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2014/11/5(水)の聖教

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2014/11/5(水)の聖教


1、岡山で「希望の種子」展 開幕式に市長、大学学長らが出席 来賓「社会変革への道筋示す展示」

  環境展示「希望の種子――持続可能性のビジョンと変革へのステップ」(主催=同展実行委員会)が4日、岡山市内のリットシティビルで開幕した。これは、岡山と名古屋での「ESD(持続可能な開発のための教育)に関するユネスコ世界会議」に合わせて実施されたもの。開幕式には、岡山市の大森雅夫市長、岡山大学の森田潔学長、岡山ESD推進協議会の青山勲会長をはじめ、多くの来賓が出席した。

 環境、貧困、人権、開発――地球的問題群を乗り越えるために、「今」をどう生きるべきか。
 岡山市は、国連大学が認定するESDに関する世界初の地域拠点であり、これまで活発に活動が展開されてきた。今回の世界会議も、市をあげて支援している。
 その一環として市が後援した「希望の種子」展には、多くの子ども連れの姿が。「展示を通して〝自分にも未来のためにできることが身近にある〟と実感できた」等の感想が聞かれた。
 世界会議の焦点となっている「ESDの10年」は、池田大作名誉会長の提言を受け、SGI(創価学会インタナショナル)が他のNGO(非政府組織)と共に提案したもの。2002年に南アフリカで行われた環境開発サミットの実施計画に採用され、同年の国連総会で05年からの10年を「ESDの10年」とすることが採択された。
 SGIでは、「ESDの10年」を推進する柱として、「希望の種子」展を地球憲章インタナショナルと共同制作。これまで31カ国・地域を巡回し、人類が直面する問題群に対して、一人の人間が、いかに変革を生む力となるかを訴えてきた。
 開幕式では、真野実行委員長の後、大森市長があいさつ。同展は非常に時宜を得た試みであり、ESDを推進する上で重要な役割を担っていると語った。
 来賓からは次のような声が寄せられた。
 「この展示からは、“一人の変革”を訴える池田名誉会長のお考えが伝わってきます。具体例も豊富で、社会を変えるために私たちが何をすべきかを知ることができます。ぜひ多くの若者に足を運んでほしい」(岡山大学の森田学長)
 「人と自然、人と人の共生を同時に扱っている点に感銘を受けました。未来への道筋を示していると思います」(岡山ESD推進協議会の青山会長)
 会期は、あす6日まで。7日から9日は、岡山文化会館で開催。10日から12日は名古屋国際会議場で関連のブース出展が行われる。

 ※ESD(持続可能な開発のための教育)とは 現代社会が直面する多様な課題を、全ての人が自らの問題として捉え、持続可能な未来の実現に必要な知識、技能、生活態度、価値観を身につけることを目指す教育のこと。ユネスコが主導機関となっている。



2、御書とともにⅡ 名誉会長が指針を贈る 【34】今いる場所こそ寂光土

御文 今日蓮等の類い南無妙法蓮華経と唱え奉る者の住処は山谷曠野(せんごくこうや)皆寂光土なり(御義口伝、781㌻)

通解 いま南無妙法蓮華経と唱える日蓮とその門下の住むところは、それが山であり、広野であっても、全て寂光土(仏国土)である。

【同志への指針】

 現実を離れて仏法はない。自身の生活の中で、人間革命し、宿命転換し、幸福になっていくための信心である。一切の労苦に無駄はない。
 家庭や地域で、そして社会の荒波の中で、歯を食いしばって奮闘する婦人部・壮年部の皆様に、私は最敬礼し、心からのエールを送りたい。
  皆様こそ、「娑婆即寂光」の尊き実践者であり、仏国土建設の勇者なのである。



3、わが友に贈る

 師弟の不屈の闘争で
 広布の大河は世界に!
 この不滅の原点を胸に
 「創立の月」を進め!
 勇気の二字で勝て!



4、名字の言  ヒマラヤ、王者の峰が姿を現わしたのは、一瞬の出来事。SGI会長の来訪を祝福しているようだった。

  夕食前のひとときだろうか。母子の笑い声が聞こえてくる。家々が立ち並ぶ、ネパール・カトマンズの近郊の丘を訪れた。「条件が良ければ、ヒマラヤがきれいに見える」と地元住民にも人気のスポットだ▼1995年の11月、池田SGI会長はこの場所で、夕焼けに染まるヒマラヤを写真に収めた。山を覆っていた雲が流れ、王者の峰が姿を現したのは、一瞬の出来事。まるでヒマラヤが、SGI会長の来訪を祝福しているようだった、と同行した友は振り返る▼当時、空き地が広がっていた丘は、今では、道路がきれいに舗装され、地域有数の高級住宅も立ち並んでいる▼SGI会長はネパールで、数々の行事の合間を縫って、友に励ましを送り続けた。一家の経済苦に直面していた壮年は、「絶対に幸せに」との激励に奮起した。翌年、事業は軌道に乗り始め、今では、一家で大手家具販売店を経営。少女部員としてSGI会長を迎えた娘も、留学から帰国し、母国の広布に走る▼SGI会長のヒマラヤの写真は、ネパール平和会館で、同志の前進を見守り続ける。写真は、移ろいゆく時の「瞬間」をとらえ、永遠の命を与える。人にも、生涯の原点となる「忘れ得ぬ瞬間」がある。ネパールの人々と大自然は、それを教えてくれた。(蹴)



5、寸鉄
 

★  座談会の語らいの中で今日の学会はできた―恩師 伝統の集いが列島各地で

★ 「男子部の日」。後継の若師子の陣列は堂々と! 新時代の勝利の先頭走れ

★ 絶えず偉大な思想に生きるのだ―哲人。世界広布へ! 大いなる人生を共に

★ 御書「いまだこりず候」。不屈の闘志が日蓮仏法の精髄。誓いを貫いて輝け

★ 温暖化の破壊的リスクは増大し続けている―国連 人類益の哲学と行動を今



6、社説  きょう「男子部の日」 平和への道開く創価の青年力

 教学部任用試験に向けた取り組みが各地で推進されている。海外では、9月にブラジル、インド、ニュージーランド、チリで教学試験が行われ、御書研鑽の息吹は世界に広がる。日蓮大聖人の御精神に触れ、人間革命の希望の哲理を深めようと、受験者も、教える側も真剣だ。
 青年部が教学研鑽の成果を競う第1回「研究発表会」を行ったのは、1952年(昭和27年)2月。席上、戸田城聖第2代会長は、全人類が一つの地球民族であるとの「地球民族主義」の理念を提唱した。核兵器を絶対悪と断じた「原水爆禁止宣言」〈57年(同32年)9月〉と共に、この理念は、創価学会による文化・平和運動の思想的基盤となっている。
 恩師の志を受け継いだ池田名誉会長は、世界平和への道なき道を切り開いた。創価の人間主義の連帯は今や、世界192カ国・地域に広がる。  平和構築という理想は、次世代への継承なしには成し遂げられない。
 現在、学会青年部は師の心を受け継ごうと、「SOKAグローバルアクション」を機軸に、多角的な活動を展開。これまでアメリカ、中国へ青年団を派遣し、積極的な交流を行った。間もなくインド青年文化訪問団も出発する。また、国際NGO(非政府組織)が推進する「Nuclear Zero(核兵器廃絶)」キャンペーンに呼応し、その署名運動を実施した。
 関西のあるヤング男子部の友は一対一の対話を軸に、署名運動に取り組む中、1000人もの友人に学会理解の輪を広げた。こうした一人の地道な活動が、やがて社会変革の原動力となる。国連元事務次長のチョウドリ博士は、学会青年部に対し「世界平和を築きゆく希望の存在」と深い信頼を寄せている。
 「世界広布新時代 開幕の年」の本年も、総仕上げの時を迎えている。世界広布といっても、師の志をわが志とし、日々の学会活動に励むことであり、その積み重ねが大切だ。
 54年(同29年)の秋、戸田会長は、青年部への「国士訓」を発表。「国に十万の国士あらば、苦悩の民衆を救いうること、火を見るよりも明らかである」との師子吼に燃え立ち、その7年後の11月5日、男子部10万人の精鋭が東京・国立競技場に集った。「男子部の日」の淵源である。
 悩める友を偉大な妙法で救うことこそ、永遠に変わらぬ男子部の使命である。世界広布の担い手との自覚で、青年の連帯を一段と広げたい。



7、今日の発心  種種御振舞御書 912㌻ 【万代の勝ち戦を決する闘争を】

御書 一丈のほりを・こへぬもの十丈・二十丈のほりを・こうべきか(種種御振舞御書、912ページ・編949ページ)

通解 一丈の堀を越えられない者が、どうして十丈・二十丈もの堀を越えることができるだろうか。. 

 祈雨の勝負に敗れた極楽寺良観を“雨さえ降らせられない(一丈の堀を越えられない)者が、成仏という大事を成す(十丈・二十丈の堀を越える)ことはできない”と破折されています。

 1984年(昭和59年)に大学時代の友人の紹介で入会。しかし、将来への希望が見いだせず、悶々と日々を過ごしていました。
 そんななか、先輩から渡された「青年よ 21世紀の広布の山を登れ」の朗読テープを聴き、この御文を引用された箇所に心を打たれました。「今 君達が存在するその場所で/断じて勝たねばならない!/仏法の真髄である/題目をあげぬいた人には/誰人も絶対にかなわない!」――。
 その日以来、毎日欠かすことなく勤行・唱題に挑戦。獣医師として信頼を勝ち得、信心の確信をつかむことができました。
 翌年、第2回岡山青年平和文化祭に出演。池田先生との原点を築きました。結婚後も子どもの不登校や自身の病など、あらゆる困難を全て信心で克服できました。
 唱題根本に創価の万代までの勝ち戦を決する闘争で、新たな人材城を築き、師匠の期待に応えてまいります。
岡山・美作総県長 森本 高輝



【社会の情勢】 

◆ 東証2日で1200円高 円安進み、一時113円後半
◆  消費税の点検会合開始 賛否分かれる
◆ 10年で無国籍者ゼロに  各国へ対策強化促す UNHCR
◆ 老朽化団地、集約が可能 UR法改正案提出 国交省
◆ ウォームビズ本格開始


2014/11/6(木)の聖教

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2014/11/6(木)の聖教


1、アメリカ創価大学でノーベル平和賞受賞者リーマ・ボウイー氏が講演

 2011年度のノーベル平和賞受賞者であるリーマ・ボウイー氏が10月29日、アメリカ創価大学(カリフォルニア州オレンジ郡)で講演会を行った。
 ボウイー氏は現在、アメリカ・ニューヨークを拠点にして、平和の連帯を広げる女性平和活動家である。
 講演会は、国際法の専門家であるカリマ・ベノウネ氏と司会者を交え、3人の対話形式で進められた。
 ボウイー氏は1972年、西アフリカ・リベリア生まれ。89年、17歳の時に同国で内戦が勃発し、14年間で27万人の死者を出した。
 「多くの女性が性的虐待を受け、子どもは軍隊にとられました。私の平和運動の原点は、暴力への怒りです」。講演会の冒頭、ボウイー氏は内戦の惨状を振り返りつつ、こう述べた。
 氏の本格的な平和活動は2003年初頭、わずか7人の女性から始まったという。資金もない。協力者もいない。ただ平和を求める女性の信念を”武器”として、雨の日も酷暑の日も、非暴力の訴えを続けた。
 そのスクラムはやがて、民族と宗教の壁を超えて全国に広がり、内戦の停止や、アフリカ初となる民選の女性大統領の誕生につながっていった。
 「前に進み続ける原動力は?」との質問に、ボウイー氏は「子どもたちの自由のために立ち上がり、自分たちで歴史を築くという誇りです」と応じた。
 さらに氏は、女性の特質として「思慮深さ」を指摘。多くの争いの原因は、特定の人々が社会から排除されているためだと述べ、他者へのまなざしを持った女性のさらなる活躍こそ、暴力の連鎖を打ち破る鍵だと主張した。
 「自分たちにできる平和貢献」がテーマになった折には、氏は、身近な課題に目を向ける必要性を強調。自ら解決策を考え、それを共有できる同志を見つける。そこから社会変革の波は必ず起きていくと語った。
 講演会ではほかに、教育のあり方や正義の定義など、多様なテーマが話題に。
 終了後、アメリカ創価大学のスコット・バウアー学生自治会委員長は感想を語った。
 「ボウイー氏の英知の言葉に感銘を受けました。氏の主張は、女性こそ平和構築の主体者であるという、創立者・池田先生の理念と、深く響き合うものでした!」

女性の叫びを結集し内戦終結などに貢献

 リーマ・ボウイー 1972年2月1日、リベリア生まれ。アフリカのNGO「平和と安全の女性ネットワーク」などを設立。女性や青少年の教育に力を注ぐ。
 同国の「内戦終結に向け、民族と宗教の違いを乗り越え、女性を結集させた」として、サーリーフ・リベリア大統領、イエメンの民主活動家タワックル・カルマン氏と共に2011年度のノーベル平和賞を受賞した。
 現在、ニューヨークのバーナード・カレッジの講師・特別研究員を務める。6児の母。



2、ブラジルからサンバのリズム!民音 スルル・ナ・ホーダ公演がスタート

  情熱のサンバのリズムを奏でる、ブラジルの「スルル・ナ・ホーダ」の民音公演が5日、東京・中野区の中野サンプラザホールで始まった。
 「スルル・ナ・ホーダ」は本年、同国の「最優秀サンバ・グループ」に輝いた実力派。公演ではサンバの名曲「ブラジルの水彩画」などに加え、ボサノバやショーロも披露された。同公演は12月上旬まで、22都市で行われる。



3、わが友に贈る

 日蓮仏法は
 励ましの人間学なり!
 御書や体験を通し
 「絶対に大丈夫」と
 信心の確信を語り切れ!



4、名字の言  膝をつき合わせて学び合う、その“体温”こそが、忘れ得ぬ心の宝となる。

  その日、やや緊張した面持ちの老若男女が「大白蓮華」を手に、次々と会館を訪れた。玄関前では、わが地域の受験者を、多くの同志が迎えた。9月28日に行われた教学部初級試験・青年部教学試験3級である▼受験者が会場に入るまで、何人もの同志が駆け寄っては声を掛け、そっと肩に手を添える。今はそうして励ます側も、かつては同じく、いくつもの手のぬくもりに背を押されながら、試験に臨んだにちがいない▼原発事故で福島県・楢葉町から避難し、住居を転々とした婦人に話を聞いた。同じように避難を余儀なくされ、行き先も分からなかった友人と、町で偶然出会うことがある。互いに駆け寄り、涙ながらに肩を抱き合う。気が付くと、再会を約して別れるまで、手を握り合ったままだったという▼東日本大震災の後、取材中、そうした光景を何度も目にした。「手を握ると、話す前からお互いの苦闘が伝わる」と婦人。体温は、時に言葉以上にものを言う▼「友」という字は、二つの手を並べた形が由来。「各々手をもって助け合う意」(白川静著『新訂 字統』平凡社)と。今月23日には、教学部任用試験が全国で行われる。同志や友人と膝を突き合わせて学び合う、その”体温”こそが、忘れ得ぬ心の宝となる。(洋)



5、寸鉄
 

★  「SGIの集いは人間が蘇生する力を引き出す」識者。皆が輝く対話広場

★ きょう「四国の日」。師弟の心漲る志国の勇者よ! 勝利の大海原へ全速前進

★ 創価大学生が文武両道の活躍! 学は光、鍛えは力。負けじ魂で栄光の空舞え

★ 「いよいよ強盛の信力をいたし給へ」御書。題目の師子吼で苦難を打ち破れ

★ 高齢者の転倒事故、約6割が「家の中」と。危険は身近に。予防へ点検を



6、わが町わが誇り 山形太陽県  福運の王国 笑顔の理想郷

  秋の深まりとともに、紅葉が山野を染め上げていく。
 山形は、四季折々に山も川も大地も美しい。
 「東洋のアルカディア(理想郷)」。明治初期に訪れたイギリスの旅行作家イザベラ・バードは、その情景をたたえた。
 1983年(昭和58年)7月17日、池田名誉会長は、新潟から山形に向かった。一行を乗せた急行「べにばな4号」は、ローカル線「米坂線の線路沿いに広がる春の田園風景の中を走った。
 “北国の春”の明るさ、美しさを見た名誉会長は翌18日、山形市内の会場で、同志に語った。“山形に「太陽」や「歓喜」といった名を冠してもいいね”
  これが現在の、山形市を中心とする「山形太陽県」の名称の淵源である。
 同日、名誉会長は「第1回山形県総会」に出席するため山形平和会館へ。記念植樹、各種グループとの記念撮影に臨む。その前には、功労者宅訪問や数々の揮毫も。
 「大山形をつくろう」「そのために、総点検して手を打とう!」。これが名誉会長の決心だった。
 当時ね山形県の男子部書記長で、県総会等の運営役員を務めた橘井栄司さん(副総県長)。「先生は、素早く歩かれながら、会う人、会う人を激励されました。そのスピードに驚きました」と振り返る。
 総会で名誉会長は、山形へ向かう車窓の風景に触れた。
 「青い水の流れ、木々の緑、残雪もあった。黄色いレンギョウの花も、雪柳も、水仙も桜も、自然を彩って、生き生きと咲き薫っていました」
 そして、御書に説かれる「桜梅桃李」の原理に言及。
  自分らしく、自分にしか果たせない使命に生き抜く人生を。山形は山形らしく、子々孫々まで栄えゆく幸福の楽土を──と望んだ。
 この日、詠んだ。
 「天晴れて 地には桜と 笑顔あり 山形広布の 夜明けの如くに」
 同志を鼓舞する師の気迫と誠実さを、橘井さんは目に焼き付けた。
 勤める通信会社で重責を担い、営業職にあった時には、販売実績日本一を勝ち取ったことも。県男子部長等を歴任。現在は副総県長として、山形広布を支える。長男の恒雄さんは、山形太陽県の青年部長として師弟の心を受け継ぐ。
  ──19日も、山形平和会館で記念勤行会が行われた。その直前、名誉会長は、山形市内の友を激励に訪ねている。
 石川吉正さん(副支部長)と孝子さん(支部副婦人部長)の経営するすし店。のれんを掲げて10年目だった。
 「いい店だね。よく頑張った」と名誉会長。「私も海苔屋の息子だったから」と、商売繁盛のために、こまやかなアドバイスも。
 そして、出発間際に言った。「どんなことがあっても、絶対に信心を離してはいけないよ」
 吉正さんは「今、思い返しも胸が熱くなります」と。
 4年後──9度目の山形訪問となつた87年(昭和62年)7月にも、名誉会長は、6日の「幹部大会」の直前、石川さん夫妻のもとを訪れた。
  入会したばかりの吉正さんの母、さらに子どもたちにも声を掛け、励ましてくれた。
 夫妻や同行の幹部に語っている。「美しい自然と人情が織りなす山形は、まさに“日本のスイス”“理想郷(アルカディア)”だ。素晴らしい国土だよ」
 山形永遠の指針が、ここで述べられたのである。
 師の激励を胸に、のれんを守り続けてきた石川さん夫妻。吉正さんは、県の鮨商生活衛生同業組合の理事を任され、2005年には、山形市から「技能功労褒章」を受章している。
 山形太陽県の教育部長として、後進の育成に尽くす大宮安晴さん(本部長)も、1983年と87年の名誉会長との出会いを原点としている。
 83年の訪問時は大学生。山形中央文化会館で牙城会として着任中、激励を受けた。県総会での、「桜梅桃李」の原理を通した“ありのままの自分に”との指導は、卒業後、中学校の教員となった大宮さんにとって、教育現場での指針ともなった。
  87年の幹部大会では、“福運の王国に”“広宣流布の模範、繁栄と栄光の山形に”との師の期待を心に刻んだ。
 一昨年、自ら希望し、特別支援学校に転勤。「子どもたちにとって、どんな力になれるか」を日々問いながら、真剣に向き合っている。
 「誰かのために、自分が力になれることが必ずある。教育現場でも、学会活動でも同じです。祈って、動いて、私の使命を果していきたい」
  87年7月7日、山形訪問の最終日。山形平和会館で、車に乗り込む直前、名誉会長は語り残した。
 「権力や財力があっても、信心にはかなわない。信心が全てです。信心があれば、全てに勝利できるんだよ」
  今秋、山形に寄せる変わらぬ真情をつづった。
 「山形は、青年が育つ天地です」「不退の山形に、いやまして笑顔が輝く、実り豊かな理想郷が広がりゆくことを、私は信じています」(「パンプキン」11月号掲載の「忘れ得ぬ旅 太陽の心で」)
  「幸福の太陽」「勝利の太陽」を昇らせゆく山形の使命はね限りなく深い。



7、花は心 木は命 第8回 大阪・泉州の菊   常勝師弟の誉れと光りぬ

  薫風が肌を刺し始めるころに、凛と咲く菊の花。日本を象徴する花の一つである。
 他の草花が散り果てても、堂々たる花を咲かせることから、御聖訓には「菊は草の後に仙草と見へて候」(1095㌻)と。「仙草」とは「妙なる草」の意味である。
 日本で、庶民の間に栽培が広がったのは江戸時代。土壌づくり、脇芽取り、害虫駆除など、育成は、老作業の連続であるが、丹念を重ねた分だけ、見事な花を咲かせる。
 この菊作りに挑む同志が、大阪・泉州にいる。満開の便りを聞き、訪れてみた。

                                    

 新大阪から南下すること約40分。高石市の羽衣駅に到着。改札口で迎えてくれたのは、泉州総県の林邦秋副総県長と長野宣子総県婦人部副総合長。「泉州菊花グループ」の責任者である。
 同総県は、高石市、泉大津、和泉、岸和田、貝塚、泉佐野、泉南、阪南の8市と、忠岡、熊取、田尻、岬の4町からなり、関西国際空港がある関西の「世界への窓」。この地で、2600人を超える友が、菊作りに励んでいる。
  高石文化会館に着くと、「泉州菊花祭」の横断幕が掲げられ、懸崖や盆栽、3本立てなど美しい菊が並んでいた。
 同総県では、会館や会員宅を地域に解放し、毎秋、約400の会場で「菊花祭」を開催。今年で36周年を刻む。駅、学校や市の施設にも菊を贈るなど、地域の名物行事として親しまれている。
 泉大津市の寒竹春さん・千鶴子さん夫妻は20年間、近県へ菊の贈呈を続けてきた。
 「菊作りに励む中で、信心を磨いてきました」と竹春さん。その横で千鶴子さんがほほ笑む。「主人の病気とか、苦難もあったけど、悠々と乗り越えられたのは、菊を通じて、池田先生と一緒に戦ってきたからやと思っています」

                     

 菊と信心、菊と池田先生──その原点は、1978年(昭和53年)11月10日。会館まもない泉佐野市の泉州文化会館を池田名誉会長が初訪問。1265鉢の菊花が飾られた。泉州の同志が、1年をかけて育てたものである。
  当時をよく知る武安寛俟総県総主事。「会館の完成と先生の訪問を荘厳したいという思いから、菊を作ることになりました。『絶対かつんや』と人生の誓いを立てながら、枝やはに題目を送るように育てた菊は『師弟の心』そのものなんです』
 翌11日、名誉会長は、友の真心に応えて句を贈った。
 「天に月 地に菊薫る 広布かな」
 「信心の 勲章ひかりぬ 菊の鉢」
 句は20首ほどにも及んだ
 3年後の81年(昭和56年)11月17日、同会館を再訪した名誉会長は、菊花による「地域貢献」運動を提案。菊作りは、地域に根ざした文化運動として展開されている。

                                       ◇

 岬町の植野宏さんは、菊盆栽づくりの「達人」。菊花グループでは圏の責任者を務め、栽培の技術を教えながら、人材育成に取り組む。
  「年々、菊を作りたいという人が増えています。菊を通して、信心を磨き合い、師弟の心を語り合う。この素晴らしい伝統を後世に残したい」
 菊作りは人づくりに通じる、と泉州の友は確信する。

    州の
   王者の菊花は
    永遠(とこしえ)に
   常勝 師弟の
    誉れと光りぬ

 そう名誉会長は詠んだ。
 花は「心」。「菊の心」とは、師匠と築いた庶民の都を、永遠に輝かせようという「常勝の誓い」である。



8、座談会 世界広布新時代の旭日【92】絶対無事故へ万全の備えを

  杉本 「世界広布新時代」開幕の本年も、いよいよ11月。総仕上げの時を迎えています。

 原田 中でも今、全国の同志が、聖教新聞の大拡大に挑戦してくださっています。心から感謝いたします。

 正木 おかげさまで、5月に行った聖教新聞の紙面刷新も好評で、「ますます充実した紙面を期待したい!」との声を多くいただいています。

 原田(光) 全国、全世界の読者の皆さまの献身的な支えへの感謝を片時も忘れることなく、新時代にふさわしい新聞作りに、さらに励んでいきます。

 吉井 そうした中、先日、池田先生と奥様が、聖教新聞本社の「言論会館」を訪問され、勤行・唱題をされました。

 原田(光) 本社は、池田先生が数々の世界の識者と会見をされ、幾多の原稿を執筆された場所です。多くの会合に参加され、大事な指導を残された地でもあります。

 正木 まさに、先生が世界広布の指揮を執られた戦いの本陣といえます。

 原田 過日の随筆でも、「私も妻も、聖教新聞の一層の大発展を強盛に祈念した。そして『無冠の友』『通信員』『新聞長』をはじめ、聖教を支えてくださっている全ての方々に届けと、真剣に題目を送った」と綴られました。

 原田(光) 先生の真心とご期待に何としてもお応えすべく、人間主義の機関紙・聖教新聞の新時代を勝ち開いていきます。

危険を「予測」する 

 橋元 さて、この11月から12月にかけて、全国で支部ヒヤリハット配達員会が開催されます。

 杉本 配達員の皆さまにとって、絶対無事故のための意識を向上させる大切な機会です。お忙しい中かと思いますが、時間をやり繰りしながら、全員で参加し、有意義な集いにしていきましょう。

 吉井 この場では、交通安全のためのパンフレットも活用されます。

 杉本 その中には、「私の安全宣言」という配達員会の実施例が紹介されています。

 原田 無事故を期すために、最も大切なことは、「危険を予測する能力」だといわれます。

 橋元 階段、段差、砂利、突起物など、配達ルートには、事故を起こしやすい箇所が必ずあります。

 原田 その危険箇所を思い起こしながら、「どこで」「何をすれば」無事故の配達ができるのか――。これをあらかじめ想像しておくことが、危険を予測する力を高めます。

 杉本 危ない場所をしっかりと思い浮かべ、自分なりの事故予防策を人に伝える――これが「私の安全宣言」です。各地で行われるヒヤリハット配達員会で、ぜひ実践してみていただければと思います。

心と体にスイッチ 

 吉井 また、今回も、交通安全のためのDVDを視聴する予定です。

 橋元 「歩行時の転倒事故の予防策」「自転車の安全な乗り方」「日頃の健康管理」「冬の無事故」との四つのテーマで構成されたDVDですね。

 正木 たとえば、自転車の安全対策では、「なぜ、自転車の左側通行が義務付けられているか?」が、専門家によって分かりやすく解説されています。

 杉本 正しいブレーキ操作や、安定した自転車の降り方なども教えてくれています。

 正木 どれも非常に重要であり、また役立つ内容ですので、DVDを通し、皆でしっかり学習していきたいですね。

 原田(光) さらに、今回のDVDでは、「配達前の3分間体操」と題する簡単な準備運動も紹介されています。

 正木 「布団の中での背伸び」にはじまり、「寝たままでの自転車漕ぎ」「股関節と膝曲げ」「アキレス腱伸ばし」「スクワット」など、どれも覚えやすく実践しやすいものです。

 橋元 人間の筋肉は、寝ている間に、縮んで固まってしまうそうです。その硬直した筋肉を伸ばすことで、血の流れが活性化され、体を動かすための準備状態をつくることができます。

 吉井 配達という”運動”を始めるための準備が整うわけですね。

 杉本 そうです。体操をすることで、「これから配達に行くぞ!」と、自分の心と体にスイッチを入れます。それが事故予防にもつながるのです。

 原田(光) 特典映像では、配達における無事故や、日常生活にも有効な筋肉を鍛えるための簡単な体操も紹介されています。一緒に活用いただければと思います。

 吉井 日蓮大聖人は、真心の供養を届けられた門下に、「御使をもって脚力につかわされて候事心ざし大海よりふかく善根は大地よりも厚し」(御書1105ページ)と仰せです。

 原田 仏意仏勅の創価学会の機関紙である聖教新聞は、現代における”仏のお手紙”ともいえます。その配達を担ってくださっている「無冠の友」の皆さまの志は大海よりも深く、大地よりも厚く大善根を積んでおられることは絶対に間違いありません。

 原田(光) 池田先生は、「配達という真剣勝負の戦いに臨むために、夜はできるだけ早く休まれるよう、また疲れをためないよう、強盛な祈りとともに、聡明に油断なく、万全の備えをお願いします」と言われています。

 原田 配達は日々、真剣勝負です。どうか「無冠の友」の皆さんは、この指導を実践してもらいたい。そしてリーダーは、絶対無事故をしっかり祈念してまいりましょう。



9、社説  教学任用試験に挑む友 御書根本で友に幸福の人生開く

  「この貴重なる大経典が全東洋へ、全世界へ、と流布して行く事をひたすら祈念して止まぬものである」
 戸田城聖第2代会長が、日蓮大聖人御書全集(御書)の「発刊の辞」に記した一文である。1952年(昭和27年)の発刊から62年。戸田会長の誓願をわが誓願として、池田名誉会長は教学の潮流を世界へ広げた。
 大阪に住む日系2世の壮年はブラジルで生まれ育った。電気設備の技術者だった92年(平成4年)、初めて日本の土を踏んだ。来日当初、言葉や文化の壁に苦しんだ。仕事が覚えられず、職場で毎日罵倒され、家に帰ると、泣き崩れた。
 苦しい時には、いつも、ブラジルSGI(創価学会インタナショナル)の活動に励む中で学んだ、小説『人間革命』を思い起こした。1万1111世帯という広布拡大の大金字塔を打ち立てた「大阪の戦い」が、彼の心を支えたのだ。師が自ら築いた常勝関西の地に、今の自分もいる!――そう思うと、力が湧いた。負けられなかった。
 歴史的な大闘争の始まりとなった56年(昭和31年)1月、関西では地区部長会が開かれ、若き名誉会長は、教学部の任用試験に心を砕いた。
 名誉会長は、当時を振り返りながら語った。
 「関西の友は私と一緒に御書を拝し、御書のままに戦った。そして御書の通りに勝った(中略)御書は、師弟が永遠に常勝しゆくための経典なのです」
 壮年は、教学部任用試験に挑戦。学会の同志に教学を教わりつつ、日本語を学んだ。自宅の机の上には御書と日葡辞書を置き、信心の勝利者を目指した。「最初は日本語が難しく、ちんぷんかんぷんでしたが、懐かしい信心の原点です」と語る彼は現在、会社の取締役を務める。
 今月23日、伝統の教学部任用試験が実施される。試験当日へ向けて、多くの同志や会友が教学の研鑽に励んでいる。応援する友も、御書を拝する日々だ。蓮祖の御精神に触れつつ、一人一人の生きる力を呼び覚ます、深遠な仏法哲理を学びたい。
 御書は今や10言語以上に翻訳され、世界の同志が拝読する時代を迎えた。創価三代の会長の不惜身命の闘争によって、日蓮仏法は世界宗教へと発展し、万人成仏の思想は言葉や文化の壁を超えて広がる。
 明年の「世界広布新時代 躍進の年」へ、学会創立の月・11月を新たな飛躍の舞台とし、御書根本の信心で、師と共に、使命深き広布の人生を歩みたい。



10、今日の発心  一代聖教大意400㌻ 【“勝利劇の主人公”へ人間革命】
 

御書 心は工なる画師の如く種種の五陰を造る一切世界の中に法として造らざること無し(一代聖教大意、400ページ・編38ページ)

通解 心は巧みな絵師のように種々の五陰を造る。一切の世界の中に法として造らないものはない。 . 

 経文を引いて、すべては心で決まると、「一念」の偉大さを教えられた一節です。

 家族で一人、信心していた祖母が購読していた聖教新聞を高校時代に読み、輝く笑顔の女性たちの写真に感銘。女子部の活動に参加する中で、求めてきた正しい人生を見つけることができました。
 1982年(昭和57年)12月、埼玉池田講堂落成記念勤行会の折、初めて池田先生にお会いし、生涯不退転を決意。念願だった一家和楽も実現しましたが、命の奥底には”自信のなさ”が横たわっていました。そんなとき、この御文に出あい、自分の心を大きく変革することができたのです。
 婦人部に進出してからはさらに大きなカベにぶつかりましたが、先輩の温かな励ましと、池田先生の「自分が『勝利劇』の『脚本家』である。そして『主人公』である」との指導を抱きしめながら、乗り越えてきました。
 先生は長編詩で「彩の国に/『世界の模範』と光る/さいたま特区の真友よ!」と呼び掛けられました。世界一のスクラム固く、先生の会長就任55周年を迎える明年へ連続勝利してまいります。
さいたま市特別区婦人部長 茂田井紀代子



11、池田名誉会長が贈る 勝利の人間学 第63回 地涌の底力を発揮せよ!

