2014/11/20(木)の聖教
1、ブラジル クリチバ文化会館 晴れやかに開館記念式典
ブラジル・パラナ州の州都クリチバ市に「クリチバ文化会館」が完成。15、16の両日(現地時間)、晴れの開館記念式典が行われ、2500人の友が集い合った。
これには池田大作SGI(創価学会インタナショナル)会長が祝福のメッセージを寄せ、クリチバの友の地域広布への尽力を心から賛嘆。「平和の砦」であり、「文化交流の広場」である新宝城から信頼と友情の輪をさらに大きく広げていただきたいと念願した。
本年のサッカー・ワールドカップの会場にもなった同市は、標高約1000メートルの高原に位置する。半世紀にわたり“環境に優しい都市づくり”を推進し、「国連環境賞」を受賞するなど同国をリードする環境都市である。
この素晴らしき天地で、SGIの友は「環境と開発展」を行うなど、仏法の調和の哲学を発信。また、良き市民として、地道に地域貢献を続けてきた。
1999年には同市からSGI会長に「名誉市民証」が授与されている。
歓喜に包まれた15日の式典では、経過報告などの後、ナジェイビ・バルク分圏長が「新宝城は、地元の私たちにとって長年の夢でした。それが今、かないました!」と喜びを。オガワ婦人部長らに続き、コウサカ理事長は世界広布の大理想へ心軽やかに躍進していこうと呼び掛けた。
翌16日には、3回にわたって記念勤行会が行われた。
2、南アフリカ大使が創大へ
南アフリカ共和国のモハウ・ペコ大使が17日、東京・八王子市の創価大学で特別講演を行った(写真)。
大使は、世界に対する慈悲の心を持ち、人と人を結ぶ真の指導者に成長をと望んだ。席上、大使に「創大最高栄誉賞」が授与された。
3、わが友に贈る
任用試験に挑む友は
皆が宝の大人材!
最後まで真心の応援を!
真剣に学んだ全てが
生涯の財産と輝く。
4、名字の言 「全てに意味がある」は、「全てに意味を持たせる」強さ。
苦難や挫折を経験した時、学会の同志は「全てに意味がある」と捉える。これは、「全てに意味を持たせる」強さ、決意の表れともいえよう▼ある男子部員は、かつて高校野球の名門校でプレーし、地域でも屈指の選手だった。だが高校最後の大会で、痛恨のエラーをおかし、チームは敗退。この苦い思い出は、長く彼を苦しめた▼その彼が社会人となり、学会活動に励むようになる。学会員一人一人の姿に触れたことがきっかけだった。過去に大きな失敗をした人。今も悩みに直面している人。どの人も、前向きに生きている。これが本当の強さだと思った。自分も、苦悩に負けず、人の幸福に尽くせる人間になろうと決めた▼彼は今年、3世帯の弘教を実らせた。入会した一人は、野球部の同級生だった。「悔しさをバネに生きる、今のあいつの姿が決め手だった」と同級生。新入会の彼もまた、今月18日、晴れて弘教を実らせた▼御書に「浄土と云ひ穢土と云うも土に二の隔なし」(384㌻)とある。自分の心次第で、周囲の環境は良くも悪くも変わっていくとのご教示だ。幸不幸を決めるのは「過去に何があったか」ではなく、どんな経験からも価値を生み出そうとする、今、現在の前向きな心。これが創価の「人間革命」の哲学である。(蹴)
5、寸鉄
★ 「広宣流布の闘士として歴史に名を残せ」恩師。いざ千載一遇の大闘争へ
★ 宮城が「県の日」。不屈のみちのく魂光る同志よ! 新時代の人材の大城築け
★ 「人のために生きる方が満足は大きいのだ」作家。自他共の幸福こそ勝利道
★ 「いよいよ・はりあげてせむべし」御聖訓。青年よ破邪顕正の言論響かせよ
★ 感染性胃腸炎が大流行の兆し。手洗い・食物加温が予防の基本。甘く見るな
6、11・18「創価学会創立記念日」特集㊦
牧口初代会長の殉教70年に寄せて、アメリカ・デユーイ研究センター所長のラリー・ヒックマン博士にインタビューした。ここでは真の民主主義の精神に立ち、軍国主義と戦い抜いた初代会長とジョン・デューイの思想との対照を通して、人間の自由と尊厳を守りゆく教育のあり方を語ってもらった。さらに、創価の人間教育を世界に広げ、発展させてきた池田S字ーI会長の事績への評価を聞いた。
インタビュー 牧口初代会長の殉教70年に寄せて 米デユーイ研究センター所長 ラリー・ヒックマン博士
