅槃経には『人の命が、この世にとどまらないことは山の水の流れ去るよりも、すみやかである。今日、生きているとしても、明日の命は保ちがたい』と説かれている。摩耶経には『たとえば施陀羅が羊を追い立てて、(羊が)殺される場に行きつくように、人の命もまた、このように一歩一歩と死地に近づいているのである』と。
 法華経(譬喩品)には『人の住するこの三界は、安泰ではない。火につつまれた家のようである。もろもろの苦悩が充満して、はなはだ恐るべき世界である』等と説かれている。
 これらの経文は、われらの慈父である大覚世尊(釈尊)が末代の凡夫を諫めめられ、幼子(衆生)を目覚めさせようとされた経文である。
 しかしながら、少しも目覚める心がなく、道を求める心を一瞬も起こさない。死んで野辺に捨てられたならば一夜のうちに裸になってしまう身を飾るために、時間をかけて、美しい衣服を重ね着ようと励んでいる。命が終われば3日の内に水となって流れ、塵となって大地にまじり、煙となって天に昇り、あとかたもなく見えなくなってしまう身を養おうとして、多くの財産を蓄えている」(1388㌻、通解)
 今もまた、このとおりの姿であろう。ますます、ひどくなっているかもしれない。生死という根本問題を避けて、いかに繁栄したとしても、それは、根なし草であり、砂上の楼閣である。
 「無常の人生」──しかし、ただ無常を自覚しただけでは、しかたがない。世をはかなんでも価値はない。問題は、この「無常の人生」で、どう「永遠の価値」を創っていくかということである。それができるというのが法華経である。
 日蓮大聖人は、法華経を行ずる人間の生死を、簡潔に、こう教えられている。
 「自身法性の大地を生死生死と転(め)ぐり行くなり」(御書724ページ)と。
 すなわち妙法を信仰した者は、法性の大地、仏界の大地の上を、「生」の時も、「死」の時も悠々と前進していく。大白牛車という壮麗な最高の車に乗って、自在に進むのである。
 「仏界の大地」とは、絶対に崩れない幸福境涯のことである。大地のごとく盤石に固めに固めた自分自身の成仏の境涯である。その境涯を固めたら、三世永遠に続く。だから「今世で頑張りなさい」というのである。
 自分自身が「法性の大地」の上を、「生も歓喜」「死も歓喜」と前進する。これが「生死生死と転ぐり行くなり」である。
 進むのは「自身の大地」の上である。「他人の大地」で進むわけにはいかない。幸福は絶対に、自分自身で築くものである。人からあたえられるものではない。人からあたえられたものは崩れてしまう。
 親に頼っても、いつか親はいなくなる。夫に頼っても、いつ夫が先立つかわからない。また時代の変化で、いつどうなるかわからない。50年前の戦争(第2次世界大戦)の前後にも無数の悲劇があった。
 本当の幸福は、自分自身の力、自分自身の知恵、自分自身の福運、これが根本である。それを固めるための信心であり、自分自身が強くなるための学会活動である。それが「自身法性の大地を」と説かれた意義である。
 「いかなる処にて遊びたはふるとも・つつがあるべからず遊行して畏(おそ)れ無きこと師子王の如くなるべし」(御書1124㌻)──いかなるところで遊びたわむれても何の障害もないであろう。どこに遊びに行こうとも恐れがないことは、師子王のごとくなるであろう──。
 必ず、この御文のようになる。三世永遠になる。そのための信仰である。
 「自身の大地」を永遠に進むのである。死んで「天国」へ行くのでもなく「地の底」へ行くのでもない。同じ「大地」の上で、また「生死」「生死」と使命のドラマを演じる。 三世の果てまで、「広宣流布」の黄金の大道を進むのである。
 「わが仏界の大地の上を、生も歓喜、死も歓喜と進め!」
「その大地を固めよ!」──これが日蓮大聖人の仏法の深遠な生死観である。

付録

ハーバード大学記念講演「21世紀文明と大乗仏教」から  (1993年9月24日)

                           