我らには幸福勝利の秘術あり

 広布と社会の第一線を走る創価の青年は、責任が大きい分、苦労も多い。仕事や生活の悩み、また病魔と闘う友もいることだろう。  
 しかし、日蓮大聖人は、「真実に、一切衆生にとって、色心の留難(るなん)を打ち破る秘術は、ただ南無妙法蓮華経以外にない」(御書1170ページ通解)と断言なされた。
 学術・医術・技術・芸術などの全ての術を生かし切って、最大に勝てる秘術が、信心である。無限に行き詰まらない、一切を変毒為薬できる幸福勝利の秘術なのだ。
 いかなる時も題目を忘れず、自らの技や英知を磨きながら、強気で進んでもらいたい。
 宿命を使命に変える劇を仏法では「願兼於業(願いが号を兼ねる)」と説く。人々を救うために、自ら願って、あえて悪世に生まれ、宿業と戦っているのだ。
 そして、その挑戦と勝利の現証を通して、仏法の偉大さ、生命の尊厳と広大無辺の可能性を、一人また一人に示し切っていくのである。
 どんな宿命であれ、必ず勝つど決めて立ち向かえば、それは尊き使命に変えられる。
 ゆえに、何があっても嘆かずに、「煩悩即菩提」の哲理を抱いて、広宣流布の大闘争に挑みゆくのだ。ここに、悩める友を励まし、平和の連帯を広げゆく道がある。これほど生き甲斐、戦い甲斐のある青春の劇はない。

新たな希望のスクラムを開け

 「諸法実相抄」には、「皆地涌の菩薩の出現に非ずんば唱へがたき題目なり」(同1360ページ)と仰せである。
 わが恩師・戸田城聖先生は語られていた。
 「御本仏・日蓮大聖人より、末法現代の広宣流布を託された地涌の菩薩の集いであり、仏意仏勅の団体こそ、創価学会なのだ」と。
 「我、地涌の菩薩なり!」との深き自覚をもって、真剣に祈る時、無限の勇気と智慧が湧いてこないはずがない。
 菩薩とは行動である。地涌の底力を発揮し、新たな希望のスクラムを開いていくのだ!
(2014年11月 5日付 創価新報)



【社会の情勢】 

◆ 共和、過半数を奪還 民主惨敗、オバマ政権苦境 米中間選挙
◆  認知症の国際会議開催 ケアと予防めぐり論議
◆ 夏期賞与 23年ぶり伸び 3・1%増
◆ 「津波防災」で初会議 政府
◆ 卸販売で3人逮捕 危険ドラッグ

2014/11/7(金)の聖教

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2014/11/7(金)の聖教


1、ロシア民族友好大学から池田大作SGI会長に「名誉博士号」

  世界152カ国・地域の留学生が学ぶ国際交流の名門学府「ロシア民族友好大学」から、創価大学創立者の池田SGI(創価学会インタナショナル)会長に「名誉博士号」が贈られた。これは、SGI会長の世界の文化・学術・教育の発展と日露両国の学術・教育交流への卓越した貢献を讃えるもの。授与式は6日、エヴゲーニー・マルティネンコ国際局長、ウラジーミル・ツヴィク人文社会学部長が出席し、東京・八王子市の創価大学本部棟で行われた。

           

 世界の人々が、民族の違いを超えて友好を結ぶために大切なことは何か――。
 ロシア民族友好大学のウラジーミル・フィリッポフ総長は、次のように語る。
 「それは、一人一人が他の民族の文化に関心を抱き、新たな交流を自ら求めることにあります。〝交流すること自体が楽しい〟と思えるようになれば、民族間の理解やお互いへの寛容の精神を獲得でき、文化や言語の多様性を維持することができるのです」
 同大学では、全ての留学生が寮に入る。そして、異なる民族同士が一つの部屋で過ごすようになっている。他者への寛容の精神は、こうした実践の中で学生の心に確実に育まれているという。
 1960年に創立されたロシア民族友好大学は、農学、工学、文学、経済学など8学部と、付属機関として外国語、医科、法科などの7単科大学を擁する国立の総合大学。152カ国・地域からの留学生6000人を合わせ、2万8000人の学生が学ぶ。
 同大学が立つモスクワ市の南西部は、国際性豊かな大学や機関が並ぶ国際交流の拠点でもある。その中でもロシア民族友好大学は、海外の大学・学術機関との交流協定が170を超え、さらに、英語による修士課程プログラムの数と、海外の協定校とのダブルディグリー修士課程プログラム(両大学の学位が取得可能な制度)の数でロシアの大学でトップを誇るなど世界に大きく開かれた大学として名高い。




2、ロシア民族友好大学「名誉博士号」SGI会長の謝辞


 英知と友情と創造の炎を燃やし 地球社会の平和な未来を照らせ
 世界の青年が団結しゆく潮流を
   


   ロシア民族友好大学のビジョン  教育の光が若人を5大陸を結ぶ
 大文豪トルストイの言葉 
    自身の成長は自己に止まらない 必ず他人をも啓発し変革する

  一、40年前、いまだ厳しい東西冷戦の渦中に、中国に続いて、貴国ロシアを、私が初めて訪問する際、多くの反対や批判の声を浴びせられました。
 しかし、私の心には、青春時代から学んできた大文豪トルストイの信念の叫びが、人知れず力強いエールを送ってくれておりました。
 すなわち、「現在、過去、未来において、人間には、命を尽くして成すべき唯一のことがある。それは、慈愛をもって互いに接し、人間が自らつくった壁を打ち破ることである」と。
 この大トルストイをはじめ、ロシアの先哲の魂を継承され、「人類の融和」という高邁な理想へ邁進されてきた英知の大城こそ、貴・ロシア民族友好大学であります。
 本日、貴大学から賜りました名誉博士号を、私は最大の誇りと満腔の感謝を込めて拝受させていただきます。
 ウラジーミル・フィリッポフ総長をはじめ貴大学の先生方に、厚く厚く御礼申し上げます。誠に誠に、ありがとうございました。(大拍手)

平和の戦士に捧ぐ

 一、貴大学の中央棟に掲げられた、一本の松明の炎が、世界の五大陸に燃え広がりゆく壮大な絵画を、私は感慨深く拝見いたしました。
 教育の光によって、目の前の若人の命に「英知の炎」を灯す。その炎が一人また一人と青年たちの前進のエネルギーとなり、やがては五大陸をも結んで、人類の未来を照らす平和の炎となる――。
 そこには、なんと遠大なスケールのビジョンが託されていることでありましょうか。
  それは、私たちの創価教育の精神とも響き合っております。
 創価教育の創始者である牧口常三郎先生は、日本の軍国主義と対峙し、いち早く世界市民の育成と連帯を志向しておりました。
  牧口先生自身、すでに1世紀前に、貴国の若き言語学者と交流を結んでいました。後に、東洋学、歴史学の泰斗となり、西夏文学の解読でも名高いネフスキー先生であります。
 牧口先生は、戦時中に投獄され、獄死を遂げてより、今月で70年になります。その節目の時に授与いただいた貴大学の栄誉を、この崇高なる平和の戦士に、私は、後継の創価の学徒たちと共に捧げさせていただきたいのであります(大拍手)。
 貴大学は、毎年、約150もの国・地域から留学生を迎え、500以上の民族の学生を薫陶しておられる。最先端の国際的な学術拠点であります。
 その意味において、私たちは、グローバル社会における教育の指標を、貴大学の偉大な伝統から、学んでいきたいのであります。

互いの差異に学び 「知」の薫発を促す

  一、第一は、「多様性を尊重し、創造力の炎を灯す教育」であります。
 貴大学は、「世界のどこの国でも活躍でき、文明の交流と現代社会の多様性の中で創造力を発揮できる青年を育成する」ことを標榜されています。
  まさしく、多様性こそ、創造力を育んでいく揺籃でありましょう。
  私は、世界の多彩なる詩歌を学び、呼吸していった、大詩人プーシキンを思い起こします。
  若きプーシキンが、イギリスの青年詩人バイロンの作品に触発され、独自の作風を生み出していったことも、よく知られております。
  この史実を踏まえ、ロシアの思想家ゲルツェンは、「強く優れた人格と交流する時、人間は影響を受け、その光に包まれて、啓発されずにおかない」と指摘し、「知の共鳴」が「新たな力を与える」と論じておりました。
 多様な文化的背景を持つ学生が、「心」を通わせて、互いの差異から学び合い、「知」を薫発しあうところ、どれほど、みずみずしい創造の力が湧き出ことでしょうか。
 全世界の各界に、きら星の如きリーダーを送り出されている貴大学は、その希望のモデルと輝く人材の大星雲といえましょう。
 創価大学も、来年度より「共生創造理工学科」ら新設が認可され、「工学部」が「理工学部」ら変更される運びとなりました。
 またアメリカ創価大学も、全米のリベラルアーツ大学の中で、米国外から留学生の割合が第1位であり、学生の多様性も光っております。
  今後、貴大学との宝の交流を大切に積み重ねながら、「地球共生」の理念を体して、一段と創造力あふれる英才が育ってくることを、私は確信してやみません。

労苦と使命の中に わが人生の価値が

  一、貴大学から学ぶ第二のポイントは、「民衆と苦楽を共にし、人間主義の炎を灯す教育」です。
 貴大学には、留学生を中心に夏休みの期間を利用し、公式のアルバイトとして、「学生建設部隊」という有志が働く機会も開かれております。
  学生寮の修復や地方行政の要請に応える建設現場などで、留学生の仲間と共に、また、地域の人々と共に、尊い汗を流しているのです。
  その意義について、フィリッポフ総長は、真の指導者に成長するために、若き日に厳しい労苦をくぐり抜けていくことが不可欠であると示されています。貴大学を卒業された南米の大統領も、この「学生建設部隊」での体験が、強靭なリーダーシップを鍛えてくれたと振り返られていると、伺いました。
  自らが苦労しなければ、民衆の苦労は分からない。世界の友との深い信頼は結べない。
 誠に「労苦と使命の中にのみ 人生の価値は生まれる」のであります。
 創価大学に学ぶ留学生たちも、異国での学生生活には言い知れぬ苦労があるに違いない。
  しかし、学生時代の悪戦苦闘は、世界の指導者として自らの生命を黄金に練磨する試練であります。その誉れを自覚し、やがて世界の民衆に希望と勇気を贈りゆく人間主義の炎を、粘り強く燃やし続けていただきたいのであります。

生命尊厳に立脚し 人間主義の連帯を

 一、第三に「未知の平和へ、不屈の団結の炎を灯す教育」であります。
  貴大学のモットーは「知の力で団結しよう!」。そして、その団結は、未来の人類を包みゆかんとする広がりをもっております。
  貴大学の中央棟の前に立つ像に、私は瞠目いたしました。
  それは、「五大陸」のそれぞれの五人の若人が団結して、我らの「地球」を支えている意義が込められた像であります。
  「地球の平和な未来のために!」との大いなる理想と責任を分かち合う時、そこには民族や宗教や文明など、あらゆる違いを越えて、大同団結する道が開かれてまいります。
  私の恩師である戸田城聖先生も、「生命の尊厳』に立脚した地球民族主義を提唱しておりました。その弟子として、私は、21世紀を生きゆく世界の青年が、心広々と交流し、団結しゆく潮流を起こしていきたいと願ってまいりました。
  貴大学の第1回の卒業式に出席されたコスイギン首相と、永遠的な平和友好のために、政治、経済の次元を超えた、教育、文化の交流こそ不可欠であると語り合ったことも、忘れ得ぬ歴史であります。
 冷戦が打ち続く中、ロシア語を学ぶ創大の学生たちに、私は語りました。「世界情勢がどうあれ、君たちは変わらぬ友情の道を進んでいくのです。人間が大事である」「自分で選んだ『この道』を歩み続けるのが偉大な人です」と。
 今、両国、そして世界平和の架け橋となって活躍する多くの人材が躍り出てくれていることは、何よりの喜びであります。
 ともあれ、誇り高き人間の讃歌であり、平和の讃歌であります。
 私たち創価の世界市民の友情の炎は、いかなる時代の烈風にも断じて消えることはありません。
 今日の式典にも、この松明を受け継ぐ、創価の学徒たちが凛々しく参加してくれています。
 本日より、私も、貴大学の先生方、また学生の皆様方と手を携えて、新たな地球社会を照らし、温めゆく「創造力の炎」「人間主義の炎」を、いやまして燃え上がらせていく決心であります。
 最後に、再び、大トルストイの言葉を、共々に生命に刻みながら、私の謝辞とさせていただきます。
  「自身の成長や変革は、自己のうちに止まることはなく、必ずや他人をも啓発し、変革する」「自身の周囲を照らし温めるには、まず自身が燃えなければならない」と。
  私にとってもかけがえのない、世界市民の母校たるロシア民族友好大学の永遠の繁栄を心よりお祈り申し上げます。
 スパシーバ!(ロシア語で「ありがとうございました」)(大拍手)



3、第1回世界女性平和会議 40カ国・地域の友が一堂に

  会場に「フォーエバー・センセイ」の大合唱が響きわたる。
 世界40カ国・地域から集った女性たちが、笑顔でエールを交わし、新たな前進の勇気を漲らせた。
 第1回「世界女性平和会議」が6日、東京・新宿区の金舞会館(創価文化センター内)で盛大に開催された。
 池田SGI会長はメッセージを贈り、創価の女性の団結で平和の世界を勝ち開けと万感の期待を寄せた。
 会議では、杉本婦人部長が基調報告。ブラジルのスエリ・オガワ婦人部長、千田東北婦人部長、アネッテ・ヴィーンケ・ナニワ欧州副女性部長が活動報告した。
 浅野SGI女性部長に続き、原田会長は、女性を最大に讃え、勇気と希望を送り続けてきたSGI会長の激励行に言及。「師の心をわが心に、励ましの連帯を広げ、平和の新時代を開こう」と語った(後日詳報)。



4、SGI秋季研修会が開講 各国代表者会議行う

  世界55カ国・地域から250人の代表が来日し、SGI秋季研修会が6日、東京・新宿区の金舞会館(創価文化センター内)で始まった。
 席上、新任人事が発表され、SGI教学部長に森中理晃さんが就任した。
 各国代表者会議では、台湾の林廷鋒副理事長、イタリアのアンナ・コンティ婦人部長が活動報告。大場SGI理事長、浅野同女性部長らが励ました。



5、わが友に贈る
 

 皆が主役の座談会こそ
 広布前進の原動力!
 新入会者や友人と共に
 希望輝く語らいを!
 決意新たに出発だ!



6、名字の言 小さなレコード店、書店が、次々と開店しだした。その多くに共通した特徴がある。

  アメリカのニューヨーク。文化や経済など、しばしば最先端の潮流が起きるこの巨大都市で、注目すべき動きが見えるという▼本や雑貨は、インターネットで購入、音楽はダウンロードするという動きが10年ほど前から始まった。街の書店、レコード店(CDショップ)が次々と閉店を余儀なくされた。しかし、今、その逆の動きが著しい▼小さなレコード店、書店が、次々と開店しだした。その多くに共通した特徴がある。売り場のなかに、近隣の人たちが本を読んだり、音楽を聴いたりしながら、コーヒーを飲んで、自由に語り合うスペースが設けられている。コミュニケーション、地域の人とのつながりの「拠点」として、店を利用してもらおうというのだ▼アメリカのシアトルというと、世界中に展開するコーヒーチェーンが有名だ。そのシアトルでも、数年ほど前から、同じような変化の動きがあると聞いた。チェーン展開する店ではなく、小さな店を地域住民の居場所にして、顔なじみの人たちに、丁寧にコーヒーを入れるスタイルが流行している▼ゆっくりとコーヒーを味わいながら、本を開き、音楽を聴く。そして、人とのつながりを慈しむ。「心の幸福」に重きをおく――そんな時代が始まりつつある予感がする。(哉)



7、寸鉄

★  民族友好大学から会長に名誉博士号。文化・学術・教育発展への貢献讃えて

★ 世界女性平和会議が盛大に。慈愛と知恵と確信の大連帯。社会照らす太陽

★ 東京・大田「正義の日」。源流の誇りは後継の胸に赤々。鉄壁の人材城築け

★ 幹部は一回一回の会合に全力を。入念な準備と弾けるような生命力で臨め

★ 振り込め詐欺被害が依然最悪。日頃の連絡が最重要と。家族の絆で撃退を



8、社説 時代を開く「民衆の意志」 世界結ぶ「精神のシルクロード」を

  シルクロードの東の起点として有名な、中国陝西省の省都・西安で、10月18、19の両日、「池田大作思想国際学術シンポジウム」(主催=陝西師範大学、創価大学)が開催された。
 43大学・機関から107人の研究者が参加した今回のシンポジウム。「『精神のシルクロード』で開く新時代」とのテーマのもと、研究成果を披露する各国の学識者たちによって、会場の陝西師範大学は熱気に満ちていた。
 テーマに掲げられた「精神のシルクロード」は、池田名誉会長が1975年5月27日、ロシアのモスクワ大学で行った記念講演の中で提唱した。
 名誉会長は、物や情報の交換は増えながらも、人間同士の交流、心と心の交わりが希薄化している現代の病理に言及。民族やイデオロギーなどの差異を超え、文化の発展における民衆の重要性を述べた上で「人間と人間との心をつなぐ『精神のシルクロード』が、今ほど要請されている時代はない」と訴えた。
 あれから約40年。経済発展を遂げる中国で、名誉会長の人間主義の哲理への注目が増している。哲学、文化、教育、環境、女性観など、あらゆる分野において、現代世界が抱える課題に対して〝池田思想〟がいかに有益であるかを語り合う。
 研究者だけではない。シンポジウムのスタッフを務めた同大学の女子学生は、目を輝かせて語ってくれた。
 「池田先生の著作を読み、これまで悩んできた現実の壁こそが自身の成長の糧であると、感謝できるようになりました。先生の言葉には、人間性への深い洞察と、他にはない励ましの哲学が溢れています」
 シンポジウムを主催した陝西師範大学の蕭正洪副学長は、声に力を込める。
 「現代社会を思う時、私たちは池田先生の偉大な思想の必要性を感じます」「シルクロードは、国を超えて民衆を繋ぎ、文化交流を進める中で発展しました。それは、平和的に交流したいという『民衆の意志』によって広がっていったのです」
 現代において共生と調和の思想を広めるのも、また民衆だ。ゆえに、世界を結ぶ創価の民衆運動に識者は刮目する。
 名誉会長は、シンポジウムに寄せたメッセージに綴った。「未来永遠に世界市民が心を通わせゆく『精神のシルクロード』を、力の限り、開き続けていく決心であります」
 現代が希求する〝人間主義〟を流れ通わせる道こそ、目覚めた民衆の対話と行動である。



9、今日の発心 四条金吾殿御返事、1163 ㌻ 【永遠に続く嵐も苦難もない!】

御書 一生はゆめの上・明日をごせず・いかなる乞食には・なるとも法華経にきずをつけ給うべからず(四条金吾殿御返事、1163㌻・編1018㌻)

通解 人間の一生は夢の上の出来事のように、はかなく、明日の命も分からないものである。いかなる乞食になっても、法華経に傷を付けてはならない。. 

 どんな境遇になろうとも、信心の戦いは一歩も引いてはならないと仰せです。

 私が幼いころ、父母は病気を患っていました。そんな私も腎臓炎で入院。生活も苦しいなか、「絶対に幸せになれるよ」と折伏を受け、母が入会。翌月、父と私たち4人姉妹も入会しました。
 その後、わが家を地区の会場として使っていただくことに。それ以降、家族が皆元気になり、生活も徐々に好転していきました。
 1981年(昭和56年)に結婚。翌年、長女を出産後、胃がんの宣告を受けました。家族や同志の応援を受けながら、懸命に唱題を。不思議にも手術をすることなく、1カ月で退院することができたのです。病後も経済苦、義母の介護等、困難がありましたが、池田先生の「永遠に続く嵐はないように、永遠に続く苦難はない」との指導を胸に、全て乗り越えました。義母は93歳で霊山へ旅立ちました。
 私は今、健康で広布に走れることに感謝でいっぱいです。先生・学会と共に広布拡大・人材育成に取り組んでまいります。
熊本・荒玉栄光県副総合婦人部長 平田由美子



【社会の情勢】
 

◆ 認知症の国家戦略策定 国際会議で支援拡充表明 首相
◆  東北6県で防災訓練 米豪共同、津波想定 自衛隊
◆ 閲覧で別サイトに誘導 国内の「com」アドレス
◆ サイバー基本法が成立 政府内に戦略本部を設置
◆ 臨床研究、法規制へ 高血圧治療薬ディオバン事件受け 厚労省検討会

2014/11/8(土)の聖教

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2014/11/8(土)の聖教


1、ブラジル・アマゾナス州教育委員会から池田大作SGI会長に最高栄誉メダル

  ブラジルのアマゾナス州教育委員会から、創価大学創立者の池田大作SGI(創価学会インタナショナル)会長の環境保護・教育への幅広い貢献を讃え、同州を代表する教育者の名を冠した「ヴィセンテ・テレス・デ・ソウザ・メダル」が贈られた。これは、同州が優れた教育者に贈る最高栄誉である。
 授与式は6日午後、東京・八王子市の創大本部棟で行われ、来日した同州教育局のカリーナ・マフラ・ハッジェ事務局長らが出席。代理の馬場創大学長にメダルが託された。
 創大本部棟の17階、武蔵野の豊かな自然に抱かれた錦秋のキャンパスを望みながら、大学施設の説明に熱心に耳を傾けるハッジェ事務局長。
 「素晴らしい大学ですね。わが州もアマゾンを守るために、最も重視しているのが教育なのです」と笑みをたたえて語った。
 世界最大の熱帯林アマゾンを擁するアマゾナス州。アマゾンには、世界の植物種の20%、鳥類の20%、哺乳類の10%が生息するといわれる。
 しかし、1970年代から乱開発が加速度的に進み、森林は大きく減少。経済的な発展を求めつつも、いかに“生命の宝庫”を守るかが、同州にとって大きな課題であり、同時に地球的な問題となっている。
 92年、SGI会長の構想を受けて州内に誕生したのが、「アマゾン自然環境保護センター」。
 同センターでは、アマゾンの有用樹種の種子の保存や植林活動など、多彩な運動を展開。2001年からは、毎週1回、公立学校の児童・生徒を招き、環境教育の場を提供するなど、行政と連携した取り組みを行ってきた。
 そうした中、SGI会長の理念とリーダーシップへの理解と共感が大きく広がり、06年にはSGI会長の名を冠した州立の「池田大作博士学園」が開校。本年4月には、同州テフェ市に「池田大作博士児童保護センター」が開設された。
 そして今回、同州教育局のホシエリ・ソアレス・ダ・シウヴァ局長の発議により、同州教育委員会の全会一致で最高栄誉のメダルの授与が決定。外国人初の受賞となった。
 授与式は、シウヴァ局長の代理としてハッジェ事務局長らが出席し、創大生やブラジルからの留学生が見守る中で行われた。
 ハッジェ事務局長は力を込めて語った。
 「SGI会長が創立されたセンターは、持続可能な発展のための環境教育の強化を共に取り組んできた重要なパートナーです」
 「SGI会長はアマゾンだけでなく、世界中で平和・文化・教育のために貢献されてきた方です。今回の顕彰は、私ども州の教育者と市民にとりまして大きな誇りです」
 ハッジェ事務局長から馬場創大学長にメダルが手渡されると、会場は大きな拍手に包まれた。



2、民衆の凱歌を高らかに 音楽隊・鼓笛隊が全国で熱演

 創価文化の旗手と輝く音楽隊・鼓笛隊の友が、各地の行事で熱演。民衆勝利の凱歌を高らかに響かせた。
 埼玉・草加市での「草加ふささら祭り」(2日)には、埼玉鼓笛隊(鈴木史織部長)が出演した。「おくのほそ道」を著した松尾芭蕉ゆかりの地として、国が指定する名勝“草加松原の松並木”に、心潤す音色がこだました。
 東京鼓笛隊(佐古直枝部長)は、東京・足立区の「旭祭」(千住旭町商店街主催)でパレード(3日=写真上)。来場者からは「皆さんの笑顔で街が明るくなったようです」「心の優しさが伝わってきました」等の声があった。
 宮城鼓笛隊(久松優子部長)は仙台市の「青葉区民まつり」(同日)でパレード。軽快なリズムと笑顔あふれる行進で、“平和の凱歌”を高らかに奏でた。
 埼玉・東松山市で開かれた「日本スリーデーマーチ」(同日)では、創価グロリア・ジュニア吹奏楽団(田島敏男楽団長)が好演。「目と耳の両方で楽しめる、息の合った演奏でした」などの感想が聞かれた。
 関西男声合唱団(和田智弥団長)は、兵庫・伊丹市立文化会館での「関西男声合唱祭」(バッカスフェスタ)に出演(同日)。村岡卓哉氏の指揮で「こころよ うたえ」(一倉宏作詩、信長貴富作曲)を歌い上げた。
 鹿児島市で行われた伝統の「おはら祭」では、鹿児島鼓笛隊(内林尊子部長)と音楽隊の創価鹿児島サザンブレイズ(田川修一楽団長)が快演(同日)。「誓いの青年よ」等の学会歌を爽やかに響かせ、声援と拍手に包まれた。
 本年で結成40周年を迎えた奈良吹奏楽団(山田博之楽団長)は、奈良・橿原市内での「奈良県市民吹奏楽祭」(ブラスエイド2014)で熱演(2日=写真下)。山田光弘氏の指揮で「パクス・ロマーナ」(松尾善雄作曲)などを披露した。



3、わが友に贈る

 「法華経は宝の山なり」
 妙法の功力は絶大だ。
 具体的な祈りと行動で
 確信を強める日々を!
 不動の境涯を開きゆけ!



4、名字の言  新渡戸稲造博士が、哲学者のソクラテスを尊敬する理由の一つに挙げたのも「続ける」ことだった。

 あす9日まで読書週間だが、東北の本屋さんから“すてきな話”が届いた。東日本大震災で壊滅的な被害を受けた岩手県・大槌町。震災後に開店した書店が、震災で親を失った町の子どもたちに年1回、その店だけで使えるオリジナルの図書券を贈っているというのだ▼日本経済新聞の報道によれば、未来を担う子どもたちに図書券を贈呈し始めて3年目。震災時に生まれた子どもが高校を卒業するまでは続けたいという。つまり、2029年までの長期的な支援を目指している。震災から3年8カ月を迎えるが、被災地を歩くと、こうした草の根の支援を「続ける」ことが大切と感じる▼わが国を代表する教育者の新渡戸稲造博士が、哲学者のソクラテスを尊敬する理由の一つに挙げたのも「続ける」ことだった。ソクラテスは「年が行っても、油断せずに、修養を持続した」と(鈴木範久編『新渡戸稲造論集』岩波文庫)▼新渡戸博士と親交があった牧口初代会長は、70歳を超えても「我々、青年は」と語り、行動した。座右の銘は「苟に日に新たに、日日に新たに、又た日に新たなり」▼時間をただ費やすだけでは空しい。新たな価値を生み出そうと、歩み続けた一歩一歩、一日一日。その「点」が「線」となって、偉大な道ができる。(川)



5、寸鉄
 

★  理想抱き足元から実践を―先師。今日、何人励ますか。幹部の勝負はそこに

★ 奈良の日。万葉の楽土に人間共和の城は盤石。常勝新時代の先陣を堂々と

★ 「凡夫を仏となす」信心なり。われらは今日も勇み広布へ。幸福勝利の大道

★ 危険薬物による死者が昨年の8倍に。社会全体で取り組み命蝕む魔を根絶

★ ストーブ火災の出火元は7割が電気。寝具・衣服は1㍍以上離せ。油断排し



6、全国県長会議 副会長23氏が誕生 世界広布の誓願に燃えて出発!

 さあ、前途洋々たる世界広布新時代の「開幕」から「躍進」へ!――新たな出発を期す全国県長会議が7日午後4時、東京・新宿区の常勝会館で行われた。
 席上、新たに誕生した副会長、参議、方面参事、総務等の人事が発表された。
 また、原田会長から学会会則の教義条項に関する改正が発表され、その趣旨と意義等について説明があった。
  さらに、原田会長は創価の万代の勝ち戦を決する明年へ、新たな誓願を燃え上がらせ、広布拡大の金字塔を打ち立てようと訴えた。



7、「創価学会会則 教義条項」の改正について  全国県長会議から 原田稔会長


世界広布新時代へ更なる飛翔

日蓮仏法の本義に基づいた会則改正  自行化他の実践で「人間革命」を成就

  折伏・弘教、聖教新聞拡大、そして教学試験を通しての人材輩出と、目覚ましい広布進展の中で、お元気な池田先生・奥様と共に、晴れやかに「創立の月」を迎えることができました。本当に、おめでとうございます。
  聖教新聞の拡大にあっては大きく部数を増やしていただき、誠にありがとうございました。また、歓喜の折伏のエピソードも、たくさんうかがっております。
 弘教・拡大に奮闘する同志の代表には、「11・18」記念カードも授与されます。折伏と聖教拡大のさらなる上げ潮で、創立の月を荘厳してまいりたい。
 今月23日に行う教学補任用試験については各地とも頑張ってくださっています。
 今まで活動に消極的だった方、未入会家族、また会友の方など、さまざまな方がいらっしゃると思います。
 「地区2人以上の合格者」の輩出を目指して、試験当日に皆が勇んで受験できるよう、共に学び、真心からの激励を行っていきたいと思います。
 そして今月末より、いよいよ財務納金が始まります。
 世界広布新時代の躍進を支える大切な財務です。広布部員全員に福徳と功徳があふれるよう、絶対無事故を真剣に祈り、丁寧に推進してまいりたい。
 ここ数年、財務を悪用して詐欺を企てた事例が発生しています。また一般的にも、詐欺の手口が非常に巧妙になっています。絶対に巻き込まれる方が出ないよう、注意を喚起して、大成功の財務にしてまいりたいと思いますので、何卒よろしくお願いします。

                                     

  次に、創価学会の会則の改正について申し上げます。
 私どもは根池田先生の指導のもとね昨年11月、広宣流布大誓堂の建立によって世界広布新時代を開幕し、日本も世界も、新たな歓喜の前進を開始いたしました。
  広宣流布大誓堂にはすでに世界102カ国・地域の同志を迎えております。日本の各地から、“大誓堂へ、大誓堂へ”という滔々たる信心の流れは着実に勢いを増し、名実ともに、創価学会の「世界広布新時代」、すなわち、世界宗教としてのさらなる躍動が開始されたのであります。
  この世界広布の大いなる流れを決定づけたのは、ひとえに、池田先生の大闘争と未来を展望する構想にあったことは、いうまでもありません。
  とりわけ、平成3年(1991年)日蓮正宗宗門が創価学会を破門し、広宣流布を阻む魔の本性を現した際に、先生がその時をとらえて「魂の独立」を宣言されたことが、重要な分岐点でした。
  その魂の独立から23年。先生の指導通り、世界広布の歩みは日本において著しく進展しただけでなく、世界192カ国・地域にまで広がる大発展を遂げました。
 この間、宗門と決別してから入会した会員も多く、後継の青年部もたくましく成長し、前進を続けています。
  明年は創価学会創立85周年、池田先生の会長就任55周年、SGI発足40周年の佳節であり、学会は、いよいよ世界宗教として、新たな段階へ飛翔する時を迎えたのであります。
  今回、こうした経緯と世界教団としての発展の状況に鑑み、学会の会則の第1章第2条の教義条項を、創価学会の宗教的独自性をより明確にし、世界広布新時代にふさわしいものとするとともに、現在の創価学会の信仰の実践・実態に即した文言にするために、改正いたしました。
 この改正は、本日、所定の手続きを経て、総務会で議決されましたので、ご報告いたします。
  これまでの条文では「この会は、日蓮大聖人を末法の御本仏と仰ぎ、一閻浮提総与・三大秘法の大御本尊を信受し、日蓮大聖人の御書を根本として、日蓮大聖人の御遺命たる一閻浮提広宣流布を実現することを大願とする」となっておりました。
  この会則は平成14年(2002年)に改正されたものです。
 当時、宗門との僧俗和合時代に信仰実戦に励んできた会員の皆さまの感情や歴史的な経緯を踏まえ、この「一閻浮提総与・三大秘法の大御本尊」については、「弘安2年(1279年)の大御本尊」を指すとの説明を行っていました。
 それを今回、次の通りにいたします。
 「この会は、日蓮大聖人を末法の御本仏と仰ぎ、根本の法である南無妙法蓮華経を具現された三大秘法を信じ、御本尊に自行化他にわたる題目を唱え、御書根本に、各人が人間革命を成就し、日蓮大聖人の御遺命である世界広宣流布を実現することを大願とする
 以下、改正条項の内容について説明いたします。
  最初の「この会は、日蓮大聖人を末法の御本仏と仰ぎ」は、従来の会則から表現に変更はありません。
 次の「根本の法である南無妙法蓮華経を具現された三大秘法を信じ」という部分について説明いたします。
  大聖人は、宇宙と生命に内在する根本の法を南無妙法蓮華経であると明らかにされました。そしてそれを、末法の全民衆の成仏のために三大秘法、すなわち、本門の本尊、本門の題目、本門の戒壇として具体的に顕されたのであります
 末法の衆生のために日蓮大聖人御自身が御図顕された十界の文字曼荼羅と、それを書写した本尊は、全て根本の法である南無妙法蓮華経を具現したものであり、等しく「本門の本尊」であります
 そして、「本門の本尊」に唱える南無妙法蓮華経が「本門の題目」であり、その唱える場がそのまま「本門の戒壇」となります。
 改正のこの部分は、その大聖人の法門を信ずるということであります
  次に、「御本尊に自行化他にわたる題目を唱え」という部分について説明いたします。
 世界広布新時代開幕から躍進へという世界広布の進展が加速しつつある時代性を踏まえて、信仰の本義をあらためて明確にしたいと思います。
 大聖人の仏法は、万人に開かれたものであり、三大秘法はあくまで一人一人の信仰において受け止められなければなりません。
  ある場所に特定の戒壇があり、そこに安置する御本尊が根本の御本尊で、その他の御本尊はそれにつながらなければ力用が発揮されないという、あたかも“電源の端子”の関係であるかのような本尊館は、世界広宣流布が事実の上で進展している現在と将来において、かえって世界広布を疎外するものとなりかねないのであります。
  大聖人の仏法における信仰の本義は、「根本の法である南無妙法蓮華経を具現された三大秘法」を信じることにあります。具体的には、広宣流布を願い、御本尊を受持し弘めるという自行化他の実践であり、それは日々の学会活動そのものであります。そのことを「御本尊に自行化他にわたる題目を唱え」と表現いたしました。

魂の独立から23年 大謗法の宗門とは全く無関係

広宣流布のための御本尊を学会が認定

 「受持」とは、「受持即観心」の法理に示されている通り、南無妙法蓮華経という根本の法が具現された御本尊を信じ、唱題することによって自身の内にある仏界が湧現するのであります。したがって、御本尊の力用は、自行化他の実践があるところに発揮されるのであります
 大聖人の御本尊は、「法華弘通のはたじるし」(御書1243㌻)すなわち民衆救済のための御本尊であり、広宣流布のための御本尊であります。御本尊は広宣流布の誓願、信心で拝してこそ御本尊の力用が発揮されます。
  創価学会は、大聖人の御遺命である広宣流布を実現するために、宗門と僧俗和合し、弘安2年の御本尊を信受してきました。
  しかし、宗門はいつしか堕落し、衣の権威を笠に着て信者を蔑視し、創価学会を破門する暴挙に出ました。さらに法主詐称者の出現によって、永遠に法主が不在となり、宗門のいう法主の血脈なるものも断絶しました。大石寺はすでに大謗法の地とかし、世界広宣流布を目指す創価学会とは全く無関係の存在となったのであります。
  魂の独立以来、学会員は皆、大石寺に登山することなく、弘安2年の御本尊を拝することもなかったわけであり、各人の御本尊に自行化他にわたる題目を唱えて絶大なる功徳を受け、宿命転換と人間革命を成就し、世界広布の拡大の実証を示してきたのです。まさに、これが会員が実践し、実感しているところなのであります。
  創価学会は、大聖人の御遺命の世界広宣流布を推進する仏意仏勅の教団であるとの自覚に立ち、その責任において広宣流布のための御本尊を認定します。
 したがって、会則の協議事項に言う「御本尊」とは創価学会が受持の対象として認定した御本尊であり、大謗法の地にある弘安2年の御本尊は受持の対象にはいたしません。世界広布新時代の時を迎えた今、将来のためにこのことを明確にしておきたいと思います。
 次にも「御書根本に」の部分は、従前の会則と内容的な変更はありません。
  最後に、「各人が人間革命を成就し、日蓮大聖人の御遺命である世界広宣流布を実現することを大願とする」について説明いたします。
 池田先生の小説『人間革命』の主題は、「一人の人間における偉大な人間革命は、やがて一国の宿命の転換をも成し遂げ、さらに全人類の宿命の転換をも可能にする」であります。世界広宣流布の実現といっても、故人における一生成仏根すなわち人間革命の成就により成し遂げられるものであることから、教義条項の中に「各人が人間革命を成就し」との文言を新たに加えました。
 また、これまでの「一閻浮提広宣流布」を「世界広宣流布」と現代的な表現にあらためました。
 以上を踏まえて、今回、会則の教義条項を改正いたしました。
 今回の改正は、これまでの創価学会の信仰の基本を、大聖人の仏法の本義に立ち返って明確にしたものであります。したがって、学会員が各人の御本尊に自行化他にわたる唱題をし、それによって自身の人間革命を成就し、世界広宣流布を実現するという学会活動の基本は、これまでと何ら変わりません。
  明年はSGI発足40周年。さらに2001年から2050年を目指して7年ごとの前進を期す「第2の七つの鐘」の2番目の鐘が鳴り終わり、3番目の鐘を打ち鳴らす重要な2015年であります。
  文字通り、世界宗教への体制を固めた我が学会は、先生の指導のもとに、一段と広布の歩みを世界に広げて躍進してまいりたい。世界広布の新たな誓願に燃えて出発を切っていきたいと思います。



8、2015年(平成27年)の活動  テーマ「世界広布新時代 躍進の年」 
(作業中)



【社会の情勢】 

◆ 日中首脳、北京で会談へ 政治的信頼関係の構築へ
◆  APEC閣僚会議開幕 「自由貿易圏」具体化を議論
◆ 日豪EPA 来年初にも発行 牛肉の関税は段階的下げ
◆ 川内原発 再稼働、県が同意
◆  「忘れられる権利」検討 ヤフー、有識者会議を設置
◆ 税金無駄遣い2830億円 13年度 会計検査院

2014/11/9(日)の聖教

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2014/11/9(日)の聖教


1、11・18「創立の日」万歳! 世界広布新時代第8回本部幹部会 SGI総会

民衆の歓喜と凱歌の大行進を

師弟の正義の魂を永遠に 
18日付から連載を開催 小説『新・人間革命』第18巻第1章広宣譜

 栄光の11・18「創価学会創立記念日」を祝賀する「世界広布新時代第8回本部幹部会」が8日午後、「SGI(創価学会インタナショナル)総会」の意義を込め、巣鴨の東京戸田記念講堂で晴れやかに開催された。これには、原田会長、正木理事長、杉本婦人部長をはじめ各部の代表が、55カ国・地域250人の友と出席。池田大作名誉会長はメッセージを贈り、創価の師弟の正義の魂を胸に、歓喜と凱歌の大行進をと呼び掛けた。さらに、小説『新・人間革命』の連載を再開。第28巻第1章を「広宣譜」の章として、本紙11月18日付からスタートすることが発表された。
 さあ、世界広布新時代の「開幕」から「躍進」へ!
 創価の友が新たな船出を開始する本部幹部会では、音楽隊・鼓笛隊の代表が“日本一”の報告と決意を携え、壇上に登場した。
 大勝利の創立記念日と“文化の旗手”たちの凱旋という二重の喜びに沸く参加者。万雷の拍手で互いの健闘をたたえ合う。
 席上、関西吹奏楽団の吉村陽一楽団長と、創価グランエスペランサの信平里香団長があいさつ。本年7月に開館した音楽隊・鼓笛隊の練習拠点「創価青年音楽センター」(東京・東大和市)の施設が映像で紹介された。
 次に、創価グロリア吹奏楽団が「祝典序曲『1812年』」(チャイコフスキー作曲)を披露。皆で心一つに「11・18」を祝福した。
 今や広宣流布は世界同時進行! あの国でも、この国でも創価の同志が活躍する。



2、世界広布新時代第8回本部幹部会  名誉会長がメッセージ

世界の創価家族と共に躍進! 師子奮迅の大生命力を燃やせ
永遠の『月桂冠』を君に
御聖訓  「悪は多けれども一膳に勝つことなし」  平和と勝利の道を走り抜け

  一、先日、私は、牧口常三郎先生が9年間、校長を務められた、東京・港区の白金小学校の前を通り、不滅の人間教育の足跡を偲びました。
 牧口先生は在職されていた当時、直径2メートルもある大きな地球儀を特別に作り、地理の授業で使われていたといいます。
  運動会の時に、この地球儀が桜の木につるされて、児童たちを見守っている写真も残っています。
 牧口先生は、小さな島国根性など見下ろされて、地球を包みゆく大きな心で、未来の世界市民を育てようとされていました。それはね地球民族主義を掲げられた戸田城聖先生の心でもあります。
 きょうは、世界55カ国・地域から「創立の月」を祝賀して集われた平和の指導者の皆さん方を、両先生の肖像もひときわ晴れ晴れと迎えておられます。
 海外の皆さん、楊こそ、お越しくださいました。本当にご苦労さまです!(大拍手)

自他共の幸福を

 一、日蓮大聖人は、厳然と仰せになられました。
  「仏法と申すは勝負をさきとすべし」(御書1165㌻)。
 また曰く「仏法と申すは道理なり道理と申すは主に勝つ物なり」(御書1169㌻)。
  さらに「悪は多けれども一善に勝つ事なし」(御書1463㌻)と断言されております。
  まさに大聖人は、人類に「絶対勝利の信心」を教え残してくださいました。
  すなわち、いかなる宿命にも負けない。
 いかなる権力の魔性にも屈しない。
 いかなる災難の試練にも怯まない。
 そして、一人一人が人間革命をして、自他ともに幸福を勝ち取りながら、世界の民衆が連帯して、「生命の尊厳」を、「正義の凱歌」を、「平和の大歓喜」を謳い上げていく法理を明かしてくださったのであります。
  この日蓮仏法の真髄の道を、創立以来84年、わが創価学会は走り抜いてきました。
 ここ東京戸田記念講堂が立つ巣鴨は、牧口先生と戸田先生が、軍国主義と対峙して、獄中闘争を貫かれ、魂魄を留められた天地であります。
  この地で獄死された牧口先生は、ご家族への最後のお手紙で、他の学者たちが成し得なかった「創価(価値創造)」の哲学を打ち立て、法華経の信仰によって数千人に実証を示せたことを、「自分ながら驚いている」と記されております。
  命に及ぶ大難にありながらも、牧口先生の胸奥には、何ものにも侵されない金剛不壊の生命の勝ち鬨が轟きわたっていたのであります。それは、崇高なるご生涯の「所願満足」の大勝利の宣言でありました。
 とともに、牧口先生は、正しいからこそ「三障四魔が紛起するのは当然で、経文通りです」とも綴られております。
 人間を不幸にし、民衆を虐(しいた)げ、世界を分断する魔性とは、どこまでも戦い抜く、未来永遠にわたる大闘争宣言を、私たち弟子に託してくださったといってよいでありましょう。
  牧口先生の殉教より70年――。
 先生を呼び出された「地涌の菩薩」の陣列である我らは、この創価の正義と勝利の誇り高き魂の襷(たすき)を、永久に受け継いでいくことを、ここに固く誓い合おうではありませんか!(大拍手)。

負けじ魂を胸に

  一、この一年、後継の男女青年部も、見事な人材の拡大と育成を成し遂げ、頼もしく大成長してくれました。皆、よくやった! ありがとう!
  一緒に祈り、語り、学び、真心こめて激励し、応援してくださっている太陽の婦人部の皆さん、黄金柱の壮年部の皆さんに、心から御礼申し上げます。
  創価同窓の友の目覚ましい活躍も、うれしい限りです。
  思えば、創価大学の草創期、グラウンドで必死にスポーツの練習をしている学生たちを励ましたことがあります。
  「君たちは、伝統もない、誰の応援もない中で、泥だらけになって、走り、鍛えている。いつの時代も、新しい道を開くことは死闘だ。しかし汗にまみれ、泥にまみれながら挑戦し、開拓していくところに真実の栄光があるんだよ」と。
 この創価の負けじ魂は、今も熱く脈々と流れ通っています。
 悲願であった、創価大学陸上部の箱根駅伝への初出場、本当におめでとう!(大拍手)
  執念の努力、そして究極の友情と団結の勝利を、私たちは最大に讃え、健闘を祈りましょう。

メロスのごとく

 一、私も力の限り、走り戦います。
 小説『新・人間革命の』執筆も、第28巻に入り、今月の18日、創立記念日から連載を再開いたします(大拍手)。
  第1章のタイトルは「広宣譜」。
 昭和53年(1978年)の6月、「広布に走れ」の発表から始まります。嵐に立ち向かい寝、新たな学会歌の歌声を響かせて、我と我が友と刻んだ広宣流布の「共戦譜」を描いていきます。
 21世紀を託す未来部に「正義の走者」の歌を作ったのも、この年の7月です。
 その2番には。こう綴りました。
  「君も負けるな
いつの日か
共々誓いし
この道を
嵐も吹雪も
 いざや征け
これぞメロスの
誉れなり・・・・・」と。
  絶対に同志を裏切らない。
 断じて誓いを手放さない。
 我らは寝創価の誉れのメロスとして、友のため、法のため、地域のため、社会のため、世界の平和のために、最後の最後まで、断固として走り抜き、走り切っていこうではありませんか!
  私は、けなげな全同志の頭(こうべ)に、一人また一人、勝利と栄光の月桂冠をかぶせて差し上げたいという思いで、題目を送り続けてまいります。

 一、明年の一月には、SGIの発足より40周年を迎えます。
  さあ、きょう、ここから、世界の創価家族と共に、皆で、明るく仲良くにぎやかに、広布と人生の躍進のスタートを切ろうではありませんか。
 皆、風邪など、ひかれませんように!
 師子奮迅の大生命力で勝ち進もう!(大拍手)



3、今週のことば

 勝つための仏法だ。
 「誓願」即「人間革命」
 「実践」即「宿命転換」
 創立の大精神を漲らせ
 わが黄金の広宣譜を!