軍国主義との不屈の闘争 正義の精神は未来まで輝く
◆「牧口初代会長は狭い独房で殉教の死を遂げました。しかし、その精神は後継の弟子を通して脈々と生き続け、平和の開花の時を迎えたのです」──著名なデューイ研究者で、ヒックマン博士の親しい友人でもあるジム・ガリソン博士(ジョン・デューイ協会会長)が、八王子市の東京牧口記念会館の偉容を仰いだときの印象です。
ヒックマン博士 死後の生命の姿を深く考えさせる言葉ですね。
人間は死ねば神の国に入り、永遠の生命を得るのか。あるいは、全てが無に帰すのか。それともね肉体は滅びても精神は後世に受け継がれ、現実の人々の生命に永遠に生き続けるのか。
私はこの、第三の姿こそ永遠の生命の真の意義はある、と考えます。
とりわけ、牧口初代会長のように道徳的勇気に生き、正義に殉じた先人の精神ほど、後世の人々の人生に大きな価値を刻み、影響を残していくものはありません。その先人は自己犠牲と敗北の人生を終えたかに見えて、未来の人々の人生の勝利の開花に多大な貢献を果しているのです。それは即、その先人自身の勝利にほかならないのです。
◆初代会長が後世に残した精神と価値の真髄は、何であると考えられますか。
ヒックマン博士 初代会長と多くの精神を共有したデューイの立場から評価すれば、それは、人間の自由と平等と尊厳に根ざした真の民主主義の精神といえます。
真の民主主義とは、具体的な形をもって存在するものではありません。それは理想であり、信念の領域に属するものだからです。その核となるものは、人間の体験の力に対する「信」であるとデューイは言いました。
その「信」こそが、軍国主義などに象徴される権力の支配と対決し、勝利する力となるものです。健全な人間の社会の建設の源ともなるものです。
そうした理想の民主主義によって、築かれる社会は、人間が権威的な力に支配されることなく、自由に交流し発展できる共生の世界なのです。そのために不可欠なものこそ、人間関係を深め合い、互いの人生の意味を拡大し合っていく実践なのです。
◆初代会長が民主主義に根ざした宗教の実践の基軸を、「実験証明座談会」に置いた意義もそこにあるといえます。それは、人々が平等に信仰の体験を語り、励まし合い、確信を深め合うためのものです。
ヒックマン博士 デューイは体験の質、あるいは尺度は、一つの体験がより深い体験を生み出すための土台となるか否かにある、と考えました。何かを達成した体験に満足して終わるのではなく、それを契機として新たな体験を生み出そうとする、探求と成長の心こそ大切だということです。
初代会長もまた、宗教の次元のみならず、学校教育においても、それを目指したことは明らかです。
◆初代会長は、また、物事の真実を極めるための不断の問い掛け、あるいは創造的な懐疑を重視しました。それこそが、新たな体験を生み出す力ともなります。
ヒックマン博士 そうした問いかけこそが健全な民主主義を育む力となるのです。ここで私が民主主義の教育の役割として重視するのは、非生産的な情報のノイズ(雑音)を軽減し、健全な情報の流れを確保することであります。
意図的に操作された情報は、いたずらな不信や懐疑の温床となり、人間が自由に、また健全に生きるための道をふさぐことにもなりかねないからです。
ともあれ、創造的な問い掛けによって人々の目を開き、導くところに健全な教育の使命はあるのです。
ディューイの哲学と共通する創価の思想 実戦のなかで教育の理想を追求
SGI会長の模範の姿が英知育む
◆博士はこれまで東京都関西の創価学園、また創価大学を訪問し、学生、教職員との交流を深めてこられました。さらに現在は、アメリカ創価大学(SUA)の理事として、SUAの発展に尽力されています。そうした体験を踏まえて、創価の教育の思想と精神がSGI会長によってどのように継承され、発展してきたと見ておられますか。
ヒックマン博士 SGI会長が創立した創価の学舎に脈打つものこそ、教育と学習に対する実験的な気風です。それはデューイの教育へのアプローチと深く通ずるものがあります。いな、世界において最もデューイ的な教育が行われているところこそ、創価の学舎であるとさえ私は考えています。