 ギリシャの哲人ヘラクレイトスは、「万物は流転する」(パンタ・レイ)との有名な言葉を残しました。
 確かに、人間界であれ自然界であれ、すべては変化、変化の連続であり、一刻も同じ状態にとどまっているものはない。どんなに堅牢そうな金石であっても、長いスパン(間隔)で見れば、歳月による摩滅作用を免れることはできません。まして、人間社会の瞠目すべき変容ぶりは、「戦争と革命の世紀」といわれる20世紀の末を生きる我々が、パノラマのように、等しく眼前にしているところであります。
 仏教の眼は、この変化の実相を〝「諸行(もろもろの現象)」は「無常(常に変化している)」である〟と捉えております。これを宇宙観からいえば「成住壊空」、つまり一つの世界が成立し、流 転し、崩壊し、そして次の成立に至ると説いています。
 苦、すなわち生まれ生きる苦しみ、老いる苦しみ、病む苦しみ、死ぬ苦しみという流転を、だれびとたりとも逃れることはできません。この四苦なかんずく生あるものは、必ず死ぬという生死、死 の問題こそ、古 来、あらゆる宗教や哲学が生まれる因となってきました。釈尊の出家の動機となったとされる〝四門出遊〟のエピソードや、哲 学を「死の学習」としたプラトンの言葉は、あまりにも有名でありますし、日蓮大聖人も、「先臨終の事を習うて後に他事を習うべし」「(妙法尼御前御返事」御書1404㌻)と言われております。
 私も、20年前、このテーマを中心に、不世出の歴史家トインビー博士と、何日にもわたり幅広く論じ合いました。なぜ、人間にとって死がかくも重い意味をもつかといえば、何よりも死によって、人間は己が有限性に気づかされるからであります。どんなに無限の「富」や「権力」を 手にした人間であっても、いつかは死ぬという定めからは、絶対に逃れることはできません。この有限性を自覚し、死 の恐怖や不安を克服するために、人間は何らかの永遠性に参画し、動物的本能の生き方を超えて、一個の人格となることができました。宗教が人類史とともに古いゆえんであります。
 ところが「死を忘れた文明」といわれる近代は、この生死という根本課題から目をそらし、死をもっぱら忌むべきものとして、日陰者の位置に追い込んでしまったのであります。近 代人にとって死とは、単なる生の欠如・空白状態にすぎず、生が善であるなら死は悪、生が有で死が無、生が条理で死が不条理、生が明で死が暗、等々と、ことごとに死はマイナス・イ メージを割り振られてきました。その結果、現代人は死の側から手痛いしっぺ返しを受けているようであります。今世紀が、ブ レジンスキー博士の言う「メガ・デス(大量死)の世紀」となったことは、皮肉にも「死を忘れた文明」の帰結であったとはいえないでしょうか。
 近年、脳死や尊厳死、ホスピス、葬儀の在り方、ま た、キューブラー・ロス女史による「臨死医学」の研究などの関心の高まりは、等しく死の意味の、のっぴきならない問い直しを迫っているように思えてなりません。やっと現代文明は、大きな思い違いに気づこうとしているようです。死は単なる生の欠如ではなく、生と並んで、一つの全体を構成する不可欠の要素なのであります。その全体とは「生命」であり、生き方としての「文化」で あります。ゆえに、死を排除するのではなく、死を凝視し、正しく位置づけていく生命観、生死観、文化観の確立こそ、21世紀の最大の課題となってくると私は思います。仏教では「法性の起滅」を 説きます。法性とは、現象の奥にある生命のありのままの姿をいいます。生死など一切の事象は、その法性が縁に触れて「 起」すなわち出現し、「滅」すなわち消滅しながら、流転を繰り返していくと説くのであります。
 従って死とは、人間が睡眠によって明日への活力を蓄えるように、次なる生への充電期間のようなものであって、決して忌むべきではなく、生と同じく恵みであり、嘉せらるべきことと説くのであります。
 ゆえに、大乗仏典の精髄である法華経では、生死の流転しゆく人生の目的を「衆生所遊楽」と し、信仰の透徹したところ、生も喜びであり、死も喜び、生も遊楽であり、死も遊楽であると説き明かしております。日蓮大聖人も「歓喜の中の大歓喜」「(御義口伝」御書788㌻)と断言しておられる。「戦争と革命の世紀」の悲劇は、人間の幸・不幸の決定的要因が外形のみの変革にはないという教訓を明確に残しました。次なる世紀にあっては、従ってこうした生死観、生命観の内なる変革こそ第一義となってくるであろうと私は確信しております。
                                                            (大白蓮華10月号より)

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