4、名字の言  東北が穀倉地帯となったのは、何百年にもわたる、たゆまぬ努力のたまもの。

  今年の水稲の予想収穫量が発表された。度重なる台風の襲来があったものの、北日本が健闘。東北各県の作況指数は104または105と、豊作の見込みだ▼東北が穀倉地帯となったのは、何百年にもわたる、たゆまぬ努力のたまもの。江戸時代、伊達家の仙台藩は「伊達の国柄」といわれた。「国柄」とは、農産物が豊かで国が富んでいること。仙台藩は、表高は62万石だが、最盛期は100万石を超えたという▼原動力は藩祖・政宗の情熱だった。関ケ原の戦いの後、家康に領地加増の約束をほごにされ、〝生産量では日本一になってみせる〟と挑戦を開始する。新田開発を奨励し、北上川の流れを付け替え、人材を登用して洪水対策も行い、豊作を実現する。このコメが巨大都市・江戸を支え続けた▼だが政宗は「国」の豊かさだけを追ったのではない。家臣をこう戒めた。「古歌に『人は堀人は石垣人は城情けは味方怨は大敵』とある。これはまことのことだ」(岡谷繁実著/北小路健・中澤惠子訳『名将言行録 現代語訳』)▼国づくりの土台は「人」、目的も「人」である。人の情熱、人の努力、人の団結、人の喜びがあってこそ、豊かな社会となる。この原理は、時代を超えて変わらない。「国柄」とは「人柄」でもあろう。(由)



5、寸鉄
 

★  創立の魂みなぎる本部幹部会。広布は世界同時進行。わが使命の地で輝け

★ 栃木が躍進月間。唱題第一で勝利史を築く誓いの友。皆が人間革命の主役

★ なをなを信心をはげむを・まことの道心者―御書。常に「さあ今から」の意気

★ 全ての人間は生まれつき知る事を欲する―哲人。教学根本に納得の激励を

★ がん検診受診率が初めて40%台に上昇。公明党が主導し命守る政策を更に



6、社説  秋の全国火災予防運動 防災力を高める近隣付き合い

  立冬を過ぎ、暦の上ではもう冬。朝夕の冷え込みも厳しくなりつつあり、暖房器具が出番の時季を迎えようとしている。
 きょう9日は、「119番の日」。15日まで秋の全国火災予防運動が各地で実施される。今回の標語は「もういいかい 火を消すまでは まあだだよ」。重点目標の第一に「住宅防火対策の推進」が挙げられている。
 「消防白書」(平成25年版)によれば、平成24年中の総出火件数は4万4189件、1日当たりでみると、121件の火災が発生している。そのうち建物火災は57・9%で、半分以上が住宅で発生している。主な出火原因は「たばこ」「ストーブ」「こんろ」である。
 消防庁では、住宅防火対策のために「いのちを守る 七つのポイント」として、三つの習慣と四つの対策を掲げている。
 すなわち、①寝たばこは絶対やめる②ストーブは燃えやすいものから離す③ガスこんろなどのそばを離れるときは、必ず火を消すこと。また、四つの対策とは、①住宅用火災警報器を設置する②寝具、衣類及びカーテンに防炎品を使用する③住宅用消火器を設置する④年配者などを守るため、隣近所と協力体制をつくる――である。
 一方、全体の出火原因の第1位は、16年連続で放火。自宅や会社など建物の周りには段ボールや古雑誌のような燃えやすいものを放置せず、決められた時間にごみを出すなど、放火されない環境をつくることが重要だ。
 防災は「自助/共助/公助」の三助といわれる。その上で、防災システム研究所の山村武彦所長は「近助」の大切さを訴える。“みんな”で助け合うという不特定多数の曖昧な定義ではなく、向こう三軒両隣の結び付きや、顔が見える最小共同体の「防災隣組」を築くことが大きな力になるという(『近助の精神』金融財政事情研究会刊)。
 「近助」の効果は、火災予防でも発揮されよう。近隣の人たちと声を掛け合うことで、防火意識は高まる。近隣同士で協力し、パトロールを実施するのも対策の一つだ。高齢者の暮らしぶりを把握し、防火への的確な助言を送ることもできる。地域の防災活動などには積極的に参加したい。
 池田名誉会長はかつて、「人間の孤立化という風潮を打ち破り、地域に密接なつながりを」「無事故こそ幸福の条件」と語った。火災予防には、日頃の人間関係を大切にすることが最大の対策の一つと肝に銘じ、絶対無事故を勝ち取ろう。



7、きょうの発心  陰徳陽報御書 1178㌻ 【広布の活動の中で宿命の転換を】

御書 陰徳あれば陽報あり(陰徳陽報御書、1178ページ・編1097ページ)

通解 陰徳があるならば、陽報がある。. 

 人知れず善行を行えば、必ず善い報いを受けることができる、と教えられた一節です。

 1982年(昭和57年)4月、第1回中部青年平和文化祭が開催され、私は白樺グループの一員として参加。7万人の青年を前に、池田先生は広布の構想を語られるとともに、次のように提案してくださいました。“秋に第2回の文化祭を開催してはどうか”――。この時、私は「挑戦し続ける心」を教えていただき、生涯、師弟の道を歩み抜こうと決意しました。
 その後のある日のこと。仕事から車で帰宅中、トラックとの衝突事故に遭いました。しかし、私は奇跡的にかすり傷で済みました。“御本尊様に守っていただいた”との感謝の心で弘教に挑戦。その年に3世帯の御本尊流布を実らせることができました。
 以降も経済苦、病気など試練の連続でしたが、この御文を胸に学会活動に徹し、宿命を転換。家族で明るく前進しています。
 名古屋常勝総県は、1・16「愛知婦人部の日」淵源の地です。76年のこの日、池田先生は名古屋南会館(当時)を訪問。婦人部の友に“一番偉いのは庶民のお母さんです”と激励してくださいました。青年部を先頭に、さらなる弘教拡大で先生・奥様に恩返しをしてまいります。
愛知・名古屋常勝総県婦人部長 中津畑美奈



【社会の情勢】
 

◆ 自由貿易圏、研究を開始 APEC閣僚会議で共同声明
◆  燃料費の補助を検討 円安対策で地方支援 政府
◆ インフラ交付金 地域差を設定へ 老朽化対策の自治体優先
◆ 地銀再編 一気に加速 人口減、経済縮小に危機感

2014/11/10(月)の聖教

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2014/11/10(月)の聖教

新聞休刊日  無冠の友の皆様、いつもありがとうございます。

2014/11/11(火)の聖教

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2014/11/11(火)の聖教


1、池田大作名誉会長 来日中の海外の友を激励

  池田名誉会長夫妻は10日午前、SGI秋期研修会で来日した海外メンバーを、東京・信濃町の総本部で激励した。
  熱き求道の心を燃やし、55カ国・地域から集った同志たち。
 名誉会長は、車窓から三色旗を振り、万感のエールを。さらに、「本当にご苦労さまでした。皆さま、お元気で。帰りましたら、お国の同志の皆さまにも、くれぐれもよろしくお伝えください」との言葉を寄せた。
 涙し抱き合う友。握手して喜び合う友。快晴の空から降り注ぐ陽光が、世界広布新時代を担う地涌の使命のリーダーたちを明るく照らしていた。 



2、ESD(持続可能な開発のための教育)ユネスコ会議

学会が分科会を共催 記念の講演会も

 「ESD(持続可能な開発のための教育)に関するユネスコ世界会議」が10日、名古屋市内の名古屋国際会議場で開幕し、地球憲章インタナショナルとSGIなどが共催する分科会が同日、同会議場で行われた。
 分科会では地球憲章インタナショナルのミリアン・ビレラ事務局長が、地球憲章を用いた教育実践例を掲載した電子書籍の完成を報告。SGIの取り組みも収録されていることを紹介し、高い評価を寄せた。
 また、8日には中部池田記念会館で「世界市民講座」(愛知県創価学会主催)が開催され、ビレラ事務局長が「地球憲章のレンズから見る持続可能性のビジョン」と題して講演した(写真)。
 ビレラ事務局長は、種の枠組みを超えた「生命共同体」に対する畏敬の念と思いやりに満ちた、共通の展望を持つことが重要であると強調。そのために地球憲章は、生命共同体と人間との正しい関係性を認識させる視点を提供していると述べた。



3、わが友に贈る

 苦手なことに
 果敢に挑みゆけ!
 壁を破ってこそ
 真の成長がある。
 向上の人生を歩め!



4、名字の言  大災害や大事故・事件などが心の傷となって起る、PTSD(心的外傷後ストレス障害)とPTG(心的外傷後成長)。

  阪神・淡路大震災以降、知られるようになった概念に「PTSD(心的外傷後ストレス障害)」がある。大災害や大事故・事件などが心の傷となって起こる、さまざまな障害のことである▼一方、近年の精神医学、心理学では「PTG(心的外傷後成長)」が注目されていると知った。PTSDと反対に、自身の存立基盤を揺るがすような経験が、人に大きな成長をもたらすことがある、という研究だ▼東日本大震災の被災地で触れ合った、多くの人々の顔が浮かんできた。身近な人々の死や、ふるさとの喪失に直面しながら、それでも心の中に希望を創り出し、前へ歩き始めた人々の強さ、気高さである▼痛切な悲しみから立ち上がり「成長」へ向かうための手助け。その大事な一つが「話すこと」だという。ただし、それを無理強いするのは逆効果。話せそうな心の用意、相手、状況、場などが必要という(宅香菜子著『悲しみから人が成長するとき―PTG』風間書房)▼折に触れては、訪ねる。悩んでいると聞けば、飛んで行って話を聞く。創価学会の日常にある自然な“励ましの文化”がいかに大災害から立ち上がる力となるかを、あらためて思う。さまざまな苦境の中に芽吹いた「変毒為薬」の人間ドラマを、真摯に伝えていきたい。(飛)



5、寸鉄
 

★  現代の宗教の使命は人間の絆を取り戻す事―教授 心結ぶ対話をわが地域に

★ 愛媛の日。日本一麗しき創価家族、万歳!報恩の誓いで勝利と歓喜の歌を

★ 「所詮現証を引いて申すべし」。自身の体験を堂々語ろう。最高の折伏なり

★ 農業は人間に幸福を与える職業―文豪。実りの秋。命支える農漁光部に深謝

★ 認知症、予備軍含め65歳以上の4人に1人。予防重視の対策強化を早急に



6、第1回「世界女性平和会議」(11月6日) 池田SGI会長夫妻のメッセージ
輝き光る幸福勝利の金舞を 女性の誓願と団結が平和開く

  一、これほど明るい笑顔に満ち、これほど麗しい和楽に包まれ、そして、これほど希望と喜びにあふれる平和会議が、いずこにあるでしょうか!
  ここに、「女性の世紀」の新時代が晴れ晴れと告げられました。誠に誠に、おめでとうございます!(大拍手)
 本日(6日)のブラジル、東北、ドイツのリーダーの方々の尊き感動の活動報告の内容も、妻から詳しく聞きながら、二人して何回も拍手をしておりました。

 一、きょうは、敬愛する皆さん方に、三点、エールを送らせていただきます。
 第一に、「題目の渦で幸福勝利の金舞を舞いゆけ!」ということであります。
  今朝、私は妻と、あらためて、千日尼への御聖訓の一節を拝しました。
  すなわち、「ただ法華経ばかりが女人成仏の経であり、悲母“優しき母”の恩を報ずる真実の『報恩の経』であると見極めました。そこで悲母への恩を返すために、この経の題目を一切の女人に唱えさせようと誓願したのです」(御書1311㌻、通解)と仰せです。
 「女人成仏」、つまり女性の絶対にして永遠の幸福の軌道を、完璧に説き明かした生命の法理は、妙法以外にありません。
 題目を唱え、題目を弘める。ここに初めて、万人が母に最高無上の親孝行をする道も開かれます。
 日蓮大聖人の御心のままに、祈り抜き、祈り切る──この創価の女性たちの決定した信力・行力こそが、無限の仏力・法力を涌現し、ありとあらゆる三障四魔を打ち破って、まさしく奇跡ともいうべき世界広宣流布を成し遂げてきたのです。これからも多事多難な時代であればあるほど、いやまして大宇宙の究極の音律たる題目の渦で、青き地球を包んでいってください。
 そして、かの竜女が「我が成仏を観よ」(法華経409㌻)と声高らかに叫んで、皆を大歓喜させていったように、皆さん一人一人の輝き光る幸福勝利の金舞を、世界へ、未来へ示し切っていただきたいのであります。

 第二に、「焦らず楽しく福運と人材の種を蒔きゆけ!」ということであります。
 このほど、横浜市の鶴見区に日本最大級となる神奈川の新講堂(神奈川池田記念講堂)が誕生しました。
 私の心には、この鶴見で青春時代、苦楽を分かち合い、共に広布の聖火を炎上させてきた、忘れ得ぬ草創の母たちの喜びの涙の顔(かんばせ)が浮かんでまいりました。
 当時、夫の病と生活苦のどん底で闘う一人の母の家を訪ねた折、「この貧乏はいつまで続くんでしょうか?」と尋ねられたことがあります。
  若き私は、大確信を込めて申し上げました。
 「末法の功徳は冥益(みょうやく)です。薄紙も毎日一枚ずつ重ねていけば、十年、二十年もすると、見上げるようになります。信心は境涯革命ですよ。必ず幸せになります」と。
 その通りの見事な境涯革命の実証を、創価の母たちは、いずこにあっても打ち立て、後継の人材を育て上げてくれました。
 仏法の世界には一つも無駄はありません。
 「煩悩即菩提」であるゆえに、今、苦労した分だけ、大きく境涯を開くことができる。
 「因果倶時」であるゆえに、今、真心込めて激励した分だけ、未来のリーダーが育つのです。
  何があっても、焦らず楽しく、学会活動という福運の種を、また、励ましという人材の種を蒔いていってください。
 その陰徳こそが、時とともに計り知れない陽報を咲かせていくからです。

 第三に、「女性の団結の輪で平和の世界を勝ち開け!」ということであります。
 恩師・戸田城聖先生は、女子部の友に語られました。
  「鎖の輪は、一つ一つがっちりと組み合って、切れることがない。人間も同じだ。心強き一人一人が、固く手を結べば、広宣流布は必ず進む。人と人との輪をつくりなさい」と。
  世界の婦人部そして女子部が、広宣流布の師弟を中心として、国を超え、民族を超え、信心で結ばれ、誓願で結ばれ、異体同心の同志愛で結ばれていく限り、我らSGIは未来永劫に盤石である。
 そして、この創価の女性の団結の輪がある限り、いかなる国際社会の激動にあっても、断固として平和の世界を守り、勝ち開いていくことができる。
  このことを、きょう、ここに集われた代表の皆さんと共々に、大宣言したいと思いますが、いかがでしょうか!(大拍手)

  一、皆さん方の題目のおかげで、私も妻も、ますます元気です。
 いわんや、皆さんは、まだまだ若い。これからが勝負です。
 どうか、生命哲学の賢者として体を大事にし、断じて健康長寿の人生であってください。私たち夫婦と一緒に、創価家族と一緒に、強く朗らかに、一歩一歩、前に進んでいきましょう!
  お互いに、一人でも多くの友を励ませるよう、一人でも多くの友を幸せにできるよう、深く真剣に祈りながら、常楽我浄の大行進をしていこうではありませんか!
  大切な大切なご一家のご多幸、そして、全ての国土の平和と安定、栄光と繁栄を、私は祈り続けてまいります。
 各国・各地域の同志に、くれぐれもよろしくお伝えください。いついつまでも、お元気で!(大拍手)



7、教学 御供養の意義  仏・教団を敬う気持ちの表れ  「真心」に偉大な福徳が輝く

  日蓮大聖人のお手紙(=御消息文)の多くには、弟子からの供養に対するお礼が認められています。大聖人は届けられた品々を挙げながら、弟子の真心に応じ、弟子を称賛されました。ここでは供養の原義にさかのぼり、仏典や御書を参照しながら、供養の意義について理解を深めます。

尊敬・供養に値するもの

  「供養」はサンスクリツト(=古代インドの文章語)の「プージャー」などがもとになりました。これは「尊敬の念を込めてもてなす」等の意味がある「プージュ」から派生した言葉で、「尊敬」「崇拝」を意味します。「尊敬の心を表現すること」が原義に則った供養の意味です。
  仏には「十号」という十種の尊称があります。「如来」「応供」「世間解」などがそれに当たりますが、その中の「応供」には「供養・尊敬に値するもの」という意味があります。
 仏こそ「供養に値するもの」の最たる存在です。
 やがて「正法」を護持し実践する教団」も供養の対象となりました。
 供養とは、仏、そして正法実践者の教団に対する尊敬の念の表れなのです。

スダッタのエピソードに学ぶ

  仏典には、スダッタ(=須達多)という長者による祇園精舎の供養の話が出てきます。スダッタは仏や貧しい者などへの供養を貫きました。そのスダッタに、こんなエピソードがあります。以下、要約を掲載します。
  ──スダッタの晩年、貧しい生活を余儀なくされていたころの話です。スダッタの外出中、スダッタの家に仏弟子たちが托鉢にやってきました。托鉢とは、鉢をもって食物を乞うことです。当時の修行者は托鉢によって食料を得ていたのです。
 スダッタの家には、苦労して手に入れたわずかな米がありました。スダッタの妻はその米を供養しました。しばらくすると今度は釈尊が托鉢にやってきます。彼女は残らず米を供養しました。
 その後、スダッタが家に帰ってきました。
 スダッタは言います。
 「おなかがすいた、食事にしよう」
 妻は夫に尋ねました。
 「もしも、お釈迦さまのお弟子の方々が家に托鉢に来られたら、あなたはどうなさいますか」
  「食べるものがあったなら、自分は食べなくても供養する」
 「では、お釈迦さまが托鉢に来られたら?」
 「自分は食べなくても食を施すべきだ」
  この言葉を受け、妻は言いました。
 「今朝から、お釈迦さまの弟子の方々、そしてお釈迦様ご自身が托鉢に来られたのです。私は、食べ物を全部、施しました」
  「これで私たちのもろもろの罪も消えることだろう。福徳が生じるに違いない」
 この後、スダッタは大長者になったといいます──。

報償を求めず施す「喜捨」

  何と潔い供養のエピソードでしょうか。
 スダッタには、物惜しみをしようとか、蓄財にこだわろうという心は少しも見えません。一途に釈尊を求め、供養しています。この行為を仏法では「喜捨」といいます。喜捨とは、報償を求めずに喜んで財宝などを施すことです。
 スダッタの妻は、仏を尊敬する心をもとに喜捨を実行しました。何よりも、この「心」が大切です。
 日蓮大聖人が、供養を届けた門下をたたえられたのも、その「心」に応じてのことでした。弟子を称讃される際に大聖人は、仏教説話を引かれています。たとえば、徳勝童子の話が有名です。
 ──釈尊がインドの王舎城で修行をしていた時、土で遊んでいる2人の子どもがいました。その名を徳勝童子、無勝童子といいます。彼らは修行に励む釈尊を見て歓喜の心を越します。そして、徳勝童子は土で餅を作り釈尊に供養を、無勝童子は釈尊に向かって合掌しました。
 釈尊は、そばに仕えていた弟子にいいます。「あなたは今、この2人の童子を見たであろう。この童子は、私が亡くなってから100年後に、武力を用いず、正法で世界を統治する理想の王となって生まれるであろう」
 やがて釈尊がなくなった後、アショーカ王が生まれ、古代インド最初の統一王朝を確立。釈尊が予言した通り、王は、法を根本に人々のために尽くしました──。
 この話も、供養の「心」が大事であると教えています。童子は釈尊に出会えた歓喜を供養で表現しました。大聖人がたたえた「心」そのものです。
 仏を尊敬する、この「心」自体に、最高の功徳は具わっているのです。

師にめぐりあえた喜びを表現

 「心こそ大切なれ」(御書1192㌻)──大聖人は「心」の大切さを説かれています。供養において大事なものは「心」です。
 門下が白米などを供養した返礼として大聖人は「白米一俵御書」(御書1596㌻)を認められました。そこには、身を投げて供養した雪山童子や、臂(ひじ)を焼いて供養した薬王菩薩などの事例が挙げられています。その直後、大聖人は「凡夫は志ざしと申す文字を心へて仏になり候なり」(御書1596㌻)と仰せです。志こそが供養の根本であり、成仏の要諦なのです。
 弟子の南条時光は、熱原の法難の後、経済的な苦境に立たされました。自分が乗る馬も、妻子が着る着物もありません。そんななか時光は、身延で冬を過ごされる大聖人の身を案じ、一貫文の銭を供養しました。
 大聖人は、時光のこの「真心」を絶讃されます。時光の心は、喜捨の精神に則ったものでした。
 時光に対し、大聖人は述べられます。
 「法華経の行者を心に入れて数年供養し給う事有り難き御志かな」(御書1578㌻)
  「法華経の行者を心に入れて」とある通り、この「御志」とは、師を求める心ともいえるでしょう。それは転じて、師匠に対する尊敬の念、偉大な師匠にめぐりあえた喜びとも表現できます。
 この喜びが、時光の供養の精神の源です。創価学会員も同じように、この喜びに満ちているからこそ、供養によって心を豊かにしていけるのです。
 供養には「財の供養」と「身の供養」があります。財の供養とは、食物や金銭などの物品をささげること。身の供養とは、仏を心から敬い、仏道修行に励むことです。
 今日、広宣流布を現実に進めているのは、創価学会をおいてほかにありません。大聖人直結の学会と共に前進し、財の供養、身の供養を実践しながら、“心の財(たから)”を積んでいきましょう。

【悪に供養すれば悪道に】

  供養する際に大事なのは、その相手が誰であるか、です。
  日蓮大聖人は「まことの心なれども供養せらるる人だにも・あしければ功徳とならず、へりて悪道におつる事候」(御書1486㌻)と、供養する相手を見極める重要性を教えられています。
 「法華経の御かたきをば大慈大悲の菩薩も供養すれば必ず無間地獄に墜つ」(御書1133㌻)、「まことならぬ事を供養すれば大悪とは・なれども善とならず」(御書1595㌻)等、大聖人は御書の随所で「法華経の敵(かたき)」への供養を誡められました。正法を誹謗し、広宣流布を阻もうとするものに供養すれば、自らもそれに連なり、悪業(あくごう)を積むことになるからです。
  今日、大聖人の御遺命である広宣流布を忘れ、腐敗堕落を極めているのが日顕宗です。
 大聖人は謗法の悪侶に対しては「其の施(せ)止(とど)む」(御書30㌻)とつづられています。
 「法主信仰」をはじめ、御書のどこにも説かれていない邪義を振りかざす日顕宗を絶対に許してはなりません。謗法
対しては、「布施を止める」ことこそ、日蓮仏法の本義に適った実践なのです。



【社会の情勢】 

◆ 日中首脳 対話強化で一致 両政府合意沿い関係再構築
◆  プーチン氏訪日は来年 平和条約締結へ議論進める 日露一致
◆ ESD(持続可能な開発のための教育)の世界会議開幕 名古屋
◆ 体内時計 細胞分化と密接 京都府立医大
◆  APEC 首脳会議始まる

2014/11/12(水)の聖教

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2014/11/12(水)の聖教


1、大分・佐賀 九州各地で誓いの青年大会

新時代告げる民衆の歌声

 民衆勝利の新時代を告げる歌声が満天下に――「アジア創価青年大会」が9日、福岡、長崎、鹿児島など九州各地で開催された。このうち、大分総県の大会は大分市のiichikoグランシアタで、佐賀・唐津大勝圏の大会は唐津市民会館で行われ、ベートーベンの「第九」の合唱が轟いた。

                     ◇ 

 本年は、池田大作名誉会長の大分初訪問から55周年。師弟の魂は後継の青年へと受け継がれ、新たな人材群が陸続と躍り出ている。その象徴が新会員や会友を含む1000人の合唱団。心を一つにした「第九」は、「師弟の大分」の新時代を開く決意の歌声となって響きわたった。
 信仰体験を語った山田大輔さんは、東京での仕事に悩み、大分に帰郷。再起を誓って就職活動に臨み、同志の励ましに支えられ、再就職を果たした。やりがいのある仕事と共に、学会活動にも全力で挑戦。一人一人の悩みに耳を傾け、励ましを送ってきた。
 そんな山田さんの奮闘に続いたのが横山弘宗さん。山田さんと二人三脚で広布に走り、弘教を成就。横山さんとその友人は、共に合唱団として参加した。山田さんは語った。「これからも信心の喜びを語り広げ、歓喜のドラマの主役となって人生を勝ち開きます!」
 大会では、音楽隊、鼓笛隊、ダンス隊、未来部が熱演。青年部の代表が、長編詩「青年よ 21世紀の広布の山を登れ」を群読し、万雷の拍手に包まれた。
 一方、佐賀では、各圏で青年大会を開催。唐津大勝圏でも、一人一人が力を出し切って当日を迎えた。



2、わが友に贈る

 断じて皆を幸福に!
 強盛なる祈りから
 無限の智慧と
 勇気が湧き上がる。
 この原点を忘れるな!



3、名字の言  池田名誉会長は「壮年部の皆さまは、はつらつと、若々しく、率先して『皆のために行動する』人生を送っていただきたい」と期待を寄せた。

  創立の月を祝う座談会。神奈川のある地区では、2人のブロック長が誕生し、にぎやかな集いとなった。高齢化が進む団地が活動の舞台だ▼長年、壮年の活動者が少なく、婦人部が中心となってブロックを盛り上げてきた。新出発した両ブロック長は、笑顔で見守る婦人たちに感謝しながら、「壮年の活動者を増やします」「家庭訪問に頑張ります」と実直に決意を述べた▼本年は、指針「壮年は広宣流布の黄金柱」の発表から15年。家を建てる際、初めて柱を設置することを「柱立て」と称して重視し、喜び合うことがある。創価家族のブロック、地区という家も、広布の黄金の柱・壮年部がひとたび立てば、かくも歓喜の輪が広がるのかと、参加者の心は躍った▼地区のもう1人のブロック長も、本年1月に就任したばかり。「皆さんが喜んでくださるから」と、毎月の座談会に自作の油絵を飾る。今回は鮮やかな紅葉の絵が、文字通り会場に彩りを添えていた▼指針が発表された本部幹部会で、池田名誉会長は「壮年部の皆さまは、はつらつと、若々しく、率先して『皆のために行動する』人生を送っていただきたい」と期待を寄せた。壮年が「創価の屋台骨」として、誠実に広布に献身する姿。これこそ、愛する地域を輝かせる光源である。(杏)



4、寸鉄
 

★   SGIは人間的な交流で互いの喜びを創造する―博士。万人が輝く社会へ

★ 女子部の日。地域・職場・家庭で尊き使命の活躍! 自分らしく希望の門開け

★ 平坦な道をゆっくり歩いて宿命転換などできるか―恩師。苦難に勇み挑戦

★ 「法華経の敵をだにも・せめざれば得道ありがたし」御書。正義の声高く

★ 「学童保育」の待機児童3年連続増。子の育成が未来創る。優先して対策



5、SGI会長 英字紙・ジャパンタイムスに寄稿 

ESD(持続可能な開発のための教育)ユネスコ世界会議が開催
 

 日本の英字紙「ジャパンタイムズ」の5日付に、池田SGI会長が「エンパワーメント(内発的な力の開花)の連鎖」を寄稿した。岡山(4日~8日)と愛知(10日~12日)での「ESD(持続可能な開発のための教育)に関するユネスコ世界会議」に寄せたもの。

                  ◇

 私たち人類は現在、さまざまな脅威に直面している。この9月、気候変動がもたらす影響と対応策をめぐるサミットが国連本部で開催されたが、120カ国以上の首脳が参加する大規模なものとなった。同サミットの直前には数十万もの人々がニューヨークで対策強化を求める行進をしたことも記憶に新しい。
 気候変動に限らず、地球社会にとって最悪のシナリオを回避するためには、政治的なリーダーシップの結集はもとより、今までの社会のあり方を見つめ直し、変革を強力に後押しするグローバルな市民の連帯と行動の波を広げることが欠かせない。危機の克服は、つまるところ、その推進力となり、逆境をも新しい未来を創造する糧としていく「レジリエンスの力(社会を回復する力)」を社会としてどれだけ鍛え上げ、発揮していけるかにかかっているからだ。
 直面する脅威に立ち向かう「レジリエンスの力」を育み、持続可能な地球社会の建設を担う市民の連帯を強める原動力となるのが、「教育」である。
 折りしも本年は、国連「ESDの10年」の最終年にあたり、今月に岡山と名古屋で「ESDに関するユネスコ世界会議」が開催される。
 会議を機に新たにスタートする「ESDに関するグローバル・アクション・プログラム」の趣旨文では、「持続可能な開発は、政治的な合意、金銭的誘因、また技術的解決策だけでは達成できない。我々の思考と行動の変革が必要であり、教育にはこの変革を実現する重要な役割がある」と謳(うた)っているが、私は、このESD推進の新たな枠組みにおいて、「エンパワーメント」を機軸に据えることが欠かせないのではないかと考えている。
 「持続可能性」の追求といっても、確かな目的観が心に宿らなくては、事態の悪化を押し返す力は生み出されない。 “大切なものを守りたい” “かけがえのないものを未来に残したい” ――一人一人の中でその具体的な思いが像を結び、周りの人々と共有されてこそ、人間の内なる可能性とエネルギーは縦横に開花する。教育によるエンパワーメントの真価は、そうした自発的行動の連鎖を巻き起こすことにある。
 その何よりの実例が、私の大切な友人であったケニアの環境運動家ワンガリ・マータイ博士が取り組んだ植林運動だ。エンパワーメントを重視し、人々の「納得」と「手応え」を大切にした運動は、今や全世界に受け継がれ、100億本を超える植樹を達成するまでに至っている。
 持続可能な地球社会への大道は、自分の今いる場所で一つまた一つと波動を広げる人々の「喜び」と「誇り」によって切り開かれるのだ。

教育で内発的な力の開花を 変革は目覚めた一人から! 

未来への責任感

 愛する地域を守り、思いを未来へ伝える。それは何か特別な活動ではない。例えば、今回の会議が開催される岡山の70歳の女性のエピソードを伺った。
 不慮の事故で夫を亡くされたその方は、失意の底にあった時、地域の人々の粘り強い励ましで立ち上がった。その地域は過疎が進む山間部で、県の限界集落対策のモデル地域にも指定されている。彼女は今度は自分が地域に恩返しがしたいと、高齢者福祉施設でのボランティア活動に加わり、また孤立しがちな高齢者の家にも訪問するようになり、「人に喜んでもらえることが私の喜び」と語っているという。
 この体験は、エンパワーされた一人がいかに変革の担い手たり得るかを示す一例といえよう。
 今、自分が人生のページを綴(つづ)っている地域での出来事に対し、粘り強く向き合い、できることを一つ一つ果たしていくことは、とりもなおさず、「未来への責任感」、ひいては「地球に生きる責任感」の地歩を固めながら、持続可能な社会を建設していく作業につながっているのではないだろうか。
 このように自身の内なる可能性に目覚め、わが地域から変革の行動を起こしゆく人こそ、今、最も求められている人であろう。
 教育によるその輩出・育成の方途を探求してきたESDの10年の経験は、地域に足場を置き、未来への課題に人々と協働しつつ、主体的に取り組む中で得られる「学び」が、どれほど重要な鍵を握っているかを幾重にも教えてくれている。ESDを推進する地道な市民運動は、世界各地に広がり、一定の基盤をつくり上げてきた。
 大事なことは、この運動の潮流を一人一人が主役となっていかに高め、ネットワークを強めていくかである。
 その意味で、今月に行われる「ESDに関するユネスコ世界会議」の意義は深く、実りある成果が得られることを大いに期待したい。



6、地平線を越えてSGI会長との心の絆 台湾 ㊥

 社会の繁栄へ! よき市民として輝け
  (作業中)



7、社説  きょう「女子部の日」 希望の対話を広げる華陽の友

 「強き信念を持った女性によるリーダーシップこそ、平和の潮流を確かなものにしていく」
 アフリカの女性平和活動家であるリーマ・ボウイー氏が先月、アメリカ創価大学での講演会で語った言葉である。
 氏は、リベリアの「内戦終結に向け、民族と宗教の違いを乗り越え、女性を結集させた」として、2011年のノーベル平和賞に輝いた。また、本年の受賞者であるパキスタンの少女マララ・ユスフザイさんはじめ、今、平和を希求する女性の活躍が目覚ましい。そこに共通するのは、確固たる信念・哲学に基づく行動力だ。
 女子部こそ「女性の世紀」の先覚者!――この信念のまま、世界五大陸で、心と心を結ぶ対話に颯爽と駆ける華陽の友。平和の時代への歩みを進めつつ、きょう「女子部の日」を晴れやかに迎えた。1961年(昭和36年)11月12日、池田名誉会長は第9回「女子部総会」(横浜・三ツ沢の陸上競技場)の席上、「信仰の目的は幸福になること」「次代を担う女性指導者に」「全員が教学部員になろう」との三つの指針を贈った。
 本年は、「女子部時代に学ぶ 池田華陽会御書30編」の制定から3周年。各地で活発に教学運動を展開する中、創価の哲学を学ぶ女子部員の姿が地域や社会に模範と光る。
 ウエディングプランナーとして働く、東京のある地区リーダーは9月、青年教学3級試験に挑んだ。仕事が多忙を極め、心が折れそうになった時、「御みやづかいを法華経とをぼしめせ」(御書1295ページ)との御文に出あい、奮起。以来、信心も仕事も一歩も引くことなく挑戦し、「職場での営業成績第1位」と「3級試験合格」を共に勝ち取った。
 5年前に入会した北海道の部長は、自身の病を信心根本に乗り越え、その喜びは信仰の確信へと深まった。さらには、3級試験で学んだ「教主釈尊の出世の本懐は人の振舞にて候けるぞ」(同1174ページ)との御聖訓を心肝に染め、未入会の妹と真心の対話を重ね、念願の弘教を実らせた。
 名誉会長は、誉れの青春を歩む友に、大きな期待を寄せる。
 「女子部が一人いれば、それだけで皆が明るくなる。希望が湧く。女子部こそ光だ。太陽だ」(「名誉会長と共に 新時代を開く」)と。
 さあ、「11・12」から1月の希望あふれるロマン総会へ――華陽の乙女が躍動し、世界広布の門を勝ち開く時が到来した。



8、きょうの発心  立正安国論、26㌻ 【徹して一人を励ます師に感激】

御書 蒼蠅驥尾に附して万里を渡り碧蘿松頭に懸りて千尋を延ぶ(立正安国論、26ページ・編163ページ)

通解 小さな青バエも駿馬の尾につかまって万里を行くことができ、葛は大きな松の木にかかって千尋に伸びることができる。. 