とりわけSUAを卒業した教師や大学院生たちが、さまざまな教育の実践や研究を通して創価の人間教育とは何かを真剣に探り続けている姿に心打たれます。科学にもにた(実験)を重ねながら、教育の理想をどこまで追求し続ける姿に未来の希望があります。
SUAに学ぶ学生たちも、創価の教育とは何かを性急に定義し、そこに安住することを好みません。創価の教育には終着点などないとの潔い心根に立ち、新たな志向と探求の日々を送っているのです。
彼らがそうするのは、ひとたび創価の教育の固定的で限定的な定義を行った瞬間、その成長と発展が停滞してしまうことを熟知しているからにほかなりません。私は創価の教育とデューイの教育の深い共通点を、そこに見るのです。
こうした学問の源が創立者であるSGI会長の思想と精神にあることは、いうまでもありません。会長のように、教育こそ人間と社会の発展のための最重要の価値であるとの信念をもとに、社会への貢献を続ける指導者を、私は他に見たことがありません。
◆教育の真髄は模範に学び、体験に学ぶことにあるといわれます。創価の人間教育を学校と社会に広げるSGI会長の模範に、私たちは、どう学ぶべきとお考えでしょうか。
ヒックマン博士 まず言えるのは、模範を示し続けるところに会長の思想と行動の真実がある、ということです。
模範を示した教育、あるいは指導は、人々に自分で考える余地を与えます。そこに人々が自身の可能性を豊かに開発する土壌が生まれます。権威主義との教育の最大の差異が、そこにあります。
その上で、具体的な模範の姿を語る前に、会長の存在そのものの重みと質の高さに、私たちは注目すべきでしょう。会長が一瞬一瞬の全ての出会いに全魂を傾ける姿がそれです。
人々に心から手を差し伸べていく時の会長のまなざしと振る舞いのなかに、人間と人間の交流の真にあるべき姿が輝きます。互いの人生の意味を拡大し合う、創造の英知が育まれます。
前述したように、真の民主主義の精神の源がそこにあるのです。
ここで忘れてはならないのは、会長を一貫して支えてきた香峯子夫人の存在です。とりわけ私は、第3代会長就任のその日、帰宅した会長に“きょうは池田家のお葬式です”と語り掛けた夫人の言葉に、深く胸を打たれるのです。そこに、道徳的勇気の珠玉の輝きを見るからです。
確かに、会長としての使命を全うするためには、家庭を犠牲にするほどの覚悟があったことでしょう。その会長の内に秘めた覚悟を、夫人はきっぱりと受け止めていたのではないでしょうか。
そうした夫人の存在があったればこそ、会長の平和貢献の活動が無限に開かれていったに違いありません。その事実を、殉教と奉仕に貫かれた三代会長の歴史の一ページに、深くとどめ置くべきである、と私は思うのです。
7、『新・人間革命』 第28巻 第1章「広宣譜」(3)
時刻は、午後四時半を回っていた。
山本伸一は、五時半からは、妻の峯子と共に、新宿文化会館での婦人部首脳との懇談会に出席することになっていた。
彼は、出発時刻ぎりぎりまで、新学生部歌の作詞を続けようと思った。
「さて、四行目だ。ここは、起承転結の結の部分にあたる大事な箇所だ……。
よし、『我と我が友よ 広布に走れ』としよう。自分だけではなく、悩める友の味方となり、強い友情を結び、同志と共に前進していくんだ。『走れ』ということは、“勢いある行動”なんです。青年は、座して瞑想にふけっていてはならない。
『広布に走れ』を実行していくには、まず“わが人生は、広宣流布とともにあり”と決めることです。そして、瞬間瞬間、広布をめざして力の限り、戦い抜いていくんだ。“広布に歩け”ではないんです。全力疾走だ。
『未だ広宣流布せざる間は身命を捨て随力弘通を致す可き事』(御書一六一八㌻)というのが、私たちの精神だもの。
さらに、青春時代の誓いを、終生、貫き通していくことです。日蓮大聖人は『始より終りまで弥信心をいたすべし・さなくして後悔やあらんずらん』(同一四四〇㌻)と仰せだ。〝持続〟なくして勝利はありません。
皆の人生には、これから先、就職もあれば、結婚もある。さまざまな環境の変化があります。職場の上司や同僚、家族や親戚から、信心を反対されたり、自分が病に倒れたり、勤めた会社が倒産したりすることもあるかもしれない。
その時に、“いよいよ自分の信心が試されているんだ。負けるものか!”と、歯を食いしばって頑張り抜いてほしい。どんなに苦しくとも、信義のため、正義のために、“使命の走者”として、広宣流布の大道を完走してほしいんです。そのための魂の歌を、師弟の応援歌を、私は今、作っておきます」
伸一は、生命の言葉を紡ぐようにして、歌詞を作り上げていった。
8、座談会 世界広布新時代の旭日【95】婦女一体で躍進の門を開く
明年1月 花の女子部が「ロマン総会」
教学根本に幸福勝利の青春
橋元青年部長 「女子部の日」である11月12日付の聖教新聞の1面には、創価女子会館で撮影された池田先生・奥様の写真と共に、明年1月に開催される女子部の「ロマン総会」について、紹介がありました。
原田会長 「とっても明るく華やかな紙面で、心がパッと晴れやかになりました」との感想の声が寄せられていました。
杉本婦人部長 ある婦人部員からは、「先生と奥様が、どれほど女子部に期待されているかを感じました。私も女子部時代を悔いなく歩んできたからこそ、今があります。婦女一体で前進します!」との力強い決意が届けられました。
吉井女子部長 「ロマン総会」は本部・支部の単位で開催される、女子部員が一堂に会する集いです。
西野女子部書記長 早速、神奈川では、この秋、「プレロマン総会」との思いを込めた会合を開きました。フラワーアレンジメントをする“花セレブ会”や、お勧めのリラックス方法の紹介や癒やしグッズを持ち寄る“女子力アップ会”などを催し、普段の3倍を超えるメンバーが集う地域もあるなど、大反響でした。
原田 「楽しいところ、ほっとするところ、新鮮な感動が生まれるところに、人は集まる」と池田先生が言われている通りですね。
吉井 はい。私が参加した“女子会”にも、初めて会合に来られたメンバーや、仕事が多忙な中で駆け付けてくれたメンバーがいて、喜びの輪が大きく広がっていました。最後には、“今度は大切な友達も連れて来たいね”と、皆が口々に語っていました。
正木理事長 他の地域でも、工夫をこらしたチラシを配布したところ、「楽しそうだと思って来ました!」と言って、数年ぶりに会合に参加してくれたメンバーもいたそうですね。
原田 朗らかに、聡明に、深き友情を結ぶ女子部の活動を、池田先生もうれしく見つめておられます。
杉本 このロマン総会の結集は、「婦女一体の、創価の女性の連帯こそが、無限の希望を約束する」との先生の指導を胸に、婦女一体で取り組みます。
正木 婦女一緒に訪問激励に歩く約束をしている地域もあるそうで、「女子部が成長してくれれば、学会は永久に前進し、広宣流布は永遠に拡大できる」との先生の指針を実現するのが、まさにロマン総会ですね。
原田 池田先生は、大白蓮華11月号の巻頭言を「白ゆりと華陽のロマンの物語を!」と題して綴られ、「創価の婦女一体の『喜びの物語』『希望の物語』『ロマンの物語』は、いよいよ楽しく賑やかだ。世界広布新時代の躍進の門は、ここに開かれた!」と呼び掛けてくださいました。後世に残る女子部の歴史と伝統を築きゆかれることを念願しています。
不滅の指針を実践
杉本 また、女子部は今、「全員が教学部員に」との不滅の指針を実践しようと、皆で真剣に教学の研鑽に取り組んでいますね。
正木 23日の任用試験も、昨年を上回る数の女子部員が受験の予定です。
吉井 はい。創価青年大会などを通じて立ち上がった新たなメンバーを、婦女一体で励まし続けていただいた結果です。感謝の思いでいっぱいです。
西野 東京・練馬総区のある女子地区リーダーは今回、2人の友人が任用試験を受験することになりました。
吉井 友人といっても、そのうちの一人は、勤務する会社の社長です。勇気を振り絞って、日頃の感謝とともに、創価の世界を見てほしいこと、仏法哲学を学び真の幸福の人生を歩んでほしいことを語ると、「あなたのお願いなら」と言って受験を決意してくれたそうです。
西野 さらになんと、その話を聞いていた同僚も「私も一緒に受けたい!」と言うのです。今、仕事の合間を縫って3人で勉強をしています。
原田 御聖訓には、「竜女が成仏此れ一人にはあらず一切の女人の成仏をあらはす」(御書223ページ)と示されています。一人の女性の先駆の闘争には、多くの人が続きます。勇気ある女性の存在は、それほど偉大なのです。