 小さい存在であっても、妙法を信じ、広布に邁進することで、大きく境涯革命できると仰せです。

 この御文を拝しては、弱い自身を奮い立たせ、人生を切り開いてきました。私の発心のきっかけは、創価大学で学んでいた学生部の時、先輩から数々の薫陶を受けたことです。
 大学3年の春、池田先生が大学を訪問され、お会いする機会がありました。先生は記念撮影とともに、包み込むように激励してくださいました。その姿に、師と共に広布の道を生涯、歩む決意をしました。
 卒業後の仕事は出張が多く、帰宅できるのは週末だけという状況でした。しかし、一歩も学会活動から引かないと決め、時間を見つけては唱題に励み、弘教を実らせることもできました。
 その支えとなったのは、“今いる場所で勝利を”との先生の言葉でした。この指針を胸に努力を重ね、苦境を乗り越えてきました。師匠と学会、同志の皆さまに感謝でいっぱいです。
 報恩の一念を胸に、学会創立記念日の11・18を目指し、伏見西総区の同志と共に弘教と人材育成に先駆してまいります。
京都・伏見西総区長 谷山 雅夫



【社会の情勢】 

◆ 自由貿易圏へ工程表 APEC首脳会議が閉幕
◆  米中、協力拡大を模索 「新たな段階」へ 米中首脳会談開始
◆ 東証終値1万7000円台 海外市場で円安進行
◆ 社会保障給付108兆円 年金給付伸び、過去最高 12年度 厚労省
◆  アルツハイマー発症前に判定 血液から原因たんぱく量検査


2014/11/13(木)の聖教

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2014/11/13(木)の聖教


1、中華全国青年連合会が派遣 中国青年代表団を歓迎

原田会長、青年部の代表と本社で会見
万団長 先人の思いを受け継ぎ中日友好を共に

池田大作名誉会長の初訪中40周年 全青連・学会青年部の交流30周年

 学会青年部が招聘し、中国最大の青年団体「中華全国青年連合会(全青連)」が派遣した中国青年代表団(万学軍団長、ラン国棟副団長、張炳柱副団長)が12日、東京・信濃町の総本部を訪問(氏名を2面に掲載)。原田会長らが、青年部の代表約100人と共に聖教新聞本社で熱烈歓迎した。

 万学軍団長は感動の面持ちで語った。「池田先生と学会青年部の皆さまの真心に、胸がいっぱいです!」
 新たな交流の歴史を開く今回の代表団は、中国全土、各省の青年連合会などで活躍するリーダーの代表で構成。団長を務める万学軍氏は、1996年から1年間、全青連の派遣で創価大学に留学した経験を持つ。
 その思い出を本紙への寄稿で、こう綴っている。「池田先生から反戦、平和、慈愛など偉大な思想を教えていただき、先生の両国青年事業に対する情熱と思い入れを肌身で感じることができました。(中略)中日友好の種を幅広く蒔きながら、中日友好の旗を万代に伝えていきます」
 その決意のままに、現在は全青連の主席補佐として交流事業の第一線で活躍している。
 原田会長、青年部代表との会見で万団長は、「本年は池田先生の初訪中から40周年、学会と全青連の交流が始まって30周年となる記念すべき年です。池田先生をはじめ、先人の方々のバトンを受け継ぎ、“友情と信念の力こそ平和を守る礎である”と確信し、両国の交流に尽力したい」と心情を語った。



2、わが友に贈る

 陰の労苦を誉れとし
 中継行事を支える
 役員の皆様に感謝!
 体調管理を万全に
 無事故の運営を頼む!



3、名字の言  抽象的な誰かでなく、目の前にいる〝一人〟のために――そこに〝万人〟の心を揺さぶる力が躍動する。

わずか数行の記事を書くにも、苦しむことがある。そんな新人時代に、先輩から教わったこと。「悩みに負けまい、と必死に生きる『一人』に語り掛けるように書けば、何百万人の読者も目を向けてくれる」「記事に長短の違いはあっても、一行の重みに違いはない」▼川端康成はつづった。「明日の正しい文章を……生きている、生命ある文章を考えることは、私たちに課せられた、光栄ある宿命でもあろう」(『新文章讀本』タチバナ教養文庫)。相手が一人でもいい。自分が心を砕き、生みだした産物が、人に希望を送るとすれば、これに過ぎる喜びはない▼音楽家も同じだろう。今月、音楽隊の創価グロリア吹奏楽団が宮城県を訪問した。公演を終え、次の会場へ移動中、楽団員の強い要望で、石巻市にある「がんばろう! 石巻」の看板に立ち寄った▼そこで楽団員は2人の壮年と出会った。東日本大震災の津波で流失した自宅跡に、その看板を制作した友、わが子3人を津波で失った友だった。その場で急きょ、楽団員は、学会歌を奏で始めた。夕闇の中、懐中電灯の明かりで楽譜を照らしてもらっての演奏だった▼抽象的な誰かでなく、目の前にいる“一人”のために――そこに“万人”の心を揺さぶる力が躍動する。(代)



4、寸鉄

★  中国青年代表団を熱烈歓迎! 名誉会長が築いた金の橋。友誼の往来万代へ

★ 全国で11・18記念表彰。師と共に学会一筋で進む英雄万歳。福徳は爛漫と

★ きょう「徳島の日」。正義の同志は一騎当千! 民衆の歓喜の凱歌を満天下に

★ 苦しんだ一歩一歩が勝利なのだ―偉人。努力の人に敗北なし。挑み続けよ



5、座談会   世界広布新時代の旭日(93)偉大な使命の広布の先駆者

地域部が結成40周年
礼儀と誠意で近隣友好を

 吉井女子部長 11・18「創価学会創立記念日」を祝賀する本部幹部会が8日、巣鴨の東京戸田記念講堂で盛大に開催されました。

 橋元青年部長 席上、池田先生はメッセージで、18日付から小説『新・人間革命』の連載を再開することを発表されました。

 竹岡男子部長 いよいよ第28巻に入ります。章のタイトルは「広宣譜」。昭和53年(1978年)が舞台です。

 吉井 この年、先生は、新しい広布のうねりを起こそうと多くの学会歌を作られました。

 竹岡 全国を駆け、同志を励まされながら、方面や県の歌を作られたのです。

 吉井 今、世界中の同志が、「誓いの青年よ」をはじめ、学会歌を響かせながら、威風堂々と広布の大行進をしています。

 原田会長 私たちは、晴れ晴れと胸を張って、学会歌を歌い、永遠に学会歌と共に勝ち進んでいきましょう。

献身の行動を貫く

 橋元 さて、15日に「部の日」を迎える地域部の皆さまの活躍が全国で光っています。

 松江地域部女性部長 池田先生は、「広宣流布は地域部が原点。その皆さま方には偉大なる使命と福運がある」と言われたことがあります。

 原田 学会の活動方針にも今、「地域貢献」や「近隣友好」に積極的に取り組もうと記しています。地域部の存在は今後、ますます重要になります。

 松江 結成40周年となる地域部には長年、地域のための行動を続けておられる方も多くいます。

 林地域部長 私自身、1450世帯ほどの町会の会長を務めさせていただいて4年になります。地域部の先輩方の中には、いくつもの地域の役職を兼務されている方がたくさんおり、その活躍を心から尊敬いたします。

 原田 本当に頭が下がります。中には、地域の有力者や行政の責任者から称賛されている方もいます。御書には、「強盛の大信力をいだして法華宗の四条金吾・四条金吾と鎌倉中の上下万人乃至日本国の一切衆生の口にうたはれ給へ」(1118ページ)と仰せです。現代において、この御聖訓を真っすぐに実践しておられるのは、地域部の皆さまであると思います。

 橋元 先生は、「近隣友好の3つの心がけ」として、①地域の安穏と繁栄を祈ろう!②礼儀正しく 良識豊かに!③励まし合い 助け合う連帯を!と教えてくださっています。

 原田 地域部の皆さまが、永遠の指針にしている大切な指導ですね。各地にあって、地域の安穏と繁栄を祈念し、地域の柱として、献身の行動を貫く存在が、どれほど重要か。私たちも、この指針を実践し、地域に貢献していきたい。

  先日、池田先生は、牧口先生が校長を務められた東京・港区の白金小学校の前を車で通られました。そして私たち地域部に、牧口先生、戸田先生が、この地で、地域貢献に先駆されていた史実を教えてくださいました。

 松江 牧口先生は関東大震災の折、この白金台で児童たちと一緒になって、地域の被災者へ温かな救援の手を差し伸べたそうです。

  戸田先生も、この地に避難していた戦災者の子どもたちを慈しみ、励まされたと伺いました。

 原田 このエピソードを紹介してくださった首都圏地域部の大会では、白金商店会の副会長を務めて16年の方が活動報告をされたと聞きました。メッセージとの時の符合に、皆が感動したことと思います。

  池田先生も、信濃町をはじめ各地で、礼儀と誠意を尽くしての近隣友好や、垣根をつくらない自然なご近所付き合いをされてきました。この積み重ねが、地域を寂光土へ転換するのだと、師の行動に深く学ぶ思いです。

 橋元 現在、男子部の中にも、地域の消防団やPTAで活躍している方が多く誕生しています。

 吉井 女子部にも、ボランティアなどに積極的に挑戦している人がいます。

 原田 地域こそ広布の本舞台と銘記し、皆で楽しく取り組んでいきましょう。

祭りは親睦の行事

 松江 そうした活動の中で、大きな行事が地域の「お祭り」です。

 竹岡 今、全国で学会員の皆さんが、地域友好のための祭りに積極的に関わっています。

 原田 今日の祭りは、宗教的意味合いはほとんどなく、むしろ地域の親睦を図るための社会的・文化的な意味合いが強くなっています。したがって、こうした祭りに参加することに、何ら問題はありません。

 松江 むしろ、「地域の行事に学会の人が携わってくれて助かっている」との声を多く聞きます。

 竹岡 その意味で、学会が時代錯誤の日顕宗と決別したことを、地域の方々も喜んでいるわけですね。

  池田先生は、「『希望』は『地域』から生まれます」と言われました。現代は“希望がない社会”と言われることがありますが、地域が活性化されることにより、必ず希望は生まれると確信します。

 原田 今いる場所こそ、久遠より誓って躍り出た「使命の天地」であると自覚し、一人一人が地域の依怙依託と光りゆくことを念願しています。 



6、社説 可能性と個性の花は祈りで開く 子どもの未来を信じ抜く

  文部科学省の調査(2013年度)によると、不登校の児童生徒数は小学校で2万4千人、中学校で9万5千人を数え6年ぶりに増加した。中学校は37人に1人が不登校という計算だ。不登校はもはや特別なことではなく、どの子にも起こり得るのである。
 原因は一般的に「勉強が難しい」「嫌がらせをされる」「友達がいない」「朝起きられない」などが挙げられるが、さまざまな要素が複合的に絡み合っている場合も多い。コミュニケーション能力が未熟なためだったり、親に構ってほしいというサインだったりもする。親として心配は尽きないが、子どもに問題が起きた時こそ「親子関係を深める絶好のチャンス」と捉え、関わっていきたい。
 決して親だけで問題を抱え込まず、信頼できる周囲の人に相談することも大切だ。子どもの意外な一面や関わり方を知り、状況打開の糸口になることも少なくない。また、親が子どもの心に寄り添い、きちんと話を聞くことは不可欠だが、子どもに過度に紛動されてはなるまい。親が不安な思いになれば、子どもはさらに不安に陥るからだ。
 万人に通じる不登校の“処方箋”はない。勇気づけ、登校を後押しすることが効果的な場合もあれば、「元気になったら学校に行こう」という励ましが、逆に子どもを追い詰めることもある。子どもの個性は多様であり、一人として同じ子はいない。その子に合った独自の処方箋が必要となろう。「その子にとって、一番いい方法は何か」を祈りに祈って考えていくことだ。祈りは知恵を生む。
 「大白蓮華」11月号には、不登校を経験した子どもと歩む婦人の体験が掲載されている。初めは義母の看病も重なり、悶々とする日々。だが、祈りの中で、一番苦しんでいるのは息子自身だと気付き、“わが子を信じ、一緒に乗り越えよう。私が強くなろう”と決意してから状況が好転していったという。
 池田名誉会長は、「同じ縁に触れても、惑わされず、振り回されない『強さ』を、まず親がもっていくことが根本です」「一時期、子どもが揺れ動いたとしても心配ない。親が子をどこまでも信じぬき、その『強さ』を忍耐強く養ってあげれば、何があろうと最後には、勝てる」と。
 どんな状況でも「絶対に大丈夫、この子は乗り越えられる」と信じ抜く。その粘り強い関わりが「生きる力」を引き出すことを、多くの体験が物語っている。



7、きょうの発心  佐渡御書、957㌻ 【師子王の心で苦難を克服】

御書 悪王の正法を破るに邪法の僧等が方人をなして智者を失はん時は師子王の如くなる心をもてる者必ず仏になるべし例せば日蓮が如し(佐渡御書、957ページ・編472ページ)

通解 悪王が正法を破ろうとする際、邪法の僧等が悪王に味方し、智者を滅ぼそうとする時、師子王のような心を持つ者は必ず仏になることができる。例えば日蓮のようにである。. 

 権力の魔性との闘争においては、師子王のような勇気ある信心が大事であることを教えられた御文です。

 1982年(昭和57年)の関西青年平和文化祭に参加。また84年の世界平和文化祭に出演したことが、私の師との原点です。
 ちょうどそのころ、わが家は宿命の嵐に直面していました。しかし、私は、この苦難を“皆が成長するための試練”と捉え、女子部時代を通じ、この御文を胸に壁を乗り越え、解決しました。
 この挑戦の中で本部職員となり、池田先生から頂いた「徹して学会を護り抜く」との指針を実践。また婦人部になってからも、祈りを根本に経済苦を克服することができました。
 現在、夫は支部長として奮闘。長女は関西創価高校で学び、次女も創価学園を目指しています。
 青年部を“超一流”の人材にと祈り、励まし、そして師子王の心で全てに勝利して、大阪西文化会館落成25周年の本年を荘厳してまいります。
大阪西勇舞区婦人部長 山田 佳津



【社会の情勢】
 

◆ 「あいち・なごや宣言」採択 環境・防災教育の国際会議 ユネスコ
◆  米中、温室ガス抑制合意 米国26~28%削減を表明
◆ ASEAN首脳会議が開幕 共同体の協力関係など議論 ネピドー

2014/11/14(金)の聖教

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2014/11/14(金)の聖教


1、九州合同トーハン会 池田名誉会長に特別顕彰牌

  株式会社トーハンと取引のある書店で構成される「九州合同トーハン会」から池田大作名誉会長に「特別顕彰牌」が贈られた。小説『人間革命』の執筆開始50周年を慶祝するとともに、出版活字文化の振興への功績を讃えるもの。贈呈式は13日、東京・信濃町の聖教新聞本社で行われた。
 大分トーハン会の二階堂進会長が推挙の辞を読み上げ、福岡県トーハン会の山本太一郎会長から、代理の原田会長に「特別顕彰牌」が託された。
 続いて原田会長が名誉会長の謝辞を代読。その中で名誉会長は、大九州は幾多の文人を育んできた薫り高き教育と文化の大地と賞讃。福岡県出身の北原白秋の「一音の言葉にも広大の宇宙がある」(『白秋全集24』岩波書店)を引用し、「言葉こそ、人間生命の可能性を、宇宙大に広げゆく究極の原動力」と述べた。
 最後に、牧口初代会長と九州との深き縁に触れつつ、平和・文化・教育の潮流をさらに広げたいと強調。文字の力で世界に希望を贈る執筆活動に励んでいくとの決意を披歴し、同会のますますの隆盛を念願した。



2、御書とともに Ⅱ 名誉会長が指針を贈る  師弟の絆は三世に輝く

御文 過去無量劫より己来(このかた)師弟の契約有りしか、我等末法濁世に於て生(しょう)を南閻浮提(なんえんぶだい)大日本国にうけ・忝(かたじけな)くも諸仏出世の本懐たる南無妙法蓮華経を口に唱へ心に信じ身に持(たも)ち手に翫(もてあそ)ぶ事・是れ偏に過去の宿習なるか  (最連房御書1340㌻)

通解 過去世の計り知れない昔から今日に至るまで、師弟の約束があったのであろうか。私たちが末法濁世において、生を南閻浮提の大日本国に受け、ありがたくも諸仏出世の本懐である南無妙法蓮華経を口に唱え、心に信じ、身に持ち、手に大切に持つことができるのは、ひとえに過去の宿習であろうか。

【同志への指針】

  広宣流布の師弟は、三世の約束である。いかなる魔軍も絶対に破ることはできない。
 大聖人に直結する師弟であればこそ、創価学会は一切の三障四魔、三類の強敵に打ち勝ち、世界広宣流布を開くことができた。84年の大闘争は師弟勝利の歴史である。
 これからも永遠に、師弟という人間性の尊極の魂の結合によって、民衆の凱歌の叙事詩を綴りゆくのだ。



3、わが友に贈る

 平和建設の原動力は
 生命哲学の賢者たる
 女性のスクラム!
 慈愛と確信の声で
 地域に幸福の花園を!



4、名字の言  いざという時、人は傍観者になりがち

  今、目の前で人が倒れたら、救命救急のためにとっさに動けるだろうか。心肺停止の場合、経過時間1分あたり7%から10%、生存率は下がる▼救急車到着まで平均で7分。この生死の境目で最大の武器となるのがAED(自動体外式除細動器)だ。市民に解禁されて10年。AED普及協会によると、日本は普及率世界一だが、使用率は低い。「一刻を争う現場に素人が立ち入っていいのか」との、未使用者からの声も多いという▼先日、札幌市の男子部員と婦人部員が、心肺停止の人に適切な応急処置を施したとして、地元の消防本部から表彰された。この時に活躍したのもAED。男子部員は「いざという時、人は傍観者になりがち。でも、日頃の訓練のおかげで即座に動けました」と▼彼は創価班歴15年。いざという時のためにと、会館に設置されたAEDの使用法を学んできた。日々の着任を通し、「学会を護る」「会員を大切に」「陰の戦いに徹する」との創価班の基本精神が生命に刻まれている▼使用法を学ぶ「頭の準備」。率先して動く「心の準備」。何よりも「事故は起こさない」と、未然に防ぐ責任感。そうした姿勢を常に心掛ける人は、安心社会を築く先駆者である。会館を守る同志らに、あらためて感謝をささげたい。(鉄)



5、寸鉄
 

★ 南米の2都市が会長を顕彰。卓越した文化貢献を讃え。人間共和の光源と

★ 「紅の歌」誕生の日。地涌の正義の若人よ! 開拓の炎たぎらせ新時代の魁を

★ 創価班・牙城会・白蓮Gの友に感謝! 広布前進は陰の労苦ありて。福徳燦然

★ 会館周辺での立ち話・歩行喫煙は厳禁。地域に配慮忘れるな。良識豊かに

★ 米中がCO2削減の新目標で合意と。待ったなし。人類益の取り組みが急務



6、わが町わが誇り 大阪・岸和田 不離の同志か 兄弟か

  “だんじり”の勇名が全国に轟く大阪・岸和田市。大楠公・楠木正成が1334年(建武元年)に城を築かせて以来、岸和田城の城下町として栄えてきた。
  1956年(昭和31年)。「“まさか”が実現」と世を驚かせた。若き池田名誉会長の「大阪の戦い」。その勝利を牽引したのは、堺市以南の奮闘だった。特に岸和田の“戦果”は、堺、富田林、松原とともに、際立っていた。
 同年6月、戦いの最終盤に、名誉会長の岸和田への第一歩は、しるされている。
 高橋忠治さん(故人)・通恵さん(副白ゆり長)夫妻の営む「一寿司」の2階が、同地域の広布の拠点で、そこに立ち寄ったのである。
 「お世話になります。ご苦労様です!」。丁重にあいさつする、28歳の名誉会長。
 泉州地区の初代地区部長を務めた夫の忠治さんは、毎朝のように、名誉会長の関西本部(当時)での御書講義に通ったが、留守番役が多かった通恵さんは、会うのは初めてだった。「りりしいお姿に驚きました。“この方についていけば間違いない”と、皆の心は一つになりました」
 57年(昭和32年)4月にも、名誉会長は高橋宅を再訪。同年7月に「大阪事件」の不当逮捕を呼び起こす、参議院大阪地方区補欠選挙のさなかである。会うたびに、忠治さんを「泉州の大将!」「岸和田の忠さん!」と励ました。
 名誉会長が21年ぶりに岸和田の地を訪れたのは、78年(昭和53年)のことである。
 10日午後、堺を訪問した後、夕刻に泉佐野市の泉州文化会館に到着。友の丹精した1265鉢の菊花が彩った、3日間の泉州指導である。
  滞在中、のべ約1万人の泉州地域の同志と会った。12日には、岸和田市の泉州会館を訪れている。
 名誉会長は、泉州文化会館で再会した忠治さんをよく覚えていた。「あの時のお寿司屋さんですね。お元気ですか」
 共に戦った「戦友」を忘れない。一人でも多くの同志を励ましたい──名誉会長の振る舞いは、この時も代わらなかった。既に第1次宗門事件の嵐が吹き荒れる中、一人、矢面に立ちね愛する関西の同志を護らんと、激励に次ぐ激励を続けていた。
 永野アイ子さん(泉州大城県婦人部主事)も、この時に原点を築いた一人。文化会館に到着した時の光景が忘れられない。「先生は両手を高々と挙げて『泉州は勝ったよ!』と。真っ赤な夕日が、先生と菊花を染め上げていました」
 この日、永野さんから、夫・忠雄さんの13回忌の報告を聞いた名誉会長は、「明日、法要をしましょう。よかったら、お子さんたちもいらっしゃい」と。
 夫の経営していたタイル業の会社を継ぎ、仕事も学会活動も、3人の子育ても、一歩も引かずに貫いた永野さん。翌日、そろった家族に名誉会長は言った。「お母さんは日本一のお母さんだよ!」。そして、3人と握手を交わし、「親孝行するんだよ」と。
 現在は、長男の勝司さん(副支部長)が会社を継ぐ。
 87歳の今も、永野さんは意気軒昂。4月に患った心不全を乗り越え、6月には、近隣の知人を入会に導いている。
  78年11月の泉州文化会館の滞在中、会合では、「常勝の空」などが盛んに歌われた。
 伴奏を担当したのが高橋悦子さん(地区副婦人部長)
  12日の泉州圏女子部総会で名誉会長は、「ピアノの方」と、高橋さんに呼び掛けた。
 高橋さんが駆け寄ると、名誉会長は背広のコサージュを外し、香峯子夫人が、それを高橋さんの胸に着けてくれた。
  当時、高橋さんは入会から2年。まだ家族の理解が得られず、練習もままならなかった。「先生の慈愛のまなざしは、その状況を全部、分かっていらっしゃるようでした」
 翌年、音楽教師の政照さんと結婚。師との出会いから10年後の11月、政照さんが入会し、現在は地区部長、県教育部書記長。一家で、地域の友とコンサートを開くなど、芸術を通し、友情の輪を広げている。
  ──圏女子部総会の前、名誉会長は、車で周辺を視察した。岸和田市の泉州会館を訪れたのは、その時である。
  車中で、「泉州の歌」を作詩した。岸和田城の勇姿も目にしていたに違いない。
 歌詞はすぐに、圏女子部総会で発表され、後に「歓喜の城光れ」と題名が決まった。
 「あの人この人 元初より不離の同志か 兄弟か」
 そう歌詞の一節にはある。 「池田先生と関西」の絆は永遠であり、何ものも分かつことはできない。
  菊花薫る原点の11月。岸和田に、泉州に、そして大関西に、「今再び」の常勝の旗がひるがえる。



7、きょう発売 小説『新・人間革命』第26巻のあらすじ
 
 我が生命に「信心の王城」を築け!

  待望の池田名誉会長の小説『新・人間革命』第26巻(単行本)が、きょう発売される。ここでは、各章のあらすじを紹介する(第1~25巻の要旨は、創価学会の公式ホームページに掲載)。



8、11・18「創価学会創立の日」記念 世界広布新時代第8回本部幹部会

 ◆会則の教義条項を改正 世界宗教の基盤を確立 原田稔会長

「真剣」の二字で新しき希望を拡大

  一、11・18「創価学会創立記念日」を祝賀する「世界広布新時代第8回本部幹部会」ならびに「SGI総会」の開催、誠におめでとうございます。本日は55カ国・地域から、SGIの同志が250人、参加されております。遠いところ、ようこそお越しくださいました(拍手)。

 一、聖教新聞(8日付3面)に掲載されたように、このたび、創価学会の会則が改正されました。
 広宣流布大誓堂の建立から1年、創価学会がいよいよ世界宗教として、新たな段階へと飛翔する時にあたり、会則の教義条項を、学会の宗教的独自性をより明確にし、世界広布新時代にふさわしいものとするとともに、現在の学会の信仰の実践・実態に即した文言にするために、改正したものです。
 具体的には、会則の第2条を次のようにいたしました。
 「この会は、日蓮大聖人を末法の御本仏と仰ぎ、根本の法である南無妙法蓮華経を具現された三大秘法を信じ、御本尊に自行化他にわたる題目を唱え、御書根本に、各人が人間革命を成就し、日蓮大聖人の御遺命である世界広宣流布を実現することを大願とする」
 今回の改正は、これまでの創価学会の信仰の基本を、「根本の法である南無妙法蓮華経を具現された三大秘法」を信じるという、大聖人の仏法の本義に立ち返って明確にしたものです。 
 したがって、学会員の皆さまが各人の御本尊に自行化他にわたる唱題をし、それによって自身の人間革命を成就し、広宣流布を実現するという学会活動の基本は、これまでと何ら変わりません。
 文字通り、世界宗教の体制を固めたわが学会は、池田先生の指導のもとに、一段と広布の歩みを世界に広げて躍進してまいりたい。世界広布の新たな誓願に燃えて、出発を切っていきたいと思います(拍手)。

任用試験を通して充実の教学研鑽

  一、いよいよ今月23日に行われる、世界広布新時代第1回の教学部任用試験。今回は、史上最多となる(会友)の方々が受験されます。先生も先日、こう指導してくださいました。
 「今、心ある多くの人が、生き方を見つめ直し、真の幸福の道を探し求めている。その根本的な答えが仏法にある。人間革命の希望の哲理を学ぶのが、学会伝統の教学試験である」と。
 先生の平和の魂を、私たち本門の池田門下が受け継ぎ、人間主義の哲学を時代精神へと高めゆく「世界広布新時代」──。
 まさに、今回の任用試験は、その開幕の象徴です。
 全ての方が“学んでよかった”“受験してよかった”と大満足できる。充実の教学研鑽としていこうではありませんか(拍手)。

 一、新時代といえば、先月7日に行われた舞劇「朱鷺」のプレビュー上演会も圧巻でした。
  この舞劇は、万代に光る日中友誼の象徴として、中国人民対外友好協会、上海文化発展基金会、上海歌舞団と民主音楽協会(民音)が共同制作したもので、明年、全国で公演されます。
  プレビュー上演会には、25カ国の大使および大使館関係者をはじめ、多数の来賓が訪れ、中国人民対外友好協会の李小林会長らと共に鑑賞しました。
 本年は、先生の初訪中、そして周恩来総理と先生の出会いから40周年。歴史的な日中国交正常化提言に始まる、先生による両国友好への尽力が、これほど強靱な絆へと発展するなど、当時、誰が想像したでありましょうか。
 事実、ほかでもない李小林会長のお父さまは、その周総理を支え続け、先生が訪中された折、副総理として会見された、李先念元国家主席です。

 一、同11日に創価大学を訪問した李小林会長は、李先念元国家主席と先生との初会見の一こまを収めた写真を見て、「父は池田先生との語らいを、とても楽しんだようですね」と、しみじみ語っておられました。
 私は、先生による初訪中に、ありがたくも同行させていただきましたが、いみじくも李小林会長が感慨を深められたように、ただただ感動的な出会いの連続でした。
 先生は、中国側を代表する要人はもとより、道行く少年であれ。労働者の壮年であれ、一人の人間として本当に心から激励され、友情を結んでおられました。
  私は思わず先生に、「先生は、いつ、どこにあっても、相手の心を的確にとらえた、励ましの言葉をかけられますが、その秘訣は何なのでしょうか」とお伺いせずにはいられませんでした。
 これに対し、先生は指導してくださいました。
 「秘訣などあるわけがない。私は真剣なんだ。この人と会えるのは今しかない。その中で、どうすれば心を結び合えるかを考え、神経を研ぎ澄まし、生命を削っているのだ。その真剣さこそが、智慧となり、力となるんだよ!」と。

本年を勝ち飾り躍進の本舞台へ

  「今しかない」「この人しかいない」──この一期一会の覚悟、「臨終只今にあり」(御書1337㌻)の精神こそ、未来の勝利を開く、今の勝利がある。
 先生が架けられた日中友好の「金の橋」は、その何よりの証明なのです。
 「真剣」に二字に立てば、目の前の人がいる限り、新しい出会い、新しい友情、新しい希望の拡大・幸福の拡大は、無限に広がります。
 私どもは、「開幕の年」から「躍進の年」へ、さらに勇んで対話の輪を広げ、「世界広布新時代」を盤石なものとしていきたい。
 そして、先生のもと、見事に本年を総仕上げし、わが躍進の本舞台を洋々と開いてまいろうではありませんか(拍手)。

  ◆創価女性の連帯こそ平和の砦 杉本しのぶ婦人部長

“婦女一体”で御書根本の大道を

  一、世界中の笑顔あふれる創価家族と共に、晴れやかに迎えた「創立の月」の本部幹部会、SGI総会、おめでとうございます(拍手)。
 世界広布新時代の到来を、心から喜ぶ各地の前進は、誠に朗らかです。

 一、先日(6日)は、SGIの女性リーダーが一堂に会し、「女性の世紀」を開く第1回「世界女性平和会議」が盛大に開催されました。
 万国旗が掲げられた会場に世界の友が入場すると、沸き上がる歓声、満開の笑顔──。
 席上、各国の代表が感動的な活動を報告。世界広布は先生・奥様の全精魂を傾けた戦いと激励によって築かれた、師弟勝利の歴史であることに感謝と感動が込み上げました。
  先生はメッセージを通して、「この創価の女性の団結の輪がある限り、いかなる国際社会の激動にあっても、断固として平和の世界を守り、勝ち開いていくことができる」と、エールを送ってくださいました。
 私たちは、創価の女性の連帯をさらに広げ、世界に平和の連帯の砦を築いていきたいと思います。

 一、今、各地には、教学研鑽の“求道の波”が大きく広がつています。
 教学は、人生の羅針盤であり、最高の智慧と勇気を呼び覚ます力です。
  かつて先生は、奥様の姿を通して、婦人部を激励してくださいました。
 幼き日、奥様は、自宅での座談会で御書を拝して獅子吼される牧口先生の姿を命に刻み、戸田先生のもとでは「女子部は教学で立て!」と薫陶を受けられました。
  婦人部になり、時には台所の片隅で、寸暇を惜しみ、御書を拝されていたこともあったそうです。
  先生は「だから、妻は負けなかった。婦人部は揺るがなかった。大難の中にも泰然自若として、微笑みながら、同志を励ましていった」と、勝利の源泉は、「唱題」と「御書」にあったことを明快に教えてくださったのです。
 ここに、人生の“苦難の冬”を“希望の幸福の春”へと転じてきた、婦人部の強き信心がありました。

 一、御金言には「力あらば一文一句なりともかたらせ給うべし」(御書1361㌻)とあります。
 私たちは信心の深き確信を胸に友と語り、友情を深め、幸福勝利の道を開いてまいりたいと思います。
 先生は「白ゆりと 華陽の宝友(とも)に ロマンあり 女性の世紀の 命の讃歌を」と詠んでくださいました。
 “婦女一体”の仲良き前進を、先生も奥様も心から喜んでくださっています。
 明年1月には、女子部の友が楽しく集う「ロマン総会」が開催されます。
  “白ゆりの心”を受け継ぐ、大切な“華陽の乙女”を温かく応援し、共に世界広布新時代の躍進の門を、朗らかに開いていきましょう(拍手)。



【社会の情勢】 

◆ 日中韓首脳会談を希望 ASEANプラス3で 韓国大統領が表明
◆  所在不明児なお141人 追跡調査で9割超が判明
◆ 世界初彗星に着陸成功 欧州の無人探査機
◆ デイサービス 時間延長を提案 介護と仕事の両立後押し 厚労省

2014/11/15(土)の聖教

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2014/11/15(土)の聖教


1、ドミニカ共和国・ダハボン市 池田大作SGI会長に顕彰状 ブラジル・サンベルナルド・ド・カンポ市は香峯子夫人に「市民功労賞」

 ハイチ共和国との国境に位置するダハボン市で、ドミニカ共和国SGIの友は、両国友好の取り組みや教育・文化の振興など、多彩な活動を粘り強く続けてきた。
 また2010年のハイチ大地震の際には、被災した人々に食料や医薬品等の救援物資をいち早く届け、その後の復興支援にも全力で取り組んできた。今回の顕彰は、こうした人間主義の大運動をリードする、SGI会長の哲理と行動を賞讃したもの。
 10月25日、ダハボン市のサン・イグナシオ・デ・ロヨラ工科短期大学で、環境展示「希望の種子――持続可能性のビジョンと変革へのステップ」(SGIと地球憲章インタナショナルが共同企画・制作)の開幕式が、ダハボン県のラモナ・ロドリゲス知事をはじめ多数の来賓が列席し、盛大に行われた。席上、市長代理のマヌエラ・ロドリゲス副市長、フランクリン・タバレス市議会議長から同国SGIのファミリア理事長に、「顕彰状」と記念の顕彰盾が贈られ、喝采に包まれた。
 ミゲル・ヒメネス・タティス市長の自筆署名が記された顕彰状では、SGI会長を「平和の建設者」「教育の推進者」と讃嘆。「池田博士は、一人一人の生命の尊厳に基づいた誠実な対話を通じ、世界の人々を結びつけました」と綴っている。
 一方、ブラジルのサンパウロ州サンベルナルド・ド・カンポ市議会は8日、市が定めた10・20「SGIの日」を寿ぐ慶祝議会を、同市議会議場で盛大に開催した。席上、同市議会から香峯子夫人に「市民功労賞」が贈られた。
 同市は、自動車関連産業が盛んで、ブラジル経済界をリードする都市。そうした未来性に満ちた天地にあって、社会貢献の青年を育て、「良き市民」のスクラムを広げるSGIの友に、深い信頼が寄せられてきた。
 2005年、ブラジルSGIの支部結成の日である10月20日を、同市は「SGIの日」に制定した。以来、毎年、慶祝議会を行ってきた。
 08年には市内に「牧口常三郎公園」が開園。同年、SGI会長に「名誉市民証」が、翌年には香峯子夫人に「市民栄誉賞」が授与されている。
 式典には、発議をしたヒロユキ・ミナミ市議、連邦下院議員でもあるアレックス・マネンテ州議会議員をはじめ約200人が出席。
 マネンテ議員は、力強く語った。
 「わが市がSGIを顕彰し続けていることを光栄に思います。市議、州議会議員、そして連邦下院議員を代表し、皆さまが掲げる人間主義の重要性をさらに広げていきます」
 続いてあいさつに立ったミナミ市議は、こう訴えた。
 「難題を抱える世界情勢にあって、SGIは希望と勇気と利他の心に富んだ、平和・文化・教育の運動を世界で展開されています。わが市は、SGI会長ご夫妻に続く、SGIの全メンバーの功労を最大限にたたえていきたいのです!」



2、わが友に贈る

  異体同心こそ
 広布勝利の要諦だ!
 「一人立つ」実践から
 真の団結は生まれる。
 先駆の勇者たれ!



3、名字の言  「転んでも 転んでも 私は立ち上がる 行くぞ この道どこまでも」と。

  「踏まれても 踏まれても 名もない草が花咲かす 石にも根を張るど根性」。先日の地区総会。3月に入会した85歳の婦人が詩吟を披露し、喝采を浴びた。詩吟を始めたのは40歳のころだが、初めて出あったのは小学生の時という▼時代は戦争一色。連日、勤労奉仕からヘトヘトになって教室に戻ってくると、担任の先生が尺八を吹いて、「最後に一曲」と歌ってくれたのが詩吟だった。聴くたびに先生の思いが心に染みて涙が溢れた▼婦人は今、任用試験にも挑戦中だ。「難しいね。もっと若い時に勉強したかった」と語るが、皆で和気あいあいと学ぶことが楽しい。教学や学会指導などから、心を打つ言葉をノートに書き留め、詩吟にして詠む。中でも好きなのは池田名誉会長作詞の「滝の詩」▼良い声は、良い姿勢から生まれる。それは生き方の表れでもあろう。風雪の幾春秋を真剣に丁寧に生きてきた彼女の声には、凜とした張りと、豊かな抑揚がある。そこに今、創価の希望の哲学と前進のリズムが加わった▼仏法では「声仏事を為す」(御書708ページ)と説く。声には、自他共の命を奮い立たせる力がある。冒頭の自作の詩吟は、力強い決意で締めくくられていた。「転んでも 転んでも 私は起き上がる 行くぞ この道どこまでも」(進)



4、寸鉄
 

★  あらゆる人種包む運動に注目―博士。輝く仏法の普遍性。幸の哲学広げよ

★ 長崎が対話月間。友情結ぶ語らいこそ平和の礎。わが郷土に笑顔の虹光れ

★ きょう地域部の日。和楽と繁栄築く先駆者。信頼は清々しい振る舞いから

★ 妙法以上の智慧は断じてない―恩師。全てに勝ち切る力あり。祈りが根本

★ 入浴時の寒暖差で血圧が急変し体調悪化も。高齢者は注意。家族が意識を



5、世界市民の誓い 我らワールドシチズンズ 【12】ブラジル総合方面女子部長 プリシラ・デ・ソウザ・フェイトザさん 庶民のための弁護士として

★ 州で初めての学会二世と伺いました。

  父は、母とおなかの中にいた私を置いて、アメリカに渡りました。その時、母が仏法と出あったのです。
  経済的にとても苦労をしました。私自身、11歳のころから少しでも生活のたしになればと、近所の子どもの世話や洗車などでお金を稼ぎました。そうしないと生活ができないのです。つらく大変な青春でした。
 一方で、私たちを捨てた父は、トロンボーン奏者として活躍し、テレビでも目にしました。華々しい世界に生きる父との落差に悩み、この現実から抜け出したい一心で、題目をあげるようになったのです。
 そんな時、家にあったブラジルSGIの機関紙が目に留まりました。“青年は、正義のために戦わなければいけない”という池田先生の言葉が綴られていました。また、小説『人間革命』の「一人の人間における偉大な人間革命は、やがて一国の宿命の転換をも成し遂げ、さらに全人類の宿命の転換をも可能にする」との一節に触れ、深い感動を覚えました。
  そして、“自分の幸せは自分の責任であり、父や母など環境のせいではない。自分の人間革命を通して全てを変えられるんだ”と気付いたのです。
 私は祈りを根本に、猛勉強を重ねて、ジョウンペソア大学の法学部に入学。優秀な成績を収めることができました。
  その頃、父との関係も徐々に改善し、私の夢を応援してくれるまでになりました。信心と先生の指導おかげで、家族のことで悩む宿命を乗り越えられたと確信しています。
 2008年12月に大学を卒業。翌月には司法試験の合格を勝ち取り、弁護士として働き始めました。11年に共同経営者として事務所を開設。翌年には二つ目の事務所をオープン。そして本年1月、二つの事務所を発展的に統合させ、再スタートを切りました

★ 弁護士として心がけていることはありますか?

  生活の一番大変な時期に、多くの弁護士に相談したのですが、お金がないという理由で相手にしてもらえませんでした。その時、私が弁護士になって、経済的に苦しんでいる人の力になろうと決意したのです。
 パライバ州はブラジルの中でも貧困率の高い地域です。だからこそ、今、祈るような気持ちで困っている人の相談にのっています。貧しさのせいで最低限の暮らしさえ諦めなくてはいけない。そんな不条理と戦うために、自分の立場で努力を続けています。

★ 多忙の中で、学会活動はどのように?

 平日は仕事に全力、その分、週末に100%の力を注ぎ、活動に取り組んでいます。広大なパライバ州では、一人の女子部員に会いに行くため、バスを片道8時間も乗り継ぐこともあります。土曜に家を出発し、会合や家庭訪問などを行い、日曜の夜に帰ってくるのです。

★ そのバイタリティーはどこから?

  “どこまでも、人のために”という一念が挑戦の原動力です。
 私の体験を2人の女子部員に語ったことがあります。すると彼女たちは「人を助ける仕事に就きたい」「法学部で学びたい」等と語ってくれました。自身の体験を通して誰かを励ますことができる。こんなにうれしいことはありません。“宿命を使命に変えられる”との仏法の醍醐味を語っていく中で、これまでに3人の友人を入会に導くこともできました。
 池田先生の指導通りに戦えば絶対に負けない。乗り越えられない壁は絶対にないということをね確信しています!



6、随筆 民衆凱歌の大行進   【14】   行学で飾る創立の日

 喜び勇んで友の中へ 民衆の中へ! 対話拡大に躍進する青年を皆で讃歎

  大きく動こう 友情を広げよう

  紅葉の秋にも、凛然と咲く花がある。秋の花は試練の冬に挑みゆく友への励ましの花だ。
 過日、創価大学では、伝統の菊花展が行われ、見る人の心を希望の大輪で彩ってくれた。
 地元の加住菊友会の方々をはじめ、ご関係の皆さまへの感謝は尽きない。

困難に打ち勝つ

 東京牧口記念会館の庭園には、初代会長・牧口常三郎先生と、二代会長・戸田城聖先生の胸像が立っている。
 その牧口先生の胸像を囲むように、植樹された果樹がある。寒風に咲く山茶花である。花言葉は「困難に打ち勝つ」。
 創価の父が。「苦難に打ち勝て!」「必ず勝利の春は来る!」と励ましを送っておられることを、我らは忘れまい。

                                     

 創立の月を寿いで来日された55カ国・地域の尊きリーダーたちは、埼玉県の各地の同志・友人とも、麗しい交流交歓会を繰り広げた。
 その翌日(11月10日)、晴れわたる秋空のもと、世界広布の指導者たちと、私も妻も、嬉しい嬉しい再会の一時をもつことができた。一人ひとりの瞳が光っていた。一人ひとりの声が弾んでいた。一人ひとりの命が躍動していた。
 それぞれ誓願の国土社会で、言うに言われぬ苦労を重ね、妙法流布の道なき道を開拓し抜いてきた、崇高な地涌の菩薩たちである。皆、国境も民族も超えた「異体同心」の心で集われていた。
 私は、はるばる皆を送り出してくれた母国の方々とも、一緒にお会いしている思いであった。
 いつも研修を陰で支えている通訳や役員の友の笑顔も、眩しく晴れがましかった。
 この“創価家族”のスクラムこそ、世界市民の究極の連帯であり、人類の平和と共生への希望があると、私たちは声高らかに宣言したい。

勇気を出して!

  今、日本そして世界の男女青年部の友が、対話の拡大に躍進してくれている。立派に成長を遂げている。伸びゆく力を皆で讃歎してあげたい。
 とともに、青年を応援してくれている壮年・婦人の皆様方にも、心から感謝を申し上げたい。
 この一年、人を励まし、人を育てるという無上の陰徳を、皆で積んだ。創価の威光勢力もいやまし、無限の陽報が顕れないわけがない。
 ともあれ、仏法対話は、最高の仏の仕事であり、生命の鍛錬である。
 御書には「持(たも)たるる法だに第一ならば持つ人随って第一なるべし」(465㌻)と仰せである。
 宇宙第一の法をもった皆様方が、どれほど尊貴な存在か。その法を語り弘める功徳は、計り知れない。たとえ、思うように対話が実らないことがあったとしても、落ち込む必要など全くない。
 聞法下種こそ、第一義の実践である。勇気を出して挑戦すること自体が生命の勝利なのだ。
 牧口先生は、東京で入会した青年の親を折伏するため、戦前と戦中の二度にわたり(昭和15年、17年)、福島県の郡山に赴いている。
  その際、「水泳を覚えるには、水に飛び込む以外にない。畳の上では、いくら練習しても実際に覚えられるものではありません。勇気を出して自ら実験証明することです」と励まされ、両親を入会に導かれた。
 再度の郡山訪問の折には、二本松にも足を運ばれている。
 当時、軍部政府からの圧迫は強まり、既に機関紙「価値創造」は廃刊。そんな緊迫下でも、牧口先生は「母を折伏したい」という一青年の思いに応えて対話し、母親を信心させておられる。
 いかなる時も、青年のために、勇んで動かれる先師であられた。
 この牧口先生の闘魂と行動を受け継ぐのが、わが誉れの青年部である。

大思想生む力

 御書には、「日蓮生まれし時より・いまに一日片時も・こころやすき事はなし、此の法華経の題目を弘めんと思うばかりなり」(1558㌻)と記されている。
  立正安国の大哲学は、打ち続く災害や戦乱等に民衆が苦しみ切っていた乱世に、日蓮大聖人ご自身が大難に耐え、不惜身命で妙法弘通に進み抜かれる中に確立された。
 未来を切り開く慈悲と希望の大法である。
 今、勇気の対話に挑戦している同志の中には、人知れず、体調や仕事、家庭などの苦悩を抱えている方もいるだろう。
 だが、自らも悩みと格闘しながら、自他共の幸福を祈り、人のため社会のため、労苦を惜しまず信念の対話に打って出る──これほど気高い人生があるだろうか。
 オーストリアの詩人・ホフマンスタールは、「苦しまないところからは、ほんのその場限りの、大して価値のないものしか生まれてはまいりません」と綴っている。
 偉大な思想は、苦難に屈せず実践を貫いていく渦中にこそ、わが血肉となり、骨格となっていくのである。

「一念」で決まる

 昭和31年の“大阪の戦い”も、私は関西の友たちと御書を共に拝しつつ、確信の対話の波を起こしていった。
 私たちは、御義口伝の「一念に億劫の辛労を尽くせば本来無作の三身念念に起るなり」(御書790㌻)との一節を胸に刻み、日々の激戦に挑んだ。
 この御文の意義を、実践に即して新入会の友に申し上げたことがある。
 「わかりやすく言えば一瞬一瞬の信心の一念、生命の姿勢です。相手を思う真心といってもいい。誰に対しても大誠実を尽くして語りきっていく。この決意です」と。
 断じて負けないと一念を決して走った、関西の戦友たちの誠実一路の奮闘が懐かしい。

                                    

 先月、この大関西を、ブラジルSGIの友が訪れた。それはまさに“常勝の魂”が共鳴する交流となった。
 ブラジルの国土面積は日本の20数倍。広大な天地で、メンバーの活動もスケールが大きい。
 大都市サンパウロを中心とする地域には、「アルボラーダ(黎明)グループ」と呼ばれる、壮年部の人材グループがある。本年3月、全土137カ所にメンバーが飛び、現地で訪問激励、弘教拡大に走ったと伺った。
 アマゾンへ、国境沿いの街へ──と。
 結成30年前。私が18年ぶりのブラジル訪問を果した年だ。以来、都市部と地方の活発な交流を目的に、2年に一度のペースで地方交流を実施してきた。
 皆、多忙な仕事をやり繰りして自ら志願し、臨んでくれている。
 「大変な地域で頑張る同志に勇気を送ろう」「広布のためなら、どこへでも行こう!」と。何と神々しいことか。
 大きく動けば、自分の境涯も大きくなる。友情も大きく広がる。大変な中で精魂を注いで戦った分だけ、大きな福徳が我が身を包む。
 報恩抄には、「極楽百年の修行は穢土の一日の功徳に及ばず、正像二千年の弘通は末法の一時に劣るか」(御書329㌻)と仰せである。
 わずか一日でも、今の戦いで百日分、千日分、万日分の価値を創造していくことができる。
 これが大仏法の対話の真髄であり、醍醐味だ。

新たな出発の時

 ドイツの文豪ゲーテは謳った。
 「君の及ぼす働きを味わいたければ 喜び勇んで仲間の中へ交じりゆけ」
  臆して立ち止まっていても、何も生まれない。友の中へ、人間の中へ、民衆の中へと、喜び勇んで飛び込むことだ。
  どんどん人と会う。
 どんどん友と語る。
 形式ではない。真心を込めて語っていくのだ。この胸襟を開いた対話の中に、本当の民主主義の躍動もある。
 一人、また一人と、新たな連帯を結び行く道程には、あの友この友の、感謝と共感の笑顔が光っていくに違いない。
 大聖人は、「元品の法性は梵天・帝釈等と顕われ」(御書997㌻)と、生命の劇を洞察された。
 思いもよらぬ困難が立ちはだかったその時、わが一念が怯めば、生命は元品の無明に覆われ、魔に負けてしまう。
 しかし、題目の師子吼を唱え、広布の誓願のまま、勇猛に挑んでいくならば、わが生命の元品法性はいよいよ輝く。梵天・帝釈など、あらゆる諸天善神の加護を厳然と顕せる。魔を打ち破り、プラスに転じている。
 私も戸田先生のもと、いかなる激戦にも、喜び勇んで立ち向かった。
 創価の師子奮迅の一念で猛然と祈り、戦いゆくところ、必ず一切を味方に変え、断固として勝利の道を切り開けるのだ。
 創価の「創」の字は、「はじめる」とも読む。ならば、創立の月とは、出発の月だ。新たな戦いを「創(はじ)める」のだ。敢然と「立つ」のだ。
 23日には、教学部任用試験が行われる。受験者の皆様全員が妙法の大功徳に包まれ、「行学二道の大哲人」「幸福勝利の大博士」として、凱歌の人生の軌道を歩んでいかれることを、心から念願してやまない。
 後継の君たち、貴女たちよ!  慈愛と智慧の太陽の母たちよ!
 朗らかに、自分らしく、そして勇気凛々と、正義の大哲理を、語りに語り抜いてくれ給え!

  天の秋(とき)
     世界の友と
          勝鬨(かちどき)を

(随時、掲載いたします)



7、生老病死を見つめて  「老い」と向き合う② 所願満足とは最後まで生き抜くこと

  連載「生老病死を見つめて」では、創価学会員が信心根本に、生老病死という「四苦」を乗り越えてつかんだ、信仰の確信と仏法の哲理をルポ形式で紹介する。「『老い』と向き合う」の第2回は、終末期医療を通して、「老い」の先にある死を見つめていきたい。

医療と介護の谷間を埋める

  「老い」と「死」をテーマに取材する中で、この問題への関心の高さを痛感している。
 前回、森田総合ドクター部長を取材した際、「何かの参考になるかもしれない」と紹介された人がいた。関東総合ドクター部長で、社会医療法人若竹会「つくばセントラル病院」の理事長・院長を務める竹島徹さんである。
 1988年(昭和63年)12月に同院を開設。「良き治療」「良き看護」「生命の創造」を目的に、患者が主体となる「人間医学」を目指し、その実現に取り組んできた。特筆すべきは、「医療と介護の谷間を埋めたい」との思いで、地域と深く結びついた医療・介護の複合体づくりを進めてきたことだ。
 竹島さんは総合病院だけではなく、介護老人保健施設や訪問看護、介護支援事業所、グループホーム等、数多くの高齢者福祉施設を経営。特に開院当初から力を入れてきたのが「終末期医療(ターミナルケア)」だった。

「ターミナルケア」の意味

  「一般的に重い末期がん患者には、治癒を目的とした医療が行えなくなります。そうした患者に対して何ができるか──。末期がんには強い痛みが伴います。死という現実に直面して、体と共に心も痛む。その痛みを緩和していくのが『ターミナルケア』です。それゆえ『緩和ケア』とも呼ばれています」(竹島さん)
  世界保健機構(WHO)によると、「緩和ケア」とは「生命を脅かす疾患による問題に直面している患者とその家族に対して、疾患の早期より、痛み、身体的問題、心理社会的問題、スピリチュアルな問題に関してきちんとした評価を行い、それが障害とならないように予防したり対処したりすることで、クオリティー・オブ・ライフ(QOL)を改善するためのアプローチである」と定義している。
 つまり「身体的痛み」だけでなく、不安や恐怖、孤独等といった「精神的・心理的な痛み」、経済的な問題や家族などの人間関係の悩みを指す「社会的痛み」、さらには死と死後の世界への不安などを意味する「宗教的痛み」といったあらゆる苦しみに対して、全人的にケアをしていくことが求められる。
 実はこの定義に大事なポイントがあると竹島さんは言う。
 「『QOL』とは、『生命の質』や『生活の質』。言い換えれば、その人がその人らしい生を全うするということです。生命を尊重し、死を自然の過程と認めた上で、最後まで自分らしい、満足のいく人生を送ることが、緩和ケアの最大の目的です。その先にこそ穏やかな死があると考えます」
 末期がんの患者に対して、どのようにして生きる意欲を湧き立たせ、人生の最終章を飾れるようにケアしていくのか──。それはまさに全人的なケアてであり、患者と医師の信頼関係なしに成立し得ない。
  ゆえに、竹島さんは医師として、どこまでも誠実に相手を尊重する姿勢を心掛けている。

患者の恐怖を避けない

  竹島さんには「緩和ケア」の原点となった指導がある。88年2月27日、第1回茨城県記念総会に参加した竹島さんは、終末期医療についての池田名誉会長のスピーチを聞いた。
 名誉会長は、終末期医療の現状と課題に言及しながら、最も重要なのは「宗教的痛み」についての対応であると指摘。大事なのは「医療関係者自身が、患者の死の不安、恐怖を避けるのではなく、真正面から取り組み、共感しつつ、話し合い、ともに死と対峙できるだけの生死観を確立していくことである」と語った。
 当時は、終末期医療についてほとんど知られていない時期だった。しかし、総合病院の開院を控えていた竹島さんにとって、それは自身に向けられた使命だと直感。以来、老いの先にある死の問題と真摯に向き合い続けてきた。
 「ターミナル病棟は決して『死に場所』ではない」と竹島さんは言う。「むしろ、充実した一瞬一瞬を生きる場所」と捉えている。
 実際、「生」が終わるギリギリの瞬間まで、希望を輝かせながら生き抜く人も多い。その姿は家族だけでなく周囲の友人・知人、時には病院関係者にまで多くの希望を与えていくそうだ。

生死の姿で希望を送る

  「かつて、50代半ばの学会員に巡りあったことがあります。その婦人は甲状腺がんが脊椎に転移して下半身がまひし、寝たきりになりました。それでも毎朝毎晩、寝ながら朗々と勤行・唱題を実践。とても元気で、看護師の苦労を思いやり、感謝の言葉を忘れない人でした」
 実際、死を目前にして自暴自棄になり、何を言っても聞く耳を持たない人も多いという。しかし、その学会員の振る舞いは違った。
 「自分がつらい状況でも、他者を気遣い、いたわる心を忘れませんでした。自分にできることを考え、毎日、毎日を全力で生き切っていました。1年も持たないと思われていましたが、3年近く寿命を延ばし、穏やかに亡くなっていったのです。荘厳な最後は多くの人に感動を与えるとともに、自ら死を通して周囲に仏法者としての偉大さを示されていったと思います」
 日蓮大聖人は最も大切な人間の生死について、富木常忍の母の死を通して、「生死の理を示さんが為に黄泉の道(=死後への道)に赴く」(御書977㌻)と仰せである。
 仏法では三世の生命を説く、死によって今世の生命は終わっても、決して生命そのものがなくなるわけではない。だからこそ学会員は、どのような状況でも、希望を捨てない。あきらめない。
 何より学会員の確かな信仰観に基づいた他者に尽くす生き方や死の迎え方自体が、永遠の生命を証明していると思う。
 「生と死の問題に向き合えば、人間は宗教的なものに帰着していかざるをえない」と竹島さんは言う。
 「ターミナルケアの現場に立つ中で、いかなる状態になっても最後まで生を燃やして生き抜くことが、いかに大事かを実感します。最後まで自分らしく人生を全うし、生き抜いた人たちは必ず満足の人生を送り、見事な臨終を迎えています。仏法で説く永遠の生死観こそ、生老病死の苦しみを乗り越える方途を示しているのです」
 「所願満足」の人生は、生きて生きて生き抜く中にある。


【取材メモ】

  取材後、さまざまな思いが頭を巡る中で、一つだけ分かったことがある。それは、人間はどんな時も、最後まで生き抜くことをあきらめていいけないことだ。
 加齢とともに老いは進み、死は近づく。だが、生への執着をなくしたら、最後は悔いが残るのではないかと思う。
 世間では今、死に備えて自身の希望を書きとどめておく「エンディングノート」や、人生を振り返りながら身の回りを片付ける「生前整理」「老前整理」などが流行している。それらはもちろん大事だが、実際に死を間近にした時、人は簡単に心の整理がつくものではないだろう。むしろ死を前に問われるのは、一人一人の人生観や哲学観、宗教観といった生き方そのものではないだろうか。
 そうであればこそ信仰を根本に、確かな生死観をもって生きる学会員が、いかに偉大で、時代の先端を歩んでいるかを、あらためて実感した取材だった。 (秀)

【社会の情勢】 

◆ 震災時、放置者を撤去 破損補償、大雪も対象に 改正法成立
◆  消費再増税、6人賛成 「軽減税率必要」との意見も
◆ 大学生の内定率68% リーマン前にほぼ回復
◆ 再犯者率、平成最悪46・7% 犯罪白書
◆  糖尿病4億人に迫る  日本十位 中印で深刻化 14年

2014/11/16(日)の聖教

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2014/11/16(日)の聖教


1、光の言葉 幸福の曲 「11・18」から前進 わが生命に幸福の宮殿を

「創立の日」!
この日は
我らの久遠の原点に立ち還る
赫々たる光輝に
満ち満ちた日である。
常に この日より
我らは
力強く希望に燃えて
湧き出ずる
使命と信念を漲らせながら
胸を張って立ち上がる

          ***

我らの「平和への大道」とは
「立正安国への大道」である。
一番苦しんでいる人が
一番幸福になる。
そして、
一番大変な地域・社会が
一番安穏に輝く。
その大いなる希望の光源こそ、
創価の堅固な連帯と
不屈の前進なのである。

         ***

民衆とともに!
民衆のために!
常に、この原点に立ち返れば、
無限の力と
無量の智慧が湧いてくる。
正義の民衆の力ほど
偉大なものはない。
民衆の連帯の力で
断固、勝ち抜くのだ。

         ***

広宣流布は、
一人ひとりが我が生命に
幸福の宮殿を築きながら、
人類が夢見た
人間共和の「永遠の都」を
建設しゆく大聖業である。
現実の仕事や眼前の戦いには、
誠実に緻密に精確に挑み、
心には宇宙大のロマンを
光らせていくのだ。
さあ、「創立の月」から、
目を見張る勢いで
大前進を開始しよう!
新たな人間革命の劇の
幕開けだ!

 11・18「創価学会創立記念日」を寿ぐような菊の饗宴―2005年11月、池田名誉会長が東京・信濃町で撮った一枚である。
 広宣流布大誓堂の建立から1年。世界広布新時代の上げ潮の中、今年も、原点の日が巡り来る。
 日本の柱、世界の希望と輝く創価の連帯。その平和と人材の大河も、全ては、三代の会長の死身弘法の大闘争に源を発する。
 今年の「11・18」は、牧口初代会長が軍部権力に抗し、殉教を遂げて70年。
 源遠ければ、流れ長し。「原点」を忘れなければ、流れは尽きない。永遠に勝ち栄えていくことができる。その「原点」とは、正義を叫び切る不屈の信念。民衆と共に歩み抜く誓い。そして艱難の中でこそ光る師弟の魂である。



2、南アフリカで求道の研修会

  虹の国から人間革命の大潮流を!――南アフリカSGI(創価学会インタナショナル)の世界広布新時代第1回研修会が10月31日から11月2日までの3日間、西ケープ州のパール市内で開催。席上、新たな人事が発表され、スコット・ロバートソン壮年部長、キョウコ・モーガン婦人部長が誕生した。これには、池田大作SGI会長夫妻がメッセージを贈り、新出発を祝福した。

              

 多種多様な人種や民族が集まり、共生のスクラム固く前進する南アフリカSGI(ブレイスウェイト理事長)。
 同国各地や隣国のナミビア、ジンバブエから115人の求道の友が集って開催された研修会では、参加者が困難を乗り越えた信仰体験を次々と披露。
 御書学習会では「生死一大事血脈抄」を研鑽。師弟不二の精神やアフリカ大陸におけるSGIの使命について学び合った。
 グループディスカッションでは、新入会の友の質問に皆で答えるなど率直に意見交換を。「随方毘尼」などの法理を学び、仏法の本義を踏まえながら現地の習慣をどのように大切にしていくかなどについて語り合った。
 モーガン婦人部長は誓う。「一対一の対話を通して、婦人部の皆が〝アフリカのヒロイン〟に成長できるよう力を注いでいきます。また、アフリカ全土の友と団結し、全員の幸福と社会の発展に尽くしていけるよう、まずは自身が人間革命していきます」
 ロバートソン壮年部長は力を込める。「どこまでも一人を大切にしながら、広布の黄金柱である壮年部員を徹して励ましていきます。そして、〝21世紀をアフリカの世紀に〟との師の構想を実現するため、盤石な基盤を築きます」



3、ロシアで初の教学試験

  ロシアSGIで初の教学試験が9日、モスクワ、サンクトペテルブルク、ウラジオストクなどで開かれた(日本の任用試験に当たる「グレード1」)。
 この日に向けて、ロシアSGIでは、英語の教材をロシア語に翻訳し、8月から地区やグループ単位の勉強会を開始。池田SGI会長の御書講義、「三障四魔」「変毒為薬」などの基礎教学、三代会長の歴史などの研鑽に励み、社会を照らす生命尊厳の哲学を学び合ってきた。
 モスクワのある壮年は「受験して本当に良かった。この機会があったからこそ、集中して教学の研鑽ができました。気分爽快です」と感想を語った。
 ウラジオストクの婦人が試験を終えて家に帰ると、未入会の18歳の娘が突然、「私も勤行したい!」と。いつも娘の幸福を祈り、朝晩の勤行や教学の研鑽に打ち込む母を、娘はじっと見てきた。「祈りが通じました!」――毎日一緒に勤行する母娘の姿に歓喜が広がっている。
 SGI会長の初訪問40周年の佳節を荘厳しようと、ロシアの友は社会で実証を示し、仏法対話を大きく進めてきた。その中で、教学の必要性がいよいよ高まっていると痛感してきたという。
 ロシアSGIのヤマカワ本部長、ヤシキ女性部長は語る。「今回の試験で教学の流れができました。皆、楽しく学び、日増しに研鑽の息吹にあふれていくことに感動しました。この流れを、さらに大きくしていきます」



4、わが友に贈る

 試練を越えてこそ
 人間は強くなる。
 生命変革の祈りと
 不撓不屈の行動で
 自身の壁を打ち破れ!



5、名字の言 「すみません」と 「ありがとう」

 なぜ日本人は「すみません」と謝ってばかりいるの?――多くの外国人が不思議がるという。「すみません」は謝罪のほか、物事を依頼する場合、さらに感謝を表す時にも使える。便利な言葉で、多用しがちだ▼だが、同じ感謝の言葉なら「ありがとう」と言われるほうが、気持ちがいい。両者の違いは、語源を確認すると分かりやすい▼「すみません」は「済む」を打ち消した「済まない」の丁寧語で、相手に対して〝このままでは自分の気持ちが済まない〟という意味。一方、「ありがとう」は、相手の好意を〝めったにない立派なこと〟と称賛する「有り難い」から派生した。自分の心に重点を置く「すみません」より、相手をたたえる「ありがとう」のほうが、受け手の心に直接、響くだろう▼本紙の「トークの花束」(今月2日付)に登場した中国琵琶奏者のティンティンさんは「創価学会の会合に初めて出席した時、『ありがとう』の言葉がとても多いことに驚きました」と言う。そして「池田名誉会長の言葉が、会員の皆さんへの感謝に満ちていることに気付き、〝だからか〟と納得したのです」と▼健闘を心からたたえ、感謝する振る舞いが、いかに人を元気にし、団結と勢いを生むか。「ありがとう」の力は計り知れない。(潔)



6、寸鉄

★ 会長の著作は人間を変革する知恵の源泉―教授。確かな人生の光源ここに

★ 恩師「まず腹を決めよ。決まったら勇ましく進め」 創価の勝利へ堂々と出陣

★ 勝負は、スピードで決まる。青年よ電光石火で動き語れ! 不滅の栄光史を

★ 熊本支部の結成の日。火の国の同志は意気軒高! 師弟の心漲る人材城築け

★ 国連の「国際寛容デー」。多様性讃え合う社会へ。生命尊厳の哲理こそ基軸



7、社説  きょう「国際寛容デー」 そあ対話を!「善の拡大」のため

  アフリカ・リベリアで内戦が勃発した1989年。17歳の少女だったリーマ・ボウイー氏(ノーベル平和賞受賞者)は、「赤いTシャツ」を着ていた少年が兵士に銃殺される場面を目撃した。反政府勢力の制服は「赤」だ――そんな噂があったことが、殺害の理由だった。
 14年に及ぶ泥沼の内戦。27万人が犠牲になった。「平和が欲しい。戦争はいらない」――ボウイー氏が進めた女性による非暴力平和運動の訴えはシンプルであり、なおかつ力強かった。
 〝弾丸が相手を選びますか。弾丸はキリスト教徒とイスラム教徒を区別しない〟。このスローガンのもと、宗教の枠を超えた連帯が構築された。
 やがて平和の象徴である白い服を着た数千人の女性たちが、大統領官邸の敷地を埋め尽くした。そして、女性たちの叫びは、停戦合意への原動力となっていった(『祈りよ力となれ』英治出版)。
 きょう16日は、「国際寛容デー」である。「寛容は平和と和解にとって最強の基盤」であると、国連の潘基文事務総長は指摘する。「赤いTシャツ」を着ていたから、キリスト教徒だから、イスラム教徒だから――。こうした「レッテル貼り」による憎悪の連鎖を断ち切る力が、寛容の精神にはある。
 日本においては「ヘイトスピーチ」(差別扇動表現)など、排外主義運動の先鋭化が懸念されている。街宣活動やデモの最中に「△△人は叩き出せ」等と、特定の人種や国籍、宗教に対して攻撃を浴びせる。対立を生み出すだけの不毛な、許されざる愚行であろう。
 誤解されがちであるが、寛容とは、悪の蔓延を許し、放置してもよいという意味では決してない。池田名誉会長は、かつてこう語っている。
 「権力の悪に対して『寛容』であってはならない。どこまでも『人間』と『民衆』の側に立って、徹底的に非暴力で戦う、対話で『善』を拡大する――そのダイナミックな『すべての人々への開かれたかかわり』の姿勢こそ『寛容』なのです」
 人間、一人一人に違いがあることは当然である。違いがあるからこそその差異を互いに認め合い、理解を深めるために「対話」をするのだ。
 仏典に説かれる不軽菩薩は、石を投げられながらも相手を尊敬し続けた。寛容の精神を体現するには勇気が必要である。今こそ「勇気の対話」を広げながら、寛容の精神あふれる世界を共々に築いていきたい。



8、きょうの発心  開目抄 234㌻ 【強き信心の一念で病苦を克服】

御書 我並びに我が弟子・諸難ありとも疑う心なくば自然に仏界にいたるべし、天の加護なき事を疑はざれ現世の安穏ならざる事をなげかざれ(開目抄、234㌻・編464㌻)

通解 私と私の弟子は、多くの難があろうとも、疑う心を起こさなければ、自然に仏界に至るであろう。諸天の加護がないからと、疑ってはならない。現世が安穏でないことを嘆いてはならない。. 

 いかなる難があっても疑うことなく信心を貫けば、成仏の境涯を得られると仰せです。

 1985年(昭和60年)に、脊椎の病の宣告を受けました。くしくも父と同じ病気でした。宿業の重さと将来への不安が、私を襲いました。
 その時、先輩が「今こそ御本尊を信じて深く祈る時だよ」と激励を。その数日後の3月3日、池田先生が町田文化会館を訪問してくださいました。その時に開催されたのが町田圏代表幹部会です。私も参加させていただきました。
 先生は「宿命に流されて嘆くのも自分自身の一念であれば、それを乗り越えて、素晴らしき希望と建設へ進んでいくのも自分自身の一念」と語られました。この言葉が生涯の指針です。宿命に負けそうだった私も、真正面から病と向き合い、病をものともしない境涯を開くことができました。
 明年は、後に「町田青年部の日」と制定された町田圏代表幹部会から30周年。青年部を先頭に師弟の大道を歩んでまいります。
東京・町田総区長 三浦由則



【社会の情勢】
 

◆ 各国経済課題を議論 阿部首相、政策の成果アピール  G20開幕
◆  視覚障がい者と映画を 情景、字幕はイヤホンの映写施設オープン 都内
◆ 天気から食品需要予測を 廃棄とCО2削減目指す 気象協会
◆ 地銀純利益3・6%減 依然高水準、主要20行の中間決算

2014/11/17(月)の聖教

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2014/11/17(月)の聖教


1、あす学会創立の日 世界が創価を讃嘆

アメリカ サンフランシスコ市 「SGI平和の日」を宣言
ブラジル サンパウロ州 「11・18慶祝議会」を盛大に

 あす18日は「創価学会創立記念日」。世界各地でSGI(創価学会インタナショナル)の平和・文化・教育運動をたたえる慶祝行事が行われる。
 太平洋を望むアメリカ西部カリフォルニア州のサンフランシスコ市は、このほど、本年11月18日を「SGI世界平和の日」と宣言することを決定した。
 宣言書には「池田SGI会長が育んできた青年たちは、世界市民として『平和の文化』を地球規模で構築しゆく情熱にあふれている」とつづられている。
 さらに「(SGIのメンバーが)平和と調和の使者として絶え間なく貢献し、市民の幸福と地域の繁栄に尽力されている」と、高い評価を寄せている。
 来月には、市政府関係者や地域の来賓がSGIのサンフランシスコ文化会館に集い、記念の式典が挙行される予定である。
 一方、ブラジルのサンパウロ州議会では、きょう17日(現地時間)、「11・18」を記念する慶祝議会が執り行われる。同州が11・18を「創価学会の日」と定めてから、18回目の開催となる。
 慶祝議会とは“行政がメッセージを発信する場”といってよい。地元住民のほか各界の要人が招待され、格式をもって開催される。各種メディアでも公表され、その街がいかなる人物・団体を評価するのかを、広く伝える機会となる。
 ――SGI会長が世界広布の時代を開くため、南北アメリカ大陸に第一歩をしるしてから、明年で55周年。SGIへの共感の声は、師と共に、不二の心の同志たちが築きあげてきた「信頼の証し」にほかならない。



2、北海道 羽幌町で農漁村 ルネサンス体験主張大会

 北海道農漁村ルネサンス体験主張大会の羽幌大会(蝦名修実行委員長)が16日、苫前郡羽幌町内で盛大に開かれた(写真)。
 池田名誉会長はメッセージを贈り、愛する郷土に「新たなルネサンス(復興)の太陽」を昇らせる希望の集いを祝福した。
 大会では、餅米農家の金山周市さん(遠別町)、ホタテ漁師の藤野満裕さん・海さん親子(洞爺湖町)、野菜農家の佐藤勉さん・妙子さん夫妻(苫前町)が登壇。信仰を根本に「地域の灯台」と輝く実証と行動を、力強く語った。
 来賓は、第1次産業中心の地域にあって、「農漁業の振興こそ地域づくりの第一歩」と力説。衆知を結集し、元気な地域をつくっていきたいと述べた。
 主催者を代表して、日下北海道長、落合農漁光部長があいさつした。



3、わが友に贈る

 試練を越えてこそ
 人間は強くなる。
 生命変革の祈りと
 不撓不屈の行動で
 自身の壁を打ち破れ!



4、名字の言  特高警察の監視下でも、信仰の喜びが語り合われていた「座談会」。

 「警戒警報発令中は中止。但集合時二時間前までに解除の場合は開催」。戦時中、創価教育学会(当時)の会員に配布された連絡事項の一文である▼警戒警報は、敵機来襲のおそれがある際に発令された。無差別爆撃の合間を縫うようにして開催されたのは、学会創立以来の伝統の「座談会」である▼牧口初代会長自身、軍部政府の弾圧で逮捕される数日前まで、座談会に出席した。治安維持法違反の起訴状には、会長が直近2年間で「二百四十余回に亘り」「座談会を開催し」「参会者数名乃至数十名に対し」「信仰の強化に努め」等と記されている(現代表記に改めた)。時の国家権力が記録した“罪状”は、仏法の眼に照らせば、かえって死身弘法の証明である▼当時の座談会も内容の柱は「体験発表」。冒頭の資料には「貴重なる体験は砂中の金である」「そのまま自分のものとして信仰の増進を計り以てお互に幸福な生活を築こうではないか」とある。特高警察の監視下でも、信仰の喜びが語り合われていた▼牧口会長の獄死から、あす18日で70年。三代の会長の闘争により、世界中で座談会が開かれる時代が来た。膝詰めで励まし合い、人に生きる力を、社会に善の連帯をもたらす、この小さな集いこそ、偉大な民衆運動の光だ。(鉄)



5、寸鉄

★ 戦いには突進力がなければならぬ―恩師。まず勇気の一歩! 破竹の勢いで

★ 北海道羽幌町で農漁村主張大会。郷土の要と光る開拓の勇者。奮闘に喝采

★ 最高の作戦、最高の行動は「最高の団結」から! 法華経の兵法で勝ちゆけ

★ 国際学生の日。社会変革は人間の変革が礎。学生部よ触発の対話を広げよ

★ 公明結党50年。どこまでも大衆と共に。大衆の中へ! 衆望担う原点忘るな



6、第8回本部幹部会で紹介された、名誉会長の指針 広宣流布の「生命の勲章」は永遠

 (作業中)



7、座談会  世界広布新時代の旭日(94) 一人立つ!こそ創立の精神

牧口初代会長の殉教から70年
23日に任用試験 仏法は平和と幸福の大哲理

 竹岡 本年の「11・18」は、牧口先生が軍国主義に抵抗し、獄中で殉教されてから70年となります。

 杉本 世界広布の大本陣である「広宣流布大誓堂」の落慶から1周年ともなりました。

 原田 その大誓堂がそびえる総本部で10日、池田先生は、SGI(創価学会インタナショナル)秋季研修会で来日していた海外のメンバーを激励されました。

 正木 世界各国から、求道の心をたぎらせて、はるばる日本にやってきた友です。未曽有の地涌の陣列の拡大を成し遂げ、師がいる日本に来た方もいます。

 杉本 あるメンバーはほおを紅潮させながら、語っていました。「予想だにしていなかった出会いでした。この感激を、どう言葉にしたらいいか……」

 原田 「先生の慈悲をひしひしと感じました。どれだけ私たちを大切にしてくださっているかが、よく分かりました」と言う同志もいました。

 杉本 「皆様は、まぎれもなく久遠から誓い、願って、今この時に躍り出られた、偉大な地涌の菩薩であります。その宿縁と福運は計り知れません」と先生が呼び掛けられた、お一人お一人です。

 原田 SGIは今、それぞれの国・地域で世界広布新時代にふさわしい目を見張る大発展を遂げています。SGIこそ、世界の平和を可能にする力ある哲学の団体との誇りを胸に、日本の私たちも創価の人間主義を、いや増して大きく広げていきましょう。

心に遠大な理想を

 吉井 池田先生は、「大白蓮華」11月号の「勝利の経典『御書』に学ぶ」の中で、「一人立て!」とのテーマのもと、「創立の精神」について綴られました。「今、自分がいるその場所で、誓願を掲げて、一人立つのです。広布の大願を果たすために、断固と、新たな戦いを起こすのです。その勇者の胸中にこそ、『創立』の精神は生き生きと脈動していく」と。

 正木 私は、この指導を読みながら、かつて先生が教えてくださった、寓話を思い起こしました。“レンガ運び”をしている3人を通じて、「目的観」の大切さを訴えている話です。

 橋元 「何をしているんだい」と通行人が尋ねると、三者三様の答えが返ってくる話ですね。

 正木 そうです。1人目は、「石運びだよ」と答えます。これは、言われたことを、ただやるだけの人を指しています。

 橋元 2人目は、「壁を積んでいるのさ」と答えます。これもまだ、表面的な理解にすぎません。

 正木 そして、3人目は誇らかに言います。「聖堂を建ててるんだ」と。見た目は同じ作業でも、心の広がりは全く違うわけです。

  橋元 物事の本質を捉え、自らの遠大な理想として、それを成し遂げていくことの大切さを教えてくれる寓話です。

 原田 広宣流布の闘争も同様です。現実の仕事や眼前の戦いには、誠実に緻密に正確に挑み、心には宇宙大のロマンを光らせていくことです。

 竹岡 その闘争の先頭を走ってこられたのが、創価の三代会長です。アメリカの高名な仏教研究者であるクラーク・ストランド氏はかつて、「仏法の発展と創価の三代会長」をテーマに講演をされました。

 原田 ストランド氏は、釈尊の教団も三代、大聖人の教団も三代で基盤が確立した。創価学会も、初代は「教団の創立」、2代は「形成と成長」、3代は「完成と永遠化」という役割を果たし、完璧な宗教運動ができあがったと明晰に論じていました。

 杉本 そして、後継の弟子は、この“三代会長”の精神という幹からは決して離れてはならないとも言われていました。

 吉井 先生は、「結局のところは、天も捨てるがよい。いかなる大難にも遭おう。すでに身命をなげうつ覚悟はできている。何も恐れることも疑うこともない。ただ、この身を法華弘通に捧げるのみである」(御書232ページ、趣意)との開目抄の一節を拝し、このように言われています。「この御文を拝読するたび、一挙に天空遥かに飛翔して、嫉妬や争いの渦巻く世界を、群雲の上から悠然と見下ろすような大境涯が感じられてなりません」