女性の団結で前進
杉本 方面や県で「女性最高協議会」も仲良く開かれ、大きな力になっていますね。女子部の会合を婦人部が担当することで、婦女一体の取り組みが大きく前進しています。
西野 東北では、小説『新・人間革命』「求道」の章に描かれた当時の模様を、婦人部のお二人が、女子部の会合に来て話してくださいました。戸田先生に指導を受け、池田先生と共に広布の道を歩んだ青春を伺い、女子部は皆、驚きと同時に、“もっと求道の心をもって学会活動に励もう!”と決意。これまで以上に、師の慈愛を身近に感じることができています。
橋元 池田先生は先日の第1回「世界女性平和会議」にメッセージを寄せてくださり、戸田先生が女子部に贈られた「鎖の輪は、一つ一つガッチリと組み合って、切れることがない。人間も同じだ。心強き一人一人が、固く手を結べば、広宣流布は必ず進む。人と人との輪をつくりなさい」との言葉を紹介してくださいました。
吉井 善き同志と、何でも心おきなく語り合い、励まし合う中に、喜びも、一人一人の成長もあると、皆で心に刻み、正義のスクラムを広げてまいります。
原田 女子部は一人一人が、かけがえのない宝の存在です。全員が自信をもって、伸び伸びと力を発揮し、幸福勝利の青春を送っていけるよう、皆でさらに応援をしていこう。
9、社説 スマホ利用者が増加 身近に潜む危険・犯罪に注意
ビジネスパーソンには、今や必携アイテムともいえるスマートフォン(スマホ=多機能携帯電話)。その利用が今、幅広い世代に広がりつつある。
最近では、使いやすさを売りにした「簡単スマホ」や、大手電話会社のスマホに比べて月々の費用が半額程度で済む「格安スマホ」が、次々と登場。シニア層への普及も著しい。
先月発表された調査データによると、シニア層(60歳以上)のスマホ所持率は27・6%。昨年に比べ、4・4ポイント増だという(MMD研究所調べ)。
スマホをはじめとする新しい技術の登場によって、仕事でも日々の生活でも、その利便性はますます高まっている。時代が進むにつれ、便利になることは自然な流れであり、好ましいことではあろう。が、その一方、身近になったネット環境などには、危険・トラブルが潜んでいることも忘れてはならない。
近年、スマホ利用に伴うトラブルは増えている。個人情報の漏えいも、その一つだ。例えば、スマホで無料アプリをダウンロードしたところ、個人情報や位置情報が外部に流出したというケースが確認されている。スマホを標的とするウイルスも確認されており、パソコンと同様の安全対策が必要だ。
警視庁は、①ウイルス対策ソフトを導入し、常に最新のソフトに更新する②外部に漏れると困るようなデータは保存しない――など、利用者への注意を喚起している。
40~60代のスマホ利用者でいえば、セキュリティー被害への認知度は80・3%と高いものの、その対策を講じている人の割合は「3人に1人」だという(KDDIの調査)。情報が流出すれば、職場や周囲の人々にも被害が及びかねない。その点も肝に銘じたい。
ほかに、ワンクリックで詐欺サイトに誘導され、高額の料金を請求されるケースも近年、問題視されている。ネット上の犯罪の手口は巧妙・多様化しているのが現状だ。
当然のことだが、「盗難・紛失」にも気を付けたい。持ち運びが便利なスマホは盗難・紛失の恐れも高く、そこから情報流出につながる場合もある。
効率や利便性が高いほど、その裏に潜む危険を忘れがちだ。日々の勤行・唱題を根本に「事故・トラブルは断じて起こさない」との姿勢を保ちつつ、日頃の「危機管理」にいっそう努めたい。折々の知恵を発揮しながら、絶対無事故で、本年の総仕上げを飾ろう。
10、きょうの発心 呵責謗法滅罪抄 1132㌻ 【何があっても負けない人生を】
御書 何なる世の乱れにも各各をば法華経・十羅刹・助け給へと湿れる木より火を出し乾ける土より水を儲けんが如く強盛に申すなり(呵責謗法滅罪抄、1132ページ・編599ページ)
通解 いかなる世の乱れにも、あなた方を法華経や十羅刹女よ助け給え、と湿った木から火を出し、乾いた土から水を出すように強盛に祈っている。 .