 原田 私たちも、師と同じように、御本仏の大精神を全生命で拝し、広宣流布の大闘争に進む弟子でありたい。

「人材育成」が王道

 正木 23日には、「教学部任用試験」が実施されます。今回から、マーク方式が採用されます。新たな人材の輩出のため、先輩や役員の皆さまは、よろしくお願いします。

 吉井 池田先生は、創価新報に連載中の「勝利の人間学」で、次のように綴られています。「教学によって信心が深まる。実践の力が強まる。『行学の二道』は人間革命の直道なのである」

 竹岡 そして、「わかる」ことは「かわる」ことだと言われ、「哲学なき時代」において、人類の宿命を転換する「新しい思想」「力ある哲学」が渇仰されていると指摘。「平和と幸福の大哲理」を持った私たちこそ、世界の希望の光であると強調されました。

  任用試験を通じた着実な人材育成こそ、学会が万代に栄えゆくための王道です。最後まで受験者への応援に力を尽くしていきましょう。



8、社説  世界市民を育む人間教育の大光 平和を築く人材の学城

  あす11月18日は、1930年(昭和5年)に牧口常三郎初代会長の『創価教育学体系』が発刊された日。この日は創価学園の創立記念日になっている。
 創価の学舎は、アメリカ・香港・シンガポール・マレーシア・韓国・ブラジルへと広がり、各校では「世界市民」の育成に力が注がれる。
 日本でも、創価中学校(東京・小平市)では卒業までに半数以上の生徒が実用英語技能検定の準2級(高校中級程度)に合格。関西創価高校(大阪・交野市)は文部科学省の「スーパーグローバルハイスクール・アソシエイト」に指定されており、ネーティブ外国人ら英語のみを話す教員9人が教壇に立つ。
 また、創価大学は今年9月、文科省から、高等教育の国際競争力の強化を図る「スーパーグローバル大学」(グローバル化けん引型)に選定された。選定校は今後10年間、国からの補助が支給される。創大の伝統である「学生第一」の学習環境の整備が一段と進むことだろう。
 さらに創大では近年、学部独自の海外研修プログラムが設けられている。“語学を習得する留学”から“語学を使って専門分野を深める留学”へ、質の高い制度が年ごとに充実。看護学部の実習を受け入れる病院の関係者は、「語学力の高い創大生は海外派遣など人道支援で活躍できる」と期待を寄せる。
 国際化は、国境を超えた食糧や資源の調達を可能にし、情報や技術の共有をもたらした。一方で、環境問題など地球規模の課題も拡大する。一国のみの利益の追求は人類全体の破滅を招きかねない時代だ。人類的視野に立った真正の国際競争力とは何かを考えるべき時であろう。
 創価教育の父・牧口会長は、「子どもの幸福」を掲げて教育改革を訴え、軍事的、政治的、経済的競争から人道的競争への転換を提唱した。また、自身の生活が諸外国からの恩恵の上に成り立っていることを知り、自ら世界に貢献することこそが幸福な生き方であると示した。
 この理念を受け継ぎ、池田名誉会長は一貫教育の創価の学城を創立。集う若き友に、「他人の不幸の上に自分の幸福を築くことはしない」との言葉を贈った。今、世界各地で、この精神を心深く刻む卒業生たちが、自他共の幸福を開く尊き人生を歩む。
 日本の軍国主義と戦い、生涯を閉じた牧口会長の獄死から、あす18日で70年。創価教育の園に学ぶ世界市民の英才たちが、平和の新時代構築へ、いよいよ力強く羽ばたく時である。



9、きょうの発心 四条金吾殿御返事、1143 ㌻ 【苦難には絶対に意味が
ある!】

御書 苦をば苦とさとり楽をば楽とひらき苦楽ともに思い合せて南無妙法蓮華経とうちとなへゐさせ給へ、これあに自受法楽にあらずや、いよいよ強盛の信力をいたし給へ(四条金吾殿御返事、1143ページ・編880ページ)

通解 苦を苦と悟り、楽を楽と開き、苦しくても楽しくても南無妙法蓮華経と唱えきっていきなさい。これこそ自受法楽ではないか。ますます強盛な信心を貫いていきなさい。

 いかなる時も唱題し抜いていくことこそ最高の幸せである、との仰せです。

 1993年(平成5年)、婦人部本部長の任命直前に、当時、小学1年生だった娘が不登校に。私は、自身が支部婦人部長の任を受けた翌日に入院したことを思い出しました。役職が変わるごとに苦難が起こるという現実が受け止められず、先輩に指導を受けました。先輩は「意味のあることだから、題目を唱え抜いて乗り越えましょう」と励ましてくれました。
 私は、真剣に唱題に挑戦。祈るなかで“一番、苦しんでいるのは娘だ”とあらためて気付き、娘の立場に立って寄り添うよう努力しました。最初は泣いてばかりだった娘も、やがて、学校に通えるように。その後も広布の庭で育ち、現在、娘は2児の母となりました。
 名古屋牧口総県は、怒濤の前進を続ける青年部を先頭に、明年の学会創立85周年へ、人材育成・弘教拡大に取り組んでまいります。
愛知・名古屋牧口総県副婦人部長 佐野ひとみ



10、第8回本部幹部会  活動体験 アメリカSGI アディン・ストラウス壮年部長

一人から一人の励ましのネットワークを  創価家族のスクラムは世界一!  (作業中)



11、世界の体験プラザ イギリスSGI クリストファー・ネンバードさん


失読症を克服しダンス・セラピストに 差別のない社会のため貢献したい
子どもたちを支援するチャリティーも

この信仰で答えを出せる

  ダンスなど、体を動かすことで、心の病を癒す、ダンス・ムーブメント・サイコセラピーという療法がある。ロンドンに住むクリストファー・ネンバードさんは、そのダンス・セラピストだ。
 「若いころは、週末のパーティだけが目的の、すさんだ生活でした」と、ネンバードさん。
  20歳の頃、小さな印刷所の職人として働いていたが、賃上げを要求して、解雇に。転職した印刷所では、執拗な人種差別によるいじめにあった。
  パーティの後、車を運転し、友だちもろとも道路に転げ落ちたこともある。事故続き。積もる借金。家族に窮状を訴えても、なしのつぶて。夜の部屋で一人、頭を抱え、泣いた。自殺も考えた。
 あるダンサーの勧めで、ダンス学校に応募。思いがけず、合格した。「才能がある」と教師から言われ、自分も「世界的に有名なダンサーに」と、夢見た。
 卒業。有名なダンスカンパニーで、プロの第一歩を踏み出す。
 とあるダンスの舞台で、群舞の中心で輝く一人の黒人ダンサーに魅せられた。観客のほとんどが、白人。その見事な演技に、満場が大喝采。ネンバードさんは、どんな“差異”も超える芸術の力をしみじみ感じた。
 そして、思った。
 「私も、ああなりたい。劣等感のない自分になり、人種差別のない、皆が平等の社会を築く力になりたい」
  ダンスと出会って、確かに人生は変わった。しかし、問題があった。足裏に、固い皮膚ができ、神経にさわり痛むのだ。
 激しい動きや、微妙美身な表現の時に、それは大きな障害となった。たくさんの医師を訪ねたが、治らなかった。
 地方公演からロンドンへ帰り、慰労会でのこと。誰かが仏法の話をしているのが聞こえた。この熱い言葉は。今でもはっきり覚えている。
  「この信仰で、君の問題の全てに答えを出せる。どんなことでも、南無妙法蓮華経の題目で祈り、乗り越えることができるんだ」

私の“教師”は池田先生

  「話に強く引かれました。対話の相手は信心をしませんでしたが、私は、家に戻ると、すぐさま唱題をはじめました」
  1993年、28歳のこと。御本尊を受持しました。生活は大変だったが、真剣に取り組むSGIの活動は、大きな喜びだった。
 「それまでは、だれも信頼できず、だれも私を理解してくれなかった。池田先生の指導に勇気と希望を得て、私に寄り添う“教師”を見出した思いでした。そして、私を心から理解してくれるたくさんの同志ができたのです」
 現代バレエの女王といわれるシルヴィ・ギエムのバレエ団のツアーに参加するなど、活躍の舞台は広がり、欧州各地で踊った。結婚し、家を買い、子どもも生まれた。
  ただ、足の痛みが消えない。「治る見込みはなく、転職を迫られるのは目に見えていました」
 でも、いまさら別の仕事など、あるだろうか。バレエのキャリアは始まったばかり――。真剣な祈りを重ねた。
 愛するダンスとの別れを決断した時は、涙が止まらなかった。
 それは、ダンスとの“完全な訣別”に見えたが――。しばらくすると、友人から「手伝って」と、声が掛かった。
  学校で、ダンスを中心とした劇を通して、生徒たちの心身の問題の指導をしているという。これが、ダンス・ムーブメントとの出会いだった。そのかたわらね友人と、子どもたちのための「声をつなぐ」という名のチャリティーを立ち上げた。
  劇や音楽を使い、体を動かす。すると、相手への共感や信頼が湧き、心を開いて、話せなかったことも話してくれるようになる。
 「そうして初めて、問題の本当の姿が分かり、一緒に解決法を探ることができるのです」

弱点こそ最大の変革の力

  発達障害、虐待、自閉症。非行などの問題で、教育の場から排除されそうなこ。自分を傷つける子・・・。
 彼らが抱える不安や自信喪失を除き、普通の日常生活に戻れるよう、支援する。その親や、教育現場の人たちにも、ダンスを通して関わる。そんな活動の場が根広がっていった。
 専門的な知識を深めようと、大学院進学を目指す。だが、大きな不安があった。子どものころから、「失読症(ディスレクシア)という学習障害があり、読み書きが苦手。それが、劣等感の底にあったという。
 「唱題が、出願への勇気を奮い起こしてくれました」。結果は、ダンスのキャリアがかわれ、合格。2004年から、働きながら、3年がかりで、ダンス・ムーブメント・サイコセラピーの修士号を取得。
  「より大きな意味で、ダンスの重要性を理解できるようになりました。これまでの経験が、最高に生きていることを感じます」
 チャリティー活動では今、大学、学校、地域の児童教育機関などとの連携を強めている。ダンス・ムーブメントを正式教科に取り入れたいという要請が、ロンドン市内の中学校から寄せられ、これも実現する見込みだ。
  その間、信仰活動の最前線に立ち続けた。方面副男子部長、全国少年部長を歴任。今は、壮年部で副方面長を務める。
 昨年のこと。体験原稿を書くなど、これまでの苦手としてきた「失読症」の克服を、深く決意した。
  その矢先、黒人などマイノリティー向けの全国紙から執筆の依頼が。寄稿したタイトルは「心のコミュニティーづくりを目指す信仰」。SGIの運動が、いかにマイノリティーの人々の支えになっているかを紹介できた。
 今、ネンバードさんの文章からは根、障がいは感じられないる仕事に関する本の執筆を構想中だ。
 「自分の最大の弱点を、変革への最大の力とすることができました。これからも子どもたちの心の幸福のため、差別のない社会のために、貢献していきたい」と、熱く語る。
 差異を越えた社会への力に――。かつて思い描いた理想を、着実に追っている。



【社会の情勢】
 

◆ 世界経済、成長引上げ 各国が改革推進で一致 G20宣言
◆  安全保障の連携強化 日米豪首脳が共同声明文
◆ 自治体独自の条例奏効 危険ドラッグ規制改正、ネット販売店撤退

2014/11/18(火)の聖教

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2014/11/18(火)の聖教


1、きょう11月18日学会創立記念日 新たなる正義の凱歌を 池田大作SGI会長が祝賀の和歌

カナダの名門・ラバル大学が
牧口教育リーダーシップ講座を開設へ

 きょう11月18日は、栄光の創価学会創立記念日。本年は牧口初代会長の「殉教70年」にもあたる。池田大作SGI(創価学会インタナショナル)会長は創立84周年の「11・18」を祝賀し、記念の和歌(別掲)を詠み贈った。また、この節目に合わせて、カナダのラバル大学が、初代会長の名を冠する「牧口教育リーダーシップ講座」を開設することを決定。全人類の幸福を目指す価値創造の哲学は、創価三代の師弟の闘争により、平和・文化・教育の大潮流となって全世界に広がっている(2・3面に特集記事)。

 殉教の
  先師と誉れの
   師子の道
  正義の誓いを
   勝ちて果たせや

 幸開く
  母と娘の
   黄金の声
  嵐に揺るがぬ
   常勝の祈りよ

 法華経の
  兵法貫き
   青年よ征け
  冴えたる智勇で
    民衆の凱歌を

 「北米の教育現場では今、過度な個人主義が懸念されています。現実からの逃避や“自分さえよければ”という発想に立ち向かうために、何を訴えていくべきか。私たちは、常に他者を思い、行動へと促す創価教育に光を見たのです」
 学士課程教務部長のサージ・タルボット教授は、力を込めた。
 カナダ・ケベック市に位置するラバル大学は、1663年に創立されたフランス語系で北米最古の歴史を誇る名門学府。歴代首相をはじめ各界に人材を輩出し、同国の発展をリードしてきた。2010年にはSGI会長に「名誉教育学博士号」を授与している。
 子どもの幸福を第一とする創価教育の道を開いた牧口、戸田両会長。その思想を、幼稚園から大学におよぶ人間教育の殿堂として具現化し、世界に陸続と人材を送り出してきたSGI会長。
 三代会長の理念に深く共感するドゥニ・ブリエール学長は、ラバル大学で創価教育を実践する方途を教員らと構想してきた。
 「牧口教育リーダーシップ講座」は、知識への偏向や研究の多様化といった教育現場が抱える諸課題の解決に焦点を当てたもの。
 10月23日にケベック市内で開催された同国の教育に関する国際会議の席上で発表され、同30日にはブリエール学長一行が東京・八王子市の創価大学を訪問し、開設を宣言した。
 ブリエール学長は、「本講座では、牧口会長が示された価値創造の理念や学習過程における独創的な指導性を中心に据え、時代に対応した教育研究を進めたい」と語っている。



2、「11・18」慶祝の声 十和田市立新渡戸記念館 新渡戸常憲館長

草創の精神こそ繁栄の力

 創価学会創立記念日を心よりお祝い申し上げます。
 創価学会と新渡戸家のつながりは古く、牧口常三郎初代会長が、著書である『人生地理学』を、1903年、台湾総督府に勤めていた新渡戸稲造に贈ってくださり、それを読んだ稲造が返信の便りを送ったことから始まります。
 その後、2人は、民俗学者の柳田国男らが発足した「郷土会」で交流を深め、稲造は、牧口会長の『創価教育学体系』の序文を書きました。
 その中で稲造は、当時の社会の行き詰まりを打破するには、迂遠のようでも「余は只教育の一途あるのみと断言して憚らない」と力説し、「独立独創、自己の力で自己の進路を開拓する教育が必要だ」と訴えています。
 そして、そのための教育哲学として創価教育学を高く評価し、「君(=牧口会長)の創価教育学は、余の久しく期待したる我が日本人が生んだ日本人の教育学説であり、而も現代人が其の誕生を久しく待望せし名著である」とたたえました。
 稲造は、このような賛辞を軽々しく言う人ではありません。
 牧口会長の思想と人物を本物だと見抜き、称賛に値すると判断したからこそ、このような序文を寄せたのだと思います。
 新渡戸家には「学問より実行 知識より常識」という稲造の言葉がありますが、牧口会長とは互いに「理論家」ではなく、「実践者」として深く共鳴し合ったのでしょう。
 なお、牧口会長直筆サイン入りの『創価教育学体系』第2巻が、当記念館に大切に保管されています。
 青森・十和田に基盤を置く新渡戸家は、稲造の祖父の新渡戸傳翁が、未開の十和田地域に人工河川・稲生川を上水し、開墾して豊かな水田を造成。その息子の十次郎が、京都にならって碁盤の目のように整備された街を建設しました。
 こうした“開拓者魂”が私たちの誇りであり、その本質は、自らの命を懸けて、社会のため、後世のために尽くしていく、というものです。その精神は、稲造の心にも脈々と受け継がれました。
 牧口会長が殉教されて、本年が70年と伺いました。どんな組織や団体も、先人の苦労に学び、その魂を忘れなければ栄え続けていけるものと確信します。
 これからも、不思議な縁のある創価学会の皆さまには、牧口会長の精神を大切にし、池田名誉会長のもと、平和社会の建設に貢献していただきたいと思います。(音楽学博士・音楽評論家)



3、創価学園で「英知の日」記念行事 創立者がメッセージと卒業指針  (作業中)

  東西の創価学園で17日、11・18「学園創立記念日」を祝う「英知の日」記念行事が開催された。創立者の池田名誉会長はメッセージを寄せ、今年度の卒業予定者に「卒業指針」を贈った。
 札幌創価学園でも記念の集いを元気に。東京校の新「栄光寮」の定礎式も行われた。

〈中学・高校卒業生へ〉
  不二の命の君よ
 学びの努力で
希望の道を!
  負けじ魂で
  栄光の逆転劇を!!

〈小学校卒業生へ〉
  希望の太陽たる君よ
  挑戦の心で
        学び光れ!
  世界を英知で
        照らしゆけ!!

〈幼稚園卒業生へ〉
  大好きな 太陽の
  王子・王女!
 つよく ただしく
のびのびと
    学びの道を
      ほがらかに!!



4、わが友に贈る

 全同志の奮闘ありて
 学会は大躍進・大勝利!
 「大願とは法華弘通なり」
 世界広布新時代を開く
 福徳の人生を共々に!



5、名字の言  初代、2代の夢を継いだ第3代の名誉会長によって、創価教育の大城は今、世界に広がる

  牧口初代会長の殉教から70年を迎えた。軍部政府への抵抗を貫き、生涯を終えたのは、東京拘置所の病監の一室だった▼池田名誉会長は先日、初代会長が校長を務めた東京・港区の白金小学校の前を通り、先師をしのんだ。小学校のある白金台は、戸田第2代会長の自宅があった地域でもある▼戦前の教育では「教育勅語」が絶対だが、牧口校長の教え方は独特だった。「一旦緩急あれば義勇公に奉じ」(危急の場合は、義勇を国にささげ)の文を、こう教えた。「平和を考えなさい。平和を守れば、緩急あれば、などということは必要ない」。当時の教え子は「あの時代の中で、全く驚くべき教育でした」と証言する。目は鋭いが「褒めることはあっても、叱ることはなかった」という▼「子どもの幸福のための教育」を貫いた初代会長に、国家は死をもって報いた。しかし、初代、2代の夢を継いだ第3代の名誉会長によって、創価教育の大城は今、世界に広がる▼創価大学の「スーパーグローバル大学」選定、司法試験での健闘、箱根駅伝初出場、野球部の全国大会での快進撃。創価大学・高校・中学の”ディベート日本一”――今年はとりわけ、創大・学園生の躍進が際立つ。殉教70年の今、創価教育は、燦然たる栄光に輝いている。(飛)



6、寸鉄
 

★  栄光の創立記念日。大聖人の未来記、学会が実現。世界広布の燦たる大偉業

★ 「強敵を伏して始て力士をしる」御書。自身の歴史を開くは今。さあ行動だ

★ 専門部の日。職場・地域で信頼の柱と輝く英雄。「仏法即社会」の証明者たれ

★ 「決して善への努力をやめるな」哲人。立正安国の理想に生きる人生は尊貴

★ 災害危険地域に全人口の7割。防災・減災対策を急げ。共助・自助の備えも



7、11・18「創価学会創立記念日」特集㊤ 

初代牧口初代会長殉教70年 死身弘法の魂に不滅の光彩
地球を包む価値創造の思想学会は現代の比類なき存在 ロケッシュ・チャンドラ博士
   
   牧口初代会長の殉教から、きょう11月18日で70年。創価の哲学と運動に、世界の評価が高まる。インド文化国際アカデミー理事長のロケッシュ・チャンドラ博士は「牧口先生が創始し、戸田先生が推進した『価値創造の思想』は、池田先生によって世界各地に広まり、地球的な規模の広がりをもつようになりました」「創価学会は、現代世界における比類無き存在なのです」と。ここでは、死身弘法の魂、創価の運動の歴史を特集する。
          
初代牧口初代会長殉教70年 死身弘法の魂に不滅の光彩

地球を包む価値創造の思想学会は現代の比類なき存在 ロケッシュ・チャンドラ博士

1930年11月18日「創価教育学大系」を発刊
 

 創価学会が創立されたのは1930年(昭和5年)11月18日。同日、牧口常三郎初代会長の大著『創価教育学大系』が発刊されたことをもって、創立とする。
  当時、東京・港区の白金小学校校長であった初代会長は、迫害の渦中にいた。権威になびかない、独創的で、児童の幸福を第一とする教育で、同校を名門校に育てた。一方、その功績をねたむ政治家、役人らが結託して、追い落とそうと画策していたのである。
  「時習学館」を経営するかたわら、初代会長を守るべく奔走したのが、30歳の戸田城聖第2代会長だった。
 師匠の教育哲学を後世に残そうと、『創価教育学大系』の編集・発刊の一切を担った。政友会の犬養毅総裁(のちの首相)に、本の題字を依頼したのも戸田会長である。
 犬飼総裁をはじめ、新戸部稲造、中野正剛、柳田国男の各氏ら、各界のそうそうたる名士が「支援会」に名を連ねている。
 創価学会の旅立ち──その歴史には、全てをかけて師匠を守り、宣揚しようとする弟子の戦いが刻印されているのである。

1944年11月18日 正義を貫き獄死

  「強靱な信念と、何ものも恐れぬ勇気があるからこそ、人を限りなく優しく包むことができるのである。本当の『優しさ』とは、『強さ』に裏打ちされていなければならない」
  牧口初代会長の偉大なる人格を、池田大作SGI会長は、つづった。
 国家神道を国民精神総動員の根幹に据え、ついには日本を滅亡へと導いた、時の軍部政府。保身の宗門は従ったが、初代会長は断じて拒み、あえて逮捕・投獄への道を選んだ。
  1944年(昭和19年)11月18日、初代会長は獄中で73歳の生涯を閉じる。翌年7月3日、出獄した戸田第2代会長は「厳窟王」となって、学会の再建、師の正義の証明に命を燃やした。今、第3代のSGI会長によって、初代、第2代の構想は全て実現された。
 創価学会の84年とは、そのまま、弟子が師匠の恩に報い、その正義を打ち立てた歴史。「11・18」は、不滅の光彩に包まれている。

世界市民を育む教育の大城

 牧口先生 戸田君が必ず創価大学をつくってくれる
 

  戸田先生 大作、創価大学を作ろうな。世界第一の大学にしようではないか

  軍国主義の教育に抗し、「子どもの幸福のための教育」を掲げ、貫いた牧口初代会長。生前、語っていた夢は、創価教育を実践する学舎の設立であった。
  「戸田君が必ず創価大学をつくってくれる」と。
 生きて獄を出た戸田第2代会長の誓いは、一生をかけて師匠の偉大さを証明する、ということであった。
 初代会長の『価値論』を再販。世界の約50カ国・420を超える大学・学術機関に寄贈している。
 自身の事業が最悪の窮地に陥るなか、若き池田SGI会長と語らったのは、創価大学の設立であった。
  「大作、創価大学を作ろうな。世界第一の大学にしようではないか」
 先師、恩師の悲願だった学舎の建設は、SGI会長によって成し遂げられた。
 1968年、東京に創価学園が開校。初代会長の生誕百年に当たる1971年、創価大学が開学した。73年には大阪に創価女子学園(現・関西創価学園)が、さらにその後、札幌創価幼稚園、東京・関西の創価小学校、創価女子短期大学が設立。
 アメリカ創価大学、ブラジル創価学園、香港・シンガポール・マレーシア・韓国の幼稚園と、人間教育の大城は、世界に広がる。

「マキグチ」を冠した公園・通り

 牧口初代会長の人権闘争と、人間教育の思想は、池田SGI会長の行動によって、世界で評価され、顕彰される時代になつた。
 “先師、恩師にささげたい”──SGI会長は、これまで受けた、350を超える名誉学術称号を、自身のみならず、創価の三代の師弟への称賛の結晶として、受章してきた。
 また、ブラジル、アメリカ、イタリア、パラグアイには、初代会長の名を冠した公園や通りなどがある。
 いずれも、各都市からの要望を受けて実現したもので、SGI会長の指導のもと、「良き市民」として社会貢献の活動を続けてきた同志の努力の賜である。
 2012年11月には、ブラジル・パラナ州マリンガ市に「牧口先生環境教育公園」が開園。開園式でニシモリ連邦下院議員は、牧口初代会長を「平和の文化を世界に広げゆく源流」と語り、その崇高な生涯をたたえる同公園の誕生は、「最大の誇りであり、栄誉です」と祝辞を寄せた。

海外の大学・学術機関で 創価の哲学を語る

  モスクワ大学や北京大学など、池田SGI会長が行った海外の大学・学術機関での講演は32回。その折々に、牧口初代会長の哲学を論じてきた。
 なかでもアメリカ・ニューヨークのコロンビア大学ティーチャーズ・カレッジでは、1996年6月、「『地球市民』教育への一考察」と題し、ジョン・デューイ博士の教育哲学と初代会長の人間教育の哲学について論じた。
 同講演を聴いたハーバード大学のパーロン博士は語る。「牧口会長は日本の歴史を正しい方向へ変えようとした。そして獄死したのです。戦争をしたものの名は多く残っています。しかし平和のため、非暴力のために戦った人の名をこそ残すべきではないでしょうか」
 SGI会長は同月には、ロサンゼルスにある国際人権団体「サイモン・ウィーゼンタール・センター」を訪れ、「牧口常三郎──人道と正義の生涯」と題し講演している。

SGIの連帯は21世紀の希望

牧口先生 次ぎに来るべきものは「人道的競争」の時代

戸田先生 言語・人種・文化を超えた「地球民族主義」を

  20世紀初頭、植民地の獲得を争う帝国主義が世界の体制だった時代にあって、牧口初代会長は著書『人生地理学』(1903年発刊)で、世界の国々が他国を犠牲にして自国の繁栄を求める弱肉強食の競争から脱し、各国が強調して自他共に発展する「人道的競争」へ転換すべきであると訴えた。
 すなわち、人類の発展段階は軍事的競争の時代から政治的競争の時代へ、そして経済的競争の時代へ移行するとし、「経済的争闘時代に変わって、次ぎに来たるべきものは、人道的競争形式ならん」と洞察した。
 「人道の力」こそが世界をリードする時代が到来すると予見したのである。
 そして、「吾人は生命を世界に懸け、世界を我家となし、万国を吾人の活動区域となしつつあることを知る」とし、人類は地球全体を舞台とする「世界市民」として、共に手を携えて生きていくべきであると主張した。
 初代会長の精神を継いだ戸田第2代会長は、東西冷戦下の分断と対立が深まっていた52年、言語や人種、文化の違いを超えて人類は結ばれるべきとの「地球民族主義」を提唱。アジアをはじめ世界の平和と民衆の幸福を願い、その道を開くのが青年の使命であると叫んだ。
 第3代の池田SGI会長は、恩師・戸田第2代会長の願いを実現すべく、60年の会長就任直後から、世界平和への希望を広げゆく行動を開始。75年には、SGIを発足させた。
  そのスクラムは21世紀の今、192カ国・地域となりね仏法を基調とした平和・文化・教育の力で人道の世界を開く運動が、地球規模で展開されている。



8、『新・人間革命』 第28巻  第1章「広宣譜」 (1)

 「私の心に、勝利の歌が響く。春の力が、魂に湧き起こる」(注)――ウクライナの詩人レーシャ・ウクラインカは叫んだ。
 山本伸一の胸にも、さっそうと正義の白馬に跨がり、二十一世紀の広野を駆ける若人の凱歌が、力強くこだましていた。
 一九七八年(昭和五十三年)六月二十八日の午後、彼は、東京・信濃町の学会本部にある師弟会館で作詞を開始した。三十分ほど前、創価文化会館内の広宣会館で各部代表者会議を終えた時、学生部の代表が、新学生部歌の歌詞を見てほしいと言ってきたのだ。
 「三十日に、学生部結成二十一周年を記念して行われる幹部会の席上、発表する予定です。お直しいただければと思います」
 伸一は、その歌詞を受け取ると、創価学会常住の「大法弘通慈折広宣流布大願成就」の御本尊に供え、唱題したあと、推敲を始めた。
 第二代会長・戸田城聖が出席して、学生部結成大会が行われたのは、五七年(同三十二年)の六月三十日である。それは、新たな民衆勢力の台頭を恐れる権力の不当な弾圧の嵐が、学会に吹き荒れる渦中であった。
 北海道・夕張炭鉱で、学会が組合の統制を乱したとして、炭労が学会員を締め出すという暴挙に出たのだ。伸一は、この理不尽な圧迫をはねのけて、信教の自由を守り抜くために、北の大地を疾駆した。炭労の対応にあたる一方、友の家々を巡り、励ましの対話を重ね、心の暖炉に勇気の火をともしていった。
 当時、炭労といえば、「泣く子も黙る」といわれるほど、絶大な力をもっていた。その横暴を断じて許すわけにはいかなかった。
 さらに、学生部結成直後の七月三日には、大阪府警によって、青年部の室長であった伸一が、選挙違反という無実の罪で逮捕される事件が起こる。まさに、権力の魔性との壮絶な闘争のなかで、学生部は呱々の声をあげたのだ。この事実は、学生部こそ、無名の民衆を守り抜くことを使命として誕生した、知勇兼備の闘将の集いであることを示している。
 学問は、庶民を守るために生かすのだ。



9、この一節にを胸に行学に励む テーマ 報恩 恩を知り恩に報いる人生を

 「世に四恩あり之を知るを人倫となづけ知らざるを畜生とす」(御書491ページ)。恩を知り、恩に報いることができるのは、人間だけです。今回の「この一節を胸に 行学に励む」では、「報恩」の生き方について学びます。   (作業中)



10、女子部のページ 御書を学び“躍進の門”を開こう!
 

    世界一の生命哲学を研さんし、勇気の対話に挑み抜き、11・18「創価学会創立記念日」を迎えた池田華陽会。今回の「女子部のページ」では、御書根本に通う勝利の道を歩むメンバーの活躍などを紹介。併せて、ロマンカードにつづられた御文を解説する「華陽タイム」を掲載する。


【華陽タイム】 妙一尼御前御返事 ロマンカードにつづられた御聖訓

御文 法華経を信ずる人は冬のごとし冬は必ず春となる

通解 法華経を信ずる人は、冬のようなものです。冬は必ず春となります。

【解説】
  日蓮大聖人の仏法は、全ての人々の無明を晴らす太陽の仏法です。いかなる状況にあろうとも、今いる場所で爛漫たる勝利の花と輝いていく希望の哲学です。
  本抄は、建治元年(1275年)5月、鎌倉の女性門下・妙一尼に与えられました。
  大聖人が、竜の口の法難、佐渡流罪と、大難に遭われる中、激しい弾圧は、門下にも及び、妙一尼とその夫も所領を没収されるなどの難を受けました。しかし、夫妻は、師匠の正義を確信し、信心を貫き通したのです。
  その後、大聖人は、「生きて帰ることはできない」とされた佐渡流罪をも勝ち越えられましたが、妙一尼の夫は、むその法を聞く前に、亡くなられました。
  大聖人は、妙一尼の深い悲しみを全て包み込むかのように、「法華経を信ずる人は冬のごとし」と仰せです。
 自身も体が強くない上に、病気の子らを抱え、頼る人もいない――妙一尼の置かれた状況は、まさに、「冬」のようであったといえるでしょう。しかし、その心には、「法のため」「どこまでも師と共に」という揺るがぬ誓いがあったと拝されます。
 「冬は必ず春となる」――大聖人は、健気に戦う女性門下に、“永遠の幸福の軌道を歩んでいるんだよ”と希望の言葉で包み込み、大確信を示されています。
 凍てつく冬も、やがて、必ず暖かい春となります。この誰にも変えることのできない大自然の法則と同じように、信心根本に正しい人生を歩む人が、幸福になることは間違いないのです。
 冬のような悩みや苦難を一つ一つ信心で乗り越えるからこそ、何があっても負けない自分自身へと成長することができます。しかも、試練が厳しければ厳しいほど、勝利の春を迎えた喜びは大きいのです。ここに宿命を使命へと帰る創価の生き方があります。
 いかなる苦難の「冬」さえも、幸福の「春」へと転換しゆく勝利の実証を、創価3代の師弟が、そして、創価の父母たちが、世界中で堂々と示してこられたのです。
  私たち華陽姉妹が、この絶対の確信を受け継ぐ時は今! 池田名誉会長は、「大事なことは、勇気の一歩である。今、自分にできることから、一日一日、一つ一つ、挑戦していくことだ。そこに、どんな試練にも押しつぶされぬ無限の仏の力が湧きでる。その積み重ねが一生の幸福の土台となる。これが華陽の青春である」と語っています。
 全ての試練を祈りに変え、功徳の花を満開に咲かせながら、揺るがぬ幸福の土台を築いていきましょう。



【社会の情勢】
 

◆ 公明党が結党50年  「大衆と共に」の精神貫く
◆  GDP年率1・6%減 2期連続マイナス成長 7~9月速報値
◆ 東証反落、終値517円安

2014/11/19(水)の聖教

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2014/11/19(水)の聖教


1、創価学会創立記念日 世界広布の峯へ誓いの出発 
牧口初代会長の殉教70年 追善法要

  世界広布の峰へ、誓いの出発を!――創価学会創立84周年を記念する勤行会が、「創立の日」の18日、牧口常三郎初代会長の「殉教70年」にあたる祥月命日の追善法要の意義を込めて、東京・新宿区の総本部で行われた。
 軍部政府の圧迫の中で死身弘法を貫き、妙法に命を捧げた牧口初代会長――。先師の魂を継いだ戸田第2代会長、池田大作名誉会長のリーダーシップによって、地涌の連帯は192カ国・地域に拡大。初代会長の構想が具現化した創価教育の学舎からは、社会貢献の人材が陸続と世界へと飛翔している。
 創価の哲理に生きゆく全同志が原点と定める「11・18」。この日、池田名誉会長は、創価学会恩師記念会館で厳粛に勤行・唱題を行い、先師の崇高な生涯を偲んだ。
 広宣流布大誓堂で開催された創立記念勤行会には原田会長が、各部の代表、海外15カ国・地域100人の友と出席。創価学会常住の御本尊に勤行・唱題するとともに、世界広布新時代へ、さらなる躍進を誓い合った。
 席上、原田会長は「王地に生れたれば身をば随えられたてまつるやうなりとも心をば随えられたてまつるべからず」(御書287㌻)を拝し、「牧口初代会長の精神闘争に学び、正義の対話の拡大を」と力説。創価の三代会長に連なる誇りに燃え、異体同心の団結で、新たな大闘争へ勝ち進んでいこうと語った。
 橋元青年部長が「広宣流布 誓願の碑」の碑文を読み上げ、吉井女子部長が「報恩抄」の一節を拝読した。



2、わが友に贈る

 スピードこそ
 勝利を決する力!
 誉れのリーダーよ
 迅速・果敢な行動で
 歴史に輝く名指揮を!