強盛な祈りが、不可能をも可能にすることを教えられています。
1973年(昭和48年)、中学3年生の時に、第4回中等部・第3回少年部合同総会で池田先生に初めてお会いしました。21世紀の広布を託さんとする先生の指導と学会歌の指揮は忘れることができません。“生涯、師と共に”との原点を築くことができました。
女子部時代には白蓮グループで薫陶を受け、「白蓮の碑」の前で先生と一緒に記念撮影をしていただいたことも。陰の守りに徹し、何があっても負けない「如蓮華在水」の人にと誓いました。
婦人部となり、3人の子どもを育てながらヤング・ミセスや地区担当員(現・地区婦人部長)として奮闘。母の乳がん、私や子どもの病気など苦難もありましたが、この御文を胸に広布へ走るなかで乗り越えることができました。
明年には大津文化会館、明後年には滋賀メモリアルパークが完成します。常勝の魂を胸に福運あふれる人材を育成し、地域に幸福のスクラムを広げてまいります。
滋賀・大津常勝県婦人部長 池田 秀子
11、池田名誉会長が贈る 勝利の人間学 第64回 世界広布は我らが実現
不惜身命の師弟に連なる
今や、妙法の音声は全地球に轟きわたり、わが同志が世界中で乱舞する時代となった。
御本仏・日蓮大聖人が、創価学会の見事な大発展を、どれほどお喜びであられるか。
先師・牧ロ先生、恩師・戸田先生が、不惜身命、死身弘法でつくられた学会である。
お二人の構想を、私も命を賭して、すべて実現してきた。これが弟子の道だからである。
この師弟の勝利のリレーを受け継ぐ栄光の走者こそ、青年部の皆さんに他ならない。
「末法当時・南無妙法蓮華経の七字を日本国に弘むる間恐れなし、終(つい)には一閻浮提(=全世界)に広宣流布せん事一定なるべし」(御得816ページ)との大聖人の師子吼を、いよいよ現実にしていくのは、君たちである。
次代を創る異体同心の前進
青春とは戦いだ。立ちはだかる試練の壁を一つ一つ、乗り越えていく戦いである。
どうせ戦うなら、思い切って戦うことだ。
中途半端では、疲れて、悔いだけが残る。
なかんずく、広布のための労苦は、一切が喜びと充実と満足に変わる。一番、得をする。
真剣に題目を唱えて、ベストを尽くしていく中で、必ず「所願満足」の境涯が開かれる。
ゆえに、皆が「やりきった」といえるよう、目標に向かって共に励まし合いながら、朗らかに挑戦していくのだ。希望に燃え、勇気に燃えて「異体同心」の団結で進む。その若き生命と生命の連帯で、次代を創りゆくのだ。
100年後の同志の模範に
人間の価値は、何で決まるのか。財宝を持つ人もいる。名声を誇る人もいる。しかし、それだけでは、永遠性の価値とはならない。
どんな哲学・人生観を持っているかで決まる。
御書には、「法妙(ほうみょう)なるが故に人貴(にんとうと)し・人貴きが故に所尊(ところとうと)し」(157ページ)と仰せである。
若くして究極の妙法を実践しゆく皆さん方こそ、人間として最高に尊貴なのである。
この妙法に生き抜いて、自らの使命の天地に、断固として勝利の旗を立てゆくのだ。
100年後の同志の手本と輝く戦いを頼む!
【社会の情勢】
◆ 公明党 衆院選第一次公認を発表 9選挙区完勝、比例区大勝利へ 一致団結
◆ 法律・条約の成立ラッシュ 危険ドラッグ規制強化など
◆ 経済界に賃上げ要請 政労使会議
◆ 訪日外国人 過去最多 1100万人 1~10月期