3、名字の言  「幸福感は伝播する」ハーバード大学・クリスタキス教授

 「幸福感は伝播する」――米ハーバード大学医学部のクリスタキス教授らの洞察だ。約5000人を対象に三十数年間、調査した結果を分析したものである(共著『つながり――社会的ネットワークの驚くべき力』鬼澤忍訳、講談社)▼それによると、ある人が幸せを感じると友人だけでなく、友人の友人、そのまた友人まで幸せを感じる確率が上がるという。「感情」や「心」は人間関係を通じて広がっていくことが、科学的に立証された事例である▼ある青年は、東日本大震災で家、仕事、故郷を失った。単身で福岡県に移り、再就職。孤独に涙する日もあった。そんな彼を、同じ職場の学会員が励まし続けた。「寂しい思いはさせんけん」「不幸になんか、絶対にさせんけんね」。その真心に打たれ、彼は今年7月に入会した▼「次は、ぼくが人を励ます番!」。そう語り、生き生きと活動し始めた青年に触れ、消極的だった別の男子部員が奮起。さらに、その男子部員の成長に感動した未入会の妻や子どもが、先ごろ入会した。素晴らしい「幸福の連鎖」である▼一人の友が発心する。それは、一人の一歩ではない。万人の心を動かす一歩、未来を変える一歩だ。だからこそ、徹して一人を大切に。誠実第一で、目前の友を励ましたい。(実)



4、寸鉄

★  任用試験が目前。受験者に真心の励ましを。実践の教学で幸福の大道共に

★  「人生は強気でいけ」と恩師。万事、攻め抜いた方が勝つ。弾む生命で挑め

★  きょう山梨青年部の日。王者の富士のごとく! 仰ぎ見る青春の大金字塔を

★  公明は重要政策を長期的安定的に提案し推進―学者。庶民の為の政治貫け

★  乾燥の季節、火災に注意。外出・就寝時は火の元点検。百千万億倍の用心で



5、創価学園「英知の日」への創立者のメッセージ 

   
東京と関西の創価学園で17日、11・18「学園創立記念日」を祝賀する「英知の日」記念行事が開催された。

わが夢に向かって 英知の翼で羽ばたけ   学べ!幸福と平和のため 

 「創価教育の父」である牧口常三郎先生が、軍国主義と戦い抜いて、平和と正義の信念を貫き通されてより、満70年――。
 今朝、私は妻と、牧口先生に捧げる思いで、学園の各校の校歌や愛唱歌のCDを、ずっと流しながら、一緒に口ずさんでおりました。
 君たちの決意みなぎる、そして希望と勇気あふれる歌声を、牧口先生もどれほど喜ばれていることでしょうか。若き英知の世界市民と伸びゆく、わが学園生のスクラムこそ、永遠に輝きわたる牧口先生の勝利と栄光の証しだからであります。
 皆、元気いっぱいに学び、大きく成長してくれて、本当にありがとう!
 今日は、「英知の日」に寄せて、3点、エールを送ります。
 第一に、「皆を幸福にする英知を磨きゆけ!」ということであります。
 人間は、誰もが幸福になるために生まれてきた。皆が幸福になるために学ぶのだ。皆を幸福にするために学ぶのだ。
 牧口先生は、このことを高らかに宣言されました。
 牧口先生ご自身が、迫害されて囚(とら)われた牢獄にあっても、「青年時代からあこがれていた本が読めるので、かえって幸いである」と言われ、最後の最後まで学び抜いておられたのであります。
 この先生のご苦労を偲(しの)べば、皆さんも、たとえ、どんなに苦しい逆境にあっても、勉強はできる。今の皆さんには、じっくりと学ぶことが、幸福のための戦いです。
 いやなことや、がっかりすることがあっても、じっとこらえて今に見よと、英知を磨いた分だけ、自分が幸福になり、お父さんやお母さんを幸福にできる。そして、未来に皆を幸福にしていく大いなる力を持つことができるからです。
 第二に申し上げたいのは、「世界を平和にする英知を広げゆけ!」ということです。
 今、私は、ブルガリアの名門ソフィア大学の教授で、芸術の歴史を探究する英知の女性・ジュロヴァ博士と、平和を願う対談を続けております。博士の師匠は常々、 “人間と人間の間に平和の橋を築け!” と教えておられたといいます。
 まさしく英知は、国家や民族など、あらゆる違いを超え、人類を結ぶ架け橋です。いまだに世界は、人間を引き裂き、生命を傷つける野蛮な暴力の闇に覆われているからこそ、若き皆さんが、いよいよ英知の太陽を旭日のごとく昇らせていただきたいのであります。世界のリーダーとして自由自在に羽ばたいていく翼である語学も、いっそう快活に身につけていってください。
 とともに、ジュロヴァ博士をはじめ多くの知性の方々が異口同音に強調されるのは、勉学においては「疑問点に対して質問することを恐れないこと」「問いを発する勇気を持つこと」です。この積極果敢な探究心によって、新しい価値創造、すなわち「創価」の英知は、こんこんと湧き出でてくるのです。
 第三のエールは、「人類の夢を実現する英知を鍛えゆけ!」ということです。
 私が出会いを重ねたアフリカの人権の大英雄マンデラ元大統領は語られました。
 「私の夢を支えているのは、人類の英知である」と。
 マンデラ元大統領は、27年半にもおよぶ投獄を耐え抜き、さらに、その後も打ち続く幾多の困難を乗り越えて、人間の平等と尊厳という夢を現実にしてきました。それを支えたのは、若き日から学びに学んできた「人類の英知」だったのです。
 理想を掲げ、たゆまず粘り強く学び続ける青年は、「人類の英知」を味方にして、「人類の夢」を実現していくことができる。学園生は、その先頭に立つ英才です。
 牧口先生は、「教育の勝利」が、「人類の永遠の勝利」を開くと展望されていました。
 わが学園生の勝利こそ21世紀の人類を照らす希望であると、私は大確信しております。君たち学園生の前進と向上を何よりの喜びとし、エネルギーとして、私もますます元気に道を開いていきます。
 終わりに、真の英知の人とは、明るく賢い「親孝行」の人であり、そして、「良き友情」で朗らかに前へ前へ進みゆく人であると申し上げ、私のメッセージといたします。
 君たち一人一人と、心の握手を固く交わしつつ。



6、11・18「創価学会創立記念日」特集㊥  師弟の実践が生命の想像力を開花

  この11月18日は牧口初代会長の殉教から70年の節目に当たる。軍国主義と戦い、人間の自由と尊厳を守り抜いた平和の思想と精神は、戸田第2代会長に受け継がれ、第3代会長である池田SGI会長によって世界に開花を遂げた。三代会長の精神の底流に脈打つ「道徳的勇気」を高く評価するアメリカの宗教学者、ニコラス・ガイヤ博士(アイダホ大学名誉教授)に、民衆勝利の運動の発展の要因について語ってもらった。

インタビュー 牧口初代会長の殉教70年に寄せて 宗教学者ニコライス・ガイヤ博士

◆博士は創価学会の三代会長の精神に一貫して流れる「道徳的勇気(morai courage)」を高く評価されています。道徳的勇気とは何でしょうか。また、そこにはどのような価値が創造されるとお考えでしょうか。

ガイヤ博士 それを語る場合、まず、道徳的勇気と蛮勇との差異を明確にしておく必要があります。蛮勇とは、肉体的な極限に自らを追い込み、敵と戦うエネルギーとする兵士たちなどに特有のものです。
 一方、人間としての明確な倫理に生き、それを阻害し迫害する勢力と徹底して戦う人道主義者たちの勇気にこそ、道徳的勇気の真骨頂があることを知らねばなりません。
 第2次世界大戦の渦中で、蛮勇を絵に描いたような軍国主義に仏教界がこぞって屈し、あるいは迎合していった中で、創価学会の牧口初代会長、戸田第2代会長は迫害を恐れることなく強大な権力に立ち向かい、人間としてのあるべき道を貫きました。
 そもそも仏教は個人の尊厳をうたいあげた思想です。それこそが他の全ての価値に優先するとの釈尊の普遍のメッセージは、戦争という暴力によって風前のともしびと化しました。軍部に迎合した仏教者たちは、その火を守るどころか、消し去ってしまう自殺行為を起こしたのです。
 それは仏教の歴史における最大の悲劇であったと言っても過言ではないでしょう。だからこそ、2人の道徳的勇気が法滅の闇に輝くのです。
  その歴史の事実を私は、近著『宗教的暴力の起源』で紹介しました。多くの宗教が戦争と対立の因をもたらす中で、平和への貢献の確たる証しを立てた仏教の勢力があった、と。

◆牧口初代会長は獄死し、崇高なる殉教を遂げました。こうした場合、指導者を失った民衆が蛮勇の怒りをもって暴徒化し、事態を悪化させてしまうことがあります。
 しかし、生きて牢獄を出た戸田第2代会長は、師匠を死に追いやった軍国主義とは対極に位置する地球民族主義を掲げました。そうした実践によって、初代会長の精神を継承しようとしたのです。道徳的勇気に基づき、暴力の連鎖を断ち切り、創造的な未来を指向したといえます。

ガイヤ博士  迫害を恐れ、行動を止めてしまうのは臆病です。逆に、怒りにまかせた蛮勇は、未来に何の価値ももたらしません。
  創価学会はその轍を踏まずに発展を遂げてきた要因は、常に道徳的勇気をもった後継者を選び育ててきたことにあると、私は深く感じています。
 非暴力による平和の戦いに挑んだ戸田会長の事績のなかで、とりわけ評価したいのは、大国による核装備の競争が激化するなか、世界に先駆けて行った核兵器廃絶の宣言です。
  政治的次元からではなく、生命の尊厳を守るとの、人権や民族の差異を超えた深き倫理に立ち、それを脅かす魔性に挑んだ行為に、道徳的勇気の極みを見る思いがします。

暴力の連鎖断ち平和の未来の建設へ 世界を照らす創価三代の道徳的勇気
対話の力で世界を結ぶSGI会長

◆池田SGI会長は、世界の各国の首脳や識者との対話を通して、戸田第2代会長の思想とビジョンの実現に取り組んできました。
 人間には異質な存在を恐れ、疑い、嫌悪さえする傾向があります。しかし会長は差異をたたえる勇気をもって、理解と共感を結び、平和の土壌を培ってきました。その、差異を超えて人と人との心を結ぶ行動に、道徳的勇気の普遍の輝きを見ることができます。

ガイヤ博士  第3代会長就任の直後、かつての交戦国だったアメリカを初訪問したことに、池田会長の道徳的勇気が如実に表れています。
 世界の平和を築く上で、最も重要な役割を果すべき国はアメリカであるとの明確な信念とビジョンが、その勇気の選択を会長に与えたと思うのです。この、信念と勇気に基づくずく勇気こそ、真の道徳的勇気の名に値するものです。
 日中国交正常化から間もない1970年代の中国や、イデオロギーの異なるソ連の訪問は、アメリカ訪問以上に勇気を要する決断だったといえるでしょう。
 その上で私が注目するのは、会長の対話の行動は特定の思想や団体を代表したものではないということです。その確信を強くしたのは2002年に日本を訪問し、誰と会う時も、また、いかなる状況にあっても、常に自分自身でいることができる会長の自然な振る舞いに接した時でした。
 そうした特質ゆえに会長の対話は、常に無条件の対話に貫かれてきたはずです。何かの手段や当面の目的を達成するための対話ではなかったということです。
 異なる思想に学び、そこに人間の共通の倫理を探る。普遍的なヒューマニズムを育み、世界の平和を樹立する──その偉大な目的のための無私の対話といってよいでしょう。
 会長のように身に寸鉄も帯びず世界の平和へ行動する人こそ、道徳的勇気の真の体現者なのです。

◆本年12月、SGI会長が沖縄の地で小説『人間革命』の執筆を開始してから50年の佳節を迎えます。「一人の人間における偉大な人間革命は、やがて一国の宿命の転換をも成し遂げ、らに全人類の宿命の転換をも可能にする」とのテーマに基づく民衆と社会の変革のドラマは、人々の限りない道徳的勇気の源となってきました。                        

ガイヤ博士  創造的な人生を築く上で不可欠なのは、現実の自分自身には多くの欠点や困難があっても、その生命の奥底には自身と社会の未来を開く力強い英知が脈動することを、信じて疑わない勇気です。
 その意味で共感を深くするのは、『人間革命』に登場する人々が、さまざまな不幸に見舞われるなか、唱題と師匠の励ましによって、希望を育み、可能性を開発し、多様な価値創造の人生を開花させている姿です。
 とりわけ私が注目するのは、人々の人間革命の源となってきた師弟の実践です。西洋の人々は、師弟というと、得てして支配と被支配に結ばれた人間関係を創造しがちです。しかし、SGIの師弟関係はどこまでも相互の尊敬と信頼に貫かれています。
  もちろん弟子は師匠の模範に深く学びます。同時に、師匠に啓発された弟子は師匠の言動を単に模倣するのではなく、独自の可能性を自身の力で発現していくのです。そうした美しき師弟の交流に、支配・被支配の閉ざされた関係が生まれる余地はありません。
  私たちはここで「カリスマ」という言葉を再吟味する必要もあるでしょう。一般にカリスマには、超自然の力をもって人々を支配するというイメージがあります。しかし私は、むしろ、人々に深い信仰や信頼の心を啓発する存在としてのカリスマに注目するのです。
  その力は決して支配を志向したものではなく、むしろ自立と自発のための道徳的勇気の発現を促すものです。現代においてその模範を示したガンジーを、私はカリスマの聖人と呼んでおります。自身の人間革命の実践を通して人々を啓発し続ける池田会長もまた、そうした希有な資質を備えた指導者なのです。



7、『新・人間革命』 第28巻  第1章「広宣譜」(2)

 山本伸一は、新学生部歌の歌詞の原案を見ながら思った。
 「今、学生部は、人事も一新され、二十一世紀への新出発の時を迎えた。師弟共戦の戦いを起こし、魂のバトンを託す時代が来たのだ。その祝福と満腔の期待を込めた歌を、私が作って贈るべきではないか……」
 伸一は、先ほど、歌詞を持ってきた学生部の幹部らに、師弟会館に来てもらった。
 「学生部は大事だから、今回は、私が歌を作って、諸君に贈ります。みんなのために、後世に残る学生部歌を作ってあげたいんだ。永遠に歌い継がれる歌を、君たちの時代に残していこうよ。今日中に曲も完成させます。
 私は、諸君のために一切をなげうつ覚悟です。未来は君たちに託すしかないもの。では、口述するから、書き留めてください」
 彼は、目を細め、未来を仰ぐかのように彼方を見た。しばらく沈黙が続いた。そして、一語一語、言葉を紡ぎ始めた。
 「『広き曠野に 我等は立てり』――この「こうや」は、「荒れ野」ではなく、「広々とした野原」の方だ。「こうや」の「こう」の字は、日偏に旧字の「廣」がいい。「広い」という同じ漢字が重なるのを避けるとともに、荘厳な感じを出したいんだよ。『広き曠野』と表現することで、学生部の未来は、洋々と開け、舞台は限りなく広いことを強調したいんだ。皆、世界にも羽ばたいてもらいたい。
 次は、『万里めざして 白馬も堂々』にしよう。晴れやかな出発だ。これから全地球を、ところ狭しと駆け巡るんだ。
 『いざや征かなん 世紀の勇者』――「ゆかなん」の「ゆく」は、「征服する」などという時に使う「征」の字だ。困難に打ち勝ち、成し遂げるという意味を込めているんだよ。そして、この『世紀の勇者』とは、二十一世紀を担う大指導者ということなんだよ」
 伸一の心には、言葉が次から次へと、泉のようにあふれてくるのである。必死な励ましの一念は、勇気の言葉を、希望と確信の言語を生み出していく。



8、社説  人材を育む励まし 友に悩み、友に学び、友に動く

 今日の創価学会の発展は「行学の二道」の実践を基盤としている。日蓮仏法の教えを日々実践する人材群がいるからこそ、「創価城」は盤石であり、広布の潮流も大きく広がるのだ。
 1956年(昭和31年)の「大阪の戦い」――。若き名誉会長(当時、青年室長)と関西の同志は一貫して「行学の二道」の前進を続け、その結果、1万1111世帯という広布拡大の金字塔を打ち立てた。
 当時、地区を牽引する若い婦人メンバーが、戦いの重圧に苦しんでいた。心のうちを名誉会長に打ち明けると、「御本尊は絶対だ、ということが分かっていればいいんだよ」と励まされ、仕事や生活のこと一つ一つに、耳を傾けてくれた。婦人は自身の悩みを「成長へのバネ」と捉えることができたという。
 池田名誉会長は綴った。
 「人材育成とは、一緒に動くなかで、学会の精神と活動の在り方を教えていくところから始まる」(小説『新・人間革命』第26巻「奮迅」)
 それは、学会の人材育成の伝統である。先輩同志は「後輩を自分以上の人材に」「後輩たちが人生を大きく開き、雄飛してほしい」と心を砕く。その思いに触れ、後輩は奮い立つ。
 今回の任用試験に挑戦する男子部員の一人は語った。
 「一人だったら、勉強が続かなかった。先輩と一緒に学ぶ中で、教学研鑽が楽しいと思えるようになりました」と。
 信心の先輩が誠実かつ真剣に後輩に関わる中で、創価の陣列は築き上げられてきた。一人一人が、広布拡大の深き使命を誇りにしつつ、人材育成の伝統を受け継ぎたい。
 励ます側も、苦しみや悩みを抱えていよう。だが、その苦悩と向き合う日々が、自らの共感力や対話力を高めていく。
 末期がんと闘う中、喜々として仏法対話を続けた婦人の言葉が忘れられない。
 「私の闘病体験も、同じような境遇の方への励ましの力になると思うと、語らずにはいられないの」
 地域・社会の絆が弱まり、他者への関心が希薄化している時代だからこそ、共感・共苦の心を育む学会の人材育成は、ますます光を放つといってよい。
 さあ、後輩のもとへ、友人のもとへ――自他共に境涯を大きく開きゆくため、きょうも励ましの対話を広げよう。



9、きょうの発心  兄弟抄 1084㌻ 【御書根本に“不屈の心”築く】

御書 苦をば苦とさとり楽をば楽とひらき苦楽ともに思い合せて南無妙法蓮華経とうちとなへゐさせ給へ、これあに自受法楽にあらずや、いよいよ強盛の信力をいたし給へ(四条金吾殿御返事、1143ページ・編880ページ)

通解 苦を苦と悟り、楽を楽と開き、苦しくても楽しくても南無妙法蓮華経と唱えきっていきなさい。これこそ自受法楽ではないか。ますます強盛な信心を貫いていきなさい。. 

 いかなる時も唱題し抜いていくことこそ最高の幸せである、との仰せです。

 1993年(平成5年)、婦人部本部長の任命直前に、当時、小学1年生だった娘が不登校に。私は、自身が支部婦人部長の任を受けた翌日に入院したことを思い出しました。役職が変わるごとに苦難が起こるという現実が受け止められず、先輩に指導を受けました。先輩は「意味のあることだから、題目を唱え抜いて乗り越えましょう」と励ましてくれました。
 私は、真剣に唱題に挑戦。祈るなかで“一番、苦しんでいるのは娘だ”とあらためて気付き、娘の立場に立って寄り添うよう努力しました。最初は泣いてばかりだった娘も、やがて、学校に通えるように。その後も広布の庭で育ち、現在、娘は2児の母となりました。
 名古屋牧口総県は、怒濤の前進を続ける青年部を先頭に、明年の学会創立85周年へ、人材育成・弘教拡大に取り組んでまいります。
愛知・名古屋牧口総県副婦人部長 佐野ひとみ



【社会の情勢】
 

◆ 首相表明 21日に衆院解散 消費税10%17年4月へ先送り
◆  首相、経済対策の検討指示 消費喚起へ地域商品券
◆ 燃料電池車、日本勢が先行
◆ 西の島 一年で8倍超 続く噴火


2014/11/20(木)の聖教

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2014/11/20(木)の聖教


1、ブラジル クリチバ文化会館 晴れやかに開館記念式典

  ブラジル・パラナ州の州都クリチバ市に「クリチバ文化会館」が完成。15、16の両日(現地時間)、晴れの開館記念式典が行われ、2500人の友が集い合った。
 これには池田大作SGI(創価学会インタナショナル)会長が祝福のメッセージを寄せ、クリチバの友の地域広布への尽力を心から賛嘆。「平和の砦」であり、「文化交流の広場」である新宝城から信頼と友情の輪をさらに大きく広げていただきたいと念願した。
 本年のサッカー・ワールドカップの会場にもなった同市は、標高約1000メートルの高原に位置する。半世紀にわたり“環境に優しい都市づくり”を推進し、「国連環境賞」を受賞するなど同国をリードする環境都市である。
 この素晴らしき天地で、SGIの友は「環境と開発展」を行うなど、仏法の調和の哲学を発信。また、良き市民として、地道に地域貢献を続けてきた。
 1999年には同市からSGI会長に「名誉市民証」が授与されている。
 歓喜に包まれた15日の式典では、経過報告などの後、ナジェイビ・バルク分圏長が「新宝城は、地元の私たちにとって長年の夢でした。それが今、かないました!」と喜びを。オガワ婦人部長らに続き、コウサカ理事長は世界広布の大理想へ心軽やかに躍進していこうと呼び掛けた。
 翌16日には、3回にわたって記念勤行会が行われた。



2、南アフリカ大使が創大へ

  南アフリカ共和国のモハウ・ペコ大使が17日、東京・八王子市の創価大学で特別講演を行った(写真)。
 大使は、世界に対する慈悲の心を持ち、人と人を結ぶ真の指導者に成長をと望んだ。席上、大使に「創大最高栄誉賞」が授与された。



3、わが友に贈る

  任用試験に挑む友は
 皆が宝の大人材!
 最後まで真心の応援を!
 真剣に学んだ全てが
 生涯の財産と輝く。



4、名字の言  「全てに意味がある」は、「全てに意味を持たせる」強さ。

  苦難や挫折を経験した時、学会の同志は「全てに意味がある」と捉える。これは、「全てに意味を持たせる」強さ、決意の表れともいえよう▼ある男子部員は、かつて高校野球の名門校でプレーし、地域でも屈指の選手だった。だが高校最後の大会で、痛恨のエラーをおかし、チームは敗退。この苦い思い出は、長く彼を苦しめた▼その彼が社会人となり、学会活動に励むようになる。学会員一人一人の姿に触れたことがきっかけだった。過去に大きな失敗をした人。今も悩みに直面している人。どの人も、前向きに生きている。これが本当の強さだと思った。自分も、苦悩に負けず、人の幸福に尽くせる人間になろうと決めた▼彼は今年、3世帯の弘教を実らせた。入会した一人は、野球部の同級生だった。「悔しさをバネに生きる、今のあいつの姿が決め手だった」と同級生。新入会の彼もまた、今月18日、晴れて弘教を実らせた▼御書に「浄土と云ひ穢土と云うも土に二の隔なし」(384㌻)とある。自分の心次第で、周囲の環境は良くも悪くも変わっていくとのご教示だ。幸不幸を決めるのは「過去に何があったか」ではなく、どんな経験からも価値を生み出そうとする、今、現在の前向きな心。これが創価の「人間革命」の哲学である。(蹴)



5、寸鉄
 

★  「広宣流布の闘士として歴史に名を残せ」恩師。いざ千載一遇の大闘争へ

★ 宮城が「県の日」。不屈のみちのく魂光る同志よ! 新時代の人材の大城築け

★ 「人のために生きる方が満足は大きいのだ」作家。自他共の幸福こそ勝利道

★ 「いよいよ・はりあげてせむべし」御聖訓。青年よ破邪顕正の言論響かせよ

★ 感染性胃腸炎が大流行の兆し。手洗い・食物加温が予防の基本。甘く見るな



6、11・18「創価学会創立記念日」特集㊦

  牧口初代会長の殉教70年に寄せて、アメリカ・デユーイ研究センター所長のラリー・ヒックマン博士にインタビューした。ここでは真の民主主義の精神に立ち、軍国主義と戦い抜いた初代会長とジョン・デューイの思想との対照を通して、人間の自由と尊厳を守りゆく教育のあり方を語ってもらった。さらに、創価の人間教育を世界に広げ、発展させてきた池田S字ーI会長の事績への評価を聞いた。

インタビュー 牧口初代会長の殉教70年に寄せて 米デユーイ研究センター所長 ラリー・ヒックマン博士

軍国主義との不屈の闘争 正義の精神は未来まで輝く

◆「牧口初代会長は狭い独房で殉教の死を遂げました。しかし、その精神は後継の弟子を通して脈々と生き続け、平和の開花の時を迎えたのです」──著名なデューイ研究者で、ヒックマン博士の親しい友人でもあるジム・ガリソン博士(ジョン・デューイ協会会長)が、八王子市の東京牧口記念会館の偉容を仰いだときの印象です。

ヒックマン博士  死後の生命の姿を深く考えさせる言葉ですね。
 人間は死ねば神の国に入り、永遠の生命を得るのか。あるいは、全てが無に帰すのか。それともね肉体は滅びても精神は後世に受け継がれ、現実の人々の生命に永遠に生き続けるのか。
 私はこの、第三の姿こそ永遠の生命の真の意義はある、と考えます。
 とりわけ、牧口初代会長のように道徳的勇気に生き、正義に殉じた先人の精神ほど、後世の人々の人生に大きな価値を刻み、影響を残していくものはありません。その先人は自己犠牲と敗北の人生を終えたかに見えて、未来の人々の人生の勝利の開花に多大な貢献を果しているのです。それは即、その先人自身の勝利にほかならないのです。

◆初代会長が後世に残した精神と価値の真髄は、何であると考えられますか。

ヒックマン博士  初代会長と多くの精神を共有したデューイの立場から評価すれば、それは、人間の自由と平等と尊厳に根ざした真の民主主義の精神といえます。
  真の民主主義とは、具体的な形をもって存在するものではありません。それは理想であり、信念の領域に属するものだからです。その核となるものは、人間の体験の力に対する「信」であるとデューイは言いました。
 その「信」こそが、軍国主義などに象徴される権力の支配と対決し、勝利する力となるものです。健全な人間の社会の建設の源ともなるものです。
 そうした理想の民主主義によって、築かれる社会は、人間が権威的な力に支配されることなく、自由に交流し発展できる共生の世界なのです。そのために不可欠なものこそ、人間関係を深め合い、互いの人生の意味を拡大し合っていく実践なのです。

◆初代会長が民主主義に根ざした宗教の実践の基軸を、「実験証明座談会」に置いた意義もそこにあるといえます。それは、人々が平等に信仰の体験を語り、励まし合い、確信を深め合うためのものです。

ヒックマン博士  デューイは体験の質、あるいは尺度は、一つの体験がより深い体験を生み出すための土台となるか否かにある、と考えました。何かを達成した体験に満足して終わるのではなく、それを契機として新たな体験を生み出そうとする、探求と成長の心こそ大切だということです。
 初代会長もまた、宗教の次元のみならず、学校教育においても、それを目指したことは明らかです。

◆初代会長は、また、物事の真実を極めるための不断の問い掛け、あるいは創造的な懐疑を重視しました。それこそが、新たな体験を生み出す力ともなります。

ヒックマン博士  そうした問いかけこそが健全な民主主義を育む力となるのです。ここで私が民主主義の教育の役割として重視するのは、非生産的な情報のノイズ(雑音)を軽減し、健全な情報の流れを確保することであります。
 意図的に操作された情報は、いたずらな不信や懐疑の温床となり、人間が自由に、また健全に生きるための道をふさぐことにもなりかねないからです。
 ともあれ、創造的な問い掛けによって人々の目を開き、導くところに健全な教育の使命はあるのです。

ディューイの哲学と共通する創価の思想 実戦のなかで教育の理想を追求

SGI会長の模範の姿が英知育む

◆博士はこれまで東京都関西の創価学園、また創価大学を訪問し、学生、教職員との交流を深めてこられました。さらに現在は、アメリカ創価大学(SUA)の理事として、SUAの発展に尽力されています。そうした体験を踏まえて、創価の教育の思想と精神がSGI会長によってどのように継承され、発展してきたと見ておられますか。

ヒックマン博士  SGI会長が創立した創価の学舎に脈打つものこそ、教育と学習に対する実験的な気風です。それはデューイの教育へのアプローチと深く通ずるものがあります。いな、世界において最もデューイ的な教育が行われているところこそ、創価の学舎であるとさえ私は考えています。
 とりわけSUAを卒業した教師や大学院生たちが、さまざまな教育の実践や研究を通して創価の人間教育とは何かを真剣に探り続けている姿に心打たれます。科学にもにた(実験)を重ねながら、教育の理想をどこまで追求し続ける姿に未来の希望があります。
 SUAに学ぶ学生たちも、創価の教育とは何かを性急に定義し、そこに安住することを好みません。創価の教育には終着点などないとの潔い心根に立ち、新たな志向と探求の日々を送っているのです。
 彼らがそうするのは、ひとたび創価の教育の固定的で限定的な定義を行った瞬間、その成長と発展が停滞してしまうことを熟知しているからにほかなりません。私は創価の教育とデューイの教育の深い共通点を、そこに見るのです。
  こうした学問の源が創立者であるSGI会長の思想と精神にあることは、いうまでもありません。会長のように、教育こそ人間と社会の発展のための最重要の価値であるとの信念をもとに、社会への貢献を続ける指導者を、私は他に見たことがありません。

◆教育の真髄は模範に学び、体験に学ぶことにあるといわれます。創価の人間教育を学校と社会に広げるSGI会長の模範に、私たちは、どう学ぶべきとお考えでしょうか。

ヒックマン博士  まず言えるのは、模範を示し続けるところに会長の思想と行動の真実がある、ということです。
  模範を示した教育、あるいは指導は、人々に自分で考える余地を与えます。そこに人々が自身の可能性を豊かに開発する土壌が生まれます。権威主義との教育の最大の差異が、そこにあります。
 その上で、具体的な模範の姿を語る前に、会長の存在そのものの重みと質の高さに、私たちは注目すべきでしょう。会長が一瞬一瞬の全ての出会いに全魂を傾ける姿がそれです。
  人々に心から手を差し伸べていく時の会長のまなざしと振る舞いのなかに、人間と人間の交流の真にあるべき姿が輝きます。互いの人生の意味を拡大し合う、創造の英知が育まれます。
 前述したように、真の民主主義の精神の源がそこにあるのです。
 ここで忘れてはならないのは、会長を一貫して支えてきた香峯子夫人の存在です。とりわけ私は、第3代会長就任のその日、帰宅した会長に“きょうは池田家のお葬式です”と語り掛けた夫人の言葉に、深く胸を打たれるのです。そこに、道徳的勇気の珠玉の輝きを見るからです。
 確かに、会長としての使命を全うするためには、家庭を犠牲にするほどの覚悟があったことでしょう。その会長の内に秘めた覚悟を、夫人はきっぱりと受け止めていたのではないでしょうか。
 そうした夫人の存在があったればこそ、会長の平和貢献の活動が無限に開かれていったに違いありません。その事実を、殉教と奉仕に貫かれた三代会長の歴史の一ページに、深くとどめ置くべきである、と私は思うのです。



7、『新・人間革命』 第28巻  第1章「広宣譜」(3)

  時刻は、午後四時半を回っていた。
 山本伸一は、五時半からは、妻の峯子と共に、新宿文化会館での婦人部首脳との懇談会に出席することになっていた。
 彼は、出発時刻ぎりぎりまで、新学生部歌の作詞を続けようと思った。
 「さて、四行目だ。ここは、起承転結の結の部分にあたる大事な箇所だ……。
 よし、『我と我が友よ 広布に走れ』としよう。自分だけではなく、悩める友の味方となり、強い友情を結び、同志と共に前進していくんだ。『走れ』ということは、“勢いある行動”なんです。青年は、座して瞑想にふけっていてはならない。
 『広布に走れ』を実行していくには、まず“わが人生は、広宣流布とともにあり”と決めることです。そして、瞬間瞬間、広布をめざして力の限り、戦い抜いていくんだ。“広布に歩け”ではないんです。全力疾走だ。
 『未だ広宣流布せざる間は身命を捨て随力弘通を致す可き事』(御書一六一八㌻)というのが、私たちの精神だもの。
 さらに、青春時代の誓いを、終生、貫き通していくことです。日蓮大聖人は『始より終りまで弥信心をいたすべし・さなくして後悔やあらんずらん』(同一四四〇㌻)と仰せだ。〝持続〟なくして勝利はありません。
 皆の人生には、これから先、就職もあれば、結婚もある。さまざまな環境の変化があります。職場の上司や同僚、家族や親戚から、信心を反対されたり、自分が病に倒れたり、勤めた会社が倒産したりすることもあるかもしれない。
 その時に、“いよいよ自分の信心が試されているんだ。負けるものか!”と、歯を食いしばって頑張り抜いてほしい。どんなに苦しくとも、信義のため、正義のために、“使命の走者”として、広宣流布の大道を完走してほしいんです。そのための魂の歌を、師弟の応援歌を、私は今、作っておきます」
 伸一は、生命の言葉を紡ぐようにして、歌詞を作り上げていった。



8、座談会 世界広布新時代の旭日【95】婦女一体で躍進の門を開く

明年1月 花の女子部が「ロマン総会」
教学根本に幸福勝利の青春

 橋元青年部長 「女子部の日」である11月12日付の聖教新聞の1面には、創価女子会館で撮影された池田先生・奥様の写真と共に、明年1月に開催される女子部の「ロマン総会」について、紹介がありました。

 原田会長 「とっても明るく華やかな紙面で、心がパッと晴れやかになりました」との感想の声が寄せられていました。

 杉本婦人部長 ある婦人部員からは、「先生と奥様が、どれほど女子部に期待されているかを感じました。私も女子部時代を悔いなく歩んできたからこそ、今があります。婦女一体で前進します!」との力強い決意が届けられました。

 吉井女子部長 「ロマン総会」は本部・支部の単位で開催される、女子部員が一堂に会する集いです。

 西野女子部書記長 早速、神奈川では、この秋、「プレロマン総会」との思いを込めた会合を開きました。フラワーアレンジメントをする“花セレブ会”や、お勧めのリラックス方法の紹介や癒やしグッズを持ち寄る“女子力アップ会”などを催し、普段の3倍を超えるメンバーが集う地域もあるなど、大反響でした。

 原田 「楽しいところ、ほっとするところ、新鮮な感動が生まれるところに、人は集まる」と池田先生が言われている通りですね。

 吉井 はい。私が参加した“女子会”にも、初めて会合に来られたメンバーや、仕事が多忙な中で駆け付けてくれたメンバーがいて、喜びの輪が大きく広がっていました。最後には、“今度は大切な友達も連れて来たいね”と、皆が口々に語っていました。

 正木理事長 他の地域でも、工夫をこらしたチラシを配布したところ、「楽しそうだと思って来ました!」と言って、数年ぶりに会合に参加してくれたメンバーもいたそうですね。

 原田 朗らかに、聡明に、深き友情を結ぶ女子部の活動を、池田先生もうれしく見つめておられます。

 杉本 このロマン総会の結集は、「婦女一体の、創価の女性の連帯こそが、無限の希望を約束する」との先生の指導を胸に、婦女一体で取り組みます。

 正木 婦女一緒に訪問激励に歩く約束をしている地域もあるそうで、「女子部が成長してくれれば、学会は永久に前進し、広宣流布は永遠に拡大できる」との先生の指針を実現するのが、まさにロマン総会ですね。

 原田 池田先生は、大白蓮華11月号の巻頭言を「白ゆりと華陽のロマンの物語を!」と題して綴られ、「創価の婦女一体の『喜びの物語』『希望の物語』『ロマンの物語』は、いよいよ楽しく賑やかだ。世界広布新時代の躍進の門は、ここに開かれた!」と呼び掛けてくださいました。後世に残る女子部の歴史と伝統を築きゆかれることを念願しています。

不滅の指針を実践

 杉本 また、女子部は今、「全員が教学部員に」との不滅の指針を実践しようと、皆で真剣に教学の研鑽に取り組んでいますね。

 正木 23日の任用試験も、昨年を上回る数の女子部員が受験の予定です。

 吉井 はい。創価青年大会などを通じて立ち上がった新たなメンバーを、婦女一体で励まし続けていただいた結果です。感謝の思いでいっぱいです。

 西野 東京・練馬総区のある女子地区リーダーは今回、2人の友人が任用試験を受験することになりました。

 吉井 友人といっても、そのうちの一人は、勤務する会社の社長です。勇気を振り絞って、日頃の感謝とともに、創価の世界を見てほしいこと、仏法哲学を学び真の幸福の人生を歩んでほしいことを語ると、「あなたのお願いなら」と言って受験を決意してくれたそうです。

 西野 さらになんと、その話を聞いていた同僚も「私も一緒に受けたい!」と言うのです。今、仕事の合間を縫って3人で勉強をしています。

 原田 御聖訓には、「竜女が成仏此れ一人にはあらず一切の女人の成仏をあらはす」(御書223ページ)と示されています。一人の女性の先駆の闘争には、多くの人が続きます。勇気ある女性の存在は、それほど偉大なのです。 

女性の団結で前進

 杉本 方面や県で「女性最高協議会」も仲良く開かれ、大きな力になっていますね。女子部の会合を婦人部が担当することで、婦女一体の取り組みが大きく前進しています。

 西野 東北では、小説『新・人間革命』「求道」の章に描かれた当時の模様を、婦人部のお二人が、女子部の会合に来て話してくださいました。戸田先生に指導を受け、池田先生と共に広布の道を歩んだ青春を伺い、女子部は皆、驚きと同時に、“もっと求道の心をもって学会活動に励もう!”と決意。これまで以上に、師の慈愛を身近に感じることができています。

 橋元 池田先生は先日の第1回「世界女性平和会議」にメッセージを寄せてくださり、戸田先生が女子部に贈られた「鎖の輪は、一つ一つガッチリと組み合って、切れることがない。人間も同じだ。心強き一人一人が、固く手を結べば、広宣流布は必ず進む。人と人との輪をつくりなさい」との言葉を紹介してくださいました。

 吉井 善き同志と、何でも心おきなく語り合い、励まし合う中に、喜びも、一人一人の成長もあると、皆で心に刻み、正義のスクラムを広げてまいります。

 原田 女子部は一人一人が、かけがえのない宝の存在です。全員が自信をもって、伸び伸びと力を発揮し、幸福勝利の青春を送っていけるよう、皆でさらに応援をしていこう。 



9、社説  スマホ利用者が増加  身近に潜む危険・犯罪に注意

  ビジネスパーソンには、今や必携アイテムともいえるスマートフォン(スマホ=多機能携帯電話)。その利用が今、幅広い世代に広がりつつある。
 最近では、使いやすさを売りにした「簡単スマホ」や、大手電話会社のスマホに比べて月々の費用が半額程度で済む「格安スマホ」が、次々と登場。シニア層への普及も著しい。
 先月発表された調査データによると、シニア層(60歳以上)のスマホ所持率は27・6%。昨年に比べ、4・4ポイント増だという(MMD研究所調べ)。
 スマホをはじめとする新しい技術の登場によって、仕事でも日々の生活でも、その利便性はますます高まっている。時代が進むにつれ、便利になることは自然な流れであり、好ましいことではあろう。が、その一方、身近になったネット環境などには、危険・トラブルが潜んでいることも忘れてはならない。
 近年、スマホ利用に伴うトラブルは増えている。個人情報の漏えいも、その一つだ。例えば、スマホで無料アプリをダウンロードしたところ、個人情報や位置情報が外部に流出したというケースが確認されている。スマホを標的とするウイルスも確認されており、パソコンと同様の安全対策が必要だ。
 警視庁は、①ウイルス対策ソフトを導入し、常に最新のソフトに更新する②外部に漏れると困るようなデータは保存しない――など、利用者への注意を喚起している。
 40~60代のスマホ利用者でいえば、セキュリティー被害への認知度は80・3%と高いものの、その対策を講じている人の割合は「3人に1人」だという(KDDIの調査)。情報が流出すれば、職場や周囲の人々にも被害が及びかねない。その点も肝に銘じたい。
 ほかに、ワンクリックで詐欺サイトに誘導され、高額の料金を請求されるケースも近年、問題視されている。ネット上の犯罪の手口は巧妙・多様化しているのが現状だ。
 当然のことだが、「盗難・紛失」にも気を付けたい。持ち運びが便利なスマホは盗難・紛失の恐れも高く、そこから情報流出につながる場合もある。
 効率や利便性が高いほど、その裏に潜む危険を忘れがちだ。日々の勤行・唱題を根本に「事故・トラブルは断じて起こさない」との姿勢を保ちつつ、日頃の「危機管理」にいっそう努めたい。折々の知恵を発揮しながら、絶対無事故で、本年の総仕上げを飾ろう。



10、きょうの発心  呵責謗法滅罪抄 1132㌻ 【何があっても負けない人生を】

御書 何なる世の乱れにも各各をば法華経・十羅刹・助け給へと湿れる木より火を出し乾ける土より水を儲けんが如く強盛に申すなり(呵責謗法滅罪抄、1132ページ・編599ページ)

通解 いかなる世の乱れにも、あなた方を法華経や十羅刹女よ助け給え、と湿った木から火を出し、乾いた土から水を出すように強盛に祈っている。 . 

 強盛な祈りが、不可能をも可能にすることを教えられています。

 1973年(昭和48年)、中学3年生の時に、第4回中等部・第3回少年部合同総会で池田先生に初めてお会いしました。21世紀の広布を託さんとする先生の指導と学会歌の指揮は忘れることができません。“生涯、師と共に”との原点を築くことができました。
 女子部時代には白蓮グループで薫陶を受け、「白蓮の碑」の前で先生と一緒に記念撮影をしていただいたことも。陰の守りに徹し、何があっても負けない「如蓮華在水」の人にと誓いました。
 婦人部となり、3人の子どもを育てながらヤング・ミセスや地区担当員(現・地区婦人部長)として奮闘。母の乳がん、私や子どもの病気など苦難もありましたが、この御文を胸に広布へ走るなかで乗り越えることができました。
 明年には大津文化会館、明後年には滋賀メモリアルパークが完成します。常勝の魂を胸に福運あふれる人材を育成し、地域に幸福のスクラムを広げてまいります。
滋賀・大津常勝県婦人部長 池田 秀子



11、池田名誉会長が贈る 勝利の人間学  第64回 世界広布は我らが実現

不惜身命の師弟に連なる

 今や、妙法の音声は全地球に轟きわたり、わが同志が世界中で乱舞する時代となった。
 御本仏・日蓮大聖人が、創価学会の見事な大発展を、どれほどお喜びであられるか。
 先師・牧ロ先生、恩師・戸田先生が、不惜身命、死身弘法でつくられた学会である。
   お二人の構想を、私も命を賭して、すべて実現してきた。これが弟子の道だからである。
 この師弟の勝利のリレーを受け継ぐ栄光の走者こそ、青年部の皆さんに他ならない。
 「末法当時・南無妙法蓮華経の七字を日本国に弘むる間恐れなし、終(つい)には一閻浮提(=全世界)に広宣流布せん事一定なるべし」(御得816ページ)との大聖人の師子吼を、いよいよ現実にしていくのは、君たちである。

次代を創る異体同心の前進

 青春とは戦いだ。立ちはだかる試練の壁を一つ一つ、乗り越えていく戦いである。
 どうせ戦うなら、思い切って戦うことだ。
中途半端では、疲れて、悔いだけが残る。
 なかんずく、広布のための労苦は、一切が喜びと充実と満足に変わる。一番、得をする。
 真剣に題目を唱えて、ベストを尽くしていく中で、必ず「所願満足」の境涯が開かれる。
 ゆえに、皆が「やりきった」といえるよう、目標に向かって共に励まし合いながら、朗らかに挑戦していくのだ。希望に燃え、勇気に燃えて「異体同心」の団結で進む。その若き生命と生命の連帯で、次代を創りゆくのだ。

100年後の同志の模範に

 人間の価値は、何で決まるのか。財宝を持つ人もいる。名声を誇る人もいる。しかし、それだけでは、永遠性の価値とはならない。
どんな哲学・人生観を持っているかで決まる。
 御書には、「法妙(ほうみょう)なるが故に人貴(にんとうと)し・人貴きが故に所尊(ところとうと)し」(157ページ)と仰せである。
 若くして究極の妙法を実践しゆく皆さん方こそ、人間として最高に尊貴なのである。
 この妙法に生き抜いて、自らの使命の天地に、断固として勝利の旗を立てゆくのだ。
100年後の同志の手本と輝く戦いを頼む!



【社会の情勢】 

◆ 公明党  衆院選第一次公認を発表 9選挙区完勝、比例区大勝利へ 一致団結
◆  法律・条約の成立ラッシュ 危険ドラッグ規制強化など
◆ 経済界に賃上げ要請 政労使会議
◆ 訪日外国人 過去最多 1100万人 1~10月期

2014/11/21(金)の聖教

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2014/11/21(金)の聖教


1、御書とともにⅡ名誉会長が指針を贈る【36】無上の哲学を学ぶ誇り

御書 予少量為りと雖(いえど)も忝(かたじけ)くも大乗を学す蒼蠅驥尾(そうようきび)に附して万里を渡り碧蘿松頭(へきらしょうとう)に懸りて千尋(せんじん)を延ぶ
  (立正安国論、26㌻)

通解 私はとるに足らない身であるけれども、かたじけなくも大乗の教えを学んでいる。青バエは、驥(き)(一日に千里を走るという名馬)の尾に止まっていれば万里を渡り、緑のつたかずらは、松の枝先にかかっていれば千尋の高さまで伸びることができる。

【同志への指針】

  かの大歴史学者トインビー博士も「大乗仏教」の英知を真摯(しんし)に探求されていた。
  大乗の真髄を学ぶことは、どれほど深き宿縁であるか。
  永遠の生命尊厳の哲理とともに、永遠の幸福の大境涯を開くことができる。究極の立正安国の法理とともに、究極の平和の大連帯を築くことができる。
 我らは無上の哲学を実践し、万里を悠然と進むのだ。



2、わが友に贈る

 「各各師子王の心を
 取り出して」御聖訓。
 誓願の祈りこそ
 不屈の勇気の源泉!
 唱題根本に進みゆけ!



3、名字の言  病室という閉じた空間にいるせいか、文面から、まるで送り主が目の前に現れる感じさえして、とても勇気づけられた。

 随分前になるが、短期間の入院をした。当時、多くの友から激励の手紙をもらった。中でも、「お題目を送ります」との一文は心に染みた。自身も、苦難と闘う友に何度となく送った言葉だが、受ける立場になって、あらためて、その言葉に込められた思いの深さを実感した▼「文は人なり」という。文章には、書き手の心根や人柄が出る。病室という閉じた空間にいるせいか、文面から、まるで送り主が目の前に現れる感じさえして、とても勇気づけられたことを覚えている▼戦中、軍部政府に抗して獄にあった牧口初代会長は、家族に何度もはがきを送った。1943年(昭和18年)11月26日付では、皆が元気か、日常のことを知らせてほしい――と。「(孫の)洋子が今何をして遊んで居るか、それを中心にして、家庭の様子がわかるのです」▼獄中の過酷な環境、官憲の厳しい取り調べの日々にあって、初代会長の心を癒やしたのは、家族が手紙に記した、温かい日常風景だった。妻子も、一家の無事と、孫の成長を願う、初代会長の変わらぬ慈愛に触れ、心を強くしたに違いない▼言葉は、心そのものである。文によって、人は心を通わせ、心の翼を自在に広げることができる。一文字でもおろそかにしまい、と心に期す。(白)



4、寸鉄
 

★  会長は対話による平和創造貫く―教授。ここに創価の伝統。我らも続かん

★ 「鉄は炎打てば剣となる」青年よ最も大変な所で断固勝て!全て成長の糧に

★ 公明は声なき声を聴き国民を守り続けた―識者。チーム3000の底力を

★ 危険ドラッグの規制強化へ改正薬事法成立。生命蝕む魔物を社会から根絶

★ 交流サイトで18歳未満の性被害最多と。携帯の安全利用へ親子の対話賢く



5、ここに使命あり 千葉市花見川区 永遠に変わらぬ美しさ
幸福の花よ咲け 友の心に わが街に
  (作業中)



6、『新・人間革命』 第28巻  第1章「広宣譜」

 学生部の代表は、歌詞を作り上げていく山本伸一の気迫と速さに目を見張った。
 伸一は言った。
 「一番は『曠野』のイメージだから、二番は『旭日』のイメージだ。太陽に向かって進んでいくんだよ。『旭日に燃えたつ 凜々しきひとみ』で始めよう」
 さらに、三番については、こう語った。
 「『大河』のイメージがいい。学生部員は、創価学会丸の船長、乗組員となって、民衆を守り、〝大河の時代〟を切り開いていくんだよ。では、歌詞を言うよ。
 『今ほとばしる 大河の中に
  語り尽くさなん 銀波をあびて
  歴史を創るは この船たしか……』」
 青年の使命は、過去に安住して生きることではなく、新しき歴史を創ることにある。
 歌詞は、三、四十分ほどで、ほぼ出来上がった。伸一は、それを見ながら言った。
 「四行目は、一番から三番まで、すべて、『我と我が友よ 広布に走れ』にしよう。
 ともかく学生部は、『全員が人材である』『全員が使命の学徒である』『学生部での活動は世紀の指導者に育つための修行である』との自覚で、自身を磨いてほしい。これを、学生部の指針として贈りたい。
 私は、これから、会合に出かけるが、そのあと、さらに推敲し、作曲も終わらせるよ。作業をする時には、また、連絡します」
 こう言うと、彼は師弟会館をあとにした。
 午後九時に帰宅した彼は、さらに歌詞に手を加えた。そして、学生部長らに連絡し、創価学園の音楽教師にも来てもらい、作曲に取りかかった。
 「白馬が万里を駆けていくような、軽快なテンポの曲にしよう。こうしたいという意見があったら、みんな、どんどん言うんだよ」
 伸一は、自ら歌詞に節をつけて歌い、それを音楽教師が譜面に書き取っていった。
 一節一節、曲ができるたびに、学生部のメンバーに、「どうだい。これでいいかい」と尋ねながら、曲作りを進めた。



7、社説  働き方から社会を変える わが職場を価値創造の舞台に

 50年後の日本を見据え、政府の諮問会議の下で専門家が議論を重ねてきた「選択する未来」委員会が14日、報告書をまとめた。それによると、現状のままでは、人口急減により日本の経済規模は縮小傾向に陥り、国民生活は低下。「極めて厳しく困難な未来が待ち受けている」と警鐘を鳴らした。
 未来を変えるためには、少子化対策はもちろん、意欲のある女性、若者、高齢者がこれまで以上に働ける制度を構築し、経済を世界に開いて「創意工夫による新たな価値の創造」によって成長を続けることが必要だと強調している。
 「人材こそが日本が世界に誇る最大の資源である」とうたう今年の労働経済白書でも認識は一致する。「全ての人材が能力を高め、その能力を存分に発揮できる『全員参加の社会』の構築」へ、①働き手の数(量)の確保と、②労働生産性(質)の向上に焦点を当てている。
 つまり、私たちが今日あるような生活を維持し、日本という大船が沈まないためには、老いも若きも適材適所で働き、存分に力を発揮できる社会への変革が要請されているのである。
 変革には、社会全体の労働意欲を高め、皆で支え合っていこうという意識改革が不可欠だ。価値創造の生き方を説く仏法思想はエンパワーメント(内発的な力の開花)の光源となろう。
 私たちの広宣流布の活動は、自分自身の生命の変革を通じて職場や地域をより良い方向へと変えていく社会運動でもある。一人一人が、わが職場を人間革命の舞台と決め、全力で仕事に臨み、信頼される存在として輝くことが信仰者の使命だ。
 いつも胸中に〝皆の役に立とう! 喜んでもらおう!〟との心を持つ人の生命は、みずみずしい。奥底の一念が価値創造の源泉となり、おのずと献身的な行動になって表れる。その思いを強めるためにも日々の勤行・唱題の実践は欠かせない。
 日蓮大聖人は、門下の四条金吾を「主の御ためにも仏法の御ためにも世間の心ねもよかりけり・よかりけりと鎌倉の人人の口にうたはれ給へ」(御書1173㌻)と励まされた。この御金言を通して池田名誉会長は語る。「仕事の次元においても、仏法の次元においても、社会の次元においても、依怙依託と仰がれる大勝利者になる――これが信仰の真髄の力です」
 23日は「勤労感謝の日」。日頃の労を互いにねぎらい、あらためて働く意欲を湧きたたせ、元気に進んでいきたい。



8、きょうの発心  経王殿御返事、1124㌻ 【親の闘病で深めた信心の確信】

御書 つるぎなんども・すすまざる人のためには用る事なし、法華経の剣は信心のけなげなる人こそ用る事なれ鬼に・かなぼうたるべし(経王殿御返事、1124㌻・編569㌻)

通解 剣なども、進まない人のためには何の役にも立たない。法華経(御本尊)の剣は、信心の強い人が用いてこそ、役に立つ。まさに鬼に金棒である。. 

 潔い、勇気ある信心にこそ御本尊の功力は現れる、と仰せです。

 1997年(平成9年)4月、秋に開催される第17回世界青年平和文化祭の準備に奔走していたさなか、父が末期のリンパ腫と診断されました。
 父の延命を祈りながら迎えた第2回関西青年部総会で池田先生の姿に接し、〝延命ではなく全快を祈ろう〟と決意。この日から、一層の真剣な唱題に挑戦。その時に拝したのが、この御文です。子どもたちにも、「おじいちゃんが、がんを乗り越えられるように、一緒に題目を唱えていこう」と話し、家族全員で祈りました。
 しかし、1回目の抗がん剤投与で肺炎を併発。医師から抗がん剤治療は諦めるよう告げられました。私たちは〝絶対に意味がある〟と確信し、祈り続けました。すると2週間後、不思議にもがん細胞が全て消え、転移もないことが判明。父は退院後、すぐに職場復帰を果たすことができました。
 この体験が、わが家の信心の確信です。題目根本に、わが県から常勝新時代を切り開いていきます。
大阪・高槻栄光県長 田端実男



【社会の情勢】
 

◆ 公明党 緊急経済対策を提言  家計支援など7本柱64項目
◆  軽減税率、17年度導入 「10%と同時めざす」で合意 与党税制協
◆ 指導要領全面改正へ 英語教育、充実図る  20年度以降
◆ 衆院選向け新ポスター いまこそ、軽減税率実現へ

2014/11/22(土)の聖教

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2014/11/22(土)の聖教


1、新時代の一番星 ニュージランド 広布50周年の祝賀総会を盛大に  名誉会長がメッセージ

  世界広布新時代の一番星と輝け!――オセアニア広布50周年を記念するニュージーランドSGI総会が15日、全土から1000人の友が集い、オークランド市内で盛大に行われた。
 池田SGI会長がオセアニアに第一歩をしるしたのは、1964年5月(オーストラリアを訪問)。当時、オーストラリアで信心に励むメンバーはわずかだった。
 SGI会長は、シドニーで出会った一人の青年を真心で包み、“一人一人を自分以上の人材に育て、同志を着実に増やしていくことだ”と、広布前進の指針を贈った。
 以来、半世紀――。
 オセアニアの友は、師の心をわが心として、広宣の人材群を着実に拡大。
 SGI会長が蒔いた仏法の種は現在、太平洋を照らす人間主義のスクラムと咲き誇る。
  次なる50年の躍進を誓う総会には、SGI会長がメッセージを贈り祝福。人々の心に勇気と希望の光を灯しゆく創価の大行進は、「人類が希求してやまない、『慈愛と平和の社会』創造への偉大な民衆運動」であると強調。①異体同心の団結 ②広布誓願の題目 ③幸福勝利の実証で光るニュージーランドSGIにと念願した。



2、誓いの各部代表者会議 信心の団結で勝て

  世界広布新時代第13回の各部代表者会議が21日、東京・新宿区の常勝会館で開催された。
 原田会長は、池田名誉会長の小説『人間革命』執筆開始(1964年12月2日)50周年の意義について言及。師弟不二の大叙事詩を心に刻み、新たな決意でわが広宣譜を綴っていきたいと語った。
 さらに、信心の団結こそ広布拡大の要諦であると強調。「リーダーが勇んで最前線に飛び込み、友と苦楽を分かち合う中で麗しい団結が築かれる」と述べ、さらなる勝利への峰へ、池田門下の誇りも高く堂々たる大前進を開始しようと呼び掛けた。



3、わが友に贈る

 仏法は行動だ。
 まず自らが動こう!
 広布に走れば
 生命に勢いが出る。
 歓喜の太陽が昇る!!



4、名字の言  「弱いつながり」を大切にすることが、自身の新たな可能性の発見、成長につながる。

  米国の社会学者グラノヴェターが1973年に発表した『弱い紐帯の強さ』。転職の際に役立つのは、自分をよく知る家族や親友などの「強いつながり」よりむしろ、パーティーで知り合った程度の「弱いつながり」であることを実証した研究で知られる▼なぜこの名前を出すかといえば、IT社会の人間関係について発信する論客の東浩紀さん、佐々木俊尚さんが、同じように著書で取り上げていたからだ。「弱いつながり」を大切にすることが、自身の新たな可能性の発見、成長につながる、という例としてである▼ソーシャルメディアの発達などもあり、誰でもどこでも「つながる」ことができる時代。その分、自分の内面が外にさらされ、時に傷ついたりもする。だがそれを嫌がって、「いつもの仲間」とだけ接していると、居心地はいいかもしれないが、互いの人柄や関心を知り尽くしているだけに、会話は予定調和の内容に終始し、知性と感性の触発は乏しくなる▼少しの勇気を出して、新しい出会いに踏み出したり、切れかかっていたつながりを、結び直してみてはどうか▼“10人の本当の友人をつくる”といっても、それは、50人、100人という“ゆるやかなつながり”を見直すところから始まる。さあ、挑戦しよう。(侃)



5、寸鉄

★ 学会は社会の諸問題の解決へ積極的に挑戦―学者 立正安国の実現へ勇んで

★ 活発な精神は常に幸せである―大統領。青年よダイナミックな行動で光れ

★ 「悪は多けれども一善にかつ事なし」。異体同心の団結で大善の連帯を拡大

★ 子どもの7割「被災地の復興に関わりたい」と。共に歩みゆく心は未来へ

★ 衆議院が解散。日本再生の正念場だ。公明よ立党の大精神を掲げ勝ち抜け



6、『新・人間革命』 第28巻  第1章「広宣譜」(5)

 ほどなく、新学生部歌の曲も出来上がった。歌のタイトルは、「広布に走れ」に決まった。歌は、直ちに、学会本部に来ていた学生部合唱団の有志によって録音され、テープが山本伸一に届けられた。
 伸一は、妻の峯子と一緒に、そのテープを聴くと、歌の感想を尋ねた。
 「若々しい生命が躍動するような、希望あふれる歌になりましたね。これが発表されたら、きっと、皆さんは喜ばれますわ。学生部だけでなく、男子部も、女子部も、いえ、壮年も、婦人も歌いたくなるような歌だと思います」
 「そう思うかい。では、二番にある『学徒の誉れ』の箇所を、学生部以外の人たちが歌う時には、『地涌の誉れ』としよう。これで問題解決だ!
 ところで、私は、学生部だけでなく、今こそ、男子部、女子部をはじめ、各部に歌を作って贈ろうと思っているんだよ。いや、各部だけではない。全国の方面や県・区、できれば支部にも歌を贈りたいんだ。新しい前進には、新しい歌が必要だよ」
 「でも、その時間がつくれますかしら。今年も全国各地を回る予定ですし、九月には第四次訪中もございますでしょ」
 「私は、命を削る覚悟なんだよ。末寺では相変わらず理不尽な学会攻撃が続けられ、多くの学会員が苦しめられている。だから、みんなを励ましたいんだ。こういう時こそ、新しい広宣流布のうねりを起こすんだ。
 どんどん歌を作るよ。今が正念場だ。師子奮迅の戦いを起こすんだ。大聖人は、『命限り有り惜む可からず遂に願う可きは仏国也』(御書九五五ページ)と仰せじゃないか。
 大事なことは、どんな事態になろうとも、広布の使命に生き抜く本当の師子を育てることだ。そのために、皆の心を鼓舞できる魂の歌を作りたいんだ。どんな時でも、共に希望と歓喜の歌声を響かせ、明るく、朗らかに進んでいくのが学会だもの」
 歌声は、魂の共鳴をももたらす。



7、紙上セミナー 生活に生きる仏教 自然治癒力を高め健康人生を
 万人の幸福のための妙法

 日蓮大聖人 “法華経は心身の諸病の良薬” (作業中)



【社会の情勢】
 

◆ 公明党 大勝利へ勇躍出陣 衆院解散 12月2日公示、14日投票
◆  地方創生関連法が成立 政府、人口減少対策本格化
◆ 巡視船増やし一斉摘発 アカサンゴ密漁で指示 国交相
◆ 不法移民500万人を救済 制度改革で権限行使 米大統領

2014/11/23(日)の聖教

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2014/11/23(日)の聖教


1、ニューヨークで世界市民フォーラム 国際通信社IPSが主催 SGIなどが後援

  国際通信社IPS(インタープレスサービス)主催の「世界市民フォーラム」が18日、SGI(創価学会インタナショナル)、国連「文明の同盟」等が後援し、ニューヨークのスリランカ国連代表部で行われた。
 冒頭、議長である元国連事務次長のチョウドリ博士が、潘国連事務総長が教育を国際社会の最優先事項とする「グローバル・エデュケーション・ファースト」を提唱したことにより、世界市民教育が注目されている事実を紹介。今後の指針となる視座として、コロンビア大学ティーチャーズ・カレッジでの池田大作SGI会長の講演「『地球市民』教育への一考察」に言及した。
 博士は、世界市民の要件として、SGI会長が指摘する人類の一員としての責任感や価値観といった精神性が不可欠であると力説。そして、他者との共通点を見つめつつ、多様性を認め合う努力が肝要であると語った。
 続いてIPSのジャウラ事務総長、スリランカ国連代表部のコホナ大使、国連関係者らがスピーチ。参加者からは「国や政府の役割とともに、人間の内なる変革に焦点を置き、個人から周囲に波動を起こしていく創価の哲学に共感します」等の発言があった。
 フォーラムに先立つ17日には、IPS「国際貢献賞」の授与式がSGI、国連特派員協会の後援等で、国連本部内で開催された。
 同賞はアナン元国連事務総長はじめ、人権・開発分野に貢献した人物に贈られてきた。本年は、核兵器廃絶を目指す科学者の集いであるパグウォッシュ会議の会長で、元軍縮担当国連事務次長のジャヤンタ・ダナパラ氏に授与された。
 SGIとIPSは、2009年から核兵器廃絶への意識を啓発する活動を展開。こうした取り組みを踏まえ、IPSの招聘でSGIが後援団体となった。
 授与式では、創価学会平和委員会の寺崎議長が、池田SGI会長のメッセージを代読。
 SGI会長は、人類が直面する脅威が増した現代にあって、安全を保障する唯一の道は対話であると強調。戦後70年を控えた今こそ平和を願う民衆の声の結集をと訴えた。
 また、国連特派員協会のフォーク会長があいさつ。クテサ国連総会議長が「パグウォッシュ会議、IPS、SGIは核兵器が持つ危険性への意識を高め、その全廃に向けて大きな貢献を果たしている」と語った。
 包括的核実験禁止条約機関準備委員会のゼルボ事務局長のスピーチ、ケイン国連軍縮担当上級代表のメッセージ紹介等の後、ダナパラ氏が講演。核兵器なき世界の実現への決意を述べた。
 終了後、氏はSGI代表団に「明年は長崎でパグウォッシュ会議の世界大会もあります。核兵器廃絶へ重要な局面を迎え、創価学会の皆さまに協力をお願いしたい」と語った。



2、女性に対する暴力撤廃の国際デー記念 スペインSGIが講演会

  国連の「女性に対する暴力撤廃の国際デー」(11月25日)を記念するスペインSGI主催の特別講演会が14日、リーバス・バシアマドリード市のスペイン文化会館で行われた(写真)。
 スペイン科学研究高等会議のコンチャ・ロルダン博士が基調講演。その中で、ロルダン博士は、女性に対する暴力の歴史と現状に言及。暴力に終止符を打つための方途として、男女平等の思想を学びゆく教育の拡充等をあげた。
 最後に、世界中で女性のエンパワーメント運動を展開するSGIの理念と実践に深い共感を寄せた。



3、わが友に贈る

 「共戦」の心熱き
 東海道の同志よ!
 誓いの峰へ出発だ!
 「正義」の師子吼で
 新時代の夜明けを!



4、名字の言 「真の贅沢というものは、ただ一つしかない、それは人間関係の贅沢だ」

  “創価学会に入ってみたいけど、不安もある。どないしよう?”。中学時代の友人から信心を勧められた奈良の青年が、迷って母親に相談した▼「彼を信用できるならやってみればいいじゃない。自分で決めなさい」。パッと心が晴れた。“それなら話は簡単だ。やってみよ”。青年は今年9月に入会した▼後日、このやり取りを耳にした紹介者。「学会を選んでくれたこともそうですが、何より、自分を信頼してくれたことに感謝します。必ず彼を幸せにします!」と。どんな苦難も信心で乗り越えようと誓い合い、共に学会活動に駆ける日々だ▼フランスの作家サン=テグジュペリは、数々の困難に共に立ち向かい、生涯の信頼を結んだ同僚との思い出を通し、つづっている。「真の贅沢というものは、ただ一つしかない、それは人間関係の贅沢だ」(『人間の土地』堀口大學訳)。人と人を結ぶ多くの絆の中で、“信じ合える喜び”に勝るものはない▼釈尊は、“善き友を持つことが、仏道修行の半分に相当するのですね”と問う弟子・阿難に答えた。“それは違う。善き友を持つことが、仏道修行の全てなのだ”(「サンユッタ・ニカーヤ」)と。自らの信念を晴れ晴れと語り、信頼と友情を広げる。そこに、人生の最高の充実は輝く。(険)



5、寸鉄
 

★  SGI憲章19周年。人間主義の連帯は192カ国に。「社会貢献」の歩みに信頼

★ きょう伝統の任用試験。教学こそ人生勝利の羅針盤。求道の友に功徳燦然

★ 大関西が猛然と立ち上がった!常勝の大旗は翩翻と。民衆パワーで圧倒だ

★ 幸運は大胆な者の味方―文人。語った分だけ友好は拡大。縦横無尽に走れ

★ 車上荒らしに警戒!貴重品や鞄は車内に放置するな。短時間でも油断なく



6、名誉会長とともに 新時代を開く 【41】「躍信」の明年へ さあ出発!(
作業中)



7、中国青年代表団が来日 万台の友誼へ 各地で心温まる交流
先人の志を継ぎ友好の橋を 万団長
  (作業中)

8、社説  SGIの友が前進 縦横無尽に人間交流の舞台を

 「SGI(創価学会インタナショナル)の皆さまの姿には常々、感動を覚えています」「なくてはならない存在です」。ブラジルの識者が語った言葉である。今や世界192カ国・地域に広がったSGIは、それぞれの社会で“なくてはならない存在”として、地域に根を張り、信頼を築いている。
 1995年11月23日に制定された「SGI憲章」は、仏法を基調としたSGIの平和・文化・教育運動をいっそう確固たるものにし、後世に正しく伝えていくため、その理念と行動規範を明文化したものである。前文と10項目の「目的及び原則」が掲げられ、一人一人が同憲章の精神を胸に、自身の人間革命と社会の発展を祈り、日々行動している。きょうで制定から19周年を迎えた。
 憲章の第4項に「SGIは人間の交流を基調として、日蓮大聖人の仏法の理解を広げ、各人の幸福の達成に寄与していく」と。SGIの友は、この指針のままに、人間交流の舞台を縦横無尽に駆け巡っている。
 イタリアSGIは先月、ミラノ池田平和文化会館で公開イベントを開催。これには、キリスト教、ユダヤ教、仏教、イスラムや、公共機関、ジャーナリストの代表900人が出席。各界の識者からも祝福のメッセージが寄せられた。参加した他宗教のリーダーらが平和への決意を認め、会館に保管を。テレビや新聞等で報じられ、宗教の枠を超えた友情の連帯に共感の輪が広がった。
 世界中で人間交流の絆を結んできた池田SGI会長は今月10日、秋季研修会で来日した55カ国・地域の友と、感動的な出会いを刻んだ。あるリーダーは「師匠との原点を築きたいと思い、研修期間中も時間をこじあけては唱題に挑戦していました」と。別のメンバーは「人生の最期の日まで妙法のため、同志のため、戦い抜くことを決意しました」と誓いを新たにした。一つの出会いが大きな歓喜の波動となり、世界広布新時代の暁鐘は万年の未来へ鳴り響いていくに違いない。
 作家・評論家の佐藤優氏は「創価学会及びSGIの偉大な役割とは、人々を救済する宗教としての仏教の意義を取り戻し、世界宗教にしたことでしょう」と、称賛を惜しまない。
 明年はSGI発足40周年、SGI会長の初の海外指導から55周年の佳節を迎える。世界宗教としての盤石な基盤の構築へ、人間交流の先頭に立ち、友好の語らいを大いに広げたい。



9、きょうの発心 寂日房御書、903 ㌻ 【師の恩に報い地域広布にまい進】

御書 かかる者の弟子檀那とならん人人は宿縁ふかしと思うて日蓮と同じく法華経を弘むベきなり、法華経の行者といはれぬる事はや不祥なりまぬかれがたき身なり(寂日房御書、903ページ・編1206ページ)

通解 このような日蓮の弟子檀那となろうとする人々は、宿縁が深いと思って日蓮と同じく法華経を弘めるべきである。法華経の行者と言われていることは、もはや不祥なことであり、免れ難い身である。. 

 地涌の菩薩の使命を自覚し、大聖人と同じく法華経を弘めるべきであるとの御文です。

 1976年(昭和51年)2月の中部指導で池田先生に声を掛けていただき、生涯、師と共に、と決意しました。
 97年、碧南会館が完成。初代圏長として走り抜くなか、“先生をお迎えしたい”との声が湧き起こりました。その後、小説『新・人間革命』の「伸一は、訪問できない地域の同志には、ひたすら題目を送った。“心は、常に一緒ですよ。私に代わって地域広布を頼みます”と叫ぶ思いで、唱題に唱題を重ねてきたのだ」との一節に出あい皆で地域広布にまい進しました。
 現在は刈谷、碧南、安城、高浜、知立市の友と感謝の訪問激励を実践。家業も順調です。家族全員で広布の第一線を走っています。
 師の恩に報いるために、“創価の黄金柱”の自覚に燃えながら、三河創価県壮年部から人材拡大の波動を起こしてまいります。
愛知・三河創価県壮年部長 澁谷 英男



10、親が子に語る物語 人々を救った金色王

【おうちの方へ】

  今回の物語に登場する「金色王」は釈尊の過去世の姿の一つで、「金色王経」に出てくる説話です。
 金色王は、干ばつに苦しむ民のために、最後の一粒の米まで与え尽くしました。それでも飢饉はやまず、王は天に両手をあげ、訴えます。「一切衆生の飢えの苦しみに代わって、私が飢え死にいたします!」
 その叫びに天は感応し、甘露の雨を降らし、万民を蘇生させたといいます。
 日蓮大聖人は「上喉の御返事」(御書1574㌻)で、この金色王について紹介しています。金色王の話は、他者を助けるためには自分にとってかけがえのないものをも惜しまないという精神や、人々の幸せを思う、強い一念の大切さを教えています。



【社会の情勢】
 

◆ 公明党 九小選挙区、渾身の訴え  短期決戦。猛ダッシュ
◆  ふるさと雇用 給与半額を助成 都会から移住促進へ支援 政府
◆ 「美」感じると脳が活性化 医療分野へ応用も期待 ロンドン大
◆ 長野市など震度6弱

2014/11/24(月)の聖教

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2014/11/24(月)の聖教


1、全国1517会場で実施 学会伝統の教学部任用試験 13万人の求道の友が挑戦

 世界第一の「希望哲学」を胸に栄光の人生を!――学会伝統の「教学部任用試験」が23日、全国1517会場で実施され、13万人の求道の友が挑戦した。池田大作名誉会長は伝言(別掲)を贈り、全受験者をはじめ、役員・担当者の奮闘を最大に讃えた。今回新たに「マーク方式」が導入された試験は、午後1時半からと午後7時からの2回行われ、御書3編と教学入門などから出題された。(2・3面に関連記事。4面に試験問題と解答を掲載)

 御書や「大白蓮華」を片手に、最後まで研鑽に余念のない受験者たち。皆、仕事や学業、日々の現実の課題と格闘しながら、真剣に学習に励んできた。その瞳には、「行学の二道」を闊歩する誇りと充実が輝いていた。
 学会の教学は「実践の教学」である。「観念の遊戯」ではない。世界第一の生命哲学を学び、その喜びをはつらつと友に語る。日蓮大聖人の大確信に触れ、勇敢に広布拡大へと打って出る。その行動から、勝利の人生が開かれていくのだ。
 今回の試験は、全5問で構成。
 問1は「上野殿御返事(刀杖難事)」「兵衛志殿御返事(三障四魔事)」「呵責謗法滅罪抄」から、御文の正確な理解を問うている。
 問2は「教学入門」の「日蓮大聖人の御生涯」から、主な御事跡等について出題。
 問3・4では「南無妙法蓮華経」「十界」「信行学」「三障四魔」などの意味や理解を尋ねるとともに、「宿命」のとらえ方や、諸天善神の守護等についても質問している。
 問5は「世界広布と創価学会」から。学会の歴史の出題をはじめ、御文に即して日顕宗を破折する力を求める問いが出された。
 各地の試験会場では、各部のリーダーが受験者を激励した。
 原田会長は、札幌市の北海道文化会館に集った札幌清田総区の友のもとへ駆け付けた。
 会長は、寒さに胸張り、研鑽に励んできた受験者を心からたたえ、日蓮仏法の深義を真剣に学んだ日々は、必ずや生涯の原点として刻まれると強調。この挑戦を新たな人生の船出とし、世界平和の大人材に成長していただきたいと念願した。

 名誉会長が受験者役員・担当者に伝言
 寒いなか、また忙しいところ、誠に誠に御苦労様です。
 皆様方の尊い尊い研鑽は、すべて、御本仏・日蓮大聖人が御照覧であられます。
 なかんずく新入会の皆様! さらにまた会友の皆様!
 偉大な求道の受験を、私は日本そして世界の全同志と共に、万雷の大拍手をもって、ねぎらい、讃えたいのであります。
 役員の方々も、教えてくださった先輩方も、応援してくださった御家族の皆様方も、本当にありがとうございます。
 今や、地球規模で行われている教学試験は、挑戦すること自体が、人生勝利の智慧を磨き、生命の境涯を開き、心の財を無量無辺に積んでいく崇高な仏道修行です。
 受験された全員が、「生命尊厳の大賢者」となり、「幸福学の大博士」となっていかれることは、間違いありません。
 御聖訓には、「行学の二道をはげみ候べし、行学たへなば仏法はあるべからず」(御書1361ページ)と仰せであります。
 どうか、世界第一の「希望哲学」「平和哲学」を学んだ誇りに燃えて、自身のため、友のため、社会のため、未来のため、共々に喜び勇んで勝ち進んでいこうではありませんか!
 皆様方の御健康と御多幸、御一家の繁栄を祈ります。
 行学の勝利者の皆様、万歳! 最後まで、絶対無事故で、風邪などひかないように、お願いします。題目を送ります。



2、今週のことば

 戦う生命に恐れなし。
 境涯革命の時を逃すな。
 「賢者はよろこび」と
 一日一日を強気で征け!
 広布と人生の勝利劇を!



、名字の言  松下幸之助氏の言葉。「若い時の苦労は、買ってでもせな、あきまへんなぁ」

  「楽すれば/らくがわざして/楽ならず/らくをせぬ身は/はるか楽々」。大阪市内でこんな歌碑を見かけた。松下幸之助氏の言葉を思い出した。「若い時の苦労は、買ってでもせな、あきまへんなぁ」▼氏はかつて、自身が「成功した理由」を三つ挙げた。「学歴がなかった」「貧しかった」「病弱だった」。普通はどれも「成功しなかった理由」に挙げそうなことである▼氏は、池田名誉会長との対談で、苦闘の中にも、常に喜びや希望があった、と語った。逆境を〝成長の因〟にするのも、「後退の因」にするのも、全て心の強さ次第ということだろう▼名誉会長は、「苦労は買ってでも」という氏の言葉を、繰り返し青年に教えてきた。自身もまた、氏の言葉そのままの青春を送ったからだ。昭和25年、事業の破綻に直面する戸田第2代会長を、名誉会長は一人支えて働いた。その年の11月の日記に「此の冬も、オーバーなしで通そう」とある。短い言葉に、万感の思いがこもる。後に語った。「偉大なる師匠とともに、二度とない青春を悔いなく戦える誇りと喜びで、わが心は王者のごとく輝いていた」▼今の苦労も、未来の勝利という実証への一つのドラマなのだ――と決めて苦難に立ち向かう。そこに信仰の真骨頂がある。(芯)



4、寸鉄
 

★  大きな苦難ありて大きな宿命転換ができる―恩師わが人間革命の栄光譜を

★ 大東京の闘魂は赤々と!誰よりも動き、語ろう。本陣の使命はそこにあり

★ 北陸に拡大の烽火。愛する石川・富山に人間共和の都を!不屈の英雄たれ

★ 交通事故に注意。運転中の通話、歩行中のスマホは厳禁。多忙の年末こそ

★ 立案は専門家、適否の判断は民衆に委ねよ―哲人公明は生活者目線で戦え



5、『新・人間革命』 第28巻  第1章  「広宣譜」 (6)

 学生部結成記念幹部会の六月三十日を迎えた。この日の「聖教新聞」四面に、「教学上の基本問題について」と題する記事が掲載された。教学を研鑽していくうえでの、創価学会としての見解を発表したものである。
 実は、六月の十九日に、宗門から学会に、三十数項目にわたる教学上の質問が寄せられた。これは、「教義を逸脱している」などと言って学会を攻撃してきた僧(教師)らの質問を、宗門がまとめたものであった。
 「聖教新聞」や『大白蓮華』など、学会の機関紙誌、書籍をはじめ、各地方の有志が制作した紙誌までもチェックし、質問してきたのだ。山本伸一の御書講義や講演の内容はもとより、首脳幹部や男女青年部幹部らの発言を取り上げての質問もあった。
 たとえば、伸一は「諸法実相抄」講義で、「日蓮一人はじめは南無妙法蓮華経と唱へしが、二人・三人・百人と次第に唱へつたふるなり……」(御書一三六〇ページ)について、正法が弘まっていく原理を述べられたものと前置きし、総別の観点から、こう語った。
 「この別してのお一人が、いうまでもなくご在世においては、日蓮大聖人ご自身であります。しかし、それはご在世のみならず『未来も又しかるべし』(同)と仰せであります。
 創価学会は、初代会長・牧口先生が、まずお一人、立ち上がられ、唱えはじめられたところから二人、三人と『唱えつたえ』、約三千人にまでなった。戦後は、第二代会長・戸田先生が、東京の焼け野原に立って、一人、唱えはじめられ、そこから、二人、三人、百人と『唱えつたえ』て、現在の一千万人以上にまでなったのであります」
 この箇所について、宗門は、「大聖人がただお一人唱え初められたお題目であるにも関わらず初代会長・二代会長が唱えはじめられたというのは僭越ではないでしょうか」と言うのである。
 伸一が述べたのは、日蓮大聖人の仏法が学会によって日本中、世界中に弘まった広宣流布の厳たる歴史である。



6、世界の体験プラザ ブラジルSGI アデミール・ジョゼ・ダ・シルバさん
若き日の夢をかなえ 会社員から弁護士に

“キャプテン”と慕われる 人権の闘士  (作業中)



【社会の情勢】 

◆ 長野北部地震41人負傷 家屋多数倒壊 気象庁「余震に注意」
◆  福島第一 汚染水流出、新たな懸念 「氷の壁」でも止められず
◆ 南極に風力発電建設へ 観測隊が3度目の挑戦
◆ 公明勝てば軽減税率 経済の好循環を推進 山口代表強調

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